(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】操作盤
(51)【国際特許分類】
B23Q 1/00 20060101AFI20240418BHJP
G05B 19/409 20060101ALI20240418BHJP
G05B 19/19 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
B23Q1/00 G
G05B19/409 C
G05B19/19 V
(21)【出願番号】P 2019203492
(22)【出願日】2019-11-08
【審査請求日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】10 2018 128 116.1
(32)【優先日】2018-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】594012634
【氏名又は名称】リープヘル-フェアツァーンテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プルシェック ピーター
(72)【発明者】
【氏名】カール トマス
(72)【発明者】
【氏名】シュトレブロウ アレクサンダー
【審査官】小川 真
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-324037(JP,A)
【文献】特開昭61-039108(JP,A)
【文献】特開2009-116157(JP,A)
【文献】特表2016-530115(JP,A)
【文献】特表2018-517571(JP,A)
【文献】国際公開第2014/057854(WO,A1)
【文献】特開昭63-295150(JP,A)
【文献】国際公開第2015/173856(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 1/00、17/00、15/00
G05B 19/409、19/19
B25J 9/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
工作機械を操作するために使用され、少なくとも第1操作ユニット及び第2操作ユニットを備える操作盤であって、
前記第1操作ユニット及び前記第2操作ユニットは、それぞれ、少なくとも、画面と入力素子とを備え、
前記第2操作ユニットは携帯して操作可能であり、
前記工作機械の操作機能の第1グループは、前記第1操作ユニットを介してのみ利用可能であり、前記工作機械の操作機能の第2グループは、前記第2操作ユニットを介してのみ利用可能であ
り、
前記第1操作ユニットの前記画面及び前記第2操作ユニットの前記画面のうちの少なくとも1つは、タッチスクリーンとして構成されている、
ことを特徴とする操作盤。
【請求項2】
前記第1操作ユニット及び前記第2操作ユニットの画面は、それぞれ、少なくとも50,000ピクセルの解像度、好ましくは少なくとも300,000ピクセルの解像度を有し、及び/又は、
前記第1操作ユニット及び前記第2操作ユニットの画面は、タッチスクリーンとして構成される
請求項1に記載の操作盤。
【請求項3】
前記第2操作ユニットの画面に表示される内容は、前記第1操作ユニットの画面の現在の画面の内容と厳密に同一の表示でもなく、前記内容の倍率変更のみされた表示でもない請求項1又は2に記載の操作盤。
【請求項4】
前記第2操作ユニットは、規定された結合位置において、機械的及び/又は電気機械的な結合機構によって前記第1操作ユニットに解放可能に接続可能であり、その結果、前記第1操作ユニット及び前記第2操作ユニットは操作のために並行して使用可能であり、
前記結合位置において、前記第1操作ユニット及び前記第2操作ユニットの画面は、好ましくは水平軸に関して旋回し互いに斜めに広がるように、配置される
請求項1~3のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項5】
前記第2操作ユニットは、非常遮断スイッチ及び/又はイネーブルスイッチを備える
請求項1~4のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項6】
前記第2操作ユニットは、無線で又はケーブル経由で前記第1操作ユニットに接続され、及び/又は複数の工作機械とともに使用するために切り替えられるように構成される
請求項1~5のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項7】
前記第2操作ユニットは第1及び第2サブユニットを備え、
第1サブユニットは、前記画面を備え、かつ前記第2サブユニットに解放可能に接続され、
前記第2サブユニットは少なくとも1つの触覚入力素子、特に非常遮断スイッチを備え、
前記第1サブユニットは好ましくは無線で操作されるように構成され、及び/又は、
前記第1サブユニットが前記第2サブユニットから分離しているなら、好ましくは操作機能の前記第2グループのサブグループのみが前記第1サブユニットを経由して利用可能である
