(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】ヒンジ構造物を含む携帯用通信装置
(51)【国際特許分類】
F16C 11/04 20060101AFI20240418BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
F16C11/04 V
F16C11/04 F
H04M1/02 C
(21)【出願番号】P 2021564400
(86)(22)【出願日】2020-04-24
(86)【国際出願番号】 KR2020005458
(87)【国際公開番号】W WO2020222466
(87)【国際公開日】2020-11-05
【審査請求日】2021-11-02
(31)【優先権主張番号】10-2019-0050282
(32)【優先日】2019-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】カン, ジェ ホ
(72)【発明者】
【氏名】イ, ミン ソン
(72)【発明者】
【氏名】ファン, スン ヒョン
(72)【発明者】
【氏名】ユ, ジュン クン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョン ジン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョン ユン
【審査官】鈴木 貴晴
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第205353861(CN,U)
【文献】米国特許第09848502(US,B1)
【文献】特開2018-035904(JP,A)
【文献】米国特許第10036188(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16C 11/00-11/12
H04M 1/02- 1/32
H05K 5/02- 5/03
E05D 1/04,
3/00- 3/18
G06F 1/16- 1/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用通信装置であって、
第1ハウジング及び第2ハウジングを含むハウジングと、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングに収容されるヒンジ部と、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジング上に配置されたフレキシブルディスプレイと、を備え、
前記ヒンジ部は、
第1軸を基準として回転する第1軸ボディに連結された第1軸ギヤと、
第2軸を基準として回転する第2軸ボディに連結された第2軸ギヤと、
前記第1ハウジングに連結されて前記第1軸を基準として回転し、前記第1軸ギヤ
と組み合わせて回転する第1アーム部と、
前記第2ハウジングに連結されて前記第2軸を基準として回転し、前記第2軸ギヤ
と組み合わせて回転する第2アーム部と、
前記第1軸を基準として前記第1アーム部が回転する間
に第
1仮想軸を基準として回転する第1レールを有する第1回転ブラケットと、
前記第2軸を基準として前記第2アーム部が回転する間に第
2仮想軸を基準として回転する第2レールを有する第2回転ブラケットと、
前記第1軸ギヤの回転に
対応する第1回転カムと、
前記第2軸ギヤの回転に
対応する第2回転カムと、
前記第1軸ボディの少なくとも一部が挿入される第1弾性体と、
前記第2軸ボディの少なくとも一部が挿入される第2弾性体と、
前記第1回転カムに結合され、前記第1回転カムの回転に対応して前記第1弾性体に第1圧力を形成するか、又は形成された第1圧力を解除する第1固定カムと、
前記第2回転カムに結合され、前記第2回転カムの回転に対応して前記第2弾性体に第2圧力を形成するか、又は形成された第2圧力を解除する第2固定カムと、を含むことを特徴とする携帯用通信装置。
【請求項2】
前記第
1仮想軸から前記フレキシブルディスプレイの上部面までの第1最短距離は、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングが平らに展開された状態で、前記第1軸から前記フレキシブルディスプレイの上部面までの第2最短距離よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置。
【請求項3】
前記ヒンジ部は、前記第1回転ブラケットの少なくとも一部及び前記第2回転ブラケットの少なくとも一部を収納する固定ブラケットを更に含むことを特徴とする請求項2に記載の携帯用通信装置。
【請求項4】
前記固定ブラケットは、前記第1レールに対応する第1据置溝及び前記第2レールに対応する第2据置溝を更に含むことを特徴とする請求項3に記載の携帯用通信装置。
【請求項5】
前記第1ハウジングは、前記第1アーム部により移動可能に連結され、
前記第1弾性体の弾性力は、前記ヒンジ部を基準として前記第1ハウジングが回転する間に、ディテント動作を提供する前記第1固定カムにより形成される第1圧力に起因することを特徴とする請求項4に記載の携帯用通信装置。
【請求項6】
前記第1軸ボディは、前記第1軸ギヤを介して第1アイドルギヤに結合され、
前記第2軸ボディは、前記第2軸ギヤを介して第2アイドルギヤに結合され、
前記第1アイドルギヤは、前記第2アイドルギヤに結合されることを特徴とする請求項4に記載の携帯用通信装置。
【請求項7】
前記第1アーム部及び前記第1回転ブラケットは、前記固定ブラケットを基準として、前記第2アーム部及び前記第2回転ブラケットに対称に配置されることを特徴とする請求項4に記載の携帯用通信装置。
【請求項8】
前記ヒンジ部の下に位置して前記携帯用通信装置の外部の第3部分を形成するヒンジハウジングを更に含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置。
【請求項9】
前記第1軸に平行に延びた前記ヒンジハウジングの第1側部は、前記第1ハウジングが折り畳み状態である際に前記第1ハウジングに収納され、
前記第1側部は、前記第1ハウジングの後面に垂直な方向から観察した時に、前記第1ハウジングの後面に重なり、
前記第2軸に平行に延びた前記ヒンジハウジングの第2側部は、前記第2ハウジングが折り畳み状態である際に前記第2ハウジングに収納され、
前記第2側部は、前記第2ハウジングの後面に垂直な方向から観察した時に、前記第2ハウジングの後面に重なることを特徴とする請求項8に記載の携帯用通信装置。
【請求項10】
前記フレキシブルディスプレイが折り畳み状態である際に露出する前記ヒンジハウジングの少なくとも一部は、前記フレキシブルディスプレイが展開状態である際に、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングにより覆われることを特徴とする請求項8に記載の携帯用通信装置。
【請求項11】
前記第
1仮想軸と前記第
2仮想軸との間の第1距離は、前記第1軸と前記第2軸との間の第2距離よりも短いことを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置。
【請求項12】
前記第1軸ギヤは、前記第1アーム部の回転に対応して回転し、
前記第2軸ギヤは、前記第2アーム部の回転に対応して回転し、
前記第1軸ギヤと前記第2軸ギヤとの間に配置されて少なくとも前記第1軸ギヤの回転に対応して回転する第1アイドルギヤと、
前記第1アイドルギヤと前記第2軸ギヤとの間に配置されて少なくとも前記第2軸ギヤの回転に対応して回転する第2アイドルギヤと、を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置。
【請求項13】
携帯用通信装置であって、
第1ハウジング及び第2ハウジングを含むハウジングと、
少なくとも一部が前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングに収納されるフレキシブルディスプレイと、
前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングに連結されるヒンジ構造物と、を備え、
前記ヒンジ構造物は、
第1軸を基準として回転し、第1連結部を含む第1アーム部と、
第2軸を基準として回転し、第2連結部を含む第2アーム部と、
前記第1アーム部及び前記第2アーム部に隣接して配置され、第1据置溝及び第2据置溝を含む固定ブラケットと、
第1摺動孔、及び前記第1摺動孔と一体に形成された第1レールを含む第1回転ブラケットと、
第2摺動孔、及び前記第2摺動孔と一体に形成された第2レールを含む第2回転ブラケットと、を含み、
前記第1連結部は、前記第1軸を基準として前記第1アーム部が回転する間に、前記第1摺動孔に沿って摺動し、
前記第2連結部は、前記第2軸を基準として前記第2アーム部が回転する間に、前記第2摺動孔に沿って摺動し、
前記固定ブラケットに連結された前記第1回転ブラケットは、前記第1軸を基準として前記第1アーム部が回転する間に、前記第1据置溝に沿って摺動する前記第1レールにより第
1仮想軸を基準として回転し、
前記固定ブラケットに連結された前記第2回転ブラケットは、前記第2軸を基準として前記第2アーム部が回転する間に、前記第2据置溝に沿って摺動する前記第2レールにより第
2仮想軸を基準として回転し、
前記フレキシブルディスプレイの少なくとも一部の表示部分は、前記第1回転ブラケットが前記第
1仮想軸を基準として回転し、前記第2回転ブラケットが前記第
2仮想軸を基準として回転する間に、曲が
り、
前記第1軸を基準として回転する第1軸ボディに連結された第1軸ギヤと、
前記第2軸を基準として回転する第2軸ボディに連結された第2軸ギヤと、を更に含むことを特徴とする携帯用通信装置。
【請求項14】
前記ヒンジ構造物及び前記フレキシブルディスプレイが展開された状態で、前記第1軸で前記固定ブラケットを見た時に、前記第1回転ブラケットの第1レール
は、前記第2回転ブラケットの第2レール
に交差することを特徴とする請求項13に記載の携帯用通信装置。
【請求項15】
前記第1ハウジングは、前記第1回転ブラケットに連結されて、前記第1軸を基準として前記第1アーム部が回転する間に、前記第
1仮想軸を基準として回転し、
前記第2ハウジングは、前記第2回転ブラケットに連結されて、前記第2軸を基準として前記第2アーム部が回転する間に、前記第
2仮想軸を基準として回転することを特徴とする請求項13に記載の携帯用通信装置。
【請求項16】
前記第1仮想軸及び前記第2仮想軸は、前記第1軸及び前記第2軸よりも前記
フレキシブルディスプレイの方向に更に上に形成されることを特徴とする請求項15に記載の携帯用通信装置。
【請求項17】
前記第1軸と前記第2軸との間の第1距離は、前記第
1仮想軸と前記第
2仮想軸との間の第2距離よりも大きいことを特徴とする請求項13に記載の携帯用通信装置。
【請求項18】
前記第1回転ブラケットは、前記第1ハウジングの状態が展開状態から折り畳み状態に変更される間に、前記固定ブラケットの中心を基準として第1方向に回転し、
前記第2回転ブラケットは、前記第2ハウジングの状態が展開状態から折り畳み状態に変更される間に、前記固定ブラケットの中心を基準として第2方向に回転することを特徴とする請求項13に記載の携帯用通信装置。
【請求項19】
前記第1ハウジングは、前記第1アーム部により移動可能に連結され、
第1弾性体の弾性力は、第1回転カムにより形成される圧力に起因して、前記ヒンジ構造物を基準として前記第1ハウジングが回転する間に、ディテント動作を提供することを特徴とする請求項
13に記載の携帯用通信装置。
【請求項20】
前記第1軸ギヤと前記第2軸ギヤとの間に配置される第1アイドルギヤ及び第2アイドルギヤを更に含むことを特徴とする請求項
13に記載の携帯用通信装置。
【請求項21】
前記第
1仮想軸から前記フレキシブルディスプレイの上部面までの第1最短距離は、前記フレキシブルディスプレイの第1部分及び第2部分の状態が平らに展開された状態で、前記第1軸から前記フレキシブルディスプレイの上部面までの第2最短距離よりも短いことを特徴とする請求項
20に記載の携帯用通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒンジ構造物を含む携帯用通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンのような携帯用電子装置は、種々のアプリケーションを通じて通話、動画再生、インターネット検索などの多様な機能を提供する。ユーザは、上述の多様な機能をより広い画面で利用しようとする。しかし、画面が大きくなるほど携帯性が低下する。そのため、携帯用電子装置では、折り畳む構造物を活用して携帯性を向上させる折り畳み式携帯用電子装置が開発されている。
【0003】
上記の情報は、公開内容の理解のための背景情報としてのみ提供されるものであり、本発明に係る先行技術として適用されるか否かについては決定されておらず、如何なる主張も行われない。
【0004】
折り畳み式電子装置は、ヒンジ構造物が隣接のハウジング構造物に連結され、ハウジング構造物が一定角度で回転する間に、ヒンジ構造物がハウジング構造物を支持しつつ、回転運動するように配置される。ハウジング構造物のヒンジ動作を支援するために種々の構造物が配置される必要がある。ところが、折り畳まれる領域が相対的に狭い形態の折り畳み式電子装置は、種々の構造物が配置されるべき空間が狭いため、ヒンジ動作を支持するための種々の構造物が配置されにくい状況である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、ヒンジ構造物を含む携帯用通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による携帯用通信装置は、第1ハウジング及び第2ハウジングを含むハウジングと、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングを収容するヒンジ部と、前記第1ハウジング及び第2ハウジング上に配置されたフレキシブルディスプレイと、を備え、前記ヒンジ部は、第1軸を基準として回転する第1軸ボディに連結された第1軸ギヤと、第2軸を基準として回転する第2軸ボディに連結された第2軸ギヤと、前記第1ハウジングに連結されて前記第1軸を基準として回転し、前記第1軸ギヤの回転に関与する第1アーム部と、前記第2ハウジングに連結されて前記第2軸を基準として回転し、前記第2軸ギヤの回転に関与する第2アーム部と、前記第1軸を基準として前記第1アーム部が回転する間に第3軸を基準として回転する第1レールを有する第1回転ブラケットと、前記第2軸を基準として前記第2アーム部が回転する間に第4軸を基準として回転する第2レールを有する第2回転ブラケットと、前記第1軸ギヤの回転に関与する第1回転カムと、前記第2軸ギヤの回転に関与する第2回転カムと、前記第1軸ボディに少なくとも一部が挿入される第1弾性体と、前記第2軸ボディに少なくとも一部が挿入される第2弾性体と、前記第1回転カムに結合され、前記第1回転カムの回転に対応して前記第1弾性体に第1圧力を形成するか、又は形成された第1圧力を解除する第1固定カムと、前記第2回転カムに結合され、前記第2回転カムの回転に対応して前記第2弾性体に第2圧力を形成するか、又は形成された第2圧力を解除する第2固定カムと、を含む。
【0007】
本発明の一実施形態による電子装置は、第1ハウジングと、第2ハウジングと、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングとを連結して前記第1ハウジング又は前記第2ハウジングのヒンジ動作を支援するヒンジ構造物と、前記ヒンジ構造物を囲むヒンジハウジングと、前記第1ハウジング及び前記第2ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイと、を備え、前記フレキシブルディスプレイの少なくとも一部は、前記第1ハウジングの上側又は前記第2ハウジングの上側の少なくとも一部に付着され、前記フレキシブルディスプレイの中心部の少なくとも一部は、前記ヒンジ構造物との間に指定サイズのギャップを有して配置され、前記ヒンジ構造物は、前記第1ハウジングに結合されて第1仮想軸を基準として第1範囲内で回転する第1回転ブラケットと、前記第2ハウジングに結合されて第2仮想軸を基準として第2範囲内で回転する第2回転ブラケットと、前記第1回転ブラケットと前記第2回転ブラケットとが固定される固定ブラケットと、一側が前記第1回転ブラケットに連結されて他側に第1回転カムが形成される第1アーム部と、一側が前記第2回転ブラケットに連結されて他側に第2回転カムが形成される第2アーム部と、前記第1回転カム及び前記第2回転カムに対応する凹凸が形成されたカム部と、を含む。
