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特許7473706制御された濃度で送達を行うための気化システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】制御された濃度で送達を行うための気化システム
(51)【国際特許分類】
   A61M 16/00 20060101AFI20240416BHJP
   A61M 16/12 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
A61M16/00 305C
A61M16/12
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023064533
(22)【出願日】2023-04-12
(62)【分割の表示】P 2019567711の分割
【原出願日】2018-06-07
(65)【公開番号】P2023085537
(43)【公開日】2023-06-20
【審査請求日】2023-05-12
(31)【優先権主張番号】62/516,973
(32)【優先日】2017-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】597138069
【氏名又は名称】ケース ウエスタン リザーブ ユニバーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】110002572
【氏名又は名称】弁理士法人平木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スタムラー,ジョナサン,エス.
【審査官】村上 勝見
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-523100(JP,A)
【文献】特表2014-506872(JP,A)
【文献】実開昭61-121837(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2016/0121071(US,A1)
【文献】国際公開第2011/063335(WO,A1)
【文献】国際公開第2008/118360(WO,A1)
【文献】国際公開第2011/094684(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 16/00
A61M 16/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者によって持ち運びされるかまたは着用されるように構成された外部ケーシングを含み、
液相のニトロシル化剤を保存する貯蔵部及び気相の前記ニトロシル化剤を保存するデッドスペース部を含むリザーバ
前記リザーバに動作可能に接続され、前記気相のニトロシル化剤を前記リザーバ外部に流させるように構成された流量制御部
前記リザーバ内の第一の温度及び前記流量制御部内の第二の温度を制御するように構成された温度コントローラ
前記流量制御部から前記気相のニトロシル化剤を放出するために構成された弁、及び
空気と前記気相のニトロシル化剤を混合させ、前記空気と前記気相のニトロシル化剤との混合物を前記患者へと流出させるためのポンプ、を備え、
前記気相のニトロシル化剤に変化する前記液相のニトロシル化剤の量は、前記第一の温度に基づくものであり、前記流量制御部が前記リザーバよりもより近接して前記温度コントローラに取り付けられている、歩行用デバイス。
【請求項2】
前記弁は前記患者の吸気を感知すると開に切り替えられる、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項3】
前記流量制御部は気体膨張チャンバを備える、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項4】
前記リザーバ内の前記気相のニトロシル化剤の前記蒸気圧を監視するための圧力計、及び
前記リザーバから前記気体膨チャンバへの前記気相のニトロシル化剤の流れを制御するように構成された圧力調整器をさらに備える、請求項3に記載の歩行用デバイス。
【請求項5】
前記空気と混合された前記ニトロシル化剤を送達するための患者送達要素をさらに備え、前記患者送達要素は管及び鼻カニューレを含む、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項6】
前記リザーバは20mLの容量であり、前記貯蔵部は10mLの前記液相のニトロシル化剤を貯蔵するように構成されている、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項7】
前記ニトロシル化剤は亜硝酸エチル、亜硝酸アミル、亜硝酸ブチル、亜硝酸イソブチル、または亜硝酸tert-ブチルのうち少なくとも1つである、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項8】
