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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-16
(45)【発行日】2024-04-24
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/50 20060101AFI20240417BHJP
【FI】
H02K3/50 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021547024
(86)(22)【出願日】2019-10-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 KR2019013851
(87)【国際公開番号】W WO2020085744
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-10-18
(31)【優先権主張番号】10-2018-0126087
(32)【優先日】2018-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0080213
(32)【優先日】2019-07-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】チョン ヨン ファン
【審査官】中島 亮
(56)【参考文献】
【文献】特開2001-095201(JP,A)
【文献】特開2015-156754(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0061283(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/00- 3/52
H02K 5/00- 5/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に配置されるステータと、
前記ステータ内に配置されるロータと、
前記ロータと結合するシャフトと、
前記ステータの上側に配置されるバスバーと、
前記バスバーと連結されるターミナル部と、を含み、
前記バスバーは、バスバー胴体と、前記バスバー胴体に配置される複数の第1ターミナルとを含み、
前記ターミナル部は、
一体的に形成されるターミナル胴体と、
前記ターミナル胴体に配置される複数の第2ターミナルとを含み、
前記複数の第2ターミナルの少なくとも一つは、前記複数の第1ターミナルのいずれかとヒュージングされ
ガイドは、第1パート及び第2パートを含み、
前記第1パートは、前記バスバー胴体の上面から突出し、
前記第2パートは、前記第1パートから折り曲げられ、前記バスバーの半径方向に外側に延び、
ホールが、隣接する第2パートの間に形成される、モータ。
【請求項2】
ステータと、
前記ステータ内に配置されるロータと、
前記ロータと結合するシャフトと、
前記ステータの上側に配置されるバスバーと、
前記バスバーと連結されるターミナル部と、を含み、
前記ターミナル部は、
一体的に形成されるターミナル胴体と、
前記ターミナル胴体に配置される複数の第3ターミナルとを含み、
前記バスバーは、バスバー胴体と、前記バスバー胴体に配置される複数の第4ターミナルとを含み、
前記複数の第3ターミナルの少なくとも一つには、前記複数の第4ターミナルのいずれかとヒュージングされるヒュージング部が形成され
絶縁部材は、ターミナル端子の一部を囲み、
前記ターミナル胴体は、複数の第1管を含み、
前記絶縁部材と前記第1管は、互いに分離可能であり、
前記絶縁部材は、段を含む、モータ。
【請求項3】
記第1ターミナルは、前記第2ターミナルと連結する第1端部を含み、前記バスバー胴体と前記第1端部との間で折り曲げられる、請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
前記第1端部は、前記バスバー胴体から突出する、請求項3に記載のモータ。
【請求項5】
前記第1ターミナルは、前記第2ターミナルに近接するように折り曲げられる、請求項3又は4に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
電動式操向装置(EPS)は車両の旋回安定性を保証し迅速な復原力を提供することによって、運転者にとって安全な走行を可能にする装置である。このような電動式操向装置は車速センサ、トルクアングルセンサおよびトルクセンサなどで感知した運行条件に応じて、電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)を通じてモータを駆動して車両の操向軸の駆動を制御する。
