(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、ゲームプログラム、ゲーム制御方法
(51)【国際特許分類】
A63F 13/42 20140101AFI20240418BHJP
A63F 13/2145 20140101ALI20240418BHJP
A63F 13/52 20140101ALI20240418BHJP
A63F 13/533 20140101ALI20240418BHJP
A63F 13/80 20140101ALI20240418BHJP
G06F 3/04817 20220101ALI20240418BHJP
G06F 3/0485 20220101ALI20240418BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240418BHJP
【FI】
A63F13/42
A63F13/2145
A63F13/52
A63F13/533
A63F13/80 A
G06F3/04817
G06F3/0485
G06F3/0488
(21)【出願番号】P 2017185704
(22)【出願日】2017-09-27
【審査請求日】2020-01-10
【審判番号】
【審判請求日】2022-07-08
(73)【特許権者】
【識別番号】598098526
【氏名又は名称】株式会社ユニバーサルエンターテインメント
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】小山 雅樹
(72)【発明者】
【氏名】汲田 敦司
(72)【発明者】
【氏名】陣内 俊和
【合議体】
【審判長】藤本 義仁
【審判官】小林 俊久
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-85174(JP,A)
【文献】特開2015-24005(JP,A)
【文献】特開2017-116831(JP,A)
【文献】アプリゲームと言えばコレ!国民的パズルゲーム『キャンディークラッシュ』,BoomAppGames[online],2015年4月3日,インターネット<URL:https://game.boom-app.com/entry/candycrush-review>,[2021年 8月24日検索]
【文献】ハイランダークエストをやった,YouTube[online][video],2014年3月5日,インターネット<URL:https://www.youtube.com/watch?v=sSc4c9YgSM4>,[2022年10月27日検索]
【文献】あそびかた,星ドラ攻略Wikiまとめ[星のドラゴンクエスト][online],2015年10月17日,インターネット<URL:https://hoshidora.gamerch.com/あそびかた>,[2021年 8月24日検索]
【文献】Farm Heroes Saga - Universal - HD Gameplay Trailer,YouTube[online][video],2014年01月11日,インターネット<URL:https://www.youtube.com/watch?v=N8akj15qp9c>,[2022年 3月29日検索]
【文献】けいにゃん 『パワポケ4 裏RPG編を普通にクリアしたい枠』 1/4 [2017/05/01],YouTube [online] [video],2017年5月2日,2020年12月22日検索,URL,https://www.youtube.com/watch?v=7eGWa1NLUnw
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00 - 13/98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画面を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイの全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、
コントローラと、
を有し、
前記コントローラは、
それぞれがゲーム要素に対応付けられ、予め定められた進行順序に従って選択が許容される複数のノードアイコンを経路上に有するマップ
であって前記経路に沿って前記複数のノードアイコンが区画された複数の領域であるステージが連続して並ぶ前記マップの一部が
前記ディスプレイの表示可能な画面範囲に応じて設定される表示エリアを前記ディスプレイに表示する処理と、
指示アイコンを前記ディスプレイに表示する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について、現在地として設定された、進行順序において選択が許容される最後のノードアイコンを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコンに対応付けられたゲーム要素を実行し、当該ゲーム要素の実行において所定の条件が満足されたこと、を条件として、前記進行順序における当該ノードアイコンの次のノードアイコンについて前記表示エリアにおいてタッチ操作された場合
にゲーム要素を発生させることを許容し前記次のノードアイコン
を現在地に設定する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記指示アイコンを示すものであると判定した場合、前記マップ
の現在地に設定されたノードアイコンのある表示エリアを表示する処理と、
を実行するようにプログラムされていることを特徴する情報処理装置。
【請求項2】
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合、設定
された表示エリアまでスクロール表示することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合、前記スクロール方向におい
て現在地に設定された前記ノードアイコンが中央位置となるように前記マップにおける表示エリアを設定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合であって、前記現在の表示エリア
に現在地に設定された前記ノードアイコンが含まれる場合、当該操作に基づくスクロール表示をキャンセルすることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記スクロール表示のキャンセルを行う場合、
現在地が設定された前記ノードアイコンを強調表示することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合、前記スクロール方向において前記現在地に設定された前記ノードアイコンが中央位置となるように前記マップにおける表示エリアを設定し、設定した表示エリアまでスクロール表示し、
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合であって、前記現在の表示エリアに前記現在地に設定された前記ノードアイコンが含まれる場合、当該操作に基づくスクロール表示をキャンセルし、
前記コントローラは、前記タッチパネルで受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合
、現在地に設定されているノードアイコンが中央位置に位置していない状態であっても、現在の表示エリア
に現在地に設定されているノードアイコンが既に含まれている場合には
、現在地に設定されているノードアイコンを前記現在の表示エリア内の中央位置に位置させるようなスクロール表示を行わないことを特徴する請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
画面を表示するディスプレイと、前記ディスプレイの全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、を備えたコンピュータに、
それぞれがゲーム要素に対応付けられ、予め定められた進行順序に従って選択が許容される複数のノードアイコンを経路上に有するマップ
であって前記経路に沿って前記複数のノードアイコンが区画された複数の領域であるステージが連続して並ぶ前記マップの一部が
前記ディスプレイの表示可能な画面範囲に応じて設定される表示エリアを前記ディスプレイに表示する処理と、
指示アイコンを前記ディスプレイに表示する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について、現在地として設定された、進行順序において選択が許容される最後のノードアイコンを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコンに対応付けられたゲーム要素を実行し、当該ゲーム要素の実行において所定の条件が満足されたこと、を条件として、前記進行順序における当該ノードアイコンの次のノードアイコンについて前記表示エリアにおいてタッチ操作された場合
にゲーム要素を発生させることを許容し前記次のノードアイコン
を現在地に設定する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記指示アイコンを示すものであると判定した場合、前記マップ
の現在地に設定されたノードアイコンのある表示エリアを表示する処理と、
を実行させることを特徴とするゲームプログラム。
【請求項8】
画面を表示するディスプレイと、前記ディスプレイの全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、を備えたコンピュータが実行するゲーム制御方法であって、
