(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】アップリンク(UL)チャネル相反性についての方法、装置、システム、および手順
(51)【国際特許分類】
H04B 7/06 20060101AFI20240416BHJP
H04B 7/0456 20170101ALI20240416BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240416BHJP
H04W 24/10 20090101ALI20240416BHJP
H04W 72/044 20230101ALI20240416BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240416BHJP
【FI】
H04B7/06 956
H04B7/06 958
H04B7/0456 300
H04W16/28
H04W24/10
H04W72/044 110
H04W72/21
(21)【出願番号】P 2023000584
(22)【出願日】2023-01-05
(62)【分割の表示】P 2019506682の分割
【原出願日】2017-08-03
【審査請求日】2023-02-06
(32)【優先日】2016-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2016-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2017-01-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】316012245
【氏名又は名称】アイディーエーシー ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シャールフ・ナエブ・ナザール
(72)【発明者】
【氏名】アフシン・ハギギャット
(72)【発明者】
【氏名】リアンピン・マー
(72)【発明者】
【氏名】アーデム・バラ
(72)【発明者】
【氏名】オーヘンコーム・オテリ
(72)【発明者】
【氏名】ムーン-イル・リー
(72)【発明者】
【氏名】サンジーワ・ヘラス
【審査官】川口 貴裕
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/114696(WO,A1)
【文献】特表2018-509796(JP,A)
【文献】特表2013-526110(JP,A)
【文献】特表2013-536654(JP,A)
【文献】国際公開第2016/047409(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0381246(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0039319(US,A1)
【文献】Mitsubishi Electric,Performance Evaluation of Rank-1 Precoded SRS[online],3GPP TSG RAN WG1 #59bis meeting R1-100552,インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_59b/Docs/R1-100552.zip>,2010年01月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/02 - 1/06
H04B 7/02 - 7/12
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
3GPP TSG SA WG1-2
3GPP TSG CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送受信ユニット(WTRU)によって、複数のサウンディング基準信号(
複数のSRS)を使用して実施されるアップリンク(UL)送信の方法において、
前記WTRUによって、1つ以上のダウンリンク(DL)基準信号(RS)を測定するステップと、
前記WTRUによって、前記測定された1つ以上のDL RSに基づいた
推奨される第1のプリコ
ーダのセットを使用して、前記複数のSRSをプリコードするステップと、
前記WTRUによって、ネットワークエンティティに、プリコードされ
ており、推奨される第1のプリコーダの前記セットを前記ネットワークエンティティに示す前記複数のSRSを送信するステップと、
前記WTRUによって、前記プリコードされたSRSに基づいた第2のプリコーディング情報を示しているインジケータを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップと、
前記WTRUによって、前記示された第2のプリコーディング情報を使用して、ULデータをプリコードするステップと、
前記WTRUによって、前記示された第2のプリコーディング情報を使用してプリコードされた前記ULデータを送信するステップと
を備える方法。
【請求項2】
前記インジケータは、前記送信されたULデータに対するランクを示している請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記WTRUによって、前記DCIの中に含まれる前記インジケータに基づいて、前記推奨される
第1のプリコーダの
前記セットのサブセットを
、前記第2のプリコーディング情報として識別するステップをさらに備える請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記第2のプリコーディング情
報は、(1)特定の方向におけるビーム、(2)干渉方向を回避もしくは実質的に回避するビーム、(3)前記WTRUと1つもしくは複数のさらなるWTRUとの間の干渉を打ち消す、もしくは低減させるビーム、または(4)少なくとも1つの他のWTRUと関連付けられた干渉方向に対応するヌル空間を有するビームのうちのいずれかを生成するために使用される請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数のSRSおよび前記ULデータは、異なってプリコードされる請求項
1に記載の方法。
【請求項6】
前記複数のSRSをプリコードするために使用される推奨される
第1のプリコーダの前記セットは、前記WTRUによっ
て、前記測定されたDL RSに基づいて決定される請求項
1に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上の測定された測定されたDL RSに基づいて、プリコーディングベクトルまたはプリコーディングマトリックス
として、推奨される第1のプリコーダの前記セットを決定するステップであって、前記1つ以上の測定された測定されたDL RSはチャネル状態情報(CSI)RSである、ステップ
をさらに備える請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記インジケータは、前記第2のプリコーディング情報を識別するためのインデックスである請求項1に記載の方法。
【請求項9】
アップリンク(UL)データを、複数のサウンディング基準信号(
複数のSRS)を使用して送信するように構成された無線送受信ユニット(WTRU)において、
1つ以上のダウンリンク(DL)基準信号(RS)を測定し、および、
前記測定された1つ以上のDL RSに基づいた推奨される第1のプリコ
ーダのセットを使用して、前記複数のSRSをプリコードする
ように構成されたプロセッサと、
ネットワークエンティティに、プリコードされ
ており、推奨される第1のプリコーダの前記セットを前記ネットワークエンティティに示す前記複数のSRSを送信し、および、
前記プリコードされたSRSに基づいた第2のプリコーディング情報を示しているインジケータを含むダウンリンク制御情報(DCI)を受信する
ように構成された送受信機と
を備え、
前記プロセッサは、前記示された第2のプリコーディング情報を使用して、ULデータをプリコードするよう構成され、
前記送受信機は、前記示された第2のプリコーディング情報を使用してプリコードされた前記ULデータを送信するよう構成された
WTRU。
【請求項10】
前記インジケータは、前記送信されたULデータに対するランクを示している請求項9に記載のWTRU。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記DCIの中に含まれる前記インジケータに基づいて、前記推奨される
第1のプリコーダの
前記セットのサブセットを
、前記第2のプリコーディング情報として識別するようさらに構成された請求項
9に記載のWTRU。
【請求項12】
前記第2のプリコーディング情
報は、(1)特定の方向におけるビーム、(2)干渉方向を回避もしくは実質的に回避するビーム、(3)前記WTRUと1つもしくは複数のさらなるWTRUとの間の干渉を打ち消す、もしくは低減させるビーム、または(4)少なくとも1つの他のWTRUと関連付けられた干渉方向に対応するヌル空間を有するビームのうちのいずれかを生成するために使用される請求項
9に記載のWTRU。
【請求項13】
前記複数のSRSおよび前記ULデータは、異なってプリコードされる請求項9に記載のWTRU。
【請求項14】
前記インジケータは、前記第2のプリコーディング情報を識別するためのインデックスである請求項9に記載のWTRU。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記複数のSRSをプリコードするために使用される推奨される
第1のプリコーダの前記セットを
、前記測定されたDL RSに基づいて決定するように構成された請求項
9に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記1つ以上の測定された測定されたDL RSに基づいて、プリコーディングベクトルまたはプリコーディング行列
として、推奨される第1のプリコーダの前記セットを決定するように構成され、
前記1つ以上の測定された測定されたDL RSはチャネル状態情報(CSI)RSである請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
複数のサウンディング基準信号(
複数のSRS)を使用して、無線送受信ユニット(WTRU)に、プリコーディング支援を提供するよう構成されたネットワークアクセスポイント(NAP)であって、
前記WTRUから、プリコードされた前記複数のSRSを受信するよう構成された送受信機と、
前記WTRUによって推奨された前記プリコードされたSRSと関連付けられたプリコーダのセットを決定し、
推奨されたプリコーダの前記セットのサブセットを選択し、および、
前記WTRUへ、推奨されたプリコーダの前記セットの前記選択されたサブセットを示しているインジケータを含むダウンリンク制御情報(DCI)を送信するよう構成されたプロセッサと
を備え、
前記送受信機は、前記WTRUからULデータを受信するよう構成され、
前記プロセッサは、推奨されたプリコーダの前記セットの前記サブセットを使用して、前記ULデータをデコードするよう構成された
NAP。
【請求項18】
前記複数のSRSおよび前記ULデータは、異なってプリコードされる請求項17に記載のNAP。
【請求項19】
前記インジケータは、推奨されたプリコーダの前記セットの前記サブセットを識別するためのインデックスである請求項17に記載のNAP。
【請求項20】
前記プロセッサは、(1)特定の方向におけるビーム、(2)干渉方向を回避もしくは実質的に回避するビーム、(3)前記WTRUと1つもしくは複数のさらなるWTRUとの間の干渉を打ち消す、もしくは低減させるビーム、または(4)少なくとも1つの他のWTRUと関連付けられた干渉方向に対応するヌル空間を有するビームのうちのいずれかの生成に基づいて、前記DCIにおける前記インジケータによって示された推奨されたプリコーダの前記サブセットを選択するよう構成された請求項17に記載のNAP。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信の分野に関し、より詳細には、ULチャネル相反性(チャネル相互依存性:Channel reciprocity)を使用する方法、装置、システムおよび手順に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願は、2017年1月13日に出願された米国仮特許出願第62/445941号、2016年11月2日に出願された米国仮特許出願第62/416476号、2016年9月28日に出願された米国仮特許出願第62/400969号、2016年8月10日に出願された米国仮特許出願第62/373203号に基づく優先権を主張し、それらの各々の内容は完全に説明されているかのように参照によって本明細書に組み込まれる。
【0003】
一般に、従来の双方向通信システムは、チャネルフィードバックを有する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
チャネル相反性の利用は、無線通信システム(例えば、将来の無線通信システム)を可能にすることができる(例えば、それのための成功の鍵となることができる)。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある代表的な実施形態においては、メッセージは、第1のプリコーディング制約情報として、(1)広帯域アンテナ重みのセット、(2)サブバンドアンテナ重みの1つもしくは複数のセット、(3)広帯域アンテナ重みの範囲、および/または(4)サブバンドアンテナ重みの1つもしくは複数の範囲のうちのいずれかを示す情報を含むことができる。
【0006】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第2のプリコーディング制約情報として、メッセージ内において示されたアンテナ重みの中から、1つまたは複数の特定のアンテナ重みを選択することができる。
【0007】
ある代表的な実施形態においては、メッセージは、第1のプリコーディング制約情報として、コードブックと関連付けられたコードワード、またはWTRU102がUL MIMO通信のためにそこから選択すべきコードワードの特定のセットを示すこと、または含むことができる。
【0008】
より詳細な理解は、本明細書に添付された図面と共に、例として与えられる、以下の詳細な説明から得ることができる。そのような図面内の図は、詳細な説明と同様に、例である。そのため、図および詳細な説明は、限定的と見なされるべきではなく、他の同等に効果的な例が、可能であり、存在する可能性がある。さらに、図内の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】1つまたは複数の開示される実施形態を実施することができる、例示的な通信システムを示すシステム図である。
【
図2】
図1に示される通信システム内において使用することができる、例示的な無線送受信ユニット(WTRU)を示すシステム図である。
【
図3】
図1に示される通信システム内において使用できる、例示的無線アクセスネットワークおよび別の例示的コアネットワークを示すシステム図である。
【
図4】
図1に示される通信システム内において使用できる、別の例示的な無線アクセスネットワークおよび別の例示的コアネットワークを示すシステム図である。
【
図5】
図1に示される通信システム内において使用できる、さらなる例示的無線アクセスネットワークおよびさらなる例示的コアネットワークを示すシステム図である。
【
図6】アップリンク(UL)多入力多出力(MIMO)のための非対称干渉(AI)回避のための代表的な手順を示す図である。
【
図7】シングル空間ストリーム送信およびシングルコードブックを使用する代表的な手順を示す図である。
【
図8】マルチ空間ストリーム送信およびシングルコードブックを使用する代表的な手順を示す図である。
【
図9】WTRU支援干渉調整を使用する代表的な手順を示す図である。
【
図10A】ビームフォームド送信ダイバーシティを使用する手順を示す図である。
【
図10B】ビームフォームド送信ダイバーシティを使用する手順を示す図である。
【
図12】WTRUによって実施される代表的な方法を示す図である。
【
図13】WTRUによって実施される別の代表的な方法を示す図である。
【
図14】WTRUによって実施されるさらなる代表的な方法を示す図である。
【
図15】WTRUによって実施される追加の代表的な方法を示す図である。
【
図16】WTRUによって実施されるまたさらなる代表的な方法を示す図である。
【
図17】WTRUによって実施されるまた追加の代表的な方法を示す図である。
【
図18】WTRUによって実施されるまた別の代表的な方法を示す図である。
【
図19】NEによって実施される代表的な方法を示す図である。
【
図20】NEによって実施される別の代表的な方法を示す図である。
【
図21】NEによって実施されるさらなる代表的な方法を示す図である。
【
図22】NEによって実施される追加の代表的な方法を示す図である。
【
図23】送信ダイバーシティモードのためにWTRUによって実施されるさらなる代表的な方法を示す図である。
【
図24】UL MIMO通信管理のためWTRUで実施される代表的方法の図である。
【
図25】UL MIMO通信管理のためNEで実施される代表的方法の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
方法、装置、およびシステムが、開示される。無線送受信ユニットによって実施される1つの代表的な方法は、第1のビームフォーミング行列を決定するステップと、ネットワークエンティティに、第1のビームフォーミング行列の表示を送信するステップと、ネットワークエンティティから、ネットワークエンティティによって少なくとも第1のビームフォーミング行列から決定された第2のビームフォーミング行列の表示を、送信用データをビームフォーミングするために受信するステップとを含む。
【0011】
説明的な実施形態についての詳細な説明を、図を参照して、今から行うことができる。しかしながら、本発明は、代表的な実施形態との関連において説明することができるが、それは、それに限定されず、他の実施形態を使用することができること、または本発明と同じ機能を実行するために、それから逸脱することなく、説明される実施形態に変更および追加を施すことができることが、理解されるべきである。
【0012】
代表的な実施形態は、これ以降、一般に、無線ネットワークアーキテクチャを使用して示されるが、例えば、有線構成要素および/または無線構成要素を有するネットワークを含む、任意の数の異なるネットワークアーキテクチャを使用することができる。
【0013】
図1は、1つまたは複数の開示される実施形態を実施することができる、例示的な通信システム100を示す図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージング、放送などのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する、多元接続システムとすることができる。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共用を通して、そのようなコンテンツにアクセスすることを可能することができる。例えば、通信システム100は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交FDMA(OFDMA)、およびシングルキャリアFDMA(SC-FDMA)など、1つまたは複数のチャネルアクセス方法を利用することができる。
【0014】
図1に示されるように、通信システム100は、無線送受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)103/104/105、コアネットワーク106/107/109、公衆交換電話網(PSTN)108、インターネット110、および他のネットワーク112を含むことができるが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、および/またはネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作および/または通信するように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、WTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信および/または受信するように構成することができ、ユーザ機器(UE)、移動局、固定または移動加入者ユニット、ページャ、セルラ電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、および家電製品などを含むことができる。WTRU102a、102b、102c、102dは、交換可能に、UEとも呼ばれる。
【0015】
通信システム100は、基地局114aおよび/または基地局114bも含むことができる。基地局114a、114bの各々は、コアネットワーク106/107/109、インターネット110、および/または他のネットワーク112などの1つまたは複数の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスとすることができる。例として、基地局114a、114bは、基地送受信機局(BTS)、ノードB、eノードB(またはeNB)、gノードB(gNB)、ホームノードB、ホームeノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、および無線ルータなどとすることができる。基地局114a、114bは、各々が、単一の要素として示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局および/またはネットワーク要素を含むことができることが理解されよう。
【0016】
基地局114aは、RAN103/104/105の部分とすることができ、RAN103/104/105は、他の基地局、および/または基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、中継ノードなどのネットワーク要素(図示されず)も含むことができる。基地局114aおよび/または基地局114bは、セル(図示されず)と呼ばれることがある、特定の地理的領域内において無線信号を送信および/または受信するように構成することができる。セルは、さらにセルセクタに分割することができる。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割することができる。したがって、一実施形態においては、基地局114aは、送受信機を3つ、例えば、セルのセクタ毎に1つずつ含むことができる。別の実施形態においては、基地局114aは、多入力多出力(MIMO)技術を利用することができ、セルのセクタ毎に複数の送受信機を利用することができる。
【0017】
基地局114a、114bは、エアインターフェース115/116/117上において、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数と通信することができ、エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線通信リンク(例えば、無線周波(RF)、マイクロ波、赤外線(IR)、紫外線(UV)、可視光など)とすることができる。エアインターフェース115/116/117は、任意の適切な無線アクセス技術(RAT)を使用して確立することができる。
【0018】