前記リザーバは交換可能であり、前記歩行用デバイスは前記交換可能なリザーバと前記流量制御部との間に遮断バルブをさらに備える、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項9】
前記患者に送達される前記ニトロシル化剤の量を監視または制御するように構成された少なくとも1つのセンサ、及び
前記温度コントローラ、前記弁、前記ポンプ、及び前記少なくとも1つのセンサの温度を監視または調整するように構成された、プロセッサを含むコントローラ、をさらに備える、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項10】
前記患者にシステムメッセージ通知するように構成されたバイブレータと、
記患者からの入力を受けつける少なくとも1つの入力ボタンと、
システムメッセージを表示するディスプレイと、をさらに備える、請求項9に記載の歩行用デバイス。
【請求項11】
前記歩行用デバイスは約175cm3または250グラム未満の物理的容積を有する、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項12】
前記歩行用デバイスは前記患者の吸気に反応して前記気相のニトロシル化剤を前記空気の混合物を前記患者に送達するように構成されている、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【請求項13】
前記温度コントローラは、前記リザーバ内の第一の温度を制御して、前記気相のニトロシル化剤の圧力を制御する、請求項1に記載の歩行用デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2017年6月8日に出願された米国仮出願第62/516,973号の、米国特許法第119条(e)に基づく利益及び優先権を主張し、この出願の内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
本発明は、米国国防高等研究計画局が認可した連邦助成金第N66001-10-C-2015号に基づく政府支援を受けて成された。政府は当該発明において一定の権利を有する。
【0003】
本出願は、気化システムを使用して濃度を制御した物質を送達するためのデバイス及び方法に関し、特に、ニトロシル化剤を送達するための歩行用気化システムのためのデバイス及び方法に関する。
【背景技術】
【0004】
亜硝酸エチル(ENO)ガスの投与は、現状では手間がかかり、歩行時のケアには適していない。通常は、ENOガスを患者に送達するために大型のENOガスタンクが必要であり、ENOガスを受ける患者がこのタンクを移動させるのは容易ではない。更に、患者に送達されるENOの濃度は、ENO対ヘモグロビンの比が調整されるように制御されねばならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
制御された濃度で物質を送達するためのシステム及び方法であって、濃度を制御した物質を受ける患者が歩行できるようなシステム及び方法が必要とされている。患者の移動を可能にするデバイスを使用する、約0.1~100ppmの範囲内の濃度でENOを送達するためのシステム及び方法が、必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
濃度を制御した作用剤を送達するためのデバイス及び方法が提供される。デバイスは、作用剤用のリザーバと、このリザーバに動作可能に接続されている流量制御部とを含む。デバイスはまた、流量制御部から作用剤を放出するための弁、並びに、空気を流して弁によって放出された作用剤と混合させるための及び作用剤と空気の混合物をデバイスから流出させるための、ポンプも含む。
【0007】
別の態様では、気化した作用剤を患者に送達する方法が提供される。方法は、デバイスのリザーバ内に液体状作用剤を収容することと、作用剤を流量制御チャンバ内に流して作用剤を気体に変えることと、を含む。方法はまた、気体形態の作用剤を空気と混合すること、及び、作用剤と空気の混合物をデバイスから流出させて患者に送達することも含む。
【0008】
別の態様では、本開示は、濃度を制御した作用剤を送達するためのデバイスであって、(a)作用剤用のリザーバと、(b)リザーバに動作可能に接続されている流量制御部と、(c)流量制御部から作用剤を放出するための弁と、(d)空気を流して弁によって放出された作用剤と混合させるための及び作用剤と空気の混合物をデバイスから流出させるための、ポンプと、を含むデバイスに関する。
【0009】
一実施形態では、流量制御部は毛管システムを備える。一実施形態では、毛管システムの長さは約1mm~約1000mmである。
【0010】
別の実施形態では、デバイスの流量制御部は気体膨脹チャンバを備える。
【0011】
更に別の実施形態では、デバイスは、流量制御部に動作可能に接続されているマニホールドを更に備える。
【0012】
更に別の実施形態では、デバイスは温度制御ユニットを更に備える。
