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特許7473661バッテリ交換検証方法、装置、電子機器、バッテリ交換ステーション及び電力使用装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】バッテリ交換検証方法、装置、電子機器、バッテリ交換ステーション及び電力使用装置
(51)【国際特許分類】
   H02J 7/00 20060101AFI20240416BHJP
   B60K 1/04 20190101ALI20240416BHJP
   B60L 50/60 20190101ALI20240416BHJP
   B60L 53/65 20190101ALI20240416BHJP
   B60L 53/66 20190101ALI20240416BHJP
   B60L 53/80 20190101ALI20240416BHJP
   G06F 21/44 20130101ALI20240416BHJP
【FI】
H02J7/00 P
B60K1/04 A
B60L50/60
B60L53/65
B60L53/66
B60L53/80
G06F21/44
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2022548986
(86)(22)【出願日】2022-05-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-03-05
(86)【国際出願番号】 CN2022091473
(87)【国際公開番号】W WO2023130635
(87)【国際公開日】2023-07-13
【審査請求日】2022-08-12
(31)【優先権主張番号】202210019176.6
(32)【優先日】2022-01-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王超
(72)【発明者】
【氏名】蘭椿樹
(72)【発明者】
【氏名】謝吉海
【審査官】下林 義明
(56)【参考文献】
【文献】特表2022-540552(JP,A)
【文献】特表2023-548246(JP,A)
【文献】特開2021-078175(JP,A)
【文献】特開2018-161006(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/00 - 7/12
H02J 7/34 - 7/36
G06F 21/00
G06F 21/30 - 21/46
B60K 1/00 - 6/12
B60K 7/00 - 8/00
B60K 16/00
B60L 1/00 - 3/12
B60L 7/00 - 13/00
B60L 15/00 - 58/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリ交換ステーションに適用されるバッテリ交換検証方法であって、
電力使用装置の身分情報を取得することと、
前記身分情報を検証することと、
前記身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記電力使用装置と通信を確立することと、
前記電力使用装置における蓄電バッテリ及び前記バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリの少なくとも一方がバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することと、を含む、
バッテリ交換検証方法。
【請求項2】
前記電力使用装置と通信が確立された後、
前記電力使用装置から送信された前記蓄電バッテリの第1の情報を受信することと、
前記第1の情報を検証することと、をさらに含み、
前記電力使用装置における蓄電バッテリ及び前記バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリの少なくとも一方がバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することは、
前記第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記第1の情報の検証成立情報を前記電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行することを含む、
請求項1に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項3】
前記第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記第1の情報の検証成立情報を前記電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行することは、
前記第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記共有バッテリの第2の情報を前記電力使用装置へ送信することと、
前記電力使用装置からの前記第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することと、を含む、
請求項2に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項4】
前記電力使用装置から送信された前記蓄電バッテリの第1の情報を受信することの前に、
前記バッテリ交換ステーションの第3の情報を前記電力使用装置へ送信することをさらに含み、
前記電力使用装置から送信された前記蓄電バッテリの第1の情報を受信し、前記第1の情報を検証することは、
前記電力使用装置からの前記蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記第1の情報を検証することを含む、
請求項2に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項5】
前記電力使用装置と通信が確立された後、
前記共有バッテリの第2の情報を前記電力使用装置へ送信することをさらに含み、
前記電力使用装置における蓄電バッテリ及び前記バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリの少なくとも一方がバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することは、
前記電力使用装置からの前記第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することを含む、
請求項1に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項6】
前記電力使用装置からの前記第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することは、
前記電力使用装置からの前記蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記第1の情報を検証することと、
前記第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記第1の情報の検証成立情報を前記電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行することと、を含む、
請求項5に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項7】
前記電力使用装置と通信が確立された後、
前記バッテリ交換ステーションの第3の情報を前記電力使用装置へ送信することと、
前記電力使用装置からの前記第3の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記共有バッテリの第2の情報を前記電力使用装置へ送信することと、をさらに含む、
請求項5に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項8】
前記身分情報を検証することは、
前記電力使用装置のフラグ情報を含む前記身分情報と、MACアドレスとの対応関係に基づいて、前記電力使用装置のMACアドレスを検索することを含み、
前記身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記電力使用装置と通信を確立することは、
前記身分情報とMACアドレスとの対応関係において前記電力使用装置のMACアドレスが検索されたことが判定されたことに応答して、前記電力使用装置のMACアドレスを用いて、前記電力使用装置と通信を確立することを含む、
請求項1~7のいずれか一項に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項9】
前記第1の情報は、第1の識別情報と、前記第1の識別情報が前記蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含み、
前記第1の情報を検証することは、
前記バッテリ交換ステーションに記憶され且つ前記秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、前記第1の暗号化情報を復号して、第1の復号情報を生成することと、
前記第1の復号情報と前記第1の識別情報とを比較することと、を含み、
前記第1の情報の検証が成立することを判定することは、前記第1の復号情報と前記第1の識別情報が同じであることを判定することを含む、
請求項2~4及び6のいずれか一項に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項10】
前記第2の情報は、第2の識別情報と、前記第2の識別情報が前記共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含む、
請求項3及び5~7のいずれか一項に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項11】
前記第3の情報は、第3の識別情報と、前記第3の識別情報が前記バッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含む、
請求項4又は7に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項12】
電力使用装置に適用されるバッテリ交換検証方法であって、
バッテリ交換ステーションからの前記電力使用装置の身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと通信を確立することと、
前記電力使用装置における蓄電バッテリ及び前記バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリの少なくとも一方がバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含む、
バッテリ交換検証方法。
【請求項13】
前記バッテリ交換ステーションと通信が確立されたことの後に、
前記蓄電バッテリの第1の情報を前記バッテリ交換ステーションへ送信することをさらに含み、
前記電力使用装置における蓄電バッテリ及び前記バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリの少なくとも一方がバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、
前記バッテリ交換ステーションからの前記第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することを含む、
請求項12に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項14】
前記バッテリ交換ステーションからの前記第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、
前記バッテリ交換ステーションからの前記共有バッテリの第2の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記第2の情報を検証することと、
前記第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記第2の情報の検証成立情報を前記バッテリ交換ステーションへ送信し、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含む、
請求項13に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項15】
前記バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、
前記バッテリ交換ステーションから送信された前記バッテリ交換ステーションの第3の情報を受信することと、
前記第3の情報を検証することと、
前記第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記蓄電バッテリの第1の情報を前記バッテリ交換ステーションへ送信することと、をさらに含む、
請求項13に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項16】
前記バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、
前記バッテリ交換ステーションから送信された前記共有バッテリの第2の情報を受信することと、
前記第2の情報を検証することと、をさらに含み、
前記電力使用装置における蓄電バッテリ及び前記バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリの少なくとも一方がバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、
前記第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記第2の情報の検証成立情報を前記電力使用装置へ送信し、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することを含む、
請求項12に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項17】
前記第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記第2の情報の検証成立情報を前記電力使用装置へ送信し、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、
前記第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記蓄電バッテリの第1の情報を前記バッテリ交換ステーションへ送信することと、
前記バッテリ交換ステーションからの前記第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含む、
請求項16に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項18】
前記バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、
前記バッテリ交換ステーションから送信された前記バッテリ交換ステーションの第3の情報を受信することと、
前記第3の情報を検証することと、
前記第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションへ前記第3の情報の検証成立情報を送信し、前記バッテリ交換ステーションから送信された前記共有バッテリの第2の情報を受信することと、をさらに含む、
請求項16に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項19】
前記バッテリ交換ステーションからの前記身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと通信を確立することは、
前記バッテリ交換ステーションから前記電力使用装置のMACアドレスを用いて送信された通信リクエストが受信されたことが判定されたことに応答して、前記バッテリ交換ステーションと通信を確立することを含み、
前記電力使用装置のMACアドレスは、前記電力使用装置のフラグ情報を含む前記電力使用装置の前記身分情報に対応する、
請求項12~18のいずれか一項に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項20】
前記第1の情報は、第1の識別情報と、前記第1の識別情報が前記蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含む、
請求項13~15及び17のいずれか一項に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項21】
前記第2の情報は、第2の識別情報と、前記第2の識別情報が前記共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含み、
前記第2の情報を検証することは、
前記電力使用装置に記憶され且つ前記秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、前記第2の暗号化情報を復号して、第2の復号情報を生成することと、
