(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】構造的に調整可能なコア
(51)【国際特許分類】
B64C 27/35 20060101AFI20240419BHJP
B64C 11/12 20060101ALI20240419BHJP
B64C 1/00 20060101ALI20240419BHJP
【FI】
B64C27/35
B64C11/12
B64C1/00 A
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2020046057
(22)【出願日】2020-03-17
【審査請求日】2023-03-16
(32)【優先日】2019-03-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ホールマンズ, ピーター
(72)【発明者】
【氏名】デルカ, マイケル ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】ルディン, ダグラス アール.
【審査官】山本 賢明
(56)【参考文献】
【文献】欧州特許出願公開第02949579(EP,A1)
【文献】特表2004-506554(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 27/35
B64C 11/12
B64C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ローターブレードをローターハブに連結するための可撓性ビームであって、
前記可撓性ビームの第1の外板を形成する第1の複合材積層板、
前記第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ且つ前記可撓性ビームの第2の外板を形成する第2の複合材積層板、
前記第1の複合材積層板と前記第2の複合材積層板の間に位置付けられる第3の複合材積層板、
前記第1の複合材積層板と前記第3の複合材積層板の間で延在する第1の弾性コア部材、及び
前記第2の複合材積層板と前記第3の複合材積層板の間で延在する第2の弾性コア部材を備え
、
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、
第1の高さ及び第1の厚さを有する第1のセグメント、
第2のセグメントであって、前記第1のセグメントから、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在し、第2の高さ及び第2の厚さを有する第2のセグメント、並びに
第3のセグメントであって、前記第2のセグメントから、前記第2のセグメントと前記第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在し、第3の高さ及び第3の厚さを有する第3のセグメントを含む、可撓性ビーム。
【請求項2】
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、対応するそれぞれのパイジョイントを介して前記第1の複合材積層板に連結されている、請求項1に記載の可撓性ビーム。
【請求項3】
前記第1の高さが前記第2の高さより大きく、前記第3の高さが前記第1の高さより大きい、請求項
1に記載の可撓性ビーム。
【請求項4】
前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、及び前記第3の厚さが、互いに対して実質的に等しい、請求項
1に記載の可撓性ビーム。
【請求項5】
前記第1の曲率半径が、前記第2の曲率半径と実質的に等しい、請求項
1に記載の可撓性ビーム。
【請求項6】
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから均一に間隔を空けられている、請求項1に記載の可撓性ビーム。
【請求項7】
前記第1の弾性コア部材のうちの第1のものが、第1の距離だけ、前記第1の弾性コア部材のうちの第2のものから間隔を空けられ、前記第1の弾性コア部材のうちの前記第2のものが、前記第1の距離より長い第2の距離だけ、前記第1の弾性コア部材のうちの第3のものから間隔を空けられている、請求項1に記載の可撓性ビーム。
【請求項8】
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1の高さ、第1の厚さ、及び第1の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第1の構造的外形を有し、前記第2の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第2の高さ、第2の厚さ、及び第2の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第2の構造的外形を有する、請求項1に記載の可撓性ビーム。
【請求項9】
前記第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形が、前記第1の構造的外形に適合する、請求項
8に記載の可撓性ビーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、広くは、構造的なコアに関し、特に、例えば航空機の構成要素内に実装できる構造的に調整可能なコアに関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 自然界では、鳥の翼には、高度に統合された筋肉と骨格の構造が含まれ、これが、可変的な剛性で幅広い範囲の動きにわたり翼を効果的に操作することができる。鳥の翼に関連する操作能力を模倣する航空機の構成要素(例えば、ローター、翼など)向けに生体模倣ソリューションを実装するための既知の取り組みは、設計、構造解析、及び材料機能の制限によって長い間妨げられてきた。
【0003】
[0003] (例えば、他の候補構成要素に比べて)航空機の全体の部品の数を低減させることを促進する航空機の構成要素を実装することは、有利であろう。例えば、航空機のローターにおける可撓性ビームの実装は、航空機のローターのブレードを航空機のローターのハブに結合するために普通であれば必要とされ得る、複雑なヒンジを好適に置き替えることができる。しかし、既知の可撓性ビームの実装は、可撓性ビームを介して適切な弦方向及びスパン方向の剛性を維持する一方で、可撓性ビームを介して実現可能な垂直方向の撓み(例えば、フラッピング)の程度及び/又は範囲に関して制限される。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 例えば、航空機の構成要素(例えば、可撓性ビーム、ハイブリッドエラストメリックベアリング(hybrid elastomeric bearing)、非ガス圧タイヤなど)内に実装され得る、構造的に調整可能なコアが開示される。ある実施例では、ローターブレードをローターハブに連結するための可撓性ビームが開示される。幾つかの開示される実施例では、可撓性ビームが、第1の複合材積層板、第2の複合材積層板、第3の複合材積層板、第1の弾性コア部材、及び第2の弾性コア部材を備える。幾つかの開示される実施例では、第1の複合材積層板が、可撓性ビームの第1の外板を形成する。幾つかの開示される実施例では、第2の複合材積層板が、第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ、可撓性ビームの第2の外板を形成する。幾つかの開示される実施例では、第3の複合材積層板が、第1の複合材積層板と第2の複合材積層板の間に位置付けられる。幾つかの開示される実施例では、第1の弾性コア部材が、第1の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。幾つかの開示される実施例では、第2の弾性コア部材が、第2の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。
【0005】
[0005] ある実施例では、装置が開示される。幾つかの開示される実施例では、装置が、第1の複合材積層板、第2の複合材積層板、第3の複合材積層板、第1の弾性コア部材、及び第2の弾性コア部材を備える。幾つかの開示される実施例では、第1の複合材積層板が、第1の外板を形成する。幾つかの開示される実施例では、第2の複合材積層板が、第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ、第2の外板を形成する。幾つかの開示される実施例では、第3の複合材積層板が、第1の複合材積層板と第2の複合材積層板の間に位置付けられる。幾つかの開示される実施例では、第1の弾性コア部材が、第1の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。幾つかの開示される実施例では、第2の弾性コア部材が、第2の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。
【0006】
[0006] ある実施例では、ハイブリッドエラストメリックベアリングが開示される。幾つかの開示される実施例では、ハイブリッドエラストメリックベアリングが、第1の環、第2の環、弾性コア部材、第1のエラストメリック部材、及び第2のエラストメリック部材を備える。幾つかの開示される実施例では、第2の環が、第1の環を囲む。幾つかの開示される実施例では、弾性コア部材が、第1の環の周囲に配置され、第1の環から第2の環へ径方向外向きに延在する。幾つかの開示される実施例では、弾性コア部材のそれぞれが、互いから間隔を空けられ、第1のセグメント、第2のセグメント、及び第3のセグメントを含む。幾つかの開示される実施例では、第2のセグメントが、第1のセグメントから、第1及び第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する。幾つかの開示される実施例では、第3のセグメントが、第2のセグメントから、第2及び第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する。幾つかの開示される実施例では、第1のエラストメリック部材が、弾性コア部材の第1の隣り合うものの間で延在する。幾つかの開示される実施例では、第2のエラストメリック部材が、弾性コア部材の第2の隣り合うものの間で延在する。幾つかの開示される実施例では、第2の隣り合うものが、第1の隣り合うものから間隔を空けられている。
【0007】
[0007] ある実施例では、非ガス圧タイヤが開示される。幾つかの開示される実施例では、非ガス圧タイヤが、ハブ、リム、及び弾性コア部材を備える。幾つかの開示される実施例では、リムが、ハブを囲む。幾つかの開示される実施例では、弾性コア部材が、ハブの周囲に配置され、ハブからリムへ径方向外向きに延在する。幾つかの開示される実施例では、弾性コア部材のそれぞれが、互いから間隔を空けられ、第1のセグメント、第2のセグメント、及び第3のセグメントを含む。幾つかの開示される実施例では、第2のセグメントが、第1のセグメントから、第1及び第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する。幾つかの開示される実施例では、第3のセグメントが、第2のセグメントから、第2及び第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】[0008] 可撓性ビームを有する既知の航空機のローターの部分切り取り斜視図である。
【
図2】[0009] 可撓性ビームを実装するための独立プレートの既知の構成の断面図である。
【
図3】[0010] 可撓性ビームを実装するための一体化されたプレートの既知の構成の断面図である。
【
図4】[0011] 例示的な第1の構成に構成された例示的な構造的に調整可能なコアを含む、例示的な可撓性ビームの断面図である。
【
図5】[0012] 撓んだ位置にある
図4の例示的な可撓性ビームの断面図である。
【
図6】[0013] 構造的に調整可能な例示的な弾性コアベース要素の断面側面図である。
【
図7】[0014] 例示的なパイジョイントに連結された
図6の例示的な弾性コアベース要素の断面図である。
【
図8】[0015] 例示的な第2の構成に構成された
図4及び
図5の例示的な構造的に調整可能なコアを含む、
図4及び
図5の例示的な可撓性ビームの断面図である。
【
図9】[0016] 例示的な第3の構成に構成された
図4、
図5、及び
図8の例示的な構造的に調整可能なコアを含む、
図4、
図5、及び
図8の例示的な可撓性ビームの断面図である。
【
図14】[0021] 例示的な構造的に調整可能なコアを含む、第2の例示的な可撓性ビームの断面図である。
【
図15】[0022] 例示的な構造的に調整可能なコアを含む、第3の例示的な可撓性ビームの断面図である。
【
図16】[0023] エラストメリックベアリングを有する既知の航空機のローターの斜視図である。
【
図17】[0024] 例示的な構造的に調整可能なコアを含む、例示的なハイブリッドエラストメリックベアリングの断面図である。
【
図18】[0025] 既知の非ガス圧タイヤの側面図である。
【
図19】[0026] 例示的な構造的に調整可能なコアを含む、例示的な非ガス圧タイヤの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0027] 特定の実施例が上述の図面に示されており、これらについて以下で説明する。これらの実施例についての説明では、同じ又は類似した要素を特定するために、類似した又は同一の参照番号が使用される。図は必ずしも縮尺通りではなく、ある種の特徴及び図の表現は、分かりやすくするため及び/又は簡潔にするために、縮尺が強調されて又は概略的に示されていることがある。
【0010】
[0028] 自然界では、鳥の翼には、高度に統合された筋肉と骨格の構造が含まれ、これが、可変的な剛性で幅広い範囲の動きにわたり翼を効果的に操作することができる。鳥の翼に関連する操作能力を模倣する航空機の構成要素(例えば、ローター、翼など)向けに生体模倣ソリューションを実装するための既知の取り組みは、設計、構造解析、及び材料機能の制限によって長い間妨げられてきた。
【0011】
[0029] (例えば、他の候補構成要素に比べて)航空機の全体の部品の数を低減させることを促進する航空機の構成要素を実装することは、有利であろう。例えば、航空機のローターにおける可撓性ビームの実装は、航空機のローターのブレードを航空機のローターのハブに結合するために普通であれば必要とされ得る、複雑なヒンジを好適に置き替えることができる。しかし、(
図2及び
図3との関連で以下で説明されるように)既知の可撓性ビームの実装は、可撓性ビームを介して適切な弦方向及びスパン方向の剛性を維持する一方で、可撓性ビームを介して達成可能な垂直方向の撓み(例えば、フラッピング)の程度及び/又は範囲に関して制限される。
【0012】
[0030]
図1は、可撓性ビーム102を有する既知の航空機のローター100の部分切り取り斜視図である。
図1の可撓性ビーム102は、航空機のローター100のローターブレード104を、航空機のローター100のローターハブ106に連結する。
図1のローターブレード104は、弦及びスパンを有する。ローターブレード104の弦は、
図1で示されているx軸108に沿って延在し、ローターブレード104のスパンは、
図1で示されているy軸110に沿って延在する。
図1の可撓性ビーム102は、x軸108に沿った第1の剛性(例えば、弦方向の剛性)、y軸110に沿った第2の剛性(例えば、スパン方向の剛性)、及び
図1で示されているz軸112に沿った第3の剛性(例えば、フラップ方向の剛性)を有する。
【0013】
[0031]
図1の可撓性ビーム102は、z軸112に沿った可撓性ビーム102のフラップ方向の撓みの対応する範囲及び/若しくは程度、並びに/又はz軸112に沿ったローターハブ106に対するローターブレード104のフラップ方向の撓みの対応する範囲及び/若しくは程度を促進する第3の剛性を有するように構築され、構成され、且つ/又は配置されている。
