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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20240101AFI20240418BHJP
G06Q 10/08 20240101ALI20240418BHJP
【ＦＩ】
G06Q50/06
G06Q10/08
【請求項の数】
7
(21)【出願番号】P 2021511227
(86)(22)【出願日】2020-02-26
(86)【国際出願番号】 JP2020007674
(87)【国際公開番号】W WO2020202913
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2022-12-26
(31)【優先権主張番号】P 2019065426
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】595058808
【氏名又は名称】日本瓦斯株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115749
【弁理士】
【氏名又は名称】谷川 英和
(72)【発明者】
【氏名】和田 眞治
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】特開２００２－３３４１３７（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２００２－２７９０２５（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２００１－３０７２７９（ＪＰ，Ａ）
【文献】国際公開第２０１８／０５６４３６（ＷＯ，Ａ１）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客識別子と当該顧客識別子で識別される顧客の位置を特定する顧客位置情報とを有する１以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、当該配送車が配送する配送対象のボンベに関する情報である１以上の配送ボンベ情報が格納される配送ボンベ情報格納部と、
配送車識別子に対応付けて、配送車の位置を特定する配送車位置情報が格納される配送車位置情報格納部と、
残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる顧客位置情報を前記顧客情報格納部から取得する顧客情報位置情報取得部と、
前記顧客情報位置情報取得部が取得した顧客位置情報と、同一の配送車識別子と対になる配送車位置情報と配送ボンベ情報との組とを用いて、配送を担当する配送車を決定する配送車決定部と、
前記配送車決定部が決定した配送車の配送車端末に対して、前記顧客識別子と対になる顧客情報を送信する顧客情報送信部とを具備し、
前記配送ボンベ情報は、ボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、
前記顧客情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、
前記配送車決定部は、
前記配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数を特定するボンベ本数情報とボンベ種類情報、前記顧客情報が有するボンベ種類情報、前記顧客位置情報、および前記配送車識別子と対になる配送車位置情報を用いて、配送を担当する配送車を決定する情報処理装置。
【請求項2】
前記配送車決定部は、前記配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報とボンベ種類情報が、前記顧客情報が有するボンベ本数情報とボンベ種類情報とに関する条件であるボンベ条件を満たし、
かつ前記顧客位置情報が特定する位置と前記配送車位置情報が特定する位置との距離に関する位置条件を満たす配送車位置情報に対応する配送車を決定する請求項１記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配送車決定部は、前記ボンベ条件を満たし、かつ前記顧客位置情報が特定する位置と前記配送車位置情報が特定する位置との距離が最短であるという位置条件を満たす配送車位置情報に対応する配送車を決定する請求項２記載の情報処理装置。
【請求項4】
ガスボンベの配送先に関する２以上の配送先情報である配送リストが、配送車識別子に対応付けて格納される配送リスト格納部と、前記配送車決定部が決定した配送車に対応する配送リストを取得し、当該配送リストに対して、前記顧客識別子受付部が受け付けた前記顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報を付加して、更新された配送リストを取得する配送リスト更新部とをさらに具備し
前記顧客情報送信部は、
前記配送車決定部が決定した配送車の配送車端末に対して、前記配送リスト更新部が更新した配送リストを送信する請求項１から請求項３いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
配送車識別子に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する配送ボンベ情報受信部と、前記配送ボンベ情報受信部が受信した配送ボンベ情報を、前記配送車識別子に対応付けて、前記配送ボンベ情報格納部に蓄積する配送ボンベ情報蓄積部と、
ボンベの配送車の端末である配送車端末から配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信する配送車位置情報受信部と、
前記配送車位置情報受信部が受信した配送車位置情報を前記配送車識別子に対応付けて前記配送車位置情報格納部に蓄積する配送車位置情報蓄積部とをさらに具備する請求項１から請求項４いずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
顧客識別子と当該顧客識別子で識別される顧客の位置を特定する顧客位置情報とを有する１以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、当該配送車が配送する配送対象のボンベに関する情報である１以上の配送ボンベ情報が格納される配送ボンベ情報格納部と、
配送車識別子に対応付けて、配送車の位置を特定する配送車位置情報が格納される配送車位置情報格納部と、
顧客識別子受付部と、顧客情報位置情報取得部と、配送車決定部と、顧客情報送信部とにより実現される情報処理方法であって、
前記顧客識別子受付部が、残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付ステップと、
前記顧客情報位置情報取得部が、前記顧客識別子受付ステップで受け付けられた顧客識別子と対になる顧客位置情報を前記顧客情報格納部から取得する顧客情報位置情報取得ステップと、
前記配送車決定部が、前記顧客情報位置情報取得ステップで取得された顧客位置情報と、同一の配送車識別子と対になる配送車位置情報と配送ボンベ情報との組とを用いて、配送を担当する配送車を決定する配送車決定ステップと、
前記顧客情報送信部が、前記配送車決定ステップで決定された配送車の配送車端末に対して、前記顧客識別子と対になる顧客情報を送信する顧客情報送信ステップとを具備し、
前記配送ボンベ情報は、ボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、
前記顧客情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、
前記配送車決定ステップにおいて、
前記配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数を特定するボンベ本数情報とボンベ種類情報、前記顧客情報が有するボンベ種類情報、前記顧客位置情報、および前記配送車識別子と対になる配送車位置情報を用いて、配送を担当する配送車を決定する情報処理方法。
【請求項7】
顧客識別子と当該顧客識別子で識別される顧客の位置を特定する顧客位置情報とを有する１以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、当該配送車が配送する配送対象のボンベに関する情報である１以上の配送ボンベ情報が格納される配送ボンベ情報格納部と、
配送車識別子に対応付けて、配送車の位置を特定する配送車位置情報が格納される配送車位置情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、
残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、
前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる顧客位置情報を前記顧客情報格納部から取得する顧客情報位置情報取得部と、
前記顧客情報位置情報取得部が取得した顧客位置情報と、同一の配送車識別子と対になる配送車位置情報と配送ボンベ情報との組とを用いて、配送を担当する配送車を決定する配送車決定部と、
前記配送車決定部が決定した配送車の配送車端末に対して、前記顧客識別子と対になる顧客情報を送信する顧客情報送信部として機能させるためのプログラムであって、
前記配送ボンベ情報は、ボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、
前記顧客情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、
前記配送車決定部は、
前記配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数を特定するボンベ本数情報とボンベ種類情報、前記顧客情報が有するボンベ種類情報、前記顧客位置情報、および前記配送車識別子と対になる配送車位置情報を用いて、配送を担当する配送車を決定するものとして、前記コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスボンベの配送のための処理を行う情報処理装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ＬＰガスボンベの配送を、有限で変動し得る配送員に適正に割り当てるためのシステムが存在した（特許文献１参照）。
【0003】
本システムでは、配送員のランクに応じて、配送拠点の配送本数合計を各配送員に割り当てる。そして、郵便番号をエリアの最小単位として管理し、郵便番号でソートした配送データを、割り当てた配送本数に基づいて、各配送員に割り当てる。このように、本システムでは、配送拠点の配送エリアを、１または複数の郵便番号からなるサブエリアに動的に分けることにより、配送員の配送能力に沿ったエリア管理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開２０１３－２５４２５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術においては、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送が困難であった。なお、ガスボンベとは、例えば、ＬＰＧボンベであるが、他の種類のガスボンベでも良い。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本第一の発明の情報処理装置は、顧客識別子と顧客識別子で識別される顧客の位置を特定する顧客位置情報とを有する１以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車が配送する配送対象のボンベに関する情報である１以上の配送ボンベ情報が格納される配送ボンベ情報格納部と、配送車識別子に対応付けて、配送車の位置を特定する配送車位置情報が格納される配送車位置情報格納部と、残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる顧客位置情報を顧客情報格納部から取得する顧客情報位置情報取得部と、顧客情報位置情報取得部が取得した顧客位置情報と、同一の配送車識別子と対になる配送車位置情報と配送ボンベ情報との組とを用いて、配送を担当する配送車を決定する配送車決定部と、配送車決定部が決定した配送車の配送車端末に対して、顧客識別子と対になる顧客情報を送信する顧客情報送信部とを具備する情報処理装置である。
【0007】
かかる構成により、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送が可能になる。
【0008】
また、本第二の発明の情報処理装置は、第一の発明に対して、配送ボンベ情報は、ボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、顧客情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含み、配送車決定部は、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数を特定するボンベ本数情報とボンベ種類情報、顧客情報が有するボンベ種類情報、顧客位置情報、および配送車識別子と対になる配送車位置情報を用いて、配送を担当する配送車を決定する情報処理装置である。
【0009】
かかる構成により、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの配送がより効率的にできる。
【0010】
また、本第三の発明の情報処理装置は、第二の発明に対して、配送車決定部は、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報とボンベ種類情報が、顧客情報が有するボンベ本数情報とボンベ種類情報とに関する条件であるボンベ条件を満たし、かつ顧客位置情報が特定する位置と配送車位置情報が特定する位置との距離に関する位置条件を満たす配送車位置情報に対応する配送車を決定する情報処理装置である。
【0011】
かかる構成により、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの配送が極めて効率的にできる。
【0012】
また、本第四の発明の情報処理装置は、第三の発明に対して、配送車決定部は、ボンベ条件を満たし、かつ顧客位置情報が特定する位置と配送車位置情報が特定する位置との距離が最短であるという位置条件を満たす配送車位置情報に対応する配送車を決定する情報処理装置である。
【0013】
かかる構成により、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの配送が極めて効率的にできる。
【0014】
また、本第五の発明の情報処理装置は、第一から第四いずれか１つの発明に対して、ガスボンベの配送先に関する２以上の配送先情報である配送リストが、配送車識別子に対応付けて格納される配送リスト格納部と、配送車決定部が決定した配送車に対応する配送リストを取得し、配送リストに対して、顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報を付加して、更新された配送リストを取得する配送リスト更新部とをさらに具備し顧客情報送信部は、配送車決定部が決定した配送車の配送車端末に対して、配送リスト更新部が更新した配送リストを送信する情報処理装置である。
【0015】
かかる構成により、配送車に更新された配送リストを送付できる。
【0016】
また、本第六の発明の情報処理装置は、第一記載から第五いずれか１つの発明に対して、配送車識別子に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する配送ボンベ情報受信部と、配送ボンベ情報受信部が受信した配送ボンベ情報を、配送車識別子に対応付けて、配送ボンベ情報格納部に蓄積する配送ボンベ情報蓄積部と、ボンベの配送車の端末である配送車端末から配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信する配送車位置情報受信部と、配送車位置情報受信部が受信した配送車位置情報を配送車識別子に対応付けて配送車位置情報格納部に蓄積する配送車位置情報蓄積部とをさらに具備する情報処理装置である。
