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特許7475479フィルム積層体、フィルム積層体と接着テープを含むキット、およびカバーテープ、ならびにそれらの製造方法
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  • 特許-フィルム積層体、フィルム積層体と接着テープを含むキット、およびカバーテープ、ならびにそれらの製造方法 図1
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  • 特許-フィルム積層体、フィルム積層体と接着テープを含むキット、およびカバーテープ、ならびにそれらの製造方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】フィルム積層体、フィルム積層体と接着テープを含むキット、およびカバーテープ、ならびにそれらの製造方法
(51)【国際特許分類】
   B32B 3/04 20060101AFI20240419BHJP
   B65H 35/07 20060101ALI20240419BHJP
   B32B 3/06 20060101ALI20240419BHJP
   C09J 7/38 20180101ALI20240419BHJP
【FI】
B32B3/04
B65H35/07 Z
B32B3/06
C09J7/38
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2022558077
(86)(22)【出願日】2021-03-26
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-02
(86)【国際出願番号】 EP2021058032
(87)【国際公開番号】W WO2021191452
(87)【国際公開日】2021-09-30
【審査請求日】2022-11-09
(31)【優先権主張番号】102020203982.8
(32)【優先日】2020-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】509120403
【氏名又は名称】テーザ・ソシエタス・ヨーロピア
(74)【代理人】
【識別番号】100069556
【弁理士】
【氏名又は名称】江崎 光史
(74)【代理人】
【識別番号】100111486
【弁理士】
【氏名又は名称】鍛冶澤 實
(74)【代理人】
【識別番号】100139527
【弁理士】
【氏名又は名称】上西 克礼
(74)【代理人】
【識別番号】100164781
【弁理士】
【氏名又は名称】虎山 一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100221981
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 大成
(72)【発明者】
【氏名】フィンク・マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ジーモン・ティム
(72)【発明者】
【氏名】ベーム・イェニファー
【審査官】正木 裕也
(56)【参考文献】
【文献】特開平02-160883(JP,A)
【文献】特開平08-108474(JP,A)
【文献】特開平07-031908(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B32B 3/04
B65H 35/07
B32B 3/06
C09J 7/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
幅(B)および長さ(L)を有するカバーフィルム(6)を含み、前記カバーフィルム(6)は、長さ(L)に沿って延びる折り線に沿って二重層に折り畳まれ、ここで、二重層に折り畳まれたカバーフィルム(6)の二つの自由長手方向の端部が互いに隣接して延び、二重層のカバーフィルム(6)は積層体に折り畳まれて、二つの長手方向の端部はカバーフィルム積層体(9)の上に載っており、
外側の長手方向の端部が、カバーフィルム積層体(9)の外側にあり、自由に把持可能で、把持端(11)を形成し、
把持端(11)は、接着テープ(2)の粘着面とは反対側のフィルム積層体(9)の側面に載っていることを特徴とするカバーフィルム積層体。
【請求項2】
