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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】輸送装置
(51)【国際特許分類】
   B65G 47/30 20060101AFI20240419BHJP
   B42C 19/08 20060101ALI20240419BHJP
   B65G 17/32 20060101ALI20240419BHJP
   B65G 43/08 20060101ALI20240419BHJP
   B65G 47/52 20060101ALI20240419BHJP
【FI】
B65G47/30 E
B42C19/08
B65G47/30 D
B65G17/32 A
B65G43/08 D
B65G47/52 A
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2018219031
(22)【出願日】2018-11-22
(65)【公開番号】P2019099381
(43)【公開日】2019-06-24
【審査請求日】2021-11-18
(31)【優先権主張番号】01445/17
(32)【優先日】2017-11-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CH
(73)【特許権者】
【識別番号】502200092
【氏名又は名称】ミュラー・マルティニ・ホルディング・アクチエンゲゼルシヤフト
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100191835
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 真介
(72)【発明者】
【氏名】ミヒャエル・ランドルト
(72)【発明者】
【氏名】ペーター・ブラショス
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-056746(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0315510(US,A1)
【文献】特開2017-065918(JP,A)
【文献】特開2008-044350(JP,A)
【文献】実開平02-099827(JP,U)
【文献】米国特許第09061838(US,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 1/00 - 69/34
B42C 19/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
輸送装置(100)であって、
この輸送装置が、ブックブロック(BB)の形成のための、複数の部分ブックブロックの堆積のために、この輸送装置に所属するブック通路(200)に沿って形成されており、完成して堆積されたブックブロックが、引き続いて、加工機械に供給可能であり、
前記ブック通路が、少なくとも1つの移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)から成り、
少なくとも1つの第1の分離要素(TE-1)が、前記輸送装置内で、連結部材として、先行して配置された移送区間(UEF-1)と、後続して配設された移送区間(UEF-2)との間に配設されており、
少なくとも1つの駆動装置によって作動可能な前記分離要素が、
先行する前記移送区間(UEF-1)から水平に供給された部分ブックブロックを引き受け、この部分ブックブロックを水平に前記第1の分離要素(TE-1)によって形成された搬送区間を介して更に輸送し、
この部分ブックブロックを引き続いて水平におよび後に続く前記移送区間の周期的運動に適合させて後接続された前記移送区間(UEF-2)へと引き渡す、
手段を有し、
前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)と前記分離要素(TE-1)とが、これらの搬送区間に沿って、前記部分ブックブロックの輸送のための手段として、統合されて一貫した、または、分割されたフィンガーチェーン(500、501、502)を有しており、および、
前記フィンガーチェーン(500、501、502)が、連行フィンガー(500′、501′、502′)を有しており、
これら連行フィンガーが、水平に案内された前記部分ブックブロックに沿って、垂直、または、ほぼ垂直に整向されていること、
を特徴とする輸送装置。
【請求項2】
第1の前記分離要素(TE-1)に対して付加的に、
少なくとも1つの第2の分離要素(TE-2)が、前記輸送装置(100)内で、連結部材として、先行して配置された移送区間(UEF-2)と、後続して配設された移送区間(UEF-3)との間に配設されていること、
少なくとも1つの駆動装置によって作動可能な前記第2の分離要素(TE-2)が、
先行する前記移送区間(UEF-2)から直立して供給されたブックブロック製品を引き受け、このブックブロック製品を前記分離要素(TE-2)によって形成された搬送区間を介して直立して更に輸送し、
このブックブロック製品を引き続いて直立しておよび後に続く前記移送区間の周期的運動に適合させて後接続された前記移送区間(UEF-3)へと引き渡す、連行フィンガー(500′、501′、502′)を有するフィンガーチェーン(500、501、502)を有すること、
これら連行フィンガーが、直立して案内された前記ブックブロック製品に沿って、水平、または、ほぼ水平に整向されていること、
を特徴とする請求項1に記載の輸送装置。
【請求項3】
前記分離要素(TE-1、TE-2)は、他の供給に依存してまたは自律的に作動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の輸送装置。
【請求項4】
少なくとも前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)は、互いに分割されて作動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の輸送装置。
【請求項5】
最後の紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-2)に対して、生産方向(PR1)に後続して配設された前記移送区間(UEF-2)は、移行区間(ULS)を有しており、
この移行区間内で、そこに案内された前記ブックブロック製品が、水平に置かれた輸送から、直立して案内される輸送へと移行可能であることを特徴とする請求項2に記載の輸送装置。
【請求項6】
前記第2の分離要素(TE-2)は、前記輸送装置(100)内で、前記第1の分離要素(TE-1)に後接続されていること、および、
この第2のまたは最後の分離要素(TE-2)が、前記加工機械(BM)に前接続されていることを特徴とする請求項2に記載の輸送装置。
【請求項7】
第1及び/または第2の分離要素(TE-1、TE-2)を介しての、堆積されるべき前記部分ブックブロック、または、完成して堆積された前記ブックブロック製品の搬送は、
前記分離要素(TE-1、TE-2)に先行するおよび後に続く前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)の周期的運動に対して、周期において、単調に、同期的に、または、不連続的に、実施可能であることを特徴とする請求項2に記載の輸送装置。
【請求項8】
分離要素(TE-1、TE-2)に先行してまたは後接続されて作用する、前記輸送装置(100)の少なくとも1つの前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)は、
少なくとも1つの紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)を、及び/または、少なくとも1つの堆積形成する部分ブックブロックの供給のための少なくとも1つのZTM給紙機(ZTM-1)を装備されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つまたは複数に記載の輸送装置。
【請求項9】
前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)に対する、堆積されるべき前記部分ブックブロックの供給は、
前記輸送装置(100)の前記ブック通路(200)内における生産方向(PR1)に対して垂直及び/または側方に、実施可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の輸送装置。
