(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-16
(45)【発行日】2024-04-24
(54)【発明の名称】液体供給システムの乾燥方法
(51)【国際特許分類】
F26B 21/10 20060101AFI20240417BHJP
A61J 1/20 20060101ALI20240417BHJP
A61J 3/00 20060101ALI20240417BHJP
B01D 24/00 20060101ALI20240417BHJP
B01D 29/00 20060101ALI20240417BHJP
F26B 3/02 20060101ALI20240417BHJP
【FI】
F26B21/10 Z
A61J1/20 314Z
A61J3/00 300Z
B01D29/00 C
F26B3/02
(21)【出願番号】P 2021066669
(22)【出願日】2021-04-09
【審査請求日】2023-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】592197599
【氏名又は名称】株式会社富士薬品
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100141977
【氏名又は名称】中島 勝
(74)【代理人】
【識別番号】100138210
【氏名又は名称】池田 達則
(72)【発明者】
【氏名】畠山 精介
【審査官】渡邉 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-000811(JP,A)
【文献】特開2020-099811(JP,A)
【文献】特開2018-079457(JP,A)
【文献】特開2007-145364(JP,A)
【文献】特開平10-115487(JP,A)
【文献】国際公開第2019/092934(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F26B 21/10
A61J 1/20
A61J 3/00
B01D 24/00
F26B 3/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体供給システムの乾燥方法において、
前記液体供給システムは、
供給管路を介して汎用流体供給システムに接続された液体タンクと、
供給管路に配設された締切弁と、
前記液体タンクを充填機に接続するプロセス管路と、
前記プロセス管路に配設されたフィルタと、
前記プロセス管路において前記液体タンクと前記フィルタとの間に配設された2つの締切弁と、
前記プロセス管路の2つの前記締切弁の間において、該プロセス管路に接続された主ドレン管路と、
前記フィルタを前記供給管路の前記締切弁の上流側に接続するフィルタ供給管路と、
前記フィルタ供給管路に配設された締切弁と、
前記フィルタ前記を主ドレン管路に接続するフィルタドレン管路とを含み、
乾燥方法が、
前記供給管路の締切弁を開くと共に、前記フィルタ供給管路の締切弁を閉じることによって、前記液体タンクを
前記フィルタから分離し、
前記プロセス管路の2つの締切弁のうち前記液体タンクに近い側の締切弁を開くと共に、前記フィルタに近い側の締切弁を閉じ、
前記汎用流体供給システムから所定の第1の圧力の乾燥用気体を
前記液体タンク内に流通させて該液体タンクを乾燥させ、
前記供給管路の締切弁を閉ると共に、前記フィルタ供給管路の締切弁を開き、
締切弁汎用流体供給システムから所定の第2の圧力の乾燥用気体をフィルタ内に流通させて該フィルタを乾燥させることを含み、
前記第2の圧力を前記第1の圧力よりも高くしたことを特徴とする乾燥方法。
【請求項2】
前記フィルタ
は第1と第2のフィルタを含み、
前記フィルタ供給管路管路は、前記第1のフィルタに接続された第1のフィルタ供給管路と、前記第2のフィルタに接続された第2のフィルタ供給管路とを含み、
前記第1と第2のフィルタ供給管路の各々には締切弁が配設されており、
前記液体タンク内に乾燥用気体を流通させた後に、
前記第1のフィルタ供給管路の締切弁を開き、前記第2のフィルタ供給管路の締切弁を閉じることによって、前記第1のフィルタを
前記液体タンクおよび
前記第2のフィルタから分離し、
所定の
前記第2の圧力の乾燥用気体を
前記第1のフィルタ内に流通させて該第1のフィルタを乾燥させる
ようにした請求項1に記載の乾燥方法。
【請求項3】
第1のフィルタ供給管路内に乾燥用気体を流通させた後に、
前記第1のフィルタ供給管路の締切弁を閉じ、前記第2のフィルタ供給管路の締切弁を開くことによって、前記第2のフィルタを
前記液体タンクおよび
前記第1のフィルタから分離し、
所定の
前記第2の圧力の乾燥用気体を
前記第2のフィルタ内に流通させて該第2のフィルタを乾燥させる
ようにした請求項2に記載の乾燥方法。
【請求項4】
第2のフィルタ供給管路内に乾燥用気体を流通させた後に、
前記プロセス管路、前記第1のフィルタ供給管路および前記第2のフィルタ供給管路の各々の締切弁を開くことによって、前記液体タンク、
前記第1のフィルタおよび
前記第2のフィルタを
前記汎用流体供給システムに連通さ
せ、該液体タンク、第1のフィルタおよび第2のフィルタに乾燥用気体を