それぞれがゲーム要素に対応付けられ、予め定められた進行順序に従って選択が許容される複数のノードアイコンを経路上に有するマップ
であって前記経路に沿って前記複数のノードアイコンが区画された複数の領域であるステージが連続して並ぶ前記マップの一部が
前記ディスプレイの表示可能な画面範囲に応じて設定される表示エリアを前記ディスプレイに表示する処理と、
指示アイコンを前記ディスプレイに表示する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について、現在地として設定された、進行順序において選択が許容される最後のノードアイコンを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコンに対応付けられたゲーム要素を実行し、当該ゲーム要素の実行において所定の条件が満足されたこと、を条件として、前記進行順序における当該ノードアイコンの次のノードアイコンについて前記表示エリアにおいてタッチ操作された場合
にゲーム要素を発生させることを許容し前記次のノードアイコン
を現在地に設定する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記指示アイコンを示すものであると判定した場合、前記マップ
の現在地に設定されたノードアイコンのある表示エリアを表示する処理と、
をコンピュータが実行するゲーム制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、ゲームプログラム、ゲーム制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームにおいて表示されるマップに基づいてゲーム要素が発生されるものがある。例えば、特許文献1のゲーミングマシンには、複数のステージからなるマップを一画面に表示し、各ステージで提示される選択肢を選択することでステージを進行させるゲームを有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、近年、タブレットやスマートフォン等の専用のゲーミングマシンよりも小さい画面でゲームが提供されている。このような情報処理装置においては、大きいマップを一画面で表示することが困難であるため、スワイプ等のタッチ操作によってスクロール可能にマップの一部を表示することが一般的である。
【0005】
しかしながら、所望の表示位置を表示させる場合、スワイプ等のタッチ操作を繰り返し何度も行う必要がある場合があり、タブレットやスマートフォン等の主にタッチパネルで操作を行うゲームにおけるユーザインターフェースの向上が課題となっている。
【0006】
そこで、本発明は、タッチパネルを有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる情報処理装置、ゲームプログラム、ゲーム制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の情報処理装置は、
画面を表示するディスプレイと、
前記ディスプレイの全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、
コントローラと、
を有し、
前記コントローラは、
複数のノードアイコンを経路上に有するマップにおいて画面に応じて設定される表示エリアを前記ディスプレイに表示する処理と、
指示アイコンを前記ディスプレイに表示する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記複数のノードアイコンのいずれか1つを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコンに基づき複数のノードアイコンの何れか1つを現在地に設定する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記指示アイコンを示すものであると判定した場合、前記マップの前記現在地に設定されたノードアイコンのある表示エリアを表示する処理と、
を実行するようにプログラムされていることを特徴する。
【0008】
上記構成によれば、マップにおいて、現在地として設定されたノードアイコンから離れた表示エリアとなってしまった場合でも、指示アイコンを示す操作が行われることにより現在地として設定されたノードアイコンの表示エリアが表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコンを探す必要がなくなり、容易に現在地として設定されたノードアイコンを表示することが可能となる。その結果、タッチパネルを有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0009】
本発明の情報処理装置において、
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合、設定する表示エリアまでスクロール表示してもよい。
【0010】
上記構成によれば、指示アイコンを用いて現在地へ戻る場合に、現在地の表示エリアまでスクロール表示されるため、どの程度現在地から離れていたかをユーザに認識させることが可能となる。これにより、ユーザが再度現在地へ戻る前の場所へアクセスしたい場合、ユーザは当該スクロール表示の方向や時間等を戻る前の場所を理解するための指標とすることが可能となる。その結果、タッチパネルを有した情報処理装置におけるユーザインターフェースをより向上させることができる。
【0011】
本発明の情報処理装置において、
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合、前記スクロール方向において前記現在地に設定された前記ノードアイコンが中央位置となるように前記マップにおける表示エリアを設定してもよい。
【0012】
上記構成によれば、指示アイコンを用いた場合に、現在地が中央位置となるように表示エリアが設定される。これにより、指示アイコンを用いて現在地のある表示エリアを表示した場合に、表示エリア内での現在地を容易に見つけることが可能となる。
【0013】
本発明の情報処理装置において、
前記コントローラは、前記タッチパネルが受け付けた操作が前記指示アイコンの指示を示すものであると判定した場合であって、前記現在の表示エリアに前記現在地に設定された前記ノードアイコンが含まれる場合、当該操作に基づくスクロール表示をキャンセルしてもよい。
【0014】
上記構成によれば、指示アイコンを用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリアが表示されている場合には、スクロール表示を行わない。これにより、既に現在地のある表示エリアが表示されていることを明確に報知することができる。
【0015】
本発明の情報処理装置において、
前記スクロール表示のキャンセルを行う場合、前記ノードアイコンを強調表示してもよい。
【0016】
上記構成によれば、ユーザが指示アイコンを用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリアが表示されている場合には、スクロール表示を行われず現在地のノードアイコンが強調表示される。これにより、既に表示されている表示エリア内の現在地の場所を明確に報知することができる。
【0017】
本発明のゲームプログラムは、
画面を表示するディスプレイと、前記ディスプレイの全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、を備えたコンピュータに、
複数のノードアイコンを経路上に有するマップにおいて画面に応じて設定される表示エリアを前記ディスプレイに表示する処理と、
指示アイコンを前記ディスプレイに表示する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記複数のノードアイコンのいずれか1つを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコンに基づき複数のノードアイコンの何れか1つを現在地に設定する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記指示アイコンを示すものであると判定した場合、前記マップの前記現在地に設定されたノードアイコンのある表示エリアを表示する処理と、
を実行させることを特徴とする。
【0018】
上記構成によれば、マップにおいて、スクロール操作により現在地として設定されたノードアイコンから離れた表示エリアとなってしまった場合でも、指示アイコンを示す操作を行うことにより現在として設定されたノードアイコンの表示エリアが表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコンを、スクロール操作を繰り返して探す必要がなく、容易に現在地として設定されたノードアイコンを表示することが可能となり、タッチパネルを有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0019】
本発明のゲーム制御方法は、
画面を表示するディスプレイと、前記ディスプレイの全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネルと、を備えたコンピュータが実行するゲーム制御方法であって、
複数のノードアイコンを経路上に有するマップにおいて画面に応じて設定される表示エリアを前記ディスプレイに表示する処理と、