【0003】
モータはステータとロータを含む。ステータはステータコアとステータコアのティースに巻かれるコイルを含むことができる。ステータは複数個のステータコアからなり得る。そして、それぞれのステータコアにはコイルが巻かれ得る。
【0004】
分割されたコイルはバスバーによって連結される。バスバーは外部電源と連結されたターミナル部と連結される。バスバーとターミナル部は一体に設計され得る。しかし、ターミナル部の長さが長いと射出による成形が難しく、ターミナル部の位置を整列し難い問題点がある。また、バスバーのターミナルとターミナル部のターミナルが一体であると、ターミナルの成形過程でスクラップが多量発生する問題点がある。
【0005】
また、ターミナル部は軸方向に長く延びる。そのため、ターミナル部が曲がったりターミナル部の位置の正確度が低下したりする問題が発生する。
【0006】
また、ターミナル部のターミナルとバスバーのターミナルをヒュージングする過程で、ヒュージング空間が十分に確保されていないため作業性が低下し、部品間の干渉によりヒュージング品質が低下する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
実施例は、バスバーと連結されるターミナル部の位置整列が容易であり、ターミナルの製造においてスクラップの発生量を減らすモータを提供することをその目的とする。
【0008】
また、実施例は、ターミナル部の位置の正確度を高め、ターミナルのヒュージング品質を改善することを解決しようとすることを課題とする。
【0009】
実施例が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施例は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるステータと、前記ステータ内に配置されるロータと、前記ロータと結合するシャフトと、前記ステータの上側に配置されるバスバーおよび前記バスバーと連結されるターミナル部を含み、前記バスバーはバスバー胴体と、前記バスバー胴体に配置される複数の第1ターミナルを含み、前記ターミナル部はターミナル胴体と、前記ターミナル胴体に配置される第2ターミナルを含み、前記第1ターミナルの第1端部と前記第2ターミナルの第2端部は接触し、前記バスバー胴体は第1結合部を含み、前記ターミナル胴体は第2結合部を含み、前記第1結合部は前記第1端部と前記第1端部の間に配置され、前記第2結合部は前記第2端部と前記第2端部の間に配置されるモータを提供することができる。
【0011】
好ましくは、前記シャフトを基準として前記第1結合部と前記第2結合部は円周方向にオーバーラップするように配置され得る。
【0012】
好ましくは、前記バスバーは前記バスバー胴体の上面から上側に延びて前記第1ターミナルの一部を囲む複数個のガイドを含み、前記複数個のガイドのそれぞれは円周方向に沿って離隔して配置され、前記第1結合部は前記離隔して配置される複数個のガイドによって形成されるホールであり得る。
【0013】
好ましくは、前記ターミナル部は前記ターミナル胴体の下面から下側に延びた突起を含み、前記第2結合部は前記突起であり得る。
【0014】
好ましくは、前記バスバー胴体は第3結合部を含み、前記ターミナル胴体は第4結合部を含み、前記第3結合部と前記第4結合部は締結部材を通じて結合することができる。
【0015】
実施例は、ハウジングと、前記ハウジング内に配置されるステータと、前記ステータ内に配置されるロータと、前記ロータと結合するシャフトと、前記ステータの上側に配置されるバスバーおよび前記バスバーと連結されるターミナル部を含み、前記バスバーはバスバー胴体、前記バスバー胴体に配置される複数の第1ターミナルを含み、前記ターミナル部はターミナル胴体と、前記ターミナル胴体に配置される複数の第2ターミナルを含み、前記第1ターミナルの第1端部と前記第2ターミナルの第2端部は接触し、前記バスバー胴体と前記ターミナル胴体は軸方向に嵌合され得る。
【0016】
好ましくは、前記バスバーは前記第1端部の両側に配置され、前記バスバー胴体の上面から上側に突出する第1ボスを含み、前記ターミナル部は前記第2端部の両側に配置され、前記ターミナル胴体から円周方向に延びた第2ボスを含み、前記第1ボスと前記第2ボスは前記シャフト方向にオーバーラップされ得る。
【0017】
好ましくは、前記第1ボスおよび前記第2ボスは締結ホールを含み、前記締結ホール内に配置されて前記第1ボスと前記第2ボスを結合する締結部材をさらに含むことができる。
【0018】
