(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】組立壁、組立壁の施工方法、組立壁用支柱、組立壁用支柱の組立方法、及び、組立壁用支柱部材
(51)【国際特許分類】
E04B 2/74 20060101AFI20240418BHJP
【FI】
E04B2/74 561H
(21)【出願番号】P 2020203865
(22)【出願日】2020-12-09
【審査請求日】2023-05-01
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100131705
【氏名又は名称】新山 雄一
(72)【発明者】
【氏名】望月 義延
(72)【発明者】
【氏名】工藤 輝明
(72)【発明者】
【氏名】水谷 亮
(72)【発明者】
【氏名】青野 隆
(72)【発明者】
【氏名】河原 圭司
(72)【発明者】
【氏名】伊東 真
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-112626(JP,U)
【文献】特開2015-218549(JP,A)
【文献】実開昭51-085513(JP,U)
【文献】実開昭49-042728(JP,U)
【文献】特開2013-060727(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 2/74
E04H 17/00-17/26
E01F 1/00
E01F 3/00-8/02
E01F 13/00-15/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直姿勢で設置される隔壁板の幅で基盤上に配備され、かつ、複数本の鉛直姿勢のガイド管を前記隔壁板の厚さ以上の間隔をもって備えた基礎部上に立設される組立壁用支柱部材であって、
前記隔壁板の端部に沿うように前記基礎部上に鉛直姿勢で設置され、かつ、前記隔壁板の端部を挟むように突出した一対以上のフランジを有する柱本体と、
前記柱本体の下端部から鉛直下向きに突出し、前記各ガイド管内に挿入される複数本のロッドと、
を備えている組立壁用支柱部材。
【請求項2】
前記ロッドは、長いロッド、中間のロッド、及び1本以上の短いロッドを備えている、
請求項1に記載の組立壁用支柱部材。
【請求項3】
一旦上昇した前記隔壁板の端部が当たり、下降する前記隔壁板の端部が前記一対のフランジに挟まれるように誘導するガイド部が前記柱本体の上端部に突設している、
請求項1又は2に記載の組立壁用支柱部材。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の組立壁用支柱部材と、
前記ロッドが挿入されるガイド管を有する前記基礎部と、
を備えている組立壁用支柱。
【請求項5】
前記基礎部は、前記基盤上に設置されるベース部と、当該ベース部から鉛直姿勢で上向きに突出し、前記ガイド管を有する下側柱部と、を備えている、
請求項4に記載の組立壁用支柱。
【請求項6】
前記柱本体及び前記下側柱部は、H形鋼である、
請求項5に記載の組立壁用支柱。
【請求項7】
前記組立壁用支柱部材は、ボルトを挿通する貫通穴が形成されたフランジ継手部を、鉛直姿勢の前記柱本体の下端部に備え、
前記基礎部は、ボルトを挿通する貫通穴が形成されたフランジ継手部を上端部に備えた前記下側柱部を備え、
前記組立壁用支柱部材のフランジ継手部及び前記基礎部のフランジ継手部の両貫通穴に挿通されるボルト及び当該ボルトを締結するナットを備えている、
請求項5又は6に記載の組立壁用支柱。
【請求項8】
請求項4乃至7のうちいずれか1項に記載の一対以上の組立壁用支柱と、
前記一対のフランジに端部が挟まれる隔壁板と、
を備えた組立壁。
【請求項9】
前記隔壁板は、水平姿勢で鉛直方向に積み重ねられる複数枚の矢板又は鋼板を備えている、
請求項8に記載の組立壁。
【請求項10】
請求項4乃至7のうちいずれか1に記載の組立壁用支柱の組立方法であって、
前記基盤上に前記基礎部を一対以上設置する工程と、
前記基礎部のガイド管内に前記組立壁用支
柱部材のロッドを挿入し、前記組立壁用支柱部材を前記基礎部上に立設する工程と、
を含む組立壁用支柱の組立方法。
【請求項11】
請求項9に記載の組立壁の施工方法であって、
一対以上の前記組立壁用支柱を前記隔壁板の幅で立設する工程と、
前記矢板又は鋼板を水平姿勢として前記組立壁用支柱よりも高く揚重する揚重工程と、
前記組立壁用支柱の一対のフランジ間に端部が挟持されるように前記矢板又は鋼板を下降する下降工程と、
前記揚重工程と下降工程を繰り返すことで、前記隔壁板を構築する工程と、
