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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】扉アセンブリ及び収納キャビネット
(51)【国際特許分類】
   E05B 1/00 20060101AFI20240416BHJP
   F25D 23/02 20060101ALI20240416BHJP
   A47B 55/00 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
E05B1/00 311N
F25D23/02 A
F25D23/02 304D
A47B55/00
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2022570227
(86)(22)【出願日】2021-12-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-23
(86)【国際出願番号】 CN2021142518
(87)【国際公開番号】W WO2022227667
(87)【国際公開日】2022-11-03
【審査請求日】2022-11-16
(31)【優先権主張番号】202110483758.5
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517215032
【氏名又は名称】合肥美的電冰箱有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA REFRIGERATOR CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.669,West Changjiang Road,Hefei,Anhui 230601,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】516320344
【氏名又は名称】合肥華凌股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI HUALING CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.176 JinXiu Road,Hefei Economic And Technological Development Area Hefei,Anhui, 230601,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(74)【代理人】
【識別番号】100213517
【弁理士】
【氏名又は名称】韓 明花
(72)【発明者】
【氏名】解衛浩
【審査官】河本 明彦
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111425064(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0113357(US,A1)
【文献】特表2008-533342(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0315812(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111578607(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00 - 85/28
E06B 3/54 - 3/88
A47B 55/00
A47B 67/04
A47B 88/00 - 88/994
F25D 23/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
引手溝が形成されている扉体と、
駆動アセンブリと、
前記扉体にヒンジ接続され、且つカバープレートアセンブリが取り付けられているホルダと、
第1の検出信号を生成するための第1の検出部材と、
を含み、
前記駆動アセンブリは、前記第1の検出信号に基づいて、前記ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように駆動し、前記押圧状態では、前記カバープレートアセンブリは前記引手溝を回避し、前記復位状態では、前記カバープレートアセンブリは前記引手溝を遮蔽し、
前記ホルダは、第1の回転ホルダと第2の回転ホルダとを含み、
前記第1の回転ホルダは、
両端が前記扉体にヒンジ接続されている第1の主動軸と、
両端が前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続されている第1の従動軸と、
前記第1の主動軸と第1の従動軸との間に接続されている第1の遷移接続部材と、
を含み、
前記第2の回転ホルダは、
両端が前記扉体にヒンジ接続されている第2の主動軸と、
両端が前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続されている第2の従動軸と、
前記第2の主動軸と第2の従動軸との間に接続されている第2の遷移接続部材と、を含むことを特徴とする
扉アセンブリ。
【請求項2】
前記第1の回転ホルダの第1の端部は前記第1の主動軸の両端であり、前記扉体にヒンジ接続されており、第2の端部は前記第1の従動軸の両端であり、前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続されており
前記第2の回転ホルダの第1の端部は前記第2の主動軸の両端であり、前記扉体にヒンジ接続されており、第2の端部は前記第2の従動軸の両端であり、前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続されており、
前記駆動アセンブリは、前記カバープレートアセンブリを前記扉体に垂直な方向に動作させるように、前記第1の回転ホルダ及び/又は前記第2の回転ホルダを駆動することを特徴とする請求項1に記載の扉アセンブリ。
【請求項3】
前記第1の遷移接続部材は、第1のストッパ構造によって前記第1の主動軸及び/又は前記第1の従動軸に位置決めされ、
前記第2の遷移接続部材は、第2のストッパ構造によって前記第2の主動軸及び/又は前記第2の従動軸に位置決めされることを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項4】
前記駆動アセンブリはモータを含み、
前記モータは、前記扉体に取り付けられており、前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に接続されていることを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項5】
前記モータは、カップリングを介して前記第1の主動軸の端部及び/又は前記第2の主動軸の端部に接続され、又は、
前記モータは、伝動アセンブリを介して前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に伝動接続されることを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項6】
前記駆動アセンブリは、モータ及び弾性部材を含み、
前記モータは、前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に接続されており、
前記弾性部材は、前記第1の主動軸に外嵌され、前記弾性部材の両端はそれぞれ、前記扉体及び前記第1の遷移接続部材に当接し、及び/又は、
前記弾性部材は、前記第2の主動軸に外嵌され、前記弾性部材の両端はそれぞれ、前記扉体及び前記第2の遷移接続部材に当接することを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項7】
前記駆動アセンブリは、磁性部材を含み、
前記磁性部材は、前記扉体に取り付けられており、前記第1の検出信号に基づいて、前記ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように駆動することを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項8】
第2の検出部材を更に含み、
前記第2の検出部材は、前記扉体に取り付けられており、前記ホルダが前記復位状態に移動したことを検出したとき、前記モータの停止を制御するための第2の検出信号を生成することを特徴とする請求項又はに記載の扉アセンブリ。
【請求項9】
前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸には、揺動レバーが外嵌され、
前記復位状態では、前記揺動レバーは、前記第2の検出部材が前記第2の検出信号を生成するように前記第2の検出部材をトリガすることを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項10】
前記扉体には取付板が設けられ、前記モータは前記取付板に取り付けられ、前記取付板と前記モータとの間に緩衝パッドが設けられ、
前記モータの出力軸は、カップリングを介して前記第1の主動軸の端部及び/又は前記第2の主動軸の端部に接続され、又は、