【0017】
かかる構成により、配送車に関する情報を収集し、配送制御処理が行える。
【発明の効果】
【0018】
本発明による情報処理装置によれば、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施の形態１における情報システムＡの概念図
【図2】同情報システムＡのブロック図
【図3】同情報処理装置Ａ２のブロック図
【図4】同ガス情報送信装置Ａ１の動作例について説明するフローチャート
【図5】同情報処理装置Ａ２の動作例について説明するフローチャート
【図6】同次配送者端末Ａ３の動作例について説明するフローチャート
【図7】同施設端末Ａ４の動作例について説明するフローチャート
【図8】同情報システムＡの処理の概念図
【図9】実施の形態２における情報システムＣの概念図
【図10】同情報システムＣのブロック図
【図11】同情報システムＣを構成する情報処理装置Ｃ２のブロック図
【図12】同情報処理装置Ｃ２の動作について説明するフローチャート
【図13】同配送車決定処理の第一の例について説明するフローチャート
【図14】同配送車決定処理の第二の例について説明するフローチャート
【図15】同配送車決定処理の第三の例について説明するフローチャート
【図16】同配送リスト更新処理の例について説明するフローチャート
【図17】同配送者端末Ｃ３の動作例について説明するフローチャート
【図18】同情報処理装置Ｃ２が配送車を決定する処理の概念を示す図
【図19】同旧配送リストの例を示す図
【図20】同更新された新配送リストの例を示す図
【図21】上記実施の形態におけるコンピュータシステムの概観図
【図22】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、情報システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0021】
（実施の形態１）
本実施の形態において、１または２以上のＬＰＧボンベにおけるガスの使用の情報を含むガス情報を取得し、送信する１以上のガス情報送信装置と情報処理装置とを具備する情報システムについて説明する。
本実施の形態において、１または２以上のＬＰＧボンベにおけるガスの使用の情報を含むガス情報を取得し、送信する１以上のガス情報送信装置と情報処理装置とを具備する情報システムについて説明する。
【0022】
また、本実施の形態において、２以上のガス情報を一度にまとめて送信するガス情報送信装置を具備する情報システムについて説明する。なお、ガス情報送信装置は、例えば、１時間に１回、後述するガス使用情報を取得し、１日に１回、１日分のガス使用情報を情報処理装置に送信する。また、ガス情報送信装置は、例えば、１時間に１回、後述するガス使用情報を取得し、１日に２回以上に分けて、１日分のガス使用情報を情報処理装置に送信しても良い。
【0023】
さらに、本実施の形態において、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報、後述するボンベ交換情報をも受信する情報処理装置を具備する情報システムについて説明する。
【0024】
図１は、本実施の形態における情報システムＡの概念図である。情報システムＡは、１または２以上のガス情報送信装置Ａ１、情報処理装置Ａ２、１または２以上の配送者端末Ａ３、および１または２以上の施設端末Ａ４を備える。
【0025】
ガス情報送信装置Ａ１は、ガス使用情報を含むガス情報を取得し、情報処理装置Ａ２に送信する装置である。ガス情報送信装置Ａ１は、通信機能を有すれば良く、その種類は問わない。
【0026】
情報処理装置Ａ２は、ガス情報等の情報を受信し、蓄積するサーバ装置である。ガス情報等とは、ガス情報のみでも良いし、ガス情報に加えて、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述するボンベ交換情報、天候情報のうちの１以上の情報でも良い。情報処理装置Ａ２は、いわゆるクラウドサーバ、ＡＳＰサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。
【0027】
配送者端末Ａ３は、配送者が利用する端末である。ただし、配送者端末Ａ３は、配送車に搭載されている端末でも良い。配送者端末Ａ３は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。配送者端末Ａ３は、通信機能を有する。
【0028】
施設端末Ａ４は、施設に存在する端末である。施設端末Ａ４は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。施設端末Ａ４は、通信機能を有する。なお、施設とは、例えば、工場、デポステーションである。工場は、ガスボンベにガスを充填する施設である。また、デポステーションは、ガスボンベを配置している施設である。
【0029】
【0030】
ガス情報送信装置Ａ１は、端末格納部Ａ１０、端末処理部Ａ１１、および端末送信部Ａ１２を備える。端末処理部Ａ１１は、端末取得部Ａ１１１、および端末蓄積部Ａ１１２を備える。
【0031】
情報処理装置Ａ２は、格納部Ａ２１、受信部Ａ２２、処理部Ａ２３、および出力部Ａ２４を備える。格納部Ａ２１は、顧客情報格納部Ａ２１１、ガス情報格納部Ａ２１２、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３、配送車位置情報格納部Ａ２１４、および天候情報格納部Ａ２１５を備える。受信部Ａ２２は、ガス情報受信部Ａ２２１、配送ボンベ情報受信部Ａ２２２、配送車位置情報受信部Ａ２２３、天候情報受付部Ａ２２４、およびボンベ交換情報受信部Ａ２２５を備える。処理部Ａ２３は、ガス情報蓄積部Ａ２３１、配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２、配送車位置情報蓄積部Ａ２３３、天候情報蓄積部Ａ２３４、およびボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５を備える。出力部Ａ２４は、処理結果出力部Ａ２４１を備える。
【0032】
配送者端末Ａ３は、配送者格納部Ａ３１、配送者受付部Ａ３２、配送者処理部Ａ３３、配送者送信部Ａ３４、配送者受信部Ａ３５、および配送者出力部Ａ３６を備える。
【0033】
施設端末Ａ４は、施設格納部Ａ４１、施設受付部Ａ４２、施設処理部Ａ４３、施設送信部Ａ４４、施設受信部Ａ４５、および施設出力部Ａ４６を備える。
【0034】
ガス情報送信装置Ａ１を構成する端末格納部Ａ１０には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、ガス情報、顧客を識別する顧客識別子、ボンベを識別するボンベ識別子、時を特定する時情報である。時情報は、例えば、日付を特定する日付情報、日時を特定する時刻情報、時間帯を特定する時間帯情報である。時情報が時刻情報である場合、時情報は日付情報を含む、と考えても良い。
【0035】
端末格納部Ａ１０には、２以上の時点のガス情報が格納される。ガス情報は、例えば、ボンベ識別子、顧客を識別する顧客識別子、および日付を示す日付情報に対応付いている情報である。ガス情報は、例えば、時情報に対応付いている。ガス情報は、例えば、ガス使用情報を有する。ガス使用情報は、使用したガスに関する情報である。ガス使用情報は、例えば、単位時間のガス利用情報、ガス検針値情報のうちの１以上の情報を有する。単位時間のガス利用情報は、単位時間のガス利用量を特定する情報である。単位時間のガス利用情報は、例えば、１時間毎のガスの利用量を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、ガスの検針値を特定する情報である。ガス検針値情報は、例えば、１時間毎のガスの検針値を特定する情報である。
【0036】
端末格納部Ａ１０のガス情報は、通常、端末蓄積部Ａ１１２が蓄積した情報である。
【0037】
端末処理部Ａ１１は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末取得部Ａ１１１、端末蓄積部Ａ１１２が行う処理である。各種の処理は、例えば、送信済みのガス情報を端末格納部Ａ１０から削除する処理である。
【0038】
端末取得部Ａ１１１は、ＬＰＧボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、ＬＰＧボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する。端末取得部Ａ１１１は、例えば、ガスメータからの情報を取得する。端末取得部Ａ１１１は、例えば、ガスメータから取得される検針値を取得し、前回の検針値と今回の検針値との差異であり、単位時間のガス利用量を特定するガス使用情報を算出する。
【0039】
端末取得部Ａ１１１は、１日にｎ（ｎは２以上）回、単位時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。また、端末取得部Ａ１１１は、１時間ごとにガス使用情報を取得することは好適である。
【0040】
端末取得部Ａ１１１は、図示しない時計から時情報を取得し、時情報と、取得したガス使用情報とを対応付けることは好適である。なお、図示しない時計は、ガス情報送信装置Ａ１に存在していても良いし、ＮＴＰサーバ等の外部の装置の時計でも良い。
【0041】
端末蓄積部Ａ１１２は、端末取得部Ａ１１１が取得したガス情報を端末格納部Ａ１０に蓄積する。端末蓄積部Ａ１１２は、単位時間ごとに、端末取得部Ａ１１１が取得したガス情報を端末格納部Ａ１０に蓄積することは好適である。なお、単位時間は、例えば、１時間、３０分、２時間等である。また、端末蓄積部Ａ１１２は、顧客識別子、ボンベ識別子、時情報のうちの１または２以上の情報に対応付けて、端末取得部Ａ１１１が取得したガス情報を端末格納部Ａ１０に蓄積することは好適である。
【0042】
端末送信部Ａ１２は、端末取得部Ａ１１１が取得したガス情報を情報処理装置Ａ２に送信する。端末取得部Ａ１１１が取得したガス情報は、端末格納部Ａ１０に格納されているガス情報でも良い。
【0043】
端末送信部Ａ１２は、例えば、端末取得部Ａ１１１が取得したガス情報を１以上の識別子に対応付けて情報処理装置Ａ２に送信する。１以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの１以上である。
【0044】
端末送信部Ａ１２は、予め決められた条件を満たした場合に、端末格納部Ａ１０の２以上の時点のガス情報を情報処理装置Ａ２に送信することは好適である。予め決められた条件とは、例えば、予め決められた時刻になること、予め決められた数のガス情報が端末格納部Ａ１０に格納されたこと等である。また、ボンベ識別子等に対応付けて送信することは、例えば、ボンベ識別子等と共に送信することであるが、情報の対応付けの方法は問わない。なお、ボンベ識別子は、通常、端末格納部Ａ１０に格納されている。また、使用するボンベが変更になった場合、自動的に、当該ボンベのボンベ識別子が端末格納部Ａ１０に蓄積されることは好適である。
【0045】
ここで、２以上の時点のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を２組以上、送信しても良いし、時系列に並んだ２以上のガス情報を送信しても良い。
【0046】
また、１日分のガス情報の送信とは、ガス情報と時情報の組を２４組、送信しても良いし、時系列に並んだ２４のガス情報を送信しても良い。
【0047】
なお、一のガス情報は一のガス使用情報を含む情報であるが、一のガス情報を複数のガス使用情報を含む情報であるとしても良い。
【0048】
端末送信部Ａ１２は、１日にｎ回未満の回数、端末格納部Ａ１０の２以上のガス情報を、情報処理装置Ａ２に送信することは好適である。
【0049】
端末送信部Ａ１２は、１日に１回、ガス情報を情報処理装置Ａ２に送信することは好適である。なお、端末送信部Ａ１２がガス情報を送信する時刻は問わない。
【0050】
端末送信部Ａ１２は、条件に応じて、異なるタイミングでガス情報を送信しても良い。つまり、例えば、端末送信部Ａ１２は、通常であれば少ない頻度（第一の頻度）で、複数のガス情報を情報処理装置Ａ２に送信し、予め決められた条件を満たす場合は、通常よりも多い頻度（第二の頻度）でガス情報を情報処理装置Ａ２に送信しても良い。ここでの予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用した（例えば、閾値以上または閾値より多くのガスを使用した）と、端末処理部Ａ１１により判断された場合である。また、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど長い時間、ガスの使用量が少ない（例えば、第一閾値の時間以上、閾値以下または閾値より少ないガスの使用量であった）と、端末処理部Ａ１１により判断された場合である。
【0051】
また、端末送信部Ａ１２がガス情報を情報処理装置Ａ２に送信した後、端末処理部Ａ１１は、当該送信したガス情報を端末格納部Ａ１０から削除することは好適である。
【0052】
情報処理装置Ａ２を構成する格納部Ａ２１には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、後述する顧客情報、ガス情報、後述する配送ボンベ情報、後述する配送車位置情報、後述する天候情報である。
【0053】
顧客情報格納部Ａ２１１には、顧客識別子に対応付けられて、１または２以上の顧客情報が格納される。顧客情報とは、顧客に関する情報である。顧客情報は、例えば、氏名、顧客位置情報、連絡先情報を有する。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、（緯度，経度）、住所等である。連絡先情報は、連絡先を特定する情報であり、例えば、メールアドレス、電話番号である。顧客情報は、例えば、ガスボンベを交換した日を特定する日付情報を有する。顧客情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ本数情報、ガス残量情報を有する。ボンベ種類情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定する情報である。ボンベ本数情報は顧客の自宅に設置されるボンベの本数を特定する情報である。ガス残量情報は、顧客のガスボンベ内のガスの残量を特定する情報である。顧客情報は、例えば、顧客が使用する媒体を識別する１以上の媒体識別子（例えば、「ＬＰＧ」「電気」）、顧客が保有しているエネルギー器具の１以上の器具識別子（例えば、「ガス器具Ａ」「電気器具Ｂ」「器具Ｃ」）、顧客が契約しているエネルギー会社を特定する１以上の企業識別子（例えば、「企業Ａ」）を有する。顧客情報は、例えば、顧客が使用するＬＰＧボンベの量に関するボンベ量情報を有するＬＰＧボンベ情報を含んでも良い。なお、ＬＰＧボンベ情報は、ボンベ種類情報でも良い。
【0054】
ガス情報格納部Ａ２１２には、１または２以上のガス情報が格納される。ガス情報格納部Ａ２１２には、通常、顧客識別子に対応付けられた２以上のガス情報が格納される。ガス情報は、時を特定する時情報、ボンベ識別子のうちの１以上の情報に対応付けられていることは好適である。また、ここで、時情報、ボンベ識別子が対応付けられることは、時情報、ボンベ識別子とが分かる態様でガス情報が格納されていれば良い。
【0055】
配送ボンベ情報格納部Ａ２１３は、１または２以上の配送ボンベ情報が格納される。配送ボンベ情報は、配送対象のボンベに関する情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、通常、ボンベの本数が把握できる情報である。つまり、配送ボンベ情報は、ボンベの本数を特定する本数情報を含んでも良いし、受信された配送ボンベ情報の数がボンベの本数を示すものでも良い。ボンベ種類情報とは、ボンベの種類を特定する情報であり、例えば、２０Ｋｇ、３０Ｋｇ、５０Ｋｇ等である。ボンベ状態情報は、ボンベが満タンか否かを示す情報である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子、入退場日時を特定する時刻情報のうちの１以上の情報に対応付いている。なお、入退場日時とは、ガスをボンベに充満させる工場への入場日時、または退場日時、ボンベを置いておくデポステーションへの入場日時、または退場日時である。また、時刻情報は、日を特定するのみの情報でも良い。
