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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】高血圧症の処置のための組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/505 20060101AFI20240418BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20240418BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20240418BHJP
   A61K 31/4422 20060101ALI20240418BHJP
   A61K 31/397 20060101ALI20240418BHJP
   A61P 9/12 20060101ALI20240418BHJP
   A61P 3/06 20060101ALI20240418BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
A61K31/505
A61K31/4184
A61K31/404
A61K31/4422
A61K31/397
A61P9/12
A61P3/06
A61P43/00 121
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2021504441
(86)(22)【出願日】2019-07-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-01
(86)【国際出願番号】 IB2019000923
(87)【国際公開番号】W WO2020021341
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2022-07-25
(31)【優先権主張番号】62/703,802
(32)【優先日】2018-07-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】519173222
【氏名又は名称】ザ ジョージ インスティテュート フォー グローバル ヘルス
(74)【復代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100082072
【弁理士】
【氏名又は名称】清原 義博
(72)【発明者】
【氏名】マクマホン,ステファン
(72)【発明者】
【氏名】ロジャース,アンソニー
【審査官】新熊 忠信
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/091967(WO,A1)
【文献】特開2010-209123(JP,A)
【文献】Study NCT02278471, The SCCS Polypill Pilot Trial,ClinicalTrials.gov archive,2017年10月31日,URL:<https://classic.clinicaltrials.gov/ct2/history/NCT02278471?V_7=View#StudyPageTop>
【文献】OHIRA T. et al.,Dokkyo Journal of Medical Sciences,2017年,44(3),pp.209-216
【文献】WALD D. S. et al.,PLoS ONE,2012年,Volume 7 Issue 7,e41297
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 45/00-45/08
A61K 31/00-33/44
A61P 3/00
A61P 7/00
A61P 9/00
A61P 43/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
高血圧症の処置のための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、
(a)テルミサルタンと、
(b)インダパミドと、
(c)ベシル酸アムロジピンと、を含み、
ここで、前記テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、前記インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、前記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgであり、ならびに、前記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含み、ここで、当該コレステロール低下活性剤は、エゼチミブ、ロスバスタチン、又はエゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである、医薬組成物。
【請求項2】
記インダパミドの用量は約0.625mgである、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項3】
記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、請求項1又は2に記載の医薬組成物。
【請求項4】
記テルミサルタンの用量は約10mgである、請求項1-3のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【請求項5】
高血圧症の処置のための医薬組成物であって、前記医薬組成物は、
(a)テルミサルタンと、
(b)インダパミドと、
(c)ベシル酸アムロジピンと、を含み、
ここで、前記テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、前記インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、前記ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgであり、ならびに、前記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含み、ここで、当該コレステロール低下活性剤は、エゼチミブ、ロスバスタチン、又はエゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである、医薬組成物。
【請求項6】
記インダパミドの用量は約1.25mgである、請求項に記載の医薬組成物。
【請求項7】
記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、請求項5又は6に記載の医薬組成物。
【請求項8】
記テルミサルタンの用量は約20mgである、請求項のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【請求項9】
記エゼチミブの用量は約10mgであり、前記ロスバスタチンの用量は約10mgである、請求項5又は8に記載の医薬組成物。
【請求項10】
高血圧症および脂質異常症の少なくとも1つを処置する際に使用するための、請求項1-のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【請求項11】
高血圧症および脂質異常症の組み合わせを処置する際に使用するための、請求項1-10のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年7月26日に出願された米国仮特許出願第62/703,802号の利益を主張し、当該文献は参照により本出願の開示に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
高血圧症(hypertension)としても知られる高血圧(High blood pressure)は、予防可能な病的状態および死亡の主な原因であり、血圧(BP)を低下させる処置が有益であることは十分に確立されている。しかし、手に余るほどの降圧剤が利用可能であるにもかかわらず、複数の大規模な集団研究によって明らかなように、多くの患者は血圧調節が不十分なままである。不十分な血圧調節の要因としては、不十分なアドヒアランス、複数の漸増工程を推奨する複雑なガイドライン、および処置惰性(treatment inertia)が挙げられる。さらに、大半の処置される患者は単独療法のみを受けるが、単独療法は、副作用が増大し、かつ認容性が低減する高用量でさえ効力を制限する。したがって、効果的かつ容認可能な、高血圧を低下させるための新しい処置が必要とされる。
【発明の概要】
【0003】
一態様では、医薬組成物が本明細書で開示され、上記医薬組成物は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、各(a)(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(lowest hypertension therapeutic dose)(LHTD)の約40%~約80%であり、ここで、上記医薬組成物は、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤(cholesterol-lowering active agent)をさらに含む。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤(platelet function-altering agent)、血清ホモシステイン低下剤、またはこれらの組み合わせを本質的に含まない。
【0004】
いくつかの実施形態では、利尿剤はチアジド様利尿剤(thiazide-like diuretic)である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドまたはその水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドである。
【0005】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン(dotarizine)、ジプロテベリン(diproteverine)、あるいはこれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである。
【0006】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬は、イルベサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである。
【0007】
いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、利尿剤はチアジド様利尿剤であり、チアジド様利尿剤の用量は、チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドであり、インダパミドの用量は約0.625mgである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、テルミサルタンの用量は約10mgである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿剤はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約10mgであり、インダパミドの用量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0008】
一態様では、医薬組成物が提供され、上記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ここで、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはこれらの組み合わせを本質的に含まない。
【0010】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドまたはその水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドである。
【0011】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである。
【0012】
いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、チアジド系利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドである。また、インダパミドの用量は約1.25mgである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は、テルミサルタンの最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約20mgである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約20mgであり、インダパミドの用量は約1.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである。
【0013】
本明細書で開示される医薬組成物のいくつかの実施形態では、(a)、(b)、および(c)は1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、(a)、(b)、および(c)はそれぞれ、別個の製剤で提供される。いくつかの実施形態では、(a)、(b)、および(c)のうち2つが1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、丸剤、錠剤、またはカプセル剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は経口投与に適している。
【0014】
本明細書で開示される医薬組成物のいずれか1つを投与する工程を含む、被験体の高血圧症を処置する方法も提供される。いくつかの実施形態では、処置は、約140mmHg未満の収縮期血圧(SBP)を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約10mmHg以上の収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約90mmHg未満の拡張期血圧(DBP)を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約5mmHg以上の拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中の(a)、(b)、および(c)のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中の(a)、(b)、および(c)のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中の(a)、(b)、および(c)のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量による処置と比較して、より長期間の容認性および副作用のリスク低減を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、高血圧症の初期または一次の処置である。いくつかの実施形態では、被験体は処置前にいかなる高血圧症の前治療も受けていない。
【0015】
他の態様では、医薬組成物が本明細書で提供され、上記医薬組成物は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬とから本質的になり、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、ここで、上記医薬組成物は、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。
【0016】
他の態様では、医薬組成物が本明細書で提供され、上記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬とから本質的になり、ここで、
各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%であり、ここで、医薬組成物は、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。
【0017】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0018】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0019】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤とスタチンの組み合わせである。
【0020】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブ、ロスバスタチンあるいはその組み合わせである。
【0021】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである。
【0022】
いくつかの実施形態では、エゼチミブの用量は約10mgであり、ロスバスタチンの用量は約10mgである。
【0023】
いくつかの実施形態では、(a)、(b)、および(c)は単一の製剤で提供される。
【0024】
いくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、単一の製剤で提供される。
【0025】
他の態様では、本明細書で開示される医薬組成物を投与する工程を含む、被験体の高血圧症および脂質異常症の少なくとも1つを処置する方法が本明細書で提供される。詳細には、上記方法は一次治療である。
【0026】
他の態様では、本明細書で開示される医薬組成物を投与する工程を含む、被験体の高血圧症と脂質異常症の組み合わせを処置する方法が本明細書で提供される。詳細には、上記方法は一次治療である。
【0027】
引用による組み込み
本明細書で言及される全ての出版物、特許、および特許出願は、あたかも個々の出版物、特許、または特許出願が引用によって組み込まれるよう具体的かつ個別に示されるかのように、同じ程度まで参照により本明細書に組み込まれる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
本開示の新規な特徴は、とりわけ、添付の請求項において説明される。本開示の特徴と利点についてのよりよい理解は、本開示の原則が用いられている例証的な実施形態と添付の図面を説明する以下の詳細な記載を参照することによって得られる:
【0029】
図1】処置による期間にわたる平均収縮期血圧(mmHg)を示す。
図2】処置による期間にわたる平均拡張期血圧(mmHg)を示す。
図3】処置による期間にわたる平均心拍数を示す。
【発明を実施するための形態】
【0030】
アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またカルシウムチャネル遮断薬を含む、高血圧症の処置のための医薬組成物が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、各成分の用量は、高血圧症の処置のために承認された低用量未満である。本開示は、本明細書に記載される低用量併用療法の技術的な効果を認識し、それには、限定されないが、利点を保持または改善しながら副作用を回避または改善する低用量の使用、ある複合薬の相乗的な治療効果、治療効果を改善する併用療法の初期導入などが含まれる。一態様では、高血圧症の処置のための低用量の組み合わせ組成物が本明細書に記載され、上記処置は高血圧症の初期または一次の処置を含む。
【0031】
特定の用語
本明細書と添付の請求項において使用されるように、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に他のことを指定していない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「薬剤」への言及は複数のこうした薬剤を含み、「組成物」への言及は1以上の組成物(または、複数の組成物)、および当業者に知られている同等物などへの言及を含む。分子量などの物理的特性、または化学式などの化学的特性に関する範囲が本明細書で使用される場合、範囲の組み合わせと下位の組み合わせ、および範囲内の具体的な実施形態がすべて包含されるように意図されている。数値または数値範囲を言及する際の用語「約(about)」とは、言及される数値または数値範囲が実験的な可変性の範囲内(あるいは、統計実験誤差内)の近似値であり、したがって、いくつかの実施形態では、その数値または数値範囲は記載される数値または数値範囲の1%~10%の間で変動することを指す。用語「含んでいる(comprising)」(および、「含む(comprise)」または「含む(comprises)」、または「有している(having)」または「含んでいる(including)」などの関連語)は、他の実施形態において、例えば、本明細書に記載される任意の合成物、組成物、方法、またはプロセスなどの実施形態が、記載された特徴「からなる」または「から本質的になる」場合があることを除外することを意図したものではない。
【0032】
定義
本明細書と添付の請求項で使用されるように、異なる意味が明記されていない限り、次の用語は以下に指定する意味を有する。
【0033】
本明細書で使用される場合「薬学的に許容可能な塩」とは、酸と塩基の付加塩の両方を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物のいずれか1つの薬学的に許容可能な塩は、米国食品医薬品局によって使用が承認された形態である。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸付加塩および薬学的に許容可能な塩基付加塩である。
【0034】
「薬学的に許容可能な酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的効果と特性を保持する塩を指し、これらの塩は、生物学的にもそれ以外の点でも望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸で作られる。脂肪族モノカルボン酸およびジカルボン酸、フェニルで置換したアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカンジオール(alkanedioic)酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族のスルホン酸等の有機酸で形成され、および、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、pトルエンスルフォン酸、サリチル酸などを含む、塩も含まれる。したがって、典型的な塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩(monohydrogenphosphates)、二水素リン酸塩(dihydrogenphosphates)、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、琥珀酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩(dinitrobenzoates)、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルフォン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などが挙げられる。同様に、アルギン酸塩、グルコン酸塩、およびガラクトウロン酸塩などのアミノ酸の塩も企図される(例えば、「Berge S.M. et al.,“Pharmaceutical Salts,” Journal of Pharmaceutical Science, 66:1-19 (1997)」を参照。この文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。)。塩基性化合物の酸付加塩は、当業者が精通する方法および技術に従って、遊離塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させて、塩を生成することによって調製され得る。
【0035】
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」とは、遊離酸の生物学的効果と特性を保持する塩を指し、これらの塩は生物学的にも他の方法でも望ましくないものではない。これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に加えることによって調製される。薬学的に許容可能な塩基付加塩は、金属またはアミン、例えば、アルカリおよびアルカリ性土類金属または有機アミンにより形成されてもよい。無機塩基に由来する塩としては、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などが挙げられる。有機塩基由来の塩としては、限定されないが、第一級、第二級、および第三級のアミン、自然発生する置換されたアミンを含む置換されたアミン、環状アミン、および塩基イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、エチレンジアニリン、N-メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられる。上述のBerge et al.を参照されたい。
【0036】
本明細書で使用される場合、「水和物」とは、化学量論的または非化学量論的な量の水を含有する化合物であり、いくつかの実施形態では、水による結晶化のプロセス中に形成される。水和物は、米国食品医薬品局によって使用が承認されている、本明細書に記載される化合物のいずれか1つの水和物を含むことが意図される。
【0037】
本明細書で使用される製剤、組成物、または成分に関する「許容可能な」との用語は、処置されている被験体の健康状態に対して持続的な有害効果がないことを意味する。
【0038】
本明細書で使用される「投与する(administer)」、「投与すること(administering)、「投与(administration)」などの用語は、生物学的作用の所望の部位への化合物または組成物の送達を可能にするために使用され得る方法を指す。これらの方法には、限定されないが、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、腹腔内、筋肉内、血管内、または点滴を含む)、局所投与、および直腸投与が含まれる。当業者は、本明細書に記載される化合物および方法とともに使用され得る投与技術に精通している。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物および組成物は、経口投与される。
【0039】
「被験体」または「患者」との用語は、哺乳動物を包含する。哺乳動物の例としては、限定されないが、以下の哺乳動物のクラスのメンバーが挙げられる:ヒト、チンパンジーなどのヒト以外の霊長類、および他の類人猿ならびにサル類;ウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなどの家畜;ウサギ、イヌ、およびネコなどの飼育動物;ラット、マウス、およびモルモットなどの、げっ歯類を含む実験動物。一態様では、哺乳動物はヒトである。