を含む組立壁の施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、向き合うように設置された複数本の組立壁用支柱間に隔壁板を配置した組立壁、この組立壁を構築する組立壁の施工方法、組立壁に備えられた組立壁用支柱、この組立壁用支柱を組み立てる組立壁用支柱の組立方法、及び組立壁用支柱に備えられた組立壁用支柱部材に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、製鉄所のような工場では、溶銑鍋を吊った天井クレーンが頻繁に移動する溶銑鍋移動エリアや、この溶銑鍋移動エリアに隣接して設けられ、作業者が作業する作業エリアなどが隣接するようにレイアウトされている。これらの各エリア間は、壁などで仕切られていない。したがって、溶銑鍋移動エリア内の溶銑禍や天井クレーンによって、作業エリアは、騒音下の雰囲気といった劣悪な環境となり、さらに高温物が飛散したり粉塵が舞ったりすることによっても劣悪な環境となる。作業エリアの劣悪な環境は、溶銑鍋移動エリアと作業エリアとの境界に仕切り壁のような組立壁を構築することによって改善することができる。
【0003】
工場や廃材処理場などの敷地を仕切る間仕切り壁が特許文献1に記載されている。この間仕切り壁は、パネル形ブロックと、受け材と、支柱材と、脚材と、頭止め材と、を備えている。パネル形ブロックは、コンクリートを略均一の厚さで矩形に形成したもので、起立姿勢で積み上げられる。受け材は、コ字形のチャネル鋼を加工したもので、横凹溝が上向きに開口し、パネル形ブロックの下端を支持する。支柱材は、受け材の両端部に立ち上げられ、パネル形ブロックの左右側端を支持する。脚材は、支柱材の下端部で前後方向(受け部材に直交する方向)に溶接などによって固定され、パネル形ブロックの起立姿勢を保持する。頭止め材は、一対の支柱間に掛け渡され、パネル形ブロックの上端を支持する。
【0004】
この間仕切り壁は、パネル形ブロックの重量を抑えて運搬や積み上げなどの取り扱いを容易にすることができる。また、この間仕切り壁は、ブロック単位での移動を容易にして補修作業を効率よく行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載された間仕切り壁は、溶接などによって固定された支柱材と脚材とを備えている。したがって、この間仕切り壁は、一体化された支柱材と脚材とを搬送し、工場や廃材処理場などの現場において設置することで、構築される。しかし、支柱材と脚材とは、逆T字形に一体化され、また重量も大きくなることから、搬送したり設置したりすることが困難である。
【0007】
本発明は、容易に設置したり構築したりすることができるようにした組立壁、この組立壁の施工方法、この組立壁に備えられた組立壁用支柱、この組立壁用支柱を組み立てる組立壁用支柱の組立方法、及び、組立壁用支柱に備えられた組立壁用支柱部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る組立壁用支柱部材は、
鉛直姿勢で設置される隔壁板の幅で基盤上に配備され、かつ、複数本の鉛直姿勢のガイド管を前記隔壁板の厚さ以上の間隔をもって備えた基礎部上に立設される組立壁用支柱部材であって、
前記隔壁板の端部に沿うように前記基礎部上に鉛直姿勢で設置され、かつ、前記隔壁板の端部を挟むように突出した一対以上のフランジを有する柱本体と、
前記柱本体の下端部から鉛直下向きに突出し、前記各ガイド管内に挿入される複数本のロッドと、
を備えている。
【0009】
前記本発明に係る組立壁用支柱部材において、
前記ロッドは、長いロッド、中間のロッド、及び1本以上の短いロッドを備えている。
【0010】
前記本発明に係る組立壁用支柱部材において、
一旦上昇した前記隔壁板の端部が当たり、下降する前記隔壁板の端部が前記一対のフランジに挟まれるように誘導するガイド部が前記柱本体の上端部に突設している。
【0011】
前記本発明に係る組立壁用支柱は、
本発明に係る組立壁用支柱部材と、
前記ロッドが挿入されるガイド管を有する前記基礎部と、
を備えている。
【0012】
前記本発明に係る組立壁用支柱において、
前記基礎部は、前記基盤上に設置されるベース部と、当該ベース部から鉛直姿勢で上向きに突出し、前記ガイド管を有する下側柱部と、
を備えている。
【0013】
前記本発明に係る組立壁用支柱において、
前記柱本体及び前記下側柱部は、H形鋼である。
【0014】
前記本発明に係る組立壁用支柱において、
前記組立壁用支柱部材は、ボルトを挿通する貫通穴が形成されたフランジ継手部を、鉛直姿勢の前記柱本体の下端部に備え、
前記基礎部は、ボルトを挿通する貫通穴が形成されたフランジ継手部を上端部に備えた前記下側柱部を備え、
