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特許7474034光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルを製造する方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-16
(45)【発行日】2024-04-24
(54)【発明の名称】光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブルを製造する方法
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/44 20060101AFI20240417BHJP
【FI】
G02B6/44 371
G02B6/44 391
G02B6/44 366
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019146032
(22)【出願日】2019-08-08
(65)【公開番号】P2020030407
(43)【公開日】2020-02-27
【審査請求日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】16/111,707
(32)【優先日】2018-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519016125
【氏名又は名称】プリズミアン ソチエタ ペル アツィオーニ
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(72)【発明者】
【氏名】イーサン ファラーモハンマディ
(72)【発明者】
【氏名】クリント ニコラウス アンダーソン
(72)【発明者】
【氏名】ブリアン ジー.リッシュ
【審査官】大西 孝宣
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-350067(JP,A)
【文献】特開2011-221199(JP,A)
【文献】特開2014-228689(JP,A)
【文献】特開2016-061869(JP,A)
【文献】特開2014-016528(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0031121(US,A1)
【文献】特開2011-221198(JP,A)
【文献】特開2012-042749(JP,A)
【文献】特開2017-156558(JP,A)
【文献】特開2012-103341(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0149821(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のフレキシブルリボンを備えたフレキシブルリボンアセンブリと、
複数の第2接合領域と、を備え、
前記複数のフレキシブルリボンの各々は、複数の光ファイバを備え、
前記複数のフレキシブルリボンの各々は、複数の第1接合領域を備え、
前記複数の光ファイバの隣接するもの同士は、前記複数の第1接合領域の1つによって互いに固定され、
前記第2接合領域は、前記複数のフレキシブルリボンを互いに接続し、
前記複数のフレキシブルリボンは、前記第2接合領域のみによって互いに固定され、
前記第1接合領域は、前記フレキシブルリボンアセンブリを上から見たときに前記複数のフレキシブルリボンの第1側面のみに形成され、第1パターンを持ち、
前記第2接合領域は、前記フレキシブルリボンアセンブリを下から見たときに前記複数のフレキシブルリボンの第2側面のみに形成され、前記第1パターンと異なる第2パターンを持ち、
前記第2側面は前記第1側面の反対側にあることを特徴とする光ファイバケーブル。
【請求項2】
前記複数の第2接合領域の1つは、前記複数の第1接合領域の1つより小さい接合力を持つことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【請求項3】
前記複数の光ファイバは光ファイバケーブルの長さ方向に沿って延び、
前記第2接合領域は光ファイバケーブルの全長にわたって延びることを特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバケーブル。
【請求項4】
前記第2パターンの特徴は前記第1パターンの特徴と異なり、
前記第1パターンおよび前記第2パターンの特徴は、振幅、位相、ピッチ、接合力またはデューティサイクルを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項5】
前記複数の第2接合領域の1つは、前記複数の光ファイバの2つを接続することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項6】
前記複数の第2接合領域の1つは、前記複数のフレキシブルリボンのうちの1つのリボンに含まれる光ファイバと、前記1つのリボンとは異なるリボンに含まれる光ファイバとを接続することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項7】
前記複数の第2接合領域の1つは、前記複数の光ファイバの1番目の光ファイバと前記複数の光ファイバの2番目の光ファイバとの間の第1交差接点を満たすことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項8】
前記複数の第2接合領域の1つは、波状パターンの中に配置された、第1セクションと、第2セクションと、第3セクションとを含み、
前記第1セクションは、前記複数のフレキシブルリボンの第1フレキシブルリボンの1番目の光ファイバと、前記複数のフレキシブルリボンの第2フレキシブルリボンの1番目の光ファイバとを接続し、
前記第2セクションは、前記第1フレキシブルリボンの1番目の光ファイバと、前記第1フレキシブルリボンの2番目の光ファイバとを接続し、
前記第3セクションは、前記第2フレキシブルリボンの1番目の光ファイバと、前記第2フレキシブルリボンの2番目の光ファイバとを接続することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかの光ファイバケーブルを製造する方法であって、
前記複数の第1接合領域を用いて前記複数の光ファイバを固定することにより、前記複数のフレキシブルリボンを形成するステップと、
前記複数の第2接合領域を用いて前記複数のフレキシブルリボンを固定することにより、前記フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップと、を備え、
前記複数のフレキシブルリボンの隣接するもの同士は、前記複数の第2接合領域の1つを用いて互いに固定されることを特徴とする方法。
【請求項10】
前記複数のフレキシブルリボンを形成するステップは、
前記複数の光ファイバを配置するステップと、
前記複数の光ファイバ間の交差接点に第1マトリックス材を注入するステップと、
前記第1マトリックス材を硬化するステップと、を備える請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップは、
前記複数のフレキシブルリボンを配置するステップと、
前記複数のフレキシブルリボン間の交差接点に第2マトリックス材を注入するステップと、
前記第2マトリックス材を硬化するステップと、を備える請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のフレキシブルリボンを形成するステップは、
前記複数の光ファイバの第1側面で前記複数の光ファイバ間の交差接点に第1マトリックス材を注入するステップを備え、
前記フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップは、
前記複数の光ファイバの第2側面で前記複数のフレキシブルリボン間の交差接点に第2マトリックス材を注入するステップを備え、
前記第2側面は前記第1側面の反対側にあることを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項13】
フレキシブルリボンアセンブリを備えるバッファチューブを形成するステップと、
前記バッファチューブを備える前記光ファイバケーブルを形成するステップと、を備える請求項9から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
前記第2接合領域は、硬化したマトリックス材を備え、
前記硬化したマトリックス材は、前記フレキシブルリボンの第1の表面および前記フレキシブルリボンの第2の表面と接着的に接合することを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、一般に光ファイバケーブルに関し、特定の実施の形態ではフレキシブルな光ファイバリボンおよびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
光ファイバは、光信号を極めて高速に、通常の銅線ネットワークに比べて信号の損失が少なく、長距離まで伝達することのできる、非常に小さな径のガラスのストランドである。従って光ケーブルは長距離通信に広く使われ、衛星通信や通常の銅線ネットワークなどの他の技術に置き換わっている。光ファイバは、長距離通信以外にも、医学、航空、コンピュータデータサービスなどの多くの応用で使われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