【0040】
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置する」または「緩和する」または「軽減する」は、本明細書において交換可能に使用される。これらの用語は、限定されないが、治療効果および/または予防効果を含む、有益な結果あるいは所望の結果を得るための手法を指す。「治療効果」とは、処置されている基礎疾患の根絶または寛解を意味する。同様に、治療効果は、患者が依然として基礎疾患に苦しむにもかかわらず、改善が患者において観察されるように、基礎疾患に関連する生理学的症状の1つ以上の根絶または寛解により達成される。予防効果の場合、組成物は、疾患の診断が行われなくとも、特定の疾患を進行させるリスクのある患者に、または疾患の生理学的な症状の1つ以上を報告する患者に投与され得る。
【0041】
三重の組成物(Triple Compositions)
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;(b)利尿剤と;(c)カルシウムチャネル遮断薬と;を含む医薬組成物が本明細書に記載され、ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である。
【0042】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は、血圧低下活性剤の血圧低下の組み合わせを含み、ここで、上記血圧低下活性剤は、アンジオテンシンII受容体遮断薬と、利尿剤と、カルシウムチャネル遮断薬とからなる。
【0043】
他の態様では、(a)テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬と;(b)チアジド様利尿剤と;(c)カルシウムチャネル遮断薬と;を含む医薬組成物が本明細書に記載され、ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約95%~約105%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。
【0044】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)またはその薬学的に許容可能な塩を本質的に含まない。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤は、限定されないが、ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、ホシノプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、トランドラプリル、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物を含む。
【0045】
さらに、(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;(b)利尿剤と;(c)カルシウムチャネル遮断薬と;から本質的になる医薬組成物が本明細書に記載され、ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である。
【0046】
さらに、(a)テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬と;(b)チアジド様利尿剤と;(c)カルシウムチャネル遮断薬と;から本質的になる医薬組成物が本明細書に記載され、ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約95%~約105%である。いくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。
【0047】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は、血圧が適度に上昇した被験体において有意な血圧低下を達成する。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は、血圧が適度に上昇した被験体において、最小限のまたはわずかな副作用を伴って、あるいは副作用を伴わずに有意な血圧低下を達成する。
【0048】
β遮断薬
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は、β遮断薬またはその薬学的に許容可能な塩を本質的に含まない。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、交感神経系の、アドレナリンベータ受容体上の内因性カテコールアミンエピネフリン(アドレナリン)およびノルエピネフリン(ノルアドレナリン)の受容体部位を阻害する化合物である。いくつかの実施形態では、β遮断薬としては、限定されないが、βアドレナリン遮断薬、β拮抗薬、βアドレナリン拮抗薬、βアドレナリン受容体拮抗薬、またはβアドレナリン受容体拮抗薬が挙げられる。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、すべてのタイプのβアドレナリン受容体の活性化を阻害する。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、βアドレナリン受容体とαアドレナリン受容体の両方を阻害する。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、以下のβ受容体のうちの1つに選択的である:β1、β2、およびβ3受容体。
【0049】
いくつかの実施形態では、β遮断薬は、非選択的βアドレナリン受容体拮抗薬である。非選択的βアドレナリン受容体拮抗薬の例としては、限定されないが、ピンドロール、プロプラノロール、オクスプレノロール、ソタロール、チモロール、カルテオロール、ペンブトロール、およびナドロールが挙げられる。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、βアドレナリン受容体遮断作用およびαアドレナリン受容体遮断作用を組み合わせた化合物である。好適例としては、限定されないが、カルベジロール、ブシンドロール、およびラベタロールが挙げられる。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、β1選択的アドレナリン受容体拮抗薬である。β1選択的アドレナリン受容体拮抗薬の例としては、限定されないが、アテノロール、ビソプロロール、ベタキソロール、メトプロロール、セリプロロール、エスモロール、ネビボロール、およびアセブトロールが挙げられる。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、ブタキサミン(ブタキサミン)などのβ2選択的アドレナリン受容体拮抗薬である。
【0050】
いくつかの実施形態では、β遮断薬は、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、ペンブトロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ピンドロール、ソタロール、プロプラノロール、カルベジロール、ラベタロール、チモロール、エスモロール、セリプロロール、オクスプレノロール、レボブノロール、プラクトロール、メチプラノロール、ランジオロール、ボピンドロール、プロネタロール、ブタキサミン、ベバントロール、テルタトロール、アロチノロール、レボブノロール、ベフノロール、アモスラロール、チリソロール、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、カルテオロール、エスモロール、ペンブトロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ピンドロール、ソタロール、プロプラノロール、カルベジロール、ラベタロール、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、β遮断薬は、アセブトロール、アテノロール、ベタキソロール、ビソプロロール、セリプロロール、オクスプレノロール、メトプロロール、ナドロール、ネビボロール、ピンドロール、プロプラノロール、カルベジロール、ラベタロール、チモロール、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、β遮断薬はアテノロールである。いくつかの実施形態では、β遮断薬はビソプロロールまたは薬学的に許容可能な塩である。
【0051】
血小板機能変更剤
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は、血小板機能変更剤が本質的にない。いくつかの実施形態では、血小板機能変更剤は、アスピリン、チクロピジン、ジピリダモール、またはクロピドグレルである。いくつかの実施形態では、血小板機能変更剤は、アブシキシマブなどの糖タンパク質IIb/IIIa受容体阻害剤である。いくつかの実施形態では、血小板機能変更剤は、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬である。いくつかの実施形態では、血小板機能変更剤は、アスピリン、チクロピジン、ジピリダモール、クロピドグレル、アブシキシマブ、またはイブプロフェンである。いくつかの実施形態では、血小板機能変更剤はアスピリンである。
【0052】
血清ホモシステイン低下剤
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は、血清ホモシステイン低下剤を本質的に含まない。いくつかの実施形態では、血清ホモシステイン低下剤は、葉酸、ビタミンB6、またはビタミンB12であるか、またはそれらの組み合わせである。いくつかの実施形態では、血清ホモシステイン低下剤は葉酸である。
【0053】
アンジオテンシンII受容体拮抗薬/遮断薬
本明細書で使用されるように、アンジオテンシンII受容体拮抗薬あるいは遮断薬(ARB)は、血管を囲んでいる筋肉上のアンギオテンシンII受容体にアンジオテンシンIIが結合するのを防ぐことにより、アンジオテンシンIIの作用を調節する化合物である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬は、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、イルベサルタン、テルミサルタン、またはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はロサルタンである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はバルサルタンである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はカンデサルタンである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬エプロサルタンである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンである。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである。
【0054】
利尿剤
本明細書で使用される場合、利尿剤とは、尿流量を増大させる化合物を指す。利尿剤は、化学構造(チアジド系利尿剤およびチアジド様利尿剤)、作用部位(ループ利尿剤など)、または薬理効果(浸透圧性利尿剤、炭酸脱水酵素阻害剤、ならびにカリウム保持性利尿剤など)によって分類される。
【0055】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物はチアジド系利尿剤を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物はチアジド様利尿剤を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物はループ利尿剤を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は浸透圧性利尿剤を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物は炭酸脱水酵素阻害剤を含む。いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物はカリウム保持性利尿剤を含む。
【0056】
チアジド系利尿剤
本明細書で使用されるように、チアジド系利尿剤とは、ベンゾチアジアジン分子構造を含有している化合物を指す。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤は、腎臓の遠位尿細管においてナトリウムおよび塩化物の再吸収を阻害し、このことは、ナトリウムと水の尿中排泄の増加を結果としてもたらす。チアジド系利尿剤の例としては、限定されないが、アルチジド、ベンドロフルメサイアザイド、クロロサイアザイド、シクロペンチアジド、シクロチアジド、エピチジド(epitizide)、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メブチジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、およびトリクロルメチアジドが挙げられる。
【0057】
いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤は、アルチジド、ベンドロフルメサイアザイド、クロロサイアザイド、シクロペンチアジド、シクロチアジド、エピチジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メブチジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はアルチジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はベンドロフルメサイアザイドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はクロロチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はシクロペンチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はシクロチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はエピチジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はヒドロクロロチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はヒドロフルメチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はメブチジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はメチクロチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はポリチアジドである。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤はトリクロルメチアジドである。
【0058】
チアジド様利尿剤
本明細書で使用される場合、チアジド様利尿剤は、チアジド系利尿剤と同様の生理学的性質を有しているが、チアジドの化学的性質を有していない(つまり、ベンゾチアジアジンコアを有していない)スルホンアミド利尿剤である。チアジド様利尿剤の例としては、限定されないが、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、およびフェンキゾンが挙げられる。
【0059】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はキネサゾンである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はクロパミドである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はクロルサリドンである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はメフルシドである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はクロフェナミドである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はメトラゾンである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はメチクランである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はキシパミドである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドまたはその水和物である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はクロレキソロンである。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はフェンキゾンである。
【0060】
ループ利尿剤
本明細書で使用される場合、ループ利尿剤は、ナトリウム、塩化物、およびカリウムの再吸収を阻害するために、太い上行性ヘンレ係蹄中のNa/K/2Cl共輸送体に作用する化合物である。ループ利尿剤の例としては、限定されないが、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、エトゾリン、ムゾリミン、オゾリノン、ピレタニド、チエニル酸、およびトラセミドが挙げられる。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤は、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、エトゾリン、ムゾリミン、オゾリノン、ピレタニド、チエニル酸、トラセミド、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。
【0061】
他の利尿剤
浸透圧性利尿剤は、近位尿細管およびヘンレ係蹄の下行脚内に水を保持する化合物である。いくつかの実施形態では、浸透圧性利尿剤は、体液と血漿量を増やし、腎臓への血流を増加させる。その例としては、限定されないが、マンニトールおよびグリセロールが挙げられる。
【0062】
炭酸脱水酵素阻害剤
本明細書で使用される場合、炭酸脱水酵素阻害剤は炭酸脱水酵素の阻害剤である化合物である。いくつかの実施形態では、炭酸脱水酵素阻害剤は、付随的なナトリウム、カリウム、および水を含む重炭酸塩の排泄を増大させ、このことにより、アルカリ性尿の流れを増加させる。いくつかの実施形態では、炭酸脱水酵素阻害剤は、近位尿細管曲部の間質内への重炭酸塩の輸送を阻害し、このことにより、再吸収されるナトリウムをより少なくし、尿中においてより多くのナトリウム、重炭酸塩、および水分の損失をもたらす。そのような化合物の例としては、限定されないが、アセタゾラミド、ジクロルフェナミド、およびメタゾルアミドが挙げられる。
【0063】
カリウム保持性利尿剤
カリウム保持性利尿剤は、細胞内細胞質受容体部位についてアルドステロンと競合するか、または、ナトリウムチャネル、特に、上皮性ナトリウムチャネル(ENaC)を直接遮断する、化合物である。カリウム保持性利尿剤の例としては、限定されないが、アミロライド、スピロノラクトン、エプレレノン、トリアムテレン、カンレノ酸カリウムが挙げられる。
【0064】
使用が企図される他の利尿剤はさらに、限定されないが、カフェイン、テオフィリン、テオブロミン、トルバプタン、コニバプタン、ドーパミン、およびパマブロムを含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、利尿剤はジクロルフェナミド、アミロライド、パマブロム、マンニトール、アセタゾラミド、メタゾラミド、スピロノラクトン、トリアムテレン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、利尿剤はジクロルフェナミドである。いくつかの実施形態では、利尿剤はアミロライドである。いくつかの実施形態では、利尿剤はパマブロムである。いくつかの実施形態では、利尿剤はマンニトールである。いくつかの実施形態では、利尿剤はアセタゾラミドである。いくつかの実施形態では、利尿剤はメタゾルアミドである。いくつかの実施形態では、利尿剤はスピロノラクトンである。いくつかの実施形態では、利尿剤はトリアムテレンである。
【0066】
カルシウムチャネル遮断薬
本明細書で使用される場合、カルシウムチャネル遮断薬は、血管平滑筋細胞内へのカルシウム流入を減少させることにより、血管拡張作用を促進する化合物である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はニフェジピンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はジルチアゼムである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はニモジピンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベラパミルである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はイスラジピンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はフェロジピンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はニカルジビンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はニソルジピンである。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はクレビジピンである。
【0067】
最低高血圧症治療用量
本明細書で使用される場合、最低高血圧症治療用量(LHTD)とは、米国食品医薬品局によって承認された高血圧症の単剤のための最低強度の用量を指し、本出願の出願日の時点で、the Orange Book database (「<http://www.accessdata.fda.gov/scripts/cder/ob/>」)によって「中断された」とは示されていない量である。最低高血圧症治療用量は、最低製造用量(lowest manufactured dose)と同じでない場合、最低製造用量を含まない。さらに、最低高血圧症治療用量は、医師により推奨される用量と同じでない場合、医師により推奨される用量を含まない。さらに、本明細書に記載されるアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症用量は、米国食品医薬品局により使用が承認されたアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の形態の用量を指し、その形態は、その遊離塩基、薬学的に許容可能な塩あるいは水和物を含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。
【0069】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0070】
いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。
【0071】
いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0072】
いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。
【0073】
いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、チアジド系利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0074】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。
【0075】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0076】
いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。
【0077】
いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、ループ利尿剤の用量は最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0078】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。
【0079】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0080】
いくつかの実施形態では、以下の化合物の最低高血圧症治療用量(LHTD)および対応する提案される用量ならびに提案される用量範囲は、下の表に記載される通りである:
【0081】
【表1】