二重層がアコーディオン状に折り畳まれ、外側の二重層(12)が少なくともU字形にアコーディオン積層体の周りにあることを特徴とする、請求項1に記載のカバーフィルム積層体。
【請求項3】
二重層がらせん状に折り畳まれていることを特徴とする、請求項1に記載のカバーフィルム積層体。
【請求項4】
側カバーフィルム層(12)の長手方向の端部が、後方に折り返されていることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
【請求項5】
把持端(11)が色または触覚的にマークされていることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
【請求項6】
カバーフィルム(6)が、PE、PP、PA、PETまたはPBTフィルムであるか、PAとPEまたはPPとPEの複合フィルムであるか、または、紙製であるか、または、アルミニウム箔であることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
【請求項7】
カバーフィルム積層体が、段ボールまたはプラスチックの芯に巻かれていることを特徴とする、請求項1~のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
【請求項8】
請求項1~のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体(9)と、作業面に粘着するための接着剤層(4)を有する接着テープ(2)とを備えることを特徴とする、カバーフィルム(6)積層体と接着テープ(2)を含むキット。
【請求項9】
着テープ(2)が、クレープ層であるバッキング層(3)、または、PVC含有バッキング層(3)を含むことを特徴とする、請求項8に記載のキット。
【請求項10】
作業面に粘着するための少なくとも1つの粘着面および端部(7)を有する接着テープ(2)と
端部(7)上に配置されたカバーフィルム(6)のカバーフィルム端部(8)であって、このカバーフィルム(6)は、カバーフィルム(6)の幅(B)に沿ってカバーフィルム端部(8)と反対側の自由把持端(11)を有し、カバーフィルム(6)が端部(7)に向かって折り畳まれて請求項1~のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体(9)を形成している、カバーフィルム端部(8)を含むカバーテープであって、
把持端(11)が、カバーフィルム積層体(9)上に自由に載るように配置され、
外側の長手方向の端部が、カバーフィルム積層体(9)の外側にあり、自由に把持可能で、把持端(11)を形成し、
把持端(11)は、接着テープ(2)の粘着面とは反対側のフィルム積層体(9)の側面に載っていることを特徴とするカバーテープ。
【請求項11】
把持端(11)が、フィルム積層体(9)と接触している内側面と、接触していない外側面を有することを特徴とする、請求項10に記載のカバーテープ。
【請求項12】
把持端(11)が、接着テープから離れる方向に折り返されることを特徴とする、請求項10または11のいずれか1項に記載のカバーテープ。
【請求項13】
接着テープ(2)がクレープ接着テープまたはPVC含有接着テープとして形成されていることを特徴とする、請求項10~12のいずれか1項に記載のカバーテープ。
【請求項14】
接着テープ(2)の端部(7)に、カバーフィルム(6)のカバーフィルム端部(8)が配置され、
カバーフィルム(6)は、端部(7)に向かって折り畳まれ、カバーフィルム積層体(9)を形成する、折り畳まれたカバーテープ(1)の製造方法であって
カバーフィルム(6)の幅(B)に沿ってカバーフィルム端部(8)と反対側の自由把持端(11)が、カバーフィルム積層部(9)上に自由に載るように配置され、
外側の長手方向の端部が、カバーフィルム積層体(9)の外側にあり、自由に把持可能で、把持端(11)を形成し、
把持端(11)は、接着テープ(2)の粘着面とは反対側のフィルム積層体(9)の側面に載っていることを特徴とする、前記方法。
【請求項15】
カバーフィルム(6)が二重層とされ、アコーディオン状に折り畳まれていることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
カバーフィルム(6)が二重層とされ、らせん状に折り畳まれていることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