【請求項10】
前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)内において、水平に存在する前記部分ブックブロックの現存する高さに対して、紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)と作用結合の状態にある紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)の、適合された高さ調節を実現するために、
それぞれに堆積されるべき前記部分ブックブロックの側方の供給は、制御プロフィルによって、この制御プロフィルが、必要のある場合には連続して作用する程に、制御可能であることを特徴とする請求項9に記載の輸送装置。
【請求項11】
高さ調節可能な、前記紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)と作用結合の状態にある、前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)において、
3つの異なる作動様式、即ち:
a) 前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)が、通過作動の際に、最も上側の位置に存在すること;
b) 前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)が、挿入作動の際に、最も下側の位置に存在すること;
c) 前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)の高さが、付け加え作動の際に、到着する前記部分ブックブロックの高さに適合されること、
の作動様式が基礎とされることを特徴とする請求項10に記載の輸送装置。
【請求項12】
前記紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)、及び/または、ZTM給紙機からの、前記移送区間へのそれぞれに堆積されるべき前記部分ブックブロックの供給は、機構ユニットの間の傾斜の相互依存性のもとで実施可能であることを特徴とする請求項10に記載の輸送装置。
【請求項13】
少なくとも水平に輸送される前記部分ブックブロックは、少なくとも1つの前記移送区間(UEF-1、UEF-2)内で、30°以下の、有利には20°±5°の、有利には10°以下の傾斜のもとで、輸送可能であることを特徴とする請求項1に記載の輸送装置。
【請求項14】
前記駆動装置によって制御される、前記分離要素(TE-1、TE-2)内において区画を定められた前記搬送区間に沿った前記部分ブックブロックの輸送は、異なる速度プロフィルでもって、作動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の輸送装置。
【請求項15】
前記輸送装置(100)は、動作的に作用する、前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)、分離要素(TE-1、TE-2)、紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)、および、ZTM給紙機(ZTM-1)の全てを、または、選択的にただ一部だけを介して、作動可能であることを特徴とする請求項1から14のいずれか一つに記載の輸送装置。
【請求項16】
更に別の制御プロフィルは、前記輸送装置(100)の要素を、
これら要素が、移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)、紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)、ZTM給紙機(ZTM-1)、分離要素(TE-1、TE-2)からの、部分ブックブロックの中間での適宜の迂回をコントロールするように、
制御することを特徴とする請求項1から15のいずれか一つに記載の輸送装置。
【請求項17】
請求項1または2による輸送装置(100)を作動するための方法において、
前記輸送装置(100)が、少なくとも以下の要素:即ち、
i) 第1の紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1)および第1のZTM給紙機(ZTM-1)との作用結合の状態において作動される、第1の移送区間(UEF-1);
ii) 前記第1の移送区間(UEF-1)の後で動作する、第1の分離要素(TE-1);
iii) 第2の紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-2)との作用結合の状態において作動される、前記第1の分離要素(TE-1)に続いての第2の移送区間(UEF-2);iv) 前記第2の移送区間(UEF-2)の後で動作する、第2の分離要素(TE-2);
v) インフラストラクチャーが、引き続いての加工機械(BM)の装入のために構成されている、第3の移送区間(UEF-3);
から形成されていることを特徴とする方法。
【請求項18】
前記輸送装置(100)は、前記要素の全てを、または、選択的にただ一部だけを介して作動されることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第2の分離要素(TE-2)の前に配設されている、少なくとも前記第2の移送区間(UEF-2)は、水平な姿勢から垂直の姿勢へのブックブロック製品の移行を行う、少なくとも1つの移行区間(ULS)を有していることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、輸送装置に関し、その際、第1の分離要素が、堆積された、水平に(flach)積み重なっている部分ブックブロックを更に輸送する。
更に、本発明は、請求項1の上位概念に従い、第1の分離要素に対して後工程においてこの第1の分離要素の輸送方向に沿って配置されている少なくとも1つの第2の分離要素にも関し、この第2の分離要素が、完成して堆積された部分ブックブロックを、これら部分ブックブロックの本の背の上で位置して、後接続された加工機械へと更に輸送する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1から、品物の丁合、搬送、および、綴じ合わせのための装置が読み取れ、この装置が、第1の搬送機構によって供給される品物の貯蔵と、第2の搬送機構への所定の時系列的な比率におけるこの品物の転送とを引き受け、その際、貯蔵装置が伝動機構を装備されており、この伝動機構が、第1のモーターを用いてのこの伝動機構の駆動のための第1の手段、並びに、第2のモーターを用いての駆動のための第2の手段を備えており、且つ、この貯蔵装置が、選択的に、第1のモーターまたは第2のモーターによって駆動可能である。
更に、この装置は、同様に上述された装置の作動のための方法にも関し、その際、欠陥が発生するまで、丁合い機に、その間ずっと、折帳が供給され、且つ、この欠陥を修正するためにこの丁合い機がそれに応じて停止され、これに対して、全ての貯蔵された折帳が綴じ合わせ機械に供給されるまで、更に、この丁合い機内において貯蔵された折帳が移送コンベヤーチェーンに供給される。
供給は、移送コンベヤーチェーンによって停止され、これに対して、その場合に折帳を丁合い機から移送コンベヤーチェーンに供給するために、綴じ合わせ機械が、移送コンベヤーチェーンが停止された丁合い機と同期的に始動する程に、更に作動し続けられ、これに対して、これら両方の移送コンベヤーチェーンと丁合い機とが、所定の速度にされる。
移送コンベヤーチェーンに引き渡された折帳が綴じ合わせ機械に供給される前に、丁合い機、移送コンベヤーチェーンと綴じ合わせ機械との間で、同期運動が形成される。
【0003】
特許文献2から、印刷機から綴じ合わせ機器内への折帳の移送のための移送もしくは輸送設備、特に印刷機および綴じ合わせ機器から成る同期的に作動する設備が読み取れ、この設備において、綴じ合わせ機器が新たに作動開始される間じゅうと同様に、この綴じ合わせ機器が印刷機と同期的に作動される間じゅうも、この印刷機が連続的に作動される。この特許文献から、更に、移送設備が提供されることが読み取れ、この移送設備は、集積されたもしくは丁合いされた折帳を、連続的に作動する印刷機から、同期的に作動する綴じ合わせ機器に供給することに適している。
折帳の移送のための移送設備は、同期手段を装備されており、これら同期手段が、印刷機、綴じ合わせ機器、移送コンベヤーを、同期運動において操作し、および、この移送設備が、折帳を綴じ合わせ機器の停止の際に搬送装置から転出するために、転出装置を装備されている。この移送設備は、更に、綴じ合わせ機器が再び作動状態にされた場合に、自動的に、この設備との綴じ合わせ機器の同期運動を引き起こす装置を有している。
