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特許7475443サイドリンクCSI報告制御方法、サイドリンクCSI報告方法及び関連機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】サイドリンクCSI報告制御方法、サイドリンクCSI報告方法及び関連機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/10 20090101AFI20240419BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240419BHJP
   H04W 72/40 20230101ALI20240419BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W92/18
H04W72/40
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2022525900
(86)(22)【出願日】2020-11-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-04
(86)【国際出願番号】 CN2020126667
(87)【国際公開番号】W WO2021088910
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-05-02
(31)【優先権主張番号】201911078551.9
(32)【優先日】2019-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】▲鮑▼ ▲ウェイ▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ ▲曉▼▲東▼
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第110380828(CN,A)
【文献】Huawei, HiSilicon,Sidelink CSI[online],3GPP TSG RAN WG1 #98 R1-1909438,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_98/Docs/R1-1909438.zip>,2019年08月17日
【文献】Ericsson,On support of SL CSI report[online],3GPP TSG RAN WG2 #106 R2-1907350,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_106/Docs/R2-1907350.zip>,2019年05月02日
【文献】CATT,Discussion on physical layer procedures in NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG1 #95 R1-1812618,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_95/Docs/R1-1812618.zip>,2018年11月03日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンク伝送の送信端に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法であって、
サイドリンクCSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信することと、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信することとを含み、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信することの前に、前記方法は、
前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記受信端に送信することをさらに含み、
前記第二の制御シグナリングは、サイドリンクを区別するための第二の指示情報を含み、
前記第二の指示情報は、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)と、伝送タイプ(cast type)と、のうちの少なくとも1つを含む、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法。
【請求項2】
前記第二の指示情報は、さらに、宛先識別子(destination ID)を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前述した、PC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信することの前に、前記方法は、
予め配置される情報又はプロトコルによる約定に基づいて、前記サイドリンクCSI配置情報を決定すること、又は
ネットワーク機器によって送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信することをさらに含み、
前述した、ネットワーク機器によって送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信することは、
ネットワーク機器によって専用無線リソース制御RRCシグナリング又はシステム情報ブロックSIBを介して送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信することの後、前記方法は、
ネットワーク機器によって送信されるUuインターフェース伝送パラメータ配置に基づいて、ターゲットリソース上で前記ネットワーク機器に前記ターゲットCSIを転送することをさらに含み、
前記ターゲットリソースは、
予め周期的に割り当てられるリソースと、
ネットワーク機器によって第一の制御シグナリングを介して指示されるリソースであって、前記第一の制御シグナリングは、レイヤ1又はメディアアクセスコントロールMACシグナリングであるリソースと、
上りリンクスケジューリング要求のリソースと、のうちのいずれか一つである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングであり、
前記第二の制御シグナリングは、さらに、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の指示情報は、論理チャネル識別子(Logical Channel Identifier、LCID)、メディアアクセスコントロール制御ユニットペイロード(MAC CE payload)におけるフィールドのうちの1つを含み、
前記報告の測定範囲は、セル、周波数ポイント、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)、リソースプールのうちの少なくとも1つを含み、
前記半永続的配置識別子は、半永続的報告をアクティブ化又は非アクティブ化するように指示するためのものであり、
又は、 前記第二の制御シグナリングは、さらに、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記報告の測定範囲は、セル、周波数ポイント、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)、リソースプールのうちの少なくとも1つを含み、
前記第三の指示情報は、具体的なトリガー情報を指示する、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前述した、第二の制御シグナリングを前記受信端に送信することは、
ネットワーク機器によって送信される第二の制御シグナリングを受信することと、
前記受信端に前記第二の制御シグナリングを転送することとを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
サイドリンク伝送の受信端に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法であって、
サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信することであって、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクCSI配置情報を付帯していることと、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告することとを含み、
前記方法は、
前記送信端によって送信される第二の制御シグナリングを受信することさらに含み、前記第二の制御シグナリングは、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するためのものであり、
前記第二の制御シグナリングは、サイドリンクを区別するための第二の指示情報を含み、
前記第二の指示情報は、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)と、伝送タイプ(cast type)と、のうちの少なくとも1つを含む、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法。
【請求項8】
前記第二の指示情報は、さらに、宛先識別子(destination ID)を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前述した、前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告することは、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前述した、ターゲットCSIを報告することを決定することと、
前記サイドリンクCSI配置情報による指示又は前記第二の制御シグナリングによる指示に応じて、前記送信端に前記ターゲットCSIを報告することとを含み、
前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングであり、
前記第二の制御シグナリングは、さらに、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記第一の指示情報は、論理チャネル識別子(Logical Channel Identifier、LCID)、メディアアクセスコントロール制御ユニットペイロード(MAC CE payload)におけるフィールドのうちの1つを含み、
前記報告の測定範囲は、セル、周波数ポイント、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)、リソースプールのうちの少なくとも1つを含み、
前記半永続的配置識別子は、半永続的報告をアクティブ化又は非アクティブ化するように指示するためのものであり、
又は、
前記第二の制御シグナリングは、さらに、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含み、
前記報告の測定範囲は、セル、周波数ポイント、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)、リソースプールのうちの少なくとも1つを含み、
前記第三の指示情報は、具体的なトリガー情報を指示する、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
ネットワーク機器に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法であって、
サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクCSI配置情報を送信することを含み、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものであり、
前記方法は、
前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記送信端に送信することをさらに含み、
前記第二の制御シグナリングは、サイドリンクを区別するための第二の指示情報を含み、