実施例は、ステータと、前記ステータ内に配置されるロータと、前記ロータと結合するシャフトと、前記ステータの上側に配置されるバスバーおよび前記バスバーと連結されるターミナル部を含み、前記ターミナル部はターミナル胴体と、前記ターミナル胴体に配置される第3ターミナルを含み、前記バスバーはバスバー胴体と、前記バスバー胴体に配置される複数の第4ターミナルを含み、前記複数の第3ターミナルのうち少なくとも一つはターミナル端子と前記ターミナル端子の一部を囲む絶縁部材を含み、前記ターミナル端子は前記ターミナル胴体を貫通し、前記絶縁部材は前記ターミナル胴体と結合するモータを提供することができる。
【0019】
実施例は、前記少なくとも一つの第3ターミナルは隣り合う他の一つの第3ターミナルと端部の高さが互いに異なり得る。
【0020】
好ましくは、前記複数の第3ターミナルは前記複数の第4ターミナルとヒュージングされるヒュージング部を含み、互いに隣り合う前記ヒュージング部は高さが互いに異なり得る。
【0021】
好ましくは、前記ターミナル端子は側面が平面であり、前記ヒュージング部は前記ターミナル端子の下側面に形成され得る。
【0022】
好ましくは、前記複数の第3ターミナルは側面に第1段差部を含むことができる。
【0023】
好ましくは、前記複数の第3ターミナルは3個であり、両側に配置される第3ターミナルは軸方向の長さが同一であり、中央に配置される第3ターミナルは前記両側に配置された第3ターミナルより軸方向の長さが長くてもよい。
【0024】
好ましくは、前記ターミナル端子は、前記絶縁部材と接触する第1領域と、前記第1領域から延びて端部が前記第4ターミナルにヒュージングされる第2領域を含み、互いに隣り合う前記第2領域は軸方向の長さが異なり得る。
【0025】
好ましくは、前記第1領域のうち一部の幅は前記第2領域のうち一部の幅より長く形成され得る。
【0026】
好ましくは、前記第1領域または前記第2領域には第2段差部が形成され、前記ターミナル胴体または前記絶縁部材は前記第2段差部と接触して第3ターミナルを支持する支持部を含むことができる。
【0027】
好ましくは、前記バスバー胴体は前記バスバー胴体と前記ターミナル胴体を連結するネックを含むことができる。
【0028】
好ましくは、前記ターミナル胴体は前記バスバー胴体と軸方向にオーバーラップしなくてもよい。
【0029】
好ましくは、前記ターミナル胴体は前記バスバー胴体と半径方向にオーバーラップしなくてもよい。
【0030】
好ましくは、前記ターミナル胴体と前記絶縁部材は同一の素材であり得る。
【0031】
好ましくは、前記バスバー胴体は前記ターミナル胴体と前記絶縁部材の間に配置されるシーリング部材をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0032】
実施例によると、ターミナル部の位置整列が容易で正確に配置され得る有利な効果を提供する。
【0033】
実施例によると、バスバーのターミナルとターミナル部のターミナルを別個に成形してターミナルを製造するときにおいて、スクラップを大きく減らす有利な効果を提供する。
【0034】
実施例によると、バスバーとターミナル部の組立が容易な有利な効果を提供する。
【0035】
実施例によると、バスバーとターミナル部の結合力が高い有利な効果を提供する。
【0036】
実施例によると、バスバー胴体と絶縁部材を分離構成して、ターミナル端子の位置の正確度を高めることができ、バスバーの寸法管理に有利である。
【0037】
実施例によると、バスバー胴体のプレス加工時のスクラップを減らし得る長所がある。
【0038】
実施例によると、ターミナル端子のヒュージング構造を改善してターミナル端子の間のヒュージング作業のための空間を確保することによって、製造時の作業性を高めることができ、バスバーのヒュージング品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
図1】実施例に係るモータを図示した図面である。
図2】バスバーとターミナル部を図示した図面である。
図3】バスバーターミナルを図示した図面である。
図4】ガイドを含むバスバーを図示した図面である。
図5】第1結合部として、ホールを含むバスバーを図示した図面である。
図6】ガイドを図示した図面である。
図7】ターミナル部を図示した図面である。
図8図7で図示したターミナル部の底面を図示した図面である。
図9】第2ターミナルの第2端部と、ターミナル胴体の溝と突起を図示した図面である。
図10】バスバーとターミナル部の結合状態を図示した図面である。
図11】他の実施例に係るモータのバスバーとターミナル部の斜視図である。
図12図11で図示したモータの分解斜視図である。
図13図11で図示したバスバーとターミナル部の側面図である。