【0082】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのイルベサルタンと;(b)チアジド系利尿剤としてのヒドロクロロチアジドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約30mg~約45mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約5mg~約7.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約37.5mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約6.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0083】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド系利尿剤としてのヒドロクロロチアジドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約5mg~約7.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約10mgあり、ヒドロクロロチアジドの用量は約6.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0084】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのイルベサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのインダパミドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約30mg~約45mgであり、インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約37.5mgであり、インダパミドの用量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0085】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのインダパミドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約10mgであり、インダパミドの用量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0086】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのクロルサリドンと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、クロルサリドンの用量は約10mg~約15mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約10mgであり、クロルサリドンの用量は約12.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0087】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのイルベサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのクロルサリドンと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約30mg~約45mgであり、クロルサリドンの用量は約10mg~約15mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約37.5mgであり、クロルサリドンの用量は約12.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0088】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのイルベサルタンと;(b)チアジド系利尿剤としてのヒドロクロロチアジドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約45mg~約60mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約7.5mg~約10mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約49.5mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約8.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである。
【0089】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド系利尿剤としてのヒドロクロロチアジドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約12mg~約16mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約7.5mg~約10mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約13.2mgであり、ヒドロクロロチアジドの用量は約8.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである。
【0090】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのイルベサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのインダパミドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約45mg~約60mgであり、インダパミドの用量は約0.75mg~約1.0mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約49.5mgであり、インダパミドの用量は約0.825mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである。
【0091】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのインダパミドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約12mg~約16mgであり、インダパミドの用量は約0.75mg~約1.0mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約13.2mgであり、インダパミドの用量は約0.825mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである。
【0092】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのクロルサリドンと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約12mg~約16mgであり、クロルサリドンの用量は約15mg~約20mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約13.2mgであり、クロルサリドンの用量は約16.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである。
【0093】
いくつかの実施形態において、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのイルベサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのクロルサリドンと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約45mg~約60mgであり、クロルサリドンの用量は約15mg~約20mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである。いくつかの実施形態では、イルベサルタンの用量は約49.5mgであり、クロルサリドンの用量は約16.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである。
【0094】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約140%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約130%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約110%である。
【0095】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約145%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約135%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約125%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約115%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約105%である。
【0096】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約140%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約130%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約120%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約110%である。
【0097】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約135%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約125%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約115%である。いくつかの実施形態では、テルミサルタンなどのアンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約105%である。
【0098】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、約105%、約106%、約107%、約108%、約109%、約110%、約111%、約112%、約113%、約114%、約115%、約116%、約117%、約118%、約119%、または約120%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、約105%、約106%、約107%、約108%、約109%、または約110%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、または約105%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約100%である。
【0099】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約140%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約130%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約110%である。
【0100】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約145%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約135%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約125%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約115%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約105%である。
【0101】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約140%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約130%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約120%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約110%である。
【0102】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約135%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約125%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約115%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約105%である。
【0103】
いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、約105%、約106%、約107%、約108%、約109%、約110%、約111%、約112%、約113%、約114%、約115%、約116%、約117%、約118%、約119%、または約120%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、約105%、約106%、約107%、約108%、約109%、または約110%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、または約105%である。いくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤遮断薬の用量は最低高血圧症治療用量の約100%である。
【0104】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約140%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約130%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約110%である。
【0105】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約145%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約135%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約125%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約115%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約85%~約105%である。
【0106】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約140%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約130%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約120%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約110%である。
【0107】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約135%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約125%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約115%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%~約105%である。
【0108】
いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%、約81%、約82%、約83%、約84%、約85%、約86%、約87%、約88%、約89%、約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、約105%、約106%、約107%、約108%、約109%、約110%、約111%、約112%、約113%、約114%、約115%、約116%、約117%、約118%、約119%、または約120%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%、約91%、約92%、約93%、約94%、約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、約105%、約106%、約107%、約108%、約109%、または約110%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約95%、約96%、約97%、約98%、約99%、約100%、約101%、約102%、約103%、約104%、または約105%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約100%である。
【0109】
いくつかの実施形態では、以下の化合物の最低高血圧症治療用量(LHTD)および対応する提案される用量ならびに提案される用量範囲は、下の表に記載される通りである:
【0110】
【表2】
【0111】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される。
【0112】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の任意の2つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の任意の2つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の任意の2つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される。
【0113】
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤(例えば、チアジド系利尿剤あるいはチアジド様利尿剤)、およびカルシウムチャネル遮断薬の用量はそれぞれ独立して、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の約80%から最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の用量はそれぞれ独立して、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の用量はそれぞれ独立して、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、またはカルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。
【0114】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのインダパミドと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約16mg~約30mgであり、インダパミドの用量は約1mg~約1.875mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3.75mgである。
【0115】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである。
【0116】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約18mg~約22mgであり、インダパミドの用量は約1.125mg~約1.375mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.25mg~約2.75mgである。
【0117】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約20mgであり、インダパミドの用量は約1.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである。
【0118】
いくつかの実施形態では、医薬組成物は:(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのテルミサルタンと;(b)チアジド様利尿剤としてのクロルサリドンと;(c)カルシウムチャネル遮断薬としてのベシル酸アムロジピンと、を含む。いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約16mg~約30mgであり、クロルサリドンの用量は約20mg~約37.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3.75mgである。
【0119】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、クロルサリドンの用量は約20mg~約30mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである。
【0120】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約18mg~約22mgであり、クロルサリドンの用量は約22.5mg~約27.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.25mg~約2.75mgである。
【0121】
いくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約20mgであり、クロルサリドンの用量は約25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである。
【0122】
製剤
いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬は、1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬はそれぞれ、別個の製剤で提供される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のうちの2つは、1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、アンギオテンシンII受容体および利尿剤は、1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬およびカルシウムチャネル遮断薬は、1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、利尿剤とカルシウムチャネル遮断薬は1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬は、1つの製剤で提供される。いくつかの実施形態では、医薬組成物は、丸剤、錠剤、またはカプセル剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は丸剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は錠剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物はカプセル剤の形態である。いくつかの実施形態では、医薬組成物は経口投与に適している。
【0123】
他の適切な製剤としては、限定されないが、直腸、局所、頬側、非経口(例えば、皮下、筋肉内、皮内、または静脈内)、直腸、膣内、またはエアロゾルの投与に適した製剤を含むが、いかなる場合でも、投与の最も適切な形態は、処置されている疾病の程度と重症度、および使用されている特別な化合物の性質に依存する。例えば、開示される組成物は、単位用量として製剤されてもよい。
【0124】
典型的な医薬組成物は、医薬品製剤の形態、例えば、固体、半固体、または液体の形態で使用されてもよく、これは、外部、腸内、または非経口の用途に適した有機あるいは無機の担体または賦形剤と混ぜ合わせて、活性成分として開示される化合物の1つ以上を含んでいる。活性成分は、例えば、錠剤、ペレット剤、カプセル剤、坐剤、溶液、エマルジョン、懸濁液、および使用に適した他の形態のために、通常は無毒で薬学的に許容可能な担体と配合され得る。活性な対象化合物は、疾患のプロセスまたは状態に対して所望の効果を発揮するのに十分な量で医薬組成物に含まれている。
【0125】
錠剤などの固形組成物を調製するために、主要な活性成分を、医薬担体、例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、またはゴムなどの従来の錠剤化成分、および他の医薬希釈剤、例えば、水と混合させて、開示された化合物またはその無毒の薬学的に許容可能な塩の均質な混合物を含む固体の予備処方組成物を形成することができる。こうした予備処方組成物を均質と呼ぶとき、組成物が錠剤、丸剤、およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形に容易に細分されるように、活性成分が組成物全体に均等に分散することを意味する。
【0126】
経口投与のための固体の剤形(カプセル剤、錠剤、丸剤、ドラジェ、粉末、顆粒剤など)では、対象組成物は、クエン酸ナトリウムあるいはリン酸二カルシウムなどの1つ以上の薬学的に許容可能な担体、および/または、以下のいずれかと混合される:(1)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸などの、充填剤あるいは増量剤;(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、および/またはアカシアなどの結合剤;(3)グリセリンなどの保湿剤;(4)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンあるいはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のケイ酸塩、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(5)パラフィンなどの溶液緩染剤;(6)四級アンモニウム化合物などの吸収促進物質;(7)例えば、アセチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートなどの湿潤剤;(8)カオリンおよびベントナイト粘土(bentonite clay)などの吸収性物質;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物などの滑沢剤;ならびに、(10)着色剤。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合には、組成物は緩衝剤も含むことがある。同様のタイプの固形組成物は、高分子量ポリエチレングリコールなどと同様にラクトースまたは乳糖としてそのような賦形剤を使用した、軟ゼラチンカプセル剤または硬ゼラチンカプセル剤中の充填剤として使用されてもよい。
【0127】
錠剤は、随意に1つ以上の副成分を用いて、圧縮または成形によって作られてもよい。圧縮錠剤は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性な希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、ナトリウムデンプングリコラートまたは架橋したカルボキシルメチルセルロースナトリウム)、表面活性剤、あるいは分散剤を使用して調製されてもよい。成形された錠剤は、適切な機械で、不活性な液体希釈剤で湿らせた対象組成物の混合物を成形することによって作られてもよい。いくつかの実施形態では、カプセル剤は、硬カプセルに錠剤を封入すること(例えば、overencapsulation)により調製されてもよい。錠剤と、ドラジェ、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤などの他の固体剤形は、腸溶コーティングや製剤処方の分野で周知の他のコーティングといったコーティングおよびシェルを用いて、随意にスコア化または調製されてもよい。