前記第二の指示情報は、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)と、伝送タイプ(cast type)と、のうちの少なくとも1つを含む、サイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法。
【請求項11】
サイドリンク伝送の送信端である端末であって、
サイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信するための第一の送信モジュールと、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信するための第一の受信モジュールとを含み、

前記第一の送信モジュールはさらに、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記受信端に送信するために用いられ、
前記第二の制御シグナリングは、サイドリンクを区別するための第二の指示情報を含み、
前記第二の指示情報は、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)と、伝送タイプ(cast type)と、のうちの少なくとも1つを含む、端末。
【請求項12】
サイドリンク伝送の受信端である端末であって、
サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信するための第二の受信モジュールであって、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を付帯している第二の受信モジュールと、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告するための第二の送信モジュールとを含み、
前記端末は、
前記送信端によって送信される第二の制御シグナリングを受信するための第二の決定モジュールをさらに含み、前記第二の制御シグナリングは、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するためのものであり、
前記第二の制御シグナリングは、サイドリンクを区別するための第二の指示情報を含み、
前記第二の指示情報は、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)と、伝送タイプ(cast type)と、のうちの少なくとも1つを含む、端末。
【請求項13】
ネットワーク機器であって、
サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を送信するための第三の送信モジュールを含み、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものであり、
前記第三の送信モジュールはさらに、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記送信端に送信するために用いられ、
前記第二の制御シグナリングは、サイドリンクを区別するための第二の指示情報を含み、
前記第二の指示情報は、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)と、伝送タイプ(cast type)と、のうちの少なくとも1つを含む、ネットワーク機器。
【請求項14】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項1~6のいずれか1項に記載のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法におけるステップを実現させるか、又は、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項7~9のいずれか1項に記載のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法におけるステップを実現させる、端末。
【請求項15】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、請求項10に記載のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法におけるステップを実現させる、ネットワーク機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年11月6日に中国で提出された中国特許出願番号No.201911078551.9の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に関し、特にサイドリンクチャネル状態情報(Channel State Information)、CSI報告制御方法、サイドリンクCSI報告方法及び関連機器に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術におけるV2Xサイドリンク(sidelink)伝送では、ブロードキャスト業務を主としており、且つPC5無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングによるサポートが欠けているため、CSIの報告を行うことができない。それによってリンク状態情報を取得できず、送信パラメータを選択する時に、実際のリンク状況に基づいて選択を行うことができず、リソース浪費又は伝送失敗の問題が発生しやすいことによって、サイドリンク伝送の伝送効率が比較的に低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、サイドリンク伝送の伝送効率が比較的に低いという問題を解決するためのサイドリンクCSI報告制御方法、サイドリンクCSI報告方法及び関連機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の方面によれば、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の送信端に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法を提供する。前記方法は、
サイドリンクCSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信することと、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信することとを含む。
【0005】
第二の方面によれば、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の受信端に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法をさらに提供する。前記方法は、
サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信することであって、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクCSI配置情報を付帯していることと、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告することとを含む。
【0006】
第三の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法をさらに提供する。この方法は、
サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクCSI配置情報を送信することを含み、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものである。
【0007】
第四の方面によれば、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の送信端である端末をさらに提供する。前記端末は、
サイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信するための第一の送信モジュールと、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信するための第一の受信モジュールとを含む。
【0008】
第五の方面によれば、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の受信端である端末をさらに提供する。前記端末は、
サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信するための第二の受信モジュールであって、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を付帯している第二の受信モジュールと、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告するための第二の送信モジュールとを含む。
【0009】
第六の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。前記ネットワーク機器は、
サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を送信するための第三の送信モジュールを含み、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものである。
【0010】
第七の方面によれば、本開示の実施例は、端末をさらに提供する。前記端末は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記サイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法におけるステップを実現させるか、又は、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記サイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法におけるステップを実現させる。
【0011】
第八の方面によれば、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。前記ネットワーク機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラムとを含み、前記プログラムが前記プロセッサによって実行される時、上記サイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法におけるステップを実現させる。
【0012】
第九の方面によれば、本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記サイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法におけるステップを実現させるか、又は、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記サイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法におけるステップを実現させる。
【発明の効果】
【0013】
本開示の実施例では、送信端は、PC5 RRCメッセージを利用して、受信端にサイドリンクCSI配置情報を送信することによって、サイドリンクのCSI報告に対して配置を行っており、受信端は、このCSI配置情報に基づき、送信端にターゲットCSIを報告することができる。このように、サイドリンクがCSI報告をサポートできるようにすることによって、送信パラメータを選択する時、実際のリンク状況に基づいて選択を行うことができ、さらに、送信の成功率を向上させる上で、リソースオーバーヘッドを同時に低減させる。そのため、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の伝送効率を向上させた。
【0014】
本開示の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本開示の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、ただ本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、それらの添付図面に基づき、他の添付図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。
