(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20240416BHJP
【FI】
G06Q50/00 300
(21)【出願番号】P 2023126128
(22)【出願日】2023-08-02
【審査請求日】2023-08-02
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】クォ デビッド ジェンセン
(72)【発明者】
【氏名】ウルストロム ジェンス セバスティアン
(72)【発明者】
【氏名】ガルー エスティア アディサプタラ
(72)【発明者】
【氏名】シャーマ アンシュル
【審査官】池田 聡史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第11528362(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0365998(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0036461(US,A1)
【文献】西村崇,“RPAとAI、組み合わせて威力大 連携支援の新サービス相次ぐ”,日経BPムック 失敗しないRPA,日経BP,2019年08月07日,p.112
【文献】“rocket.chat ココがすごい! AIチャットボット かんたん×AI×チャットボット”,第31回Japan IT Week 春,2022年04月06日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1処理部と、第2処理部と、第3処理部とのうち2つ以上の処理部と、取得部と、表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、前記2つ以上の処理部の処理の結果を、表示部に表示させ、
前記取得部は、ネットワーク上のソーシャルネットワーキングサービスにユーザが投稿した所定の対象に関するコメントを収集し、
収集したコメントの識別情報と、前記コメントと、前記コメントを投稿したユーザの識別情報と、前記コメントに対応付けられたコメントの閲覧数またはコメントに対する肯定的な評価の数を含む影響度に関する指標に基づいて推定された影響度と、前記コメントが投稿された時刻とを対応付けたコメント情報を記憶装置に記憶させ、
前記第1処理部は、
前記コメント情報を参照して前記コメント情報から対象の前記コメントを抽出し、自然文が入力されると質問に回答するように学習されたAIチャットボットに、
前記抽出したコメントにおいて評価または閲覧数に関する指標が閾値以上のコメントに含まれている話題である注目されている話題を抽出する依頼と共に前記コメントを入力し、
前記AIチャットボットが出力した前記コメントにおいて注目されている話題を示す情報を取得し、
前記第2処理部は、
前記コメント情報を参照して前記
コメント情報から影響度が閾値以上と推定されるコメントを抽出し、自然文が入力されると入力に対する返答のコメントを出力するように学習されたAIチャットボットに、
前記抽出したコメントに対する返答のコメントを出力する依頼と共に前記抽出したコメントを入力し、
前記AIチャットボットが出力した前記コメントに対する返答を取得し、
前記第3処理部は、
前記コメント情報を参照して前記コメント情報から対象の前記コメントを抽出し、前記コメントと前記コメントの種別とを対応付けた学習情報を利用して自然文が入力されると前記自然文の種別を出力するように学習された学習済モデルに、
前記コメントがポジティブまたはネガティブであることを示す種別を出力する依頼と共に前記コメントを入力することで、
前記コメントがポジティブまたはネガティブであることを示す種別を取得する、
情報処理装置。
【請求項2】
前記2つ以上の処理部の処理の結果は、少なくとも前記第1処理部の第1処理の結果および前記第2処理部の第2処理の結果を含み、
前記表示制御部は、前記第1処理の結果である前記コメントにおいて注目されている複数の話題を示す情報と、前記第2処理の結果である前記影響度が閾値以上と推定されるコメントと前記コメントに対する返答を示す情報とを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記2つ以上の処理部の処理の結果は、少なくとも前記第1処理部の第1処理の結果および前記第3処理部の第3処理の結果を含み、
前記表示制御部は、前記第1処理の結果である前記コメントにおいて注目されている複数の話題を示す情報と、前記第3処理の結果である前記コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報とを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記2つ以上の処理部の処理の結果は、少なくとも前記第2処理部の第2処理の結果および前記第3処理部の第3処理の結果を含み、
前記第2処理の結果である前記影響度が閾値以上と推定されるコメントと前記コメントに対する返答を示す情報と、前記第3処理の結果である前記コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報とを前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記表示制御部は、前記影響度が閾値以上のコメントと、前記返答のコメントと、前記返答のコメントを投稿するボタンとを前記表示部に表示させ、