把持端(11)が、接着テープ(2)に沿って配置されていることを特徴とする、請求項8または9に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カバーフィルム(カバー箔)を有するカバーフィルム積層体(カバー箔積層体)、カバーフィルム積層体と接着テープを有するキット、並びに、作業面に接着するための少なくとも1つの粘着面と端部とを有する接着テープおよび端部に積層されたカバーフィルムのカバーフィルム端部を含むカバーテープに関し、カバーフィルムにはカバーフィルム幅に沿って積層したカバーフィルム端部と反対の自由把持端(自由グリップエッジ)があり、カバーフィルムを端部に向かって折り畳まれてフィルム積層体が形成されることを特徴とする。
【0002】
また、本発明は、接着テープの端部にカバーフィルムの端部をラミネートし、カバーフィルムを端部に向かって折りたたみフィルム積層体を形成する折り畳み式カバーテープの製造方法に関する。
【背景技術】
【0003】
カバーテープは当然に従来技術で十分に知られている。
【0004】
自己粘着性組成物を用いた紙を裏打ちとする接着テープを有するカバーテープは、EP1149883B1から知られており、ここで、自己粘着性組成物の端部領域にインク密着性の良いカバー材(マスキング材)が積層され、自己粘着性組成物の同じ端部領域にカバーフィルムが積層されており、カバーフィルムがカバー材を完全に覆い、カバーフィルムがカバー材を裏打ちしている。カバーテープはラッカーに良好な粘着性があるため、オーブンで乾燥させても剥がれることはない。このカバーテープは、特に自動車の塗装時に塗装しない面をマスキングするのに適している。
【0005】
EP1149634B1には、可撓性フィルムを裏打ちした耐熱性接着テープと自己粘着性組成物から作製されたカバーテープであって、良好なインク密着性および吸収性を有するカバー材が自己粘着性組成物の端部領域に積層されているものが開示されている。塗膜の同じ端部にラミネートされたカバーフィルムも、接着された状態でマスキング材を裏打ちしている。ここでは、前述の最初の刊行物とは対照的に、、良好なインク接着性および吸収性を有するカバー材を全般的に開示している。このカバーテープは、自動車塗装の際に空白部分をマーキングするのにも適している。
【0006】
通常、カバーフィルムは非常に幅が広いため、折りたたんで接着テープの横に重ねて配置される。カバーテープは、通常ロール状で提供される。カバーフィルムは、フィルム積層体の中で把持端が消失し、カバー材に覆われてしまうため、展開しにくいという欠点があることが判明した。さらに、自動把持装置は、このような把持端を把持することができない/非常に困難でしかできないため、その結果、フィルムの確実な自動展開が不可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】EP1149883B1
【文献】EP1149634B1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、第1の態様において、本発明の目的は、上記の欠点を低減するために使用することができるカバーフィルム積層体を提供することである。
【0009】
第2の態様において、本発明の目的は、上記の欠点を低減したカバーテープの製造用キットを提供することである。
【0010】
したがって、第3の態様において、本発明の目的は、展開がより容易なカバーテープを提供することである。
【0011】
第4の態様において、本発明の目的は、より展開しやすいカバーテープの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
その第1の態様において、この課題は、請求項1の特徴を有するカバーフィルム積層体によって達成される。
【0013】
本発明によるカバーフィルム積層体は、幅および長さを有するカバーフィルムを含み、または特にそれから成り、カバーフィルムは、長さに沿って延びる折り線に沿って折られて二層を形成し、二層に折られたカバーフィルムの二つの長手方向の自由端が互いに隣接して延び、二層カバーフィルムが折られて積層体(スタック)が形成されることを特徴とする。長手方向の自由端の1つは、カバーフィルム積層体に自由に接近できるように位置している。
【0014】