指示アイコンを前記ディスプレイに表示する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記複数のノードアイコンのいずれか1つを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコンに基づき複数のノードアイコンの何れか1つを現在地に設定する処理と、
前記タッチパネルが受け付けた操作について前記指示アイコンを示すものであると判定した場合、前記マップの前記現在地に設定されたノードアイコンのある表示エリアを表示する処理と、
をコンピュータが実行する。
【0020】
上記構成によれば、マップにおいて、スクロール操作により現在地として設定されたノードアイコンから離れた表示エリアとなってしまった場合でも、指示アイコンを示す操作を行うことにより現在として設定されたノードアイコンの表示エリアが表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコンを、スクロール操作を繰り返して探す必要がなく、容易に現在地として設定されたノードアイコンを表示することが可能となり、タッチパネルを有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明は、タッチパネルを有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】情報処理装置の動作状態を示す説明図である。
【
図2】情報処理装置の概略構成を示す説明図である。
【
図3】情報処理装置の電気構成を示すブロック図である。
【
図4】情報処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図5】情報処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図6】情報処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図7】情報処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図8】情報処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図9】情報処理装置の表示画面の一例を示す図である。
【
図13】スロットゲーム処理のフローチャートである。
【
図14】ボーナスゲーム処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の情報処理装置を図面に基づいて説明する。
【0024】
(情報処理装置:表示概要)
図1に示すように、情報処理装置1は、スクロール可能に表示されるマップの何れの場所が表示されていても、1回のタッチ操作によって現在の進行位置の場所を表示することが可能に構成されている。
【0025】
具体的に説明すると、情報処理装置1は、筐体11の前面に設けられたディスプレイ2と、ディスプレイ2の全面に設けられたタッチパネル5と、を有している。また、情報処理装置1は、後述するメモリ3と、コントローラ4とを有している。情報処理装置1は、携帯型及び据置型の何れであってもよい。携帯型の情報処理装置1としては、ポータブルコンピュータやラップトップコンピュータ、ノートパソコン、タブレット型パソコン、ハンドヘルド型パソコン、PDA(Personal Data Assistant)、スマートフォン等の携帯情報機器が例示される。
【0026】
ディスプレイ2は、画像を表示可能に構成されている。ディスプレイ2の表示方式としては、液晶方式、有機エレクトロルミネッセンス方式、CRT(Cathode Ray Tube)方式、プラズマ方式等の各種の表示方式が例示される。タッチパネル5は、ユーザの指等が接触した部位の座標を検出可能に構成されている。タッチパネル5には、電磁誘導方式、及び、静電容量方式等の既知の技術が採用される。情報処理装置1は、タッチパネル5が検出した座標からユーザが接触した画面上のオブジェクト(後述のノードアイコン22、及び、現在地指示アイコン24等)や、スワイプ等のタッチの態様を判定し、判定結果に応じた応答を行う。
【0027】
尚、以下の説明において、ディスプレイ2を正面に見て、下端方向を「下方向」又は単に「下」と称し、上端方向を「上方向」又は単に「上」と称し、左端方向を「左方向」又は単に「左」と称し、右端方向を「右方向」又は単に「右」と称す。
【0028】
また、以下の説明において、ユーザによってあるオブジェクト(例えば、後述のノードアイコン22等)が選択された、と記載する場合、情報処理装置1が、タッチパネル5が受け付けたユーザの操作について、あるオブジェクトを選択したと判定したことを意味する。
【0029】
また、本実施形態では、タッチパネル5が入力装置として作動し、スワイプ操作やタッチ操作等を受け付けるようになっているがこれに限定されない。例えば、入力装置として、マイクやカメラであってもよく、ユーザの音声やジェスチャを指示操作として受け付けてもよい。
【0030】
ディスプレイ2には、マップ画面として、複数のノードアイコン22を経路23上に有するマップ20の一部が表示エリア21として表示される。マップ20は、情報処理装置1の記憶装置(後述のメモリ3等)に記憶される画像であり、経路23上の複数のノードアイコン22が選択可能なオブジェクトとして設定されている。表示エリア21は、マップ20の一部範囲を示すものであり、ディスプレイ2が表示可能な画面範囲に応じて設定される。マップ画面には、表示エリア21に加え、常時、現在地指示アイコン24が選択可能なオブジェクトとして表示される。
【0031】
いずれか1つのノードアイコン22が選択された場合、当該ノードアイコン22に基づいて選択された1のノードアイコン22が現在地に設定される。本実施形態では、選択されたノードアイコン22が現在地に設定されるがこれに限定されない。例えば、選択されたノードアイコン22の次のノードアイコン22が現在地に設定されていてもよい。現在地指示アイコン24が選択された場合、現在地に設定されているノードアイコン22のある表示エリア21が表示される。
【0032】
これにより、マップ画面において、現在地として設定されたノードアイコン22から離れた表示エリア21となってしまった場合でも、現在地指示アイコン24を示す操作が行われることにより現在地として設定されたノードアイコン22の表示エリア21が表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコン22を探す必要がなくなり、容易に現在地として設定されたノードアイコン22を表示することが可能となる。その結果、タッチパネルを有した情報処理装置1におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0033】
図2に示すように、コンピュータである情報処理装置1は、ディスプレイ2と、メモリ3と、コントローラ4と、タッチパネル5と、を有している。
【0034】
メモリ3は、コントローラ4が実行するゲームプログラムを含む各種プログラムや各種プログラムが用いる各種のデータを格納する。例えば、メモリ3は、マップ20に関するデータを記憶する。即ち、メモリ3は、マップ20の画像データや、マップ20の座標に対応づけられたノードアイコン22のオブジェクトの位置データ、各ノードアイコン22の進行順序、各ノードアイコン22に対応付けられたゲーム要素、現在地に設定されているノードアイコン22を示すデータ、現在の表示エリア21を示すデータ等を記憶する。メモリ3に格納されるデータやプログラムは、工場出荷段階において予め格納されていてもよいし、或いは、図示しないサーバ等から通信手段によりダウンロードされて格納されていてもよい。通信手段は、インターネットやケーブルテレビ等の双方向に通信可能な伝送路であってもよいし、一方向にだけ情報を送信する放送であってもよい。
【0035】
また、メモリ3に格納されるデータやプログラムは、フロッピーディスクやCD-ROM、DVD-ROM、MO(光磁気ディスク)、フラッシュメモリ等の記録媒体に格納され、必要に応じて記録媒体から読み出されてメモリ3にインストールされてもよい。
【0036】
コントローラ4は、メモリ3に記憶されるゲームプログラムに従い、以下の処理を実行する。即ち、コントローラ4は、以下の処理を実行するようにプログラムされている。換言すれば、メモリ3に記憶されたゲームプログラムは、情報処理装置1に以下の処理を実行させる。具体的に、コントローラ4は、複数のノードアイコン22を経路上に有するマップ20において画面に応じて設定される表示エリア21をディスプレイ2に表示する処理(A1)と、現在地指示アイコン24をディスプレイ2に表示する処理(A2)と、タッチパネル5が受け付けた操作について複数のノードアイコン22のいずれか1つを示すものであると判定した場合(A3a)、当該ノードアイコン22に基づき複数のノードアイコン22の何れか1つを現在地に設定する処理(A3b)と、タッチパネル5が受け付けた操作について現在地指示アイコン24を示すものであると判定した場合(A4a)、マップ20の現在地に設定されたノードアイコン22のある表示エリア21を表示する処理(A4b)と、を実行する。
【0037】
このように、マップ20において、現在地として設定されたノードアイコン22から離れた表示エリア21となってしまった場合でも、現在地指示アイコン24を示す操作が行われることにより現在地として設定されたノードアイコン22の表示エリア21が表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコン22を探す必要がなくなり、容易に現在地として設定されたノードアイコン22を表示することが可能となる。その結果、タッチパネル5を有した情報処理装置1におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0038】
