(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-16
(45)【発行日】2024-04-24
(54)【発明の名称】大会システム、大会システムの制御方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240417BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240417BHJP
A63F 13/30 20140101ALI20240417BHJP
A63F 13/71 20140101ALI20240417BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/79
A63F13/30
A63F13/71
(21)【出願番号】P 2019095177
(22)【出願日】2019-05-21
【審査請求日】2022-05-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000169477
【氏名又は名称】株式会社コナミアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100099645
【氏名又は名称】山本 晃司
(74)【代理人】
【識別番号】100161090
【氏名又は名称】小田原 敬一
(72)【発明者】
【氏名】片桐 翔太
【審査官】阿部 圭子
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-187221(JP,A)
【文献】特開2004-113490(JP,A)
【文献】国際公開第2019/026327(WO,A1)
【文献】特開2013-042905(JP,A)
【文献】特開2003-233761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 ー 99/00
A63F 13/79
A63F 13/30
A63F 13/71
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアントとして機能するゲーム装置を有するゲームシステムに用いられるとともに、サーバを備え、前記ゲーム装置が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システムであって、
前記サーバは、
ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項を設定して保存する設定手段と、
前記保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステムの
前記ユーザに対して提供するコード提供手段と、
前記ゲームをプレイする
プレイヤが
、前記ユーザによって配布された前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項を判別する判別手段と、
前記可視コードを読み取らせた前記
プレイヤに前記ゲーム大会において前記ゲームをプレイさせるために用いる情報を、前記判別された大会要項に基づいて前記ゲーム装置へ送信する処理手段と、
を備える、大会システム。
【請求項2】
前記サーバは、前記大会情報に基づいて、前記可視コードを読み取らせた前記
プレイヤを前記ゲーム大会の参加者として承認し、前記
プレイヤが承認された場合に、前記
プレイヤを前記大会情報と関連付けて保存する承認手段をさらに備える、請求項1に記載の大会システム。
【請求項3】
前記処理手段は、前記ゲームをプレイする前記
プレイヤが承認された場合に、前記
プレイヤがプレイする前記ゲームのプレイ結果を前記大会情報と関連付けて保存する、請求項1又は2に記載の大会システム。
【請求項4】
前記可視コードは、前記ゲーム装置において読み取り可能な二次元コードであり、
前記判別手段は、前記二次元コードが含む前記大会情報を取得する、請求項1から3のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項5】
前記サーバは、前記可視コードを表示するコード表示手段をさらに備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項6】
前記コード提供手段は、前記可視コードが印刷された媒体を提供する媒体提供手段に対して、前記可視コードを提供する、請求項1から5のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項7】
前記大会要項は、参加条件及び勝利条件の少なくとも一方を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項8】
前記サーバは、
前記大会情報と関連付けて保存された前記プレイ結果に基づいて、前記ゲームをプレイする各
プレイヤの成績を判定する成績判定手段と、
前記取得した大会情報に対応する成績を表示する成績表示手段をさらに備える、請求項3に記載の大会システム。
【請求項9】
前記コード提供手段は、前記ゲームをプレイする前記
プレイヤを識別するユーザ識別情報と関連付けて前記可視コードを提供する、請求項1から8のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項10】
前記サーバは、前記取得した大会情報に対応する付加サービスを提供するサービス提供手段をさらに備える、請求項1から9のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項11】
前記ゲームをプレイさせるために用いる情報は、前記ゲーム大会のゲームモード又は課題曲を示す情報、前記ゲーム大会において前記
プレイヤがプレイする前記ゲームのゲームデータ、及び前記ゲーム大会においてプレイされる前記ゲームの提供に用いられる情報の少なくともいずれかを含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の大会システム。
【請求項12】
クライアントとして機能するゲーム装置を有するゲームシステムに用いられるとともに、サーバを備え、前記ゲーム装置が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システムの制御方法であって、
前記サーバは、
ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項を設定して保存し、
前記保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステムの
前記ユーザに対して提供し、
前記ゲームをプレイする
プレイヤが
、前記ユーザによって配布された前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項を判別し、
前記可視コードを読み取らせた前記
プレイヤに前記ゲーム大会において前記ゲームをプレイさせるために用いる情報を、前記判別された大会要項に基づいて前記ゲーム装置へ送信する、制御方法。
【請求項13】
クライアントとして機能するゲーム装置を有するゲームシステムに用いられるとともに、前記ゲーム装置が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システム用のコンピュータプログラムであって、
前記大会システムはコンピュータを備え、
前記コンピュータプログラムは、
ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項を設定して保存する設定手段と、
前記保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステムの
前記ユーザに対して提供するコード提供手段と、
前記ゲームをプレイする
プレイヤが
、前記ユーザによって配布された前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項を判別する判別手段と、
前記可視コードを読み取らせた前記
プレイヤに前記ゲーム大会において前記ゲームをプレイさせるために用いる情報を、前記判別された大会要項に基づいて前記ゲーム装置へ送信する処理手段として、
前記コンピュータを機能させる、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視コードをユーザに対して提供する大会システム、大会システムの制御方法、及び大会システム用のコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
イベント管理システムとして、特許文献1には、開催側会員がポイントを投資してイベントを開催するシステムが開示されている。このイベント管理システムでは、選抜された参加側会員が、事前に参加又は不参加の選択を行い、イベント当日には、参加者が実際にイベントに参加したか否かを確認する処理が行われる。そして、参加側会員がイベントに実際に参加すると、参加者ポインが加算される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなシステムによってゲーム大会を開催する場合、ゲーム大会に参加するユーザの予定が合わなかったりして、参加するユーザの数が確定せずにゲーム大会の開催が危ぶまれることが多い。また、ゲーム大会を管理する大会システムとしては、決められた時間に特定の店舗において開催される大会を、店舗運営者が設定できるシステムが考えられる。一方、店舗においてゲーム大会に参加してゲームをプレイするユーザ(以下、プレイヤという)がゲーム大会を開催する場合には、参加者の事情を考慮することが多く、開催要項を事前に確定させることが難しいという課題がある。例えば、開催時間が不定期である、参加人数が開催直前まで定まらない、又は事情により会場に来れない参加者がいる等の事情によって、大会要項を事前に確定させることは難しい。そのため、大会の参加が承認される条件に柔軟性を持たせて、より参加しやすいゲーム大会を管理する大会システムが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る大会システムは、クライアントとして機能するゲーム装置を有するゲームシステムに用いられるとともに、サーバを備え、前記ゲーム装置が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システムであって、ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項を設定して前記サーバに保存する設定手段と、前記保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステムのユーザに対して提供するコード提供手段と、前記ゲームをプレイするユーザが前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項を判別する判別手段と、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、前記判別された大会要項に基づいて処理する処理手段と、を備える。
【0006】