【0128】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される医薬組成物のアンジオテンシンII受容体遮断薬は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤(ACE阻害剤)と交換することができる。適切なアンジオテンシン変換酵素阻害剤の例としては、限定されないが、ベナゼプリル、カプトプリル、エナラプリル、ホシノプリル、リシノプリル、モエキシプリル、ペリンドプリル、キナプリル、ラミプリル、トランドラプリル、あるいはそれらの薬学的に許容可能な塩または水和物が挙げられる。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約150%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約80%~約120%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約90%~約110%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約100%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約70%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約60%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%~約50%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%~約55%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約70%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%~約60%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%~約70%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約70%~約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約40%、約41%、約42%、約43%、である、約44%、約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、約55%、約56%、約57%、約58%、約59%、または約60%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約45%、約46%、約47%、約48%、約49%、約50%、約51%、約52%、約53%、約54%、または約55%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約60%、約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、約71%、約72%、約73%、約74%、約75%、約76%、約77%、約78%、約79%、または約80%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約61%、約62%、約63%、約64%、約65%、約66%、約67%、約68%、約69%、約70%、または約71%である。いくつかの実施形態では、アンジオテンシン変換酵素阻害剤の用量は、最低高血圧症治療用量の約66%である。
【0129】
処置の方法
本明細書に記載される医薬組成物は、それを必要とする被験体の高血圧症の処置に有用である。いくつかの実施形態では、処置は、約140mmHg未満の収縮期血圧(SBP)を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約135mmHg未満の収縮期血圧(SBP)を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約10mmHg以上の収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約10mmHg~約20mmHgの収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約10mmHg~約30mmHgの収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約10mmHg、約11mmHg、約12mmHg、約13mmHg、約14mmHg、約15mmHg、約16mmHg、約17mmHg、約18mmHg、約19mmHg、または約20mmHgの収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約10mmHg、約11mmHg、約12mmHg、約13mmHg、約14mmHg、約15mmHg、約16mmHg、約17mmHg、約18mmHg、約19mmHg、約20mmHg、約21mmHg、約22mmHg、約23mmHg、約24mmHg、約25mmHg、約26mmHg、約27mmHg、約28mmHg、約29mmHg、または約30mmHgの収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約90mmHg未満の拡張期血圧(DBP)を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約85mmHg未満の拡張期血圧(DBP)を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約5mmHg以上の拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約5mmHg~約10mmHgの拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、約5mmHg~約15mmHgの拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、約5mmHg、約6mmHg、約7mmHg、約8mmHg、約9mmHg、または約10mmHgの拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、約5mmHg、約6mmHg、約7mmHg、約8mmHg、約9mmHg、約10mmHg、約11mmHg、約12mmHg、約13mmHg、約14mmHg、または約15mmHgの拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。
【0130】
いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬の全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中の利尿剤の全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のカルシウムチャネル遮断薬の全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす。
【0131】
いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、カルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量で得られる減少よりも大きい、拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬の全最低高血圧症治療用量で得られる減少よりも大きい、拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中の利尿剤の完全な最低高血圧症治療用量で得られる減少よりも大きい、拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のカルシウムチャネル遮断薬の全最低高血圧症治療用量で得られる減少よりも大きい、拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす。
【0132】
いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量による処置と比較して、より長期間の容認性および副作用のリスク低減を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬の全最低高血圧症治療用量による処置と比較して、より長期間の容認性および副作用のリスク低減を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中の利尿剤の全最低高血圧症治療用量による処置と比較して、より長期間の容認性および副作用のリスク低減を結果としてもたらす。いくつかの実施形態では、処置は、医薬組成物中のカルシウムチャネル遮断薬の全最低高血圧症治療用量による処置と比較して、より長期間の容認性および副作用のリスク低減を結果としてもたらす。
【0133】
いくつかの実施形態では、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか2つの組み合わせで得られる低下以上の収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらし、ここで、各アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか2つの組み合わせで得られる低下以上の拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらし、ここで、各アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%である。いくつかの実施形態では、医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか2つの組み合わせによる処置と比較して、より長期間の容認性および副作用のリスク低減を結果としてもたらし、ここで、各アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬の用量は、最低高血圧症治療用量の約50%である。
【0134】
いくつかの実施形態では、処置は、高血圧症の初期または一次の処置である。いくつかの実施形態では、被験体は、処置前に非常に軽度の血圧上昇を有する。いくつかの実施形態では、被験体は、処置前にいかなる高血圧症の前治療も受けていない。いくつかの実施形態では、被験体は、処置前に非常に軽度の血圧上昇を有しており、かつ、処置前にいかなる高血圧症の前治療も受けていない。
【0135】
この本開示は、いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物中のアンジオテンシンII受容体遮断薬の使用により、有益な治療効果がもたらされることを認識し、その治療効果には、限定されないが、血圧の有意な低下、血圧が軽度に上昇した被験体の血圧の有意な低下、より長期間の容認性、および副作用のリスクの低減が含まれる。この本開示は、いくつかの実施形態では、本明細書で開示される医薬組成物中の血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、あるいはそれらの組み合わせの除外により、有益な治療効果がもたらされることを認識し、その治療効果には、限定されないが、血圧の有意な低下、血圧が軽度に上昇した被験体の血圧の有意な低下、より長期間の容認性、および副作用のリスクの低減が含まれる。
【0136】
さらに、いくつかの実施形態では、各成分が最低高血圧症治療用量の約40%~約80%であるアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬を含む、本明細書に記載される三重の組み合わせが、各成分が最低高血圧症治療用量の100%であるアンジオテンシンII受容体遮断薬(ロサルタンなど)、利尿剤(ヒドロクロロチアジドなど)、およびカルシウムチャネル遮断薬(ベシル酸アムロジピン)を含む三重の組み合わせと比べて、血圧(収縮期血圧、拡張期血圧、あるいはその両方など)の大幅な低下をもたらすことが、本明細書において認識される。いくつかの実施形態では、各成分が最低高血圧症治療用量の約40%~約60%であるアンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬を含む、本明細書に記載される三重の組み合わせが、各成分が最低高血圧症治療用量の100%であるアンジオテンシンII受容体遮断薬(ロサルタンなど)、利尿剤(ヒドロクロロチアジドなど)、およびカルシウムチャネル遮断薬(ベシル酸アムロジピン)を含む三重の組み合わせと比べて、血圧(収縮期血圧、拡張期血圧、あるいはその両方など)の大幅な低下をもたらす。
【0137】
さらに、いくつかの実施形態では、各成分が最低高血圧症治療用量の約80%~約150%であるテルミサルタン、チアジド様利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬を含む、本明細書に記載される三重の組み合わせが、アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのロサルタン、チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジドなど)、およびカルシウムチャネル遮断薬(ベシル酸アムロジピン)を含む三重の組み合わせと比べて、血圧(収縮期血圧、拡張期血圧、あるいはその両方など)の大幅な低下をもたらすことが、本明細書において認識される。いくつかの実施形態では、各成分が最低高血圧症治療用量の約80%~約120%であるテルミサルタン、チアジド様利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬を含む、本明細書に記載される三重の組み合わせが、アンジオテンシンII受容体遮断薬としてのロサルタン、チアジド系利尿剤(ヒドロクロロチアジドなど)、およびカルシウムチャネル遮断薬(ベシル酸アムロジピン)を含む三重の組み合わせと比べて、血圧(収縮期血圧、拡張期血圧、あるいはその両方など)の大幅な低下をもたらす。
【0138】
一態様では、被験体の高血圧症および/または脂質異常症を処置する方法が提供され、上記方法は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬とを、上記被験体に投与する工程を含み、
ここで、(a)、(b)、および(c)の各々は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、および、上記方法は、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む。
【0139】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、方法は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない。本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、方法は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせの投与を、含まないか、またはその投与からならない。
【0140】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬は、イルベサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である。
【0141】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである。
【0142】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である。
【0143】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、利尿剤はチアジド様利尿剤であり、チアジド様利尿剤の用量は、チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。
【0144】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドであり、インダパミドの用量は約0.625mgである。
【0145】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。
【0146】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0147】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である。
【0148】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、テルミサルタンの用量は約10mgである。
【0149】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、利尿剤はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである。
【0150】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである。
【0151】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約10mgであり、インダパミドの用量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである。
【0152】
被験体の高血圧症および/または脂質異常症を処置する方法が本明細書で提供され、上記方法は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬とを、被験体に投与する工程を含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、および、上記方法は、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む。
【0153】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、方法は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない。
【0154】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、利尿剤はチアジド様利尿剤である。
【0155】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である。
【0156】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドまたはその水和物である。
【0157】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドである。
【0158】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である。
【0159】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である。
【0160】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬は、ベシル酸アムロジピンである。
【0161】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である。
【0162】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤の用量は、チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。
【0163】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドであり、インダパミドの用量は約1.25mgである。
【0164】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。
【0165】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである。
【0166】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、テルミサルタンの用量はテルミサルタンの最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である。
【0167】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、テルミサルタンの用量は約20mgである。
【0168】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、チアジド様利尿剤はインダパミドであり、カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである。
【0169】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである。
【0170】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、テルミサルタンの用量は約20mgであり、インダパミドの用量は約1.25mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである。
【0171】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0172】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤とスタチンの組み合わせである。
【0173】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤はエゼチミブ、ロスバスタチン、またはそれらの組み合わせである。
【0174】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである。
【0175】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、エゼチミブの用量は約10mgであり、ロスバスタチンの用量は約10mgである。
【0176】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、単一の製剤で提供される。
【0177】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、少なくとも2つの別個の製剤で提供される。
【0178】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤のうち少なくとも2つが、単一の製剤で提供される。
【0179】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤のうち少なくとも3つが、単一の製剤で提供される。
【0180】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである。
【0181】
本明細書で提供される方法のいくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)が単一の製剤で提供され、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせが別の製剤で提供される。
【実施例
【0182】
実施例1:降圧剤の組み合わせを受けている高血圧自然発症ラットの心血管測定
【0183】
要約
この試験の目的は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、および利尿剤(チアジド系利尿剤あるいはチアジド様利尿剤)の3つの様々な組み合わせの、血圧に対する比較効果を評価することである。主な目標は、同じクラスの異なる薬物を使用する組み合わせの効果に差があるか否か、および異なる用量の同じ薬物を使用する組み合わせ間に差があるか否かを評価することであり、上記用量は、低用量(つまり、承認および製造された最低用量未満の用量、例えば、最低高血圧症治療用量(LHTD)の50%の用量)を含む。
【0184】
試験された特定の組み合わせは次のとおりであった:
・組み合わせ1:テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、およびインダパミド(すべてが最低高血圧症治療用量(LHTD)の50%、またはFDA推奨の通常維持量の4分の1である(テルミサルタン10mg、ベシル酸アムロジピン1.25mg、およびインダパミド0.625mgに相当));
・組み合わせ2:テルミサルタン、アムロジピン、およびインダパミド(すべてが最低高血圧症治療用量(LHTD)の100%、またはFDA推奨の通常維持量の2分の1である(テルミサルタン20mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、およびインダパミド1.25mgに相当));および、
・組み合わせ3:ロサルタン、ベシル酸アムロジピン、およびヒドロクロロチアジド(すべてが最低高血圧症治療用量(LHTD)の100%、あるいはFDA推奨の通常維持量の2分の1である(ロサルタン25mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、およびヒドロクロロチアジド12.5mgに相当)。
【0185】
この試験を、高血圧症の試験で最もよく使用される動物モデル、高血圧自然発症ラット(SHR)において実施した(Pinto YM, Paul M, Ganten D. “Lessons from rat models of hypertension: from Goldblatt to genetic engineering”. Cardiovascular Research. 39 (1): 77-88.)。標準の相対成長スケーリング法(allometric scaling methods)および6つの降圧剤の各々のCmaxとAUCについての既刊文献からのデータを使用して、薬物用量を計算した。各動物を、ラテン方格法ですべての複合薬の単一用量に曝露させた。
【0186】
方法
下記のものをビヒクルとして以下の試験に使用した:pH8+/-0.2の25mMのリン酸塩緩衝液中の0.5%のメチルセルロース(w/v)および0.25%のポリソルベート80(v/v)。
【0187】
以下の動物を試験で使用した:高血圧自然発生ラット(株:SHR/NCrl)。Charles River Laboratories, Inc., Kingston, New Yorkからラットを得た。投与の開始年齢はおよそ12週齢であった。13匹のオスのラットを順化に使用した。8匹のオスのラットを試験に使用した。ケージカードおよび入れ墨(tattoo)によって動物を識別した。