前記モータの出力軸は、伝動アセンブリを介して前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に伝動接続されることを特徴とする請求項に記載の扉アセンブリ。
【請求項11】
前記第1の遷移接続部材及び/又は前記第2の遷移接続部材は、前記第1の遷移接続部材及び/又は前記第2の遷移接続部材が前記扉体から逸脱することを制限するように、前記引手溝の溝側壁によって前記扉体に位置限定されることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の扉アセンブリ。
【請求項12】
前記カバープレートアセンブリは、
前記第1の従動軸の両端及び前記第2の従動軸の両端がそれぞれヒンジ接続されているカバープレートベースと、
前記カバープレートベースに取り付けられているカバープレート本体とを含むことを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の扉アセンブリ。
【請求項13】
ランプストリップを更に含み、
前記カバープレートベースには、前記ランプストリップを取り付けるための取り付け空間が形成され、
前記カバープレート本体の前記ランプストリップに対応する箇所には、光透過領域が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の扉アセンブリ。
【請求項14】
前記扉体は支持座を含み、前記引手溝が前記支持座に形成され、
前記第1の回転ホルダ及び前記第2の回転ホルダの第1の端部は前記支持座にヒンジ接続され、前記第1の回転ホルダ及び前記第2の回転ホルダの第2の端部は前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続されていることを特徴とする請求項乃至のいずれか一項に記載の扉アセンブリ。
【請求項15】
前記扉体は取付座を更に含み、前記支持座が前記取付座に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の扉アセンブリ。
【請求項16】
請求項1乃至1のいずれか一項に記載の扉アセンブリを含むことを特徴とする収納キャビネット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(相互参照)
本願は、2021年4月30日に提出された、出願番号が202110483758.5であり、発明名称が「扉アセンブリ及び収納キャビネット」である中国特許出願の優先権を主張し、その全体が参照により本願に組み込まれる。
(技術分野)
【0002】
本願は、収納技術分野に関し、特に、扉アセンブリ及び収納キャビネットに関する。
【背景技術】
【0003】
収納キャビネットの扉体の開けを容易にするために、収納キャビネットの扉体には外側に突出する取っ手が設けられることが多い。取っ手が扉体に突き出した状態に設けることは見栄えに影響するため、扉体の側壁に引手板を設置する形態もある。扉体の側壁に引手板を設置することでは、扉体の正面の簡潔及び平らさを確保することができるが、片開きの扉体であっても観音開きの扉体であっても、扉の開動作を実現するために、扉体の側部に人の手で操作できる凹みを別途確保する必要があり、そのため扉体の一貫性が悪くなり、見栄えに影響を与えることがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、少なくとも従来技術に存在している技術的問題の1つを解決することを目的とする。
【0005】
そこで、本願は、扉体の平らさ及び開閉の便利さを確保することができる扉アセンブリを提供する。
【0006】
本願は、収納キャビネットを更に提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願の第1の側面の実施形態の扉アセンブリによれば、
引手溝が形成される扉体と、
駆動アセンブリと、
前記扉体にヒンジ接続され、且つカバープレートアセンブリが取り付けられるホルダと、
第1の検出信号を生成するための第1の検出部材と、
を含み、
前記駆動アセンブリは、前記第1の検出信号に基づいて、前記ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように駆動することに適し、前記押圧状態では、前記カバープレートアセンブリは前記引手溝を回避し、前記復位状態では、前記カバープレートアセンブリは前記引手溝を遮蔽する。
【0008】
本願の第1の側面の実施形態の扉アセンブリによれば、扉を開ける必要がある場合、第1の検出部材は、開扉を示すための第1の検出信号を生成することができ、駆動アセンブリは、当該第1の検出信号に基づいて、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができ、そして、扉体に引手溝を露出させることができ、この時、引手溝を引いて扉体を開けることができるため、扉体に取っ手を設置する必要もなく、扉体の表面に引手板を設置する必要もなく、更に扉体の正面の平らさを確保することができる。扉体を閉じる動作が発生した場合又は扉体が既に閉状態になった場合、第1の検出部材は閉扉を示すための第1の検出信号を生成することができ、駆動アセンブリは、第1の検出信号に基づいて、カバープレートアセンブリを復位状態に復帰させて引手溝を遮蔽するように駆動することができ、扉体を平らで簡潔な状態に復帰させることができ、扉体の平らさと簡潔を確保するとともに、ユーザによる扉体の開閉を容易にする。
【0009】
本願の一実施形態によれば、前記ホルダは、
第1の端部が前記扉体にヒンジ接続され、第2の端部が前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続される第1の回転ホルダと、
第1の端部が前記扉体にヒンジ接続され、第2の端部が前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続される第2の回転ホルダと、
を含み、
前記駆動アセンブリは、前記カバープレートアセンブリを前記扉体に垂直な方向に動作させるように、前記第1の回転ホルダ及び/又は前記第2の回転ホルダを駆動することに適している。
【0010】
本願の一実施形態によれば、前記第1の回転ホルダは、
両端が前記扉体にヒンジ接続される第1の主動軸と、
両端が前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続される第1の従動軸と、
前記第1の主動軸と第1の従動軸との間に接続される第1の遷移接続部材と、
を含み、
前記第2の回転ホルダは、
両端が前記扉体にヒンジ接続される第2の主動軸と、
両端が前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続される第2の従動軸と、
前記第2の主動軸と第2の従動軸との間に接続される第2の遷移接続部材と、
を含む。
【0011】
本願の一実施形態によれば、前記第1の遷移接続部材は、第1のストッパ構造によって前記第1の主動軸及び/又は前記第1の従動軸に位置決めされることに適し、
前記第2の遷移接続部材は、第2のストッパ構造によって前記第2の主動軸及び/又は前記第2の従動軸に位置決めされることに適している。
【0012】
本願の一実施形態によれば、前記駆動アセンブリは、モータを含み、
前記モータは、前記扉体に取り付けられており、前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に接続される。
【0013】
本願の一実施形態によれば、前記モータは、カップリングを介して前記第1の主動軸の端部及び/又は前記第2の主動軸の端部に接続されることに適し、又は、
前記モータは、伝動アセンブリを介して前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に伝動接続されることに適している。
【0014】
本願の一実施形態によれば、前記駆動アセンブリは、モータ及び弾性部材を含み、
前記モータは、前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に接続され、
前記弾性部材は、前記第1の主動軸に外嵌され、前記弾性部材の両端はそれぞれ、前記扉体及び前記第1の遷移接続部材に当接され、及び/又は、
前記弾性部材は、前記第2の主動軸に外嵌され、前記弾性部材の両端はそれぞれ、前記扉体及び前記第2の遷移接続部材に当接される。
【0015】
本願の一実施形態によれば、前記駆動アセンブリは、磁性部材を含み、
前記磁性部材は、前記扉体に取り付けられており、前記第1の検出信号に基づいて、前記ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように駆動することに適している。
【0016】
本願の一実施形態によれば、第2の検出部材を更に含み、
前記第2の検出部材は、前記扉体に取り付けられており、前記ホルダが前記復位状態に移動したことを検出した場合、前記モータの停止を制御するための第2の検出信号を生成することに適している。
【0017】
本願の一実施形態によれば、前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸には、揺動レバーが外嵌され、前記復位状態では、前記揺動レバーは、前記第2の検出部材が前記第2の検出信号を生成するように前記第2の検出部材をトリガすることに適している。