また、本発明の一態様に係る制御方法は、クライアントとして機能するゲーム装置を有するゲームシステムに用いられるとともに、サーバを備え、前記ゲーム装置が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システムの制御方法であって、ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項を設定して前記サーバに保存し、前記保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステムのユーザに対して提供し、前記ゲームをプレイするユーザが前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項を判別し、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、前記判別された大会要項に基づいて処理する。
【0007】
また、本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、クライアントとして機能するゲーム装置を有するゲームシステムに用いられるとともに、サーバを備え、前記ゲーム装置が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システム用のコンピュータプログラムであって、前記大会システムはコンピュータを備え、前記コンピュータプログラムは、ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項を設定して前記サーバに保存する設定手段と、前記保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステムのユーザに対して提供するコード提供手段と、前記ゲームをプレイするユーザが前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項を判別する判別手段と、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、前記判別された大会要項に基づいて処理する処理手段として、前記コンピュータを機能させる。
【0008】
これにより、ユーザは、自ら設定した大会要項と関連付けられた可視コードを取得して配布できる。そして、ゲーム大会に参加してゲームをプレイするプレイヤは、取得した可視コードを入力するのみで大会に参加できる。そのため、ゲーム大会を開催するユーザは、複雑な手続きを取らずにゲーム大会を開催できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図9】第2実施形態に係る大会システムの概略ブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための例示的な実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の実施形態において説明する寸法、材料、形状及び構成要素の相対的な位置は任意に設定でき、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更できる。また、特別な記載がない限り、本発明の範囲は、以下に具体的に記載された実施形態に限定されない。
【0011】
[第1実施形態]
図1に示すように、クライアントとして機能するゲーム機30及びユーザ端末40を有するゲームシステム100は、センターサーバ20と、ゲーム機30とを備える。サーバの一例であるセンターサーバ20は、サーバ装置として機能する。また、ゲーム装置の一例であるゲーム機30は、センターサーバ20に所定のネットワーク50を介して接続可能である。一例として、ゲーム機30は、店舗31等の所定の施設に設置されている。さらに、ゲームシステム100は、ネットワーク50を介してセンターサーバ20と接続可能なユーザ端末40を備える。
【0012】
センターサーバ20は、複数のコンピュータとしてのサーバユニット21が組み合わされることにより一台の論理的なサーバ装置として構成されている。ただし、単一のサーバユニット21によりセンターサーバ20が構成されてもよい。あるいは、クラウドコンピューティングを利用して論理的にセンターサーバ20が構成されてもよい。センターサーバ20は、ゲーム機30又はゲーム機30のユーザに対して、ゲーム装置用の各種サービスを提供する。このサービスは、ネットワーク50を介してゲーム機30のプログラム或いはデータを配信し、更新する配信サービスを含んでいる。センターサーバ20は、この配信サービスを通じて、各ゲーム機30にゲームの提供に必要な各種のプログラム或いはデータを適宜に配信する。
【0013】
ゲーム装置用のサービスは、ゲーム機30からプレイヤのユーザ識別情報をセンターサーバ20が受け取って、プレイヤを認証するサービスを含んでいてもよい。なお、ゲームシステム100のユーザは、後述する大会要項を入力可能な者を意味する。そのため、大会を開催するユーザには、店舗31を運営する店舗運営者、ゲーム機30を管理するオペレータ、及びゲーム機30においてゲームをプレイするプレイヤが含まれる。以下では原則的に、大会情報を入力したユーザをユーザとして説明し、ゲーム機30においてゲームをプレイするユーザをプレイヤとして説明する。ただし、ユーザは、プレイヤとして大会に参加してもよい。
【0014】
ゲーム装置用のサービスは、認証したプレイヤのプレイ結果を含むプレイデータをゲーム機30からセンターサーバ20が受け取って保存するサービスを含んでいてもよい。さらに、ゲーム装置用のサービスは、センターサーバ20が保存するプレイデータを、ゲーム機30に提供するサービスを含んでいてもよい。その他に、ゲーム装置用のサービスは、ネットワーク50を介して複数のプレイヤが共通のゲームをプレイする際に、センターサーバ20がプレイヤ同士をマッチングするサービスを含んでいてもよい。また、ゲーム装置用のサービスは、センターサーバ20がプレイヤから料金を徴収するサービスを含んでいてもよい。
【0015】
センターサーバ20は、ネットワーク50を介してユーザ端末40のユーザに各種のWebサービスを提供する。例えば、センターサーバ20は、ゲーム機30が提供するゲームを用いたゲーム大会を開催するサービスを提供する。また、Webサービスは、ゲーム機30が提供するゲームに関する各種のゲーム用情報を提供するサービス、各ユーザ端末40に各種データ或いはソフトウェアを配信(データ等のアップデートを含む)するサービス、ユーザによる情報発信、交換、及び共有のための交流の場を提供するサービス、及び各ユーザを識別するためのユーザ識別IDを付与するサービスを含んでいてもよい。
【0016】
ネットワーク50は、センターサーバ20に対してゲーム機30及びユーザ端末40をそれぞれ接続できるように構成されている。一例として、ネットワーク50は、TCP/IPプロトコルを利用してネットワーク通信を実現するように構成されている。具体的には、LAN52が、センターサーバ20及びゲーム機30のそれぞれと、インターネット51とを接続している。そして、WANとしてのインターネット51とLAN52とが、ルータ53を介して接続されている。ユーザ端末40も、インターネット51に接続されるように構成されている。代替的に、ゲーム機30と店舗31のルータ53との間にローカルサーバが設置されていてもよい。ゲーム機30は、このローカルサーバを介して、センターサーバ20と通信可能に接続できる。センターサーバ20のサーバユニット21は、LAN52に代えて又は加えてインターネット51により、相互に接続されていてもよい。
【0017】
ゲーム機30は、所定の対価である料金の支払いと引き換えに、対価に対応した範囲でユーザにゲームをプレイさせる商業用(業務用)ゲーム装置である。このゲーム機30は、アーケードゲーム機と呼ばれることがある。また、ゲーム機30はコンピュータ装置であり、多数のユーザにゲームを繰り返しプレイさせて収益を上げることを主たる目的として、店舗31に設置される。ゲーム機30は、一例として、落下するオブジェクトが判定ライン到達するタイミングに合わせて操作ボタンを操作する音楽ゲームを提供する。なお、ゲーム機30は、音楽ゲーム以外の各種のゲーム、例えばクイズゲーム、スポーツゲーム、アクションゲーム、及びロールプレイングゲーム等を提供してもよい。以下では、音楽ゲームを提供する場合を例に挙げて説明する。
【0018】
ユーザ端末40は、ネットワーク接続が可能であるコンピュータ装置である。例えば、ユーザ端末40は、据置型又はブック型のパーソナルコンピュータ41、及び携帯電話(スマートフォンを含む)のようなモバイル端末装置42を含む。その他にも、据置型の家庭用ゲーム装置、携帯型ゲーム装置、及び携帯型タブレット端末装置等の各種のコンピュータ装置が、ユーザ端末40に含まれる。ユーザ端末40は、各種のコンピュータソフトウェアを実装することにより、センターサーバ20が提供する種々のサービスをユーザに享受させることが可能である。
【0019】
次に、
図2を参照して、本実施形態に係る発明の概要を説明する。ゲーム大会を開催するユーザは、ユーザ端末40を用いてセンターサーバ20が提供するWebページにアクセスする。そして、ユーザは、Webページから大会名、開催期間、及び参加条件等を含む大会要項を入力し、センターサーバ20に保存する。これにより、入力した内容に応じたゲーム大会が設定される。このとき、大会要項を識別する大会情報、例えば大会識別IDが生成される。
【0020】
コード提供部81は、大会情報を含む可視コードを生成して発行する。例えば、可視コードには、大会情報である大会識別ID、又は大会情報を特定可能な識別情報が記録される。この可視コードは、例えば、QRコード(登録商標)等の二次元コード、バーコード等の一次元コード、及び所定の文字又は記号によって構成される識別コード等を含む。なお、コード提供部81は、大会要項を含む可視コードを生成してもよい。この場合、ユーザ端末40又はゲーム機30のそれぞれの制御部をコード提供部81として機能させてもよい。ただし、大会情報のみを含む可視コードを生成することによって、可視コードを簡素化できる。
【0021】
コード提供部81は、発行した可視コードをユーザに提供する。例えば、コード提供部81は、サーバ制御部26が生成したWebページに可視コードを表示する。そして、ユーザは、ユーザ端末40を用いて当該Webページにアクセスして可視コードを取得できる。ユーザは、取得した可視コードを配布してゲーム大会の参加者を募集できる。例えば、ユーザは、可視コードを画像データとして保存して、参加を促したいプレイヤAに電子メールにて送付できる。もしくは、ユーザは、SNS(Social Networking Service)を介して可視コードを配布できる。また、コード提供部81は、可視コードと大会要項の概要とWebページに表示してもよい。プレイヤAは、この概要を見て、好きな大会の可視コードを取得できる。これにより、不特定のプレイヤに対してゲーム大会の参加を促すことができる。
【0022】
