(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-15
(45)【発行日】2024-04-23
(54)【発明の名称】アプリケーションプログラム、および端末装置の制御方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/10 20120101AFI20240416BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240416BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240416BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240416BHJP
【FI】
G06Q20/10
G06F3/0488
G06F3/04817
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2023158118
(22)【出願日】2023-09-22
【審査請求日】2023-09-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】PayPay株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100154852
【氏名又は名称】酒井 太一
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】柴 碩輝
(72)【発明者】
【氏名】倉田 ありさ
【審査官】野口 俊明
(56)【参考文献】
【文献】特許第7142798(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
G06F 3/0488
G06F 3/04817
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを有する端末装置に、
決済サーバと協働して行われる電子決済に使用されるコード画像が表示される第1領域と、前記電子決済における機能を呼び出すための一以上のアイコンが設けられた第2領域とを表示させ、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記電子決済の方法を、予めチャージされて前記決済サーバによって管理されているチャージ残高による第1方法と、事後決済による第2方法との間で切り替えるための処理を行わせ、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記第2領域の表示色を、前記第1方法に対応した第1群の色と、前記第2方法に対応した第2群の色との間で切り替えると共に、前記スワイプの開始時点と完了時点との間の中間時点において、前記第2領域を中間状態で表示させる、
ためのアプリケーションプログラム。
【請求項2】
前記端末装置に、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて前記第2領域の表示色を切り換える際に、前記第1群の色から前記第2群の色に向けて、または前記第2群の色から前記第1群の色に向けて、徐々に表示色が変化するように前記第2領域を表示させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項3】
前記端末装置に、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて前記第2領域の表示色を切り換える際に、前記第1群の色で表示される部分と、前記第2群の色で表示される部分との割合が徐々に変化するように前記第2領域を表示させる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項4】
前記端末装置に、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて、
前記第1領域を、前記第1方法が選択されている旨の情報が表示された第1状態と、前記第2方法が選択されている旨の情報が表示された第2状態との間で切り替えるアニメーション表示を行わせる、
ための請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項5】
前記端末装置に、
前記第1領域を前記第1状態から前記第2状態に切り替える場合、前記第1状態の前記第1領域を基準位置から横方向にスライドさせて、入れ替わりに前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置に表示させ、
前記第1領域を前記第2状態から前記第1状態に切り替える場合、前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置から横方向にスライドさせて、入れ替わりに前記第1状態の前記第1領域を前記基準位置に表示させる、
ための請求項4記載のアプリケーションプログラム。
【請求項6】
前記端末装置に、
前記第1領域を前記第1状態から前記第2状態に切り替える場合、前記第1状態の前記第1領域を前記基準位置から横方向にスライドさせる過程で、前記第1状態の前記第1領域を、前記第2状態の前記第1領域の背面に移動させ、
前記第1領域を前記第2状態から前記第1状態に切り替える場合、前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置から横方向にスライドさせる過程で、前記第2状態の前記第1領域を、前記第1状態の前記第1領域の背面に移動させることを行わせる、
ための請求項5記載のアプリケーションプログラム。
【請求項7】
前記端末装置に、
前記第1領域を前第1状態から前記第2状態に切り替える場合、前記第1状態の前記第1領域を基準位置から円弧状にスライドさせて、入れ替わりに前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置に表示させ、
前記第1領域を前第2状態から前記第1状態に切り替える場合、前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置から円弧状にスライドさせて、入れ替わりに前記第1状態の前記第1領域を前記基準位置に表示させる、
ための請求項4記載のアプリケーションプログラム。
【請求項8】
前記端末装置に、
前記第1領域を前記第1状態から前記第2状態に切り替える場合、前記第1状態の前記第1領域を基準位置から縦方向にスライドさせて、入れ替わりに前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置に表示させ、