前記ボタンが操作された場合、前記返答のコメントを前記影響度が閾値以上のコメントを管理するサービスサーバ装置を介して前記影響度が閾値以上のコメントに対応付けて投稿する処理を実行する投稿部を更に備える、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記話題を示す情報は、複数のコメントの要約を示す情報である、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記コメントにおいて注目されている複数の話題を示す情報のうち所定の話題が選択された場合、前記選択された話題を示す情報に関する前記影響度が閾値以上と推定されるコメントと、前記コメントに対する返答とを前記表示部に表示させる、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、
前記コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報においてユーザが時系列における所定の時刻を指定した場合、前記指定した時刻に投稿され、且つ前記影響度が閾値以上と推定されるコメントと、前記コメントに対する返答とを前記表示部に表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、
前記第1処理部の第1処理の結果である前記コメントにおいて注目されている複数の話題を示す情報と、
前記第2処理部の第2処理の結果である前記影響度が閾値以上と推定されるコメントと前記コメントに対する返答を示す情報と、
前記第3処理部の第3処理の結果である前記コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報と、
を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示制御部は、
前記第3処理の結果における複数の前記影響度が閾値以上のコメントのうち所定のコメントが選択された場合、前記選択されたコメントに関連するコメントを前記表示部に表示させる、
請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、
前記コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報と、前記時系列における電子決済サービスにおけるイベントの発生および前記イベントが発生した時刻を示す情報とを対応付けた情報を表示部に表示させ、
ユーザが所定のイベントを指定した場合、
前記指定したイベントの時刻に投稿され、且つ前記影響度が閾値以上と推定されるコメントと、前記コメントに対する返答とを前記表示部に表示させ、
前記指定されたイベントの時刻に投稿され、且つ前記コメントにおいて注目されている話題を示す情報を前記表示部に表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項12】
コンピュータが、
第1処理と、第2処理と、第3処理とのうち2つ以上の処理と、取得処理と、表示制御処理と、を実行する情報処理方法であって、
前記表示制御処理は、前記2つ以上の処理の結果を、表示部に表示させる処理であり、
前記取得処理は、ネットワーク上のソーシャルネットワーキングサービスにユーザが投稿した所定の対象に関するコメントを収集する処理であり、
コンピュータが、
収集したコメントの識別情報と、前記コメントと、前記コメントを投稿したユーザの識別情報と、前記コメントに対応付けられたコメントの閲覧数またはコメントに対する肯定的な評価の数を含む影響度に関する指標に基づいて推定された影響度と、前記コメントが投稿された時刻とを対応付けたコメント情報を記憶装置に記憶させ、
前記第1処理は、
前記コメント情報を参照して前記コメント情報から対象の前記コメントを抽出し、自然文が入力されると質問に回答するように学習されたAIチャットボットに、
前記抽出したコメントにおいて評価または閲覧数に関する指標が閾値以上のコメントに含まれている話題である注目されている話題を抽出する依頼と共に前記コメントを入力し、
前記AIチャットボットが出力した前記コメントにおいて注目されている話題を示す情報を取得する処理であり、
前記第2処理は、
前記コメント情報を参照して前記
コメント情報から影響度が閾値以上と推定されるコメントを抽出し、自然文が入力されると入力に対する返答のコメントを出力するように学習されたAIチャットボットに、
前記抽出したコメントに対する返答のコメントを出力する依頼と共に前記抽出したコメントを入力し、
前記AIチャットボットが出力した前記コメントに対する返答を取得する処理であり、
前記第3処理は、
前記コメント情報を参照して前記コメント情報から対象の前記コメントを抽出し、前記コメントと前記コメントの種別とを対応付けた学習情報を利用して自然文が入力されると前記自然文の種別を出力するように学習された学習済モデルに、
前記コメントがポジティブまたはネガティブであることを示す種別を出力する依頼と共に前記コメントを入力することで、
前記コメントがポジティブまたはネガティブであることを示す種別を取得する処理である、
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータに、
第1処理と、第2処理と、第3処理とのうち2つ以上の処理と、取得処理と、表示制御処理と、を実行させるプログラムであって、
前記表示制御処理は、前記2つ以上の処理の結果を、表示部に表示させる処理であり、