【0008】
本発明の一実施形態による電子装置は、第1軸を中心に回転する第1回転部材と、第2軸を中心に回転する第2回転部材と、前記第1回転部材に連結される第1連結部、前記第2回転部材に連結される第2連結部、及び第1カム構造を有する第1アーム部と、第3連結部、第4連結部、及び第2カム構造を有する第2アーム部と、前記第1カム構造にかみ合う第1カム及び前記第2カム構造にかみ合う第2カムを含むカム部材と、前記第1回転部材に連結されて前記カム部材に弾性力を提供する第1弾性体と、前記第2回転部材に連結されて前記カム部材に弾性力を提供する第2弾性体と、第1摺動孔及び第1レールを有して第3軸を基準として回転する第1回転ブラケットと、第2摺動孔及び第2レールを有して第4軸を基準として回転する第2回転ブラケットと、前記第1レールに対応する第1ガイド溝及び前記第2レールに対応する第2ガイド溝を有する固定ブラケットと、を備え、前記第1回転ブラケットの前記第1摺動孔と前記第2連結部とは第1固定部により連結され、前記第2回転ブラケットの前記第2摺動孔と前記第4連結部とは第2固定部により連結され、前記第1固定部は、前記第1アーム部の回転に対応して前記第1摺動孔内で摺動移動し、前記第2固定部は、前記第2アーム部の回転に対応して前記第2摺動孔内で摺動移動することを特徴とする。
【0009】
本発明の他の側面、利点、及び顕著な特徴は、図面と共に本発明の多様な実施形態を開示する以下の詳細な説明から当業者に明らかになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、少なくとも上記で言及した問題及び/又は欠点を扱い、少なくとも下記で説明する利点を提供する。多様な実施形態は、ヒンジ動作に関連する構造物の配置を最適化することができるヒンジ構造物及びそれを含む電子装置を提供することができる。多様な実施形態は、ヒンジ動作に関連する多様な機能を有するヒンジ構造物とそれを含む電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1a】多様な実施形態による第1状態の電子装置を示した斜視図である。
【
図1b】多様な実施形態による第2状態の電子装置の外観の一例を示した図である。
【
図2】多様な実施形態による電子装置のヒンジ構造物及びヒンジハウジングの一例を示した図である。
【
図3】多様な実施形態による電子装置に適用されるヒンジ構造物の一面を示した図である。
【
図5】多様な実施形態によるヒンジ構造物のカム構造を説明する図である。
【
図6】多様な実施形態によるヒンジ構造物のストッパー連結構造を説明する図である。
【
図7】多様な実施形態による電子装置の一部構成の第1状態を説明する図である。
【
図8】多様な実施形態による第1ヒンジ構造物の第1指定角度状態を説明する図である。
【
図9】多様な実施形態による第1ヒンジ構造物の第2指定角度状態を説明する図である。
【
図10】多様な実施形態による電子装置の一部構造物の第2状態を説明する図である。
【
図11】多様な実施形態による第1ヒンジ構造物の追加構造を示した図である。
【
図12】一実施形態による電子装置の折り畳み状態の一例を示した図である。
【
図13】一実施形態による電子装置の折り畳み状態の他の例を示した図である。
【
図14】多様な実施形態によるヒンジハウジングとヒンジ構造物の他の例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の内容及びその利点のより完全な理解のために、類似の参照符号が類似の部分を示す図面と共に提供される。以下の詳細な説明に先立って、本明細書の全体に亘って用いられる特定の単語及び語句の定義について説明すると、「含む(include)」、「含む(comprise)」、及びその派生語は、制限されずに含まれることを意味し、「又は」という用語は包括的であり、及び/又は、を意味する。「…による」及び「…に関連する」という語句とその派生語は、含む、含まれる、相互接続する、包含する、内に包含される、に/と接続する、に/と連結する、通信する、協力する、介在する、並置する、…に近似する、…に束縛される、~の特性を有する、有するの意味を含む。「コントローラー」という用語は、少なくとも一つの動作を制御する任意の装置、システム、又はそれらの一部を意味し、このような装置は、ハードウェア、ファームウエア、ソフトウェア、又はこれらの少なくとも2つの組み合わせで実現される。特定のコントローラーに関連する機能は、集中していてもよく、或いは局部的又は遠隔に分散されてもよい。
【0013】
また、以下で説明する多様な機能は、コンピュータ読み取り可能なプログラムコードで構成され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に実現された一つ以上のコンピュータプログラムにより実現又は支援される。「応用プログラム」及び「プログラム」という用語は、一つ以上のコンピュータプログラム、ソフトウェア構成要素、命令セット、手順、機能、個体、クラス、インスタンス、関連データ、又は適切なコンピュータ読み取り可能なプログラムで実現されるように構成されたその一部を表す。「コンピュータ読み取り可能なプログラムコード」とは、ソースコード、オブジェクトコード、実行コードを含む全ての種類のコンピュータコードを含む。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」という語句は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ、CD(Compact Disc)、ビデオデジタルディスク(DVD)、又はその他の類型のメモリーなどのようにコンピュータでアクセス可能な全ての類型の媒体を含む。「非一時的」コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、一時的な電気信号又はその他の信号を伝送する有線、無線、光学、又はその他の通信リンクを除く。非一時的コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、再記録可能な光ディスク又は消去可能なメモリー装置のように、データが永久的に格納される媒体、及びデータが格納されて後で上書き可能な媒体を含む。
【0014】
特定の単語及び語句についての定義は、本明細書の全体に亘って提供される。当業者は、大部分の場合ではないが、多くの場合に、このような定義がこのように定義された単語及び語句の従来の使用だけでなく未来の使用にも適用されるということを理解すべきである。
【0015】
以下で述べる
図1a~
図15、及び本明細書における本発明の原理を説明するために用いられる多様な実施形態は、単に例示のためのものであり、本発明の範囲を制限するものと解釈してはならない。当業者であれば、本発明の内容の原理が任意の適切に配列されたシステム又は装置で実現されることを理解すべきである。
【0016】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。しかし、これは、本明細書に記載された技術を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本明細書の実施形態の多様な変更(modifications)、均等物(equivalents)、及び/又は代替物(alternatives)を含むものと理解すべきである。図面の説明に関連して、類似の構成要素には類似の参照符号が用いられる。
【0017】
本明細書において、「有する」、「有することができる」、「含む」、又は「含むことができる」などの表現は、該当する特徴(例えば、数値、機能、動作、又は部品などの構成要素)の存在を示し、追加的な特徴の存在を排除しない。
【0018】
本明細書において、「A又はB」、「A又は/及びBのうちの少なくとも一つ」、又は「A又は/及びBのうちの一つ、又はそれ以上」などの表現は、共に挙げられた項目の可能な組み合わせを何れも含む。例えば、「A又はB」、「A及びBのうちの少なくとも一つ」、又は「A又はBのうちの少なくとも一つ」は、(1)少なくとも一つのAを含む、(2)少なくとも一つのBを含む、又は(3)少なくとも一つのA及び少なくとも一つのBの両方を含む場合を共に指す。
【0019】
本明細書で用いられる「第1」、「第2」、「第一」、又は「第二」などの表現は、多様な構成要素を順序及び/又は重要度によらずに修飾し、一つの構成要素を他の構成要素と区分するために用いられるだけであり、該当する構成要素を限定しない。例えば、第1ユーザ機器と第2ユーザ機器とは、順序又は重要度に拘らず、互いに異なるユーザ機器を指す。例えば、本明細書に記載された権利範囲を逸脱することなく、第1構成要素は第2構成要素と命名され、同様に第2構成要素も第1構成要素に変えて命名される。
【0020】
ある構成要素(例えば、第1構成要素)が別の構成要素(例えば、第2構成要素)に「(機能的又は通信的に)連結されて((operatively or communicatively) coupled with/to)」いるか、「接続されて(connected to)」いると言及する場合には、上記のある構成要素が上記の別の構成要素に直接連結されるか、別の構成要素(例えば、第3構成要素)を介して連結されると理解すべきである。一方、ある構成要素(例えば、第1構成要素)が別の構成要素(例えば、第2構成要素)に「直接連結されて」いるか、「直接接続されて」いると言及する場合には、上記のある構成要素と上記の別の構成要素との間に他の構成要素(例えば、第3構成要素)が存在しないと理解すべきである。
【0021】
本明細書で用いられる表現「~するように構成された(又は設定された)(configured to)」は、状況によって、例えば「~に適した(suitable for)」、「~する能力を有する(having the capacity to)」、「~するように設計された(designed to)」、「~するように変更された(adapted to)」、「~するように作られた(made to)」、又は「~ができる(capable of)」に置き換えて用いられる。用語「~するように構成された(又は設定された)」は、ハードウェア的に「特別に設計された(specifically designed to)」ことのみを必ずしも意味しない。代わりに、ある状況で、「~するように構成された装置」という表現は、その装置が他の装置又は部品と共に「~できる」ことを意味する。例えば、語句「A、B、及びCを行うように構成された(又は設定された)プロセッサ」は、該当する動作を行うための専用プロセッサ(例えば、エンベデッドプロセッサ)、又はメモリー装置に格納された一つ以上のソフトウェアプログラムを実行することで、該当する動作を行うことができる汎用プロセッサ(generic-purpose processor)(例えば、CPU又はapplication processor)を意味する。
【0022】
本明細書で用いられる用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであり、他の実施形態の範囲を限定しようとする意図ではない。単数の表現は、文脈上明白に異なって意味しない限り、複数の表現を含む。技術的又は科学的な用語を含んでここで用いられる用語は、本明細書に記載された技術分野において通常の知識を有する者によって一般に理解されるものと同一の意味を有する。本明細書に用いられる用語のうちの一般的な辞書に定義された用語は、関連技術の文脈上有する意味と同一又は類似の意味で解釈され、本明細書で明白に定義されない限り、理想的又は過度に形式的な意味で解釈されない。場合によって、本明細書で定義される用語であっても、本明細書の実施形態を排除するように解釈されない。
【0023】
本明細書の多様な実施形態による電子装置は、例えば、スマートフォン(smartphone)、タブレットPC(tablet personal computer)、移動電話機(mobile phone)、映像電話機、電子ブックリーダー(e-book reader)、デスクトップPC(desktop personal computer)、ラップトップPC(laptop personal computer)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション(workstation)、サーバ、PDA(personal digital assistant)、PMP(portable multimedia player)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、カメラ(camera)、又はウェアラブルデバイス(wearable device)のうちの少なくとも一つを含む。多様な実施形態によると、ウェアラブルデバイスは、アクセサリー型(例えば、時計、指輪、腕輪、アンクレット、ネックレス、めがね、コンタクトレンズ、又はヘッドマウントデバイス(head-mounted-device(HMD))、織物又は衣類一体型(例えば、電子衣服)、身体付着型(例えば、スキンパッド(skin pad)又はタトゥー)、又は生体移植型(例えば、implantable circuit)のうちの少なくとも一つを含む。
【0024】
以下、図面を参照して多様な実施形態による電子装置について説明する。本明細書において、ユーザという用語は、電子装置を使用する人、又は電子装置を使用する装置(例えば、人工知能電子装置)を指す。
【0025】
図1aは、多様な実施形態による第1状態の電子装置を示した斜視図であり、
図1bは、多様な実施形態による第2状態の電子装置の外観の一例を示した図である。
【0026】
図1a及び
図1bを参照すると、一実施形態による電子装置100(又は折り畳み式電子装置)は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120を含むハウジング101と、ディスプレイ160(例えば、フレキシブルディスプレイ)と、ヒンジ構造物200(又はヒンジ構造)が内側に配置されるヒンジハウジング150と、を含む。
図1aは電子装置100の第1状態(例えば、フラット状態、アンフォールディング状態、又は展開状態)を示した斜視図であり、
図1bは電子装置100の第2状態(例えば、折り畳み状態又はフォールディング状態)の斜視図である。追加的に又は代替的に、電子装置100は、第1ハウジング110の後面部を覆う第1カバー119と、第2ハウジング120の後面部を覆う第2カバー129と、を更に含む。
【0027】
多様な実施形態によると、第1ハウジング110は、配置によって、第2ハウジング120に連続して配置されるか(例えば、ディスプレイ160の中心部163が平らに開いた時、又はハウジング101が展開状態である時)、第2ハウジング120に並んで配置される。或いは、ディスプレイ160の中心部163が折られた場合、第1ハウジング110の一面が第2ハウジング120の一面に向かい合うように配置される。
【0028】
第1ハウジング110は、例えば、少なくとも一部が金属材質で形成されるか、又は少なくとも一部が非金属材質からなる。例えば、第1ハウジング110は、ディスプレイ160の少なくとも一部を支持するために、一定の剛性を有する材質で形成される。第1ハウジング110の前面の少なくとも一部には、ディスプレイ160の一領域(例えば、ディスプレイ160の上部161及び中心部163の一部)が配置される。第1ハウジング110の少なくとも一部は、ディスプレイ160の上部161に接着される。或いは、第1ハウジング110の前面の縁の少なくとも一部は、ディスプレイ160の上部161の縁に接着される。或いは、第1ハウジング110の前面の上部の一側がディスプレイ160の上部161の一側に接着される。これに関連して、第1ハウジング110とディスプレイ160の上部161との間の少なくとも一部に第1接着層167aが配置される。第1ハウジング110の内側の少なくとも一部は中空の形態で設けられるか、又は第1カバー119に結合され且つ中空の形態で設けられ、ディスプレイ160の駆動に必要な電子要素(例えば、プリント回路基板、プリント回路基板に実装される少なくとも一つのプロセッサ、少なくとも一つのメモリー、電池などの要素)が配置される。
【0029】
