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  • 特許-模型玩具及び関節構造体 図1
  • 特許-模型玩具及び関節構造体 図2
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  • 特許-模型玩具及び関節構造体 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-17
(45)【発行日】2024-04-25
(54)【発明の名称】模型玩具及び関節構造体
(51)【国際特許分類】
   A63H 3/04 20060101AFI20240418BHJP
   A63H 3/46 20060101ALI20240418BHJP
【FI】
A63H3/04 Z
A63H3/46 A
A63H3/46 B
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023142357
(22)【出願日】2023-09-01
【審査請求日】2023-09-11
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 大介
【審査官】相川 俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-052452(JP,A)
【文献】特開2019-202074(JP,A)
【文献】特開2021-023830(JP,A)
【文献】登録実用新案第3171849(JP,U)
【文献】特開2021-175546(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63H 1/00 - 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
模型玩具であって、
他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸を含み、複数のパーツを組み合わせて形成される関節構造体と、
前記関節構造体の前記少なくとも1つの可動軸に回動可能に連結される1つ以上のパーツと
を備え、
前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、
前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であり、
前記第1形状は四角形であり、前記第2形状は平行四辺形であり、
前記第1形状と前記第2形状との間での前記関節構造体の可動は、前記模型玩具における前後方向への可動を含むことを特徴とする模型玩具。
【請求項2】
前記関節構造体は、前記複数のパーツが4つの結合部によって組み合わされ、
前記4つの結合部を連結する4つのリンクの形状が前記第1形状と前記第2形状との間で可動することを特徴とする請求項1に記載の模型玩具。
【請求項3】
前記複数のパーツには、4つのパーツが含まれ、
各パーツは、それぞれ2つのパーツと前記4つの結合部のうち2つの結合部を介して回動可能に連結されることを特徴とする請求項に記載の模型玩具。
【請求項4】
前記所定方向は、前記模型玩具における上下方向であることを特徴とする請求項1に記載の模型玩具。
【請求項5】
前記関節構造体は、前記模型玩具の腰関節及び股関節を含み、
前記1つ以上のパーツには、前記模型玩具の上体部を構成するパーツと、右脚部を構成するパーツと、左脚部を構成するパーツとが含まれることを特徴とする請求項に記載の模型玩具。
【請求項6】
複数のパーツを備える関節構造体であって、
前記複数のパーツを結合する4つの結合部と、
前記4つの結合部を連結する4つのリンクと、
他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸と
を含み、
前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、
前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であり、
前記第1形状は四角形であり、前記第2形状は平行四辺形であり、
前記第1形状と前記第2形状との間での前記関節構造体の可動は、前後方向への可動を含むことを特徴とする関節構造体。
【請求項7】
前記4つの結合部を連結する4つのリンクの形状が前記第1形状と前記第2形状との間で可動することを特徴とする請求項に記載の関節構造体。
【請求項8】
前記複数のパーツには、4つのパーツが含まれ、
各パーツは、それぞれ2つのパーツと前記4つの結合部のうち2つの結合部を介して回動可能に連結されることを特徴とする請求項に記載の関節構造体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模型玩具及び関節構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
人形型玩具(模型玩具)においては、自然な動作や多彩なポージングを実現することが求められている。したがって、人間や動物に近い動作やポージングを実現すべく、人形型玩具には複数の関節や可動部が含まれるものである。特許文献1には、現実の動物と同様なリアルな動きを可能とした関節構造を有している四足動物人形が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平06-327841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術では、多彩な動作を実現するために種々の関節が含まれ、各関節は複数のパーツから構成されている。これらの関節では、当該関節に対して連結された人形体の上体や、腕、脚などが回動することにより種々の動作やポージングを実現することができる。しかし、関節自体が可動機構を有すれば、さらに多様な動作や自然な動作を実現することができる。
【0005】