【0056】
配送車位置情報格納部Ａ２１４は、１または２以上の配送車位置情報が格納される。配送車位置情報は、配送車の位置を特定する情報である。配送車位置情報は、例えば、（緯度，経度）であるが、最寄りの施設を特定する施設識別子等でも良い。施設は、例えば、工場、デポステーションである。配送車位置情報は、例えば、ボンベの配送車を識別する配送車識別子、または配送者識別子に対応付けられている。
【0057】
天候情報格納部Ａ２１５は、１または２以上の天候情報が格納される。天候情報は、天候に関する情報である。天候情報は、例えば、天気、気温、湿度等のうちの１以上の情報である。天候情報は、時情報に対応付けられていることは好適である。時情報は、例えば、日付情報、時刻情報である。
【0058】
受信部Ａ２２は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、ガス情報、配送ボンベ情報、配送車位置情報、天候情報、ボンベ交換情報である。
【0059】
ガス情報受信部Ａ２２１は、１または２以上のガス情報をガス情報送信装置Ａ１から受信する。ガス情報受信部Ａ２２１は、ガス情報送信装置Ａ１から、例えば、顧客識別子またはボンベ識別子のうちの１以上の識別子に対応付けられたガス情報を受信する。
【0060】
配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、１または２以上の配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの１以上の情報に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、例えば、荷台識別子に対応付けて、配送ボンベ情報を受信する。荷台識別子とは、ボンベが載った荷台を識別する情報である。配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、例えば、入退場日時を特定する時刻情報に対応付いけて、配送ボンベ情報を受信する。入退場日時は、施設からの入退場の日時である。配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、例えば、施設端末Ａ４から配送ボンベ情報を受信する。配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、例えば、配送者端末Ａ３から配送ボンベ情報を受信する。なお、配送ボンベ情報の送信元は問わない。また、ボンベ識別子は、例えば、配送されるボンベに設置されている通信手段（例えば、ＲＦＩＤタグ）に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。ボンベ識別子は、例えば、ユーザにより施設端末Ａ４に入力され、施設端末Ａ４から送信された情報でも良い。配送車識別子は、例えば、配送車自体（例えば、トレーラーヘッド）に設置されている通信手段（例えば、ＲＦＩＤタグ）に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。なお、かかる場合、配送車識別子は、トレーラーヘッド識別子と言っても良。また、配送車識別子とトレーラーヘッド識別子とは別の情報でも良く、かかる場合、配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、トレーラーヘッド識別子にも対応付けて、配送ボンベ情報を受信しても良い。また、配送者識別子は、例えば、配送者が保持する配送者端末Ａ３から間接的または直接的に受信された情報である。また、配送者識別子は、例えば、配送車自体（例えば、トレーラーヘッド）に設置されている通信手段に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報でも良い。さらに、荷台識別子は、例えば、配送車の荷台に設置されている通信手段（例えば、ＲＦＩＤタグ）に格納されており、かかる通信手段から間接的または直接的に受信された情報である。
【0061】
配送車位置情報受信部Ａ２２３は、１または２以上の配送車位置情報を受信する。配送車位置情報受信部Ａ２２３は、通常、配送車の端末である配送者端末Ａ３から配送車位置情報を受信するが、配送車位置情報の送信元は問わない。なお、配送者端末Ａ３は、配送者が保持している端末とは、別の端末であり、配送車に搭載されている端末でも良い。
【0062】
配送車位置情報受信部Ａ２２３は、通常、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信する。ただし、配送車位置情報受信部Ａ２２３は、配送者識別子に対応付けて、配送車位置情報を受信しても良い。また、配送車識別子と配送者識別子とは同じ情報でも良い。
【0063】
天候情報受付部Ａ２２４は、１または２以上の天候情報を受け付ける。ここで、受け付けとは、例えば、図示しないサーバ装置からの受信であるが、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である、と考えても良い。なお、図示しないサーバ装置は、天候情報を格納している装置である。
【0064】
ボンベ交換情報受信部Ａ２２５は、１または２以上のボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報は、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報受信部Ａ２２５は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの１以上の情報と対になるボンベ交換情報を受信する。ボンベ交換情報受信部Ａ２２５は、例えば、ボンベ交換情報を配送者端末Ａから受信する。ただし、ボンベ交換情報の送信元は問わない。
【0065】
処理部Ａ２３は、ガス情報格納部Ａ２１２の２以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、後述する配送日予測処理、後述する配送制御処理、後述する先物取引処理、後述する住居滞在処理、後述するエネルギー最適プラン提示処理、後述する世帯信用度取得処理、統計処理などである。統計処理とは、複数のガス情報に対する統計処理である。統計処理とは、複数のガス情報から、ある期間の一世帯の平均的なガスの使用量を算出する処理、ある期間のガスの使用量の累積値を算出する処理、ガスの使用量の推移のグラフを取得する処理等である。なお、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理について、実施の形態２以降で説明する。なお、配送日予測処理とは、世帯へのガスボンベの配送日を予測する処理である。配送制御処理とは、ガス欠等になった世帯に、ガスボンベを配送するための処理である。先物取引処理とは、ガスの価格を決定し、先物取引を支援するための処理である。住居滞在処理とは、住居に住民が存在するか否かに関する情報を出力する処理である。エネルギー最適プラン提示処理とは、適切なエネルギーのプランを提示する処理である。世帯信用度取得処理とは、世帯の信用度を取得し、出力する処理である。
【0066】
処理部Ａ２３は、例えば、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３に格納されている１または２以上の配送ボンベ情報をも用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送制御処理である。
【0067】
処理部Ａ２３は、例えば、配送車位置情報格納部Ａ２１４に格納されている１または２以上の配送車位置情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送制御処理である。
【0068】
処理部Ａ２３は、天候情報格納部Ａ２１５に格納されている１または２以上の天候情報を用いて、予め決められた処理を行う。予め決められた処理は、例えば、配送日予測処理、先物取引処理、エネルギー最適プラン提示処理である。
【0069】
ガス情報蓄積部Ａ２３１は、ガス情報受信部Ａ２２１が受信した１または２以上のガス情報をガス情報格納部Ａ２１２に蓄積する。ガス情報蓄積部Ａ２３１は、ガス情報受信部Ａ２２１が受信した各ガス情報を、例えば、時情報と顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の情報に対応付けてガス情報格納部Ａ２１２に蓄積する。なお、かかる時情報は、ガス情報送信装置Ａ１から受信された情報でも良いし、図示しない時計から取得された情報でも良い。
【0070】
配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２は、配送ボンベ情報受信部Ａ２２２が受信した１または２以上の配送ボンベ情報を、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３に蓄積する。配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２は、例えば、ボンベ識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの１以上の情報に対応付けて、各配送ボンベ情報を配送ボンベ情報格納部Ａ２１３に蓄積する。
【0071】
配送車位置情報蓄積部Ａ２３３は、配送車位置情報受信部Ａ２２３が受信した１または２以上の配送車位置情報を配送車位置情報格納部Ａ２１４に蓄積する。配送車位置情報蓄積部Ａ２３３は、配送車識別子または配送者識別子に対応付けて、各配送車位置情報を配送車位置情報格納部Ａ２１４に蓄積する。
【0072】
天候情報蓄積部Ａ２３４は、１または２以上の天候情報を天候情報格納部Ａ２１５に蓄積する。天候情報蓄積部Ａ２３４は、通常、時情報に対応付けて、各天候情報を天候情報格納部Ａ２１５に蓄積する。なお、時情報は、受信部Ａ２２が受信した情報でも良いし、図示しない時計から取得しても良い。また、時情報は、日付情報でも良いし、時刻情報でも良い。
【0073】
ボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５は、ボンベ交換情報受信部Ａ２２５がボンベ交換情報を受信した場合に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の情報と対になるガス情報が有するガス残量情報を、ガスの残量が満タンであることを特定する情報に更新する。
【0074】
配送者端末Ａ３を構成する配送者格納部Ａ３１には、各種の情報が格納される。各種の情報は、例えば、配送者を識別する配送者識別子である。各種の情報は、例えば、配送車を識別する配送車識別子である。配送者識別子と配送車識別子とは同一の情報であっても良い。各種の情報は、例えば、ボンベ交換情報である。ボンベ交換情報とは、ボンベを交換したことを示す情報である。ボンベ交換情報は、例えば、顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の識別子に対応付けられている。
【0075】
配送者受付部Ａ３２は、各種の指示や情報を受け付ける。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報である。各種の指示や情報とは、例えば、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の識別子である。なお、ある世帯のボンベを交換する場合、または交換した場合に、配送者は配送者端末Ａ３にボンベ交換情報を入力する。また、ボンベ交換情報は、例えば、ボタンの押下により入力されても良いし、フィールドへの情報入力により入力される等しても良い。
【0076】
配送者は、ボンベ交換情報と共に、顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の識別子を入力することは好適である。かかる場合、配送者受付部Ａ３２は、ボンベ交換情報と、顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の識別子とを受け付ける。
【0077】
ボンベ交換情報等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。配送者受付部Ａ３２は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0078】
配送者処理部Ａ３３は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送者受付部Ａ３２が受け付けた情報を送信する情報のデータ構造にする処理である。各種の処理は、例えば、配送者受付部Ａ３２がボンベ交換情報を受け付けた場合、当該ボンベ交換情報と、配送者格納部Ａ３１の配送者識別子と、入力されている顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の識別子とを対応付けた情報を構成する処理である。各種の処理は、例えば、配送者受信部Ａ３５が受信した情報を出力する情報のデータ構造にする処理である。
【0079】
配送者送信部Ａ３４は、ボンベ交換情報を、情報処理装置Ａ２に送信する。配送者送信部Ａ３４は、通常、顧客識別子とボンベ識別子のうちの１以上の識別子とを対応付けられたボンベ交換情報を、情報処理装置Ａ２に送信する。なお、配送者送信部Ａ３４は、ボンベ交換情報と共に配送者識別子をも送信することは好適である。
【0080】
配送者受信部Ａ３５は、各種の情報を受信する。配送者受信部Ａ３５は、例えば、情報処理装置Ａ２から各種の情報を受信する。配送者受信部Ａ３５は、例えば、情報処理装置Ａ２から後述する顧客情報を受信する。なお、顧客情報は、顧客に関する情報であり、顧客識別子と対になる情報である。配送者受信部Ａ３５が受信する顧客情報は、例えば、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。なお、顧客識別子は、顧客情報に含まれていても良い。
【0081】
配送者出力部Ａ３６は、各種の情報を出力する。各種の情報は、例えば、配送者処理部Ａ３３が構成した情報である。各種の情報は、例えば、顧客情報である。この顧客情報は、ガスボンベの配送先の顧客に関する情報である。この顧客情報は、顧客識別子、顧客位置情報、配送するガスボンベに関する情報のうちの１以上の情報を有することは好適である。顧客位置情報は、顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、（緯度，経度）、住所等である。配送するガスボンベに関する情報は、例えば、ガスボンベの種類を特定するボンベ種類情報、ガスボンベの本数等である。
【0082】
ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示であるが、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である、と考えても良い。
【0083】
施設端末Ａ４を構成する施設格納部Ａ４１には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、施設を識別する施設識別子である。施設格納部Ａ４１には、配送車の端末（例えば、ＲＦＩＤ）から受信された情報であり、配送車に搭載されているボンベに関する配送ボンベ情報が格納されることは好適である。配送ボンベ情報は、ボンベ識別子に対応付けている。配送ボンベ情報は、例えば、荷台識別子、入退場日時に対応付いていることは好適である。配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ種類情報、ボンベ状態情報を有する。配送ボンベ情報は、配送されるボンベの本数を特定する情報を有することは好適である。