より具体的には、上で言及されたように、通信システム100は、多元接続システムとすることができ、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、およびSC-FDMAなどの、1つまたは複数のチャネルアクセス方式を利用することができる。例えば、RAN103/104/105内の基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、広帯域CDMA(WCDMA)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することができる、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)地上無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実施することができる。WCDMAは、高速パケットアクセス(HSPA)および/または進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含むことができる。HSPAは、高速ダウンリンク(DL)パケットアクセス(HSDPA)および/または高速ULパケットアクセス(HSUPA)を含むことができる。
【0019】
別の実施形態においては、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、ロングタームエボリューション(LTE)および/またはLTEアドバンスト(LTE-A)を使用してエアインターフェース115/116/117を確立することができる、進化型UMTS地上無線アクセス(E-UTRA)などの無線技術を実施することができる。
【0020】
他の実施形態においては、基地局114a、およびWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、ワイヤレスフィデリティ:WiFi)、IEEE802.16(すなわち、マイクロ波アクセス用の世界的相互運用性(WiMAX))、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定標準2000(IS-2000)、暫定標準95(IS-95)、暫定標準856(IS-856)、移動体通信用グローバルシステム(GSM)、GSMエボリューション用高速データレート(EDGE)、およびGSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実施することができる。
【0021】
図1の基地局114bは、例えば、無線ルータ、ホームノードB、ホームeノードB、またはアクセスポイントとすることができ、職場、家庭、乗物、およびキャンパスなどの局所的エリアにおける無線接続性を容易にするために、任意の適切なRATを利用することができる。一実施形態においては、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実施して、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)を確立することができる。別の実施形態においては、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実施して、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)を確立することができる。また別の実施形態においては、基地局114b、およびWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えばWCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-Aなど)を利用して、ピコセルまたはフェムトセルを確立することができる。
図1に示されるように、基地局114bは、インターネット110への直接的な接続を有することがある。したがって、基地局114bは、コアネットワーク106/107/109を介してインターネット110にアクセスする必要がないことがある。
【0022】
RAN103/104/105は、コアネットワーク106/107/109と通信することができ、コアネットワーク106/107/109は、音声、データ、アプリケーション、および/またはボイスオーバインターネットプロトコル(VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つまたは複数に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークとすることができる。例えば、コアネットワーク106/107/109は、呼制御、請求サービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供することができ、および/またはユーザ認証など、高レベルのセキュリティ機能を実行することができる。
図1には示されていないが、RAN103/104/105および/またはコアネットワーク106/107/109は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを利用する他のRANと直接的または間接的に通信することができることが理解されよう。例えば、E-UTRA無線技術を利用することができるRAN103/104/105に接続するのに加えて、コアネットワーク106/107/109は、GSM、UMTS、CDMA 2000、WiMAX、またはWiFi無線技術を利用する別のRAN(図示されず)とも通信することができる。コアネットワーク106/107/109は、例えば、とりわけ、(1)5G対応コアネットワーク、(2)4G対応コアネットワーク、(3)3G対応コアネットワーク、(4)2G対応コアネットワーク、(5)LTE-A対応コアネットワーク、(6)LTE対応コアネットワーク、(7)GERAN対応コアネットワーク、(8)UTRAN対応コアネットワーク、および/または(9)UMTS対応コアネットワークのうちのいずれか、または任意の組み合わせとして、使用することができる。
【0023】
コアネットワーク106/107/109は、PSTN108、インターネット110、および/または他のネットワーク112にアクセスするための、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての役割も果たすことができる。PSTN108は、基本電話サービス(POTS)を提供する回線交換電話網を含むことができる。インターネット110は、TCP/IPインターネットプロトコルスイート内の伝送制御プロトコル(TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(UDP)、および/またはインターネットプロトコル(IP)など、共通の通信プロトコルを使用する、相互接続されたコンピュータネットワークおよびデバイスからなるグローバルシステムを含むことができる。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される有線および/または無線通信ネットワークを含むことができる。例えば、ネットワーク112は、RAN103/104/105と同じRATまたは異なるRATを利用することができる1つまたは複数のRANに接続された、別のコアネットワークを含むことができる。
【0024】
通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、マルチモード機能を含むことができる(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンク上において異なる無線ネットワークと通信するための複数の送受信機を含むことができる)。例えば、
図1に示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を利用することができる基地局114aと通信するように、またIEEE802無線技術を利用することができる基地局114bと通信するように構成することができる。通信システム100内のWTRU102a、102b、102c、102dのいくつかまたはすべては、Bluetooth技術を使用して、他のデバイスと通信することができる。
【0025】
図2は、例示的なWTRU102を示すシステム図である。
図2に示されるように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118と、送受信機120と、送信/受信要素122と、スピーカ/マイクロフォン124と、キーパッド126と、ディスプレイ/タッチパッド128と、非リムーバブルメモリ130と、リムーバブルメモリ132と、電源134と、全地球測位システム(GPS)チップセット136と、他の周辺機器138とを含むことができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、上記の要素の任意のサブコンビネーションを含むことができることが理解されよう。
【0026】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および状態機械などとすることができる。プロセッサ118は、信号符号化、データ処理、電力制御、入力/出力処理、および/またはWTRU102が無線環境で動作することを可能にする他の任意の機能性を実行することができる。プロセッサ118は、送受信機120に結合することができ、送受信機120は、送信/受信要素122に結合することができる。
図2は、プロセッサ118と送受信機120を別個の構成要素として示しているが、プロセッサ118と送受信機120は、電子パッケージまたはチップ内に一緒に統合することができることが理解されよう。
【0027】
送信/受信要素122は、エアインターフェース115/116/117上において、基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信し、および/または基地局から信号を受信するように構成することができる。例えば、一実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号を送信および/または受信するように構成されたアンテナとすることができる。別の実施形態においては、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV、または可視光信号を送信および/または受信するように構成された放射器/検出器とすることができる。また別の実施形態においては、送信/受信要素122は、RF信号および光信号の両方を送信および/または受信するように構成することができる。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信および/または受信するように構成することができることが理解されよう。
【0028】
図2においては、送信/受信要素122は単一の要素として示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含むことができる。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を利用することができる。したがって、一実施形態においては、WTRU102は、エアインターフェース115/116/117上において無線信号を送信および/または受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含むことができる。
【0029】
送受信機120は、送信/受信要素122によって送信されることになる信号を変調し、および/または送信/受信要素122によって受信された信号を復調するように構成することができる。上で言及されたように、WTRU102は、マルチモード機能を有することができる。したがって、送受信機120は、WTRU102が、例えば、UTRAおよびIEEE802.11など、複数のRATを介して通信することを可能にするための、複数の送受信機を含むことができる。
【0030】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶表示(LCD)ディスプレイユニットもしくは有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット)に結合することができ、それらからユーザ入力データを受信することができる。プロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、および/またはディスプレイ/タッチパッド128にユーザデータを出力することもできる。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130および/またはリムーバブルメモリ132など、任意のタイプの適切なメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、ハードディスク、または他の任意のタイプのメモリ記憶デバイスを含むことができる。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(SIM)カード、メモリスティック、およびセキュアデジタル(SD)メモリカードなどを含むことができる。他の実施形態においては、プロセッサ118は、サーバまたはホームコンピュータ(図示されず)上などに配置された、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報を入手することができ、それらにデータを記憶することができる。
【0031】
プロセッサ118は、電源134から電力を受け取ることができ、WTRU102内の他の構成要素への電力の分配および/または制御を行うよう構成できる。電源134は、WTRU102に給電するための任意の適切なデバイスとすることができる。例えば、電源134は、1つまたは複数の乾電池(例えば、ニッケル-カドミウム(NiCd)、ニッケル-亜鉛(NiZn)、ニッケル水素(NiMH)、リチウムイオン(Li-ion)など)、太陽電池、および燃料電池などを含むことができる。
【0032】
プロセッサ118は、GPSチップセット136に結合することができ、GPSチップセット136は、WTRU102の現在ロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度および緯度)を提供するように構成することができる。GPSチップセット136からの情報に加えて、またはその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース115/116/117上においてロケーション情報を受信することができ、および/または2つ以上の近くの基地局から受信している信号のタイミングに基づいて、自らのロケーションを決定することができる。WTRU102は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の適切なロケーション決定方法を用いて、ロケーション情報を獲得することができることが理解されよう。
【0033】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に結合することができ、他の周辺機器138は、追加的な特徴、機能性、および/または有線もしくは無線接続性を提供する、1つまたは複数のソフトウェアモジュールおよび/またはハードウェアモジュールを含むことができる。例えば、周辺機器138は、加速度計、eコンパス、衛星送受信機、(写真および/またはビデオ用の)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、バイブレーションデバイス、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、ならびにインターネットブラウザなどを含むことができる。
【0034】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信用の)アップリンクULおよび(例えば、受信用の)ダウンリンクDLの両方のための特定のサブフレームと関連付けられた)信号のうちのいくつかまたはすべての送信および受信が、例えば、部分的または完全に、並列および/または同時であることができる、全二重無線を含むことができる。無線(例えば、全二重無線)は、ハードウェア(例えば、チョーク)を介して、またはプロセッサ(例えば、別個のプロセッサ(図示されず)もしくはプロセッサ118)を介する信号処理を介して、SINFTを低減させ、および/または実質的に除去するために、干渉管理ユニット139を含むことができる。
【0035】
図3は、別の実施形態による、RAN103およびコアネットワーク106を示すシステム図である。上で言及されたように、RAN103は、UTRA無線技術を利用して、エアインターフェース115上においてWTRU102a、102b、102cと通信することができる。RAN103は、コアネットワーク106と通信することもできる。
図3に示されるように、RAN103は、ノードB140a、140b、140cを含むことができ、ノードB140a、140b、140cは、各々が、エアインターフェース115上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含むことができる。ノードB140a、140b、140cは、各々、RAN103内の特定のセル(図示されず)に関連付けることができる。RAN103は、RNC142a、142bを含むこともできる。RAN103は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のノードBおよびRNCを含むことができることが理解されよう。
【0036】
図3に示されるように、ノードB140a、140bは、RNC142aと通信することができる。加えて、ノードB140cは、RNC142bと通信することができる。ノードB140a、140b、140cは、Iubインターフェースを介して、それぞれのRNC142a、142bと通信することができる。RNC142a、142bは、Iurインターフェースを介して、互いに通信することができる。RNC142a、142bの各々は、それが接続されたそれぞれのノードB140a、140b、140cを制御するように構成することができる。加えて、RNC142a、142bの各々は、アウタループ電力制御、負荷制御、アドミッションコントロール、パケットスケジューリング、ハンドオーバ制御、マクロダイバーシティ、セキュリティ機能、およびデータ暗号化など、他の機能性を実施またはサポートするよう構成することができる。
【0037】
図3に示されるコアネットワーク106は、メディアゲートウェイ(MGW)144、モバイル交換センタ(MSC)146、サービングGPRSサポートノード(SGSN)148、および/またはゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)150を含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク106の部分として示されているが、これらの要素のうちのいずれの1つも、コアネットワークオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営できることが理解されよう。
【0038】
RAN103内のRNC142aは、IuCSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のMSC146に接続することができる。MSC146は、MGW144に接続することができる。MSC146およびMGW144は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0039】
RAN103内のRNC142aは、IuPSインターフェースを介して、コアネットワーク106内のSGSN148に接続することもできる。SGSN148は、GGSN150に接続することができる。SGSN148とGGSN150は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0040】
上で言及されたように、コアネットワーク106は、他のネットワーク112に接続することもでき、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。
【0041】
図4は、実施形態による、RAN104およびコアネットワーク107を示すシステム図である。上で言及されたように、RAN104は、エアインターフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するために、E-UTRA無線技術を利用することができる。RAN104は、コアネットワーク107と通信することもできる。
【0042】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含むことができるが、RAN104は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数のeノードBを含むことができることが理解されよう。eノードB160a、160b、160cは、各々が、エアインターフェース116上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態においては、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実施することができる。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。
【0043】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示されず)に関連付けることができ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ならびにULおよび/またはDLにおけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成することができる。
図4に示されるように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェース上において互いに通信することができる。eノードBは、(例えば、干渉管理ユニットを有する)WTRUのそれに類似した全二重無線を含むことができる。
図4に示されるコアネットワーク107は、モビリティ管理エンティティ(MME)162と、サービングゲートウェイ(SGW)164と、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(またはPGW)166とを含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク107の部分として示されているが、これらの要素のうちのいずれも、コアネットワークオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0044】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続することができ、制御ノードとしての役割を果たすことができる。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期接続中における特定のサービングゲートウェイの選択などを担うことができる。MME162は、RAN104と、GSMおよび/またはWCDMAなどの他の無線技術を利用する他のRAN(図示されず)との間の交換のためのコントロールプレーン機能を提供することができる。
【0045】
サービングゲートウェイ164は、S1インターフェースを介して、RAN104内のeノードB160a、160b、160cの各々に接続することができる。サービングゲートウェイ164は、一般に、ユーザデータパケットのWTRU102a、102b、102cへの/からのルーティングおよび転送を行うことができる。サービングゲートウェイ164は、eノードB間ハンドオーバ中におけるユーザプレーンのアンカリング、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能なときのページングのトリガ、ならびにWTRU102a、102b、102cのコンテキストの管理および記憶など、他の機能を実行することができる。
【0046】
サービングゲートウェイ164は、PDNゲートウェイ166に接続することができ、PDNゲートウェイ166は、インターネット110等のパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。
【0047】