更に、この特許文献は、これら折帳を丁合する印刷機から綴じ合わせ機器内へと、丁合された折帳を移送するための方法を示唆している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】スイス連邦特許第545 738号明細書
【文献】ドイツ連邦共和国特許出願公開第2 231 955号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
請求項内において特徴付けられているような、本発明の根底をなす課題は、同様に引き渡し要素とも称される分離要素を提案することであり、この分離要素が、移送手段を備えられ、且つ、先行する移送区間を介して供給された部分ブックブロックまたは一般的なブックブロック製品を、これらの予め与えられた姿勢に依存せずに把持すること、および、更に輸送すること、および、引き続いて、周期に適合して、後接続された移送区間へと引き渡すことが可能な状態にあり、その際、これらが、分割された(segmentiert)状態で互いに作動され、このことは、有利な作動自律性を誘起する。
【発明の効果】
【0006】
相前後して導入された、綴じていない(losen)部分ブックブロックは、先ず第一に、形状的に嵌合して、水平に積み重なった状態で、同様に水平に延びるブック通路(横たわっている通路)内へと導入され、その際、この技術が、基本的に、ブックブロックが、一貫して「直立している通路」に沿って、即ち本の背の上に位置して輸送される技術と異なっている。
基本的に、ブック通路は、有利には相前後して連続する一連の移送区間によって形成されている。最後になって初めて、水平に輸送され且つ完成して組み立てられたブックブロック製品は、引き続いての加工機械の要件のために、他の姿勢に移行(ueberfuehrt)される。
【0007】
これに伴って、堆積、即ちいわゆる同期化(Eintaktens)の動力学的な動態において、両方の機構ユニット、即ちブック通路/紙葉堆積体供給テーブルの間の傾斜の相互依存性(Neigungsinterdependenz)は、
この紙葉堆積体供給装置が紙葉堆積体の同期化を保証する一連の輸送ベルトを備える程に、および、
ブック通路内における部分ブックブロックの輸送が、堆積が相互依存的に紙葉堆積体供給テーブルとブック通路との間で行動するフィンガーチェーンによって行われおよび従ってそれぞれの製品の搬送が維持されるように実施される程に、支配的である。
【0008】
そのような包括的な作動において、移送区間と動力学的に作用結合の状態にある、少なくとも2つの分離要素が設けられていることは明白であり、即ち、一方の移送区間から他方の移送区間への、専ら連続的にだけでなく、大抵の場合、十分に不連続的なそれぞれの部分ブックブロックの引き渡しが保証されるべきである。
【0009】
分離要素は、この分離要素が、一般的に、生産方向において、先行する移送区間と後に続く移送区間との間の連結部材、いわば架橋部材(Bruecke)としての機能を果たすという趣旨において、ブックブロック製品の水平に置かれた輸送のために重要な構成要素を形成し、その際、この注目される輸送装置が、言及されているように、同様に複数の分離要素を有していることは可能である。
【0010】
サーボモーターによって駆動される分離要素は、ブックブロック製品が、第1の移送区間内において動作するフィンガーチェーンから、第2の後接続された移送区間のフィンガーチェーン内へと引き渡され得ることを実現する。
【0011】
分離要素のフィンガーチェーンは、基本的に、ブックブロック製品を、先行する移送区間に沿っての輸送から取り上げ、これらブックブロック製品が、次いで、このフィンガーチェーンによって、この分離要素によって画定された輸送区間を介して更に輸送され、および、引き続いて、これらブックブロック製品が、次いで、周期精確に、後接続された移送区間へと引き渡される。
【0012】
異なるチェーンピッチ可能性によって、サーボモーターは、多重に異なる速度プロフィルを作動可能であることが可能な状態にあり、その際、このサーボモーターが、有利には、組み込まれた制御プロフィルにより制御される。それにも関わらず、適応的または予測的に(praediktiv)分離要素内でのシステムの制御を作動可能である、制御プロフィルも使用に供せられる。
【0013】
一方では、部分ブックブロックが、形状的に嵌合して重なり合って堆積され、他方では、これら部分ブックブロックの輸送が、ブック通路に沿って、完全に、互いに連続的に行われ、即ち、生産方向における、個々の部分ブックブロックと、後に完成して調製されたブックブロック製品との間の間隔が、ゼロを目指し、即ち、ブックブロック製品が、一般的に、ほぼ互いに当接し、即ち、サイズ依存性および厚さ依存性が、如何なる影響も、互いの生産方向におけるブックブロック製品の離間に対して有していない。
このことは、装置交換が、異なるブックブロック製品の生産において必要ではないことの重要な利点を有している。
【0014】
場合によっては、制御プロフィルは、全輸送ユニット内での移動プロフィルを、製品サイズにより調整すること、即ち、例えば、より短い製品長さの際に、生産方向における中間での(intermediaeren)加速度が低減され得ることが可能な状態にある。
【0015】
ブックブロック製品の周域内におけるそれら連行フィンガーの使用の間じゅう、動力学的な旋回運動が不可能なままであるために、有利には、分離要素内において動作する連行フィンガーは、これら連行フィンガーに所属する狭小な限度内において保持された姿勢を占めるべきである。
【0016】
本発明の更に重要な利点は、横たわって案内されたブックブロック製品により、分離要素内で、並びに、この分離要素の前および後ろで、公知されている輸送装置に比して真正の工業技術的な利得が生ずることの点にある。
【0017】
更に、同様にそのような分離要素内でも、これらブックブロック製品の異なるサイズに基づいての調節が行われる必要はない。上記のことに応じて、同様に、分離要素内における、組み込まれたサーボモーターの駆動により、フィンガーチェーンの異なるピッチの際に、機械的な伝動装置の交換をしなくて良いことも達成され得る。
【0018】
本発明は、それ故に、個々に構成された複数の分離要素を装備することを目的として有しており、これら分離要素が、輸送装置の作動のために使用に供せられ、および、この輸送装置が、ブックブロックまたは一般的なブックブロック製品の形成のための複数の部分ブックブロックの堆積のために、この輸送装置に対して所属するブック通路に沿って、完成して堆積されたブックブロックが、引き続いて、予め設定された判定基準により、加工機械に供給され得るように形成されている。
【0019】
既に概略的に説明されているように、少なくとも1つの駆動装置によって作動可能な第1の分離要素は、先行する移送区間から水平に供給された部分ブックブロックを引き受け、この部分ブックブロックが、次いで、水平に、第1の分離要素によって形成された搬送区間を介して更に輸送され、且つ、引き続いて、水平に、および、周期に適合して、後接続された移送区間へと引き渡される。
【0020】
その際、固有の、少なくとも1つの駆動装置によって後接続された第2の分離要素が、先行する移送区間から、既に直立して整向された、部分ブックブロックを同様に引き受け、
この部分ブックブロックを、第2の分離要素によって形成された搬送区間を介して、直立して更に輸送し、且つ、引き続いて、直立して、および、周期に適合して、後接続された移送区間へと引き渡し、その際、上述のうち後者の移送区間が加工機械に前接続されていることは行われる。
従って、これら構成により、輸送装置が異なる分離要素を備えており、これら分離要素が、確かに、基本的に同じ移送手法を満たすが、しかしながら、それ自体で、個々の部分ブックブロックの更なる輸送の様式に関して、異なる試みを追及していることは強調される。
【0021】
特に、第2の移送区間の連結部材としての使用のために設けられた分離要素は、部分ブックブロックの輸送のための、これら分離要素の搬送区間に沿って、統合されて一貫した、または、分割された、フィンガーチェーンを有しており、このフィンガーチェーンの側で連行フィンガーを有しており、これら連行フィンガーが、先ず第一に、水平に案内された部分ブックブロックのために、垂直、または、ほぼ垂直の整向状態を有している。
これら水平に案内されたブックブロック製品が、一般的に、直立して案内される姿勢に移送されるやいなや、従って、この新しい姿勢の開始以降、連行フィンガーは、水平、または、ほぼ水平の整向状態を有するべきであることの基準が価値を有しており、且つ、このことが、特に、加工機械の手前の第2のまたは最後の分離要素に当てはまる。