前記第1領域を前記第2状態から前記第1状態に切り替える場合、前記第2状態の前記第1領域を前記基準位置から縦方向にスライドさせて、入れ替わりに前記第1状態の前記第1領域を前記基準位置に表示させる、
ための請求項4記載のアプリケーションプログラム。
【請求項9】
前記端末装置に、
前記第1領域がタップされるのに応じて、
前記第1状態の前記第1領域と、前記第2状態の前記第2領域とを並べて表示させる、
ための請求項4記載のアプリケーションプログラム。
【請求項10】
前記端末装置に、
前記第1状態の前記第1領域において、前記第1方法に対応する第1コード画像を表示させ、
前記第2状態の前記第1領域において、前記第2方法に対応する第2コード画像を表示させる、
ための請求項4記載のアプリケーションプログラム。
【請求項11】
前記電子決済の方法が第1方法である場合に、前記第2領域における一以上のアイコンは、チャージを指示するためのアイコンを含み、
前記電子決済の方法が第2方法である場合に、前記第2領域における一以上のアイコンは、前記チャージを指示するためのアイコンに代えて、後払いに関する操作を行う画面を呼び出すためのアイコンを含む、
請求項1記載のアプリケーションプログラム。
【請求項12】
タッチパネルを有する端末装置に、
決済サーバと協働して行われる電子決済に使用されるコード画像が表示される第1領域と、前記電子決済における機能を呼び出すための一以上のアイコンが設けられた第2領域とを表示させ、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記電子決済の方法を、予めチャージされて前記決済サーバによって管理されているチャージ残高による第1方法と、事後決済による第2方法との間で切り替えるための処理を行わせ、
前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記第2領域の表示色を、前記第1方法に対応した第1群の色と、前記第2方法に対応した第2群の色との間で切り替えると共に、前記スワイプの開始時点と完了時点との間の中間時点において、前記第2領域を中間状態で表示させる、
端末装置の制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションプログラム、決済サーバ、および端末装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、決済サーバと協働して電子決済を行わせるためのアプリケーションプログラムであって、表示画面の一部の領域の表示色を、利用者の操作によって選択された電子決済の方法に応じた色に切り替える発明が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、専用の切替スイッチに表示画面のスペースが割かれているため、容易に呼び出し可能な機能が制限される場合があった。また、表示色が瞬時に切り替わるため、利用者の操作感が機械的なものとなってしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、容易に呼び出し可能な機能を充実させると共に利用者に自然な操作感を与えることができるアプリケーションプログラム、決済サーバ、および端末装置の制御方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、タッチパネルを有する端末装置に、決済サーバと協働して行われる電子決済に使用されるコード画像が表示される第1領域と、前記電子決済における一以上の機能を呼び出すためのアイコンが設けられた第2領域とを表示させ、前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記電子決済の方法を、予めチャージされて前記決済サーバによって管理されているチャージ残高による第1方法と、事後決済による第2方法との間で切り替えるための処理を行わせ、前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記第2領域の表示色を、前記第1方法に対応した第1群の色と、前記第2方法に対応した第2群の色との間で切り替えると共に、前記スワイプの開始時点と完了時点との間の中間時点において、前記第2領域を中間状態で表示させる、ためのアプリケーションプログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、容易に呼び出し可能な機能を充実させると共に利用者に自然な操作感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【
図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その1)である。
【
図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図(その2)である。
【
図4】第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。
【
図5】利用者情報172の内容の一例を示す図である。
【
図6】加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。
【
図7】決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。
【
図8】第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第1例を示す図である。
【
図9】
図8に示す状態を経てスワイプが完了した状態のトップ画面IM1の一例を示す図である。
【
図10】決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。
【
図11】決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。
【
図12】第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第2例を示す図である。
【
図13】第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第3例を示す図である。
【
図14】トップ画面IM1の制御の第4例を示す図である。
【
図15】トップ画面IM1の制御の第4例を示す図である。
【
図16】領域A1-1と領域A1-2とが並べて表示される様子を示す図である。
【
