(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】ケーブルねじ込み継手
(51)【国際特許分類】
H02G 15/013 20060101AFI20240418BHJP
H02G 15/02 20060101ALI20240418BHJP
H02G 3/22 20060101ALI20240418BHJP
F16L 5/00 20060101ALI20240418BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
H02G15/013
H02G15/02
H02G3/22
F16L5/00 S
H05K7/00 M
H05K7/00 S
(21)【出願番号】P 2021530908
(86)(22)【出願日】2019-11-29
(86)【国際出願番号】 DE2019101021
(87)【国際公開番号】W WO2020108706
(87)【国際公開日】2020-06-04
【審査請求日】2022-10-17
(31)【優先権主張番号】202018106798.2
(32)【優先日】2018-11-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】517384796
【氏名又は名称】コンタ-クリップ フェアビンドゥングステヒニック ゲーエムベーハー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ノヴァストフスキー-シュトック,イェルク
【審査官】中嶋 久雄
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第06488317(US,B1)
【文献】特開2017-225255(JP,A)
【文献】特開平09-284954(JP,A)
【文献】特開2018-152941(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02G 15/013
H02G 15/02
H02G 3/22
F16L 5/00
H05K 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ハウジング部品(10)および第2ハウジング部品(11)の2つの部品から形成されており、前記第1ハウジング部品(10)および前記第2ハウジング部品(11)は、壁開口部(16)に取り付けられる際に、前記壁開口部(16)を囲む壁部分を、前記第1ハウジング部品(10)と前記第2ハウジング部品(11)との間にクランプするために、前記壁開口部(16)の両側に配置され、かつ相互に取り外し可能に接続される、ケーブル貫通ハウジング(13a)と、
前記第1ハウジング部品(10)および前記第2ハウジング部品(11)が相互に接続される際に、前記ケーブル貫通ハウジング(13a)を通じて形成される、ケーブル通路と、
ケーブルを内部に封止受容するために、前記ケーブル通路の周囲に形成される密閉体(19)を伴って前記ケーブル貫通ハウジング(13a)上に形成される、ケーブル密閉部(18)と、を有する、ケーブルねじ込み継手(13;30)であって、
前記ケーブル貫通ハウジング(13a)および前記密閉体(19)は、異なるプラスチック材料でできており、前記密閉体(19)は、前記ケーブル貫通ハウジング(13a)上に一体的に形成されている、ケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項2】
前記密閉体(19)は、前記第1ハウジング部品(10)上に一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項3】
前記密閉体(19)は、端部区画において、前記第1ハウジング部品(10)の端部に一体的に形成されてりおり、前記端部区画は、前記第1ハウジング部品(10)および第2ハウジング部品(11)が相互に接続されているときに前記第2ハウジング部品(11)中に配置されることを特徴とする、請求項2に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項4】
前記密閉体(19)は、前記第1ハウジング部品(10)の端部区画の外側および内側を、1つの部品で取り囲むことを特徴とする、請求項3に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項5】
前記密閉体(19)は、前記第2ハウジング部品(11)上に一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項6】
前記密閉体(19)は、前記壁開口部(16)に対して遠位にある、前記第2ハウジング部品(11)の端面開口部に隣接する内面において、前記第2ハウジング部品(11)上に一体的に形成されており、これにより、前記第1ハウジング部品(10)と第2ハウジング部品(11)とが接続されるときに、前記第1ハウジング部品(10)の端面押圧部が前記密閉体(19)に対して押し付けられることを特徴とする、請求項5に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項7】