前記取得処理は、ネットワーク上のソーシャルネットワーキングサービスにユーザが投稿した所定の対象に関するコメントを収集する処理であり、
コンピュータに、
収集したコメントの識別情報と、前記コメントと、前記コメントを投稿したユーザの識別情報と、前記コメントに対応付けられたコメントの閲覧数またはコメントに対する肯定的な評価の数を含む影響度に関する指標に基づいて推定された影響度と、前記コメントが投稿された時刻とを対応付けたコメント情報を記憶装置に記憶させる処理を実行させ、
前記第1処理は、
前記コメント情報を参照して前記コメント情報から対象の前記コメントを抽出し、自然文が入力されると質問に回答するように学習されたAIチャットボットに、
前記抽出したコメントにおいて評価または閲覧数に関する指標が閾値以上のコメントに含まれている話題である注目されている話題を抽出する依頼と共に前記コメントを入力し、
前記AIチャットボットが出力した前記コメントにおいて注目されている話題を示す情報を取得する処理であり、
前記第2処理は、
前記コメント情報を参照して前記
コメント情報から影響度が閾値以上と推定されるコメントを抽出し、自然文が入力されると入力に対する返答のコメントを出力するように学習されたAIチャットボットに、
前記抽出したコメントに対する返答のコメントを出力する依頼と共に前記抽出したコメントを入力し、
前記AIチャットボットが出力した前記コメントに対する返答を取得する処理であり、
前記第3処理は、
前記コメント情報を参照して前記コメント情報から対象の前記コメントを抽出し、前記コメントと前記コメントの種別とを対応付けた学習情報を利用して自然文が入力されると前記自然文の種別を出力するように学習された学習済モデルに、
前記コメントがポジティブまたはネガティブであることを示す種別を出力する依頼と共に前記コメントを入力することで、
前記コメントがポジティブまたはネガティブであることを示す種別を取得する処理である、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、投稿されたコメント文章を分析して文章の心理状態や影響度が高いインフルエンサを検出するプログラムが開示されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、有益な情報を提供することができないことがあった。例えば、コメントから有益な情報を取得して提供することができないことがあった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、有益な情報を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、第1処理部と、第2処理部と、第3処理部とのうち2つ以上の処理部と、取得部と、表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記2つ以上の処理部の処理の結果を、表示部に表示させ、前記取得部は、ネットワーク上のソーシャルネットワーキングサービスにユーザが投稿した所定の対象に関するコメントを収集し、前記第1処理部は、自然文が入力されると質問に回答するように学習されたAIチャットボットに前記コメントを入力することで、前記コメントにおいて注目されている話題を示す情報を取得し、前記第2処理部は、前記収集されたコメントから影響度が閾値以上と推定されるコメントを抽出し、自然文が入力されると入力に対する返答のコメントを出力するように学習されたAIチャットボットに前記抽出したコメントを入力することで、前記コメントに対する返答を取得し、前記第3処理部は、自然文が入力されると前記自然文の種別を出力するように学習された学習済モデルに、前記コメントを入力することで、前記コメントの種別を取得する情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、有益な情報を提供することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】情報処理システム1の構成の一例を示す図である。
【
図4】第1処理部54と、第1情報提供装置100とにより実行される処理の一例を示す図である。
【
図5】第2処理部56と、第2情報提供装置200とにより実行される処理の一例を示す図である。
【
図6】第3処理部58と、第3情報提供装置300とにより実行される処理の一例を示す図である。
【
図7】第1処理情報74、第2処理情報76および第3処理情報78の一例を示す図である。
【
図8】表示部90に表示されるインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図9】情報処理システム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【
図10】ユーザの選択に応じて変化する表示部の表示の一例を示す図である。
【
図11】ユーザの選択に応じて変化する表示部の表示の他の一例を示す図である。
【
図12】ユーザの操作に応じて変化する表示部の表示の他の一例を示す図である。
【
図13】イベントの時間が対応付けられたコメントの種別を示す情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下に登場する「情報提供装置」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。
【0010】