【0018】
本願の一実施形態によれば、前記扉体には取付板が設けられ、前記モータは前記取付板に取り付けられ、前記取付板と前記モータとの間に緩衝パッドが設けられ、
前記モータの出力軸は、カップリングを介して前記第1の主動軸の端部及び/又は前記第2の主動軸の端部に接続されることに適し、又は、
前記モータの出力軸は、伝動アセンブリを介して前記第1の主動軸及び/又は前記第2の主動軸に伝動接続されることに適している。
【0019】
本願の一実施形態によれば、前記第1の遷移接続部材及び/又は前記第2の遷移接続部材は、前記第1の遷移接続部材及び/又は前記第2の遷移接続部材が前記扉体から逸脱することを制限するように、前記引手溝の溝側壁によって前記扉体に位置限定されることに適している。
【0020】
本願の一実施形態によれば、前記カバープレートアセンブリは、
前記第1の従動軸の両端及び前記第2の従動軸の両端がそれぞれヒンジ接続されるカバープレートベースと、
前記カバープレートベースに取り付けられるカバープレート本体と
を含む。
【0021】
本願の一実施形態によれば、ランプストリップを更に含み、前記カバープレートベースには、前記ランプストリップを取り付けるための取り付け空間が形成され、前記カバープレート本体の前記ランプストリップに対応する箇所には、光透過領域が形成される。
【0022】
本願の一実施形態によれば、前記扉体は支持座を含み、前記引手溝が前記支持座に形成され、
前記第1の回転ホルダ及び前記第2の回転ホルダの第1の端部は前記支持座にヒンジ接続され、前記第1の回転ホルダ及び前記第2の回転ホルダの第2の端部は前記カバープレートアセンブリにヒンジ接続される。
【0023】
本願の一実施形態によれば、前記扉体は取付座を更に含み、前記支持座が前記取付座に取り付けられる。
【0024】
本願の第2の側面の実施形態の収納キャビネットによれば、上記の扉アセンブリを含む。
【0025】
本願の実施形態の収納キャビネットによれば、上記の扉アセンブリを設けることで、扉体の開閉の便利さを確保した上で、扉体が閉状態にある場合、扉体表面の平らさと簡潔を確保することができる。
【0026】
本願の実施形態における上記の1つ又は複数の技術的解決手段は、少なくとも以下の技術的効果の1つを有する。
【0027】
本願の第1の側面の実施形態の扉アセンブリによれば、扉を開ける必要がある場合、第1の検出部材は、開扉を示すための第1の検出信号を生成することができ、駆動アセンブリは、当該第1の検出信号に基づいて、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができ、そして、扉体に引手溝を露出させることができ、この時、引手溝を引いて扉体を開けることができるため、扉体に取っ手を設置する必要もなく、扉体の表面に引手板を設置する必要もなく、更に扉体の正面の平らを確保することができる。扉体を閉じる動作が発生した場合又は扉体が既に閉状態になった場合、第1の検出部材は閉扉を示すための第1の検出信号を生成することができ、駆動アセンブリは、第1の検出信号に基づいて、カバープレートアセンブリを復位状態に復帰させて引手溝を遮蔽するように駆動することができ、扉体を平らで簡潔な状態に復帰させることができ、扉体の平らさと簡潔を確保するとともに、ユーザによる扉体の開閉を容易にする。
【0028】
更に、本願の実施形態の収納キャビネットによれば、上記の扉アセンブリを設けることで、扉体の開閉の便利さを確保した上で、扉体が閉状態にある場合、扉体表面の平らさと簡潔を確保することができる。
【0029】
本願の追加的な態様及び利点は、以下の説明において一部が与えられ、一部が以下の説明から明らかになるか、又は本願の実践を通じて理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本願の実施形態又は従来技術における技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態又は従来技術の説明に必要な図面を簡単に説明する。勿論、以下に説明する図面は、本願のいくつかの実施形態であり、当業者にとって、創造的な労働を要しない前提で、これらの図面に基づいてその他の図面を更に得ることができる。
【0031】
図1図1は、本願の実施形態に係る扉体の概略構造図である。
図2図2は、本願の実施形態に係る別の扉体の概略構造図である。
図3図3は、本願の実施形態に係るまた別の扉体の概略構造図である。
図4図4は、本願の実施形態に係る更に別の扉体の概略構造図である。
図5図5は、本願の実施形態に係る扉アセンブリにおける引手溝が遮蔽される状態の概略構造図である。
図6図6は、本願の実施形態に係る扉アセンブリにおける引手溝が開放される概略構造図である。
図7図7は、本願の実施形態に係るカバープレートアセンブリが引手溝を遮蔽する概略構造図である。
図8図8は、本願の実施形態に係るカバープレートアセンブリが引手溝を回避する概略構造図である。
図9図9は、本願の実施形態に係る支持座と第1の回転ホルダ、第2の回転ホルダの概略構造図である。
図10図10は、本願の実施形態に係る支持座、第1の回転ホルダ、第2の回転ホルダの概略分解図である。
図11図11は、本願の実施形態に係る第1の回転ホルダ、第2の回転ホルダ及びカバープレートアセンブリのある角度での概略構造図である。
図12図12は、本願の実施形態に係る第1の回転ホルダ、第2の回転ホルダ及びカバープレートアセンブリの別の角度での概略構造図である。
図13図13は、本願の実施形態に係るカバープレートアセンブリが引手溝を遮蔽する概略正面図である。
図14図14は、図13のA-A方向における概略断面図である。
図15図15は、本願の実施形態に係るカバープレートアセンブリが引手溝を回避する概略正面図である。
図16図16は、図15のB-B方向における概略断面図である。
図17図17は、本願の実施形態に係るカバープレートアセンブリが引手溝を遮蔽する位置と引手溝を回避する位置との中間位置にある概略正面図である。
図18図18は、図17のC-C方向における概略断面図である。
図19図19は、本願の実施形態に係る別の駆動アセンブリがホルダに接続されている概略構造図である。
図20図20は、図19のD-D方向における概略断面図である。
図21図21は、図19に対応する概略斜視図である。
図22図22は、本願の実施形態に係るまた別の駆動アセンブリがホルダに接続されている概略正面図である。
図23図23は、図22のE-E方向における概略断面図である。
図24図24は、図22に対応する概略斜視図である。
図25図25は、本願の実施形態に係る更に別の駆動アセンブリがホルダに接続されている概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、図面及び実施形態を参照しながら、本願の実施形態をより詳細に説明する。以下の実施形態は、本願を説明するためのものであり、本願の範囲を制限するものではない。
【0033】
本願の実施形態の説明において、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などの用語で表れる方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願の実施形態を便利に又は簡単に説明するために使用されるものに過ぎず、示された装置又は素子が必ず特定の方位にあり、特定の方位において構造されて操作されると指示又は暗示するものではないため、本願の実施形態に対する限定と理解されるものではない。なお、「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、説明するためのものに過ぎず、比較的な重要性を指示又は暗示するものとして理解されるべきではない。
【0034】
本願の実施形態の説明において、明確な規定と限定がない限り、「互いに接続」、「接続」等の用語の意味は広く理解されるべきである。例えば、固定接続や、着脱可能な接続や、あるいは一体的な接続でも可能である。機械的な接続や、電気的な接続でも可能であり、直接的に互いに接続することや、中間媒体を介して間接的に互いに接続することも可能である。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願の実施形態での具体的な意味を理解することができる。
【0035】
本願の実施形態では、明確な規定と限定がない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1の特徴及び第2の特徴が直接接触することであってもよく、又は第1の特徴及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触することであってもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上側」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあることであってもよく、又は単に第1の特徴の水平方向の高さが第2の特徴よりも高いことを意味する。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下側」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真下又は斜め下にあることであってもよく、又は単に第1の特徴の水平方向の高さが第2の特徴よりも低いことを意味する。