図14】ターミナル端子と第2ターミナルのヒュージング部分を拡大して図示した斜視図である。
図15】ターミナル端子と絶縁部材の断面図である。
図16】ターミナル端子の斜視図である。
図17】ターミナル端子の断面図である。
図18】第1管と絶縁部材が結合された状態を図示した断面図である。
図19】ネックとターミナル胴体の側面図である。
図20】バスバー胴体とターミナル胴体の側面図である。
図21】ターミナル端子の端部の高さを表示した図面である。
図22】ターミナル端子と絶縁部材の第2例を図示した断面図である。
図23】ターミナル端子と絶縁部材の第3例を図示した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
【0041】
ただし、本発明の技術思想は説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現され得るものであり、本発明の技術思想範囲内であれば、実施例間でその構成要素のうち一つ以上を選択的に結合、置換して使うことができる。
【0042】
また、本発明の実施例で使われる用語(技術および科学的用語を含む)は、明白に特に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に一般的に理解され得る意味で解釈され得るものであり、辞書に定義された用語のように一般的に使われる用語は関連技術の文脈上の意味を考慮してその意味を解釈できるであろう。
【0043】
また、本発明の実施例で使われた用語は実施例を説明するためのものであって、本発明を制限しようとするものではない。
【0044】
本明細書で、単数型は文面で特に言及しない限り複数型も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」と記載される場合、A、B、Cで組み合わせ得るすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。
【0045】
また、本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。
【0046】
このような用語はその構成要素を他の構成要素と区別するためのものに過ぎず、その用語によって該当構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。
【0047】
そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素はその他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合だけでなく、その構成要素とその他の構成要素の間にあるさらに他の構成要素によって「連結」、「結合」または「接続」される場合も含み得る。
【0048】
また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されるものと記載される場合、上(うえ)または下(した)は二つの構成要素が互いに直接接触する場合だけでなく、一つ以上のさらに他の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」と表現される場合、一つの構成要素を基準として上側方向だけでなく下側方向の意味も含み得る。
【0049】
図1は実施例に係るモータを図示した図面である。図1を参照すると、実施例に係るモータは、ハウジング400、シャフト100、ロータ200およびステータ300を含むことができる。ハウジング400内にステータ300が配置され、ステータ300内にロータ200が配置される、また、ロータ200はシャフト100の外側に配置される。この時、内側とは、モータのシャフト100に向かう方向を示し、外側とは、シャフト100からハウジング400の方向である内側の反対方向を示す。
【0050】
シャフト100はロータ200に結合され得る。電流の供給を通じてロータ200とステータ300に電磁的な相互作用が発生するとロータ200が回転し、これに連動してシャフト100が回転する。シャフト100は車両の制動装置と連結されて動力を伝達することができる。
【0051】
ロータ200はステータ300と電気的相互作用を通じて回転する。
【0052】
ロータ200はステータ300の内側に配置され得る。ロータ200はロータコアとロータコアに配置されるマグネットを含むことができる。
【0053】
ステータ300はロータ200の外側に配置される。ステータ300はステータコア310と、インシュレータ320と、コイル330を含むことができる。インシュレータ320はステータコア310に装着される。コイル330はインシュレータ320に巻かれる。コイルはロータ200のマグネットと電気的相互作用を誘発する。