【0013】
別の実施形態では、デバイスは、デバイスを通る作用剤の流量を制御するための制御装置を更に備える。一実施形態では、制御装置はポンプ及び/又は温度を制御する。
【0014】
別の実施形態では、デバイスのリザーバは交換可能なカートリッジを備える。
【0015】
更に別の実施形態では、デバイスのリザーバはステンレス鋼を含む。
【0016】
別の実施形態では、デバイスは、リザーバの少なくとも一部に沿って共に延びているマニホールドの部分を更に備える。
【0017】
別の実施形態では、デバイスはバッテリを更に備える。
【0018】
別の実施形態では、デバイスは作用剤を更に含み、作用剤は液体状亜硝酸エチルを含む。
【0019】
本開示の別の態様は、気化した作用剤を患者に送達する方法であって、(a)デバイスのリザーバ内に液体状作用剤を収容することと、(b)作用剤を流量制御チャンバ内に流して作用剤を気体に変えることと、(c)気体形態の作用剤を空気と混合することと、(d)デバイスから作用剤と空気の混合物を流出させて患者に送達することと、を含む方法に関する。
【0020】
一実施形態では、方法は、液体状作用剤を加熱することを更に含む。
【0021】
別の実施形態では、方法は、作用剤を約0.1~100ppmの範囲で患者に送達することを含む。
【0022】
更に別の実施形態では、本方法で使用される作用剤は、液体状亜硝酸エチルを含む。
【0023】
別の実施形態では、方法は、デバイスの温度を制御することによって、患者に送達される作用剤の量を制御することを更に含む。
【0024】
更に別の実施形態では、方法は、流量制御チャンバから出る流量を弁で制御することを更に含む。
【0025】
別の実施形態では、患者に作用剤を送達するための方法で使用されるデバイスは、歩行用デバイスである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】歩行用デバイスの実施形態の概略図である。
図2A】歩行用デバイスの実施形態の上面図である。
図2B】ケーシングが開いた構成となっている、図2Aに示すデバイスの上面図である。
図2C】ケーシングが閉じた構成となっている、図2Aに示すデバイスの上面図である。
図3A】送達デバイスが歩行用デバイスに接続されている、歩行用デバイスの実施形態を示す図である。
図3B図3Aに示す歩行用デバイスの上面斜視図である。
図3C図3Aに示すデバイスの底面斜視図である。
図4】歩行用デバイスの二つの実施形態を比較する上面図である。
図5】歩行用デバイスの実施形態の交換可能なリザーバを示す図である。
図6】歩行用デバイスの実施形態の断面図である。
図7】ケーシングの無い状態で示されている、歩行用デバイスの実施形態の斜視図である。
図8】歩行用デバイスの実施形態の概略図である。
図9】歩行用デバイスの実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下で開示される実施形態では、網羅的であること、又は本開示の範囲を続く説明中の厳密な形態に限定することは、意図されてない。そうではなく、これらの実施形態は、当業者がその教示を利用し得るような例として、選択され記載されている。
【0028】
具体的に述べられていない限り、本明細書で使用される場合、用語「約」は、指定された値の±10%の値の範囲を指す。例えば、「約200」という句は、200±10%、すなわち180から220までを含む。別様に述べられている場合、用語「約」は、±20%、±10%、又は±5%、等の値の範囲を指すことになる。
【0029】
図1には、濃度を制御した物質の送達を行うための、歩行用デバイス100の実施形態の概略図が示されている。いくつかの実施形態では、デバイスは、患者にニトロシル化剤を送達するために使用されてもよい。ニトロシル化剤は、限定するものではないが、以下を含む:亜硝酸エチル、亜硝酸アミル、亜硝酸ブチル、亜硝酸イソブチル、亜硝酸tert-ブチル、及びこれらの組み合わせ。いくつかの実施形態では、ニトロシル化剤は亜硝酸エチル(ENO)である。図1に示すデバイス100は、送達される作用剤がENOであるものとして記載されているが、他の作用剤を使用してもよい。例えば、患者に送達できるように気化され得る任意の液体状作用剤を、デバイス100を使用して送達できる。温度、送達速度、及び制御装置は、送達される作用剤によって決まる。
【0030】
デバイス100は、作用剤を収容するためのリザーバ102を含む。リザーバ102は、図1に示すマニホールド130及び毛管システム107、又は(図8に示す)気体膨脹チャンバ209などの、流量制御部106に接続されてもよい。温度制御装置110は流量制御部106に接続されていてもよい。一つ以上の弁112が、流量制御部106から出る作用剤の流量を制御し、この作用剤が新鮮な空気と混合され患者に送達される。いくつかの実施形態では、ポンプ116を使用して、作用剤と混合された空気を圧送することができる。患者に送達される作用剤の量を監視又は制御するために、センサ118を含めてもよい。デバイス100には、リザーバ102の温度、温度制御装置110、弁112、ポンプ116、及びセンサ118を監視及び調整するための、制御装置119を含めてもよい。いくつかの実施形態では、リザーバ102及び制御装置119には、サーミスタ121が接続されていてもよい。