プレイヤAは、大会の対象となるゲーム機30にてゲームをプレイするときに、ユーザ端末40に可視コードを表示させてゲーム機30に読み取らせる。例えば、プレイヤAは、ICカード又はユーザ端末40をゲーム機30に読み取らせて、ユーザ認証を受けることによってゲームシステム100にログインする。その後、プレイヤAは、認証された状態において、可視コードをゲーム機30に読み取らせる。センターサーバ20は、ゲーム機30から可視コードに含まれる大会情報を取得して、プレイヤAが大会に参加できるか否かを判断する。そして、参加条件(例えば、開催期間、参加人数、プレイ条件、及び開催店舗)を満たしていれば、センターサーバ20は、プレイヤAの参加を承認する。そして、センターサーバ20は、大会情報とプレイヤAのユーザ識別情報とを関連付けて保存する。
【0023】
参加が承認されると、センターサーバ20は、大会要項に基づいてプレイ情報を処理して、設定された課題曲等をゲーム機30に送信する。そして。プレイヤAは、ゲーム機30が提供するゲームをプレイする。センターサーバ20は、大会要項に基づいて、プレイヤAによる楽曲の選択又はゲームモードの選択が制限されるように、プレイ情報を処理してもよい。例えば、センターサーバ20は、プレイヤAがプレイする楽曲又はゲームモードが大会要項に基づいてゲームデータに自動的に設定されるように指定するプレイ情報を、ゲーム機30に送付してもよい。
【0024】
プレイヤAによるプレイが終了すると、大会情報と関連付けたプレイ結果Aとしてセンターサーバ20に保存される。すなわち、可視コードを読み取らせて参加が承認されたプレイヤAによるプレイ結果は、大会情報と関連付けて保存される。そして、センターサーバ20は、開催期間が満了した、成績判定可能な最大人数に到達した、又は参加可能な最大人数に到達した等の終了条件を満たすと判断すると、保存されたプレイ結果に基づいて、ゲームをプレイした各プレイヤの成績を判定する。そして、センターサーバ20は、大会に参加した各プレイヤのプレイ結果と大会要項の勝利条件とに基づいて成績(例えば、ランキング)を生成する。
【0025】
また、終了条件は、上記した開催期間の満了等の参加終了条件に加えて、参加したプレイヤのプレイ終了条件が含まれる。このプレイ終了条件は、参加終了条件を満たし、かつ勝敗の判定に必要な各プレイヤのプレイ結果が保存されたことによって満たされる。例えば、大会要項において一回のプレイのプレイ結果によって勝敗が判定される場合、参加終了条件とプレイ終了条件とは、短い時間の間に満たされる。一方、大会要項において複数回のプレイのプレイ結果によって勝敗が判定される場合、参加終了条件が満たされても、プレイ終了条件が満たされない時間が長くなる。すなわち、プレイヤの参加が承認された日に参加終了条件が満たされ、その後の日にプレイヤが複数回のプレイを終了させると、プレイ終了条件が満たされない時間が長くなる。
【0026】
大会終了後、センターサーバ20は、大会に参加したプレイヤAに対して成績を表示する。例えば、プレイヤAが可視コードをゲーム機30に読み取らせると、ゲーム機30から大会情報を取得したセンターサーバ20は、プレイヤAの成績をゲーム機30に表示させる。そして、プレイヤAは、ゲーム機30が表示する自らの成績(例えば順位)を閲覧できる。なお、センターサーバ20は、何人も閲覧できるように、成績(例えばランキング)を表示するWebページを生成してもよい。
【0027】
大会開催中に、大会に参加しないプレイヤBは、ゲーム機30が提供する通常ゲームをプレイできる。プレイヤBは、大会の対象となるゲーム機30にログインしてゲームをプレイする。このとき、プレイヤBは、可視コードをゲーム機30に読み取らせない。この場合、センターサーバ20は、プレイヤBのプレイ結果Bのみ、すなわちプレイ結果Bを大会情報と関連付けずに保存する。なお、プレイヤAの参加が承認されなかった場合、又はプレイヤAが可視コードを読み取らせなかった場合も、センターサーバ20はプレイ結果Aを大会情報と関連付けずに保存する。
【0028】
これにより、大会に参加しないプレイヤBがプレイする場合、ゲーム機30は通常ゲームを提供できる。そのため、大会開催期間であっても、大会に参加しないプレイヤがゲーム機30をプレイできる。開催期間中に大会に参加しないプレイヤによるプレイを制限する場合、大会の開催には店舗運営者の許諾を要することとなり、開催の障壁が高くなってしまう。しかし、可視コードを読み取らせない場合にゲーム機30が通常ゲームを提供できることによって、店舗運営者の許諾が不要となり簡単に大会を開催できる。さらに、大会に参加するプレイヤも、可視コードを読み取らせないことによって、ゲーム機30が提供する通常ゲームで大会参加前の練習を行うことができる。ここで、通常ゲームとは、例えば、大会情報と関連付けずにプレイ結果が保存されるゲームを意味する。さらに、大会では通常ゲームでは提供されない特別なゲームを提供してもよい。この場合、ゲーム機30は、可視コードを読み取らせた場合にのみ特別なゲームを提供する。
【0029】
[サーバの構成]
図3を参照してゲームシステム100の制御系について説明する。センターサーバ20は、センターサーバ20を制御するサーバ制御部26と、センターサーバ20の制御プログラムPGAを記憶したサーバ記憶部としてのサーバメモリ23とを備えている。サーバ制御部26は、所定のプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサと、その他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータとして構成されている。そして、センターサーバ20は、ゲームシステム100に用いられるとともに、ゲーム機30が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システムとして機能する。大会システムは、さらにゲーム機30及びユーザ端末40の少なくとも一方を備えていてもよい。ただし、以下では特に言及した場合を除いて、センターサーバ20が大会システムとして機能する例について説明する。
【0030】
一例として、サーバ制御部26のプロセッサは、CPU(Central Processing Unit)、又はMPU(Micro-Processing Unit)であり、サーバメモリ23に記憶されたプログラムに基づいて、装置全体を制御すると共に、各種処理についても統括的に制御する。また、サーバメモリ23は、プロセッサが動作するためのシステムワークメモリであるRAM(Random Access Memory)、並びにプログラム及びシステムソフトウェアを格納するROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)及びSSD(Solid State Drive)等の記憶装置を含む。
【0031】
本実施形態では、CPUが、ROM又はHDDに記憶された制御プログラムに従って、種々の演算、制御、及び判別等の処理動作を実行できる。また、サーバ制御部26には、所定の指令及びデータを入力するキーボード若しくは各種スイッチを含む操作部が、有線接続又は無線接続されている。また、サーバ制御部26には、装置の入力状態、設定状態、計測結果、及び各種情報を表示する表示部が、有線接続又は無線接続されている。さらに、サーバ制御部26は、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、CF(Compact Flash)カード、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬記録媒体、又はインターネット上のサーバ等の外部記憶媒体に記憶されたプログラムに従って制御を行うこともできる。
【0032】
サーバメモリ23は、ハードディスク及び半導体記憶装置等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体)を含んだ外部記憶装置である。サーバメモリ23は、一つの記憶ユニット上に全てのデータを保持してもよいし、複数の記憶ユニットにデータを分散して記憶してもよい。そして、サーバメモリ23は、必要な各種の処理をサーバ制御部26に実行させるコンピュータプログラムの一例として、プログラムPGAを記録している。サーバ制御部26は、プログラムPGAを実行することによって、ユーザに音楽ゲームを含む各種のサービスを提供する。
【0033】
また、サーバメモリ23は、大会要項D1、大会に参加したプレイヤを示す参加ユーザ情報D2、プレイ結果を示すプレイ結果情報D3A、及びプレイヤの成績を示す成績情報D4を記憶している。さらに、サーバメモリ23は、音楽ゲーム用の各種のデータを記憶している。一例として、サーバメモリ23は、画像データと、楽曲データと、譜面データとを記憶している。画像データは、例えば、アイコン、各オブジェクト、及び背景等のデータを含んでいる。また、楽曲データは、楽曲、効果音及び演出音等のデータを含んでいる。そして、譜面データは、ゲームの操作手順を定義したデータであり、例えばオブジェクトの種類、操作すべきタイミング、ゲーム画面における判定ラインへの到達位置等のデータを含んでいる。
【0034】
大会要項D1は、ユーザ端末40を介したユーザからの入力に従って、設定される情報である。そして、サーバ制御部26の大会要項設定部82は、入力された大会要項を、大会情報と関連付けて保存する。すなわち、各ゲーム大会の大会要項D1は、大会情報によって識別されて特定できる。この大会情報は、例えば、大会要項D1ごとに固有の大会識別IDであるが、大会要項D1を識別できれば入力日時等の他の識別情報であってもよい。なお、以下では大会情報の一例として大会識別IDを用いる場合について説明する。
【0035】
大会要項D1は、参加条件及び勝利条件の少なくとも一方を含んでいる。さらに、大会要項D1は、例えば、大会名称、ユーザが指定した参加者を識別するユーザ識別情報、当該ユーザ識別情報に関連付けられた可視コードを示すデータ(一例として画像データ)、及びユーザ名等の大会に関連する情報(大会内容)を含んでいる。
【0036】
参加条件は、例えば、対象ゲーム、開催期間、参加人数、プレイ条件、開催店舗、及び参加可能ユーザ等を示している。対象ゲームは、大会の対象ゲームを提供するゲーム機の機種、及び対象ゲームの名称等を示しており、プレイヤは、対象ゲームをプレイすることによって大会に参加できる。開催期間は、開催日、開催時間、開始日及び終了日、並びに開始時間及び終了時間等を示しており、プレイヤは、開催期間にゲームをプレイすることによって大会に参加できる。参加人数は、参加可能な最大人数、大会を開催するための最小人数等を示しており、例えば最大人数に達するまではプレイヤが大会に参加できるように設定すること、最小人数に達したらプレイヤが大会に参加できるように設定すること、又は開催中全てのプレイヤの参加を受け付けるように設定することができる。
【0037】
プレイ条件は、プレイヤのレベル、累計プレイ回数、及び累計プレイ期間等を示しており、条件に達しているプレイヤのみが大会に参加できる。開催店舗は、店舗31の名称、及び店舗31が所在する都道府県名等を示しており、プレイヤは、該当する店舗31に設置されたゲーム機30が提供するゲームをプレイすることによって大会に参加できる。参加可能ユーザは、大会を開催するユーザが入力したユーザ識別情報、及び当該ユーザと所定の関係にあるユーザ(例えばフレンドとして登録されているユーザ)に対応するユーザ識別情報等を示している。参加可能ユーザが設定された場合、該当するユーザ識別情報に対応するプレイヤのみが大会に参加できる。
【0038】