【0054】
ハウジング400は内部にロータ200とステータ300を収容する。
【0055】
バスバー500はステータ300の上側に配置される。バスバー500はステータ300にコイルを連結する。
【0056】
ターミナル部(図2の600)はバスバー500と連結される。そしてターミナル部600は外部電源と連結される。
【0057】
図2はバスバーとターミナル部を図示した図面である。図3はバスバーターミナルを図示した図面である。
【0058】
図2を参照すると、バスバー500はバスバー胴体510と第1ターミナル520を含むことができる。バスバー胴体510は環状部材であり得る。第1ターミナル520はバスバー胴体510に配置される。第1ターミナル520は相ターミナルであり得る。
【0059】
ターミナル部600はターミナル胴体610とターミナル胴体610に配置される第2ターミナル620を含むことができる。
【0060】
図2および図3を参照すると、第1ターミナル520は複数個が配置され、U、V、W相を具現するために3個で形成され得る。この時、第1ターミナル520のそれぞれは第1端部521を含むことができる。ここで、第1端部521はそれぞれの第1ターミナル520のうち、第2ターミナル620と接触するために半径方向に延びた第1ターミナル520の端部を指し示す。また、第2ターミナル620も第1ターミナル520と対応して、U、V、W相の電源を印加するために3個で形成され得るし、それぞれの第2ターミナル620は第2端部621を含むことができる。第2端部621は第1端部521と接触する第2ターミナル620の端部を指し示す。
【0061】
バスバー500とターミナル部600は第1結合部と第2結合部の結合で組み立てられ得る。
【0062】
また、バスバー500とターミナル部600は第3結合部と第4結合部の結合で組み立てられ得る。第1結合部と第2結合部は軸方向に嵌合され得る。第3結合部と第4結合部は締結部材700を通じて結合され得る。
【0063】
図4はガイドを含むバスバーを図示した図面であり、図5は第1結合部として、ホールを含むバスバーを図示した図面である。
【0064】
図4および図5を参照すると、バスバー胴体510は第1結合部として、ホール530を含むことができる。ホール530はガイド540とガイド540の間に位置する。ホール530はガイド540とガイド540の間の空間に該当する。ホール530は軸方向に配置される。ガイド540はバスバー胴体510の上面から上側に延びて、第1ターミナル520の第1端部521の形状に対応するように第1端部521の一部を囲むように配置される。第1端部521の終端は第2端部621との連結のために露出される。
【0065】
バスバー500の中心Cを基準として円周方向に、ホール530は第1端部521と第1端部521の間に配置され得る。例えば。3個の第1端部521が配置され、ホール530は第1端部521と第1端部521の間にそれぞれ1個ずつ、合計2個が配置され得る。
【0066】
図6は、ガイドを図示した図面である。
【0067】
図6を参照すると、ガイド540は第1パート541と第2パート542を含むことができる。第1パート541はバスバー胴体510の上面から突出し得る。第2パート542は第1パート541からバスバー500の半径方向に折り曲げられて外側に延びて配置され得る。第2パート542と第2パート542の間に形成されたホール530に配置されるように、ターミナル胴体610の第2結合部が嵌合される。バスバー胴体510は第3結合部を含むことができる。バスバー胴体510は第3結合部として、締結ホールが備えられた第1ボス550を含むことができる。第1ボス550はガイド540の両側にそれぞれ配置され得る。第1ボス550はバスバー胴体510の上面から突出し得る。
【0068】
図7はターミナル部を図示した図面であり、図8図7で図示したターミナル部の底面を図示した図面である。
【0069】
図7および図8を参照すると、ターミナル部600はターミナル胴体610と第2ターミナル620を含むことができる。ターミナル胴体610は長さ方向に長く形成され得る。第2ターミナル620はターミナル胴体610に配置される。第2ターミナル620は長さ方向に長く形成され得る。第2ターミナル620の第2端部621の終端はターミナル胴体610の外に露出される。これは第1端部521と連結するためのものである。
【0070】
ターミナル胴体610は第3結合部として、突起630を含む。突起630は溝640に配置される。溝640はターミナル胴体610の下端部に配置される。溝640にはバスバー胴体510のガイド540が嵌合される。突起630は複数個であり得る。突起630の個数はホール530の個数と対応し得る。突起630はバスバー胴体510のホール530に嵌合される。