図17】第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第5例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明のアプリケーションプログラム、決済サーバ、および端末装置(利用者端末装置)の制御方法の実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」、「管理装置」「情報提供装置」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者(クラウドサーバの提供者)と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、及び一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
【0011】
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0012】
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
【0013】
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0014】
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
【0015】
図2および
図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
【0016】
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0017】
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
【0018】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、
図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
【0019】
[決済サーバ]
図4は、第1実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、記憶部170とを備える。通信部110および記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0020】
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176などの情報が格納される。
【0021】
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0022】
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
【0023】
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
【0024】
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
【0025】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払い(クレジット払い)による決済(事後決済の一例)を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法など)を、決済ごとに示す情報である。
【0026】
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗名が対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0027】
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172および加盟店/店舗情報176を管理する。情報管理部140は、利用者情報172および加盟店/店舗情報176について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0028】
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う(第1方法の一例)。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0029】
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、例えば、電子決済サービスの事業者と提携するクレジットカード会社が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである(第2方法の一例)。なお、電子決済サービスの事業者がクレジットカード会社を兼ねても良い。後払いサービスを受けるために、上記クレジットカード会社が提供する提携クレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで決済金額を管理し、実際に引き落としは締日にクレジットカード会社によって行われる。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
【0030】
[トップ画面制御の第1例]
図7は、決済アプリ20のトップ画面IM1の一例を示す図である。トップ画面IM1は、コード画像CDが表示される第1領域A1と、電子決済における一以上の機能を呼び出すためのアイコンが設けられた第2領域A2とを含む。なお、図中の「支払う」ボタンB2が対応付けられた領域も特許請求の範囲における「第2領域」の一例であってよい。「支払う」ボタンB2の機能については後述する。第2領域A2と、「支払う」ボタンB2が対応付けられた領域は第1群の色で表示されている。第1群の色は、例えば暖色系の色であり、電子決済の事業者のイメージカラーでもある。コード画像CDは、例えばバーコードとQRコードを含む。また、第1領域A1では、コード画像CDと共に、チャージ残高による電子決済を行うか、後払いによる電子決済を行うかを示すテキスト(例えば「残高払い」/「クレジット払い」)が表示される。このテキストは、第1領域A1がスワイプ操作される度に決済アプリ20が更新する情報(残高払いなのか後払いなのか)に基づいて決済アプリ20が描画する。更に、第1領域A1にはフリップボタンB1が設けられてもよい。フリップボタンB1の機能についても後述する。なお、「ボタン」とはタッチパネルと協働して実現されるGUI(Graphical User Interface)であり、「アイコン」とも称される。第2領域A2には、スキャン(ユーザスキャンの開始)を指示するボタンや履歴を閲覧可能にするボタン、チャージを指示するボタンB3など、電子決済における主要な機能を容易な操作で呼び出すためのボタンが設けられている。特許文献1に記載の発明と比較すると、切替スイッチSWが省略された分、ボタンに割けるスペースが増加しており、機能の充実を図ることができる。