コアネットワーク107は、他のネットワークとの通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にすることができる。例えば、コアネットワーク107は、コアネットワーク107とPSTN108との間のインターフェースとしての役割を果たすIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IMS)サーバ)を含むことができ、またはそれと通信することができる。加えて、コアネットワーク107は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。
【0048】
図5は、実施形態による、RAN105およびコアネットワーク109を示すシステム図である。RAN105は、IEEE802.16無線技術を利用して、エアインターフェース117上においてWTRU102a、102b、102cと通信する、アクセスサービスネットワーク(ASN)とすることができる。以下でさらに説明されるように、WTRU102a、102b、102c、RAN105、およびコアネットワーク109の異なる機能エンティティ間の通信リンクは、参照点として定義できる。
【0049】
図5に示されるように、RAN105は、基地局180a、180b、180cと、ASNゲートウェイ182とを含むことができるが、RAN105は、実施形態との整合性を保ちながら、任意の数の基地局およびASNゲートウェイを含むことができることが理解されよう。基地局180a、180b、180cは、各々、RAN105内の特定のセル(図示されず)に関連付けることができ、各々が、エアインターフェース117上においてWTRU102a、102b、102cと通信するための1つまたは複数の送受信機を含むことができる。一実施形態においては、基地局180a、180b、180cは、MIMO技術を実施することができる。基地局180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、および/またはWTRU102aから無線信号を受信することができる。基地局180a、180b、180cは、ハンドオフトリガリング、トンネル確立、無線リソース管理、トラフィック分類、およびサービス品質(QoS)ポリシ実施などの、モビリティ管理機能を提供することもできる。ASNゲートウェイ182は、トラフィック集約ポイントとしての役割を果たすことができ、ページング、加入者プロファイルのキャッシング、およびコアネットワーク109へのルーティングなどを担うことができる。
【0050】
WTRU102a、102b、102cとRAN105との間のエアインターフェース117は、IEEE802.16仕様を実施する、R1参照点として定義することができる。加えて、WTRU102a、102b、102cの各々は、コアネットワーク109との論理インターフェース(図示されず)を確立することができる。WTRU102a、102b、102cとコアネットワーク109との間の論理インターフェースは、R2参照点として定義することができ、R2参照点は、認証、認可、IPホスト構成管理、および/またはモビリティ管理のために使用することができる。
【0051】
基地局180a、180b、180cの各々の間の通信リンクは、R8参照点として定義することができ、R8参照点は、WTRUハンドオーバおよび基地局間におけるデータの転送を容易にするためのプロトコルを含む。基地局180a、180b、180cとASNゲートウェイ182との間の通信リンクは、R6参照点として定義することができる。R6参照点は、WTRU102a、102b、102cの各々に関連付けられたモビリティイベントに基づいたモビリティ管理を容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0052】
図5に示されるように、RAN105は、コアネットワーク109に接続することができる。RAN105とコアネットワーク109との間の通信リンクは、R3参照点として定義することができ、R3参照点は、例えば、データ転送およびモビリティ管理機能を容易にするためのプロトコルを含む。コアネットワーク109は、モバイルIPホームエージェント(MIP-HA)184と、認証認可課金(AAA)サーバ186と、ゲートウェイ188とを含むことができる。上記の要素の各々は、コアネットワーク109の部分として示されているが、これらの要素のうちのいずれも、コアネットワークオペレータとは異なるエンティティによって所有および/または運営することができることが理解されよう。
【0053】
MIP-HA184は、IPアドレス管理を担うことができ、WTRU102a、102b、102cが、異なるASNおよび/または異なるコアネットワークの間においてローミングを行うことを可能にすることができる。MIP-HA184は、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にすることができる。AAAサーバ186は、ユーザ認証、およびユーザサービスのサポートを担うことができる。ゲートウェイ188は、他のネットワークとのインターワーキングを容易にすることができる。例えば、ゲートウェイ188は、PSTN108などの回線交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供して、WTRU102a、102b、102cと従来の固定電話回線通信デバイスとの間の通信を容易にできる。ゲートウェイ188は、他のネットワーク112へのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供することができ、ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有および/または運営される他の有線および/または無線ネットワークを含むことができる。
【0054】
図5には示されていないが、RAN105は、他のASNに接続することができ、他のRAN(例えば、RAN103および/もしくは104)ならびに/またはコアネットワーク109は、他のコアネットワーク(例えば、コアネットワーク106および/または107)に接続することができることが理解されよう。RAN105と他のASNとの間の通信リンクは、R4参照点として定義することができ、R4参照点は、RAN105と他のASNとの間においてWTRU102a、102b、および/または102cのモビリティを調整するためのプロトコルを含むことができる。コアネットワーク109と他のコアネットワークとの間の通信リンクは、R5参照点として定義することができ、R5参照は、ホームコアネットワークと在圏コアネットワークとの間のインターワーキングを容易にするためのプロトコルを含むことができる。
【0055】
図1~
図5においては、WTRUは、無線端末として説明されたが、ある代表的な実施形態においては、そのような端末は、通信ネットワークとの有線通信インターフェースを(例えば、一時的または永続的に)使用することができることが企図されている。
【0056】
ある代表的な実施形態においては、ニューラジオ(NR)のための方法、装置、および/またはシステムを実施することができ、それらは、チャネル相反性(Channel reciprocity)を使用することができる。(例えば、時分割複信(TDD)のための)チャネル相反性ベースのUL MIMOを可能にするプロセスおよび/または手順は、部分的な相反性および/または完全な相反性を含むことができる。
【0057】
例えば、ある代表的な動作、手順、および/または方法は、とりわけ、(1)UL角度相反性、(2)MIMO(例えば、UL MIMOおよび/もしくはDL MIMO)のためのAI回避、(3)(例えば、(i)シングル空間ストリーム送信およびシングルコードブック、(ii)シングルコードブックを用いるマルチ空間ストリーム送信、および/もしくは(iii)ダブルコードブックを用いるマルチ空間ストリーム送信など)干渉フィードバックに基づいたULマルチユーザ(MU)-MIMO、(4)プリコードされたサウンディング基準信号(SRS)に基づいたUL MU-MIMO、(5)ULビームフォームド相反性、(6)WTRUにおける非対称干渉を用いるDLチャネル測定、(7)コードブックを介するもしくは用いるULチャネル相反性ビームフォーミング、(8)WTRU自律的ULプリコーディング決定を無効化するアクセスポイント(AP)(例えば、eNB、gNB、もしくは他のAP)、(9)WTRU較正表示、ならびに/または(10)ビームフォームド送信ダイバーシティを使用することができる。
【0058】
ほとんどの実施形態は、UL MIMOに関連するが、当業者は、ある実施形態が、ビームフォーミング動作を含むことができる大規模MIMOにも同様に関連することができることを理解する。
【0059】
LTEシステムにおいては、DLチャネル相反性を使用している。例えば、基地局(BS)は、ULサウンディング基準信号送信を通して、チャネル情報を獲得することができ、DLデータおよび/または制御送信をプリコード(例えば、ビームフォーミング)するために、チャネル情報を適用することができる。大規模アンテナアレイシステムの場合、チャネル相反性に基づいた方式は、フィードバックオーバヘッドの低減(例えば、著しい低減)をもたらすことができ、実用的な配備において使用することができる(例えば、適切であることができる)。次世代のモバイル通信システムについては、TDDが主要な動作モードであることができること、および高周波数バンドのために、大規模アンテナアレイシステムを使用することができることが、企図されている。チャネル相反性の利用は、無線通信システム(例えば、将来の無線通信システム)を可能にすることができる(例えば、それのための成功の鍵となることができる)。
【0060】
ある代表的な実施形態においては、ある周波数バンドのために(例えば、中間および/または(例えば、閾値を上回る)より高い周波数バンドのために)、WTRUサイドにおける(例えば、閾値よりも多くの)多数のアンテナ素子(の、例えば、セットおよび/またはアレイ)を実施することができる。例えば、より高い周波数においては、アンテナのサイズおよび/もしくはそれの複雑さを低減させることができる。次世代のモバイル通信システムのために、WTRUは、より高い周波数バンドにおいて動作することができ、例えば、ULにおけるビームフォーミングを可能にするために、WTRUサイドにおいて大きいアンテナアレイを使用することができることが企図されている。ある代表的な実施形態においては、チャネル相反性は、例えば、ULチャネル状態情報(CSI)を推定するために、実施することができる。
【0061】
ニューラジオ(NR)ネットワークにおいては、WTRUベースのマルチプル送信を実施することができる。例えば、WTRUベースのマルチプル送信は、gNB支援(gNB assisted)WTRU MIMO、gNB駆動(gNB-driven)WTRU MIMO、および/またはgNB指令(gNB directed)WTRU MIMOを含むことができる。
【0062】
例えば、gNB駆動WTRU MIMOにおいては、gNBは、WTRU MIMO方式/動作/手順を制御することができる。gNBは、MIMO送信のためにWTRUが使用すべき、多数のアンテナ方式およびアンテナ重みを識別することができる。例えば、代表的な方式/動作/手順は、以下のうちのいずれかを含むことができる。
(26)WTRUは、多次元SRSをgNBに送信することができる(例えば、(例えば、より高い周波数送信および/もしくはデジタルビームフォームド設計/動作などのためのアナログビームベースの設計/動作のケースにおいては)次元は、WTRUの送信アンテナおよび/もしくはWTRUの有効送信ビームに基づくことができる。
(27)gNBは、SRSに基づいて、有効アップリンクMIMOチャネルを推定することができ、および/もしくは最良のプリコーダを推定することができる。
(28)gNBは、WTRUに送信されるメッセージ(例えばシグナリング)内において(例えば、ダウンリンク制御チャネル上において、ULグラント内において、および/もしくは他の制御シグナリング内において)WTRUによって使用されるプリコーダを示すこと、および/もしくは含めることができる(例えば、コードブック(例えば、良好に設計されたコードブック)に属するコードワードおよび/もしくはプリコーディング/ビームフォーミング行列インデックス(PMI)をWTRUに送信することによって、プリコーダを示すことができる。WTRUによって使用されるプリコーダを明示的に送信することによって、プリコーダを含めることができる)。ならびに/または
(29)WTRUは、示されたまたは含められたプリコーダを使用して、情報をgNBに送信することができる。
【0063】
gNB駆動WTRU MIMOは、一般化されたUL MU MIMOに適することができ、WTRUをシングルストリーム送信に制限することがあり、または制限しないことがある。例えば、ある代表的な実施形態においては、gNBは、多数のUL WTRU間における干渉を制限する、および/または低減させるために、WTRU MIMOプリコーダを選択することができる。
【0064】
自律的なWTRU MIMOおよび/またはWTRU指令MIMOにおいては、WTRUは、WTRUがMIMO(例えば、UL MIMO)送信のために使用することができる、多数のアンテナ方式およびアンテナ重みを、自律的に決め、および/または決定することができる。例えば、このケースにおいては、WTRUは、チャネルを知ることが必要となることがあり、および/またはチャネルを決定できる(例えば、チャネル推定)。WTRUは、例えば、WTRUによって送信されたUL多次元SRSに基づいて、gNB(および/または別のネットワークエンティティ)によって、それに供給される(例えば、それにフィードバックとして転送される)、チャネル(例えば、チャネル推定)を有することができる。WTRUは、推定されたチャネルを使用して、プリコーダを導出することができ、および/または(例えば、推定されたチャネル情報/導出されたプリコーダ情報を使用して)情報をgNBに送信することができる。
【0065】
次世代のモバイル通信システムのためのULビームフォーミングの使用は、システムの性能を強化することができ、制御およびフィードバックシグナリングに対する影響(例えば、最小限の影響)を有することができる。ある代表的な実施形態は、例えば、ユーザプレーンおよび/またはコントロールプレーンにおける性能を改善するために、チャネル(例えば、通信チャネル)の相反性特性を強化するために使用することができる装置、動作、手順、および/または方法を含むことができる。あるチャネル相反性動作、手順、および/または方法とともに、(例えば、非対称な干渉および/または測定の不正確性などの、チャネル相反性と関連付けられた2次的問題を緩和するための)支援メカニズムを使用することができる。
【0066】
チャネル相反性の有効性は、(1)チャネル時間コヒーレンシ、(2)チャネル周波数コヒーレンシ、(3)送信機における干渉、および/または(4)受信機における干渉のうちのいずれかに依存することができる。WTRU受信機におけるDL内の干渉の源泉(例えば、主要な源泉)は、近隣基地局であることができ、基地局におけるUL内の干渉の源泉(例えば、主要な源泉)は、セル間およびセル内WTRUであることができる。DLチャネル情報は、ULについてのチャネルの推定として、WTRUによって使用(例えば、直接的に使用)されないことがあり、または逆も同様である(例えば、ULチャネル情報は、DLについてのチャネルの推定として、基地局によって使用(例えば、直接的に使用)されないことがある)。
【0067】
UL内においてMU-MIMO動作モードを使用する従来のシステムの場合、基地局は、例えば、WTRUからの送信間における良好な直交性を維持するために、プリコーディングベクトルをWTRUに伝達することができる。ある代表的な実施形態においては、ULチャネル相反性の場合、WTRUは、それのULビームフォーミング/プリコーディングベクトル/行列を決定する(例えば、ネットワーク制御なしに、例えば、自律的に決定する)ことができる。MU-MIMOのケースにおいては、(例えば、多数の同時スケジュールされたWTRUが、基地局受信機において、互いに干渉しないことを保証するのに)、例えば、適した、装置、動作、および/または手順を使用することができる。
【0068】
UL完全チャネル相反性のための代表的な手順
例えば、約30GHzと300GHzとの間の範囲内のmmWバンド内におけるビームフォーミングは、とりわけ、(1)フィードバック(例えば、正確なフィードバック)手順を使用することができ、および/または(2)コードブック(例えば、効率的に設計されたコードブック)を使用することができる。モバイルユニット、例えば、WTRUは、例えば、mm波(例えば、より高い周波数バンド)を使用する、またはmm波において動作するアンテナの、例えば、より小さい(例えば、きわめてより小さい)サイズのために、多数のアンテナを備えることができる。代表的な実施は、交差偏波された、または相関させられたNH×NVアンテナアレイシステムに基づくことができる(HおよびVは、水平偏波および垂直偏波を表す)。(円偏波など)他のタイプの偏波に基づく実施も使用することができる。アンテナの数が、増加するにつれて、より多数の要素を有するコードブックを使用することができる(例えば、チャネルに従った、例えば、正確なビームフォーミングを容易にするために、より多数の要素を有するコードブックが、適切であることができる)。ある代表的な実施形態においては、例えば、大きいコードブックの実施(例えば、より大きいコードブックおよび/または要素の閾値数を上回るコードブックの必要性)、ならびに(例えば、送信機と受信機との間におけるコードブック値の伝達と関連付けられた)大きいフィードバックオーバヘッドを排除する、または実質的に低減させるために、チャネル相反性を使用して、ULチャネルを推定することができる。ULチャネルは、観測されたDLチャネルから、
【0069】
【0070】
と(例えば、直接的に)推定することができ、ULビームフォーマ設計のために使用することができる。
【0071】
現実のシステムにおいては、DL測定の正確性は、とりわけ、(1)ノイズ、(2)UL/DL非対称干渉、および/または(3)ハードウェア機能障害など、数々の要因のせいで、低減および/または制限されることがある。ある代表的な実施形態においては、ビームフォーミングは、推定される
【0072】
【0073】
の、共分散行列
【0074】
【0075】
などの、統計量に基づくことができる。
【0076】
FDDベースのシステムにおいては、例えば、ULとDLとの間の周波数差が、閾値量以内にある(例えば、チャネルの特性に大きな違いを生じさせるのに十分なほど著しくない)という条件において、またはそれが成り立つ限り、ULビームフォーミングのために、DL共分散行列を使用することが企図されている。何らかの差が存在することがあるケースにおいては、ULチャネルを推定するために、DLチャネルに対する線形または非線形変換を使用することができる。
【0077】
ULチャネル相反性の利点は、以下のうちの、すなわち、(1)DLにおける低減された制御シグナリングオーバヘッド、(2)基地局が、ULのためのプリコーディング行列をWTRUに伝達しないことができる(例えば、伝達する必要がないことがある)こと、(3)例えば、ULチャネル推定のために基地局によって使用される、ULにおける低減されたサウンディング基準シンボルオーバヘッド、(4)例えば、基地局からのUL CSIの低減された待ち時間による、軽減されたチャネルエイジング(例えば、チャネルエイジング問題)のうちのいずれかを含むことができる。
【0078】
UL部分的チャネル相反性のための代表的な手順
ある代表的な実施形態においては、(例えば、WTRUにおいて部分的チャネル情報が利用可能なシナリオにおいて、UL相反性を可能にするために)例えば、UL MIMOのためのプリコーダ設計方式に基づいて、代表的なプリコーダを実施することができる。ある代表的な実施形態においては、そうでなければeNBによって送信されることがある、部分的チャネル情報についてのフィードバックは、排除および/または実質的に削減される。プリコーダ方式は、例えば、UL送信のための、数々のアンテナまたは(例えば、多数の)アンテナのアレイを用いるビームフォーミングの実施をサポートするための方法としての、マルチプルコードブックプリコーダ構造に基づくことができる。ある代表的な実施形態においては、より高次の構造、例えば、とりわけ、(1)ダブルコードブックプリコーディング構造、および/または(2)トリプルコードブックプリコーディング構造を含む、他のコードブックプリコーディング構造を使用することができる。3つ以上のコードブックを使用する、および/または含むプリコーディングを同様に実施することができることを、当業者は理解する。1つのWTRUからネットワークアクセスポイント(例えば、eノードB(eNB)または他のアクセスポイント)に送信されるビームフォーミングされた信号は、式1によって以下のように表すことができ、
y=W1W2x (1)
ここで、W1は、第1のビームフォーミング行列であり、W2は、第2のビームフォーミング行列であり、xは、WTRUからの送信データシンボルベクトルである。制御オーバヘッド(例えば、適切なおよび/または必要とされる制御オーバヘッド)を低減させるために、W1およびW2の導出メカニズムおよび選択プロセスは、2つの部分に、それぞれ、WTRU指令部分およびeNB指令部分として、
W1:WTRU駆動
W2:eNB駆動
と分割することができ、ここで、(1)WTRU駆動ビームフォーマW1は、(1)時間および/または周波数のいずれかにおける低レートチャネル変動を追跡することができ、(2)eNB駆動ビームフォーマW2は、短期間補正を可能にすることができる。eNB(例えば、ネットワークアクセスポイントまたはネットワークエンティティ)は、W2の選択において、WTRUに指令することができ、W1は、WTRU自体が決めること、および/または決定することができる(例えば、W1の決定は、eNBの制御下にないことができる)。
【0079】
ある代表的な実施形態においては、ビームフォーマの役割は、交換することができ、W1は、eNBによって決められ、および/または決定され、W2は、WTRUによって決められ、および/または決定されることが企図されている。
【0080】
ランク情報を使用する場合、ULビームフォーミングのためのWTRU手順は、以下の動作のうちのいずれかを含むことができる。
(1)WTRUは、1つまたは複数のDL測定に基づいて、ULチャネルを推定することができる(例えば、
【0081】
【0082】
)。例えば、DLチャネル情報は、とりわけ、(例えば、チャネル推定のために特に使用される)DL基準シンボルから、および/またはDLデータ/制御送信内に埋め込まれた復調基準シンボルから導出することができる。上記の関数Fは、ULチャネル推定を改善するために、関数によってDLチャネルを変換することができることを示す。ある代表的な実施形態では、この関数は、線形変換(無変換が適切および/もしくは必要とされる場合は単位行列)、または任意の次数の非線形変換であることができる。
(2)WTRUは、チャネル関連測定に基づいて、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1を決定することができる。例えば、プリコーディング行列W1は、推定された
【0083】
【0084】
から導出することができ、またはプリコーディング行列W1は、それの共分散行列Rの固有ベクトルのうちのすべてまたはサブセットに基づいて、決定することができる。WTRUは、eNBがプリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW2を推定することを可能にするために、プリコーディング行列/ベクトルW1をeNBに伝達することができる。一例として、1つの手順(例えば、暗黙的な手順)においては、WTRUは、プリコードされた基準信号をeNBに送信することができ、eNBは、プリコードされた基準信号に基づいて、プリコーディング行列/ベクトルW2を推定することができる。第2の例として、第2の手順(例えば、明示的な手順)においては、WTRUは、プリコーディング行列/ベクトルW1の表現をeNBにフィードバックまたは提供することができる。表現は、以下のうちの、すなわち、(i)W1を表すPMI値、(ii)プリコーディング行列/ベクトルW1のための値の圧縮された明示的なセット、(iii)(例えば、時間および/または周波数にわたって)WTRUによってeNBに以前送信されたベクトル間の差を示す差分PMI/ベクトルのうちの1つまたは複数であることができる。eNBは、WTRUとeNBとの間で合意されたルールに基づいて、プリコーディング行列/ベクトルW1を推測することができる。ルールは、入力として長期チャネル統計を取得し、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルを生成することができる。WTRUは、ルールおよび(例えば、チャネル相反性を使用する)ULチャネルの推定に基づいて、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1を決定することができ、eNBは、同じルールおよびULチャネルの実際の測定に基づいて、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1を推測することができる。