前記壁開口部(16)に割り当てられるねじ山部(22)は、前記第1ハウジング部品の外側に配置されており、前記ねじ山部(22)は、前記壁開口部(16)にねじ込まれ得ることを特徴とする、請求項1から6の何れか1項に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項8】
前記第1ハウジング部品(10)の外側には、前記壁開口部(16)に割り当てられる円錐型差し込み部(23)が配置されており、前記円錐型差し込み部(23)は、前記壁開口部(16)に差し込まれ得ることを特徴とする、請求項1から7の何れか1項に記載のケーブルねじ込み継手(13;30)。
【請求項9】
柔らかい部品としての前記密閉体(19)は、熱可塑性エラストマーでできていることを特徴とする、請求項1から8の何れか1項に記載のケーブルねじ込み継手。
【請求項10】
前記壁開口部(16)を密閉するさらなる密閉体(21)が、前記ケーブル貫通ハウジング(13a)上に配置されており、前記さらなる密閉体(21)は、前記ケーブル貫通ハウジング(13a)上に一体的に形成されていることを特徴とする、請求項1から9の何れか1項に記載のケーブルねじ込み継手。
【請求項11】
前記第2ハウジング部品(11)は、ねじ込みキャップを有しており、前記ねじ込みキャップは、前記第1ハウジング部品(10)の外側ねじ山にねじ込まれ得る内側ねじ山を有していることを特徴とする、請求項1から10の何れか1項に記載のケーブルねじ込み継手。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、壁面開口部を通してケーブルを導くためのケーブルねじ込み継手に関連している。
【0002】
(背景)
このようなケーブルねじ込み継手は、例えば電子機器や制御キャビネットのハウジング壁などの壁の開口部を通して、1つまたは複数のケーブルを通過させるために使用される。原則として、このようなケーブルねじ込み継手は、例えば、金属またはプラスチック材料で作られた任意のハウジングと共に使用することができる。ケーブルは通常、特に、汚れおよび/または湿気が壁の開口部を通って進入するのを防止するために、密閉された状態で壁を通って導かれる。
【0003】
公知のケーブルねじ込み継手は、いくつかの部品で構成されている。すなわち、ケーブル貫通ハウジングにおいて、相互にねじ止めされた複数のハウジングの部品が壁開口部の両側に配置するように設けられている。ケーブルねじ込み継手を形成するために、前記複数のハウジング部品は、壁開口部の対向する面に配置され、1つのねじ込み継手を生成することによって、壁開口部を通じて相互に接続される。さらに、貫通ハウジングを通って導かれるケーブルのための密閉部を形成するように、ハウジング部品が相互にねじ込まれるときに一体化される、1つ以上の密閉体が提供される。
(概要)
本発明の目的は、簡単な方法で組み立てることができるケーブルねじ込み継手を提供することである。
【0004】
前記目的を達成するために、独立請求項1に記載のケーブルねじ込み継手が提供される。実施形態は、従属請求項の主題である。
【0005】
1つの態様によれば、ケーブル貫通ハウジングを有するケーブルねじ込み継手が提供される。当該ケーブルねじ込み継手は、第1ハウジング部品および第2ハウジング部品から形成されている。前記第1ハウジング部品および前記第2ハウジング部品は、間にある壁開口部を囲んでいる壁部位をクランプするために、当該壁開口部に取り付けられる際に、当該壁開口部の両側(対向する面)に配置される。前記ケーブルねじ込み継手は、さらにケーブル通路を有する。前記ケーブル通路は、前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とが、例えば取り外し可能にお互いに接続されている場合、前記ケーブル貫通ハウジングを通じて形成される。ケーブル密閉部は、密閉体を伴って、前記ケーブル貫通ハウジング上に形成される。前記密閉体は、ケーブル貫通部の周りに形成され、内部に受容されるケーブルを密閉収容する。前記ケーブル貫通ハウジングおよび前記密閉体は、異なるプラスチック材料でできており、前記密閉体は、前記ケーブル貫通ハウジング上に一体的に形成される。
【0006】
ケーブルねじ込み継手またはケーブル壁貫通部(cable walllead-through)を形成するケーブル貫通ハウジングが壁開口部に取り付けられ、少なくとも一つのケーブルがケーブル貫通部に配置される場合、密閉効果をもたらすために、前記密閉体と、少なくとも一つのケーブルとについて、円周状の接触が形成され得る。前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とが接続されると、前記密閉体が押圧され、ひいては変形することで、密閉効果が生じる。これらのハウジング部品の取り外し可能な接続は、例えばねじ込み式接続またはクリップ接続によって実行されうる。ねじ込み式接続の場合、前記第1ハウジング部品は、ねじ込み体(中にねじ込む本体:screw-in body)として設計され、前記第2部品は、圧力をかけるねじとして設計され得る。これらのハウジング部品を接続すると、前記圧力をかけるねじの内側に、ねじ込み体の一部がねじ込まれる。