カバーフィルムは通常、長さが幅の何倍もあり、幅がカバーフィルムの厚さの何倍もある長方形の外周を有している。カバーフィルムの長さは、原則として無限大、少なくとも数メートルにすることができるが、カバーフィルムの幅も数センチ、数センチ、数デシメートル~数メートルまでとすることができる。このようなカバーフィルムを管理しやすくするために、カバーフィルムを折り重ねて積層体(スタック)とし使用する。本発明によるカバーフィルム積層体は、まずカバーフィルムを二つ折りにし、長手方向に走る2つの長手方向の端部が隣り合うように折るというアイデアを利用したものである。カバーフィルムの上に重ねるのが望ましい。その結果、外側と内側の長手方向の端部となる。長手方向の外側の端部は自由にアクセスでき、指でつかむことができる。
【0015】
カバーフィルム積層体と外側の長手方向端部の間に位置する内側の長手方向端部は、外側の長手方向端部に覆われているか、外側の長手方向端部より少し下に突出しているので、これも自由にアクセスでき、例えば指でつかむことができ、あるいは機械でつかむこともでき、さらに使用に供することができる。特に、下側の長手方向の自由端部は、機械で把持して接着テープで接続することができ、この接着テープは手動または機械でカバーフィルム積層体に供給される。
【0016】
好ましくは、カバーフィルムはアコーディオン折りにされ、外側の二層は少なくともU字形にアコーディオン積層体の周りに配置される。外側の二層によってアコーディオン積層体がU字型に囲まれているため、カバーフィルム積層体は閉じたままとなり、より容易に消費されることができる。
【0017】
本発明の別の実施形態においては、二重層はらせん状に折り畳まれている。ここでも、好ましくは、外側カバー層がカバーフィルム積層体を囲み、好ましくはU字形状とする。また、アコーディオン折り畳みとらせん状の折り畳みを混在させることも考えられる。
【0018】
有利なことに、外側の長手方向の端部は、カバーフィルム束の外側にあり、自由に把持することができる。好ましくは、把持端(グリップエッジ)を形成する。外側の長手方向の端部は、使用者の指で容易に把持することができ、その結果、カバーフィルムを幅方向に引き離すことができる。好ましくは、把持端は、原則として長手方向の端部と同様に、カバーフィルムおよびカバーフィルム積層体の長手方向の全範囲にわたって延びる。カバーフィルム積層体は、カバーフィルムの長さに相当する長さを有し、カバーフィルム積層体の幅は、カバーフィルム自体の幅の何倍も小さくなっている。そのため、カバーフィルムの束をロールに巻いて貯蔵することが有利にできる。
【0019】
本発明のさらなる実施形態においては、外側カバーフィルム層の外側の長手方向の端部は、後方に折り曲げられている。したがって、外側の長手方向の端部は特にアクセスしやすく、指でつかむことができる。
【0020】
また、把持端を色や触覚でマークすることで、認識しやすく、また指でつかむこともできる。
【0021】
カバーフィルムは、有利にはPE、PP、PA、PBTまたはPETフィルムの形態であるが、紙または金属箔(ホイル)(例えば、アルミニウム箔)であってもよい。また、上記フィルム材料からなる複合フィルムが特に有利である。しかし、それ以外の素材も考慮できる。
【0022】
第2の態様では、課題は、請求項8に記載の特徴を有するキットによって解決される。
【0023】
このキットは、カバーフィルムの積層体と接着テープを含む。この点、カバーフィルム積層体は、上述したカバーフィルム積層体のいずれかであることが好ましく、キットは、上述したカバーフィルム積層体のいずれかと接着テープとから構成されていてもよい。接着テープは、作業面に貼り付けるための粘着面と、バッキング層(担体層)を有している。好ましくは、バッキング層はクレープ接着テープまたはPVC含有接着テープである。
【0024】
カバーフィルム積層体と接着テープは、カバーフィルム積層体のカバーフィルムの自由長手方向端部の1つ、好ましくは内側の長手方向端部が接着テープに接続可能であるように、互いに適合させる。
【0025】
例えば、接着テープとカバーフィルムの積層体をロールに巻き取り、アプリケーターのピンに回転可能に取り付け、剥離操作の過程において、折り畳まれたカバーフィルムの下側の自由長辺を接着テープの端部分にしっかりと貼り付けて、作業面に接着させることができる。また、カバーフィルムの内側の自由な長手方向の端部が、粘着面から離れた面に面した接着テープの表面に、カバーフィルムの積層体を接着テープに適用、特に接着またはラミネートすることができる粘着片を有することが考えられる。この場合、接着テープは、好ましくは、バッキング層と接着層とを有し、カバーフィルム端部の粘着片は、バッキング層の上部に接着される。もちろん、ラミネートなどによる他の接合形態も考慮される。