(3)WTRUは、DL制御チャネルを監視することができ、関連するペイロードをデコードすることができ、および/またはプリコーディング行列/ベクトルW2に関するプリコーディング/ビームフォーミング行列インデックス(PMI)を決定することができる。例えば、デコードされたPMIは、ビームフォーミングの正確性を改善するために、チャネル方向についてのさらなる更新を提供することができる。推定された
【0085】
【0086】
は、古くなることがあるので、eNB駆動プリコーディング行列/ベクトルW2は、現在のチャネルに対するプリコーダ全体の一致を改善するための補正として、使用することができる。WTRUは、デコードされたPMIから、明示的または暗黙的に、プリコーディング行列/ベクトルW2ビームフォーミング行列を識別することができる。
(4)WTRUは、送信データベクトルを、y=W1W2xとして、ビームフォーミングすることができる。
【0087】
UL角度相反性のための代表的な手順
ある代表的な実施形態においては、あるタイプのビームフォーミング(例えば、WTRUがアナログビームフォーミングとデジタルビームフォーミングの組み合わせを使用することができるハイブリッドビームフォーミング)を利用または使用するWTRUのために、DL到着角(AOA)とUL発射角(AOD)との間の相反性を使用することができる。例えば、WTRUは、DLにおいて信号のAOAを測定することができ、測定されたAOAを使用して、UL送信のためのビームフォーミングベクトルを決定することができる。一様線形アレイULAについてのULおよびDLアンテナ応答は、以下の式2のようであることができ
【0088】
【0089】
ここで、f0は、ULAがそれのために設計されたキャリア周波数であり、Δは、その周波数における(例えば、f0キャリア周波数における)(波長単位の)アンテナ間隔であり、θは、AOA/AODである。
【0090】
ULおよびDLアンテナ応答は、式3に与えられるように、関連することができ、
aUL(θ)=T(θ)aDL(θ) (3)
ここで、変換行列T(θ)は、以下の式4によって与えられる。
【0091】
【0092】
fDL=fULである、TDD動作モードの場合、変換行列T(θ)は、例えば、式5に与えられるように、単位行列に単純化することができる。
aUL(θ)=aDL(θ) (5)
【0093】
ある代表的な実施形態においては、WTRUは、本明細書において説明される部分的チャネル相反性のための代表的な手順におけるW1として、アレイ応答ベクトルaUL(θ)を使用することができる。例えば、W2は、基地局によって伝達することができる。ある代表的な実施形態においては、aUL(θ)は、基地局の方向におけるビームフォーミング利得を最大化するために、アナログ領域において利用することができ、W2は、(例えば、信号対雑音比(SNR)を最大化し、および/または他のWTRUからの干渉を最小化するために)デジタル領域において利用することができ、ある実施形態によれば、AOAは、仰角および方位角(EA)AOAであることができ、ならびに/またはAODは、EA AODであることができる。
【0094】
UL MIMOのための非対称干渉(AI)回避のための代表的な手順
図6は、UL MIMOのためのAI回避のための代表的な手順を示す図である。
【0095】
図6を参照すると、ネットワーク600は、カバレージエリア615-1を有する第1のセル610-1と、カバレージエリア615-2を有する第2のセル610-2とを含むことができる。AP620-1(例えば、これ以降ときにはAP/eNBと呼ばれる、eNB、gNB、および/または他の無線アクセスネットワーク(RAN)エンティティ)は、第1のセル610-1にサービスを行うことができ、AP620-2は、第2のセル610-2にサービスを行うことができる。第1のWTRU102-1は、第1のセル610-1のカバレージエリア615-1内にいることができる。第2のWTRU102-2は、第2のセル610-2のカバレージエリア615-2内にいることができる。WTRU102-2は、干渉信号(例えば、干渉チャネルv)を送信すること、および/または送ることができる。AP/eNB620-1は、干渉チャネルvに基づいて、プリコーディング行列(PM)情報(例えば、PMインデックス)を決定することができ、および/または信号(例えば、所望DL信号)をWTRU102-1に送信することができる。例えば、所望信号は、干渉チャネルvに基づいて、プリコードすることができる。
【0096】
ある代表的な実施形態においては、AI現象は、セル間干渉から生じることができ、問題(例えば、チャネル相反性の使用に対する懸念)を引き起こすことができる。AP/eNB620-1が、特定の空間方向において、および/または特定の空間方向内において干渉を経験する場合、WTRU102-1は、AP/eNB620-1のDL送信に基づいて、その空間方向内における干渉を決定すること、または知ることができないことがある。WTRU102-1が、UL干渉情報を獲得することができる場合、WTRU102-1は、同じチャネル方向上および/または方向内における送信を回避するために、UL干渉に適応することができる。式6に示されるような、ビームフォーミング行列Wは、UL送信の方向を、干渉(例えば、干渉チャネルv)から逸らすために使用することができ、
y=Wx (6)
ここで、Wは、ビームフォーミング行列であり、xは、送信データシンボルベクトルであり、yは、ビームフォーミングされた送信ベクトルである。
【0097】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、(1)DL測定に基づいたULチャネルの推定(例えば、
【0098】
【0099】
)、(2)DL制御チャネルを監視すること、(3)関連するペイロードをデコードすること、(4)(ときにはvとして示される)干渉チャネルvの方向に関するPMIを決定すること、(5)干渉チャネルvがプリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWのヌル空間内にあるようにする、もしくはプリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWと干渉チャネルvが(例えば、W⊥v)であるようにする、推定されたチャネルおよび干渉チャネルvに基づいた、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWの推定、ならびに/または(6)y=Wxとして、送信データベクトルをビームフォーミングすることのうちのいずれかを実行することができる。
【0100】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWが、平均2乗誤差(MSE)と関連付けられたメトリックを最小化するように、(例えば、推定されたチャネルに基づいて)プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWを推定すること、および干渉チャネルvを推定することができる。例えば、MSE基準は、以下のようであることができる。(i)サービングAP/eNB620のMSEとチャネルvにおける干渉との和、例えば、MSE+α Interferenceであり、ここで、αは、適切に選択されたパラメータである。および/または(ii)例えば、(MSE,Interference)の大きい方を最小化するための、最小化されたMSEとチャネルvにおける干渉のうちの大きい方。ある代表的な実施形態においては、MSE基準は、干渉チャネルvについての統計的知識とともに(例えば、それだけとともに)使用することができる。
【0101】
干渉フィードバックに基づいたUL MU-MIMOのための代表的な手順
UL MU-MIMO通信についてのAP/eNBフィードバックに関する最低限の要件を用いて、ユーザ間干渉を低減させるために、代表的な手順を実施することができる。ある通信(例えば、LTE、LTE-A、ニューラジオ、ならびにLTE、LTE-A、およびニューラジオを越える、またはそれらとは異なる他の通信)においては、多数のWTRU102(例えば、複数のWTRU102またはWTRU102のクラスタ)は、同じ周波数-時間リソース上において送信するために、(例えば、透過的に)ペアにすることができる。AP/eNB620は、WTRU102、いくつかのWTRU102、または複数のWTRU102の各々に、それらのUL送信を直交化するように、PMIを割り当てることができる。PMIの制限された精細さのせいで、性能は、低減および/または制限されることがある。
【0102】
UL MIMOの性能を改善するために、WTRU102は、チャネル相反性に依存して、ULビームフォーミング/プリコーディングの方向についての推定を導出することができ、それの送信をクラスタ内の他のWTRU102に対して直交化させようと試みるために、AP/eNB620による支援を受けることができる。WTRU102は、例えば、(1)シングル空間ストリーム送信およびシングルコードブック、(2)シングルコードブックを用いるマルチ空間ストリーム送信、および/または(3)より高次のコードブック(例えば、ダブルコードブック、トリプルコードブック、もしくはさらなる次数のコードブック)を用いるマルチ空間ストリーム送信を使用することができる。例えば、ある代表的な実施形態においては、各WTRU102は、連続する送信が、同じまたは実質的に同じ方向に(例えば、同じチャネルまたは実質的に同じチャネル内に)あるように、シングル空間ストリーム(例えば、ただ1つの空間ストリーム)を送信することができ、プリコーディングコードブックは、シングルコードブックであることができる。他の代表的な実施形態においては、WTRU102は、多数の空間ストリームを送信することができ、プリコーディングコードブックは、シングルコードブック、またはより高次のコードブック(例えば、とりわけ、ダブルコードブックもしくはトリプルコードブック)であることができる。
【0103】
シングル空間ストリーム送信およびシングルコードブックを使用する代表的な手順
図7は、シングル空間ストリーム送信およびシングルコードブックを使用する代表的な手順を示す図である。
図7を参照すると、代表的な手順700は、2つ以上のWTRU102(例えば、2つのユーザデバイス、またはWTRU102-1、102-2)と、AP/eNB620とを含むことができる。WTRU102-1および/またはWTRU102-2の一方または各々は、干渉方向v
1およびv
2を反映する、および/または示す異なるPMIによって、干渉方向v
1およびv
2についてアドバイスを受けることができる。
【0104】
代表的な手順(例えば、全体的な手順)は、以下のうちのいずれかを含むことができる。(1)WTRU102-1は、DL測定に基づいてULチャネルを推定することができる(例えば、
【0105】
【0106】
)。(2)WTRU102-1は、DL制御チャネルを監視することができる。(3)WTRU102-1は、関連するペイロードをデコードすることができる。(4)WTRU102-1は、干渉方向v(例えば、干渉方向v2)に関するPMIを決定することができる。例えば、干渉方向は、MU-MIMOクラスタ内における他のユーザの送信の方向であることができる。(例えば、ベクトルvは、1つのWTRU102-2(例えば、ただ1つの干渉WTRU102-2)の干渉の方向、もしくは集約された干渉の方向を表すことができる)(5)WTRU102-1は、干渉チャネル/方向vがプリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWのヌル空間内にあることができるように、もしくはプリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWと干渉チャネルvが(例えば、W⊥v)であることができるように、推定されたチャネルおよび干渉チャネル/方向vに基づいて、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWを推定することができる。ならびに/または(6)WTRU102-1は、y=Wxとして、送信データベクトルをビームフォーミングすることができる。
【0107】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWが、平均2乗誤差(MSE)と関連付けられたメトリックを最小化することができるように、(例えば、推定されたチャネルに基づいて)プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルWを推定すること、および干渉チャネル/方向vを推定することができる。例えば、MSE基準は、以下のようであることができる。(i)サービングAP/eNB620のMSEとチャネルviにおける干渉との和、例えば、MSE+Σαi Interferenceiであり、ここで、αiは、適切に選択されたパラメータである、および/または(ii)例えば、(MSE,Interference)の大きい方を最小化するための、最小化されたMSEとチャネルviにおける干渉のうちの大きい方。ある代表的な実施形態においては、MSE基準は、干渉チャネル/方向vについての統計的知識とともに(例えば、それだけとともに)使用することができる。
【0108】
シングルコードブックを用いるマルチ空間ストリーム送信を使用する代表的な手順
図8は、マルチ空間ストリーム送信およびシングルコードブックを使用する代表的な手順を示す図である。
図8を参照すると、代表的な手順800は、任意の数のAP/eNB620(例えば、gNB、eNB、および/またはRANエンティティ)と、任意の数のWTRU102(例えば、とりわけ、WTRU102-1、102-2、102-3...102-K)とを使用することができる。UL MU-MIMOは、干渉フィードバックに基づいた、マルチ空間ストリーム送信を有することができる。AP/eNB620は、例えば、相互干渉を低減させることができるように、UL MU-MIMO送信のためのWTRU102におけるプリコーディング/ビームフォーミング行列選択を調整することができる。ある代表的な実施形態においては、K個のWTRU102-1、102-2、102-3...102-K(Kは正の整数)が、単一のAP/eNB620に同時に送信する場合、K個のWTRU102-1、102-2、102-3...102-Kのうちの第1のWTRU102-1が、他のK-1個のWTRU102-2、102-3...102-Kからの干渉を最小化する自らのプリコーディング/ビームフォーミング行列を自律的に決定することができるように、手順を実施することができる。第1のWTRU102-1の観点からは、他のWTRU(例えば、WTRU102-2、102-3...WTRU102-K)は、表記を簡略化するために、単一の等価のWTRU102-2’と見なすことができる。
【0109】
AP/eNB620における受信信号は、以下の式7において与えられるようなものであることができる。
【0110】
【0111】
チャネル行列の特異値分解(SVD)は、
【0112】
【0113】
、i=1,2とすることができる。例えば、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW2が、与えられた(例えば、知られている、および/または決定された)とき、WTRU102-1は、AP/eNB620からの支援を用いて、それのプリコーディング行列を決定することができる。
【0114】
第1の代表的な手順として、AP/eNB620が、H2W2の量子化されたバージョンまたは量子化されないバージョンをWTRU102-1に送信する場合、WTRU102-1は、列空間H1W1がH2W2の列空間と直交するように、それのプリコーディング/ビームフォーミング行列W1を選択および/または決定することができ、AP/eNB620は、受信信号ベクトルを2つの直交列空間に別々に射影することによって、2つの信号を分離することができる(例えば、容易に分離することができる)。そのように選択されたプリコーディング/ビームフォーミング行列W1と、SVDにおけるV1は、従来のLTE/LTE-Aシステムにおいては、それらは同一であるが、同一ではないことがあることが企図されている。WTRU102-1は、AP/eNB620からの明示的(および/もしくは暗黙的)なフィードバックを通して、またはチャネル相反性を使用することによって、チャネル行列H1を知ることができ、または決定することができる。
【0115】
第2の代表的な手順として、AP/eNB620は、最大のノルムを有する列空間H2W2の列iを選択および/または決定することができ、iをWTRU102-1に送信することができる。WTRU102-1は、iによって表される方向を使用することを回避しようと試みることができ、および/または企てることができる。例えば、WTRU102-1は、例えば、(1)行列の代わりにベクトルをWTRU102-1に伝えることができることで、
シグナリングオーバヘッドを著しく低減させるために、および(2)相互干渉の部分(例えば、著しい部分)を回避するために、H1W1の列空間がiを含まないように、プリコーディング/ビームフォーミング行列W1を選択および/または決定することができる。
【0116】
第3の代表的な手順として、AP/eNB620は、最小のノルムを有する列空間H2W2の列iを選択および/または決定することができ、iをWTRU102-1に送信することができる。WTRU102-1は、iによって表される方向の使用しようと試みることができ、および/または企てることができる。例えば、WTRU102-1は、H1W1の列空間がiを含むことができるように、プリコーディング/ビームフォーミング行列W1を選択および/または決定することができる。
【0117】
ダブルコードブックを用いるマルチ空間ストリーム送信を使用する代表的な手順
プリコーディング/ビームフォーミング行列は、例えば、2つの部分から成ること、または2つの部分を含むことができる。第1の部分は、チャネルの長期および/または広帯域挙動を獲得することができ(例えば、示すこと、および/または追跡することができ)、第2の部分は、チャネルの短期および/または狭帯域挙動を獲得することができる(例えば、示すこと、および/または追跡することができる)。AP/eNB620において受信される信号は、以下の式8によって与えることができ、
【0118】
【0119】
ここで、LTは、長期を表し、STは、短期を表す。プリコーディング/ビームフォーミング行列は、2つの部分を含むことができるが、任意の数の部分が、可能である。干渉管理/低減のためのデュアルコードブックと関連付けられたこの問題は、新しいチャネル
【0120】
【0121】
が定義される場合、シングルコードブック問題に単純化することができる。例えば、新しいチャネルは、Giとすることができ、新しいプリコーディング行列は、
【0122】
【0123】
とすることができる。この問題を解くために、シングルコードブックケースのための解法を使用することができる。ネットワーク動作は、以下のうちのいずれかを含むことができる。(1)AP/eNB620は、
【0124】
【0125】
をWTRU102-1に送信し、WTRU102-1は、STプリコーディング/ビームフォーミング行列
【0126】
【0127】
(例えば、最良もしくは最適な
【0128】
【0129】
)を決定する(例えば、STプリコーディング/ビームフォーミング行列
【0130】
【0131】
は、AP/eNB620からのフィードバックを通して、および/もしくはチャネル相反性に基づいた局所的な測定によって、獲得することができる)。(2)AP/eNB620は、
【0132】
【0133】
をWTRU102-1に送信することができ、WTRU102-1は、LTプリコーディング/ビームフォーミング行列
【0134】
【0135】
(例えば、最良もしくは最適な
【0136】
【0137】
)を決定することができる。STプリコーディング/ビームフォーミング行列
【0138】
【0139】
は、AP/eNB620からのフィードバックを通して獲得することができる。ならびに/または(3)AP/eNB620は、特定のノルム(例えば、最大のノルム)を有する
【0140】
【0141】
の列をWTRU102-1に送信することができ、WTRU102-1は、STプリコーディング/ビームフォーミング行列
【0142】
【0143】
(例えば、最良もしくは最適な
【0144】
【0145】
)を決定することができる。LTプリコーディング/ビームフォーミング行列
【0146】
【0147】
は、AP/eNB620からのフィードバックを通して、および/もしくはチャネル相反性に基づいた局所的な測定によって、獲得することができる
【0148】
代表的なWTRU支援およびeNB中心手順
図9は、代表的なWTRU支援干渉調整手順を示す図である。
【0149】
図9を参照すると、マルチユーザ環境において、WTRU(例えば、WTRU102-1および/またはWTRU102-2)は、WTRU内干渉を管理するために、干渉関連情報を提供することができる。ある代表的な手順は、以下のうちのいずれかを含むことができる。
(1)WTRU102(例えば、1つもしくは複数のWTRU、または各WTRU)は、チャネルの相反性を使用して(例えば依存して)、ULチャネルを推定することができる。例えば、WTRU102-1は、例えばDL基準信号(RS)から利用可能であることができる、DLチャネル測定を実行することができる。TDDにおいては、推定されたDLチャネルの転置が、ULチャネルの推定であることができることが企図されている。FDDについては、ULとDLとの間またはULとDLとの周波数差に応じて、推定されたDLチャネルが、追加の補正を伴って、または伴わずに、ULチャネルの推定であることができる(例えば、ある代表的な実施形態においては、1つまたは複数の追加の補正係数が、適切であること、および/または必要とされることがある)。
(2)推定されたULチャネルが与えられた場合、WTRU102-1は、プリコーダのセット(例えば、1つまたは複数のプリコーダ)を選択することができ、プリコーダのセットをAP/eNB620に伝える(例えば、提供する、または示す)ことができる。ある代表的な実施形態においては、プリコーダのセットは、事前決定されたプリコーダから選択することができ、WTRU102は、1つまたは複数のインデックス(例えば、1つまたは複数のコードブック値)を、1つまたは複数の選択された事前決定されたプリコーダに提供することができる。選択メカニズムおよび/または手順は、とりわけ、信号対雑音比(SNR)、信号対干渉比(SNI)、他の雑音測定値、および/または容量測定値など、1つまたは複数の性能尺度に基づくことができる。選択および/または報告されたプリコーダのセットは、1つまたは複数の意図された基準を達成するための最良のプリコーダおよび/または最悪のプリコーダであることができ、またはそれらを含むことができる。
(3)AP/eNB620は、プリコーダの報告されたセット(および/または報告されたプリコーダと関連付けられた表示もしくはコードブック値)を、1つまたは複数のWTRU102(例えばAP/eNB620が通信するWTRU102-1およびWTRU102-2のすべて)から受信すること、記憶すること、および/または収集することができ、WTRU102の干渉およびスケジューリング要件を分析することができる。AP/eNB620は、AP/eNB620が、(例えば利用可能である場合)UL SRS信号から観測した、ULチャネルについての情報を含めることができる。