図1は、情報処理システム1の構成の一例を示す図である。情報処理システム1は、例えば、一以上の端末装置10と、SNS(Social Networking Service)サーバ装置30と、情報処理装置50と、表示部90と、第1情報提供装置100と、第2情報提供装置200と、第3情報提供装置300とを備える。これらは、ネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
[端末装置]
端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置や、パーソナルコンピュータである。パーソナルコンピュータは、デスクトップパソコンであってもよし、ノートパソコンであってもよい。ユーザは、端末装置10を操作してSNSサーバ装置30にコメント(テキストや文章、画像)を投稿する。
【0012】
[SNSサーバ]
SNSサーバ装置30は、SNSサービスを提供する。SNSサービスは、ユーザのコメントの投稿を受け付け、他のユーザに閲覧させるコンテンツを提供するサービスであり、例えば、ツイッター(登録商標)、フェイスブック(登録商標)、インスタグラム(登録商標)などのサービスである。SNSサーバ装置30は、端末装置10を介してユーザが投稿したコメントを管理する。また、SNSサーバ装置30は、投稿されたコメントを、他のユーザの端末装置10からのリクエストに応じて提供する。
【0013】
[情報処理装置]
図2は、情報処理装置50の構成図である。情報処理装置50は、例えば、取得部52と、第1処理部54と、第2処理部56と、第3処理部58と、表示制御部60と、投稿部62と、記憶部70とを備える。記憶部70以外の構成要素は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。第1処理部54と、第2処理部56と、第3処理部58とのうち一部の処理部は省略されてもよい。
【0014】
記憶部70は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部70は、情報処理装置50がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。
【0015】
記憶部70には、例えばコメント情報72や、第1処理情報74、第2処理情報76、第3処理情報78などが記憶されている。コメント情報72は、SNSサーバ装置30が管理しているユーザが投稿したコメントの情報である。第1処理情報74は、第1情報提供装置100が処理した結果であって第1情報提供装置100から提供された情報である。第2処理情報76は、第2情報提供装置200が処理した結果であって第2情報提供装置200から提供された情報である。第3処理情報78は、第3情報提供装置300が処理した結果であって第3情報提供装置300から提供された情報である。
【0016】
(取得部)
取得部52は、ネットワークNW上のソーシャルネットワーキングサービスにユーザが投稿した所定の対象に関するコメントを収集する。取得部52は、例えば、SNSサーバ装置30から所定の対象(所定のサービス)に関するコメントを収集する。収集した情報は、コメント情報72として記憶部70に記憶される。例えば、所定のサービスに対するコメントや、所定のサービス名を含むコメントが取得される。所定の対象とは、任意の対象である。本実施形態では、所定の対象は、例えば、電子決済サービスである。
【0017】
図3は、コメント情報72の一例を示す図である。コメント情報72は、例えば、コメント情報の識別情報と、コメント(コメントの内容)と、ユーザ名(またはアカウント名)と、コメントの影響度と、投稿時刻とが互いに対応付けられた情報である。影響度とは、コメントの閲覧数や、コメントに対して他のユーザの着目度の高さ(肯定的な評価がされた数)など任意の指標から得られた情報である。
【0018】
(第1処理部)
第1処理部54は、自然文が入力されると質問に回答するように学習された第1情報提供装置100のAIチャットボット210にコメントを入力することで、コメントにおいて注目されている話題を示す情報を取得する。注目されている話題を示す情報とは、例えば、電子決済サービス(所定の対象)に対してユーザがSNS上で特に話題にしている情報である。
【0019】
図4は、第1処理部54と、第1情報提供装置100とにより実行される処理の一例を示す図である。第1処理部54は、コメント情報72に含まれる複数のコメントを第1情報提供装置100に提供して、コメントの解析を第1情報提供装置100に依頼する。第1情報提供装置100のAIチャットボット110は、複数のコメントが入力されると、複数のコメントのうち注目されている話題を示す情報を出力する。注目されている話題を示す情報とは、コメントにおいて多く含まれる意見や、含まれる意見(コメント)を要約した情報、代表的なコメントなどである。また、AIチャットボット210は、多く含まれる意見、含まれる意見を要約した情報、および代表的なコメントのうち2以上の情報を出力してもよい。AIチャットボット210は、例えば、含まれる意見を要約した情報と、その情報に関連する代表的なコメントとを出力してもよい。代表的なコメントとは、例えば、最新のコメントや、最も注目されているコメント(評価や閲覧数が多いコメント)などである。
【0020】
(第2処理部)
第2処理部56は、収集されたコメントから影響度が閾値以上と推定されるコメントを抽出し、自然文が入力されると入力に対する返答のコメントを出力するように学習されたAIチャットボットに抽出したコメントを入力することで、コメントに対する返答を取得する。詳細は、
図6参照。
【0021】