前記組立壁用支柱部材のフランジ継手部及び前記基礎部のフランジ継手部の両貫通穴に挿通されるボルト及び当該ボルトを締結するナットを備えている。
【0015】
本発明に係る組立壁は、
本発明に係る組立壁用支柱と、
前記一対のフランジに端部が挟まれる隔壁板と、
を備えている。
【0016】
本発明に係る組立壁において、
前記隔壁板は、水平姿勢で鉛直方向に積み重ねられる複数枚の矢板又は鋼板を備えている。
【0017】
本発明に係る組立壁用支柱の組立方法は、
前記基盤上に前記基礎部を一対以上設置する工程と、
前記基礎部のガイド管内に前記組立壁用支持部材のロッドを挿入し、前記組立壁用支柱部材を前記基礎部上に立設する工程と、
を含む。
【0018】
本発明に係る組立壁の施工方法は、
一対以上の前記組立壁用支柱を前記隔壁板の幅で設置する工程と、
前記矢板又は鋼板を水平姿勢として前記組立壁用支柱よりも高く揚重する揚重工程と、
前記組立壁用支柱の一対のフランジ間に端部が挟持されるように前記矢板又は鋼板を下降する下降工程と、
前記揚重工程と前記下降工程を繰り返すことで、前記隔壁板を構築する工程と、
を含む。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、容易に設置したり構築したりすることができるようにした組立壁、この組立壁の施工方法、この組立壁に備えられた組立壁用支柱、この組立壁用支柱を組み立てる組立壁用支柱の組立方法、及び、組立壁用支柱に備えられた組立壁用支柱部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明に係る組立壁の一実施形態を示す斜視図である。
【
図2】本発明に係る組立壁用支柱の組立方法の一実施形態を示す側面図である。
【
図3】本発明に係る組立壁用支柱に備えられた基礎部の一実施形態を示し、(a)は要部拡大平面図、(b)は要部拡大側面図である。
【
図4】本発明に係る組立壁用支柱に備えられた組立壁用支柱部材の一実施形態を示し、(a)は要部拡大側面図、(b)は要部拡大底面図である。
【
図5】本発明に係る組立壁の施工方法の一実施形態を示す側面図である。
【
図6】本発明に係る組立壁の一実施形態を示す要部拡大側面図である。
【
図7】本発明に係る組立壁の他実施形態を示す平面図である。
【
図8】本発明に係る組立壁の施工方法の他実施形態を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明に係る組立壁、組立壁の施工方法、組立壁用支柱、組立壁用支柱の組立方法、及び、組立壁用支柱部材の実施形態について
図1乃至
図6を参照して説明する。
図1は、本発明に係る組立壁の一実施形態を示す斜視図である。
図2は、本発明に係る組立壁用支柱の組立方法の一実施形態を示す側面図である。
図3は、本発明に係る組立壁用支柱に備えられた基礎部の一実施形態を示し、(a)は要部拡大平面図、(b)は要部拡大側面図である。
図4は、本発明に係る組立壁用支柱に備えられた組立壁用支柱部材の一実施形態を示し、(a)は要部拡大側面図、(b)は要部拡大底面図である。
図5は、本発明に係る組立壁の施工方法の一実施形態を示す側面図である。
図6は、本発明に係る組立壁の一実施形態を示す要部拡大側面図である。
【0022】
この組立壁は、例えば既設の工場内において作業エリアの内外を仕切るため、フロアのような基盤F上に構築する。
図1に示すように、組立壁は、組立壁用支柱(以下、「支柱」という。)1と隔壁板2とを備えている。支柱1は、基礎部11と組立壁用支柱部材(以下、「支柱部材」という。)12とを備えている。隔壁板2は、複数枚の矢板又は鋼板(以下、「矢板」として説明する。)21が水平姿勢で積み重ねられて構築される。複数枚の矢板21は、工場内の仮置き場に仮置きされる。
【0023】
支柱1に備えられた基礎部11は、隔壁板2の幅と略同じ間隔で基盤F上に一対以上設置される。
図2に示すように、基礎部11は、ベース部111と下側柱部112とを備えている。ベース部111は、基盤F上に水平姿勢で設置されるH形鋼である。H形鋼は、平行に対向した2枚のフランジ(採番せず)と、両フランジの中心線で挟まれるウェブ(採番せず)とが一体成形された形鋼である。ベース部111は、一方のフランジが下面となって基盤F上に置かれる。上面となる他方のフランジの長さ方向の中心部に下側柱部112が鉛直姿勢で固定される。ベース部111と下側柱部112とは、溶接などによって逆T字状に一体化されている。
【0024】
図3に示すように、下側柱部112は、平行に対向した2枚のフランジ112aと、両フランジ112aの中心線の間で挟まれるウェブ112bにより成形されたH形鋼である。ベース部111のフランジと下側柱部112のフランジ112aとは、略同じ幅とされている。