【0022】
この目的のために、有利には、水平な供給によって構成された最後の紙葉堆積体供給ユニットの作動の後、移行区間が設けられており、この移行区間内で、そこに導入されたブックブロック製品が、水平に置かれた輸送状態から、直立して案内される輸送へと移行される。
即ち、この移行区間の後工程において、時折、図示された輸送装置内で加工機械の手前の最後の分離要素としての機能を果たす、第2のまたは更に別の分離要素が配設されている場合、まさしく、ブックブロック製品は、一般的に、これらブックブロック製品の搬送区間にわたって直立して案内される。
【0023】
この構成によって、最後の分離要素の後に配設されている移送区間が、極めて短く保持され得ることは達成され得る。何故ならば、ブックブロック製品が、これに伴って、既に、加工機械のために予め設定されている、当該の姿勢を有しており、それによって、更なる、これに関連する任意の処理が、もはや講じられる必要がないからである。
【0024】
このことから、装置に関して、いまや、何故、最後の分離要素が、連行フィンガーの他の案内によって先行する分離要素に対して特徴付けられているかは明瞭である。
【0025】
第1及び/または第2の分離要素を介しての、堆積されるべき部分ブックブロック、または、完成して堆積されたブックブロック製品の搬送は、分離要素に先行するおよび後に続く移送区間の周期的運動に対して、周期において、単調に、同期的に、または、不連続的に実施され、従って、これら分離要素が、それ自体で、輸送装置の残りの移送区間に沿っての、ブックブロック製品の輸送の際の、起こり得る不連続的な周期に対して、調整機能(ordnende Funktion)を及ぼすことは、鮮明に明らかになる。
【0026】
輸送装置内での分離要素の配設は、それに加えて、部分ブックブロックの堆積と関連する、更に別の調整機能を満たし:即ち、分離要素の、輸送に条件付けられた、調整機能の保障のために、これら分離要素が、輸送装置内で、前接続または後接続された移送区間が、少なくとも1つの紙葉堆積体供給ユニット及び/または少なくとも1つのZTM給紙機を装備されているように、配設されており、
その際、堆積されるべき部分ブックブロックの供給が、予め与えられた移送区間に対して、輸送装置の生産方向に対して垂直と同様に側方に設けられている場合に、これら分離要素の調整機能が、その場合に、有力に(gewichtig)機能状態になり、即ち、これらの場合に、これら分離要素が、ブックブロック製品の供給および更なる輸送の際に潜在的に発生する測り得ないこと(Imponderabilien)に対して、調整するように(ordnend)作用すべきである。
【0027】
それぞれに堆積されるべき部分ブックブロックの側方の供給が基礎にある場合、移送区間内において、水平に到着する部分ブックブロックの、確認された現存する高さに対する、紙葉堆積体供給ユニットの適合された高さ調節を行うために、制御ユニットは、合目的な制御命令によって作用する(上記を参照)。
この処理方法において、発生し易い周期的な不均等性の状態が、その場合に分離要素によって容易に「取り除かれ(ausgebuegelt)」得る。
【0028】
更に、分離要素は、必要のある場合には、そのブックブロック製品の搬送区間内で、輸送されるブックブロック製品の整向を行わねば成らない。
確かに、特に、水平に輸送される前記部分ブックブロックが、移送区間内で、30°以下、有利には20°±5°、有利には10°以下に規定されている、安定させ、姿勢を維持する傾斜を有していることは適当であるが、
しかしながら、それにも関わらず、自体、この姿勢を維持する傾斜の際に、輸送および堆積形成の内でブックブロック製品の加速または減速と関係がある可能性のある不均等性の状態になり、および、これに関連して、分離要素によって修復(Remedur)が行われ、
従って、同様に、速度プロフィルが、分離要素内で安定的であり、且つ、輸送装置の輸送要素の残りの速度から切り離された状態で行動するので、ブックブロック製品が、少なくとも、相応する分離要素の通過の後に「鎮静」される。
【0029】
輸送装置に関して、この輸送装置の作動は、確かに、上述された分離要素との作用結合の状態にあるが、それにも関わらず、しかしながら、ブックブロック製品が周期精確に且つ姿勢に適合して、引き続いての加工機械に移送され得ることの前提条件が達成され得るために、この輸送装置が、作動のために同様に重要な役割も果たす、重要な要素を有していることは強調される。
【0030】
堆積体走行方向(Stapellaufrichtung)において第1の紙葉堆積体供給ユニットから与えられた、例えばデジタル印刷製品または非デジタル印刷製品から成る、綴じていない部分ブックブロックは、引き続いてのZTM給紙機を介して案内され、ここで、付加的な個別の紙または紙葉が更に加わる。このZTM給紙機の後のブックブロックに応じての堆積が、完了されたと見なされる場合、このブックブロック製品は、接着製本機、糸かがり機、または、更に別の加工のための他の加工機械に供給される。
【0031】
しかしながら、部分ブックブロックのこの堆積が、未だに完了されたと見なされない限りでは、ZTM給紙機への後工程において、更に別の紙葉堆積体供給ユニットが設けられており、この紙葉堆積体供給ユニットを介して、これまで形成された綴じていないブックブロックパケットが、更に別の部分ブックブロックによって補充される。
【0032】
綴じていない部分ブックブロックについての問題である場合、このことは、必要のある場合には、これら綴じていない部分ブックブロックの一部が、中間一時的なブックブロック形成のために、少なくとも背側で、粘着方法によって合目的に固定されていることを排除しない。
【0033】
既に、これら概略的な説明から、それに従って、異なる部分ブックブロックから形成された最終ブックブロック(ブックブロック製品)の形成が、それ自体で、慎重に行われるべきであることは明瞭であり、
完成して堆積されたブックブロック製品が、後接続された加工機械への途次で、このブックブロック製品の堆積均一性を維持することの保障が意図される場合、それによって、後に続く加工機械、例えば接着製本機、糸かがり機等内へのこのブックブロック製品の導入の際に、如何なる更に別の整向処置も、もはや行う必要はない。
【0034】
輸送装置は、部分ブックブロックまたはブックブロック製品の横たわっての輸送のために、更に別のZTM給紙機及び/または紙葉堆積体供給ユニットによって補充され得、それぞれのブックブロック製品のための、これらの引き渡し(Abrufung)が、統合されてまたはただ個々にだけ行われ、即ち、必要に応じて、そのようなステーションが、ブックブロック製品の形成の際に容易に抜かされ得る。
【0035】
複数の供給ステーション(紙葉堆積体供給ユニット、ZTM給紙機、等)を介しての、最終ブックブロックの形成のための、部分ブックブロックの横たわっての輸送のために形成された、そのような輸送装置の作動において、その場合に、作動が連続的に進行させられ得ることを保障する更に別の準備対策が、提供されるべきである。
【0036】
例えば、移送区間から形成されたブック通路からのブックブロック製品の横たわっての輸送のために、生産方向において、紙葉堆積体供給ユニット、ZTM給紙機、分離要素が設けられており、これらは、単一に、または、適宜に配設されている。典型的な搬送連続性が、第1の紙葉堆積体供給ユニットの後に、第1のZTM給紙機が配設されており、その後、正しく第1の分離要素が作用することにあることは可能である。
後に続く搬送連続性は、この位置状態により繰り返され得、または、順序が適宜に構成され得、その際、供給要素は、個々に、または、互いの組み合わせにおいて、通常は、固有に動作する1つの移送区間に所属して設けられている。
【0037】
このことは、具体的な場合において、後に続く機構ユニットが周期的運動により供給されるべきであるとき、第1の紙葉堆積体供給ユニットとZTM給紙機とにわたって延在する、第1の移送区間の後に、既に自律的に且つ相互依存的に作動可能な第1の分離要素が設けられているべきであることを意味する。
【0038】
自律的および相互依存的に作動可能な分離要素についての問題である場合、これに伴って、この分離要素の機能が、一義的に、これまで形成された、綴じていない、且つ、横たわって配設された部分ブックブロックを、先行する輸送区間から後接続された輸送区間へと連続的に且つ形状的に嵌合して、しかしながら、強制的にではなく、先行する作動と周期維持して搬送することにあることは強調される。
【0039】