多くの応用において、最小限のスペースで信号を高速で伝達可能な光ファイバへの需要が高まっている。こうした需要は、例えば通常の光ケーブルの占めるスペースが制限要因となるデータサーバで生じ得る。特にデータサーバは、増えつつある大量のデータを処理している。こうした大量のデータとデータサーバとの接続性への要求はますます強くなっている。クラウドコンピューティングの拡大に伴う世界的規模のデータセンタ間のデータ容量の劇的な増加とともに、細番手で高密度な光ケーブルの需要が高まっている。しかしながら、光ケーブルの最大サイズは、ケーブルが通るべき管路のサイズによって制限される。従来の光ケーブルを管路に無理やり押し込むことは、可能な選択肢ではない。なぜなら、光ファイバは銅線に比べて大容量のデータを伝達できる一方、設置時に受ける損傷のリスクがより高いからである。ケーブル内の光ファイバの性能は、屈曲、曲げ、圧縮応力などに非常に敏感である。製造時、ケーブル設置時あるいは使用時の過度の圧縮応力は、従来の光ファイバの機械的性能または光学的性能に悪影響を与える。従って、ケーブルの径および重量を削減する必要がある。ケーブルの径および重量を削減することにより、地下管路や電柱などの現存の設備を利用することが可能となり、ケーブルコストや設置コストが削減されるだろう。
【0004】
さらに、ミッドスパンアクセスやケーブル接続に要する時間を短縮するためには、より加工性の高いケーブル構造が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本出願の実施の形態に従うと、光ファイバケーブルは、複数のフレキシブルリボンと、複数の第1接合領域と、第2接合領域とを含む。複数のフレキシブルリボンの各々は、複数の光ファイバを含む。複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つによって互いに固定される。第2接合領域は、複数のフレキシブルリボンの第1フレキシブルリボンを、複数のフレキシブルリボンの第2フレキシブルリボンに結ぶ。複数のフレキシブルリボンの各々は、複数の光ファイバを含む。複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つによって、互いに固定される。
【0006】
本出願の別の実施の形態に従うと、光ファイバケーブルは、第1フレキシブルリボンと第2フレキシブルリボンとを含む複数のフレキシブルリボンと、複数の第1接合領域と、第1不連続領域と第2不連続領域とを含む複数の第2接合領域とを含む。複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つによって互いに固定される。第1不連続領域は、複数のフレキシブルリボンの第1フレキシブルリボンの最後の光ファイバと、複数のフレキシブルリボンの第2フレキシブルリボンの最初の光ファイバとを結び、最後の光ファイバと最初の光ファイバとの間の第1交差領域に形成される。第2不連続領域は、第1ピッチで第1不連続領域から離れ、最後の光ファイバと最初の光ファイバとを結び、最後の光ファイバと最初の光ファイバとの間の第2交差領域に形成される。
【0007】
本出願の別の実施の形態に従うと、光ファイバケーブルを製造する方法は、複数の第1接合領域を用いて複数の光ファイバを固定することにより、複数のフレキシブルリボンを形成するステップを含む。ここで、複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つを用いて互いに固定される。この方法はまた、複数の第2接合領域を用いて複数のフレキシブルリボンを固定することにより、フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップを含んでよい。ここで、複数のフレキシブルリボンの隣接するもの同士は、複数の第2接合領域の1つを用いて互いに固定される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本出願とその利点をより完全に理解するために、添付の図面を参照して説明する。
【0009】
図1A】本出願の実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、隣接するフレキシブルリボン間に連続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図1B】連続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
図1C図1A-1Bのユニット化されたフレキシブルリボンの断面図である。
【0010】
図2A】本出願の実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、隣接するフレキシブルリボン間に波状パターンを有する連続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図2B】連続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0011】
図3A】本出願の実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図3B】光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
図3C図3A-3Bのユニット化されたフレキシブルリボンの断面図である。
【0012】
図4A】本出願の実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図4B】断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0013】
図5A】本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、代替的なパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図5B】断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0014】
図6A】本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、さらに代替的なパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図6B】断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
図6C】代替的な実施の形態における断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0015】
図7A】本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、さらに代替的なパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図7B】断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0016】
図8A】本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、第1パターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図8B】異なる第2パターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図8C】異なる第3のパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図8D】異なる第4のパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
図8E】異なる方形波パターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。
【0017】
図9A】本出願の実施の形態に係るユニット化されたフレキシブルリボン、バッファチューブ、および光ケーブルを示す断面図であり、本出願の実施の形態に係る互いに折り曲げられたユニット化されたフレキシブルリボンの図である。
図9B】複数のフレキシブルリボンアセンブリを用いて形成されたバッファチューブの断面図である。
図9C】複数の図9Bのバッファチューブを備える光ケーブルの断面図である。
【0018】
図10A】本出願の実施の形態に係る様々な製造段階におけるユニット化されたフレキシブルリボンを示す図であり、複数の光ファイバからのフレキシブルリボンのアセンブリプロセスを示す図である。
図10B】上面で第1接合領域が形成されるときの複数のフレキシブルリボンを示す図である。
図10C】(図10Aと同様に)本出願の実施の形態に係る複数の光ファイバからのフレキシブルリボンアセンブリの形成を示す図である。
図10D】反対側の底面で第2接合領域が形成されるときの複数のフレキシブルリボンを示す断面図である。
図10E】底面で、所定のパターンに沿って第2接合領域が形成されるときの複数のフレキシブルリボンの上面図である。
【0019】
図11A】接合の工程中、光リボンが静止している製造の様々な段階におけるユニット化されたフレキシブルリボンの代替的な実施のであり、上面に第1接合領域を形成中の複数のフレキシブルリボンを示す図である。
図11B】反対側の底面に第2接合領域を形成中の複数のフレキシブルリボンを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、製造方法や使用を含む好適な実施の形態を詳細に説明する。しかしながら、本出願は、広く様々な特定の文脈で実施され得る多くの適用可能な発明的コンセプトを与えるものであると理解されるべきである。ここで説明される特定の実施の形態は、本発明の製造や使用に関する単なる例示である。これらの特定の実施の形態は、本発明の範囲を限定するものではない。
【0021】
本出願を、特定の文脈、すなわち複数の光ファイバを含むユニット化されたフレキシブルリボンの構造および製造方法に関する典型的な実施の形態を参照しながら説明する。
【0022】
様々な実施の形態で、光ケーブルに使われるフレキシブルリボンのユニット化された構造が開示される。光ケーブルは、こうした複数のリボンを含む。このとき各リボンは、例えば12本から16本などといった複数の光ファイバから生成されてよい。本出願の実施の形態により、マトリックス材のパターンを用いてフレキシブルリボンが結合されることによりリボンがユニット化され、その結果フレキシブルリボンのアセンブリが生成されることが説明される。例えば、12本の光ファイバからなる2本のフレキシブルリボンは、24本の光ファイバからなる1本のユニット化されたリボンになる。
【0023】