図1に示すように、下側柱部112の2枚のフランジ112aは、それぞれベース部111の各端部の方に向けられ、下側柱部112のウェブ112bがベース部111の中心線上でベース部111の幅方向に向けられる。ベース部111と下側柱部112との間には、傾斜姿勢の一対の斜材113が架設されている。
【0025】
図3に示すように、鉛直姿勢とされた下側柱部112の各フランジ112aの上端縁には、全幅に亘ってフランジ継手部112cが水平方向に突設されている。フランジ継手部112cの中心線とフランジ112aの上端部の中心線との間には、リブ112dが設けられている。フランジ継手部112cには、ボルト131(
図6参照)を挿通する貫通穴112eが離れて2か所に形成されている。
【0026】
基礎部11は、複数本(以下、図面に即して4本として説明する。)の鉛直姿勢のガイド管112fを備えている。ガイド管112fは、下側柱部112の各フランジ112aの上端部とフランジ継手部112cとの接合部分からフランジ112aの側縁に沿うように固定される。基礎部11の各ウェブ112bに固定されたガイド管112fの間隔は、隔壁板2の端部の厚さ以上の寸法とされる。
【0027】
基礎部11は、隔壁板2の幅をもって一対以上、基盤F上に設置される。
図1に示すように、隣り合う基礎部11のベース部111は、平行に対向する。隣り合って対向したベース部111の上には、架橋部材114が載せられる。架橋部材114は、重しのようになって、基礎部11の向きがぶれないように、かつ、基礎部11が倒れないように安定させる。
【0028】
各基礎部11の上には、鉛直姿勢の支柱部材12がそれぞれ設置される。
図4に示すように、支柱部材12は、例えば基礎部11の下側柱部112の約6倍程度の長さの柱本体121を備えている。柱本体121は、平行に対向した2枚のフランジ121aと、両フランジ121aの中心線の間で挟まれるウェブ121bにより成形されたH形鋼である。一対のフランジ121aの間隔は、下側柱部112の2枚のフランジ112aの間隔と同じとされている。
【0029】
基礎部11の下側柱部112に支柱部材12が接続されることによって、基礎部11と支柱部材12とは、連続して一体化された支柱1となる。この支柱1は、下側柱部112のウェブ112bと支柱部材12のウェブ121bとが連続し、下側柱部112の各フランジ112aと支柱部材12の各フランジ121aとが連続したものとなることで、隔壁板2の端部を挿し込む溝を鉛直方向に形成したものとなる。したがって、溝を形成する一対のウェブ121bの間隔は、隔壁板2の端部を挟める幅とされる。
【0030】
図4に示すように、鉛直姿勢とされた支柱部材12の各フランジ121aの下端縁には、全幅に亘ってフランジ継手部121cが水平方向に突設されている。支柱部材12は、フランジ継手部121cの中心線とフランジ121aの下端部の中心線とに跨るリブ121dを備えている。フランジ継手部121cには、ボルト131(
図6参照)を挿通する貫通穴121eが離れて2か所に形成されている。支柱部材12のフランジ継手部121cに形成された貫通穴121eと基礎部11のフランジ継手部112cに形成された貫通穴112eとは、連通する。
図6に示すように、支柱1は、この両貫通穴121e,112eに挿通されるボルト131と、このボルト131を締めるナット132とを備えている。
【0031】
図4に示すように、支柱部材12は、基礎部11のガイド管112fに挿入される複数本(以下、図面に即して第1乃至第4の4本として説明する。)のロッド122a~122dを備えている。第1乃至第4のいずれのロッド122a~122dも、鉛直姿勢で、基端部が支柱部材12の各フランジ121aの下端部とフランジ継手部121cとの接合部分近傍に固定され、中間部乃至先端部がフランジ継手部121cよりも下方に突出する。支柱部材12のウェブ121bに固定されたロッドの間隔は、隔壁板2の端部の厚さ以上とされる。
【0032】
第1のロッド122aと第2のロッド122bの基端部は、一方のフランジ121aの下端部に固定される。第3のロッド122cと第4のロッド122dの基端部は、他方のフランジ121aの下端部に固定される。第1のロッド122aはフランジ継手部121cから長く突出し、第2のロッド122bはフランジ継手部121cから中間の長さで突出し、第3のロッド122cと第4のロッド122dはフランジ継手部121cから短く突出する。すなわち、第1のロッド122aは、第2のロッド122bよりも長く、第3のロッド122cと第4のロッド122dは、第2のロッド122bよりも短い。