【0084】
施設受付部Ａ４２は、各種の指示や情報を受け付ける。
【0085】
施設処理部Ａ４３は、各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、施設受信部Ａ４５が受信した情報を蓄積する処理である。施設処理部Ａ４３は、施設受信部Ａ４５が受信した配送ボンベ情報と識別子とを施設格納部Ａ４１に少なくとも一時蓄積する。なお、識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの１以上の識別子である。
【0086】
施設送信部Ａ４４は、各種の情報を送信する。施設送信部Ａ４４は、例えば、各種の情報を情報処理装置Ａ２に送信する。施設送信部Ａ４４は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて送信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの１以上の識別子である。
【0087】
施設受信部Ａ４５は、各種の情報を受信する。施設受信部Ａ４５は、例えば、配送車の端末（例えば、ＲＦＩＤ）から各種の情報を受信する。施設受信部Ａ４５は、例えば、配送ボンベ情報を識別子に対応付けて受信する。識別子は、例えば、ボンベ識別子、荷台識別子、配送車識別子、配送者識別子のうちの１以上の識別子である。
【0088】
施設出力部Ａ４６は、各種の情報を出力する。
【0089】
端末格納部Ａ１０、格納部Ａ２１、顧客情報格納部Ａ２１１、ガス情報格納部Ａ２１２、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３、配送車位置情報格納部Ａ２１４、天候情報格納部Ａ２１５、配送者格納部Ａ３１、および施設格納部Ａ４１は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0090】
端末格納部Ａ１０等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部Ａ１０等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部Ａ１０等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部Ａ１０等で記憶されるようになってもよい。
【0091】
端末処理部Ａ１１、端末取得部Ａ１１１、端末蓄積部Ａ１１２、処理部Ａ２３、ガス情報蓄積部Ａ２３１、配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２、配送車位置情報蓄積部Ａ２３３、天候情報蓄積部Ａ２３４、ボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５、配送者処理部Ａ３３、および施設処理部Ａ４３は、通常、ＭＰＵやメモリ等から実現され得る。端末処理部Ａ１１等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはＲＯＭ等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア（専用回路）で実現しても良い。なお、ＭＰＵに代えて、ＣＰＵやＧＰＵを採用しても良いことは言うまでもない。
【0092】
端末送信部Ａ１２、出力部Ａ２４、処理結果出力部Ａ２４１、配送者送信部Ａ３４、および施設送信部Ａ４４は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0093】
受信部Ａ２２、ガス情報受信部Ａ２２１、配送ボンベ情報受信部Ａ２２２、配送車位置情報受信部Ａ２２３、天候情報受付部Ａ２２４、ボンベ交換情報受信部Ａ２２５、配送者受信部Ａ３５、および施設受信部Ａ４５は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0094】
配送者受付部Ａ３２、および施設受付部Ａ４２は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面等により実現され得る。
【0095】
配送者出力部Ａ３６、および施設出力部Ａ４６は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。配送者出力部Ａ３６等は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0096】
次に、情報システムＡの動作について説明する。まず、ガス情報送信装置Ａ１の動作例について、図４のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
（ステップＳ４０１）端末処理部Ａ１１は、ガス使用情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。ガス使用情報を取得するタイミングであればステップＳ４０２に行き、ガス使用情報を取得するタイミングでなければステップＳ４０７に行く。なお、例えば、１時間毎にガス使用情報を取得する場合、端末処理部Ａ１１は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が「Ｘ時００分」（Ｘは１から２４までの自然数）に合致した場合に、ガス使用情報を取得するタイミングである、と判断する。
【0098】
（ステップＳ４０２）端末取得部Ａ１１１は、図示しないガスメータからガス検針値情報を取得する。なお、かかる技術は公知技術である。なお、ガスメータとは、通常、ＬＰガスメータであり、設置からの流量積算を示すガス検針値を保持する装置である。
【0099】
（ステップＳ４０３）端末取得部Ａ１１１は、前回に取得したガス検針値情報と、今回、ステップＳ４０２により取得したガス検針値情報との差である、単位時間のガス利用量情報を算出する。なお、端末取得部Ａ１１１は、例えば、「単位時間のガス利用量情報＝前回に取得したガス検針値情報－ステップＳ４０２により取得したガス検針値情報」により、単位時間のガス利用量情報を取得する。
【0100】
（ステップＳ４０４）端末取得部Ａ１１１は、現在の時を示す時情報を図示しない時計から取得する。
【0101】
（ステップＳ４０５）端末取得部Ａ１１１は、ステップＳ４０３で取得した単位時間のガス利用量情報を用いて、蓄積するガス使用情報を構成する。
【0102】
（ステップＳ４０６）端末蓄積部Ａ１１２は、ステップＳ４０４で取得した時情報とステップＳ４０５で構成したガス使用情報とを、対応付けて蓄積する。ステップＳ４０１に戻る。なお、ガス使用情報等の蓄積先は、通常、端末格納部Ａ１０である。なお、端末蓄積部Ａ１１２は、ガス使用情報をボンベ識別子に対応付けて蓄積しても良い。かかる場合、端末取得部Ａ１１１は、ボンベ識別子をも取得する。
【0103】
（ステップＳ４０７）端末処理部Ａ１１は、ガス情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。ガス情報を送信するタイミングであればステップＳ４０８に行き、ガス情報を送信するタイミングでなければステップＳ４０１に戻る。なお、例えば、１日に１回、ガス情報を送信する場合、端末処理部Ａ１１は、図示しない時計から時刻情報を取得し、時刻情報が示す時刻が予め決められた時刻（例えば、「２４時０１分」）を過ぎたと判断した場合に、ガス情報を送信するタイミングである、と判断する。なお、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、既に送信したガス情報は、再度、送信されない。また、端末処理部Ａ１１は、予め決められた時刻を過ぎたと判断した場合でも、通常、予め決められた期間（例えば、１日）が経過するまで、ガス情報を送信するタイミングであるとは判断しない。
【0104】
（ステップＳ４０８）端末処理部Ａ１１は、送信対象のガス使用情報等を端末格納部Ａ１０から取得する。ガス使用情報等とは、例えば、ガス使用情報と時情報との組の情報、またはガス使用情報のみ、またはガス使用情報とボンベ識別子、またはガス使用情報とボンベ識別子と時情報との組の情報である。
【0105】
（ステップＳ４０９）端末処理部Ａ１１は、端末格納部Ａ１０から顧客識別子を取得する。
【0106】
（ステップＳ４１０）端末処理部Ａ１１は、送信するガス情報等を構成する。ガス情報等とは、例えば、複数のガス使用情報等、１以上の識別子を有する。１以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの１以上の情報である。
【0107】
（ステップＳ４１１）端末送信部Ａ１２は、ステップＳ４１０で構成されたガス情報等を情報処理装置Ａ２に送信する。
【0108】
（ステップＳ４１２）端末処理部Ａ１１は、送信されたガス使用情報等を削除する。なお、ここで、送信したことを示すフラグを、送信されたガス使用情報等に対応付けて蓄積しても良い。かかるフラグの付加は、削除と同様に捕らえても良い。ステップＳ４０１に戻る。
【0109】
なお、図４フローチャートにおいて、ガス使用情報を蓄積する回数が、ガス情報を送信する回数より多かった。つまり、図４フローチャートにおいて、複数のガス使用情報をまとめて情報処理装置Ａ２に送信した。かかることにより、ガス情報送信装置Ａ１の電力消費が削減され、ガス情報送信装置Ａ１の電池交換の頻度を少なくできる等の効果がある。しかし、図４フローチャートにおいて、ガス使用情報を取得するごとに、ガス情報を送信しても良い。
【0110】
また、図４のフローチャートにおいて、端末送信部Ａ１２は、予め決められた条件を満たす場合と予め決められた条件を満たさない場合とで、異なる頻度で、ガス情報を情報処理装置Ａ２に送信しても良い。ここで、予め決められた条件は、例えば、予め決められた条件を満たすほど多くのガスを使用したと、端末処理部Ａ１１が判断した場合である。
【0111】
また、図４のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0112】
次に、情報処理装置Ａ２の動作について、図５のフローチャートを用いて説明する。
【0113】
（ステップＳ５０１）ガス情報受信部Ａ２２１は、ガス情報送信装置Ａ１から送信されたガス情報等を受信したか否かを判断する。ガス情報等を受信した場合はステップＳ５０２に行き、ガス情報等を受信しなかった場合はステップＳ５０４に行く。なお、ガス情報等とは、例えば、ガス情報と１以上の識別子である。１以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの１以上の情報である。
【0114】
（ステップＳ５０２）ガス情報蓄積部Ａ２３１は、ステップＳ５０１で受信されたガス情報等を用いて、蓄積するガス情報等を構成する。
【0115】
（ステップＳ５０３）ガス情報蓄積部Ａ２３１は、ステップＳ５０２で構成したガス情報等をガス情報格納部Ａ２１２に蓄積する。ステップＳ５０１に戻る。
【0116】
（ステップＳ５０４）配送ボンベ情報受信部Ａ２２２は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップＳ５０５に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップＳ５０７に行く。なお、配送ボンベ情報等とは、例えば、配送ボンベ情報と１以上の識別子である。１以上の識別子は、例えば、ボンベ識別子、配送者識別子、配送車識別子のうちの１以上の情報である。
【0117】
（ステップＳ５０５）配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２は、ステップＳ５０４で受信された配送ボンベ情報等を用いて、蓄積する配送ボンベ情報等を構成する。
【0118】
（ステップＳ５０６）配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２は、ステップＳ５０５で構成した配送ボンベ情報等を配送ボンベ情報格納部Ａ２１３に蓄積する。ステップＳ５０１に戻る。
【0119】
（ステップＳ５０７）配送車位置情報受信部Ａ２２３は、配送車位置情報等を受信したか否かを判断する。配送車位置情報等を受信した場合はステップＳ５０８に行き、配送車位置情報等を受信しなかった場合はステップＳ５１０に行く。なお、配送車位置情報等とは、例えば、配送車位置情報と１以上の識別子である。１以上の識別子は、例えば、配送者識別子、配送車識別子のうちの１以上の情報である。
【0120】
（ステップＳ５０８）配送車位置情報蓄積部Ａ２３３は、ステップＳ５０７で受信された配送車位置情報等を用いて、蓄積する配送車位置情報等を構成する。
【0121】
（ステップＳ５０９）配送車位置情報蓄積部Ａ２３３は、ステップＳ５０８で構成した配送車位置情報等を配送車位置情報格納部Ａ２１４に蓄積する。ステップＳ５０１に戻る。
【0122】
（ステップＳ５１０）ボンベ交換情報受信部Ａ２２５は、ボンベ交換情報等を受信部したか否かを判断する。ボンベ交換情報等を受信した場合はステップＳ５１１に行き、ボンベ交換情報等を受信しなかった場合はステップＳ５１３に行く。なお、ボンベ交換情報等とは、例えば、ボンベ交換情報と１以上の識別子である。１以上の識別子は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子のうちの１以上の情報である。
【0123】
（ステップＳ５１１）ボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５は、ステップＳ５１０で受信されたボンベ交換情報等を用いて、蓄積するボンベ交換情報等を構成する。
【0124】
（ステップＳ５１２）ボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５は、ステップＳ５１１で構成したボンベ交換情報等を用いて、顧客情報格納部Ａ２１１のガス残量情報を更新する。ステップＳ５０１に戻る。
【0125】
（ステップＳ５１３）処理部Ａ２３は、天候情報を取得するタイミングであるか否かを判断する。天候情報を取得するタイミングであればステップＳ５１４に行き、天候情報を取得するタイミングでなければステップＳ５１６に行く。なお、天候情報を取得するタイミングは、例えば、１時間毎、１日毎等である。
【0126】
（ステップＳ５１４）天候情報受付部Ａ２２４は、天候情報等を図示しないサーバから取得する。ここで、天候情報受付部Ａ２２４は、例えば、２以上の各地域の天候情報等を取得しても良い。
【0127】
（ステップＳ５１５）天候情報蓄積部Ａ２３４は、時情報に対応付けて、ステップＳ５１４で取得された天候情報等を天候情報格納部Ａ２１５に蓄積する。ステップＳ５０１に戻る。天候情報等は、例えば、天候情報と時情報である。また、天候情報蓄積部Ａ２３４は、時情報と地域を特定する地域識別子とに対応付けて、天候情報等を天候情報格納部Ａ２１５に蓄積しても良い。
【0128】
（ステップＳ５１６）処理部Ａ２３は、ガス情報を用いて、処理を行うタイミングであるか否かを判断する。処理を行うタイミングである場合はステップＳ５１７に行き、処理を行うタイミングでない場合はステップＳ５０１に戻る。
【0129】
（ステップＳ５１７）処理部Ａ２３は、予め決められた処理を行う。予め決められた処理とは、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理、統計処理などである。
【0130】
（ステップＳ５１８）処理部Ａ２３は、ステップＳ５１７における処理の結果を特定する情報である処理結果を取得する。
【0131】
（ステップＳ５１９）処理結果出力部Ａ２４１は、ステップＳ５１８で取得された処理結果を出力する。ステップＳ５０１に戻る。
【0132】
なお、図５のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0133】
次に、配送者端末Ａ３の動作例について、図６のフローチャートを用いて説明する。
【0134】