図2】本開示の実施例によるサイドリンクCSI報告制御方法のフローチャートのその一である。
図3】本開示の実施例によるサイドリンクCSI報告方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例によるサイドリンクCSI報告制御方法のフローチャートのその二である。
図5】本開示の実施例による端末の構造図のその一である。
図6】本開示の実施例による端末の構造図のその二である。
図7】本開示の実施例によるネットワーク機器の構造図である。
図8】本開示の実施例による端末の構造図のその三である。
図9】本開示の実施例による別のネットワーク機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本開示の実施例における添付図面を結び付けながら、本開示の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本開示の一部の実施例であり、全部の実施例ではない。本開示における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0017】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「含む」及びそれらの任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、例えば、一連のステップ又はユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明瞭にリストアップされているそれらのステップ又はユニットに限らず、明瞭にリストアップされていない又はそれらのプロセス、方法、製品又は機器に固有の他のステップ又はユニットを含んでもよい。なお、明細書と特許請求の範囲において使用された「及び/又は」は、接続された対象の少なくともそのうちの一つを表し、例えばA及び/又はBは、単独のA、単独のB、及びAとBとの組み合わせの3つのケースを含むことを表す。
【0018】
本開示の実施例では、「例示的」又は「例えば」などの用語は、例、例証、又は説明として表すために用いられる。本開示の実施例において「例示的」又は「例えば」と記述される任意の実施例又は設計方案は、他の実施例又は設計方案より好ましいか、又はより優位性があると解釈されるべきではない。正確に言うと、「例示的」又は「例えば」などの用語を使用することは、関連する概念を具体的な方式で示すことを意図する。
【0019】
以下では、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を紹介する。本開示の実施例によるサイドリンクCSI報告制御方法、サイドリンクCSI報告方法及び関連機器は、無線通信システムに適用することができる。この無線通信システムは、5Gシステム、又は進化型長期的進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)システム、又は後続の進化通信システムであってもよい。
【0020】
図1を参照すると、図1は、本開示の実施例の応用可能なネットワークシステムの構造図である。図1に示すように、第一の端末11と、第二の端末12と、ネットワーク機器13とを含み、そのうち、第一の端末11と第二の端末12は、ユーザ端末又は他の端末側機器、例えば、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、又はウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末側機器であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、第一の端末11と第二の端末12の具体的なタイプを限定しない。上記ネットワーク機器は、5G基地局、又はそれ以降のバージョンの基地局、又は他の通信システムにおける基地局であってもよく、又はノードB、進化ノードB、又は送受信ポイント(Transmission Reception Point、TRP)、又はアクセスポイント(Access Point、AP)、又は当分野におけるその他の用語と呼ばれ、同じ技術的効果を達成する限り、前記ネットワーク機器は、特定の技術用語に限られない。また、上記ネットワーク機器は、マスタノード(Master Node、MN)、又はセカンダリノード(Secondary Node、SN)であってもよい。説明すべきことは、本開示の実施例では、5G基地局のみを例にするが、ネットワーク機器の具体的なタイプを限定しない。
【0021】
選択的に、図1では、第一の端末11から第二の端末12へのサイドリンク伝送に対して、上記第一の端末11は、サイドリンク伝送の送信端であり、上記第二の端末12は、サイドリンク伝送の受信端である。無論、他のサイドリンク伝送において、第一の端末11はさらに、他のサイドリンク伝送の受信端としてもよい。
【0022】
図2を参照すると、図2は、本開示の実施例によるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法のフローチャートである。この方法は、サイドリンク伝送の送信端に用いられ、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0023】
ステップ201、サイドリンクCSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信する。
【0024】
ステップ202、前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信する。
【0025】
本開示の実施例では、サイドリンク伝送において、伝送のリソースは、ネットワーク機器によってスケジュリングされて割り当てられてもよく、送信端によってリソースを自律的に選択してもよい。一回のサイドリンク伝送において、送信端は、送信パラメータを決定し、データを受信端に送信し、データにはリファレンス信号が付帯されてもよく、受信端は、リファレンス信号の測定結果と他のCSIをターゲットCSIとして送信端に報告することができ、送信端は、報告されたターゲットCSIに基づいて、送信パラメータをより良く調整することによって、それによって送信の成功率とリソース効率を向上させることができる。
【0026】
そのうち、上記受信端によるターゲットCSIの報告は、周期的報告、半永続的報告又は非周期的報告などであってもよく、ここでさらに限定しない。
【0027】
PC5接続では、UuインターフェースのようにPC5 RRC接続確立と状態メンテナンスプロセス、PC5シグナリングプロセスを厳格にメンテナンスすることがなく、現在では、能力インタラクションと配置情報を主とする。そのため、本実施例では、CSI配置情報を付帯するシグナリングは、比較的に適切なシグナリングとして、PC5 RRC配置又は再配置シグナリングであってもよい。理解すべきことは、上記CSI配置情報は、単独に送信されてもよく、他の配置と共に送信されてもよく、ここでさらに限定しない。
【0028】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、
CSI報告内容、例えば、チャネル品質指示(Channel quality indicator、CQI)とプリコーディング行列指示(Precoding matrix indicator、PMI)などと、
CSI報告方式、例えば、周期的報告、半永続的報告及び非周期的報告などと、
CSI報告数、例えば、測定されるリファレンス信号粒度であって、ブロードバンド、ナローバンド及び複数の測定値などを含むものと、
CSI報告のリソース位置と、のうちの少なくとも一つを含み、周期的報告又は半永続的報告であれば、報告の周期及びオフセット量と一致し、受信端に対して一定の報告リソースを早期に予め割り当ててもよく、受信端は、直接にこのリソースを用いて報告を行い、リソース要求及びセンシング(sensing)などのプロセスを回避した。
【0029】
本開示の実施例では、送信端は、PC5 RRCメッセージを利用して、受信端にサイドリンクCSI配置情報を送信することによって、サイドリンクのCSI報告に対して配置を行っており、受信端は、このCSI配置情報に基づき、送信端にターゲットCSIを報告することができる。このように、サイドリンクがCSI報告をサポートできるようにすることによって、送信パラメータを選択する時、実際のリンク状況に基づいて選択を行うことができ、さらに、送信の成功率を向上させる上で、リソースオーバーヘッドを同時に低減させる。そのため、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の伝送効率を向上させた。
【0030】
選択的に、上記CSI配置情報の決定方式は、複数種類を含んでもよく、例えば、プロトコルによって約定され、又は、予め配置される情報に基づいて決定されてもよく、さらに、直接にネットワーク機器によって配置されてもよい。言い換えれば、本開示の実施例では、上記ステップ201を実行する前に、この方法は、
予め配置される情報又はプロトコルによる約定に基づいて、前記サイドリンクCSI配置情報を決定すること、又は
ネットワーク機器によって送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信することをさらに含む。
【0031】
一実施例では、上記予め配置される情報は、サイドリンクCSI配置情報を決定するためのルール又はポリシーであってもよく、具体的には、業務レイヤによる伝達によって取得されてもよく、送信端によって接続状態の時に取得されてもよい。別の実施例では、予め配置される情報はさらに、送信端によって接続状態の時に取得される、オフラインした後に使用されるCSI配置であってもよい。別の実施例では、プロトコルによる約定を採用する時、サイドリンクCSI配置情報を決定するためのルール又はポリシーを約定してもよく、さらに、プロトコルによってサイドリンクCSI配置情報を直接に約定してもよい。予め配置される情報又はプロトコルによって約定される配置情報を、サイドリンクCSI配置情報を決定するためのルール又はポリシーとして採用する時、送信端は、このルール又はポリシーに基づいて、自体のアルゴリズムに応じてサイドリンクCSI配置情報を自律的に決定してもよい。
【0032】
理解すべきことは、上記ネットワーク機器は、送信端の帰属するネットワーク機器であり、即ち、送信端が現在アクセスしているネットワーク機器である。予め配置される情報とプロトコルによる約定によってサイドリンクCSI配置情報を決定することができるため、オフラインした送信端及びアイドル(Idle)状態又は非アクティブ(inactive)状態にある送信端に適用することができる。無論、アイドル(Idle)状態又は非アクティブ(inactive)状態にある送信端は、接続(Connected)状態に入った後に、ネットワーク機器によって送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信してもよい。そのため、送信端によるサイドリンクCSI配置情報の決定の柔軟性を向上させた。
【0033】
選択的に、ネットワーク機器による上記サイドリンクCSI配置情報の送信の方式は、実際の必要に応じて設定されてもよく、一選択的な実施例では、前記ネットワーク機器は、専用無線リソース制御RRCシグナリング又はシステム情報ブロックSIBを介して前記サイドリンクCSI配置情報を送信してもよい。言い換えれば、ネットワーク機器によって送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信することは、ネットワーク機器によって専用無線リソース制御RRCシグナリング又はシステム情報ブロックSIBを介して送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信することを含む。
【0034】
説明すべきことは、ネットワーク機器は、SIBを採用してサイドリンクCSI配置情報を送信する時、異なるCSI配置情報を送信してもよく、例えば、具体的には、CSI配置、業務とリソース状況の対応関係を送信してもよく、送信端は、自体の状況に応じて適切なサイドリンクCSI配置情報を選択してもよい。
【0035】
さらに、一選択的な実施例では、ステップ202の後に、前記方法は、