【0036】
本明細書の説明において、「一実施形態」、「いくつかの実施形態」、「例」、「具体的な例」、又は「いくつかの例」などの用語を参照する説明は、実施形態又は例を参照しながら説明される具体的な特徴、構造、材料、又は特徴が、本願の実施形態の少なくとも1つの実施形態又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の概略的な表現は、必ずしも同じ実施形態又は例に向けられているわけではない。さらに、説明される具体的な特徴、構造、材料、又は特徴は、任意の1つ又は複数の実施形態又は例において、適切な方法で組み合わせることができる。なお、当業者は、本明細書に説明された異なる実施形態又は例、ならびに異なる実施形態又は例の特徴を、互いに矛盾することなく結合及び組み合わせることができる。
【0037】
図1乃至図25に示すように、本願の第1の側面の実施形態の扉アセンブリによれば、主に、扉体100、駆動アセンブリ、ホルダ、及び第1の検出部材(図示しない)を含む。扉体100には、引手溝102が形成され、ホルダは、扉体100にヒンジ接続され、且つホルダには、カバープレートアセンブリが取り付けられ、第1の検出部材は、第1の検出信号を生成するためのものであり、駆動アセンブリは、第1の検出信号に基づいて、駆動ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように駆動することに適し、押圧状態では、カバープレートアセンブリは引手溝102を回避し、復位状態では、カバープレートアセンブリは引手溝102を遮蔽する。
【0038】
本願の第1の側面の実施形態の扉アセンブリによれば、扉を開ける必要がある場合、第1の検出部材は、開扉を示すための第1の検出信号を生成することができ、駆動アセンブリは、当該第1の検出信号に基づいて、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができ、そして、扉体100に引手溝102を露出させることができ、この時、引手溝102を引いて扉体100を開けることができるため、扉体100に取っ手を設置する必要もなく、扉体100の表面に引手板を設置する必要もなく、更に扉体100の正面の平らさを確保することができる。扉体100を閉じる動作が発生したとき又は扉体100が既に閉状態になった場合、第1の検出部材は閉扉を示すための第1の検出信号を生成することができ、駆動アセンブリは、第1の検出信号に基づいて、カバープレートアセンブリを復位状態に復帰させて引手溝102を遮蔽するように駆動することができ、扉体100を平らで簡潔な状態に復帰させることができ、扉体100の平らさと簡潔を確保するとともに、ユーザによる扉体100の開閉を容易にする。
【0039】
以下、本願の第1の側面の実施形態に係る扉アセンブリが冷蔵庫に適用されることを例とし、本願の実施形態では、扉体100は1つであってもよく、複数であってもよい。言い換えれば、本願の実施形態に係る扉アセンブリは片開き冷蔵庫又は観音開き冷蔵庫に適用することができる。
【0040】
扉体100には、ユーザが引くための引手溝102が形成され、引手溝102が外に露出されている場合、ユーザは引手溝102を引いて扉体100を開けることができる。
【0041】
ただし、図1乃至図4及び図6を参照して、本願の実施形態に係る扉アセンブリの扉体100での位置は限定されず、いくつかの具体的な実施形態がある。
【0042】
図1図6に示すように、扉体100が1つである場合、引手溝102は、扉体100の縁に近い位置に形成することができ、即ち、図1に破線で示される領域は引手溝102の領域であり、駆動アセンブリはカバープレートアセンブリを押圧状態に切り替えるように駆動したと、扉体100に設置される引手溝102を露出させることができる。
【0043】
図2乃至図4及び図6に示すように、扉体100が複数である場合、引手溝102は、いずれかの扉体100の側面の縁の位置に形成することができ、勿論、必要に応じて扉体100の非縁位置に形成されてもよい。これにより、ユーザは、現在の扉体100を開ける必要がある場合、ユーザが引手溝102を引いて当該扉体100を容易に開けるために、駆動アセンブリは、当該扉体100におけるカバープレートアセンブリを駆動して、更に当該扉体100における引手溝102を露出させることができる。
【0044】
あるいは、駆動アセンブリは、当該扉体100におけるカバープレートアセンブリを駆動して、それと隣接する扉体100における引手溝102を露出させ、そして、ユーザはそれと隣接する扉体100を開けることができる。言い換えれば、ユーザは実際の開扉のニーズに応じて、対応する扉体100を柔軟的に選択して開けることができる。
【0045】
そのうち、図2乃至図4に破線で示される領域は、引手溝102の領域であり、即ち、扉体100が複数である場合、引手溝102は隣接する2つの扉体100に設置することができ、そして、ユーザが必要とする扉体100を容易に開けることができる。
【0046】
本願の実施形態では、当該扉アセンブリは、扉体100に取り付けられた支持座104を更に含み、例えば、支持座104は扉体100の発泡層に取り付けることができ、支持座104には、上述した引手溝102が形成される。
【0047】
本願の1つの実施形態によれば、当該扉アセンブリは、取付座146を更に含み、取付座146は扉体100に設けられ、支持座104は取付座146に取り付けられる。これにより、取付座146の形状は支持座104の形状に適合している。取付座146は扉体100の発泡層に設けられることができる。扉体100の発泡層に取付座146を設けることにより、発泡層における発泡材が支持座104に入り込むことを防止することができ、更に、発泡材による支持座104、ホルダ、及びカバープレートアセンブリ等の部材への影響を回避することができる。
【0048】
ホルダの第1の端部は支持座104にヒンジ接続され、ホルダの第2の端部にはカバープレートアセンブリが取り付けられ、ホルダは押圧状態と復位状態との間で切り替えられることに適し、押圧状態では、カバープレートアセンブリは引手溝102を回避し、復位状態では、カバープレートアセンブリは引手溝102を遮蔽する。
【0049】
前述のように、ホルダが押圧状態である場合、ホルダに取り付けられたカバープレートアセンブリは引手溝102を回避し、引手溝102を外に露出させることができ、この時、ユーザは引手溝102を引いて扉体100を開けることができる。ホルダが復位状態である場合、ホルダに取り付けられたカバープレートアセンブリは引手溝102を遮蔽し、扉体100を平らで簡潔な状態にすることができる。ここで言う押圧状態とは、駆動アセンブリは、カバープレートアセンブリが扉体100に収縮する位置に向かって移動させるようにホルダを駆動して、カバープレートアセンブリから引手溝102を外に露出させると、ホルダが押圧状態になることを意味する。復位状態とは、ホルダがカバープレートアセンブリを扉体100に収縮した状態から扉体100の外面と面一になった状態に切り替えると、ホルダが復位状態になることを意味する。
【0050】
本願の実施形態では、駆動アセンブリは、支持座104に取り付けられており、主に、ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように制御することに使用されることができる。
【0051】
本願の一実施形態によれば、ホルダは、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108を含む。第1の回転ホルダ106の第1の端部は、支持座104にヒンジ接続され、第1の回転ホルダ106の第2の端部は、カバープレートアセンブリにヒンジ接続され、第2の回転ホルダ108の第1の端部は、支持座104にヒンジ接続され、第2の回転ホルダ108の第2の端部は、カバープレートアセンブリにヒンジ接続され、駆動アセンブリは、カバープレートアセンブリが扉体100に垂直な方向に動作するように、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108を駆動することに適している。
【0052】
図10を参照して、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108は併せて本願の実施形態にけるホルダを構成する。第1の回転ホルダ106の第1の端部及び第2の回転ホルダ108の第1の端部はそれぞれ、支持座104にヒンジ接続され、第1の回転ホルダ106の第2の端部及び第2の回転ホルダ108の第2の端部はそれぞれ、カバープレートアセンブリにヒンジ接続される。これにより、カバープレートアセンブリは、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108のヒンジ接続により、支持座104に対して動作することができる。
【0053】