図5は、第2処理部56と、第2情報提供装置200とにより実行される処理の一例を示す図である。第2処理部56は、コメント情報72に含まれる影響度が閾値以上のコメントを第2情報提供装置200に提供して、コメントに対する返答案の送信を第2情報提供装置200に依頼する。第2情報提供装置200のAIチャットボット210は、コメントが入力されると、コメントに対する返答として適切な(自然な)返答(返答案)を出力する。詳細は、
図6参照。
【0022】
例えば、第2情報提供装置200は、上述したAIチャットボット210に代えて、コメント(コメントがベクトル化された情報)が入力されると予め用意された複数の回答から適切な回答を出力するように学習された学習済モデルであってもよい。この学習済モデルは、学習データが学習されたモデルである。学習データは、例えば、コメントと、コメントに対する自然な回答(正解データ)とが互いに対応付けられた情報である。
【0023】
AIチャットボット110およびAIチャットボット210は、インターネットサイトなどの情報源400からクロールなどによって定期的に情報を得ており、世間の常識知に基づいて複数のコメントから注目されている話題を示す情報、コメントに対する返答を出力するように学習されたAIチャットボットである。AIチャットボットは、例えば、ChatGPT、Marvinなどの名称で知られているものである。AIチャットボット110と、AIチャットボット210とは同じチャットボットであってもよい。
【0024】
(第3処理部)
第3処理部58は、自然文が入力されると自然文の種別を出力するように学習された学習済モデル(アナライザー310)に、コメントを入力することで、コメントの種別を取得する。コメントの種別とは、例えば、ネガティブ、ポジティブ、およびニュートラルのうち一以上の種別である。
【0025】
図6は、第3処理部58と、第3情報提供装置300とにより実行される処理の一例を示す図である。第3処理部58は、コメント情報72に含まれるコメントを第3情報提供装置300に提供して、コメントの種別を特定することを第3情報提供装置300に依頼する。第3情報提供装置300のアナライザー310は、コメントが入力されると、コメントの種別を示す情報を出力する。詳細は、
図6参照。
【0026】
アナライザー310は、コメントが入力されると、コメントのネガティブ度合またはポジティブ度合を示すスコアを出力するように学習された学習済モデルである。アナライザー310は、例えば、再帰型ニューラルネットワーク(RNN:Recurrent Neural Network)などのニューラルネットワークや、サポートベクターマシン(SVM:Support Vector Machine)などの機械学習モデルである。アナライザー310は、学習データを学習し、コメントに応じたスコアを出力するように学習されたモデルである。学習データは、コメントと、感情を示すラベル(スコア)とが対応付けられた情報である。コメントに対する感情を示すラベルは、例えば、コメントに応じて管理者が決定してもよい。また、アナライザー310は、コメントに含まれるポシティブなワードまたはネガティブなワードの数や、ワードの特徴などに基づいてコメントの種別を特定してもよい。
【0027】
第1処理部54、第2処理部56、および第3処理部58は、それぞれの処理の結果を第1処理情報74、第2処理情報76、および第3処理情報78として記憶部70に記憶させる。
図7は、第1処理情報74、第2処理情報76および第3処理情報78の一例を示す図である。
【0028】
第1処理情報74は、例えば、電子決済サービスに関連するSNS上での話題であり、話題の識別情報と、話題の内容(例えば要約)と、関連するコメントとが対応付けられた情報である。
【0029】
第2処理情報76は、例えば、電子決済サービスに関連するSNS上で着目されているコメントに対する返答案であって、コメントの識別情報と、返答案とが互いに対応付けられた情報である。
【0030】
第3処理情報78は、例えば、電子決済サービスに関連するSNS上のコメントの種別を示す情報であって、コメントの識別情報と、コメントのポシティブ度を示すスコアと、スコアに基づいて分類されたコメントの種別とが対応付けられた情報である。
【0031】
上記のように、情報処理装置50は、第1情報提供装置100、第2情報提供装置200、および第3情報提供装置300から取得した情報に基づいて、第1処理情報74、第2処理情報76、および第3処理情報78を管理する。
【0032】
(表示制御部、投稿部)
表示制御部60は、第1処理部54と、第2処理部56と、第3処理部58とのうち、少なくとも2つ以上の処理部の処理の結果を、表示部90に表示させる。表示制御部60は、例えば、上記の処理の結果のうち任意の一つの処理の結果を表示部90に表示させてもよいし、電子決済サービスの管理者に指定された一または複数の処理の結果を表示部90に表示させてもよい。表示制御部60は、例えば、複数の処理の結果を同時に並べて表示部90に表示させる。
【0033】
投稿部62は、第2情報提供装置200により提供された返答案を自動でSNSサーバ装置30に投稿する。後述する領域AR2の説明参照。
【0034】
図8は、表示部90に表示されるインターフェース画面の一例を示す図である。インターフェース画面は、例えば、領域AR1、領域AR2、および領域AR3を含む。領域AR1は第1処理情報74に基づく情報であり、第2領域AR2は第2処理情報76に基づく情報であり、領域AR3は第3処理情報78に基づく情報である。
【0035】
(領域AR1)