ネットワーク機器によって送信されるUuインターフェース伝送パラメータ配置に基づいて、ターゲットリソース上で前記ネットワーク機器に前記ターゲットCSIを転送することをさらに含む。
【0036】
本開示の実施例では、サイドリンク伝送のリソースがネットワーク機器によってスケジューリングされる時、ネットワーク機器は、前記送信端にUuインターフェース伝送パラメータ配置を送信してもよく、前記Uuインターフェース伝送パラメータ配置は、前記送信端が前記ネットワーク機器に前記ターゲットCSIに用いられるターゲットパラメータを報告するために用いられる。この時、ネットワーク機器は、ターゲットCSIを受信した後、このUuインターフェース伝送パラメータ配置に基づき、ターゲットリソース上でネットワーク機器にターゲットCSIを転送してもよい。具体的には、送信端は、複数の受信端によって報告されるCSIを多重化して報告してもよく、各受信端によって報告されるCSIを単独に報告してもよく、ここでさらに限定しない。
【0037】
そのうち、上記ターゲットリソースは、
予め周期的に割り当てられるリソースと、
ネットワーク機器によって第一の制御シグナリングを介して指示されるリソースであって、前記第一の制御シグナリングは、レイヤ1(L1)又はメディアアクセスコントロール(Medium Access Control、MAC)シグナリングであるリソースと、
上りリンクスケジューリング要求のリソースと、のうちのいずれか一つである。
【0038】
さらに、受信端による上記ターゲットCSIの報告が半永続的報告又は非周期的報告である時、送信端はさらに、受信端に制御シグナリングを送信することで、受信端による報告を制御してもよく、具体的には、本実施例では、上記ステップ201の前に、この方法は、
前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記受信端に送信することをさらに含む。
【0039】
選択的に、本実施例では、この第二の制御シグナリングは、MACシグナリングであってもよい。
【0040】
一選択的な実施例では、受信端が半永続的報告方式を採用してターゲットCSIを報告する時、第二の制御シグナリングは、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0041】
選択的に、上記第一の指示情報について、サブヘッダー(subheader)において異なる論理チャネル識別子(Logical Channel Identifier、LCID)を使用して、異なる半永続的報告のアクティブ化と非アクティブ化指示を区別してもよく、メディアアクセスコントロール制御ユニットペイロード(MAC CE payload)におけるフィールドの異なる値を使用して、異なる半永続的報告指示を区別してもよい。
【0042】
上記第二の指示情報について、サイドリンクのリンク識別子(sidelink link ID)、伝送タイプ(cast type)及び宛先識別子(destination ID)などであってもよい。
【0043】
上記測定範囲について、具体的には、セル、周波数ポイント、帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)及びリソースプールなどを指してもよい。
【0044】
上記半永続的配置識別子について、例えば、RRCシグナリングにおいて5つの半永続的報告が配置されていれば、5つのbitをそれぞれこれら5組の配置に対応付けてもよく、相応なbitで値が1であれば、アクティブ化を表し、値が0であれば、非アクティブ化を表す。
【0045】
別の選択的な実施例では、受信端が非周期的トリガー報告方式を採用してターゲットCSIを報告する時、第二の制御シグナリングは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0046】
上記第三の指示情報について、例えば、RRCシグナリングと組み合わせて、異なるコードポイントを考慮して、具体的なトリガー情報を指示する。
【0047】
理解すべきことは、上記第二の制御シグナリングは、送信端によって自律的に決定されてもよく、ネットワーク機器によって決定されてもよく、言い換えれば、受信端による非周期的報告と半永続的報告の場合について、具体的な報告の制御は、送信端によって制御されてもよく、送信端の帰属するネットワーク機器によって制御されてもよく、例えば、ネットワーク機器を採用して制御を行う時、前述した、第二の制御シグナリングを前記受信端に送信することは、
ネットワーク機器によって送信される第二の制御シグナリングを受信することと、
前記受信端に前記第二の制御シグナリングを転送することとを含む。
【0048】
選択的に、ネットワーク機器が第二の制御シグナリングを送信する時、この第二の制御シグナリングは、L1又はMACを介して送信されてもよい。
【0049】
さらに、上記サイドリンクCSI配置情報は、周期的報告リソースを含んでもよく、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告に用いられる。
【0050】
理解すべきことは、本開示の実施例では、送信端が受信したサイドリンクCSI配置情報がネットワーク機器によってSIBメッセージを介して送信されたものである場合、サイドリンクCSI配置情報が共通配置に属するため、全ての端末が、いずれも同じ配置を読み取る可能性があり、周期とオフセットがいずれも一定のものであれば、干渉を引き起こしてしまう。一定の方式でオフセット量をずらし、異なる受信端に異なる位置でCSI報告を行わせ、相互干渉を回避してもよく、具体的には、オフセット量をランダムに選択してもよい。例えば、端末の位置に基づいて選択してもよく、端末の識別子に基づいて選択してもよい。
【0051】
一選択的な実施例では、上記ターゲットCSIは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
報告されるCSI内容とを含んでもよい。
【0052】
そのうち、報告されるCSI内容は、CQI結果のコーティング値などを含んでもよい。
【0053】
説明すべきことは、上記実施例では、送信端を介してサイドリンクCSI配置情報を受信端に送信し、他の実施例では、ネットワーク機器がサイドリンクCSI配置情報を受信端に直接に送信してもよい。具体的には、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の送信端に用いられるサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法をさらに提供する。前記方法は、
サイドリンク伝送を受信する受信端がネットワーク機器によって送信されるサイドリンクCSI配置情報を受信した場合、前記受信端によって送信されるターゲット配置情報を受信することであって、前記ターゲット配置情報は、前記サイドリンクCSI配置情報の一部の配置情報であり、前記ターゲット配置情報は、前記受信端がCSI報告をサポートすることを確認するためのものであることと、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信することとを含む。
【0054】
一選択的な実施例では、前記ターゲット配置情報は、周期的報告リソースを付帯しており、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告に用いられる。
【0055】
選択的に、送信端は、CSI報告内容と報告方式を決定した場合、前記受信端によって送信されるターゲット配置情報を受信した後、CSI報告内容と報告方式を受信端に送信してもよい。そのうち、周期的又は半永続的報告の需要があれば、受信端は、相応な周期的リソース又は半永続的リソースの要求又は予約を行う必要があり、成功した場合にのみ、送信端に完了シグナリングをフィードバックし、選択的に、リソース位置を同時に知らせてもよい。そのうち、周期的リソース又は半永続的リソースの要求又は予約は、受信端が自分の帰属するネットワーク機器に対して要求を開始し、報告に対応する周期的リソース又は半永続的リソースの要求又は予約を求め、帰属するネットワーク機器が承認して受信端に対して配置した後、受信端UEが、成功したこと及び/又はリソース位置を送信端にフィードバックすることであってもよい。
【0056】
これに対応して、本実施例では、受信端の挙動は、
ネットワーク機器によって送信されるサイドリンクCSI配置情報を受信するステップと、
サイドリンク伝送の送信端にターゲット配置情報を送信するステップであって、前記ターゲット配置情報は、前記サイドリンクCSI配置情報の一部の配置情報であり、前記ターゲット配置情報は、前記受信端がCSI報告をサポートすることを確認するためのものであるステップと、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告するステップとを含む。
【0057】
本開示の実施例では、受信端を介して、ネットワーク機器によって送信されるサイドリンクCSI配置情報を受信し、前記受信端がCSI報告をサポートすることを確認するための一部の配置情報を送信端に送信する。このように、サイドリンクがCSI報告をサポートできるようにすることによって、送信パラメータを選択する時、実際のリンク状況に基づいて選択を行うことができ、さらに、送信の成功率を向上させる上で、リソースオーバーヘッドを同時に低減させる。そのため、本開示の実施例は、サイドリンク伝送の伝送効率を向上させた。
【0058】
本開示をよりよく理解するために、以下は、異なる実現方案を通じて本開示の実現プロセスを詳細に説明する。
【0059】
具体的には、sidelinkリンクにおいて、端末と端末との間で行われるデータ伝送である。一回のデータ伝送において、一つの送信端と一つの受信端があり、送信端は、送信パラメータを決定し、データを受信端に送信し、データにはリファレンス信号が付帯されてもよく、受信端は、リファレンス信号の測定結果と他のCSIをターゲットCSIとして送信端に報告することができ、送信端は、報告されたターゲットCSIに基づいて、送信パラメータをより良く調整することによって、それによって送信の成功率とリソース効率を向上させることができる。注意すべきことは、双方向業務において、二つの端末は互いに送信すべきデータがあり、この場合、二つの端末は同時に送信端と受信端であるが、一方向の伝送から見れば、送信端と受信端は一定のものであり、本実施例は、一方向を例として、CSI報告の配置と実行プロセスを説明する。説明すべきことは、以下の方案1と方案2において記述されるCSI報告は、sidelink CSI報告と理解されてもよく、CSI配置は、sidelink CSI配置と理解されてもよい。
【0060】
方案1、送信端は、PC5 RRCシグナリングを介してCSI配置情報を受信端に送信する。
【0061】
PC5接続では、UuインターフェースのようにPC5 RRC接続確立と状態メンテナンスプロセス、PC5シグナリングプロセスを厳格にメンテナンスすることがなく、現在では、能力インタラクションと配置情報を主とする。好ましくは、CSI配置を付帯するシグナリングは、PC5 RRC配置又は再配置シグナリングであり、一般的には、少なくとも一つのサイドリンクデータ無線ベアラ(Sidelink Data Radio Bearer、Sidelink DRB)接続を確立した場合にのみ、CSI報告を行う必要がある。そのため、CSI配置情報は、sidelink DRB配置又は追加メッセージと共に統合送信されてもよく、単独に送信されてもよい。
【0062】
送信端UEが業務のタイプ及びリソースプールの状況をよりよく知っているため、送信端UEによって受信端UEに対してCSI情報を配置することは、比較的に合理的である。
【0063】
送信端UEのCSI配置情報は、
非周期的トリガーの状態情報リストと、
報告に対応する内容と、
CSI測定リソースの周波数情報、例えば、ブロードバンド、ナローバンド、測定範囲及び数であって、sidelinkにおいて、さらにいくつかの特殊な考慮、例えば、どのリソースプールに対して測定を行うか、リソースプールにおいてどのような帯域幅粒度で測定するか、いくつの測定量を形成するかなどがあるものと、
報告方式、例えば、周期的報告、半永続的報告及び非周期的報告などとを含むか、又は、それらの組み合わせを含む。
【0064】
そのうち、周期的報告は、一般的には、周期長とオフセット量を付帯し、選択的には、予め割り当てられるリソース配置を付帯して報告を行ってもよく、このリソースは、周期的報告の周期長及びオフセット量とマッチングする。
