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特許7474009情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
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  • 特許-情報処理システム、情報処理方法及びプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-16
(45)【発行日】2024-04-24
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/02 20120101AFI20240417BHJP
【FI】
G06Q10/02
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024005720
(22)【出願日】2024-01-17
【審査請求日】2024-02-08
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521332187
【氏名又は名称】RYDE株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】杉▲崎▼ 正哉
(72)【発明者】
【氏名】芝原 悠介
(72)【発明者】
【氏名】篠原 史樹
(72)【発明者】
【氏名】服部 吉高
【審査官】野元 久道
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-191558(JP,A)
【文献】特開2007-122143(JP,A)
【文献】特開2018-156682(JP,A)
【文献】特開平10-283465(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0153649(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムであって、
少なくとも1つ以上の制御部を有し、
前記制御部は、
所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーの携帯端末装置の表示部に表示させると共に、前記携帯端末装置の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じたデータを前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御し、
前記デジタルチケットは目視によって確認されるチケットであ
前記センサは撮像部であり、
前記制御部は、
前記撮像部で撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、
情報処理システム。
【請求項2】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記撮像部は前記携帯端末装置の前面に設けられた前面カメラであり、
前記制御部は、
前記前面カメラで撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、
情報処理システム。
【請求項3】
請求項に記載の情報処理システムにおいて、
前記撮像部は前記携帯端末装置の背面に設けられた背面カメラであり、
前記制御部は、
前記背面カメラで撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、
情報処理システム。
【請求項4】
情報処理システムが実行する情報処理方法であって、
所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーの携帯端末装置の表示部に表示させると共に、前記携帯端末装置の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じた情報を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御
前記デジタルチケットは目視によって確認されるチケットであ
前記センサは撮像部であり、
前記撮像部で撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、
情報処理方法。
【請求項5】
プログラムであって、
コンピュータを、
請求項1から請求項までの何れか1項に記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、指紋、声紋等の生体情報を利用した認証確認を簡略化する電子ケット販売システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-295197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしデジタルチケットの中には目視によってデジタルチケットの正当性を確認するようなものもある。このような仕組みとすることによってシステム全体の処理のスピードを上げると共にシステムを単純化し、価格も抑えることができるためである。しかし、このようなシステムにおいても、キャプチャ画像等ではなく、発行された正当なデジタルチケットであることを簡単に確認したいという要求がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、少なくとも1つ以上の制御部を有する。制御部は、所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーの携帯端末装置の表示部に表示させると共に、携帯端末装置の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じたデータをデジタルチケットに重畳表示させるよう制御する。デジタルチケットは目視によって確認されるチケットである。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、情報処理システムのシステム構成の一例を示す図である。
図2図2は、サーバー装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、スマートフォンのハードウェア構成の一例を示す図である。