多様な実施形態によると、第1ハウジング110の縁の端部(例えば、第2ハウジング120に向かい合う縁を除いた残りの3つの縁の端部)は、ディスプレイ160の少なくとも一側の縁を囲むようにハウジングの中心部の底面よりも指定高さだけ突出する。或いは、第1ハウジング110の縁の端部のうちの少なくとも一部分には、ディスプレイ160の縁と少なくとも一部が対面する側壁が配置される。第1ハウジング110の縁の少なくとも一部に形成された側壁は、第2ハウジング120に向かい合う縁を除いた残りの3つの縁から指定高さを有して形成される。第1ハウジング110において、第2ハウジング120に対面する縁部分は、ヒンジハウジング150の少なくとも一部が配置されるように少なくとも一部が一定曲率を有する凹陥部分を含む。例えば、第1ハウジング110は、第2ハウジング120に対面する縁部分に第1ヒンジ構造物200aが装着されたヒンジハウジング150の一部が載置される第1段差部111と、第2ヒンジ構造物200bが装着されたヒンジハウジング150の一部が載置される第2段差部112と、を含む。
【0030】
多様な実施形態によると、第2ハウジング120は、配置によって、第1ハウジング110に並んで配置されるか、少なくとも一面が第1ハウジング110の一面(例えば、ディスプレイ160が配置される面)に向かい合うように配置される。第2ハウジング120は、第1ハウジング110と同一の材質からなる。第2ハウジング120は、第1ハウジング110と左右又は上下に対称な形態で配置されることで、前面に、ディスプレイ160において、第1ハウジング110に配置された領域以外の一領域の少なくとも一部(例えば、ディスプレイ160の下部162及び中心部163の他側)を支持するように配置される。第2ハウジング120の少なくとも一部は、ディスプレイ160の下部162に接着される。或いは、第2ハウジング120の前面の縁がディスプレイ160の下部162の縁に接着される。或いは、第2ハウジング120の前面の下部の一側がディスプレイ160の下部162の一側に接着される。これに関連して、第2ハウジング120とディスプレイ160の下部162との間の少なくとも一部に第2接着層167bが配置される。第2ハウジング120の内側の少なくとも一部は、第1ハウジング110と同様に中空の形態で設けられるか、又は第2カバー129に結合され且つ中空の形態で設けられ、ディスプレイ160の駆動に必要な電子要素が配置される。
【0031】
多様な実施形態によると、第2ハウジング120の縁の端部(例えば、第1ハウジング110に向かい合う縁を除いた残りの3つの縁の端部)は、ディスプレイ160の他側の縁を包むように第2ハウジング120の中心部の底面よりも指定高さだけ突出する。或いは、第2ハウジング120の縁の端部のうちの少なくとも一部分には、第1ハウジング110に形成された側壁と同様にディスプレイ160の縁に少なくとも一部が対面する側壁が配置される。第2ハウジング120の縁の少なくとも一部に形成された側壁は、第1ハウジング110に向かい合う縁を除いた残りの3つの縁から指定高さを有して形成される。
【0032】
第2ハウジング120において、第1ハウジング110に対面する部分は、ヒンジハウジング150が配置されるように少なくとも一部が一定曲率を有する凹陥部分を含む。例えば、第2ハウジング120は、第1ハウジング110に対面する縁部分に第1ヒンジ構造物200aが装着されたヒンジハウジング150の一部が載置される第3段差部121と、第2ヒンジ構造物200bが装着されたヒンジハウジング150の一部が載置される第4段差部122と、を含む。
【0033】
多様な実施形態によると、電子装置100は、第1ハウジング110又は第2ハウジング120の一側に配置されて、電子装置100の特定の機能運用に関連する少なくとも一つのセンサを含む。センサは、例えば、近接センサ、照度センサ、虹彩センサ、イメージセンサ(又はカメラ)、又は指紋センサのうちの少なくとも一つを含む。
【0034】
多様な実施形態によると、ヒンジハウジング150は、電子装置100の折り畳み又は展開状態によって、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の一側により覆われるか(例えば、ハウジング101の展開状態)、又は外部に露出(例えば、ハウジング101の折り畳み状態)する。例えば、
図1aに示したように、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が並んで配置される場合、ヒンジハウジング150は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120により覆われる。
図1bに示したように、第1ハウジング110の一面及び第2ハウジング120の一面が互いに向かい合うように配置される場合、ヒンジハウジング150は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の一側の縁(例えば、展開状態で第1ハウジング110と第2ハウジング120とが互いに向かい合う縁)で少なくとも一部が外部に露出するように配置される。
【0035】
多様な実施形態によると、ディスプレイ160は、少なくとも一部が可撓性を有して設けられる。一実施形態によると、ディスプレイ160は、第1ハウジング110上に配置される上部161又は第1領域、第2ハウジング120上に配置される下部162又は第2領域、及び第1ハウジング110と第2ハウジング120とが隣接する中心部163又は中央領域を含む。多様な実施形態によると、ディスプレイ160の全体が可撓性を有する。或いは、ディスプレイ160の中心部163の少なくとも一部は可撓性を有して設けられる。ディスプレイ160の中心部163は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が接着されないように配置される。例えば、ディスプレイ160の中心部163は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の前面から一定間隔離隔するように配置される。ディスプレイ160の上部161は第1ハウジング110の少なくとも一部に接着され、ディスプレイ160の下部162は第2ハウジング120の少なくとも一部に接着される。これに関連して、ディスプレイ160と第1ハウジング110との間の少なくとも一部領域には第1接着層167aが配置され、ディスプレイ160と第2ハウジング120との間の少なくとも一部領域には第2接着層167bが配置される。第1接着層167a及び第2接着層167bは、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の縁にのみ配置される。
【0036】
図2は、多様な実施形態による電子装置のヒンジ構造物及びヒンジハウジングの一例を示した図である。
【0037】
図2を参照すると、一実施形態による電子装置は、複数個のヒンジ構造物を含む。図示した図面では、ヒンジハウジング150に第1ヒンジ構造物200a及び第2ヒンジ構造物200bが配置された状態を示している。しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、必要に応じて3個以上のヒンジ構造物がヒンジハウジング150上に配置され得る。
【0038】
第1ヒンジ構造物200aは、ヒンジハウジング150の一側(例えば、図示した図面を基準として左側)に配置される。第1ヒンジ構造物200aは、第1ハウジング110の左側及び第2ハウジング120の左側に結合されて、ヒンジハウジング150の横軸を基準として指定範囲内で回転動作する。第1ヒンジ構造物200aは、ヒンジハウジング150の中心部を基準として第2ヒンジ構造物200bに対称に配置される。
【0039】
第2ヒンジ構造物200bは、ヒンジハウジング150の他側(例えば、図示した図面を基準として右側)に配置される。第2ヒンジ構造物200bは、第1ハウジング110の右側及び第2ハウジング120の右側に結合されて、ヒンジハウジング150の横軸を基準として指定範囲内で回転動作する。第2ヒンジ構造物200bは、ヒンジハウジング150の中心部を基準として第1ヒンジ構造物200aに対称に配置される。このような第2ヒンジ構造物200bは、第1ヒンジ構造物200aと同一の構造及び構成を有するが、配置される位置が異なる。
【0040】
ヒンジハウジング150は、内部が空いた半円筒形の形状、又は両側が閉口されたパイプを長さ方向に切断した船状で設けられる。多様な実施形態によると、ヒンジハウジング150は、平らな底部151_3と、底部151_3の両側に一定曲率を有して形成された第1リブ151_1及び第2リブ151_2と、を含む。第1リブ151_1及び第2リブ151_2は、底部151_3を中心に両側に対称に配置される。ヒンジハウジング150は、図示した図面を基準として、中心から左右側端に向かって幅が次第に減少する。ヒンジハウジング150の内部には少なくとも一つの隔壁158が形成されて、ヒンジハウジング150の内部空間を分離する。分離された空間には、それぞれ第1ヒンジ構造物200a及び第2ヒンジ構造物200bの少なくとも一部が載置される。ヒンジハウジング150の左右側端には、周辺より突出してヒンジハウジング150の内側が外部から観察されないようにする遮蔽壁(151a、151b)が形成される。ヒンジハウジング150は第1ヒンジ構造物200a又は第2ヒンジ構造物200bと同一の材質で形成される。
【0041】
図3は、多様な実施形態による電子装置に適用されるヒンジ構造物の一面を示した図である。
【0042】
図3を参照すると、ヒンジ構造物(200a、200b)は、上述の第1ヒンジ構造物200a又は第2ヒンジ構造物200bのうちの何れか一つである。ヒンジ構造物(200a、200b)は、ブラケット構造物210と、アームディテント構造物220と、ギヤ構造物230と、ディテント支持構造物240と、を含む。
【0043】
ブラケット構造物210は、中心部がヒンジハウジング150に固定されて、両羽根(例えば、回転ブラケット)が第1ハウジング110及び第2ハウジング120に結合されつつアームディテント構造物220に結合される。
【0044】
アームディテント構造物220は、固定部(251、252)によりブラケット構造物210に一側が連結され、ヒンジ動作によってブラケット構造物210の側部に沿って摺動動作しつつ据置角度が変更される。アームディテント構造物220はカム構造を含み、カム構造は、ディテント支持構造物240に配置されたカム部241とかみ合って第1ハウジング110及び第2ハウジング120のヒンジ動作時にディテント感を提供する。
【0045】
ギヤ構造物230は、ブラケット構造物210とアームディテント構造物220との間に配置される。ギヤ構造物230は、第1ハウジング110の回転時に第2ハウジング120が共に回転されるように力を伝達する。これに関連して、ギヤ構造物230は、複数の軸ギヤ及びアイドルギヤを含む。
【0046】
ディテント支持構造物240は、ヒンジハウジング150の内側に固定されて、アームディテント構造物220に、指定された圧力を提供する。これに関連して、ディテント支持構造物240は、少なくとも一つの弾性体を含み、弾性体の弾性力に基づいてカム部241をアームディテント構造物220の方向に押すことで、カム部241がアームディテント構造物220の回転カム構造とかみ合うことによりカム動作を支援する。
【0047】
上述のように、一実施形態によるヒンジ構造物(200a、200b)は、ヒンジハウジング150及びハウジング(110、120)に結合されて上側に置かれるディスプレイ160の折り畳み又は展開を支援するブラケット構造物210と、ブラケット構造物210に連結されてディテント感を提供するアームディテント構造物220と、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の同時動作を支援するギヤ構造物230と、アームディテント構造物220を支持してギヤ構造物230の軸が固定されるディテント支持構造物240と、を含む。これに基づいて、ヒンジ構造物(200a、200b)は、ブラケット構造物210の表面よりも上側に形成される仮想の軸を基準として回転することによりディスプレイ160の折り畳み又は展開を実現し、カム構造に基づいてディテント感を提供し、ギヤ構造物230に基づいてハウジング(110、120)の同時ヒンジ動作を支援して、ハウジング(110、120)の歪みを抑える。また、ヒンジ構造物(200a、200b)は、ハウジング(110、120)の展開状態又は折り畳み状態だけでなく、指定された一定角度、例えば30度又は60度(例えば、第1ハウジング110の前面と第2ハウジング120の前面との交角)の据置状態を支援する。
【0048】
【0049】
以下の説明では、ヒンジ構造物(200a、200b)のうちの第1ヒンジ構造物を例として説明する。
図4で説明する第1ヒンジ構造物200aの構造及び構成は、上述の第2ヒンジ構造物200bと同一の構造及び構成を有する。
【0050】
図4を参照すると、第1ヒンジ構造物200aは、固定ブラケット213、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、第1固定部251、第2固定部252、第1アーム部221、第2アーム部222、第1仮想軸11とは異なる第1回転軸を中心に回転する第1回転部材231、第2仮想軸12とは異なる第2回転軸を中心に回転する第2回転部材232、ストッパー236、カム部241、第1弾性体242a、第2弾性体242b、支持ブラケット243、第1アイドルギヤ233、第2アイドルギヤ234、支持プレート235、及び複数の固定クリップ(291_1、291_2、292_1、292_2、249_1、249_2)を含む。上述の第1ヒンジ構造物200aの構成は、少なくとも一部が金属材質からなり、一定の剛性を有するように設けられる。或いは、必要に応じて、第1ヒンジ構造物200aは、強化プラスチック又は樹脂などの材質からなる。
【0051】
固定ブラケット213は、下部面(例えば、-z軸方向の面)の形状の少なくとも一部が曲面を含む。例えば、固定ブラケット213の下部面は、ヒンジハウジング150の内側形状に対応して形成される。固定ブラケット213の上部面(例えば、z軸方向の面)は平らな形状で設けられ、回転ブラケット(211、212)が結合されるようにレール溝(213a、213b)が形成される。一実施形態によると、固定ブラケット213は、上部面(例えば、z軸方向の面)から下部面(例えば、-z軸方向の面)の方向に、断面の少なくとも一部が弧形状で設けられ、第1回転ブラケット211の第1レール211_3が第1方向(例えば、y軸方向)から第2方向(例えば、-y軸方向)に挿入される第1レール溝213aを含む。一実施形態によると、固定ブラケット213は、上部面(例えば、z軸方向の面)から下部面(例えば、-z軸方向の面)の方向に、断面の少なくとも一部が弧形状で設けられ、第2回転ブラケット212の第2レール212_3が第2方向(例えば、-y軸方向)から第1方向(例えば、y軸方向)に挿入される第2レール溝213bを含む。第1レール溝213aは第2レール溝213bに比べてy軸方向に偏って配置され、第2レール溝213bは第1レール溝213aに比べて-y軸方向に偏って配置される。第1レール溝213aは第1仮想軸11を基準として回転し、第2レール溝213bは第2仮想軸12を基準として回転する。第1仮想軸11及び第2仮想軸12は、固定ブラケット213の上部面(例えば、z軸方向の面)よりも上側(air)に形成され、第1仮想軸11と第2仮想軸12とは指定間隔だけ離隔して形成される。一実施形態によると、固定ブラケット213は、第3方向(例えば、x軸方向)に配置された側部に形成され、第1回転部材231の一端(例えば、第1載置部231_3の少なくとも一部)が載置される第1据置溝213_2aと、第2回転部材232の一端(例えば、第2載置部232_3の少なくとも一部)が載置される第2据置溝213_2bと、を含む。
【0052】
多様な実施形態によると、固定ブラケット213は、固定ブラケット213をヒンジハウジング150に固定させるのに用いられる第1固定孔213_1a及び第2固定孔213_1bを含む。電子装置100は、結合部材(例えば、ねじなど)を利用して固定ブラケット213をヒンジハウジング150に固定させる。一実施形態によると、第1固定孔213_1a及び第2固定孔213_1bは、より強固且つ安定に固定ブラケット213をヒンジハウジング150に固定させるために、固定ブラケット213の上部面(例えば、z軸方向の面)において、対角線方向に対称に配置される。
【0053】
第1回転ブラケット211は、第1ブラケットボディ211_1と、第1ブラケットボディ211_1の一側端(例えば、x軸方向の端)に形成された第1摺動孔211_2と、第1ブラケットボディ211_1の他側端(例えば、-y軸方向の端)に形成された第1レール211_3と、第1ハウジング110との結合に用いられる第1ハウジング結合孔211_4と、を含む。