【0065】
半永続的報告は、周期的報告と似たように、報告の周期長とオフセット量を配置する必要もあり、選択的に、マッチングした周期的リソースは、この報告に用いられ、半永続的報告と周期的報告との相違点は、半永続的報告において、一般的には配置を行った後に非アクティブ状態にあり、送信端が報告を行う必要がある時、受信端に動的シグナリングを送信し、例えば、MAC又はL1シグナリングを採用してこの半永続的報告をアクテイブ化し、その後に必要がなければ、非アクティブ化を行ってもよいことである。周期的報告において、動的シグナリングによる制御を必要とせず、配置が完了すると、この配置をキャンセルするまで、周期に応じて報告を実行し始める。
【0066】
非周期的報告において、トリガーの方式を規定する必要があり、一つのトリガー方式は、送信端からの動的シグナリングによってトリガーされることである。例えば、MAC又はL1シグナリングが、報告を必要とする時、受信端に送信されることによって、受信端による報告をトリガーする。別のトリガー方式は、いくつかのトリガー条件を設定することである。例えば、一定の閾値を満たし、閾値を一定の時間長だけ満たすなどは、トリガー条件を満たすと定義され、受信端は、報告を行う。
【0067】
一つの典型的な実現形態では、送信端は、一番目のSidelink DRBを確立する時、CSI配置情報を受信端に送信し、その後、受信端は、配置情報に応じて報告を行う。選択的に、送信端からの動的シグナリングによる制御に基づき、相応なCSI報告を行う(一部のCSI報告配置が、送信端によってさらにトリガーされない限り報告されないものであるためである。例えば、送信端によって動的に指示される非周期的報告と半永続的報告などである)。
【0068】
さらに、方案1では、送信端UEによるCSI配置情報の決定方式は、以下のいずれか一つを含んでもよい。
【0069】
方式1、送信端の帰属する基地局は、RRC専用シグナリングを介して送信端にCSI配置を送信する。
【0070】
方式1について、一般的には、送信端が接続状態にある場合に適用される。接続状態にある一つの送信端は、sidelink業務伝送を行う必要がある時、一般的には、自分の業務サービス品質配置(QoS profile)を自分の帰属する基地局に報告し、対応するサイドリンク無線ベアラ(Sidelink Radio Bearer、SLRB)の配置とサービス品質フロー(QoS flow)からSLRBへのマッピング関係、及び関連する伝送パラメータを要求し、この要求にはCSI配置が含まれてもよい。基地局は、要求を受信した時、業務とリソース状況に基づいて、対応するCSI配置を送信端に送信する。そのうち、注意すべきことは、そのうちCSI報告用の周期的又は半永続的リソースを付帯している時、これらのリソースが、受信端によって使用され、受信端が他の基地局に位置する可能性があるため、基地局間がリソース制御のインターフェース間に対して協調することを考慮して、異なる端末対がCSI報告リソースを干渉なく且つ効率的に使用できることを確保する必要がある。
【0071】
特に、配置されるものがCSI報告の半永続的リソースである時、半永続的CSI報告において、送信端に依存して、アクティブ化/非アクティブ化をいつ行うかを受信端に動的に指示するか必要があるため、このようなアクティブ化/非アクティブ化が送信端によって自ら決定されるものであれば、アクティブ化/非アクティブ化情報を基地局に知らせる必要があり、基地局がリソース使用占有状況をリアルタイムに把握することを容易にすることによって、他のリソース配置をより良く行う。このようなアクティブ化/非アクティブ化が基地局によって決定されるものであれば、例えば、基地局が送信端に使用されるリソースをスケジューリングすれば、基地局が送信端に指示を送信した後、送信端は受信端に通知すると同時に、報告情報も受信端によって送信端に送信される必要があり、そして、送信端はさらに基地局に送信し、基地局による後続のスケジューリング決定に用いる。
【0072】
もう一つは、オフライン送信端であり、オフライン送信端は、いくつかの予め配置される方式に基づいて、CSI配置を取得してもよく、予め配置される方式は、業務レイヤによって伝達されることであってもよく、出荷時の配置であってもよく、又は、送信端が接続状態にある時に取得される、オフラインした後の予め配置される情報であってもよい。
【0073】
方式2、送信端の帰属する基地局は、SIBメッセージを介して送信端にCSI配置を送信する。
【0074】
方式2について、主に、Idle/inactive状態にある送信端に適用される。SIBメッセージは、異なるCSI配置、及びCSI配置と業務、リソース状況の対応関係を送信してもよく、送信端は、自体の状況に応じて適切な配置を選択する。
【0075】
このようなCSI配置が共通配置に属するため、全ての端末が、いずれも同じ配置を読み取る可能性があり、周期とオフセットがいずれも一定のものであれば、干渉を引き起こしてしまう。一定の方式でオフセット量をずらし、異なる受信端に異なる位置でCSI報告を行わせ、相互干渉を回避してもよく、具体的には、オフセット量をランダムに選択してもよい。例えば、端末の位置に基づいて選択してもよく、端末の識別子に基づいて選択してもよい。
【0076】
方式3、送信端は、CSI配置を自ら決定する。
【0077】
方式3について、送信端UEがネットワーク側からCSI配置を取得できない時、自体のアルゴリズムに応じて、CSI配置を自ら決定してもよい。
【0078】
説明すべきことは、CSI報告の情報が比較的に多く、報告情報において報告内容を詳細に指示すれば、オーバーヘッドが非常に大きいため、使用可能な方式は、報告エントリに対して順序付け又はコーディングを行い、報告内容において、具体的なエントリの代わりをするための番号をのみ表現することである。例えば、フィールド1の値0は、サブバンド1のCQIを代表し、1は、サブバンド2のCQIを代表し、……n-1は、サブバンドnのCQIを代表し、フィールド2の値0は、CQIを代表し、1は、RSRPを代表する。CQIの具体的な内容に対して、異なるCQI tableを調べることでコーディングを行ってもよく、CQI tableは、規格によって規定されるもの又は予め定義されるものであり、RRCシグナリングに対して、どのtableを使用してコーディングを行うかを配置するだけでよいため、その後にコーディングされた内容を使用して、具体的なCQI測定値の代わりをする。例えば、000は、CQI範囲r1-f2を表し、001は、CQI範囲r2-r3を表し、010は、CQI範囲r3-r4を表す。
【0079】
方案2、受信端UEは、PC5 RRCシグナリングを介して一部のCSI配置情報を送信端UEに送信して確認させる。
【0080】
一般的には、送信端によるCSI配置の決定は、比較的に直接的な方式であり、業務需要と送信需要をより良く考慮することもできる。しかしながら、CSI報告は、受信端の挙動であり、特に、それが使用する報告リソースは、一定の程度で受信端によって決定され、送信端にフィードバックされてもよい。
【0081】
本方案のキーポイントは、受信端が一部のCSIに関連する配置を送信端にフィードバックすることであり、一つの実行可能な方式において、例えば、送信端は、CSI報告内容と報告方式を決定しており、それを受信端に送信し、そのうち、周期的又は半永続的報告の需要があれば、受信端は、相応な周期的リソース又は半永続的リソースの要求又は予約を行う必要がある。成功した場合にのみ、送信端に完了シグナリングをフィードバックする。選択的に、リソース位置を同時に知らせてもよい。そのうち、周期的リソース又は半永続的リソースの要求又は予約は、受信端が自分の帰属する基地局に対して要求を開始し、報告に対応する周期的リソース又は半永続的リソースの要求又は予約を求め、帰属する基地局が承認して受信端に対して配置した後、受信端が、成功したこと及び/又はリソース位置を送信端にフィードバックすることであってもよい。
【0082】
上記方案1と方案2について、以下では、CSI報告を詳細に説明し、このCSI報告は、受信端によって送信端に送信されるものを指し、sidelink CSI報告と呼ばれてもよい。具体的には、CSI報告について、一般的には、周期的報告と、非周期的報告と、半永続的報告とを含む。そのうち、
周期的報告について、受信端は、配置される周期とオフセットに基づいて、決定された時刻で対応するCSI報告をトリガーしてもよく、このCSI報告が専用の予め配置されるリソースを有すれば、予め配置されるリソースを使用して報告を行い、予め配置されるリソースを付帯していなければ、ネットワークに対して要求を行うか又はリソースプールから自ら選択する。リソースを周期的に使用してCSI報告を行うため、最も簡単かつ効率的な方式は、これに対応する一つの周期的リソース(周期とオフセットが一致することを指す)を有することであり、ネットワーク側に対して専用の周期的リソースを要求することは、最も実行可能な方式であり、ネットワーク側による周期的リソース許可を取得した後、このリソース位置情報を送信端に送信してもよく、送信端がこの位置でCSI報告を受信することを容易にする。
【0083】
半永続的CSI報告について、それに用いられるリソースも、実質には周期的に出現するものであるが、半永続的報告のアクティブ化/非アクティブ化に伴い、この周期的リソースも同様にアクティブ/アクティブ状態を必要とする。オーバーヘッドと遅延を比較的に節約する方式は、報告が半永続的なものであるが、リソースが周期的に予約可能であることであり、もう一つは、リソースも半永続的報告のアクティブ化/非アクティブ化に伴い、受信端によって送信端からのアクティブ化/非アクティブ化指示に基づいてネットワークに対してアクティブ化/非アクティブ化指示を行い、非アクティブ化期間では、効率を向上させるためにリソースが他の用途に用いられることを排除しない。
【0084】
なお、説明すべきことは、周期的と半永続的CSI報告について、動的要求又はプリエンプトの方式で、受信端によって自分の基地局に対して要求を行い、又は、センシングを行い、又は予約リソースを周期的に使用してもよいが、動的要求を半永続的に使用する。周期的又は半永続的報告が、極めて強い時間領域特性を有するため、要求又はセンシングを行う時、遅延を短縮ために、早期に行ってもよい。
【0085】
本開示の実施例では、sidelinkインターフェースのMAC CEの主な目的は、異なるCSI内容の報告、及び半永続的報告のアクティブ化/非アクティブ化指示、非周期的報告のトリガーを行うことである。
【0086】
そのうち、MAC CEは、半永続的報告のアクティブ化/非アクティブ化指示に用いられる時、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報であって、subheaderにおいて異なるLCIDを使用して、異なる半永続的報告のアクティブ化と非アクティブ化指示を区別してもよく、MAC CE payloadにおけるフィールドの異なる値を使用して、異なる半永続的報告指示を区別してもよいものと、
sidelinkリンクを区別するための第二の指示情報、例えば、sidelink link ID、cast type及びdestination IDなどと、
報告の測定範囲、例えば、セル、周波数ポイント、BWP及びリソースプールなどと、
半永続的配置識別子であって、例えば、RRCシグナリングには5つの半永続的報告が配置されていれば、5つのbitをそれぞれこれら5組の配置に対応付けてもよく、相応なbitで値が1であれば、アクティブ化を表し、値が0であれば、非アクティブ化を表すものとを含むか、又は、それらの組み合わせを含んでもよい。
【0087】
MAC CEは、非周期的報告のトリガーに用いられる時、
sidelinkリンクを区別するための第二の指示情報、例えば、sidelink link ID、cast type、destination IDなどと、
報告の測定範囲、例えば、セル、周波数ポイント、BWP及びリソースプールなどと、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報であって、例えば、RRCシグナリングと組み合わせて、異なるコードポイントを考慮して、具体的なトリガー情報を指示するものとを含んでもよい。
【0088】