【0071】
図9は、第2ターミナルの第2端部と、ターミナル胴体の溝と突起を図示した図面である。
【0072】
図5および図9を参照すると、円周方向に、突起630は第2端部621と第2端部621の間に配置され得る。また、バスバー胴体510とターミナル胴体610が結合された状態で、円周方向に、突起630は第1端部521と第1端部521の間に配置され得る。また、バスバー胴体510とターミナル胴体610が結合された状態で、円周方向に、溝640は第2端部621と第2端部621の間に配置され得る。
【0073】
突起630がバスバー胴体510のホール530に嵌合されると、突起630と溝640は円周方向にオーバーラップする。そして突起630がバスバー胴体510のホール530に嵌合されると、第2端部621は第1端部521と接触する。ターミナル胴体610は第4結合部を含むことができる。ターミナル胴体610は第4結合部として、締結ホールが含まれた第2ボス650を含むことができる。第2ボス650は溝640の両側に配置され得る。
【0074】
図10は、バスバーとターミナル部の結合状態を図示した図面である。
【0075】
図5図9および図10を参照すると、バスバー胴体510とターミナル胴体610は軸方向に嵌合される。突起630はガイド540間のホール530に進入する。バスバー胴体510とターミナル胴体610は別物であるが、嵌合されるため組立が容易である。そして、第1端部521を含むガイド540の側壁に沿って突起630が嵌合されるため第2ターミナル620の位置整列が容易な利点がある。特に、ホール530が第1端部521と第1端部521の間に配置され、突起630が第2端部621と第2端部621の間に配置されるため、複数個の第1端部521と複数個の第2端部621をそれぞれ正確に接触するようにすることができる利点がある。
【0076】
ホール530に突起630が挿入された状態で、第1ボス550の締結ホールと第2ボス650の締結ホールは整列する。ボルトのような締結部材700を通じて第1ボス550と第2ボス650が締結される。第1ボス550と第2ボス650が結合されて、バスバー500とターミナル部600の結合力を高める。ターミナル部600が軸方向に長く配置されるという点を考慮すると、第1ボス550と第2ボス650が締結されることはターミナル部600の構造的安全性を高め、位置を整列させるのに有利である。
【0077】
図11は他の実施例に係るモータのバスバーとターミナル部の斜視図であり、図12図11で図示したモータの分解斜視図であり、図13図11で図示したバスバーとターミナル部の側面図であり、図14はターミナル端子と第2ターミナルのヒュージング部分を拡大して図示した斜視図である。
【0078】
図11および図12を参照すると、第3ターミナル1411は複数個である。複数の第3ターミナル1411は軸方向に配置され得る。例えば、第3ターミナル1411は3個であり得る。この時、3個の第3ターミナル1411は長さが同一でありまたは異なり得る。好ましくは、両側に配置される第3ターミナル1411の軸方向の長さは同一であり得る。反面、中央に配置される第3ターミナル1411は両側に配置された第3ターミナル1411より軸方向の長さが長くてもよい。この時、第3ターミナル1411の長さは100mm~130mmであり得る。
【0079】
図12図14を参照すると、第3ターミナル1411はターミナル端子4111と絶縁部材4112を含むことができる。
【0080】
ターミナル端子4111は軸方向に配置され得る。この時、ターミナル端子4111の一側は、U、V、W相の電源と連結され得る。そして、ターミナル端子4111の他の一側は第4ターミナル1412と連結され得る。そして、ターミナル端子4111は断面が四角の棒状に形成され得る。ターミナル端子4111は外面が複数個の平面からなり得る。この時、ターミナル端子4111の下側面に第4ターミナル1412とヒュージングされるヒュージング部4111fが形成され得る。
【0081】
図15はターミナル端子と絶縁部材の断面図であり、図16はターミナル端子の斜視図であり、図17はターミナル端子の断面図である。
【0082】
図15を参照すると、ターミナル端子4111は第1領域4111a、第2領域4111bおよび第3領域4111cを含むことができる。
【0083】
第1領域4111aは絶縁部材4112が接触する。この時、第1領域4111aと絶縁部材4112はインサート射出を通じて結合することができる。
【0084】