【0054】
第1ブラケットボディ211_1は、全体的に「L」字状で形成される。第1ブラケットボディ211_1の上部面(例えば、z軸方向に配置された面)は平らに形成される。図示した図面を基準として、第1ブラケットボディ211_1の右側端(例えば、x軸方向の端)に第1摺動孔211_2が下部方向(例えば、-z軸方向)に配置され、第1ブラケットボディ211_1の一側端(例えば、-y軸方向の端)において第1レール211_3が下部面(例えば、-z軸方向の面)に配置される。
【0055】
第1摺動孔211_2は、第1ブラケットボディ211_1の他側端(例えば、x軸方向の端)に配置され、且つ第1ブラケットボディ211_1の下部に配置される。第1摺動孔211_2は、第1方向(例えば、y軸方向)の長さが第3方向(例えば、x軸方向)よりも長く形成される。これにより、第1摺動孔211_2に挿入される第1固定部251が、第1摺動孔211_2内で第1方向(例えば、y軸方向)及び第2方向(例えば、-y軸方向)のうちの何れか一つの方向に摺動する。第1摺動孔211_2は、第1アーム部221の第4方向の面(例えば、-x軸方向に配置された面)に対面するように配置される。第1摺動孔211_2の少なくとも一部領域は、第1アーム部221の第1連結部221_2に整列される。これにより、第1固定部251の少なくとも一部は、第1摺動孔211_2及び第1連結部221_2の内側に配置される。
【0056】
第1レール211_3は、第1ブラケットボディ211_1の第2方向の端(例えば、-y軸方向の端)に配置され、且つ第1ブラケットボディ211_1の下部に配置される。第1レール211_3は一定角度の弧形状で設けられる。第1レール211_3は、固定ブラケット213に配置された第1レール溝213aに挿入されて、第1レール溝213aに沿って指定角度範囲で回転する。一実施形態によると、第1レール211_3の回転範囲は、例えば-10度~100度の範囲(又は0度~90度の範囲)である。第1レール211_3は、第1レール溝213aにより形成された第1仮想軸11を基準としてy軸とz軸との間で回転運動する。
【0057】
第1ハウジング結合孔211_4は、第1ブラケットボディ211_1の一側(例えば、y軸方向に向かう一側端)に形成され、且つ第1方向の面(例えば、y軸方向の面)及び第2方向の面(例えば、-y軸方向の面)を貫通するように形成される。図示した図面では、2個の第1ハウジング結合孔211_4が第1ブラケットボディ211_1に形成されているものとして例示したが、本発明はその個数に限定されるものではない。結合部材が第1ハウジング結合孔211_4に少なくとも一部が締結されながら第1ハウジング110に設けられたボスなどに結合されて、第1回転ブラケット211を第1ハウジング110に固定する。
【0058】
第2回転ブラケット212は、第2ブラケットボディ212_1と、第2ブラケットボディ212_1の一側端(例えば、x軸方向の端)に形成された第2摺動孔212_2と、第2ブラケットボディ212_1の他側端(例えば、y軸方向の端)に形成された第2レール212_3と、第2ハウジング120との結合に用いられる第2ハウジング結合孔212_4と、を含む。
【0059】
第2ブラケットボディ212_1は、実質的に第1ブラケットボディ211_1と同一の形状を有して設けられる。これにより、第2ブラケットボディ212_1は上部面(例えば、z軸方向に配置された面)が平らに形成される。
【0060】
第2摺動孔212_2は、第2ブラケットボディ212_1の右側端(例えば、x軸方向の端)に配置され、且つ第2ブラケットボディ212_1の下部に配置される。第2摺動孔212_2は、固定ブラケット213を基準として第1摺動孔211_2に対称に配置される。第2摺動孔212_2は、第1摺動孔211_2と同一の形状で設けられる。
【0061】
第2レール212_3は、第2ブラケットボディ212_1の第1方向の端(例えば、y軸方向の端)に配置され、且つ第2ブラケットボディ212_1の下部に配置される。第2レール212_3は、第1レール211_3と実質的に同一の形状で設けられ、且つ第2レール溝213bに挿入される。第2レール212_3は、第2仮想軸12を基準として指定角度範囲、例えば80度~190度(又は90度~180度)の範囲内で回転動作する。例えば、第2レール212_3は-y軸とz軸との間の範囲内で回転動作する。
【0062】
第2ハウジング結合孔212_4は、第2ブラケットボディ212_1の一側(例えば、-y軸方向に向かう一側端)に形成され、且つ第1方向の面(例えば、y軸方向の面)及び第2方向の面(例えば、-y軸方向の面)を貫通するように形成される。
【0063】
第1固定部251は、一方向に一定の長さを有するピン状で設けられる。第1固定部251は、少なくとも第1摺動孔211_2の孔長と第1アーム部221の第1連結部221_2の孔長との和よりも長く形成される。第1固定部251は、第1摺動孔211_2及び第1連結部221_2に挿入された後、固定部251の両側のそれぞれが固定される。第1固定部251の直径は第1連結部221_2の直径よりも小さく形成される。第1固定部251は、第1摺動孔211_2内に位置して、y軸又は-y軸方向に摺動する。
【0064】
第2固定部252は、第1固定部251と実質的に同一の形状で設けられる。第2固定部252は、固定ブラケット213を基準として第1固定部251に対称の位置に配置され、第2摺動孔212_2及び第2連結部222_2に少なくとも一部が挿入固定される。第2固定部252の一側は、第2摺動孔212_2内でy軸又は-y軸方向に摺動する。
【0065】
第1アーム部221は、第1固定部251により第1回転ブラケット211に締結され、ヒンジ動作が行われる際に、第1回転ブラケット211と連携して指定角度範囲内で回転する。一実施形態によると、第1アーム部221は、第1基本ボディ221_1、第1連結部221_2、第1挿入部221_3、及び第1回転カム221_4を含む。
【0066】
第1基本ボディ221_1は、上部面(例えば、z軸に向かうように配置された面)が平らに形成される。第1基本ボディ221_1の上側端(例えば、y軸の端)の下部面(例えば、-z軸方向の面)には第1連結部221_2が配置される。第1連結部221_2は、第4方向(例えば、-x軸方向)に開口された孔を含む。第1連結部221_2には第1固定部251が載置及び固定される。
【0067】
第1基本ボディ221_1の下側端(例えば、-y軸の端)の下部面(例えば、-z軸方向の面)には第1挿入部221_3が配置される。第1挿入部221_3は、第4方向(例えば、-x軸方向)に開口され、且つ断面の少なくとも一部が角張った孔を含む。第1挿入部221_3には第1回転部材231の少なくとも一部が載置される。第1挿入部221_3の一側(例えば、x軸方向の端)には第1回転カム221_4が配置される。
【0068】
第1回転カム221_4は、第1挿入部221_3に第1回転部材231が挿入されて突出する方向側に配置された少なくとも一つの山及び谷を含む。一実施形態によると、山及び谷の端は一定の長さを有する平らな領域を含む。これにより、第1回転カム221_4がカム部241の第1固定カム241_1aとかみ合って回転する間に、第1回転カム221_4の山の端と第1固定カム241_1aの山の端とが接触する区間が指定幅だけ形成される。第1回転カム221_4の山の端と第1固定カム241_1aの山の端とが接触する区間が一定幅だけ形成される場合、該当する区間の間で、第1ハウジング110と第2ハウジング120との一定角度での据置状態がより強固に維持され、多様な角度範囲の据置状態を提供することができる。
【0069】
第2アーム部222は、第1アーム部221と実質的に同一の構成を有する。例えば、第2アーム部222は、第2基本ボディ222_1、第2連結部222_2、第2挿入部222_3、及び第2回転カム222_4を含む。第2基本ボディ222_1は第1基本ボディ221_1に対称に配置され、第2連結部222_2は第2固定部252の一側に締結される。第2挿入部222_3には第2回転部材232が挿入され、第2回転カム222_4はカム部241の第2固定カム241_1bにかみ合うように配置される。
【0070】
第1回転部材231は、固定ブラケット213に形成された第1据置溝213_2aに一端が載置されて第1アイドルギヤ233にギヤ結合され、ストッパー236、第1挿入部221_3、第1回転カム221_4、カム部241の第1固定カム241_1a、及び第1弾性体242aを貫通して配置されて支持ブラケット243に固定される。このような第1回転部材231は、第1軸ボディ231_1、第1軸ギヤ231_2、第1載置部231_3を含む。
【0071】
第1軸ボディ231_1は、ストッパー236、第1挿入部221_3、第1回転カム221_4、第1固定カム241_1a、第1弾性体242a、及び支持ブラケット243の第1支持ブラケット孔243_2aを貫通する長さを有する。第1軸ボディ231_1は、第1回転カム221_4に結合され、外部圧力によって回転する間に第1回転カム221_4を回転させるために、y軸の断面が角張った形状で設けられる。例えば、第1軸ボディ231_1は、長さ方向(例えば、x軸方向又は-x軸方向)に平らな複数の面を含む。これに対応して、第1回転カム221_4が配置された第1挿入部221_3の内壁は、第1軸ボディ231_1の断面に対応する形状で設けられる。第1軸ギヤ231_2は、第1軸ボディ231_1のうちの第4方向(例えば、-x軸方向)に偏って配置される。第1軸ギヤ231_2は、第1アイドルギヤ233にギヤ結合されるように配置される。
【0072】
第1載置部231_3は、第1軸ギヤ231_2の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)に更に突出して形成される。第1載置部231_3の少なくとも一部は、支持プレート235に形成されたガイド孔を貫通して、固定ブラケット213に形成された第1据置溝213_2aに載置される。第1固定部251が第1回転ブラケット211及び第1アーム部221を固定することで、第1載置部231_3が第1据置溝213_2aに強固に固定されて第1軸ボディ231_1の離脱や歪みを防止することができる。
【0073】
第2回転部材232は、固定ブラケット213に形成された第2据置溝213_2bに一端が載置されて第2アイドルギヤ234にギヤ結合され、ストッパー236、第2挿入部222_3、第2回転カム222_4、カム部241の第2固定カム241_1b、及び第2弾性体242bを貫通して配置されて第2回転部材232の他端が支持ブラケット243に固定される。このような第2回転部材232は、第2軸ボディ232_1、第2軸ギヤ232_2、第2載置部232_3を含む。
【0074】
第2軸ボディ232_1は、ストッパー236、第2挿入部222_3、第2回転カム222_4、第2固定カム241_1b、第2弾性体242b、及び支持ブラケット243の第2支持ブラケット孔243_2bを貫通する長さを有する。このような第2軸ボディ232_1は、実質的に第1軸ボディ231_1と同一の形状及びサイズを有する。第2軸ボディ232_1は、第1軸ボディ231_1から一定の長さだけ離隔する位置に配置される。第2軸ギヤ232_2は、第1軸ギヤ231_2と同一の形状及びサイズを有して第2軸ボディ232_1上に配置される。第2軸ギヤ232_2の配置位置は、第1軸ギヤ231_2の配置位置と対称を成す。第2載置部232_3の少なくとも一部は、第1載置部231_3と同一の形状及びサイズを有し、第2据置溝213_2bに載置される。この過程で、第2載置部232_3の少なくとも一部は、支持プレート235のガイド孔を貫通して第2据置溝213_2bに載置される。第2載置部232_3は、第2固定部252が第2回転ブラケット212及び第2アーム部222を固定する過程で、第2据置溝213_2bにより強固に載置される。
【0075】
ストッパー236は、第1アーム部221及び第2アーム部222が指定角度以上に回転しないように、或いは指定角度範囲を外れる圧力が加えられる場合に、該当する圧力を支持する。このようなストッパー236は、ストッパーボディ236_1と、第1回転部材231の第1軸ボディ231_1が挿入される第1軸挿入孔236aと、第2回転部材232の第2軸ボディ232_1が挿入される第2軸挿入孔236bと、を含む。
【0076】
多様な実施形態によると、ストッパーボディ236_1は、第1軸挿入孔236a及び第2軸挿入孔236bの表面よりも第3方向(例えば、x軸方向)に突出するように形成される。ストッパーボディ236_1は、第1アーム部221が回転する間に第1アーム部221の一側(例えば、第1挿入部の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面))の回転範囲を制限し、第2アーム部222が回転する間に第2アーム部222の一側(例えば、第2挿入部の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面))の回転範囲を制限するように配置される。
【0077】
第1軸挿入孔236a及び第2軸挿入孔236bの一側(例えば、x軸方向の面)は、第1アーム部221の第1挿入部221_3の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)及び第2挿入部222_3の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)に対面するように配置される。ストッパーボディ236_1の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)は、カム部241のカムボディ241_1の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)に対面するように配置される。
【0078】
カム部241は、カムボディ241_1と、第1固定カム241_1aと、第2固定カム241_1bと、第1カム孔241_2aと、第2カム孔241_2bと、を含む。カムボディ241_1は、一定の長さを有し、両側端に第1固定カム241_1a及び第2固定カム241_1bが配置される。カムボディ241_1の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)は、ストッパーボディ236_1の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)に対面するように配置される。第1固定カム241_1aは、第4方向(例えば、-x軸方向)に山及び谷が配置され、中心部は第1回転部材231が貫通されるように第1カム孔241_2aが形成される。第1固定カム241_1aは、第1回転カム221_4にかみ合うように配置される。第1固定カム241_1aの第3方向の面(例えば、x軸方向の面)には第1弾性体242aの一側が接触する。第2固定カム241_1bは、第1固定カム241_1aと同一の方向に配置され、且つ第1固定カム241_1aからカムボディ241_1のy軸の長さだけ離隔するように配置される。第2固定カム241_1bは、第2回転カム222_4にかみ合うように配置され、第2固定カム241_1bの第3方向の面(例えば、x軸方向の面)には第2弾性体242bが接触する。第2固定カム241_1bの中心部には、第2回転部材232が貫通されるように第2カム孔241_2bが形成される。
【0079】
多様な実施形態によると、カム部241は、第1アーム部221及び第2アーム部222が一定の角度範囲内で回転する間に、第1回転カム221_4及び第2回転カム222_4により第3方向(例えば、x軸方向)に後退してから、カムの山と谷とがかみ合う際に第1弾性体242a及び第2弾性体242bの弾性により第4方向(例えば、-x軸方向)に移動して元の位置に復帰する。
【0080】
第1弾性体242aは、中心部が空いたバネ状を有する。第1弾性体242aの中心部には、第1固定カム241_1aを貫通する第1回転部材231の第1軸ボディ231_1が載置される。第1弾性体242a及び第2弾性体242bは、カム部241と支持ブラケット243との間に配置され、支持ブラケット243が固定されることで、カム部241を第4方向(例えば、-x軸方向)に押すように作用する。第2弾性体242bは、第1弾性体242aから指定間隔だけ離隔して配置され、第2固定カム241_1bの第3方向の面(例えば、x軸方向の面)に接触するように配置される。
【0081】