【0188】
テレメトリー移植(Telemetry Implantation):血圧と心拍数のデータを集めるために、Data Science Internationalのトランスミッター(HD-S10)を動物に埋め込んだ。手術後少なくとも10日まで、その動物に用量製剤を投与しなかった。
【0189】
収容:給水瓶を備えたしっかりとした底のケージに、動物を個別に収容した。
【0190】
飼料:別段の定めがない限り、Teklad Global Diet-Rodent 2014(Envigo RMS, Inc.)を適宜与えた。いくつかの例では、健康状態によって示される場合、動物にこの飼料の食形態(meal-form)を与えた。
【0191】
水:未開発地域の水道水を自由に与えた。
【0192】
汚染物質:既知の汚染物質は、この試験に干渉するレベルで飼料、水、または床敷(適用可能な場合)中に存在しなかった。
【0193】
環境:動物飼育室の環境管理は、以下の室内条件を維持するように設定された:20~26°Cの温度範囲、30~70%の相対湿度、および12時間の明暗サイクル。
【0194】
順化(投与前段階):順応期は最大1週間であった。
【0195】
環境および飼料の充実:様々なケージ充実デバイス(cage-enrichment devices)および飼料の充実(dietary enrichment)(分析を必要としない)を動物に与えた。
【0196】
無作為化:動物を、投与前段階の平均動脈圧値に基づいて任意に選択した。
【0197】
以下の表は、試験で使用されるラットのグループ指定を示す:
【0198】
【表3】
【0199】
以下の表は、試験で投与された用量レベルを示す:
【0200】
【表4】
【0201】
投与手順:組み合わせ1、2、および3について、各試験用組み合わせ製剤を、それぞれの投与日に新たに調製した。ビヒクルの一部(およそ80%)を試験用組み合わせ製剤に添加し、調製物が均質になるまで混合した。均質な懸濁液または溶液が得られなかった場合、1NのNaOHおよび/または1NのHClを添加して、pH9+0.2に調節した。残りのビヒクルを添加し、撹拌棒で混合した。試験用組み合わせ製剤を室温で連続的に撹拌し、投与前のおよそ30分間および投与にわたって遮光した。試験用組み合わせ製剤を遮光して保存し、2~8°Cに維持するように設定された冷却装置で撹拌した。
【0202】
投与手順:投与前の取扱いのために、試験用組み合わせ製剤を、投与前の少なくとも30分間、ほぼ室温に平衡化した。動物に10mL/kgの量で投与し、実際の投与量は直近の体重に基づいていた。強制経口投与を使用して用量を投与した。投与間隔は、1日目、8日目、15日目、および22日目に、1日1回であった。用量投与の後、残りの試験用組み合わせ製剤を標準処理手順に従って廃棄した。
【0203】
テレメトリー収集:動物は、テレメトリーデータ収集の直前およびそのデータ収集中に、事前の許可なしに妨害されたり操作されたりしなかった。そのような妨害には、限定されないが、ケージの変更、床敷の変更、モップ掛け、衛生設備、あるいは心血管テレメトリーデータの収集にとって重要である自然の静かな環境を妨害するものすべてが含まれる。
【0204】
動物観察:各ラットを毎朝1回観察した。いかなる異常所見も記録した。死亡、異常、および痛みまたは苦痛の兆候について、ラットを観察した。予定外の観察期間に観察された、いかなる異常所見も記述した。
【0205】
体重:投与前段階中および各スケジュールされた投与前に、体重を少なくとも1回測定した。動物の健康をモニタリングするために、必要に応じて、さらに体重を記録した。動物にトランスミッターを装着した:用量計算のために体重を計測する前に、代表的なトランスミッターおよびリード(leads)を使用して、はかりの風袋の重さを測った。
【0206】
テレメトリーデータ収集:動脈圧の生信号を500Hzのサンプリングレートでデジタル化した。投与前段階および投与段階の導出パラメータは同じであった。投与前のデータ収集のために、すべての埋め込まれたテレメトリーデバイスを信号の一貫性についてチェックし、テレメトリー信号が分析に容認できるものであることを確認した。信号のチェックは、試験対象の各ラットから得られた少なくとも1つのテレメトリー記録で構成されていた。テレメトリーデータをおよそ24時間連続して記録した。テレメトリーデータを確認して、ラットが試験に適格であるか否かを決定した。データを試験記録において保持し、そのデータを使用して、無作為化動物選択を支援するための名目上の24時間の平均動脈圧の平均を計算した。投与段階のデータ収集のために、連続的なテレメトリーデータを、投与の少なくとも90分前から投与後およそ48時間にわたって、投与段階中に収集した。
【0207】
名目上の投与時間:テレメトリー収集時点は、すべての動物の単一の名目上の投与時間に基づいていた。投与段階の毎日の名目上の投与時間は、その計算上のすべての動物についての各コンピューターに記録されたその日に投与された動物の第1の半分のための投与の終わりであった。
【0208】
テレメトリーデータ評価:心拍数(拍動/分)、収縮期血圧(mmHg)、拡張期血圧(mmHg)、平均動脈圧(mmHg)、および動脈圧(mmHg)を含むテレメトリーパラメータを、分析および報告した。投与段階中にPonemahによって生成されたテレメトリーデータを、1分間のサンプルで分析した。データを15分間の平均で処理し、データのレビューに提供した。15分間の平均データを、以下の分析期間にビニングする(binning)ことにより、さらに平均した:
・期間1:投与後0.5~2時間;
・期間2:投与後2~4時間;
・期間3:投与後4~8時間;
・期間4:投与後8~12時間;
・期間5:投与後12~20時間;
・期間6:投与後20~32時間(第2の明サイクル);および、
・期間7:投与後32~44時間(第2の暗サイクル)。
【0209】
分析
埋め込まれたテレメトリーデバイスを使用して、44時間の期間にわたって血圧を測定した。主要アウトカムは収縮期血圧であった。
【0210】
測定の非一定のタイミングを反映するように重みづけし、利用可能なデータポイントをすべて使用して統計的分析を行った。経時的な個体内での反復された測定値を考慮するために、治療効果の推定値は、直積自己回帰相関構造(direct product autoregressive correlation structure)を用いた混合モデル(SAS 9.4, SAS Institute, Cary, NC)を使用して、処置間の推定差を使用して計算された。
【0211】
結果
8匹の動物で試験を開始した;しかし、テレメトリートランスミッターは1匹の動物において機能しなかった。その結果、完全なデータは7匹の動物から利用可能であった。
【0212】
以下の表は、処置間の収縮期BP(mmHg)における差を示す:
【0213】
【表5】
【0214】
図1は、処置による期間にわたる平均の収縮期血圧(mmHg)を示す。図2は、処置による期間にわたる平均の拡張期血圧(mmHg)を示す。図3は、処置による期間にわたる平均の心拍数を示す。
【0215】
この非限定的な例では、組み合わせ1が、組み合わせ3と比べて、収縮期血圧の大幅な低下をもたらし、および、組み合わせ2が、組み合わせ3または1のいずれかと比べて、収縮期血圧の大幅な低下をもたらしたことが、結果により実証された。これらの差は、全44時間の観察期間にわたって存続した。組み合わせ1と組み合わせ2の両方が、組み合わせ3と比べて、収縮期血圧の大幅な低下をもたらしたことが、結果により実証された。これらの差は、全44時間の観察期間にわたって存続した。3つの組み合わせ間でDPBの低下における同様の差があり、その組み合わせ間で心拍数の差はなかった。
【0216】
この非限定的な例では、テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、インダパミドの組み合わせと、ロサルタン、ベシル酸アムロジピン、ヒドロクロロチアジドの組み合わせの間の予期しない差が、これらの結果により実証される。具体的には、同等以下の用量で、テルミサルタン、ベシル酸アムロジピン、およびインダパミドの組み合わせは、ロサルタン、ベシル酸アムロジピン、およびヒドロクロロチアジドの組み合わせと比べて、血圧の大幅な低下をもたらした。ベシル酸アムロジピンの用量が組み合わせ2および3で同じであるため、結果は、ベシル酸アムロジピンと平行して提供される場合の、特定のアンジオテンシンII受容体遮断薬と特定の利尿剤(チアジド系利尿剤対チアジド様利尿剤など)の有効性のこれまでに知られていない差を実証する。
【0217】
実施例2:高血圧症の処置のための三重の組み合わせ組成物治療
方法
この試験は、無作為化、プラセボ対照、二重盲検のクロスオーバー試験である。試験は3つの段階に分かれる。第1段階(4週間)中に、参加者を、三重の組み合わせ組成物治療を受ける群、またはプラセボを受ける群のいずれかに無作為化する(1:1)。その後2週間のウォッシュアウト(プラセボ)が続き、その後、参加者は反対の群に割り付けられ、4週間にわたってもう一方の処置を受ける。参加者は、主にオーストラリアのシドニー西部でのコミュニティの一般診療を通じて、コミュニティから募集される。
【0218】
参加者
参加者は、以下の包含基準を満たす場合に適格である:1)18歳以上の成人、2)別々の日の2回の読み取りで、オフィスSBP>140mmHg、および/またはDBP>90mmHg;および、ベースラインの自由行動下SBP>135、および/またはDBP>85;3)高血圧症の医学的処置を受けていない。除外基準には以下が含まれる:三重の組み合わせ組成物中の1つ以上の成分薬物に対する明確な禁忌がない;担当医は、現在の治療の変更が患者を危険にさらすと感じた;重度または加速型高血圧;妊娠;インフォームドコンセントを提供できない;および、予想される平均寿命が3ヶ月未満の医学的疾病。
【0219】
介在
これらの研究のために、各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の50%である三重の組み合わせ、または各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の100%である三重の組み合わせのいずれかを試験する。
【0220】
各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の50%である三重の組み合わせを試験する研究の場合、試験組成物は以下のとおりである。三重の組み合わせ組成物は、所定量で3つの下記成分を含有する単一の封入された丸剤である:テルミサルタン10mg、ベシル酸アムロジピン1.25mg、およびインダパミド0.625mg。プラセボカプセル剤は同一のように見え、かつ三重の組み合わせ組成物中の錠剤と同様の重量のプラセボ錠剤を含有している。
【0221】
各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の100%である三重の組み合わせを試験する研究の場合、試験組成物は以下のとおりである。三重の組み合わせ組成物は、所定量で3つの下記成分を含有する単一の封入された丸剤である:テルミサルタン20mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、およびインダパミド1.25mg。プラセボカプセル剤は同一ように見え、かつ三重の組み合わせ組成物中の錠剤と同様の重量のプラセボ錠剤を含有している。
【0222】
治験全体を通して、三重の組み合わせ組成物またはプラセボである単一の丸剤を、参加者に投与する。患者は、毎日同じ時間に錠剤を服用するように指示され、および、午前中にその錠剤を服用するように奨励されるが、時間帯(午前または午後)については患者の好みである。
【0223】
治験薬はすべて、TGA-cGMP(Therapeutic Goods Australia-certificate of Good Manufacturing Practice)の認可を受けた製造施設によって調製される。適切な場合、丸剤分割デバイスを使用して、粉砕することなく、半分の強度の用量を半減することにより、低強度の用量を得て、これを、用量半減の精度を保証するために計量する。その後、その低強度の用量を、ゼラチンカプセル剤(DBCaps-Capsugel)を使用して封入する。そのカプセル剤を涼しく乾燥した場所に保存し、調剤されるまで、温度ロガーを使用してモニタリングした。
【0224】
処置の割り付けは、試験スタッフと参加者の両方に知らされていない。参加者全員には、治験薬に加えて、高血圧症管理のガイドラインによって推奨される健康なライフスタイルオプションについての教育が提供される。
【0225】
無作為化
コンピューター支援の無作為化の順序が統計学者によって生成され、医薬品包装会社に供給される。この順序は、研究助手、リクルートチーム(recruitment team)、調査者には知らされていない。各患者、つまり、割り付けられた無作為化番号のために、丸剤を、試験の3つの段階に対応する3つのチャイルドレジスタント包装に封入する。包装は同一の外観を有し、すべての患者と研究スタッフの盲検化を確実にする。その後、薬物包装を組織化された順序で処方する。
【0226】
アウトカムおよびデータ収集
主要アウトカムは、自由行動下血圧記録(ABP)を使用した、4週間での平均24時間収縮期血圧の低下である。副次アウトカムは以下のものを含む:
a.4週間での平均24時間拡張期血圧および昼間と夜間のSBPならびにDBPの低下
b.標準化された自動血液測定用カフによって測定されるオフィスSBPとDBPの低下
c.4週間でのコントロールされた血圧を有する割合、<135/85mmHgの24時間のBPおよび<140/90mmHgのオフィスBPとして定義される。
d.検査パラメータによる、有害事象およびあらかじめ指定された有害事象:正常上限の3倍を超えるトランスアミナーゼ(ALT/AST)の上昇、または、ベースラインが上昇していることが分かっている場合は2倍の上昇;血清中クレアチニン;ナトリウム、カリウム、および尿酸のレベルから推定される、糸球体濾過率の>20%の低下;
e.許容性および容認性の評価
【0227】
患者は、24時間のABPモニタリングを4回受ける-ベースライン(治験薬を服用していない)、4週間(第1相薬物を服用)、6週間(プラセボを服用)、および10週間(第3相薬物を服用)。不便さを最小限に抑えるために、患者はABPのために研究所を紹介される。ABPユニットは、メーカーの仕様に従って、研究所によって一定間隔でキャリブレーションされる。変動を最小限に抑えるために、同じブランドのデバイスを使用して、同じ収集センターからフォローアップの読み取りが繰り返される。参加者には、旅費および駐車費用をカバーするためにわずかな金額が払い戻される。試験薬物および調査は、無料で参加者に提供される。OMRON T9P(HEM-759-C1)を使用して、各来院ごとにオフィスBPを3回記録する。第2回目と第3回目の読み取り値を、試験分析のために平均化する。加えて、4週目および10週目に、患者に生化学物質副作用を評価するための血液検査を行い、臨床的副作用についてアンケートを実施し、および、自己報告および丸剤の数によってコンプライアンスを評価する。このアンケートに回答する時、患者は処置の割り付けを知らされていないままである。
【0228】
薬物許容性および容認性も、試験の終わりに評価する。有害事象をすべて記録する。加えて、降圧剤と関連する可能性がある臨床的有害事象:めまい、視力障害、失神/虚脱、胸痛/狭心症、息切れ、咳、喘鳴、足の浮腫(pedal oedema)、発疹、かゆみについて、具体的に質問する。
【0229】
本治験は、臨床医学、治験、および統計学の専門知識を有する2人のコアメンバーからなる、単純化されたデータの安全性と管理の委員会を有する。10人の患者が無作為化される時に、治験の安全性を検討するために1回の会議が開かれ、試験を継続するように助言される。
【0230】
統計考察
50人の患者の被験者数は、フォローアップに対する10%の損失の可能性を考慮に入れ、患者内差のSDが12mmHgであると仮定すると、介入と対照との間の12mmHgのSBP差を検出するために、p=0.05で90%の検出力を提供するように計画される。
【0231】
統計的手法
分析は、治療を企図して行なわれる。すべての検定は両側であり、αの名義尺度は5%である。すべての統計的分析は、予後共変量(prognostic covariates)で未調整である。期間中に服用された丸剤(薬)および飲み忘れた薬に関するデータを使用して、治験薬に対するコンプライアンスを報告する。
【0232】
KenwardとRogerのアプローチ(Kenward MG, Roger JH. The use of baseline covariates in crossover studies. Biostatistics 2010; 11(1): 1-17)に従って、線形混合モデルを使用して、各処置期間のベースラインからの血圧の変化に対する処置の効果を推定する。各処置期間(週0、週6)の初めに集められたベースラインレベルを適切に調節するために、この方法は、すべての測定値(両方の期間のベースラインおよびフォローアップ)をアウトカムとして使用するが、個体内の測定値間の共分散を考慮する(Liu GF, Lu K, Mogg R, Mallick M, Mehrotra DV. Should baseline be a covariate or dependent variable in analyses of change from baseline in clinical trials? Stat Med 2009; 28(20): 2509-30)。期間(第1/第2)、測定のタイプ(ベースライン/最終)、および、受けた処置(プラセボ/三重の組み合わせ組成物)を示す変数間の線型対比は、プラセボと比較して、血圧の変化に対する三重の組み合わせ組成物の効果の不偏推定値を生成する。利用可能なすべてのデータがモデルに含まれ、欠測データは補完されない。患者がある時期のデータを欠いている場合、利用可能な期間からのデータが使用される。治療効果が変化するか否かを確かめるために、両方の期間から利用可能なデータを有する患者だけを含んだ感度分析を実施する。さらに、より少ない被験者数に最適なKenwardおよびRogerの分母の自由度を調整する(Kenward MG, Roger JH. An improved approximation to the precision of fixed effects from restricted maximum likelihood. Computational Statistics & Data Analysis 2009; 53(7): 2583-95)。
【0233】
キャリーオーバーについての試験は、効果として順序を用いる主要アウトカムの対応のないt検定を使用する。同じ患者の期間1の主要アウトカムを期間2の主要アウトカムと比較する、対応のあるt検定を使用して、時期効果を試験する。通常の対応のあるt検定を使用して感度分析も実施し、各期間のベースラインレベルを無視して、同じ患者からの異なる期間(異なる処置)の間の主要アウトカムを比較する。
【0234】
ベースライン値を有する連続的な副次評価項目(例えば、昼間/夜間の自由行動下SBP/DBP)を、主要評価項目と同様に分析する。各期間のベースライン値がない他の連続変数を、対応のあるt検定を用いて分析する。すべての有害事象の回数および割合が報告される。感度分析として、分析は、完全ケース(つまり、各測定期間の完全なデータ)で繰り返される。
【0235】
年齢(<=60歳vs.>60歳)、性別、およびBMI(<=30kg/mvs.<30kg/m)と、治療効果との相互作用についての試験。各変数のサブグループ解析も行う。すべての分析は、ソフトウェア上でSAS 9.4(Cary、NC、USA)を使用して実施される。
【0236】
実施例3:高血圧症の処置のための低用量組み合わせ組成物vs.標準用量単独療法の比較試験
目標
この試験の主目標は、低用量併用療法による処置を始めることが、高血圧症患者において現在のガイドラインに従って標準用量単独療法を始めることと比較して、血圧をより有効に、かつより少ない副作用を伴って低下させるか否かを、二重盲目の無作為対照比較試験で調査することである。第2の目標は、このアプローチが安全であり、かつ標準治療と比較して副作用が少ないか否かを評価することである。
【0237】
研究設計
これは、グレード1と2の本態性高血圧の650人の患者を対象とした12週間の二重盲検無作為化比較試験(1:1)になる。被験体を、現行のオーストラリアの高血圧症ガイドラインに従って、中央のコンピューターベース無作為化サービスによって、三重の組み合わせ組成物による初期治療またはアンジオテンシン受容体遮断薬(ARB)に無作為化した(追加オプションとして、必要に応じてカルシウムチャネル遮断薬(CCB)を含める)。主要アウトカムは、12週間での、標準化された自動BPカフを使用した平均収縮期血圧の低下である。副次アウトカムは以下のものを含む:6週間、12週間でのコントロールされた血圧を有する割合、自由行動下血圧(ABP)測定値、および容認性/有害事象の発生
【0238】
適格基準
包含基準は以下のとおりである:
-成人(≧18歳)
-処置未経験、または現在処置中ではない(すなわち、直近4週間は服用していない)、1つのBP低下薬(アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンギオテンシン受容体遮断薬、カルシウムチャネル遮断薬、β-遮断薬、アルドステロン拮抗薬、α-遮断薬)を服用している
-1週間以上あけて2回文書で記録されたSBP140-179mmHgおよび/またはDBP90-109mmHg
-上記測定値の少なくとも1つは、自動BPデバイスを用いて試験スタッフにより文書で記録されるか、または、24時間自由行動下BPモニタリングで昼間の平均SBP≧135mmHgおよび/またはDBP≧85mmHgとして記録されるべきである
-これらの測定値の少なくとも1つは最新(直近12週間)のものであるべきである
-無作為化の12週間以内に文書で記録された、24時間自由行動下BPモニタリングの昼間の平均SBP≧135mmHgおよび/またはDBP≧85mmHg。
除外基準は以下のとおりである:
-テルミサルタン、アムロジピン、またはインダパミドへの禁忌
-高血圧症、例えば、腎動脈狭窄症に関する二次的要因の証拠;有意な腎臓機能障害(eGRF<50)、血清カリウムの上昇(研究所の正常範囲)
-妊娠中の女性、授乳中の女性、および/または妊娠可能であり、試験の間、医学的に許容可能な形態の避妊を使用していない女性(薬理学的または障害式避妊法)
-試験チーム/かかりつけ医の意見では、アウトカム評価を含む試験の実施を妨げる可能性がある併発疾患、物理的な損傷、または精神状態
-同時介入医学的調査あるいは臨床試験への参加。介入を伴わない観察研究、自然歴研究、および/または疫学研究の患者が適格である
-参加者の責任のあるかかりつけ医あるいは他の責任のある医師は、参加者が現在の単独療法を切り替えることが適切ではないと考えている
-書面によるインフォームドコンセントを提供できないか、または提供することを望まない
-24時間自由行動下BPを含む試験手順を完了することができない
-併用療法への明確な適応
【0239】
試験処置
これらの研究のために、各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の50%である三重の組み合わせ、または各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の100%である三重の組み合わせのいずれかを試験する。
【0240】
各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の50%である三重の組み合わせを試験する研究の場合、試験組成物は以下のとおりである。包含基準を満たす患者は以下に無作為化される:1)以下の3つの成分を含む組み合わせ丸剤-テルミサルタン10mg、ベシル酸アムロジピン1.25mg、およびインダパミド0.625mg;または、2)テルミサルタン40mg。
【0241】
各成分が最低高血圧症治療用量(LHTD)の100%である三重の組み合わせを試験する研究の場合、試験組成物は以下のとおりである。包含基準を満たす患者は以下に無作為化される:1)以下の3つの成分を含む組み合わせ丸剤-テルミサルタン20mg、ベシル酸アムロジピン2.5mg、およびインダパミド1.25mg;または、2)テルミサルタン40mg。
【0242】
現在単独療法を受けている患者は、本試験処置を受けている間は、その療法を中止するように求められる。6週間で、BPがいずれかの群で140/90mmHgを超える場合、ベシル酸アムロジピン(5mg)が試験スタッフにより加えられる。
【0243】
アウトカム
主要アウトカムは、ベースライン値で調整された12週間での平均の自動オフィス収縮期血圧における群間の差である。
【0244】
副次アウトカムは下記を含む:
-24時間自由行動下血圧測定値
12週間での平均24時間SBPおよびDBPにおける群間差
0~12週間の24時間SBPおよびDBPにおける平均変化における群間差
12週間での平均の昼間SBPおよびDBPにおける群間差
12週間での平均の夜間のSBPおよびDBPにおける群間差
昼間、夜間、および24時間のBP負荷(load)における群間の差(NHFA Guide to management of hypertension 2008に従った、普通の昼間、夜間、および24時間の値より上の血圧曲線下面積のパーセンテージ)
夜間血圧非下降例(non-dippers)の割合(夜間BPは、NHFA Guide to management of hypertension 2008に従って、平均昼間BPより10%以下低い)と、BPの変動係数(O’Brien, E., G. Parati, and G. Stergiou, Hypertension, 2013. 62(6): p. 988-94)における群間差
-三重の群対vs対照群における他の血圧測定値:
ベースライン~12週間までの平均拡張期血圧の変化
6週間および12週間での高血圧症の制御(SBP<140mmHgおよびDBP<90mmHgを有する%)
6週間でステップアップ処置(step-up treatment)を必要としない割合、両方のBP制御(上に定義される)があり、有害事象がない割合。
SBPおよびDBPの変動性における群間差
-容認性
関連する可能性のある副作用(めまい、視力障害、失神/虚脱/転倒、胸痛/狭心症、息切れ、咳、喘鳴、足首浮腫、発疹、かゆみ、痛風、高カリウム血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症、その他)における群間差
平均のカリウム、尿酸、血糖、コレステロールと分画、ALT、AST、UACR(尿中アルブミン対クレアチニンの比)、およびクレアチニンレベルにおける群間差。
処置を中止した患者における群間差。
【0245】
統計法
試験結果の分析はすべて、治療企図の原則に従って行われる。12週間での収縮期血圧(SBP)の変化の主要分析を、共変量として処置群とベースラインSBPとを含む共分散分析(ANCOVA)を使用して実施する。連続的な副次アウトカムを同様に分析する。さらなる分析は、ベースライン測定と同様に、処置群、来院、および来院相互作用による処置を含む、長期モデルの6週間と12週間の測定値の両方を含む。一般化推定方程式を使用して、患者内相関をモデル化する。同様のアプローチを、直線回帰の代わりに使用される対数二項回帰を用いて、二値エンドポイント(例えば、高血圧症制御)に適用する。ベースライン血圧、性別、年齢、および高血圧症治療歴を含む、事前に定義されたサブ群の分析も行う。非盲解除前に、詳細な分析計画を作成する。