他方では、この分離要素は、同様に、ブックブロック製品の移送を、先行する輸送区間から後に続く輸送区間へと、両方の区間がその場合に自律的に作動され得る程に、搬送技術的に分離することが可能な状態にある。
【0040】
分離要素が、即ち、ブックブロック製品を先行する輸送区間から後に続く輸送区間へと搬送することの機能を満たすべき場合、この分離要素を、必要に応じて、異なる速度プロフィルで作動することが可能な状態にすることのために、準備対策が講じられるべきである。その際、異なる輸送区間にわたっての周期基準値(Taktvorgabe)だけでなく、製品長さ、および、場合によっては同様に、綴じていない部分ブックブロックの更に別の性質(紙の構造、等)も考慮されるべきである。
【0041】
それに従って、輸送装置のインフラストラクチャーは、1つの輸送区間から成り、この輸送区間が、通常の場合には、以下の要素、即ち:
i) 第1の紙葉堆積体供給ユニットおよび第1のZTM給紙機との作用結合の状態にある、第1の移送区間;
ii) 前記第1の移送区間に後接続されている、第1の分離要素;
iii) 第2の紙葉堆積体供給ユニットとの作用結合の状態にある、前記第1の分離要素に続いての第2の移送区間;
iv) 前記第2の移送区間後接続されている、第2の分離要素;
v) その第3の移送区間が、遅くとも、ここで、ブックブロックの姿勢に関するインフラストラクチャーを、引き続いての加工機械の装入(Beschickung)のために準備する、第3の移送区間;
から成る要素によって装備されている。
【0042】
最終的なものとは見なされるべきではない、そのような輸送区間を出発点として、本発明を自体で形成する、以下の対象および作動様式は、認識可能である。
【0043】
輸送区間の一貫した作動様式は、それに従って、全ての上述された要素が、効果的および同時に作動状態にあることにある。
この作動様式において、しかしながら、個々の部分ブックブロックの一貫性は、即ち、全ての供給要素が後接続された加工機械のための完成したブックブロック製品の形成のために寄与するにもかかわらず、必ずしも同形式である必要はなく、それぞれの完成したブックブロックのための、これら供給要素の固有の割合分が異なっていることは可能であり、または、中間で、個々の供給要素において、しかもその上、ゼロを目指すまたはゼロであることは可能である。
【0044】
このことは、例示的に、ZTM給紙機を介して完全には全ての、(通常の場合には引き出しされ得る)可能な個別の紙または紙葉が引き出されない場合のことである。
【0045】
そのような包括的な作動の際に、少なくとも2つの分離要素が設けられており、これら分離要素が、移送区間と、動力学的に作用結合の状態にあり、即ち、一方の移送区間から他方の移送区間へのそれぞれの部分ブックブロックの引き渡しが、有り得ない訳ではないが連続的に、しかしながら、大抵の場合、十分に不連続的に、保障されるべきであることは明白である。
【0046】
合目的に限定される第1の作動様式は、その第1の移送区間の紙葉堆積体供給ユニット及び/またはZTM給紙機を有する該第1の移送区間が迂回され、且つ、最初に第2の紙葉堆積体供給ユニットが機能状態になり、それによって、同様に第1の分離要素も作動中止状態にあることにある。
しかしながら、このことは、完全には考慮され得ず、その場合に、中間で、必要のある場合には、相前後して連続する、異なる部分ブックブロックの供給の際に、上述された直接的に作動状態にない要素が、瞬間的に作動状態にされ、瞬間的に、即ちいつでも一貫した作動へと移行可能である。
【0047】
作動は、同様に、確かに第1の紙葉堆積体供給ユニットが作動状態にないが、なるほど、しかしながら、ZTM給紙機が作動状態にある場合にも限定されている。
そのような作動において、その場合に、第1の分離要素は十分に動作的であり、この第1の分離要素が、ZTM給紙機から引き出された個別の紙または紙葉が、同様に不連続的に引き受けられ、且つ、姿勢および周期に適合して、第2の移送区間に引き渡され得、ここで、これら個別の紙または紙葉が、次いで、第2の紙葉堆積体供給ユニットからの寄与によって補充され得ること、のための働きをする。
この紙葉堆積体供給ユニットの作動化が、直接的に、第2の分離要素の作動に対して、運動学的に動作的な作用を引き起こすことは明白であり、これら作用が、更に以下で説明される。
【0048】
ほぼ一貫した作動様式は、例示的に、第2の紙葉堆積体供給ユニットが、如何なる寄与もせず、それ故に、一時的に、または、一貫して作動中止状態にある場合に与えられる。従って、移送区間の作動は、第1の分離要素から、後に続く供給要素のために、一貫して周期的運動において作動され得、即ち、第2の分離要素が、ブックブロックを、第2の移送区間によって予め与えられた周期に対して、単調に、同期的に、加工機械のための移行部としての第3の移送区間へと更に搬送する。
【0049】
そのような分割された輸送区間は、いつでも、部分ブックブロックが、例えば、第1の分離要素の後、及び/または、ZTM給紙機からの寄与の後、通過過程から分岐され得ることの利点も有している。これら介入は、異なる設定によって、例えば、制御装置が、確認された品質欠陥の理由で介入し、且つ、製品を前もって排出する場合、または、この制御装置が、例えばこの製品が他の加工機械に供給されるべきであるという理由でこの分岐を能動的に計画する場合、動機づけされ得る。
【0050】
上記のことから、まさに、異なる移送区間および供給要素への、輸送装置の上記された分離によって、大きな動作上のフレキシビリティが結果として生じることは認識可能である。
【0051】
そのような、分離に対して構成された輸送装置は、前もって、顧客特有の設備が提供され得ることの利点も有しており、これら設備が、顧客のために、これら輸送装置が、いつでも、少なくとも上記された要素および機構ユニットによって、容易に増補され得ることの利点を有している。
【0052】
そのように構成された、そのような輸送装置は、付加的な、ブックブロックに関する個々の供給が、必ずしも垂直から行われる必要はなく、むしろ、同様に従来技術の利得を形成する特別の準備対策が講じられることを前提として、同様に良好に、生産方向に対して側方に行われ得ることの利点も有している。
【0053】
それに従って、そのような供給が行われる場合、異なる部分ブックブロックの引き渡し面が、輸送装置の輸送面(ブック通路)に対して、相応する部分ブックブロックを案内する紙葉堆積体供給テーブルによって高さ調節可能であり、且つ、ブック通路内において列に並んでいる部分ブックブロックと、最大限、面一の状態に一致させられ得ることは、単に保障されるべきである。
即ち、一方では、高さ調節を上方および下方に向かって行う準備対策が講じられるべきであり、および、他方では、同様に更に動作的に、引き渡しが周期に適合して、または、ブック通路内において列に並んでいる部分ブックブロックとの作用結合の状態において行われることは、適合されるべきである。
【0054】
水平に載置する部分ブックブロックの堆積に関して、この堆積が部分ブックブロックの引き渡しの際に移動状態で行われ得ることは講ぜられ得、即ち必ずしも静止している作動の際には行われ得ない。
【0055】
その際、高さ調節可能な紙葉堆積体供給ユニットは、通常、異なる3つの作動位置、即ち:
i) 通過作動の際に、紙葉堆積体供給ユニットが最も上側の位置に存在する;
ii) 挿入作動の際に、紙葉堆積体供給ユニットが最も下側の位置に存在する;
iii) 付け加え作動(Zulege-Betrieb)の際に、紙葉堆積体供給ユニットの高さが、部分ブックブロックの高さに対しての適合を受ける、
作動位置を有している。
その際、それぞれに堆積された部分ブックブロックの供給が、紙葉堆積体供給ユニット及び/またはZTM給紙機によって使用に供され、且つ、移送区間に対して、関与させられる機構ユニットの間の傾斜の相互依存性のもとで実施されることは準備される。
【0056】
輸送装置のブック通路に関して、このブック通路の傾斜は、調節可能である。標準的に、この傾斜は、ブックブロック製品が最適にこの通路内において輸送され得るために、30°以下である。
この関連において、しかしながら、ブック通路または紙葉堆積体供給テーブルを介して導入されるであろう、綴じていない部分ブックブロックは、小さな付着係数を有しており、且つ、容易に不安定になり、且つ、離ればなれに滑り得ることは考慮されるべきである。この理由から、紙葉堆積体供給テーブルは、10°よりも大きくない傾斜を有しているべきである。
このことは、その場合に、挿入作動の際に(上記のiiiを参照)、紙葉堆積体供給テーブルが、ブック通路に対して可能な限り近傍に作動されるべきであることを前提とし、従って、同様に少なくとも上述のブック通路のために、有利には10°の傾斜が設けられるべきである。