駆動アセンブリはそれぞれ、第1の回転ホルダ106又は第2の回転ホルダ108に接続されてもよく、あるいは、駆動アセンブリは、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108に接続されてもよい。駆動アセンブリの駆動により、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108を回転させることができ、さらにカバープレートアセンブリが支持座104に対して動作するように駆動する目的を達成することができる。本願の実施形態では、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108は、カバープレートアセンブリが扉体100に垂直な方向に沿って動作するように駆動することができる。理解されるように、カバープレートアセンブリは、扉体100に対して扉体100に垂直な方向に平行移動することができる。
【0054】
本願の一実施形態によれば、第1の回転ホルダ106は、第1の主動軸110、第1の従動軸112、及び第1の遷移接続部材114を含み、第2の回転ホルダ108は、第2の主動軸116、第2の従動軸118、及び第2の遷移接続部材120を含む。第1の主動軸110の両端は、支持座104にヒンジ接続され、第1の従動軸112の両端はカバープレートアセンブリにヒンジ接続され、第1の遷移接続部材114は、第1の主動軸110と第1の従動軸112との間に接続され、第2の主動軸116の両端は、支持座104にヒンジ接続され、第2の従動軸118の両端は、カバープレートアセンブリにヒンジ接続され、第2の遷移接続部材120は、第2の主動軸116と第2の従動軸118との間に接続される。
【0055】
言い換えれば、図9乃至図12を併せて参照して、第1の主動軸110の両端及び第2の主動軸116の両端はそれぞれ、支持座104にヒンジ接続され、第1の従動軸112の両端及び第2の従動軸118の両端はそれぞれ、カバープレートアセンブリにヒンジ接続される。第1の主動軸110と第1の従動軸112との間の接続安定性を向上させるために、第1の主動軸110と第1の従動軸112との間には更に第1の遷移接続部材114が接続され、それに応じて、第2の主動軸116と第2の従動軸118との間には第2の遷移接続部材120が接続される。
【0056】
ただし、駆動アセンブリが第1の回転ホルダ106における第1の主動軸110のみに接続される場合、第1の従動軸112、第2の主動軸116、及び第2の従動軸118は、途中に切断された形態に設置されてもよく、第1の主動軸110の長さを支持座104の幅と等しくするように設置すればよい。
【0057】
図14図16及び図18を参照して、図には、第1の主動軸110と支持座104とのヒンジ接続点、第2の主動軸116と支持座104とのヒンジ接続点、第1の従動軸112とカバープレートアセンブリとのヒンジ接続点、及び第2の従動軸118とカバープレートアセンブリとのヒンジ接続点を示し、これら4つのヒンジ接続点を順次に結ぶと、1つの平行四辺形を構成することができる。第1の主動軸110と支持座104とのヒンジ接続点及び第2の主動軸116と支持座104とのヒンジ接続点は、何れも固定点であるため、これら2つのヒンジ接続点の間の相対距離及びこれら2つのヒンジ接続点の接続線の傾斜角度も固定されている。従って、第1の従動軸112とカバープレートアセンブリとのヒンジ接続点及び第2の従動軸118とカバープレートアセンブリとのヒンジ接続点の間のピッチも等しく、第1の従動軸112とカバープレートアセンブリとのヒンジ接続点及び第2の従動軸118とカバープレートアセンブリとのヒンジ接続点の間の結び線も、第1の主動軸110と支持座104とのヒンジ接続点及び第2の主動軸116と支持座104とのヒンジ接続点の間の結び線に平行であるため、カバープレートアセンブリは、扉体100に垂直な方向に沿って、図14図16又は図18に示すような上下平行移動を実現することができる。
【0058】
ただし、図18に示すように、カバープレートアセンブリが引手溝102を遮蔽する位置から引手溝102を回避する位置へ移動する過程中で、カバープレートアセンブリは、まず図18に示すような左側へ約1ミリ乃至3ミリの距離だけ平行移動し、次に図18に示すような右側へ約1ミリ乃至3ミリの距離だけ平行移動し、最終的に図18に示すような引手溝102を回避する位置まで移動する。同様に、カバープレートアセンブリが引手溝102を回避する位置から引手溝102を遮蔽する位置へ移動する過程中で、カバープレートアセンブリは、まず図18に示すような左側へ約1ミリ乃至3ミリの距離だけ平行移動し、次に図18に示すような右側へ約1ミリ乃至3ミリの距離だけ平行移動し、最終的に図18に示すような引手溝102を遮蔽する位置まで移動する。
【0059】
本願の一実施形態によれば、第1の遷移接続部材114は、第1のストッパ構造122によって第1の主動軸110及び/又は第1の従動軸112に位置決めされることに適し、第2の遷移接続部材120は、第2のストッパ構造124によって第2の主動軸116及び/又は第2の従動軸118に位置決めされることに適している。
【0060】
本願の実施形態では、第1の遷移接続部材114の、第1の主動軸110及び/又は第1の従動軸112に対する軸方向への動きを回避するために、それぞれ、第1の主動軸110及び第1の従動軸112には、2つの第1の位置決めブロックを設けることができ、第1の遷移接続部材114の第1の端部は第1の主動軸110における2つの第1の位置決めブロックの間に接続することができ、第1の遷移接続部材114の第2の端部は第1の従動軸112における2つの第1の位置決めブロックの間に接続することができる。勿論、他のいくつかの実施形態では、第1の主動軸110又は第1の従動軸112のみに2つの第1の位置決めブロックを設けて、更に、第1の遷移接続部材114を2つの第1の位置決めブロックの間に接続してもよく、これにより、第1の遷移接続部材114の、第1の主動軸110又は第1の従動軸112に対する軸方向への動きを防止する目的も同様に達成することができる。
【0061】
同様に、それぞれ、第2の主動軸116及び第2の従動軸118には、2つの第2の位置決めブロックを設けることができ、第2の遷移接続部材120の第1の端部は第2の主動軸116における2つの第2の位置決めブロックの間に接続することができ、第2の遷移接続部材120の第2の端部は第2の従動軸118における2つの第2の位置決めブロックの間に接続することができる。勿論、他のいくつかの実施形態では、第2の主動軸116又は第2の従動軸118のみに2つの第2の位置決めブロックを設けて、更に第2の遷移接続部材120を2つの第2の位置決めブロックの間に接続してもよく、これにより、第2の遷移接続部材120の、第2の主動軸116又は第2の従動軸118に対する軸方向への動きを防止する目的も同様に達成することができる。
【0062】
勿論、他のいくつかの実施形態では、第1の遷移接続部材114、第2の遷移接続部材120の位置は、第1の主動軸110及び/又は第2の主動軸116に位置決めピン、位置決めボス等を設けるなど、他の形態で制限することもできる。
【0063】
図14図16及び図18を参照して、空間レイアウトの観点から、第1の遷移接続部材114及び第2の遷移接続部材120は、何れも扉体100の内面に向かって折り曲げられた形状に設置される。それに応じて、支持座104には、第1の遷移接続部材114の折り曲げ部分と第2の遷移接続部材120の折り曲げ部分とが入り込む格納空間が形成される。また、第1の遷移接続部材114の幅及び第2の遷移接続部材120の幅は、第1の主動軸110及び第2の主動軸116と同じ長さに設定する必要がなく、第1の主動軸110と第1の従動軸112との接続、及び第2の主動軸116と第2の従動軸118との接続の目的を果たすことができればよい。また、本願のいくつかの実施形態では、第1の遷移接続部材114と第2の遷移接続部材120とは、両者が回転中に干渉しないように、空間上の幅方向における位置がずれている。
【0064】
第1の遷移接続部材114及び/又は第2の遷移接続部材120が支持座104から逸脱することを制限するために、第1の遷移接続部材114及び/又は第2の遷移接続部材120は、引手溝102の溝側壁によって支持座104に位置限定されることに適している。
【0065】
図14を参照して、引手溝102は、支持座104の縁に形成される溝状の構造である。これにより、図10に示すような引手溝102の下にある溝側壁は、第1の遷移接続部材114及び第2の遷移接続部材120が支持座104から逸脱することを防止するためのストッパ構造とすることができる。言い換えれば、ホルダが復位状態に切り替えられる場合、第1の遷移接続部材114の扉体100の外側面に向かう側及び第2の遷移接続部材120の扉体100の外側面に向かう側は、図14に示すような引手溝102の下にある溝側壁に当接することができことにより、第1の遷移接続部材114及び第2の遷移接続部材120が支持座104から逸脱することを回避することができる。それに応じて、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108が支持座104から逸脱することをも制限した。ただし、ここで言う逸脱とは、第1の遷移接続部材114と第1の従動軸112との接続箇所、及び第2の遷移接続部材120と第2の従動軸118との接続箇所が扉体100の外面から突出していることを指す。
【0066】
本願の一実施形態によれば、カバープレートアセンブリは、カバープレートベース140及びカバープレート本体142を含み、第1の従動軸112の両端及び第2の従動軸118の両端はそれぞれ、カバープレートベース140にヒンジ接続され、カバープレート本体142は、カバープレートベース140に取り付けられる。