【0246】
実施例4:医薬組成物1
以下の医薬組成物は、以下の表に示されるように、指定された成分および用量で調製される。
【0247】
【表6】
【0248】
実施例5:医薬組成物2
以下の医薬組成物は、以下の表に示されるように、指定された成分および用量で調製される。
【0249】
【表7-1】
【0250】
【表7-2】
【0251】
実施例6:医薬組成物3
以下の医薬組成物は、以下の表に示されるように、指定された成分および用量で調製される。
【0252】
【表8-1】
【0253】
【表8-2】
【0254】
実施例7:片頭痛を有する被験者の血圧およびコレステロールに対する効果を評価するための、低用量の組み合わせ組成物vs標準用量の単独療法とプラセボの比較試験
目標
二重盲検無作為化要因試験(double blind randomized factorial trial)で、低用量組み合わせのBPおよびコレステロール低下処置が、BPおよびLDLのレベルを下げるか否かを調査すること、ならびに、参加する被験体の間で介入の安全性を判定すること。
研究設計:片頭痛を有する参加者における、12週間の二重盲検無作為化比較3x3要因試験:参加者を、BP群(低用量のテルミサルタン、アムロジピン、インダパミドvs.標準用量のプロプラノロールvs.プラセボ)と、コレステロール低下群(低用量のロスバスタチンおよびエゼチミブvsシンバスタチンvs.プラセボ)とに無作為化した。4週間のスクリーニング期間と、試験後さらに4週間の観察期間があった。
【0255】
適格基準
包含基準は以下のとおりであった:
・IHS ICHD-3診断基準ICHD 3bによる片頭痛(典型的な前兆の有無に関わらず)
・被験体によって自己報告される、過去3ヶ月(90日)にわたって平均して、片頭痛がある日が1か月で2~14日であること
・片頭痛の症状が、試験の登録前の≧1年間に存在していなければならない
・片頭痛の症状の発症が50歳以前に起こらなければならない。
・18~65歳の間の成人
・オフィスSBP≧120mmHgおよび/またはDBP≧75mmHg(第2回と第3回の読み取り値の平均)
・この治験で使用される投与量での試験薬物のいずれにも明確な禁忌がない(試験薬物に対して禁忌を示さない限り、被験体は他の予防用および治療用薬物を服用してもよい。患者は、試験処置と同じクラスの薬物を服用している場合、適格である。)
・試験責任医師によって決定されるように医学的に安定している。
・同時に片頭痛予防薬を服用している場合、試験責任医師の裁量で安定した用量を服用している
・試験期間中、現在の片頭痛予防薬を継続する意思がある
・経口薬を服用し、薬物投与計画を順守し、試験期間にわたって試験手順を実施することができる。
【0256】
除外基準は以下のとおりであった:
・テルミサルタン、アムロジピン、インダパミド、ロスバスタチン、エゼチミブ、シンバスタチン、またはプロプラノロールのうちいずれかに対する禁忌
・アンギオテンシン受容体遮断薬、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、カルシウムチャネル遮断薬、利尿剤、またはスタチンを同時に服用すること
・試験薬物の任意の1つ以上への明確な適応
・被験体は群発性頭痛の既往歴を有する。
・頭痛のない片頭痛前兆、脳幹性前兆を伴う片頭痛、片麻痺性片頭痛、または慢性片頭痛をもっぱら有する被験体
・IHS基準による薬物乱用頭痛
・妊娠中の女性患者、授乳中の女性患者、または、子どもを産むことできる場合、適切な避妊を行っていない女性患者
・試験責任医師によって決定される、影響を与える可能性のある慢性の医学的疾患(例えば、ループス)
・昨年内のアルコールまたは薬物乱用
・責任医師の判断で試験の実施を妨げる可能性があるか、または参加に対して禁忌を示す、任意の現在の病状あるいは精神状態
・スクリーニングでの異常なクレアチニンまたは電解質。
・インフォームドコンセントを提供できない。
・過去3ヶ月にボツリヌス毒素注射または神経刺激を用いた片頭痛の処置。
・現在または過去3ヶ月内の介入医学的調査あるいは臨床試験への参加。介入を伴わない観察研究、自然歴研究、および/または疫学研究の被験者が適格である。
【0257】
研究設計:12週間の二重盲検無作為化比較3x3要因試験:参加者を、BP群(低用量のテルミサルタン、アムロジピン、インダパミドvs標準用量のプロプラノロールvsプラセボ)と、コレステロール低下群(低用量のロスバスタチンおよびエゼチミブvsシンバスタチンvsプラセボ)とに無作為化した。4週間のスクリーニング期間、および試験後さらに4週間の観察期間があった。
【0258】
【表9】
【0259】
参加者を、コンピューターで生成された無作為化スケジュールによる割り付けを用いて、BP群(低用量のテルミサルタン、アムロジピン、インダパミドvs標準用量のプロプラノロールvsプラセボ)と、コレステロール群(低用量のロスバスタチンおよびエゼチミブvsシンバスタチンvsプラセボ)とに無作為に割り付けた。群1は、低用量BP低下の組み合わせと低用量コレステロール低下の組み合わせを受けた(つまり、テルミサルタン20mg+アムロジピン2.5mg+インダパミド1.25mg+ロスバスタチン10mg+エゼチミブ10mg(組成物N))。群2は、低用量BP低下の組み合わせとシンバスタチンを受けた(つまり、テルミサルタン20mg+アムロジピン2.5mg+シンバスタチン)。群3は、低用量BP低下の組み合わせとプラセボを受けた(つまり、テルミサルタン20mg+アムロジピン2.5mg+プラセボ)。群4は、低用量コレステロール低下の組み合わせとプロプラノロールを受けた(つまり、ロスバスタチン10mg+エゼチミブ10mg+プロプラノロール)。群5は、プロプラノロール+シンバスタチンを受けた。群6は、プロプラノロール+プラセボを受けた。群7は、低用量コレステロール低下の組み合わせとプラセボを受けた(つまり、ロスバスタチン10mg+エゼチミブ10mg+プラセボ)。群8は、プラセボ+シンバスタチンを受けた。群9は、2重のプラセボを受けた。
【0260】
無作為化の割り付けは、主要な研究統計学者および治験薬のメーカー以外のすべての参加者ならびに試験チームメンバーには知らされなかった。すべての個々の薬物を過剰に包み、同一のパッケージング、ラベル、投与スケジュールでは分からないようにした。
【0261】
試験処置
【0262】
低用量BP低下の組み合わせ=テルミサルタン20mg+アムロジピン2.5mg+インダパミド1.25mg、1日1回
【0263】
低用量コレステロール低下の組み合わせ=ロスバスタチン10mg+エゼチミブ10mg、1日1回
【0264】
プロプラノロール用量=160mg/日、1日1回
【0265】
シンバスタチン用量=20mg/日、1日1回
【0266】
アウトカム
血圧とコレステロールのアウトカム:
1.DBPとSBPの変化
2.LDLの変化
【0267】
副次アウトカム:
1.容認性:
a.関連する可能性のある副作用(めまい、視力障害、失神/虚脱/転倒、足首浮腫、発疹、かゆみ、痛風、高カリウム血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症、筋痛、不眠症、悪夢、リバウンド高血圧)における群間差
b.処置を中止した患者における群間差
2.安全性:任意の重度の有害事象(SAE)を有する割合
3.服薬アドヒアランス:自己報告された測定値、丸剤数。
【0268】
BP測定:
Australian National Heart Foundationの推奨に従って、オフィスBPを測定した。参加者を着席した姿勢で5分間休ませ、適切なカフサイズを選択し、Omron HEM907モニターまたは同等の検証済みの自動デジタルBPモニターを使用して、BPの3つの測定値を記録した。自動オフィスBP測定の原則が適用され、それにより、患者はBP記録中に一人にされた。
【0269】
実験室試験:
カリウム(K+)、ナトリウム(Na+)、血清中クレアチニン、およびLDLを、スクリーニング時と、12週間の処置の終わりのフォローアップ来院時に測定した。
【0270】
安全性:
参加者全員は、インフォームドコンセント時からフォローアップ期間の終わりまでSAEおよび特に注目すべき有害事象(AESI)を報告し、症例報告で報告した。含まれるAESIは以下である:
・めまい
・低血圧症
・足浮腫
・頭痛
・筋痙攣
・徐脈
・潮紅
・過敏性反応(発疹、かゆみ)
・胃腸の病気
・筋痛
・失神/虚脱/転倒
・痛風
・不眠症
・悪夢
・リバウンド高血圧
・胸部絞扼感/胸痛
・振戦/ふるえ
・不整脈/頻脈
【0271】
統計法
統計的および分析的な計画
【0272】
試験結果のすべての分析は、治療企図の原則に従って行われた。共変量として処置群とベースライン値を含むANCOVAを使用して、12週間でのSBPとLDL-コレステロールなどの連続的な結果の分析を実施した。さらなる分析は、ベースライン測定値だけでなく、処置群、来院、および来院相互作用による処置を含む長期モデルにおける中間測定値を含んでいた。一般化推定方程式を使用して、患者内相関をモデル化した。同様のアプローチを、直線回帰の代わりに使用される対数二項回帰を用いて、二値エンドポイントに適用した。事前に定義されたサブ群の分析、ベースラインBP、ベースラインLDL、性別、および年齢もあった。
【0273】
被験者数の決定
【0274】
60人の参加者を各BP低下群に、60人の参加者を各LDL低下群に無作為化し、試験は、SDが13であると仮定して、各群間の7mmHgのSBP差を検出するために、p=0.05で80%の検出力と;SDが0.7mmol/lであると仮定して、0.5mmol/lのLDL差を検出するために、p=0.05で80%の検出力とを有していた。リクルートに関する課題を考慮すると、十分な被験者数は達成されなかった。
【0275】
【表10】
【0276】
結果
【0277】
【表11-1】
【0278】
【表11-2】
【0279】
【表11-3】
【0280】
【表11-4】
【0281】
【表12】
【0282】
【表13-1】
【0283】
【表13-2】
【0284】
【表14】
【0285】
【表15】
【0286】
【表16】
【0287】
【表17-1】
【0288】
【表17-2】
【0289】
【表18-1】
【0290】
【表18-2】
【0291】
【表18-3】
【0292】
【表18-4】
【0293】
【表18-5】
【0294】
【表18-6】
【0295】
【表18-7】
【0296】
【表18-8】
【0297】
追加の実施形態
【0298】
実施形態は以下の実施形態1-161を含む。
【0299】
実施形態1.医薬組成物であって、前記医薬組成物は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、(a)、(b)、および(c)の各々の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、および、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む、医薬組成物。
【0300】
実施形態2.上記医薬組成物は、血圧低下活性薬剤の血圧低下の組み合わせを含み、ここで、上記血圧低下活性薬剤は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬を含む、実施形態1に記載の医薬組成物。
【0301】
実施形態3.上記医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、またはその薬学的に許容可能な塩を本質的に含まない、実施形態1または2に記載の医薬組成物。
【0302】
実施形態4.上記医薬組成物はβ-遮断薬、またはその薬学的に許容可能な塩を本質的に含まない、実施形態1-3のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0303】
実施形態5.上記医薬組成物は、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態1-4のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0304】
実施形態9.上記医薬組成物は血小板機能変更剤を本質的に含まない、実施形態5に記載の医薬組成物。
【0305】
実施形態10.上記血小板機能変更剤は、アスピリン、チクロピジン、ジピリダモール、クロピドグレル、アブシキシマブ、またはイブプロフェンである、実施形態9に記載の医薬組成物。
【0306】
実施形態11.上記血小板機能変更剤はアスピリンである、実施形態9または10に記載の医薬組成物。
【0307】
実施形態12.上記医薬組成物は血清ホモシステイン低下剤を本質的に含まない、実施形態5に記載の医薬組成物。
【0308】
実施形態13.上記血清ホモシステイン低下剤は、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、またはそれらの組み合わせである、実施形態12に記載の医薬組成物。
【0309】
実施形態14.上記血清ホモシステイン低下剤は葉酸である、実施形態12または13に記載の医薬組成物。
【0310】
実施形態15.上記利尿剤はアジド系利尿剤である、実施形態1-14のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0311】
実施形態16.上記チアジド系利尿剤は、アルチジド、ベンドロフルメサイアザイド、クロロサイアザイド、シクロペンチアジド、シクロチアジド、エピチジド、ヒドロクロロチアジド、ヒドロフルメチアジド、メブチジド、メチクロチアジド、ポリチアジド、トリクロルメチアジド、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態15に記載の医薬組成物。
【0312】
実施形態17.上記チアジド系利尿剤はヒドロクロロチアジドである、実施形態16に記載の医薬組成物。
【0313】
実施形態18.上記利尿剤はチアジド様利尿剤である、実施形態1-14のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0314】
実施形態19.上記チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態18に記載の医薬組成物。
【0315】
実施形態20.上記チアジド様利尿剤は、インダパミドまたはその水和物である、実施形態19に記載の医薬組成物。
【0316】
実施形態21.上記チアジド様利尿剤はインダパミドである、実施形態20に記載の医薬組成物。
【0317】
実施形態22.上記チアジド様利尿剤はクロルサリドンである、実施形態19に記載の医薬組成物。
【0318】
実施形態23.上記利尿剤はループ利尿剤である、実施形態1-14のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0319】
実施形態24.上記ループ利尿剤は、フロセミド、ブメタニド、エタクリン酸、エトゾリン、ムゾリミン、オゾリノン、ピレタニド、チエニル酸、トラセミド、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態23に記載の医薬組成物。
【0320】
実施形態25.上記利尿剤は、ジクロルフェナミド、アミロライド、パマブロム、マンニトール、アセタゾラミド、メタゾラミド、スピロノラクトン、トリアムテレンあるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態1-14のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0321】
実施形態26.上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態1-25のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0322】
実施形態27.上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である、実施形態26に記載の医薬組成物。
【0323】
実施形態28.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態27に記載の医薬組成物。
【0324】
実施形態29.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬は、イルベサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態1-28のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0325】
実施形態30.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンである、実施形態29に記載の医薬組成物。
【0326】
実施形態31.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施形態29に記載の医薬組成物。
【0327】
実施形態32.上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である、実施形態1-31のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0328】
実施形態33.上記利尿剤はチアジド系利尿剤であり、上記チアジド系利尿剤の用量は、上記チアジド系利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0329】
実施形態34.上記チアジド系利尿剤はヒドロクロロチアジドであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約6.25mgである、実施形態33に記載の医薬組成物。
【0330】
実施形態35.上記利尿剤はチアジド様利尿剤であり、上記チアジド様利尿剤の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0331】
実施形態36.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約0.625mgである、実施形態35に記載の医薬組成物。
【0332】
実施形態37.上記チアジド様利尿剤はクロルサリドンである、上記クロルサリドンの用量は約12.5mgである、実施形態35に記載の医薬組成物。
【0333】
実施形態38.上記利尿剤はループ利尿剤であり、上記ループ利尿剤の用量は、上記ループ利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0334】
実施形態39.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態1-38のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0335】
実施形態40.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態39に記載の医薬組成物。
【0336】
実施形態41.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態1-40のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0337】
実施形態42.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記イルベサルタンの用量は約37.5mgである、実施形態41に記載の医薬組成物。
【0338】
実施形態43.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は約10mgである、実施形態41に記載の医薬組成物。
【0339】
実施形態44.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記利尿剤はヒドロクロロチアジドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0340】
実施形態45.上記イルベサルタンの用量は約30mg~約45mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約5mg~約7.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態44に記載の医薬組成物。
【0341】
実施形態46.上記イルベサルタンの用量は約37.5mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約6.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態45に記載の医薬組成物。
【0342】
実施形態47.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はヒドロクロロチアジドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0343】
実施形態48.上記テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約5mg~約7.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態47に記載の医薬組成物。
【0344】
実施形態49.上記テルミサルタンの用量は約10mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約6.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態48に記載の医薬組成物。
【0345】
実施形態50.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0346】
実施形態51.上記イルベサルタンの用量は約30mg~約45mgであり、上記インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態50に記載の医薬組成物。
【0347】
実施形態52.上記イルベサルタンの用量は約37.5mgであり、上記インダパミドの用量は約0.625mgであり、上記アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態51に記載の医薬組成物。
【0348】
実施形態53.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0349】
実施形態54.上記テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、上記インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態53に記載の医薬組成物。
【0350】
実施形態55.上記テルミサルタンの用量は約10mgであり、上記インダパミドの用量は約0.625mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態54に記載の医薬組成物。
【0351】
実施形態56.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はクロルサリドンであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0352】
実施形態57.上記テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、上記クロルサリドンの用量は約10mg~約15mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態56に記載医薬組成物。
【0353】
実施形態58.上記テルミサルタンの用量は約10mgであり、上記クロルサリドンの用量は約12.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態57に記載の医薬組成物。
【0354】
実施形態59.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記利尿剤はクロルサリドンであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態32に記載の医薬組成物。
【0355】
実施形態60.上記イルベサルタンの用量は約30mg~約45mgであり、上記クロルサリドンの用量は約10mg~約15mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態59に記載の医薬組成物。
【0356】
実施形態61.上記イルベサルタンの用量は約37.5mgであり、上記クロルサリドンの用量は約12.5mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態60に記載の医薬組成物。
【0357】
実施形態62.上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約60%~約80%である、実施形態1-31のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0358】
実施形態63.上記利尿剤はチアジド系利尿剤であり、上記チアジド系利尿剤の用量は、上記チアジド系利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0359】
実施形態64.上記チアジド系利尿剤はヒドロクロロチアジドであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約8.25mgである、実施形態63に記載の医薬組成物。
【0360】
実施形態65.上記利尿剤はチアジド様利尿剤であり、上記チアジド様利尿の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0361】
実施形態66.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約0.825mgである、実施形態65に記載の医薬組成物。
【0362】
実施形態67.上記チアジド様利尿剤はクロルサリドンであり、上記クロルサリドンの用量は約16.5mgである、実施形態65に記載の医薬組成物。
【0363】
実施形態68.上記利尿剤はループ利尿剤であり、上記ループ利尿剤の用量は、上記ループ利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0364】
実施形態69.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である、実施形態62-68のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0365】
実施形態70.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態69に記載の医薬組成物。
【0366】