【0033】
図1、
図2及び
図5に示すように、支柱部材12の上端部には、ガイド部123が突設されている。ガイド部123は、水平姿勢の矢板21が支柱1よりも高く一旦揚重したときに、矢板21の端部が当たるように突出する。すなわち、一旦上昇した矢板21は、揺れたり振れたりしているが、矢板21の端部がガイド部123に当たることで、揺れや振れが止められ、姿勢が安定する。そして、ガイド部123は、下降する矢板21の端部が溝部内に容易に挿入されるように誘導する。
【0034】
ここで、支柱1の組立方法及び組立壁の施工法について説明する。組立壁は、例えば、工場内において作業エリアの内外を仕切るように設置される。
図5に示すように、組立壁は、バックホウ3を使用して、一対以上の支柱1間に水平姿勢の矢板21を積み重ねることで構築される。複数枚の矢板21は、工場内の仮置き場に仮置きされている。
【0035】
バックホウ3は、ブーム31の先端部にグラップル32を備えている。グラップル32は、鋏のように開閉する一対の掴みアーム321を備えている。掴みアーム321は、無線による操作又は運転室からの操作によって、向きが変えられたり、開閉したりする。
【0036】
支柱1を組み立てるには、まず基礎部11を防護壁の幅で基盤F上に設置する。一対の基礎部11は、支柱部材12の溝内に矢板21の端部が挿し込まれるように隔壁板2の幅(水平方向の長さ)をもって設置される。基礎部11のベース部111は、隔壁板2に対して直角に向けられる。一対の基礎部11のベース部111は、略平行になるように向けられる。隣り合った基礎部11の各ウェブ112bは、略平行(完全な平行を含む。以下同じ。)に向き合う。
【0037】
この基礎部11上に支柱部材12が立設されることで、支柱1が組み立てられる。支柱部材12は、水平姿勢で工場内の仮置き場に水平姿勢で多数本仮置きされている。
図2に示すように、この支柱部材12は、バックホウ3によって基礎部11上に立設される。すなわち、バックホウ3は、掴みアーム321が仮置き場に置かれた水平姿勢の支柱部材12の中間部を掴み、ブーム31が立ち上がることで支柱部材12を上昇させ、グラップル32が回ることで支柱部材12を鉛直姿勢に方向転換する。そして、バックホウ3は、鉛直姿勢の支柱部材12の下端部を基礎部11の下側柱部112の上端縁に載せる。
【0038】
鉛直姿勢の支柱部材12の第1乃至第4のロッド122a~122dは、基礎部11の4本のガイド管112f内に挿し込まれる。第1乃至第4のロッド122a~122dが仮に同じ長さであれば、同時に複数のロッドがガイド管112f内に挿し込まれることで、支柱部材12が下降する。しかし、立ち上がったブーム31の先端部の掴みアーム321によって、支柱部材12は、鉛直姿勢で中間部が掴まれているだけであるため、不安定で揺れる場合がある。したがって、第1乃至第4のロッド122a~122dが同じ長さであると、全ロッド122a~122dをガイド管112f内に同時に挿入することは困難なことが多い。
【0039】
しかし、この支柱部材12は、第1のロッド122aが他のロッド122b~122dより長いため、バックホウ3のブーム31の先端側が下降することで、まず、第1のロッド122aがガイド管112f内に挿し込まれる。最初にガイド管112f内に挿し込まれるロッドが1本の第1のロッド122aのみであるため、支柱部材12が揺れているとしても、第1のロッド122aはガイド管112f内に容易に挿入される。第1のロッド122aがガイド管112f内に挿し込まれることで、支柱部材12の揺れは低減する。
【0040】
そして、バックホウ3の先端側が下向くことによって支柱部材12がさらに下降すると、第2のロッド122bがガイド管112f内に挿し込まれる。第1のロッド122aがガイド管112f内に挿し込まれ、支柱部材12の揺れが低減しているため、第2のロッド122bはガイド管112f内に容易に挿入される。そして、バックホウ3の先端側が下向くことによって支柱部材12がさらに下降すると、第3のロッド122cと第4のロッド122dがガイド管112f内に挿し込まれる。第1のロッド122aと第2のロッド122bがガイド管112f内に挿し込まれ、支柱部材12の揺れが低減しているため、第3のロッド122cと第4のロッド122dはガイド管112f内に容易に挿入される。
【0041】
そして、バックホウ3が操作されることによって、支柱部材12がさらに下降すると、基礎部11の下側柱部112のフランジ継手部112cと支柱部材12の下端のフランジ継手部121cとが重なり、両フランジ継手部112c,121cの貫通穴112e,121eが連続する。