【0026】
この課題は、第3の態様において、最初に記載されたカバーテープであって、請求項10に記載の特徴を有するカバーテープによって解決される。
【0027】
本発明によれば、カバーフィルムは、フィルム積層体上に自由に存在するように配置された把持端を有する。
【0028】
ここで、テープとは、原則として、長さ、幅、厚さを有し、長さは幅の倍数、幅は厚さの倍数である実施形態を理解する。カバーテープは、その長手方向の全範囲に沿って一定の幅を有し、幅の範囲に沿って変化する厚さを有することができる。ただし、厚みも幅方向に一定であってもよい。
【0029】
本発明に係るカバーテープは、接着テープとカバーフィルムを有する。接着テープは、有利には、バッキング層と接着剤層(粘着剤層)とからなる。バッキング層は、後述するポリエチレン、ポリプロピレンなどの一般的なプラスチックで構成することができる。また、バッキング層は、紙や金属箔(例えばアルミ箔)で構成されていてもよい。接着剤層は、例えば無極性エラストマーなど、様々な材料からなる感圧性接着剤とすることができる。また、例えば、アクリレートから構成されることもできる。これらについても以下に挙げる。
【0030】
カバーテープの接着テープは、好ましくは、その全長にわたって一定の幅および厚さを有する。また、カバーフィルムは、その長さおよび幅にわたって一定の厚みを有することが好ましい。
【0031】
カバーフィルムは、接着テープの端部にカバーフィルムの端部が積層されてなるものである。カバーフィルムは、接着テープの粘着面と反対側の面に固定することもできるが、粘着面にラミネートすることもできる。固定は、好ましくはラミネートと理解されるが、カバーフィルムを溶着したり、ヒートシール層を介して固定したり、接着剤で固定したりすることも可能である。また、カバーテープは、ツールを用いて局所的に作成することも可能であり、その場合、折りたたまれたカバーフィルムに別の接着テープを局所的に固定することになる。
【0032】
また、カバーフィルムはテープ形状であることが好ましい。カバーフィルムの長さ方向に、ラミネートされたカバーフィルムの端部と反対側の自由把持端を有する。把持端とは、固定カバーフィルム端部と反対側のカバーフィルム端部のことで、その最外端が把持端を形成している。
【0033】
カバーテープは通常、販売および保管のためにカバーフィルムを折り畳んだ状態で提供される。カバーフィルムは端部に向かって折り畳まれ、フィルム積層体を形成する。折り畳まれたカバーフィルムはコイル状に巻かれる。
【0034】
カバーフィルムを折り畳んだ状態においては、カバーテープを容易に巻き取ることができる。フィルム積層体の幅は、カバーフィルムの幅より有意に小さい。フィルム積層体は、カバーフィルムの3、5、7、9、12、またはそれ以上の折り畳みによって形成することができる。
【0035】
本発明に係るカバーフィルムのフィルム積層体は、把持端がフィルム積層体の接着テープの粘着面とは反対側の面に載っていることを特徴とする。ロールから巻き戻したカバーテープの把持端を指でつかみ、カバーフィルムを容易に広げることができる。従来技術のように、フィルム積層体とカバー材の間で把持端を「釣り上げる」ことや、フィルム積層体で苦労して感触を確かめながら引き出すことは、もはや必要なくなる。また、把持端を自動的に検出して把持(グリップ)することも可能である。
【0036】
好ましいことに、把持端は、粘着テープの粘着側のフィルム積層体の反対側の側面に自由にある。このように、カバーテープを最初に巻き戻すことが可能であり、次いで、粘着テープをその粘着面で作業面に貼り付けることができ、次に、カバーテープのフィルムの積み重ねの上の把持端によって、カバーフィルムを単に把持し、引き離すことができる。
【0037】
好ましい実施形態では、把持端は、把持端が論理線として理解されるのではなく、むしろカバーフィルムの外側の自由な端に沿った非常に狭いストリップを意味し、フィルム積層体上に接触して配置される内側面と、接触しない外側面、すなわち外側面はフィルム積層体とも接着テープともいかなる接触もしない。ただし、把持端が圧着または折りたたまれていることも可能である。さらに、把持端は、カラーマーキングやコントラストを生み出すストライプを固定することで、視覚的および/または触覚的に別途強調(マーク)することができる。
【0038】