図1の可撓性ビーム102の既知の実装は、x軸108及びy軸110に沿った可撓性ビーム102の十分な弦方向及び/又はスパン方向の剛性を維持する一方で、z軸112に沿って実現可能なフラップ方向の撓みの範囲及び/又は程度に関して制限され且つ/又は限定的である。
【0014】
[0032] 例えば、
図2は、可撓性ビーム(例えば、
図1の可撓性ビーム102)を実装するための独立プレート200の既知の構成の断面図である。
図2の独立プレート200は、第1のプレート202(例えば、上側プレート)、第2のプレート204(例えば、中央プレート)、及び第3のプレート206(例えば、下側プレート)を含む。
図2の第1のプレート202は、第1の端部208、及び第1の端部208の反対側に位置付けられた第2の端部210を有する。
図2の第2のプレート204は、第1の端部212、及び第1の端部212の反対側に位置付けられた第2の端部214を有する。
図2の第3のプレート206は、第1の端部216、及び第1の端部216の反対側に位置付けられた第2の端部218を有する。
図2で示されているように、第2のプレート204の第1の端部212は、第1のプレート202の第1の端部208に揃えられ、第2のプレート204の第2の端部214は、第1のプレート202の第2の端部210を越えて延在する。
図2で更に示されているように、第3のプレート206の第1の端部216は、第2のプレート204の第1の端部212に揃えられ、第3のプレート206の第2の端部218は、第2のプレート204の第2の端部214を越えて延在する。
【0015】
[0033]
図2の独立プレート200は、ローターブレードをローターハブに連結するための可撓性ビームとして実装されたときに、幾つかの欠点を有する。例えば、独立プレート200は、比較的大きい範囲及び/又は程度のフラップ方向の撓みを提供できるが、そのような撓みは、しばしば、独立プレート200の第1のプレート202、第2のプレート204、及び/又は第3のプレート206の望ましくない座屈をもたらす。別の1つの欠点は、
図2の独立プレート200が、第1のプレート202、第2のプレート204、及び/又は第3のプレート206の間のせん断経路を欠いているということである。せん断経路がないことにより、独立プレート200内に不十分な範囲及び/又は程度の堅さ(rigidity)がもたらされる。それが今度は、独立プレート200を介した垂直荷重の取り扱いを容易にするためのシューズ(shoes)、専用摩耗面、及び/又は他の追加の部品を必要とする。別の1つの欠点は、
図2の独立プレート200が、インタープライの実装を介した場合を除いて、遠心荷重を支え運ぶことができないということである。
【0016】
[0034] 別の一実施例として、
図3は、可撓性ビーム(例えば、
図1の可撓性ビーム102)を実装するための一体化されたプレート300の既知の構成の断面図である。
図3の一体化されたプレート300は、第1のプレート302(例えば、上側プレート)、第2のプレート304(例えば、中央プレート)、及び第3のプレート306(例えば、下側プレート)を含む。
図3の第1のプレート302は、第1の端部308、及び第1の端部308の反対側に位置付けられた第2の端部310を有する。
図3の第2のプレート304は、第1の端部312、及び第1の端部312の反対側に位置付けられた第2の端部314を有する。
図3の第3のプレート306は、第1の端部316、及び第1の端部316の反対側に位置付けられた第2の端部318を有する。
図3で示されているように、第2のプレート304の第1の端部312は、第1のプレート302の第1の端部308に揃えられ、第2のプレート304の第2の端部314は、第1のプレート302の第2の端部310を越えて延在する。
図3で更に示されているように、第3のプレート306の第1の端部316は、第2のプレート304の第1の端部312に揃えられ、第3のプレート306の第2の端部318は、第2のプレート304の第2の端部314を越えて延在する。
【0017】
[0035]
図2の独立プレート200のように、
図3の一体化されたプレート300も、ローターブレードをローターハブに連結するための可撓性ビームとして実装されたときに、幾つかの欠点を有する。例えば、
図3の一体化されたプレート300は、第1のプレート302、第2のプレート304、及び/又は第3のプレート306の間に堅いせん断経路を提供する一方で、一体化されたプレート300は、上述された
図2の独立プレート200を介して実現可能なものと比較して、かなり小さい範囲及び/又は程度のフラップ方向の撓みを提供する。
【0018】
[0036] 本明細書で開示される構造的に調整可能なコアは、所望の動作性能(例えば、剛性、撓みなど)に基づいて、調整、構成、カスタマイズ、且つ/又は最適化され得る、構成要素及び/又は構造物(例えば、航空機の構成要素及び/若しくは構造物)の製作を可能にする、新しく実現可能な設計空間を容易にする。上述された既知の可撓性ビーム設計の構成要素とは異なり、本明細書で開示される構造的に調整可能なコアは、適切な弦方向及びスパン方向の剛性を維持する一方で、比較的大きい程度及び/又は範囲の垂直撓み(フラッピング)を好適に可能にする可撓性ビームを実装するために使用され得る。本開示の構造的に調整可能なコアによって提供される垂直撓みの増加された程度及び/範囲は、有利なことに、航空機のローターに関連付けられた抵抗(例えば、航空機のローターの回転するブレードに関連付けられた抵抗)の程度及び/又は範囲を低減させ、更に有利なことに、航空機のローターに関連付けられた保守の程度及び/又は範囲も低減させる。本開示の構造的に調整可能なコアは、有利なことに、例えば、本明細書で開示される可撓性ビーム、ハイブリッドエラストメリックベアリング、及び非ガス圧タイヤを含む、様々な構成要素及び/又は構造物内に実装され得る。
【0019】
[0037]
図4は、例示的な第1の構成に構成された例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図4の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア402及び/又は(より一般的に)可撓性ビーム400が、例示的な中立位置で示されている。
図5は、例示的な撓んだ位置にある
図4の例示的な可撓性ビームの断面図である。可撓性ビーム400は、
図4で示されている例示的な中立位置と
図5で示されている例示的な撓んだ位置との間で、移動可能(例えば、撓み可能及び/又は変形可能)である。
図4及び
図5の可撓性ビーム400は、ローターブレードをローターハブに連結するための(例えば、
図1のローターブレード104を
図1のローターハブ106に連結するための)機構として実装され得る。
【0020】
[0038]
図4及び
図5の例示的な実施例では、可撓性ビーム400が、例示的な第1の複合材積層板404、例示的な第2の複合材積層板406、例示的な第3の複合材積層板408、例示的な第1の端部410、例示的な第2の端部412、及び構造的に調整可能なコア402を含む。構造的に調整可能なコア402は、例示的な第1の弾性コア部材414、及び例示的な第2の弾性コア部材416を含む。他の実施例では、
図4及び
図5の構造的に調整可能なコア402は、より少ない又は追加された組の弾性コア部材を含んでよく、
図4及び
図5の可撓性ビーム400は、より少ない又は追加された組の複合材積層板を含んでよい。
【0021】
[0039]
図4及び
図5の例示的な実施例では、第1の複合材積層板404が、可撓性ビーム400の例示的な第1の外板418(例えば、上側外板)を形成する。第2の複合材積層板406は、第1の複合材積層板404の反対側に位置付けられ、可撓性ビーム400の例示的な第2の外板420(例えば、下側外板)を形成する。第3の複合材積層板408は、第1の複合材積層板404と第2の複合材積層板406の間に位置付けられている。
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第2の端部412は、可撓性ビーム400の第1の端部410の反対側に位置付けられている。
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、及び第3の複合材積層板408は、それぞれ、可撓性ビーム400の第1の端部410から可撓性ビーム400の第2の端部412まで延在する。
【0022】
[0040]
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404及び第2の複合材積層板406は、それぞれ、可撓性ビーム400に関連付けられた曲げ荷重、弦荷重、及び捩じり荷重を支え運ぶように構築され、構成され、且つ/又は配置されている。
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408は、可撓性ビーム400に関連付けられた遠心荷重を支え運ぶように構築され、構成され、且つ/又は配置されている。例えば、
図4及び
図5の可撓性ビーム400は、ローターブレードをローターハブに連結するための(例えば、
図1のローターブレード104を
図1のローターハブ106に連結するための)機構として実装されたときに、そのような曲げ荷重、弦荷重、捩じり荷重、及び/又は遠心荷重を受ける場合がある。
【0023】
[0041]
図4及び
図5の例示的な実施例では、第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、及び第3の複合材積層板408が、互いに対して実質的に平行である。他の実施例では、可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、及び/又は第3の複合材積層板408のうちの1以上が、互いに対して非平行であってよく且つ/又は角度を付けて配置されてよい。
図4及び
図5の例示的な実施例では、第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、及び第3の複合材積層板408が、実質的に直線的である。他の実施例では、可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、及び/又は第3の複合材積層板408のうちの1以上が、1以上の非直線的な(例えば、湾曲した)セグメントを含んでよい。
【0024】
[0042]
図4及び
図5の可撓性ビーム400の構造的に調整可能なコア402は、第1の弾性コア部材414及び第2の弾性コア部材416を含む。
図4及び
図5の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414は、それぞれ、可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404と可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408の間で延在する。第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、可撓性ビーム400の第1の端部410と第2の端部412の間で延在する方向において互いから間隔を空けられている。
図4及び
図5の構造的に調整可能なコア402の第2の弾性コア部材416は、それぞれ、可撓性ビーム400の第2の複合材積層板406と可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408の間で延在する。第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、可撓性ビーム400の第1の端部410と第2の端部412の間で延在する方向において互いから間隔を空けられている。
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408は、可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404と第2の複合材積層板406の間で延在する方向において、第2の弾性コア部材416を第1の弾性コア部材414から分離し且つ/又は離間させる。
【0025】
[0043]
図4及び
図5の例示的な実施例では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404に連結された例示的な第1の端部422、及び第1の端部422の反対側に位置付けられ且つ可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408に連結された例示的な第2の端部424を含む。第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの第1の端部422は、第1の複合材積層板404と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの第1の端部422が、第1の複合材積層板404の例示的な内面426に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、以下で説明される
図7のパイジョイント700)を介して、可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、第1の複合材積層板404の内面426に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、第1の複合材積層板404の内面426に沿って第1の複合材積層板404と一体的に形成される。
【0026】
[0044] ある実施例では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの第2の端部424が、第3の複合材積層板408と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの第2の端部424が、第3の複合材積層板408の例示的な第1の表面428(例えば、上側表面)に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、以下で説明される
図7のパイジョイント700)を介して、可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、第3の複合材積層板408の第1の表面428に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、第3の複合材積層板408の第1の表面428に沿って第3の複合材積層板408と一体的に形成される。
【0027】
[0045]
図4及び
図5の例示的な実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第2の複合材積層板406に連結された例示的な第1の端部430、及び第1の端部430の反対側に位置付けられ且つ可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408に連結された例示的な第2の端部432を含む。ある実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれの第1の端部430が、第2の複合材積層板406と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれの第1の端部430が、第2の複合材積層板406の例示的な内面434に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、以下で説明される
図7のパイジョイント700)を介して、可撓性ビーム400の第2の複合材積層板406に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、第2の複合材積層板406の内面434に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、第2の複合材積層板406の内面434に沿って第2の複合材積層板406と一体的に形成される。