第2領域4111bは第1領域4111aから一側に延びる。この時、第1領域4111aの幅は第2領域4111bの幅より長く形成され得る。そして、第2領域4111bはターミナル胴体1422を通過する。この時、第2領域4111bの端部は第2胴体422から露出し得る。また、第2領域4111bの端部にはヒュージング部4111fが形成され得る。ここで、少なくとも一つの第2領域4111bは隣り合う他の一つの第2領域4111bと長さが互いに異なり得る。すなわち、少なくとも一つの第2領域4111bと、隣り合う他の一つの第2領域4111bは長さの差△dに対応して、互いに隣接した第3ターミナル1411の端部の高さも変わり得る。
【0085】
第3領域4111cは第1領域4111aから他側に延びる。第3領域4111cはU、V、W相の電源と連結される。この時、第3領域4111cの幅は第1領域4111aより幅が長く形成され得る。
【0086】
図16および図17を参照すると、ターミナル端子4111は少なくとも一つの第1段差部4111sを含むことができる。この時、ターミナル端子4111は側面に段差部4111sを含むことができる。この時、ターミナル端子4111の中央に突出した領域が形成され、段差部4111sが形成され得る。このようなターミナル端子4111は段差部4111sに応力が集中され、平坦度を改善することができる。
【0087】
図15を参照すると、絶縁部材4112はターミナル端子4111の一部を囲む。この時、絶縁部材4112は第1領域4111aに接触することができる。絶縁部材4112はインサート射出を通じてターミナル端子4111と一体に形成され得る。この時、絶縁部材4112は複数個であり得る。例えば、絶縁部材4112はターミナル端子の個数に対応して3個であり得る。そして、絶縁部材4112はターミナル胴体1422に結合することができる。この時、絶縁部材4112はターミナル胴体1422の上側に軸方向に配置され得る。
【0088】
第4ターミナル1412は第3ターミナル1411の下側に配置される。この時、第4ターミナル1412はコイル330と電気的に連結され得る。第4ターミナル1412は複数個であり得る。例えば、第4ターミナル1412は3個で構成され得る。3個の第4ターミナル1412は環状に配置され得る。この時、第4ターミナル1412はターミナル端子4111の端部と接触することができる。複数の第4ターミナル1412は一側にターミナル端子4111とヒュージングされる第2ヒュージング部412fが形成され得る。
【0089】
図18は第1管と絶縁部材が結合された状態を図示した断面図であり、図19はネックとターミナル胴体の側面図であり、図20はバスバー胴体とターミナル胴体の側面図である。
【0090】
図13を参照すると、バスバー胴体1421、ターミナル胴体1422、ネック1424およびシーリング部材1425を含むことができる。
【0091】
バスバー胴体1421はステータ300上に配置される。バスバー胴体1421は環状に形成される。バスバー胴体1421は内部に複数の第4ターミナル1412が配置される。バスバー胴体1421はターミナル胴体1422と連結される。
【0092】
ターミナル胴体1422はバスバー胴体1421上に軸方向に配置される。ターミナル胴体1422は複数の第1管4221を含むことができる。複数の第1管4221は中空を有し、ターミナル端子4111が通過することができる。この時、ターミナル端子4111の端部は第1管4221の下端より下に配置され、ターミナル端子4111の端部が露出し得る。そして、第1管4221の上端には絶縁部材4112が結合される。
【0093】
図12および図18を参照すると、第1管4221の端部に絶縁部材4112の端部が挿入され得る。この時、絶縁部材4112は端部に行くほど直径が狭くなり得る。好ましくは、絶縁部材4112は端部で所定の長さを置いて段4112sが形成され得る。この時、絶縁部材4112は段4112sによって第1管4221の内部への挿入が制限され得る。
【0094】
絶縁部材4112と第1管4221は分離可能である。すなわち、絶縁部材4112と第1管4221は別個に構成され得る。このように、ターミナル端子4111の長さに対応して軸方向に配置される絶縁部材4112と第1管4221を分離構造で構成して、バスバー胴体1421内のターミナル端子4111の位置の正確度を高めることができ、寸法管理が容易な長所がある。
【0095】
ネック1424はバスバー胴体1421上に配置される。この時、ネック1424はバスバー胴体1421とターミナル胴体1422を連結する。バスバー胴体1421、ターミナル胴体1422、ネック1424は同一の素材で形成され得る。バスバー胴体1421、ターミナル胴体1422、ネック1424は一体に形成され得る。