【0007】
前記ケーブル貫通ハウジングは、2つのハウジング部品から構成されるが、ケーブルねじ込み継手を形成するために、さらなる部品(例えば、少なくとも1つのワッシャ)が提供されてもよい。例えば、前記ワッシャは、前記第1ハウジング部品の一部押すか、または当該部分上で滑らせたりすることができる。前記ワッシャは、必要に応じて外側のねじ山と共に提供される。次いで、前記ワッシャは、2つのハウジング部品が接続されたときに、壁開口部を囲む縁上に静止することができる。
【0008】
前記密閉体は、前記第1ハウジング部品上に一体的に形成され得る。当該2つのハウジング部品を接続すると、前記密閉体上に圧縮力が及ぼされることで、密閉効果が生じる。
【0009】
前記密閉体は、端部区画において前記第1ハウジング部品の端部に一体的に形成されうる。前記端部区画は、前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とが、相互に接続されると、当該第2ハウジング部品内に配置される。前記密閉体は、前記端部区画において、前記第1ハウジング部品の前面に、一体的に形成されうる。これにより2つのハウジング部品が接続されると、前記第2ハウジング部品は前面の密閉体に対して圧力をかけるようになる。
【0010】
前記密閉体は、前記第1ハウジング部品の端部区画の外側および内側を1つの部品で取り囲むことができる。前記端部区画(例えば前方区画)の外側の取り囲みおよび内側の取り囲みは、その全周において断続的であってもよいし、連続していてもよい。
【0011】
前記密閉体は、前記第2ハウジング部品上に一体的に形成されていてもよい。本実施形態では、前記密閉体は、第2ハウジング部品上に一体的に形成されている。例えば、前記密閉体は、前記第2ハウジング部品の内側に一体的に形成することができる。前記密閉体は、前記第2ハウジング部品の遠位端部区画に、前記壁開口部と関連して配置することができる。前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とを、例えばそれらを相互にねじ込むことによって接続すると、前記第1ハウジング部品は、内側の密閉体に圧力をかけることができる。
【0012】
前記密閉体は、具体的には第1密閉体が前記第1ハウジング部品上に一体的に形成され、第2密閉体が前記第2ハウジング部品上に形成されるなど、複数の部品で設計することが可能である。前記第1ハウジング部品と第2ハウジング部品とを接続すると、第1密閉体および第2密閉体は静止するか、または互いに接触することが可能である。その結果、前記ケーブル通路内の少なくとも1本のケーブルに対して、共同して密閉部を形成することが可能である。一つの実施形態において、2つのハウジング部品が、前記ケーブル貫通ハウジングを形成するように接続されると、前記第1密閉体に形成された突起(例えばシールリップ)が、前記第2密閉体に形成されたへこみ(例えば溝)と噛み合うことが可能である。
【0013】
前記密閉体は、前記壁開口部に対して遠位にある前記第2ハウジング部品の前面開口部と隣接している第2ハウジング部品の内面に、一体的に形成され得る。そして、前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とが接続されると、前記第1ハウジング部品の前面押圧部が前記密閉体に対して押し付けられるようになる。前記密閉体は、遠位の前面開口部を、連続的または断続的に取り囲むことが可能である。
【0014】
前記第1ハウジング部品の外側には、前記壁開口部に割り当てられるねじ山部を配置することが可能であり、前記ねじ山部は、前記壁開口部にねじ込まれ得る。例えば、ねじ込み体として設計され得る、第1ハウジング部品の外側ねじ山は、壁開口部の内部に向かって第1ハウジング部品をねじ込むために用いることが可能である。あるいは、壁開口部を通って延びる第1ハウジング部品の一部は、途中でねじ込み式接続が形成されることなしに、(ゆるく)壁開口部を通ることが可能である。例えば、前記第1ハウジング部品のハウジング部分は、単に壁開口部を通して押し込まれてもよい。その結果、例えばねじ込み式接続によって、反対側の前記第2ハウジング部品に接続され得る。一例では、前記壁開口部を通して押し込まれた後、前記第1ハウジング部品はロックナットによって最初に壁開口部に固定またはクランプされてもよい。その後、第2ハウジング部品にねじ込むことが可能になる。
【0015】