支持ブラケット243は、支持部243_1と、第1支持ブラケット孔243_2aと、第2支持ブラケット孔243_2bと、を含む。支持部243_1は、上下(例えば、z軸の一点において-z軸の方向)に貫通する貫通孔243_1aを含む。貫通孔243_1aは、支持ブラケット243をヒンジハウジング150に固定するのに用いられる。第1支持ブラケット孔243_2aは、支持部243_1の一側から突出して配置されて、第1弾性体242aの一側を支持する。また、第1支持ブラケット孔243_2aは第1回転部材231の一端が挿入される。第2支持ブラケット孔243_2bは、第1支持ブラケット孔243_2aから一定距離離隔する位置に配置され、且つ支持部243_1の一側から突出して配置されて、第2弾性体242bの一側を支持する。また、第2支持ブラケット孔243_2bには第2回転部材232の一端が挿入される。
【0082】
第1アイドルギヤ233は、第1軸ギヤ231_2と第2軸ギヤ232_2との間に配置され、一側が第1軸ギヤ231_2にギヤ結合され、他側が第2アイドルギヤ234にギヤ結合される。第1アイドルギヤ233は、支持プレート235に形成されたガイド孔に挿入される突起と、ストッパー236の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)に固定される突起と、を含む。
【0083】
第2アイドルギヤ234は、第1軸ギヤ231_2と第2軸ギヤ232_2との間に配置され、一側が第1アイドルギヤ233にギヤ結合され、他側が第2軸ギヤ232_2にギヤ結合される。第2アイドルギヤ234は、第1アイドルギヤ233と実質的に同一の形状及びサイズを有して形成される。これにより、第2アイドルギヤ234は、支持プレート235に形成されたガイド孔に挿入される突起と、ストッパー236の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)に固定される突起と、を含む。これに関連して、ストッパー236の第4方向の面(例えば、-x軸方向の面)には、第1アイドルギヤ233の突起及び第2アイドルギヤ234の突起を据置するための溝又は孔が形成される。
【0084】
支持プレート235は、固定ブラケット213と回転部材(231、232)との間に配置され、回転部材(231、232)及びアイドルギヤ(233、234)の離脱を防止するように配置される。これに関連して、支持プレート235は複数個のガイド孔を含む。例えば、支持プレート235は、第1回転部材231の第1載置部231_3が貫通するガイド孔、第2回転部材232の第2載置部232_3が貫通するガイド孔、並びに第1アイドルギヤ233の突起及び第2アイドルギヤ234の突起が載置されるガイド孔(又はガイド溝)を含む。
【0085】
複数の固定クリップ(291_1、291_2、292_1、292_2、249_1、249_2)は、第1ヒンジ構造物200aに含まれる少なくとも一つの構成が該当する位置から離脱しないように固定すると共に、該当する構成物が回転動作するように配置される。複数の固定クリップ(291_1、291_2、292_1、292_2、249_1、249_2)は、例えばCクリップを含む。複数の固定クリップ(291_1、291_2、292_1、292_2、249_1、249_2)は、例えば第1固定部251を第1連結部221_2の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)で固定させるための第1固定クリップ291_1と、第2固定部252を第2連結部222_2の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)で固定させるための第2固定クリップ291_2と、第1回転部材231の第1載置部231_3が支持プレート235を離脱しないように第1載置部231_3に結合される第3固定クリップ292_1と、第2回転部材232の第2載置部232_3が支持プレート235を離脱しないように第2載置部232_3に結合される第4固定クリップ292_2と、第1回転部材231が支持ブラケット243の第1支持ブラケット孔243_2aから離脱しないように第1回転部材231の端部に結合される第5固定クリップ249_1と、第2回転部材232が支持ブラケット243の第2支持ブラケット孔243_2bから離脱しないように第2回転部材232の端部に結合される第6固定クリップ249_2と、を含む。
【0086】
図5は、多様な実施形態によるヒンジ構造物のカム構造を説明する図である。
【0087】
図5を参照すると、一実施形態によるヒンジ構造物のカム構造は、第1アーム部221と、カム部241と、第2アーム部222と、を含む。第1アーム部221は、上述の通り、第1基本ボディ221_1、第1連結部221_2、第1挿入部221_3、及び第1回転カム221_4を含み、第2アーム部222は、第2基本ボディ222_1、第2連結部222_2、第2挿入部222_3、及び第2回転カム222_4を含む。第2回転カム222_4(又は第1回転カム221_4)は、少なくとも一つの山222_4a及び谷222_4bを含んで形成される。山222_4aの頂上部分は、一定の幅だけ平らな領域を含む。谷222_4bの底部分は、山222_4aの頂上部分と類似に一定の幅だけ平らな領域を含む。山222_4aの頂上部分の平らな領域及び谷222_4bの底部分の平らな領域のサイズ及び形態は同一又は類似に設けられる。
【0088】
第1アーム部221の第1基本ボディ221_1は、上部面が平らに形成されて、第1回転ブラケット211の第1ブラケットボディ211_1に隣接して配置される。第1基本ボディ221_1は、電子装置100の第1状態(例えば、展開状態)又は第2状態(例えば、折り畳み状態)で第1ブラケットボディ211_1に並んで配置される。或いは、第1基本ボディ221_1の上部面の高さと第1ブラケットボディ211_1の上部面の高さとが同一に配置される。第2アーム部222の第2基本ボディ222_1は、第2回転ブラケット212の第2ブラケットボディ212_1に隣接して配置される。第1状態(例えば、展開状態)及び第2状態(例えば、折り畳み状態)で、第2基本ボディ222_1の上部面の高さと第2ブラケットボディ212_1の上部面の高さとは同一に配置される。
【0089】
カム部241は、カムボディ241_1と、第1固定カム241_1aと、第2固定カム241_1bと、を含む。第1固定カム241_1aは、第1アーム部221の第1回転カム221_4にかみ合うように配置される。第1固定カム241_1aは、中心部に第1カム孔241_2aが形成される。第1固定カム241_1aの第1カム孔241_2aには第1回転部材231の一部が挿入される。第1固定カム241_1aは、第1回転カム221_4の形状に対応するように、頂上部分が指定長さだけ平らな領域を含む山と、底部分が指定長さだけ平らな領域を含む谷と、を含む。第2固定カム241_1bは、第1固定カム241_1aと実質的に同一の形状及びサイズを有して形成され、中心部には第2カム孔241_2bが配置され、第2カム孔241_2bには第2回転部材232の少なくとも一部が挿入される。第2固定カム241_1bは、第2回転カム222_4にかみ合うように配置される。第2固定カム241_1bの山及び谷の形状は、第2回転カム222_4の山及び谷の形状に対応する形態で設けられる。
【0090】
図6は、多様な実施形態によるヒンジ構造物のストッパー連結構造を説明する図である。
【0091】
図6を参照すると、一実施形態によるヒンジ構造物のストッパー連結構造は、第1アーム部221、第2アーム部222、第1回転部材231、第2回転部材232、及びストッパー236を含む。
【0092】
第1回転部材231は、上述の
図4で説明したように、第1軸ボディ231_1、第1軸ギヤ231_2、及び第1載置部231_3が連続するように配置される。第1軸ボディ231_1は、ストッパー236、第1挿入部221_3、第1回転カム221_4、カム部241、第1弾性体242aなどが挿入されるように指定長さを有し、第1アーム部221の回転に関連して外部の少なくとも一部が角張った形状(例えば、断面が多角形で形成されるか又は複数個の面を含む形状)で設けられる。第1軸ボディ231_1の端部(例えば、第1載置部231_3の反対側の端部)には、第1軸ボディ231_1を支持ブラケット243に固定させるために固定クリップ(例えば、第5固定クリップ249_1)が挿入される第1固定溝231_1aが配置される。第1載置部231_3の一側には、第1据置溝213_2aに挿入及び載置され、且つ支持プレート235からの離脱を防止するために、固定クリップ(例えば、第3固定クリップ292_1)が挿入される第2固定溝231_1aが配置される。
【0093】
第2回転部材232は、第1回転部材231と同様に、第2軸ボディ232_1、第2軸ギヤ232_2、第2載置部232_3が連続するように配置される。第2軸ボディ232_1は、第1軸ボディ231_1と同様又は同一に設けられる。第2軸ボディ232_1の端部(例えば、第2載置部232_3の反対側の端部)には、第2軸ボディ232_1を支持ブラケット243に固定させるために固定クリップ(例えば、第6固定クリップ249_2)が挿入される第3固定溝232_1aが配置される。第2載置部232_3の一側には、第2据置溝213_2bに挿入及び載置され、且つ支持プレート235からの離脱を防止するために、固定クリップ(例えば、第4固定クリップ292_2)が挿入される第4固定溝232_3aが配置される。
【0094】
ストッパー236は、ストッパーボディ236_1と、第1軸挿入孔236aと、第2軸挿入孔236bと、を含む。第1軸挿入孔236aは、第1軸ボディ231_1に挿入された第1アーム部221と第1軸ギヤ231_2との間に配置される。第2軸挿入孔236bは、第2軸ボディ232_1に挿入された第2アーム部222と第2軸ギヤ232_2との間に配置される。ストッパーボディ236_1は、電子装置100が展開状態である際に、第1アーム部221の一側221_1aを支持するように配置された第1係止顎236_2aと、第2アーム部222の一側222_1aを支持するように配置された第2係止顎236_2bと、を含む。一実施形態によると、ストッパーボディ236_1は、電子装置100が折り畳み状態である際に、第1アーム部221の他側221_1bを支持するように配置された第3係止顎236_2cと、第2アーム部222の他側222_1bを支持するように配置された第4係止顎236_2dと、を含む。上述のストッパー236の構造に基づいて、第1アーム部221及び第2アーム部222は、展開状態又は折り畳み状態で、回転する方向に追加的に更に回転しないように支持される。
【0095】
図7は、多様な実施形態による電子装置の一部構成の第1状態を説明する図である。
【0096】
図1a及び
図7を参照すると、電子装置の一部構成は第1ヒンジ構造物200a及びディスプレイ160を含み、第1ヒンジ構造物200a及びディスプレイ160は第1状態(例えば、展開状態)である。
【0097】
第1ヒンジ構造物200aは、上述の通り、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、固定ブラケット213、第1アーム部221、第2アーム部222、第1回転部材231及び第2回転部材232の軸ギヤとアイドルギヤとを含むギヤ構造物230、カム部241、第1弾性体242a、第2弾性体242b、第1回転部材231、第2回転部材232、並びに支持ブラケット243を含む。第1回転ブラケット211は、第1固定部251により第1アーム部221に連結される。第2回転ブラケット212は、第2固定部252により第2アーム部222に連結される。
【0098】
第1回転ブラケット211と第2回転ブラケット212とが展開状態を維持する間、ディスプレイ160は展開状態を維持する。第1アーム部221は、第1回転部材231を基準として指定角度範囲内で回転動作する。第2アーム部222は、第2回転部材232を基準として指定角度範囲内で回転動作する。第1回転ブラケット211は、第1仮想軸11を基準として第1アーム部221に類似又は同一の角度範囲内で回転動作する。第2回転ブラケット212は、第2仮想軸12を基準として第2アーム部222に類似又は同一の角度範囲内で回転動作する。第1仮想軸11は、第1回転部材231に比べてディスプレイ160の方向に更に高く形成される。第2仮想軸12は、第2回転部材232に比べてディスプレイ160の方向に更に高く形成される。第1仮想軸11と第2仮想軸12との間の間隔は、第1回転部材231と第2回転部材232との間の間隔よりも短く形成される。多様な実施形態によると、第1仮想軸11及び第2仮想軸12は水平軸上で並んで形成される。一実施形態によると、第1仮想軸11及び第2仮想軸12は、ディスプレイ160と同一層上に形成されるか、又はディスプレイ160よりも上側(例えば、ディスプレイ160の上のair)に形成される。
【0099】
第1回転ブラケット211と第2回転ブラケット212とが展開状態を維持する間、第1回転ブラケット211の第1ブラケットボディ211_1と第2回転ブラケット212の第2ブラケットボディ212_1とは並んで配置される。一実施形態によると、図示した図面を基準として、第1ブラケットボディ211_1の上部面と第2ブラケットボディ212_1の上部面とは、同一に上側を向くように配置される。一実施形態によると、第1回転ブラケット211と第2回転ブラケット212とが展開状態を維持する間、第1アーム部221と第2アーム部222とも並んで配置され、これにより、第1アーム部221の第1基本ボディ221_1及び第2アーム部222の第2基本ボディ222_1は、共に同一の方向(例えば、図示した図面を基準として上側方向)を向くように配置される。これにより、第1ブラケットボディ211_1、第2ブラケットボディ212_1、第1基本ボディ221_1、及び第2基本ボディ222_1が何れも水平軸を基準として並んで配置され、図示した図面を基準として、何れも同一の上側方向に向かうように配置される。第1ブラケットボディ211_1、第2ブラケットボディ212_1、第1基本ボディ221_1、及び第2基本ボディ222_1は、高さの差なしにディスプレイ160の後面を支持する。
【0100】
多様な実施形態によると、ディスプレイ160が曲がる中心部には、ヒンジ構造物(200a、200b)との間に一定のギャップGap_1が形成される。ディスプレイ160の中心部163以外の周辺領域(例えば、上部161又は下部162)には接着層が配置される。
【0101】
図8は、多様な実施形態による第1ヒンジ構造物の第1指定角度状態を説明する図である。
【0102】
図1a及び
図8を参照すると、第1ヒンジ構造物200aは、第1指定角度状態を含む。第1ヒンジ構造物200aは、上述の通り、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、固定ブラケット213、第1アーム部221、第2アーム部222、ギヤ構造物230、カム部241、第1弾性体242a、第2弾性体242b、第1回転部材231、第2回転部材232、及び支持ブラケット243を含む。第1回転ブラケット211は、第1固定部251により第1アーム部221に連結される。第2回転ブラケット212は、第2固定部252により第2アーム部222に連結される。
【0103】
外部圧力が作用し、第1回転ブラケット211が固定された第1ハウジング(例えば、
図1aの第1ハウジング110)又は第2回転ブラケット212が固定された第2ハウジング(例えば、
図1aの第2ハウジング120)が、図示した図面を基準として、水平軸801の一点から垂直軸803の方向に一定角度ずつ回転する。例えば、第1ハウジング110に連結された第1回転ブラケット211は、第1仮想軸11を基準として、水平軸801(例えば、
図4の-y軸又はy軸)の一点から垂直軸803(例えば、
図4のz軸)の方向(例えば、図示した図面を基準として右側から垂直軸803の方向)に第1角度(例えば、30度)だけ回転する。外部圧力により、第1回転ブラケット211が第1角度だけ回転する場合、該当する圧力は第1固定部251を介して第1アーム部221に伝達される。これにより、第1アーム部221は、第1回転部材231を基準として水平軸801上から垂直軸803の方向に第1角度だけ回転動作する。この動作で、回転動作による力を第1回転カム221_4及び第1挿入部221_3に伝達する。第1挿入部221_3に一側が挿入された第1回転部材231は第1挿入部221_3の回転によって回転し、これにより、第1回転部材231が回転しながら第1回転部材231の第1軸ギヤ231_2が回転する。第1軸ギヤ231_2の回転によってギヤ結合された第1アイドルギヤ233及び第2アイドルギヤ234が回転し、結果として第2軸ギヤ232_2の回転によって第2回転部材232が回転する。第2回転部材232の回転によって第2挿入部222_3が回転し、第2挿入部222_3の回転によって第2アーム部222が回転し、第2アーム部222の回転によって第2固定部252により連結された第2回転ブラケット212が回転する。