(4)AP/eNB620は、プリコーダの報告されたセットに基づいて、WTRU102(例えば、WTRU102-1およびWTRU102-2の各々)のためのプリコーダを選択することができる。1つまたは複数の基準(例えば、基本的な基準)は、多数のWTRU102からのUL送信についての相互干渉を低減させること、および/または最小化することであることができる。プリコーダの報告されたセットが、(例えば、1つまたは複数のルールおよび/または基準に基づいて)プリコーダの最良のセットであるという条件において、WTRU102-1からの推奨されるプリコーダセットは、{W
1i}と呼ばれることがあり、WTRU102-2からの推奨されるプリコーダセットは、{W
2j}と呼ばれることがある。AP/eNB620は、||(H
1W
1i)
†(H
2W
2j)||を最小化すること、実質的に最小化すること、および/または低減させることができるように、iおよびjを選択することができ、ここで、|| ||は、フロベニウスノルムを表すことができる。
【0150】
プリコードされたサウンディング基準信号に基づいたUL MU-MIMOのための代表的な手順
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、WTRU102によって計算(例えば、決定)および/または獲得されたプリコーディング行列を用いてプリコードすることができる、サウンディング基準信号(SRS)を使用することができる。プリコーディング/ビームフォーミング行列は、とりわけ、デジタルビームフォーミングのために使用されるプリコーディング行列、および/またはアナログビームフォーミングのために使用されるプリコーディング行列を含む、部分行列の乗算から成ることができる(例えば、それを含むことができる)。
【0151】
WTRU102は、DL内において送信される信号を使用して、UL送信のためのプリコーディング/ビームフォーミング行列を計算および/または決定することができる。例えば、WTRU102によって計算される、プリコーディング/ビームフォーミング行列が、Wである場合、プリコードされたSRSは、y=Wtとして与えることができ、tは、SRSであることができる。AP/eNB620は、自らのセル内のWTRU102、および近隣セル内のWTRU102を含む、多数のWTRU102から、プリコードされたSRSを受信することができ、プリコードされたSRSに基づいて、スケジューリング決定を行うことができる。SRSをプリコードするために使用される行列は、DL信号(例えば、DL基準信号)に基づいて、WTRU102によって決定すること(例えば、完全に決定すること)ができ、ならびに/またはWTRU102は、部分的にWTRU102によって、および部分的にAP/eNB620によって決定することができる。例として、W=W1W2、またはW=W1であり、プリコーディング行列は、本明細書において開示される定義に従う。ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、とりわけ、(1)DL信号を使用することによって、SRSのための第1のプリコーディング行列を決定することができ、(2)決定された行列を用いてSRSをプリコードすることができ、(3)プリコードされたSRSを送信することができ、および/または(4)AP/eNB620によって決定された第2のプリコーディング行列を受信することができる。第2のプリコーディング行列は、DL制御チャネル内において、AP/eNB620によって、またはこの第2のプリコーディング行列を用いてプリコードされたパイロットを使用することによって、送信することができる。WTRU102は、データ送信において使用される合成プリコーディング行列を、合成行列が、第1および第2のプリコーディング/ビームフォーミング行列の関数であることができるように、形成することができる。例えば、WTRU102によって決定される第1のプリコーディング行列は、アナログビームフォーミングに基づくことができ、ワイドビームを生成することができ、WTRU102によって決定される第2のプリコーディング行列は、デジタルビームフォーミングに基づくことができ、ユーザ間干渉を打ち消すことができる。
【0152】
ULビームフォーミング動作のための代表的なWTRU手順は、以下の内のいずれかから成ることができ、または以下のうちのいずれかを含むことができる。(1)WTRU102は、DL測定に基づいて、ULチャネルを推定することができる(例えば、
【0153】
【0154】
)。(2)WTRU102は、チャネル関連測定に基づいて、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1を推定することができる。(3)WTRU102は、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1を用いてプリコードすることができるSRSを送信することができる。(4)WTRU102は、DL制御チャネルを監視することができる。(5)WTRU102は、関連するペイロードをデコードすることができる。(6)WTRU102は、プリコーディング/ビームフォーミング行列W2に関するプリコーディング行列インデックス(PMI)を決定することができる(例えば、(i)デコードされたPMIは、ビームフォーミングの正確性を改善するために、チャネル方向についてのさらなる更新を提供することができ、例えば、プリコーディング/ビームフォーミング行列W2は、マルチユーザ干渉を打ち消すために、使用すること、および/もしくは必要であることができ、および/もしくは(ii)WTRU102は、プリコーディング行列/ベクトルW2(例えば、ビームフォーミング行列)を、デコードされたPMIから明示的もしくは暗黙的に識別することができる)。ならびに/または(7)WTRU102は、送信データベクトルを、y=Wxとして、ビームフォーミングすることができ、ここで、Wは、とりわけ、プリコーディング行列/ベクトルW1およびW2の関数であることができる。
【0155】
ある代表的な実施形態においては、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW2は、データ送信のために使用することができ(例えば、y=W2x)、それは、例えば、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1が、ワイドビームを生成し、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW2が、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW1から決定されることができ、ナロービームを生成することができるケースであることができる。
【0156】
ULビームフォームド相反性のための代表的な手順
DLデータ受信のために使用されるビームフォーミング行列に基づいて、ULデータ送信のためのビームフォーミング行列を決定するために、チャネル相反性を使用することができる。例えば、(1)UL方向に送信されるデータは、DL送信を受信するために受信機において使用することができるビームフォーミング行列を用いて、もしくは使用して、プリコードすることができる。(2)UL方向に送信されるデータは、DL送信を受信するために受信機において使用されるビームフォーミング行列と同じ方向にビームを生成することができるビームフォーミング行列を用いて、プリコードすることができる。(3)UL SRSは、DL送信を受信するために受信機において使用されるのと同じビームフォーミング行列を用いて、プリコードすることができる。(4)本明細書において開示される方法および/もしくは動作は、ULデータ送信のために使用されるプリコーディングビームフォーミング行列を決定するために使用することができる。ならびに/または(5)(例えば、受信ビームフォーミングを使用して)受信するために、および/もしくは(例えば、送信ビームフォーミングを使用して)送信するために、WTRUにおいて生成されるビームの幅は、送信ハードウェアと受信ハードウェアの相違のせいで異なることがある。例えば、送信ビームは、受信ビームよりも広いことがある。このケースにおいては、ULデータおよび/またはSRS送信のために使用されるビームは、データ受信のために使用されるDLビームに基づいて、導出することができる。例えば、ULビームは、DLビームと同じ方向にあり、DLビームよりも広いビーム幅を有する、ビームであることができる。
【0157】
代表的な手順/機能/方法/動作を、アップリンク通信またはダウンリンク通信のために、アップリンクエンティティ(例えば、AP/eNB620)およびダウンリンクエンティティ(例えば、WTRU102)の役割/挙動/動作を逆転させて、実施することができるように、アップリンクおよびダウンリンクの両方についてチャネル相反性が存在することを、当業者は理解する。
【0158】
本明細書における代表的な手順/機能/方法/動作は、異なるWTRU102間、または異なるAP/eNB620間において、代表的な手順/機能/方法/動作が機能するように、アドホックネットワーク内において、および/または直接的なピアツーピアネットワーク内において使用することができることが企図されている。
【0159】
ビームフォームド送信ダイバーシティのための代表的な手順
図10Aは、シングルビームのためのビームフォームド送信ダイバーシティ手順および動作を示す図である。
図10Bは、WTRUおよび/またはAP/eNBの多数のビームのためのビームフォームド送信ダイバーシティ手順および動作を示す図である。
図10Aを参照すると、WTRU102-1および/またはAP/eNB620-1は、ULおよび/またはDLビームを使用して、無線で通信することができる。
図10Bを参照すると、1つもしくは複数のWTRU102-1(および/もしくは図示されていないWTRU102-2)、ならびに/または1つもしくは複数のAP/eNB620-1、620-2は、ビーム(例えば、ULおよび/またはDLビーム)を使用して、無線で通信することができる。ULビームフォーミングと併せて、ランク1送信ダイバーシティ送信のために、WTRU102-1の(例えば、WTRU送信機の)アンテナ(例えば、多数のアンテナ)を使用することができる(例えば、利用すること、含むこと、および/または構成することなどができる)。ある代表的な実施形態においては、UL送信ダイバーシティの性能は、送信ダイバーシティ送信のためのビーム多様体(例えば、適切に方向付けられたビーム多様体)を生成することによって、改善することができる。例えば、別のビーム(例えば、入力ビーム、第1のビーム、および/または元のビームなど)と関連付けられた任意の数のビームを、その別のビームをコピーすること(例えば、複製すること、および/または増殖させることなど)によって生成するために、ビーム多様体を使用することができる。任意の数の送信ダイバーシティモードが可能なことがあることが企図されている。送信ダイバーシティモードは、いずれかのチャネル次元および/または方向情報の欠如を含むことができる(例えば、WTRU102-1は、送信ダイバーシティ手順を実行するためのいかなるチャネル次元および/または方向情報も有さないことがある)。そのようなケースにおいては、ベースビーム多様体は、チャネル相反性に基づいて、導出することができる。1つのWTRU102-1からAP/eNB620-1(例えば、送信/受信ポイント(TRP)、eNB、gNB、またはAP)に送信されるビームフォーミングされた信号は、以下の式9によって表すことができ、
y=HW
1W
2x (9)
プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトルW
1およびW
2は、有向ビーム多様体および送信ダイバーシティプリコーダに基づく(例えば、それぞれ基づく)ことができる。
【0160】
ある代表的な実施形態においては、プリコーディング/ビームフォーミング行列/ベクトル(例えば、プリコーダ)W1は、チャネル相反性に基づくこと(例えば、それに基づいて導出すること)ができる。例えば、TDDシステムにおいては、プリコーダは、(例えば、相関行列を使用する、またはそれに基づいた)チャネル推定(例えば、とりわけ、直接的チャネル推定および/または統計的チャネル推定)に基づくことができる。FDDシステムにおいては、プリコーダは、統計的チャネル推定(例えば、統計的チャネル推定だけ)に基づくことができる。ある代表的な実施形態においては、プリコーダW1についての代表的な解法は、推定されたULチャネルの任意の数の固有方向に基づくことができる。ある代表的な実施形態においては、プリコーダは、1つまたは多数の送信および受信ポイント(TRP)のDLチャネル推定に基づくことができる。本明細書においては、AP/eNBは、TRPおよび/またはAPと交換可能に使用することができる。例えば、WTRU102-1は、単一のTRP620-1および/または多数のTRP620-1、620-2を指し示す、および/またはそれらに方向付けられた、単一のULビームまたは多数のULビームを生成することができる。そのようなケースにおいては、WTRU102-1は、任意の数のULビームを、同時に、日和見的に、および/または1つもしくは複数の事前の調整に基づいて、生成することができる。
【0161】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102-1は、別のWTRU102-2および/または多数のWTRU102-2、102-3を指し示す、および/またはそれらに方向付けられた、単一のULビームまたは多数のULビームを生成することができる。そのようなケースにおいては、WTRU102-1は、任意の数のULビームを、同時に、日和見的に、および/または1つもしくは複数の事前の調整に基づいて、生成することができる。
【0162】
ある代表的な実施形態においては、TRP620-1は、WTRU102-1および/または多数のWTRU102-2、102-3を指し示す、および/またはそれらに方向付けられた、単一のULビームまたは多数のULビームを生成することができる。そのようなケースにおいては、TRP620-1は、任意の数のULビームを、同時に、日和見的に、および/または1つもしくは複数の事前の調整に基づいて、生成することができる。
【0163】
ある代表的な実施形態においては、TRP620-1は、別のTRP620および/または多数のTRP620を指し示す、および/またはそれらに方向付けられた、単一のULビームまたは多数のULビームを生成することができる。そのようなケースにおいては、TRP620-1は、任意の数のULビームを、同時に、日和見的に、および/または1つもしくは複数の事前の調整に基づいて、生成することができる。
【0164】
送信ダイバーシティは、(例えば、アドホックネットワークにおいて)ビームを共用するTRP620およびWTRU102の混合によって提供することができることを、当業者は理解する。
【0165】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、プリコーダWp(例えば、追加のプリコーダWp)を使用することができる。プリコーダWpは、障害(例えば、チャネル推定エラーおよび/または干渉など)を軽減するために、使用することができる。例えば、WTRU102は、例えば、損なわれたチャネル(例えば、損なわれたチャネル追跡)の影響を小さくするために、制御されたビーム摂動メカニズムとして、追加のプリコーダWpを使用することができる。1つのWTRU102からネットワークAP/eNB/TRP620に送信されるビームフォーミングされた信号は、以下の式10によって表すことができる。
y=HWpW1W2x (10)
【0166】
ある代表的な実施形態においては、プリコーダWpについての解法は、以下の式11によって表すことができ、
Wp=UεV* (11)
ここで、U、Vは、
【0167】
【0168】
の統計的推定および/または直接的推定のSVD分解からもたらされたユニタリ行列であり、εは、摂動要素を包含する、および/または含む対角行列である。摂動要素は、εi<<diであるように、選択することができ、ここで、diは、例えば、
【0169】
【0170】
の統計的推定および/または直接的推定のSVD分解と関連付けられた(例えば、それからもたらされた)固有値とすることができる。
【0171】
ある代表的な実施形態においては、プリコーダW2は、送信ダイバーシティ方式に基づいて、選択することができる(例えば、プリコーダW2についての選択を提供することができる)。例えば、プリコーダW2は、とりわけ、空間-周波数ブロック符号(SFBC)および/または巡回遅延ダイバーシティ(CDD)などの、送信ダイバーシティ方式(例えば、1つまたは複数のランク1送信ダイバーシティ方式)に基づいて、選択することができる。ある代表的な実施形態においては、送信ダイバーシティ送信の次元(例えば、実際の次元、例えば、時間、周波数、および/または空間)は、送信機アンテナの数(例えば、総数)よりも小さいことがある。
【0172】
WTRUにおいて非対称干渉を用いるDLチャネル測定のための代表的な手順
図11は、干渉源を示す図である。
図11を参照すると、ネットワーク600は、カバレージエリア615-1を有する第1のセル610-1と、カバレージエリア615-2を有する第2のセル610-2とを含むことができる。AP/eNB620-1(例えば、
eNB、gNB、および/または他のRANエンティティ)は、第1のセル610-1にサービスを行うことができ、AP/eNB620-2は、第2のセル610-2にサービスを行うことができる。第1のWTRU102-1は、第1のセル610-1のカバレージエリア615-1内にいることができる。第2のWTRU102-2は、第2のセル610-2のカバレージエリア615-2内にいることができる。WTRU102-2は、干渉信号(例えば、干渉チャネルv)を送信し、および/または送ることができる。チャネル相反性の有効性は、チャネル時間/周波数コヒーレンシ、ならびに送信機および/または受信機における干渉に依存することができる。非同期システム(例えば、TDDシステム)の場合、受信機(例えば、WTRU102-1)における干渉源は、近隣基地局(例えば、AP/eNB620-2)、および/またはセル間WTRU(例えば、102-2)からであることができる。これは、式12が以下の通りであるような、DLをもたらすことができ、
【0173】
【0174】
ここで、
【0175】
【0176】
は、測定されたチャネルであり、
【0177】
【0178】
は、干渉なしのDLチャネルであり、
【0179】
【0180】
は、セル間干渉である。測定されたDLチャネルの変換(例えば、単純な変換)は、貧弱な(例えば、きわめて貧弱な)UL性能をもたらすことがある。セル間干渉の効果を低減させるための動作、手順、および/または方法は、(1)測定領域を直交化させる(例えば、干渉の効果を制限する)ための調整を含むことができる。例えば、特定の基地局(例えば、AP/eNB620-1)に対する効果を有するとして識別された隣接基地局(例えば、AP/eNB620-2)は、特定のセル610-1内の多数のWTRU102-1についてのDLチャネルの測定、および/または(2)干渉の測定を可能にするための干渉測定リソースの生成を可能にするために、調整された方式で、サイレンス化することができる。例えば、
【0181】
【0182】
の即時または2次統計量を測定することができる。
【0183】
以下の方法のうちの一方で、干渉測定を使用することができる。(1)行列干渉測定(MIM)の場合、ULチャネルを推定するために使用される有効なDLチャネルは、セル間干渉
【0184】
【0185】
に直交する部分空間、もしくは
【0186】
【0187】
の固有ベクトルによって張られる部分空間において、
【0188】
【0189】
から導出することができ、および/または(2)スカラ干渉測定(SIM)の場合、干渉エネルギーは、スカラとして獲得することができる。例は、
【0190】
【0191】
を含むことができる。
【0192】
例えば、測定された干渉がある閾値を下回る場合(例えば、その場合だけ)、有効なDLチャネルを使用することができる。使用されるULチャネルは、多数のDL測定から導出することができることが企図されている。
【0193】
コードブックを使用する(例えば、コードブックを用いる)UL部分的チャネル相反性のための代表的な手順
送信レイヤ(例えば、各送信レイヤおよび/または各送信ストリーム)のためのプリコーディングベクトルのセットを、コードブックとして、使用すること、構成すること、事前定義すること、および/または事前決定することができる。コードブック内のプリコーディングベクトル(例えば、各プリコーディングベクトル)は、インデックスと関連付けることができる。プリコーディングベクトル、プリコーディング行列、プリコーディング重み、プリコーダ、コードワード、ビームフォーミングベクトル、およびビームインデックスは、交換可能に使用することができるが、依然として、本開示と整合性があることができる。例えば、WTRU送信機における送信信号yは、y=Wcxと表すことができ、ここで、Wcは、プリコーディングベクトルとすることができ、xは、データシンボルベクトルとすることができる。コードブックは、
【0194】
【0195】
と定義することができ、ここで、Nは、コードブック内のプリコーディングベクトルの数とすることができる。
【0196】
ある代表的な実施形態においては、プリコーディングベクトルWcは、WTRU102によって、コードブックから、コードブック内において、決定すること、および/または選択することができる。例えば、WTRU102は、1つまたは複数のDL信号から推定すること、観測すること、導出すること、および/または測定することができるDLチャネルに基づいて、コードブックの(例えば、コードブック内の)インデックスと関連付けられたプリコーディングベクトルを決定することができる。DL信号は、とりわけ、(1)測定基準信号(RS)、(2)復調RS(DRS)、および/または(3)AP/eNB620から送信されたチャネル状態情報(CSI)のうちのいずれかを含むことができる。本明細書においては、AP/eNBは、eNB、gNB、TRP、および/またはAPと交換可能に使用することができる。
【0197】
WTRU102は、とりわけ、(1)スループット性能、(2)SNR、および/または(3)信号強度のいずれかを含むことができる、1つまたは複数の性能メトリックに基づいて、コードブックと関連付けられた、および/またはコードブック内のプリコーディングベクトルWcを決定すること、および/または選択することができる。
【0198】
WTRU102は、DL信号受信のための決定および/または使用された受信機ビームに基づいて、コードブックと関連付けられた、および/またはコードブック内のプリコーディングベクトルWcを決定すること、および/または選択することができる。例えば、WTRU102は、受信機ビームのセット内の決定された受信機ビーム(および/または受信機ビームインデックス)を用いて、DL信号を受信することができ、プリコーディングベクトルWcは、決定および/または使用された受信機ビームに基づいて、決定することができる。
【0199】
WTRU102は、AP/eNB620および/またはDLチャネルによって提供されたCSIに基づいて、コードブックと関連付けられた、および/またはコードブック内のプリコーディングベクトルWcを決定すること、および/または選択することができる。例えば、CSIは、AP/eNB620によって提供することができ、CSIは、コードブック内の関連付けられたプリコーディングベクトルのサブセットを決定するために、使用することができる。WTRU102は、DL信号から推定されるDLチャネルに基づいて、プリコーディングベクトルの決定されたサブセット内において、プリコーディングベクトルWcを選択することができる。ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、DL信号から推定されるDLチャネルに基づいて、コードブックと関連付けられた、および/またはコードブック内のプリコーディングベクトルのサブセットを決定することができる。WTRU102は、AP/eNB620によって提供されるCSIに基づいて、プリコーディングベクトルのサブセット内において、プリコーディングベクトルWcを決定することができる。CSIは、とりわけ、(1)1つもしくは複数のプリコーディングベクトルを含む干渉関連情報(例えば、WTRU102は、干渉関連情報内において示すことができるプリコーディングベクトルを使用しないこと、選択しないこと、および/もしくは決定しないことができる)、(2)1つもしくは複数のビーム方向を含むビーム関連情報(例えば、WTRU102は、ビーム関連情報内において示すことができるビームインデックス(および/もしくはビーム方向)を使用しないこと、選択しないこと、および/もしくは決定しないことができる)、ならびに/または(3)UL信号から測定されるULチャネルうちのいずれかを含むことができる。