請求項1~6のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項8】
操作機能の前記第1グループは、前記工作機械のプログラミング、特にツールデータ、加工物データ及び/又は装置データの入力、及び/又はサービス機能の呼び出しの役割を果たし、及び/又は、
機械状態の情報が前記第1操作ユニットの画面上に表示される
請求項1~7のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項9】
前記工作機械の少なくとも1つの作用主体の手動制御が、前記第2操作ユニットを介してのみ行われ、
これは好ましくは前記工作機械の加工ヘッドの少なくとも1つの動作軸の駆動装置であり、及び/又は、
前記工作機械の作用主体の手動制御、及び/又は安全性に関係のある機能の手動制御は、前記第2操作ユニットを介してのみ行われる
請求項1~8のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項10】
前記工作機械の防護柵を開くこと、及び/又は、
前記防護柵が開くのとともに生じる、前記工作機械の軸及び/又は加工物の自動制御装置の動きは
、前記第2操作ユニットを介してのみ起動され得る
請求項1~9のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項11】
操作機能の前記第2グループは、
動作中に、操作機能の前記第1グループによって行われる前記工作機械のプログラミングを適合させること、及び/又は、
動作中に、具体的な加工操作に特有の、ツールデータ、加工物データ及び/又は装置データを入力すること、及び/又は、
動作中に、前記工作機械を制御すること、という役割を果たし、
操作機能の前記第2グループは、特に1つ以上の以下の操作機能及び/又は入力機能、すなわち、
自動運転のオン及びオフを切り替えること、
軸、特に加工ヘッドの軸を動かすこと
送り速度、及び/又は、前記工作機械の及び/又は加工物の回転速度を制御すること、
早送りに切り替えること、
加工位置において手動でセンタリングすること、
冷却液の有無、
ドア開けの要求、
自動制御装置に教示すること、自動制御装置を操作すること、及び/又は自動制御装置を開始位置へ移動すること、
工具交換、
カメラによる工具認識、
スプラッシュガードドアを開いて又は閉じてのセットアップ操作、
スプラッシュガードドアを開いての拡張セットアップ操作、
前記加工物及び/又は前記工具に関する測定データを入力すること、
工具データ、加工物データ及び/又は装置データを変更すること、
を備える
請求項1~10のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項12】
前記第1操作ユニットは、入力ユニットとして働くタッチスクリーンに加えて、触覚入力素子として数字キーパッド及び/又は矢印キーを備え、
好ましくは、前記第1操作ユニットは、多くとも10個の更なる触覚入力素子を備える請求項1~11のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項13】
前記第2操作ユニットは、入力ユニットとして働くタッチスクリーンに加えて、触覚入力素子として回転ノブ、及び/又は、プラスキー及びマイナスキーを備え、
好ましくは、前記第2操作ユニットは、多くとも10個の更なる触覚入力素子を備える請求項1~12のいずれか1項に記載の操作盤。
【請求項14】
請求項1~13のいずれか1項に記載の1つ又は複数の操作盤を備える工作機械であって、
前記工作機械は、好ましくは歯車製造装置である
工作機械。
【請求項15】
第3操作ユニットを備え、前記第3操作ユニットは、前記第1操作ユニットから離れて、前記工作機械の異なる点に配置されており、
前記第3操作ユニットには、好ましくは前記第2操作ユニットと同じハードウェア設計がされ、及び/又は、
好ましくは、前記工作機械の操作機能の第3グループは、前記第3操作ユニットを経由してのみ利用可能である
請求項14に記載の工作機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工作機械を操作するための操作盤に関し、操作盤は少なくとも第1及び第2操作ユニットを備える。第1及び第2操作ユニットは、それぞれ、少なくとも、画面と入力素子とを備える。第2操作ユニットは携帯して操作可能である。
【背景技術】
【0002】
例えば工作機械の個々の軸を制御する目的のための携帯用の操作ユニットを使用することは、従来技術から知られている。しかし、これらの操作ユニットは、通常、機能の範囲が狭く、オプションとしての入力素子として使用されるのみである。更に、そのような携帯用の操作ユニットは、通常、小さな液晶ディスプレイしか有さない。
【0003】
公開広報DE 10 2012 013 773 A1、DE 10 2010 051 639 A1及びDE 10 2007 050 073 B4は、2つに分かれた、又は携帯用の操作盤を開示する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