【0031】
図2Aは、ケーシング120内で一つに組み付けられたデバイス100を示す。図2Bは、ケーシング120内に組み付けられたデバイス100の開いた図を示す。絶縁材が設けられる場合もあるが、図示はされていないことに注意されたい。図2Cは、ケーシング120内に封入されたデバイス100の上面図を示す。図2Aに示すように、デバイス100は、混合層(液体及び飽和ガス)収容カートリッジ内にENOを収容するリザーバ102を含んでもよく、液体形態で収容することにより、デバイス100内に使用の割合に対して多量の作用剤を含むことが可能になる。収容カートリッジは、ステンレス鋼などの鋼、又はポリカーボネートなどのポリマーで製作されてもよい。いくつかの実施形態では、温度制御装置110とリザーバ102との間の熱伝導を改善するために、ステンレス鋼製リザーバ102を使用してもよい。ENOの沸点は63°Fであるので、この結果、この沸点を超える温度で生じる蒸気圧により、ENOはシステム内を自己推進して移動する。更に、ENOの蒸気圧は温度に比例するので、デバイス100の温度によってENO流量を制御することができる。図2Aに示すように、デバイス100は、交換可能なカートリッジ、例えば交換可能なENOカートリッジ102を含んでもよい。交換可能なカートリッジ102の例が、図5に示されている。交換可能なカートリッジ102は、迅速な再充填/再投与のために、2重遮断システム124の使用を介して交換されてもよい。2重遮断システム124はENOの漏れを防止する役割を果たすと同時に、バイアルの交換中に嵌合部が半ば閉じて、システムに異物が入らないようにする。交換可能なリザーバ102が含まれる場合、ケーシング120からリザーバを解放するために、解除機構126を含めてもよい。交換可能なカートリッジ102は、約20mlの内部容積を有してもよく、約10mlの液体状ENOを保持するように設計されてもよい。残りの10mlのデッドスペースにより、流量制御部106内に放出される飽和蒸気が比較的大量に発生するのを可能にする、十分な容積が確保される。更に、このデッドスペースにより、液体が流量制御部106内に注入される可能性が低減する。
【0032】
いくつかの実施形態では、交換可能なカートリッジは、約1ml~約1000mlの内部容積を有し得る。他の実施形態では、交換可能なカートリッジは、約1~約900ml、約1~約800ml、約1~約700ml、約1~約600ml、約1~約500ml、約1~約400ml、約1~約300ml、約1~約200ml、約1~約100ml、約1~約50ml、又は約1~約20mlの内部容積を有し得る。他の実施形態では、交換可能なカートリッジは、約1~約100ml、約100~約200ml、約300~約400ml、約400~約500ml、約500~約600ml、約700~約800ml、約800~約900ml、又は約900~約1000mlの内部容積を有し得る。他の実施形態では、交換可能なカートリッジは、約1~約100ml、約10~約100ml、約10~約50ml、約10~約40ml、約10~約30ml、又は約10~約20mlの内部容積を有し得る。
【0033】
図2Aに示すように、デバイス100はまた、マニホールド130も含む。マニホールド130は、ステンレス鋼などの金属の小さいブロックであり得る。リザーバ102は、迅速接続解除継ぎ手132を介してマニホールド130に給送を行う。継ぎ手132からは、マニホールド130は、リザーバ102からの作用剤を毛管システム107内へと給送し、その後再び取り出す。最終的にマニホールド130はソレノイド弁の入口及び出口112と接合されており、この時点で気体状である作用剤は細いテフロン(登録商標)管を通して外に出て、出口継ぎ手133において新鮮な空気と合流する。図3Aを参照して以下で記載するように、出口コネクタ135は、送達デバイスを患者に取り付けるためにケーシング120の外部へと延びていてもよい。図7は、ケーシングの無い状態の、一つに組付けられたデバイス100を示す。
【0034】
上で検討したように、デバイス100のいくつかの実施形態は、リザーバ102から気体状の作用剤を受け入れる毛管システム107を含んでもよい。毛管システム107は、取り扱い及び接続を支援するために、ポリマー被覆された溶融石英ガラスで製作されてもよい。内径(ID)及び長さの両方を変化させることで、作用剤送達において大規模な変化をもたらすことができる(すなわち、ある管組立体を別のものと取り替える)。毛管システムの内径(ID)は、約10ミクロン~約500ミクロンであってもよい。いくつかの実施形態では、IDは10から20ミクロンの間である。この直径により気体流量が厳密に制約されて、作用剤の所望の用量範囲が達成される。例えば、ENOが作用剤として使用されるとき、用量範囲は約0.1~100ppmである。