実施形態71.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約66%である、実施形態62-70のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0367】
実施形態72.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記イルベサルタンの用量は約49.5mgである、実施形態71に記載の医薬組成物。
【0368】
実施形態73.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は約13.2mgである、実施形態71に記載の医薬組成物。
【0369】
実施形態74.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記利尿剤はヒドロクロロチアジドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0370】
実施形態75.上記イルベサルタンの用量は約45mg~約60mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約7.5mg~約10mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである、実施形態74に記載の医薬組成物。
【0371】
実施形態76.上記イルベサルタンの用量は約49.5mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約8.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態75に記載の医薬組成物。
【0372】
実施形態77.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はヒドロクロロチアジドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0373】
実施形態78.上記テルミサルタンの用量は約12mg~約16mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約7.5mg~約10mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである、実施形態77に記載の医薬組成物。
【0374】
実施形態79.上記テルミサルタンの用量は約13.2mgであり、上記ヒドロクロロチアジドの用量は約8.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態78に記載の医薬組成物。
【0375】
実施形態80.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0376】
実施形態81.上記イルベサルタンの用量は約45mg~約60mgであり、上記インダパミドの用量は約0.75mg~約1.0mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである、実施形態80に記載の医薬組成物。
【0377】
実施形態82.上記イルベサルタンの用量は約49.5mgであり、上記インダパミドの用量は約0.825mgであり、上記アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態81に記載の医薬組成物。
【0378】
実施形態83.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0379】
実施形態84.上記テルミサルタンの用量は約12mg~約16mgであり、上記インダパミドの用量は約0.75mg~約1.0mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである、実施形態83に記載の医薬組成物。
【0380】
実施形態85.上記テルミサルタンの用量は約13.2mgであり、上記インダパミドの用量は約0.825mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態84に記載の医薬組成物。
【0381】
実施形態86.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はクロルサリドンであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0382】
実施形態87.上記テルミサルタンの用量は約12mg~約16mgであり、上記クロルサリドンの用量は約15mg~約20mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである、実施形態86に記載の医薬組成物。
【0383】
実施形態88.上記テルミサルタンの用量は約13.2mgであり、上記クロルサリドンの用量は約16.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態87に記載の医薬組成物。
【0384】
実施形態89.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はイルベサルタンであり、上記利尿剤はクロルサリドンであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態62に記載の医薬組成物。
【0385】
実施形態90.上記イルベサルタンの用量は約45mg~約60mgであり、上記クロルサリドンの用量は約15mg~約20mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.5mg~約2mgである、実施形態89に記載の医薬組成物。
【0386】
実施形態91.上記イルベサルタンの用量は約49.5mgであり、上記クロルサリドンの用量は約16.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.65mgである、実施形態90の医薬組成物。
【0387】
実施形態92.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、および上記カルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、または上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態1-91のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0388】
実施形態93.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態92に記載の医薬組成物。
【0389】
実施形態94.上記利尿剤の用量は、利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態92に記載の医薬組成物。
【0390】
実施形態95.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態92に記載の医薬組成物。
【0391】
実施形態96.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、利尿剤、およびカルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、または上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態92-95のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0392】
実施形態97.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態96に記載の医薬組成物。
【0393】
実施形態98.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態97に記載の医薬組成物。
【0394】
実施形態99.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態98に記載の医薬組成物。
【0395】
実施形態100.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態99に記載の医薬組成物。
【0396】
実施形態101.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態96に記載の医薬組成物。
【0397】
実施形態102.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態101に記載の医薬組成物。
【0398】
実施形態103.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、および上記カルシウムチャネル遮断薬のいずれか1つの用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、または上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態92-95のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0399】
実施形態104.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態103に記載の医薬組成物。
【0400】
実施形態105.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態104に記載の医薬組成物。
【0401】
実施形態106.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態103に記載の医薬組成物。
【0402】
実施形態107.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態106に記載の医薬組成物。
【0403】
実施形態108.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態103に記載の医薬組成物。
【0404】
実施形態109.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態108に記載の医薬組成物。
【0405】
実施形態110.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、および上記カルシウムチャネル遮断薬のいずれか2つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、または上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態1-91のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0406】
実施形態111.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態110に記載の医薬組成物。
【0407】
実施形態112.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態110に記載の医薬組成物。
【0408】
実施形態113.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約250%で置換される、実施形態110に記載の医薬組成物。
【0409】
実施形態114.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、および上記カルシウムチャネル遮断薬のいずれか2つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、または上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態110-113のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0410】
実施形態115.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態114に記載の医薬組成物。
【0411】
実施形態116.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態115に記載の医薬組成物。
【0412】
実施形態117.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態114に記載の医薬組成物。
【0413】
実施形態118.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態117に記載の医薬組成物。
【0414】
実施形態119.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%で置換される、実施形態114に記載の医薬組成物。
【0415】
実施形態120.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%で置換される、実施形態119に記載の医薬組成物。
【0416】
実施形態121.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、および上記カルシウムチャネル遮断薬のいずれか2つの用量は、アンジオテンシンII受容体遮断薬、上記利尿剤、または上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態110-113のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0417】
実施形態122.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態121に記載の医薬組成物。
【0418】
実施形態123.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態122に記載の医薬組成物。
【0419】
実施形態124.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態121に記載の医薬組成物。
【0420】
実施形態125.上記利尿剤の用量は、上記利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態124に記載の医薬組成物。
【0421】
実施形態126.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約150%~約250%で置換される、実施形態121に記載の医薬組成物。
【0422】
実施形態127.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約200%で置換される、実施形態126に記載の医薬組成物。
【0423】
実施形態128:医薬組成物であって、前記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ならびに、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む、医薬組成物。
【0424】
実施形態129:上記医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬またはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態128に記載の医薬組成物。
【0425】
実施形態130:上記チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態128または129に記載の医薬組成物。
【0426】
実施形態131:上記チアジド様利尿剤は、インダパミドまたはその水和物である、実施形態130に記載の医薬組成物。
【0427】
実施形態132:上記チアジド様利尿剤はインダパミドである、実施形態131に記載の医薬組成物。
【0428】
実施形態133:上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態128-132のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0429】
実施形態134:上記カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である、実施形態133に記載の医薬組成物。
【0430】
実施形態135:上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態134に記載の医薬組成物。
【0431】
実施形態136:上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である、実施形態128-135のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0432】
実施形態137:上記チアジド様利尿剤の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態128-136のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0433】
実施形態138:上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約1.25mgである、実施形態137に記載の医薬組成物。
【0434】
実施形態139:上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態128-138のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0435】
実施形態140:上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、実施形態139に記載の医薬組成物。
【0436】
実施形態141:上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態128-139のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0437】
実施形態142:上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は、上記テルミサルタンの最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態128-140のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0438】
実施形態143:上記テルミサルタンの用量は約20mgである、実施形態142に記載の医薬組成物。
【0439】
実施形態144:上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施形態136に記載の医薬組成物。
【0440】
実施形態145:上記テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、上記インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである、実施形態144に記載の医薬組成物。
【0441】
実施形態146:上記テルミサルタンの用量は約20mgであり、上記インダパミドの用量は約1.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、実施形態145に記載の医薬組成物。
【0442】
実施形態147.(a)、(b)、および(c)は1つの製剤で提供される、実施形態1-146のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0443】
実施形態148.(a)、(b)、および(c)はそれぞれ、別個の製剤で提供される、実施形態1-146のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0444】
実施形態149.(a)、(b)、(c)のうち2つが1つの製剤で提供される、実施形態1-146のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0445】
実施形態150.上記医薬組成物は、丸剤、錠剤、またはカプセル剤の形態である、実施形態1-149のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0446】
実施形態151.上記医薬組成物は経口投与に適している、実施形態1-50のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0447】
実施形態152:実施形態1-151のいずれか1つに記載の医薬組成物を被験体に投与する工程を含む、被験体の高血圧症を処置する方法。
【0448】
実施形態153.処置は、約140mmHg未満の収縮期血圧(SBP)を結果としてもたらす、実施形態152に記載の方法。
【0449】
実施形態154.処置は、約10mmHg以上の収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす、実施形態151または152に記載の方法。
【0450】
実施形態155.処置は、約90mmHg未満の拡張期血圧(DBP)を結果としてもたらす、実施形態151-154のいずれか1つに記載の方法。
【0451】
実施形態156.処置は、約5mmHg以上の拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす、実施形態151-155のいずれか1つに記載の方法。
【0452】
実施形態157。処置は、医薬組成物中の(a)、(b)、および(c)のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、収縮期血圧(SBP)の低下を結果としてもたらす、実施形態151-156のいずれか1つに記載の方法。
【0453】
実施形態158.処置は、医薬組成物中の(a)、(b)、および(c)のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量で得られる低下よりも大きい、拡張期血圧(DBP)の低下を結果としてもたらす、実施形態151-157のいずれか1つに記載の方法。
【0454】
実施形態159.処置は、医薬組成物中の(a)、(b)、および(c)のいずれか1つの全最低高血圧症治療用量と比較してより大きな、長期容認性と副作用のリスク低減とを結果としてもたらす、実施形態151-158のいずれか1つに記載の方法。
【0455】
実施形態160.処置は、高血圧症の初期または一次の処置である、実施形態151-159のいずれか1つに記載の方法。
【0456】
実施形態161.上記被験体は処置前にいかなる高血圧症の前治療も受けていない、実施形態151-160のいずれか1つに記載の方法。
【0457】
上記の実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0458】
上記の実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0459】
上記の実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤はNPC1L1阻害剤およびスタチンの組み合わせである。
【0460】
上記の実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブ、ロスバスタチン、またはそれらの組み合わせから選択される。
【0461】
上記の実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである。
【0462】
上記の実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、エゼチミブの用量は約10mgであり、ロスバスタチンの用量は約10mgである。
【0463】
上記実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、(a)、(b)、および(c)は単一の製剤で提供される。
【0464】
上記実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は単一の製剤で提供される。
【0465】
上記実施形態のいくつかあるいはいずれか1つでは、(a)、(b)、(c)、および少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、別個の製剤で提供される。
【0466】
実施形態は、以下の実施形態P1~P99を含む。
【0467】
実施形態P1.医薬組成物であって、前記医薬組成物は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、(a)、(b)、および(c)の各々の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、ならびに、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む、医薬組成物。
【0468】
実施形態P2.上記医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせである、実施形態P1に記載の医薬組成物。
【0469】
実施形態P3.上記利尿剤はチアジド様利尿剤である、実施例P1またはP2に記載の医薬組成物。
【0470】
実施形態P4.上記チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P3に記載の医薬組成物。
【0471】
実施形態P5.上記チアジド様利尿剤は、インダパミドまたはその水和物である、実施例P4に記載の医薬組成物。
【0472】
実施形態P6.上記チアジド様利尿剤はインダパミドである、実施例P5に記載の医薬組成物。
【0473】
実施形態P7.上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P1-P6のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0474】
実施形態P8.上記カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である、実施形態P1-P7のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0475】
実施形態P9.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施例P1-P8のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0476】
実施形態P10.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬は、イルベサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P1-P9のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0477】