ケーブルを生成するために、リボンのバッファリングプロセス中に撚り合わせて織り込む必要のある独立の材料より少なくてすむことから、本出願のいくつかの実施の形態は、フレキシブルリボンのケーブルを製造する上での利点を与える。例えば、本出願の実施の形態により、リボンバッファリング中(ここでは、高ファイバ番手のケーブルのために、多数のリボンボビンが使われる)のペイオフの数を削減することができる。フレキシブルリボンアセンブリによってフレキシビリティが拡大することにより、より多くの光ファイバを各バッファチューブの中に詰めることができる。これにより、ファイバ密度が向上する。さらに、これらのケーブルの利用者/設置者は、複雑さが低減したことによる恩恵を受けることができるだろう。例えば、利用者/設置者がユニット化されたリボンやフレキシブルリボンのアセンブリをバッファチューブから取り除くとき、処理すべきリボンの数はより少なくてすみ、光ファイバの融着に必要なステップはより簡単なものとなる。一例として利用者/設置者は、1本のバッファチューブから144本のフレキシブルリボン(これらの各々は12本の光ファイバを含む)を露出する代わりに、各々が2×12本の光ファイバを含む72本のユニット化されたフレキシブルリボンを取り扱うだけですむだろう。これにより、リボンを分割して光ファイバに融着する前に、エンクロージャに到達することがより簡単となる。
【0024】
最初に図1A-Cに、フレキシブル光リボン材料間に連続的な接合領域を備えるフレキシブル光リボンアセンブリの、それぞれ上面、底面および側面を示す。これに続いて図2A-2B、3A-3C、4A-4B、5A-5B、6A-6C、7A-7Bおよび8A-8Eに、フレキシブルリボンアセンブリのいくつかの追加的な構造の実施の形態を示す。これらは、光ファイバ材料間の接合領域の形状と位置が異なる。図9A-9Cに、本出願の実施の形態を実現する光ファイバのデザインを示す。図10A-10Eおよび11A-11Bに、ユニット化されたフレキシブル光リボンの製造方法を示す。図9A-9Cを除くすべての図面は、広げられたか、または平面上の構造のフレキシブルリボンを示す。例えば図9A-9Cに示されるように、フレキシブルリボンは、ケーブル内で、広げられるか、またはバッファチューブ内に互いに巻かれる。
【0025】
図1A-1Cは、本出願の実施の形態に係る光ファイバを示す。図1Aは、光ファイバのユニット化されたフレキシブルリボンの上面を示す。図1Bは、光ファイバのユニット化されたフレキシブルリボンの底面を示す。図1Cは、図1A-1Bに示される光ファイバのユニット化されたフレキシブルリボンの対応する底面領域を示す。
【0026】
図1Aを参照すると、光ファイバは、第1フレキシブルリボン50や第2フレキシブルリボン60などの複数のフレキシブルリボンを備えるフレキシブルリボンアセンブリ25を含む。様々な実施の形態では、1本のフレキシブルリボンを形成するために、複数の光ファイバが互いに積み重ねられるか、または束ねられる。しかしながら、互いに積み重ねられるか、または封入される従来のリボンと異なり、様々な実施の形態では、光ファイバの各々は緩く貼り付けられる(封入されない、堅固でない方法で)。その結果、リボンは、異なる形状に構成されるためのフレキシビリティを維持する。例えば、図1Cの断面図に示されるように、第1フレキシブルリボン50は、光ファイバ51-58の第1セットを含む一方、光ファイバ61-68の第2セットを含む。図には8本の光ファイバだけが示されているが、様々な実施の形態では、個々のフレキシブルリボンは、8本より多いか、または少ない数の光ファイバを含んでもよい。例えば、ある実施の形態では、第1フレキシブルリボン50および第2フレキシブルリボン60は、6本の光ファイバを含む。しかし、別の実施の形態では、第1フレキシブルリボン50および第2フレキシブルリボン60は、12本または16本の光ファイバを含んでもよい。言い換えれば、光ファイバの数は、応用に応じて変わってよい。
【0027】
図1Aと1Cを参照すると、隣接する光ファイバは、第1接合領域30で互いに貼り付けられる。図1Cに最もよく示される通り、第1接合領域30は、第7の光ファイバ57と第8の光ファイバ58のような隣接する光ファイバ間の隙間をうめる。さらに、第1接合領域30は、第2側面22と反対側の、第1フレキシブルリボン50の第1側面21の上に形成される。
【0028】
図1Aを参照すると、光ファイバを結ぶ第1接合領域30の隣同士は、第1ピッチp41で互いに離れていることが分かる。図1Aに示される例では、第1ピッチp41はケーブル内で変わらない。しかしながら、いくつかの実施の形態では、第1ピッチp41はケーブル内で一定でなくてもよい。一定のピッチを保つために、第1接合領域30は50%のデューティサイクルを持つ。言い換えれば、第1接合領域30は、波のサイクルの半分の中にのみ形成される。さらに言い換えれば、50%のデューティジャンクションの場合、第1パターン41に沿って隣接する光ファイバの間の交差は、互い違いにのみ接合領域を持つ。100%のデューティサイクルの場合、第1パターン41に沿って隣接する光ファイバ間のすべての交差が接合領域を持つ。
【0029】
第1ピッチp41は、応用に応じて、例えば約10mmから約500mmの間であってよい。1つ以上の実施の形態では、第1ピッチp41は、約30mmから約100mmの間であってよい。
【0030】
第1接合領域30は、図1Cのページ内に展開される。第1接合領域30は、図1Aに示されるように、第1接合長b41を有してよい。第1接合長b41は、例えば約1mmから約50mmの間であってよい。1つ以上の実施の形態では、第1接合長b41は、約5mmから約20mmの間であってよい。
【0031】
第1接合領域30の各々は、異なる光ケーブル同士を結ぶ直近の第1接合領域から、第1隣接長n41離れている。
【0032】
様々な実施の形態では、これらの長さ(第1ピッチp41、第1接合長b41および第1隣接長n41)は、リボンの所定の機械的特性(強度、フレキシビリティ、硬度など)を実現するために、さらに目標とする製造コストや製造能力を実現するために、異なる値を取るだろう。
【0033】
さらに、第1接合領域30の直近の接合領域を通る曲線を引くことにより、第1パターン41が得られる。図では、第1パターン41は、波状のパターンを持つ。波状のパターンは、第1ピッチp41、第1接合長b41および第1隣接長n41を用いて描かれてもよい。代替的に、波状のパターンは、波長(第1ピッチp41)および第1接合長b41に沿った第1振幅a41を用いて描かれてもよい。様々な実施の形態では、第1接合領域30によって形成される波状のパターンは、方形波、正弦波、余弦波、三角波その他の任意のタイプの波を備えてよい。
【0034】
しかしながら、様々な実施の形態では、第1接合領域30は、別のパターンで構成されてもよい。これらの代替的なパターンのいくつかは、さらに後述の実施の形態で説明されるだろう。
【0035】
様々な実施の形態では、第1接合領域30の各々は、隣接する光ファイバ間の接合剤として機能するマトリックス材を備えてよい。ある実施の形態では、第1接合領域30のマトリックス材は、アクリルベースの光硬化性の瞬間接着剤、例えばUV硬化アクリル材料を備えてよい。別の実施の形態では、第1接合領域30のマトリックス材は、硬化樹脂を備えてよい。別の実施の形態では、第1接合領域30は、他の接合材料、例えば熱可塑性材料などを備えてもよい。
【0036】
図1A-Bを参照すると、第1フレキシブルリボン50は、第2接合領域35で第2フレキシブルリボン60に結ばれる。様々な実施の形態では、第2接合領域35は、第1接合領域30が形成される第1側面21と反対側の、第2側面22の上に形成される。これは図1Aに示されるが、ここでは実線と白い領域が、第1側面21上の第1接合領域30を示す。これに対して、破線が第2側面22上の第2接合領域35を示す。図1Bは底面図であり、第1側面21上の第1接合領域30の第1パターン41が破線で示され、第2側面22上の第2接合領域35が実線と白い領域で示される。この流儀は、以下の図面でも用いられる。しかしながら、後述の説明から明らかなように、フレキシブルリボンは折り曲げられているため、第1側面21と第2側面22は光ケーブル内で平面ではない。言い換えれば、第1側面21と第2側面22は、折り曲げられ、ケーブル内に収容される前は、同一面内にある。しかし一旦ケーブル内に収容されると、リボンは折り曲げられるため、第1側面21と第2側面22は同一面を共有しなくてもよい。
【0037】
図1A-Cは、第2接合領域35が、隣接するフレキシブルリボン間(例えば、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60との間)で、直線状かつ連続的に延びる実施の形態を示す。図1Bに示されるように、第2接合領域35は、隣接する第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60の光ファイバをつなぐ。これはまた図1Cにも示され、ここでは第2接合領域35は、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)8番目の光ファイバ58と、(第2フレキシブルリボン60の光ファイバ61-68の第1セットの中の)1番目の光ファイバ61との間の隙間をうめる。
【0038】
さらに、第2接合領域35は、フレキシブルリボンアセンブリ25の第2側面22の上に形成されるが、これは第1接合領域30の反対側である。従ってこの実施の形態では、フレキシブルリボンアセンブリ25は、第1フレキシブルリボン50と、第2フレキシブルリボン60と、を備える。ここで、第1フレキシブルリボン50と、第2フレキシブルリボン60は、直線状かつ連続的な第2接合領域35によってユニット化される。
【0039】
しかしながら、様々な実施の形態では、単一の第2接合領域に代えて、複数の第2接合領域35が使われてもよい。このとき、複数の第2接合領域35は、異なるパターンで形成されてもよい。これらの代替的なパターンのいくつかは、さらに後述の実施の形態で説明されるだろう。
【0040】