【0028】
[0046] ある実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれの第2の端部432が、第3の複合材積層板408と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれの第2の端部432が、第3の複合材積層板408の例示的な第2の表面436(例えば、下側表面)に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、以下で説明される
図7のパイジョイント700)を介して、可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408に連結される。第3の複合材積層板408の第2の表面436は、第3の複合材積層板408の第1の表面428(例えば、上側表面)の反対側に位置付けられている。あるそのような実施例では、パイジョイントが、第3の複合材積層板408の第2の表面436に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、第3の複合材積層板408の第2の表面436に沿って第3の複合材積層板408と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。
【0029】
[0047]
図6は、構造的に調整可能な例示的な弾性コアベース要素600の断面側面図である。
図6の弾性コアベース要素600は、
図4及び
図5の構造的に調整可能なコア402の(1以上の)第1の弾性コア部材414のうちの何れか及び/若しくは(1以上の)第2の弾性コア部材416のうちの何れか、のうちの1以上の部分並びに/又は全体を実装するために使用され得る。
図6の弾性コアベース要素600は、製作された弾性コアベース部材が、(例えば、ばねのような)弾性の撓み特性を有することを可能にする、任意の(1以上の)種類の(1以上の)材料(例えば、金属、プラスチック、複合材など)から形成されてよい。以下で更に説明されるように、
図6の弾性コアベース要素600の外形は、概してS字形状である。他の実施例では、弾性コアベース要素600の外形が、例えば、O字形状、A字形状、円形状、楕円形状、三角形状などを含む、
図6で示されたものとは異なる形状のものであってよい。弾性コアベース要素600の外形は、製作された弾性コアベース要素600が、(例えば、ばねのような)弾性の撓み特性を有することを可能にする任意のやり方で、構成され(例えば、サイズ決定され、且つ/又は形作られ)てよい。
【0030】
[0048]
図6の例示的な実施例では、弾性コアベース要素600が、例示的な第1のセグメント602、例示的な第2のセグメント604、及び例示的な第3のセグメント606を含む。
図6の第1のセグメント602は、例示的な第1の高さ608、及び例示的な第1の厚さ610を有する。
図6の第2のセグメント604は、例示的な第2の高さ612、及び例示的な第2の厚さ614を有する。
図6の第3のセグメント606は、例示的な第3の高さ616、及び例示的な第3の厚さ618を有する。第2のセグメント604は、第1のセグメント602から、第1のセグメント602と第2のセグメント604の間の例示的な第1の曲率半径620によって規定される第1の方向に延在する。第3のセグメント606は、第2のセグメント604から、第2のセグメント604と第3のセグメント606の間の例示的な第2の曲率半径622によって規定される第2の方向に延在する。
【0031】
[0049] ある実施例では、
図6の弾性コアベース要素600が、複製することができ且つ/又は1以上の追加のセグメントを導入することによって拡張することができる、ベース構造要素である。例えば、
図4及び
図5の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、
図6の第1のセグメント602に相当する第1のセグメント、
図6の第2のセグメント604に相当する第2のセグメント、
図6の第3のセグメント606に相当する第3のセグメント、第3のセグメントから、第4のセグメントと第3のセグメントの間の第3の曲率半径によって規定される第3の方向に延在する第4のセグメント、及び、第4のセグメントから、第5のセグメントと第4のセグメントの間の第4の曲率半径によって規定される第4の方向に延在する第5のセグメントを含む。したがって、
図4及び
図5の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、事実上、
図6の弾性コアベース要素600の複製である。
【0032】
[0050]
図6の例示的な実施例では、第1のセグメント602、第2のセグメント604、第3のセグメント606、及び/又は(より一般的に)弾性コアベース要素600に関連付けられた高さ、厚さ、及び曲率半径が、弾性コアベース要素600の調整可能な且つ/又は構成可能な構造的外形を画定する。
図6の弾性コアベース要素600の構造的外形の高さ、厚さ、及び曲率半径のそれぞれは、特定の実施態様(例えば、可撓性ビームの実施態様)に関連付けられ得る、多数の設計要件(例えば、剛性要件、撓み要件など)のうちの何れか1つを満たすように、個別に又は集合的に構成され、調整され、且つ/又は誂えられてよい。
【0033】
[0051] 例えば、
図6の弾性コアベース要素600の高さのうちのそれぞれは、個別に又は集合的に構成されてよい。
図6の例示的な実施例では、第1のセグメント602の第1の高さ608が、第2のセグメント604の第2の高さ612より大きく、第2のセグメント604の第2の高さ612が、第3のセグメント606の第3の高さ616未満であり、第3のセグメント606の第3の高さ616が、第1のセグメント602の第1の高さ608より大きく、且つ、弾性コアベース要素600の全体の高さが、第1の高さ値を有する。他の実施例では、第1の高さ608が、第2の高さ612より大きく、第2の高さ612が、第3の高さ616未満であり、第3の高さ616が、第1の高さ608より大きく、且つ、弾性コアベース要素600の全体の高さが、第1の高さ値より大きい又は小さい第2の高さ値を有する。他の実施例では、第1の高さ608、第2の高さ612、及び/又は第3の高さ616のうちの1以上の間及び/又は中でのそれぞれの関係が、
図6で示された且つ上述された関係とは異なってよい。ある実施例では、第1の高さ608、第2の高さ612、及び/又は第3の高さ616のうちの1以上が、実質的に均一であってよい(例えば、互いと実質的に等しくてよい)。
【0034】
[0052] 別の一実施例として、
図6の弾性コアベース要素600の厚さのうちのそれぞれは、個別に又は集合的に構成されてよい。
図6の例示的な実施例では、第1のセグメント602の第1の厚さ610、第2のセグメント604の第2の厚さ614、及び第3のセグメント606の第3の厚さ618が、実質的に均一であり(例えば、互いと実質的に等しく)、第1の厚さ値を有する。他の実施例では、第1の厚さ610、第2の厚さ614、及び第3の厚さ618が、実質的に均一であってよく(例えば、互いと実質的に等しくてよく)、第1の厚さ値より大きい又は小さい第2の厚さ値を有してよい。更に他の実施例では、第1の厚さ610、第2の厚さ614、及び/又は第3の厚さ618のうちの1以上が、第1の厚さ610、第2の厚さ614、及び/又は第3の厚さ618のうちの1以上の他のものの第2の厚さ値とは異なる第1の厚さ値を有してよい。
【0035】
[0053] 別の一実施例として、
図6の弾性コアベース要素600のセグメントの間の曲率半径のうちのそれぞれは、個別に又は集合的に構成されてよい。
図6の例示的な実施例では、第1のセグメント602と第2のセグメント604の間の第1の曲率半径620、及び第2のセグメント604と第3のセグメント606の間の第2の曲率半径622が、実質的に均一であり(例えば、互いと実質的に等しく)、第1の曲率半径値を有する。他の実施例では、第1の曲率半径620と第2の曲率半径622が、実質的に均一であってよく(例えば、互いと実質的に等しくてよく)、第1の曲率半径値より大きい又は小さい第2の曲率半径値を有してよい。更に他の実施例では、第1の曲率半径620が、第2の曲率半径622の第2の曲率半径値とは異なる、第1の曲率半径値を有してよい。
【0036】
[0054] 別の一実施例として、
図6の弾性コアベース要素600のセグメントの幅のうちのそれぞれは、個別に又は集合的に構成されてよい。例えば、第1のセグメント602の第1の幅、第2のセグメント604の第2の幅、及び第3のセグメント606の第3の幅が、実質的に均一であってよく(例えば、互いと実質的に等しくてよく)、第1の幅値を有してよい。他の実施例では、第1の幅、第2の幅、及び第3の幅が、実質的に均一であってよく(例えば、互いと実質的に等しくてよく)、第1の幅値より大きい又は小さい第2の幅値を有してよい。更に他の実施例では、第1の幅、第2の幅、及び/又は第3の幅のうちの1以上が、第1の幅、第2の幅、及び/又は第3の幅のうちの1以上の他のものの第2の幅値とは異なる第1の幅値を有してよい。
【0037】
[0055]
図6の弾性コアベース要素600の高度に調整可能な且つ/又は高度に構成可能な性質は、上述された
図2及び
図3の既知の可撓性ビームの設計と比較して、可撓性ビーム向けの設計空間を好適に拡大する。例えば、既知の可撓性ビームの設計技法は、一般的に、最悪ケースの材料許容値の上に最悪ケースの環境条件を重ね、その上に最悪の飛行荷重を重ねること、並びに、次いで、提案された設計の安全性及び/又は有効性を証明するために、そのような保守的な傾向及び/又は要件向けの設計に対して、より高い歪み又はより高い強度の材料を検索することを含む。ある事例では、適切な材料が、未だ存在しないか又は製造費用が高過ぎるかの何れかである。対照的に、
図6の弾性コアベース要素600は、引張荷重及びせん断荷重に耐える能力、超高サイクル疲労環境において破壊しないで撓む能力、熱に耐える能力などの、固有の材料の課題を克服するように設計する助けとなる、多くの誂え可能な、調整可能な、且つ/又は構成可能な設計変数(例えば、高さ、厚さ、曲率半径、幅など)を導入する。
【0038】
[0056]
図7は、例示的なパイジョイント700に連結された
図6の例示的な弾性コアベース要素600の断面図である。
図7の例示的な実施例では、パイジョイント700が、例示的なベース702を含み、ベース702からある角度で延在し且つ例示的なスロット706を形成する例示的なアーム704を更に含む。
図7で示されているように、パイジョイント700のスロット706は、弾性コアベース要素600を、パイジョイント700及び/又はパイジョイント700が連結される構造物に連結するために、弾性コアベース要素600の例示的な端部708を受け入れるように構成され(例えば、サイズ決定され、形作られ、且つ/又は配置され)ている。ある実施例では、パイジョイント700のベース702が、別の構造物(例えば、
図4及び
図5の第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、又は第3の複合材積層板408など)に接合され且つ/又は機械的に締結されてよい。他のそのような実施例では、ベース702及び/又は(より一般的に)パイジョイント700が、別の構造物(例えば、
図4及び
図5の第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板406、又は第3の複合材積層板408など)と一体的に形成されてよい。
【0039】
[0057]
図4及び
図5の例示的な実施例に戻って参照すると、構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、第1の高さ、第1の厚さ、及び第1の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第1の構造的外形を有する。構造的に調整可能なコア402の第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、第2の高さ、第2の厚さ、及び第2の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第2の構造的外形を有する。
図4及び
図5の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア402が、第1の構成で構成されるように示されている。
【0040】
[0058]
図4及び
図5で示されている構造的に調整可能なコア402の第1の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの438は、例示的な第1の距離442だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの440から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの440は、第1の距離442に等しい例示的な第2の距離446だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの444から分離している。
【0041】
[0059]
図4及び
図5で示されている構造的に調整可能なコア402の第1の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの448は、例示的な第3の距離452だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの450から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの450は、第3の距離452に等しい例示的な第4の距離456だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの454から分離している。
図4及び
図5で示されている構造的に調整可能なコア402の第1の構成では、第1の距離442、第2の距離446、第3の距離452、及び第4の距離456が、互いに等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の距離446が、第1の距離442に等しくてよく、第4の距離456が、第3の距離452に等しくてよく、且つ、第3の距離452が、第1の距離442と異なっていてよい。
【0042】
[0060]
図4及び
図5で示されている構造的に調整可能なコア402の第1の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、互いに対して均一であり、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、互いに対して均一であり、且つ、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形に適合する(例えば、同じである)。したがって、
図4及び
図5の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれ及び第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちの他のもの及び/又は第2の弾性コア部材416のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む構造的外形を有する。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、互いに対して異なる且つ/若しくは変動する第1の構造的外形を有してよく、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれが、互いに対して異なる且つ/若しくは変動する構造的外形を有してよく、且つ/又は、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれが、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの均一な第1の構造的外形に対して異なる且つ/若しくは変動する均一な第2の構造的外形を有してよい。