【0031】
決済アプリ20は、第1領域A1がスワイプされるのに応じて、電子決済の方法を、チャージ残高による第1方法と、事後決済(換言すると後払い、クレジット払い)による第2方法との間で切り替えるための処理を行う。電子決済の方法を切り替えるための処理とは、例えば、切り替えられた旨を示す情報(あるいは切り替えられた結果としてどちらが選択されるのかを示す情報)を決済サーバ100に送信すると共に、利用者端末装置10のメモリにそれらの情報を格納する処理である。併せて、決済アプリ20は、第1領域A1がスワイプされるのに応じて、第2領域A2の表示色を、第1方法に対応した第1群の色と、前記第2方法に対応した第2群の色との間で切り替えると共に、スワイプの開始時点と完了時点との間の中間時点において、第2領域A2を中間状態で表示させる。スワイプの開始時点とは、利用者の指がタッチパネルに置かれた時点であり、完了時点とは、スワイプが行われたと判定される基準距離以上に利用者の指がスライドされた時点である。
図7の例では、電子決済の方法が第1方法に設定されており、第2領域A2は第1群の色で表示されている。第2群の色は、例えば第1群の色と対照的な色であり、寒色系の色である。なお、第1群の色、第2群の色はそれぞれ一つの色を指すものであってもよいし(この場合、第1色、第2色と換言できる)、暖色系や寒色系の中で広がりをもってもよい(例えば朱色と深紅の双方が第1群の色に含まれてもよいし、水色と紺色の双方が第2群の色に含まれてもよい)。決済アプリ20は、例えば、中間状態における第1領域A1を、切り替わりを示すアニメーションによって表示する。以下の説明では、専ら第1方法から第2方法に切り替わる様子について説明するが、第2方法から第1方法への切り替わりについては、逆の操作、或いは同じ操作によって第2方法から第1方法への切り替わりが行われる。
【0032】
図8は、第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第1例を示す図である。決済アプリ20は、利用者の横方向のスワイプが開始されると、第1方法に対応した第1領域A1(以下、領域A1-1と称する)を横方向(図中、X方向(利用者端末装置10の短辺方向))にスライドさせ、第2方法に対応した第1領域A1(以下、領域A1-2と称する)を画面の端から出現させると共に正面部(スワイプ操作の開始前における領域A1の表示位置であり、「基準位置」の一例)に向かって移動させる。第1方法に対応した領域A1-1とは、例えば、第1方法を表すテキストが表示されると共に、コード画像CDに第1方法を表す情報が埋め込まれているものである。第2方法に対応した領域A1-2とは、例えば、第2方法を表すテキストが表示されると共に、コード画像CDに第2方法を表す情報が埋め込まれているものである。なおコード画像CDは第1方法と第2方法で共通であってもよい。決済アプリ20は、スワイプ操作の開始時点から完了時点までの間、その進捗に応じて第2領域A2の表示色を第1群の色から徐々に第2群の色に近づけ、完了時点において第2群の色になるように表示色を制御する。例えば、赤→橙→紫→緑→青という感じに表示色が変更される。この逆に、領域A1-2が表示されている状態でスワイプがされると、決済アプリ20は、第2領域A2の表示色を第2群の色から徐々に第1群の色に近づけ、完了時点において第1群の色になるように表示色を制御する。なお、スワイプが完了するまでに反対方向にスワイプされた場合、決済アプリ20は、遡って元の状態に戻す。決済アプリ20は、このような操作を受け付けるスワイプの方向を一方向に制限してもよいし、双方向にスワイプを受け付けてもよい。
【0033】
図9は、
図8に示す状態を経てスワイプが完了した状態のトップ画面IM1の一例を示す図である。この状態では、第2領域A2と、「支払う」ボタンB2が対応付けられた領域は第2群の色で表示されている。第1領域A1では、コード画像CDと共に、後払いによる電子決済を行うことを示すテキスト(「クレジット払い」)が表示される。また、第2領域A2においてチャージを指示するボタンB3は、後払いに関する各種操作を行う画面を呼び出すためのボタンB4(後払いを示す「カード」とタイトルが付される)に置き換えられている。なお、ボタンB3とB4のうち一方または双方は、電子決済における特定の機能(メニュー)を呼び出す機能が付されたGUIスイッチではなく、単に、現在選択されている電子決済の方法を示すための画像(オブジェクト)であってもよい。
【0034】
このように、第1領域A1をスワイプ対象として設定すると共に、スワイプの進捗に応じた状態で第2領域A2の表示を経時的に変化させることで、容易に呼び出し可能な機能を充実させると共に利用者に自然な操作感を与えることができる。
【0035】
なお、フリップボタンB1が利用者によって操作されると、
図8に示す状態を経ずに
図7の状態と
図9の状態が入れ替わるように制御される。このとき、領域A1-1と領域A1-2が表裏の関係にあり、フリップボタンB1の操作によってこれらが反転するようなアニメーションで表示されてもよい。
【0036】
図7に示す状態において「支払う」ボタンB2が操作されると、
図10に示す支払い画面IM2に遷移する。
図10は、決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。図示するように、この支払い画面IM2は、コード画像CD、チャージ残高すなわち利用可能額などが表示される領域A3を含み、領域A3を囲む部分の色(背景色)が第1群の色で表示されている。
【0037】
一方、
図9に示す状態において「支払う」ボタンB2が操作されると、
図11に示す支払い画面IM2に遷移する。
図11は、決済アプリ20の支払い画面IM2の一例を示す図である。図示するように、この支払い画面IM2は、コード画像CD、後払い(クレジット払い)の利用可能額などが表示される領域A3を含み、領域A3を囲む部分の色(背景色)が第2群の色で表示されている。
【0038】
このように、決済アプリ20は、チャージ残高による支払いが選択されている場合に第2領域A2などを第1群の色で表示し、後払いによる支払いが選択されている場合、それらを第2群の色で表示させる。これによって、利用者は、現在の電子決済の決済方法設定がいずれになっているかの認識を継続して維持することができる。トップ画面IM1の表示色だけが第1群の色と第2群の色の間で切り替えられ、支払い画面IM2に遷移した後は表示色による区別がなくなってしまう場合、支払い段階において利用者が、決済方法設定を直感的に認識することができないことが懸念されるが、上記のように表示色を制御することでこうした懸念を解消することができる。