携帯用の操作ユニットも知られているが、それらは主操作ユニットの内容を反映するのみである。
【0005】
第1及び第2操作ユニットを備え、操作性が向上した操作盤を提供することが、本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、請求項1による操作盤によって達成される。本発明の好ましい更なる進展は、従属項の主題である。
【0007】
本発明は、工作機械を操作するために使用され、少なくとも第1及び第2操作ユニットを備える操作盤を備え、前記第1及び第2操作ユニットは、それぞれ、少なくとも、画面と入力素子とを備え、前記第2操作ユニットは携帯して操作可能である。本発明によると、前記工作機械の操作機能の第1グループは、前記第1操作ユニットを介してのみ利用可能であり、前記工作機械の操作機能の第2グループは、前記第2操作ユニットを介してのみ利用可能である。
【0008】
したがって、2つの操作ユニットは、工作機械の操作に関して互いに補完し合う。操作機能のこの分割は、1つの操作ユニットに入れなければならない操作機能がより少なくなるので、個々の操作ユニットを操作しやすくする。特に、第1操作ユニットはもはや全ての操作機能を提供する必要がなく、したがって、より操作しやすいように構成され得る。
【0009】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第1操作ユニット及び前記第2操作ユニットの画面は、それぞれ、少なくとも50,000ピクセルの解像度を有する。従来技術から知られている多くの携帯用の操作ユニットとは異なり、本発明による第2操作ユニットは、少量の情報しか表示できない簡素な液晶ディスプレイを備えず、フル機能搭載の画面を備える。特に、両操作ユニットの画面は、それぞれ、少なくとも300,000ピクセルの解像度を有する。
【0010】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第2操作ユニットの画面に表示される内容は、前記第1操作ユニットの画面の現在の画面の内容と厳密に同一の表示でもなく、前記第1操作ユニットの画面の現在の画面の内容が倍率変更のみされた表示でもない。むしろ、第2操作ユニットの画面に表示される内容は、第1操作ユニットの画面に表示される内容を補足する。
【0011】
本発明の実現可能な実施形態によると、操作ユニットの画面はいずれもタッチスクリーンとして構成されない、又は、操作ユニットの画面のうちの1つのみがタッチスクリーンとして構成される。
【0012】
しかし、本発明の好ましい実施形態によると、第1及び第2操作ユニットの画面はタッチスクリーンとして構成される。これにより、より簡単でより直感的な操作員へのガイダンスが可能になる。更に、触覚入力要素の数を減少させられ得る。
【0013】
実現可能な実施形態によると、第1及び/又は第2操作ユニットの全ての入力要素は、それぞれのタッチスクリーンによって利用可能となる。しかし、第1及び/又は第2操作ユニットは、それぞれのタッチスクリーンに加えて、1つ又は複数のキー、スイッチ、スライダー及び/又は回転ノブのような、1つ又は複数の触覚入力要素を好ましくは備える。
【0014】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第2操作ユニットは、規定された結合位置において、機械的及び/又は電気機械的な結合機構によって前記第1操作ユニットに解放可能に接続可能であり、その結果、前記第1及び第2操作ユニットは操作のために並行して使用可能である。結合位置において、したがって、2つの操作ユニットは均等な操作ポータルの分離した入力領域を構成するのみである。
【0015】
本発明の実現可能な実施形態によると、第1操作ユニット及び第2操作ユニットの画面は、結合位置を占有しているときには、水平軸に関して旋回し互いに斜めに広がるように、配置される。これは、ユーザが両画面を同時に見ることをしやすくする。
【0016】
第1実施形態によると、画面間の角度は、確定的に前もって決められる。第2実施形態によると、画面間の角度は、特に第1操作ユニットの画面と第2操作ユニットをそこに結合するための第1操作ユニットの結合機構との間の旋回軸によって、調整可能である。
【0017】
本発明の実現可能な実施形態によると、第2操作ユニットは、非常遮断スイッチ及び/又はイネーブルスイッチを備える。
【0018】
第2操作ユニットが非常遮断スイッチを備えるという事実のおかげで、安全性に関係する操作機能が第2操作ユニットによって利用可能となり得る。
【0019】
イネーブルスイッチは、それが保持されなければならない中心位置を好ましくは有し、その結果、工作機械の軸を動かすことのような、安全性に関係する機能が行われる。しかし、イネーブルスイッチが中心位置になく、過小又は過大に押されていれば、安全性に関係する機能は阻止される。
【0020】
本発明の第1実施形態によると、第1操作ユニットは非常遮断スイッチを備えない。この場合、全ての安全性に関係する機能は第2操作ユニットによって利用可能になる。
【0021】