また、上記のプログラムを備えた情報処理装置1が(A1)~(A4)の処理を実行することによって、(A1)~(A4)の処理が情報処理装置1(コンピュータ)により実行されるゲーム制御方法が実現されている。換言すれば、情報処理装置1は、(A1)~(A4)の処理をそれぞれ実行する複数の処理部を備える。尚、以後の説明においては、情報処理装置1を用いて説明するが、情報処理装置1の処理や動作をプログラムやゲーム制御方法の発明として置き換えることができる。また、コントローラが実行する処理は、複数の情報処理装置1と通信可能に接続されたサーバにおいて実行されてもよいし、情報処理装置1とサーバとに分散して実行してもよい。即ち、情報処理装置1の処理や動作を、サーバと、複数の情報処理装置1とを有するゲームシステムの発明として置き換えることができる。
【0039】
また、情報処理装置1は、ユーザが現在地指示アイコン24を用いた場合における現在地のある表示エリア21の表示に関連し、下記構成を有していてもよい。即ち、情報処理装置1は、コントローラ4が、タッチパネル5が受け付けた操作が現在地指示アイコン24の指示を示すものであると判定した場合、設定する表示エリアまでスクロール表示を行う処理、を実行してもよい。
【0040】
このように、現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、現在地の表示エリア21までスクロール表示されるため、どの程度現在地から離れていたかをユーザに認識させることが可能となる。これにより、ユーザが再度現在地へ戻る前の場所へアクセスしたい場合、ユーザは当該スクロール表示の方向や時間等を戻る前の場所を理解するための指標とすることが可能となる。その結果、タッチパネルを有した情報処理装置1におけるユーザインターフェースをより向上させることができる。
【0041】
また、情報処理装置1は、現在地指示アイコン24が選択された場合の現在地として設定されたノードアイコン22の表示に関連し、下記構成を有していてもよい。即ち、情報処理装置1は、コントローラ4が、タッチパネル5が受け付けた操作が現在地指示アイコン24の指示を示すものであると判定した場合、スクロール方向において現在地に設定されたノードアイコン22が中央位置となるように、マップ20における表示エリア21を設定する処理、を実行してもよい。
【0042】
このように、現在地指示アイコン24を用いた場合に、現在地のノードアイコン22が中央位置となるように表示エリア21が設定される。これにより、指示アイコンを用いて現在地のある表示エリアを表示した場合に、表示エリア内での現在地を容易に見つけることが可能となる。
【0043】
また、情報処理装置1は、コントローラ4が、タッチパネル5が受け付けた操作が現在地指示アイコン24の指示を示すものであると判定した場合であって、現在の表示エリア21に現在地に設定されたノードアイコンが含まれる場合、当該操作に基づくスクロール表示をキャンセルする処理、を実行してもよい。
【0044】
このように、現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリア21が表示されている場合には、スクロール表示を行わない。これにより、既に現在地のある表示エリア21が表示されていることを明確に報知することができる。
【0045】
また、情報処理装置1は、コントローラ4が、スクロール表示のキャンセルを行う場合、前記ノードアイコンを強調表示する処理、を実行してもよい。このように、ユーザが現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリア21が表示されている場合には、スクロール表示を行わず現在地のノードアイコン22が強調表示される。これにより、既に表示されている表示エリア21内の現在地の場所を明確に報知することができる。
【0046】
(情報処理装置1:具体例:電気構成)
図3に示すように、情報処理装置1は、CPU101、ROM102、RAM103、フラッシュメモリ104、操作ボタン108、電源スイッチ109、バスライン110、ネットワークI/F111、カメラ112、撮像素子I/F113、マイク114、スピーカ115、音入出力I/F116、ディスプレイI/F117、センサーコントローラ118、近距離通信回路119、近距離通信回路119のアンテナ119aを、筐体11内に備えている。
【0047】
CPU(Central Processing Unit)101は、コントローラ4の主たる構成として機能し、情報処理装置1全体の動作を制御する。ROM(Read Only Memory)102は、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶する。尚、ROM102は、上述した処理(A1)~(A4)等を実行するためのプログラムを記憶していてもよい。
【0048】
RAM(Random Access Memory)103は、CPU101のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ104は、
図2の処理(A1)~(A4)等を有したゲームプログラム、通信用プログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶する。例えば、CPU101は、RAM103に、マップ20の全体の画像を記憶し、ユーザのスワイプ操作等に呼応した領域を表示エリア21としてリアルタイムに選択及び表示する。操作ボタン108は、情報処理装置1を初期設定する場合などに操作されるボタンである。電源スイッチ109は、情報処理装置1の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
【0049】
ネットワークI/F(Interface)111は、インターネット等の通信ネットワークを利用してデータ通信をするためのインターフェースである。カメラ112は、CPU101の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F113は、カメラ112の駆動を制御する回路である。マイク114は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F116は、CPU101の制御に従ってマイク114及びスピーカ115との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイI/F117は、CPU101の制御に従ってディスプレイ120に画像データを送信する回路である。ディスプレイ120は、筐体11の前面に設けられている。センサーコントローラ118は、ディスプレイ120に設けられたタッチパネル5からの入力を受け付ける回路である。近距離通信回路119は、NFC(Near Field Communication)(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。バスライン110は、CPU101等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0050】
(情報処理装置1:表示画面)
次に、ディスプレイ2に表示される画面について説明する。
図4は、ディスプレイ2に表示されるマップ画面の一例を示す図である。
図4に示すように、マップ画面には、複数のノードアイコン22を経路23上に有するマップ20の一部が表示エリア21として表示される。即ち、経路23は、ノードアイコン22同士を接続するエッジの集合で表示される。また、後に詳述するが、マップ画面には、常時、現在地指示アイコン24と、マップアイコン26とが右下部に表示されるようになっている。
【0051】
ノードアイコン22は、マップ20における進行度を示すものである。本実施形態では、マップ20において、下端から屈折しながら上端まで到達する経路23が設けられているがこれに限定されない。ノードアイコン22には、最も下端から上方向へ経路23を辿って到達する順に、進行順序が予め定められている。即ち、ノードアイコン22の進行順序とは、ユーザに対して、ゲームの進行度を提示するために用いられる。本実施形態では、ノードアイコン22には、進行順序に応じた番号が付されている。これにより、ユーザに対してゲームの進行度合いを番号で提示することが可能となっている。
【0052】
ユーザは、進行順序に従って、ノードアイコン22の選択が許容される。選択とは、例えば、表示エリア21においてノードアイコン22がタッチ操作された場合に情報処理装置1がノードアイコン22に係るゲーム要素を発生させること、等を示す。また、進行順序に従う、とは、例えば、あるノードアイコン22に係るゲーム要素が発生されたことを条件として進行順序における当該ノードアイコン22の次のノードアイコン22の選択が許容されること、等を示す。
【0053】
ゲーム要素とは、コントローラ4(CPU101)によって起動されるゲーム内においてプレイ可能にされているものであり、ユーザの操作により結果が出力されるものである。例えば、本実施形態では、ゲーム内におけるゲーム要素として、スロットゲームが実行可能にされている。尚、ゲーム要素はこれに限定されず、ポーカー及びバカラ等のカードゲーム、ルーレット、パチンコゲーム、パチスロゲーム等であってもよい。
【0054】
ゲーム要素の発生とは、ゲームにおいてノードアイコン22に対応するゲーム要素が実行されること、及び、ゲームにおいてノードアイコン22に対応したゲーム要素の実行において所定の条件が満足されたこと、等を示す。尚、本実施形態では、ユーザによってノードアイコン22が選択されることで実行するスロットゲームにおいて所定の条件が満足された場合に、次のノードアイコン22の選択が許容されるがこれに限定されない。また、