領域AR1は、例えば、電子決済サービスに関連するSNSの中心的な話題を示す情報を含む。例えば、画面をスクロールすることで、
図8に表示されていない話題が表示される。
【0036】
上記のように、管理者は、中心的な話題を容易に認識することができる。管理者は、この情報を活用することで、電子決済サービスに関連する世間の評判、評価などを容易に認識することができる。
【0037】
(領域AR2)
領域AR2は、例えば、領域AR21および領域AR22を含む。領域AR21は、電子決済サービスに関連するSNSの影響度が高いコメント(投稿)を含む。領域AR22は、当該コメントに対する返答案を含む。領域AR22に含まれる返答案は、第2情報提供装置200が生成して提供した返答案である。返答案は、管理者の操作によって編集可能である。領域AR2のボタンB1が操作されると、領域AR22の返答案は投稿されないことが決定される。領域AR2のボタンB2が操作されると、領域AR22の返答案が投稿される。
【0038】
例えば、ボタンB2が操作されると、情報処理装置50の投稿部62は、SNSサーバ装置30にアクセスし、領域AR21のコメントを特定して、特定したコメントに対する応答として領域AR22のコメントを投稿する。例えば、投稿部62は、投稿者のユーザIDや、コメントの内容から領域ARAR21のコメントを特定して、特定したコメントに対する返答を投稿する。例えば「○○○サービスがキャンペーン中かなりお得」の投稿に対して、「ぜひ、この機会をご活用ください」というコメントを投稿する。また、例えば「○○○サービスがメンテ中で利用できない」の投稿に対して、「ご不便おかけして申し訳ございません。メンテ終了まで少々お待ちください。」というコメントを投稿する。このように投稿部62は、ボタンB2が操作された場合、返答のコメントを影響度が閾値以上のコメントを管理するSNSサーバ装置30(サービスサーバ装置)を介して影響度が閾値以上のコメントに対応付けて投稿する処理を実行する。なお、ボタンB2が操作された場合、上記のように全て自動で投稿が行われることに代えて、一部の投稿に関する処理が自動で行われてもよい。例えば、SNSサービスにおけるコメントの特定が自動で行われ、その後の操作は管理者が行ってもよい。
【0039】
上記のように、管理者は、影響度が高いコメントに対して容易に返答を行うことができる。これにより、情報処理装置50は、より電子決済サービスが世間で評価されるように支援することができる。
【0040】
(領域AR3)
領域AR3は、例えば、コメントの種別(感情)を示す情報である。例えば、時系列の種別ごとのコメントの数の変化を示す情報である。例えば、ポシティブなコメント、ネガティブなコメント、およびニュートラルなコメントの数の時系列の変化を示す情報である。
【0041】
上記のように、管理者は、各種別のコメントの変化を容易に認識することができる。これにより、情報処理装置50は、より電子決済サービスが世間で評価されるように支援することができる。
【0042】
このように、情報処理装置50は、電子決済サービスの世間における評価や評判などを容易に認識可能な情報を提供したり、コメントに対する応答を容易に行えるようなに管理者を支援したりすることがでる。管理者は、これらの機能を利用して、マーケティングに活用することができる。
【0043】
[シーケンス図]
図9は、情報処理システム1により実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。本処理の一部の処理は省略されてもよいし、処理の順序は変更されてもよい。
【0044】
まず、情報処理装置50は、コメントを収集し(S10)、収集した複数のコメントを送信して話題の要約を依頼する(S12)。次に、第1情報提供装置100は、取得したコメントを要約し(S14)、要約したコメントを情報処理装置50に送信する(S16)。上記の処理において、要約に代えて、ユーザの意見や代表的な意見などを求めてもよい。
【0045】
次に、情報処理装置50は、影響度が閾値以上のコメントを抽出し(S18)、抽出したコメントを送信してコメントに対する返答案の送信を依頼する(S20)。次に、第2情報提供装置200は、コメントに対する返答案を取得し(S22)、取得した返答案を情報処理装置50に送信する(S26)。例えば、この処理は、影響度が閾値以上のコメントのそれぞれごとに行われる。
【0046】
次に、情報処理装置50は、コメントを送信してコメントの種別の送信を依頼する(S26)。次に、第3情報提供装置300は、コメントの種別を取得し(S28)、取得したコメントの種別を情報処理装置50に送信する(S30)。例えば、この処理は、コメントのそれぞれごとに行われる。そして、表示制御部60は、S16、S24、S30で送信された情報に基づいてコンテンツを生成して生成したコンテンツを表示部90に表示させる(S32)。
【0047】
上記のように、情報処理装置50は、第1情報提供装置100、第2情報提供装置200、および第3情報提供装置300と連携して、有益な情報をユーザに提供することができる。
【0048】
[その他1]
表示制御部60は、領域AR1において選択した話題に応じて領域AR2または領域AR3の内容を変化させて表示部90に表示させる。
図10は、ユーザの選択に応じて変化する表示部の表示の一例を示す図である。表示制御部60は、コメントにおいて注目されている複数の話題を示す情報のうち所定の話題が選択された場合、選択された話題を示す情報に関する影響度が閾値以上と推定されるコメントと、コメントに対する返答とを表示部90に表示させる。例えば、ユーザが領域AR1の所定の話題を選択すると、表示制御部60は、選択された話題に関連するコメントを領域AR2に表示させる。