【0043】
[0061]
図8は、例示的な第2の構成に構成された
図4及び
図5の例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、
図4及び
図5の例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図8で示されている構造的に調整可能なコア402の第2の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、徐々に距離を増加させるように互いから間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの802は、例示的な第1の距離806だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの804から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの804は、第1の距離806より長い例示的な第2の距離810だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの808から分離している。
【0044】
[0062]
図8で示されている構造的に調整可能なコア402の第2の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、徐々に距離を増加させるように互いから間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの812は、例示的な第3の距離816だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの814から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの814は、第3の距離816より長い例示的な第4の距離820だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの818から分離している。
図8で示されている構造的に調整可能なコア402の第2の構成では、第3の距離816が、第1の距離806と等しく、第4の距離820が、第2の距離810と等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第3の距離816が、第1の距離806と異なってよく、且つ/又は、第4の距離820が、第2の距離810と異なってよい。
【0045】
[0063]
図8で示されている構造的に調整可能なコア402の第2の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、互いに対して均一であり、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、互いに対して均一であり、且つ、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形に適合する(例えば、同じである)。したがって、
図8の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれ及び第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちの他のもの及び/又は第2の弾性コア部材416のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む構造的外形を有する。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、互いに対して異なる且つ/若しくは変動する第1の構造的外形を有してよく、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれが、互いに対して異なる且つ/若しくは変動する構造的外形を有してよく、且つ/又は、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれが、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの均一な第1の構造的外形に対して異なる且つ/若しくは変動する均一な第2の構造的外形を有してよい。
【0046】
[0064]
図9は、例示的な第3の構成に構成された、
図4、
図5、及び
図8の例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、
図4、
図5、及び
図8の例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図9で示されている構造的に調整可能なコア402の第3の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの902は、例示的な第1の距離906だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの904から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの904は、第1の距離906に等しい例示的な第2の距離910だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの908から分離している。
【0047】
[0065]
図9で示されている構造的に調整可能なコア402の第3の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの912は、例示的な第3の距離916だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの914から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの914は、第3の距離916に等しい例示的な第4の距離920だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの918から分離している。
図9で示されている構造的に調整可能なコア402の第3の構成では、第1の距離906、第2の距離910、第3の距離916、及び第4の距離920が、互いに等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の距離910が、第1の距離906に等しくてよく、第4の距離920が、第3の距離916に等しくてよく、且つ、第3の距離916が、第1の距離906と異なっていてよい。
【0048】
[0066]
図9で示されている構造的に調整可能なコア402の第3の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、互いに対して均一であり、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、互いに対して均一であり、且つ、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、高さに関して、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形と異なっている。例えば、
図9の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、第1の弾性コア部材414のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む第1の構造的外形を有し、
図9の構造的に調整可能なコア402の第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、第2の弾性コア部材416のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む第2の構造的外形を有する。
図9の第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形は、例示的な第1の高さ922を有する。
図9の第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形は、第1の高さ922より大きい例示的な第2の高さ924を有する。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形に関連付けられた第2の高さ924が、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形に関連付けられた第1の高さ922未満であってよい。
【0049】
[0067]
図10は、例示的な第4の構成に構成された
図4、
図5、
図8、及び
図9の例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、
図4、
図5、及び
図9の例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図10で示されている構造的に調整可能なコア402の第4の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの1002は、例示的な第1の距離1006だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの1004から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの1004は、第1の距離1006に等しい例示的な第2の距離1010だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの1008から分離している。
【0050】
[0068]
図10で示されている構造的に調整可能なコア402の第4の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの1012は、例示的な第3の距離1016だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの1014から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの1014は、第3の距離1016に等しい例示的な第4の距離1020だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの1018から分離している。
図10で示されている構造的に調整可能なコア402の第4の構成では、第1の距離1006、第2の距離1010、第3の距離1016、及び第4の距離1020が、互いに等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の距離1010が、第1の距離1006に等しくてよく、第4の距離1020が、第3の距離1016に等しくてよく、且つ、第3の距離1016が、第1の距離1006と異なってよい。
【0051】
[0069]
図10で示されている構造的に調整可能なコア402の第4の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、徐々に増加する厚さを有する。例えば、可撓性ビーム400の第1の端部410の近くに位置付けられた
図10の第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第4のもの1022は、例示的な第1の厚さ1024を有し、可撓性ビーム400の第2の端部412の近くに位置付けられた
図10の第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第5のもの1026は、第1の厚さ1024より厚い例示的な第2の厚さ1028を有する。
図10の第1の弾性コア部材414のうちの第4のもの1022と第5のもの1026の間に位置付けられた第1の弾性コア部材414のうちの他のものは、第1の厚さ1024以上且つ第2の厚さ1028以下の対応する厚さを有する。ある実施例では、第1の弾性コア部材414のうちのそのようなもののそれぞれの厚さが、第1の弾性コア部材414のうちの第4のもの1022から第5のもの1026に向けて、徐々に且つ/又は連続的に増加する。
【0052】
[0070]
図10で示されている構造的に調整可能なコア402の第4の構成では、
図10の第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形も、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、徐々に増加する厚さを有する。例えば、可撓性ビーム400の第1の端部410の近くに位置付けられた
図10の第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第4のもの1030は、例示的な第3の厚さ1032を有し、可撓性ビーム400の第2の端部412の近くに位置付けられた
図10の第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第5のもの1034は、第3の厚さ1032より厚い例示的な第4の厚さ1036を有する。
図10の第2の弾性コア部材416のうちの第4のもの1030と第5のもの1034の間に位置付けられた第2の弾性コア部材416のうちの他のものは、第3の厚さ1032以上且つ第4の厚さ1036以下の対応する厚さを有する。ある実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそのようなもののそれぞれの厚さが、第2の弾性コア部材416のうちの第4のもの1030から第5のもの1034に向けて、徐々に且つ/又は連続的に増加する。
図10で示されている構造的に調整可能なコア402の第4の構成では、第3の厚さ1032が、第1の厚さ1024と等しく、第4の厚さ1036が、第2の厚さ1028と等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第3の厚さ1032が、第1の厚さ1024より厚く又は薄くてよく、且つ/又は、第4の厚さ1036が、第2の厚さ1028より厚く又は薄くてよい。
【0053】
[0071]
図11は、例示的な第5の構成に構成された
図4、
図5、及び
図8~
図10の例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、
図4、
図5、及び
図8~
図10の例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図11で示されている構造的に調整可能なコア402の第5の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの1102は、例示的な第1の距離1106だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの1104から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの1104は、第1の距離1106に等しい例示的な第2の距離1110だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの1108から分離している。
【0054】
[0072]