前記第2の復号情報と前記第2の識別情報とを比較することと、を含み、
前記第2の情報の検証が成立することを判定することは、前記第2の復号情報と前記第2の識別情報が同じであることを判定することを含む、
請求項14及び16~18のいずれか一項に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項22】
前記第3の情報は、第3の識別情報と、前記第3の識別情報が前記バッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含み、
前記第3の情報を検証することは、
前記電力使用装置に記憶され且つ前記秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、前記第3の暗号化情報を復号して、第3の復号情報を生成することと、
前記第3の復号情報と前記第3の識別情報とを比較することと、を含み、
前記第3の情報の検証が成立することを判定することは、前記第3の復号情報と前記第3の識別情報が同じであることを判定することを含む、
請求項15又は18に記載のバッテリ交換検証方法。
【請求項23】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~のいずれか一項に記載の方法を実行できるように、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
電子機器。
【請求項24】
請求項23に記載の電子機器を含むバッテリ交換ステーション。
【請求項25】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項12~18のいずれか一項に記載の方法を実行できるように、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される、
電子機器。
【請求項26】
請求項25に記載の電子機器を含む電力使用装置。
【請求項27】
車両を含む、請求項26に記載の電力使用装置。
【請求項28】
プロセッサによって実行される際に、請求項1~7、12~18のいずれか一項に記載の方法が実現されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施形態は、バッテリの技術分野に関し、特に、バッテリ交換検証方法、装置、電子機器、バッテリ交換ステーション、電力使用装置、コンピュータ読取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【0002】
相互参照
本出願は、2022年1月7日に出願された「バッテリ交換検証方法、装置、電子機器、バッテリ交換ステーション及び車両」という名称の中国特許出願第202210019176.6号に援用され、その全体が援用によって本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー自動車の飛躍的発展に従い、電動車両のグローバル範囲での販売量が継続的に増加し、動力バッテリの航続能力及び充電の時間長さの制限を解決するために、電動車両のためにバッテリを交換することができるバッテリ交換ステーションが広く利用される。
【0004】
いくつかの場合で、バッテリ交換ステーションでバッテリ交換操作を実行する前に、車両の車両識別番号(Vehicle Identification Number,VINと略称する)を検証する必要があり、検証が成立すると、バッテリ交換操作が実行される。
【0005】
しかしながら、上記場合における検証方法は、セキュリティが低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本出願は、従来の技術に存在する技術的課題のうちの1つを少なくとも解決することを目的とする。そのため、本出願は、バッテリ交換検証のセキュリティを高めることができるバッテリ交換検証方法、装置、電子機器、バッテリ交換ステーション、電力使用装置、コンピュータ読取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提案することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本出願の第1の態様の実施例は、バッテリ交換ステーションに適用されるバッテリ交換検証方法であって、電力使用装置の身分情報を取得することと、身分情報を検証することと、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置と通信を確立することと、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することと、を含む、バッテリ交換検証方法を提供する。
【0008】
本出願の実施例により提供されたバッテリ交換検証方法は、電力使用装置の身分情報を検証した後、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリに対する検証を追加することによって、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高める。
【0009】
いくつかの実施例において、電力使用装置と通信が確立された後、当該方法は、電力使用装置から送信された蓄電バッテリの第1の情報を受信することと、第1の情報を検証することと、をさらに含み、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することは、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行することを含む。バッテリ交換ステーションへ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保することができ、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高め、粗悪品を優良品と偽る現象の発生を避け、後続に当該蓄電バッテリを使用する他の電力使用装置の航続能力及びセキュリティを更に高める。
【0010】
いくつかの実施例において、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行することは、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信することと、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することと、を含む。当該方法は、電力使用装置の身分を検証するだけでなく、共有バッテリ及び蓄電バッテリを共に検証することによって、バッテリ交換ステーションへ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保するとともに、電力使用装置へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保し、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0011】
いくつかの実施例において、電力使用装置から送信された蓄電バッテリの第1の情報を受信する前に、当該方法は、バッテリ交換ステーションの第3の情報を電力使用装置へ送信することをさらに含み、電力使用装置から送信された蓄電バッテリの第1の情報を受信し、第1の情報を検証することは、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証することを含む。バッテリ交換ステーションの第3の情報に対する電力使用装置の検証過程を追加することによって、バッテリ交換操作を実行するバッテリ交換ステーションが、資格を満足するか又は承認されたバッテリ交換ステーションであることを判定し、バッテリ交換のセキュリティ及び信頼性を更に高めることができ、第1の情報を第3の情報の検証成立情報とすることで、バッテリ交換ステーションと電力使用装置のインタラクション回数を減少させ、バッテリ交換検証の効率を高めることができる。
【0012】
いくつかの実施例において、電力使用装置と通信が確立された後、当該方法は、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信することをさらに含み、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することは、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することを含む。当該方法は、バッテリ交換ステーションが電力使用装置の身分情報を検証した後、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信して検証し、かつ、第2の情報の検証成立情報が受信された後、バッテリ交換操作を実行することも必要であるため、電力使用装置へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保することができ、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高め、粗悪品を優良品と偽る現象の発生を避ける。
【0013】
いくつかの実施例において、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行することは、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証することと、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行することと、を含む。当該方法は、電力使用装置の身分を検証するだけでなく、共有バッテリ及び蓄電バッテリを共に検証することによって、バッテリ交換ステーションへ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保するとともに、電力使用装置へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保し、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0014】
いくつかの実施例において、電力使用装置と通信が確立された後、当該方法は、バッテリ交換ステーションの第3の情報を電力使用装置へ送信することと、電力使用装置からの第3の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信することと、をさらに含む。バッテリ交換ステーションの第3の情報に対する電力使用装置の検証過程を追加することによって、バッテリ交換操作を実行するバッテリ交換ステーションが、資格を満足するか又は承認されたバッテリ交換ステーションであることを判定することができ、バッテリ交換のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0015】
いくつかの実施例において、身分情報を検証することは、電力使用装置のフラグ情報を含む身分情報と、MACアドレスとの対応関係に基づいて、電力使用装置のMACアドレスを検索することを含み、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置と通信を確立することは、身分情報とMACアドレスとの対応関係において電力使用装置のMACアドレスが検索されたことが判定されたことに応答して、電力使用装置のMACアドレスを用いて、電力使用装置と通信を確立することを含む。フラグ情報を電力使用装置の身分情報とすることで、身分情報の取得難易度を低下させることができるとともに、電力使用装置のMACアドレスが検索されたか否かを身分情報の検証成立条件とすることで、電力使用装置の身分に対する認証が実現可能であるだけでなく、電力使用装置との通信の確立を容易にすることができる。なお、MACアドレスは、関連技術におけるVINコードに比べて、より得られにくく、その機密性が高く、MACアドレスを用いて身分の検証が行われることで、セキュリティを高めることもできる。
【0016】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含み、第1の情報を検証することは、バッテリ交換ステーションに記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第1の暗号化情報を復号して、第1の復号情報を生成することと、第1の復号情報と第1の識別情報とを比較することと、を含み、第1の情報の検証が成立することを判定することは、第1の復号情報と第1の識別情報が同じであることを判定することを含む。第1の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0017】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含む。第2の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0018】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含む。第3の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0019】
本出願の第2の態様の実施例は、電力使用装置に適用されるバッテリ交換検証方法であって、バッテリ交換ステーションからの電力使用装置の身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立することと、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含む、バッテリ交換検証方法を提供する。
【0020】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、当該方法は、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信することをさらに含み、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することを含む。
【0021】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、バッテリ交換ステーションからの共有バッテリの第2の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第2の情報を検証することと、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含む。
【0022】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、当該方法は、バッテリ交換ステーションから送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信することと、第3の情報を検証することと、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信することと、をさらに含む。
【0023】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、当該方法は、バッテリ交換ステーションから送信された共有バッテリの第2の情報を受信することと、第2の情報を検証することと、をさらに含み、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することを含む。
【0024】
いくつかの実施例において、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することは、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信することと、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含む。
【0025】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーションと通信が確立された後、当該方法は、バッテリ交換ステーションから送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信することと、第3の情報を検証することと、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションへ第3の情報の検証成立情報を送信し、バッテリ交換ステーションから送信された共有バッテリの第2の情報を受信することと、をさらに含む。
【0026】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーションからの身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立することは、バッテリ交換ステーションから電力使用装置のMACアドレスを用いて送信された通信リクエストが受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立することを含み、電力使用装置のMACアドレスは、電力使用装置のフラグ情報を含む電力使用装置の身分情報に対応する。
【0027】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含む。