【0200】
プリコーディングベクトルWcは、1つまたは複数の成分プリコーディングベクトルによって、決定すること、使用すること、および/または構成することができる。例えば、Wc=W1W2である場合、プリコーダW1およびプリコーダW2は、成分プリコーダであることができる。とりわけ、以下のうちの1つまたは複数を適用することができる。(1)成分プリコーダ(例えば、各成分プリコーダ)は、関連付けられたコードブックから選択および/もしくは決定することができる。(2)第1の成分プリコーダ(例えば、W1)は、ネットワークエンティティ(例えば、AP/eNB620、コアネットワークエンティティ、もしくは別のネットワークエンティティ)によって決定することができ、および/もしくは第2の成分プリコーダ(例えば、W2)は、WTRU102によって決定することができる。(3)第1の成分プリコーダW1は、第1のタイプの情報(例えば、CSI、および/もしくはチャネル状態と関連付けられた情報)に基づいて決定することができ、および/もしくは第2の成分プリコーダW2は、第2のタイプの情報(例えば、DLチャネルと関連付けられた情報)に基づいて決定することができる。(4)第1の成分プリコーダW1は、長期的方式で、使用すること、示すこと、および/もしくは決定することができ、第2の成分プリコーダW2は、短期的方式で、使用すること、示すこと、および/もしくは決定することができる(例えば、第1の成分プリコーダW1は、第2の成分プリコーダW2よりも長い期間基準に基づくことができる)。(5)第1の成分プリコーダW1は、広帯域方式で、使用すること、示すこと、および/もしくは決定することができ、第2の成分プリコーダW2は、サブバンド方式で、使用すること、示すこと、もしくは決定することができる(例えば、第1の成分プリコーダW1は、第2の成分プリコーダW2よりも広い帯域幅基準に基づくことができる)。ならびに/または(6)第1の成分プリコーダは、W1とすることができ、第2の成分プリコーダは、W2とすることができ、もしくはその逆であることができる。
【0201】
コードブックと関連付けられた、および/またはコードブック内の決定されたプリコーディングベクトルWcは、ネットワーク600および/またはAP/eNB620に暗黙的または明示的に示すことができる。決定されたプリコーディングベクトルインデックスは、関連付けられたUL制御信号において、明示的に伝達することができる。例えば、関連付けられたUL制御信号は、物理UL制御チャネル(例えば、PUCCH)とすることができる。
【0202】
決定されたプリコーディングベクトルインデックスは、UL DM-RSの1つまたは複数のパラメータに基づいて、暗黙的に示すことができる。例えば、1つまたは複数の直交DM-RS(例えば、サイクリックシフト)を使用することができ、直交DM-RS(例えば、サイクリックシフト)のうちの1つは、決定されたプリコーディングベクトルに基づいて、決定することができる。
【0203】
例えば、プリコーディングベクトルWcは、ネットワークエンティティ(例えば、AP/eNB620)によって決定することができ、WTRU102に示すことができる。WTRU102は、プリコーディングベクトルWc決定のための支援情報を、報告すること、示すこと、および/または提供することができる。例えば、プリコーディング構造Wc=W1W2を使用することができ、プリコーディングベクトルWcの部分的情報(例えば、プリコーダW1および/またはプリコーダW2)は、WTRU102によって報告すること、示すこと、または提供することができる。以下のうちの1つまたは複数を適用することができる。(1)プリコーディングベクトルWcを決定するために、第1の成分プリコーダおよび第2の成分プリコーダを使用することができる。(2)第1の成分プリコーダは、WTRU102の報告に基づいて、決定することができる(例えば、第1の成分プリコーダのためのプリコーディングベクトルのインデックスは、WTRU102から伝達すること、もしくは報告することができる)。ならびに/または(3)第2の成分プリコーダは、UL基準信号(例えば、サウンディング基準信号(SRS))から推定され、測定され、および/もしくは導出されたULチャネルに基づいて、決定することができる。
【0204】
プリコーディングベクトルWcは、2つの成分プリコーダ(例えば、第1および第2の成分プリコーダ)の関数として示されているが、プリコーディングベクトルWcは、任意の数の成分プリコーダの関数であることができることが企図されている。例えば、プリコーディングベクトルは、3つ以上のネットワークおよび/またはエンドユーザデバイスによって決定することができる、3つの成分ベクトルに基づくことができる。
【0205】
WTRU自律的ULプリコーディング決定を無効化するためのAPおよび/またはeNBの代表的な手順
WTRU102は、UL信号送信のための1つまたは複数のULプリコーディングベクトルを決定することができる。例えば、WTRU送信機において、UL送信のために、1つまたは複数の送信アンテナ(および/またはアンテナポート)を使用することができる。UL送信のための1つまたは複数のプリコーディングベクトルは、DL信号から推定され、測定され、および/または導出されたチャネルに基づいて、WTRU102によって、決定することができる。UL送信のための1つまたは複数のプリコーディングベクトルのWTRU自律的決定は、AP/eNB620によって制御されないことがある同一チャネル干渉をもたらすことがある。AP/eNBスケジューラは、必要な場合、および/または適切な場合、1つまたは複数のプリコーダのWTRU決定を無効化することができることがあり、および/または無効化することがある。
【0206】
一例においては、AP/eNB620または別のネットワークエンティティによって示され、および/または命令されたプリコーディングベクトルを、WTRU102が使用することができるかどうか、および/または使用する必要があることがあるかどうかを示すための表示を使用することができる。WTRU102は、UL信号送信のためのプリコーディングベクトルを決定することができる。例えば、WTRU102は、第1の動作モードにおいては、UL信号送信のために、AP/eNB620から示されたプリコーディングベクトルを使用することができ、WTRU102は、第2の動作モードにおいては、UL信号送信のために、プリコーディングベクトルを決定することができる。
【0207】
第1の動作モードは、フォールバックUL送信モードと呼ばれることがある。例えば、第1の動作モードにおいては、(1)UL信号送信のためのプリコーディングベクトルは、関連付けられたDCIにおいて、動的に示すことができ、ある代表的な実施形態においては、プリコーディングベクトルは、より高位のレイヤシグナリングを介して、事前構成することができ、事前構成されたプリコーディングベクトルを使用するように(例えば、WTRU102が使用するように)、AP/eNB620によって示すこと、および/または命令することができ、ならびに/または(2)UL信号送信のためのプリコーディングベクトルは、時間/周波数リソースインデックスに基づいて、ランダムに決定することができる(例えば、この動作モードにおいては、プリコーダサイクリングを使用することができる)。
【0208】
第2の動作モードは、標準UL送信モードまたは通常UL送信モードと呼ばれることがある。例えば、第2の動作モードにおいては、UL信号送信のためのプリコーディングベクトルは、測定基準信号から推定されたDLチャネル、および/またはAP/eNB620によって提供されたCSIに基づいて、WTRU102によって決定することができる。
【0209】
動作モードは、とりわけ、以下のうちのいずれかに基づいて、示すこと、決定すること、および/または選択することができる。(1)動作モードを示すために、DL制御情報(DCI)(例えば、1つもしくは複数のDCI情報)を使用することができる(例えば、第1のDCIフォーマットは、第1の動作モードのために使用することができ、第2のDCIフォーマットは、第2の動作モードのために使用することができる)。(2)動作モードを示すために、異なるRNTIを有する単一のDCIフォーマットを使用することができる(例えば、DCIフォーマットのための第1のRNTIは、第1の動作モードのために(例えば、それを示すために)使用することができ、DCIフォーマットのための第2のRNTIは、第2の動作モードのために(例えば、それを示すために)使用することができる(例えば、(i)第1のRNTIと第2のRNTIのためのDCI内容は、異なることができる))。別の例として、第1のRNTIのためには、プリコーディング行列表示(PMI)フィールドが存在することができ、第2のRNTIのためには、PMIフィールドが存在しないことができ、および/もしくは(ii)特定のフィールドを、RNTIの関数として異なるように解釈することができる(例えば、DCIフォーマットのために第1のRNTIが使用されるとき、もしくは使用されるという条件において、UL信号送信のためのプリコーディングベクトルを示すために、PMIフィールドを使用することができ、および/もしくはDCIフォーマットのために第2のRNTIが使用されるとき、もしくは使用されるという条件下において、プリコーディングベクトル決定のための支援情報を示すために、PMIフィールドを使用することができる)。ならびに/または(3)動作モードを示すために、UL信号送信のための関連付けられたDCI内のビットフィールドを使用できる。
【0210】
動作モードを示すために、DL制御チャネル探索空間パーティショニングを使用することができる。例えば、DL制御チャネル探索空間は、2つ以上のパーティションに区分することができる。第1の動作モードを示すために、探索空間の第1のパーティションを使用することができ、および/または第2の動作モードを示すために、探索空間の第2のパーティションを使用することができる。
【0211】
別の代表的な実施形態においては、プリコーディングベクトルは、周波数非選択性プリコーディングのために、AP/eNB620によって示すことができ、1つまたは複数のプリコーディングベクトルは、周波数選択性プリコーディングのために、WTRU102によって決定することができる。周波数非選択性プリコーディングは、ある時間および周波数窓(例えば、1つまたは複数のTTI)内において、UL信号送信のために単一のプリコーディングベクトルを使用することができる。周波数選択性プリコーディングは、UL信号送信のために1つまたは複数のプリコーディングベクトルを使用することができる。WTRU102のためにスケジュールされた第1の時間/周波数リソースと第2の時間/周波数リソースのためのプリコーディングベクトルは、異なることができる。例えば、TTI内におけるULデータ送信のための第1のサブバンドと第2のサブバンドは、異なるプリコーディングベクトルを有することができる。周波数非選択性プリコーディングは、フォールバックUL送信モードと交換可能に使用することができ、周波数選択性プリコーディングは、標準もしくは通常UL送信モードと交換可能に使用することができ、またはその反対であることができる。
【0212】
代表的なハイブリッドWTRU MIMO手順
ハイブリッドWTRU MIMO手順においては、多数のアンテナ方式/動作/手順、および対応するアンテナ重みを、AP/eNB620(例えば、gNB)およびWTRU102(例えば、gNB620およびWTRUの両方)によって共同して決めること、および/または決定することができる。
【0213】
ある例においては、gNB620は、特定の多数のアンテナ方式/動作を決めること、および/または決定することができ、WTRU102は、その決定された方式/動作に基づいて、使用されるアンテナ重みの特定のセットを決めること、および/または決定することができる。例えば、gNB620は、WTRU102がその中において特定および/または特殊な方式を選択することができる、一般化された制約を提供することができる。WTRU102は、特定の方式を選択することができ、送信中に使用される方式を示すことができる。例として、gNB620は、WTRU102が、指定された数のストリームを有するアンテナダイバーシティ方式(例えば、CDDまたはSTBC)を使用して、送信すべきこと、送信することができること、または送信することになることを指定すること/示すことができる。
【0214】
別の例として、gNB620は、WTRU102が、特定のランクを使用して、送信すべきこと、送信することができること、または送信することになることを指定すること/示すことができ、WTRU102は、(例えば、指定されたおよび/または示された特定のランクと関連付けられた)その制約内において、特定の方式を選択することができる。例として、gNB620は、ULマルチユーザMIMO送信をセットアップしていることができ、WTRU102が、それの送信を事前定義された部分空間内に保つこと、および/または保つようにWTRU102を制限することを要求することができる。
【0215】
ある例においては、gNB620は、WTRU102が使用することができる広帯域またはサブバンドベースの重みを決めること、および/または決定することができ、WTRU102は、使用する特定の重みを選択することができる。例として、gNB620は、WTRU102が送信(例えば、UL送信)のために使用することができる、サブコードブック、またはコードブックの特定のセットを示すこと、および/または伝達することができる。WTRU102は、送信のために、コードブック内においてコードワードの1つを選択することができる。WTRU102は、特定の基準に基づいて、コードワードを選択すること(例えば、最適に選択すること)、事前決定された方式でコードワードを繰り返すこと、および/またはコードブックからコードワードの1つをランダムに選択することができる。
【0216】
例えば、gNB620は、WTRU102が使用する広帯域アンテナ重み(および/またはアンテナ重みのセット)を決めること、および/または決定することができる。WTRU102は、gNB620指令の1つまたは複数のアンテナ重みを与えられた場合、WTRU102の性能を最適化することができる、1つまたは複数のサブバンド(例えば、追加のサブバンド)および/またはリソース要素重みを決めること、および/または決定することができる。
【0217】
ある例においては、1つもしくは複数の広帯域(例えば、共通)プリコーダ、および/または1つもしくは複数のサブバンド/RE固有プリコーダを実施することができることが企図されている。RSは、広帯域(例えば、共通)プリコーダを用いてプリコードすることができ、例えば、gNB620における、またはgNB620による平滑化されたチャネル推定を可能にすることができる。1つまたは複数の広帯域(例えば、共通)プリコーダは、gNB620によって選択すること、繰り返すこと、またはランダムに選択することができ、一方、1つまたは複数のサブバンド/REベースのプリコーダは、WTRU102によって選択することができる。WTRU102は、プリコードされないRSを使用することができ、またはデータリソース上におけるプリコーダに加えて、1つもしくは複数の周波数バンドにわたる共通RSプリコーダを使用することができる。
【0218】
代表的な自律的WTRU-MIMO手順においては、WTRU102は、例えば、チャネル相反性を仮定することによって、および/またはチャネル相反性に基づいて、gNB620からのDL基準信号送信に基づいて、チャネルを推定することができる。DL基準信号は、プリコードされないべきであり、もしくはプリコードされない必要があることがある(またはgNB620が受信のために使用するのと同じビームを用いてプリコードされる)。
【0219】
代表的なハイブリッドWTRU MIMO手順においては、WTRU102は、あるレベル(例えば、何らかのレベル)のチャネル知識を有するべきであり、および/または有する必要があることがあり、同様に、チャネル相反性を使用することができる。
【0220】
WTRU較正能力表示のための代表的な手順
WTRU102は、それの較正状態に基づいて、相反性ベースの測定を使用することができる。WTRU102が、適切に較正されていない場合、WTRU102は、CSIベースの動作にフォールバックすることができ、および/またはCSIベースの動作においてフォールバックする必要があることがあり、もしくはフォールバックすることを望むことがある。WTRU102の較正状態は、数々の異なる手順、動作、および/または方法で、AP/eNB620に伝達することができる。
【0221】
一例においては、WTRU102は、RRCシグナリングを通して、較正状態を宣言することができる。例えば、RRC ueCapabilityInformationメッセージ内の独立フィールドとして、情報を搬送することができる。これは、較正ステータスを示す単一ビットフラグの形態を取ることができる。
【0222】
別の例においては、WTRU較正状態は、フィールド、例えば、RRC ueCapabilityInformationメッセージを通してまたは介して伝達されるWTRUカテゴリフィールド、またはueカテゴリフィールドによって暗示することができる。あるWTRUクラスは、較正されていると見なすことができる(例えば、常に較正されていると見なすことができる)。
【0223】
さらなる例においては、WTRU102は、特定の信号の送信によって、それの較正状態を動的に示すことができる。較正ステータス情報は、UL信号の特定のパラメータ、属性、および/またはリソースによって(例えば、とりわけ、位相、シード、および/またはルート系列など、UL信号の特定のパラメータ、属性、および/またはリソースを使用して)搬送することができる。例えば、UL DMRSシグナリング、SRSシグナリング、および/またはPRACHシグナリングのためにZC系列を使用するとき、適切なサイクリックシフトの選択によって、情報を示すことができる。別の例においては、奇数/偶数など、UL信号のサブキャリアロケーションから、情報を導出することができる。ある代表的な実施形態においては、較正ステータス情報は、UCIメッセージ内のフィールドによって、直接的に搬送することができる。
【0224】
図12は、WTRUによって実施される代表的な方法を示す図である。
【0225】
図12を参照すると、代表的な方法1200は、ブロック1210において、WTRU102が第1のビームフォーミング行列を決定することを含むことができる。ブロック1220において、WTRU102は、ネットワークエンティティ620に、第1のビームフォーミング行列の表示を送信することができる。ブロック1230において、WTRU102は、送信用データをビームフォーミングするために、ネットワークエンティティ620から、ネットワークエンティティ620によって少なくとも第1のビームフォーミング行列から決定された第2のビームフォーミング行列の表示を受信することができる。例えば、WTRUは、第1および第2のビームフォーミング行列を使用して、送信用データをビームフォーミングすることができる。
【0226】
図13は、WTRUによって実施される別の代表的な方法を示す図である。
【0227】
図13を参照すると、代表的な方法1300は、ブロック1310において、WTRU102が、ULチャネル推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することを含むことができる。ブロック1320において、WTRU102は、第1のビームフォーミング情報を、決定されたULチャネルに基づいて決定することができる。ブロック1330において、WTRU102は、ネットワークエンティティ620から、送信用データをビームフォーミングするために、第2のビームフォーミング情報を受信することができ、第2のビームフォーミング情報は、(1)WTRU102によってネットワークエンティティ620に送信される第1のビームフォーミング情報に基づき、または(2)ULチャネル関連情報を使用して、ネットワークエンティティによって推測される。
【0228】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、ネットワークエンティティ620に、決定された第1のビームフォーミング情報を伝達することができる。
【0229】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、送信用データを、第1および第2のビームフォーミング行列を使用してビームフォーミングすることができる。
【0230】
ある代表的な実施形態においては、第1のビームフォーミング情報は、ネットワークエンティティ620によって推測することができ、それは、ネットワークエンティティ620への第1のビームフォーミング情報の伝達を排除することができる。
【0231】
ある代表的な実施形態においては、第1のビームフォーミング情報は、ネットワークエンティティ620において、ULチャネル統計に基づいて推測することができる。
【0232】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、DLチャネル推定を、(1)DLデータおよび/もしくは制御情報内に埋め込まれたDL基準信号もしくは復調基準信号から導出することができ、(2)DLチャネル推定からULチャネル推定を決定するために使用される、線形変換または非線形変換を決定することができ、ならびに/または(3)ULチャネル推定を、DLチャネル推定および決定された変換から生成することができる。
【0233】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第1のビームフォーミング情報を、ULチャネル推定から、またはULチャネル推定の共分散行列の固有ベクトルのすべてもしくはサブセットに基づいて導出することができる。
【0234】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、1つもしくは複数のプリコードされた基準信号、またはビームフォーミング行列および/もしくはビームフォーミングベクトルの表現のうちのいずれかを送信することができる。
【0235】
ある代表的な実施形態においては、ビームフォーミング行列またはビームフォーミングベクトルの表現は、(1)行列インデックス(MI)、(2)ビームフォーミング行列もしくはビームフォーミングベクトルのための値の圧縮されたセット、ならびに/または(3)周波数および/もしくは時間にわたってWTRU102によってネットワークエンティティ620に以前送信されたベクトル間の差を示す差分MIもしくはベクトルのうちのいずれかを含むことができる。
【0236】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第2のビームフォーミング情報を更新することができるように、第2のビームフォーミング情報を定期的または非定期的に受信することができる。
【0237】
ある代表的な実施形態においては、第1のビームフォーミング情報は、(1)閾値よりも低い時間および/もしくは周波数におけるチャネル変動、または(2)閾値よりも高い時間および/もしくは周波数におけるチャネル変動のうちの一方を追跡することができ、第2のビームフォーミング情報は、(1)閾値よりも低い時間および/もしくは周波数におけるチャネル変動、または(2)閾値よりも高い時間および/もしくは周波数におけるチャネル変動のうちの他の一方を追跡することができる。
【0238】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、DLにおける信号の到着角(AOA)を測定することができ、第1のビームフォーミング情報を、測定されたAOAを使用して決定することができる。