図11で示されている構造的に調整可能なコア402の第5の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの1112は、例示的な第3の距離1116だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの1114から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの1114は、第3の距離1116に等しい例示的な第4の距離1120だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの1118から分離している。
図11で示されている構造的に調整可能なコア402の第5の構成では、第1の距離1106、第2の距離1110、第3の距離1116、及び第4の距離1120が、互いに等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の距離1110が、第1の距離1106に等しくてよく、第4の距離1120が、第3の距離1116に等しくてよく、且つ、第3の距離1116が、第1の距離1106と異なってよい。
【0055】
[0073]
図11で示されている構造的に調整可能なコア402の第5の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、互いに対して均一であり、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、互いに対して均一であり、且つ、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、厚さに関して、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形と異なっている。例えば、
図11の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、第1の弾性コア部材414のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む第1の構造的外形を有し、
図11の構造的に調整可能なコア402の第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、第2の弾性コア部材416のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む第2の構造的外形を有する。
図11の第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形は、例示的な第1の厚さ1122を有する。
図11の第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形は、第1の厚さ1122より厚い例示的な第2の厚さ1124を有する。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形に関連付けられた第2の厚さ1124が、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形に関連付けられた第1の厚さ1122未満であってよい。
【0056】
[0074]
図12は、例示的な第6の構成に構成された
図4、
図5、及び
図8~
図11の例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、
図4、
図5、及び
図8~
図11の例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図12で示されている構造的に調整可能なコア402の第6の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの1202は、例示的な第1の距離1206だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの1204から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの1204は、第1の距離1206に等しい例示的な第2の距離1210だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの1208から分離している。
【0057】
[0075]
図12で示されている構造的に調整可能なコア402の第6の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの1212は、例示的な第3の距離1216だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの1214から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの1214は、第3の距離1216に等しい例示的な第4の距離1220だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの1218から分離している。
図12で示されている構造的に調整可能なコア402の第6の構成では、第1の距離1206、第2の距離1210、第3の距離1216、及び第4の距離1220が、互いに等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の距離1210が、第1の距離1206に等しくてよく、第4の距離1220が、第3の距離1216に等しくてよく、且つ、第3の距離1216が、第1の距離1206と異なってよい。
【0058】
[0076]
図12で示されている構造的に調整可能なコア402の第6の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、徐々に減少する曲率半径を有する。例えば、可撓性ビーム400の第1の端部410の近くに位置付けられた
図12の第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第4のもの1222は、例示的な第1の曲率半径1224を有し、可撓性ビーム400の第2の端部412の近くに位置付けられた
図12の第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第5のもの1226は、第1の曲率半径1224未満の例示的な第2の曲率半径1228を有する。
図12の第1の弾性コア部材414のうちの第4のもの1222と第5のもの1226の間に位置付けられた第1の弾性コア部材414のうちの他のものは、第1の曲率半径1224以下且つ第2の曲率半径1228以上の対応する曲率半径を有する。ある実施例では、第1の弾性コア部材414のうちのそのような他のもののそれぞれの曲率半径が、第1の弾性コア部材414のうちの第4のもの1222から第5のもの1226に向けて、徐々に且つ/又は連続的に減少する。
【0059】
[0077]
図12で示されている構造的に調整可能なコア402の第6の構成では、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形も、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、徐々に減少する曲率半径を有する。例えば、可撓性ビーム400の第1の端部410の近くに位置付けられた
図12の第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第4のもの1230は、例示的な第3の曲率半径1232を有し、可撓性ビーム400の第2の端部412の近くに位置付けられた
図12の第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第5のもの1234は、第3の曲率半径1232未満の例示的な第4の曲率半径1236を有する。
図12の第2の弾性コア部材416のうちの第4のもの1230と第5のもの1234の間に位置付けられた第2の弾性コア部材416のうちの他のものは、第3の曲率半径1232以下且つ第4の曲率半径1236以上の対応する曲率半径を有する。ある実施例では、第2の弾性コア部材416のうちのそのような他のもののそれぞれの曲率半径が、第2の弾性コア部材416のうちの第4のもの1230から第5のもの1234に向けて、徐々に且つ/又は連続的に減少する。
図12で示されている構造的に調整可能なコア402の第6の構成では、第3の曲率半径1232が、第1の曲率半径1224と等しく、第4の曲率半径1236が、第2の曲率半径1228と等しい。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第3の曲率半径1232が、第1の曲率半径1224より大きく若しくは小さくてよく、且つ/又は、第4の曲率半径1236が、第2の曲率半径1228より大きく若しくは小さくてよい。
【0060】
[0078]
図13は、例示的な第7の構成に構成された
図4、
図5、及び
図8~
図12の例示的な構造的に調整可能なコア402を含む、
図4、
図5、及び
図8~
図12の例示的な可撓性ビーム400の断面図である。
図13で示されている構造的に調整可能なコア402の第7の構成では、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれが、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの1302は、例示的な第1の距離1306だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの1304から分離しており、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの1304は、第1の距離1306に等しい例示的な第2の距離1310だけ、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの1308から分離している。
【0061】
[0079]
図13で示されている構造的に調整可能なコア402の第7の構成では、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれも、可撓性ビーム400の第1の端部410から第2の端部412に向けて、互いから均一に間隔を空けられている。例えば、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの1312は、例示的な第3の距離1316だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの1314から分離しており、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの1314は、第3の距離1316に等しい例示的な第4の距離1320だけ、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの1318から分離している。
図13で示されている構造的に調整可能なコア402の第7の構成では、第3の距離1316が、第1の距離1306より長い。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第3の距離1316が、第1の距離1306以下であってよい。
【0062】
[0080]
図13で示されている構造的に調整可能なコア402の第7の構成では、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形が、互いに対して均一であり、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、互いに対して均一であり、且つ、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形が、曲率半径に関して、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形と異なっている。例えば、
図13の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれは、第1の弾性コア部材414のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む第1の構造的外形を有し、
図13の構造的に調整可能なコア402の第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれは、第2の弾性コア部材416のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む第2の構造的外形を有する。
図13の第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形は、例示的な第1の曲率半径1322を有する。
図13の第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形は、第1の曲率半径1322未満の例示的な第2の曲率半径1324を有する。構造的に調整可能なコア402の他の実施例及び/又は構成では、第2の弾性コア部材416の第2の構造的外形に関連付けられた第2の曲率半径1324が、第1の弾性コア部材414の第1の構造的外形に関連付けられた第1の曲率半径1322より大きくてよい。
【0063】
[0081]
図14は、例示的な構造的に調整可能なコア1402を含む、第2の例示的な可撓性ビーム1400の断面図である。
図14の可撓性ビーム1400は、上述された
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第3の複合材積層板408、第1の端部端部410、及び第2の端部412を含む。
図14の可撓性ビーム1400は、
図4の可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404と比べて修正された形状を有する例示的な第1の複合材積層板1404、及び
図4の可撓性ビーム400の第2の複合材積層板406と比べて修正された形状を有する例示的な第2の複合材積層板1406を更に含む。例えば、それぞれ直線的な形状を有する
図4の可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404及び第2の複合材積層板406とは異なり、
図14の可撓性ビーム1400の第1の複合材積層板1404及び第2の複合材積層板1406は、それぞれ、湾曲(例えば、湾曲したセグメント)を含む形状を有する。
【0064】
[0082]
図14の例示的な実施例では、
図14の可撓性ビーム1400の第1の複合材積層板1404が、可撓性ビーム1400の第1の端部410から内向きに延在する第1の直線的なセグメント1408、可撓性ビーム1400の第2の端部412から内向きに延在する例示的な第2の直線的なセグメント1410、及び第1の複合材積層板1404の第1の直線的なセグメント1408と第2の直線的なセグメント1410の間で延在する例示的な湾曲したセグメント1412を含む。
図14の可撓性ビーム1400の第2の複合材積層板1406が、可撓性ビーム1400の第1の端部410から内向きに延在する第1の直線的なセグメント1414、可撓性ビーム1400の第2の端部412から内向きに延在する例示的な第2の直線的なセグメント1416、及び第2の複合材積層板1406の第1の直線的なセグメント1414と第2の直線的なセグメント1416の間で延在する例示的な湾曲したセグメント1418を含む。
図14の例示的な実施例では、第1の複合材積層板1404の湾曲したセグメント1412が、下向きの凹形状を有し、第2の複合材積層板1404の湾曲したセグメント1418が、上向きの凹形状を有する。第1の複合材積層板1404の湾曲したセグメント1412及び/又は第2の複合材積層板1406の湾曲したセグメント1418は、
図14の可撓性ビーム1400の曲がり位置を画定する。
【0065】
[0083]