【0067】
図9乃至図12を併せて参照して、第1の従動軸112及び第2の従動軸118の両端はそれぞれ、カバープレートベース140にヒンジ接続され、カバープレートベース140には、更にカバープレート本体142が取り付けられ、カバープレート本体142とカバープレートベース140との間には、接着、係合等の形態により固定することができる。言い換えれば、駆動アセンブリが第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108を動作させるように駆動する場合、第1の回転ホルダ106及び第2の回転ホルダ108は、カバープレートベース140及びカバープレート本体142を、引手溝102を回避する位置と引手溝102を遮蔽する位置の間で切り替えるように駆動することができる。また、カバープレート本体142は、扉体100の外面と同じ材料で製造することができ、このようにすると、扉体100の外面の外観の整合性を更に向上させることができる。
【0068】
続けて図10を参照して、本願の実施形態では、当該扉アセンブリは、ランプストリップ144を更に含み、カバープレートベース140には、ランプストリップ144を取り付けるための取り付け空間が形成され、カバープレート本体142のランプストリップ144に対応する箇所には、光透過領域が形成される。勿論、他のいくつかの実施形態では、ランプストリップ144は、カバープレート本体142の下に直接取り付けられており、カバープレート本体142に追従して同期に動作してもよい。
【0069】
カバープレートベース140にランプストリップ144を取り付けるための取り付け空間を設けられ、カバープレート本体142にそれに対応する光透過領域が設けられることで、人体が当該扉体100に近づくと、第1の検出部材は、人体を検出し、対応する制御信号を生成することができ、ランプストリップ144は、制御信号を受信したと自動的に点灯することができ、このように、ユーザは、カバープレート本体142の位置を知ることができる。扉体100が閉じられたと、ランプストリップ144は自動的に消灯する。
【0070】
本願の実施形態では、第1の検出部材は、人体が近づいているかどうかを検出するほか、扉体100の開閉状態を検出したり、ユーザが離れているかどうかを検出したりすることに用いられる。第1の検出部材は、上記の状況の発生を検出したと、駆動アセンブリを制御するための第1の検出信号を生成することができる。
【0071】
具体的に、第1の検出部材は、人体が近づいていることを検出した場合、ユーザが開扉の要求を持っていることを示し、第1の検出部材は、扉体を開けることを示すための第1の検出信号を生成することに用いられる。駆動アセンブリは、第1の検出信号を受信したと、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように動作することができる。
【0072】
扉体100が開状態から閉状態へ切り替える場合、第1の検出部材は、扉体100の動作を検出して、扉体100が閉じられたことを示す第1の検出信号を生成することができ、あるいは、ユーザが離れた後に、第1の検出部材は、人体が既に扉体100の近傍領域から離れたことを検出し、扉体100が閉じてもよいことを示す第1の検出信号を生成することができる。駆動アセンブリは、第1の検出信号を受信したと、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108を押圧状態から復位状態に切り替えるように動作することができる。
【0073】
ただし、第1の検出部材は、上記の人体距離を検出するためのセンサー(例えば赤外線センサー、レーザーセンサー)の他に、顔認識、音声認識の装置などの、人体の生体特徴を検出するためセンサーを選択してもよく、また圧力センサー等を選択してもよく、ユーザが扉体のある領域に触れると第1の検出信号を生成する。つまり、本願は、第1の検出部材のタイプ及び励起方式は、ユーザの開扉の要求と閉扉の要求を判断できれば、特に限定されない。
【0074】
以下、本願の実施形態に係る駆動アセンブリのいくつか設置形態を説明する。
【0075】
設置形態1:
駆動アセンブリは、モータ126を含み、モータ126は、支持座104に取り付けられており、第1の主動軸110及び/又は第2の主動軸116に接続される。
【0076】
例えば、このような設置形態では、モータ126は第1の主動軸110に接続されることができ、このようにすると、扉体100が閉状態にあると、第1の検出部材が人体が近づいていることを検出した場合、ユーザが開扉の要求を持っていることを示し、第1の検出部材は、扉体を開けることを示す第1の検出信号を生成することに用いられる。モータ126は、第1の主動軸110を動作させるように駆動して、第1の回転ホルダ106は復位状態から押圧状態へ切り替えられ、この時、ユーザは引手溝102を引いて扉体100を開けることができる。ユーザが離れたり、ユーザが扉体100を閉めたりする場合、第1の検出部材は、第1の検出信号を生成することができ、モータ126は、第1の検出信号に基づいて第1の主動軸110を回転駆動し、そして、第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動するとともに、第2の回転ホルダ108を、第1の回転ホルダ106の駆動の下で、同期に押圧状態から復位状態に切り替える。
【0077】
勿論、モータ126は第2の主動軸116に接続されてもよく、モータ126による第2の主動軸116への駆動により、第2の回転ホルダ108を押圧状態から復位状態に切り替える。
【0078】
あるいは、2つのモータ126が設けられてもよく、2つのモータ126はそれぞれ、第1の主動軸110及び第2の主動軸116に接続され、そのうちの一方のモータ126は、第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように、第1の主動軸110を駆動することに用いられ、他方のモータ126は、第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように、第2の主動軸116を駆動することに用いられる。
【0079】
設置形態2:
駆動アセンブリは、モータ126及び弾性部材128を含み、モータ126は第1の主動軸110及び/又は第2の主動軸116に接続され、弾性部材128は第1の主動軸110に外嵌され、弾性部材128の両端はそれぞれ、支持座104及び第1の遷移接続部材114に当接され、及び/又は、弾性部材128は第2の主動軸116に外嵌され、弾性部材128の両端はそれぞれ、支持座104及び第2の遷移接続部材120に当接される。
【0080】
このような設置形態では、図19乃至図24を併せて参照して、モータ126が第1の主動軸110に接続され、弾性部材128が第1の主動軸110に外嵌されることを例とする。
【0081】
モータ126は、第1の主動軸110に伝動接続され、弾性部材128は、捩じりバネであってもよく、捩じりバネは第1の主動軸110に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第1の遷移接続部材114の扉体100の内面に向かう側に当接される。
【0082】
このようにすると、扉体100が閉状態にあり且つユーザが扉体100に近づいている場合、第1の検出部材はモータ126を動作させるように制御することができ、モータ126は、第1の主動軸110を回転駆動して、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替え、この時、ユーザは引手溝102を引いて扉体100を開けることができるとともに、捩じりバネはもっときつく捩じられた。ユーザが離れたり、ユーザが扉体100を閉めたりする場合、捩じりバネは、自身のねじり復帰力の作用の下で第1の主動軸110を逆転駆動し、そして、第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動するとともに、第2の回転ホルダ108を、第1の回転ホルダ106の駆動の下で、同期に押圧状態から復位状態に切り替える。
【0083】
あるいは、モータ126は、第1の主動軸110に接続され、捩じりバネは、第1の主動軸110に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第1の遷移接続部材114の扉体100の外面に向かう側に当接される。
【0084】
このようにすると、扉体100が閉状態にある場合、捩じりバネはきつく捩じられた状態となり、モータ126は、回転を停止して、捩じりバネ自身の捩じり復帰力と釣り合う。ユーザが扉体100に近づいている場合、第1の検出部材は、捩じりバネが緩むように、モータ126の動作を制御する。第1の回転ホルダ106を復位状態から押圧状態に切り替えるように、捩じりバネは、自身の捩じり復帰力の作用の下で、第1の主動軸110を回転駆動し、この時、ユーザは引手溝102を引いて扉体100を開けることができる。ユーザが離れたり、ユーザが扉体100を閉めたりする場合、モータ126は逆転して、捩じりバネが第1の遷移接続部材114に印加した捩じり復帰力に打ち勝つように、第1の主動軸110を回転駆動し、更に第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動するとともに、第2の回転ホルダ108を、第1の回転ホルダ106の駆動の下で、同期に押圧状態から復位状態に切り替える。ただし、ホルダが復位状態から押圧状態へ切り替えられる過程中で、モータ126の回転数に対する制御により、第1の回転ホルダ106の動作速度に対する制御を実現することができるため、カバープレート本体142の円滑な動作を実現することができる。同様に、ホルダが押圧状態から復位状態へ切り替えられる過程中で、モータ126の回転数に対する制御により、カバープレート本体142の円滑な動作も実現することができる。