本発明の第2実施形態によると、第1操作ユニットも非常遮断スイッチを備える。もし第1操作ユニットの領域にいる操作員が危険な状況に気付くなら、その人も工作機械を停止させることができることになる。しかし、この場合にも、全ての安全性に関係する機能は第2操作ユニットによって利用可能になる。
【0022】
本発明の実現可能な実施形態によると、安全性に関係する機能は、イネーブルにすることが必要であるが、それでもこの第1操作ユニットによって利用可能にならないので、第1操作ユニットはイネーブルスイッチを備えない。
【0023】
本発明の実現可能な実施形態によると、第2操作ユニットは、無線で前記第1操作ユニットに接続される。無線による接続は第2操作ユニットの携帯性を増大させる。第2操作ユニットの非常遮断の機能性を保証するために、特別に保護及び/又は利用可能な無線インタフェースを好ましくは備える。例えば、無線インタフェースは冗長性を有し得る。
【0024】
本発明の実現可能な実施形態によると、第2操作ユニットは、ケーブルによって前記第1操作ユニットに接続される。ケーブルで結合された接続によって、第2操作ユニットの非常遮断の機能性が、制限なしに利用可能である。
【0025】
好ましくは、第2操作ユニットを第1操作ユニットに接続するケーブルは、解放可能なやり方で接続が確立されることを可能にするプラグ結合部を備える。
【0026】
本発明の実現可能な実施形態によると、第2操作ユニットは、複数の工作機械とともに使用するために切り替えられるように構成される。第2操作ユニットは、したがって、2つの工作機械の場合において、第1工作機械から切り離されて第2工作機械に接続され得、制御のために使用され得る。
【0027】
本発明の実現可能な実施形態によると、第1操作ユニットは、水平旋回軸に関して旋回可能なように、工作機械に配置される。よって第1操作ユニットの画面の角度は、鉛直に対して調整され得る。
【0028】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第2操作ユニットは第1及び第2サブユニットを備え、第1サブユニットは、前記画面を備え、かつ前記第2サブユニットに解放可能に接続され、前記第2サブユニットは少なくとも1つの触覚入力素子、特に非常遮断スイッチを備える。
【0029】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第1サブユニットは無線で操作されるように構成される。よって第1サブユニットは、より柔軟に使用され得る。
【0030】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第1サブユニットが前記第2サブユニットから分離しているなら、操作機能の前記第2グループのサブグループのみが前記第1サブユニットを経由して利用可能である。特に、軸を動かすことのような安全性に関係する機能は、第1サブユニットが第2サブユニットに接続されている場合にのみ起動され得る。このように、第2操作ユニットに配置された非常遮断スイッチは、第2サブユニットが安全性に関係する機能を起動する場合にオペレータが利用可能である、ということが保証される。
【0031】
以下では、第1又は第2操作ユニットによって制御され得る実現可能な機能、又は、第1又は第2操作ユニットによってのみ制御され得る第1及び第2操作機能のそれぞれが、より詳細に説明される。
【0032】
本発明の実現可能な実施形態によると、操作機能の前記第1グループは、前記工作機械のプログラミング、特にツールデータ、加工物データ及び/又は装置データの入力、及び/又はサービス機能の呼び出しの役割を果たす。
【0033】
本発明の実現可能な実施形態によると、機械状態の情報が前記第1操作ユニットの画面上に表示される。
【0034】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記工作機械の少なくとも1つの作用主体(actor)の手動制御が、前記第2操作ユニットを介してのみ行われる。
【0035】
好ましくは、作用主体は、第2操作ユニットを介してのみ手動で制御可能であるが、前記工作機械の加工ヘッドの動作軸の駆動装置である。
【0036】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記工作機械の作用主体の手動制御、及び/又は前記工作機械の安全性に関係のある機能の手動制御は、前記第2操作ユニットを介してのみ行われる。
【0037】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記工作機械の防護柵を開くことは、前記第2操作ユニットを介してのみ起動され得る。
【0038】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記工作機械の軸及び/又は加工物の自動制御装置の動きは、前記防護柵が開くのとともに生じ、前記第2操作ユニットを介してのみ起動され得る。
【0039】
本発明の実現可能な実施形態によると、操作機能の前記第2グループは、動作中に、操作機能の前記第1グループによって行われる前記工作機械のプログラミングを適合させるという役割を果たす。