【0049】
この場合、例えば、第1処理部54は、複数のコメントを送信し、複数のコメントから選択された話題に関連するコメントを送信するように第1情報提供装置100に依頼する。第1情報提供装置100は、複数のコメントから話題に関連する(話題に意味が類似する)コメントを第1処理部54に送信する。第1処理部54は、話題に関連するコメントのうち影響度が閾値以上のコメントを特定する。表示制御部60は、特定された影響度が閾値以上のコメントを領域AR2に表示させる。なお、第1処理部54は、上記に代えて(加えて)、話題に含まれるワードまたはワードに類似するワードを含み、且つ影響度が閾値以上のコメントをコメント情報72から抽出してもよい。
【0050】
更に、表示制御部60は、選択された話題のコメントが多く投稿された時間を領域AR3に表示させる。第3処理部58は、第1情報提供装置100が送信した話題に関連するコメントを集計して、話題に関連するコメントが多く投稿された時間ATを特定する。表示制御部60は、特定された時間ATを領域AR3のグラフに対応付けてグラフを表示させる。
【0051】
また、第3処理部58は、第1情報提供装置100が送信したコメントのみ(話題に関連するコメントのみ)を対象とした時系列データを生成してもよい。この場合、表示制御部60は、第1情報提供装置100が送信したコメントの数を時間ごとに表したグラフを表示部90に表示させる。
【0052】
上記のように、情報処理装置50は、管理者が着目した話題に関連するコメント、およびコメントが投稿された時間に関する情報を表示部90に表示させる。これにより、情報処理装置50は、管理者に有益な情報を提供することができる。
【0053】
[その他2]
表示制御部60は、領域AR3において選択した時間に応じて領域AR1または領域AR2の内容を変化させて表示部90に表示させる。
図11は、ユーザの選択に応じて変化する表示部の表示の他の一例を示す図である。例えば、ユーザが領域AR3において所定の時間ATを指定する操作を行うと、表示制御部60は、操作された時間に応じた中心的な話題を領域AR1に表示させる。
【0054】
この場合、第1処理部54は、選択された時間に投稿された複数のコメントを第1情報提供装置100に送信し、複数のコメントから中心的な話題を送信するように第1情報提供装置100に依頼する。第1情報提供装置100は、中心的な話題を第1処理部54に送信する。表示制御部60は、領域AR1に第1情報提供装置100により提供された選択された時間に投稿されたコメントの中心的な話題の情報を表示させる。
【0055】
更に、表示制御部60は、コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報においてユーザが時系列における所定の時刻を指定した場合、指定した時刻に投稿され、且つ影響度が閾値以上と推定されるコメントと、コメントに対する返答とを表示部90に表示させる。表示制御部60は、選択された時間における影響度が閾値以上のコメントおよびこのコメントに対する返答を領域AR2に表示させる。なお、影響度が閾値以上のコメントは、上記の中心的な話題に関連するコメントにおける影響度が閾値以上のコメントであってもよい。
【0056】
例えば、第2処理部56は、選択された時間に対応する影響度が閾値以上のコメントを第2情報提供装置200に送信し、コメントに適した返答を送信するように第2情報提供装置200に依頼する。第2情報提供装置200は、コメントに適した返答を第2処理部56に送信する。表示制御部60は、領域AR2に第2情報提供装置200により提供された選択された時間に投稿された影響度が閾値以上のコメントおよびコメントに適した返答を表示させる。
【0057】
なお、上記の例で、ユーザは、時間を指定することに加え、コメントの種別を指定してもよい。この場合、種別に対応する中心的な話題が領域AR1に表示され、種別に対応する影響度が閾値以上のコメントおよび返答が領域AR2に表示される。例えば、指定された種別に対応するコメントが第1情報提供装置100および第2情報提供装置200で処理される。
【0058】
上記のように、情報処理装置50は、管理者が着目した時間に関連する話題、コメント、コメントに対する返答を表示部90に表示させる。これにより、情報処理装置50は、管理者に有益な情報を提供することができる。
【0059】
[その他3]
表示制御部60は、領域AR3において選択したコメントに応じて領域AR1または領域AR2の内容を変化させて表示部90に表示させる。
図12は、ユーザの操作に応じて変化する表示部の表示の他の一例を示す図である。例えば、ユーザが領域AR2においてコメントを指定する操作を行うと、表示制御部60は、操作されたコメントに関連する中心的な話題を領域AR1に表示させる。
【0060】
この場合、例えば、第1処理部54は、複数のコメント(コメント情報72)および選択されたコメントを送信し、複数のコメントから選択されたコメントに関連する話題を送信するように第1情報提供装置100に依頼する。第1情報提供装置100は、複数のコメントから選択されたコメントに関連する(コメントの意味に類似する)話題を特定して特定した話題を第1処理部54に送信する。表示制御部60は、第1情報提供装置100から提供された話題を表示部90に表示させる。
【0061】