勝利条件は、課題曲(一曲又は複数曲等)、挑戦回数(一回又は複数回等)、プレイモード(通常モード又は上級モード等)、その他の勝敗判定方法(得点、ミスした回数、及びコンボ数等)等のプレイヤ同士の勝敗又は順位等の成績を決めるための条件を示している。例えば、課題曲が設定された場合、設定された課題曲をプレイしたプレイヤのうち、最も高い得点を得たプレイヤが勝利するように設定できる。また、挑戦回数が設定された場合、複数回ゲームをプレイして各プレイヤが得た得点のうち最も高い得点を比較して、より高い得点を得たプレイヤが勝利するように設定できる。また、プレイモードが設定された場合、設定されたモードをプレイしたプレイヤのうち、最も高い得点を得たプレイヤが勝利するように設定できる。また、勝敗判定方法としてミスした回数が設定された場合、よりミスした回数が少ないプレイヤが勝利するように設定できる。なお、プレイヤの順位は大会開催中であっても判定でき、優勝者は大会が終了した時に判定できるが、トーナメント戦である場合には一回の対戦ごとに勝敗が判定される。
【0039】
参加ユーザ情報D2は、大会に参加するプレイヤ又は大会に参加したプレイヤを特定する情報であり、例えば、大会識別IDと関連付けられたユーザ識別情報である。一例として、参加ユーザ情報D2は、プレイヤが承認された場合に、当該プレイヤのプレイデータに参加する大会の大会識別IDを含めることによって、サーバメモリ23に保存される。また、参加ユーザ情報D2は、大会識別IDと関連付けられたユーザ識別情報を記録することによって、サーバメモリ23に保存できる。
【0040】
ユーザ識別情報は、各プレイヤを識別するように設定された、プレイヤ毎にユニークな情報である。一例として、ユーザ識別情報は、所定の文字又は記号によって構成されるユーザ識別IDである。また、ユーザ識別情報は、プレイヤの個人情報と関連付けられていてもよい。この個人情報は、プレイヤがユーザ端末40等を用いて入力でき、サーバメモリ23に保存されている。一例として、個人情報は、氏名、住所、及び電話番号等のユーザ個人を特定できる情報、及びプレイヤが設定した暗証番号等を含んでいる。
【0041】
プレイ結果情報D3Aは、プレイヤがゲームをプレイして得た得点等の、プレイヤがプレイしたゲームのプレイ結果であり、大会識別IDと関連付けて保存されている。また、プレイ結果情報D3Aは、大会要項の勝利条件に対応させることができる。例えば、勝利条件が課題曲の得点である場合、プレイ結果情報D3Aは、大会に参加したプレイヤがプレイした課題曲の得点を、大会識別IDと関連付けられたプレイ結果として含むことになる。
【0042】
成績情報D4は、ゲームをプレイした各プレイヤの成績であり、プレイ結果情報D3Aに基づいて判定され、大会識別IDと関連付けて保存されている。例えば、成績情報D4は、大会におけるプレイヤの順位、及び大会におけるプレイヤのランク等である。
【0043】
図3に示すように、サーバ制御部26は、論理的装置として、処理手段の一例である処理部71と、コード提供手段の一例であるコード提供部81とを備えている。これらの論理的装置は、サーバ制御部26のハードウェア資源と、ソフトウェア資源としてのプログラムPGAとの組合せによって実現される。具体的に、プログラムPGAは、クライアントとして機能するゲーム機30及びユーザ端末40を有するゲームシステム100に用いられる大会システム用のコンピュータプログラムである。
【0044】
センターサーバ20はコンピュータを備え、プログラムPGAは、当該コンピュータを大会要項設定部82と、コード提供部81と、大会要項判別部72と、処理部71として機能させる。大会要項設定部82は、ユーザ端末40を介したユーザからの入力に従って、ゲーム大会の大会要項を設定してセンターサーバ20に保存する。また、コード提供部81は、保存された大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを、ゲームシステム100のユーザに対して提供する。また、大会要項判別部72は、ゲームをプレイするプレイヤが可視コードをゲーム機30のコード読取部37に読み取らせた場合に、可視コードに記録された大会情報を取得するとともに、取得した大会情報に対応する大会要項D1を判別する。また、処理部71は、可視コードを読み取らせたプレイヤがプレイするゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、判別された大会要項D1に基づいて処理する。
【0045】
処理部71は、判別手段の一例である大会要項判別部72と、承認手段の一例である参加承認部73と、成績判定手段の一例である成績判定部74と、成績表示手段の一例である成績表示部75と、サービス提供手段であるサービス提供部76とを有している。さらに、処理部71は、可視コードに記録された大会識別IDを取得する大会情報取得部77を有している。また、コード提供部81は、可視コードを発行するコード発行部83と、設定手段の一例である大会要項設定部82と、コード表示手段の一例であるコード表示部84とを有している。
【0046】
ゲームをプレイするユーザが可視コードをゲーム機30のコード読取部37に読み取らせた場合、ゲーム機30は、可視コードに記録された大会識別IDをセンターサーバ20に送信する。そして、大会情報取得部77は、受信した大会識別IDを取得して大会要項判別部72に受け渡す。これにより、大会要項判別部72は、可視コードが含む大会識別IDを取得する。そして、大会要項判別部72は、取得した大会識別IDに対応する大会要項D1を、サーバメモリ23に記憶された大会要項D1の中から判別する。代替的に、ゲーム機30は、可視コードをセンターサーバ20に送信してもよい。この場合、大会情報取得部77は、可視コードから大会識別IDを取得して大会要項判別部72に受け渡す。これにより、大会要項判別部72は、可視コードに記録された大会識別IDを取得する。さらに、可視コードが大会要項D1を示す情報を含む場合、大会要項判別部72は、大会情報取得部77を介して可視コードから大会要項D1を取得してもよい。
【0047】
処理部71は、可視コードを読み取らせたプレイヤがプレイするゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、判別された大会要項に基づいて処理する。このプレイ情報は、プレイデータ、プレイヤがプレイするゲームデータ、及び大会においてプレイされるゲームの提供に関連して用いられる情報を含む。そして、処理部71は、このプレイ情報を生成、変更、追加、及び削除等をする処理を行い、例えばゲーム機30に送付する。
【0048】
一例として、プレイ情報は、大会要項に基づいて設定される課題曲を示す情報である。そして、処理部71は、大会要項判別部72が判別して特定された大会要項に基づいて、課題曲を示す情報を生成してゲーム機30に送信する。ゲーム機30は、受信したプレイ情報に基づいて、大会要項に設定された課題曲を表示する。さらに、ゲーム機30は、課題曲に対応するゲームをプレイヤに提供する。その他に、プレイ情報は、大会要項が含む情報の少なくとも一部(例えば大会名)を含んでいてもよい。処理部71は、大会要項判別部72が判別して特定された大会要項に基づいて、大会要項に含まれる情報を生成してゲーム機30に送信する。ゲーム機30は、大会に参加するプレイヤが視認できるように、受信したプレイ情報をモニタ38に表示させる。
【0049】
参加承認部73は、ゲーム機30から取得した大会識別IDに基づいて、ゲーム機30のコード読取部37に可視コードを読み取らせたプレイヤを、ゲーム大会の参加者として承認する。すなわち、参加承認部73は、大会要項D1の参加条件を参照して、プレイヤの参加の可否を判断する。例えば、参加承認部73は、プレイヤのユーザ識別IDに基づいてプレイデータを取得して、大会要項D1に設定された参加条件(例えばレベル、累計プレイ回数、及び累計プレイ期間)を満たすか否かを判断する。
【0050】
そして、参加承認部73は、プレイヤが参加可能である場合はプレイヤを承認し、当該プレイヤのユーザ識別情報を大会識別IDと関連付けてサーバメモリ23に保存する。これにより、大会開催中及び大会終了後に参加者を特定することができる。一方、プレイヤを承認しない場合、参加承認部73は、参加条件を満たさない旨等をゲーム機30のモニタ38に表示させる。なお、参加承認部73は、プレイヤがユーザ認証を行う際にプレイヤが入力したユーザ識別情報、及びプレイヤが所有するカード等の媒体を介して読み取らせたユーザ識別情報等を取得する。さらに、可視コードがプレイヤのユーザ識別情報を含む場合、参加承認部73は、可視コード又はユーザ識別情報をゲーム機30から受信して、可視コードが含むユーザ識別情報を取得してもよい。
【0051】
さらに、処理部71は、プレイヤの参加が承認された場合に、当該プレイヤがプレイしたゲームのプレイ結果を大会識別IDと関連付けて、サーバメモリ23に保存する。そして、成績判定部74は、大会識別IDと関連付けて保存されたプレイ結果に基づいて、ゲームをプレイした各プレイヤの成績を判定する。この成績判定部74は、ゲーム大会の終了条件を満たすか否かを判断し、終了条件(参加終了条件及びプレイ終了条件)を満たすと判断した場合に成績を判定する。この終了条件は、大会要項に基づいて設定されており、例えば、開催期間が満了すること、参加可能な最大人数に到達すること、及びプレイヤが予め定められた得点を得たこと等を含む。さらに、成績表示部75は、プレイヤがゲーム機30のコード読取部37に可視コードを読み取らせた場合に、大会要項判別部72が判別した大会要項D1に対応する成績をゲーム機30のモニタ38に表示させる。例えば、成績表示部75は、ゲーム機30に当該成績を送信し、ゲーム機30のモニタ38に表示させる。
【0052】
成績表示部75は、ユーザ端末40のディスプレイ44に成績を表示させてもよい。この場合、プレイヤがユーザ端末40の読取部(不図示)に可視コードを読み取らせた場合に、大会要項判別部72が取得した大会識別IDに対応する成績をユーザ端末40のディスプレイ44に表示させる。また、成績表示部75は、インターネットを介して何人も成績を閲覧できるように、Webページに成績を表示してもよい。
【0053】
サービス提供部76は、プレイヤがゲーム機30のコード読取部37に可視コードを読み取らせた場合に、大会要項判別部72が取得した大会識別IDに対応する付加サービスを提供する。例えば、サービス提供部76は、大会に参加したプレイヤのみが閲覧及び書き込み可能なチャット又はメッセージボートを、ゲーム機30のモニタ38に表示させる付加サービスを提供する。プレイヤは、大会開催中及び大会終了後に、大会の感想、開催者に対するお礼等を書き込むことができる。また、サービス提供部76は、大会開催前に、可視コードを読み取らせたプレイヤのみが閲覧及び書き込み可能な質問チャットを表示する付加サービスを提供してもよい。
【0054】
また、サービス提供部76は、可視コードを読み取らせたプレイヤに対して、参加者を識別する情報(例えばプレイヤの名称)を通知する付加サービスを提供してもよい。例えば、サービス提供部76は、プレイヤがゲーム機30のコード読取部に可視コードを読み取らせた場合に、大会要項判別部72が取得した大会識別IDに対応する参加ユーザ情報D2をゲーム機30に送信する。そして、ゲーム機30は、参加ユーザ情報D2に基づいて、大会に参加中の複数のプレイヤの名称を、モニタ38に表示させることによって各プレイヤに通知する。さらに、参加承認部73が大会開催前に参加を承認する場合、サービス提供部76は、参加予定者を識別する情報を通知する付加サービスを提供してもよい。