任意の所与の管に関して、リザーバ102及び毛管システム107の温度を精密に制御することにより、システム圧力及びしたがって流量の、厳密な調整が可能になる。いくつかの実施形態では、毛管システム107の長さを変化させることで、作用剤の送達を制御することができる。毛管システムの長さは約1mm~約1000mmである。いくつかの実施形態では、毛管システムはコイルとして提供されてもよい。開始剤としてENOの液体を使用する例としての実施形態では、長さ95mm、ID20ミクロンの毛管により、内部システムの加熱時に約20ppm~約45ppmのENOが送達された。例としての別の実施形態では、長さ135mm、ID20ミクロンの毛管により、75°F~87°Fの温度範囲の間で約3.8~10.5ppmのENOが送達された。
【0035】
いくつかの実施形態では、用量範囲は、約0.1ppm~約100ppm、1ppm~約100ppm、約0.1ppm~約50ppm、又は約50ppm~約100ppmである。他の実施形態では、用量範囲は、約0.1ppm~約10ppm、約0.1ppm~約20ppm、約0.1ppm~約30ppm、約0.1ppm~約40ppm、約0.1ppm~約50ppm、約0.1ppm~約60ppm、約0.1ppm~約70ppm、約0.1ppm~約80ppm、約0.1ppm~約90ppm、又は約0.1ppm~約100ppmである。他の実施形態では、用量範囲は、約0.1ppm~約20ppm、約10ppm~約30ppm、約20ppm~約40ppm、約30ppm~約50ppm、約40ppm~約60ppm、約50ppm~約70ppm、約60ppm~約80ppm、約70ppm~約90ppm、又は約80ppm~約100ppmである。
【0036】
いくつかの実施形態では、用量範囲は、約0.1ppm~約30ppm、約1ppm~約30ppm、約10ppm~約40ppm、約20ppm~約50ppm、約30ppm~約60ppm、約40ppm~約70ppm、約50ppm~約80ppm、約60ppm~約90ppm、又は約70ppm~約100ppmである。
【0037】
いくつかの実施形態では、毛管システムの内径(ID)は、約10ミクロン~約20ミクロン、約20ミクロン~約30ミクロン、約30ミクロン~約40ミクロン、約40ミクロン~約50ミクロン、約50ミクロン~約60ミクロン、約60ミクロン~約70ミクロン、約70ミクロン~約80ミクロン、約80ミクロン~約90ミクロン、約90ミクロン~約100ミクロン、約100ミクロン~約110ミクロン、約110ミクロン~約120ミクロン、約120ミクロン~約130ミクロン、約130ミクロン~約140ミクロン、約140ミクロン~約150ミクロン、約150ミクロン~約160ミクロン、約160ミクロン~約170ミクロン、約170ミクロン~約180ミクロン、約180ミクロン~約190ミクロン、約190ミクロン~約200ミクロン、約200ミクロン~約210ミクロン、約210ミクロン~約220ミクロン、約220ミクロン~約230ミクロン、約230ミクロン~約240ミクロン、約240ミクロン~約250ミクロン、約150ミクロン~約260ミクロン、約260ミクロン~約270ミクロン、約270ミクロン~約280ミクロン、約280ミクロン~約290ミクロン、約290ミクロン~約300ミクロン、約300ミクロン~約310ミクロン、約310ミクロン~約320ミクロン、約320ミクロン~約330ミクロン、約330ミクロン~約340ミクロン、約340ミクロン~約350ミクロン、約350ミクロン~約360ミクロン、約360ミクロン~約370ミクロン、約370ミクロン~約380ミクロン、約380ミクロン~約390ミクロン、約390ミクロン~約400ミクロン、約400ミクロン~約410ミクロン、約410ミクロン~約420ミクロン、約420ミクロン~約430ミクロン、約430ミクロン~約440ミクロン、約440ミクロン~約450ミクロン、約450ミクロン~約460ミクロン、約460ミクロン~約470ミクロン、約470ミクロン~約480ミクロン、約480ミクロン~約490ミクロン、又は約490ミクロン~約500ミクロンである。
【0038】
いくつかの実施形態では、毛管システムの内径(ID)は、約10ミクロン~約50ミクロン、約50ミクロン~約100ミクロン、約100ミクロン~約150ミクロン、約150ミクロン~約200ミクロン、約200ミクロン~約250ミクロン、約250ミクロン~約300ミクロン、約300ミクロン~約350ミクロン、約350ミクロン~約400ミクロン、約400ミクロン~約450ミクロン、又は約450ミクロン~約500ミクロンである。他の実施形態では、毛管システムの内径(ID)は、約10ミクロン~約100ミクロン、約100ミクロン~約200ミクロン、約200ミクロン~約300ミクロン、約300ミクロン~約400ミクロン、又は約400ミクロン~約500ミクロンである。
【0039】