【0028】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含み、第2の情報を検証することは、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第2の暗号化情報を復号して、第2の復号情報を生成することと、第2の復号情報と第2の識別情報とを比較することと、を含み、第2の情報の検証が成立することを判定することは、第2の復号情報と第2の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0029】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含み、第3の情報を検証することは、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第3の暗号化情報を復号して、第3の復号情報を生成することと、第3の復号情報と第3の識別情報とを比較することと、を含み、第3の情報の検証が成立することを判定することは、第3の復号情報と第3の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0030】
本出願の第3の態様の実施例は、バッテリ交換ステーションに適用されるバッテリ交換検証装置であって、電力使用装置の身分情報を取得するように配置される取得ユニットと、身分情報を検証するように配置される第1のバッテリ交換ステーション検証ユニットと、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置と通信を確立するように配置されるバッテリ交換ステーション通信確立ユニットと、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行するように配置されるバッテリ交換制御ユニットと、を含む、バッテリ交換検証装置を提供する。
【0031】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、電力使用装置から送信された蓄電バッテリの第1の情報を受信し、第1の情報を検証し、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0032】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0033】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、バッテリ交換ステーションの第3の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証するように、さらに配置される。
【0034】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0035】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証し、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0036】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、バッテリ交換ステーションの第3の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの第3の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信するように、さらに配置される。
【0037】
いくつかの実施例において、第1のバッテリ交換ステーション検証ユニットは、電力使用装置のフラグ情報を含む身分情報と、MACアドレスとの対応関係に基づいて、電力使用装置のMACアドレスを検索するように、さらに配置され、バッテリ交換ステーション通信確立ユニットは、身分情報とMACアドレスとの対応関係において電力使用装置のMACアドレスが検索されたことが判定されたことに応答して、電力使用装置のMACアドレスを用いて、電力使用装置と通信を確立するように、さらに配置される。
【0038】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含み、バッテリ交換制御ユニットは、バッテリ交換ステーションに記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第1の暗号化情報を復号して、第1の復号情報を生成し、第1の復号情報と第1の識別情報とを比較するように、さらに配置され、第1の情報の検証が成立することを判定することは、第1の復号情報と第1の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0039】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含む。
【0040】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含む。
【0041】
本出願の第4の態様の実施例は、電力使用装置に適用されるバッテリ交換検証装置であって、バッテリ交換ステーションからの電力使用装置の身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立するように配置される電力使用装置通信確立ユニットと、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように配置される電力使用装置協力ユニットと、を含む、バッテリ交換検証装置を提供する。
【0042】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0043】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションからの共有バッテリの第2の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第2の情報を検証し、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0044】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションから送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信し、第3の情報を検証し、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信するように、さらに配置される。
【0045】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションから送信された共有バッテリの第2の情報を受信し、第2の情報を検証し、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0046】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0047】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションから送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信し、第3の情報を検証し、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションへ第3の情報の検証成立情報を送信し、バッテリ交換ステーションから送信された共有バッテリの第2の情報を受信するように、さらに配置される。
【0048】
いくつかの実施例において、電力使用装置通信確立ユニットは、バッテリ交換ステーションから電力使用装置のMACアドレスを用いて送信された通信リクエストが受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立するように、さらに配置され、電力使用装置のMACアドレスは、電力使用装置のフラグ情報を含む電力使用装置の身分情報に対応する。
【0049】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含む。
【0050】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含み、電力使用装置協力ユニットは、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第2の暗号化情報を復号して、第2の復号情報を生成し、第2の復号情報と第2の識別情報とを比較するように、さらに配置され、第2の情報の検証が成立することを判定することは、第2の復号情報と第2の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0051】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含み、電力使用装置協力ユニットは、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第3の暗号化情報を復号して、第3の復号情報を生成し、第3の復号情報と第3の識別情報とを比較するように、さらに配置され、第3の情報の検証が成立することを判定することは、第3の復号情報と第3の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0052】
本出願の第5の態様の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を含み、メモリには少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、少なくとも1つのプロセッサが上記のような第1の態様により提供された方法を実行できるように、命令が少なくとも1つのプロセッサによって実行される、電子機器を提供する。
【0053】
本出願の第6の態様の実施例は、上記のような第5の態様により提供された電子機器を含むバッテリ交換ステーションを提供する。
【0054】
本出願の第7の態様の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を含み、メモリには少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、少なくとも1つのプロセッサが上記のような第2の態様により提供された方法を実行できるように、命令が少なくとも1つのプロセッサによって実行される、電子機器を提供する。
【0055】
本出願の第8の態様の実施例は、上記のような第7の態様の電子機器を含む電力使用装置を提供する。
【0056】
いくつかの実施例において、電力使用装置は、車両を含む。
【0057】
本出願の第9の態様の実施例は、コンピュータに上記のように提供された方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されるコンピュータ読取り可能な記憶媒体を提供する。
【0058】
本出願の第10の態様の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記のように提供された方法が実現されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0059】
上記の説明は、本出願の技術的解決手段の略述に過ぎず、本出願の技術的解決手段をより明確に理解するために、明細書の内容に従って実施することができ、かつ、本出願の上記及び他の目的、特徴、利点をより明らかで理解しやすくするために、以下では、特に、本出願の発明を実施するための形態が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
以下は、本出願の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、本出願の実施例に使用される図面を簡単に紹介し、以下で説明される図面は、単に本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的労働をすることなく、図面に基づいて他の図面を得ることもできることが明らかである。
【0061】
図1図1は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法の適用シーンの概略図である。
図2図2は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。
図3図3は、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。
図4図4は、図3におけるステップS305の一実現形態である。
図5図5は、本出願のさらに他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。
図6図6は、本出願のさらに他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。
図7図7は、本出願のさらに他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。
図8図8は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換ステーションと車両との間の動作を示すフローチャートである。
図9A図9Aは、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換ステーションと電力使用装置との間の接続関係図である。
図9B図9Bは、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換ステーションと電力使用装置との間のシステムの動作を示すフローチャートである。
図10図10は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証装置の構造概略図である。
図11図11は、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証装置の構造概略図である。
図12図12は、本出願のいくつかの実施例による電子機器の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0062】
以下は、図面と合わせて本出願の技術的解決手段の実施例を詳細に説明する。以下の実施例は、本出願の技術的解決手段をより明確に説明するのみに用いられるため、例示のみとし、これにより本出願の保護範囲が限定されることではない。
【0063】
その他の定義がない限り、本明細書に使用される全ての技術的及び科学的用語は、本出願の技術分野に属する当業者に通常理解される意味と同様であり、本明細書に使用される用語は、本出願を限定することを意味するのではなく、単に具体的な実施例を説明するに過ぎず、本出願の明細書、特許請求の範囲及び上記の図面の簡単な説明における「含む」、「有する」という用語及びそれらの任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。
【0064】
本出願の実施例の説明において、「第1」、「第2」などの技術的用語は、単に異なる対象を区別するために用いられ、相対的な重要性を示す又は暗示するか、或いは、示された技術的特徴の数量、特定の順序や主従関係を暗黙的に指し示すと理解してはいけない。本出願の実施例の説明において、その他の明確で具体的な限定がない限り、「複数」の意味は二つ以上である。
【0065】
本明細書で「実施例」が言及されることは、実施例と合わせて説明された特定の特徴、構造や特性が本出願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味している。明細書の各箇所に現れる当該表現は、必ずしも全てが同じ実施例を指すものではなく、他の実施例と相互に排他的になる別個の又は代替の実施例でもない。本明細書で説明された実施例は他の実施例と組み合わせてもよいことは、当業者によって明示的に又は暗黙的に理解される。
【0066】
本出願の実施例の説明において、「及び/又は」という用語は、単に関連対象を説明する関連関係だけであり、3つの関係が存在できることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在する場合、A及びBが同時に存在する場合、Bが単独で存在する場合という3つの場合を示すことができる。なお、本明細書における「/」という文字は、一般的に、前後の関連対象が「又は」という関係であることを示す。
【0067】
本出願の実施例の説明において、「複数」という用語は、2つ以上(2つを含む)を意味し、同様に、「複数組」とは、2組以上(2組を含む)を意味し、「複数枚」とは、2枚以上(2枚を含む)を意味する。
【0068】
本出願の実施例の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などの技術的用語で示される方位や位置関係は、図面に示される方位や位置関係に基づくものであり、指される装置や素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成、操作しなければならないことを示す又は暗示するものではなく、本出願の実施例の説明を容易にし、説明を簡略化するためのものに過ぎないため、本出願の実施例に対する限定であると理解してはいけない。
【0069】