前記第1の圧力で流通させて、
前記液体タンク、
前記第1のフィルタおよび
前記第2のフィルタを乾燥させることを更に含む請求項3に記載の乾燥方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体を貯留する液体タンクと、該タンクの出口側に配設されたフィルタとを含む液体供給システムの乾燥方法に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を貯留する液体タンクと、該液体タンク内の液体を他の装置に供給する際に液体を濾過するフィルタとを備えた液体供給システムは、例えば、注射液をバイアルのような容器に充填する充填機に注射液を供給するために用いられている。こうした液体供給システムでは、薬液を他の薬液に変更する際などに、システム内の薬液を貯留する液体タンク、液体タンクの出口側に配設されたフィルタ等の機器および各機器を接続する管路を洗浄、乾燥させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では使用した配管設備を再度使用する際は、一旦配管設備をパーツごとに分解洗浄する。その後各ユニットごとに再度組み立てを行い、ユニットごとに蒸気滅菌し、乾燥後に各ユニットを再度組み上げ立て一連の配管設備構築しなければならず、非常に時間と手間のかかる作業となっている。また、ユニットごとの蒸気滅菌、乾燥後による再度配管設備構築では、細菌感染リスクが高くなり、注射剤という厳格な製造指針を保つことが難しくなる。
【0004】
また、液体タンクは比較的容積が大きく耐圧性が低いので、乾燥工程に際して液体タンク内を流通させる乾燥用気体の圧力を高くすることができない。それに対して、液体タンクの出口側に配設されているフィルタのろ材は、特に濡れているときに、気体を流通させる際の圧力抵抗が高く、低圧の乾燥用気体では、ろ材を乾燥させるために非常に長い時間を要している。
【0005】
本発明は、こうした従来技術の問題を解決することを技術課題としており、液体を貯留する液体タンクと、該液体タンク内の液体を他の装置に供給する際に液体を濾過するフィルタとを備えた液体供給システムを一層効率的に乾燥させる方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の目的を達成するために、本発明によれば、液体を貯留する液体タンクと、該タンクの出口側に配設されたフィルタとを備えた液体供給システムの乾燥方法において、液体タンクをフィルタから分離し、所定の第1の圧力の乾燥用気体を液体タンク内に流通させて該液体タンクを乾燥させ、所定の第2の圧力の乾燥用気体をフィルタ内に流通させて該フィルタを乾燥させることを含み、前記第2の圧力を前記第1の圧力よりも高くした乾燥方法が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、従来よりも高い圧力で乾燥用気体でフィルタを乾燥させることができるので、格段に短時間で液体供給システム全体の乾燥工程を終えることが可能となる。液体供給装置、例えば、注射剤の自動製造ラインを分解することなく、その配管設備を短時間で完全に一括乾燥が可能になる。本発明を分解することなく、ライン全体を短時間で乾燥することが可能となる。
【0008】
また、注射剤の自動製造ラインでは、定置洗浄および定置滅菌により、無菌性を維持した密閉空間が必要となるが、本発明は、油性製剤等、水分厳禁製剤の製造ラインに適用する場合に特に有利となる。水性注射剤の場合、通常滅菌操作によりライン中に滅菌残水が残るが、製法上は、残水があっても、残水の品質レベルが注射用水と同等であることから、薬液初液との混じりあいが若干薄まったものを初期廃棄を行うことで対応可能となる。然しながら、油性製剤等の場合、水分混入が厳禁となるため、滅菌後ライン全体の乾燥が必要となり、実際はライン構造が複雑であったり、複数の除菌フィルターなどがライン上に絡み、ラインの完全乾燥は極めて困難になる。本システムを利用する製剤としては、通常の油性製剤の他、例えばワクチン製剤に利用されるアジュバントの製造への適用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明を適用する液体供給システムの一例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を説明する。
図1において、無菌液体供給システム100は、一例として、バイアルのような容器に天然系のオイル類、例えばオリーブ油、花生油、ゴマ油、ツバキ油等)、鉱物系のオイル類(例えばパラフィン油)、界面活性剤(例えば非イオン性界面活性剤、例えば脂肪酸置換ソルビタン界面活性剤、ポリエトキシル化ソルビトールの脂肪酸エステル(TWEEN(登録商標))、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、ポリエトキシル化脂肪酸、ポリエトキシル化イソオクチルフェノール/ホルムアルデヒドポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンイソオクチルフェニルエーテル)のような界面活性剤を含む液体の薬液を充填する充填機に薬液を供給するために用いることができる。無菌液体供給システム100は、上流の流体供給システム(図示せず)から供給管路102を介して供給される液体を貯留する液体タンク118を含む。上位の流体供給システムは、充填すべき薬液の供給システム(図示せず)に加えて、窒素、クリーンエアー、ピュア―スチーム、注射用水、冷却注射用水のような流体を供給する汎用流体供給システムを含むことができる。