【0040】
本発明の実現可能な実施形態によると、操作機能の前記第2グループは、具体的な加工操作に特有の、ツールデータ、加工物データ及び/又は装置データを入力するという役割を果たす。
【0041】
本発明の実現可能な実施形態によると、操作機能の前記第2グループは、動作中に、前記工作機械を制御するという役割を果たす。
【0042】
本発明の実現可能な実施形態によると、操作機能の前記第2グループは、1つ以上の以下の操作機能及び/又は入力機能、すなわち、
・自動運転のオン及びオフを切り替えること、
・軸、特に加工ヘッドの軸を動かすこと
・送り速度、及び/又は、前記工作機械の及び/又は加工物の回転速度を制御すること、
・早送りに切り替えること、
・加工位置において手動でセンタリングすること、
・冷却液の有無、
・ドア開けの要求、
・自動制御装置に教示すること、自動制御装置を操作すること、及び/又は自動制御装置を開始位置へ移動すること、
・工具交換、
・カメラによる工具認識、
・スプラッシュガードドアを開いて又は閉じてのセットアップ操作、
・スプラッシュガードドアを開いての拡張セットアップ操作、
・前記加工物及び/又は前記工具に関する測定データを入力すること、
・工具データ、加工物データ及び/又は装置データを変更すること、
を備える。
【0043】
第1及び第2操作ユニットの触覚入力素子の実現可能な実施形態が、以下に説明される。
【0044】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第1操作ユニットは、入力ユニットとして働くタッチスクリーンに加えて、触覚入力素子として数字キーパッド及び/又は矢印キーを備える。
【0045】
更に、好ましくは、前記第1操作ユニットは、多くとも10個の更なる触覚入力素子を備える。
【0046】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第2操作ユニットは、入力ユニットとして働くタッチスクリーンに加えて、触覚入力素子として回転ノブ、及び/又は、プラスキー及びマイナスキーを備える。
【0047】
更に、好ましくは、前記第2操作ユニットは、多くとも10個の更なる触覚入力素子を備える。上述のように、これらの触覚入力素子は、特に非常遮断ボタン及び/又はイネーブルスイッチであり得る。
【0048】
本発明は、より詳細に前述されたタイプの1つ又は複数の操作盤を備える工作機械を追加的に備える。
【0049】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記工作機械は加工物ホルダー及び工具ホルダーを備え、それらは回転軸に関して回転駆動されるように、それぞれ構成される。
【0050】
好ましくは、工具ホルダーは加工ヘッドに配置され、加工ヘッドは1つ又は複数の動作軸によって加工物ホルダーに対して動かすことができる。
【0051】
特に、加工ヘッドは、直線軸Zによって工具ホルダーの回転軸に並行な方向に動かすことが可能であり得る。
【0052】
特に、加工物ホルダーと工具ホルダーとの間の中心距離は、直線軸Xによって可変であり得る。
【0053】
特に、加工ヘッドは、加工物ホルダーと工具ホルダーとの間の軸の交角を調整するために旋回軸Aによって旋回可能であり得る。旋回軸Aは、好ましくは加工物ホルダーの回転軸及び/又は工具ホルダーの回転軸に垂直である。
【0054】
好ましくは、加工ヘッドの回転軸及び/又は動作軸はNC軸である。
【0055】
本発明の実現可能な実施形態によると、本発明による工作機械は歯車製造装置である。
【0056】
本発明の実現可能な実施形態によると、工作機械は第3操作ユニットを備え、前記第3操作ユニットは、前記第1操作ユニットから離れて、前記工作機械の他の点に配置される。前記第3操作ユニットは、静止して工作機械に、例えば安全柵に配置され得、又は携帯可能であり得る。
【0057】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記第3操作ユニットには、前記第2操作ユニットと同じハードウェア設計がされる。特に、第3操作ユニットは、第2操作ユニットに対してより詳細に上述されたのと同じ画面及び/又は同じ触覚入力素子を有し得る。
【0058】
本発明の実現可能な実施形態によると、前記工作機械の操作機能の第3グループは、前記第3操作ユニットを経由してのみ利用可能である。例えば、これらの操作機能は、工具チェンジャー及び/又は自動制御装置を操作するために使用され得る。
【0059】
工作機械は、安全柵であって、それに配置された本発明による操作盤を有する安全柵、を備え得る。
【0060】
本発明は、実施形態及び図面に基づいて、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【
図1】
図1は、本発明による操作盤の実施形態を示す。
【
図2】
図2は、
図1に示された実施形態の第2操作ユニットを示す。
【
図3】
図3は、
図2に示された第2操作ユニットの第1サブユニットを示す。
【
図4】
図4は、本発明による工作機械の実施形態を、本発明による操作盤の実施形態と共に示す。