【0055】
これにより、ユーザ及びプレイヤは、大会に参加予定のプレイヤ、又は大会に参加中のプレイヤを正確に特定して通知できる。この特定をシステムが行うことによって、正確にプレイヤを特定できるとともに、人間がプレイヤを特定する工程を省略できる。なお、サービス提供部76は、ゲームシステム100にログインしたユーザのみが閲覧できるように、又は何人も閲覧できるように、参加者又は参加予定者を表示する付加サービスを提供してもよい。
【0056】
さらに、サービス提供部76は、可視コードを読み取らせたプレイヤに対して、対戦相手となるプレイヤとのマッチングを行う付加サービスを提供してもよい。例えば、サービス提供部76は、プレイヤがゲーム機30のコード読取部に可視コードを読み取らせた場合に、大会要項判別部72が取得した大会識別IDに対応する参加ユーザ情報D2を参照して対戦相手を選択する。そして、サービス提供部76は、選択した対戦相手を特定する情報をゲーム機30に送信する。ゲーム機30は、当該情報に基づいて、選択されたプレイヤと対戦するゲームをプレイヤに対して提供する。なお、マッチングは、事前に参加を承認する場合には事前に行うこともできる。また、プレイヤの参加が承認された時点で、大会の進行に合わせてプレイヤ同士のマッチングを自動で行ってもよい。これにより、トーナメント形式の大会を開催することもできる。
【0057】
コード提供部81は、大会識別IDを含む可視コードを、ゲームシステム100のユーザ、すなわちゲーム大会を開催するユーザ及びゲーム大会に参加するプレイヤに対して提供するコード提供手段の一例である。また、コード提供部81は、設定手段の一例である大会要項設定部82と、可視コードを生成して発行するコード発行部83と、コード表示手段の一例であるコード表示部84とを有している。
【0058】
大会要項設定部82は、ユーザが入力したゲーム大会の大会要項を設定し、大会識別IDを生成するとともに、大会要項D1を大会識別IDと関連付けてサーバに保存する。そして、コード発行部83は、大会識別IDを含む可視コードとして、例えば、ゲーム機30において読み取り可能な二次元コードを生成してサーバメモリ23に保存する。また、コード発行部83は、大会識別IDと大会要項とを含む可視コードを発行してもよい。この場合、処理部71の大会要項判別部72は、ゲーム機30から大会識別IDに対応する大会要項を取得して、大会要項を判別する。さらに、コード発行部83は、大会情報としての大会要項を含む可視コードを発行してもよい。この場合、大会要項自体の内容によって、他の大会要項と識別することができる。
【0059】
コード提供部81は、ゲームをプレイするユーザを識別するユーザ識別情報と関連付けて可視コードを提供してもよい。この場合、コード発行部83は、ゲームをプレイするプレイヤを識別するユーザ識別情報と関連付けて可視コードを発行する。例えば、コード発行部83は、ユーザが入力した大会要項D1に参加可能ユーザが設定されている場合、当該参加可能ユーザのユーザ識別IDを含むように可視コードを発行してもよい。参加承認部73は、大会要項D1に含まれるユーザ識別IDと、可視コードに含まれるユーザ識別IDとを比較する。そして、両識別IDが一致する場合に、プレイヤの参加を承認する。また、ユーザは、大会要項を入力する際に、ユーザ識別情報と関連付けられた可視コードと、通常の可視コードとのいずれを発行するのか選択してもよい。
【0060】
コード表示部84は、サーバメモリ23に保存された可視コードを、ゲーム機30のモニタ38、及びユーザ端末40のディスプレイ44等に表示させる。例えば、コード表示部84は、インターネットを介して何人も可視コードをダウンロードできるように、可視コードを表示するWebページを生成する。このWebページは、例えば、ゲーム大会のリストを表示し、プレイヤが大会を選択するとその可視コードを表示する。ゲーム大会に参加を希望するプレイヤは、ユーザ端末40を用いて当該Webページにアクセスして、可視コードを取得できる。そのため、ゲーム大会を開催するユーザは、当該WebページのURLを告知することにより、参加者を簡単に募集することができる。さらに、ユーザは、自らWebページから可視コードを取得して、取得した可視コードをプレイヤに配布することもできる。なお、ユーザは、可視コードが印刷されたカード等の媒体を配布することもできる。
【0061】
さらに、コード表示部84は、特定のプレイヤに対してのみ可視コードを表示させてもよい。例えば、コード表示部84は、ゲーム機30においてゲームをプレイする際に、認証されたプレイヤに対して可視コードを表示させてもよい。または、コード表示部84は、ユーザが入力した大会要項D1に含まれるユーザ識別情報に対応するプレイヤに対してのみ可視コードを表示させてもよい。例えば、コード表示部84は、大会要項D1に含まれるユーザ識別情報と、プレイヤを認証する際にゲーム機30の情報取得部34が取得したユーザ識別情報とを比較する。そして、両識別情報が一致する場合に、ゲーム機30に可視コードを送信して、ゲーム機30のモニタ38に可視コードを表示させる。または、コード表示部84は、ユーザ端末40から入力されたユーザ識別情報が大会要項D1に含まれるユーザ識別情報と一致する場合に、ユーザ端末40のディスプレイ44に可視コードを表示させてもよい。
【0062】
また、コード提供部81は、電子メールによってユーザ端末40に可視コードを送付することによって、ユーザに可視コードを提供してもよい。さらに、コード提供部81は、ゲーム機30、及び他の装置(例えば媒体供給装置)に対して可視コードを提供してもよい。
【0063】
[ゲーム装置の構成]
ゲーム機30は、ゲーム機30を制御するゲーム機制御部32と、制御プログラムを記憶したゲーム機記憶部としてのゲーム機メモリ33とを備えている。ゲーム機制御部32は、所定のプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサと、その他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータである。また、ゲーム機30は、コード読取部37、及びモニタ38を備えている。
【0064】
一例として、ゲーム機制御部32のプロセッサは、例えばCPU、又はMPUであり、ゲーム機メモリ33に記憶されたプログラムに基づいて、装置全体を制御すると共に、各種処理についても統括的に制御する。また、ゲーム機メモリ33は、プロセッサが動作するためのシステムワークメモリであるRAM、並びにプログラム及びシステムソフトウェアを格納するROM、HDD及びSSD等の記憶装置を含む。本実施形態では、CPUが、ROM又はHDDに記憶された制御プログラムに従って、種々の演算、制御、及び判別等の処理動作を実行できる。また、ゲーム機制御部32は、CD、DVD、CFカード、及びUSBメモリ等の可搬記録媒体、又はインターネット上のサーバ等の外部記憶媒体に記憶されたプログラムに従って制御を行うこともできる。
【0065】
ゲーム機メモリ33は、ハードディスク及び半導体記憶装置等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体)を含んだ外部記憶装置である。また、ゲーム機メモリ33は、プログラムPGBとともに、各種のデータを記録しており、一例としてゲームデータを記録している。このゲームデータは、プログラムPGBに従ってプレイヤに所定のゲームをプレイさせるためのデータである。例えば、ゲームデータは、画像データ、楽曲データ、譜面データ、及びプレイデータを含んでいる。このプレイデータは、プレイヤのプレイ履歴(過去の実績)等の各プレイヤに固有の内容を次回以降に引き継ぐためデータである。
【0066】
さらに、ゲーム機メモリ33は、プレイデータに含まれるプレイ結果情報D3Bを記憶している。プレイ結果情報D3Bは、プレイヤがゲームをプレイして得た得点等の、プレイヤがプレイしたゲームのプレイ結果であり、大会情報と関連付けて保存されている。なお、ゲーム機メモリ33は、プレイ結果情報D3Bを含むプレイデータを一時的に記憶するのみであってもよい。
【0067】
ゲーム機制御部32は、論理的装置として情報取得部34を備えている。この論理的装置は、ゲーム機制御部32のハードウェア資源と、ソフトウェア資源としてのプログラムPG2との組合せによって実現される。ゲーム機制御部32は、ゲームの進行を制御するために、ゲームの進行に必要な各種の演算制御を実行する。またゲーム機制御部32は、センターサーバ20のサーバ制御部26が提供するサービスを享受するための処理を実行する。
【0068】
ゲーム機制御部32は、センターサーバ20の参加承認部73がプレイヤの参加を承認すると、大会要項に基づいて処理部71が処理したプレイ情報に応じたゲームを提供する。一例として、ゲーム機制御部32は、大会要項D1に設定された課題曲に対応して、プレイヤに操作タイミングを案内するような音楽ゲームを提供する。具体的に、ゲーム機制御部32は、譜面データに含まれている操作タイミングの情報を読み出して、楽曲ごとに設定されているオブジェクトの移動速度を参照しながら、オブジェクトを出現位置に出現させるタイミングを逆算して決定する。つまり、ゲーム機制御部32は、設定されたタイミング、移動速度、及び画面の長さを参照する。そして、ゲーム機制御部32は、設定されたタイミングに判定ラインに到達するようにオブジェクトを出現させ、その後は設定された移動速度に従ってオブジェクトを移動させる。
【0069】
情報取得部34は、可視コードに記録された大会情報を取得する。具体的に、ゲームをプレイするプレイヤは、可視コードをゲーム機30のコード読取部37に読み取らせる。これにより、情報取得部34は、可視コードに記録された大会情報を取得して、ゲーム機メモリ33に一時的に記憶させる。その後、ゲーム機30のゲーム機制御部32は、可視コードに記録された大会情報をセンターサーバ20に送信する。代替的に、ゲーム機30は、可視コードをセンターサーバ20に送信してもよい。さらに、可視コードが識別コードである場合、情報取得部34は、テンキー又はタッチパネル等の不図示の入力装置から入力された情報から大会情報を取得してもよい。加えて、ゲーム機30がユーザ端末40と有線又は無線接続できる場合、情報取得部34は、ユーザ端末40から受信した可視コードに記録された大会情報を取得してもよい。
【0070】
さらに、情報取得部34は、ユーザを識別するユーザ識別情報(例えばユーザ識別ID)を取得する。一例として、情報取得部34は、不図示のリーダが認証用媒体に記載されたユーザ識別IDを読み取ると、読み取られたユーザ識別IDを取得する。代替的に、ゲーム機30のリーダは、ユーザ端末40の画面に表示されたユーザ識別IDを読み取ってもよい。また、情報取得部34は、テンキー又はタッチパネル等の不図示の入力装置を介してユーザが入力したユーザ識別IDを取得してもよい。情報取得部34は、取得したユーザ識別情報を、ゲーム機メモリ33に記憶させる。
【0071】