【0104】
上述のように、第1ヒンジ構造物200aは、外部から加えられた圧力(又は力)により第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212が同時回転する構造を有する。これにより、外部圧力が、第2回転ブラケット212が連結された第2ハウジング120で発生するか、或いは第1ハウジング110及び第2ハウジング120で同時に発生しても、第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212が同時回転する。本発明の電子装置100は、同時回転することにより第1ハウジング110及び第2ハウジング120の歪みが抑えられ、正確なヒンジ動作が行われる。
【0105】
多様な実施形態によると、第1アーム部221及び第2アーム部222が指定の第1角度だけ回転することによって、第1回転カム221_4及び第2回転カム222_4の山は、それぞれ第1固定カム241_1aの山の頂上付近及び第2固定カム241_1bの山の頂上付近で接触した状態を維持する。
【0106】
一実施形態によると、第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212の仮想軸(11、12)が第1アーム部221及び第2アーム部222の第1回転部材231と第2回転部材232との間に配置されることで、第1回転ブラケット211の回転量と第1アーム部221の回転量とが互いに異なる。これにより、第1回転ブラケット211の第1ブラケットボディ211_1の上部面が第1アーム部221の第1基本ボディ221_1の上部面よりも水平軸801を基準として更に突出する。第1回転ブラケットと第1アーム部221とが第1固定部251により連結されることで、第1回転ブラケット211が回転する間に、第1固定部251は第1回転ブラケット211の第1摺動孔211_2に沿って一定距離だけ摺動する。これと同様に、第2ブラケットボディ212_1の上部面が第2基本ボディ222_1よりも水平軸801を基準として更に突出するように回転する。また、第2回転ブラケットと第2アーム部222とが第2固定部252により連結されることで、第2回転ブラケット212が回転する間に、第2固定部252は第2回転ブラケット212の第2摺動孔212_2に沿って一定距離だけ摺動する。
【0107】
図9は、多様な実施形態による第1ヒンジ構造物の第2指定角度状態を説明する図である。
【0108】
図1a及び
図9を参照すると、第1ヒンジ構造物200aは、第2指定角度状態を含む。第1ヒンジ構造物200aは、例えば、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、固定ブラケット213、第1アーム部221、第2アーム部222、ギヤ構造物230、カム部241、第1弾性体242a、第2弾性体242b、第1回転部材231、第2回転部材232、及び支持ブラケット243を含む。第1回転ブラケット211は第1固定部251により第1アーム部221に連結され、第2回転ブラケット212は第2固定部252により第2アーム部222に連結される。
【0109】
外部圧力(又は力)が作用し、第1ハウジング(例えば、
図1aの第1ハウジング110)又は第2ハウジング(例えば、
図1aの第2ハウジング120)が、図示した図面を基準として、水平軸801の一点から垂直軸803の方向に第2角度(例えば、60度)ずつ回転する。例えば、外部圧力又は力が第1ハウジング110又は第2ハウジング120に伝達されると、第1回転ブラケット211又は第2回転ブラケット212が第1仮想軸11又は第2仮想軸12を基準として水平軸801の一点から垂直軸803の方向(例えば、図示した図面を基準として右側から垂直軸803の方向)に第2角度(例えば、60度)だけ回転する。上述の動作を行う過程で加えられた力は、第1アーム部221又は第2アーム部222、第1回転部材231及び第2回転部材232、並びにギヤ構造物230を介して相互に伝達され、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、第1アーム部221、及び第2アーム部222が同時に回転する。
【0110】
第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212が第2角度で回転することにより、第1固定部251及び第2固定部252は第1摺動孔211_2及び第2摺動孔212_2内で摺動動作するが、この際、第1角度で回転された状態よりも固定ブラケット213の方向に近く摺動する。上述の動作過程で、第1回転ブラケット211の第1レール211_3は、図示した図面を基準として、固定ブラケット213の中心から右側外方に回転動作し、第2回転ブラケット212の第2レール212_3は、固定ブラケット213の中心から左側外方に回転動作する。第1回転ブラケット211の回転軸と第1アーム部221の回転軸とが互いに異なり、第2回転ブラケット212の回転軸と第2アーム部222の回転軸とが互いに異なることにより、第1ブラケットボディ211_1の上部面と第2ブラケットボディ212_1の上部面との間の距離が、第1基本ボディ221_1の上部面と第2基本ボディ222_1の上部面との間の距離よりも固定ブラケット213の方向に行くに従って短く形成される。
【0111】
図10は、多様な実施形態による電子装置の一部構造物の第2状態を説明する図である。
【0112】
図1a及び
図10を参照すると、電子装置100は第1ヒンジ構造物200a及びディスプレイ160を含む。第1ヒンジ構造物200aの第2状態は折り畳み状態である。第1ヒンジ構造物200aは、例えば、固定ブラケット213、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、第1アーム部221、第2アーム部222、第1固定部251、第2固定部252、第1回転部材231、第2回転部材232、第1回転部材231及び第2回転部材232の軸ギヤを含むギヤ構造物230、第1弾性体242a、第2弾性体242b、並びに支持ブラケット243を含む。
【0113】
上述の構造において、第1回転ブラケット211と第2回転ブラケット212とは、互いに向かい合うように配置される。図示した図面を基準として、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の縁の端部が互いに隣接して配置されることで、図示した図面において、第1回転ブラケット211は、第1仮想軸11を基準として回転し、垂直軸803を基準として左側に指定角度だけ更に傾いて配置される。或いは、第2回転ブラケット212は、第2仮想軸12を基準として回転し、垂直軸803を基準として右側に指定角度だけ更に傾いて配置される。第1仮想軸11は、例えば、第1レール211_3の回転中心軸になり、第2仮想軸12は第2レール212_3の回転中心軸になる。第1アーム部221は、第1回転部材231を基準として回転して第1回転ブラケット211に並んで据置され、第2アーム部222は、第2回転部材232を基準として回転して第2回転ブラケット212に並んで据置される。これにより、ディスプレイ160は中心部が「U」字状に曲がり、残りの領域は平らな状態を維持する。
【0114】
第1回転ブラケット211及び第1アーム部221が垂直に(又は垂直軸803を基準として左側に指定角度だけ傾くように)据置されながら、第1回転ブラケット211の第1ブラケットボディ211_1の上部面と第1アーム部221の第1基本ボディ221_1の上部面とは、高さの差なしに並んで配置される。第1回転ブラケット211と第1アーム部221の長さとの差により、第1固定部251は第1回転ブラケット211の第1摺動孔211_2の下側端に位置する。電子装置100が展開状態である場合、第1固定部251は、第1回転ブラケット211の第1摺動孔211_2の上側端に位置する。これと同様に、電子装置100が折り畳み状態である場合、第2固定部252は第2摺動孔212_2の下側端に位置する。
【0115】
第1回転ブラケット211は、電子装置100が第1状態から第2状態(例えば、折り畳み状態)に状態変更される間に、図示した図面を基準として、固定ブラケット213の中心部から右側外方に回転し、電子装置100が第2状態から第1状態(例えば、展開状態)に状態変更される間に、図示した図面を基準として、固定ブラケット213の右側外方から中心部の方向に回転する。一実施形態によると、第2回転ブラケット212は電子装置100が第1状態から第2状態(例えば、折り畳み状態)に状態変更される間に、図示した図面を基準として、固定ブラケット213の中心部から左側外方に回転し、電子装置100が第2状態から第1状態(例えば、展開状態)に状態変更される間に、図示した図面を基準として、固定ブラケット213の左側外方から中心部の方向に回転する。電子装置100が折り畳み状態を維持する間に、カム部241の山及び谷は、第1アーム部221及び第2アーム部222に配置された回転カムの谷及び山にかみ合って配置される。これにより、第1弾性体242a及び第2弾性体242bは、第1指定角度状態及び第2指定角度状態中に圧縮された状態から最初の状態(例えば、解かれた状態)に復元される。
【0116】
図11は、多様な実施形態による第1ヒンジ構造物の追加構造を示した図である。
【0117】
図11を参照すると、第1ヒンジ構造物200a(又は第2ヒンジ構造物)は、固定ブラケット213、第1回転ブラケット211、第2回転ブラケット212、第1アーム部221、第2アーム部222、第1固定部251、第2固定部252、第1回転部材231、第2回転部材232、第1回転部材231及び第2回転部材232の軸ギヤとアイドルギヤとを含むギヤ構造物230、カム部241、第1弾性体242a、第2弾性体242b、並びに支持ブラケット243を含み、追加的に又は代替的に、少なくとも一つのワッシャーリング及びリングプレート237が更に追加される。
【0118】
少なくとも一つのワッシャーリングは、例えば第1回転部材231上に挿入される第1ワッシャーリング238_1a及び第2ワッシャーリング238_1bを含む。第1ワッシャーリング238_1aは第1回転部材231に一側が挿入されたカム部241とリングプレート237との間に配置され、第2ワッシャーリング238_1bはリングプレート237と第1弾性体242aとの間に配置される。
【0119】
一実施形態によると、少なくとも一つのワッシャーリングは、例えば第2回転部材232上に挿入される第3ワッシャーリング238_2a及び第4ワッシャーリング238_2bを含む。第3ワッシャーリング238_2aは第2回転部材232に一側が挿入されたカム部241とリングプレート237との間に配置され、第4ワッシャーリング238_2bはリングプレート237と第2弾性体242bとの間に配置される。
【0120】
リングプレート237は、第1回転部材231に一側が挿入されるガイド孔と、第2回転部材232に一側が挿入されるガイド孔と、を含み、第1ワッシャーリング238_1aと第2ワッシャーリング238_1bとの間及び第3ワッシャーリング238_2aと第4ワッシャーリング238_2bとの間に配置される。リングプレート237は、ワッシャーリング(238_1a、238_1b、238_2a、238_2b)の摩擦力の発生時に支持部としての役割をすることで、ワッシャーリング(238_1a、238_1b、238_2a、238_2b)によって第1回転部材231及び第2回転部材232の多様な角度で据置されるように摩擦力を提供する。
【0121】
多様な実施形態によると、第1固定部251に第3弾性体251a及び第5ワッシャーリング251bが追加的に配置され、第1固定部251を第1アーム部221に固定させるための第1固定クリップ291_1が配置される。第5ワッシャーリング251bは、第3弾性体251aと第1固定クリップ291_1との間に配置される。第3弾性体251aは、第1アーム部221の一端(例えば、第1連結部221_2)と第1回転ブラケット211の一端(例えば、第1摺動孔211_2)とをより強固に接触させる役割を果たす。第5ワッシャーリング251bは、第1回転ブラケット211と第1アーム部221との接触過程で摩擦力を増加させ、第1ヒンジ構造物200aがより多様な角度で据置されるようにする。上述の構造と同様に、第2固定部252に第4弾性体252a及び第6ワッシャーリング252bを追加的に含み、第2固定部252の固定のために第2固定クリップ291_2が第2アーム部222の一側に配置される。
【0122】
多様な実施形態によると、一実施形態によるヒンジ構造物200は、第1仮想軸11を基準として第1範囲内で回転する第1回転ブラケット211と、第2仮想軸12を基準として第2範囲内で回転する第2回転ブラケット212と、第1回転ブラケットと第2回転ブラケットとが固定される固定ブラケット213と、第1仮想軸とは異なる第1回転軸を中心に回転する第1回転部材、及び第2仮想軸とは異なる第2回転軸を中心に回転する第2回転部材と、第1基本ボディ221_1、第1基本ボディの一側に配置されて第1回転ブラケットに連結される第1連結部221_2、第1回転部材に一側が挿入される第1挿入部221_3、及び第1挿入部に隣接して配置される第1回転カム221_4を含む第1アーム部221と、第2基本ボディ222_1、第2基本ボディの一側に配置されて第2回転ブラケットに連結される第2連結部222_2、第2回転部材232に一側が挿入される第2挿入部222_3、及び第2挿入部に隣接して配置される第2回転カム222_4を含む第2アーム部222と、第1回転カム及び第2回転カムに対応する凹凸が形成されたカム部241と、第1回転部材に挿入されてカム部の少なくとも一側を第1アーム部の方向に支持する第1弾性体242aと、第2回転部材に挿入されてカム部の少なくとも他側を第2アーム部の方向に支持する第2弾性体242bと、第1弾性体及び第2弾性体を支持する支持ブラケット243と、を備える。
【0123】
多様な実施形態によると、第1回転ブラケットは、水平状態から垂直状態に変更される間に固定ブラケットの中心から外側方向に回転し、第1回転ブラケットは、垂直状態から水平状態に変更される間に固定ブラケットの外側から中心方向に回転し、第2回転ブラケットは、第1回転ブラケットが回転する間に対称方向に同時回転する。
【0124】
多様な実施形態によると、第1固定部は、第1回転ブラケットが水平状態から垂直状態に変更される間に、第1アーム部を固定して第1摺動孔の外側から内側方向に移動し、第1固定部は、第1回転ブラケットが垂直状態から水平状態に変更される間に、第1アーム部を固定して第1摺動孔の内側から外側方向に移動し、第2固定部は第1固定部と同一の方式で動作する。
【0125】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1固定部の端部に配置されて第1固定部を第1アーム部に固定させる第1固定クリップ291_1、第2固定部の端部に配置されて第2固定部を第2アーム部に固定させる第2固定クリップ291_2のうちの少なくとも一つを更に含む。
【0126】
多様な実施形態によると、第1回転部材は、固定ブラケットの一側に据置される第1載置部231_3と、支持ブラケットの一側に固定される第1軸ボディ231_1と、第1載置部と第1軸ボディとの間に配置される第1軸ギヤ231_2と、を含み、第2回転部材は、固定ブラケットの一側に据置される第2載置部232_3と、支持ブラケットの一側に固定される第2軸ボディ232_1と、第2載置部と第2軸ボディとの間に配置される第2軸ギヤ232_2と、を含む。
【0127】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1軸ギヤにギヤ結合される第1アイドルギヤ233と、第1アイドルギヤ及び第2軸ギヤにギヤ結合される第2アイドルギヤ234と、を更に含む。
【0128】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1載置部及び第2載置部が挿入されるガイド孔を含み、第1アイドルギヤ及び第2アイドルギヤの一側を固定させる支持プレート235を更に含む。
【0129】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1載置部の端部に配置されて第1載置部が支持プレートから離脱することを防止する第3固定クリップ292_1、及び前記第2載置部の端部に配置されて第2載置部が支持プレートから離脱することを防止する第4固定クリップ292_2のうち少なくとも一つを更に含む。