【発明を実施するための形態】
【0062】
図1及び2は、工作機械を操作するための本発明による操作盤の実施形態を示す。操作盤は、画面3と、触覚入力素子6及び7とを有する第1操作ユニット1を備える。更に、操作盤は第2操作ユニット2を備える。第2操作ユニット2は、携帯して操作可能であり、触覚入力素子8~11の他に画面4を備える。
【0063】
第1操作ユニット1は、据え置き型の操作ユニットとして働き、通常、工作機械又は工作機械の防護柵に常に接続される。好ましい実施形態によると、第1操作ユニットと工作機械又は防護柵との間の接続は、水平旋回軸によって確立され、画面3の傾きが可変になる。第1操作ユニット1は、第2操作ユニット2が解放可能に固定され得る収容ユニット5を備える。収容ユニット5は、第1操作ユニット1を第2操作ユニットに、純粋に機械的に結合させるために使用され得る。代替として、収容ユニット5は、電気機械的な結合を提供し得る。すなわち、機械的結合に加えて電気的結合が設けられ得る。電気機械的な結合は、本実施形態の場合の他に、第2操作ユニットが無線で操作されるなら、特に有利である。
【0064】
本実施形態においては、第1操作ユニットと結合される位置において、第2操作ユニットは画面3の下に配置される。特に、第2操作ユニットの画面4は、結合位置において第1操作ユニットの画面3に対して傾いて広がり、画面3に対して水平軸に関して傾斜する。
【0065】
本発明によると、工作機械のさまざまな操作機能のそれぞれは、2つの操作ユニットを経由して提供される。更に、互いに補足し合う情報のさまざまな項目が、それぞれの画面3及び4に表示される。先行技術の場合の他に、携帯用の第2操作ユニット2は、第1操作ユニットを補うオプションとしてのものではなく、携帯可能なやり方で、第1操作ユニット経由でも利用可能な個々の操作機能をもう一度提供するのみということになるが、第2操作ユニットは、第1操作ユニットでは利用できない操作機能も、少なくとも提供し、よって第1操作ユニットに更なる操作機能、及びそれによって提供される操作機能を加える。
【0066】
本発明による操作盤は、工作機械の操作のために2つの操作ユニットが並行して使用され得るように、好ましくは構成される。もし第2操作ユニットが第1操作ユニット上に配置されるなら、2つの操作ユニットは、関連付けられた入力素子を有する2つの分離した画面への、利用可能な操作機能の概念上の更なる分割を示すに過ぎない。第2操作ユニットの携帯性により、第2操作ユニットによって提供される操作機能又はこれらの操作機能の少なくとも一部を、局所的に融通の利くやり方で制御することが可能になる。これは、工作機械の要素を直接見ることをこれらの操作機能が必要とする場合において、特に有利である。
【0067】
両操作ユニットの画面はそれぞれ、少なくとも50,000ピクセルの解像度、好ましくは少なくとも300,000ピクセルの解像度を有する。これにより、両操作ユニットに広範囲にわたる情報を表示すること、及び複雑な操作機能を利用できるようにすることが可能になる。
【0068】
本実施形態において、両操作ユニットの画面3及び4は、タッチスクリーンとしてそれぞれ構成される。本発明の実現可能な実施形態によると、タッチスクリーンのタッチ機能は、それぞれの操作ユニットの入力素子のみに相当し得る。しかし、示された実施形態において、両操作ユニットは、タッチスクリーンに加えて、更なる触覚入力素子を備える。
【0069】
図1に示されているように、本実施形態による第2操作ユニットは、非常遮断スイッチ10を備える。これにより、工作機械を第2入力ユニットによって運転停止させることが可能になる。
【0070】
加えて、第2操作ユニット2は、少なくとも1つの本実施形態による回転ノブ8を備える。好ましくは、少なくとも1つの回転ノブ8には異なる機能が割り当てられ、その機能は他の触覚入力素子及び/又はタッチスクリーン4によって選択され得る。
【0071】
更に、押しボタン9であって、それによって個々の機能が選択され及び/又はオン若しくはオフにされ得る押しボタン9を備える。
【0072】
更に、本実施形態による第2操作ユニットは、イネーブルスイッチ11を備える。イネーブルスイッチ11は、中央の位置に保持される必要があり、その結果、軸に関する動きが生じ得る。もしイネーブルスイッチが過小又は過大に押されているなら、動きが生じない、又は動きが直ちに停止される(パニック機能)。
【0073】
本実施形態によると、第1操作ユニットの触覚入力素子6及び7が第1操作ユニットの操作エリア内に配置され、操作エリアは画面3の下に位置し、画面3に対して斜めに広がる。ここでは第1操作ユニットの操作エリアの角度は、第1操作ユニット上で第2操作ユニットもが配置され得る角度に対応し得る。
【0074】
本実施形態によると、第1操作ユニット1の触覚入力素子は、数字キーパッド7である。これにより、数値を容易に入力することが可能になる。更に、矢印キー6を備え、矢印キー6はナビゲーションのために使用される。特に、上/下及び左/右の矢印キーを、画面3に表示された入力フィールドの間で後及び前に飛ぶために備える。
【0075】