本出願の実施例の説明において、その他の明確な規定及び限定がない限り、「取り付け」、「連なる」、「接続」、「固定」などの技術的用語は、広義的に理解すべきであり、例えば、固定接続されてもよく、取り外し可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよく、機械的に接続されてもよく、電気的に接続されてもよく、直接接続されてもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本出願の実施例における具体的な意味を理解することができる。
【0070】
新エネルギー自動車の飛躍的発展に従い、電動車両のグローバル範囲での販売量が継続的に増加し、動力バッテリの航続能力及び充電の時間長さの制限を解決するために、電動車両のためにバッテリを交換することができるバッテリ交換ステーションが広く利用される。バッテリ交換ステーションは、共有バッテリを保管することができ、電動車両の蓄電バッテリ(即ち、車載バッテリ)の電力量がまもなく使い尽くされる場合、それをバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリと交換することによって、電動車両は、走行を継続している電気エネルギーを得ることができる。
【0071】
関連技術において、バッテリ交換ステーションでバッテリ交換操作を実行する前に、車両のVINコードを検証する必要があり、検証が成立すると、バッテリ交換操作が実行される。
【0072】
しかしながら、発明者により見出されたように、当該検証方法は、車両のみを検証し、車両の蓄電バッテリが非純正の不良品のバッテリであると、不良品のバッテリでバッテリ交換ステーションの良品のバッテリに交換する現象が存在する可能性があり、交換された不良品のバッテリがさらにバッテリ交換操作によって他の電動車両に交換された後にも、他の電動車両の航続性能に影響を与え、深刻な場合、安全上のリスクをもたらす可能性がある。あるいは、バッテリ交換ステーションにおける共有バッテリが非純正の不良品のバッテリであると、それを車両に交換したときにも車両の航続性能に影響を与え、ひいては、安全上のリスクをもたらす。そのため、関連技術におけるバッテリ交換検証方法の信頼性及びセキュリティが低い。
【0073】
上記課題の少なくとも1つを解決するため、本出願の実施例は、電力使用装置の身分情報を検証した後、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリに対する検証を追加することによって、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高めるバッテリ交換検証方法、装置、電子機器、バッテリ交換ステーション及び電力使用装置を提供する。
【0074】
いくつかの実施例において、電力使用装置は、例えば車両、蓄電ステーション等が含まれてもよいが、これらに限定されない。
【0075】
図1は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法の適用シーンの概略図である。図1を参照されたく、本出願の実施例に開示されたバッテリ交換検証方法は、バッテリ交換ステーション10及び電力使用装置20のバッテリ交換過程に使用することができる。
【0076】
そのうち、電力使用装置20は、図1に示される電動車両であってもよく、当該電動車両は、蓄電バッテリ(車載バッテリとも言える)が搭載されており、電力使用装置20は、蓄電バッテリが内蔵された蓄電ステーションであってもよい。電力使用装置20が電動車両である場合、蓄電バッテリは、正常に走行するように、電動車両のために電気エネルギーを供給することができる。当該蓄電バッテリは、任意のタイプのバッテリであってもよく、リチウムイオンバッテリ、リチウム金属バッテリ、リチウム硫黄バッテリ、鉛酸バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ、ニッケル水素バッテリやリチウムエアバッテリ等が含まれるが、これらに限定されない。蓄電バッテリのサイズから言うと、本出願の実施例における蓄電バッテリは、セル・バッテリセル(cell)であってもよく、バッテリモジュール又はバッテリパックであってもよく、バッテリモジュール又はバッテリパックは、いずれも複数のバッテリが直列または並列に接続されて形成されることができ、本出願の実施例において、蓄電バッテリの具体的なタイプ及びサイズのいずれについても、具体的に限定しない。
【0077】
バッテリ交換ステーション10には、複数の共有バッテリが保管可能であり、かつ、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリを充電することができる。バッテリ交換ステーション10には、機種が異なる共有バッテリが保管可能であり、電力使用装置20が車両であるときに、機種が異なる共有バッテリは、車種が異なる車両に適応可能であり、電力使用装置20が蓄電ステーションであるときに、機種が異なる共有バッテリは、機種が異なる蓄電ステーションに適応可能であることが理解できる。バッテリ交換ステーション10における共有バッテリは、リチウムイオンバッテリ、リチウム金属バッテリ、リチウム硫黄バッテリ、鉛酸バッテリ、ニッケルカドミウムバッテリ、ニッケル水素バッテリやリチウムエアバッテリ等が含まれるが、これらに限定されない。共有バッテリのサイズから言うと、各共有バッテリは、セル・バッテリセル(cell)であってもよく、バッテリモジュール又はバッテリパックであってもよく、バッテリモジュール又はバッテリパックは、いずれも複数のバッテリが直列または並列に接続して形成されることができる。
【0078】
バッテリ交換の際、バッテリ交換ステーションは、交換される蓄電バッテリの機種と一致し且つ電力量が十分である共有バッテリを選択して交換することができる。電力量が十分であることは、利用可能な電力量の百分率が所定値以上であると理解することができ、当該所定値は90%又は100%等であってもよく、具体的には、実際の状況に応じて設定されてもよい。
【0079】
電力使用装置20が車両であることを例とし、蓄電バッテリの電力量が不足である場合、運転者は車両を運転してバッテリ交換ステーション10に入ることができ、バッテリ交換ステーション10は、バッテリ交換検証を実行した後、車両に対しバッテリ交換操作を行い、即ち、蓄電バッテリを、要求を満たす共有バッテリと交換することができる。以下の実施例において、本出願の技術案を解釈しやすくするために、共有バッテリは、単にバッテリ交換ステーションにおける要求を満たす1つのバッテリを示す。
【0080】
図2は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。図2を参照されたく、本出願の実施例は、バッテリ交換ステーション10に適用されるバッテリ交換検証方法200であって、以下のステップS201~S204を含むバッテリ交換検証方法200を提供する。
【0081】
ステップS201、電力使用装置20の身分情報を取得する。
【0082】
ステップS202、身分情報を検証する。
【0083】
ステップS203、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置20と通信を確立する。
【0084】
ステップS204、電力使用装置20における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10における共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行する。
【0085】
ステップS201において、電力使用装置20の身分情報は、電力使用装置20のフラグ情報、電力使用装置の機種等であってもよい。いくつかの実施例において、電力使用装置20が車両であることを例とし、フラグ情報は、ナンバープレート情報、車両の機種等であってもよい。本実施例において、バッテリ交換ステーション10の入り口に、撮像デバイスが設けられてもよく、撮像デバイスは、撮像等の方式でナンバープレート情報付き画像情報を取得することができ、バッテリ交換ステーション10は、当該撮像デバイスによって画像情報を取得し、画像情報を処理することによって、車両のナンバープレート情報を取得することができる。
【0086】
ステップS202において、バッテリ交換ステーション10は、身分情報を検証することができ、バッテリ交換操作が実行可能な全ての電力使用装置20に対し、バッテリ交換ステーション10は1つのデータベースを確立できると理解することができる。いくつかの実施例において、当該データベースには、バッテリ交換操作が実行可能な全ての電力使用装置の身分情報が記憶されてもよく、ステップS202は、当該電力使用装置20の身分情報とデータベースにおける身分情報をマッチングすることができ、データベースに当該電力使用装置20の身分情報が存在すると、当該電力使用装置の身分情報の検証が成立し、即ち、当該電力使用装置20がバッテリ交換ステーション10のサービス対象であると判断することができ、データベースに当該電力使用装置20の身分情報が存在しないと、当該電力使用装置20に対するバッテリ交換操作の実行が不能であり、即ち、当該電力使用装置20がバッテリ交換ステーション10のサービス対象ではないと判断することができ、その時、電力使用装置20にバッテリ交換ステーション10から離れるように提示するか、又は電力使用装置20がバッテリ交換ステーション10に入ることを拒否するなどの故障警告を出すことができる。
【0087】
他のいくつかの実施例において、データベースには、また、身分情報とVINコードとの対応関係が記憶されてもよく、ステップS202は、データベースにおいて、電力使用装置20の身分情報を用いて、対応するVINコードを検索することができ、対応するVINコードが検索されたと、当該電力使用装置の身分情報の検証が成立すると判断することができ、対応するVINコードが検索されていないと、当該電力使用装置20の身分情報の検証が成立しないと判断することができる。
【0088】
なお、当該データベースは、バッテリ交換ステーションに記憶されてもよく、又はクラウドサーバに記憶されてもよく、ここで具体的に限定しない。
【0089】
ステップS203において、身分情報の検証が成立すると、バッテリ交換ステーション10は、電力使用装置20と通信を確立することができ、バッテリ交換ステーション10と電力使用装置20との間の通信方式は、例えばブルートゥース(登録商標)通信、WiFiネットワーク通信、Zigbeeネットワーク通信又は近距離無線通信(Near Field Communication,NFC)等の複数の種類があってもよいと理解することができる。
【0090】
ステップS204において、電力使用装置20における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10における共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致するか否かは、蓄電バッテリ及び/又は共有バッテリが、資格を有する生産メーカーで生産された良品のバッテリ、例えば純正のバッテリであるか否かと理解できる。蓄電バッテリは、電力使用装置20に取り付けられた交換の必要があるバッテリである。共有バッテリは、バッテリ交換ステーション10における当該蓄電バッテリの機種と一致し且つ電力量が十分であるバッテリである。バッテリ交換操作は、蓄電バッテリを電力使用装置20から取り外し、共有バッテリを電力使用装置20に取り付けるという操作が含まれてもよい。
【0091】
具体的には、電力使用装置20とバッテリ交換ステーション10との通信が確立された後、電力使用装置20における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10における共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致するか否かを判断することができ、バッテリ交換ルールを満足すると、バッテリ交換操作を実行することができる。バッテリ交換ルールをないと、電力使用装置20にバッテリ交換ステーション10から離れるように提示することができる。
【0092】
いくつかの実施例において、ステップS204は、蓄電バッテリがバッテリ交換ルールに合致することを、バッテリ交換操作の実行条件とすることができ、即ち、蓄電バッテリが良品のバッテリである場合、バッテリ交換操作を実行することが理解できる。
【0093】
他のいくつかの実施例において、ステップS204は、共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することを、バッテリ交換操作の実行条件とすることができ、即ち、共有バッテリが良品のバッテリである場合、バッテリ交換操作を実行する。
【0094】
さらに他のいくつかの実施例において、ステップS204は、蓄電バッテリがバッテリ交換ルールを満足し且つ共有バッテリがバッテリ交換ルールを満足することを、バッテリ交換操作の実行条件とすることができ、即ち、両者がいずれも良品のバッテリである場合、バッテリ交換操作を実行する。
【0095】
本実施例により提供されたバッテリ交換検証方法は、バッテリ交換操作の前に、電力使用装置の身分情報を検証するだけでなく、電力使用装置20の蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10の共有バッテリがバッテリ交換ルールを満足するか否かを検証する必要があり、即ち、バッテリに対する検証ステップを追加することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高める。
【0096】
図3は、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。図3を参照されたく、本出願の実施例は、以下のステップS301~ステップS305を含むバッテリ交換検証方法300をさらに提供する。
【0097】
ステップS301、電力使用装置20の身分情報を取得する。
【0098】
ステップS302、身分情報を検証する。
【0099】
ステップS303、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置20と通信を確立する。
【0100】
ステップS304、電力使用装置20から送信された蓄電バッテリの第1の情報を受信し、第1の情報を検証する。
【0101】
ステップS305、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行する。
【0102】
そのうち、ステップS301~ステップS303は、上記実施例におけるステップS201~ステップS203の実現形態と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができる。本実施例と図2に示される実施例との区別として、本実施例において、ステップS303の後に、ステップS304を追加し、図2におけるステップS204を、具体的に、ステップS305を含むように配置することにある。
【0103】
そのうち、第1の情報は、当該蓄電バッテリを識別するための情報であってもよく、例えば、蓄電バッテリのバーコードやシリアル番号等であってもよく、また、例えば、第1の情報は、蓄電バッテリにおける部材(例えばチップ)のバーコード、シリアル番号等であってもよい。異なる蓄電バッテリに対し、その第1の情報はいずれも異なり、即ち、第1の情報は、1つの蓄電バッテリを正確に識別するためのものであると理解できる。
【0104】
本実施例において、第1の情報に対する検証方法は、複数の種類があってもよく、例えば、第1の情報がバーコードであることを例とし、バッテリ交換ステーション10のデータベースには、バッテリ交換操作を実行可能な全てのバッテリのバーコードが記憶されてもよく、取得された電力使用装置20の蓄電バッテリのバーコードとデータベースにおけるバーコードをマッチングすることによって、データベースにおいて同じバーコードがマッチングされたと、第1の情報の検証が成立すると判断し、データベースにおいて同じバーコードがマッチングされないと、第1の情報の検証が成立しないと判断し、その時、電力使用装置20にバッテリ交換ステーションから離れるように提示する故障警告を出すことができる。
【0105】
本実施例において、バッテリ交換操作の実行条件は、第1の情報の検証が成立することである。
【0106】
電力使用装置20とバッテリ交換ステーション10との通信が確立された後、電力使用装置20は、先ず、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、当該第1の情報を受信した後、第1の情報を検証することができ、第1の情報の検証が成立すると、蓄電バッテリはバッテリ交換ルールに合致し、その時、電力使用装置20へ第1の情報の検証成立情報を送信し、蓄電バッテリにバッテリ交換操作を実行することができると理解できる。
【0107】
電力使用装置20は、第1の情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができ、例えば、電力使用装置20が車両である場合、車両は、運転者にバッテリ交換操作に進み、蓄電バッテリに対するロックを解除するように提示するか、又は運転者に電源等を閉じるように提示する提示情報を出すことができる。
【0108】
当該方法は、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、バッテリ交換ステーション10がさらに蓄電バッテリの第1の情報を検証し、検証が成立した後、バッテリ交換操作を実行し、これにより、バッテリ交換ステーション10へ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保することができ、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高め、粗悪品を優良品と偽る現象の発生を避け、後続に当該蓄電バッテリを使用する他の電力使用装置のセキュリティを更に高める。なお、電力使用装置20が車両である場合、車両の航続能力を高めることもできる。