本発明は、例えば、模型玩具において、自然な印象で動作を行う可動機構を実現する新規な仕組みを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、例えば、模型玩具であって、他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸を含み、複数のパーツを組み合わせて形成される関節構造体と、前記関節構造体の前記少なくとも1つの可動軸に回動可能に連結される1つ以上のパーツとを備え、前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、模型玩具であって、他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸を含み、複数のパーツを組み合わせて形成される関節構造体と、前記関節構造体の前記少なくとも1つの可動軸に回動可能に連結される1つ以上のパーツとを備え、前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であり、前記第1形状は四角形であり、前記第2形状は平行四辺形であり、前記第1形状と前記第2形状との間での前記関節構造体の可動は、前記模型玩具における前後方向への可動を含むことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、例えば、複数のパーツを備える関節構造体であって、前記複数のパーツを結合する4つの結合部と、前記4つの結合部を連結する4つのリンクと、他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸とを含み、前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であることを特徴とする。
また、本発明は、例えば、複数のパーツを備える関節構造体であって、前記複数のパーツを結合する4つの結合部と、前記4つの結合部を連結する4つのリンクと、他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸とを含み、前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であり、前記第1形状は四角形であり、前記第2形状は平行四辺形であり、前記第1形状と前記第2形状との間での前記関節構造体の可動は、前後方向への可動を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、模型玩具において、自然な印象で動作を行う可動機構を実現する新規な仕組みを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態に係る模型玩具の一形態の(a)外観正面及び(b)外観側面の一例を示す図。
図2】一実施形態に係る模型玩具の腰部の(a)斜視図及び(b)分解斜視図。
図3】一実施形態に係る模型玩具の腰部関節の(a)斜視図、(b)分解斜視図、及び(c)分解側面図。
図4】一実施形態に係る模型玩具のリンク機構の(a)側面図、(b)分解斜視図、及び(c)分解側面図。
図5】一実施形態に係る模型玩具のリンク機構の動作を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴うち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0011】
<模型玩具の外観>
まず図1を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の外観構成の一例について説明する。図1(a)は模型玩具100の外観正面を示し、図1(b)は模型玩具100の外観側面を示す。なお、上下、左右、前後の矢印については図における模型玩具の向きを示し、他の図面についても同様である。
【0012】
模型玩具100は、本体部を構成する頭部101、胸部102、腕部103a、103b、脚部104a、104b、及び腰部105を備える。本実施形態では模型玩具の一例として人型ロボットを例に説明するが、本発明を限定する意図はなく、本発明は人、動物、ロボット、昆虫、恐竜、武具、装飾具等、様々な模型に適用することができる。
【0013】
頭部101は、胸部102に連結される。胸部102には、さらに側部において右腕部103b及び左腕部103aが連結部材によって連結され、下部において腰部105が連結される。腰部105には股関節が含まれ、右脚部104b及び左脚部104aがそれぞれ回動可能に連結される。なお、以下では、頭部101及び胸部102を含む部分を上体部と称する。
【0014】
<腰部の構成>
次に図2を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の腰部105の構成について説明する。図2(a)は腰部105の斜視図を示す。図2(b)は図2(a)に示す腰部105の分解斜視図を示す。
【0015】
図2(a)に示す腰部105は、図2(b)に示すように、複数のパーツから構成される。図2(b)に示す各パーツは、少なくとも1つのパーツを含んで構成される。201は、腰関節及び股関節を含む腰部関節を形成するパーツである。パーツ201の前方には、パーツ202が連結される。パーツ202は、模型玩具100の腰部105前面の装飾部を形成する。
【0016】
パーツ203は、パーツ201とともに腰関節として機能し、胸部102を含む模型玩具100の上体部が連結されるパーツであり、パーツ201に対して上部から連結される。パーツ203にはさらに、模型玩具100背面の装飾部に相当するパーツ204a、204bが上下方向に回転可能に連結される。また、パーツ201には、模型玩具100の側面の装飾部であるパーツ205a、205bが上下方向に回転可能に連結される。
【0017】