図6に示すように、この両貫通穴112e,121eにボルト131が通され、ナット132が締められることにより、支柱1が組み立てられる。なお、ボルト131は、頭部が下方に位置し、軸部が上方に突出するように両貫通穴112e,121eに通される。そして、ナット132が上方からボルト131に締められることで、ナット132の緩みなどを発見しやすくすることができる。
【0042】
次に、このようにして組み立てられた一対の支柱1間に矢板21を積み重ね、組立壁を施工する方法について説明する。多数枚の矢板21は、作業エリア内の仮置き場に水平姿勢で仮置きされている。
図5の実線に示すように、バックホウ3の掴みアーム321が水平姿勢の矢板21の中心部を掴み、支柱1よりも高く揚重する(揚重工程)。掴みアーム321がバックホウ3のブーム31の先端部に備えられているため、矢板21が揺れたり、振れたり、安定しない。しかし、矢板21の先端部が支柱部材12の上端部に突設されたガイド部123に当たることで、矢板21の姿勢が安定する。そして、
図5の仮想線に示すように、バックホウ3のブーム31の先端側が下降することで、矢板21の各端部がガイド部123に当たった後、支柱1の一対のフランジ121a,112aによって形成された溝内を下降する(下降工程)。
【0043】
バックホウ3のグラップル32が基盤F付近まで下降することで、矢板21の両端部は、基礎部11の下側柱部112の溝内に入る。バックホウ3の掴みアーム321は、矢板21を離す。続いて、バックホウ3は、仮置き場に移動し、掴みアーム321が仮置きされている次の矢板21を掴む。そして、前回と同様、矢板21は、バックホウ3のグラップル32によって支柱1よりも高く揚重された後、両端部が支柱1の溝内に嵌り、下降する。
【0044】
このようにして、この下降してくる矢板21が下側の矢板21上に積み重ねられる。
図6に示すように、この作業が繰り返される、すなわち、揚重工程と下降工程が繰り返されることで、多数枚の水平姿勢の矢板21が積み上げられる。このようにして隔壁板2が構築され、支柱1間に隔壁板2を設置した組立壁が施工される。支柱1が3本以上直列して組み立てられることで、組立壁は、工場内で必要な長さをもって平面視で略直線状に施工される。
【0045】
このような組立壁は、工場内を作業エリアの内外に仕切る。したがって、作業エリア外の溶銑鍋移動エリアにおいて、溶銑鍋が移動していても、騒音や高温は、組立壁によって遮られ、作業エリアが劣悪な環境とならない。
【0046】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら前記実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。また本発明の要旨を逸脱しない範囲内であれば種々の変更や上記実施の形態の組み合わせを施してもよい。
【0047】
前記実施の形態では、複数本の支柱1が直列に配備され、組立壁が平面視で直線状に施工されるとした。しかし、組立壁は、L字路の壁のように直角状に施工してもよい。
図7に示すように、この組立壁は、柱本体121は、直角方向に向けられた二対のフランジ121aを備えることで、隔壁板2を直角向きとすることができる。
図7は、本発明に係る組立壁の他実施形態を示す平面図である。
【0048】
この場合の支柱1は、一方の一対のフランジ121aがH形鋼の一対のフランジ121aによって設けられ、他方の一対のフランジ121aがH形鋼の1枚のフランジ121aに固定したコ字状の溝形鋼123によって設けられる。この一方の一対のフランジ121aによって形成される溝と、溝形鋼123によって形成される溝とは、直角方向になる。こうすることで、溝に端部が嵌められる隔壁板2は、直角方向に隣り合う。したがって、溶銑鍋を吊り下げる天井クレーンが直角に移動するような溶銑鍋移動エリアが設けられていても、溝形鋼123を有する下側柱部112及び支柱部材12によって、作業エリアのレイアウトに合わせた組立壁を施工することができる。
【0049】
前記実施の形態では、バックホウ3のグラップル32が矢板21を掴むとした。しかし、
図8に示すように、バックホウ3は、マグネットによって矢板21を磁気吸着するアタッチメント33をブーム31の先端部に備えてもよい。
図8は、本発明に係る組立壁の施工方法の他実施形態を示す側面図である。
【0050】
このアタッチメント33としては、配線が不要で、任意のタイミングで矢板21を磁気吸着することができるタイプが採用される。すなわち、このアタッチメント33は、仮置き場に仮置きされている矢板21を吸着するときに磁力が発生し、矢板21を支柱1よりも高く上昇させ、矢板21の両端部を支柱1の溝内に挿し込み、下降させた後に、磁気吸着を停止する。このバックホウ3は、このようにして、複数枚の矢板21を積み重ねることで、隔壁板2を作ることができる。