さらに、上記実施例では、PC5インターフェースのCSIの配置と報告プロセスを詳細に記述した。送信端がmode1のリソース割り当て方式で作動する可能性が高く、即ち、基地局によって送信端のリソースとスケジューリングに対して制御を行うため、この場合、送信端は、CSI報告情報を受信した後、自分の帰属する基地局に転送する必要があり、帰属する基地局がsidelinkリソースをより良くスケジューリングすることを容易にする。つまり、送信端は、Uuインターフェースに配置されてsidelink CSIの関連報告用のパラメータを報告し、Uuインターフェースでのsidelink CSIの報告を実行する必要がある。
【0089】
Uuインターフェースがsidelink CSI情報を報告するため、最も直接的な方式は、送信端の帰属する基地局によってこのCSI情報に対して配置を行うことである。このような方式では、一般的には、送信端の帰属する基地局によってリソーススケジューリングの制御を行うため、sidelink CSIの配置情報もこの基地局によって決定され、送信端UEにsidelink CSIの配置情報を発信する時、Uuインターフェースによるsidelink CSIの報告のための配置情報を付帯してもよく、主に、以下の可能な実現方案を含む。
【0090】
周期的CSIであれば、UuインターフェースによるCSIの報告において、リソースが周期的に割り当てられるものであると、sidelink CSIの報告とマッチングすべきであり、即ち、周期が一致し、オフセット量について、一定の伝送と処理遅延を考慮する必要があり、例えば、sidelinkインターフェース上で、受信端は、時刻tで周期的CSIを送信端に報告すると、送信端UEは、時刻t+kでこの周期的CSIをその帰属する基地局に転送し、そのうち、kは、必要な受信と処理遅延であり、又は、動的スケジューリングリソースの方式で、Uuインターフェースによるsidelink CSIの報告を完了する。
【0091】
半永続的CSIであれば、アクティブ化/非アクティブ化指令は、まず、帰属する基地局から送信端に送信され、さらに、送信端によって受信端に送信されるべきであるため、帰属する基地局は、半永続的CSI報告をいつ開始/停止するかを比較的によく知っている。UuインターフェースでCSI報告のリソースを配置するだけでよく、このリソースは、周期的に割り当てられるものであってもよく、同様に、sidelink CSIの半永続的報告とマッチングすべきであり、即ち、周期が一致し、オフセット量について、一定の伝送と処理遅延を考慮する必要があり、例えば、sidelinkインターフェース上で、受信端は、時刻tで周期的CSIを送信端に報告すると、送信端は、時刻t+kでこの周期的CSIをその帰属する基地局に転送し、そのうち、kは、必要な受信と処理遅延であり、又は、動的スケジューリングリソースの方式で、Uuインターフェースによる半永続的sidelink CSIの報告を完了する。
【0092】
非周期的CSIであれば、非周期的CSI報告をトリガーする指令は、まず、帰属する基地局から送信端に送信され、さらに、送信端によって受信端に送信されるべきであるため、帰属する基地局は、非周期的CSI報告をいつ行うかを比較的によく知っており、sidelinkインターフェースのリソースとUuインターフェースのリソースを予約し、L1/MACシグナリングの方式で送信端に送信し、さらに、送信端によってsidelinkインターフェースリソースを受信端に送信し、sidelinkインターフェースによるCSIの非周期的報告に用いてもよい。送信端は、相手端によるCSI報告を受信した後、この前に割り当てられたUuインターフェースリソースを使用して、報告情報を基地局に転送する。
【0093】
送信端がUuインターフェースでsidelink CSIを転送する場合について、異なる受信端から報告されるsidelink CSIを多重化して送信してもよい。この場合、CSI情報においてsidelinkリンクを標識する必要があり、例えば、sidelink link ID、cast type及びdestination IDなどのうちの一つ又はそれらの組み合わせを含む。
【0094】
図3を参照すると、図3は、本開示の実施例による別のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法のフローチャートである。この方法は、サイドリンク伝送の受信端に用いられ、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0095】
ステップ301、サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信し、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクCSI配置情報を付帯している。
【0096】
ステップ302、前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告する。
【0097】
選択的に、前記方法は、
前記送信端によって送信される第二の制御シグナリングを受信することさらに含み、前記第二の制御シグナリングは、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するためのものである。
【0098】
選択的に、前述した、前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告することは、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前述した、ターゲットCSIを報告することを決定することと、
前記サイドリンクCSI配置情報による指示又は前記第二の制御シグナリングによる指示に応じて、前記送信端に前記ターゲットCSIを報告することとを含む。
【0099】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングである。
【0100】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、周期的報告リソースを含み、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告を配置するためのものである。
【0103】
選択的に、前記ターゲットCSIは、MAC CEに載せられる。
【0104】
選択的に、前記ターゲットCSIは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
報告されるCSI内容とを含む。
【0105】
説明すべきことは、本実施例は、図2に示される実施例に対応する受信端の実施形態として、その具体的な実施形態は、図2に示される実施例の関連説明を参照すればよく、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0106】
図4を参照すると、図4は、本開示の実施例による別のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法のフローチャートである。この方法は、送信端の帰属するネットワーク機器であるネットワーク機器に用いられ、図4に示すように、以下のステップを含む。
【0107】
ステップ401、サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクCSI配置情報を送信し、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものである。
【0108】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、専用無線リソース制御RRCシグナリング又はシステム情報ブロックSIBに載せられる。
【0109】
選択的に、前記方法は、
前記送信端にUuインターフェース伝送パラメータ配置を送信することをさらに含み、前記Uuインターフェース伝送パラメータ配置は、前記送信端が前記ネットワーク機器に前記ターゲットCSIに用いられるターゲットパラメータを報告するために用いられる。
【0110】
選択的に、前述した、前記送信端にUuインターフェース伝送パラメータ配置を送信することの後、前記方法は、
ターゲットリソース上で、前記送信端によってUuインターフェース伝送パラメータ配置に基づいて転送される前記ターゲットCSIを受信することをさらに含む。
【0111】
選択的に、前記ターゲットリソースは、
予め周期的に割り当てられるリソースと、
ネットワーク機器によってレイヤ1又はメディアアクセスコントロールを介して送信される第一の制御シグナリングによって指示されるリソースと、
上りリンクスケジューリング要求のリソースと、のうちのいずれか一つである。
【0112】
選択的に、前記方法は、
前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記送信端に送信することをさらに含む。
【0113】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングである。
【0114】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0115】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0116】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、周期的報告リソースを含み、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告に用いられる。
【0117】
説明すべきことは、本実施例は、図2に示される実施例に対応するネットワーク機器の実施形態として、その具体的な実施形態は、図2に示される実施例の関連説明を参照すればよく、且つ同じ有益な効果を達することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0118】
図5を参照すると、図5は、本開示の実施例による端末の構造図である。前記端末は、サイドリンク伝送の送信端であり、図5に示すように、端末500は、
サイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信するための第一の送信モジュール501と、
前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信するための第一の受信モジュール502とを含む。
【0119】
選択的に、前記端末500は、予め配置される情報又はプロトコルによる約定に基づいて、前記サイドリンクCSI配置情報を決定するための第一の決定モジュールをさらに含み、又は、前記第一の受信モジュール502はさらに、ネットワーク機器によって送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信するために用いられる。
【0120】
選択的に、前記第一の受信モジュール502は具体的には、ネットワーク機器によって専用無線リソース制御RRCシグナリング又はシステム情報ブロックSIBを介して送信される前記サイドリンクCSI配置情報を受信するために用いられる。
【0121】
選択的に、前記第一の送信モジュール501はさらに、ネットワーク機器によって送信されるUuインターフェース伝送パラメータ配置に基づいて、ターゲットリソース上で前記ネットワーク機器に前記ターゲットCSIを転送するために用いられる。
【0122】
選択的に、前記ターゲットリソースは、
予め周期的に割り当てられるリソースと、
ネットワーク機器によって第一の制御シグナリングを介して指示されるリソースであって、前記第一の制御シグナリングは、レイヤ1又はメディアアクセスコントロールMACシグナリングであるリソースと、
上りリンクスケジューリング要求のリソースと、のうちのいずれか一つである。
【0123】
選択的に、前記第一の送信モジュール501はさらに、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記受信端に送信するために用いられる。
【0124】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングである。
【0125】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0126】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0127】
選択的に、前述した、第二の制御シグナリングを前記受信端に送信することは、
ネットワーク機器によって送信される第二の制御シグナリングを受信することと、