いくつかの実施形態では、毛管システムの長さは、約1mm~約500mm、約1mm~約400mm、約1mm~約300mm、約1mm~約200mm、又は約1mm~約100mmである。他の実施形態では、毛管システムの長さは、約1mm~約100mm、約100mm~約200mm、約200mm~約300mm、約300mm~約400mm、又は約400mm~約500mmである。
【0040】
温度制御装置110及びサーミスタ121を使用して、デバイス100の内部温度を制御することができる。温度制御装置110は、固体状態の能動的な熱ポンプである、熱電冷却器(TEC)であり得る。TECに電流を流すことによって、二つの側の間に温度差がもたらされる。TECは両方向性を有し、このことにより、周囲条件に応じてデバイス100を加熱又は冷却することが可能になる。更に、デバイス100は、毛管システム107の温度が(毛管システム107の方がTECにより近接していることに起因して)リザーバ102よりも僅かに高くなるように構成されている。この勾配によって毛管システム107の下流側の圧力の方が僅かに高くなり、このことにより、どのような凝縮液も、毛管システム107を遡り流れるガスの背後のリザーバ102に向かって押しやられる。このことは安全機構としても役立つ。すなわち、何らかの液体状作用剤が毛管システム内に吐出されたとしても、この液体状作用剤は依然として、液体状作用剤が毛管システム107から流出する時間までには気化するであろう。
【0041】
毛管システム107から出た後で、作用剤はソレノイド駆動式制御弁112を通過する、すなわちこれは、作用剤送達を制御するための二次的手段である。弁112は主としてそのON/OFF動作で使用されるが、オン-デマンド機能(例えば患者の吸気を感知すると開に切り替えられる)の組み込みを含む、追加の流量制御のためのパルス幅変調で使用することができる。使用していないとき、弁112は閉じられている。これは、電源の不具合が生じた場合には作用剤を全く放出できないという点で、第2の安全機構である。蒸気形態の作用剤はその後接合部へと流入し、ここにおいて蒸気状の作用剤は、ポンプ116の往復動ダイヤフラムによって供給される新鮮な空気と混合される。ポンプ速度を変化させて、デバイス100から出る作用剤/空気混合物の濃度及び合計流量を調整することができる。次いで気体混合物が送達デバイス140内へと移動して、患者に投与される。図3Aに示すように、送達デバイス140は鼻カニューレであってもよい。デバイス100と共に、当技術分野で知られている、患者に気体を送達するための任意の種類の送達デバイス140を使用できる。非限定的な例として、ENOが使用されるとき、送達される気体は、空気中の約0.1~100ppmのENOである。
【0042】
デバイス100は、様々なサブシステムの全てを運用する制御装置119を含んでもよい。制御装置119は適正な温度(サーミスタのフィードバック)を維持し、ソレノイド弁112及び空気ポンプ116を動作させる。デバイス100はまた、バッテリなどの電源138も含む。非限定的な例として、電源138は、2セル式のリチウムポリマー電池(公称電圧7.4V)であってもよい。バッテリ138はここでは、デバイス100の内部容積の約半分を占める。リチウムポリマーは二次(充電式)電池用の高い電力密度をもたらす。5000mAhのバッテリであればデバイス100は8時間以上稼働されるが、周囲温度による。ソフトウェアは、様々なサブシステムを駆動するメニューベースの簡単な制御装置である。ARM(登録商標) Cortex(登録商標) M3プロセッサ、STM32L151が使用されるが、その理由は、これが小型、低電力であり、デジタル-アナログ出力機能並びに高性能なタイマーを有するからである。ソースコードは、Rowley社のCrossworks for ARMのソフトウェアを使用して、GCCを用いてコンパイルした。
【0043】
図3B及び3Cは、デバイス100の実施形態の外観図を示す。図3Bは、ディスプレイ150及び制御ボタン152を含み得る、デバイス100の上面図を示す。ディスプレイ150は、患者にデバイス100からのフィードバックを与えるために、及び/又は設定を確認するために使用することができる。いくつかの実施形態では、制御ボタン152は、デバイス100をプログラムするために、様々な事前設定されたプログラムを選択するために、ディスプレイ150を変更するために、などで使用することができる。非限定的な例として、デバイス100からの流量は、リザーバ102の温度、弁112、及びポンプ116によって制御することができ、制御装置130を使用して、作用剤を指定された量で送達するように構成要素の各々を調整することができる。図3Bに示すように、デバイス100はまた、デバイス100を通して送達される作用剤の温度の制御を容易にするための、ヒートシンク154も含む。図3B及び3Cはまた、例えば上記したように作用剤を供給するために交換可能なカートリッジが使用されるときに、リザーバ102へのアクセスを可能にする、ドア156も示す。図3Cにはまた、バッテリカバー160も示されている。図6は、ケーシング120を含むデバイス100の断面図を示す。いくつかの実施形態では、ケーシング120内に絶縁材が含まれてもよい。