【0011】
汎用流体供給システムは、特に、無菌液体供給システム100を乾燥用気体を供給する乾燥用気体供給装置を含んでいる。乾燥用気体供給装置は、乾燥用の気体、例えば空気を供給管路102へ供給する気体供給源としてブロア(図示せず)やコンプレッサー(図示せず)、気体供給源からの供給管路102へ供給する気体を濾過するフィルタ(図示せず)、気体供給源からの供給管路102へ供給する気体の圧力を調整する圧力調整弁(図示せず)、供給管路102へ供給する気体の圧力を測定する圧力センサ(図示せず)または圧力計(図示せず)、供給管路102へ供給する気体の温度を加熱するヒータ(図示せず)および、供給管路102へ供給する気体の温度を測定する温度センサー(図示せず)または温度計(図示せず)を含むことができる。
【0012】
液体タンク118は、流体供給システムから供給される薬液、注射剤に溶剤又は添加剤として往々に用いられる天然系のオイル類、例えばオリーブ油、花生油、ゴマ油、ツバキ油等)、鉱物系のオイル類(例えばパラフィン油)、界面活性剤(例えば非イオン性界面活性剤、例えば脂肪酸置換ソルビタン界面活性剤、ポリエトキシル化ソルビトールの脂肪酸エステル(TWEEN(登録商標))、脂肪酸ポリエチレングリコールエステル、ポリエトキシル化脂肪酸、ポリエトキシル化イソオクチルフェノール/ホルムアルデヒドポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸アルコールエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンイソオクチルフェニルエーテル)を受け入れ調合する。供給管路102には、第1の締切弁124が配設されている。
【0013】
こうして調合された薬液は液体タンク118の底部に接続されたプロセス管路104を介して充填機に供給される。プロセス管路104には、充填機に供給される薬液から不純物を取り除く少なくとも1つのフィルタが配設されている。本実施形態では、該フィルタは、前段フィルタまたは第1のフィルタ120および後段フィルタまたは第2のフィルタ122を含む。第1と第2のフィルタ120、122は、ろ材を収納するハウジングを含む。第1のフィルタ120の上流側のプロセス管路104aには第2と第3の締切弁125、126が配設され、第1と第2のフィルタ120、122の間のプロセス管路104bには第4と第5の締切弁128、129が配設され、プロセス管路104において第2のフィルタ122の下流側には第5の締切弁129が配設されている。
【0014】
プロセス管路104において、第2と第3の締切弁125、126の間には、主ドレン管路106が接続されている。主ドレン管路106には、第7の締切弁132が配設されている。主ドレン管路106において、第7の締切弁132の下流には、第1と第2のフィルタ120、122の各々のフィルタドレン管路(第1と第2のフィルタドレン管路)114、116が接続されている。第1と第2のフィルタドレン管路114、116には、第8と第9の締切弁134、136が配設されている。
【0015】
プロセス管路104と主ドレン管路106は、更に、第1と第2の残水ドレン管路146、148によって接続されている。より詳細には、第1の残水ドレン管路146は、その一端が、プロセス管路104において、第1と第2のフィルタ120、122の間の部分104bに設けられている第4と第5の締切弁128、129の間に接続され、他端が、主ドレン管路106において第1と第2のフィルタドレン管路114、116が接続されて部分の間に接続されている。第2の残水ドレン管路148は、その一端が、主ドレン管路106において第2のフィルタ122と第6の締切弁130の間に接続され、他端が、主ドレン管路106において、第2のフィルタドレン管路116の下流側に接続されている。第1と第2の残水ドレン管路146、148の各々には、第10と第11の締切弁138、140が配設されている。
【0016】
供給管路102において第1の締切弁124の上流には、また、フィルタ供給管路108が接続されている。フィルタ供給管路108は、第1と第2のフィルタ供給管路110、112に二又に分岐する。第1のフィルタ供給管路110は第1のフィルタ120に接続され、第2のフィルタ供給管路112は第2のフィルタ122に接続されている。第1のフィルタ供給管路110には、第12の締切弁150が配設され、第2のフィルタ供給管路112には、第13の締切弁152が配設されている。
【0017】
以下、無菌液体供給システム100の乾燥方法について説明する。
供給システム100の滅菌工程が終了した後、以下に説明するように、液体タンク118、第1のフィルタ120、第2のフィルタ122を順次乾燥させる。
【0018】