図14の例示的な実施例では、第2の複合材積層板1406の湾曲したセグメント1418が、第1の複合材積層板1404の湾曲したセグメント1412と位置合わせ(例えば、垂直方向に位置合わせ)されている。他の実施例では、第2の複合材積層板1406の湾曲したセグメント1418が、第1の複合材積層板1404の湾曲したセグメント1412からオフセットされてよい(例えば、垂直方向に位置合わせされなくてよい)。
図14の例示的な実施例では、第1の複合材積層板1404と第2の複合材積層板1406が、それぞれ、単一の湾曲したセグメントを含む。他の実施例では、第1の複合材積層板1404及び/又は第2の複合材積層板1406が、第1の複合材積層板1404内に含まれる湾曲したセグメントの数が、第2の複合材積層板1406内に含まれる湾曲したセグメントの数とは異なる場合の実施態様を含んで、異なる数(例えば、0、2、3など)の湾曲したセグメントを含んでよい。
【0066】
[0084]
図14の可撓性ビーム1400の構造的に調整可能なコア1402は、概して、
図4の可撓性ビーム400の構造的に調整可能なコア402に似ている例示的な第1の構成に構成されるように示されている。他の実施例では、
図14の構造的に調整可能なコア1402が、代替的に、概して、
図8から
図13に関連して上述された構造的に調整可能なコア402の第2、第3、第4、第5、第6、及び/又は第7の構成に似ているように構成されてよい。
図14の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1402が、例示的な第1の弾性コア部材1420、及び例示的な第2の弾性コア部材1422を含む。
【0067】
[0085]
図14の第1の弾性コア部材1420は、概して、第1の弾性コア部材1420のうちのそれぞれの間の間隔、及び第1の弾性コア部材1420のうちのそれぞれの第1の構造的外形に関して、
図4の第1の弾性コア部材414に似ている。
図14の第1の弾性コア部材1420は、
図14の第1の弾性コア部材1420のうちの全てが均一な高さではないという点で、
図4の第1の弾性コア部材414とは異なっている。例えば、
図14の第1の複合材積層板1404の湾曲したセグメント1412に位置合わせ(例えば、垂直方向に位置合わせ)された
図14の第1の弾性コア部材1420のうちのそれぞれは、
図14の第1の複合材積層板1404の第1の直線的なセグメント1408及び/又は第2の直線的なセグメント1410に位置合わせされた(例えば、垂直方向に位置合わせされた)
図14の第1の弾性コア部材1420のうちのそれぞれの高さと比べて増加された高さを有する。
【0068】
[0086] 同様に、
図14の第2の弾性コア部材1422は、概して、第2の弾性コア部材1422のうちのそれぞれの間の間隔、及び第2の弾性コア部材1422のうちのそれぞれの第2の構造的外形に関して、
図4の第2の弾性コア部材416に似ている。
図14の第2の弾性コア部材1422は、
図14の第2の弾性コア部材1422のうちの全てが均一な高さではないという点で、
図4の第2の弾性コア部材416とは異なっている。例えば、
図14の第2の複合材積層板1406の湾曲したセグメント1418に位置合わせ(例えば、垂直方向に位置合わせ)された
図14の第2の弾性コア部材1422のうちのそれぞれは、
図14の第2の複合材積層板1406の第1の直線的なセグメント1414及び/又は第2の直線的なセグメント1416に位置合わせされた(例えば、垂直方向に位置合わせされた)
図14の第2の弾性コア部材1422のうちのそれぞれの高さと比べて増加された高さを有する。
【0069】
[0087]
図15は、例示的な構造的に調整可能なコア1502を含む、第3の例示的な可撓性ビーム1500の断面図である。
図15の可撓性ビーム1500は、上述の
図4及び
図5の可撓性ビーム400の第1の複合材積層板404、第2の複合材積層板、406、第3の複合材積層板408、第1の端部410、及び第2の端部412を含む。
図15の可撓性ビーム1500の構造的に調整可能なコア1502は、上述の
図4及び
図5の構造的に調整可能なコア402の第1の弾性コア部材414及び第2の弾性コア部材416を含む。
【0070】
[0088]
図15の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1502が、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの間の間隔、第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれの間の間隔、第1の弾性コア部材414のうちのそれぞれの第1の構造的外形、及び第2の弾性コア部材416のうちのそれぞれの第2の構造的外形に関して、
図4の構造的に調整可能なコア402の第1の構成に適合する(例えば、同じ)例示的な第1の構成に構成されるように示されている。他の実施例では、
図15の構造的に調整可能なコア1502が、代替的に、
図8から
図13に関連して上述された構造的に調整可能なコア402の第2、第3、第4、第5、第6、及び/若しくは第7の構成のうちの何れかに似ているように構成されてよく、且つ/又は、
図14に関連した上述された可撓性ビーム1400の構造的に調整可能なコア1402の第1の構成に似ているように構成されてよい。
【0071】
[0089]
図4の可撓性ビーム400の構造的に調整可能なコア402と比べて、
図15の可撓性ビーム1500の構造的に調整可能なコア1502は、弾性コア部材のうちの様々な隣り合うものの間に配置され且つ/又はその間で延在するエラストメリック部材を更に含む。
図15の構造的に調整可能なコア1502のエラストメリック部材は、
図15の可撓性ビーム1500に、概して
図4の可撓性ビーム400には存在しない減衰能力を提供する。
【0072】
[0090]
図15の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1502が、例示的な第1のエラストメリック部材1504、及び例示的な第2のエラストメリック部材1506を含む。
図15の第1のエラストメリック部材1504のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア1502の第1の弾性コア部材414のうちの様々な隣り合うものの間に配置され且つ/又はその間で延在する。例えば、
図15の第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第1のもの1508は、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第2のもの1510から間隔を空けられ且つ隣り合い、第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの1510は、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第3のもの1512から間隔を空けられ且つ隣り合い、第1の弾性コア部材414のうちの第3のもの1512は、第1の弾性コア部材414のうちの例示的な第4のもの1514から間隔を空けられ且つ隣り合う。第1のエラストメリック部材1504のうちの例示的な第1のもの1516は、第1の弾性コア部材414のうちの第1のもの1508と第2のもの1510の間に配置され且つ/又はその間で延在し、第1のエラストメリック部材1504のうちの第2のもの1518は、第1の弾性コア部材414のうちの第3のもの1512と第4のもの1514の間に配置され且つ/又はその間で延在する。
【0073】
[0091]
図15の例示的な実施例では、
図15の第1の弾性コア部材414のうちの第2のもの1510と第3のもの1512の間に位置付けられた空間が、第1のエラストメリック部材1504の何れかによって占められていない。
図15で更に示されているように、
図15の第1のエラストメリック部材1504のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア1502の第1の弾性コア部材414のうちの一対の隣り合うものの1つ置きの間に配置され且つ/又はその間で延在する。他の実施例では、
図15の第1のエラストメリック部材1504のうちのそれぞれが、構造的に調整可能なコア1502の第1の弾性コア部材414のうちの隣り合うものの異なる間隔(例えば、各一対、2つ置きの一対、3つ置きの一対、無作為に位置付けられた一対)の間に配置されてよく且つ/又はその間で延在してよい。
【0074】
[0092]
図15の第2のエラストメリック部材1506のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア1502の第2の弾性コア部材416のうちの様々な隣り合うものの間に配置され且つ/又はその間で延在する。例えば、
図15の第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第1のもの1520は、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第2のもの1522から間隔を空けられ且つ隣り合い、第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの1522は、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第3のもの1524から間隔を空けられ且つ隣り合い、第2の弾性コア部材416のうちの第3のもの1524は、第2の弾性コア部材416のうちの例示的な第4のもの1526から間隔を空けられ且つ隣り合う。第2エラストメリック部材1506のうちの例示的な第1のもの1528は、第2の弾性コア部材416のうちの第1のもの1520と第2のもの1522の間に配置され且つ/又はその間で延在し、第2のエラストメリック部材1506のうちの第2のもの1530は、第2の弾性コア部材416のうちの第3のもの1524と第4のもの1526の間に配置され且つ/又はその間で延在する。
【0075】
[0093]
図15の例示的な実施例では、
図15の第2の弾性コア部材416のうちの第2のもの1522と第3のもの1524の間に位置付けられた空間が、第2のエラストメリック部材1506の何れかによって占められていない。
図15で更に示されているように、
図15の第2のエラストメリック部材1506のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア1502の第2の弾性コア部材416のうちの一対の隣り合うものの1つ置きの間に配置され且つ/又はその間で延在する。他の実施例では、
図15の第2のエラストメリック部材1506のうちのそれぞれが、構造的に調整可能なコア1502の第2の弾性コア部材416のうちの隣り合うものの異なる間隔(例えば、各一対、2つ置きの一対、3つ置きの一対、無作為に位置付けられた一対)の間に配置されてよく且つ/又はその間で延在してよい。
図15の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1502の第2のエラストメリック部材1506のうちのそれぞれが、構造的に調整可能なコア1502の第1のエラストメリック部材1504のうちのそれぞれに位置合わせ(例えば、垂直方向に位置合わせ)されている。他の実施例では、構造的に調整可能なコア1502の第2のエラストメリック部材1506が、構造的に調整可能なコア1502の第1のエラストメリック部材1504からオフセットされてよい(例えば、垂直方向に位置合わせされなくてよい)。
【0076】
[0094]
図16は、エラストメリックベアリング1602を有する既知の航空機のローター1600の斜視図である。
図16のエラストメリックベアリング1602は、第1の環1604(例えば、内側環)、第1の環1604を囲む第2の環1606(例えば、外側環)、及びエラストメリックベアリング1602の内側環1604と外側環1606の間の空間を満たすエラストメリック部材1608を含む。
【0077】
[0095]
図17は、例示的な構造的に調整可能なコア1702を含む、例示的なハイブリッドエラストメリックベアリング1700の断面図である。
図17のハイブリッドエラストメリックベアリング1700は、例示的な第1の環1704(例えば、内側環)、及び第1の環1704を囲む例示的な第2の環1706(例えば、外側環)を更に含む。
図17の第1の環1704は、例示的な内側表面1708、及び内側表面1708の反対側に位置付けられた例示的な外側表面1710を含む。
図17の第2の環1706は、例示的な内側表面1712、及び内側表面1712の反対側に位置付けられた例示的な外側表面1714を含む。
【0078】
[0096]
図17の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1702が、第1の環1704の外側表面1710の周囲に配置され且つ/又はその周囲で互いから間隔を空けられた例示的な弾性コア部材1716を含む。
図17の弾性コア部材1716のそれぞれは、
図17の第1の環1704の外側表面1710から径方向外向きに、
図17の第2の環1706の内側表面1712まで延在する。
図17の弾性コア部材1716のそれぞれは、第1の環1704の外側表面1710に連結された例示的な第1の端部1718、及び第1の端部1718の反対側に位置付けられ且つ第2の環1706の内側表面1712に連結された例示的な第2の端部1720を含む。
図17の例示的な実施例では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれが、上述された
図6の弾性コアベース要素600の2つによって実装される。他の実施例では、
図17の弾性コア部材1716のうちの1以上が、種々の数(例えば、1つ、3つ、4つなど)の弾性コアベース要素600によって実装されてよい。
【0079】
[0097] ある実施例では、第1の弾性コア部材1716のうちのそれぞれの第1の端部1718が、第1の環1704と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれの第1の端部1718が、第1の環1704の外側表面1710に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、上述された
図7のパイジョイント700)を介して、第1の環1704の外側表面1710に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、第1の環1704の外側表面1710に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、第1の環1704の外側表面1710に沿って第1の環1704と一体的に形成される。
【0080】
[0098] ある実施例では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれの第2の端部1720が、第2の環1706と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれの第2の端部1720が、第2の環1706の内側表面1712に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、上述された
図7のパイジョイント700)を介して、第2の環1706の内側表面1712に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、第2の環1706の内側表面1712に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、第2の環1706の内側表面1712に沿って第2の環1706と一体的に形成される。
【0081】
[0099]
図17の構造的に調整可能なコア1702は、第1の構成に構成されるように示されている。