【0057】
これに伴って、堆積、即ちいわゆる同期化(Eintaktens)の動力学的な動態において、両方の機構ユニット、即ちブック通路/紙葉堆積体供給テーブルの間の傾斜の相互依存性(Neigungsinterdependenz)は、
この紙葉堆積体供給装置が紙葉堆積体の同期化を保証する一連の輸送ベルトを備える程に、および、
ブック通路内における部分ブックブロックの輸送が、堆積が相互依存的に紙葉堆積体供給テーブルとブック通路との間で行動するフィンガーチェーンによって行われおよび従ってそれぞれの製品の搬送が維持されるように実施される程に、支配的である。
【0058】
以下で、本発明を、図の参照のもとで、詳しく説明する。本発明の直接的な理解のための重要でない全ての要素は、省略されている。同じ要素は、異なる図内において、同じ参照符号を有している。
【図面の簡単な説明】
【0059】
図1a】典型的な要素を有する輸送装置の図である。
図1b】典型的な要素を有する更に別の輸送装置の図である。
図2】第1の分離要素の構造に関する原理図である。
図3】異なる、可能な生産バリエーションの図である。
図4】異なる、可能な生産バリエーションの図である。
図5】異なる、可能な生産バリエーションの図である。
図6】異なる、可能な生産バリエーションの図である。
図7】異なる、可能な生産バリエーションの図である。
図8】分離要素内の、運動学的な経過の図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
図1aは、輸送装置100のインフラストラクチャー(Infrastruktur)を示しており、この輸送装置が、移送区間と一連の供給要素とから形成されている。
輸送装置100の始めに、第1の移送区間UEF-1が位置し、この第1の移送区間は、少なくとも1つの紙葉堆積体供給ユニットBSZ-1と、少なくとも1つの第1のZTM給紙機ZTM-1とを装備されている。この関連において、部分ブックブロックが、どの平面からこの供給が行われるかに依存せずに、先ず第一に、水平に重なり合って堆積されることは強調される。
これら水平に堆積された部分ブックブロックは、同様にこの状態において、輸送装置100に沿って、この輸送装置のブック通路200内において輸送され、且つ、最終段階において初めて、これら部分ブックブロックの姿勢が、後接続された加工機械BMの要求に相応して適合され、即ち、これらブックブロック製品が、有利には、加工機械BMの前で、水平に置かれた状態から垂直の姿勢に移行される。
【0061】
この第1の移送区間UEF-1に対して後続して配設された状態で、第1の分離要素TE-1(同様に引き渡し要素とも称される)が作用し、この第1の分離要素は、第2の移送区間UEF-2に前接続されており、その際、有利には、この第2の移送区間UEF-2の始めに、第2の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-2が配設されている。
前記の第2の移送区間UEF-2は、詳細に図示されていない移行区間ULSによって拡張されており、この移行区間ULSが、既に述べられているように、そこに導入されたブックブロック製品が、水平に置かれた輸送状態から、(本の背の上で)直立して案内される輸送に移行され得ることのための働きをする。
【0062】
それに従って、この移行区間ULSの下流に配設されている第2の分離要素TE-2は、既に加工機械BM内における加工工程のための予め与えられたブックブロック姿勢を有しているブックブロック製品を供給され、それによって、後ろに配設されているこの分離要素TE-2が、後接続された加工機械BMが周期に適合して(taktkonform)、正確な姿勢を有するブックブロックを供給され得るために、この分離要素の原因となる課題、即ち供給されたブックブロック製品における測り得ないことおよび障害に対して調整するように介入することを満たすことは可能である。
ブックブロック製品の姿勢に関する変化のための、この移行区間ULSは、それ故に、必ず、輸送装置内における最後の分離要素の前に配設されるべきである。
【0063】
図1bは、3つの移送区間UEF-1、UEF-2、UEF-3を有する、更に別の輸送装置100を示しており、これら移送区間の間に、それぞれに1つの分離要素TE-1、TE-2が、連結部材として配設されている。
図1aおよび1bは、更に、概略的に、供給要素、特に紙葉堆積体供給ユニットBSZ-1、BSZ-2が、紙葉堆積体供給テーブルBSZTの概略的に図示された位置との作用結合の状態にあり、これら紙葉堆積体供給テーブルが、異なる供給要素から供給される部分ブックブロックと、既にブック通路200内において存在する、ブックブロック製品の堆積物との間の高さ適合を行うことを明示している。
【0064】
図2は、第1の分離要素TE-1の構造に関する原理図を示しており、この第1の分離要素が、第1の移送区間UEF-1と第2の移送区間UEF-2との間に配設されている。
図示されているように、個々の、ここで見て取れる要素の駆動装置M1、M2は、自律的に行われ;且つ、輸送装置内で作用する駆動装置M1、M2の速度プロフィルの適合が、場合によっては、設備制御装置を介して行われることは可能である。
【0065】
しかしながら、この切り離しによって、第1の分離要素TE-1は、先行する第1の移送区間UEF-1からの、水平に供給された部分ブックブロックを引き受けるため、この水平に供給された部分ブックブロックを、次いで、水平に、第1の分離要素TE-1によって形成された搬送区間を介して案内するため、および、この水平に供給された部分ブックブロックを、引き続いて、水平に、および、周期に適合して、後接続された第2の移送区間UEF-2に引き渡すために、いつでも、この第1の分離要素に与えられた課題、即ち調整するようにブックブロック製品の流れに対して作用することを、固有に満たすことが可能な状態にある。
類似した考察は、同様に更に別の分離要素TE-2に関しても言えることである。
それに従って、分離要素TE-1、TE-2は、この分離要素内で循環する少なくとも1つのフィンガーチェーン501を備えており、このフィンガーチェーンが連行フィンガー501′を有しており、これら連行フィンガーが、水平に案内される部分ブックブロックに沿って、垂直、または、ほぼ垂直の整向を有しており(図8)、それに対して、これら連行フィンガーが、直立して案内されるブックブロック製品に沿って、水平、または、ほぼ水平の整向を有している。
【0066】
生産方向PR1/PR2の意味を、図3~7のもとで、詳細に説明する。
【0067】
図3は、第1の生産バリエーションを示しており、この第1の生産バリエーションにおいて、最終ブックブロックが、第1の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-1から添付される第1の部分ブックブロックBSZ-1-aから成っている。転送がその場合に生産方向PR1において行われる前に、この最終ブックブロックは、その場合に、その後、ZTM給紙機ZTM-1からの、第2の部分ブックブロックZTM-1-aによって堆積され、且つ、引き続いて、更に、最終ブックブロックの形成のために、第2の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-2からの、更に別の供給BSZ-2-aが更に加わる。
この場合には、ブック通路200内における更に別の要素は、未使用の状態で留まり、または、これら更に別の要素が、作動を中止されている。
【0068】
図4は、第2の生産バリエーションを示しており、この第2の生産バリエーションにおいて、最終ブックブロックが、第1のZTM給紙機ZTM-1から添付される第1の部分ブックブロックZTM-1-aから成っている。転送がその場合に生産方向PR1において行われる前に、この最終ブックブロックは、その場合に、その後、第2の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-2からの、第2の部分ブックブロックBSZ-2-aによって堆積される。
この場合には、他方また、ブック通路200内における更に別の要素は、未使用の状態で留まり、または、これら更に別の要素が、作動を中止されている。
【0069】
図5は、第3の生産バリエーションを示しており、この第3の生産バリエーションにおいて、最終ブックブロックが、第1の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-1から添付される第1の部分ブックブロックBSZ-1-aから成っている。この最終ブックブロックは、その場合に、その後、第2の供給装置ZTM-2からの、第2の部分ブックブロックZTM-2-aによって堆積され、この第2の供給装置ZTM-2が、直接的に、先行するZTM給紙機ZTM-1に続いている。