【0044】
図4は、マニホールド130に関して二つの異なる構成を有するデバイス100を示す。右側のデバイス100には、リザーバ102の一部に沿って共に延びているマニホールド延長部130aが示されている。いくつかの実施形態では、マニホールド延長部130aは、リザーバ102における熱伝導及び均等な温度分布制御に寄与する、並びに毛管システム107を通る流量を制御する目的で含まれている。
【0045】
いくつかの実施形態では、デバイス100は約0.1~100ppmの量で作用剤を送達することができる。いくつかの実施形態では、送達される作用剤の量は、約0.1ppm~約100ppm、約0.1ppm~約10ppm、約0.1ppm~約20ppm、約0.1ppm~約30ppm、約0.1ppm~約40ppm、約0.1ppm~約50ppm、約0.1ppm~約60ppm、約0.1ppm~約70ppm、約0.1ppm~約80ppm、又は約0.1ppm~約90ppmである。他の実施形態では、送達される作用剤の量は、約1ppm~約10ppm、約1ppm~約20ppm、約1ppm~約30ppm、約1ppm~約40ppm、約1ppm~約50ppm、約1ppm~約60ppm、約1ppm~約70ppm、約1ppm~約80ppm、約1ppm~約90ppm、又は約1ppm~約100ppmである。
【0046】
他の実施形態では、送達される作用剤の量は、約0.1ppm~約20ppm、約5ppm~約25ppm、約10ppm~約30ppm、約15ppm~約35ppm、約20ppm~約40ppm、約25ppm~約45ppm、約30ppm~約50ppm、約35ppm~約55ppm、約40ppm~約60ppm、約45ppm~約65ppm、約50ppm~約70ppm、約55ppm~約75ppm、約60ppm~約80ppm、約65ppm~約85ppm、約70ppm~約90ppm、約75ppm~約95ppm、又は約80ppm~約100ppmである。他の実施形態では、送達される作用剤の量は、約0.1ppm~約30ppm、約1ppm~約30ppm、約10ppm~約40ppm、約20ppm~約50ppm、約30ppm~約60ppm、約40ppm~約70ppm、約50ppm~約80ppm、約60ppm~約90ppm、又は約70ppm~約100ppmである。他の実施形態では、送達される作用剤の量は、約0.1ppm~約40ppm、約1ppm~約40ppm、約10ppm~約50ppm、約20ppm~約60ppm、約30ppm~約70ppm、約40ppm~約80ppm、約50ppm~約90ppm、又は約60ppm~約100ppmである。
【0047】
いくつかの実施形態では、デバイス100は、患者によって事前設定又は制御され得る、二つ以上の送達用の範囲を有するように設計され得る。例えば、デバイス100は、約0.1~10ppmの第1の範囲、及び約1~100ppmの第2の範囲で、作用剤を送達してもよい。
【0048】
デバイス100から出るENOの量は、フーリエ変換赤外分光法(FTIR)を用いて定量化され得る。デバイス100は、温度の上昇に応答してENOを増量させて送達した。毛管作用により、ENOが毛管システム107の中で、固定されているが温度に依存する割合で引き動かされる。デバイス100においてENOの温度を制御することによって、患者に送達されるENOの量が制御される。
【0049】
図8及び9は、歩行用デバイス200の代替の実施形態の概略図を示す。上記したデバイス100と同様に、デバイス200を使用して、患者にニトロシル化剤を送達することができる。ニトロシル化剤は、限定するものではないが、以下を含む:亜硝酸エチル、亜硝酸アミル、亜硝酸ブチル、亜硝酸イソブチル、亜硝酸tert-ブチル、及びこれらの組み合わせ。いくつかの実施形態では、ニトロシル化剤は亜硝酸エチル(ENO)である。ただし、患者に送達できるように気化され得る任意の液体状作用剤を、デバイス200を使用して送達できる。温度、送達速度、及び制御装置は、送達される作用剤によって決まる。
【0050】
デバイス200は、送達される作用剤を収容するためのリザーバ202を含む。作用剤はリザーバ202内で液体形態であり得る。リザーバ202は流量制御部206、例えば気体膨脹チャンバ209に接続されていてもよい。デバイス200は、上記したデバイス100の全ての特徴を含み得るが、例外として、流量制御部206が、上記した毛管システムではなく気体膨脹チャンバである。リザーバ202及び/又は気体膨脹チャンバ209の温度を制御するために、温度制御装置210を含めてもよい。いくつかの実施形態では、温度制御機能は含まれない。リザーバ202内の圧力を監視するために圧力計211を含めてもよく、リザーバ202から気体膨脹チャンバ209へと至る作用剤の流量を制御するために圧力調整器213を使用してもよい。一つ以上の弁212が、流量制御部206から出て患者に送達される作用剤の流量を制御する。いくつかの実施形態では、ポンプ216を使用して、作用剤と混合された空気を圧送することができる。患者に送達される作用剤の量を監視又は制御するために、センサ218を含めてもよい。デバイス200には、リザーバ202の温度、温度制御装置210、弁212、ポンプ216、及びセンサ218を監視及び調整するための、制御装置219(マイクロコントローラを含むがこれに限定されない)を含めてもよい。