有利には、複数の第2接合領域35の接合領域はすべての光ファイバを覆う従来の収容よりはるかに小さいため、フレキシブルリボンアセンブリ25はより高い程度のフレキシビリティを維持する。さらに接合領域がより小さいことにより、接合力は、より小さいものとなる。これにより、一括融着接続のために、フレキシブルリボンを2つまたは3つのより小さい群に分離することがより容易となる。好ましくは、第2接合領域35の接合力は、第1接合領域30の接合力より小さい。これにより、一括融着接続のためにフレキシブルリボンアセンブリ25が2つまたは3つのフレキシブルリボンの群に分離するとき、フレキシブルリボンの好ましい分離が可能となり、フレキシブルリボン内の1つ以上のファイバが、隣のフレキシブルリボンについたままになることを避けることができる。(第1接合領域30と同様に)第2接合領域35の接合力は、接合領域の長さ、フレキシブルリボン表面の硬化度、あるいは接合材料の組成(接着強化剤の存在または量など)により調整されてよい。
【0041】
様々な実施の形態では、T字剥離試験などの技術を用いて測定されたとき、第1接合領域30の接合力は、0.1Nから1.5Nの範囲にあり、好ましくは0.1Nと0.3Nとの間にあるだろう。このとき第2接合領域35の接合力は、0.01Nから0.3Nの範囲にあり、好ましくは0.01Nと0.1Nとの間にあるだろう。
【0042】
T字剥離試験では、リボンの端部からの1本のあるいは1群のファイバが、張力試験機(例えばInstron 5567(登録商標))のグリップで挟まれる。このとき、リボンの同じ端部からの残りのファイバは、張力試験機の他方のグリップで挟まれ、双方を分離するときの力が測定される。このようなT字剥離試験では、単一の接合が切断されるときの力が測定される。
【0043】
図2A-2Bは、本出願の別の実施の形態を示す。ここでは、第2接合領域35は連続的な波状パターンを有する。図2Aは、図1Aに示される第1ピッチp41を有する第1パターン41が与えられた第1接合領域30と、フレキシブルリボンアセンブリ25の第1側面21とを示す。図2Bは、第2接合領域35が波状パターンに沿って連続的に形成されたフレキシブルリボンアセンブリ25の底部表面を示す。
【0044】
図2A-2Bに示される実施の形態では、前述の実施の形態と同様、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)8番目の光ファイバ58と、(第2フレキシブルリボン60の光ファイバ61-68の第1セットの中の)1番目の光ファイバ61と、をつなぐ第1セクションS35-1を備える。しかしながら、前述の実施の形態と異なり、第2接合領域35は、同じフレキシブルリボン内で隣接する光ファイバ同士をつなぐ、第2セクションS35-2と、第3セクションS35-3と、をさらに備える。例えば図では、第2セクションS35-2は、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)7番目の光ファイバ57と、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)8番目の光ファイバ58と、をつなぐ。同様に第3セクションS35-3は、(第2フレキシブルリボン60の光ファイバ61-68の第2セットの中の)1番目の光ファイバ61と、(第2フレキシブルリボン60の光ファイバ61-68の第2セットの中の)2番目の光ファイバ62と、をつなぐ。
【0045】
図2Bに示されるように、第2接合領域35は、第2振幅a2を有する波の形状を持つ。別の実施の形態では、第2接合領域35は、(図2Bに示されるものより)大きな振幅を持ってよく、この場合、第2接合領域35によって、より多くの光ファイバが接合される。言い換えれば、連続的な波状パターンの第2振幅a2が増すほど、第2接合領域35は、第1フレキシブルリボン50内および第2フレキシブルリボン60内のより多くの光ファイバを接続するだろう。
【0046】
様々な実施の形態では、第2接合領域35によって形成される形状は、方形波、正弦波、余弦波、三角波その他の任意のタイプの波を備えてよい。さらなる実施の形態では、第2接合領域35によって形成される形状は、「ジグザグ型」などの任意の形状であってよい。
【0047】
図3A-3Cは、本出願の別の実施の形態に係る光ケーブルを示す。ここでは、第2接合領域は、複数の光ファイバを互いにつなぐために、より広い幅を持つ。図3Aは、光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンの上面を示す。図3Bは、光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンの底面を示す。図3Cは、図3A-3Bのユニット化されたフレキシブルリボンの断面を示す。
【0048】
図2A-2Bの実施の形態と対照的に、第2接合領域35は直線状であり、図1A-1Cの実施の形態と同様に連続的である。しかしながら図1A-1Cの実施の形態と異なり、この実施の形態では、第2接合領域35はより広く、その結果、より多くの光ファイバを互いにつなぐ。
【0049】
従ってこの実施の形態は、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60とをつなぐために、直線状で連続的な第2接合領域が第2側面22上に形成されるという点で、図1A-1Cの実施の形態と類似しているかもしれない。しかしながら図1A-1Cの実施の形態と異なり、この実施の形態では、第2接合領域35は、より広くてよく、3つ以上の光ファイバを覆う幅35wを持ってよい。図では、第2接合領域35は、w35の幅を持つ。この幅は、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)7番目の光ファイバ57と、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)8番目の光ファイバ58と、(第1フレキシブルリボン50の光ファイバ51-58の第1セットの中の)8番目の光ファイバ58と、(第2フレキシブルリボン60の光ファイバ61-68の第1セットの中の)1番目の光ファイバ61と、(第2フレキシブルリボン60の光ファイバ61-68の第1セットの中の)2番目の光ファイバ62と、を覆う。
【0050】
第2接合領域35はまた、複数の光ファイバを部分的に収容するために、より厚くてもよい。この実施の形態は、図1A-1Cの実施の形態ほどフレキシブルでないかもしれないが、第2接合領域35によって与えられる部分的な収容は、いくつかのアプリケーションで求められる機械的強度が改善するだろう。
【0051】
図4A-4Bは、本出願の実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す。図4Aは、断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面を示す。図4Bは、断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面を示す。
【0052】
さらなる実施の形態では、第2接合領域35は、前述の実施の形態に記載された第1接合領域30と類似した方法で与えられてもよい。言い換えれば、フレキシブルリボンアセンブリ25を形成するために、連続的な第2接合領域35(前述の図1A-3Cに記載されたような)に代えて、複数の第2接合領域35が用いられてもよい。複数の第2接合領域35の各々は、個々の光ファイバの長さより短い。
【0053】
図4A-4Bを参照すると、ある実施の形態では、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60とは、第2側面上で互いにつながれることが分かる。図4Bは、複数の第2接合領域35は、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60との隣接する光ファイバの間に与えられることを示す。
【0054】
図4Bに示されるように、複数の第2接合領域35は、第2接合長b42を有してもよい。第2接合長b42は、例えば約1mmから約50mmといったように、応用に応じて変わってよい。1つ以上の実施の形態では、第2接合長b42は、約5mmから約20mであってよい。
【0055】
図4Bに示される実施の形態では、複数の第2接合領域35の隣接する接合領域は、第2ピッチp42で離れている。第2ピッチp42は、例えば約10mmから約250mmといったように、応用に応じて変わってよい。1つ以上の実施の形態では、第2ピッチp42は、約30mmから約80mであってよい。ある実施の形態では、第2ピッチp42は、約40mmから約50mである。
【0056】
さらに、第2接合領域35の直近の接合領域を通る曲線を引くことにより、第2パターン42が得られる。図4Bに示されるように、第2パターン42は波状のパターンを備える。第1パターン41と同様、第2パターン42は、第2ピッチp42と第2接合長b42とを用いて交互に描かれてもよい。
【0057】
様々な実施の形態では、これらの長さ(第2ピッチp42および第2接合長b42)は、フレキシブルリボンアセンブリ25の所定の機械的特性(強度、フレキシビリティ、硬度など)を実現するために、さらに目標とする製造コストや製造能力を実現するために、異なる値を取るだろう。
【0058】
図5A-5Bは、本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す。図5Aは、図4A-4Bに代わるパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面を示す。図5Bは、断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面を示す。
【0059】
前述の図4A-4Bの実施の形態と異なり、本実施の形態では、複数の第2接合領域35は波状に構成され、3本以上の光ファイバを互いにつなぐ。図5A-5Bを参照すると、ある実施の形態では、複数の第2接合領域35は、第3パターン43をたどることが分かる。
【0060】
図5Bを参照すると、同じ光ファイバをつないで隣接する複数の第2接合領域35同士は、第3ピッチp43で互いに離れていることが分かる。一定のピッチを保つために、複数の第2接合領域35は、50%のデューティサイクルを持つ。言い換えれば、第2接合領域35は、波のサイクルの半分の中にのみ形成される。第3ピッチp43は応用に応じて、例えば、約10mmから約250mmであってよい。1つ以上の実施の形態では、第3ピッチp43は約30mmから約100mmであってよい。ある実施の形態では、第3ピッチp43は約40mmから約50mmである。