このように配置された把持端は、フィルム積層体上の接着カバーテープの作業面とは反対側に、ユーザが自由にアクセスできる状態で横たわっているため、把持端をユーザが指で把持してフィルム積層体から引き剥がし、カバーフィルムを完全に展開させることができるようになっている。完全に展開した状態では、カバーフィルムは単層で平らな状態である。
【0039】
特に好ましくは、フィルム積層体は、二層アコーディオン折りを有し、すなわち、最初にカバーフィルムが二層(フィルムの短い分岐と長い分岐とのオフセットを伴う)として形成されるように、幅に沿って完全にまたはわずかなオフセットを伴って一度互いに折り重ねられ、得られた二層が次にアコーディオン状に折り畳まれる。アコーディオン折りは、好ましくは、カバーストリップの接着剤側の下、すなわち接着剤の把持端部とは反対側に折られ、これにより、接着剤の把持端部は、フィルム積層体上の、カバーストリップの接着剤側とは反対側を向き、上部において依然として自由にアクセスできるようにされる。また二重層も一度だけ折ることができる。
【0040】
好ましくは、フィルム積層体は、カバーフィルムの外側の折り返し層を有し、このカバーフィルムは、フィルム積層体の他のすべての折り返し層を、接着テープの粘着面とは反対側に面するフィルム積層体の側でU字形に囲んでいる。最外層の折り返し層は、フィルム積層体全体をU字型に囲むため、カバーテープが展開され、テープの粘着面がすでに作業面に貼られた後、フィルム積層体を保持する。つまり、フィルムの束が勝手に展開されることはない。
【0041】
カバーフィルムは、PE、PP、PA、PBT、PETフィルムが好ましいが、紙や金属箔(例えば、アルミ箔)でもよい。さらに、上記のフィルムまたはフィルム材料からなる複合フィルムが特に有利である。本発明の具体的な実施形態では、他のプラスチックを示したが、カバーテープのすべての実施形態に使用することができる。
【0042】
有利なことに、接着テープは、カバー接着テープとして設計することができる。この場合、PVCベースの接着テープが有利である。さらに、接着テープはクレープテープとして設計することができる。特にコストパフォーマンスの高い接着テープである。ただし、原理的には、バッキング材がないものも含め、すべての接着テープが考慮される。
【0043】
方法に関しては、当該課題は、請求項15の特徴を有する冒頭に述べた方法によって解決される。
【0044】
本発明の製造方法は、上述したいずれかのカバーテープを製造する場合に特に好適である。逆に、上記のカバーテープは、有利には、以下のいずれかの方法によって製造することができる。
【0045】
カバーフィルムの端部を接着テープの端部に固定し、カバーフィルムを端部に向かって折り曲げ、フィルムの積層体を形成することにより、折り畳まれたカバーテープを製造する方法に関するものである。なお、端部と配列の用語の解釈については、上記を参照されたい。
【0046】
この方法において、本発明によれば、カバーフィルムの長さに沿って積層されたカバーフィルム端部と反対側のフリーの把持端が、フィルム積層体上に自由に横たわるように配置される。カバーテープは、カバーフィルムを折り畳むことで有意に小さな幅にすることができる。カバーフィルムの幅は50cm、1m、1.5m、2m、2.5m以上となり、取り扱いが困難である。折り畳まれたカバーテープの幅は、わずか20cm、40cm、60cmであり、それによって、すべての中間寸法も開示される。また、折り畳まれたカバーテープの幅は、他の幅も考えられる。
【0047】
本発明による折り畳みは、自由である接着テープと反対側のカバーフィルムの端が、折り畳み後でもフィルム積層体の上に残り、ユーザが容易にアクセスできるように設計されている。この場合、把持端は、好ましくは、長手方向の全延長に沿って、カバーテープ上の接着テープの粘着面と反対側に配置されるフィルム積層体の側に載る。これにより、カバーテープを接着テープで既に作業面に貼り付けた後でも、長手方向の延長線上にある把持端をユーザが容易に把持することが可能となる。
【0048】
カバーテープを二重に重ね、アコーディオン状に折り畳むことが有利である。アコーディオン状に折ることで、フィルム積層体が形成される。これは、有利には、接着テープの粘着面に配置され、粘着面と反対側のフィルム積層体の上部で把持端が自由にアクセスできる状態を維持する。
【0049】
好ましくは、把持端は、接着テープの長手方向の延長線上の約0cm~10cm横に沿って配置されるが、接着テープからさらに離れて配置することも可能である。特に好ましくは、把持端が接着テープに対して直接位置していることである。
【0050】