【0051】
前記実施の形態では、下側柱部112及び支柱部材12の柱本体121は、H形鋼であるとした。しかし、下側柱部112及び支柱部材12の柱本体121は、角型鋼の柱本体から突出するコ字形の溝形鋼123やL字形の一対の山形鋼によってフランジ112a,121aを設けてもよい。
【0052】
前記実施の形態では、支柱部材12が長いロッド122a、中間のロッド122b、2本の短いロッド122c,122dを備えるとした。しかし、短いロッド122c,122dは、1本であっても、3本以上であってもよい。また、ロッド122a~122dは、全て同じ長さとしてもよい。例えば、ガイド管112fの上端部が漏斗形状とされることで、ロッドがガイド管112f内に入りやすくなるため、ロッド122a~122dは異なる長さにする必要はない。
【0053】
前記実施の形態では、支柱1は、支柱部材12を設置する基礎部11が下側柱部112を備えるとした。しかし、基礎部11は、下側柱部112を備えることなく、ベース部111にガイド管112fを備えるようにしてもよい。また、ベース部111は、H形鋼でなく、ブロック状の塊としてもよい。
【0054】
前記実施の形態では、組立壁は、既設の工場内に施工するとした。しかし、組立壁は、道路や海岸などの屋外において施工してもよい。この場合は、基盤Fは地面であり、基礎部11はガイド管112fが地中に埋設されるようにしてもよい。したがって、組立壁は、施工される場所に合わせた高さとされる。特に、隔壁板2が低くてもよい場合は、隔壁板2は複数枚の矢板21を積み重ねるのではなく、1枚又は数枚の矢板21や鋼板を積むだけとしてもよい。
【0055】
前記実施の形態では、支柱1がガイド部123を備えるとした。このガイド部123は、棒状の部材が支柱部材12から突出するのではなく、支柱部材12を切り欠くようにして設けてもよい。逆に、ガイド部123は、使用状況に応じて、必ずしも支柱1に備えられなくてもよい。
【0056】
以上まとめると、本発明が適用される組立壁、組立壁の施工方法、組立壁用支柱1、組立壁用支柱1の組立方法、及び、組立壁用支柱部材12は、次のような構成を取れば足り、各種各様な実施形態を取ることができる。
【0057】
本発明に係る組立壁用支柱部材12は、
鉛直姿勢で設置される隔壁板2の幅で基盤Fに配備され、かつ、複数本の鉛直姿勢のガイド管112fを前記隔壁板2の厚さ以上の間隔をもって備えた基礎部11上に立設される組立壁用支柱部材12であって、
前記隔壁板2の端部に沿うように前記基礎部11上に鉛直姿勢で設置され、かつ、前記隔壁板2の端部を挟むように突出した一対以上のフランジ112a,121aを有する柱本体121と、
前記柱本体121の下端部から鉛直下向きに突出し、前記各ガイド管112f内に挿入される複数本のロッド122a~122dと、
を備えている。
【0058】
この組立壁用支柱部材12は、基礎部11に備えられたガイド管112f内に挿入される複数本のロッド122a~122dを備えていることで、ガイド管112fを備えた基礎部11上に立設しやすいものとなる。この組立壁用支柱部材12が複数対、立設され、組立壁用支柱部材12のフランジ121aに隔壁板2の端部が挟まれることで、容易に組立壁を施工することができる。
【0059】
前記本発明に係る組立壁用支柱部材12において、
前記ロッドは、長いロッド122a、中間のロッド122b、及び2本以上の短いロッド122c,122dを備えている。
【0060】
組立壁用支柱部材12が長いロッド122a、中間のロッド122b、及び2本以上の短いロッド122c,122dを備えていることにより、長いロッド122aがガイド管112f内に挿入された後、中間のロッド122b、短いロッド122c,122dがそれぞれガイド管112f内に挿入される。このようにして、組立壁用支柱部材12は、揺れたりしていても複数本のロッド122a~122dをガイド管112f内に挿入しやすくすることができる。
【0061】
前記本発明に係る組立壁用支柱部材12において、
一旦上昇した前記隔壁板2の端部が当たり、下降する前記隔壁板2の端部が前記一対のフランジ121aに挟まれるように誘導するガイド部123が前記柱本体121の上端部に突設している。
【0062】
この組立壁用支柱部材12は、柱本体121の上端部にガイド部123が突出していることにより、柱本体121の上端よりも高く上昇した矢板21や鋼板が揺れたり振れたりしていても、ガイド部123に当たることで安定し、フランジ121aの間に挟まれやすいように下降させることができる。
【0063】
前記本発明に係る組立壁用支柱1は、