前記受信端に前記第二の制御シグナリングを転送することとを含む。
【0128】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、周期的報告リソースを含み、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告に用いられる。
【0129】
選択的に、前記受信端によって報告されるターゲットCSIは、MAC CEに載せられる。
【0130】
選択的に、前記ターゲットCSIは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
報告されるCSI内容とを含む。
【0131】
本開示の実施例による端末は、図2の方法の実施例においてサイドリンク伝送の送信端によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0132】
図6を参照すると、図6は、本開示の実施例による端末の構造図である。前記端末は、サイドリンク伝送の受信端であり、図6に示すように、端末600は、
サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信するための第二の受信モジュール601であって、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を付帯している第二の受信モジュール601と、
前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告するための第二の送信モジュール602とを含む。
【0133】
選択的に、前記端末600は、前記送信端によって送信される第二の制御シグナリングを受信するための第二の決定モジュールをさらに含み、前記第二の制御シグナリングは、前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するためのものである。
【0134】
選択的に、第二の決定モジュールはさらに、前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前述した、ターゲットCSIを報告することを決定するために用いられ、
前記第二の送信モジュール602はさらに、前記サイドリンクCSI配置情報による指示又は前記第二の制御シグナリングによる指示に応じて、前記送信端に前記ターゲットCSIを報告するために用いられる。
【0135】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングである。
【0136】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0137】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0138】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、周期的報告リソースを含み、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告を配置するためのものである。
【0139】
選択的に、前記ターゲットCSIは、MAC CEに載せられる。
【0140】
選択的に、前記ターゲットCSIは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
報告されるCSI内容とを含む。
【0141】
本開示の実施例による端末は、図3の方法の実施例においてサイドリンク伝送の受信端によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0142】
図7を参照すると、図7は、本開示の実施例によるネットワーク機器の構造図である。前記ネットワーク機器は、サイドリンク伝送の送信端の帰属するネットワーク機器であり、図7に示すように、ネットワーク機器700は、
サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクチャネル状態情報CSI配置情報を送信するための第三の送信モジュール701を含み、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものである。
【0143】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、専用無線リソース制御RRCシグナリング又はシステム情報ブロックSIBに載せられる。
【0144】
選択的に、前記第三の送信モジュール701はさらに、前記送信端にUuインターフェース伝送パラメータ配置を送信するために用いられ、前記Uuインターフェース伝送パラメータ配置は、前記送信端が前記ネットワーク機器に前記ターゲットCSIに用いられるターゲットパラメータを報告するために用いられる。
【0145】
選択的に、前記第三の送信モジュール701はさらに、前述した、前記送信端にUuインターフェース伝送パラメータ配置を送信した後、ターゲットリソース上で、前記送信端によってUuインターフェース伝送パラメータ配置に基づいて転送される前記ターゲットCSIを受信するために用いられる。
【0146】
選択的に、前記ターゲットリソースは、
予め周期的に割り当てられるリソースと、
ネットワーク機器によってレイヤ1又はメディアアクセスコントロールを介して送信される第一の制御シグナリングによって指示されるリソースと、
上りリンクスケジューリング要求のリソースと、のうちのいずれか一つである。
【0147】
選択的に、前記第三の送信モジュールはさらに、
前記ターゲットCSIを報告するよう前記受信端に指示するための第二の制御シグナリングを前記送信端に送信するために用いられる。
【0148】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、MACシグナリングである。
【0149】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
異なる半永続的報告を区別するための第一の指示情報と、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
半永続的配置識別子と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0150】
選択的に、前記第二の制御シグナリングは、
サイドリンクを区別するための第二の指示情報と、
報告の測定範囲と、
異なる非周期的トリガー状態エントリを区別するための第三の指示情報と、のうちの少なくとも一つを含む。
【0151】
選択的に、前記サイドリンクCSI配置情報は、周期的報告リソースを含み、前記周期的報告リソースは、周期的CSI報告又は半永続的CSI報告に用いられる。
【0152】
本開示の実施例による端末は、図4の方法の実施例においてネットワーク機器によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0153】
図8は、本開示の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図である。
【0154】
この端末800は、無線周波数ユニット801、ネットワークモジュール802、オーディオ出力ユニット803、入力ユニット804、センサ805、表示ユニット806、ユーザ入力ユニット807、インターフェースユニット808、メモリ809、プロセッサ810、及び電源811などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図8に示す端末構造は、端末に対する限定を構成しなく、端末には、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はなんらかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置が含まれてもよい。本開示の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0155】
無線周波数ユニット801は、サイドリンクCSI配置情報を付帯しているPC5無線リソース制御RRCメッセージをサイドリンク伝送の受信端に送信し、前記受信端によって前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて報告されるターゲットCSIを受信するために用いられる。
【0156】
又は、無線周波数ユニット801は、サイドリンク伝送の送信端によって送信されるPC5無線リソース制御RRCメッセージを受信し、前記PC5無線リソース制御RRCメッセージは、サイドリンクCSI配置情報を付帯しており、前記サイドリンクCSI配置情報に基づいて、前記送信端にターゲットCSIを報告するために用いられる。
【0157】
理解すべきことは、本実施例では、上記プロセッサ810と無線周波数ユニット801は、図2図3の方法の実施例において端末によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の重複を回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0158】
理解すべきことは、本開示の実施例では、無線周波数ユニット801は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ810に処理させてもよい。また、上りリンクのデータを基地局に送信してもよい。一般的には、無線周波数ユニット801は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット801は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0159】
端末は、ネットワークモジュール802によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザへ電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0160】
オーディオ出力ユニット803は、無線周波数ユニット801またはネットワークモジュール802によって受信されたまたはメモリ809に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット803はさらに、端末800によって実行された特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)を提供することができる。オーディオ出力ユニット803は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0161】
入力ユニット804は、オーディオまたはビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット804は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)8041とマイクロホン8042を含んでもよい。グラフィックスプロセッサ8041は、ビデオキャプチャモードまたは画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像またはビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット806に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ8041によって処理された画像フレームは、メモリ809(または他の記憶媒体)に記憶されてもよく、または無線周波数ユニット801またはネットワークモジュール802を介して送信されてもよい。マイクロホン8042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット801を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0162】
端末800は、少なくとも一つのセンサ805、例えば、光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル8061の輝度を調整することができ、接近センサは、端末800が耳元に移動した時、表示パネル8061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、端末姿勢(例えば、縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢校正)の識別、振動識別関連機能(例えば、歩数計、タップ)などに用いることができる。センサ805は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここではこれ以上説明しない。