【0109】
図4は、図3におけるステップS305の一実現形態であり、図4を参照されたく、いくつかの実施例において、ステップS305は、具体的に、ステップS401及びステップS402を含むことができる。
【0110】
ステップS401、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信する。
【0111】
ステップS402、電力使用装置20からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行する。
【0112】
そのうち、第2の情報は、共有バッテリを識別するための情報であってもよく、例えば、共有バッテリのバーコード、シリアル番号等であってもよく、さらに、例えば、第2の情報は、また、共有バッテリにおける部材(例えばチップ)のバーコード、シリアル番号等であってもよい。異なる共有バッテリに対し、その第2の情報はいずれも異なり、即ち、第2の情報は1つの共有バッテリを正確に識別するためのものであると理解できる。当然のことながら、いくつかの実施例において、第1の情報のタイプ及び第2の情報のタイプは同じであってもよく、例えばそれらはいずれもバッテリのバーコード等であってもよい。他のいくつかの実施例において、両者のタイプは異なってもよく、具体的には、状況に応じて設定することができる。
【0113】
本実施例において、第1の情報の検証が成立した後、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信して検証し、即ち、共有バッテリの第2の情報を第1の情報の検証成立情報として電力使用装置20へ送信することができ、電力使用装置20は、第2の情報を検証することができ、第2の情報の検証が成立した後、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、当該第2の情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換操作を実行することができる。
【0114】
本実施例は、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、バッテリ交換ステーション10は、先ず、蓄電バッテリの第1の情報を検証し、検証が成立した後、電力使用装置20は、共有バッテリの第2の情報を検証し、検証が成立した後、バッテリ交換操作を実行すると理解できる。
【0115】
そのうち、第2の情報に対する電力使用装置20の検証方法は、複数の種類があってもよく、例えば、第2の情報がバーコードであることを例とし、クラウドデータベースに、共有可能な共有バッテリ全てのバーコードが格納されてもよく、受信した共有バッテリのバーコードとクラウドデータベースにおけるバーコードをマッチングすることによって、クラウドデータベースにおいて同じバーコードがマッチングされたと、第2の情報の検証が成立すると判断し、データベースにおいて同じバーコードがマッチングされないと、第2の情報の検証が成立しないと判断し、その時、電力使用装置20にバッテリ交換ステーションから離れるように提示する故障警告を出すことができる。
【0116】
当該方法は、電力使用装置20の身分を検証するだけでなく、共有バッテリ及び蓄電バッテリを共に検証することによって、バッテリ交換ステーション10へ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保するとともに、電力使用装置20へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保し、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0117】
図5は、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートであり、図5を参照されたく、本出願の実施例は、以下のステップS501~ステップS506を含むバッテリ交換検証方法500を提供する。
【0118】
ステップS501、電力使用装置20の身分情報を取得する。
【0119】
ステップS502、身分情報を検証する。
【0120】
ステップS503、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置20と通信を確立する。
【0121】
ステップS504、バッテリ交換ステーション10の第3の情報を電力使用装置20へ送信する。
【0122】
ステップS505、電力使用装置20からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証する。
【0123】
ステップS506、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行する。
【0124】
そのうち、ステップS501~ステップS503、及びステップS506は、それぞれ、上記実施例におけるS301~ステップS303、及びステップS305の実現形態と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができる。なお、本実施例と図3に示された実施例との区別として、本実施例は、ステップS304の前に、ステップS504をさらに追加し、図3におけるステップS304を、具体的に、ステップS505を含むように配置することにある。
【0125】
第3の情報は、バッテリ交換ステーション10を識別するための情報であってもよく、例えば、バッテリ交換ステーション10の名称コード、位置コード等であってもよく、或いは、また、バッテリ交換ステーション10における部材(例えばチップ)のバーコード、シリアル番号等であってもよい。異なるバッテリ交換ステーション10に対し、その第3の情報はいずれも異なり、即ち、第3の情報は、1つのバッテリ交換ステーション10を正確に識別するためのものであると理解できる。
【0126】
いくつかの実施例において、第3の情報のタイプは、第1の情報のタイプ及び第2の情報のタイプと同じであってもよく、例えば、三者は、いずれもチップのバーコード等であってもよい。他のいくつかの実施例において、三者のタイプが異なっているか、又は三者のうちの両者のタイプが同じであってもよく、具体的には、状況に応じて設定することができる。
【0127】
バッテリ交換ステーション10と電力使用装置20との通信が確立された後、バッテリ交換ステーション10は、電力使用装置20がバッテリ交換ステーション10の第3の情報を検証し、即ち、当該バッテリ交換ステーション10が正規の又は承認されたバッテリ交換ステーションであるか否かを検証するように、電力使用装置20に自体の第3の情報を送信することができ、第3の情報の検証が成立すると、電力使用装置20は、蓄電バッテリの第1の情報を第3の情報の検証成立情報としてバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、第1の情報を検証することができ、第1の情報の検証が成立すると、蓄電バッテリがバッテリ交換ルールに合致し、その時、電力使用装置20へ第1の情報の検証成立情報を送信し、蓄電バッテリにバッテリ交換操作を実行することができる。
【0128】
当然のことながら、他のいくつかの実施例において、ステップS506は、また、具体的に、上記実施例におけるステップS401及びステップS402を含んでもよい。即ち、第3の情報に対する電力使用装置20の検証及び第1の情報に対するバッテリ交換ステーション10の検証が実行された後、第1の情報の検証が成立した後、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリの第2の情報を第1の情報の検証成立情報として電力使用装置20へ送信し、第2の情報の検証が成立すると、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信し、バッテリ交換ステーション10は、当該第2の情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換操作を実行することができる。
【0129】
そのうち、第3の情報に対する電力使用装置20の検証方法は、複数の種類があってもよく、例えば、第3の情報がバッテリ交換ステーション10におけるチップのバーコードであることを例とし、クラウドデータベースに、使用可能なバッテリ交換ステーション10の全てのチップのバーコードが格納されてもよく、受信したチップのバーコードとクラウドデータベースにおけるチップのバーコードをマッチングすることによって、クラウドデータベースにおいて同じバーコードがマッチングされたと、第3の情報の検証が成立すると判断し、データベースにおいて同じバーコードがマッチングされないと、第3の情報の検証が成立しないと判断し、その時、電力使用装置20に対しバッテリ交換ステーションから離れるように提示する故障警告を出すことができる。
【0130】
バッテリ交換ステーション10の第3の情報に対する電力使用装置20の検証過程を追加することによって、バッテリ交換操作を実行するバッテリ交換ステーション10が、資格を満足するか又は承認されたバッテリ交換ステーションであることを判定することができ、バッテリ交換のセキュリティ及び信頼性を更に高め、且つ、第1の情報を第3の情報の検証成立情報とすることで、バッテリ交換ステーションと電力使用装置のインタラクション回数を減少させ、バッテリ交換検証の効率を高めることができる。
【0131】
図6は、本出願のさらに他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。図6を参照されたく、本出願の実施例は、以下のステップS601~ステップS604を含むバッテリ交換検証方法600をさらに提供する。
【0132】
ステップS601、電力使用装置20の身分情報を取得する。
【0133】
ステップS602、身分情報を検証する。
【0134】
ステップS603、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置20と通信を確立する。
【0135】
ステップS604、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信する。
【0136】
ステップS605、電力使用装置20からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行する。
【0137】
そのうち、ステップS601~ステップS603は、上記実施例におけるステップS201~ステップS203の実現形態と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができる。本実施例と図2に示された実施例との区別として、本実施例において、ステップS603の後に、ステップS604を追加し、図2におけるステップS204を、具体的に、ステップS605を含むように配置することにある。
【0138】
なお、第2の情報の意味、及び第2の情報の検証方法は、上記実施例における説明と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができ、ここではその説明を省略する。
【0139】
本実施例において、バッテリ交換操作の実行条件は、共有バッテリの第2の情報の検証が成立することであると理解できる。
【0140】
バッテリ交換ステーション10と電力使用装置20との通信が確立された後、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信して検証し、電力使用装置20は、第2の情報を検証することができ、第2の情報の検証が成立した後、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、当該第2の情報の検証成立情報を受信しれた後、バッテリ交換操作を実行することができる。
【0141】
当該方法は、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信して検証し、かつ、第2の情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換操作を実行することを必要とするため、電力使用装置20へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保することができ、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高め、粗悪品を優良品と偽る現象の発生を避ける。
【0142】
いくつかの実施例において、ステップS605は、具体的には、サブステップ1及びサブステップ2を含むことができる。
【0143】
サブステップ1、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証する。
【0144】
サブステップ2、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行する。
【0145】
そのうち、第1の情報の意味、及び第1の情報の検証方法は、上記実施例における説明と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができ、ここではその説明を省略する。
【0146】
本実施例において、第2の情報に対する電力使用装置20の検証が成立した後、電力使用装置20は、第1の情報を第2の情報の検証成立情報としてバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、その後、バッテリ交換ステーション10は、第1の情報を検証することができ、第1の情報の検証が成立した後、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置20へ送信することができ、バッテリ交換操作を実行することができる。
【0147】
電力使用装置20の身分情報に対するバッテリ交換ステーション10の検証が成立した後、電力使用装置20は、先ず、共有バッテリの第2の情報を検証し、検証が成立すると、バッテリ交換ステーション10は、また蓄電バッテリの第1の情報を検証し、第1の情報の検証が成立した後、バッテリ交換操作を実行すると理解できる。
【0148】
当該方法は、電力使用装置20の身分を検証するだけでなく、共有バッテリ及び蓄電バッテリを共に検証することによって、バッテリ交換ステーション10へ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保するとともに、電力使用装置20へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保し、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0149】
なお、図6に示される実施例において、ステップS603の後に、バッテリ交換検証方法は、さらにサブステップ3及びサブステップ4を含むことができる。
【0150】
サブステップ3、バッテリ交換ステーション10の第3の情報を電力使用装置20へ送信する。
【0151】
サブステップ4、電力使用装置20からの第3の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信する。
【0152】
そのうち、第3の情報の意味、及び第3の情報の検証方法は、上記実施例における説明と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができ、ここではその説明を省略する。サブステップ3及びサブステップ4は、ステップS603の後に且つステップS605の前に実行されてもよいと理解できる。
【0153】
本実施例において、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、バッテリ交換ステーション10は、電力使用装置20がバッテリ交換ステーション10の第3の情報を検証し、即ち、当該バッテリ交換ステーション10が正規の又は承認されたバッテリ交換ステーションであるか否かを検証するように、電力使用装置20に自体の第3の情報を送信することができる。第3の情報の検証が成立すると、電力使用装置20は、第3の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、第3の情報の検証成立情報を受信した後、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信することができ、電力使用装置20は、第2の情報を検証し、検証が成立した後、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信し、バッテリ交換ステーション10は、当該情報を受信した後、蓄電バッテリにバッテリ交換操作を実行することができる。
【0154】
他のいくつかの実施例において、ステップS605は、また、具体的に、上記実施例におけるサブステップ1及びサブステップ2を含んでもよい。即ち、第3の情報及び第2の情報に対する電力使用装置20の検証が実行された後、蓄電バッテリの第1の情報を第2の情報の検証成立情報としてバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、第1の情報を検証し、かつ、検証が成立した後、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置20へ送信し、バッテリ交換操作を実行する。