図4図4は、スマートフォンにおける情報処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、デジタルケットを含む画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態(変形例も含む。以下において同様である。)中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0008】
ところで、本実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバーからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータでプログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0009】
明細書において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、実施形態1においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、0又は1で構成される2進数のビット集合体として信号値の高低によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0010】
また、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0011】
<実施形態1>
1.システム構成
図1は、情報処理システム1000のシステム構成の一例を示す図である。
情報処理システム1000は、システム構成として、サーバー装置100と、スマートフォン110と、を含む。サーバー装置100と、スマートフォン110とはネットワーク150を介して通信可能に接続されている。スマートフォン110は、携帯端末装置の一例である。
【0012】
サーバー装置100は、実施形態1に関する情報処理を実行する装置である。スマートフォン110は、サーバー装置100等からアプリケーションをダウンロードし、アプリケーション上においてデジタルケットを表示等させ、デジタルチケットを利用する利用者の装置である。デジタルチケットは、バス、電車等の交通系の乗車券の替りとなる交通チケットであってもよいし、スポーツ観戦やコンサート等のイベントの入場券の替わりとなる入場チケットであってもよい。デジタルチケットは目視によって確認されるチケットである。例えば、デジタルチケットが交通系チケットの場合、デジタルチケットは、駅の改札等の駅員、バスの運転手又は車掌等によって目視によって正当性が確認される。また、デジタルチケットが入場チケットである場合、デジタルチケットは会場のチケット係によって目視によって正当性が確認される。
【0013】
ここで、特許請求の範囲に記載の情報処理システムは、複数の装置で構成されてもよいし、一つの装置で構成されてもよい。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが一つの装置で構成される場合、その装置の例はサーバー装置100、又はスマートフォン110である。特許請求の範囲に記載の情報処理システムが複数の装置で構成される場合、その複数の装置の例はサーバー装置100及びスマートフォン110、又はサーバー装置100の機能を提供する複数のサーバー装置で構成されるクラウドサーバー等である。
【0014】
図1では情報処理システム1000にスマートフォン110が1台だけ含まれる例を示しているが、情報処理システム1000には複数のスマートフォン110が含まれてもよい。
【0015】
2.ハードウェア構成
(1)サーバー装置100のハードウェア構成
図2は、サーバー装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
サーバー装置100は、ハードウェア構成として、制御部210と、記憶部220と、通信部230と、を含む。
制御部210は、CPU(Central Processing Unit)等であって、サーバー装置100の全体を制御する。
【0016】
記憶部220は、HDD(Hard Disk Drive)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid Sate Drive)等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。記憶部220は、記憶媒体の一例である。明細書では制御部210がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは記憶部220に記憶されるものとして説明するが、サーバー装置100と通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。すなわち、データは、制御部210が参照及び取得可能であればどの装置の記憶部に記憶されていてもよい。制御部210が、記憶部220に記憶されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムに基づき、処理を実行することによって、サーバー装置100の機能が実現される。
【0017】
通信部230は、サーバー装置100をネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
なお、サーバー装置100を構成する各ハードウェアそれぞれの数は図2に示した数に限られず、複数であってもよい。後述するスマートフォン110においても同様である。
【0018】
(2)スマートフォン110のハードウェア構成
図3は、スマートフォン110のハードウェア構成の一例を示す図である。
スマートフォン110は、ハードウェア構成として、制御部310と、記憶部320と、背面撮像部330と、前面撮像部340と、加速度センサ350と、マイク260と、入出力部370と、通信部380と、を含む。
【0019】
制御部310は、CPU等であって、スマートフォン110の全体を制御する。
【0020】