【0163】
表示ユニット806は、ユーザによって入力された情報またはユーザに提供される情報を表示するために用いられている。表示ユニット806は、表示パネル8061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル8061を配置してもよい。
【0164】
ユーザ入力ユニット807は、入力された数字又は文字情報の受信、端末のユーザによる設置及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット807は、タッチパネル8071および他の入力機器8072を含む。タッチパネル8071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えば、ユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル8071上又はタッチパネル8071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル8071は、タッチ検出装置とタッチコントローラの二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、且つタッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、且つそれをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ810に送信し、プロセッサ810によって送信されるコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを用いてタッチパネル8071を実現してもよい。タッチパネル8071以外、ユーザ入力ユニット807は、他の入力機器8072を含んでもよい。具体的には、他の入力機器8072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここではこれ以上説明しない。
【0165】
さらに、タッチパネル8071は、表示パネル8061上に覆われてもよい。タッチパネル8071は、その上又は付近でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ810に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ810は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル8061上で相応な視覚出力を提供する。図8では、タッチパネル8071と表示パネル8061は、二つの独立した部材として端末の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例では、タッチパネル8071と表示パネル8061を集積して端末の入力と出力機能を実現してもよい。具体的には、ここでは限定しない。
【0166】
インターフェースユニット808は、外部装置と端末800との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線または無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット808は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を端末800内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は端末800と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0167】
メモリ809は、ソフトウェアプログラム及び各種のデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ809は、主に記憶プログラム領域および記憶データ領域を含んでもよい。そのうち、記憶プログラム領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、記憶データ領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ809は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0168】
プロセッサ810は、端末の制御センターであり、各種のインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ809内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ809内に記憶されたデータを呼び出し、端末の各種の機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ810は、一つまたは複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ810は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェースおよびアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ810に集積されなくてもよい。
【0169】
端末800は、各部材に電力を供給する電源811(例えば、電池)をさらに含んでもよい。選択的に、電源811は、電源管理システムによってプロセッサ810にロジック的に接続されてもよい。それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0170】
また、端末800は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここではこれ以上説明しない。
【0171】
好ましくは、本開示の実施例はさらに、端末を提供する。プロセッサ810と、メモリ809と、メモリ809に記憶され、前記プロセッサ810上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ810によって実行される時、上記サイドリンク伝送の送信端のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法とサイドリンク伝送の受信端のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の重複を回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0172】
図9を参照すると、図9は、本開示の実施例による別のネットワーク機器の構造図である。図9に示すように、このネットワーク機器900は、プロセッサ901と、送受信機902と、メモリ903と、バスインターフェースとを含み、そのうち、
送受信機902は、サイドリンク伝送の送信端にサイドリンクCSI配置情報を送信するために用いられ、
そのうち、前記送信端に前記サイドリンクCSI配置情報を送信する時、前記送信端は、PC5無線リソース制御RRCメッセージを介して前記サイドリンク伝送の受信端に前記サイドリンクCSI配置情報を転送し、前記サイドリンクCSI配置情報は、前記受信端によって報告されるターゲットCSIに供するためのものである。
【0173】
理解すべきことは、本実施例では、上記プロセッサ901と送受信機902は、図4の方法の実施例においてネットワーク機器によって実現された各プロセスを実現することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0174】
図9では、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されるバスとブリッジを含んでもよく、具体的にはプロセッサ901によって代表される一つまたは複数のプロセッサとメモリ903によって代表されるメモリの各種の回路でリンクされてもよい。バスアーキテクチャは、周辺機器、電圧レギュレータ及びパワー管理回路などのような各種の他の回路をリンクしてもよい。それらは、すべて当分野でよく知られているものであるため、本明細書では、これをさらに説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機902は、複数の素子であってもよく、すなわち、送信機と受信機とを含み、伝送媒体で各種の他の装置と通信するためのユニットを提供してもよい。異なるユーザ機器について、ユーザインターフェース904は、必要な機器に外接や内接することができるインターフェースであってもよい。接続される機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロホン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限らない。
【0175】
プロセッサ901は、バスアーキテクチャと一般的な処理の管理を担当し、メモリ903は、プロセッサ901の操作実行時に使用されるデータを記憶してもよい。
【0176】
選択的に、本開示の実施例は、ネットワーク機器をさらに提供する。プロセッサ901と、メモリ903と、メモリ903に記憶され、且つ前記プロセッサ901上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサ901によって実行される時、ネットワーク機器側のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の重複を回避するために、ここではこれ以上説明しない。
【0177】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例による送信端側のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法の実施例の各プロセスを実現させるか、又は、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例による受信端側のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告方法の実施例の各プロセスを実現させるか、又は、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、本開示の実施例によるネットワーク機器側のサイドリンクチャネル状態情報CSI報告制御方法の実施例の各プロセスを実現させ、且つ同じ技術的効果を達することができる。説明の重複を回避するために、ここではこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。

【0178】
なお、本明細書において、「含む」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を一つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0179】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本開示の技術案は、実質には又は関連技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又は基地局などであってもよい)に本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の指令を含む。
【0180】
以上は、添付図面を結び付けながら、本開示の実施例を記述したが、本開示は、上記具体的な実施の形態に限らず、上記具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本開示による示唆を基にして、本開示の趣旨や請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式の変更を行うことができ、それらはいずれも本開示の保護範囲に入っている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9