図17で示されている構造的に調整可能なコア1702の第1の構成では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれが、
図17の第1の環1704の外側表面1710の周囲で、互いから均一に間隔を空けられている。他の実施例では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれの間の相対的な間隔が不均一であってよい。
図17の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1702の弾性コア部材1716のうちのそれぞれが、高さ、厚さ、及び曲率半径を含む、対応したそれぞれの構造的外形を有する。
図17で示されている構造的に調整可能なコア1702の第1の構成では、
図17の弾性コア部材1716の構造的外形が、互いに対して均一である。したがって、
図17の構造的に調整可能なコア1702の弾性コア部材1716のうちのそれぞれが、構造的に調整可能なコア1702の弾性コア部材1716のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む構造的外形を有する。構造的に調整可能なコア1702の他の実施例及び/又は構成では、弾性コア部材1716のうちのそれぞれが、互いに対して異なる且つ/又は変動する構造的外形を有してよい。
【0082】
[0100]
図17の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1702が、構造的に調整可能なコア1702の弾性コア部材1716のうちの様々な隣り合うものの間に配置され且つ/又はその間で延在する、例示的なエラストメリック部材1722を更に含む。例えば、
図17の第1の弾性コア部材1716のうちの例示的な第1のもの1724は、弾性コア部材1716のうちの例示的な第2のもの1726から間隔を空けられ且つ隣り合い、弾性コア部材1716のうちの第2のもの1726は、弾性コア部材1716のうちの例示的な第3のもの1728から間隔を空けられ且つ隣り合い、弾性コア部材1716のうちの第3のもの1728は、弾性コア部材1716のうちの例示的な第4のもの1730から間隔を空けられ且つ隣り合う。エラストメリック部材1722のうちの例示的な第1のもの1732は、弾性コア部材1716のうちの第1のもの1724と第2のもの1726の間に配置され且つ/又はその間で延在し、エラストメリック部材1722のうちの第2のもの1734は、弾性コア部材1716のうちの第3のもの1728と第4のもの1730の間に配置され且つ/又はその間で延在する。
【0083】
[0101]
図17の例示的な実施例では、
図17の弾性コア部材1716のうちの第2のもの1726と第3のもの1728の間に位置付けられた空間が、エラストメリック部材1722の何れかによって占められていない。
図17で更に示されているように、
図17のエラストメリック部材1722のうちのそれぞれは、構造的に調整可能なコア1702の弾性コア部材1716のうちの一対の隣り合うものの1つ置きの間に配置され且つ/又はその間で延在する。他の実施例では、
図17のエラストメリック部材1722のうちのそれぞれが、構造的に調整可能なコア1702の弾性コア部材1716のうちの隣り合うものの異なる間隔(例えば、各一対、2つ置きの一対、3つ置きの一対、無作為に位置付けられた一対)の間に配置されてよく且つ/又はその間で延在してよい。
【0084】
[0102]
図18は、既知の非ガス圧(例えば、空気を含まない)タイヤ1800の側面図である。
図18の非ガス圧タイヤ1800は、ハブ1802、リム1804、トレッド1806、及びスポーク1808を含む。リム1804は、ハブ1802を囲み、トレッド1806は、リム1804を囲む。スポーク1808のうちのそれぞれは、ハブ1802からリム1804へ径方向外向きに延在する。トレッド1806、リム1804、及びスポーク1808は、
図18の非ガス圧タイヤ1800が環境を横断する際に、非ガス圧タイヤのトレッド1806が物体と接触したことに応じて、径方向内向きに(例えば、ハブ1802に向けて)撓み且つ/又は変形し得る。トレッド1806、リム1804、及びスポーク1808は、引き続いて、それらの通常の(例えば、撓んでいない且つ/又は変形していない)形状に戻り得る。
【0085】
[0103]
図19は、例示的な構造的に調整可能なコア1902を含む、例示的な非ガス圧(例えば、空気を含まない)タイヤ1900の側面図である。
図19の非ガス圧タイヤ1900は、例示的なハブ1904、ハブ1904を囲む例示的なリム1906、及びリム1906を囲む例示的なトレッド1908を更に含む。
図19のハブ1904は、例示的な内側表面1910、及び内側表面1910の反対側に位置付けられた例示的な外側表面1912を含む。
図19のリム1906は、例示的な内側表面1914、及び内側表面1914の反対側に位置付けられた例示的な外側表面1916を含む。
【0086】
[0104]
図19の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1902が、ハブ1904の外側表面1912の周囲に配置され且つ/又はその周囲で互いから間隔を空けられた例示的な弾性コア部材1918を含む。
図19の弾性コア部材1918のそれぞれは、
図19のハブ1904の外側表面1912から径方向外向きに、
図19のリム1906の内側表面1914まで延在する。
図19の弾性コア部材1918のそれぞれは、ハブ1904の外側表面1912に連結された例示的な第1の端部1920、及び第1の端部1920の反対側に位置付けられ且つリム1906の内側表面1914に連結された例示的な第2の端部1922を含む。
図19の例示的な実施例では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれが、上述された
図6の弾性コアベース要素600の2つによって実装される。他の実施例では、
図19の弾性コア部材1918のうちの1以上が、種々の数(例えば、1つ、3つ、4つなど)の弾性コアベース要素600によって実装されてよい。
【0087】
[0105] ある実施例では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれの第1の端部1920が、ハブ1904と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれの第1の端部1920が、ハブ1904の外側表面1912に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、上述された
図7のパイジョイント700)を介して、ハブ1904の外側表面1912に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、ハブ1904の外側表面1912に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、ハブ1904の外側表面1912に沿ってハブ1904と一体的に形成される。
【0088】
[0106] ある実施例では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれの第2の端部1922が、リム1906と一体的に(例えば、単一のピース、接合部がない構造物として)形成される。他の実施例では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれの第2の端部1922が、リム1906の内側表面1914に沿って位置付けられた対応するパイジョイント(例えば、上述された
図7のパイジョイント700)を介して、リム1906の内側表面1914に連結される。あるそのような実施例では、パイジョイントが、リム1906の内側表面1914に接合され且つ/又は機械的に締結される。他のそのような実施例では、パイジョイントが、リム1906の内側表面1914に沿ってリム1906と一体的に形成される。
【0089】
[0107]
図19の構造的に調整可能なコア1902は、第1の構成に構成されるように示されている。
図19で示されている構造的に調整可能なコア1902の第1の構成では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれが、
図19のハブ1904の外側表面1912の周囲で、互いから均一に間隔を空けられている。他の実施例では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれの間の相対的な間隔が不均一であってよい。
図19の例示的な実施例では、構造的に調整可能なコア1902の弾性コア部材1918のうちのそれぞれが、高さ、厚さ、及び曲率半径を含む、対応したそれぞれの構造的外形を有する。
図19で示されている構造的に調整可能なコア1902の第1の構成では、
図19の弾性コア部材1918の構造的外形が、互いに対して均一である。したがって、
図19の構造的に調整可能なコア1902の弾性コア部材1918のうちのそれぞれが、構造的に調整可能なコア1902の弾性コア部材1918のうちの他のものに対して適合する(例えば、同じ)高さ、厚さ、及び曲率半径を含む構造的外形を有する。構造的に調整可能なコア1902の他の実施例及び/又は構成では、弾性コア部材1918のうちのそれぞれが、互いに対して異なる且つ/又は変動する構造的外形を有してよい。
【0090】
[0108] 以上のことから、本開示の構造的に調整可能なコアは、所望の動作性能(例えば、剛性、撓みなど)に基づいて、調整、構成、カスタマイズ、且つ/又は最適化され得る、構成要素並びに/又は構造物(例えば、航空機の構成要素及び/若しくは構造物)の製作を可能にする、新しく実現可能な設計空間を容易にすることが、理解されよう。上述された既知の可撓性ビームの構成要素とは異なり、本開示の構造的に調整可能なコアは、適切な弦方向及びスパン方向の剛性を維持する一方で、比較的大きい程度及び/又は範囲の垂直撓み(フラッピング)を好適に可能にする可撓性ビームを実装するために使用され得る。本開示の構造的に調整可能なコアによって提供される増加された垂直撓みの程度及び/範囲は、有利なことに、航空機のローターに関連付けられた抵抗(例えば、航空機のローターの回転するブレードに関連付けられた抵抗)の程度及び/又は範囲を低減させ、更に有利なことに、航空機のローターに関連付けられた保守の程度及び/又は範囲も低減させる。本開示の構造的に調整可能なコアは、有利なことに、例えば、上述の開示された可撓性ビーム、ハイブリッドエラストメリックベアリング、及び非ガス圧タイヤを含む、様々な構成要素及び/又は構造物内に実装され得る。
【0091】
[0109] ある実施例では、ローターブレードをローターハブに連結するための可撓性ビームが開示される。幾つかの開示される実施例では、可撓性ビームが、第1の複合材積層板、第2の複合材積層板、第3の複合材積層板、第1の弾性コア部材、及び第2の弾性コア部材を備える。幾つかの開示される実施例では、第1の複合材積層板が、可撓性ビームの第1の外板を形成する。幾つかの開示される実施例では、第2の複合材積層板が、第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ、可撓性ビームの第2の外板を形成する。幾つかの開示される実施例では、第3の複合材積層板が、第1の複合材積層板と第2の複合材積層板の間に位置付けられる。幾つかの開示される実施例では、第1の弾性コア部材が、第1の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。幾つかの開示される実施例では、第2の弾性コア部材が、第2の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。
【0092】
[0110] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、対応するそれぞれのパイジョイントを介して第1の複合材積層板に連結される。
【0093】
[0111] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1のセグメント、第2のセグメント、及び第3のセグメントを含む。ある開示される実施例では、第1のセグメントが、第1の高さ及び第1の厚さを有する。ある開示される実施例では、第2のセグメントが、第1のセグメントから、第1及び第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する。ある開示される実施例では、第2のセグメントが、第2の高さ及び第2の厚さを有する。ある開示される実施例では、第3のセグメントが、第2のセグメントから、第2及び第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する。ある開示される実施例では、第3のセグメントが、第3の高さ及び第3の厚さを有する。
【0094】
[0112] ある開示される実施例では、第1の高さが第2の高さより大きく、第3の高さが第1の高さより大きい。
【0095】
[0113] ある開示される実施例では、第1の厚さ、第2の厚さ、及び第3の厚さが、互いに対して実質的に等しい。
【0096】
[0114] ある開示される実施例では、第1の曲率半径が、第2の曲率半径と実質的に等しい。
【0097】
[0115] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから均一に間隔を空けられている。
【0098】
[0116] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちの第1のものが、第1の距離だけ、第1の弾性コア部材のうちの第2のものから間隔を空けられ、第1の弾性コア部材のうちの第2のものが、第1の距離より長い第2の距離だけ、第1の弾性コア部材のうちの第3のものから間隔を空けられている。
【0099】
[0117] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1の高さ、第1の厚さ、及び第1の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第1の構造的外形を有する。ある開示される実施例では、第2の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第2の高さ、第2の厚さ、及び第2の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第2の構造的外形を有する。
【0100】
[0118] ある開示される実施例では、第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形が、第1の構造的外形に適合する。
【0101】
[0119] ある開示される実施例では、第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形の第2の高さが、第1の構造的外形の第1の高さとは異なる。
【0102】
[0120] ある開示される実施例では、第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形の第2の厚さが、第1の構造的外形の第1の厚さとは異なる。
【0103】
[0121] ある開示される実施例では、第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、第2の構造的外形の第2の曲率半径が、第1の構造的外形の第1の曲率半径とは異なる。
【0104】
[0122] ある開示される実施例では、第1の厚さのうちの第1のものが、第1の厚さのうちの第2のものとは異なる。
【0105】
[0123] ある開示される実施例では、第1の曲率半径のうちの第1のものが、第1の曲率半径のうちの第2のものとは異なる。
【0106】