図4に示すように、所定の条件が満足されていないノードアイコン22は、背景がグレーアウト状に示される。尚、スロットゲームについては後述する。
【0055】
このように、複数のノードアイコン22は、ユーザによって選択可能にされている。複数のノードアイコン22のいずれか1つがユーザによって選択された場合、当該ノードアイコン22に基づき複数のノードアイコン22の何れか1つが現在地に設定される。現在地に設定されたノードアイコン22には、現在地アイコン25が表示される。ユーザによって、異なるノードアイコン22が選択されるまで、現在地の設定が維持される。本実施形態では、ユーザによって最後に選択されたノードアイコン22を現在地として設定するがこれに限定されない。例えば、進行順序において、選択が許容される最後のノードアイコン22が、現在地として設定されてもよい。また、ユーザによって、現在地とするノードアイコン22が設定されてもよい。このように、情報処理装置1は、ユーザのタッチ操作履歴に応じて、複数のノードアイコン22のうち何れかのノードアイコン22を現在地に設定する。
【0056】
(情報処理装置1:表示画面:表示エリアの変更)
図5に示すように、マップ画面では、マップ20における表示エリア21を変更可能にされている。具体的に、ユーザによるスワイプ操作によりスクロール表示され、マップ20における表示エリア21の位置が異なる場所に設定される。例えば、ユーザがマップ画面上で上から下方向へのスワイプ操作を行った場合、スワイプ方向とは逆の上方向にあるマップ20を表示エリア21に設定するようにマップ画面がスクロール表示される。このように、マップ画面がスクロール表示された場合であっても、現在地の設定、即ち、現在地に設定されたノードアイコン22は維持される。このように、表示エリア21においてタッチパネル5が受け付けた操作がスクロール及びスクロール方向の指示を示すものであると判定した場合、表示エリア21が示すマップ画面における表示範囲が変更される。
【0057】
また、
図6に示すように、本実施形態では、ステージ選択画面から表示エリア21を変更することが可能となっている。具体的に、
図6に示すように、マップ画面に表示されるマップアイコン26に対してタッチ操作が行われることで、ディスプレイ2においてマップ画面からステージ選択画面27へ画面が遷移される。
【0058】
ステージ選択画面27には、下端から上端に並ぶ複数のステージアイコン27aが表示される。各ステージアイコン27aは、マップ20が上下方向に区画された複数の領域であるステージマップ20aにそれぞれ対応している。即ち、ステージマップ20aは、上下方向に連続的に配列され、全体としてマップ20を構成している。ステージアイコン27aは、下端から上端へ向かう順に進行順序が設定される。このステージアイコン27aの進行順序は、マップ20において下端から上端へ向かって連続して配置されるステージマップ20aの配置順に対応している。尚、現在地に設定されたノードアイコン22が存在するステージマップ20aに対応するステージアイコン27aには、その旨を示す現在地ステージアイコン27bが示される。
【0059】
ステージ選択画面27において、何れかのステージアイコン27aに対してタッチ操作が行われた場合、タッチ操作の対象となったステージアイコン27aに対応するステージマップ20aを表示エリア21とするマップ画面が表示されるようになっている。このように、ステージ選択画面27を経由することで、現在地の設定を維持したまま、表示エリアの変更が可能に構成されている。
【0060】
(情報処理装置1:表示画面:現在地への移動)
図7を参照して、現在地指示アイコン24を用いた現在地への移動について説明する。
図7に示すように、スワイプによるスクロール表示や、ステージ選択画面27を経由して、現在地に設定されたノードアイコン22が存在しない表示エリア21が表示されている場合において、現在地指示アイコン24がタッチ操作されるとスクロール表示が行われる。スクロール方向は、マップ20におけるステージマップ20aの配列方向である。即ち、マップ20において、現在の表示エリア21の領域から、現在地に設定されたノードアイコン22のある領域へ向けて、順次に表示エリア21が変更されるようにスクロール表示が行われる。
【0061】
このように、現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、現在地の表示エリア21までスクロール表示されるため、どの程度現在地から離れていたかをユーザに認識させることが可能となる。これにより、ユーザが再度現在地へ戻る前の場所へアクセスしたい場合、ユーザは当該スクロール表示の方向や時間等を戻る前の場所を理解するための指標とすることが可能となる。その結果、タッチパネル5を有した情報処理装置1におけるユーザインターフェースをより向上させることができる。
【0062】
尚、これに限定されず、スクロール表示は行わず、画面を遷移させるように、現在地に設定されたノードアイコン22の存在する表示エリア21をディスプレイ2に表示させてもよい。
【0063】
そして、
図7に示すように、スクロール表示は、現在地に設定されたノードアイコン22のある領域が表示エリア21として設定された状態で停止する。このとき、現在地に設定されたノードアイコン22が、この表示エリア21の上下方向における中央位置に配置されるように表示エリア21の位置が設定される。このように、現在地指示アイコン24を用いた場合に、現在地が中央位置となるように表示エリア21が設定される。これにより、現在地指示アイコン24を用いて現在地のある表示エリア21を表示した場合に、表示エリア21内での現在地を容易に見つけることが可能となる。
【0064】
尚、現在地指示アイコン24を用いて表示する表示エリア21において、現在地に設定されたノードアイコン22が上下方向の中央位置に配置されることに限定されない。例えば、現在地指示アイコン24を用いて表示する表示エリア21は、マップ20におけるステージマップ20aに対応する領域としてもよい。即ち、ステージ選択画面27において、現在地ステージアイコン27bが示されるステージアイコン27aを選択して、マップ画面を表示させたときと同様の表示エリア21が表示されてもよい。
【0065】
このように、スクロール等により現在地に設定されたノードアイコン22から離れた表示エリア21のマップ画面が表示されていた場合であっても、現在地に設定されたノードアイコン22が存在するマップ20の領域が表示エリア21として設定される。即ち、ユーザは、現在地指示アイコン24をタッチ操作することで、現在地に設定されたノードアイコン22をマップ画面に表示させることができる。
【0066】
尚、
図8に示すように、現在地指示アイコン24がタッチ操作された際に、設定されている表示エリア21の範囲内に、現在地に設定されたノードアイコン22が存在している場合には、当該操作に基づくスクロール表示がキャンセルされることが好ましい。即ち、現在地指示アイコン24がタッチ操作された際に、既に現在地のある表示エリア21が表示されている場合には、現在地に設定されたノードアイコン22が表示エリア21における上下方向の中央位置に存在していない状態であっても、スクロール表示が行われない。これにより、既に現在地のある表示エリア21が表示されていることを明確に報知することができる。
【0067】
また、
図8に示すように、上記のようなケースにおいて、スクロール表示がキャンセルされる場合、現在地に設定されたノードアイコン22が強調表示されることが好ましい。このように、ユーザが現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリア21が表示されている場合には、スクロール表示を行われず現在地のノードアイコン22が強調表示される。これにより、既に表示されている表示エリア21内の現在地の場所を明確に報知することができる。
【0068】
尚、「ノードアイコンの強調表示」とは、ノードアイコン自体の強調表示に限定されず、例えば、現在地に設定されたノードアイコンに示される現在地アイコン25を強調表示するものであってもよい。
【0069】
(情報処理装置1:表示画面:現在地の選択)
図9に示すように、マップ画面において、ノードアイコン22が選択された場合、ゲーム要素としてのスロットゲームが実行可能にされている。具体的に、表示エリア21において、何れかのノードアイコン22がタッチ操作された場合、当該ノードアイコン22に関連するスロットゲームを実行するか否かを確認するプレイ確認ウインドウ28が表示される。プレイ確認ウインドウ28には、プレイボタン28aと、キャンセルボタン28bとが設けられている。
【0070】
本実施形態では、ノードアイコン22に対して、上記のようなタッチ操作が行われた段階で、当該ノードアイコン22が現在地に設定される。例えば、プレイ確認ウインドウ28において、キャンセルボタン28bがタッチ操作されたとしても、選択されたノードアイコン22が現在地に設定される。即ち、プレイ確認ウインドウ28が表示された段階で、既にノードアイコン22が現在地に設定されていることになる。
【0071】
また、プレイ確認ウインドウ28において、プレイボタン28aがタッチ操作された場合には、ディスプレイ2において、スロットゲーム画面29に画面が遷移し、ゲーム要素としてのスロットゲームが実行可能となる。
【0072】
尚、現在地の設定タイミングについてはこれに限定されない。例えば、ノードアイコン22を選択し、当該ノードアイコン22に係るゲーム要素をユーザがプレイしたことを条件に、当該ノードアイコン22が現在地に設定されてもよい。