コード読取部37は、ユーザ端末40の画面に表示された可視コード、及びカード等の物理媒体に印刷された可視コードを読み取る撮像装置である。代替的に、可視コードが一次元コードである場合、コード読取部37は、バーコードリーダであってもよい。さらに、コード読取部37は、センターサーバ20又はゲーム機30と通信可能な読取装置であってもよい。例えば、読取装置であるコード読取部37は、可視コードに記録された大会識別IDをセンターサーバ20に送信する。そして、大会情報取得部77は、受信した大会識別IDを取得して大会要項判別部72に受け渡す。また、モニタ38は、ゲーム画面、可視コードの読取操作の案内画面、及び参加する大会の選択画面等を表示させる表示装置である。
【0072】
[ユーザ端末の構成]
ユーザ端末40は、ユーザ端末40を制御する端末制御部43と、制御プログラムを記憶した不図示の端末メモリとを備えている。端末制御部43は、所定のプログラムに従って各種の演算処理及び動作制御を実行するプロセッサと、その他の周辺装置とを組み合わせたコンピュータである。また、ユーザ端末40は、ディスプレイ44及び入力部45を備えている。
【0073】
一例として、端末制御部43のプロセッサは、例えばCPU、又はMPUであり、端末メモリに記憶されたプログラムに基づいて、装置全体を制御すると共に、各種処理についても統括的に制御する。また、端末メモリは、プロセッサが動作するためのシステムワークメモリであるRAM、並びにプログラム及びシステムソフトウェアを格納するROM、HDD及びSSD等の記憶装置を含む。本実施形態では、CPUが、ROM又はHDDに記憶された制御プログラムに従って、種々の演算、制御、及び判別等の処理動作を実行できる。また、端末制御部43は、CD、DVD、CFカード、及びUSBメモリ等の可搬記録媒体、又はインターネット上のサーバ等の外部記憶媒体に記憶されたプログラムに従って制御を行うこともできる。
【0074】
また、端末メモリは、ハードディスク及び半導体記憶装置等の不揮発性記憶媒体(コンピュータ読み取り可能な非一時的記憶媒体)を含んだ外部記憶装置である。なお、ユーザ端末40がゲーム装置として機能する場合、端末メモリは、制御プログラムに加えて、ゲームデータ及びゲームプログラムを記憶している。
【0075】
入力部45は、テンキー又はタッチパネル等の入力装置であり、ユーザは入力部45を介して大会要項を入力する。そして、ユーザ端末40の入力部45から入力された大会要項は、サーバメモリ23に記録される。また、ユーザは、複数の項目の中から入力部45を介して所望の項目を選択することによって大会要項を入力してもよい。また、ディスプレイ44は、可視コードを表示する他、インターネット上に設けられた大会要項の入力画面を含むWebページを表示させる。ユーザは、ディスプレイ44に表示されたWebページに従って、入力部45から大会要項を入力する。
【0076】
[ゲーム大会のフロー]
続いて
図4及び
図5を参照して、ゲーム大会の大会要項の設定及びゲーム大会のフローを説明する。
図4に示すように、ゲーム大会を開催するユーザは、ユーザ端末40を用いてサーバ制御部26が提供するWebページにアクセスする。そして、ユーザがユーザ識別ID等の所定項目を入力してログインすると、サーバ制御部26は、大会要項の入力画面をユーザ端末40のディスプレイ44に表示させる。ユーザは、ユーザ端末40の入力部45からWebページの入力画面に大会要項を入力する。
【0077】
サーバ制御部26の大会要項設定部82は、大会識別IDを生成するとともに、大会要項D1を大会識別IDと関連付けてサーバメモリ23に保存する。また、サーバ制御部26のコード提供部81は、ユーザに可視コードを提供する。すなわち、コード提供部81のコード発行部83は、大会識別IDを含む可視コードを発行する。そして、コード提供部81のコード表示部84は、発行された可視コードをサーバ制御部26が生成するWebページに表示して、ユーザ端末40のディスプレイ44に表示させる。これにより、ユーザに可視コードが提供され、ユーザは可視コードを配布して参加者を募ることができる。なお、コード提供部81は、可視コードの画像データを電子メールによってユーザに送付してもよい。
【0078】
図5に示すように、大会に参加するプレイヤは、ICカード又はユーザ端末40をゲーム機30のリーダに読み取らせてゲームシステム100にログインする。そして、プレイヤは、大会に参加を希望する場合、可視コードをゲーム機30のコード読取部37に読み取らせる。ここでプレイヤが大会に参加を希望するか否かは、可視コードを読み取らせるか否かによって決定される。そして、ゲーム機30のゲーム機制御部32は、可視コードに記録された大会情報をセンターサーバ20に受け渡す。サーバ制御部26の処理部71は、サーバ制御部26の参加承認部73がプレイヤの参加を承認すると、大会要項判別部72が判別した大会要項に基づいてプレイ情報を処理して送付する。例えば、処理部71は、大会要項に設定された課題曲を示す情報を生成して、ゲーム機30に送信する。
【0079】
ゲーム機30のゲーム機制御部32は、処理部71が処理したプレイ情報(例えば課題曲を示す情報)に対応するゲームをプレイヤに提供する。そして、ゲーム機制御部32は、大会識別IDとプレイ結果を処理部71に受け渡す。処理部71は、プレイヤがプレイしたゲームのプレイ結果を大会識別IDと関連付けて、サーバメモリ23に保存する。なお、ゲーム機制御部32は、プレイ結果を大会識別IDと関連付けて処理部71に受け渡してもよい。
【0080】
一方、処理部71が処理したプレイ情報に対応するゲームが終了した後に、続いてプレイヤが通常ゲームのプレイを希望する場合、プレイヤは可視コードを読み取らせずに曲を選択する。この場合、ゲーム機制御部32は、プレイヤが選択した曲に対応するゲームをプレイヤに提供する。そして、ゲーム機制御部32は、プレイヤがプレイしたゲームのプレイ結果を処理部71に受け渡す。そして、処理部71は、大会識別IDと関連付けずにプレイ結果をサーバメモリ23に保存する。例えば、処理部71は、プレイ結果のみをサーバメモリ23に保存する。
【0081】
これにより、大会に参加しないプレイヤがプレイする場合、ゲーム機30は通常ゲームを提供できる。さらに、大会に参加したプレイヤは、可視コードを読み取らせないことによって、ゲーム機30が提供する通常ゲームを大会参加前後にプレイできる。ここで、通常ゲームとは、大会情報と関連付けずにプレイ結果が保存されるゲームを意味する。ただし、大会では通常ゲームでは提供されない特別なゲームを提供してもよい。この場合、処理部71は、大会要項判別部72が判別した大会要項D1に基づいて、ゲーム機30が特別なゲームを提供するようにプレイ情報を処理する。例えば、処理部71は、大会要項D1に設定された通常は提供されない特別な曲のゲームデータを、プレイ情報としてゲーム機30に送信する。そして、ゲーム機制御部32は、この特別な曲に対応するゲームをプレイヤに提供する。
【0082】
続いて
図6から
図8を参照して、センターサーバ20及びゲーム機30が行う処理のフローを説明する。
図6に示すように、センターサーバ20のサーバ制御部26は、大会に参加するプレイヤがユーザ端末40からWebページにアクセスしてゲームシステム100にログインすると、そのユーザ識別情報を参照してプレイヤを認証する(S601)。そして、ユーザは、Webページに表示された所定のボタン(例えば「大会を開催する」ボタン)を選択する。ユーザの選択に従い、サーバ制御部26は、大会要項の入力画面をユーザ端末40のディスプレイ44に表示させる。ユーザは、ユーザ端末40の入力部45からWebページの入力画面に大会要項を入力する。なお、大会要項は、ゲーム機30等の他の装置からユーザが入力できるようにしてもよい。
【0083】
その後、サーバ制御部26は、入力内容の確認画面を表示させる。そして、ユーザが確認ボタンを選択すると、サーバ制御部26の大会要項設定部82は、大会情報の入力を受け付ける(S602)。また、大会要項設定部82は、大会識別IDを生成するとともに、大会要項D1を大会識別IDと関連付けてサーバメモリ23に保存する(S603)。さらに、サーバ制御部26のコード提供部81は、ユーザに可視コードを提供する。すなわち、コード提供部81のコード発行部83は、大会識別IDを含む可視コードを生成して発行する(S604)。
【0084】
コード提供部81のコード表示部84は、発行された可視コードをサーバ制御部26が生成するWebページに表示して、ユーザ端末40のディスプレイ44に表示させる(S605)。例えば、ユーザがコード表示ボタンを選択すると、コード表示部84は、発行された可視コードを表示させる。また、コード表示部84は、プレイヤがログインしてアクセスするWebページに可視コードを表示させてもよい。例えば、コード表示部84は、認証されたユーザ(プレイヤ)が閲覧可能なWebページに、大会要項と共に可視コードとを表示させる。これにより、センターサーバ20による、大会要項の設定と可視コードの提供とが終了する。
【0085】
続いて、
図7に示すように、大会に参加するプレイヤは、ゲーム機30からゲームシステム100にログインする(S701)。具体的に、プレイヤは、ICカード又はユーザ端末40をゲーム機30のリーダに読み取らせてゲームシステム100にログインする。サーバ制御部26は、ログインしたプレイヤのユーザ識別情報を参照してプレイヤを認証する。そして、ユーザがゲーム機30のコード読取部37に可視コードを読み取らせると(S702でYES)、ゲーム機30の情報取得部34は、可視コードに記録された大会識別IDを取得する。例えば、ユーザは、ゲーム機30の入力装置を操作して、可視コードの読取開始画面をモニタ38に表示させることができる。そして、ユーザがゲーム機30のコード読取部37に可視コードを読み取らせると、大会の概要がモニタ38に表示される。ユーザは、モニタ38に表示されたリスト又は検索画面から、参加する大会を選択してもよい。ユーザが大会の概要を確認する操作を行うと、可視コードの読取開始画面がモニタ38に表示される。
【0086】
その後、ゲーム機30のゲーム機制御部32は、可視コードに記録された大会情報をセンターサーバ20に送付する(S703)。サーバ制御部26の参加承認部73がプレイヤの参加を承認すると、サーバ制御部26の処理部71は、大会要項判別部72が判別した大会要項に基づいてプレイ情報を処理する。そして、処理部71から処理されたプレイ情報(例えば課題曲と勝利条件を示す情報)を取得すると(S704でYES)、ゲーム機制御部32はプレイ情報をモニタ38に表示させる。また、ゲーム機制御部32は、プレイ情報が示すように課題曲に対応するゲームをプレイヤに提供する(S705)。例えば、プレイ情報が示す課題曲が三曲ある場合、ゲーム機制御部32は、当該三曲に対応したゲームを提供する。
【0087】
一方、参加承認部73がプレイヤの参加を承認しない場合、ゲーム機制御部32は、プレイ情報を取得できず(S704でNO)、参加が拒否された旨をモニタ38に表示させる(S707)。プレイヤがゲームをプレイし終わると、ゲーム機制御部32は、大会識別IDとプレイ結果を処理部71に送付する(S706)。また、ユーザがコード読取部37に可視コードを読み取らせない場合(S702でNO)、ゲーム機制御部32は、通常ゲームを提供する(S708)。そして、プレイヤがゲームをプレイし終わると、ゲーム機制御部32は、大会識別IDと関連付けずにプレイ結果を処理部71に送付する(S709)。これにより、ゲーム機30によるゲーム大会への参加とゲームの提供の処理が終了する。なお、ゲーム機制御部32は、大会識別IDと関連付けたプレイ結果を処理部71に送付してもよい。