実施形態P11.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施例P1-P10のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0478】
実施形態P12.上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である、実施形態P1-P11のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0479】
実施形態P13.上記利尿剤はチアジド様利尿剤であり、上記チアジド様利尿剤の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態P1-P12のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0480】
実施形態P14.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約0.625mgである、実施形態P1-P13のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0481】
実施形態P15.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態P1-P14のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0482】
実施形態P16.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態P1-P15のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0483】
実施形態P17.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態P1-P16のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0484】
実施形態P18.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は約10mgである、実施形態P1-P17のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0485】
実施形態P19.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態P1-P18のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0486】
実施形態P20.上記テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、上記インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態P19に記載の医薬組成物。
【0487】
実施形態P21.テルミサルタンの用量は約10mgであり、インダパミドの用量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態P19に記載の医薬組成物。
【0488】
実施形態P22.医薬組成物であって、前記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ならびに、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む、医薬組成物。
【0489】
実施形態P23.上記医薬組成物は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤またはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬またはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態P22に記載の医薬組成物。
【0490】
実施形態P24.上記利尿剤はチアジド様利尿剤である、実施形態P22またはP23に記載の医薬組成物。
【0491】
実施形態P25.上記チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P24に記載の医薬組成物。
【0492】
実施形態P26.上記チアジド様利尿剤は、インダパミドまたはその水和物である、実施形態P25に記載の医薬組成物。
【0493】
実施形態P27.上記チアジド様利尿剤はインダパミドである、実施形態P26に記載の医薬組成物。
【0494】
実施形態P28.上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P22-P27のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0495】
実施形態P29.上記カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である、実施形態P22-P28のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0496】
実施形態P30.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態P22-P29のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0497】
実施形態P31.上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である、実施形態P22-P30のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0498】
実施形態P32.上記チアジド様利尿剤の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態P22-P31のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0499】
実施形態P33.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約1.25mgである、実施形態P22-P32のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0500】
実施形態P34.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態P22-P33のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0501】
実施形態P35.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、実施形態P22-P34のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0502】
実施形態P36.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は、上記テルミサルタンの最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態P22-P35のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0503】
実施形態P37.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は約20mgである、実施形態P22-P36のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0504】
実施形態P38.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施形態P22-P37のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0505】
実施形態P39.上記テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、上記インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである、実施形態P38に記載の医薬組成物。
【0506】
実施形態P40.上記テルミサルタンの用量は約20mgであり、上記インダパミドの用量は約1.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、実施形態P39に記載の医薬組成物。
【0507】
実施形態P41.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される、実施形態P1-40のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0508】
実施形態P42.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤とタチンの組み合わせである、実施形態P1-41のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0509】
実施形態P43.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブ、ロスバスタチン、またはそれらの組み合わせである、実施形態P1-42のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0510】
実施形態P44.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである、実施形態P1-43のいずれか1つに記載の医薬組成物。
【0511】
実施形態P45.エゼチミブの用量は約10mgであり、ロスバスタチンの用量は約10mgである、実施形態P43またはP44に記載の医薬組成物。
【0512】
実施形態P46。被験体の高血圧症および脂質異常症の少なくとも1つを処置する方法であって、上記方法は、実施形態P1-P45のいずれか1つに記載の医薬組成物を前記被験体に投与する工程を含む、方法。
【0513】
実施形態P47。被験体の高血圧症と脂質異常症の組み合わせを処置する方法であって、上記方法は、実施形態P1-P45のいずれか1つに記載の医薬組成物を前記被験体に投与する工程を含む、方法。
【0514】
実施形態P48.上記方法は一次治療である、実施形態46または47に記載の方法。
【0515】
実施形態P49。被験体の高血圧症および/または脂質異常症を処置する方法であって、上記方法は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、(a)、(b)、および(c)の各々の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、ならびに、上記方法は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む、方法。
【0516】
実施形態P50.上記方法は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態P49に記載の方法。
【0517】
実施形態P51.上記利尿剤はチアジド様利尿剤である、実施形態P49またはP50の方法。
【0518】
実施形態P52.上記チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P51に記載の方法。
【0519】
実施形態P53.上記チアジド様利尿剤は、インダパミドまたはその水和物である、実施形態P52に記載の方法。
【0520】
実施形態P54.上記チアジド様利尿剤はインダパミドである、実施形態P53に記載の方法。
【0521】
実施形態P55.上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P49-P54のいずれか1つに記載の方法。
【0522】
実施形態P56.上記カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である、実施形態P49-P55のいずれか1つに記載の方法。
【0523】
実施形態P57.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態P49-P56のいずれか1つに記載の方法。
【0524】
実施形態P58.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬は、イルベサルタン、テルミサルタン、バルサルタン、カンデサルタン、エプロサルタン、オルメサルタン、アジルサルタン、ロサルタン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P49-P57のいずれか1つに記載の方法。
【0525】
実施形態P59.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施形態P49-P58のいずれか1つに記載の方法。
【0526】
実施形態P60.上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約60%である、実施形態P49-P59のいずれか1つに記載の方法。
【0527】
実施形態P61.上記利尿剤はチアジド様利尿剤であり、上記チアジド様利尿剤の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態P49-P60のいずれか1つに記載の方法。
【0528】
実施形態P62.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約0.625mgである、実施形態P49-P61のいずれか1つに記載の方法。
【0529】
実施形態P63.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態P49-P62のいずれか1つに記載の方法。
【0530】
実施形態P64.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態P49-P63のいずれか1つに記載の方法。
【0531】
実施形態P65.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の用量は、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約50%である、実施形態P49-P64のいずれか1つに記載の方法。
【0532】
実施形態P66.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は約10mgである、実施形態P49-P65のいずれか1つに記載の方法。
【0533】
実施形態P67.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態P49-P66のいずれか1つに記載の方法。
【0534】
実施形態P68.上記テルミサルタンの用量は約8mg~約12mgであり、上記インダパミドの用量は約0.5mg~約0.75mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約1mg~約1.5mgである、実施形態P67に記載の方法。
【0535】
実施形態P69.テルミサルタンの用量は約10mgであり、インダパミドの用量は約0.625mgであり、ベシル酸アムロジピンの用量は約1.25mgである、実施形態P67に記載の方法。
【0536】
実施形態P70.被験体の高血圧症および/または脂質異常症を処置する方法であって、上記方法は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬と、を含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ならびに、上記方法は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤をさらに含む、方法。
【0537】
実施形態P71.上記方法は、アンジオテンシン変換酵素阻害剤あるいはその薬学的に許容可能な塩、β-遮断薬あるいはその薬学的に許容可能な塩、血小板機能変更剤、血清ホモシステイン低下剤、またはそれらの組み合わせを本質的に含まない、実施形態P70に記載の方法。
【0538】
実施形態P72.上記利尿剤はチアジド様利尿剤である、実施形態P70またはP71に記載の方法。
【0539】
実施形態P73.上記チアジド様利尿剤は、キネサゾン、クロパミド、クロルサリドン、メフルシド、クロフェナミド、メトラゾン、メチクラン、キシパミド、インダパミド、クロレキソロン、フェンキゾン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P72に記載の方法。
【0540】
実施形態P74.上記チアジド様利尿剤はインダパミドまたはその水和物である、実施形態P73に記載の方法。
【0541】
実施形態P75.上記チアジド様利尿剤はインダパミドである、実施形態P74に記載の方法。
【0542】
実施形態P76.上記カルシウムチャネル遮断薬は、アムロジピン、ニフェジピン、ジルチアゼム、ニモジピン、ベラパミル、イスラジピン、フェロジピン、ニカルジビン、ニソルジピン、クレビジピン、ジヒドロピリジン、レルカニジピン、ニトレンジピン、シルニジピン、マニジピン、ミベフラジル、ベプリジル、バルニジピン、ニルバジピン、ガロパミル、リドフラジン、アラニジピン、ドタリジン、ジプロテベリン、あるいはその薬学的に許容可能な塩または水和物である、実施形態P70-P75のいずれか1つに記載の方法。
【0543】
実施形態P77.上記カルシウムチャネル遮断薬はアムロジピンまたはその薬学的に許容可能な塩である、実施形態P70-P76のいずれか1つに記載の方法。
【0544】
実施形態P78.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンである、実施形態P70-P77のいずれか1つに記載の方法。
【0545】
実施形態P79.上記各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約120%である、実施形態P70-P78のいずれか1つに記載の方法。
【0546】
実施形態P80.上記チアジド様利尿剤の用量は、上記チアジド様利尿剤の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態P70-P79のいずれか1つの方法。
【0547】
実施形態P81.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記インダパミドの用量は約1.25mgである、実施形態P70-P80のいずれか1つに記載の方法。
【0548】
実施形態P82.上記カルシウムチャネル遮断薬の用量は、上記カルシウムチャネル遮断薬の最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態P70-P81のいずれか1つに記載の方法。
【0549】
実施形態P83.上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、実施形態P70-P82のいずれか1つに記載の方法。
【0550】
実施形態P84.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は、テルミサルタンのための最低高血圧症治療用量(LHTD)の約100%である、実施形態P70-P83のいずれか1つに記載の方法。
【0551】
実施形態P85.上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンであり、上記テルミサルタンの用量は約20mgである、実施形態P70-P84のいずれか1つに記載の方法。
【0552】
実施形態P86.上記チアジド様利尿剤はインダパミドであり、上記カルシウムチャネル遮断薬はベシル酸アムロジピンであり、上記アンジオテンシンII受容体遮断薬はテルミサルタンである、実施形態P70-P85のいずれか1つに記載の方法。
【0553】
実施形態P87.上記テルミサルタンの用量は約16mg~約24mgであり、上記インダパミドの用量は約1mg~約1.5mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2mg~約3mgである、実施形態P86に記載の方法。
【0554】
実施形態P88.上記テルミサルタンの用量は約20mgであり、上記インダパミドの用量は約1.25mgであり、上記ベシル酸アムロジピンの用量は約2.5mgである、実施形態P87に記載の方法。
【0555】
実施形態P89.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤、スタチン、またはそれらの組み合わせから選択される、実施形態P49-P88のいずれか1つに記載の方法。
【0556】
実施形態P90.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、NPC1L1阻害剤とタチンの組み合わせである、実施形態P49-P89のいずれか1つに記載の方法。
【0557】
実施形態P91.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブ、ロスバスタチン、またはそれらの組み合わせである、実施形態P49-90のいずれか1つに記載の方法。
【0558】
実施形態P92.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである、実施形態P49-P90のいずれか1つに記載の方法。
【0559】
実施形態P93.エゼチミブの用量は約10mgであり、ロスバスタチンの用量は約10mgである、実施形態P91またはP92に記載の方法。
【0560】
実施形態P94.(a)、(b)、(c)、および上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、単一の製剤で提供される、実施形態P49-P93のいずれか1つに記載の方法。
【0561】
実施形態P95.(a)、(b)、(c)、および上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、少なくとも2つの別個の製剤で提供される、実施形態P49-P93のいずれか1つに記載の方法。
【0562】
実施形態P96.(a)、(b)、(c)、および上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤のうち少なくとも2つが単一の製剤で提供される、実施形態P49-P93のいずれか1つに記載の方法。
【0563】
実施形態P97.(a)、(b)、(c)、および上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤のうち少なくとも3つが単一の製剤で提供される、実施形態P49-P93のいずれか1つに記載の方法。
【0564】
実施形態P98.上記少なくとも1つのコレステロール低下活性剤は、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせである、実施形態P97に記載の方法。
【0565】
実施形態P99.(a)、(b)、(c)が単一の製剤で提供され、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせが別の製剤で提供される、実施形態P98に記載の方法。
【0566】
一態様では、医薬組成物が提供され、上記医薬組成物は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬のうち少なくとも2つを含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、ここで、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。
【0567】
他の態様では、医薬組成物が提供され、上記医薬組成物は:
(a)アンジオテンシンII受容体遮断薬と;
(b)利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬のうち少なくとも3つを含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約40%~約80%であり、ここで、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。他の態様では、医薬組成物が提供され、上記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬のうち少なくとも2つを含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ここで、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。
【0568】
他の態様では、医薬組成物が提供され、上記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬のうち少なくとも2つを含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ここで、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。
【0569】
他の態様では、医薬組成物が提供され、上記医薬組成物は:
(a)テルミサルタンと;
(b)チアジド様利尿剤と;
(c)カルシウムチャネル遮断薬のうち少なくとも3つを含み、
ここで、各(a)、(b)、および(c)の用量は、最低高血圧症治療用量(LHTD)の約80%~約150%であり、ここで、上記医薬組成物は少なくとも1つのコレステロール低下活性剤を含む。
【0570】
いくつかの実施形態では、(a)、(b)、(c)が単一の製剤で提供され、エゼチミブとロスバスタチンの組み合わせが別の製剤で提供される。
【0571】
他の態様では、上記実施形態のいくつかまたはいずれか1つで開示される医薬組成物を投与する工程を含む、被験体の高血圧症および脂質異常症の少なくとも1つを処置する方法も本明細書で提供される。詳細には、上記方法は一次治療である。
【0572】
他の態様では、上記実施形態のいくつかまたはいずれか1つで開示される医薬組成物を投与する工程を含む、被験体の高血圧症および脂質異常症の組み合わせを処置する方法も本明細書で提供される。詳細には、上記方法は一次治療である。
【0573】
本開示の好ましい実施形態が本明細書中で示され、記載されてきたが、このような実施形態はほんの一例として提供されているに過ぎないということは、当業者に明らかであろう。多くの変形、変更、および置き換えは、本開示から逸脱することなく、当業者によって想到されるものである。本明細書に記載される開示の実施形態の様々な代案が、本開示の実施において利用され得ることを理解されたい。以下の特許請求の範囲は本開示の範囲を定義するものであり、ならびに、この特許請求の範囲およびその同等物の範囲内の方法および構造はそれによって包含されることが、意図されている。
図1
図2
図3