【0073】
図9に示すように、情報処理装置1は、ディスプレイ2にスロットゲーム画面が表示され、ゲーム要素としてのスロットゲームを実行することが可能に構成される。スロットゲーム画面は、複数のシンボル表示領域21aを複数行複数列からなる配置態様で表示するゲーム領域291と、スロットゲームに合せてゲームキャラクタ等の動画や静止画を表示する演出領域292と、ユーザがゲームの進行のために操作する操作領域293と、ゲーム内容やゲーム情報を表示するゲーム情報表示領域294とを有している。操作領域293は、スピンボタン2931と、AUTOボタン2932と、ITEMボタン2933と、ベットボタン2934と、WIN表示部2935とを画像として有している。
【0074】
上述のように、ディスプレイ2の全面には、ゲーム画面を透過するタッチパネル5が設けられている。これにより、例えば、スピンボタン2931の画像がタッチ操作されることによって、1回のスロットゲーム(単位ゲーム)が実行可能にされている。また、AUTOボタン2932の画像が押圧されることによって、連続してスロットゲームが実行可能にされている。以下、ゲーム要素として実行されるスロットゲームの一例について説明する。
【0075】
(情報処理装置1:スロットゲームの一例:定義)
本実施形態のスロットゲームにおける『ベースゲーム』は、複数のシンボルをゲーム領域291内において変動後に停止して表示(配置)するゲームであり、通常ゲームを含む。尚、シンボルをゲーム領域291内において変動後に停止して表示した状態は、『再配置』と称される。スロットゲームは、ボーナスゲームとしてフリーゲームを1回以上のゲーム数で実行する。スロットゲームは、通常ゲームよりも大きなペイアウト率となる条件でシンボルを再配置し、再配置されたシンボルに応じたボーナス配当を付与するフリーゲームを実行する処理を有していてもよい。
【0076】
ゲーム結果により賞が成立した場合に付与される『遊技価値』は、コイン、紙幣又はこれらに相当する電子的な有価情報である。本発明における遊技価値は、特に限定されるものではなく、例えば、メダル、トークン、電子マネー、チケット等の遊技媒体であってもよい。チケットは、特に限定されるものではなく、例えばバーコード付きチケット等であってもよい。さらに、『遊技価値』は、有価情報を含まないゲームポイントであってもよい。
【0077】
『フリーゲーム』は、通常ゲームよりも遊技価値のベットを少なく実行可能であるゲームのことである。『遊技価値のベットを少なく実行可能』は、ベットが“0”の場合を含む。従って、『フリーゲーム』は、遊技価値のベットを条件とすることなく実行され、再配置されたシンボルに応じた量の遊技価値を支払うゲームのことであってもよい。換言すれば、『フリーゲーム』とは、遊技価値の消費を前提とせずに開始されるゲームであってもよい。これに対し、『通常ゲーム』は、遊技価値のベットを条件として実行され、再配置されたシンボルに応じた量の遊技価値を支払うゲームのことである。換言すれば、『通常ゲーム』とは、遊技価値の消費を前提として開始されるゲームのことである。
【0078】
『単位ゲーム』とは、ベットの受付開始から賞成立となり得る状態までの一連の動作である。即ち、単位ゲームは、ベットを受け付けるベットタイムと、停止されたシンボルを再配置するゲームタイムと、配当を付与する払出処理の払出タイムと、をそれぞれ1回含む状態である。
【0079】
『再配置』とは、シンボルをゲーム領域291において変動後に停止して表示した状態である。換言すれば、『再配置』は、シンボルの配置が解除された後、再びシンボルが配置される状態を意味する。『配置』とは、シンボルが外部のユーザに対して目視により確認可能な状態であることを意味する。
【0080】
(情報処理装置1:スロットゲームの一例:機能ブロック)
図10に示すように、スロットゲームを実行するゲーム機とされた情報処理装置1は、下記の機能を有している。具体的に説明すると、情報処理装置1は、BET入力部601とスピン入力部602とを有している。尚、BET入力部601とスピン入力部602は、インプットデバイスの一種である。BET入力部601は、ユーザの操作によりベットを受け付ける機能を有している。スピン入力部602は、ユーザの操作、即ち、スタート操作によりゲームの開始を受け付ける機能を有している。
【0081】
また、情報処理装置1は、スタートチェック部603と、通常ゲーム実行部605と、ボーナスゲーム開始判定部606と、ボーナスゲーム実行部607と、抽選ゲーム実行部608と、乱数値抽出部615と、シンボル決定部612と、演出用乱数値抽出部616と、演出内容決定部613と、サウンド出力部617と、演出表示処理部618と、入賞判定部619と、賞付与部620と、ゲーム表示処理部631とを有している。
【0082】
通常ゲーム実行部605は、BET入力部601の操作を条件としてベースゲームである通常ゲームを実行する機能を有している。ボーナスゲーム開始判定部606は、通常ゲームにおいて再配置されたシンボルの組み合わせに基づいてボーナスゲームを実行するか否かを判定する。即ち、ボーナスゲーム開始判定部606は、ボーナスシンボルが再配置されたときに、ボーナスゲームに当選したと判定し、次回の単位ゲームからボーナスゲームを実行するようにボーナスゲーム実行部607に処理を移行する機能とを有している。抽選ゲーム実行部608は、ボーナスゲームを含む複数の賞を抽選する機能を有しており、ボーナスゲーム実行部607の実行後に実行されることによって、ボーナスゲームを繰り返して実行可能にしている。
【0083】
シンボル決定部612は、ベースゲーム処理部612aと、ボーナスゲーム処理部612bとを有している。これらの処理部612a・612bを含むシンボル決定部612は、乱数値抽出部615からの乱数値を用いて、再配置の対象となるシンボルを決定する機能と、決定したシンボルをディスプレイ2のゲーム領域291において再配置する機能と、シンボルの再配置情報を入賞判定部619に出力する機能と、シンボルの再配置の組合せに基づいて演出指令信号を演出用乱数値抽出部616に出力する機能とを有している。
【0084】
演出用乱数値抽出部616は、シンボル決定部612から演出指令信号を受けた場合に、演出用乱数値を抽出する機能と、演出用乱数値を演出内容決定部613に出力する機能とを有している。演出内容決定部613は、演出用乱数値を用いて演出内容を決定する機能と、決定した演出内容の映像情報を演出表示処理部618に出力する機能と、決定した演出内容の音声・発光情報をサウンド出力部617に出力する機能と、を有している。
【0085】
入賞判定部619は、シンボルの再配置情報が得られた場合に、シンボルの組合せに基づいて入賞の有無を判定する機能と、入賞したと判定したときに入賞役に基づいて払い出し量を算出する機能と、払い出し量に基づいた払い出し信号を賞付与部620に出力する機能と、を有している。賞付与部620は、遊技価値をユーザに払い出す機能を有している。
【0086】
(情報処理装置1:スロットゲームの一例:ゲーム内容)
情報処理装置1は、スロットゲームとして、ベースゲームモードとボーナスゲームモードと抽選ゲームモードとの3種類のゲームモードを有する。ベースゲームモードは、通常ゲーム中のゲーム状態であり、ボーナスゲームモードは、フリーゲーム中のゲーム状態に相当する。情報処理装置1は、ベースゲームモードをメインとして単位ゲームが実行され、ベースゲームモードにおいてボーナストリガー条件が成立したときに、ボーナスゲームモードに移行する。例えば、ボーナスゲームのトリガーは、ボーナスシンボルが第1リールから連続で3個以上出現(再配置)するという条件である。尚、ボーナスゲームのトリガーは他の条件でもよい。
【0087】
(情報処理装置1:スロットゲームの一例:ゲーム内容:ベースゲームモード)
ベースゲームモードについて具体的に説明すると、
図9のディスプレイ2に表示されたゲーム領域291内において、3行6列でビデオリールのスロットゲーム用シンボルが再配置可能にされている。ベット処理において、ベット数がユーザにより選択される。例えば、ベット数は、1、2、3、5、10等の選択がベットボタン2934の操作により選択可能にされていてもよいし、所望数を入力可能にされていてもよい。そして、これらのベット数の一部を累計した原資がジャックポットとされる。
【0088】
次に、ゲーム領域291内において、ビデオリールが変動表示(スクロール移動)及び停止表示(スクロール停止)されることによって、シンボルが再配置されると、入賞の有無が判定される。そして、再配置されたシンボルの再配置の態様に基づいてウィン判定が行われる。例えば、ボーナスシンボルが第1列領域(第1リール)から第6列領域(第6リール)にかけて連続していればボーナスゲームトリガーの入賞となる。また、ボーナスシンボルと、ボーナスシンボルの代用として判定されるワイルドシンボルとが連続していてもボーナスゲームトリガーの入賞となる。
【0089】
(情報処理装置1:スロットゲームの一例:ゲーム内容:ボーナスゲームモード)
ベースゲームモードにおいて、ボーナスゲームのトリガー条件が成立すると、ボーナスゲームモードに移行し、先ず、フリーゲーム処理が実行される。
【0090】
フリーゲーム処理においては、フリーゲーム中に使用するフリーゲーム用のリール帯が決定されると共に、所定のフリーゲーム数が設定される。尚、フリーゲーム用のリール帯及びフリーゲーム数は、複数の選択中から乱数抽選より設定されてもよい。
【0091】
フリーゲームが実行されると、ウィン判定が行われる。尚、ウィン判定は、ベースゲームにおけるウィン判定と同一であってもよい。例えば、ボーナスシンボルが第1リールから連続で3個以上出現した場合は、ボーナスゲーム(フリーゲーム)のリトリガー条件が成立する。