（ステップＳ６０１）配送者受付部Ａ３２は、情報を受け付けたか否かを判断する。情報を受け付けた場合はステップＳ６０２に行き、情報を受け付けなかった場合はステップＳ６０３に行く。なお、情報とは、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子である。
【0135】
（ステップＳ６０２）配送者処理部Ａ３３は、ステップＳ６０１で受け付けられた情報を配送者格納部Ａ３１に、少なくとも一時蓄積する。ステップＳ６０１に戻る。
【0136】
（ステップＳ６０３）配送者受付部Ａ３２は、ボンベ交換情報を受け付けたか否かを判断する。ボンベ交換情報を受け付けた場合はステップＳ６０４に行き、ボンベ交換情報を受け付けなかった場合はステップＳ６０６に行く。
【0137】
（ステップＳ６０４）配送者処理部Ａ３３は、送信するボンベ交換情報等を構成する。なお、ボンベ交換情報等は、例えば、顧客識別子、ボンベ識別子を有する。
【0138】
（ステップＳ６０５）配送者送信部Ａ３４は、ステップＳ６０４で構成されたボンベ交換情報等を情報処理装置Ａ２に送信する。ステップＳ６０１に戻る。
【0139】
（ステップＳ６０６）配送者受信部Ａ３５は、情報を受信したか否かを判断する。情報を受信した場合はステップＳ６０７に行き、情報を受信しなかった場合はステップＳ６０９に行く。なお、情報とは、例えば、顧客情報、配送リストである。また、配送リストとは、配送者がガスボンベを配送すべき顧客のリストの情報である。
【0140】
（ステップＳ６０７）配送者処理部Ａ３３は、ステップＳ６０６で受信された情報を用いて、出力する情報を構成する。なお、出力する情報は、例えば、顧客情報、配送リスト、顧客情報が有する顧客位置情報により特定される位置を明示する地図、配送車位置情報により特定される位置から顧客位置情報により特定される位置までの経路探索した結果の経路情報である。なお、配送者処理部Ａ３３は、配送車位置情報を取得する機能（例えば、ＧＰＳ受信機の機能）、経路探索機能を有しても良い。
【0141】
（ステップＳ６０８）配送者出力部Ａ３６は、ステップＳ６０７で構成された情報を出力する。ステップＳ６０１に戻る。
【0142】
（ステップＳ６０９）配送者処理部Ａ３３は、配送車の位置情報を取得する。なお、配送者処理部Ａ３３が位置情報を取得する場合、配送者処理部Ａ３３は、通常、ＧＰＳ受信機を有するが、他の手段により位置情報を取得しても良い。他の手段は、例えば、３以上の無線基地局からの電波の強度を用いる処理である。
【0143】
（ステップＳ６１０）配送者処理部Ａ３３は、配送車識別子を配送者格納部Ａ３１から取得する。
【0144】
（ステップＳ６１１）配送者処理部Ａ３３は、ステップＳ６０９で取得した配送車位置情報とステップＳ６１０で取得した配送車識別子とを用いて、送信する配送車位置情報等を構成する。
【0145】
（ステップＳ６１２）配送者送信部Ａ３４は、ステップＳ６１１で構成された配送車位置情報等を情報処理装置Ａ２に送信する。ステップＳ６０１に戻る。
【0146】
なお、図６のフローチャートにおいて、配送車位置情報を送信するタイミングは問わない。
【0147】
また、図６のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0148】
次に、施設端末Ａ４の動作例について、図７のフローチャートを用いて説明する。
【0149】
（ステップＳ７０１）施設受信部Ａ４５は、配送ボンベ情報等を受信したか否かを判断する。配送ボンベ情報等を受信した場合はステップＳ７０２に行き、配送ボンベ情報等を受信しなかった場合はステップＳ７０１に戻る。
【0150】
（ステップＳ７０２）施設処理部Ａ４３は、図示しない時計から時情報を取得する。
【0151】
（ステップＳ７０３）施設処理部Ａ４３は、ステップＳ７０１で受信された配送ボンベ情報等と、ステップＳ７０２で取得した時情報とを用いて、送信する配送ボンベ情報等を構成する。
【0152】
（ステップＳ７０４）施設送信部Ａ４４は、ステップＳ７０３で構成された配送ボンベ情報等を情報処理装置Ａ２に送信する。ステップＳ７０１に戻る。
【0153】
なお、図７のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0154】
【0155】
情報システムＡにおいて、上述したように、ガス情報送信装置Ａ１から情報処理装置Ａ２に、適切なタイミングでガス情報が送信され、情報処理装置Ａ２に蓄積される。また、配送者端末Ａ３から情報処理装置Ａ２に、配送車位置情報が送信され、情報処理装置Ａ２に蓄積される。また、施設端末Ａ４から情報処理装置Ａ２に、配送ボンベ情報が送信され、情報処理装置Ａ２に蓄積される。また、配送者端末Ａ３から情報処理装置Ａ２に、ボンベ交換情報が送信され、情報処理装置Ａ２に蓄積される。また、情報処理装置Ａ２は、図示しない天候サーバから天候情報を受信し、蓄積する。なお、天候サーバとは、天候情報が格納されているサーバである。
【0156】
なお、配送車位置情報を送信する配送者端末Ａ３と、配送者端末Ａ３を送信する配送者端末Ａ３とは、配送者が使用する端末であるが、異なる端末でも良いことは言うまでもない。
【0157】
そして、情報処理装置Ａ２は、ＤＢ（Ａ２１）に蓄積された各種の情報を用いて、処理部Ａ２３が各種の処理を行う。各種の処理は、例えば、配送日予測処理、配送制御処理、先物取引処理、住居滞在処理、エネルギー最適プラン提示処理、世帯信用度取得処理である。また、各種の処理は、例えば、上述した統計処理の結果や蓄積された各種の情報を、単に出力する処理等でも良い。
【0158】
以上、本実施の形態によれば、ＬＰＧボンベの使用に関するガス使用情報を含むガス情報等を収集し、利用できる。
【0159】
また、本実施の形態によれば、ガス情報の送信を効率的に行うことにより、ガス情報送信装置Ａ１の電源の消費電力を抑えることができる。
【0160】
また、本実施の形態によれば、配送対象のボンベに関する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
【0161】
また、本実施の形態によれば、ボンベ種類情報を有する配送ボンベ情報の情報をも収集し、利用できる。
【0162】
また、本実施の形態によれば、天候情報をも取得し、利用できる。
【0163】
さらに、本実施の形態によれば、ボンベが交換された際に、ボンベ交換情報を受信し、利用できる。
【0164】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをＣＤ－ＲＯＭなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態におけるガス情報送信装置Ａ１を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、２以上の時点のガス情報が格納される端末格納部にアクセス可能なコンピュータを、ＬＰＧボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、ＬＰＧボンベを識別するボンベ識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記端末格納部に蓄積する端末蓄積部と、予め決められた条件を満たした場合に、顧客識別子に対応付けて、前記端末格納部の２以上の時点のガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部として機能させるプログラムである。
【0165】
また、本実施の形態における情報処理装置Ａ２を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、時を特定する時情報と顧客識別子とに対応付けられて、２以上のガス情報が格納されるガス情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、ＬＰＧボンベにおけるガスの使用に関するガス使用情報を含む情報であり、顧客識別子に対応する情報であるガス情報を取得する端末取得部と、前記端末取得部が取得したガス情報を前記情報処理装置に送信する端末送信部とを具備するガス情報送信装置から、顧客識別子に対応付けられたガス情報を受信するガス情報受信部と、前記ガス情報受信部が受信したガス情報を時情報と顧客識別子とに対応付けて前記ガス情報格納部に蓄積するガス情報蓄積部と、前記ガス情報格納部の２以上のガス情報を用いて、予め決められた処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
【0166】
（実施の形態２）
本実施の形態において、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送を可能にする情報システムについて説明する。
本実施の形態において、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送を可能にする情報システムについて説明する。
【0167】
また、本実施の形態において、ガス欠等の場合に、顧客にガスボンベを配送する配送車を決定し、当該顧客の情報を配送者端末に送信する情報処理装置と、顧客の情報を受信する配送者端末とを有する情報システムについて説明する。なお、送信される顧客の情報は、例えば、更新された配送リストである。
【0168】
図９は、本実施の形態における情報システムＣの概念図である。情報システムＣは、１または２以上の端末装置Ｃ１、情報処理装置Ｃ２、１または２以上の配送者端末Ｃ３、および１または２以上の施設端末Ａ４を備える。
【0169】
端末装置Ｃ１は、例えば、情報システムＣの管理者が使用する端末である。端末装置Ｃ１は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン等であるが、その種類は問わない。
【0170】
また、情報処理装置Ｃ２は、配送制御処理を行うサーバ装置である。つまり、情報処理装置Ｃ２は、ガス欠等の顧客の緊急時に、ガスボンベを配送する配送車を決定する装置である。情報処理装置Ｃ２は、いわゆるクラウドサーバ、ＡＳＰサーバにより実現され得るが、その種類は問わない。なお、情報処理装置Ｃ２は、情報処理装置Ａ２の機能の全部または一部を有しても良い。つまり、情報処理装置Ｃ２は、配送制御処理を行う情報処理装置Ａ２であっても良い。
【0171】
また、配送者端末Ｃ３は、配送者が利用する端末である。配送者端末Ｃ３は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、いわゆるパソコン、いわゆるナビゲーション端末等であるが、その種類は問わない。配送者端末Ｃ３は、通信機能を有する。なお、配送者端末Ｃ３は、配送者が携帯している端末でも良いし、配送車に搭載されている端末（例えば、車載用のナビゲーション装置）でも良い。また、後述する配送者端末Ｃ３の一部の機能は配送者が携帯している端末で行い、他の機能は配送車に搭載されている端末が行っても良い。つまり、配送者端末Ｃ３等の装置は、２以上の装置から実現されても良いことは言うまでもない。さらに、配送者端末Ｃ３は、配送者端末Ａ３の一部または全部の機能を実現できても良い。
【0172】
【0173】
端末装置Ｃ１は、端末格納部Ｃ１１、端末受付部Ｃ１２、端末処理部Ｃ１３、端末送信部Ｃ１４、端末受信部Ｃ１５、および端末出力部Ｃ１６を備える。
【0174】
情報処理装置Ｃ２は、格納部Ｃ２１、受信部Ｃ２２、処理部Ｃ２３、および送信部Ｃ２４を備える。格納部Ｃ２１は、顧客情報格納部Ａ２１１、ガス情報格納部Ａ２１２、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３、配送車位置情報格納部Ａ２１４、および配送リスト格納部Ｃ２１１を備える。受信部Ｃ２２は、顧客識別子受付部Ｃ２２１、ガス情報受信部Ａ２２１、配送ボンベ情報受信部Ａ２２２、配送車位置情報受信部Ａ２２３、およびボンベ交換情報受信部Ａ２２５を備える。処理部Ｃ２３は、顧客情報位置情報取得部Ｃ２３１、配送車決定部Ｃ２３２、配送リスト更新部Ｃ２３３、ガス情報蓄積部Ａ２３１、配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２、配送車位置情報蓄積部Ａ２３３、およびボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５を備える。送信部Ｃ２４は、顧客情報送信部Ｃ２４１を備える。
【0175】
配送者端末Ｃ３は、配送者格納部Ｃ３１、配送者受付部Ｃ３２、配送者処理部Ｃ３３、配送者送信部Ｃ３４、配送者受信部Ｃ３５、および配送者出力部Ｃ３６を備える。
【0176】
施設端末Ａ４は、施設格納部Ａ４１、施設受付部Ａ４２、施設処理部Ａ４３、施設送信部Ａ４４、施設受信部Ａ４５、および施設出力部Ａ４６を備える。
【0177】
端末装置Ｃ１を構成する端末格納部Ｃ１１には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、顧客識別子、端末装置Ｃ１を識別する端末識別子である。なお、この顧客識別子は、ガス欠等により、早急にガスボンベを配送すべき顧客の識別子である。
【0178】
端末受付部Ｃ１２は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等は、例えば、顧客識別子である。顧客識別子は、顧客を識別する情報である。
【0179】
各種の情報や指示等の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。端末受付部Ｃ１２は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0180】
端末処理部Ｃ１３は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、端末受付部Ｃ１２が受け付けた各種の情報や指示等を、送信する各種の情報や指示等のデータ構造にする処理である。また、各種の処理とは、例えば、端末受信部Ｃ１５が受信した情報を出力するデータ構造にする処理である。
【0181】
端末送信部Ｃ１４は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、顧客識別子である。
【0182】
端末受信部Ｃ１５は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、配送者の情報、または配送リストである。なお、配送者の情報は、ガス欠等となった顧客にガスボンベを配送する配送者の情報であり、例えば、氏名、配送者識別子等である。
【0183】
端末出力部Ｃ１６は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、端末処理部Ｃ１３が構成した情報である。各種の情報は、例えば、配送者の情報、または配送リストである。
【0184】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。
【0185】
情報処理装置Ｃ２を構成する格納部Ｃ２１には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、顧客情報、ガス情報、配送ボンベ情報、配送車位置情報である。各種の情報とは、例えば、配送車識別子と配送者識別子との対応を示す１または２以上の情報でも良い。配送車識別子と配送者識別子との対応を示す情報は、例えば、配送車識別子と配送者識別子とを有する情報、配送車識別子と配送者識別子との間のリンクの情報である。各種の情報とは、例えば、配送者識別子に対応付けられた固有の情報である。固有の情報とは、例えば、「配送先の追加または変更を許すか否か」「残業を許すか否かを特定する情報」、「勤務可能な最終時刻」、「急な配送経路の変更を許すか否かを特定する情報」である。固有の情報は、例えば、配送者の申告により変更され得る。
【0186】
顧客情報格納部Ａ２１１には、顧客識別子と顧客位置情報とを有する１以上の顧客情報が格納される。顧客位置情報は、顧客識別子で識別される顧客の位置を特定する情報である。顧客位置情報は、例えば、住所、（緯度，経度）である。また、顧客情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定するボンベ種類情報を含むことは好適である。また、顧客情報は、顧客の自宅に設置されるボンベの本数を特定するボンベ本数情報を有することが好適である。なお、顧客情報は、ボンベ種類情報とボンベ本数情報の組を２組以上、有しても良い。ボンベ種類情報は、例えば、重量を特定する情報であり、例えば、「５０ＫＧ」、「３０ＫＧ」「２０ＫＧ」である。