記憶部320は、ROM、RAM、SSD等の何れか、又はこれらの任意の組み合わせであって、プログラム及び制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。記憶部320は、記憶媒体の一例である。明細書では制御部310がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータは記憶部320に記憶されるものとして説明するが、スマートフォン110と通信可能な他の装置の記憶部等に記憶されていてもよい。すなわち、データは、制御部310が参照及び取得可能であればどの装置の記憶部に記憶されていてもよい。制御部310が、記憶部320に記憶されているプログラムを読み出し、プログラムに基づき、処理を実行することによって、スマートフォン110の機能及び後述する図4に示されるようなフローチャートの処理等が実現される。
【0021】
背面撮像部330は、スマートフォン110の背面に設けられた撮像部であって、スマートフォン110の背面を撮像範囲として撮像を行う。
前面撮像部340は、スマートフォン110の前面に設けられた撮像部であって、スマートフォン110の前面を撮像範囲として撮像を行う。
【0022】
加速度センサ350は、スマートフォン110の加速度を計測し、出力する。
マイク360は、スマートフォン110の周辺の音を集音し、出力する。
【0023】
入出力部370は、タッチパネルディスプレイ等であって、操作者の入力操作を受け付けたり、制御部310による処理の結果等を表示したりする。入出力部370は、スマートフォン110の表示部の一例である。
通信部380は、スマートフォン110を、基地局等を介してネットワーク150に接続し、他の装置との通信を司る。
背面撮像部330、前面撮像部340、加速度センサ350、マイク360は、それぞれセンサの例である。
【0024】
3.情報処理
以下、実施形態1の情報処理を説明する。
(処理の概要)
制御部310は、所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーのスマートフォン110の入出力部370に表示させると共に、スマートフォン110の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じたデータをデジタルチケットに重畳表示させるよう制御する。
【0025】
このような処理によれば、スマートフォン110のセンサによって検出された検出信号に応じたデータがデジタルチケットに重畳表示されるので、目視によってデジタルチケットの正当性を確認する者は、デジタルチケットがキャプチャされた画像等ではなく、正当なデジタルチケットであることを確認することができる。また簡単なシステム構成で実現させることができるため、システム全体の処理のスピードを上げると共にシステムを単純化し、価格も抑えることができる。
【0026】
(処理の詳細)
図4は、スマートフォン110における情報処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS401において、制御部310は、アプリケーション上において、ユーザーによってデジタルチケットを表示させるための操作(以下、デジタルチケット表示要求という)がなされたか否かを判定する。デジタルチケットを表示させるための操作は、所定のユーザー操作の一例である。制御部310は、アプリケーション上において、デジタルチケット表示要求がなされたと判定すると、処理をステップS402に進める。制御部310は、アプリケーション上において、デジタルチケット表示要求がなされていないと判定すると、ステップS401の処理を繰り返す。
【0027】
ステップS402において、制御部310は、1つ以上のセンサによって検出された検出信号を取得する。ここで、センサの一例は撮像部である。
ステップS403において、制御部310は、デジタルケットを含む画面を生成する。より具体的に説明すると、制御部310は、撮像部で撮像されたリアルタイムの映像をデジタルチケットに重畳表示された画面を生成する。
ステップS404において、制御部310は、ステップS403において生成された画面を表示する。
【0028】
図5は、デジタルケットを含む画面500の一例を示す図である。図5の例では、デジタルチケットの所定の領域510に撮像部の一例として前面撮像部340で撮像されたリアルタイムの映像が表示されている。すなわち、制御部310は、前面撮像部340で撮像されたリアルタイムの映像をデジタルチケットに重畳表示させるよう制御する。前面撮像部340で撮像された映像としては例えば駅の改札等でデジタルチケットが表示された場合、改札の天井であるとか、デジタルチケットを覗いてチエックを行っている駅員等の顔が含まれる。また、図5では、デジタルチケットの一部に、前面撮像部340で撮像された映像を重畳表示した例を示した。これは制御部310が、検出信号に応じた情報をデジタルチケットの一部に重畳表示させるよう制御する処理の一例である。しかし、制御部310は、デジタルチケットの全部に例えば、透かし画像のように前面撮像部340で撮像された映像を重畳表示するようにしてもよい。
【0029】
なお、他の例として制御部310は、背面撮像部330で撮像されたリアルタイムの映像をデジタルチケットに重畳表示させるよう制御してもよい。
【0030】
また、制御部310は、前面撮像部340で撮像されたリアルタイムの映像をデジタルチケットの第1の領域に重畳表示させるよう制御し、背面撮像部330で撮像されたリアルタイムの映像をデジタルチケットの第2の領域に超常表示させるよう制御してもよい。第2の領域は、第1の領域とは異なる領域であってもよいし、第1の領域の一部又は全部と重なる領域であってもよい。
【0031】
また、制御部310は、センサの情報として加速度センサ350で検出されたスマートフォン110のリアルタイムの加速度を取得する。そして、制御部310は、加速度センサ350で検出されたスマートフォン110のリアルタイムの加速度に基づいて変化する画像をデジタルチケットに重畳表示させるよう制御してもよい。重畳表示させる領域はデジタルチケットの一部であってもよいし、すべてであってもよい。デジタルチケットに重畳表示させることによって、デジタルチケットがキャプチャされた画像等でないことが分かればスマートフォン110の加速度に応じて変化して表示される画像はどのような画像であってもよい。
【0032】