【0085】
言い換えれば、このような設置形態では、モータ126によりホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネによりホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することができ、あるいは、モータ126によりホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネによりホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができる。
【0086】
また、このような設置形態では、モータ126は、第1の主動軸110に接続され、捩じりバネは第2の主動軸116に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第2の遷移接続部材120の扉体100の内面に向かう側に当接されてもよい。このようにすると、モータ126により第1の回転ホルダ106を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネにより第2の回転ホルダ108を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することができる。
【0087】
あるいは、モータ126は、第1の主動軸110に接続され、捩じりバネは、第2の主動軸116に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第2の遷移接続部材120の扉体100の外面に向かう側に当接されてもよい。このようにすると、モータ126により第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネにより第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができる。
【0088】
あるいは、モータ126は、第2の主動軸116に接続され、捩じりバネは、第1の主動軸110に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第1の遷移接続部材114の扉体100の内面に向かう側に当接されてもよい。このようにすると、モータ126により第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネにより第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することができる。
【0089】
あるいは、モータ126は、第2の主動軸116に接続され、捩じりバネは、第1の主動軸110に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第1の遷移接続部材114の扉体100的外面に向かう側に当接されてもよい。このようにすると、モータ126により第1の回転ホルダ106を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネにより第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができる。
【0090】
あるいは、モータ126は、第2の主動軸116に接続され、捩じりバネは、第2の主動軸116に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第2の遷移接続部材120の扉体100の内面に向かう側に当接されてもよい。このようにすると、モータ126により第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネにより第2の回転ホルダ108を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することができる。
【0091】
あるいは、モータ126は、第2の主動軸116に接続され、捩じりバネは、第2の主動軸116に外嵌され、捩じりバネの両端はそれぞれ、支持座104及び第2の遷移接続部材120の扉体100の外面に向かう側に当接されてもよい。このようにすると、モータ126により第2の回転ホルダ108を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動し、捩じりバネにより第2の回転ホルダ108を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することができる。
【0092】
あるいは、モータ126は、第1の主動軸110及び第2の主動軸116に接続されるとともに、第1の主動軸110及び第2の主動軸116には、何れも捩じりバネが設けられる。モータ126は、第1の主動軸110及び第2の主動軸116を復位状態から押圧状態に切り替えるように同時に駆動することに用いられ、それに応じて、捩じりバネは、第1の主動軸110及び第2の主動軸116を押圧状態から復位状態に切り替えるように同時に駆動することに用いられる。あるいは、モータ126は、第1の主動軸110及び第2の主動軸116を押圧状態から復位状態に切り替えるように同時に駆動することに用いられ、それに応じて、捩じりバネは、第1の主動軸110及び第2の主動軸116を復位状態から押圧状態に切り替えるように同時に駆動することに用いられる。
【0093】
ただし、停電する場合、ホルダが復位状態であれば、ユーザは、カバープレートアセンブリを手動で押圧することにより、カバープレートアセンブリを復位状態から押圧状態に切り替えることができ、そして、引手溝を操作して扉体を開けることができる。
【0094】
設置形態3:
駆動アセンブリは、磁性部材を含み、磁性部材は、支持座104に取り付けられており、第1の検出信号に基づいて、ホルダを押圧状態と復位状態との間で切り替えるように駆動することに適している。
【0095】
このような設置形態では、磁性部材は、電磁石であってもよく、電磁石は、2つ設けられてもよく、そのうちの一方の電磁石は、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することに用いられ、他方の電磁石は、ホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することに用いられる。
【0096】
このようにすると、扉体100が閉状態にある場合、そのうちの一方の電磁石は、開扉を示すための第1の検出信号を受信したと、当該電磁石は通電し、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108に対して磁性力を発生させて、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動し、この時、ユーザは、引手溝102を引いて扉体100を開けることができる。ユーザが離れたり、ユーザが扉体100を閉めたりする場合、当該電磁石は停電し、他方の電磁石は通電し、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108に対して磁性力を発生させて、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動する。
【0097】
設置形態4:
駆動アセンブリは、磁性部材及び弾性部材128を含み、磁性部材は支持座104に取り付けられ、弾性部材は、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することに適し、磁性部材は、ホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することに適している。
【0098】
あるいは、磁性部材は、ホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することに適し、弾性部材は、ホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することに適している。
【0099】
上記の設置形態1及び設置形態2については、支持座104にはモータ126を取り付けるための取付板134が更に設けられ、取付板134には緩衝パッド136が設けられ、モータ126は取付板134に取り付けられ、且つモータ126の出力軸はカップリング138を介して第1の主動軸110の端部及び/又は第2の主動軸116の端部に接続されることに適している。
【0100】
あるいは、図25に示すように、モータ126は、主動ギヤ152と従動ギヤ154との噛合伝動により、第1の主動軸110に対する駆動を実現することができる。言い換えれば、このような形態において、モータ126を第1の主動軸110の中間位置に取り付けることができる。こうすれば、モータ126の取り付け空間を節約し、当該駆動アセンブリの占有空間を低減することができる。