【0092】
この後、フリーゲームの終了判定が行われ、フリーゲームが終了していなければ、フリーゲームが継続され、残りのフリーゲームが実行される。
【0093】
(情報処理装置1:動作)
次に、
図11を参照して、情報処理装置1のCPU101により実行されるマップ画面処理のゲームプログラムについて説明する。
【0094】
(情報処理装置1:動作:マップ画面処理)
図11に示すように、先ず、CPU101は、マップ画面を表示する要求があったか否かを判定する(S100)。例えば、当該要求は、マップ画面へ遷移するためのボタンが配置された他の画面において、当該ボタンがタッチ操作されたことによって発生する。マップ画面の表示要求がない場合(S100:NO)、CPU101は、ステップS100を繰り返して当該要求を待機する。
【0095】
マップ画面の表示要求があった場合(S100:YES)、CPU101は、マップ画面の構成を行う(S101)。具体的には、CPU101は、サーバや、情報処理装置1自身に記憶されている、ゲームの進行度合い等のマップ画面に必要な情報を取得して表示するデータを構成する。そして、CPU101は、構成した情報に基づいて、現在地指示アイコン24やマップアイコン26を含むマップ画面を表示する(S102)。
【0096】
マップ画面が表示された後、CPU101は、タッチ操作があったか否かを判定する(S103)。タッチ操作が無い場合(S103:NO)、CPU101は、ステップS103を繰り返してユーザからのタッチ操作を待機する。
【0097】
タッチ操作があった場合(S103:YES)、CPU101は、タッチ操作の対象が現在地指示アイコン24であるか否かを判定する(S104)。タッチ操作の対象が現在地指示アイコン24である場合(S104:YES)、CPU101は、現在地移動処理を実行し(S105)、処理をステップS103へ移行する。尚、現在地移動処理については後述する。
【0098】
一方、タッチ操作の対象が現在地指示アイコン24でない場合(S104:NO)、CPU101は、タッチ操作の対象がいずれかのノードアイコン22であるか否かを判定する(S106)。タッチ操作の対象がいずれかのノードアイコン22である場合(S106:YES)、CPU101は、タッチ操作の対象となったノードアイコン22を現在地に設定する(S107)。即ち、CPU101は、当該ノードアイコン22が現在地であることをRAM103に記憶する。
【0099】
そして、CPU101は、ユーザがスロットゲームをプレイするか否かを判定する(S108)。ユーザがスロットゲームをプレイする場合には、CPU101は、スロットゲーム処理を実行し(S109)、処理をステップS103へ移行する。スロットゲーム処理については後述する。
【0100】
ステップS106において、タッチ操作の対象がいずれのノードアイコン22でもないと判定した場合(S106:NO)、CPU101は、タッチ操作がスワイプ操作であるか否かを判定する(S110)。タッチ操作がスワイプ操作である場合には、CPU101は、当該スワイプ操作に応じてマップ画面でのスクロール表示を行い(S111)、処理をステップS106へ移行する。
【0101】
一方、タッチ操作がスワイプ操作でない場合(S111:NO)、CPU101は、タッチ操作の対象がマップアイコン26であるか否かを判定する(S112)。タッチ操作の対象がマップアイコン26でない場合(S112:NO)、CPU101は、処理をステップS103へ移行する。
【0102】
タッチ操作の対象がマップアイコン26である場合(S112:YES)、CPU101は、ステージ選択画面を表示する(S113)。そして、CPU101は、ステージ選択画面において、何れかのステージアイコン27aが選択されたか否かを判定する(S114)。何れのステージアイコン27aも選択されない場合(S114:NO)、ステップS114を繰り返してユーザによるステージの選択を待機する。何れかのステージアイコン27aが選択された場合(S114:YES)、CPU101は、処理をステップS101に移行する。そして、CPU101は、ステップS101において当該ステージアイコン27aに対応するステージマップ20aを表示エリア21とするマップ画面を構成する。
【0103】
(情報処理装置1:動作:現在地移動処理)
次に、
図12を参照して、情報処理装置1のCPU101により実行されるマップ画面処理のサブルーチンである現在地移動処理のゲームプログラムについて説明する。
【0104】
図12に示すように、先ず、CPU101は、ディスプレイ2に現在表示されている表示エリア21に現在地に設定されているノードアイコン22が存在しているか否かを判定する(S120)。表示エリア21にノードアイコン22が存在していない場合(S120:NO)、CPU101は、移動後の現在地が表示される表示エリア21を確定する(S121)。この際、CPU101は、現在地に設定されているノードアイコン22が、上下方向(スクロール方向)の中央位置に存在するように、表示エリア21を設定する。そして、CPU101は、現在の表示エリア21から、設定された表示エリア21まで、スクロール表示を行う(S122)。その後、CPU101は、本ルーチンを終了し、処理をマップ画面処理に戻す。
【0105】
一方、ステップS120において、表示エリア21にノードアイコン22が存在している場合(S120:YES)、移動をキャンセルし(S123)、現在地に設定されているノードアイコン22を強調表示する(S124)。その後、CPU101は、本ルーチンを終了し、処理をマップ画面処理に戻す。
【0106】
(情報処理装置1:動作:スロットゲーム処理)
次に、
図13を参照して、情報処理装置1のCPU101により実行されるマップ画面処理のサブルーチンであるスロットゲーム処理のゲームプログラムについて説明する。
【0107】
図13に示すように、1ゲーム終了時初期化処理が行われる(S1)。例えば、ベット数や抽選により決定されたシンボルなど、RAM103の作業領域において1回の遊技ごとに不要となるデータがクリアされる。そして、ベースゲームスタート処理の後(S2)、ベースゲームシンボル抽選処理が行われる(S3)。この処理では、シンボル抽選テーブルを用いて、乱数値に基づいた停止予定シンボルの抽選及び決定が行われる。
【0108】
次に、ベースゲーム演出決定処理が行われる(S4)。CPU101は、演出用乱数値を抽出し、予め定められた複数の演出内容の何れかを抽選により決定し、決定された演出内容のタイミングで当該演出内容を実行する。例えば、ディスプレイ2の演出領域292に演出用の映像を表示し、スピーカ115により音声を出力する等の制御を行う。
【0109】
次に、ベースゲームリール変動停止処理が行われる(S5)。この処理では、シンボル表示領域21aにおけるシンボル列のスクロールが開始され、ベースゲームシンボル抽選処理において決定された停止予定シンボルが所定の位置に停止される。
【0110】
次に、払出数決定処理が行われる(S6)。ベースゲームにおいては、シンボルの組合せに応じてペイアウトテーブルに基づいた払出数の決定が行われ、RAM103に設けられた払出数記憶領域に格納される。また、ボーナスゲームトリガーが成立した場合は、ボーナスシンボルの組合せに応じて、ベースゲームとは異なるルールで払出数の決定が行われる。
【0111】
次に、ボーナスゲームトリガーが成立したか否かが判別される(S7)。ボーナスゲームトリガーが成立したと判別したときには(S7:YES)、ボーナスゲーム処理が行われる(S8)。その後、ボーナスゲームトリガーが成立している場合は(S10:YES)、S8のボーナスゲーム処理が再実行される。
【0112】
一方、S7又はS10においてボーナスゲームトリガーが成立していない場合は(S7、S10:NO)、払出処理が行われる(S11)。CPU101は、払出数記憶領域に格納されている値を、RAM103に設けられているクレジット数記憶領域に格納されている値(クレジット数カウンタ)に加算する。この後、S1から再実行される。
【0113】
(情報処理装置1:具体例:ゲーム内容:ボーナスゲーム処理)
次に、
図14を参照して、情報処理装置1のCPU101により実行されるスロットゲーム処理のサブルーチンであるボーナスゲーム処理のゲームプログラムについて説明する。
【0114】
先ず、フリーゲーム数がセットされる(S21)。例えば、フリーゲーム数として5がセットされる。この後、1ゲーム終了時初期化処理が行われる(S22)。例えば、抽選により決定されたシンボルなど、RAM103の作業領域において1回の遊技ごとに不要となるデータがクリアされる。尚、ボーナスゲームにおけるベット数は、ボーナスゲームに移行する直前のベースゲームにおけるものが用いられる。
【0115】
この後、ベースゲームの場合と同様に、フリーゲームスタート処理(S23)、フリーゲームシンボル抽選処理(S24)、フリーゲーム演出決定処理(S25)が行われる。尚、フリーゲームは、ベースゲームで使用されたシンボル抽選テーブルとは異なるフリーゲーム用のシンボル抽選テーブルが用いられる。また、フリーゲームシンボル抽選処理において、ドデカチリフラグが1である場合は、ドデカチリシンボルが再配置されるように抽選が行われる。
【0116】