前記第1ハウジング部品の外側には、前記壁開口部に挿入することが可能であり、前記壁開口部に割り当てられる、円錐型差し込み部を配置することができる。1つあるいは複数の前記円錐型差し込み部の援助により、前記第1ハウジング部品が前記壁開口部に挿入されると、特に、ある実施形態において、前記第2ハウジング部品が前記第1ハウジング部品にねじ込まれる場合、前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とが接続すると、前記第1ハウジング部品をクランプすることが可能である。その結果、前記2つのハウジング部品間で、前記壁開口部を囲む縁部をクランプすることが可能になる。前記2つのハウジング部品を接続する際にもたらされる力によって、前記円錐型差し込み部を有する前記第1ハウジング部品は、前記壁開口部の内部にさらに引き込まれ得る。前記第1ハウジング部品の外側には、全周にわたって複数の円錐区画が設けられていてもよい。全周にわたって連続的に形成される円錐状突起もまた、設けられ得る。
【0016】
柔らかい部品として、前記密閉体は、熱可塑性エラストマーで作られ得る。前記第1ハウジング部品および/または前記第2ハウジング部品は、前記密閉体の一体成形用の二色射出成形部品(2C injection-molded component)として設計することが可能である。前記ケーブル貫通ハウジング、すなわち、前記第1ハウジング部品および/または前記第2ハウジング部品は、前記密閉体よりも固いプラスチック材料でできている固い部品を形成する。前記密閉体は、熱可塑性エラストマーでできている、前記柔らかい部品を形成する。
【0017】
前記ケーブル密閉部は、ケーブルの張力を軽減するように設計することが可能である。この実施形態では、前記ケーブル密閉部に加えて、前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品が相互に接続される際にケーブルの張力を軽減する、多機能の密閉体が与えられる。
【0018】
前記壁開口部を密閉し、前記ケーブル貫通ハウジング上に一体的に形成される、さらなる密閉体は、前記ケーブル貫通ハウジング上に配置することが可能である。
【0019】
前記第2ハウジング部品は、内側ねじ山を有するねじ込みキャップを有し得る前記内側ねじ山は、前記第1ハウジング部品の外側ねじ山にねじ込むことが可能であり、それによって前記密閉体に圧力をかける。
【0020】
前記ケーブルねじ込み継手に関連して、ケーブルねじ込み継手の製造方法が与えられる。前記方法において、2つの部品からなるケーブル貫通ハウジングは、第1ハウジング部品および第2のハウジング部品を準備することによって製造される。前記第1ハウジング部品および前記第2ハウジング部品は、壁開口部に設置されている間、壁の両側において前記ケーブル貫通ハウジングを構成し、前記壁開口部を囲む壁の一部(縁部)が、第1ハウジング部品と第2ハウジング部品との間にクランプされるように、相互に(取り外し可能に)接続される。前記第1ハウジング部品と前記第2ハウジング部品とが相互に接続されるとケーブル貫通ハウジングを通じて形成される、ケーブル通路またはケーブル貫通部において、少なくとも1本のケーブルが、前記壁開口部を通って導かれるように配置される。前記少なくとも1本のケーブルは、ケーブル密閉部の援助により密閉される。前記ケーブル密閉部は、密閉体を伴って前記ケーブル貫通ハウジング上に形成される。前記密閉体は、ケーブル通路の周囲に形成され、内部に配置されたケーブルを、密閉収容する。前記ケーブルねじ込み継手を製造するために、異なるプラスチック物質を材質とする、ケーブル貫通ハウジングおよび密閉体が用いられる。前記密閉体は、前記ケーブル貫通ハウジング上に、一体的に形成される。第1ハウジング部品は、必要に応じて、ロックナットを用いて前記壁開口部の領域において、前記壁に固定されるか、または壁にクランプ留めされてもよい。第1ハウジング部品が壁開口部に挿入され、前記壁開口部を通して前面部分が押し出された後に、前記ロックナットは、第1ハウジング部品にねじ込まれる。
【0021】
前記方法では、前記壁開口部を持つ壁の内側からまたは外側から、前記第1ハウジング部品が前記壁開口部に最初に挿入される(そして、部分的に押し出される)ことが可能であり、その後、例えば、ねじ込みキャップまたは圧力ねじのような前記第2ハウジング部品が逆側からねじ込まれることが可能である。
(実施形態の説明)
さらなる実施形態は、図面を参照して以下に、より詳細に説明される。
【0022】
図1は、組み立てられていない状態における、ケーブル貫通ハウジングのハウジング部品およびケーブルねじ込み継手用のワッシャの、概略斜視図を示す。
【0023】
図2は、
図1にかかる構成のさらなる斜視図であり、断面図で示している。
【0024】
図3は、
図1のハウジング部品を有するケーブルねじ込み継手の概略図であり、断面図で示している。
【0025】
【0026】
図5は、組み立てられていない状態における、別のケーブル貫通ハウジングのハウジング部品および別のケーブルねじ込み継手用のワッシャの、概略斜視図を示す。
【0027】
図6は、
図5にかかる構成のさらなる斜視図であり、断面図で示している。
【0028】
図7は、