さらに、パーツ201には、右脚部104b及び左脚部104aをそれぞれ回動可能に連結するための連結部であるパーツ206b、206aがそれぞれ連結される。パーツ206b、206aは、それぞれパーツ201に形成された可動軸に回動可能に連結される。従って、右脚部104b及び左脚部104aはそれぞれ、可動軸に対して回動可能であるとともに、さらに、可動軸の摺動動作に合わせてパーツ201に設けられた溝の範囲で摺動可能である。
【0018】
<腰部関節(関節構造体)の構成>
次に図3を参照して、本実施形態に係る模型玩具100の腰部関節の構成について説明する。図3(a)は腰部関節のパーツ201の斜視図を示す。図3(b)は図3(a)に示す腰部関節のパーツ201の分解斜視図を示す。図3(c)は図3(a)に示す腰部関節のパーツ201の分解側面図を示す。
【0019】
図3(a)に示す腰部関節であるパーツ201は、図3(b)に示すように、複数のパーツから構成される。図3(b)に示す各パーツは、それぞれ1つのパーツで構成される。しかし、本発明を限定する意図はなく、複数のパーツを含んで構成されるものであってもよい。各パーツは図3(b)に示す点線に従って他のパーツと接続される。
【0020】
具体的には、パーツ301の両側面に形成された円筒部にそれぞれパーツ302a、302bが回動可能に接続される。パーツ302a、302bは上記円筒部を回転軸として模型玩具100の上下方向(所定方向)に回動可能である。パーツ302a、302bには、パーツ301への接続部とは反対側に、それぞれ円筒形状の可動軸が形成され、当該可動軸はパーツ303a、303bに形成された溝に挿入される。したがって、溝に挿入された上記可動軸は、上記回転動作に応じて溝を摺動する。可動軸は、パーツ206a、206bを介して脚部104a、104bに接続される。
【0021】
また、パーツ301の上部には、パーツ304が挿入される。パーツ301、302a、302b、304が組み合わされた後に、パーツ303a、303b及びパーツ306a、306bが両側面から回動可能に連結される。更に、パーツ305が背面から連結される。
【0022】
本実施形態に係る腰部関節のパーツ201は、四角形となる第1形状と、平行四辺形(略ひし形)となる第2形状との間で変形可能である。詳細については図4及び図5を用いて後述するがパーツ201では、複数のパーツが4つの結合部と4つのリンクを形成し、当該リンクの形状が第1形状と第2形状との間で変形可能となる。パーツ301、303a、303b、304、306a、306bがこれらのリンクを形成するパーツとなる。
【0023】
<リンク機構>
次に、図4を参照して、本実施形態に係る腰部関節のパーツ201のリンク機構について説明する。図4(a)は腰部関節のパーツ201の側面図を示す。図4(b)は図4(a)に示す腰部関節のパーツ201の分解斜視図を示す。図4(c)は図4(a)に示す腰部関節のパーツ201の分解側面図を示す。
【0024】
図4(a)に示す腰部関節のパーツ201は、図4(b)に示すように、パーツ301、304、401、402を含んで構成される。パーツ401は、パーツ306a、306bによって構成される。パーツ402は、パーツ303a、303bによって構成される。
【0025】
図4(c)に示すように、パーツ301、304、401、402は、それぞれ他の2つのパーツと回動可能に連結される。つまり、各パーツは、2つの結合部を介して他の2つのパーツと回動可能に連結される。具体的には、パーツ301がパーツ401、402と回動可能に連結され、パーツ304もパーツ401、402と回動可能に連結される。このように組み立てられたパーツ201は、4つの回動可能な結合部を有することとなる。また、各パーツ301、304、401、402は、リンク機構のリンク(辺)として機能する。
【0026】
なお、パーツ402には、溝421が形成される。溝421には、各脚部への連結部となるパーツ206a、206bに接続されるパーツ302a、302bの可動軸422が挿入される。つまり、パーツ302a、302bは、それぞれがパーツ301に対して両側面から回動可能に連結されるとともに、それぞれに設けられた可動軸422がパーツ303a、303bの溝421に挿入されて組み立てられる。
【0027】
<リンク動作>
次に図5を参照して、本実施形態に係る腰部関節におけるリンク動作を説明する。図5(a)は通常の腰部関節のパーツ201のリンク状態を示す。図5(b)は図5(a)から腰部関節のパーツ201を動作させた平行四辺形のリンク状態を示す。
【0028】
図5(a)において4つの黒丸は、パーツ201において各パーツが回動可能に結合された結合部を示す。このように、パーツ201では、複数のパーツが4つの結合部を有して連結される。図5(a)では、4つの結合部を頂点として各結合部を繋いだリンク(辺)を示す。
【0029】
図5(a)の通常状態(第1形状)においては、リンクの形状は略四角形の形状を有している。当該四角形のリンク形状の上辺に垂直な方向に模型玩具100の上体部が接続される。この状態において、可動軸422は、溝421に沿って矢印方向に摺動することができる。
【0030】
各可動軸422には脚部104a、104bが連結される連結部206a、206bが接続される。したがって、本実施形態に係る模型玩具100では、脚部104a、104bの動作に加えて、股関節の一部を形成する可動軸422が上下方向に動作可能であり、より多彩なポージングや自然な動作を実現することができる。
【0031】
一方、図5(b)は図5(a)の通常状態(第1形状)からパーツ201を変形させた変形状態(第2形状)を示す。図5(b)に示すように、4つの結合部において各パーツがそれぞれ回動することにより、パーツ201のリンクの形状は平行四辺形(略ひし型)の形状へ変形することができる。この変形は、パーツ201に含まれる各パーツが模型玩具100の前後方向にそれぞれ回動することにより実現され得る。
【0032】
平行四辺形のリンク形状の上辺に垂直な方向に模型玩具100の上体部が接続されるため、上体部は前傾姿勢をとることができる。これにより、本実施形態に係る模型玩具100は、腰関節の動作に加えて、腰関節を含む腰部関節のパーツ201が変形することにより、より多彩なポージングや自然な動作を実現することができる。例えば、模型玩具100において前屈動作を行う際に、腰関節から上体部が折れ曲がるように動作するのではなく、腰関節を含む腰部関節のパーツ201自体が前傾に変形し、より自然な印象で前屈動作を行うことができる。