[0124] ある開示される実施例では、第1の複合材積層板が、第1の直線的なセグメント、第2の直線的なセグメント、及び、第1の直線的なセグメントと第2の直線的なセグメントの間で延在する、下向きの凹部セグメントを含む。ある開示される実施例では、第2の複合材積層板が、第3の直線的なセグメント、第4の直線的なセグメント、及び、第3の直線的なセグメントと第4の直線的なセグメントの間で延在する、上向きの凹部セグメントを含む。ある開示される実施例では、下向きの凹部セグメントと上向きの凹部セグメントが、可撓性ビームの曲がり位置を画定するように構成されている。
【0107】
[0125] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちの第1のものが、第1の弾性コア部材のうちの第2のものから間隔を空けられ、第1の弾性コア部材のうちの第2のものが、第1の弾性コア部材のうちの第3のものから間隔を空けられ、第1の弾性コア部材のうちの第3のものが、第1の弾性コア部材のうちの第4のものから間隔を空けられている。ある開示される実施例では、可撓性ビームが、第1の弾性コア部材のうちの第1のものと第2のものとの間で延在する第1のエラストメリック部材、及び第1の弾性コア部材のうちの第3のものと第4のものとの間で延在する第2のエラストメリック部材を更に含む。
【0108】
[0126] ある実施例では、装置が開示される。ある開示される実施例では、装置が、第1の複合材積層板、第2の複合材積層板、第3の複合材積層板、第1の弾性コア部材、及び第2の弾性コア部材を備える。ある開示される実施例では、第1の複合材積層板が、第1の外板を形成する。ある開示される実施例では、第2の複合材積層板が、第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ、第2の外板を形成する。ある開示される実施例では、第3の複合材積層板が、第1の複合材積層板と第2の複合材積層板の間に位置付けられる。ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材が、第1の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。ある開示される実施例では、第2の弾性コア部材が、第2の複合材積層板と第3の複合材積層板の間で延在する。
【0109】
[0127] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、対応するそれぞれのパイジョイントを介して第1の複合材積層板に連結される。
【0110】
[0128] ある開示される実施例では、第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1のセグメント、第2のセグメント、及び第3のセグメントを含む。ある開示される実施例では、第1のセグメントが、第1の高さ及び第1の厚さを有する。ある開示される実施例では、第2のセグメントが、第1のセグメントから、第1及び第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する。ある開示される実施例では、第2のセグメントが、第2の高さ及び第2の厚さを有する。ある開示される実施例では、第3のセグメントが、第2のセグメントから、第2及び第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する。ある開示される実施例では、第3のセグメントが、第3の高さ及び第3の厚さを有する。
【0111】
[0129] ある実施例では、ハイブリッドエラストメリックベアリングが開示される。ある開示される実施例では、ハイブリッドエラストメリックベアリングが、第1の環、第2の環、弾性コア部材、第1のエラストメリック部材、及び第2のエラストメリック部材を備える。ある開示される実施例では、第2の環が、第1の環を囲む。ある開示される実施例では、弾性コア部材が、第1の環の周囲に配置され、第1の環から第2の環へ径方向外向きに延在する。ある開示される実施例では、弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから間隔を空けられ、第1のセグメント、第2のセグメント、及び第3のセグメントを含む。ある開示される実施例では、第2のセグメントが、第1のセグメントから、第1及び第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する。ある開示される実施例では、第3のセグメントが、第2のセグメントから、第2及び第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する。ある開示される実施例では、第1のエラストメリック部材が、弾性コア部材の第1の隣り合うものの間で延在する。ある開示される実施例では、第2のエラストメリック部材が、弾性コア部材の第2の隣り合うものの間で延在する。ある開示される実施例では、第2の隣り合うものが、第1の隣り合うものから間隔を空けられている。
【0112】
[0130] ある実施例では、非ガス圧タイヤが開示される。ある開示される実施例では、非ガス圧タイヤが、ハブ、リム、及び弾性コア部材を備える。ある開示される実施例では、リムが、ハブを囲む。ある開示される実施例では、弾性コア部材が、ハブの周囲に配置され、ハブからリムへ径方向外向きに延在する。ある開示される実施例では、弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから間隔を空けられ、第1のセグメント、第2のセグメント、及び第3のセグメントを含む。ある開示される実施例では、第2のセグメントが、第1のセグメントから、第1及び第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する。ある開示される実施例では、第3のセグメントが、第2のセグメントから、第2及び第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する。
【0113】
[0131] 更に、本開示は、以下の条項による実施例を備える。
条項1.
ローターブレードをローターハブに連結するための可撓性ビームであって、
前記可撓性ビームの第1の外板を形成する第1の複合材積層板、前記第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ且つ前記可撓性ビームの第2の外板を形成する第2の複合材積層板、前記第1の複合材積層板と前記第2の複合材積層板の間に位置付けられる第3の複合材積層板、前記第1の複合材積層板と前記第3の複合材積層板の間で延在する第1の弾性コア部材、及び前記第2の複合材積層板と前記第3の複合材積層板の間で延在する第2の弾性コア部材を備える、可撓性ビーム。
条項2.
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、対応するそれぞれのパイジョイントを介して前記第1の複合材積層板に連結されている、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項3.
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1の高さ及び第1の厚さを有する第1のセグメント、第2のセグメントであって、前記第1のセグメントから、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在し、第2の高さ及び第2の厚さを有する第2のセグメント、並びに、第3のセグメントであって、前記第2のセグメントから、前記第2のセグメントと前記第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在し、第3の高さ及び第3の厚さを有する第3のセグメントを含む、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項4.
前記第1の高さが前記第2の高さより大きく、前記第3の高さが前記第1の高さより大きい、条項3に記載の可撓性ビーム。
条項5.
前記第1の厚さ、前記第2の厚さ、及び前記第3の厚さが、互いに対して実質的に等しい、条項3に記載の可撓性ビーム。
条項6.
前記第1の曲率半径が、前記第2の曲率半径と実質的に等しい、条項3に記載の可撓性ビーム。
条項7.
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから均一に間隔を空けられている、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項8.
前記第1の弾性コア部材のうちの第1のものが、第1の距離だけ、前記第1の弾性コア部材のうちの第2のものから間隔を空けられ、前記第1の弾性コア部材のうちの前記第2のものが、前記第1の距離より長い第2の距離だけ、前記第1の弾性コア部材のうちの第3のものから間隔を空けられている、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項9.
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1の高さ、第1の厚さ、及び第1の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第1の構造的外形を有し、前記第2の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第2の高さ、第2の厚さ、及び第2の曲率半径を含む、対応したそれぞれの第2の構造的外形を有する、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項10.
前記第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形が、前記第1の構造的外形に適合する、条項9に記載の可撓性ビーム。
条項11.
前記第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形の前記第2の高さが、前記第1の構造的外形の前記第1の高さとは異なる、条項9に記載の可撓性ビーム。
条項12.
前記第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形の前記第2の厚さが、前記第1の構造的外形の前記第1の厚さとは異なる、条項9に記載の可撓性ビーム。
条項13.
前記第1の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形のうちのそれぞれが、均一であり、前記第2の構造的外形の前記第2の曲率半径が、前記第1の構造的外形の前記第1の曲率半径とは異なる、条項9に記載の可撓性ビーム。
条項14.
前記第1の厚さのうちの第1のものが、前記第1の厚さのうちの第2のものとは異なる、条項9に記載の可撓性ビーム。
条項15.
前記第1の曲率半径のうちの第1のものが、前記第1の曲率半径のうちの第2のものとは異なる、条項9に記載の可撓性ビーム。
条項16.
前記第1の複合材積層板が、第1の直線的なセグメント、第2の直線的なセグメント、及び前記第1の直線的なセグメントと前記第2の直線的なセグメントの間で延在する下向きの凹部セグメントを含み、前記第2の複合材積層板が、第3の直線的なセグメント、第4の直線的なセグメント、及び前記第3の直線的なセグメントと前記第4の直線的なセグメントの間で延在する上向きの凹部セグメントを含み、前記下向きの凹部セグメント及び前記上向きの凹部セグメントが、前記可撓性ビームの曲がり位置を画定するように構成されている、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項17.
前記第1の弾性コア部材のうちの第1のものが、前記第1の弾性コア部材のうちの第2のものから間隔を空けられ、前記第1の弾性コア部材のうちの前記第2のものが、前記第1の弾性コア部材のうちの第3のものから間隔を空けられ、前記第1の弾性コア部材のうちの前記第3のものが、前記第1の弾性コア部材のうちの第4のものから間隔を空けられ、前記可撓性ビームが、前記第1の弾性コア部材のうちの前記第1のものと前記第2のものの間で延在する第1のエラストメリック部材、及び前記第1の弾性コア部材のうちの前記第3のものと前記第4のものの間で延在する第2のエラストメリック部材を更に備える、条項1に記載の可撓性ビーム。
条項18.
第1の外板を形成する第1の複合材積層板、前記第1の複合材積層板の反対側に位置付けられ且つ第2の外板を形成する第2の複合材積層板、前記第1の複合材積層板と前記第2の複合材積層板の間に位置付けられる第3の複合材積層板、前記第1の複合材積層板と前記第3の複合材積層板の間で延在する第1の弾性コア部材、及び前記第2の複合材積層板と前記第3の複合材積層板の間で延在する第2の弾性コア部材を備える、装置。
条項19.
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、対応するそれぞれのパイジョイントを介して、前記第1の複合材積層板に連結されている、条項18に記載の装置。
条項20.
前記第1の弾性コア部材のうちのそれぞれが、第1の高さ及び第1の厚さを有する第1のセグメント、第2のセグメントであって、前記第1のセグメントから、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在し、第2の高さ及び第2の厚さを有する第2のセグメント、並びに、第3のセグメントであって、前記第2のセグメントから、前記第2のセグメントと前記第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在し、第3の高さ及び第3の厚さを有する第3のセグメントを含む、条項18に記載の装置。
条項21.
第1の環と、前記第1の環を囲む第2の環と、前記第1の環の周囲に配置され、前記第1の環から前記第2の環へ径方向外向きに延在する弾性コア部材であって、前記弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから間隔を空けられ、第1のセグメント、第2のセグメントであって、前記第1のセグメントから、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在し、第2の高さ及び第2の厚さを有する第2のセグメント、並びに、第3のセグメントであって、前記第2のセグメントから、前記第2のセグメントと前記第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在し、第3の高さ及び第3の厚さを有する第3のセグメントを含む、弾性コア部材と、前記弾性コア部材のうちの第1の隣り合うものの間で延在する第1のエラストメリック部材と、前記弾性コア部材のうちの第2の隣り合うものの間で延在する第2のエラストメリック部材であって、前記第2の隣り合うものが、前記第1の隣り合うものから間隔を空けられている、第2のエラストメリック部材とを備える、ハイブリッドエラストメリックベアリング。
条項22.
ハブと、前記ハブを囲むリムと、前記ハブの周囲に配置され、前記ハブから前記リムへ径方向外向きに延在する弾性コア部材であって、前記弾性コア部材のうちのそれぞれが、互いから間隔を空けられ、第1のセグメント、第2のセグメントであって、第1のセグメントから、前記第1のセグメントと前記第2のセグメントの間の第1の曲率半径によって規定される第1の方向に延在する第2のセグメント、及び、第3のセグメントであって、前記第2のセグメントから、前記第2のセグメントと前記第3のセグメントの間の第2の曲率半径によって規定される第2の方向に延在する第3のセグメントを含む、弾性コア部材とを備える、非ガス圧タイヤ。
【0114】
[0132] 本明細書では特定の例示的な方法、装置、及び製品が開示されるが、本特許出願の範囲はこれらに限定されるものではない。反対に、本特許出願は、本特許出願の特許請求の範囲内に公正に当てはまる全ての方法、装置、及び製品を包含する。