なお、本明細書では、「分離」は、液体タンク118および第1と第2のフィルタ120、122を供給管路102、プロセス管路104、ドレン管路106およびフィルタ供給管路108から物理的に取り外すことではなく、液体タンク118および第1と第2のフィルタ120、122の各々が流体的に接続されていない或いは連通していない状態にすることを意味する。
【0019】
供給管路102に乾燥用気体、例えば100℃に加熱した空気を供給する。このとき、乾燥用気体は第1の供給圧力で供給される。第1の供給圧力は、液体タンク118の許容圧力以下で適宜決定することができる。第1の供給圧力は、例えば、予め実験により決定することができる。一例として、第1の供給圧力は0.17MPaとすることができる。液体タンク118への乾燥用気体の供給時間は、液体タンク118を乾燥させるのに十分な時間とすることができ、例えば予め実験を通じて決定することができる。
【0020】
(1)第1~第13の締切弁の全てを閉弁した状態から、第1の締切弁124、第2の締切弁125および第7の締切弁132を開弁する。これにより、液体タンク118が供給管路102およびドレン管路106に連通する。このとき、液体タンク118は、第1と第2のフィルタ120、122から分離される。所定時間経過した後、第1の締切弁124、第2の締切弁125および第7の締切弁132を閉弁する。
【0021】
(2)次いで、乾燥用気体を第2の供給圧力で供給する。第2の供給圧力は、第1と第2のフィルタ120、122の許容圧力以下で、かつ、第1と第2のフィルタ120、122のろ材を通気できる圧力に適宜決定することができる。第2の供給圧力は、例えば、予め実験により決定することができる。一例として、第2の供給圧力は0.45MPaとすることができる。第1と第2のフィルタ120、122への乾燥用気体の供給時間は、第1のフィルタ120を乾燥させるのに十分な時間とすることができ、例えば予め実験を通じて決定することができる。
【0022】
(3)第3の締切弁126、第7の締切弁132、第8の締切弁134および第12の締切弁150を開弁する。これにより、第1のフィルタ120(1次側)が供給管路102および主ドレン管路106に連通する。このとき、第1のフィルタ120は、液体タンク118および第2のフィルタ122から分離されている。
【0023】
(4)所定時間経過した後、第3の締切弁126、第7の締切弁132および第8の締切弁134を閉弁し、第4の締切弁128および第10の締切弁138を開弁する。これにより、第1のフィルタ120(2次側(ろ液が供給される側))が供給管路102および主ドレン管路106に連通する。このとき、第1のフィルタ120は、液体タンク118および第2のフィルタ122から分離されている。所定時間経過した後、第4の締切弁128、第10の締切弁138および第12の締切弁150を閉弁する。
【0024】
次いで、第2のフィルタ122のみが供給管路102および主ドレン管路106に連通するように締切弁を以下のように操作する。この間、乾燥用気体の第2の供給圧力は、そのまま維持されてる。
(5)第5の締切弁129、第10の締切弁138、第9の締切弁136および第13の締切弁152を開弁する。これにより、第2のフィルタ122(1次側)が供給管路102および主ドレン管路106に連通する。このとき、第2のフィルタ122は、液体タンク118および第2のフィルタ122から分離されている。
【0025】
(6)所定時間経過した後、第5の締切弁129、第10の締切弁138および第9の締切弁136を閉弁し、第11の締切弁140を開弁する。これにより、第2のフィルタ122(2次側(ろ液が供給される側))が供給管路102および主ドレン管路106に連通する。このとき、第2のフィルタ122は、液体タンク118および第1のフィルタ120から分離されている。所定時間経過した後、第11の締切弁140、第13の締切弁152を閉弁する。
【0026】
(7)次いで、乾燥用気体を第1の供給圧力で供給すると共に、第1の締切弁124、第2の締切弁125、第3の締切弁126、第4の締切弁128、第5の締切弁129および第11の締切弁140を開弁して、液体タンク118、第1と第2のフィルタ120、122およびプロセス管路104を連通させる。次の薬液充填プロセスが開始されるまで、第6の締切弁130を閉弁したまま維持し、無菌液体供給システム100を充填機から分離した状態に維持する。
【0027】
本実施形態によれば、従来よりも高い圧力で乾燥用気体で第1と第2のフィルタ120、122を乾燥させることができるので、従来よりも格段に短時間で無菌液体供給システム100全体の乾燥工程を終えることが可能となる。
【符号の説明】
【0028】
100 無菌液体供給システム
102 供給管路
104 プロセス管路
106 ドレン管路106
108 フィルタ供給管路
110 第1のフィルタ供給管路
112 第2のフィルタ供給管路
114 第1のフィルタドレン管路
116 第2のフィルタドレン管路
118 液体タンク
120 第1のフィルタ
122 第2のフィルタ
124 第1の締切弁
125 第2の締切弁
126 第3の締切弁
128 第4の締切弁
129 第5の締切弁
130 第6の締切弁
132 第7の締切弁
134 第8の締切弁
136 第9の締切弁
138 第10の締切弁
140 第11の締切弁
150 第12の締切弁
152 第13の締切弁