図5のハウジング部品を有する別のケーブルねじ込み継手の概略図であり、断面図で示している。
【0029】
【0030】
図1は、第1ハウジング部品10、第2ハウジング部品11およびワッシャ12の概略斜視図を示す。前記第1ハウジング部品10、第2ハウジング部品11およびワッシャ12は、ケーブルねじ込み継手またはケーブル壁貫通部13をもたらすために使用され得る。ケーブルねじ込み継手またはケーブル壁貫通部13は、
図3、
図4Aおよび4Bに示すように、第1ハウジング部品10および第2ハウジング部品11から構成されるケーブル貫通ハウジング13aを有する。
図2は、
図1の構成の、さらなる概略斜視図を断面図で示している。
【0031】
第1ハウジング部品10および第2ハウジング部品11は、それぞれ、例えば射出成形部品として、プラスチック材料で作られる。図示の実施形態では、第1ハウジング部品10は、ねじ込み体として設計されており、内側ねじ山15を有する圧力ねじとして設計された第2ハウジング部品11は、外側ねじ山14にねじ込まれる(
図3参照)。結果として、
図3に示されるケーブルねじ込み継手13が形成され、壁17の壁開口部16の領域に配置される。その結果、密封様式で壁開口部16を通じて一つあるいは複数のケーブル(図示せず)を導くことが可能になる。
【0032】
少なくとも1つのケーブルに対して密閉部を形成するために、ケーブル密閉部18のために密閉体19が設けられている。前記密閉体19は、例えば2色射出のような手段を用いて第1ハウジング部品上に柔らかい部品として一体的に形成される。例えば、密閉体19は、熱可塑性エラストマーで構成される。第1ハウジング部品10と第2ハウジング部品11とが接続される(図示される実施形態ではねじ込みの手段によって実行される)と、第2ハウジング部品11は、密閉部19に対して圧力をかける。その結果前記密閉体は、少なくとも一本のケーブルに円状に接触し、密閉するようにケーブル通路18の中心に向かって圧迫される。
【0033】
さらなる密閉体21は、壁17に割り当てられる端面20の領域に、第2ハウジング部品上に一体的に形成される。前記密閉体21は、ケーブルねじ込み継手13を形成するように、第2ハウジング部品11が第1ハウジング部品に向かってねじ込まれる際に、壁17に対して密閉部を形成する。
【0034】
図1によると、第1ハウジング部品10は、さらなる外側ねじ山部22を有する。前記第1ハウジング部品10は、ケーブルねじ込み継手13が形成される際、壁開口部16にねじ込まれる。さらに、円錐型差し込み部23が、壁開口部16に第1ハウジング部品を留めるように、設けられている。
【0035】
図5~
図8には、ケーブル貫通ハウジング13aを有するさらなるケーブルねじ込み継手30が示されている。
図1~4と同じ参照符号は、同じ特徴に使用される。
【0036】
ここで、
図1~
図4の実施例とは対照的に、密閉体19は、第2ハウジング部品11の内側に一体的に形成される(
図6および
図7参照)。
【0037】
図7によれば、
図7に示されている例では、密閉体19とさらなる密閉体21が経路31を介して接続されている。前記経路31は、密閉体19とさらなる密閉体21が作られている材料と同じ材料で満たされている。別のケーブルねじ込み継手30が射出成形によって生産される場合、密閉体19および密閉体21のための材料は、射出成形器具の開口部を介して導入することが可能である。その結果、密閉体19および密閉体21を形成することが可能になり、それらの内部では、例えば熱可塑性エラストマーのような柔らかい部品の伝播(propagation)(例えば、例えば熱可塑性エラストマーのような柔らかい成分の伝播)が、経路31を介して起こる。第2ハウジング部品の周りに沿って、複数の別個の経路を、経路31のように設けることが可能である(
図7も参照)。
【0038】
上記の説明、特許請求の範囲、および図面に開示された特徴は個別に、また任意の組合せで、異なる実施形態を実施することに関連し得る。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【
図1】組み立てられていない状態における、ケーブル貫通ハウジングのハウジング部品およびケーブルねじ込み継手用のワッシャの、概略斜視図である。
【
図2】
図1にかかる構成のさらなる斜視図であり、断面図である。
【
図3】
図1のハウジング部品を有するケーブルねじ込み継手の概略図であり、断面図である。
【
図4A】
図3のケーブルねじ込み継手の概略斜視図である。
【
図4B】
図3のケーブルねじ込み継手の概略斜視図である。
【
図5】組み立てられていない状態における、別のケーブル貫通ハウジングのハウジング部品および別のケーブルねじ込み継手用のワッシャの、概略斜視図である。
【
図6】
図5にかかる構成のさらなる斜視図であり、断面図である。
【
図7】
図5にかかる構成のさらなる斜視図であり、断面図である。
【
図8A】
図7の別のケーブルねじ込み継手の、概略斜視図である。
【
図8B】
図7の別のケーブルねじ込み継手の、概略斜視図である。