【0088】
続いて、
図8に示すように、大会に参加するプレイヤがログインした場合、サーバ制御部26は、ログインしたプレイヤのユーザ識別情報を参照してユーザ認証する(S801)。そして、プレイヤが可視コードを読み取らせると、参加承認部73は、ゲーム機制御部32から大会識別IDを取得する(S802)。そして、参加承認部73は、大会識別IDに基づいて、プレイヤをゲーム大会の参加者として承認する。一例として、参加承認部73は、プレイヤのユーザ識別IDに基づいてサーバメモリ23からプレイデータを取得して、大会要項D1に設定されたプレイ条件を満たすか否かを判断する。条件を満たさない場合(S803でNO)、参加承認部73は、参加が拒否された旨をゲーム機30に通知する(S804)。そして、ゲーム機制御部32は、参加が拒否された旨をモニタ38に表示させる。
【0089】
参加を承認すると(S803でYES)、参加承認部73は、プレイヤのユーザ識別情報を大会識別IDと関連付けて、参加ユーザ情報D2としてサーバメモリ23に保存する(S805)。そして、処理部71は、承認されたプレイヤがプレイするゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、判別された大会要項に基づいて処理して、ゲーム機30に送付する(S806)。例えば、処理部71は、プレイヤがプレイする課題曲を示すプレイ情報として送付する。そして、ゲーム機30は、大会要項に設定された課題曲をモニタ38に表示して、課題曲に対応するゲームを提供する。
【0090】
プレイヤがゲームをプレイし終わると、ゲーム機制御部32は、大会識別IDと関連付けたプレイ結果を処理部71に送付する。そして、処理部71は、プレイヤがプレイしたゲームのプレイ結果を、大会識別IDと関連付けてサーバメモリ23に保存する(S807)。また、成績判定部74は、大会要項に基づいて大会の終了条件を満たすか否かを判断する(S808)。終了条件を満たさない場合(S808でNO)、処理部71は、終了条件を満たすまで処理を繰り返す。なお、終了条件を満たすまでの間、成績判定部74は、大会識別IDと関連付けて保存されたプレイ結果に基づいて、ゲームをプレイした各プレイヤの途中成績を判定してもよい。さらに、成績表示部75は、成績判定部74が判定した途中成績をゲーム機30のモニタ38に表示させてもよい。例えば、成績表示部75は、大会に参加中の他のプレイヤの途中成績を、ランキング形式でモニタ38に表示させてもよい。
【0091】
終了条件(参加終了条件及びプレイ終了条件)を満たした場合(S808でYES)、例えば、開催期間が満了した場合、成績判定部74は、保存されたプレイ結果に基づいて、ゲームをプレイした各プレイヤの成績を判定する(S809)。そして、成績表示部75は、成績判定部74が判定した成績をゲーム機30のモニタ38に表示させる(S810)。さらに、成績表示部75は、ユーザ端末40を用いて閲覧可能なWebページに、成績を表示してもよい。これにより、センターサーバ20による、ゲーム大会への参加及び成績の表示の処理が終了する。
【0092】
以上説明した第1実施形態に係る大会システムによれば、ユーザは、自ら設定した大会要項と関連付けられた可視コードを取得して配布できる。そして、ゲーム大会に参加してゲームをプレイするプレイヤは、取得した可視コードを入力するのみで大会に参加できる。そのため、ゲーム大会を開催するユーザは、複雑な手続きを取らずにゲーム大会を開催できる。
【0093】
さらに、大会に参加しないプレイヤがプレイする場合、ゲーム機30は通常ゲームを提供できる。そのため、大会開催期間であっても、大会に参加しないプレイヤがゲーム機30をプレイできる。これにより、店舗運営者の許諾が不要となり、ユーザは、より簡単に大会を開催できる。
【0094】
なお、参加承認部73は、事前に大会に参加するプレイヤを承認することもできる。この場合、処理部71は、開催期間に入った後に、処理したプレイ情報をゲーム機30に送付する。また、プレイヤは、ユーザ端末40を用いて事前に可視コードを読み取らせることもできる。例えば、プレイヤは、ユーザ端末40を用いてサーバ制御部26が提供するWebページにアクセスする。そして、プレイヤがユーザ識別ID等の所定項目を入力してログインすると、サーバ制御部26は、大会のリストを表示させる。プレイヤは、表示されたリストから参加する大会を選択して可視コードを取得する。そして、プレイヤは、ユーザ端末40からセンターサーバ20へと、当該Webページを介して可視コードを送付できる。また、プレイヤは、複数の大会に同時に参加してもよい。この場合、ゲーム機30のゲーム機制御部32は、複数の大会のそれぞれの課題曲をモニタ38に表示させてもよい。
【0095】
また、例えばゲーム大会の会場が設定される場合に、ユーザ端末40(一例としてスマートフォン等の携帯電話)をゲーム機30として機能させるとともに、コード読取部37として機能する読取装置に可視コードを読み取らせてもよい。例えば、プレイヤである参加者は、配布された可視コードを取得して、ユーザ端末40のディスプレイ44に表示させる。そして、参加者が読取装置であるコード読取部37に可視コードを読み取らせると、コード読取部37は、可視コードに記録された大会識別IDをセンターサーバ20に送信する。そして、参加承認部73は、大会要項判別部72を介してコード読取部37から取得した大会識別IDに基づいて、プレイヤを参加者として承認する。なお、ユーザによる大会要項の設定、及び可視コードの取得については、上記した態様と同様であるため説明を省略する。代替的に、ユーザ端末40の端末制御部43をコード読取部37として機能させて、端末制御部43が可視コードを読み取ってもよい。コード読取部37として機能する端末制御部43は、可視コードに記録された大会識別IDをセンターサーバ20に送信する。
【0096】
特に可視コードがユーザ識別情報を含む場合、読取装置であるコード読取部37は、可視コードからユーザ識別情報を取得できる。そのため、参加者を可視コードで判別できるので、読取装置であるコード読取部37において参加者がログインする作業を省略できる。また、読取装置であるコード読取部37はセンターサーバ20と通信可能である。そのため、センターサーバ20は、プレイヤの参加状況(例えば参加者数)を、ゲーム機30として機能するユーザ端末40に送信できる。さらに、ゲーム大会の会場が設定され且つプレイヤの参加が事前に承認されている場合、可視コードの再読取は不要であってもよい。すなわち、プレイヤがゲーム機30として機能するユーザ端末40においてゲームをプレイしたときには、自動的にゲーム大会に参加できる。プレイヤがゲームをプレイし終わると、端末制御部43は、大会識別IDと関連付けたプレイ結果をセンターサーバ20の処理部71に送信する。
【0097】
[第2実施形態]
図9を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態は、ゲーム機30が媒体提供部236を備える点において、第1実施形態と異なる。なお、第2実施形態の説明においては、第1実施形態との相違点について説明し、既に説明した構成要素については同じ参照番号を付し、その説明を省略する。特に説明した場合を除き、同じ参照符号を付した構成要素は略同一の動作及び機能を奏し、その作用効果も略同一である。
【0098】
第2実施形態のゲーム機30は、媒体提供手段の一例として、可視コードが印刷された媒体を提供する媒体提供部236を備えている。そして、ゲーム機制御部32は、音楽ゲームの進行に必要な各種の演算制御の他に、媒体提供部236によるカード発行処理を実行する。この媒体提供部236は、ゲーム機制御部32からの出力信号に基づいて、例えば可視コード、画像、各種記号、及び文字等を印刷する印刷装置である。そして、媒体提供部236は、印刷が施された媒体を払出口から排出する。この媒体は、例えばカード、紙、フィギュア、あみぐるみ、及びメダル等の印刷可能な有体物である。
【0099】
センターサーバ20のコード提供部81は、コード発行部83が発行した可視コードを媒体提供部236に提供する。これにより、媒体提供部236は、可視コードがオンデマンド印刷されたカードをユーザ又はプレイヤに提供できる。プレイヤは、媒体に印刷された可視コードをコード読取部37に読み取らせてゲーム大会に参加できる。これにより、提供される媒体は物理的な招待券として機能する。大会を開催するユーザが媒体を取得する場合には、当該媒体を配布して参加するプレイヤを募ることができる。媒体提供部236は、可視コードに加えて、オリジナルの画像等を印刷してもよい。代替的に、媒体提供部236は、予め可視コードが印刷されている媒体を払出口から排出してもよい。
【0100】
媒体提供部236は、ゲーム機30に内蔵されていてもよく、ゲーム機30とは別体の媒体提供部236がゲーム機30に有線又は無線接続されたものでもよい。さらに、店舗31の外に設置された媒体提供装置(例えば、家庭用印刷機、業務用印刷機及び業務用複合機)を、媒体提供部236として用いてもよい。
【0101】
また、センターサーバ20のサービス提供部76は、可視コードを読み取らせたプレイヤに対して、参加証又は参加特典(例えば特別な画像)が印刷された媒体を提供する付加サービスを提供してもよい。サービス提供部76は、プレイヤがゲーム機30のコード読取部に可視コードを読み取らせた場合に、大会要項判別部72が取得した大会情報に対応する画像データをゲーム機30に送信する。そして、ゲーム機30の媒体提供部236は、当該画像データをカードに印刷してプレイヤに提供する。なお、サービス提供部76は、ゲーム機30以外の媒体提供装置(例えば、家庭用印刷機、業務用印刷機及び業務用複合機)に画像データを送信してもよい。さらに、サービス提供部76は、ユーザ端末40に画像データを送信してもよい。加えて、サービス提供部76は、プレイヤに対して大会情報に対応する物理的な媒体、例えば参加した大会に応じてプレゼントされる特典媒体が郵送される付加サービスを提供してもよい。
【0102】
以上説明した第2実施形態に係る大会システムによっても、ユーザは、自ら設定した大会要項と関連付けられた可視コードを取得して配布できる。そして、ゲーム大会に参加してゲームをプレイするプレイヤは、取得した可視コードを入力するのみで大会に参加できる。そのため、ゲーム大会を開催するユーザは、複雑な手続きを取らずにゲーム大会を開催できる。さらに、第2実施形態に係る大会システムによれば、ユーザ及びプレイヤに特別な媒体を提供することができる。これにより、大会に参加する動機を与えて、より多くの参加者を集めることができる。
【0103】
以上、各実施形態を参照して本発明について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明に反しない範囲で変更された発明、及び本発明と均等な発明も本発明に含まれる。また、各実施形態及び各変形形態は、本発明に反しない範囲で適宜組み合わせることができる。
【0104】