【0061】
複数の第2接合領域35は、第1不連続領域R1と、第2不連続領域R2とを含む。第1不連続領域R1と第2不連続領域R2は、第1フレキシブルリボン50の最後の光ファイバ(8番目の光ファイバ58)と第2フレキシブルリボン60の最初の光ファイバ61とをつなぐ。第1不連続領域R1と第2不連続領域R2は、最後の光ファイバと最初の光ファイバ61との間の、第1交差領域と第2交差領域に配置される。第2交差領域は、第1交差領域から第3ピッチp43隔てられる。
【0062】
前述の実施の形態と異なり、本実施の形態では、複数の第2接合領域35は、他の光ファイバをつなぐ第3不連続領域R3を含む。第3不連続領域R3は、第2フレキシブルリボン60の最初の光ファイバ61と第2フレキシブルリボン60の2番目の光ファイバ62とをつなぎ、最初の光ファイバ61と2番目の光ファイバ62との間の第3交差領域に配置される。
【0063】
複数の第2接合領域35の各々は、第3接合長b43を有してもよい。第3接合長b43は応用に応じて、例えば、約1mmから約50mmであってよい。1つ以上の実施の形態では、第3接合長b43は、約5mmから約20mmであってよい。図5Aと5Bに示される実施の形態では、第1接合長b41は、実質的に第3接合長b43に等しい。
【0064】
複数の第2接合領域35の各々は、異なる光ケーブル同士を結ぶ直近の第2接合領域から第3隣接長n43離れている。様々な実施の形態では、これらの長さ(第3ピッチp43、第3接合長b43および第3隣接長n43)は、リボンの所定の機械的特性(強度、フレキシビリティ、硬度など)を実現するために、さらに目標とする製造コストや製造能力を実現するために、異なる値を取るだろう。
【0065】
さらに、複数の第2接合領域35の直近の接合領域を通る曲線を引くことにより、第3パターン43が得られる。図では、第3パターン43は、波状のパターンを持つ。第3パターンの波状のパターンは、第3ピッチp43、第3接合長b43および第3隣接長n43を用いて描かれてもよい。代替的に、波状のパターンは、波長(第3ピッチp43)および第3接合長b43に沿った第3振幅a43を用いて描かれてもよい。様々な実施の形態では、第2接合領域35によって形成される波状のパターンは、方形波、正弦波、余弦波、三角波その他の任意のタイプの波を備えてよい。
【0066】
しかしながら、様々な実施の形態では、第1接合領域30は、別のパターンで構成されてもよい。これらの代替的なパターンのいくつかは、さらに後述の実施の形態で説明されるだろう。
【0067】
図5に示される実施の形態では、第3パターン43は第1パターン41と同じ位相を持ち、第3ピッチp43は第1パターン41(これは、フレキシブルリボンアセンブリ25の第1側面21上の第1接合領域30を描く)の第1ピッチp41と同じピッチを持つ。さらにこの実施の形態では、第3パターン43の第3振幅a43は、第1パターン41の第1振幅a41より小さい。言い換えれば、第3パターン43の第3振幅a43は、フレキシビリティや強度などといったフレキシブルリボンアセンブリ25の異なる特性を実現するために、変わってもよい。
【0068】
図6A-6Cは、本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す。図6Aは、さらに代替的なパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。図6Bは、断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。図6Cは、代替的な実施の形態における断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0069】
この実施の形態は図5A-5Bを用いて記載された実施の形態と類似しているように見えるが、複数の第2接合領域35が別の波状パターン(第4パターン44として模式的に図示される)で構成されている点で異なる。特にこの実施の形態では、第4パターン44は、第1パターンと同じ位相、ピッチおよび振幅を持つ。従って、図6Bに示されるように、第1振幅a41は第4振幅a44に等しい。一方、第1ピッチp41は第4ピッチp44に等しい。
【0070】
図6Bと対照的に、図6Cでは、第4パターン44は、第1パターン41と同じピッチおよび振幅を持つ。しかしながら、第1パターン41(例えば図5Aに示される)に関し、デューティサイクルは位相差を持つ。これは、図6Bと6Cとを比較することによっても、明らかである。すなわち、図6Cの実施の形態のデューティサイクルは、図6Bの実施の形態のデューティサイクルに対し180°の位相差を持つ。
【0071】
さらなる実施の形態として、図6A-6Cの実施の形態の、第1側面21上の第1接合領域30と、第2側面22上の第2接合領域35とは、異なる接合長を持つ。図6Aおよび6Bに示される実施の形態では、第1接合長b41は、第4接合長b44と実質的に異なる。図6B-6Cに示されるある実施の形態では、第4接合長b44は、第1接合長b41より例えば20%長い。別の実施の形態では、第4接合長b44は、第1接合長b41より短い。
【0072】
図7A-7Bは、本出願の代替的な実施の形態に係る光ケーブルのユニット化されたフレキシブルリボンを示す。図7Aは、さらに代替的なパターンを有する断続的な接合領域を備えるユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。図7Bは、断続的な接合領域を示すユニット化されたフレキシブルリボンの底面図である。
【0073】
前述の実施の形態と対照的に、この実施の形態では、接合領域は100%のデューティサイクルで構成される。例えば、図7Aのフレキシブルリボンアセンブリ25の第1側面21上の第1接合領域30と、図7Bのフレキシブルリボンアセンブリ25の第2側面22上の第2接合領域35とを参照されたい。従ってこの実施の形態では、第1パターン41および第5パターン45の波状パターンにより、フレキシブルの中央領域の光ファイバは、波状パターンの外縁部の光ファイバより強く固定される。結果として、例えば第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60との間の固定は、これらのリボン同士を不連続点で固定した場合より強いものとなるだろう。さらなる実施の形態では、第1接合領域30が50%のデューティサイクル(例えば、図1A、2A、3A、4A、5A、6Aに示されるように)で構成され、第2接合領域が100%のデューティサイクルで構成されてもよい。
【0074】
さらに、図7Bに示される第5パターン45は、図7Aに示される第1パターン41と異なる位相を持つ一方、第1パターン41と同じピッチおよび振幅を保つ。
【0075】
図8A-8Dは、本出願の様々な代替的な実施の形態に係るユニット化されたフレキシブルリボンの上面図である。対応する底面図は示されないが、反対側の特徴は破線によって示される。
【0076】
図8Aを参照すると、複数の第2接合領域35がさらに代替的な第6パターン46で構成されていることが分かる。明確化のため、図8Aには複数の第2接合領域35の数個だけが示される。
【0077】
第6パターン46は、前述の実施の形態で示されたものより大きな振幅を持つ。これは、複数の第2接合領域35が、フレキシブルリボンアセンブリ25の底面側のすべての(またはほとんどすべての)光ファイバの接点を横断して与えられるためである。この実施の形態では、第1接合領域30の第1接合長b41は、第2接合領域35の第6接合長b46と実質的に等しくてよい。別の実施の形態では、第1接合領域30の第1接合長b41は、第2接合領域35の第6接合長b46と異なっていてもよい。第1接合領域30は第1パターン41に沿って100%のデューティサイクルで構成されるが、別の実施の形態では、異なるデューティサイクルが選択されてもよい。いくつかの選択肢は、25%、50%および75%を含む。
【0078】
図8Bは、「ジグザグ」パターンを有する、本出願のさらなる代替的な実施の形態を示す。図8Bを参照すると、複数の第2接合領域35が別の代替的な第7パターン47で構成されていることが分かる。再び明確化のため、図8Bには、複数の第2接合領域35の数個だけが示される。
【0079】
別の実施の形態では、第7パターン47は大きな振幅を持ってよい。これは、フレキシブルリボンアセンブリ25の底面側のすべての(またはほとんどすべての)光ファイバの交差する接点が、複数の第2接合領域35を用いて固定されるからである。図8Bでは、第7パターン47は、フレキシブルリボンアセンブリ25の全幅にわたって横断する。
【0080】
ある実施の形態では、第1接合領域30の第1接合長b41は、第2接合領域35の第7接合長b47と実質的に等しくてよい。別の実施の形態では、第1接合領域30の第1接合長b41は、第2接合領域35の第7接合長b47と異なっていてもよい。さらに、別の実施の形態は、複数の第2接合領域35の応用を表す、さらなる代替的な不規則なジグザグパターンを備えてよい。
【0081】
代替的に図8Cに示されるように、別の実施の形態では、複数の第2接合領域35のパターンは、図8Bに示されるものより小さな振幅を持ってもよい。従って第8パターン48は、フレキシブルリボンアセンブリ25の一部の幅のみをカバーする。図示されるように、第8接合長b48は、ある実施の形態における第1接合長b41より長くてもよい。
【0082】
図8B-8Cに示されるように、第7パターン47および第8パターン48は、正確な波形や反復的三角形状を持たない。従って様々な実施の形態では、第2接合領域35は、振幅、ピッチおよび位相が変化する他の不規則パターンによって、不連続的に与えられてもよい。
【0083】
図8Dは、本出願の別の代替的な実施の形態を示す。ここでは、第2接合領域35は、波状の第9パターン49を形成して、フレキシブルリボンアセンブリ25の第2側面22上に不連続的に形成される。図示されるように第9パターン49は、第1側面21上の第1パターン41に対して一定の位相差を持つ。図示された実施の形態では、第9パターン49のデューティサイクルは50%であるが、それ以外の数値は別の実施の形態で異なっていてもよい。