本実施形態によると、第1操作ユニット1も、非常遮断スイッチ20であって、それによって工作機械が運転停止させられ得る非常遮断スイッチ20を有する。しかし、第1操作ユニット1上のそのような非常遮断スイッチ20は、絶対に必要なものではない。本実施形態においては、操作員には危険であり得る非動作機能が第1操作ユニット1によって制御され得るからである。
【0076】
本実施形態によると、携帯用の第2操作ユニット2は、ケーブル12によって第1操作ユニット1及び工作機械の制御装置のそれぞれに接続される。これは、非常遮断スイッチ10の利用可能性を確実にする。接続は好ましくはプラグ13によって確立される。代替として、携帯用の第2操作ユニット2は、第1操作ユニットから機械的に分離しているなら、無線で第1操作ユニット1及び工作機械の制御装置のそれぞれに接続されてもよい。
【0077】
第2操作ユニットは、いくつかの他の工作機械を制御するためにも使用され得る。
【0078】
図2及び3に示された本発明の実現可能な更なる進展によると、第2操作ユニット2は、今度は2つのサブユニット14及び15を備える。第1サブユニット14は、画面4を備え、第2サブユニット15から分離され得、第2サブユニット15は触覚入力素子を備える。この目的のために、第2サブユニット15は収容ユニット17を備え、第1サブユニット14は収容ユニット17に挿入され得、その結果両者は1つのユニットとして共通して操作され得る。第1サブユニット14は、結合位置において第2サブユニット15に接続される接合部16を有する。
【0079】
好ましくは、第1サブユニット14は、第2サブユニット15から切断されているのであれば、第2サブユニット15、及び/又は工作機械の他のインタフェースに、無線で接続可能である。よって、第1サブユニット14は、全体として、第2操作ユニットより柔軟なやり方で使用され得、第2操作ユニットは本実施形態においてはケーブルで結合された構成要素として構成される。
【0080】
しかし、いったん第1サブユニット14が第2サブユニットから切断されると、操作員は第1サブユニット14上に自由に使用できる非常遮断スイッチを有さないので、好ましくは安全性に関係しない操作機能の制御のみに使用され得る。第1サブユニット14が第2サブユニット15から分離して使用されるなら、第1サブユニット14は、例えば加工物及び/又は工具に関係するデータの入力に使用され得る。しかし、第1サブユニット14によって機械及び/又は自動制御装置の動作軸を制御することは、第1サブユニット14が第2サブユニット15から分離している限り不可能である。
【0081】
2つの部分に分かれた第2操作ユニット2を有する上述の実施形態は、1つの実現可能な変形例に過ぎない。しかし、代替の変形例によると、第2操作ユニット2は不可欠の構成要素であり、すなわち、画面4は第2操作ユニットの分離できない部分を構成する。
【0082】
図4は、本発明による操作ポータルを有する本発明による工作機械40の実施形態を示す。工作機械40は防護柵30を有し、防護柵30は部分的にしか示されておらず、防護柵30の外側に操作ポータルが配置される。
【0083】
本実施形態によると、工作機械40は工具ホルダー41及び加工物ホルダー42を備え、これらは回転軸B1及びC2によって回転させられ得る。工具ホルダー41は加工ヘッド44に配置され、加工ヘッドは、加工物を加工するために、複数の動作軸によって加工物ホルダーに対して動かすことができる。
【0084】
本実施形態によると、複数の直線的な軸V1,X1及びZ1が設けられる。更に、旋回軸A1が設けられる。
【0085】
本実施形態によると、加工ヘッド44は、工具スタンド45上でZ1軸によって加工物ホルダーの回転軸C2に並行な方向に移動可能である。工具スタンド45はマシンベッド46上に配置され、マシンベッド46は加工物ホルダー42の搬送もする。
【0086】
更に、自動制御装置50が設けられ、自動制御装置50は、工作機械40に加工されるべき加工物を供給し、加工された加工物を取り出す。本実施形態においては、リングローダー52が設けられ、リングローダー52は加工物を把持するためのグリッパ51を有する。グリッパを使用して、加工された加工物が加工物ホルダー42から取り出され、加工されるべき加工物が加工物ホルダー42に配置される。
【0087】
本発明による操作盤は、工作機械40及び自動制御装置50の両方を操作するために使用される。
【0088】
第1操作ユニット1は、サービス機能を提供するために加えて、マシンプログラミングのために、すなわち、特に工具データ、加工物データ及び装置データを入力するために使用される。ここで、工具、加工物及び加工物クランプ装置用の一般的なデータが入力され、加工物を加工するための加工プログラムが、選択され、必要なプログラムデータで満たされる。更に、工作機械のための付加的な設定及び入力がここで行われる。加えて、第1操作ユニットは、工作機械用のソフトウェアマニュアルである。更に、機械状態情報の大部分は画面3に表示される。
【0089】
第2操作ユニット2を使用して、工作機械40及び自動制御装置50は使用中に操作される。実現可能な機能は、それらは第2操作ユニット2によって利用可能になるのであるが、以下のものである。