【0155】
バッテリ交換ステーションの第3の情報に対する電力使用装置の検証過程を追加することによって、バッテリ交換操作を実行するバッテリ交換ステーションが、資格を満足するか又は承認されたバッテリ交換ステーションであることを判定することができ、バッテリ交換のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0156】
いくつかの実施例において、ステップS202は、また、具体的に、電力使用装置のフラグ情報を含む身分情報と、MACアドレスとの対応関係に基づいて、電力使用装置のMACアドレスを検索することを含んでもよい。
【0157】
ステップS203は、具体的に、身分情報とMACアドレスとの対応関係において電力使用装置のMACアドレスが検索されたことが判定されたことに応答して、電力使用装置のMACアドレスを用いて、電力使用装置と通信を確立することを含んでもよい。
【0158】
そのうち、本実施例において、身分情報は、電力使用装置のフラグ情報であってもよく、当該情報は取得しやすく、身分情報の検証過程を簡略化することができる。媒体アクセス制御アドレス(Media Access Control Address,MACアドレス)は、電力使用装置20における部材のMACアドレスであってもよく、MACアドレスは一意であってもよく、電力使用装置を区別するための情報としてもよく、なお、MACアドレスは、また、通信の確立が容易になるように、電力使用装置の位置を確認することに用いられてもよいと理解できる。具体的に、電力使用装置20が車両である場合、フラグ情報は、ナンバープレート情報、車両の機種等であってもよい。
【0159】
バッテリ交換ステーション10のデータベースには、身分情報とMACアドレスとの対応関係が記憶されてもよく、バッテリ交換ステーション10は、身分情報を取得した後、データベースにおいて、対応する電力使用装置のMACアドレスを検索することができ、対応するMACアドレスが検索されたと、身分情報の検証が成立すると判断し、対応するMACアドレスが検索されないと、身分情報の検証が成立しないと判断する。
【0160】
いくつかの実施例において、当該MACアドレスは、電力使用装置の通信モジュールのMACアドレスであってもよく、例えば、マスターバッテリ管理ユニット(Master Battery Management Unit,MBMU)のMACアドレスであってもよい。バッテリ交換ステーション10が対応するMACアドレスを検索した後、また、当該MACアドレスを用いて、電力使用装置20のMBMUとの通信の確立を試みることができ、通信の確立が成功したと、バッテリ交換検証を行い続けることができ、通信の確立が失敗したと、MBMUへの接続を改めて試みることができ、バッテリ交換ステーションと電力使用装置の通信が予定の時間で常時確立できないと、故障警告を出すことができる。
【0161】
当然のことながら、他の実施例において、当該MACアドレスは、他のチップのMACアドレスであってもよい。
【0162】
フラグ情報を電力使用装置の身分情報とすることで、身分情報の取得難易度を低下させることができるとともに、電力使用装置のMACアドレスが検索されたか否かを身分情報の検証成立条件とすることで、電力使用装置の身分に対する認証を実現するだけでなく、電力使用装置との通信の確立を容易にすることができる。なお、MACアドレスは、関連技術におけるVINコードに比べて、より得られにくく、機密性が高く、MACアドレスを用いて身分の検証が行われることで、電力使用装置のMACアドレスを把握しているデバイスのみ、電力使用装置と通信を確立することができ、悪意の接続に効果的に抗し、セキュリティを高めることができる。
【0163】
上記実施例のうえで、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含んでもよい。
【0164】
第1の情報を検証するステップは、具体的に、バッテリ交換ステーションに記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第1の暗号化情報を復号して、第1の復号情報を生成することと、第1の復号情報と第1の識別情報とを比較することと、を含んでもよい。且つ、第1の情報の検証が成立することを判定するステップは、具体的に、第1の復号情報と第1の識別情報が同じであることを判定することを含んでもよい。
【0165】
そのうち、第1の識別情報は、蓄電バッテリのバーコードやシリアル番号等であってもよく、いくつかの実施例において、各バッテリには、1つのスレーブバッテリ管理ユニット(Slave Battery Management Unit,SBMU)が設けられてもよく、以下では、区別のため、第1のSBMUを蓄電バッテリのスレーブバッテリ管理ユニットとし、第2のSBMUを共有バッテリのスレーブバッテリ管理ユニットとする。
【0166】
第1の識別情報は、当該第1のSBMUのバーコードであってもよい。第1の暗号化情報は、例えば、第1のSBMUのデジタル署名のような、第1の識別情報を暗号化したデジタル署名であってもよい。
【0167】
第1の識別情報の暗号化過程は、蓄電バッテリの生産過程で実現されたものであり、即ち、蓄電バッテリの生産設備に、暗号化用の秘密鍵が記憶され、蓄電バッテリの生産過程で、第1のSBMUのバーコード及びデジタル署名を、いずれも蓄電バッテリに記憶することができると理解できる。
【0168】
バッテリ交換ステーション10は、当該秘密鍵に対応する公開鍵が記憶されてもよく、公開鍵は、第1のSBMUのデジタル署名を復号するために使用することができる。いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーション10には、バッテリ充電管理ユニット(Charge Battery Management Unit,CBMU)が設けられてもよく、公開鍵は、CBMUの生産過程でCBMUに記憶することができ、即ち、CBMUによって第1の情報を検証する。なお、秘密鍵と公開鍵は、一組の鍵ペアであり、秘密鍵は、非公開であり、公開鍵は、公開であってもよく、秘密鍵は、暗号化するために使用することができ、公開鍵は、復号するために使用することができ、具体的な暗号化及び復号化方法は、例えば、ナップザックアルゴリズム、楕円曲線暗号化アルゴリズム等のような一般的な暗号化及び復号化方法であってもよい。公開鍵は、単独で記憶されてもよく、公開鍵を証明書に記憶した後、証明書を記憶する必要がないため、証明書から公開鍵を解析する時間を節約し、記憶スペースを節約することができると理解できる。
【0169】
具体的には、第1のSBMUのバーコードを第1のフラグ情報とすることを例とし、第1の情報に対する検証の際、CBMUは、公開鍵を用いて、先ず、第1のSBMUのデジタル署名を復号して、第1の復号情報を得ることができ、当該第1の復号情報のタイプは、第1のフラグ情報と同じであり、即ち、第1の復号情報は、復号して得られたバーコードであってもよい。その後、CBMUは、第1のSBMUのバーコードと復号して得られたバーコードとを比較することができ、両者が一致すると、第1の情報の検証が成立すると判断し、両者が一致しないと、第1の情報の検証が成立しないと判断する。
【0170】
いくつかの実施例において、第1の情報の検証が成立しないと、第1の情報に対する検証を繰り返して試みることができ、所定の時間で第1の情報の検証が失敗した状態に常時あると、第1の情報の検証が成立しないと判断し、且つ、故障警告を出すことができる。
【0171】
第1の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、秘密鍵が漏洩するリスクを低下させ、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。かつ、公開鍵を用いて第1の情報を検証することによって、関連技術におけるチャレンジ-レスポンス認証メカニズムに比べて、計算量を低減させ、演算速度を高めることができ、軽量化の発展に役立ち、車載通信のリアルタイム性への要求に更に適する。また、秘密鍵と公開鍵の非対称アルゴリズムを用いて第1の情報を検証することによって、1対の鍵ペアだけに対する管理を必要とすればよく、対称鍵スキームに比べて、鍵管理コストを削減する。
【0172】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含んでもよい。
【0173】
第2の識別情報は、共有バッテリのバーコードやシリアル番号等であってもよく、いくつかの実施例において、第2の識別情報は、第2のSBMUのバーコードであってもよい。第2の暗号化情報は、例えば、第2のSBMUのデジタル署名のような第2の識別情報を暗号化したデジタル署名であってもよい。
【0174】
第2の識別情報の暗号化過程は、共有バッテリの生産過程で実現されたものであり、即ち、共有バッテリの生産設備には、暗号化用の秘密鍵が記憶され、共有バッテリの生産過程で、第2のSBMUのバーコード及びデジタル署名を、いずれも共有バッテリに記憶することができると理解できる。
【0175】
電力使用装置20は、当該秘密鍵に対応する公開鍵が記憶されてもよく、公開鍵は、第2のSBMUのデジタル署名を復号するために使用することができる。いくつかの実施例において、公開鍵は、電力使用装置20のMBMUに記憶することができ、例えば、MBMUの生産過程で、MBMUに記憶され、MBMUは、第1の情報を検証することができる。
【0176】
なお、第2の情報を検証する具体的な方法及び第2の情報の検証が成立することを判定する方法は、上記実施例における第1の情報の検証方法及び判定方法と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができ、ここではその説明を省略する。
【0177】
第2の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0178】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーション10の生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含んでもよい。
【0179】
第3の識別情報は、バッテリ交換ステーションにおける部材のバーコードやシリアル番号等であってもよく、いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーション10には、バッテリ通信管理ユニット(Transmission Battery Management Unit,TBMU)が設けられてもよく、第3の識別情報は、TBMUのバーコードであってもよい。第2の暗号化情報は、例えば、TBMUのデジタル署名のような、第2の識別情報を暗号化したデジタル署名であってもよい。
【0180】
第3の識別情報の暗号化過程は、TBMUの生産過程で実現されたものであり、即ち、TBMUの生産設備には、暗号化用の秘密鍵が記憶され、TBMUの生産過程で、TBMUのバーコード及びデジタル署名を、いずれもTBMUに記憶することができると理解できる。
【0181】
電力使用装置20は、当該秘密鍵に対応する公開鍵が記憶されてもよく、公開鍵は、TBMUのデジタル署名を復号するために使用することができる。いくつかの実施例において、公開鍵は、電力使用装置20のMBMUに記憶することができ、例えば、MBMUの生産過程で、MBMUに記憶され、MBMUは、第1の情報を検証することができる。
【0182】
なお、第3の情報を検証する具体的な方法及び第3の情報の検証が成立することを判定する方法は、上記実施例における第1の情報の検証方法及び判定方法と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができ、ここではその説明を省略する。
【0183】
第3の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0184】
図7は、本出願のさらに他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証方法のフローチャートである。図7を参照されたく、バッテリ交換ステーション10とのインタラクションを実現するため、本出願の実施例は、電力使用装置20に適用されるバッテリ交換検証方法700をさらに提供し、当該方法700は、ステップS701及びステップS702を含むことができる。
【0185】
ステップS701、バッテリ交換ステーション10からの電力使用装置の身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10と通信を確立する。
【0186】
ステップS702、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行する。
【0187】
本実施例における方法700は、電力使用装置20に用いられることによって、バッテリ交換ステーション10とのインタラクションを実現し、バッテリ交換検証を完成することができると理解できる。なお、バッテリ交換ステーション10に用いられるバッテリ交換検証方法の各実施例においてすでに詳細に説明された内容、例えば、身分情報の意味、及び電力使用装置20の身分情報に対するバッテリ交換ステーション10の検証過程等については、説明を省略し、具体的には、上記の各実施例を参照することができる。
【0188】
本実施例において、電力使用装置20は、バッテリ交換ステーション10から送信された身分情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換ステーション10と通信を確立し、電力使用装置20における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10における共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致するか否かを判断することができ、バッテリ交換ルールを満足すると、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができる。例えば、電力使用装置20は、運転者にバッテリ交換操作に進み、蓄電バッテリに対するロックを解除するように提示するか、又は運転者に電源を閉じるように提示するなどの提示情報を出すことができる。バッテリ交換ルールに合致しないと、運転者にバッテリ交換ステーション10から離れるように提示することができる。
【0189】
本実施例により提供されたバッテリ交換検証方法は、バッテリ交換操作の前に、電力使用装置の身分情報を検証するだけでなく、電力使用装置20の蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10の共有バッテリがバッテリ交換ルールを満足するか否かを検証する必要があり、即ち、バッテリに対する検証ステップを追加することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高める。
【0190】
いくつかの実施例において、ステップS701の後に、当該方法は、また、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することを含んでもよく、ステップS702は、具体的に、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することを含んでもよい。
【0191】
具体的には、電力使用装置20とバッテリ交換ステーション10との通信が確立された後、電力使用装置20は、先ず、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信して検証することができ、バッテリ交換ステーション10によって第1の情報の検証が成立したことを確認したと、バッテリ交換ステーション10は、電力使用装置20に第1の情報の検証成立情報を送信することができ、電力使用装置20は、当該第1の情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができる。
【0192】
当該方法は、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、バッテリ交換ステーション10がさらに蓄電バッテリの第1の情報を検証し、検証が成立した後、バッテリ交換操作を実行し、これにより、バッテリ交換ステーション10へ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保することができ、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高め、粗悪品を優良品と偽る現象の発生を避け、後続に当該蓄電バッテリを使用する他の電力使用装置のセキュリティを更に高める。なお、電力使用装置20が車両である場合、車両の航続能力を高めることもできる。
【0193】
いくつかの実施例において、バッテリ交換ステーション10からの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行するステップは、具体的に、バッテリ交換ステーション10からの共有バッテリの第2の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第2の情報を検証することと、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信し、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含んでもよい。