例えば、センターサーバ20と、ゲーム機30及びユーザ端末40の少なくとも一方とが協働して大会システムを構成してもよい。この場合、コード提供手段、判別手段、処理手段、承認手段、コード表示手段、成績判定手段、成績表示手段、又はサービス提供手段は、ゲーム機30若しくはユーザ端末40に設けられていてもよい。例えば、サービス提供手段がゲーム機30に設けられた場合、このサービス提供手段は、大会識別IDに対応する特典(例えば特典媒体、ポイント、及び電子通貨等)をプレイヤに提供する。また、ゲーム機30に代えて又は加えて、スマートフォン等のユーザ端末40がゲーム大会に用いられるゲームを提供してもよい。この場合、ユーザ端末40がゲーム装置として機能する。また、可視コードは、コードの取得日又はコードの有効期間を示す情報を含んでいてもよい。参加承認部73は、取得日から所定の有効期間内にプレイヤが可視コードを読み取らせた場合、又は有効期間内にプレイヤが可視コードを読み取らせた場合に、当該プレイヤの参加を承認する。
【0105】
大会識別IDと関連付けられたプレイ結果は、ゲーム機30のゲーム機メモリ33に保存されてもよい。この場合、成績判定部74は、成績を判定する際にゲーム機30からプレイ結果を取得する。また、プレイ結果には、プレイヤがゲームをプレイする様子又はゲーム画面を録画したプレイ動画を含んでいてもよい。この場合、サービス提供部76は、プレイ動画を配信する付加サービスを提供してもよい。また、大会要項設定部82は、ユーザが入力した大会要項が開催禁止条件に該当する場合に、大会要項を保存せずに開催不能をユーザに通知してもよい。この開催禁止条件とは、例えば開催期間中に開催店舗が営業していないこと、他の大会(公式大会を含む)と開催期間及び開催店舗が重複すること等である。さらに、大会要項設定部82は、大会要項が設定禁止条件に該当する場合に、大会要項を保存せずに開催不能をユーザに通知してもよい。この設定禁止条件とは、例えば大会名に個人情報を含むこと、又は大会名が公式大会と類似若しくは同一であること、ユーザが未開催の大会を開催中であること等である。
【0106】
以下、上述した各実施形態及び各変形例から導き出される各種の態様を記載する。なお、各態様の理解を容易にするため、添付図面に図示された参照符号を付記する。ただし、参照符号は、本発明を図示の形態に限定する意図で付記するものではない。
【0107】
クライアントとして機能するゲーム装置30を有するゲームシステム100に用いられるとともに、サーバ20を備え、前記ゲーム装置30が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システム20は、ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項D1を設定して前記サーバ20に保存する設定手段82と、前記保存された大会要項D1を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステム100のユーザに対して提供するコード提供手段81と、前記ゲームをプレイするユーザが前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項D1を判別する判別手段72と、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、前記判別された大会要項D1に基づいて処理する処理手段71と、を備える。
【0108】
クライアントとして機能するゲーム装置30を有するゲームシステム100に用いられるとともに、サーバ20を備え、前記ゲーム装置30が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システム20の制御方法においては、ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項D1を設定して前記サーバ20に保存し、前記保存された大会要項D1を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステム100のユーザに対して提供し、前記ゲームをプレイするユーザが前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項D1を判別し、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、前記判別された大会要項D1に基づいて処理する。
【0109】
クライアントとして機能するゲーム装置30を有するゲームシステム100に用いられるとともに、サーバ20を備え、前記ゲーム装置30が提供するゲームを用いたゲーム大会を管理する大会システム20用のコンピュータプログラムPGAにおいて、前記大会システム20はコンピュータを備え、前記コンピュータプログラムPGAは、ユーザからの入力に従って、前記ゲーム大会の大会要項D1を設定して前記サーバ20に保存する設定手段82と、前記保存された大会要項D1を識別する大会情報を含む可視コードを、前記ゲームシステム100のユーザに対して提供するコード提供手段81と、前記ゲームをプレイするユーザが前記可視コードを読み取らせた場合に、前記可視コードに記録された前記大会情報を取得するとともに、前記取得した大会情報に対応する前記大会要項D1を判別する判別手段72と、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ情報の少なくとも一部を、前記判別された大会要項D1に基づいて処理する処理手段71として、前記コンピュータを機能させる。
【0110】
これによりユーザは、自ら設定した大会要項D1と関連付けられた可視コードを取得して配布できる。そして、ゲーム大会に参加してゲームをプレイするプレイヤは、取得した可視コードを入力するのみで大会に参加できる。そのため、ゲーム大会を開催するユーザは、複雑な手続きを取らずにゲーム大会を開催できる。さらに、可視コードを読み取らせるのみで大会に参加できるため、可視コードを読み取らせないプレイヤがプレイする場合、ゲーム機30は通常ゲームを提供できる。そのため、大会開催期間であっても、大会に参加しないプレイヤがゲーム機30をプレイできる。これにより、店舗運営者の許諾が不要となり、ユーザは、ユーザ自身が自由に設定した大会要項に従って、より簡単に大会を開催できる。加えて、特別な承認が不要であるので、ユーザが入力するのみでゲーム大会を設定できるため、センターサーバ20がより短時間で設定処理を完了できる。
【0111】
なお、可視コードが提供されるユーザには、大会を開催するユーザに加えて、ゲーム機30においてゲームをプレイするプレイヤが含まれる。また、大会システムが備えるコンピュータは、センターサーバ20、又はセンターサーバ20とゲーム機30及びユーザ端末40の少なくとも一方とによって構成できる。
【0112】
大会システム20は、前記大会情報に基づいて、前記可視コードを読み取らせた前記ユーザを前記ゲーム大会の参加者として承認し、前記ユーザが承認された場合に、前記ユーザを前記大会情報と関連付けて保存する承認手段73をさらに備える。前記処理手段71は、前記ゲームをプレイする前記ユーザが承認された場合に、前記ユーザがプレイする前記ゲームのプレイ結果を前記大会情報と関連付けて保存する。これにより、プレイヤが大会に参加しない場合には、ゲーム機30が通常ゲームを提供するため、大会開催期間であっても他のプレイヤはゲーム機30を通常通りにプレイできる。そのため、大会の開催に店舗運営者の許可を要することがなく、より簡便に大会を開催できる。
【0113】
前記可視コードは、前記ゲーム装置30において読み取り可能な二次元コードであり、前記判別手段72は、前記二次元コードが含む前記大会情報を取得する。これにより、プレイヤは、ゲーム機30のコード読取部37(例えばカメラ)に二次元コードを読み取らせるのみで大会に参加できる。そのため、複雑な手続きを取らずに大会に参加できるので、より多くの参加者を集めることができる。
【0114】
大会システム20は、前記可視コードを表示するコード表示手段84をさらに備える。これにより、大会を開催するユーザは、コード表示部84がWebページ等に表示する可視コードを取得して、プレイヤに配布できる。また、プレイヤ自身も、コード表示部84がWebページ等に表示する可視コードを取得することもできる。そのため、複雑な手続きを取らずに大会に参加できるので、より多くの参加者を集めることができる。
【0115】
前記コード提供手段81は、前記可視コードが印刷された媒体を提供する媒体提供手段236に対して、前記可視コードを提供する。これにより、特別な価値を持つ媒体を提供して、参加意欲を高めることができるので、より多くの参加者を集めることができる。さらに、招待券として機能する物理的な媒体に可視コードを印刷することによって、大会を開催するユーザが媒体を配布したプレイヤに限って大会に参加させることができる。
【0116】
前記大会要項D1は、参加条件及び勝利条件の少なくとも一方を含む。また、大会システム20は、前記大会情報と関連付けて保存された前記プレイ結果に基づいて、前記ゲームをプレイする各ユーザの成績を判定する成績判定手段74と、前記取得した大会情報に対応する成績を表示する成績表示手段75をさらに備える。これにより、大会に参加したプレイヤは、自らの成績を大会終了後、又は大会開催中に閲覧することができる。さらに、プレイヤが再度大会に参加することが可能な条件が設定された場合には、順位を上げるという動機を与えて、参加意欲を高めることができる。
【0117】
前記コード提供手段81は、前記ゲームをプレイする前記ユーザを識別するユーザ識別情報と関連付けて前記可視コードを提供する。これにより、大会を開催するユーザが指定した(招待した)プレイヤに限って大会に参加させることができる。
【0118】
大会システム20は、前記取得した大会情報に対応する付加サービスを提供するサービス提供手段76をさらに備える。これにより、特別な付加サービスを提供して、参加意欲を高めることができるので、より多くの参加者を集めることができる。
【0119】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0120】
(付記1)
ゲーム装置及びサーバを備え、プレイヤが前記ゲーム装置を用いて参加するゲーム大会を管理するゲームシステムであって、
前記ゲーム大会の大会要項の入力を受け付けて設定する設定手段と、
前記大会要項を識別する大会情報を含む可視コードを発行するコード発行手段と、
前記ゲーム大会に参加するプレイヤが読み取らせた前記可視コードが含む前記大会情報を取得する大会情報取得手段と、
前記ゲーム大会に参加した前記プレイヤによる前記ゲームのプレイ結果を、前記大会情報と関連付けて保存する保存手段とを備える、ゲームシステム。
【0121】
(付記2)
前記ゲームシステムが備えるコンピュータを、付記1に記載の各手段として機能させる、コンピュータプログラム。
【符号の説明】
【0122】
20 :センターサーバ(サーバ、大会システム)
30 :ゲーム機(ゲーム装置)
71 :処理部(処理手段)
72 :大会要項判別部(判別手段)
73 :参加承認部(承認手段)
74 :成績判定部(成績判定手段)
75 :成績表示部(成績表示手段)
76 :サービス提供部(サービス提供手段)
81 :コード提供部(コード提供手段)
82 :大会要項設定部(設定手段)
84 :コード表示部(コード表示手段)
100 :ゲームシステム
236 :媒体提供部(媒体提供手段)
D1 :大会要項
PGA :プログラム(コンピュータプログラム)