【0084】
図8Eは、本出願の別の代替的な実施の形態を示す。ここでは、第2接合領域35は、方形波を形成して、フレキシブルリボンアセンブリ25の第2側面22上に不連続的に与えられる。様々な実施の形態では、第2接合領域35によって形成されるパターンは、方形波、正弦波、余弦波、三角波その他の任意のタイプの波を備えてよい。説明のため、図8Eでは方形波が使われる。説明のため、第2接合領域35は、交差領域で交代する50%のデューティサイクルで構成される。
【0085】
図9A-9Cは、本出願の実施の形態の光ケーブルの形成への応用を示す。任意のタイプの光ケーブルがユニット化されたフレキシブルリボンを使うことができるが、図9A-9Cを用いて一例を説明する。図9Aは、折り曲げられたユニット化されたフレキシブルリボンを示す。図9Bは、複数のフレキシブルリボンアセンブリを用いて形成されたバッファチューブの断面を示す。図9Cは、複数の図9Bのバッファチューブを備える光ケーブルの断面を示す。
【0086】
図9Aを参照すると、前述の様々な実施例のように、複数の光ファイバが、互いに平行に構成され、第1接合領域30および第2接合領域35に接続されることが分かる。前述のように、第1接合領域30および第2接合領域35は、フレキシブルリボンを横断して不連続的に構成される。これにより、光ケーブルの表面の多くを、選択的に接着剤の存在しない状態に保つ。従って、複数の光ファイバは動きの自由さを十分保ち、リボンが外部からの応力を受けたとき、効果的に折り曲げられるか、またはランダムな配置を取ることができる。
【0087】
様々な実施の形態では、複数の光ファイバは、密集して詰め込まれた状態で折り曲げられることができる。1つ以上の実施の形態では、折り曲げられた光ファイバは、非円形または不規則な形をしていてよい。これと対照的に、封入されたリボンは非常に強固であるため、効果的に折り曲げられることはできない。
【0088】
図9Bは、本出願の実施の形態に係る複数のフレキシブルリボンアセンブリを備える、バッファチューブの断面を示す。ある実施の形態では、バッファチューブは、光ケーブルを形成中に変形された変形可能なバッファチューブであってよい。別の実施の形態では、バッファチューブは、光ファイバとともに円形を保つ変形不可能なバッファチューブであってもよい。
【0089】
フレキシブルリボンアセンブリ25は、前述の様々な実施の形態の通り形成された、2本以上のフレキシブルリボンを備える。フレキシブルリボンアセンブリ25は、バッファチューブ被覆110によって閉じ込められる。1つ以上の実施の形態では、バッファチューブ被覆110は、ポリプロピレン、セルラーポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンその他の材料を備える。
【0090】
さらに、フレキシブルリボンアセンブリ25は、ジェル105の中に配置されてもよい。これによりフレキシブルリボンアセンブリ25は、互いの周囲を動くことができる。さらにバッファチューブ被覆110の厚さは、リボンが柔軟であるように保たれてよい。
【0091】
光ケーブルの形成中、バッファチューブは圧縮応力を受けてもよい。被覆中に温度依存係数が低下するため、バッファチューブは同じ応力の下で変形を増してもよい。結果として、バッファチューブ100内のフレキシブルリボンアセンブリ25は、圧縮応力を補償または最小化するために、形状/構成を再構成してもよい。
【0092】
光ケーブル内のフレキシブルリボンアセンブリ25の再構成により、光ファイバがねじれることも曲げられることもない。従って、本出願の実施の形態により、光ケーブルの機械的または光学的特性に妥協することなく、詰め込みの密度を上げることができる。
【0093】
変形可能なフレキシブルリボンアセンブリ25は、各バッファチューブ100に沿って縦方向に通される。第1フレキシブルリボン50や第2フレキシブルリボン60などの各フレキシブルリボンは、ランダムな配置を取ることができる。続くケーブル形成中の複数のバッファチューブ100のねじれ(もしあれば)は、光ファイバを横断する応力を平均化するのに十分であり、ファイバ光ケーブルの機械的および光学的標準を満足させる。
【0094】
図9Bでは2本のフレキシブルリボンアセンブリ25だけがバッファチューブ100内にあるように示されるが、様々な実施の形態では、バッファチューブ100は、それよりはるかに多くの、またはより少ない数のフレキシブルリボンアセンブリ25を含んでよい。例えばある実施の形態では、バッファチューブ100は、12本または24本のフレキシブルリボンアセンブリ25を備えてよい。さらに、フレキシブルリボンアセンブリ25の各々は、任意の好適な数の第1フレキシブルリボン50や第2フレキシブルリボン60などのフレキシブルリボンを含んでよい。同様に各フレキシブルリボンは、任意の数の光ファイバを有してよい。様々な実施の形態で、光ファイバは、100μmから300μmの範囲の直径を有してよい。例えばある例では、フレキシブルリボンの各々は、12本の光ファイバを含んでよい。従ってこの例では、バッファチューブ100は288本または576本の光ファイバを含む。
【0095】
図9Cは、本出願の実施の形態を実現する光ケーブルの断面を示す。
【0096】
本出願の実施の形態は、色々なタイプの光ケーブルで実現されてよい。しかしながら、例示のために、特定の光ケーブルが示される。図9Cを参照すると、光ケーブルは、強固な中央テンションメンバー120を含む。上方被覆130が、中央テンションメンバー120を取り囲む。光ケーブルの外側カバー175は、防水層165、選択的な外側中央メンバー160(これは鋼装甲を含んでよい)および外側被覆170などの複数の層を含んでよい。
【0097】
光ケーブルはさらに、複数の光ファイバを備える複数のフレキシブルリボンアセンブリ25を含むバッファチューブ100を含む。前述のように、フレキシブルリボンアセンブリ25は、バッファチューブ100内に構成される。バッファチューブ100は強固な円形を有してよいし、あるいはフレキシブルリボンアセンブリ25の配置の形に従う変形可能なバッファチューブであってもよい。バッファチューブ100間の空間150は空洞であってもよいし、好適な充填剤で充填されてもよい。
【0098】
様々な実施の形態では、光ケーブルは、1つ以上の標準に準拠するようにデザインされてもよい。
【0099】
図10A-Eは、本出願の実施の形態に係る様々な製造段階におけるユニット化されたフレキシブルリボンを示し、可動リボンまたはリボンアセンブリを特徴づける。
【0100】
図10Aは、本出願の実施の形態に係る複数の光ファイバからのフレキシブルリボンのアセンブリプロセスを模式的に示す。
【0101】
複数の光ファイバ2(光ファイバ51-58の組の第1セットなどといった個別の光ファイバ)はリールから解かれて第1ダイ12に供給される。これにより、複数の光ファイバ2が互いに平行に隣接することで、縦長の光ファイバアセンブリ25が与えられる。矢印の向きは、この工程で光ファイバ2が動く方向を示す。
【0102】
第1注入装置226が、光ファイバアセンブリ25の第1側面21の表面にUV硬化性樹脂などの接合材料を与える。接合材料はまた、熱可塑性材料であってもよい。この場合、第1注入装置226は、光ファイバアセンブリ25の表面に熱可塑性材料のスレッドを与える。例えば熱可塑性材料は、その軟化点より高温に加熱され、スレッドに形成されてもよい。そして、軟化した熱可塑性スレッドが、光ファイバアセンブリ25の表面に与えられてよい。与えられた熱可塑性スレッドは、冷却された後、様々な実施の形態で説明した第1接合領域を形成する。
【0103】
硬化工程が望まれる場合は、接合材料を与えられた光ファイバアセンブリ25は、その後第1硬化ステーションを通過する。その後、フレキシブルリボンアセンブリ25は、ピックアップリール215にピックアップされる。
【0104】
図10Bは、上記の図10Aで説明された方法における複数のフレキシブルリボンを拡大して示す。
【0105】
図10Bを参照すると、第1フレキシブルリボン50などの複数のフレキシブルリボンが、例えば連続して形成される。図示されるように、光ファイバ51-58の第1セットがリールから解かれ、第1移動キャリア212上に互いに平行に配置される。第1移動キャリア212は、コンベアベルトその他の好適な構造を備える。代替的に、光ファイバ51-58の第1セットは、ローラに支持されながら自由に吊られてもよい。このローラは、光ファイバにその長さ方向に沿った並進運動を与えてもよい。
【0106】
光ファイバ51-58の第1セットの各々は、この工程の間、例えば図10Bの紙面に垂直に延びて、互いに平行に配置される。光ファイバ51-58の第1セットは、第1移動キャリア212の対面に、第1側面21を持つ。
【0107】
第1移動キャリア212は、その上に乗せられた平行な光ファイバ51-58とともに、第1注入装置226を通る。第1移動ノズル237が、光ファイバ51-58の第1セットの上に位置づけられる。第1移動ノズル237から、光ファイバの間の交差接点上にマトリックス材225が与えられる。マトリックス材225は、隣接する光ファイバ間の隙間を埋め、硬化した後第1接合領域30を形成する。
【0108】
様々な実施の形態で、マトリックス材225は、樹脂、UV硬化アクリル材料を含むアクリルベースの接着剤、その他のポリマー材料、熱可塑性材料を備えてよい。
【0109】
第1移動ノズル237は、ファイバまたはリボンが通過する長さ方向と直行する方向に振動してもよい(あるいは、2本のフレキシブルリボンの間に材料の液滴を注入している間は静止してもよい)。言い換えれば、第1移動ノズル237は、図10Bの縦方向D2に沿って、あるいは図10Aの紙面に垂直に振動してもよい。
【0110】
代替的に、マトリックス材225は、第1注入装置226内の第1移動ノズル237が閉まる前に、短時間注入されてもよい。例えば、マトリックス材225は、光ファイバ51-58の第1セットが長さ方向(これは図10Bの紙面から外に出る方向である)に沿って移動している間、放出される。その後、第1移動ノズル237が閉じて、マトリックス材225は放出されない。
【0111】