【0194】
具体的には、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、電力使用装置20は、先ず、第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信して検証し、検証が成立した後、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリの第2の情報を第1の情報の認証成立情報として、電力使用装置20へ送信して検証し、第2の情報の検証が成立した後、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、且つ、電力使用装置20は、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができる。
【0195】
当該方法は、電力使用装置20の身分を検証するだけでなく、共有バッテリ及び蓄電バッテリを共に検証することによって、バッテリ交換ステーション10へ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保するとともに、電力使用装置20へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保し、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0196】
いくつかの実施例において、ステップS701の後に、当該方法は、バッテリ交換ステーション10から送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信することと、第3の情報を検証することと、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することと、を含んでもよい。
【0197】
具体的には、バッテリ交換ステーション10と電力使用装置20との通信が確立された後、電力使用装置20は、バッテリ交換ステーション10から送信された第3の情報を受信し、第3の情報を検証し、即ち、当該バッテリ交換ステーション10が、正規の又は承認されたバッテリ交換ステーションであるか否かを検証することができる。第3の情報の検証が成立すると、電力使用装置20は、蓄電バッテリの第1の情報を第3の情報の検証成立情報としてバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、第1の情報を検証することができ、第1の情報の検証が成立すると、電力使用装置20は、バッテリ交換ステーション10から送信された第1の情報の検証成立情報を受信し、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができる。
【0198】
当然のことながら、他のいくつかの実施例において、第1の情報の検証が成立した後、バッテリ交換ステーション10は、さらに共有バッテリの第2の情報を第1の情報の検証成立情報として、電力使用装置20へ送信することができ、電力使用装置20は、第2の情報を検証し、検証が成立すると、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信し、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができる。
【0199】
バッテリ交換ステーション10の第3の情報に対する電力使用装置20の検証過程を追加することによって、バッテリ交換操作を実行するバッテリ交換ステーション10が、資格を満足するか又は承認されたバッテリ交換ステーションであることを判定することができ、バッテリ交換のセキュリティ及び信頼性を更に高め、且つ、第1の情報を第3の情報の検証成立情報とすることで、バッテリ交換ステーションと電力使用装置のインタラクション回数を減少させ、バッテリ交換検証の効率を高めることができる。
【0200】
いくつかの実施例において、ステップS701の後に、当該方法は、バッテリ交換ステーション10から送信された共有バッテリの第2の情報を受信することと、第2の情報を検証することと、を含んでもよい。
【0201】
ステップS702における電力使用装置20の蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションの共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することは、具体的に、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することを含んでもよい。
【0202】
本実施例において、バッテリ交換操作の実行条件は、共有バッテリの第2の情報の検証が成立することである。バッテリ交換ステーション10と電力使用装置20との通信が確立された後、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信して検証し、電力使用装置20は、第2の情報を検証することができ、第2の情報の検証が成立した後、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信し、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することができる。
【0203】
当該方法は、バッテリ交換ステーション10が電力使用装置20の身分情報を検証した後、電力使用装置20が共有バッテリの第2の情報を検証し、検証が成立した後、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することも必要であるため、電力使用装置20へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保することができ、バッテリ交換検証の信頼性及びセキュリティを高め、粗悪品を優良品と偽る現象の発生を避ける。
【0204】
いくつかの実施例において、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するステップは、具体的に、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することと、バッテリ交換ステーション10からの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行することと、を含んでもよい。
【0205】
具体的には、電力使用装置20の身分情報に対するバッテリ交換ステーション10の検証が成立した後、電力使用装置20は、先ず、共有バッテリの第2の情報を検証し、検証が成立すると、バッテリ交換ステーション10は、蓄電バッテリの第1の情報をさらに検証し、電力使用装置20は、第1の情報の検証成立情報を受信したと、バッテリ交換ステーション10と協力してバッテリ交換操作を実行する。
【0206】
当該方法は、電力使用装置20の身分を検証するだけでなく、共有バッテリ及び蓄電バッテリを共に検証し、これにより、バッテリ交換ステーション10へ交換された蓄電バッテリが良品のバッテリであることを確保するとともに、電力使用装置20へ交換された共有バッテリが良品のバッテリであることを確保し、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0207】
いくつかの実施例において、ステップS701の後に、当該方法は、バッテリ交換ステーション10から送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信することと、第3の情報を検証することと、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10に第3の情報の検証成立情報を送信し、バッテリ交換ステーション10から送信された共有バッテリの第2の情報を受信することと、を含んでもよい。
【0208】
本実施例において、バッテリ交換ステーション10と電力使用装置20との通信が確立された後、電力使用装置20は、バッテリ交換ステーション10から送信された第3の情報を受信し、第3の情報を検証し、即ち、当該バッテリ交換ステーション10が正規の又は承認されたバッテリ交換ステーションであるか否かを検証することができる。第3の情報の検証が成立すると、電力使用装置20は、第3の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信することができ、バッテリ交換ステーション10は、第3の情報の検証成立情報を受信した後、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置20へ送信することができ、電力使用装置20は、第2の情報を検証し、検証が成立した後、電力使用装置20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信し、バッテリ交換ステーション10は、当該情報を受信した後、蓄電バッテリにバッテリ交換操作を実行することができる。
【0209】
他のいくつかの実施例において、第3の情報及び第2の情報に対する電力使用装置20の検証が実行された後、電力使用装置20は、蓄電バッテリの第1の情報を第2の情報の検証成立情報として、バッテリ交換ステーション10へ送信して検証し、かつ、第1の情報の検証成立情報を受信した後、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行することができる。
【0210】
バッテリ交換ステーションの第3の情報に対する電力使用装置の検証過程を追加することによって、バッテリ交換操作を実行するバッテリ交換ステーションが、資格を満足するか又は承認されたバッテリ交換ステーションであることを判定することができ、バッテリ交換のセキュリティ及び信頼性を更に高める。
【0211】
いくつかの実施例において、ステップS701は、具体的に、バッテリ交換ステーションから電力使用装置のMACアドレスを用いて送信された通信リクエストが受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立することを含んでもよく、電力使用装置のMACアドレスは、電力使用装置のフラグ情報を含む電力使用装置の身分情報に対応する。
【0212】
電力使用装置20とバッテリ交換ステーション10がブルートゥースを介して通信することを例とし、電力使用装置20は、ブロードキャストを持続的に送信する状態にあってもよく、身分情報が検証された後、バッテリ交換ステーション10は、電力使用装置のMACアドレスを取得するとともに、MACアドレスを用いて電力使用装置20と通信を確立することができる。
【0213】
フラグ情報を電力使用装置の身分情報とすることで、身分情報の取得難易度を低下させることができるとともに、電力使用装置のMACアドレスが検索されたか否かを身分情報の検証成立条件とすることで、電力使用装置の身分に対する認証を実現するだけでなく、電力使用装置との通信の確立を容易にすることができる。なお、MACアドレスは、関連技術におけるVINコードに比べて、より得られにくく、機密性が高く、MACアドレスを用いて身分の検証が行われることで、セキュリティを高めることもできる。
【0214】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含む。
【0215】
第1の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0216】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含んでもよい。
【0217】
第2の情報を検証するステップは、具体的に、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第2の暗号化情報を復号して、第2の復号情報を生成することと、第2の復号情報と第2の識別情報とを比較することと、を含んでもよい。第2の情報の検証が成立することを判定することは、具体的に、第2の復号情報と第2の識別情報が同じであることを判定することを含んでもよい。
【0218】
第2の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0219】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含む。
【0220】
第3の情報を検証するステップは、具体的に、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第3の暗号化情報を復号して、第3の復号情報を生成することと、第3の復号情報と第3の識別情報とを比較することと、を含んでもよい。第3の情報の検証が成立することを判定することは、具体的に、第3の復号情報と第3の識別情報が同じであることを判定することを含んでもよい。
【0221】
第3の情報を暗号化することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高めることができるとともに、秘密鍵が生産設備のみに存在するため、その機密性がより高く、バッテリ交換検証のセキュリティを更に高めることができる。
【0222】
バッテリ交換ステーション10側ではすでに詳細に説明された内容、例えば、公開鍵を用いて第1の情報、第2の情報及び第3の情報を認証する過程について、電力使用装置20側ではその説明を省略し、具体的には、上記の各実施例を参照することができると理解できる。
【0223】
図8は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換ステーションと車両との間の動作を示すフローチャートである。図8を参照されたく、1つの具体的な実施例において、電力使用装置は車両であり、バッテリ交換ステーションと車両との間のバッテリ交換検証の動作フローは、ステップS801~ステップS811を含んでもよい。
【0224】
ステップS801、バッテリ交換ステーション10は、車両の身分情報を取得し、身分情報を検証する。
【0225】
ステップS802、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10と車両20の通信を確立する。
【0226】
ステップS803、バッテリ交換ステーション10は、バッテリ交換ステーションの第3の情報を車両20へ送信する。
【0227】
ステップS804、車両20は、第3の情報を検証する。
【0228】
ステップS805、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、車両20は、車載バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーション10へ送信する。
【0229】
ステップS806、バッテリ交換ステーション10は、第1の情報を検証する。
【0230】
ステップS807、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリの第2の情報を車両20へ送信する。
【0231】
ステップS808、車両20は、第2の情報を検証する。
【0232】
ステップS809、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、車両20は、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信する。
【0233】
ステップS810、車両20は、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行する。
【0234】
ステップS811、バッテリ交換ステーション10は、バッテリ交換操作を実行する。
【0235】
そのうち、ステップS811及びステップS810の早い順について、具体的に限定しない。なお、ステップS810における車両20が第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーション10へ送信すること及びステップS811の早い順も、具体的に限定しない。
【0236】
図9Aは、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換ステーションと電力使用装置との間の接続関係図であり、図9Bは、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換ステーションと電力使用装置との間のシステムの動作を示すフローチャートである。
【0237】
図9A及び図9Bを参照されたく、他の1つの具体的な実施例において、電力使用装置20は、MBMU22及び蓄電バッテリ21を含み、蓄電バッテリ21には、第1のSBMU211が設けられており、MBMU22は、第1のSBMU211と通信し、蓄電バッテリ21の状態を監視するために使用することができる。第1のSBMU211は、蓄電バッテリ21の温度、電圧状態等を収集するために使用し、かつ、MBMU22と通信するために使用することができる。
【0238】
バッテリ交換ステーション10は、共有バッテリ13、CBMU12及びTBMU11を含んでもよい。共有バッテリ13には、第2のSBMU131が設けられてもよく、第2のSBMU131は、共有バッテリ13の温度、電圧状態等を収集するために使用し、かつ、CBMU12と通信するために使用することができる。CBMU12は、第2のSBMU131と通信するために使用することができ、共有バッテリ13の関連情報をTBMU11へ送信することができる。TBMU11は、CBMU12と通信を確立することができ、また、電力使用装置20におけるMBMU22と通信を確立することにより、電力使用装置20とバッテリ交換ステーション10との通信を実現することができる。