【0187】
配送ボンベ情報格納部Ａ２１３には、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、１以上の配送ボンベ情報が格納される。配送ボンベ情報は、配送車が配送する配送対象のボンベに関する情報である。配送ボンベ情報は、ボンベ識別子に対応していることは好適である。配送ボンベ情報は、ボンベ種類情報を含むことは好適である。配送ボンベ情報は、配送中のボンベの本数を特定するボンベ本数情報を有することは好適である。ボンベ本数情報は、各配送車に残っているボンベの数を特定する情報である。ボンベ本数情報は、各配送車が、これから配送可能なボンベの数を特定する情報である。ボンベ本数情報は、例えば、配送ボンベ情報の数に基づいて取得されても良い。かかる場合、配送ボンベ情報は、一つボンベに対応する情報である。
【0188】
配送車位置情報格納部Ａ２１４には、配送車識別子に対応付けられた１または２以上の配送車位置情報が格納される。配送車位置情報は、配送車の位置を特定する情報である。配送車位置情報は、例えば、（緯度，経度）であるが、最寄りの施設識別子等、（緯度，経度）以外の位置または領域を特定できる情報であれば良い。
【0189】
配送リスト格納部Ｃ２１１には、１または２以上の配送リストが、配送車識別子に対応付けて格納される。配送リストは、配送者識別子に対応付いていても良い。配送車識別子は、配送者識別子と同一でも良い。配送リストは、通常、ガスボンベの配送先に関する２以上の配送先情報を有する。ここでの配送先情報は、例えば、顧客の氏名、郵便番号、住所、使用するガスボンベの種類を特定するボンベ種類情報を有する。配送先情報は、顧客情報の一部、または全部でも良い。配送先情報は、顧客識別子のみでも良い。
【0190】
受信部Ｃ２２は、各種の情報を受信する。各種の情報とは、例えば、顧客識別子、顧客情報、配送完了情報、ガス情報、配送ボンベ情報、配送車位置情報である。受信部Ｃ２２は、例えば、端末装置Ｃ１から顧客識別子を受信する。受信部Ｃ２２は、例えば、配送者端末Ｃ３から配送完了情報を受信する。なお、配送完了情報は、例えば、顧客識別子、配送したボンベの種類を特定するボンベ種類情報、配送したボンベの数を特定するボンベ本数情報を有する。また、配送完了情報は、例えば、顧客識別子を有し、ボンベ種類情報、ボンベ本数情報を有さない場合、顧客識別子に対応するボンベ種類情報とボンベ本数情報とが、例えば、顧客情報格納部Ａ２１１から取得される。
【0191】
顧客識別子受付部Ｃ２２１は、残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付ける。「残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない」ことは、例えば、ガス欠になったこと、ガスの残量が閾値以下または閾値未満になったこと、ガスの使用量の累積が閾値以上または閾値より多くなったこと等である。
【0192】
ここで、受け付けとは、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信であるが、例えば、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念であると考えても良い。
【0193】
処理部Ｃ２３は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、顧客情報位置情報取得部Ｃ２３１、配送車決定部Ｃ２３２、配送リスト更新部Ｃ２３３、ガス情報蓄積部Ａ２３１、配送ボンベ情報蓄積部Ａ２３２、配送車位置情報蓄積部Ａ２３３、ボンベ交換情報蓄積部Ａ２３５が行う処理である。
【0194】
処理部Ｃ２３は、受信された配送完了情報に含まれる配送車識別子または配送者識別子と対になる配送リストの中の顧客情報であり、受信された配送完了情報に含まれる顧客識別子に対応する顧客情報に対して、当該顧客に配送したことが認識可能なように処理する。なお、かかる処理は、例えば、受信された配送完了情報に含まれる顧客識別子に対応する顧客情報の削除、配送完了情報の付加等である。
【0195】
処理部Ｃ２３は、配送したボンベ本数を特定するボンベ本数情報が示すボンベの本数を、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報が有するボンベ本数情報から減算し、更新されたボンベ本数情報を配送ボンベ情報格納部Ａ２１３に蓄積する。かかる配送車識別子は、受信された配送完了情報に含まれる情報、または受信された配送完了情報に含まれる配送者識別子と対になる情報である。
【0196】
なお、処理部Ｃ２３は、例えば、配送リストの中の顧客情報であり、受信された配送完了情報に含まれる顧客識別子に対応する顧客情報が有するボンベ本数情報を、配送したボンベ本数を特定するボンベ本数情報として取得する。また、処理部Ｃ２３は、例えば、受信された配送完了情報に含まれるボンベ本数情報を、配送したボンベ本数を特定するボンベ本数情報として取得する。
【0197】
顧客情報位置情報取得部Ｃ２３１は、顧客識別子受付部Ｃ２２１が受け付けた顧客識別子と対になる顧客位置情報を顧客情報格納部Ａ２１１から取得する。
【0198】
配送車決定部Ｃ２３２は、顧客情報位置情報取得部Ｃ２３１が取得した顧客位置情報と、配送車位置情報と配送ボンベ情報との組とを用いて、配送を担当する配送車を決定する。なお、一組の中に含まれる配送車位置情報と配送ボンベ情報とは、各々、同一の配送車識別子と対になる情報である。また、配送車の決定とは、例えば、配送車識別子の取得、送信する配送者の情報（例えば、連絡先情報など）の取得である。
【0199】
配送車決定部Ｃ２３２は、顧客情報に関するボンベ関連情報と配送車識別子と対になる配送ボンベ情報とが予め決められた条件を満たす場合、当該配送車識別子で識別される配送車を、配送を担当する配送車に決定する。
【0200】
なお、ボンベ関連情報と配送ボンベ情報は、例えば、ボンベ本数情報、ボンベ種類情報のうちの１または２つの情報である。
【0201】
配送車決定部Ｃ２３２は、ボンベ条件を満たし、かつ位置条件を満たす配送車位置情報に対応する配送車を決定する。
【0202】
ボンベ条件とは、ボンベに関する条件である。ボンベ条件は、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報とボンベ種類情報、および顧客情報が有するボンベ本数情報とボンベ種類情報の関係に関する条件である。ボンベ条件は、例えば、「配送車識別子と対になる配送ボンベ情報に含まれるボンベ種類情報と顧客情報が有するボンベ種類情報とが一致すること」かつ「配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報＞＝これから配送する予定の顧客の顧客情報が有するボンベ本数情報の総数＋顧客情報が有するボンベ本数情報」であることである。ボンベ条件は、例えば、「顧客情報に関するボンベ関連情報が有するボンベ本数情報＜＝配送ボンベ情報が有するボンベ本数情報」を満たすことである。
【0203】
位置条件とは、顧客位置情報を含む位置情報に関する条件である。位置条件は、例えば、顧客位置情報が特定する位置と配送車位置情報が特定する位置との距離に関する条件である。位置条件は、例えば、顧客位置情報が特定する位置と配送車位置情報が特定する位置との距離が閾値以下または閾値未満であること、である。位置条件は、例えば、ボンベ条件を満たす配送車の中で、顧客位置情報が特定する位置と配送車位置情報が特定する位置との距離が最も小さい配送車位置情報に対応する配送車である、ことである。
【0204】
配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報とボンベ種類情報、顧客情報が有するボンベ種類情報、顧客位置情報、および配送車識別子と対になる配送車位置情報を用いて、配送を担当する配送車を決定する。つまり、例えば、配送車決定部Ｃ２３２は、顧客が必要なガスボンベの種類で、顧客が必要なガスボンベの数を積んでおり、かつ顧客の位置から最も近い配送車を選択する。
【0205】
配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報が、顧客情報が有するボンベ本数情報に関する条件を満たす場合に、当該配送車識別子で識別される配送車を、配送を担当する配送車に決定する。配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報とは、例えば、配送ボンベ情報が有するボンベ本数情報、配送ボンベ情報の数であるボンベ本数情報である。つまり、例えば、配送車決定部Ｃ２３２は、顧客が必要なガスボンベの数を積んでいる配送車を選択する。
【0206】
配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報が有するボンベ種類情報が、顧客情報が有するボンベ種類情報に関する条件を満たす場合に、当該配送車識別子で識別される配送車を、配送を担当する配送車に決定する。つまり、例えば、配送車決定部Ｃ２３２は、顧客が必要な種類のガスボンベを積んでいる配送車を選択する。
【0207】
配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送車識別子と対になる配送ボンベ情報を用いて取得されるボンベ本数情報とボンベ種類情報が、顧客情報が有するボンベ本数情報とボンベ種類情報とに関する条件を満たす場合に、当該配送車識別子で識別される配送車を、配送を担当する配送車に決定する。つまり、例えば、配送車決定部Ｃ２３２は、顧客が必要な種類のガスボンベを、必要な数以上、積んでいる配送車を選択する。
【0208】
配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送者識別子または配送車識別子と対になる配送リストを参照し、負荷が少ない、配送者または配送車であり、顧客が必要なガスボンベを積んでいる配送車を選択する。なお、負荷が少ないことは、配送リストの中の今後の配達予定の顧客数が最も少ないこと、配送リストの中の今後の配達予定の顧客数が閾値以下であること等である。つまり、配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送者識別子または配送車識別子と対になる配送リストを参照し、予め決められた条件を満たすほど、配送者の負荷が小さいと判断できる配送者の配送者識別子により特定される配送車を選択する。
【0209】
配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、配送車識別子と対になる配送者の固有の情報を格納部Ｃ２１から取得する。そして、配送車決定部Ｃ２３２は、当該固有の情報が条件に合致するか否か（例えば、配送先の追加または変更を許すか否か）を判断し、固有の情報が条件に合致する場合（例えば、配送先の追加または変更を許さない場合）は、当該配送者を、新たな顧客にガスボンベを配送する配送者として選択しない。
【0210】
配送リスト更新部Ｃ２３３は、配送車決定部Ｃ２３２が決定した配送車に対応する配送リストを取得し、当該配送リストに対して、顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報を付加して、更新された配送リストを取得する。なお、配送リストの更新の方法は問わない。配送リストの更新の方法は、例えば、「顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報の、リストの最後への追記」、「顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報の挿入」、または「顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報の追記または挿入、および１以上の配送予定先の削除」である。
【0211】
配送リスト更新部Ｃ２３３は、配送リストを更新する場合、顧客識別子と対になる顧客情報が有する顧客位置情報を用いて、配送コストが予め決められた条件を満たすほど少なくなる（例えば、配送コストが最小になる）ように、配送リストの中に、顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報を挿入することは好適である。つまり、配送リスト更新部Ｃ２３３は、例えば、今後の配達予定の配送リストの中の配送先に対応する顧客位置情報であり、連続する顧客位置情報であり、最も近い２つの顧客位置情報の間に、顧客識別子と対になる顧客情報の少なくとも一部の情報を挿入することは好適である。また、配送リスト更新部Ｃ２３３は、例えば、今後の配達予定の配送リストの１以上の顧客位置情報と、顧客識別子と対になる顧客情報が有する顧客位置情報とを用いて、配送コストが最小になるように２以上の地点の移動順序を決定し、当該移動順序に従った配送リストを構成しても良い。なお、複数の地点を通過する場合に、配送コストが最小になる移動順序を決定する処理は、サラリーマン巡回問題として公知技術であるので、詳細な説明は省略する。なお、配送コストとは、配送時の負荷または費用であり、例えば、物理的な距離または時間距離に比例する情報である。
【0212】
送信部Ｃ２４は、各種の情報を送信する。各種の情報とは、例えば、顧客情報である。顧客情報は、配送リストでも良い。
【0213】
顧客情報送信部Ｃ２４１は、配送車決定部Ｃ２３２が決定した配送車の配送者端末Ｃ３に対して、顧客識別子と対になる顧客情報を送信する。
【0214】
顧客情報送信部Ｃ２４１は、例えば、配送車決定部Ｃ２３２が決定した配送車の配送者端末Ｃ３に対して、配送リスト更新部Ｃ２３３が更新した配送リストを送信する。つまり、顧客情報は、配送リストを構成する情報である、と考えても良い。
【0215】
配送者端末Ｃ３を構成する配送者格納部Ｃ３１には、各種の情報が格納される。各種の情報とは、例えば、配送者識別子、または配送車識別子である。
【0216】
配送者受付部Ｃ３２は、各種の情報や指示等を受け付ける。各種の情報や指示等とは、例えば、配送を完了した旨の配送完了情報である。配送完了情報は、通常、配送した顧客を特定する顧客識別子を有する。
【0217】
各種の情報の入力手段は、タッチパネルやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。配送者受付部Ｃ３２は、タッチパネルやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0218】
配送者処理部Ｃ３３は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、配送者受付部Ｃ３２が受け付けた情報等を送信する構造の情報等にする処理、配送者受信部Ｃ３５が受信した情報を出力する構造の情報にする処理等である。
【0219】
配送者送信部Ｃ３４は、各種の情報を情報処理装置Ｃ２に送信する。各種の情報とは、例えば、配送完了情報である。
【0220】
配送者受信部Ｃ３５は、各種の情報を情報処理装置Ｃ２から受信する。各種の情報とは、例えば、顧客情報、配送リスト等である。
【0221】
配送者出力部Ｃ３６は、各種の情報を出力する。各種の情報とは、例えば、顧客情報、配送リストである。ここで、出力とは、通常、ディスプレイへの表示である。
【0222】
端末格納部Ｃ１１、格納部Ｃ２１、顧客情報格納部Ａ２１１、ガス情報格納部Ａ２１２、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３、配送車位置情報格納部Ａ２１４、配送リスト格納部Ｃ２１１、および配送者格納部Ｃ３１は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0223】