その後第1移動ノズル237は、方向D2に沿って(すなわち、光ファイバの長さ方向と直行する方向に)第1移動キャリア212に対して動き、光ファイバ51-58の第1セットの次の交差接点まで移動する。さらに、第1移動ノズル237が閉じている間、光ファイバ51-58の第1セットは移動し続けてよい。その後、第1移動ノズル237が再び開き、光ファイバ51-58の第1セットを長さ方向に沿って動かしている間に、マトリックス材225が、隣接する光ファイバ間の交差接点に放出される。このように、第1移動ノズル237は、第1接合領域30の所定のパターンが形成されるようにマトリックス材225が放出されるまで、光ファイバ51-58の第1セット全体でこのステップを繰り返す。
【0112】
その後、マトリックス材225は、例えば第1パターン41を有する第1接合領域30を備える第1フレキシブルリボン50を形成するために硬化される。硬化工程は、第1硬化ステーション16の通過、所定の時間の室温硬化、より高温の硬化(例えば、50℃から300℃)、UV光露出その他を備えてもよい。
【0113】
第1注入装置226は、第1フレキシブルリボン50を形成した後、マトリックス材225を光ファイバ61-68の第2セット上に供給するように構成されてもよい。例えば、第1フレキシブルリボン50は、ピックアップリールと、第1移動キャリア212上に配置された光ファイバ61-68の第2セットとによって、第1移動キャリア212から除去されてもよい。第1フレキシブルリボン50を形成する間、マトリックス材225を放出するステップが前述のように繰り返されてよい(これを示す模式的な矢印も参照されたい)。
【0114】
従って、第1フレキシブルリボン50(その後の第2フレキシブルリボン60も)のような複数のフレキシブルリボンが形成される。
【0115】
図10C-10Eは、本出願の実施の形態に従って形成中のユニット化されたフレキシブルリボンを示す。図10Cは(図10Aと同様)、本出願の実施の形態に係る複数のフレキシブルリボンからのフレキシブルリボンアセンブリの形成を示す。図10Dは、反対側の底面に第2接合領域が形成されるときの複数のフレキシブルリボンの断面を示す。図10Eは、底面で所定のパターンに沿って第2接合領域が形成されるときの複数のフレキシブルリボンの上面を示す。
【0116】
第1フレキシブルリボン50や第2フレキシブルリボン60のようなユニット化されたフレキシブルリボンの一部となるようにデザインされた複数のフレキシブルリボンは、リールから第2ダイ224に解かれ、選択的には第2移動キャリア232上に配置される。特に、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60は、第1接合領域30を備える第1側面と反対側の第2側面22が、第2移動キャリア232に背を向けるように配置される。代替的に、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60は、ローラに支持されながら自由に吊られてもよい。このローラは、光ファイバにその長さ方向に沿った並進運動を与えてもよい(矢印の方向)。
【0117】
第2注入装置227は、前述の1つ以上の実施の形態で使われた第1注入装置226と同じものであってもよい。代替的に、ユニット化されたリボンを形成する第2注入装置227は、第1注入装置226と異なっていてもよい。同様に、第2移動キャリア232は、様々な実施の形態における第1移動キャリア212と同じであっても異なっていてもよい。同様に、第1注入装置226から注入されるマトリックス材225は、第2注入装置227から注入されるマトリックス材225と異なるものであってもよい。
【0118】
図1A-1C、2A-2Bあるいは3A-3Cを用いて説明した実施の形態では、第2移動キャリア232が、第1フレキシブルリボン50および第2フレキシブルリボン60の長さ方向と平行に移動する間、第2注入装置227からのマトリックス材225の連続的な流れが維持される。
【0119】
図4Bに示される不連続的な接合領域を使う別の実施の形態であっても、マトリックス材225はやはり連続的に注入される。例えばある実施の形態では、連続的な正弦波状のマトリックス材225のスレッドが、第1フレキシブルリボン50および/または第2フレキシブルリボン60の表面上に与えられる。適切な粘着性と表面張力を選択することによって、接合材料は、連続的にあたえられたとしても、次の光ファイバとの間に不連続な接合を形成する。有利には、不連続なまたは飛び飛びの接合領域を形成するためのマトリックス材225の連続的な供給は、より複雑さが低減され、従ってより安価である。
【0120】
しかしながら、図4Bに示されるような不連続な接合領域を使う別の実施の形態では、マトリックス材225は、第2注入装置227内の第2移動ノズル239が閉まる前に短時間注入される。例えばマトリックス材225は、第2移動キャリア232が光ファイバの長さ方向(これは図10Dの紙面から外に出る方向にある)に沿って平行に移動している間、放出される。その後第2移動ノズル239は、マトリックス材225が供給されないように閉じる。第2移動ノズル239は、方向D2に沿って第2移動キャリア232に対して動き、光ファイバの次の交差接点まで移動する。さらに、ノズルが閉じている間、第2移動キャリア232の長さ方向に沿った移動が行われてよい。続いて、第2移動キャリア232の長さ方向の移動と第2移動ノズル239の直交方向D2の移動の後、第2移動ノズル239は再び開き、第2移動キャリア232を長さ方向に動かしている間、マトリックス材225が、隣接する光ファイバ間の交差接点に放出される。こうして第2移動ノズル239は、第2接合領域35の所定のパターンが形成されるようにマトリックス材225が放出されるまで、第1フレキシブルリボン50および第2フレキシブルリボン60全体でこのステップを繰り返してよい。すべての移動は、同時にまたは同じタイミングで行われる。
【0121】
その後、前述のように、マトリックス材225は、フレキシブルリボンアセンブリ25を形成するために、例えば第2硬化ステージ236内で硬化される。その後、フレキシブルリボンアセンブリ25は、ピックアップリール222を用いて第2移動キャリア232からピックアップされる。
【0122】
前述の実施の形態に従い、第2接合領域35は、連続的であってもよいし不連続的であってもよい。第2接合領域35はまた、供給工程中の第2移動ノズル239と第2移動キャリア232との相対的位置によって制御可能な様々な規則的または不規則的な波長、振幅および位相を備える波状または直線状の異なるパターンを有してもよい。
【0123】
前述の図10A-10Eに記載の実施の形態に従い、製造工程は、通過するリボンの長さ方向に直行する方向に移動するノズルを備えた第1注入装置を通過する、移動リボンまたはリボンアセンブリで実行される。別の実施の形態では、ユニット化されたフレキシブルリボンの製造は、静止したリボンまたはリボンアセンブリ、およびリボン全体の長さにわたって移動する注入器で実行される。図11Aおよび11Bは、本出願の実施の形態に係る静止したリボンまたはリボンアセンブリによる製造工程の様々な段階におけるユニット化されたフレキシブルリボンを示す図である。
【0124】
図11Aは、上面に第1接合領域を作成中の複数のフレキシブルリボンを示す。
【0125】
前述の実施の形態と同様、マトリックス材225が、第1注入器220から光ファイバ間の交差接点上に与えられる。第1注入器220は、前述の第1注入装置226と類似してよい。前述の実施の形態と異なり、光ファイバは、ノズルの移動中、静止位置に位置づけられる。
【0126】
マトリックス材225は、第1注入器220内のノズル235が閉じる前に、短時間注入される。例えば、マトリックス材225は、第1注入器220が光ファイバの長さ方向に沿って平行に(これは図11Aの紙面に垂直である)第1キャリア210に対して移動中に放出される。その後、ノズル235は、マトリックス材225が放出されないように閉じる。
【0127】
その後第1注入器220は、直交方向D2に沿って第1キャリア210に対して動き、光ファイバ51-58の第1セットの次の交差接点まで移動する。さらに、ノズル235が閉じている間、第1方向に沿った別の移動が行われてもよい。その後、第1方向および第2方向に沿った移動の後、ノズルが再び開き、第1注入器220を第1方向に沿って第1キャリア210に対して動かしている間、マトリックス材225が、隣接する光ファイバ間の交差接点に放出される。こうして第1注入器220は、第1接合領域30の所定のパターンが形成されるようにマトリックス材225が放出されるまで、光ファイバ51-58の第1セット全体でこのステップを繰り返してよい。
【0128】
その後、マトリックス材225は、第1フレキシブルリボン50を形成するために硬化される。一旦第1注入器220が光ファイバ51-58の第1セットの全体を横断すると、例えば前述の第1パターン41を有する第1接合領域30を形成するために、硬化工程が与えられてもよい。同様に、第2フレキシブルリボンを形成するために、第1フレキシブルリボンを形成したときのマトリックス材225を放出するステップが、前述のようにくり返されてもよい(これを示す模式的な矢印も参照されたい)。
【0129】
従って、第1フレキシブルリボン50のような(第2フレキシブルリボン60も)複数のリボンが形成される。
【0130】
図11Bは、反対側の底面に第2接合領域を形成中の複数のフレキシブルリボンの断面を示す。
【0131】
前述の図10A-10Eの実施の形態と異なり、注入ノズルが移動している間、フレキシブルリボンは静止位置に位置づけられる。従って、第1フレキシブルリボン50や第2フレキシブルリボン60のような複数のフレキシブルリボンは、第2キャリア230上に配置されるか、またはローラ間の静止位置に保持される。特に、第1フレキシブルリボン50と第2フレキシブルリボン60は、第1接合領域30を備える第1側面21と反対側の第2側面22が、第2キャリア230に背を向けるように配置される。
【0132】
第2注入器221(これは第2注入装置227と類似してよい)は、前述の1つ以上の実施の形態で使われた第1注入器220と同じものであってもよい。代替的に、ユニット化されたリボンを形成するための第2注入器221は、第1注入器220と異なっていてもよい。同様に、第2キャリア230は、様々な実施の形態における第1キャリア210と同じであっても異なっていてもよい。同様に、第1注入器220から注入されるマトリックス材225は、第2注入器221から注入されるマトリックス材225と異なるものであってもよい。