【0101】
図10を参照して、緩衝パッド136を設けることで、モータ126の動作時の振動を減少させ、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108の回転中の運動安定性を向上させることができる。モータ126の出力軸と第1の主動軸110及び/又は第2の主動軸116との間には、カップリング138が設けられ、例えば、モータ126の出力軸、第1の主動軸110、及び第2の主動軸116は、扁平軸として設置されることができ、それに応じて、カップリング138における軸孔は、扁平孔として設置されることができる。これにより、モータ126が第1の主動軸110及び/又は第2の主動軸116を回転駆動する目的を達成することができる。
【0102】
本願の一実施形態によれば、当該扉アセンブリは、第2の検出部材130を更に含み、第2の検出部材130は、支持座104に取り付けられており、ホルダが復位状態に移動したことを検出した場合、モータ126の停止を制御するための第2の検出信号を生成することに適している。
【0103】
上記の設置形態1と設置形態2については、支持座104には第2の検出部材130が更に設けられ、第2の検出部材130は、微動スイッチ、近接スイッチ等の検出部材であってもよい。第2の検出部材130を設けることの役割は、ホルダが押圧状態から復位状態に移動した後に、第2の検出部材130がホルダの位置を検出して第2の検出信号を生成することができることにある。上記の設置形態1及び設置形態3において、モータ126はホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動することに用いられる場合、モータ126は第2の検出信号に基づいて停止することができる。
【0104】
言い換えれば、モータ126はホルダを押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動したと、第2の検出部材130はトリガされて第2の検出信号を生成し、ホルダが復位状態に留まることができるように、モータ126は第2の検出信号を受信したと停止する。
【0105】
図6図7を参照して、第1の主動軸110及び/又は第2の主動軸116には、揺動レバー132が外嵌され、復位状態では、揺動レバー132は、第2の検出部材130が第2の検出信号を生成するように、第2の検出部材130をトリガすることに適している。
【0106】
具体的に、揺動レバー132と第1の主動軸110とを接続することを例として、揺動レバー132は、1つの扁平孔が設けられ、且つ第1の主動軸110に外嵌されるとともに、揺動レバー132には、第1の揺動アーム及び第2の揺動アームを含む揺動アーム150が設けられてもよい。モータ126は、第1の主動軸110を回転駆動し、第1の回転ホルダ106を押圧状態から復位状態に切り替えるように駆動する場合、揺動レバー132における第1の揺動アームは第2の検出部材130をトリガすることができ、そして、第2の検出部材130は第2の検出信号を直ちに生成し、モータ126は第2の検出信号を受信したと停止し、この時、ホルダは復位状態に保持することができる。
【0107】
続けて図10乃至図12を参照して、本願の実施形態では、当該扉アセンブリには第3の検出部材148が更に設けられ、そのうち、第3の検出部材148は同様に支持座104に取り付けられてもよく、第3の検出部材148は、微動スイッチ、近接スイッチ等の検出部材であってもよい。第3の検出部材148を設ける役割は、ホルダが復位状態から押圧状態に移動した後に、第3の検出部材148がホルダの位置を検出して第3の検出信号を生成することができることにある。上記の設置形態1及び設置形態3において、モータ126はホルダを復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動することに用いられる場合、モータ126は第3の検出信号に基づいて停止することができる。
【0108】
同様に、押圧状態では、揺動レバー132は、第3の検出信号を生成させるように、第3の検出部材148をトリガすることに適している。具体的に、揺動レバー132と第1の主動軸110とを接続することを例として、揺動レバー132は、1つの扁平孔が設けられ、且つ第1の主動軸110に外嵌されてもよい。モータ126は、第1の主動軸110を回転駆動し、第1の回転ホルダ106を復位状態から押圧状態に切り替えるように駆動する場合、揺動レバー132における第2の揺動アームは第3の検出部材148をトリガすることができ、そして、第3の検出部材148は第3の検出信号を直ちに生成し、モータ126は第3の検出信号を受信したと停止し、この時、ホルダは押圧状態に保持することができる。
【0109】
ただし、第3の検出部材148が設けられる場合、揺動レバー132における第1の揺動アーム及び第2の揺動アームは所定の角度に設置される。つまり、第1の主動軸110の回転に伴い、揺動レバー132における第1の揺動アーム及び第2の揺動アームはそれぞれ、第2の検出部材130及び第3の検出部材148を個別にトリガして、モータ126を停止させるように制御することができる。
【0110】
本願の実施形態では、第2の検出部材130及び第3の検出部材148を設けずに、モータ126の作動時間の設定のみによって、第1の回転ホルダ106及び/又は第2の回転ホルダ108に対するモータ126の制御形態を調整してもよい。
【0111】
例えば、モータ126の作動時間を、2秒間作動した後に自動的に停止するように設定することができ、例えば、モータ126が第1の回転ホルダ106を復位状態から押圧状態に切り替える過程中では異物があったため引っかかられた場合、モータ126は、2秒間作動した後に自動的に停止し、異物が取り除かれた後、手動でカバープレート本体142を押してホルダを押圧状態に移動させることができる。このようにすれば、モータ126が大きなトルクを受けるによってモータ126の破損の発生を起こることを効果的に回避することができる。勿論、上記の2秒間は、例示に過ぎず、例えば、モータ126の作動時間は、1~5秒間という区間で任意に選択することができる。
【0112】
なお、モータ126の作動時間をプリセット時間の形に設定することで、モータ126は、作動時間がプリセット時間に達した後に自動的に停止することができる。こうすれば、第2の検出部材130及び第3の検出部材148の設置を省略することができ、設計及び製造のコストを更に低減することができる。また、ユーザは、いつでも扉体100を開けることができるように、実際の使用需要に応じて、ホルダを押圧状態に保持することができる。それに応じて、モータ126に対する制御により、ホルダを押圧状態に保持する目的を達成することができる。
【0113】
本願の第2の側面の実施形態の収納キャビネットによれば、上述した扉アセンブリを含む。
【0114】
本願の実施形態の収納キャビネットによれば、上述した扉アセンブリを設けることで、扉体100の開閉の便利さを確保した上で、扉体100が閉状態にある場合、扉体100表面の平らさと簡潔を確保することができる。
【0115】
本願の実施形態では、収納キャビネットは、冷蔵庫、冷凍庫、ワインキャビネット等であってもよい。
【0116】
上記の実施形態は、本願の技術案を説明するためのものに過ぎず、本願の技術案を限定するためのものではない。上記の実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、依然として上記の各実施形態に記載された技術案を変更し、又はその一部の技術的特徴を等価的に置き換えることができ、これらの変更又は置き換えが、対応する技術案の本質を本願の各実施形態の技術案の精神及び範囲から逸脱させるものではないと理解すべきである。
【0117】
上記の実施形態は、本願を説明するためのものに過ぎず、本願のを限定するためのものではない。実施形態を参照して本願を詳細に説明したが、当業者であれば、本願の技術案に対して様々な組合せ、修正又は等価的な置き換えを行うことは、本願の技術案の精神と範囲から逸脱することなく、いずれも本願の請求の範囲に含まれるべきであることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0118】
100...扉体、102...引手溝、104...支持座、106...第1の回転ホルダ、108...第2の回転ホルダ、110...第1の主動軸、112...第1の従動軸、114...第1の遷移接続部材、116...第2の主動軸、118...第2の従動軸、120...第2の遷移接続部材、122...第1のストッパ構造、124...第2のストッパ構造、126...モータ、128...弾性部材、130...第2の検出部材、132...揺動レバー、134...取付板、136...緩衝パッド、138...カップリング、140...カバープレートベース、142...カバープレート本体、144...ランプストリップ、146...取付座、148...第3の検出部材、150...揺動アーム、152...主動ギヤ、154...従動ギヤ。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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