端末格納部Ｃ１１等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が端末格納部Ｃ１１等で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が端末格納部Ｃ１１等で記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報が端末格納部Ｃ１１等で記憶されるようになってもよい。
【0224】
端末処理部Ｃ１３、処理部Ｃ２３は、顧客情報位置情報取得部Ｃ２３１、配送車決定部Ｃ２３２、配送リスト更新部Ｃ２３３、および配送者処理部Ｃ３３は、通常、ＭＰＵやメモリ等から実現され得る。端末処理部Ｃ１３の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはＲＯＭ等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア（専用回路）で実現しても良い。
【0225】
端末送信部Ｃ１４、送信部Ｃ２４、顧客情報送信部Ｃ２４１、および配送者送信部Ｃ３４は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されても良い。
【0226】
端末受信部Ｃ１５、受信部Ｃ２２、顧客識別子受付部Ｃ２２１、および配送者受信部Ｃ３５は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されても良い。
【0227】
端末出力部Ｃ１６、および配送者出力部Ｃ３６は、ディスプレイやスピーカー等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。端末出力部Ｃ１６は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
【0228】
次に、情報システムＣの動作について説明する。まず、端末装置Ｃ１の動作について説明する。
【0229】
端末装置Ｃ１の端末受付部Ｃ１２は、顧客識別子を受け付ける。次に、端末処理部Ｃ１３は、送信する顧客識別子を構成する。次に、端末送信部Ｃ１４は構成された顧客識別子を情報処理装置Ｃ２に送信する。次に、端末受信部Ｃ１５は、顧客識別子の送信に対応して、例えば、顧客にガスボンベを配送する配送者に関する情報を受信する。そして、端末処理部Ｃ１３は、受信された情報を用いて、出力される情報を構成する。次に、端末出力部Ｃ１６は、顧客にガスボンベを配送する配送者に関する情報を出力する。
【0230】
次に、情報処理装置Ｃ２の動作について、図１２のフローチャートを用いて説明する。
【0231】
（ステップ１２０１）顧客識別子受付部Ｃ２２１は、残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付けたか否かを判断する。顧客識別子を受け付けた場合はステップ１２０２に行き、顧客識別子を受け付けなかった場合はステップ１２０１に戻る。なお、残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客は、例えば、ガス欠を発生させた顧客である。
【0232】
（ステップ１２０２）顧客情報位置情報取得部Ｃ２３１は、ステップ１２０１で受け付けられた顧客識別子と対になる顧客位置情報を顧客情報格納部Ａ２１１から取得する。
【0233】
（ステップ１２０３）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１２０１で受け付けられた顧客識別子と対になる顧客情報が有するボンベ種類情報を取得する。なお、かかるボンベ種類情報は、顧客が使用するボンベの種類を特定する情報である。
【0234】
（ステップ１２０４）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１２０１で受け付けられた顧客識別子と対になる顧客情報が有するボンベ本数情報を取得する。なお、かかるボンベ本数情報は、顧客に一度に配送するボンベの本数を特定する情報である。
【0235】
（ステップ１２０５）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉに１を代入する。
【0236】
（ステップ１２０６）配送車決定部Ｃ２３２は、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３の中に、ｉ番目の配送車識別子が存在するか否かを判断する。ｉ番目の配送車識別子が存在する場合はステップ１２０７に行き、ｉ番目の配送車識別子が存在しない場合はステップ１２１２に行く。なお、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３の中の配送ボンベ情報は、配送車識別子に対応付いている、とする。
【0237】
（ステップ１２０７）配送車決定部Ｃ２３２は、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３の中のｉ番目の配送車識別子と対になる配送ボンベ情報が有するボンベ種類情報を取得する。なお、かかるボンベ種類情報は、配送車のボンベ種類情報である。
【0238】
（ステップ１２０８）配送車決定部Ｃ２３２は、配送ボンベ情報格納部Ａ２１３の中のｉ番目の配送車識別子と対になる配送ボンベ情報が有するボンベ本数情報を取得する。なお、かかるボンベ本数情報は、配送車のボンベ本数情報である。
【0239】
（ステップ１２０９）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１２０３で取得した顧客のボンベ種類情報、ステップ１２０４で取得した顧客のボンベ本数情報、ステップ１２０７で取得した配送車のボンベ種類情報、ステップ１２０８で取得した配送車のボンベ本数情報を用いて、ボンベ条件を満たすか否かを判断する。ボンベ条件を満たす場合はステップ１２１０に行き、ボンベ条件を満たさない場合はステップ１２１１に行く。
【0240】
（ステップ１２１０）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子をバッファに一時蓄積する。
【0241】
（ステップ１２１１）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉを１、インクリメントする。ステップ１２０６に戻る。
【0242】
【0243】
（ステップ１２１３）配送リスト更新部Ｃ２３３は、配送リスト更新処理を行う。配送リスト更新処理の例について、図１６のフローチャートを用いて説明する。
【0244】
（ステップ１２１４）顧客情報送信部Ｃ２４１は、ステップ１２０１で受け付けられた顧客識別子と対になる連絡先情報を顧客情報格納部Ａ２１１から取得する。
【0245】
（ステップ１２１５）顧客情報送信部Ｃ２４１は、ステップ１２１３で更新された配送リストを、連絡先情報により特定される連絡先に送信する。ステップ１２０１に戻る。
【0246】
なお、図１２のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0247】
次に、ステップ１２１２の配送車決定処理の第一の例について、図１３のフローチャートを用いて説明する。
【0248】
（ステップ１３０１）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉに１を代入する。
【0249】
（ステップ１３０２）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１２１０でバッファに一時蓄積された配送車識別子の中で、ｉ番目の配送車識別子が存在するか否かを判断する。ｉ番目の配送車識別子が存在する場合はステップ１３０３に行き、ｉ番目の配送車識別子が存在しない場合はステップ１３０７に行く。
【0250】
（ステップ１３０３）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子と対になる配送者の固有の情報を格納部Ｃ２１から取得する。そして、配送車決定部Ｃ２３２は、当該固有の情報が条件に合致するか否か（例えば、配送先の追加または変更を許すか否か）を判断する。条件に合致する場合はステップ１３０４に行き、条件に合致しない場合はステップ１３０６に行く。なお、ここで、条件に合致する場合は、例えば、固有の情報が「配送先の追加または変更を許す」場合、「残業を許す」場合、「急な配送経路の変更を許す」場合、配送先を追加した場合でも「勤務可能な最終時刻」を超えない場合等である。なお、「勤務可能な最終時刻」は、配送車識別子または配送者識別子と対に格納部Ｃ２１に格納されている、とする。
【0251】
（ステップ１３０４）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子と対になる配送者位置情報を配送車位置情報格納部Ａ２１４から取得する。
【0252】
（ステップ１３０５）配送車決定部Ｃ２３２は、顧客位置情報が特定する位置とステップ１３０４で取得した配送者位置情報が特定する位置との距離を取得し、ｉ番目の配送車識別子と対にして、図示しないバッファに蓄積する。
【0253】
なお、かかる距離は、道路を経由して移動する際の物理的な距離（空間的な距離）でも良いし、直線距離でも良いし、移動する場合の時間（時間的な距離）でも良い。また、物理的な距離、直線距離、移動する場合の時間の取得方法は、公知技術であるので、詳細な説明を省略する。
【0254】
（ステップ１３０６）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉを１、インクリメントする。ステップ１３０２に戻る。
【0255】
（ステップ１３０７）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１３０５で図示しないバッファに蓄積された距離の中で、最短の距離を決定する。そして、配送車決定部Ｃ２３２は、最短の距離と対になる配送車識別子を図示しないバッファから取得する。上位処理にリターンする。
【0256】
なお、図１３のフローチャートにおいて、顧客識別子受付部Ｃ２２１が受け付けた顧客識別子を含む顧客情報は、残る１以上の配送先より前の配送先として、リストに登録される。つまり、図１３のフローチャートにおいて、箇所情報は、残ルート情報の中の先頭の位置を特定する情報であり、配送車決定部Ｃ２３２は、当該箇所情報を図示しないバッファに一時蓄積する。残ルート情報とは、配送リストの一部または全部の情報を含み、未配送である顧客の顧客位置情報の順序が判断できる集合である。残ルート情報は、例えば、残りのボンベを配送するための配送リストとルート情報である。ルート情報は、走行する道路に関する情報である。なお、箇所情報は、配送リスト内の箇所を特定する情報である。
【0257】
次に、ステップ１２１２の配送車決定処理の第二の例について、図１４のフローチャートを用いて説明する。
【0258】
（ステップ１４０１）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉに１を代入する。
【0259】
（ステップ１４０２）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１２１０でバッファに一時蓄積された配送車識別子（ボンベ条件を満たした配送車識別子）の中で、ｉ番目の配送車識別子が存在するか否かを判断する。ｉ番目の配送車識別子が存在する場合はステップ１４０３に行き、ｉ番目の配送車識別子が存在しない場合はステップ１４０７に行く。
【0260】
（ステップ１４０３）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子と対になる配送者の固有の情報を取得する。そして、配送車決定部Ｃ２３２は、当該固有の情報が条件に合致するか否かを判断する。条件に合致する場合はステップ１４０４に行き、条件に合致しない場合はステップ１４０６に行く。
【0261】
（ステップ１４０４）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子と対になる配送リスト内の最後の顧客の顧客位置情報を取得する。なお、最後の顧客とは、当日に配送する予定の最後の顧客である。
【0262】
（ステップ１４０５）配送車決定部Ｃ２３２は、顧客位置情報が特定する位置とステップ１４０４で取得した最後の顧客の顧客位置情報が特定する位置との距離を取得し、ｉ番目の配送車識別子と対にして、図示しないバッファに蓄積する。
【0263】
なお、かかる距離は、物理的な距離でも良いし、直線距離でも良いし、移動する場合の時間（時間的な距離）でも良い。また、物理的な距離は、移動距離である。
【0264】
（ステップ１４０６）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉを１、インクリメントする。ステップ１４０２に戻る。
【0265】
（ステップ１４０７）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１４０５で図示しないバッファに蓄積された距離の中で、最短の距離を決定する。そして、配送車決定部Ｃ２３２は、最短の距離と対になる配送車識別子を取得する。上位処理にリターンする。
【0266】
なお、図１４のフローチャートにおいて、顧客識別子受付部Ｃ２２１が受け付けた顧客識別子を含む顧客情報は、最後の配送先として、リストに登録される。つまり、図１４のフローチャートにおいて、箇所情報は、残ルート情報の中の最後の位置を特定する情報であり、配送車決定部Ｃ２３２は、当該箇所情報を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0267】
次に、ステップ１２１２の配送車決定処理の第三の例について、図１５のフローチャートを用いて説明する。
【0268】
（ステップ１５０１）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉに１を代入する。
【0269】
（ステップ１５０２）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１２１０でバッファに一時蓄積された配送車識別子の中で、ｉ番目の配送車識別子が存在するか否かを判断する。ｉ番目の配送車識別子が存在する場合はステップ１５０３に行き、ｉ番目の配送車識別子が存在しない場合はステップ１５０９に行く。
【0270】
（ステップ１５０３）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子と対になる配送リストを取得する。
【0271】
（ステップ１５０４）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１５０３で取得したる配送リストから、未配送である顧客の顧客位置情報の順序が判断できる集合である残ルート情報を取得する。
【0272】
（ステップ１５０５）配送車決定部Ｃ２３２は、顧客位置情報を用いて、残ルート情報内の予め決められた条件を満たす顧客情報の挿入箇所を決定する。なお、配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、残ルート情報内において、顧客情報の挿入が可能なすべての場合に、顧客情報を挿入し、各場合の配送コストを取得する。なお、配送コストは、例えば、距離または移動時間である。また、配送車決定部Ｃ２３２は、例えば、残ルート情報内の、連続する２つの顧客位置情報（第一の顧客位置情報、第二の顧客位置情報）の間に、ステップ１２０２で取得された顧客位置情報を挿入した場合の、ロスとなる距離「（第一の顧客位置情報→ステップ１２０２で取得された顧客位置情報→第二の顧客位置情報と移動する場合の距離）－（第一の顧客位置情報→第二の顧客位置情報と移動する場合の距離）」を算出し、ロスとなる距離が最小の連続する２つの顧客位置情報の間を、ステップ１２０２で取得された顧客情報の挿入箇所に決定する。なお、複数の地点を順に移動していく場合の距離または移動時間を取得する技術は公知技術である。なお、移動時間は、配送車が動いている運転時間、および各顧客での作業時間を加えた時間であることは好適である。また、作業時間は、例えば、固定的な時間（例えば、１０分）である。