表示制御部60は、複数の影響度が閾値以上のコメントのうち所定のコメントが選択された場合、選択されたコメントに関連するコメントを表示部90に表示させてもよい。この場合、例えば、第1処理部54は、複数のコメントおよび選択されたコメントを送信し、複数のコメントから選択されたコメントに関連するコメントを送信するように第1情報提供装置100に依頼する。第1情報提供装置100は、複数のコメントから選択されたコメントに関連する(コメントの意味に類似する)コメントを特定して特定したコメントを第1処理部54に送信する。表示制御部60は、第1情報提供装置100から提供されたコメントを表示部90に表示させる。
【0062】
更に、操作に応じて、第3処理部58は、選択されたコメントが投稿された時間を特定し、選択されたコメントが投稿された時間ATを領域AR3に表示させる。表示制御部60は、選択されたコメントが投稿された時刻を、領域AR3のグラフに対応付けて表示させる。
【0063】
上記のように、情報処理装置50は、管理者が着目したコメントに関連する話題、コメント、および着目したコメントが投稿された時間を表示部90に表示させる。これにより、情報処理装置50は、管理者に有益な情報を提供することができる。
【0064】
[その他4]
表示制御部60は、コメントの種別ごとの投稿数の時系列の変化を示す情報と、時系列における電子決済サービスにおけるイベントの発生およびイベントが発生した時刻を示す情報とを対応付けた情報を領域AR3(表示部90)に表示させる。ユーザが所定のイベントを指定した場合、表示制御部60は、指定したイベントの時刻に投稿され、且つ影響度が閾値以上と推定されるコメントと、コメントに対する返答とを領域AR2(表示部90)に表示させ、指定されたイベントの時刻に投稿され、且つコメントにおいて注目されている話題を示す情報を領域AR1(表示部90)に表示させる。
【0065】
図13は、イベントの時間が対応付けられたコメントの種別を示す情報の一例を示す図である。例えば、記憶部70には、電子決済サービスに関するイベントや、生活または社会におけるイベントなどと、これらのイベントが発生した時間とが対応付けられた情報が対応付けられたイベント情報が記憶されている。例えば、イベントは、電子決済サービスで新たなにリリースした機能や、電子決済サービスにおけるキャンペーン、広告など種々のイベントである。表示制御部60は、イベントの日時を領域AR3のグラフにおける対応する時間に対応付けて表示部に表示させる。これによりユーザは、イベントと、コメントとの関係を容易に認識することができる。更に、ユーザが時間を選択することで、上述したように領域AR1および領域AR2の表示が、イベントの時間に応じて変化する。ユーザは、より有益な情報を得ることができる。
【0066】
この場合、第1処理部54は、選択されたイベントの時間に投稿された複数のコメントを第1情報提供装置100に送信し、複数のコメントから中心的な話題を送信するように第1情報提供装置100に依頼する。第1情報提供装置100は、中心的な話題を第1処理部54に送信する。表示制御部60は、領域AR1に第1情報提供装置100により提供された選択された時間に投稿されたコメントの中心的な話題の情報を表示させる。例えば、第2処理部56は、選択されたイベントの時間に対応する影響度が閾値以上のコメントを第2情報提供装置200に送信し、コメントに適した返答を送信するように第2情報提供装置200に依頼する。第2情報提供装置200は、コメントに適した返答を第2処理部56に送信する。表示制御部60は、領域AR2に第2情報提供装置200により提供された選択された時間に投稿された影響度が閾値以上のコメントおよびコメントに適した返答を表示させる。なお、影響度が閾値以上のコメントは、上記の中心的な話題に関連するコメントにおける影響度が閾値以上のコメントであってもよい。
【0067】
上記のように、情報処理装置50は、選択イベントが発生した時刻に応じた話題や、コメントを表示部90に表示させる。これにより、情報処理装置50は、管理者に有益な情報を提供することができる。
【0068】
以上説明した実施形態によれば、情報処理装置50は、有益な情報を提供することができる。
【0069】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0070】
10 端末装置
30 SNSサーバ装置
50 情報処理装置
52 取得部
54 第1処理部
56 第2処理部
58 第3処理部
60 表示制御部
62 投稿部
70 記憶部
72 コメント情報
74 第1処理情報
76 第2処理情報
78 第3処理情報
90 表示部
100 第1情報提供装置
200 第2情報提供装置
300 第3情報提供装置
【要約】
【課題】有益な情報を提供すること。
【解決手段】情報処理装置は、ネットワーク上のソーシャルネットワーキングサービスにユーザが投稿した所定の対象に関するコメントを収集し、(1)、(2)、(3)のうち2つ以上の処理を実行する。(1)自然文が入力されると質問に回答するように学習されたAIチャットボットに前記コメントを入力することで、前記コメントにおいて注目されている話題を示す情報を取得する。(2)前記収集されたコメントから影響度が閾値以上と推定されるコメントを抽出し、自然文が入力されると入力に対する返答のコメントを出力するように学習されたAIチャットボットに前記抽出したコメントを入力することで、前記コメントに対する返答を取得する。(3)自然文が入力されると前記自然文の種別を出力するように学習された学習済モデルに、前記コメントを入力することで、前記コメントの種別を取得する。
【選択図】
図2