【0033】
また、リンク形状が図5(b)の状態において、図5(a)の状態と同様に、可動軸422は、溝421に沿って矢印方向に摺動することができる。つまり、可動軸422の摺動動作は、パーツ201のリンク形状の変形とは個別に動作を行うことができ、多彩な動作を行うことができる。
【0034】
以上説明したように、本実施形態に係る模型玩具は、模型玩具であって、他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸を含み、複数のパーツを組み合わせて形成される関節構造体と、関節構造体の少なくとも1つの可動軸に回動可能に連結される1つ以上のパーツとを備える。また、関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能である。これにより、本発明は、例えば、模型玩具において、自然な印象で動作を行う可動機構を実現する新規な仕組みを提供することができる。
【0035】
<変形例>
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。例えば模型玩具の形状は、特に限定されるものではなく、人、動物、ロボット、昆虫、恐竜等、様々な形状を含むものである。
【0036】
また、上記実施形態では、腰部関節のパーツ201が模型玩具100の前後方向に可動する例について説明した。しかし、本発明を限定する意図はなく、腰部関節のパーツが模型玩具100の左右方向に可動するようにしてもよい。これにより、模型玩具100の前屈動作に代えて、より自然な側屈動作を実現することができる。
【0037】
<実施形態のまとめ>
上記実施形態は以下の模型玩具、及び関節構造体を少なくとも開示する。
【0038】
(1)模型玩具であって、
他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸を含み、複数のパーツを組み合わせて形成される関節構造体と、
前記関節構造体の前記少なくとも1つの可動軸に回動可能に連結される1つ以上のパーツと
を備え、
前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、
前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であることを特徴とする模型玩具。
(2)前記関節構造体は、前記複数のパーツが4つの結合部によって組み合わされ、
前記4つの結合部を連結する4つのリンクの形状が前記第1形状と前記第2形状との間で可動することを特徴とする(1)に記載の模型玩具。
(3)前記第1形状は四角形であり、前記第2形状は平行四辺形であることを特徴とする(2)に記載の模型玩具。
(4)前記複数のパーツには、4つのパーツが含まれ、
各パーツは、それぞれ2つのパーツと前記4つの結合部のうち2つの結合部を介して回動可能に連結されることを特徴とする(3)に記載の模型玩具。
(5)前記第1形状と前記第2形状との間での前記関節構造体の可動は、前記模型玩具における前後方向への可動を含むことを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1つに記載の模型玩具。
(6)前記第1形状と前記第2形状との間での前記関節構造体の可動は、前記模型玩具における左右方向への可動を含むことを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1つに記載の模型玩具。
(7)前記所定方向は、前記模型玩具における上下方向であることを特徴とする(1)乃至(6)の何れか1つに記載の模型玩具。
(8)前記関節構造体は、前記模型玩具の腰関節及び股関節を含み、
前記1つ以上のパーツには、前記模型玩具の上体部を構成するパーツと、右脚部を構成するパーツと、左脚部を構成するパーツとが含まれることを特徴とする(1)乃至(7)の何れか1つに記載の模型玩具。
(9)複数のパーツを備える関節構造体であって、
前記複数のパーツを結合する4つの結合部と、
前記4つの結合部を連結する4つのリンクと、
他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸と
を含み、
前記関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、
前記少なくとも1つの可動軸は所定方向に摺動可能であることを特徴とする関節構造体。
(10)前記4つの結合部を連結する4つのリンクの形状が前記第1形状と前記第2形状との間で可動することを特徴とする(9)に記載の関節構造体。
(11)前記第1形状は四角形であり、前記第2形状は平行四辺形であることを特徴とする(9)又は(10)に記載の関節構造体。
(12)前記複数のパーツには、4つのパーツが含まれ、
各パーツは、それぞれ2つのパーツと前記4つの結合部のうち2つの結合部を介して回動可能に連結されることを特徴とする(11)に記載の関節構造体。
【符号の説明】
【0039】
100:模型玩具、101:頭部、102:胸部、103a、103b:腕部、104a、104b:脚部、105:腰部
【要約】
【課題】本発明は、例えば、模型玩具において、自然な印象で動作を行う可動機構を実現する新規な仕組みを提供する。
【解決手段】本模型玩具は、模型玩具であって、他のパーツが連結される少なくとも1つの可動軸を含み、複数のパーツを組み合わせて形成される関節構造体と、関節構造体の少なくとも1つの可動軸に回動可能に連結される1つ以上のパーツとを備える。また、関節構造体は、第1形状と第2形状との間で変形し、少なくとも1つの連結部は所定方向に摺動可能である。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5