【0096】
シーリング部材1425は絶縁部材4112とターミナル胴体1422の間に配置される。シーリング部材1425は一端部が第1管4221の上端部に接触され得る。そしてシーリング部材1425の他端部は絶縁部材4112の段4112sに接触され得る。そして、シーリング部材1425は絶縁部材4112の下端部を囲むように配置され得る。
【0097】
図19および図20を参照すると、ネック1424は上端が下端より半径方向に外側に配置され得る。そして、ネック1424は第1部材4241と第2部材4242を含むことができる。第2部材4242はバスバー胴体1421の上面に連結され得る。そして、第1部材4241は第2部材4242の上部に連結されて外側斜線方向に延びる。このため、バスバー胴体1421とターミナル胴体1422はネック1424を通じて連結され、軸方向および半径方向にオーバーラップしないことができる。
【0098】
図20を参照すると、バスバー胴体1421とターミナル胴体1422は半径方向および軸方向にオーバーラップしない。この時、バスバー胴体1421の半径方向領域A1はターミナル胴体1422の下側に配置される。そして、ターミナル胴体1422の軸方向領域A1はバスバー胴体1421の外側に配置される。このように、バスバー胴体1421とターミナル胴体1422をできる限りオーバーラップしないように配置させることによって、バスバー胴体1421の下に位置する第3ターミナル1411端部のヒュージング空間を十分に確保することができ、部品間の空間の活用性を高めることができる。
【0099】
図21はターミナル端子の端部の高さを表示した図面である。
【0100】
図21を参照すると、バスバー胴体1421の下面からターミナル端子4111の下面までの高さをターミナル端子4111の端部の高さと仮定すると、少なくとも一つのターミナル端子4111の端部の高さh1は隣り合う他のターミナル端子4111の端部の高さh2と異なる。この時、互いに隣り合うターミナル端子4111の端部の高さの差△hは、図5で説明した互いに隣り合う第2領域4111bの長さの差△dに対応する。このように、互いに隣り合うターミナル端子4111は端部の高さの差△hだけヒュージング部4111fの高さも変わり得る。
【0101】
このように、ヒュージング部4111fの高さの差△hが発生しながらターミナル端子4111と第4ターミナル1412のヒュージング作業のための空間が確保されてヒュージング作業性を高くすることができ、バスバー400のヒュージング品質を向上させることができる。
【0102】
以下では、本発明のターミナル端子と絶縁部材の連結構造の他の例について、図22および図23を参照して説明することにする。
【0103】
図22はターミナル端子と絶縁部材の第2例を図示した断面図であり、図23はターミナル端子と絶縁部材の第3例を図示した断面図である。
【0104】
ターミナル端子4113、4114と絶縁部材4115、4116は分離された構造で形成され得る。そして、ターミナル端子4113、4114は絶縁部材4115に装着されるか、第2胴体423に装着され得る。
【0105】
図22を参照すると、ターミナル端子4113は第1領域に第2段差部4113sが形成され得る。そして、絶縁部材4115には第2段差部4113sと接触してターミナル端子4113を支持する支持部4115aが形成され得る。この時、支持部4115aは絶縁部材4115の内周面から絶縁部材4115の中央方向に突出する突起の形状であり得る。このような、ターミナル端子4113は絶縁部材4115の内部に挿入され得る。この時、ターミナル端子4113は支持部4115aの反対側から支持部4115a側に挿入され得る。この時、少なくとも一つのターミナル端子4113の端部から第2段差部4113sまでの長さは、隣り合う他のターミナル端子4113の端部から第2段差部4113sまでの長さと異なり得る。この時、長さの差△dは図21で説明したターミナル端子4111の端部の高さの差△hに対応し得る。
【0106】
一方、図23を参照すると、ターミナル端子4114は第2領域に第2段差部4114sが形成され得る。そして第2胴体423には第2段差部4114sと接触してターミナル端子4114を支持する支持部4231が形成され得る。この時、ターミナル端子4113は結合された第2胴体423と絶縁部材4116の内部に挿入され得る。この時、ターミナル端子4114は支持部4231の反対側から支持部4231側に挿入され得る。
【0107】
以上、本発明の好ましい一実施例に係るモータに関して、添付された図面を参照して具体的に詳察した。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23