【0239】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、プリコーディングベクトルを、(1)DL信号受信のための受信機ビームもしくは受信機ビームインデックス、ならびに/または(2)例えば、ネットワークエンティティ620によって、および/もしくはDLチャネルを介して提供される、チャネル状態情報(CSI)のうちのいずれかに基づいて決定することができる。
【0240】
ある代表的な実施形態においては、CSIは、(1)干渉関連情報、(2)ビーム関連情報、および/または(3)UL信号から測定されたULチャネル関連情報のうちのいずれかを含むことができる。
【0241】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、ネットワークエンティティ620から獲得された情報と関連付けられた第1の成分プリコーダを、WTRU102によって決定された第2の成分プリコーダと組み合わせることができる。
【0242】
ある代表的な実施形態においては、第1の成分プリコーダは、(1)第2の成分プリコーダの基準よりも長い時間フレームと関連付けられた基準、および/または(2)第2の成分プリコーダの対応する帯域幅よりも広い対応する帯域幅のうちの一方に基づいて、選択することができる。
【0243】
図14は、WTRUによって実施されるさらなる代表的な方法を示す図である。
【0244】
図14を参照すると、代表的な方法1400は、ブロック1410において、WTRU102が、ULチャネル推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することを含むことができる。ブロック1420において、WTRU102は、干渉方向と関連付けられた干渉チャネルに関するペイロードを受信し、デコードすることができる。ブロック1430において、WTRU102は、ビームフォーミング行列インデックスを、デコードされたペイロードから決定することができる。ブロック1440において、WTRU102は、干渉チャネルがビームフォーミング行列またはビームフォーミングベクトルのヌル空間内にあるように、ビームフォーミング行列および/またはビームフォーミングベクトルを、推定されたULチャネルおよび干渉チャネルに基づいて決定することができる。ブロック1450において、WTRU102は、送信用データを、決定されたビームフォーミング行列および/または決定されたビームフォーミングベクトルを使用してビームフォーミングすることができる。
【0245】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、ネットワークエンティティ620を介して、干渉チャネルと関連付けられたビームフォーミング情報を含むペイロードを受信することができる。例えば、干渉チャネルは、単一の干渉チャネル、または複数の干渉チャネルの合成とすることができる。
【0246】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、ビームフォーミング行列および/またはビームフォーミングベクトルの列空間を、含まれるビームフォーミング情報によって示される行列またはベクトルの列空間に直交させるように、ビームフォーミング行列および/またはビームフォーミングベクトルを決定することができる。
【0247】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、ネットワークエンティティ620を介して、干渉チャネルの方向を示す情報を受信することができ、示された方向を使用することを回避または実質的に回避するように、ビームフォーミング行列および/またはビームフォーミングベクトルを決定することができる。
【0248】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、ネットワークエンティティ620を介して、方向を示す情報を受信することができ、示された方向を使用するように、ビームフォーミング行列および/またはビームフォーミングベクトルを決定することができる。
【0249】
図15は、WTRUによって実施される追加の代表的な方法を示す図である。
【0250】
図15を参照すると、代表的な方法1500は、ブロック1510において、WTRU102が、ULチャネル推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することを含むことができる。ブロック1520において、WTRU102は、ネットワークエンティティ620に、第1のビームフォーミング情報を使用してプリコードされたSRSを伝達することができる。ブロック1530において、WTRU102は、ネットワークエンティティ620から、ペイロードを受信することができる。ブロック1540において、WTRU102は、ペイロードから、第2のビームフォーミング情報に関する行列インデックスを決定することができる。ブロック1550において、WTRU102は、第2のビームフォーミング情報を、決定された行列インデックスから識別することができる。ブロック1560において、WTRU102は、送信用データを、第1および第2のビームフォーミング情報を使用してビームフォーミングすることができる。
【0251】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、行列インデックスについて監視することができ、行列インデックスをデコードすることができる。
【0252】
ある代表的な実施形態においては、第2のビームフォーミング情報の受信は、第2のビームフォーミング情報が更新されるように、定期的または非定期的に発生することができる。
【0253】
図16は、WTRUによって実施されるまたさらなる代表的な方法を示す図である。
【0254】
図16を参照すると、代表的な方法1600は、ブロック1610において、WTRU102が、ULチャネル推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することを含むことができる。ブロック1620において、WTRU102は、アクセスポイント(AP)620に、推奨されるプリコーダのセット、または推奨されるプリコーダのセットを表す1つもしくは複数のコードブック値を送信することができる。ブロック1630において、WTRU102は、APから、(1)WTRUによって決定された推奨されるプリコーダが、APとのUL通信のために使用されるべきかどうかを示す表示、(2)APとのUL通信のための1つもしくは複数の選択されたプリコーダを示す、1つもしくは複数のコードブック値、および/または(3)APとのUL通信のための選択されたプリコーダのセットのうちのいずれかを受信することができる。
【0255】
図17は、WTRUによって実施されるまた追加の代表的な方法を示す図である。
【0256】
図17を参照すると、代表的な方法1700は、ブロック1710において、WTRU102が、ULチャネル推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することを含むことができる。ブロック1720において、WTRU102は、1つまたは複数のプリコーダを、ULチャネルの決定された推定に基づいて選択することができる。ブロック1730において、WTRU102は、APから、選択された1つまたは複数のプリコーダを無効化するための無効化表示を受信することができる。例えば、無効化表示は、WTRU102が、UL信号送信ために、第1の動作モードと関連付けられた、APによって示されたプリコーディングベクトルを使用することができるかどうか、もしくは使用すべきかどうかを示すことができ、またはWTRU102が、UL信号送信ために、第2の動作モードと関連付けられた、WTRUによって設定されたプリコーディングベクトルを使用することができるかどうか、もしくは使用すべきかどうかを示すことができる。第1の動作モードにおいては、UL信号送信のためのプリコーディングベクトルは、(1)ダウンリンク制御情報内において動的に示されること、(2)より高位レイヤのシグナリングを介して事前構成されること、または(3)時間/周波数リソースインデックスに基づいてランダムに決定されることのうちのいずれかであることができる。第2の動作モードにおいては、UL信号送信のためのプリコーディングベクトルは、WTRU102によって、測定基準信号から推定されるDLチャネル、および/またはAP620によって提供されるチャネル状態情報に基づいて決定することができる。
【0257】
ある代表的な実施形態においては、動作モードは、(1)第1のダウンリンク制御チャネル(DCI)フォーマットが、第1の動作モードを示すことができ、第2のDCIフォーマットが、第2の動作モードを示すことができるような、DCI、(2)単一のDCIフォーマットのための第1のRNTIが、第1の動作モードを示すことができ、単一のDCIフォーマットのための第2のRNTIが、第2の動作モードを示すことができるような、異なるRNTI、および/または(3)動作モードを示すことができる、UL信号送信のためのDCI内のビットフィールドのうちのいずれかによって示すことができる。
【0258】
ある代表的な実施形態においては、周波数非選択性プリコーディングのためのプリコーディングベクトルを、AP620によって示すことができ、周波数選択性プリコーディングのための1つまたは複数のプリコーディングベクトルは、WTRU102によって決定することができる。
【0259】
図18は、WTRUによって実施されるまた別の代表的な方法を示す図である。
【0260】
図18を参照すると、代表的な方法1800は、ブロック1810において、WTRU102が、チャネル相反性を使用してULチャネルを推定するかどうかを、WTRUの較正状態に基づいて決定することを含むことができる。ブロック1820において、チャネル相反性を使用するのに較正状態が十分であるという条件において、WTRU102は、ULチャネル推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することができる。ブロック1830において、チャネル相反性を使用するのに較正状態が不十分であるという条件において、WTRU102は、ULチャネル推定を、チャネル状態情報を使用して決定することができる。ブロック1840において、WTRU102は、AP620とのUL通信のための1つまたは複数のプリコーディングベクトルを、決定されたULチャネル推定に基づいて決定することができる。例えば、較正状態は、RRCメッセージにおいて搬送される単一ビットフラグであることができる。
【0261】
図19は、NEによって実施される代表的な方法を示す図である。
図19を参照すると、代表的な方法1900は、ブロック1910において、複数のWTRU102のうちの各それぞれのWTRU102について、NE620が、それぞれWTRU102から、第1のビームフォーミング情報を受信または推測し、受信または推測された第1のビームフォーミング情報に基づいて、それぞれのWTRU102と関連付けられた第2のビームフォーミング情報を決定し、それぞれのWTRU102に、第2のビームフォーミング情報を送信することができることを含むことができる。
【0262】
図20は、NEによって実施される別の代表的な方法を示す図である。
図20を参照すると、代表的な方法2000は、ブロック2010において、複数のWTRU102-1、102-2...102-Kのうちの各それぞれのWTRU102-1について、NE620が、ビームフォーミング情報を受信し、受信されたビームフォーミング情報に基づいて、それぞれのWTRU102-1以外のWTRU102-2...102-Kと関連付けられた合成干渉チャネル情報を決定し、それぞれのWTRU102-1に、合成干渉チャネル情報を送信することができることを含むことができる。例えば、合成干渉チャネル情報は、(1)それぞれのWTRU102-1のビームフォーミングのために含まれる第1の方向、(2)それぞれのWTRU102-1のビームフォーミングのために回避される第2の方向、および/または(3)第2のビームフォーミング行列もしくは第2のビームフォーミングベクトルの列空間を、示されたもしくは含まれる行列もしくはベクトルの列空間に直交化させるための、行列もしくはベクトルのうちのいずれかを示すこと、または含むことができる。
【0263】
図21は、NEによって実施されるさらなる代表的な方法を示す図である。
【0264】
図21を参照すると、代表的な方法2100は、ブロック2110において、複数のWTRU102-1、102-2...102-Kのうちの各それぞれのWTRU102-1について、NE620が、それぞれのWTRU102-1から、第1のビームフォーミング情報を使用してプリコードされたSRSを受信し、第2のビームフォーミング情報を、少なくとも受信されたプリコードされたSRSを使用して決定し、それぞれのWTRU102に、第2のビームフォーミング情報に関する行列インデックスを含むペイロードを送信することができることを含むことができる。
【0265】
図22は、NEによって実施される追加の代表的な方法を示す図である。
図22を参照すると、代表的な方法2200は、ブロック2210において、NE620が、ULチャネル推定を、複数のWTRU102についてのUL測定に基づいて決定することを含むことができる。ブロック2220において、NE620は、複数のWTRU102のうちの各それぞれのWTRU102-1、102-2...102-Kから、推奨されるプリコーダのセット、または推奨されるプリコーダのセットを表す1つもしくは複数のコードブック値を受信することができる。ブロック2230において、NE620は、例えば、複数のWTRU102からのUL通信についての相互干渉を低減させる、または最小化するために、複数のWTRU102のうちのそれぞれのWTRU102-1のための少なくとも1つのプリコーダを、推奨されるプリコーダの受信されたセットに基づいて選択することができる。ブロック2240において、NE620は、(1)WTRU102によって決定された推奨されるプリコーダを、NE620とのUL通信のために使用することができるかどうか、もしくは使用すべきかどうかを示す表示、(2)NE620とのUL通信のための1つもしくは複数の選択されたプリコーダを示す、1つもしくは複数のコードブック値、および/または(3)NE620とのUL通信のための選択されたプリコーダのセットのうちのいずれかを送信することができる。
【0266】
ある代表的な実施形態においては、NE620は、複数のWTRU102の干渉および/またはスケジューリング要件のいずれかを分析することができる。
【0267】
図23は、送信ダイバーシティモードのために、WTRUによって実施されるさらなる代表的な方法を示す図である。
【0268】
図23を参照すると、代表的な方法2300は、ブロック2310において、WTRU102が、第1のプリコーディング情報を、NE620との送信ダイバーシティモードにおけるデータ通信のために事前構成することを含むことができる。ブロック2320において、WTRU102は、ULチャネルの推定を、ULチャネルに対応するDLチャネルのDL測定に基づいて決定することができる。ブロック2330において、WTRU102は、第2のプリコーディング情報を、ULチャネルの推定に基づいて決定することができる。ブロック2340において、WTRU102は、NE620と、事前構成された第1のプリコーディング情報および第2のプリコーディング情報を使用してデータ通信することができる。例えば、第1のプリコーディング情報は、(1)WTRU102において事前構成される、および/または(2)NE620によって、WTRU102による通信用データのオープンループプリコーディングのための情報として送信される、静的または半静的な情報のうちのいずれかであることができる。
【0269】
ある代表的な実施形態においては、第1のプリコーディング情報は、WTRU102の1つまたは複数の送信ダイバーシティモードと関連付けることができる。
【0270】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、UL送信を、複数のアンテナ122上において送信することができる。例えば、アンテナ122の数は、UL送信と関連付けられた次元よりも大きいことができる。
【0271】
ある代表的な実施形態においては、第2のプリコーディング情報は、ビームフォーミングと関連付けられた情報を含むことができ、(1)TDDシステムについては、直接的チャネル推定および/もしくは統計的チャネル推定のいずれかに基づくことができ、ならびに/または(2)FDDシステムについては、統計的チャネル推定に基づくことができる。
【0272】
ある代表的な実施形態においては、第2のプリコーディング情報は、ULチャネルの推定の固有方向に基づくことができる。
【0273】
ある代表的な実施形態においては、第1のプリコーディング情報は、WTRU102が送信ダイバーシティモードにおいて動作する1つまたは複数の持続時間の間、WTRU102によって使用することができる。
【0274】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、2つ以上の方向においてUL送信を送信するためにビーム多様体を使用することができるように、UL送信を、ビーム多様体を使用して生成することができる。
【0275】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第3のプリコーディング情報を、摂動要素に基づいて決定することができる。例えば、第3のビームフォーミング情報は、摂動要素を含む対角行列εに基づくことができる。対角行列ε内に含まれる摂動要素は、εi<<diであるように、選択することができ、ここで、diは、統計的チャネル推定および/または直接的チャネル推定のうちのいずれかの特異値分解(SVD)からもたらされる固有値である。
【0276】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、2つ以上のULチャネルと関連付けられた2つ以上の推定を決定することができる。決定されたULチャネルは、同時に、日和見的に、および/または事前の調整に基づいて、送信することができる。
【0277】
図24は、UL MIMO通信を管理するために、WTRUによって実施される代表的な方法を示す図である。
【0278】
図24を参照すると、代表的な方法2400は、ブロック2410において、WTRU102が、NE620に、1つまたは複数の基準信号(RS)を送信することを含むことができる。ブロック2420において、WTRU102は、NE620から、第1のプリコーディング制約情報を含む、または第1のプリコーディング制約情報を示すメッセージを受信することができる。ブロック2430において、WTRU102は、第2のプリコーディング制約情報を、メッセージ内において受信された、または示された第1のプリコーディング制約情報に従って決定することができる。ブロック2440において、WTRU102は、UL通信のためのプリコーダを、少なくとも決定された第2のプリコーディング制約情報を使用して選択することができる。ブロック2450において、WTRU102は、NE620に、UL MIMO通信を、選択されたプリコーダを使用して送信することができる。
【0279】
ある代表的な実施形態においては、メッセージは、第1のプリコーディング制約情報として、(1)広帯域アンテナ重みのセット、(2)サブバンドアンテナ重みの1つもしくは複数のセット、(3)広帯域アンテナ重みの範囲、および/または(4)サブバンドアンテナ重みの1つもしくは複数の範囲のうちのいずれかを示す情報を含むことができる。
【0280】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第2のプリコーディング制約情報として、メッセージ内において示されたアンテナ重みの中から、1つまたは複数の特定のアンテナ重みを選択することができる。
【0281】
ある代表的な実施形態においては、メッセージは、第1のプリコーディング制約情報として、コードブックと関連付けられたコードワード、またはWTRU102がUL MIMO通信のためにそこから選択すべきコードワードの特定のセットを示すこと、または含むことができる。
【0282】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第2のプリコーディング制約情報を、(1)特定の基準に基づいて、示されたもしくは含まれるコードワードのうちの1つを選択すること、(2)事前決定された方式で、示されたもしくは含まれるコードワードを繰り返すことによって、示されたもしくは含まれるコードワードのうちの1つを選択すること、および/または(3)示されたもしくは含まれるコードワードのうちの1つをランダムに選択することのうちのいずれかによって、第1のプリコーディング制約情報に従って決定することができる。
【0283】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第2のプリコーディング制約情報を、(1)特定の基準に基づいて、示されたもしくは含まれるコードワードのうちの1つを選択すること、(2)事前決定された方式で、示されたもしくは含まれるコードワードを繰り返すことによって、示されたもしくは含まれるコードワードのうちの1つを選択すること、および/または(3)示されたもしくは含まれるコードワードのうちの1つをランダムに選択することのうちのいずれかによって、第1のプリコーディング制約情報に従って決定することができる。
【0284】
ある代表的な実施形態においては、メッセージは、広帯域アンテナ重みを示す情報を含むことができ、WTRU102は、1つまたは複数のサブバンドおよび/またはリソース要素重みを、示された広帯域アンテナ重みに従って決定することができる。
【0285】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、第2のプリコーディング制約情報として、1つまたは複数の特定のアンテナ重みを、メッセージ内において示されたアンテナ重みの中から選択することができる。
【0286】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、UL MIMO通信のためのアンテナ重みを、第1のプリコーディング制約情報に基づいて決定することができ、プリコーダを、第2のプリコーディング制約情報および決定されたアンテナ重みを使用して選択することができる。
【0287】
ある代表的な実施形態においては、第1のプリコーディング制約情報は、(1)特定のマルチプルアンテナ方式、(2)送信方式、(3)指定された数のストリーム、(4)WTRU102からの送信がその中に制約される部分空間を示す部分空間制約、および/または(5)ランクのうちのいずれかを示す情報を含むことができる。例えば、特定のマルチプルアンテナ方式は、(1)時間ダイバーシティ方式、(2)空間ダイバーシティ方式、および/もしくは(3)周波数ダイバーシティ方式、(4)偏波ダイバーシティ方式、(5)マルチユーザダイバーシティ方式、(6)協調的ダイバーシティ方式、(7)空間-時間ブロック符号(STBC)方式、ならびに/または(8)巡回遅延ダイバーシティ(CDD)方式のうちのいずれかを含むことができる。
【0288】
ある代表的な実施形態においては、メッセージは、(1)ダウンリンク制御チャネル上において受信されること、(2)アップリンクグラント内において受信されること、および/または(3)制御シグナリングとして受信されることのうちのいずれかであることができる。
【0289】
ある代表的な実施形態においては、表示は、(1)コードワード、および/または(2)プリコーディングもしくはビームフォーミング行列インデックス(PMI)のうちのいずれかであることができる。
【0290】
ある代表的な実施形態においては、1つまたは複数の基準信号(RS)は、多次元サウンディングRSであることができる。例えば、多次元サウンディングRSは、(1)WTRUの送信アンテナの数、(2)WTRU102の送信アンテナの特性、および/または(3)WTRU102の有効送信ビームの数のうちのいずれかに基づいた次元を有することができる。
【0291】