ここでそのように形成された最終ブックブロックは、次いで、生産方向PR2に転送され、その際、この転送が、他の行き先、即ち、転送がPR1を有する生産方向で特徴付けられている場合にそのことが通常の場合であるような、必ずしも加工機械BMではない行き先を有していることは可能である。この生産バリエーションにおいて、その場合に、第2の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-2からの、部分ブックブロックBSZ-2-aが、固有に、生産方向PR1に転送されることは、依然として可能である。
同様にこの場合にも、ブック通路200内における残りの要素は、未使用の状態で留まり、または、これら更に別の要素が、作動を中止されている。
【0070】
図6は、第4の生産バリエーションを示しており、この第4の生産バリエーションにおいて、最終ブックブロックが、第1の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-1から添付される第1の部分ブックブロックBSZ-1-aから成っている。この最終ブックブロックは、その場合に、その後、第2の供給装置ZTM-2からの、第2の部分ブックブロックZTM-2-aによって堆積され、この第2の供給装置が、直接的に、先行するZTM給紙機ZTM-1に続いている。この最終ブックブロックは、次いで、生産方向PR1に転送される。
同様にこの場合にも、ブック通路200内における残りの要素は、未使用の状態で留まり、または、これら更に別の要素が、作動を中止されている。
【0071】
図7は、第5の生産バリエーションを示しており、この第5の生産バリエーションにおいて、最終ブックブロックが、第2の紙葉堆積体供給ユニットBSZ-2から添付される部分ブックブロックBSZ-2-aから成っており、次いで、生産方向PR1に転送される。
同様にこの場合にも、ブック通路200内における残りの要素は、未使用の状態で留まり、または、これら更に別の要素が、作動を中止されている。
【0072】
図8は、作動状態における分離要素TE-1の内側機構を示している。第1の移送区間UEF-1を介して、フィンガーチェーン500に配設されている連行フィンガー500′によって輸送される部分ブックブロックBBは、適時に、分離要素TE-1の、すぐ次に到着する連行フィンガー501′によって引き受けられ、且つ、合目的に、使用に供せられる区間を介して、この部分ブックブロックが、すぐ次に配置されている移送区間UEF-2の支配領域内へと侵入するまで、当接する状態で更に前進される。
ここで、部分ブックブロックは、次いで、この移送区間UEF-2に所属し、且つ、フィンガーチェーン502に配置されている連行フィンガー502′によって引き受けられ、且つ、更に輸送される。
【0073】
それ故に、これら連行フィンガー501′は、回転可能に、且つ、循環方向UFにおいて移動可能に、フィンガーチェーン501に支承されており、且つ、これら連行フィンガーが、その場合に、特に部分ブックブロックまたはブックブロック製品BBの領域内において、生産方向PR1に対してほぼ平行に延びている。
個々の連行フィンガー501′の長さは、通路底部から>150mmに保持され、このことによって、高い周速が、下方への旋回の際に与えられる。更に、それらブックブロックが、位置ずれ可能でないために、ブック通路200内において、輸送されるこれらブックブロックの間の可能な限り小さな離間が与えられることは行われるべきである。
【0074】
第2のまたは最後の分離要素TE-2は、但し、更には図示されていない連行フィンガー501′が、即ちそのことが分離要素TE-1においてそのような状況になく且つ図2から読み取れるようにもはや直立してではなく、その場合に水平に案内されることで類似して機能する。このことは何故ならば、第2のまたは最後の分離要素TE-2内において、ブックブロック製品が本の背の上に直立して到着し且つ同様にそのように更に輸送されるからである。
【0075】
場合によっては、それら連行フィンガーが、分離要素TE-1、および、分離要素TE-2において使用可能ために、これら連行フィンガー501′が開閉可能に構成されることは行われ得る。
なお、本願は、特許請求の範囲に記載の発明に関するものであるが、他の態様として以下も包含し得る。
1. 輸送装置(100)の作動のための分離要素であって、
この輸送装置が、ブックブロック(BB)の形成のための、複数の部分ブックブロックの堆積のために、この輸送装置(100)に所属するブック通路(200)に沿って形成されており、
完成して堆積されたブックブロックが、引き続いて、加工機械(BM)に供給可能である様式の上記分離要素において、
前記ブック通路(200)が、少なくとも1つの移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)から成ること、
少なくとも1つの第1の分離要素(TE-1)が、前記輸送装置(100)内で、連結部材として、先行して配置された移送区間(UEF-1)と、後続して配設された移送区間(UEF-2)との間に配設されていること、
少なくとも1つの駆動装置によって作動可能な前記第1の分離要素(TE-1)が、
先行する前記移送区間(UEF-1)から水平に供給された部分ブックブロックを引き受け、この部分ブックブロックを水平に前記第1の分離要素(TE-1)によって形成された搬送区間を介して更に輸送し、この部分ブックブロックを引き続いて水平におよび周期に適合して後接続された前記移送区間(UEF-2)へと引き渡す、
1つの手段を有すること、
を特徴とする分離要素。
2. 輸送装置(100)の作動のための分離要素であって、
この輸送装置が、ブックブロック(BB)の形成のための、複数の部分ブックブロックの堆積のために、この輸送装置(100)に所属するブック通路(200)に沿って形成されており、
完成して堆積されたブックブロックが、引き続いて、加工機械(BM)に供給可能である様式の上記分離要素において、
前記ブック通路(200)が、少なくとも1つの移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)から成ること、
少なくとも1つの第2の分離要素(TE-2)が、前記輸送装置(100)内で、連結部材として、先行して配置された移送区間(UEF-2)と、後続して配設された移送区間(UEF-3)との間に配設されていること、
少なくとも1つの駆動装置によって作動可能な前記第2の分離要素(TE-2)が、
先行する前記移送区間(UEF-2)から直立して供給されたブックブロック製品を引き受け、このブックブロック製品を前記分離要素(TE-2)によって形成された搬送区間を介して直立して更に輸送し、このブックブロック製品を引き続いて直立しておよび周期に適合して後接続された前記移送区間(UEF-3)へと引き渡す、
1つの手段を有すること、
を特徴とする分離要素。
3. 前記分離要素(TE-1、TE-2)は、他の供給に依存してまたは自律的に作動可能であることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
4. 少なくとも前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)は、互いに分割されて作動可能であることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
5. 前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)と前記分離要素(TE-1、TE-2)とは、これらの搬送区間に沿って、前記部分ブックブロックの輸送のための手段として、統合されて一貫した、または、分割されたフィンガーチェーン(500、501、502)を有していることを特徴とする上記1及び/または2に記載の分離要素。6. 前記フィンガーチェーン(500、501、502)は、連行フィンガー(500′、501′、502′)を有しており、
これら連行フィンガーが、水平に案内された前記部分ブックブロックに沿って、垂直、または、ほぼ垂直の整向状態を占める、および、
これら連行フィンガーが、直立して案内された前記ブックブロック製品に沿って、水平、または、ほぼ水平の整向状態を占めることを特徴とする上記5に記載の分離要素。
7. 最後の紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-2)に対して、生産方向(PR1)に後続して配設された前記移送区間(UEF-2)は、移行区間(ULS)を有しており、