この後、リールを変動表示及び停止表示させるフリーゲームリール変動停止処理(S26)が行われる。この処理において、CTフラグが1である場合は、フリーゲームがCTモードとなり、ユーザの操作により強制的にリールを停止させることが可能にされる。この後、払出数決定処理(S27)、払出処理(S28)が順番に実行された後、フリーゲーム数が1カウントダウンされる(S29)。そして、ボーナスゲームが終了か否かが判定される(S30)。フリーゲーム数が0でない場合は(S30:NO)、ボーナスゲームが終了していないと判定されることによって、S22から再実行される。一方、フリーゲーム数が0である場合は(S30:YES)、ボーナスゲームが終了したと判定される。そして、ドデカチリフラグ及びCTフラグが0に設定される(S31)。これにより、ベースゲーム後のボーナスゲームにおいては両フラグの0が維持され、抽選ゲーム後のボーナスゲームにおいては両フラグが1から0に変更される。この後、本処理が終了され、
図13の処理ルーチンに復帰される。
【0117】
(発明の概要)
【0118】
情報処理装置1は、画面を表示するディスプレイ2と、ディスプレイ2の全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネル5と、CPU101等のコントローラ4と、を有し、コントローラ4は、複数のノードアイコン22を経路23上に有するマップ20において画面に応じて設定される表示エリア21をディスプレイ2に表示する処理と、現在地指示アイコン24をディスプレイ2に表示する処理と、タッチパネル5が受け付けた操作について複数のノードアイコン22のいずれか1つを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコン22に基づき複数のノードアイコン22の何れか1つを現在地に設定する処理と、タッチパネル5が受け付けた操作について現在地指示アイコン24を示すものであると判定した場合、マップ20の現在地に設定されたノードアイコン22のある表示エリア21を表示する処理と、を実行するようにプログラムされている。
【0119】
上記構成によれば、マップ20において、現在地として設定されたノードアイコン22から離れた表示エリア21となってしまった場合でも、現在地指示アイコン24を示す操作が行われることにより現在地として設定されたノードアイコン22の表示エリア21が表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコン22を探す必要がなくなり、容易に現在地として設定されたノードアイコン22を表示することが可能となる。その結果、タッチパネル5を有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0120】
情報処理装置1において、コントローラ4は、タッチパネル5が受け付けた操作が現在地指示アイコン24の指示を示すものであると判定した場合、設定する表示エリア21までスクロール表示する。
【0121】
上記構成によれば、現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、現在地の表示エリア21までスクロール表示されるため、どの程度現在地から離れていたかをユーザに認識させることが可能となる。これにより、ユーザが再度現在地へ戻る前の場所へアクセスしたい場合、ユーザは当該スクロール表示の方向や時間等を戻る前の場所を理解するための指標とすることが可能となる。その結果、タッチパネル5を有した情報処理装置におけるユーザインターフェースをより向上させることができる。
【0122】
情報処理装置1において、コントローラ4は、タッチパネル5が受け付けた操作が現在地指示アイコン24の指示を示すものであると判定した場合、スクロール方向において現在地に設定されたノードアイコンが中央位置となるようにマップ20における表示エリア21を設定する。
【0123】
上記構成によれば、現在地指示アイコン24を用いた場合に、現在地が中央位置となるように表示エリア21が設定される。これにより、現在地指示アイコン24を用いて現在地のある表示エリア21を表示した場合に、表示エリア21内での現在地を容易に見つけることが可能となる。
【0124】
情報処理装置1において、コントローラ4は、タッチパネル5が受け付けた操作が現在地指示アイコン24の指示を示すものであると判定した場合であって、現在の表示エリア21に現在地に設定されたノードアイコン22が含まれる場合、当該操作に基づくスクロール表示をキャンセルする。
【0125】
上記構成によれば、現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリア21が表示されている場合には、スクロール表示を行わない。これにより、既に現在地のある表示エリア21が表示されていることを明確に報知することができる。
【0126】
情報処理装置1において、スクロール表示のキャンセルを行う場合、ノードアイコン22を強調表示する。
【0127】
上記構成によれば、ユーザが現在地指示アイコン24を用いて現在地へ戻る場合に、既に現在地のある表示エリア21が表示されている場合には、スクロール表示を行われず現在地のノードアイコン22が強調表示される。これにより、既に表示されている表示エリア21内の現在地の場所を明確に報知することができる。
【0128】
ゲームプログラムは、画面を表示するディスプレイ2と、ディスプレイ2の全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネル5と、を備えたコンピュータに、複数のノードアイコン22を経路23上に有するマップ20において画面に応じて設定される表示エリア21をディスプレイ2に表示する処理と、現在地指示アイコン24をディスプレイ2に表示する処理と、タッチパネル5が受け付けた操作について複数のノードアイコン22のいずれか1つを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコン22に基づき複数のノードアイコン22の何れか1つを現在地に設定する処理と、タッチパネル5が受け付けた操作について現在地指示アイコン24を示すものであると判定した場合、マップ20の現在地に設定されたノードアイコン22のある表示エリア21を表示する処理と、を実行させる。
【0129】
上記構成によれば、マップ20において、現在地として設定されたノードアイコン22から離れた表示エリア21となってしまった場合でも、現在地指示アイコン24を示す操作が行われることにより現在地として設定されたノードアイコン22の表示エリア21が表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコン22を探す必要がなくなり、容易に現在地として設定されたノードアイコン22を表示することが可能となる。その結果、タッチパネル5を有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0130】
ゲーム制御方法は、画面を表示するディスプレイ2と、ディスプレイ2の全面に設けられ、ユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパネル5と、を備えたコンピュータが実行するゲーム制御方法であって、複数のノードアイコン22を経路23上に有するマップ20において画面に応じて設定される表示エリア21をディスプレイ2に表示する処理と、現在地指示アイコン24をディスプレイ2に表示する処理と、タッチパネル5が受け付けた操作について複数のノードアイコン22のいずれか1つを示すものであると判定した場合、当該ノードアイコン22に基づき複数のノードアイコン22の何れか1つを現在地に設定する処理と、タッチパネル5が受け付けた操作について現在地指示アイコン24を示すものであると判定した場合、マップ20の現在地に設定されたノードアイコン22のある表示エリア21を表示する処理と、をコンピュータが実行する。
【0131】
上記構成によれば、マップ20において、現在地として設定されたノードアイコン22から離れた表示エリア21となってしまった場合でも、現在地指示アイコン24を示す操作が行われることにより現在地として設定されたノードアイコン22の表示エリア21が表示される。これにより、現在地として設定されたノードアイコン22を探す必要がなくなり、容易に現在地として設定されたノードアイコン22を表示することが可能となる。その結果、タッチパネル5を有した情報処理装置におけるユーザインターフェースを向上させることができる。
【0132】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【0133】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判定し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を十分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【0134】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、1の結果を導き出すために用いられる各処理は、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各処理では、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各処理における処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各処理における処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各処理を行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【符号の説明】
【0135】
1 情報処理装置
2 ディスプレイ
3 メモリ
4 コントローラ
5 タッチパネル