【0130】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1回転部材及び第2回転部材の一側に挿入され、第1挿入部及び第2挿入部の一側に対面して第1アーム部及び第2アーム部が指定角度以上回転しないように防止するストッパー236を更に含む。
【0131】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1回転部材の端部に配置されて第1回転部材が支持ブラケットから離脱しないように配置される第5固定クリップ249_1、第2回転部材の端部に配置されて第2回転部材が支持ブラケットから離脱しないように配置される第6固定クリップ249_2を更に含む。
【0132】
多様な実施形態によると、第1仮想軸及び第2仮想軸は、第1回転部材と第2回転部材との間に形成される。
【0133】
多様な実施形態によると、第1仮想軸及び第2仮想軸は、第1回転部材及び第2回転部材よりも上側に指定高さ上に形成される。
【0134】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、カム部と第1弾性体又は第2弾性体との間に配置されるリングプレート237、第1カム部とリングプレートとの間に配置されて第1回転部材に挿入される第1ワッシャーリング238_1a、第2カム部とリングプレートとの間に配置されて第2回転部材に挿入される第2ワッシャーリング238_2aのうちの少なくとも一つを更に含む。
【0135】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、リングプレートと第1弾性体との間に配置されて第1回転部材に挿入される第3ワッシャーリング238_1b、及びリングプレートと第2弾性体との間に配置されて第2回転部材に挿入される第4ワッシャーリング238_2bのうちの少なくとも一つを更に含む。
【0136】
多様な実施形態によると、第1回転カム又は第2回転カムの山222_4aの頂上部分は指定幅だけ平らな領域を含み、第1回転カム又は第2回転カムの谷222_4bの底部分は指定幅だけ平らな領域を含む。
【0137】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第1固定部と第1固定クリップとの間に配置される第3弾性体251a、及び第2固定部と第2固定クリップとの間に配置される第4弾性体252aのうちの少なくとも一つを更に含む。
【0138】
多様な実施形態によると、ヒンジ構造物は、第3弾性体と第1固定クリップとの間に配置される第5ワッシャーリング251b、及び第4弾性体と第2固定クリップとの間に配置される第6ワッシャーリング252bのうちの少なくとも一つを更に含む。
【0139】
多様な実施形態によると、第1回転部材231及び第2回転部材232は、固定ブラケットの一側に一定間隔離隔する状態で載置される。
【0140】
多様な実施形態によると、第1回転ブラケットの一側に形成された第1摺動孔211_2を貫通して第1連結部221_2に固定され、前記第1摺動孔に沿って摺動する第1固定部251と、第2回転ブラケットの一側に形成された第2摺動孔212_2を貫通して第2連結部222_2に固定され、前記第2摺動孔に沿って摺動する第2固定部252と、を更に含む。
【0141】
多様な実施形態によると、一実施形態による電子装置は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、第1ハウジングと第2ハウジングとを連結して第1ハウジング又は第2ハウジングのヒンジ動作を支援するヒンジ構造物200と、ヒンジ構造物を囲むヒンジハウジング150と、第1ハウジング及び第2ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイ160と、を備え、ディスプレイの少なくとも一部(161、162)は、第1ハウジングの上側又は第2ハウジングの上側の少なくとも一部に付着され、ディスプレイの中心部163の少なくとも一部は、ヒンジ構造物との間に指定サイズのギャップを有して配置され、ヒンジ構造物は、第1ハウジングに結合されて第1仮想軸を基準として第1範囲内で回転する第1回転ブラケットと、第2ハウジングに結合されて第2仮想軸を基準として第2範囲内で回転する第2回転ブラケットと、第1回転ブラケットと第2回転ブラケットとが固定される固定ブラケットと、一側が第1回転ブラケットに連結されて他側に第1回転カムが形成される第1アーム部と、一側が第2回転ブラケットに連結されて他側に第2回転カムが形成される第2アーム部と、第1回転カム及び第2回転カムに対応する凹凸が形成されたカム部と、を含む。
【0142】
多様な実施形態によると、電子装置において、第1固定部は、第1回転ブラケットが水平状態から垂直状態に変更される間に、第1アーム部を固定して第1摺動孔の外側から内側方向に移動し、第1固定部は、第1回転ブラケットが垂直状態から水平状態に変更される間に、第1アーム部を固定して第1摺動孔の内側から外側方向に移動し、第2固定部は第1固定部と同一の方式で動作する。
【0143】
図12は、一実施形態による電子装置の折り畳み状態の一例を示した図である。
【0144】
図12を参照すると、電子装置100は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が折り畳み状態である場合、図示したように、ヒンジハウジング150と第1ハウジング110又は第2ハウジング120とが結合された領域にギャップGap_2が形成される。ギャップGap_2はヒンジハウジング150の側壁の高さにより生じるものであり、ヒンジ構造物200が折り畳み状態である場合、外部からヒンジハウジング150のギャップGap_2が観察される。このようなギャップGap_2は、ヒンジ構造物200の折り畳み又は展開動作が行われる間に、ヒンジハウジング150がヒンジ構造物200のヒンジ動作を妨げない必要があるため形成されるものであって、これにより、電子装置100が折り畳まれた状態で、ギャップGap_2がヒンジハウジング150とヒンジ構造物200との間で観察される。このようなギャップGap_2の観察は、外観上、電子装置の完成度を低下させる要因となる。例えば、ギャップGap_2を介して内側に配置されたヒンジ構造物200の一部が外部から観察される。
【0145】
図13は、一実施形態による電子装置の折り畳み状態の他の例を示した図である。
【0146】
図13を参照すると、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が折り畳まれた状態で、ヒンジハウジング150の側部(158a、158b)の端部は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120の端部よりも垂直軸803の方向に指定高さだけ更に高く形成される。これにより、電子装置100が折り畳まれた状態で外部から観察した時に、ヒンジハウジング150とハウジング(110、120)との間の境界領域で別のギャップが観察されず、ヒンジハウジング150のみが観察される。これに関連して、ヒンジハウジング150の側部(158a、158b)が垂直軸の方向に指定高さだけ高く形成されることで第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212の衝突が発生することを防止するために、第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212の一定領域に第1及び第2収納溝(221_9、222_9)が配置される。第1及び第2収納溝(221_9、222_9)は、例えば、第1回転ブラケット211の端部に配置される第1収納溝221_9と、第2回転ブラケット212の端部に配置される第2収納溝222_9と、を含む。電子装置100の展開状態で、第1収納溝221_9にはヒンジハウジング150の第1側部158aが収納され、第2収納溝222_9にはヒンジハウジング150の第2側部158bが収納される。
【0147】
多様な実施形態によると、ヒンジハウジング150の第1側部158a及び第2側部158bの高さが指定高さだけ垂直軸803の方向に高くなることに応じて、第1アーム部221及び第2アーム部222にも第3及び第4収納溝(211_9、212_9)が配置される。第3収納溝211_9は、第1アーム部221の中心部(例えば、
図4に示した第1レール211_3と第1ハウジング結合孔211_4との間)に形成される。これと同様に、第4収納溝212_9は、第2アーム部222の中心部(例えば、
図4に示した第2レール212_3と第2ハウジング結合孔212_4との間)に形成される。電子装置100の展開状態で、第3収納溝211_9には第1側部158aが収納され、第4収納溝212_9には第2側部158bが収納される。
【0148】
上述の構造を採用することにより、ヒンジハウジング150の側部(158a、158b)の垂直軸803の方向の高さが第1ハウジング110及び第2ハウジング120の垂直軸の下(-803)の方向の深さよりも高く形成される。例えば、第1側部158aは、電子装置100が折り畳まれた状態で、第1ハウジング110の内側に位置して第1ハウジング110の垂直軸の下端よりも高く配置され、水平軸801の方向から見た時に、第1側部158aの少なくとも一部は第1ハウジング110の端部に重なる。これと同様に、第2側部158bは、電子装置100が折り畳まれた状態で、第2ハウジング120の内側に位置して第2ハウジング120の垂直軸の下端よりも高く配置され、水平軸(例えば、801)の方向から見た時に、第2側部158bの少なくとも一部は第2ハウジング120の端部に重なる。
【0149】
図14は、多様な実施形態によるヒンジハウジングとヒンジ構造物の他の例を示した図であり、
図15は、
図14に示したヒンジ構造物の分解斜視図である。
【0150】
図14及び
図15を参照すると、一実施形態によるヒンジハウジング150に第3ヒンジ構造物200c及び第4ヒンジ構造物200dが配置される。
【0151】
第3ヒンジ構造物200cは、ヒンジハウジング150の一側(例えば、図示した図面を基準として左側)に配置される。第3ヒンジ構造物200cは、第1ハウジング110(例えば、
図1aの第1ハウジング110)の左側及び第2ハウジング120(例えば、
図1aの第2ハウジング120)の左側に結合され、ヒンジハウジング150の横軸を基準として指定範囲内で回転動作する。第3ヒンジ構造物200cは、ヒンジハウジング150の中心部を基準として第4ヒンジ構造物200dに対称に配置される。
【0152】
第4ヒンジ構造物200dは、ヒンジハウジング150の他側(例えば、図示した図面を基準として右側)に配置される。第4ヒンジ構造物200dは、第1ハウジング110(例えば、
図1aの第1ハウジング110)の右側及び第2ハウジング120(例えば、
図1aの第2ハウジング120)の右側に結合され、ヒンジハウジング150の横軸を基準として指定範囲内で回転動作する。第4ヒンジ構造物200dは、ヒンジハウジング150の中心部を基準として第3ヒンジ構造物200cに対称に配置される。このような第4ヒンジ構造物200dは、第3ヒンジ構造物200cと同一の構造及び構成を有するが、配置される位置が異なる。
【0153】
ヒンジハウジング150は、内部が空いた半円筒形の形状又は両側が閉口されたパイプを長さ方向に切断した船状で設けられる。このようなヒンジハウジング150は、上述の
図2で説明したヒンジハウジングと同一の構造及び材質で設けられる。
【0154】
第3ヒンジ構造物200c(又は第4ヒンジ構造物200d)は、固定ブラケット1513と、第1回転ブラケット1511と、第2回転ブラケット1512と、第1固定部1551及び第2固定部1552と、第1アーム部1521と、第2アーム部1522と、第1回転部材1531と、第2回転部材1532と、カム部1541と、第1弾性体1542aと、第2弾性体1542bと、支持ブラケット1543と、第1アイドルギヤ1533と、第2アイドルギヤ1534と、支持プレート1535と、複数の固定クリップ(1591_1、1591_2、1592_1、1592_2、1549_1、1549_2)と、を含む。上述の第3ヒンジ構造物200c(又は第4ヒンジ構造物200d)の構成は、少なくとも一部が金属材質からなり、一定の剛性を有するように設けられる。或いは、必要に応じて、第3ヒンジ構造物200c(又は第4ヒンジ構造物200d)は、強化プラスチック又は樹脂などの材質からなる。
【0155】
固定ブラケット1513は、下部面(例えば、-z軸方向の面)の形状の少なくとも一部が曲面を含む。例えば、固定ブラケット1513の下部面は、ヒンジハウジング150の内側形状に対応して形成される。固定ブラケット1513の上部面(例えば、z軸方向の面)は平らな形状で設けられ、回転ブラケット(1511、1512)が結合されるようにレール溝(1513a、1513b)が形成される。レール溝(1513a、1513b)の形成位置及び配置形態は、上述の
図4で説明したレール溝(213a、213b)と同一の形態及び配置状態を有する。これにより、レール溝(1513a、1513b)に挿入される第1回転ブラケット1511及び第2回転ブラケット1512は、上述の
図4で説明した第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212の回転動作と同一の方式で回転する。
【0156】
多様な実施形態によると、固定ブラケット1513は第3方向(例えば、x軸方向)に突出する突出部1513_1を含み、突出部1513_1は両側(例えば、y軸方向の面及び-y軸方向の面)の少なくとも一部が曲面で形成される。突出部1513_1の両側には、第1アーム部1521及び第2アーム部1522の少なくとも一部と、カム部1541の少なくとも一部とが載置される。固定ブラケット1513において、第3方向(例えば、x軸方向)に向かって突出部1513_1の両側に配置された側部には第1据置溝1513_2a及び第2据置溝1513_2bが配置される。第1据置溝1513_2a及び第2据置溝1513_2bには、第1回転部材1531の一側及び第2回転部材1532の一側が据置される。或いは、第1据置溝1513_2a及び第2据置溝1513_2bには、カム部1541、第1弾性体1542a及び第2弾性体1542b、並びに支持ブラケット1543の一側をそれぞれ貫通する第1回転部材1531の一側及び第2回転部材1532の一側が据置される。
【0157】
第1回転ブラケット1511及び第2回転ブラケット1512は、上述の
図4で説明した第1回転ブラケット211及び第2回転ブラケット212の構造と類似又は同一である。追加に又は代替的に、第1回転ブラケット1511及び第2回転ブラケット1512のブラケットボディが、
図4で説明した第1ブラケットボディ211_1及び第2ブラケットボディ212_1よりも広く形成される。
【0158】
第1固定部1551は、一方向に一定の長さを有するピン状で設けられる。第1固定部1551は、少なくとも第1回転ブラケット1511の摺動孔を貫通して第1アーム部1521の連結部に載置され、第1固定クリップ1591_1により第3方向(例えば、x軸方向)に固定される。第1固定部1551の一側は、第1回転ブラケット1511の摺動孔内でy軸又は-y軸方向に摺動する。
【0159】
第2固定部1552は、第1固定部1551と実質的に同一の形状で設けられる。第2固定部1552は、固定ブラケット1513を基準として第1固定部1551に対称の位置に配置され、第2回転ブラケット1512の摺動孔及び第2アーム部1522の連結部に少なくとも一部が第3方向(例えば、x軸方向)に挿入固定される。第2固定部1552の一側は、第2回転ブラケット1512の摺動孔内でy軸又は-y軸方向に摺動する。
【0160】
第1アーム部1521は、第1固定部1551により第1回転ブラケット1511に締結され、ヒンジ動作が行われる際に、第1回転ブラケット1511と連携して指定角度範囲内で回転する。一実施形態によると、第1アーム部1521は、第1挿入部1521_3及び第1回転カム1521_4を含み、上述の
図4で説明したように、第1基本ボディ221_1及び第1連結部221_2に対応する構成を含む。
【0161】
第1回転カム1521_4は、第1挿入部1521_3に第1回転部材1531が挿入されて突出する方向側に配置された少なくとも一つの山及び谷を含む。一実施形態によると、山及び谷の端は一定の長さを有する平らな領域を含む。第1回転カム1521_4及び第1挿入部1521_3の少なくとも一部は、固定ブラケット1513の突出部1513_1の一側に載置される。