【0039】
[トップ画面制御の第2例]
第1領域A1がスワイプされている間の画面制御は、以下のように行ってもよい。
図12は、第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第2例を示す図である。この例において、決済アプリ20は、利用者の横方向のスワイプが開始されると、領域A1-1を円弧状に(図中、Z方向(利用者端末装置10の表示面の法線方向)に沿った軸を中心とした円弧に近い軌跡で)横方向にスライドさせ、領域A1-2を画面の端(正面部の斜め下方)から出現させると共に正面部に向かって移動させる。その他、
図7、9-11で説明した事項については同様であってよい。第2例においても、第2領域A2においてチャージを指示するボタンB3は、スワイプの進行に応じて後払いに関する各種操作を行う画面を呼び出すためのボタンB4に置き換えられるが、例えば、スワイプの終盤あるいは完了時点において、ボタンB3が縦方向に(図中、X方向に沿った軸を中心として)回転してボタンB4に変化するように見えるアニメーションで表示されてもよい。第3~第5例についても同様である。
【0040】
[トップ画面制御の第3例]
図13は、第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第3例を示す図である。この例において、決済アプリ20は、利用者の横方向のスワイプが開始されると、領域A1-1および領域A1-2の制御は第1例と同様に行うが、第2領域A2の表示色についてはスワイプの進捗に応じて第1群の色で表示される部分と、第2群の色で表示される部分との割合が徐々に変化するように、第2領域A2を表示する。このとき、決済アプリ20は、領域A1-2と第2群の色が表示される部分とが同じ方向に連動して移動するように表示を行う。なお、「支払う」ボタンが設けられた領域の表示色については第2例と同様に制御されてよい。
【0041】
[トップ画面制御の第4例]
図14および
図15は、トップ画面IM1の制御の第4例を示す図である。
図14は、スワイプ操作がされる前の状態を示しており、領域A1-1の背後に見える位置に領域A1-2が小さく表示されている。この例において、決済アプリ20は、利用者の横方向のスワイプが開始されると、領域A1-1が横方向(図中、Y方向(利用者端末装置10の長辺方向)に沿った軸を中心として)回転して元の領域A1-2の位置(背面側)に移動し、領域A1-2が横方向に回転して元の領域A1-1の位置(表面側)に移動するように見えるように、これらの表示制御を行う。第2領域A2の表示色の制御については第1例と同様であってよい。
【0042】
第4例において、領域A1-1または領域A1-2がタップされることに応じて、領域A1-1と領域A1-2とを並べて表示するようにしてもよい。
図16は、領域A1-1と領域A1-2とが並べて表示される様子を示す図である。
【0043】
第4例において、スワイプ操作がされる前の状態で、領域A1-1、領域A1-2のうち裏面側にあるものが小さく表示されないようにしてもよい。
【0044】
[トップ画面制御の第5例]
図17は、第1領域A1がスワイプされている中間時点におけるトップ画面IM1の第5例を示す図である。この例において、決済アプリ20は、利用者の縦方向のスワイプが開始されると、領域A1-1が縦方向に(図中、X方向に沿った軸を中心として)回転して元の領域A1-2の位置(背面側)に移動し、領域A1-2が横方向に回転して元の領域A1-1の位置(表面側)に移動するように見えるように、これらの表示制御を行う。第2領域A2の表示色の制御については第1例と同様であってよい。
【0045】
なお、トップ画面制御の各例は、適宜に組み合わせて実装することができる。例えば、領域A1-1、領域A1-2の移動について第2例のように行うと共に、領域A2の表示色の制御を第3例のように行ってもよい。
【0046】
<その他の実施形態>
実施形態では、決済アプリ20の表示画面の表示色は、専ら決済アプリ20が切替えのための判定処理およびレンダリングを行うことで制御されるものとしたが、決済サーバ100が表示色の制御を行ってもよい。この場合、決済サーバ100が表示制御部を備え、上記説明した決済アプリ20が行うトップ画面制御と同等の処理を行う。
【0047】
以上説明した実施形態によれば、タッチパネルを有する端末装置に、決済サーバと協働して行われる電子決済に使用されるコード画像が表示される第1領域と、電子決済における一以上の機能を呼び出すためのアイコンが設けられた第2領域とを表示させ、第1領域がスワイプされるのに応じて、電子決済の方法を、予めチャージされて決済サーバによって管理されているチャージ残高による第1方法と、事後決済による第2方法との間で切り替えるための処理を行わせ、第1領域がスワイプされるのに応じて、第2領域の表示色を、第1方法に対応した第1群の色と、第2方法に対応した第2群の色との間で切り替えると共に、スワイプの開始時点と完了時点との間の中間時点において、第2領域を中間状態で表示させることで、容易に呼び出し可能な機能を充実させると共に利用者に自然な操作感を与えることができる。
【0048】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0049】
10 利用者端末装置
20 決済アプリ
100 決済サーバ
120 決済コンテンツ提供部
130 決済処理部
140 情報管理部
【要約】
【課題】容易に呼び出し可能な機能を充実させると共に利用者に自然な操作感を与えること。
【解決手段】タッチパネルを有する端末装置に、決済サーバと協働して行われる電子決済に使用されるコード画像が表示される第1領域と、前記電子決済における機能を呼び出すための一以上のアイコンが設けられた第2領域とを表示させ、前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記電子決済の方法を、予めチャージされて前記決済サーバによって管理されているチャージ残高による第1方法と、事後決済による第2方法との間で切り替えるための処理を行わせ、前記第1領域がスワイプされるのに応じて、前記第2領域の表示色を、前記第1方法に対応した第1群の色と、前記第2方法に対応した第2群の色との間で切り替えると共に、前記スワイプの開始時点と完了時点との間の中間時点において、前記第2領域を中間状態で表示させる、ためのアプリケーションプログラム。
【選択図】
図8