この移行区間内で、そこに案内された前記ブックブロック製品が、水平に置かれた輸送から、直立して案内される輸送へと移行可能であることを特徴とする上記1から6のいずれか一つまたは複数に記載の分離要素。
8. 前記第2の分離要素(TE-2)は、前記輸送装置(100)内で、前記第1の分離要素(TE-1)に後接続されていること、および、
この第2のまたは最後の分離要素(TE-2)が、前記加工機械(BM)に前接続されていることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
9. 前記第1及び/または第2の分離要素(TE-1、TE-2)を介しての、堆積されるべき前記部分ブックブロック、または、完成して堆積された前記ブックブロック製品の搬送は、
前記分離要素(TE-1、TE-2)に先行するおよび後に続く前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)の周期的運動に対して、周期において、単調に、同期的に、または、不連続的に、実施可能であることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
10. 前記分離要素(TE-1、TE-2)に先行してまたは後接続されて作用する、前記輸送装置(100)の少なくとも1つの前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)は、
少なくとも1つの紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)を、及び/または、少なくとも1つの堆積形成する部分ブックブロックの供給のための少なくとも1つのZTM給紙機(ZTM-1)を装備されていることを特徴とする上記1から9のいずれか一つまたは複数に記載の分離要素。
11. 前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)に対する、堆積されるべき前記部分ブックブロックの供給は、
前記輸送装置(100)の前記ブック通路(200)内における前記生産方向(PR1)に対して垂直及び/または側方に、実施可能であることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
12. 前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)内において、水平に存在する前記部分ブックブロックの現存する高さに対して、紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)と作用結合の状態にある紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)の、適合された高さ調節を実現するために、
それぞれに堆積されるべき前記部分ブックブロックの側方の供給は、制御プロフィルによって、この制御プロフィルが、必要のある場合には連続して作用する程に、制御可能であることを特徴とする上記11に記載の分離要素。
13. 高さ調節可能な、前記紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)と作用結合の状態にある、前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)において、
3つの異なる作動様式、即ち:
a) 前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)が、通過作動の際に、最も上側の位置に存在すること;
b) 前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)が、挿入作動の際に、最も下側の位置に存在すること;
c) 前記紙葉堆積体供給テーブル(BSZT)の高さが、付け加え作動の際に、到着する前記部分ブックブロックの高さに適合されること、
の作動様式が基礎とされることを特徴とする上記12に記載の分離要素。
14. 前記紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)、及び/または、ZTM給紙機からの、前記移送区間へのそれぞれに堆積されるべき前記部分ブックブロックの供給は、前記機構ユニットの間の傾斜の相互依存性のもとで実施可能であることを特徴とする上記11または12に記載の分離要素。
15. 少なくとも水平に輸送される前記部分ブックブロックは、少なくとも1つの前記移送区間(UEF-1、UEF-2)内で、30°以下の、有利には20°±5°の、有利には10°以下の傾斜のもとで、輸送可能であることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
16. 前記駆動装置によって制御される、前記分離要素内において区画を定められた前記搬送区間に沿った前記部分ブックブロックの輸送は、異なる速度プロフィルでもって、作動可能であることを特徴とする上記1または2に記載の分離要素。
17. 前記輸送装置(100)は、動作的に作用する、前記移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)、前記分離要素(TE-1、TE-2)、前記紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)、および、前記ZTM給紙機(ZTM-1)の全てを、または、選択的にただ一部だけを介して、作動可能であることを特徴とする上記1から16のいずれか一つに記載の分離要素。
18. 更に別の制御プロフィルは、前記輸送装置(100)の要素を、
これら要素が、移送区間(UEF-1、UEF-2、UEF-3)、紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1、BSZ-2)、ZTM給紙機(ZTM-1)、分離要素(TE-1、TE-2)からの、部分ブックブロックの中間での適宜の迂回をコントロールするように、
制御することを特徴とする上記1から17のいずれか一つに記載の分離要素。
19. 上記1または2による輸送装置(100)を作動するための方法において、
前記輸送装置(100)が、少なくとも以下の要素:即ち、
i) 第1の紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-1)および第1のZTM給紙機(ZTM-1)との作用結合の状態において作動される、第1の移送区間(UEF-1);
ii) 前記第1の移送区間(UEF-1)の後で動作する、第1の分離要素(TE-1);
iii) 第2の紙葉堆積体供給ユニット(BSZ-2)との作用結合の状態において作動される、前記第1の分離要素(TE-1)に続いての第2の移送区間(UEF-2);iv) 前記第2の移送区間(UEF-2)の後で動作する、第2の分離要素(TE-2);
v) インフラストラクチャーが、引き続いての加工機械(BM)の装入のために構成されている、第3の移送区間(UEF-3);
から形成されていることを特徴とする方法。
20. 前記輸送装置(100)は、前記要素の全てを、または、選択的にただ一部だけを介して作動されることを特徴とする上記19に記載の方法。
21. 前記第2のまたは最後の分離要素(TE-2)の前に配設されている、少なくとも前記第2のまたは最後の移送区間(UEF-2、UEF-3)は、水平な姿勢から垂直の姿勢へのブックブロック製品の移行を行う、少なくとも1つの移行区間(ULS)を有していることを特徴とする上記19に記載の方法。
【符号の説明】
【0076】
100 輸送装置
200 ブック通路
500 フィンガーチェーン
500′ 連行フィンガー
501 フィンガーチェーン
501′ 連行フィンガー
502 フィンガーチェーン
502′ 連行フィンガー
BB ブックブロック
BM 加工機械
BSZ-1 紙葉堆積体供給ユニット
BSZ-1-a 部分ブックブロック
BSZ-2 紙葉堆積体供給ユニット
BSZ-2-a 部分ブックブロック
BSZT 紙葉堆積体供給テーブル
M1 駆動装置
M2 駆動装置
PR 生産方向
PR1 生産方向
PR2 生産方向
TE-1 第1の分離要素
TE-2 第2の分離要素
UEF-1 第1の移送区間
UEF-2 第2の移送区間
UEF-3 第3の移送区間
UF 循環方向
ULS 移行区間
ZTM-1 ZTM給紙機
ZTM-1-a 部分ブックブロック
ZTM-2 供給装置
ZTM-2-a 部分ブックブロック
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8