【0162】
第2アーム部1522は、第1アーム部1521と実質的に同一の構成を有する。例えば、第2アーム部1522は、第2挿入部1522_3及び第2回転カム1522_4を含む。第2挿入部1522_3には第2回転部材1532が挿入され、第2回転カム1522_4はカム部1541の他側とかみ合うように配置される。
【0163】
第1回転部材1531は、支持ブラケット1543、第1弾性体1542a、カム部1541の一側、及び第1挿入部1521_3を介して固定ブラケット1513に形成された第1据置溝1513_2aに一端が載置されると共に、第3固定クリップ1592_1により一側が固定されて他側が第1アイドルギヤ1533にギヤ結合され、支持プレート1535に第5固定クリップ1549_1により固定される。このような第1回転部材1531は、第1軸ボディ1531_1と、第1軸ギヤ1531_2と、第1載置部1531_3と、を含む。
【0164】
第1軸ボディ1531_1は、支持ブラケット1543の一側と、第1弾性体1542a、第1挿入部1521_3、第1回転カム1521_4、及びカム部1541の一側とを第3方向(例えば、x軸方向)から第4方向(例えば、-x軸方向)に貫通するように配置される。第1軸ギヤ1531_2は、第1軸ボディ1531_1において第3方向(例えば、x軸方向)に偏って配置される。第1軸ギヤ1531_2は第1アイドルギヤ1533にギヤ結合されるように配置される。
【0165】
第1載置部1531_3は、第1軸ギヤ1531_2の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)に更に突出して形成される。第1載置部1531_3の少なくとも一部は、支持プレート1535に形成されたガイド孔を貫通し、第5固定クリップ1549_1により支持プレート1535に固定されることで、第1軸ボディ1531_1の離脱や歪みを防止することができる。
【0166】
第2回転部材1532は、支持ブラケット1543、第2弾性体1542b、カム部1541の一側、及び第2挿入部1522_3を介して固定ブラケット1513に形成された第2据置溝1513_2bに一端が載置されると共に、第4固定クリップ1592_2により一側が固定されて他側が第2アイドルギヤ1534にギヤ結合され、支持プレート1535に第6固定クリップ1549_2により固定される。このような第2回転部材1532は、第2軸ボディ1532_1と、第2軸ギヤ1532_2と、第2載置部1532_3と、を含む。
【0167】
第2軸ボディ1532_1は、実質的に第1軸ボディ1531_1と同一の形状及びサイズを有する。第2軸ボディ1532_1は、第1軸ボディ1531_1から一定の長さだけ離隔する位置に配置される。第2軸ギヤ1532_2は、第1軸ギヤ1531_2と同一の形状及びサイズを有して第2軸ボディ1532_1上に配置される。第2軸ギヤ1532_2の配置位置は、第1軸ギヤ1531_2の配置位置と対称を成す。第2載置部1532_3の少なくとも一部は、第1載置部1531_3と同一の形状及びサイズを有する。この過程で、第2載置部1532_3の少なくとも一部は、支持プレート1535のガイド孔を貫通して第6固定クリップ1549_2により固定される。
【0168】
カム部1541は、上述の
図4で説明したカム部241と同一の構造及び形状を有する。カム部1541は、第1アーム部1521と第2アーム部1522との間、及び第1弾性体1542aと第2弾性体1542bとの間に配置される。このようなカム部1541の少なくとも一部は、固定ブラケット1513の突出部1513_1の少なくとも一部に載置される。
【0169】
第1弾性体1542aは、中心部が空いたバネ状を有する。第1弾性体1542aの中心部には、支持ブラケット1543を貫通する第1回転部材1531の第1軸ボディ1531_1が貫通配置される。
【0170】
第2弾性体1542bは、第1弾性体1542aと同一又は類似の形状及びサイズを有して、中心部が空いたバネ状を有する。第2弾性体1542bの中心部には、支持ブラケット1543を貫通する第2回転部材1532の第2軸ボディ1532_1が貫通配置される。
【0171】
第1弾性体1542a及び第2弾性体1542bはカム部1541と支持ブラケット1543との間に配置され、支持ブラケット1543がヒンジハウジング150に固定されることにより、カム部1541を第4方向(例えば、-x軸方向)に押すように作用する。第2弾性体1542bは、第1弾性体1542aから指定間隔だけ離隔して配置される。
【0172】
支持ブラケット1543は、第1弾性体1542a及び第2弾性体1542bの少なくとも一部を支持する支持部と、第1回転部材1531及び第2回転部材1532の軸ボディが貫通配置されるガイド孔と、アイドルギヤ(1533、1534)の一側が据置される据置溝と、を含む。
【0173】
第1アイドルギヤ1533は、第1軸ギヤ1531_2と第2軸ギヤ1532_2との間に配置され、一側が第1軸ギヤ1531_2にギヤ結合されて他側が第2アイドルギヤ1534にギヤ結合される。第1アイドルギヤ1533は、支持プレート1535に形成されたガイド孔に挿入される突起が、支持ブラケット1543に形成された溝に回転可能に固定される。
【0174】
第2アイドルギヤ1534は、第1軸ギヤ1531_2と第2軸ギヤ1532_2との間に配置され、一側が第1アイドルギヤ1533にギヤ結合されて他側が第2軸ギヤ1532_2にギヤ結合される。第2アイドルギヤ1534は、第1アイドルギヤ1533と実質的に同一の形状及びサイズを有して形成される。これにより、第2アイドルギヤ1534は、支持プレート1535に形成されたガイド孔に挿入される突起と、支持ブラケット1543に形成された据置溝に挿入される突起と、を含む。
【0175】
支持プレート1535は、回転部材(1531、1532)及びアイドルギヤ(1533、1534)の離脱を防止するように配置される。これに関連して、支持プレート1535は複数個のガイド孔を含む。例えば、支持プレート1535は、第1回転部材1531の第1載置部1531_3が貫通するガイド孔と、第2回転部材1532の第2載置部1532_3が貫通するガイド孔と、第1アイドルギヤ1533の突起及び第2アイドルギヤ1534の突起が載置されるガイド孔(又はガイド溝)と、を含む。
【0176】
複数の固定クリップ(1591_1、1591_2、1592_1、1592_2、1549_1、1549_2)は、第3ヒンジ構造物200c(又は第4ヒンジ構造物200d)に含まれる少なくとも一つの構成が該当する位置から離脱しないように固定すると共に、該当する構成物が回転動作するように配置される。複数の固定クリップ(1591_1、1591_2、1592_1、1592_2、1549_1、1549_2)は、例えばCクリップを含む。複数の固定クリップ(1591_1、1591_2、1592_1、1592_2、1549_1、1549_2)は、例えば、第1固定部1551を第1アーム部1521の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)で固定させるための第1固定クリップ1591_1と、第2固定部1552を第2アーム部1522の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)で固定させるための第2固定クリップ1591_2と、第1回転部材1531の第1軸ボディ1531_1の端部(例えば、第1載置部1531_3が配置された箇所の反対側の端部)に結合される第3固定クリップ1592_1と、第2回転部材1532の第2軸ボディ1532_1の端部(例えば、第2載置部1532_3が配置された箇所の反対側の端部)に結合される第4固定クリップ1592_2と、第1載置部1531_3を支持プレート1543の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)に固定させるように配置される第5固定クリップ1549_1と、第2載置部1532_3を支持プレート1543の第3方向の面(例えば、x軸方向の面)に固定させるように配置される第6固定クリップ1549_2と、を含む。
【0177】
上述の本願発明のヒンジ構造物(例えば、第3ヒンジ構造物200c又は第4ヒンジ構造物200d)は、ギヤ構造が回転ブラケットと固定ブラケットとが結合される領域から指定距離だけ離隔する距離に位置する。
【0178】
上述の本発明の実施形態によるヒンジ構造物を含む電子装置は、第1軸を中心に回転する第1回転部材と、第2軸を中心に回転する第2回転部材と、第1回転部材に連結される第1連結部、第2回転部材に連結される第2連結部、及び第1カム構造を有する第1アーム部と、第3連結部、第4連結部、及び第2カム構造を有する第2アーム部と、第1カム構造にかみ合う第1カム及び第2カム構造にかみ合う第2カムを含むカム部材と、第1回転部材に連結されてカム部材に弾性力を提供する第1弾性体と、第2回転部材に連結されてカム部材に弾性力を提供する第2弾性体と、第1摺動孔及び第1レールを有して第3軸を基準として回転する第1回転ブラケットと、第2摺動孔及び第2レールを有して第4軸を基準として回転するする第2回転ブラケットと、第1レールに対応する第1ガイド溝及び第2レールに対応する第2ガイド溝を有する固定ブラケットと、を備え、第1回転ブラケットの第1摺動孔と第2連結部とは第1固定部により連結され、第2回転ブラケットの第2摺動孔と第4連結部とは第2固定部により連結され、第1固定部は、第1アーム部の回転に対応して第1摺動孔内で摺動移動し、第2固定部は、第2アーム部の回転に対応して第2摺動孔内で摺動移動する。
【0179】
多様な実施形態によると、電子装置は、第1ハウジング及び第2ハウジングを更に含み、第1ハウジングは、第1回転ブラケットに締結されて第3軸を基準として回転し、第2ハウジングは、第2回転ブラケットに連結されて第4軸を基準として回転する。
【0180】
多様な実施形態によると、電子装置は、第1ハウジング及び第2ハウジング上に置かれるディスプレイを更に含み、第1軸及び第2軸は、電子装置の展開状態でディスプレイの下に形成される。
【0181】
多様な実施形態によると、第3軸及び第4軸は、第1軸及び第2軸よりもディスプレイの方向に更に上に形成される。
【0182】
多様な実施形態によると、第1軸と第2軸との間の間隔は、第3軸と第4軸との間の間隔よりも大きい。
【0183】
多様な実施形態によると、電子装置は、第1回転部材と第1弾性体との間、及び第2回転部材と第2弾性体との間のうちの少なくとも一部分に配置される少なくとも一つのワッシャーリングを更に含む。
【0184】
多様な実施形態によると、電子装置は、第1連結部を貫通して配置された第1固定部の端部に締結される第1ワッシャーリング、及び第2連結部を貫通して配置された第2固定部の端部に締結される第2ワッシャーリングのうちの少なくとも一つを更に含む。
【0185】
多様な実施形態によると、電子装置は、第1固定部の端部と第1ワッシャーリングとの間に配置される第1弾性部材、及び第2固定部の端部と第2ワッシャーリングとの間に配置される第2弾性部材のうちの少なくとも一つを更に含む。
【0186】
多様な実施形態によると、電子装置は、第1回転部材と第1アーム部の第2連結部との間、及び第2回転部材と第2アーム部の第4連結部との間に配置されて、第1アーム部及び第2アーム部が指定角度以上に回転しないように防止するストッパーを更に含む。
【0187】
多様な実施形態によるヒンジ構造物及びそれを含む電子装置は、相対的に狭い配置領域でもヒンジ動作に関連する多様な機能を提供することができる。例えば、一実施形態によるヒンジ構造物及びそれを含む電子装置は、ハウジングのヒンジ動作時にディテント感を与えると共に、多様な据置角度を支援しながらも複数のハウジングの回転動作が同時に行われるようにすることで、ハウジングの回転動作時における歪みの発生を抑えることができる。
【0188】
その他、多様な実施形態によるヒンジ構造物及びそれを含む電子装置が提供する多様な目的及び効果が、詳細な説明の実施形態によって言及される。
【0189】
多様な実施形態による構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、それぞれ単数又は複数の個体から構成され、上述の該当するサブ構成要素のうちの一部のサブ構成要素が省略されるか又は他のサブ構成要素が多様な実施形態に更に含まれる。代替的に又は追加的に、一部の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、一つの個体で統合され、統合前のそれぞれの該当する構成要素により行われる機能を同一又は類似に行う。多様な実施形態によるモジュール、プログラム、又は他の構成要素により行われる動作は、順次的、並列的、繰り返し的、又はヒューリスティックに実行されるか、少なくとも一部動作が他の順序で実行されるか、省略されるか、又は他の動作が加えられる。
【符号の説明】
【0190】
100 電子装置
101 ハウジング
110、120 第1、第2ハウジング
111、112、121、122 第1~第4段差部
119、129 第1、第2カバー
150 ヒンジハウジング
151_1、151_2 第1、第2リブ
151_3 底部
151a、151b 遮蔽壁
158 隔壁
158a、158b 第1、第2側部
160 ディスプレイ(フレキシブルディスプレイ)
161、162、163 上部、下部、中心部
167a、167b 第1、第2接着層
200 ヒンジ構造物
200a、200b、200c、200d 第1~第4ヒンジ構造物
210 ブラケット構造物
211、212 第1、第2回転ブラケット
211_1、212_1 第1、第2ブラケットボディ
211_2、212_2 第1、第2摺動孔
211_3、212_3 第1、第2レール
211_4、212_4 第1、第2ハウジング結合孔
211_9、212_9 第3、第4収納溝
213 固定ブラケット
213_1a、213_1b 第1、第2固定孔
213_2a、213_2b 第1、第2据置溝
213a、213b 第1、第2レール溝
220 アームディテント構造物
221、222 第1、第2アーム部
221_1、222_1 第1、第2基本ボディ
221_2、222_2 第1、第2連結部
221_3、222_3 第1、第2挿入部
221_4、222_4 第1、第2回転カム
221_9、222_9 第1、第2収納溝
222_1a 一側
222_1b 他側
222_4a 山
222_4b 谷
230 ギヤ構造物
231、232 第1、第2回転部材
231_1、232_1 第1、第2軸ボディ
231_2、232_2 第1、第2軸ギヤ
231_3、232_3 第1、第2載置部
232_1a、232_3a 第3、第4固定溝
233、234 第1、第2アイドルギヤ
235 支持プレート
236 ストッパー
236_1 ストッパーボディ
236_2a、 236_2b、236_2c、236_2d 第1~第4係止顎
236a、236b 第1、第2軸挿入孔
237 リングプレート
238_1a、238_1b、238_2a、238_2b 第1~第4ワッシャーリング
240 ディテント支持構造物
241 カム部
241_1 カムボディ
241_1a、241_1b 第1、第2固定カム
241_2a、241_2b 第1、第2カム孔
242a、242b、251a、252a 第1~第4弾性体
243 支持ブラケット
243_1 支持部
243_1a 貫通孔
243_2a、243_2b 第1、第2支持ブラケット孔
251、252 第1、第2固定部
251b、252b 第5、第6ワッシャーリング
291_1、 291_2、292_1、292_2 第1~第4固定クリップ
1511、1512 第1、第2回転ブラケット
1513 固定ブラケット
1513a、1513b レール溝
1513_1 突出部
1513_2a、1513_2b 第1、第2据置溝
1521、1522 第1、第2アーム部
1521_3、1522_3 第1、第2挿入部
1521_4、1522_4 第1、第2回転カム
1531、1532 第1、第2回転部材
1531_1、1532_1 第1、第2軸ボディ
1531_2、1532_2 第1、第2軸ギヤ
1531_3、1532_3 第1、第2載置部
1533、1534 アイドルギヤ
1535 支持プレート
1541 カム部
1542a、1542b 第1、第2弾性体
1543 支持ブラケット
1549_1、1549_2 固定クリップ
1551 第1固定部
1591_1、1591_2、 1592_1、1592_2 第1~第4固定クリップ