本発明に係る組立壁用支柱部材12と、
前記ロッドが挿入されるガイド管112fを有する前記基礎部11と、
を備えている。
【0064】
この組立壁用支柱1は、組立壁用支柱部材12と基礎部11とを備えていることにより、基礎部11を配備した後に、その基礎部11上に組立壁用支柱部材12を設置して組み立てることができる。
【0065】
前記本発明に係る組立壁用支柱1において、
前記基礎部11は、前記基盤F上に設置されるベース部111と、当該ベース部111から鉛直姿勢で上向きに突出し、前記ガイド管112fを有する下側柱部112と、
を備えている。
【0066】
この組立壁用支柱1は、基礎部11がベース部111と下側柱部112とを備えていることにより、ベース部111が下側柱部112を基盤F上に安定して立設することができる。
【0067】
前記本発明に係る組立壁用支柱1において、
前記柱本体121及び前記下側柱部112は、H形鋼である。
【0068】
この組立壁用支柱1は、H形鋼によって柱本体121と基礎部11の下側柱部112とを形成することで、断面効率(重量当たりの曲げ剛性や曲げ強度)をよいものとすることができる。
【0069】
前記本発明に係る組立壁用支柱1において、
前記組立壁用支柱部材12は、ボルト131を挿通する貫通穴121eが形成されたフランジ継手部121cを、鉛直姿勢の前記柱本体121の下端部に備え、
前記基礎部11は、ボルト131を挿通する貫通穴112eが形成されたフランジ継手部112cを上端部に備えた前記下側柱部112を備え、
前記組立壁用支柱部材12のフランジ継手部121c及び前記基礎部11のフランジ継手部112cの両貫通穴112e,121eに挿通されるボルト131及び当該ボルト131を締結するナット132を備えている。
【0070】
この組立壁用支柱1は、柱本体121と基礎部11とがそれぞれのフランジ継手部112c,121cによって重ね合わされ、両フランジ継手部112c,121cの貫通穴112e,121eにボルト131が挿通され、このボルト131にナット132が締結されることで、柱本体121と基礎部11とを容易かつ確実に連結することができる。
【0071】
本発明に係る組立壁は、
本発明に係る組立壁用支柱1と、
前記一対のフランジ112a,121aに端部が挟まれる隔壁板2と、
を備えている。
【0072】
この組立壁は、一対の組立壁用支柱1のフランジ112aに隔壁板2の端部が挟まれることで、容易に組み立てることができる。
【0073】
本発明に係る組立壁において、
前記隔壁板2は、水平姿勢で鉛直方向に積み重ねられる複数枚の矢板21又は鋼板を備えている。
【0074】
この組立壁は、隔壁板2が矢板21又は鋼板とされることにより、隔壁板2又は鋼板を積み上げることで、高い組立壁も容易に施工することができる。
【0075】
本発明に係る組立壁用支柱1の組立方法は、
前記基盤F上に前記基礎部11を一対以上設置する工程と、
前記基礎部11のガイド管112f内に前記組立壁用支持部材のロッド122a~122dを挿入し、前記組立壁用支柱部材12を前記基礎部11上に立設する工程と、
を含む。
【0076】
この組立壁用支柱1の組立方法は、組立壁用支持部材のロッド122a~122dを基礎部11のガイド管112f内に挿入することで、組立壁用支柱部材12が鉛直姿勢で揺れていても、容易に接続することができる。
【0077】
本発明に係る組立壁の施工方法は、
一対以上の前記組立壁用支柱1を前記隔壁板2の幅で設置する工程と、
前記矢板21又は鋼板を水平姿勢として前記組立壁用支柱1よりも高く揚重する揚重工程と、
前記組立壁用支柱1の一対のフランジ112a,121a間に端部が挟持されるように前記矢板21又は鋼板を下降する下降工程と、
前記揚重工程と前記下降工程を繰り返すことで、前記隔壁板2を構築する工程と、
を含む。
【0078】
この組立壁の施工方法は、矢板21又は鋼板を水平姿勢として、揚重工程と下降工程を繰り返すことで、隔壁板2を複数対の組立壁用支柱1の間に構築することができる。
【符号の説明】
【0079】
1・・・・・組立壁用支柱(支柱)
11・・・・基礎部
111・・・ベース部
112・・・下側柱部
112a・・フランジ
112b・・ウェブ
112c・・フランジ継手部
112e・・貫通穴
112f・・ガイド管
12・・・・支柱部材
121・・・柱本体
121a・・フランジ
121b・・ウェブ
121c・・フランジ継手部
121e・・貫通穴
122a・・第1のロッド
122b・・第2のロッド
122c・・第3のロッド
122d・・第4のロッド
123・・・ガイド部
2・・・・・隔壁板
21・・・・矢板
3・・・・・バックホウ
F・・・・・基盤