【0273】
（ステップ１５０６）配送車決定部Ｃ２３２は、ｉ番目の配送車識別子と対になる配送者の固有の情報を格納部Ｃ２１から取得する。そして、配送車決定部Ｃ２３２は、当該固有の情報が条件に合致するか否かを判断する。条件に合致する場合はステップ１５０７に行き、条件に合致しない場合はステップ１５０８に行く。
【0274】
（ステップ１５０７）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１５０５で決定した挿入箇所に顧客情報を残ルート情報内に挿入した場合の、配送コストを算出し、図示しないバッファにｉ番目の配送車識別子と対にして、配送コストを一時蓄積する。なお、既に、配送コストを算出している場合は、ここでは、配送車決定部Ｃ２３２は、最小のコストを取得する。
【0275】
（ステップ１５０８）配送車決定部Ｃ２３２は、カウンタｉを１、インクリメントする。ステップ１５０２に戻る。
【0276】
（ステップ１５０９）配送車決定部Ｃ２３２は、ステップ１５０７で取得した配送コストの中で、最小の配送コストと対になる配送車識別子を図示しないバッファから取得する。上位処理にリターンする。
【0277】
なお、図１５のフローチャートにおいて、顧客識別子受付部Ｃ２２１が受け付けた顧客識別子を含む顧客情報は、ロスが最も少なくなるように、リスト内に登録される。つまり、図１４のフローチャートにおいて、箇所情報は、残ルート情報の中の、第一の顧客位置情報と第二の顧客位置情報の間の位置を特定する情報であり、配送車決定部Ｃ２３２は、当該箇所情報を図示しないバッファに一時蓄積する。
【0278】
次に、ステップ１２１３の配送リスト更新処理について、図１６のフローチャートを用いて説明する。
【0279】
（ステップ１６０１）配送リスト更新部Ｃ２３３は、取得された配送車識別子と対になる配送リストを取得する。
【0280】
（ステップ１６０２）配送リスト更新部Ｃ２３３は、ステップ１２０１で受け付けられた顧客識別子と対になる顧客情報であり、配送リストに追記する情報を顧客情報格納部Ａ２１１から取得する。なお、配送リストに追記する情報は、予め決められている。
【0281】
（ステップ１６０３）配送リスト更新部Ｃ２３３は、顧客情報を追記する箇所の情報である箇所情報を取得する。
【0282】
（ステップ１６０４）配送リスト更新部Ｃ２３３は、ステップ１６０１で取得した配送リストの中の箇所であり、箇所情報に従った箇所に、ステップ１６０２で取得した顧客情報を追記する。
【0283】
（ステップ１６０５）配送リスト更新部Ｃ２３３は、取得された配送車識別子と対になる配送者識別子と対になる配送者の固有の情報を取得する。なお、配送者の固有の情報とは、例えば、「残業を許すか否かを特定する情報」、「勤務可能な最終時刻」、「急な配送経路の変更を許すか否かを特定する情報」である。
【0284】
（ステップ１６０６）配送リスト更新部Ｃ２３３は、ステップ１６０５で取得した配送者の固有の情報を用いて、ステップ１６０４で取得した配送リストから配送先の顧客の顧客情報を削除するか否かを判断する。削除する場合はステップ１６０７に行き、削除しない場合はステップ１６０８に行く。なお、配送リスト更新部Ｃ２３３は、取得した配送者の固有の情報が「残業を許さない旨の情報」、「急な配送経路の変更を許さない旨の情報」、または削除前の残ルート情報と追加の顧客の顧客位置情報を用いた今後の全ルートの移動時間を用いて取得した作業完了時刻が「勤務可能な最終時刻」より遅くなる場合は、配送リストから配送先の顧客の顧客情報を削除する、と判断する。
【0285】
なお、配送リスト更新部Ｃ２３３が「勤務可能な最終時刻」を超えるか否かは、以下のような判断処理を行う。つまり、配送リスト更新部Ｃ２３３は、配送車位置情報と、配送リストから、今からの配送先（緊急の顧客を含む）の複数の顧客位置情報とを取得する。そして、配送リスト更新部Ｃ２３３は、配送車位置情報が示す位置から、複数の顧客位置情報が示す位置を順に移動する場合の移動する時間を取得する。また、配送リスト更新部Ｃ２３３は、各顧客での作業時間の累積時間を取得する。そして、配送リスト更新部Ｃ２３３は、現在時刻を取得する。次に、配送リスト更新部Ｃ２３３は、現在時刻と移動する時間と作業時間の累積時間とを用いて、作業完了時刻を取得する。次に、配送リスト更新部Ｃ２３３は、作業完了時刻が「勤務可能な最終時刻」を超えるか否かを判断する。なお、複数の地点を順に移動する時間の取得方法は公知技術である。また、作業時間の累積時間は、例えば、１件のボンベの配置時間と配送先の件数とを乗算して算出される。作業時間の累積時間は、例えば、ボンベの本数を用いて、各顧客での作業時間を取得しても良い。かかる場合、配送リスト更新部Ｃ２３３は、ボンベの本数が多いほど、長い作業時間を取得する。
【0286】
（ステップ１６０７）配送リスト更新部Ｃ２３３は、ステップ１６０４で取得された配送リストから、一の配送先の顧客情報を削除する。なお、削除する顧客情報は、例えば、最後の配送先の顧客の顧客情報であるが、問わない。また、顧客情報の削除は、配送しない旨の情報の付加等でも良い。つまり、顧客情報の削除は、配送者にとって、その顧客に配送しなくて良い旨が分かる処理であれば良い。
【0287】
（ステップ１６０８）顧客情報送信部Ｃ２４１は、決定された配送車の配送車識別子と対になる配送者識別子と対になる連絡先情報を取得する。
【0288】
（ステップ１６０９）顧客情報送信部Ｃ２４１は、取得した連絡先情報により到底される配送者に、更新された配送リストを送信する。上位処理にリターンする。なお、更新された配送リストの送信は、顧客情報の送信とも言える。
【0289】
次に、配送者端末Ｃ３の動作例について、図１７のフローチャートを用いて説明する。
【0290】
（ステップ１７０１）配送者受付部Ｃ３２は、配送完了情報を受け付けたか否かを判断する。配送完了情報を受け付けた場合はステップ１７０２に行き、受け付けなかった場合はステップ１７０５に行く。なお、配送完了情報は、例えば、配送を完了した顧客の顧客識別子を有する。
【0291】
（ステップ１７０２）配送者処理部Ｃ３３は、ステップ１７０１で受け付けられた配送完了情報を送信する構造の配送完了情報にする。そして、配送者送信部Ｃ３４は、当該配送完了情報を情報処理装置Ｃ２に送信する。
【0292】
（ステップ１７０３）配送者受信部Ｃ３５は、配送完了情報の送信に応じて、顧客識別子で識別される顧客にボンベを配送したことを示す配送リストを情報処理装置Ｃ２から受信したか否かを判断する。配送リストを受信した場合はステップ１７０４に行き、配送リストを受信しなかった場合はステップ１７０３に戻る。
【0293】
（ステップ１７０４）配送者処理部Ｃ３３は、ステップ１７０３で受信された配送リストを出力する構造の情報にする。配送者出力部Ｃ３６は、当該配送リストを出力する。ステップ１７０１に戻る。
【0294】
（ステップ１７０５）配送者受信部Ｃ３５は、緊急に更新された配送リストを情報処理装置Ｃ２から受信したか否かを判断する。配送リストを受信した場合はステップ１７０６に行き、配送リストを受信しなかった場合はステップ１７０１に戻る。
【0295】
（ステップ１７０６）配送者処理部Ｃ３３は、ステップ１７０５で受信された配送リストを出力する構造の情報にする。配送者出力部Ｃ３６は、当該配送リストを出力する。ステップ１７０１に戻る。
【0296】
以下、本実施の形態における情報システムＣの具体的な動作について説明する。情報システムＣの概念図は図９である。
【0297】
また、情報システムＣを構成する情報処理装置Ｃ２が配送車を決定する処理の概念を図１８に示す。
【0298】
配送者端末Ｃ３から配送車位置情報が情報処理装置Ｃ２に送信され、情報処理装置Ｃ２で蓄積される（１８０１参照）。また、配送者端末Ｃ３から配送完了情報が情報処理装置Ｃ２に送信され、情報処理装置Ｃ２で残ルート情報が更新され、蓄積される（１８０２参照）。また、施設端末Ａ４から配送ボンベ情報が情報処理装置Ｃ２に送信され、情報処理装置Ｃ２で蓄積される（１８０３参照）。なお、残ルート情報の更新とは、配送リストの更新と同意義でも良い。
【0299】
かかる状況において、端末装置Ｃ１から、例えば、ガス欠した顧客の顧客識別子が情報処理装置Ｃ２に送信された、とする。
【0300】
すると、情報処理装置Ｃ２は、上述したように、当該顧客識別子と対になる顧客位置情報、各配送車の配送は位置情報、各配送車の残ルート情報、各配送者の固有の情報（例えば、残業を許すか否か等）を用いて、ボンベ条件の判断、位置条件の判断、および固有の情報を用いた判断（適性配送能力判断１８０４）のうちの１以上の判断を行い、当該顧客識別子で識別される顧客にボンベを配送する配送車を決定する。なお、配送者の固有の情報を用いた適性配送能力判断１８０４は、例えば、配送者の能力により、追加で配送先を１カ所増加させる場合や旧配送リストに存在した予定の配送先を翌日に変更する場合等がある。
【0301】
そして、情報処理装置Ｃ２は、決定された配送車に対応する配送リストを更新し、配送者端末Ｃ３に送信する（１８０５参照）。
【0302】
次に、配送者端末Ｃ３は、更新された配送リストを受信し、出力する。このことにより、配送者端末Ｃ３では、旧配送リストから新配送リストに切り替えられ、新配送リストが出力される（１８０６参照）。
【0303】
なお、旧配送リストの例は、図１９である。図１９において、配送リストを構成する顧客情報は、名前、位置情報（郵便番号、都道府県、住所）、ボンベ種類情報（ここでは、重量）である。また、配送リスト更新部Ｃ２３３が更新した新配送リストの例は、図２０である。図２０（ａ）は、旧配送リストの最後に、追加の配送先の顧客情報が追記された場合の新配送リストである。図２０（ｂ）は、旧配送リストの途中に、追加の配送先の顧客情報が挿入され、他の配送先の顧客情報が削除されなかった場合の新配送リストである。図２０（ｃ）は、旧配送リストの途中に、追加の配送先の顧客情報が挿入され、他の配送先（ここでは、最後の配送先）の顧客情報が削除された場合の新配送リストである。なお、図１９、図２０における「名前」が同じ名字の者が多いが、通常、別世帯の者である。
【0304】
以上、本実施の形態によれば、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送が可能になる。
【0305】
また、本実施の形態によれば、配送車に更新された配送リストを送付できる。
【0306】
また、本実施の形態によれば、柔軟に配送リストを更新することにより、ガス欠等の緊急の顧客の要望にも対応でき、かつ配送者の要望または能力等に合ったボンベの配送の制御が可能になる。つまり、例えば、残業してでも給与を増やすために配送したい配送者には緊急の配送を依頼でき、緊急時に残業してでも給与を増やすために配送したい配送者が居ない場合には、緊急を要しない顧客への配送を翌日に遅らせて、ガス欠等の緊急の顧客にボンベを配送できる。
【0307】
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをＣＤ－ＲＯＭなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における情報処理装置Ｃ２を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、顧客識別子と当該顧客識別子で識別される顧客の位置を特定する顧客位置情報とを有する１以上の顧客情報が格納される顧客情報格納部と、配送車を識別する配送車識別子に対応付けて、当該配送車が配送する配送対象のボンベに関する情報である１以上の配送ボンベ情報が格納される配送ボンベ情報格納部と、配送車識別子に対応付けて、配送車の位置を特定する配送車位置情報が格納される配送車位置情報格納部とにアクセス可能なコンピュータを、残りガスが予め決められた条件を満たすほど少ない顧客を識別する顧客識別子を受け付ける顧客識別子受付部と、前記顧客識別子受付部が受け付けた顧客識別子と対になる顧客位置情報を前記顧客情報格納部から取得する顧客情報位置情報取得部と、前記顧客情報位置情報取得部が取得した顧客位置情報と、同一の配送車識別子と対になる配送車位置情報と配送ボンベ情報との組とを用いて、配送を担当する配送車を決定する配送車決定部と、前記配送車決定部が決定した配送車の配送車端末に対して、前記顧客識別子と対になる顧客情報を送信する顧客情報送信部として機能させるためのプログラムである。
【0308】
また、図２１は、本明細書で述べたプログラムを実行して、上述した種々の実施の形態の情報処理装置Ｃ２等を実現するコンピュータの外観を示す。上述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。図２１は、このコンピュータシステム３００の概観図であり、図２２は、システム３００のブロック図である。
【0309】
図２１において、コンピュータシステム３００は、ＣＤ－ＲＯＭドライブを含むコンピュータ３０１と、キーボード３０２と、マウス３０３と、モニタ３０４とを含む。
【0310】
図２２において、コンピュータ３０１は、ＣＤ－ＲＯＭドライブ３０１２に加えて、ＭＰＵ３０１３と、ＣＤ－ＲＯＭドライブ３０１２等に接続されたバス３０１４と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのＲＯＭ３０１５と、ＭＰＵ３０１３に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのＲＡＭ３０１６と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク３０１７とを含む。ここでは、図示しないが、コンピュータ３０１は、さらに、ＬＡＮへの接続を提供するネットワークカードを含んでも良い。
【0311】
コンピュータシステム３００に、上述した実施の形態の情報処理装置Ｃ２等の機能を実行させるプログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ３１０１に記憶されて、ＣＤ－ＲＯＭドライブ３０１２に挿入され、さらにハードディスク３０１７に転送されても良い。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ３０１に送信され、ハードディスク３０１７に記憶されても良い。プログラムは実行の際にＲＡＭ３０１６にロードされる。プログラムは、ＣＤ－ＲＯＭ３１０１またはネットワークから直接、ロードされても良い。
【0312】
プログラムは、コンピュータ３０１に、上述した実施の形態の情報処理装置Ｃ２等の機能を実行させるオペレーティングシステム（ＯＳ）、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくても良い。プログラムは、制御された態様で適切な機能（モジュール）を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいれば良い。コンピュータシステム３００がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0313】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0314】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する２以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0315】
また、上記各実施の形態において、各処理は、単一の装置によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0316】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0317】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置は、ガス欠等の場合の顧客へのガスボンベの効率的な配送が可能になるという効果を有し、情報処理装置等として有用である。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】