ある代表的な実施形態においては、WTRU102は、NE620から、1つまたは複数のRSを、1つまたは複数のフィードバックRSとして受信することができ、チャネルを、1つまたは複数のフィードバックRSを使用して推定することができる。
【0292】
ある代表的な実施形態においては、1つまたは複数のRSは、NE620が受信のために使用するのと同じビームを用いて、プリコードしないことができ、またはプリコードすることができる。
【0293】
図25は、UL MIMO通信を管理するために、NEによって実施される代表的な方法を示す図である。
【0294】
図25を参照すると、代表的な方法2500は、ブロック2510において、NE620が、WTRU102から、1つまたは複数の基準信号(RS)を受信することを含むことができる。ブロック2520において、NE620は、チャネルを、受信された1つまたは複数のRSに基づいて推定することができる。ブロック2530において、NE620は、第1のプリコーディング制約情報を決定することができる。ブロック2540において、NE620は、WTRU102に、第1のプリコーディング制約情報、または第1のプリコーディング制約情報の表示を送信することができる。ブロック2550において、NE620は、UL MIMO通信を、推定されたチャネルに基づいてデコードすることができる。
【0295】
ある代表的な実施形態においては、NE620は、表示を、(1)ダウンリンク制御チャネル上において、(2)アップリンクグラント内において、および/または(3)制御シグナリングとしてのうちのいずれかで送信することができる。
【0296】
ある代表的な実施形態においては、NE620は、表示を、(1)コードワード内、および/または(2)プリコーディングもしくはビームフォーミング行列インデックス(PMI)内のうちのいずれかで送信することができる。
【0297】
ある代表的な実施形態においては、1つまたは複数の基準信号(RS)は、多次元サウンディングRSであることができる。例えば、多次元サウンディングRSは、(1)WTRU102の送信アンテナの数、(2)WTRU102の送信アンテナの特性、および/または(3)WTRU102の有効送信ビームの数のうちのいずれかに基づいた次元を有することができる。
【0298】
ある代表的な実施形態においては、第1のプリコーディング制約情報は、(1)特定のマルチプルアンテナ方式、(2)送信方式、および指定された数のストリーム、(3)WTRU102からの送信がその中に制約される部分空間を示す部分空間制約、ならびに/または(4)ランクのうちのいずれかを示す情報を含むことができる。
【0299】
ある代表的な実施形態においては、第1のプリコーディング制約情報は、広帯域もしくはサブバンドベースのアンテナ重みのセット、および/またはアンテナ重みの範囲を示す情報を含むことができる。
【0300】
上では、特徴および要素が、特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用することができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを、当業者は理解しよう。加えて、本明細書において説明される方法は、コンピュータまたはプロセッサによる実行のために、コンピュータ可読媒体内に含まれる、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実施することができる。非一時的コンピュータ可読記憶媒体の例は、限定することなく、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクおよびリムーバブルディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、ならびにCD-ROMディスクおよびデジタル多用途ディスク(DVD)などの光媒体を含む。UE、WTRU、端末、基地局、RNC、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアと連携するプロセッサを使用することができる。
【0301】
さらに、上で説明された実施形態においては、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、およびプロセッサを含む他のデバイスが、言及された。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理ユニット(「CPU」)と、メモリとを含むことができる。コンピュータプログラミング分野の当業者の慣例に従って、行為、および動作または命令のシンボル表現についての言及は、様々なCPUおよびメモリによって実行することができる。そのような行為、および動作または命令は、「実行される」、「コンピュータ実行される」、または「CPU実行される」と言われることがある。
【0302】
行為、およびシンボリックに表現された動作または命令は、CPUによる電気信号の操作を含むことを、当業者は理解しよう。電気システムは、結果として生じる電気信号の変換または変形、およびメモリシステム内のメモリロケーションにおけるデータビットの維持を引き起こすことができ、それによって、CPUの動作、および信号の他の処理を再構成する、または他の方法で変更する、データビットを表す。データビットが維持されるメモリロケーションは、データビットに対応する、またはデータビットを表す、特定の電気的、磁気的、光学的、または有機的特性を有する、物理的ロケーションである。例示的な実施形態は、上述されたプラットフォームまたはCPUに限定されず、他のプラットフォームおよびCPUが、提供される方法をサポートすることができることを理解すべきである。
【0303】
データビットは、磁気ディスク、光ディスク、およびCPUによって可読な他の任意の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)または不揮発性(例えば、リードオンリメモリ(「ROM」)大規模記憶システムを含む、コンピュータ可読媒体上に維持することもできる。コンピュータ可読媒体は、協調的な、または相互接続されたコンピュータ可読媒体を含むことができ、それらは、処理システム上に排他的に存在し、または処理システムに対してローカルまたはリモートであることができる多数の相互接続された処理システム間に分散させられる。代表的な実施形態は、上述されたメモリに限定されず、他のプラットフォームおよびメモリが、説明される方法をサポートすることができることが理解される。
【0304】
説明的な実施形態においては、本明細書において説明された動作、プロセスなどのいずれも、コンピュータ可読媒体上に記憶されたコンピュータ可読命令として実施することができる。コンピュータ可読命令は、モバイルユニット、ネットワーク要素、および/または他の任意のコンピューティングデバイスのプロセッサによって、実行することができる。
【0305】
システムの態様のハードウェア実施とソフトウェア実施との間には、僅かな差異しか残されていない。ハードウェアを使用するか、それともソフトウェアを使用するかは、一般に(しかし、ある状況においては、ハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重大になることがあるので常にではないが)、コスト対効率性のトレードオフを表す、設計上の選択である。本明細書において説明されたプロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術を達成することができる、様々な手段(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェア)が、存在することができ、好ましい手段は、プロセスおよび/またはシステムおよび/または他の技術が配備される状況とともに、変化することができる。例えば、実施者が、スピードおよび正確性が最重要であると決定した場合、実施者は、主にハードウェアおよび/またはファームウェア手段を選択することができる。柔軟性が最重要である場合、実施者は、主にソフトウェア実施を選択することができる。あるいは、実施者は、ハードウェア、ソフトウェア、および/またはファームウェアの何らかの組み合わせを選択することができる。
【0306】
上述の詳細な説明は、ブロック図、フローチャート、および/または例の使用を介して、デバイスおよび/またはプロセスの様々な実施形態を説明した。そのようなブロック図、フローチャート、および/または例が、1つまたは複数の機能および/または動作を含む限りにおいて、そのようなブロック図、フローチャート、または例の中の各機能および/または動作は、広範なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または実質的にそれらの任意の組み合わせによって、個別に、および/または集団的に実施することができることが、当業者によって理解されよう。適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、他の任意のタイプの集積回路(IC)、および/または状態機械を含む。
【0307】
上では、特徴および要素が、特定の組み合わせで説明されたが、各特徴または要素は、単独で使用することができ、または他の特徴および要素との任意の組み合わせで使用することができることを、当業者は理解しよう。本開示は、様々な態様の説明として意図された、本出願において説明される特定の実施形態の観点に限定されるべきではない。当業者に明らかであるように、それの主旨および範囲から逸脱することなく、多くの変更および変形を施すことができる。本出願の説明において使用された要素、行為、または命令は、明示的にそのようなものとして提供されない限り本発明にとって必須または不可欠と解釈されるべきでない。本明細書において列挙されたものに加えて、本開示の範囲内の機能的に等価な方法および装置は、上述の説明から当業者に明らかである。そのような変更および変形は、添付の特許請求の範囲内に包含されることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲が権利を与えられた均等物の全範囲とともに、そのような特許請求の範囲の文言によってのみ限定されるべきである。本開示は、特定の方法またはシステムに限定されるべきではないことが理解されるべきである。
【0308】
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明することをもっぱら目的としており、限定的であることは意図していない。本明細書において使用される場合、本明細書において言及されるとき、「ユーザ機器」という用語およびそれの略語である「UE」は、(i)以下で説明されるような、無線送信および/もしくは受信ユニット(WTRU)(ii)以下で説明されるような、WTRUの数々の実施形態のいずれか、(iii)以下で説明されるような、とりわけ、WTRUのいくつかもしくはすべての構造および機能性を用いて構成される、無線対応および/もしくは有線対応(例えば、繋ぎ可能な)デバイス、(iv)以下で説明されるような、WTRUのすべてよりも少ない構造および機能性を用いて構成される、無線対応および/もしくは有線対応デバイス、または(v)同様のものを意味することができる。本明細書において挙げられるいずれのWTRUも表すことができる例示的なWTRUの詳細は、
図1~
図5に関して、以下で提供される。
【0309】
ある代表的な実施形態においては、本明細書において説明される主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および/または他の統合された形式を介して、実施することができる。しかしながら、本明細書において開示される実施形態のいくつかの態様は、全体的または部分的に、1つもしくは複数のコンピュータ上において動作する1つもしくは複数のコンピュータプログラム(例えば、1つもしくは複数のコンピュータシステム上において動作する1つもしくは複数のプログラム)として、1つもしくは複数のプロセッサ上において動作する1つもしくは複数のプログラム(例えば、1つもしくは複数のマイクロプロセッサ上において動作する1つもしくは複数のプログラム)として、ファームウェアとして、または実質的にそれらの任意の組み合わせとして、集積回路において等価的に実施することができ、回路を設計すること、ならびに/またはソフトウェアおよびまたはファームウェアのためのコードを書くことは、本開示を踏まえれば、当業者のスキルの範囲内に十分あることを、当業者は認識しよう。加えて、本明細書において説明される主題のメカニズムは、プログラム製品として様々な形態で配布することができ、本明細書において説明される主題の説明的な実施形態は、配布を実際に実施するために使用される信号運搬媒体の具体的なタイプにかかわらず、適用されることを、当業者は理解しよう。信号運搬媒体の例は、限定することなく、以下を、すなわち、フロッピディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能タイプ媒体、ならびにデジタルおよび/またはアナログ通信媒体(例えば、光ファイバケーブル、導波路、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの伝送タイプ媒体を含む。
【0310】
本明細書において説明される主題は、ときには、異なる他の構成要素内に含まれる、または異なる他の構成要素と接続される、異なる構成要素について説明する。そのような示されたアーキテクチャは、例にすぎないこと、実際には、同じ機能性を達成する多くの他のアーキテクチャを実施することができることが、理解されるべきである。概念的な意味においては、同じ機能性を達成するための構成要素のいずれの配置も、所望の機能性を達成することができるように、効果的に「関連付け」られる。したがって、特定の機能性を達成するために組み合わされる、本明細書におけるいずれの2つの構成要素も、アーキテクチャまたは仲介構成要素にかかわらず、所望の機能性が達成されるように、互いに「関連付け」られていると見ることができる。同様に、そのように関連付けられたいずれの2つの構成要素も、所望の機能性を達成するために、互いに「動作可能に接続」または「動作可能に結合」されていると見なすこともでき、そのように関連付けることが可能ないずれの2つの構成要素も、所望の機能性を達成するために、互いに「動作可能に結合可能」であると見なすこともできる。動作可能に結合可能な具体的な例は、限定することなく、物理的に接続可能な、および/もしくは物理的に対話する構成要素、ならびに/または無線で対話可能な、および/もしくは無線で対話する構成要素、ならびに/または論理的に対話する、および/もしくは論理的に対話可能な構成要素を含む。
【0311】
本明細書における、実質的にいずれの複数形および/または単数形の用語の使用に関しても、当業者は、状況および/または用途に適するように、複数形から単数形に、および/または単数形から複数形に変換することができる。本明細書においては、明瞭にするために、様々な単数形/複数形の置換が、明白に説明されることがある。
【0312】
一般に、本明細書において、特に、添付の特許請求の範囲(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)において使用される語は、一般に、「オープン」タームとして意図されていることが(例えば、「including(含む)」という語は、「限定することなく、~を含む」と解釈されるべきであり、「having(有する)」という語は、「少なくとも~を有する」と解釈されるべきであり、「includes(含む)」という語は、「限定することなく、~を含む」と解釈されるべきであるなど)、当業者によって理解されよう。導入されるクレーム記載項目について、特定の数が意図される場合、そのような意図は、請求項において明示的に記載され、そのような記載がない場合、そのような意図は、存在しないことが、当業者によってさらに理解されよう。例えば、ただ1つのアイテムが意図される場合、「単一の」という語または類似の言葉を使用することができる。理解の助けとして、以下の添付の特許請求の範囲、および/または本明細書の説明は、クレーム記載項目を導入するために、導入句「少なくとも1つ」および「1つまたは複数」の使用を含むことができる。しかしながら、そのような句の使用は、不定冠詞「a」または「an」によるクレーム記載項目の導入が、そのように導入されたクレーム記載項目を含む任意の特定の請求項を、ただ1つのそのような記載項目を含む実施形態に限定することを暗示すると解釈されるべきではなく、同じ請求項が、導入句「1つまたは複数」または「少なくとも1つ」、および「a」または「an」などの不定冠詞を含むときでさえも、そうである(例えば、「a」および/または「an」は、「少なくとも1つ」または「1つまたは複数」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、クレーム記載項目を導入するために使用される、定冠詞の使用についても言える。加えて、導入されるクレーム記載項目について、特定の数が明示的に記載される場合でさえも、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを、当業者は認識しよう(例えば、他の修飾語句を伴わない「2つの記載項目」という最低限の記載は、少なくとも2つの記載項目、または2つ以上の記載項目を意味する)。さらに、「A、B、およびCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した表現が使用されるような場合、一般に、そのような構文は、当業者がその表現を理解する意味をもつことが意図される(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定されることなく、Aだけを有するシステム、Bだけを有するシステム、Cだけを有するシステム、AとBを共に有するシステム、AとCを共に有するシステム、BとCを共に有するシステム、および/またはAとBとCを共に有するシステムなどを含む)。「A、B、またはCなどのうちの少なくとも1つ」に類似した表現が使用されるような場合、一般に、そのような構文は、当業者がその表現を理解する意味をもつことが意図される(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、限定されることなく、Aだけを有するシステム、Bだけを有するシステム、Cだけを有するシステム、AとBを共に有するシステム、AとCを共に有するシステム、BとCを共に有するシステム、および/またはAとBとCを共に有するシステムなどを含む)。説明内であるか、特許請求の範囲内であるか、それとも図面内であるかにかかわらず、2つ以上の代替語を提示する、実質的にいずれの離接語および/または句も、語のうちの1つ、語のうちのどちらか、または両方の語を含む可能性を企図していると理解されるべきであることが、当業者によってさらに理解されよう。例えば、「AまたはB」という句は、「A」または「B」または「AおよびB」の可能性を含むと理解される。さらに、複数の語および/または複数の語のカテゴリの列挙が後続する「~のうちのいずれか」という語は、本明細書において使用される場合、語および/もしくは語のカテゴリ「のうちのいずれか」、語および/もしくは語のカテゴリ「の任意の組み合わせ」、「いずれか複数の」語および/もしくは語のカテゴリ、ならびに/または「複数の」語および/もしくは語のカテゴリ「の任意の組み合わせ」を、個々に、または他の語および/もしくは他の語のカテゴリと併せて、含むことが意図されている。さらに、本明細書において使用される場合、「セット」または「グループ」という語は、ゼロを含む任意の数のアイテムを含むことが意図されている。加えて、本明細書において使用される場合、「数」という語は、ゼロを含む任意の数を含むことが意図されている。
【0313】
加えて、本開示の特徴または態様が、マーカッシュ群によって記述される場合、本開示は、それによって、マーカッシュ群の任意の個々のメンバまたはメンバのサブグループによっても記述されることを、当業者は認識しよう。
【0314】
当業者によって理解されるように、書かれた説明を提供することなどに関する、いずれかのおよびすべての目的のために、本明細書において開示されるすべての範囲は、いずれかのおよびすべての可能な部分範囲ならびに部分範囲の組み合わせも包含する。いずれのリストアップされた範囲も、少なくとも等しい半分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解される同じ範囲を十分に説明し、可能にするものとして、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書において説明される各範囲は、下側3分の1、中間3分の1、および上側3分の1などに容易に分割することができる。やはり当業者によって理解されるように、「最大で」、「少なくとも」、「~よりも大きい」、および「~よりも小さい」などのすべての言葉は、記述された数を含み、上で説明されたような部分範囲に後で分解することができる範囲に言及している。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は、各個々のメンバを含む。したがって、例えば、1つ~3つのセルを有するグループは、1つ、2つ、または3つのセルを有するグループに言及している。同様に、1つ~5つのセルを有するグループは、1つ、2つ、3つ、4つ、または5つのセルを有するグループに言及しているなどである。
【0315】
さらに、特許請求の範囲は、その趣旨で述べられない限り、提供される順序または要素に限定されるものとして、読まれるべきではない。加えて、いずれの請求項における「~のための手段(means for)」という語の使用も、米国特許法第112条第6段落、またはミーンズプラスファンクションクレーム形式を発動させることが意図されており、「~のための手段」という語を用いないいずれの請求項も、そのようなことを意図していない。
【0316】
無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、モビリティ管理エンティティ(MME)もしくは進化型パケットコア(EPC)、または任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアと連携するプロセッサを使用することができる。WTRUは、ソフトウェア無線(SDR)を含む、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施されるモジュール、ならびにカメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオフォン、スピーカフォン、バイブレーションデバイス、スピーカ、マイクロフォン、テレビ送受信機、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)ラジオユニット、近距離無線通信(NFC)モジュール、液晶表示(LCD)ディスプレイユニット、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意の無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)もしくは超広帯域(UWB)モジュールなどの、他の構成要素と併せて、使用することができる。
【0317】
本発明は、通信システムに関して説明されたが、システムは、マイクロプロセッサ/汎用コンピュータ(図示されず)上においてソフトウェアで実施することができることが企図されている。ある実施形態においては、様々な構成要素の機能のうちの1つまたは複数は、汎用コンピュータを制御するソフトウェアで実施することができる。
【0318】
加えて、本明細書においては、本発明が、特定の実施形態を参照して示され、説明されたが、本発明が、示された詳細に限定されることは意図されていない。むしろ、特許請求の範囲内において、またその均等物の範囲内において、本発明から逸脱することなく、細部に様々な変更を施すことができる。
【符号の説明】
【0319】
102a~102d WTRU
103、104、105 RAN
106、107、109 コアネットワーク
108 PSTN
110 インターネット
112 他のネットワーク
114a、124b 基地局
118 プロセッサ
120 トランシーバ(送受信機)
122 アンテナ