【0133】
図1A-1C、2A-2Bあるいは3A-3Cを用いて説明した実施の形態では、第2注入器221が、第1フレキシブルリボン50および第2フレキシブルリボン60の長さ方向と平行に移動する間、第2注入器221からのマトリックス材225の連続的な流れが維持される。
【0134】
しかしながら、図4Bに示されるような不連続な接合領域を使う別の実施の形態では、マトリックス材225は第2注入器221内の第2移動ノズル235が閉まる前に、短時間注入される。例えば、マトリックス材225は、第2注入器221が第1方向D1に沿って光ファイバの長さ方向(これは図10Dの紙面内に向かう方向である)に第2キャリア230に対して移動している間、放出される。その後、ノズル235は、マトリックス材225が供給されないように閉じる。第2注入器221は、第2方向D2に沿って第2キャリア230に対して動き、光ファイバの次の交差接点まで移動する。さらに、ノズルが閉じている間、第1方向D1に沿った別の移動が行われてもよい。続いて、第1方向および第2方向への移動の後、ノズルは再び開き、第2注入器221を第1方向に沿って第2キャリア230に対して動かしている間、マトリックス材225が、隣接する光ファイバ間の交差接点に放出される。こうして第2注入器221は、第2接合領域35の所定のパターンが形成されるようにマトリックス材225が放出されるまで、第1フレキシブルリボン50および第2フレキシブルリボン60全体でこのステップを繰り返してよい。
【0135】
その後、マトリックス材225は、フレキシブルリボンアセンブリ25を形成するために、例えば前述のように硬化される。
【0136】
前述の実施の形態に従い、第2接合領域35は、連続的であってもよいし不連続的であってもよい。第2接合領域35はまた、供給工程中の第2注入器221と第2キャリア230との相対的位置によって制御可能な様々な規則的または不規則的な波長、振幅および位相を備える波状または直線状の異なるパターンを有してもよい。
【0137】
ここで本出願の実施例を要約する。他の実施の形態も、本出願の明細書および請求項の全体により理解可能である。
【0138】
例1。光ファイバケーブルは、複数のフレキシブルリボンと、複数の第1接合領域と、第2接合領域とを含む。複数のフレキシブルリボンの各々は、複数の光ファイバを含む。複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つによって、互いに固定される。第2接合領域は、複数のフレキシブルリボンの第1フレキシブルリボンを、複数のフレキシブルリボンの第2フレキシブルリボンに結ぶ。
【0139】
例2。第2接合領域は、複数の第1接合領域の1つより小さい接合力を持つ、例1のケーブル。
【0140】
例3。複数の第1接合領域は複数のフレキシブルリボンの第1側面に形成され、第2接合領域は複数のフレキシブルリボンの第2側面に形成され、第2側面は第1側面の反対側にある、例1または例2のケーブル。
【0141】
例4。複数の光ファイバは光ファイバケーブルの長さ方向に沿って延び、複数の第1接合領域は第1パターンを持ち、第2接合領域は光ファイバケーブルの実質的に全長にわたって延びる、例1から例3のいずれかのケーブル。
【0142】
例5。第2接合領域は、第1パターンと異なる第2パターンを持つ、例4のケーブル。
【0143】
例6。第2接合領域は、複数の光ファイバの2つを結ぶ、例1から例5のいずれかのケーブル。
【0144】
例7。第2接合領域は、複数のフレキシブルリボンの異なるリボンからの光ファイバと、複数のフレキシブルリボンの1つのリボンの中の光ファイバとを結ぶ、例1から例5のいずれかのケーブル。
【0145】
例8。第2接合領域は、複数の光ファイバの1番目の光ファイバと複数の光ファイバの2番目の光ファイバとの間の第1交差接点を満たし、第2接合領域は、複数の光ファイバの2番目の光ファイバと複数の光ファイバの3番目の光ファイバとの間の第2交差接点を満たす、例1から例5または例7のいずれかのケーブル。
【0146】
例9。第2接合領域は、波状パターンの中に配置された、第1セクションと、第2セクションと、第3セクションとを含み、第1セクションは、複数のフレキシブルリボンの第1フレキシブルリボンの最後の光ファイバと、複数のフレキシブルリボンの第2フレキシブルリボンの最初の光ファイバとを結び、第2セクションは、第1フレキシブルリボンの最後の光ファイバと、第1フレキシブルリボンの最後の光ファイバより前の光ファイバとを結び、第3セクションは、第2フレキシブルリボンの最初の光ファイバと、第2フレキシブルリボンの2番目の光ファイバとを結ぶ、例1から例5、例7または例8のいずれかのケーブル。
【0147】
例10。光ファイバは、第1フレキシブルリボンと第2フレキシブルリボンを含む複数のフレキシブルリボンと、複数の第1接合領域と、第1不連続領域と第2不連続領域とを含む複数の第2接合領域とを含む。複数のフレキシブルリボンの各々は、複数の光ファイバを含む。複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つによって、互いに固定される。第1不連続領域は、複数のフレキシブルリボンの第1フレキシブルリボンの最後の光ファイバと、複数のフレキシブルリボンの第2フレキシブルリボンの最初の光ファイバとを結び、最後の光ファイバと最初の光ファイバとの間の第1交差領域に形成される。第2不連続領域は、第1ピッチで第1不連続領域から離れ、最後の光ファイバと最初の光ファイバとを結び、最後の光ファイバと最初の光ファイバとの間の第2交差領域に形成される。
【0148】
例11。第1接合領域は複数のフレキシブルリボンの第1側面に接合され、第2接合領域は複数のフレキシブルリボンの第2側面に接合され、第2側面は第1側面の反対側にある、例10のケーブル。
【0149】
例12。複数の第1接合領域は第1パターンで構成される、例10または例11のケーブル。
【0150】
例13。複数の第2接合領域は第1パターンと異なる第2パターンで構成される、例12のケーブル。
【0151】
例14。第2パターンは波状パターンを含む、例13のケーブル。
【0152】
例15。第2パターンはジグザグパターンを含む、例13のケーブル。
【0153】
例16。第2パターンの特徴は第1パターンの特徴と異なり、特徴は、振幅、位相、ピッチ、接合力またはデューティサイクルを含む、例13から例15のいずれかのケーブル。
【0154】
例17。第2パターンに沿って、複数の光ファイバ同士が複数の交差領域で互いに交差し、第1側面上の複数の交差領域の実質的にすべての交差領域が、複数の第2接合領域の1つで満たされている、例13から例16のいずれかのケーブル。
【0155】
例18。第2パターンに沿って、複数の光ファイバ同士が複数の交差領域で互いに交差し、第1側面上の複数の交差領域のすべての交差領域が、複数の第2接合領域の1つで満たされている、例13から例16のいずれかのケーブル。
【0156】
例19。複数の第2接合領域は、第3不連続領域をさらに備え、第3不連続領域は、第2フレキシブルリボンの最初の光ファイバと、第2フレキシブルリボンの2番目の光ファイバとを結ぶ、例10から例18のいずれかのケーブル。
【0157】
例20。第3不連続領域は、第2不連続領域のうち、第1不連続領域に対する直近の領域である、例19のケーブル。
【0158】
例21。第3不連続領域の接合長は、第1不連続領域の接合長と異なる、例19または例20のケーブル。
【0159】
例22。光ファイバケーブルを製造する方法は、複数の第1接合領域を用いて複数の光ファイバを固定することにより、複数のフレキシブルリボンを形成するステップを含む。ここで、複数の光ファイバの隣接するもの同士は、複数の第1接合領域の1つを用いて互いに固定される。この方法はまた、複数の第2接合領域を用いて複数のフレキシブルリボンを固定することにより、フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップを含んでよい。ここで、複数のフレキシブルリボンの隣接するもの同士は、複数の第2接合領域の1つを用いて互いに固定される。
【0160】
例23。複数のフレキシブルリボンを形成するステップは、複数の光ファイバを配置するステップと、複数の光ファイバ間の交差接点にマトリックス材を注入するステップと、マトリックス材を硬化するステップとを含む、例22の方法。
【0161】
例24。フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップは、複数のフレキシブルリボンを配置するステップと、複数のフレキシブルリボン間の交差接点にマトリックス材を注入するステップと、マトリックス材を硬化するステップとを含む、例22または例23の方法。
【0162】
例25。複数のフレキシブルリボンを形成するステップは、複数の光ファイバの第1側面で複数の光ファイバ間の交差接点に第1マトリックス材を注入するステップを含み、フレキシブルリボンアセンブリを形成するステップは、複数の光ファイバの第2側面で複数の光ファイバリボン間の交差接点に第2マトリックス材を注入するステップを含み、第2側面は第1側面の反対側にある、例22から例24のいずれかの方法。
【0163】
例26。フレキシブルリボンアセンブリを含むバッファチューブを形成するステップと、バッファチューブを含む光ファイバケーブルを形成するステップとを含む例22から例25のいずれかの方法。
【0164】
本発明を例示的な実施の形態を参照して説明したが、本明細書は限定的な意味に取られることを意図しない。本明細書を読めば、当業者には、これらの例示的な実施の形態の様々な変形や組み合わせ、さらに本発明の他の実施の形態が明らかだろう。従って、添付の請求項は任意の変形や実施の形態を含むことが意図される。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図8D
図8E
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図10D
図10E
図11A
図11B