【0051】
デバイス200は、混合層(液体及び飽和ガス)収容カートリッジ内にENOを収容するリザーバ202を含んでもよく、液体形態で収容することにより、デバイス200内に使用の割合に対して多量の作用剤を含むことが可能になる。収容カートリッジは、ステンレス鋼などの鋼、又はポリカーボネートなどのポリマーで製作されてもよい。いくつかの実施形態では、温度制御装置210とリザーバ202との間の熱伝導を改善するために、ステンレス鋼製リザーバ202を使用してもよい。デバイス100と同様、デバイス200の温度によってENO流量が制御され得る。デバイス200は、交換可能なカートリッジ、例えば交換可能なENOカートリッジ202を含んでもよい。
【0052】
流量制御部206から出た後で、作用剤はソレノイド駆動式制御弁212を通過する。デバイス200内にはまた、流量制御部206と制御弁212との間に流量絞り弁215も含めることができる。弁212は主としてそのON/OFF動作で使用されるが、オン-デマンド機能(例えば患者の吸気を感知すると開に切り替えられる)の組み込みを含む、追加の流量制御のためのパルス幅変調で使用することができる。使用していないとき、弁212は閉じられている。蒸気形態の作用剤はその後接合部へと流入し、そこで蒸気状の作用剤は、ポンプ216によって供給される新鮮な空気217と混合される。ポンプ速度を変化させて、デバイス200から出る作用剤/空気混合物の濃度及び合計流量を調整することができる。次いで気体混合物が送達デバイス240内へと移動して、患者に投与される。デバイス200と共に、当技術分野で知られている、患者に気体を送達するための任意の種類の送達デバイス240を使用できる。非限定的な例として、ENOが使用されるとき、送達される気体は、空気中の約0.1~100ppmのENOである。いくつかの実施形態では、送達される気体は、約0.1ppm~約100ppm、約0.1ppm~約10ppm、約0.1ppm~約20ppm、約0.1ppm~約30ppm、約0.1ppm~約40ppm、約0.1ppm~約50ppm、約0.1ppm~約60ppm、約0.1ppm~約70ppm、約0.1ppm~約80ppm、又は約0.1ppm~約90ppmである。他の実施形態では、送達される気体は、約1ppm~約10ppm、約1ppm~約20ppm、約1ppm~約30ppm、約1ppm~約40ppm、約1ppm~約50ppm、約1ppm~約60ppm、約1ppm~約70ppm、約1ppm~約80ppm、約1ppm~約90ppm、又は約1ppm~約100ppmである。
【0053】
他の実施形態では、送達される気体は、約0.1ppm~約20ppm、約5ppm~約25ppm、約10ppm~約30ppm、約15ppm~約35ppm、約20ppm~約40ppm、約25ppm~約45ppm、約30ppm~約50ppm、約35ppm~約55ppm、約40ppm~約60ppm、約45ppm~約65ppm、約50ppm~約70ppm、約55ppm~約75ppm、約60ppm~約80ppm、約65ppm~約85ppm、約70ppm~約90ppm、約75ppm~約95ppm、又は約80ppm~約100ppmである。他の実施形態では、送達される気体は、約0.1ppm~約30ppm、約1ppm~約30ppm、約10ppm~約40ppm、約20ppm~約50ppm、約30ppm~約60ppm、約40ppm~約70ppm、約50ppm~約80ppm、約60ppm~約90ppm、又は約70ppm~約100ppmである。他の実施形態では、送達される気体は、約0.1ppm~約40ppm、約1ppm~約40ppm、約10ppm~約50ppm、約20ppm~約60ppm、約30ppm~約70ppm、約40ppm~約80ppm、約50ppm~約90ppm、又は約60ppm~約100ppmである。
【0054】
デバイス200は、様々なサブシステムの全てを運用する制御装置219を含んでもよい。制御装置219は適正な温度(サーミスタのフィードバック)を維持し、ソレノイド弁212及び空気ポンプ216を動作させる。デバイス200はまた、上記したバッテリと同様のバッテリなどの、電源238も含む。
【0055】
表1は、デバイスの一般的特徴の例を示す。
【0056】
【表1】
【0057】
ここで、上記した詳細の説明は限定的なものではなく例示的なものと見なされること、並びに、本発明の精神及び範囲を規定するように意図されているのは、あらゆる等価物を含めた以下の特許請求の範囲であると理解されることが、意図されている。
図1
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4
図5
図6
図7
図8
図9