また、制御部310は、センサの情報としてマイクで検出されたスマートフォン110の周辺の音情報を取得する。そして、制御部310は、に基づいて変化する画像をデジタルチケットに重畳表示させるよう制御するようにしてもよい。重畳表示させる領域はデジタルチケットの一部であってもよいし、すべてであってもよい。デジタルチケットに重畳表示させることによって、デジタルチケットがキャプチャされた画像等でないことが分かればスマートフォン110の周辺の音情報(例えば、音量)に応じて変化して表示される画像はどのような画像であってもよい。
【0033】
ステップS405において、制御部310は、アプリケーション上において、ユーザーによってデジタルチケットの表示を終了させるための操作(以下、表示終了という)がなされたか否かを判定する。制御部310は、アプリケーション上において、表示終了がなされたと判定すると、図4に示す情報処理を終了する。制御部310は、アプリケーション上において、表示終了がなされていないと判定すると、処理をステップS402に戻す。
【0034】
以上、実施形態1の処理によれば、スマートフォン110のセンサによって検出された検出信号に応じたデータがデジタルチケットに重畳表示されるので、目視によってデジタルチケットの正当性を確認する者は、デジタルチケットがキャプチャされた画像等ではなく、正当なデジタルチケットであることを確認することができる。また簡単なシステム構成で実現させることができるため、システム全体の処理のスピードを上げると共にシステムを単純化し、価格も抑えることができる。
【0035】
実施形態1で説明したスマートフォン110の制御部310の処理の一部又はすべてをサーバー装置100の制御部210が実行するようにしてもよい。
【0036】
<付記>
発明は、次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0037】
(1)情報処理システムであって、少なくとも1つ以上の制御部を有し、前記制御部は、所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーの携帯端末装置の表示部に表示させると共に、前記携帯端末装置の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じたデータを前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御し、前記デジタルチケットは目視によって確認されるチケットである、情報処理システム。
【0038】
(2)上記(1)に記載の情報処理システムにおいて、前記制御部は、前記検出信号に応じた情報を前記デジタルチケットの一部に重畳表示させるよう制御する、情報処理システム。
【0039】
(3)上記(1)又は(2)に記載の情報処理システムにおいて、前記センサは撮像部であり、前記制御部は、前記撮像部で撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、情報処理システム。
【0040】
(4)上記(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記撮像部は前記携帯端末装置の前面に設けられた前面カメラであり、前記制御部は、前記前面カメラで撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、情報処理システム。
【0041】
(5)上記(3)に記載の情報処理システムにおいて、前記撮像部は前記携帯端末装置の背面に設けられた背面カメラであり、前記制御部は、前記背面カメラで撮像されたリアルタイムの映像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、情報処理システム。
【0042】
(6)上記(1)から(5)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記センサは加速度センサであり、前記制御部は、前記加速度センサで検出された前記携帯端末装置のリアルタイムの加速度に基づいて変化する画像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、情報処理システム。
【0043】
(7)上記(1)から(6)までの何れか1つに記載の情報処理システムにおいて、前記センサはマイクであり、前記制御部は、前記マイクで検出された前記携帯端末装置の周辺の音情報に基づいて変化する画像を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、情報処理システム。
【0044】
(8)情報処理システムが実行する情報処理方法であって、所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーの携帯端末装置の表示部に表示させると共に、前記携帯端末装置の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じた情報を前記デジタルチケットに重畳表示させるよう制御する、前記デジタルチケットは目視によって確認されるチケットである、情報処理方法。
【0045】
(9)プログラムであって、コンピュータを、上記(1)から(7)までの何れか1つに記載の情報処理システムとして機能させるためのプログラム。
もちろん、この限りではない。
【0046】
最後に、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0047】
100 :サーバー装置
110 :スマートフォン
150 :ネットワーク
210 :制御部
220 :記憶部
230 :通信部
260 :マイク
310 :制御部
320 :記憶部
330 :背面撮像部
340 :前面撮像部
350 :加速度センサ
360 :マイク
370 :入出力部
380 :通信部
500 :画面
510 :領域
1000 :情報処理システム
【要約】
本発明の一態様によれば、情報処理システムが提供される。この情報処理システムは、少なくとも1つ以上の制御部を有する。制御部は、所定のユーザー操作に応じてデジタルチケットをユーザーの携帯端末装置の表示部に表示させると共に、携帯端末装置の少なくとも1つ以上のセンサによって検出された検出信号に応じたデータをデジタルチケットに重畳表示させるよう制御する。デジタルチケットは目視によって確認されるチケットである。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5