【0239】
図9Bを参照すると、1つの具体的な実施例において、バッテリ交換検証の動作フローは、ステップS901~ステップS915を含んでもよい。
【0240】
ステップS901、TBMU11は、電力使用装置の身分情報を取得し、身分情報を検証する。
【0241】
ステップS902、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、TBMU11とMBMU22の通信を確立する。
【0242】
ステップS903、TBMU11は、バッテリ交換ステーションの第3の情報をMBMU22へ送信する。
【0243】
ステップS904、MBMU22は、第3の情報を検証する。
【0244】
ステップS905、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、MBMU22は、第1のSBMU211に第1の情報の取得リクエストを送信する。
【0245】
ステップS906、第1のSBMU211は、第1の情報をMBMU22へ送信する。
【0246】
ステップS907、MBMU22は、第1の情報をTBMU11へ転送する。
【0247】
ステップS908、TBMU11は、第1の情報をCBMU12へ転送する。
【0248】
ステップS909、CBMU12は、第1の情報を検証する。
【0249】
ステップS910、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、CBMU12は、第2のSBMU131に第2の情報の取得リクエストを送信する。
【0250】
ステップS911、第2のSBMU131は、第2の情報をCBMU12へ送信する。
【0251】
ステップS912、CBMU12は、第2の情報をTBMU11へ転送する。
【0252】
ステップS913、TBMU11は、第2の情報をMBMU22へ転送する。
【0253】
ステップS914、MBMU22は、第2の情報を検証する。
【0254】
ステップS915、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、MBMU22は、第2の情報の検証成立情報をTBMU11へ送信する。
【0255】
本実施例において、TBMU11は、MUBU22との通信を担い、CBMU12は、共有バッテリに対する充電管理等を担い、即ち、バッテリ交換ステーション10において、それぞれ、異なるユニットを採用して電力使用装置20との通信及びバッテリ管理の機能を実現することによって、各ユニットの処理のタスク量を低減させ、処理効率を高めることができると理解できる。
【0256】
図10は、本出願のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証装置の構造概略図であり、図10を参照されたく、本出願の実施例は、バッテリ交換ステーション10に適用されるバッテリ交換検証装置1000であって、取得ユニット1001、第1のバッテリ交換ステーション検証ユニット1002、バッテリ交換ステーション通信確立ユニット1003、バッテリ交換制御ユニット1004を含むバッテリ交換検証装置1000をさらに提供する。
【0257】
取得ユニット1001は、電力使用装置の身分情報を取得するように配置され、第1のバッテリ交換ステーション検証ユニット1002は、身分情報を検証するように配置され、バッテリ交換ステーション通信確立ユニット1003は、身分情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、電力使用装置と通信を確立するように配置され、バッテリ交換制御ユニット1004は、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行するように配置される。
【0258】
本実施例により提供されたバッテリ交換検証装置は、バッテリ交換操作の前に、電力使用装置の身分情報を検証するだけでなく、電力使用装置20の蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10の共有バッテリがバッテリ交換ルールを満足するか否かを検証する必要があり、即ち、バッテリに対する検証ステップを追加することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高める。
【0259】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、電力使用装置から送信された蓄電バッテリの第1の情報を受信し、第1の情報を検証し、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0260】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0261】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、バッテリ交換ステーションの第3の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証するように、さらに配置される。
【0262】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの第2の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0263】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、電力使用装置からの蓄電バッテリの第1の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第1の情報を検証し、第1の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第1の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0264】
いくつかの実施例において、バッテリ交換制御ユニットは、バッテリ交換ステーションの第3の情報を電力使用装置へ送信し、電力使用装置からの第3の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、共有バッテリの第2の情報を電力使用装置へ送信するように、さらに配置される。
【0265】
いくつかの実施例において、第1のバッテリ交換ステーション検証ユニットは、電力使用装置のフラグ情報を含む身分情報と、MACアドレスとの対応関係に基づいて、電力使用装置のMACアドレスを検索するように、さらに配置され、バッテリ交換ステーション通信確立ユニットは、身分情報とMACアドレスとの対応関係において電力使用装置のMACアドレスが検索されたことが判定されたことに応答して、電力使用装置のMACアドレスを用いて電力使用装置と通信を確立するように、さらに配置される。
【0266】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含み、バッテリ交換制御ユニットは、バッテリ交換ステーションに記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第1の暗号化情報を復号して、第1の復号情報を生成し、第1の復号情報と第1の識別情報とを比較するように、さらに配置され、第1の情報の検証が成立することを判定することは、第1の復号情報と第1の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0267】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含む。
【0268】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含む。
【0269】
図11は、本出願の他のいくつかの実施例によるバッテリ交換検証装置の構造概略図であり、図11を参照されたく、本出願の実施例は、電力使用装置20に適用されるバッテリ交換検証装置1100をさらに提供し、装置1100は、バッテリ交換ステーションからの電力使用装置の身分情報の認証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立するように配置される電力使用装置通信確立ユニット1101と、電力使用装置における蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーションにおける共有バッテリがバッテリ交換ルールに合致することが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように配置される電力使用装置協力ユニット1102とを含む。
【0270】
本実施例により提供されたバッテリ交換検証装置は、バッテリ交換操作の前に、電力使用装置の身分情報を検証するだけでなく、電力使用装置20の蓄電バッテリ及び/又はバッテリ交換ステーション10の共有バッテリがバッテリ交換ルールを満足するか否かを検証する必要があり、即ち、バッテリに対する検証ステップを追加することによって、バッテリ交換検証のセキュリティ及び信頼性を高める。
【0271】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0272】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションからの共有バッテリの第2の情報が受信されたことが判定されたことに応答して、第2の情報を検証し、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0273】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションから送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信し、第3の情報を検証し、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信するように、さらに配置される。
【0274】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションから送信された共有バッテリの第2の情報を受信し、第2の情報を検証し、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、第2の情報の検証成立情報を電力使用装置へ送信し、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0275】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、第2の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、蓄電バッテリの第1の情報をバッテリ交換ステーションへ送信し、バッテリ交換ステーションからの第1の情報の検証成立情報が受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと協力してバッテリ交換操作を実行するように、さらに配置される。
【0276】
いくつかの実施例において、電力使用装置協力ユニットは、バッテリ交換ステーションから送信されたバッテリ交換ステーションの第3の情報を受信し、第3の情報を検証し、第3の情報の検証が成立したことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションへ第3の情報の検証成立情報を送信し、バッテリ交換ステーションから送信された共有バッテリの第2の情報を受信するように、さらに配置される。
【0277】
いくつかの実施例において、電力使用装置通信確立ユニットは、バッテリ交換ステーションから電力使用装置のMACアドレスを用いて送信された通信リクエストが受信されたことが判定されたことに応答して、バッテリ交換ステーションと通信を確立するように、さらに配置され、電力使用装置のMACアドレスは、電力使用装置のフラグ情報を含む電力使用装置の身分情報に対応する。
【0278】
いくつかの実施例において、第1の情報は、第1の識別情報と、第1の識別情報が蓄電バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第1の暗号化情報と、を含む。
【0279】
いくつかの実施例において、第2の情報は、第2の識別情報と、第2の識別情報が共有バッテリの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第2の暗号化情報と、を含み、電力使用装置協力ユニットは、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第2の暗号化情報を復号して、第2の復号情報を生成し、第2の復号情報と第2の識別情報とを比較するように、さらに配置され、第2の情報の検証が成立することを判定することは、第2の復号情報と第2の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0280】
いくつかの実施例において、第3の情報は、第3の識別情報と、第3の識別情報がバッテリ交換ステーションの生産設備に記憶される秘密鍵により暗号化された後に生成される第3の暗号化情報と、を含み、電力使用装置協力ユニットは、電力使用装置に記憶され且つ秘密鍵に対応する公開鍵を用いて、第3の暗号化情報を復号して、第3の復号情報を生成し、第3の復号情報と第3の識別情報とを比較するように、さらに配置され、第3の情報の検証が成立することを判定することは、第3の復号情報と第3の識別情報が同じであることを判定することを含む。
【0281】
バッテリ交換検証装置の機能及び構造は、上記実施例と同様であり、具体的には、上記実施例を参照することができる。
【0282】
図12は、本出願のいくつかの実施例による電子機器の構造概略図である。図12を参照されたく、本出願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサ1202と、少なくとも1つのプロセッサ1202に通信接続されるメモリ1201と、を含む電子機器1200を、さらに提供し、メモリ1201には、少なくとも1つのプロセッサ1202によって実行可能な命令が記憶されており、少なくとも1つのプロセッサ1202が上記のような各実施例のバッテリ交換ステーションに用いられるバッテリ交換検証方法を実行できるように、命令は少なくとも1つのプロセッサ1202によって実行される。
【0283】
なお、本出願の実施例は、電子機器1200を含むバッテリ交換ステーションを、さらに提供する。
【0284】
本出願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信接続されるメモリと、を含む電子機器を、さらに提供し、メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶されており、少なくとも1つのプロセッサが上記のような各実施例の電力使用装置に用いられるバッテリ交換検証方法を実行できるように、命令は少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0285】
本出願の実施例は、上記のような電子機器を含む電力使用装置をさらに提供する。例示的に、電力使用装置20は、蓄電バッテリ(車載バッテリとも称されてもよい)が搭載される図1に示される電動車両であってもよく、又は、電力使用装置20は、蓄電バッテリが内蔵された蓄電ステーションであってもよい。
【0286】
いくつかの実施例において、電力使用装置は、例えば、車両が含まれてもよいが、これに限定されない。
【0287】
本出願の実施例は、コンピュータに上記のようなバッテリ交換検証方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されるコンピュータ読取り可能な記憶媒体を、さらに提供する。
【0288】
本出願の実施例は、プロセッサによって実行される際に、上記のようなバッテリ交換検証方法が実現されるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を、さらに提供する。
【0289】
最後に説明すべきこととしては、以上の各実施例は、本出願の技術的解決手段を説明するためだけであり、これを限定するものではなく、前述した各実施例を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者にとって、前述した各実施例に記載された技術的解決手段を依然として修正するか、又は、そのうちの一部又は全部の技術的特徴について同等の置換を行うことができ、これらの修正又は置換は、該当する技術的解決手段の本質が本出願の各実施例の技術的解決手段の範囲から逸脱することを引き起こすことなく、いずれも本出願の特許請求の範囲及び明細書の範囲にカバーされるべきであることを理解すべきである。特に、各実施例にかかる様々な技術的特徴は、構造に矛盾がない限り、いずれも任意の方式で組み合わせることができる。本出願は、明細書に開示された特定の実施例に限らず、特許請求の範囲内に属する全ての技術的解決手段を含む。

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12