【0090】
・特別な仕事のために、具体的な加工物、工具及び/又は装置のデータを入力すること。例えば、加工の操作の前に、フライス(ミリングカッタ)の個々の現在の直径が、これは例えばリグラインディングに起因して変化し得るのであるが、工具ファイルに入力され得、又は、装置ファイル内の加工物のための測定されたサポート高が当初プログラムされた値と比較して変化し得る。
【0091】
・軸、特に加工ヘッド44及び/又は自動制御装置50の軸を動かすこと。例えば、工具ホルダー41及び/又は加工物ホルダー42の回転速度、及び/又は、加工ヘッドの送り速度が、第2操作ユニットの回転ノブ8によって調整され得る。この目的のために、回転ノブ8には複数の機能が割り当てられ得る。その結果、軸が、回転ノブによって制御されるのであるが、触覚入力素子のタッチスクリーンによって選択される。更に、2つのキーが、それによって軸の方向が選択され得るのであるが、特に触覚入力素子として設けられ得る。
【0092】
・冷却液の有無を切り替えること。工具を冷却する冷却液の有無を切り替えるために、例えば、触覚入力素子が第2操作ユニット2に設けられ得る。
【0093】
・自動運転のオン及びオフを切り替えること。特に、加工サイクルは第2操作ユニットによってオン又は停止に切り替えられ得る。この目的のために、触覚入力素子が第2操作ユニットに設けられ得る。
【0094】
・早送りへ切換えること。この目的のために、触覚入力素子が第2操作ユニット2に設けられ得る。
【0095】
・ドア開けの要求。安全柵30内のドアを開けることは、第2操作ユニットによって制御され得る。これは、好ましくはタッチスクリーンによって行われる。
【0096】
・自動制御装置を操作すること、特に開始位置への移動。これは、回転ノブ及び/又はたの触覚入力素子及び/又はタッチスクリーンによって制御され得る。
【0097】
・工具交換の制御。
【0098】
・セットアップ操作。これは、例えば、加工物を操作員側でセットアップすることを含み得る。セットアップ操作は、ここではスプラッシュガードドアを開いて又は閉じて行われ得る。更に、スプラッシュガードドアを開いてのセットアップ操作は、特に工具軸が動いている間に、制御され得る。
【0099】
・加工位置における手動センタリング。工具の歯の中心は、ここでは歯溝(tooth gap)の中心に調整される。
【0100】
・自動制御装置50において特定の接近位置(approach positions)を教示すること。自動制御装置は、
図4に示されたリングローダーに代えて又はこれに加えて、外部ベルト、ロボット装填、機械の後に装填される工具マガジンのためのリフティングステーションをここでは更に備え得る。
【0101】
・カメラによる工具認識。これは、例えば第2操作ユニットにカメラを備えることによって行われ得る。カメラによって工具上のQRコード(登録商標)が識別され得る。
【0102】
・視界が限定されるユニットのための、例えば、面取り加工のためのカメラサポート。
【0103】
・安全柵内での操作機能の制御。
【0104】
・もし結果が測定空間から利用可能であり、これらのデータが調整を必要とするのであれば、加工物データの訂正。例えば、歯の幅のサイズの訂正、ねじ山の斜面の向き(flank orientation)の訂正等が、入力され得る。
【0105】
第1操作ユニットは、プログラム、機械設定、及び/又はサービスタスクのための一般的な入力のために使用されるのに対して、第2操作ユニットは、主に特定の加工物の加工に直接関係する操作及び入力のために使用されるということになる。
【0106】
第2操作ユニットは、特別なタスクを処理するための特定のデータを入力するために使用されるのに対し、第1操作ユニットは、好ましくはさまざまな加工物、工具及び装置のための一般的なプログラムをまず入力するために使用される。更に、動作軸及び/又は工作機械の作用主体及び/又は自動制御装置の手動制御は、第2操作ユニットによって行われる。
【0107】
第2操作ユニットの背面には取手が備え付けられ得る。外部での操作の間、第2操作ユニットは取手の上に保持される。
【0108】
第2操作ユニットが更なる操作現場において一時的に固定されることを可能にするために、第2操作ユニットは、磁石、フック及び/又はクランプのような取り付け要素を備え得る。
【0109】
更に、第3操作ユニットが、これは第2操作ユニットと同じハードウェア設計を有するのであるが、第1操作ユニットとは独立して、工作機械及び/又は安全柵の他の場所において恒久的に実装される変形例として、例えば工具チェンジャー用の第2操作盤として、配置され得る。
【0110】
本実施形態によると、第2操作ユニットはケーブルで結合されている。ケーブルのために自動巻取り装置がここでは備えられ得る。自動巻取り装置は、ケーブルを第2操作ユニットに引き込む。
【0111】
本発明の代替の実施形態によると、第2操作ユニットは、第1操作ユニット及び/又は制御ユニットと無線でも通信し得る。
【0112】
第2操作ユニット2の画面4は、好ましくは第1操作ユニット1の画面3より小さい。