本発明は、例示的な実施形態を用いて、2つの図で記述される。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1図1は本発明に係るカバーテープの折り畳み状態および展開状態を示す展開図を示す。
図2図2図1中のII線に沿った断面図を示す。
図3図3本発明に係るカバーテープの更なる実施形態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
図1は、長手方向Lに延びる接着テープ2を有するカバーテープ1を示す。テープ、すなわちカバーテープ1または接着テープ2は、長手方向Lに本質的に非常に長い時間、原則的にエンドレスに延びるテープであると理解され、その長さLは幅Bに沿った延びよりも何倍も大きくなっている。また、テープ1,2は、厚さDに沿って伸長している。カバーテープ1の厚さは、幅Bに沿って変化している。典型的な寸法を以下に示す。この例では、接着テープ2は、通常、典型的には15mm~30mmの幅Bを有し、接着テープ2の断面の厚さは100μm~250μmである。カバーフィルム6は、接着テープ2の長辺から延びている。カバーフィルム6の部分におけるカバーテープ1の幅Bは、ここでは典型的には500mm~2500mmであり、カバーフィルム6の部分においてカバーテープ1は典型的には10μm~50μmの厚さを有し、厚さはカバーフィルムの単層を示し、カバー積層全体ではない。
【0053】
幅Bに沿った延びは厚さDに沿った延びの何倍も大きく、ここでいう「何倍」とは、100倍から10000倍以上という意味であると理解される。
【0054】
接着テープ2は、通常、バッキング層3と接着剤層4を含む。当該バッキング層3は、一般的なプラスチック、紙および/又は金属(例えば、アルミニウム)から構成されている。例えば、プラスチックを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
【0055】
例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)-特に一軸または二軸延伸によって製造される配向ポリプロピレン(OPP)、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル-特にポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)およびポリブチレンテレフタレート(PBT)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド(PI)、エチレンビニルアセテート(EVA)、並びに、上記のポリマーを用いたコポリマー、ブレンド、多層フィルム、複合フィルムで、例えば接着、溶接、共押出しされているものなどが挙げられる。さらに、バッキングは、例えば、プライマーまたはラッカーによるコーティング、コロナおよび/またはエッチングによる前処理、印刷、または他の方法で改質することができる。紙には、コーティング、クレープ、印刷、その他の前処理および/または加工を施すこともできる。金属系キャリアも同様である。
【0056】
接着剤層4は、一般的な感圧接着剤、例えばアクリレート、天然ゴム化合物、合成ゴム化合物、シリコーンなどから構成されている。
【0057】
接着剤層4は、バッキング層3の片面の全面に塗布されていることが好ましい。ただし、カバーフィルムに隣接するバッキング層上に帯状に配置することもできる。
【0058】
接着テープ2は、カバーフィルム側に端部7を有しており、この端部7も接着剤層4の一部とすることができる。端部7には、カバーフィルム6のカバーフィルム端部8が固定されている。
【0059】
また、カバーフィルム6は、好ましくは、以下の材料を例示するが、これに限定されるものではない:
紙、金属(例えばアルミニウム)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)-特に一軸または二軸延伸によって製造される配向ポリプロピレン(OPP)、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル-特にポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)およびポリブチレンテレフタレート(PBT)、エチレンビニルアルコール(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリカーボネート(PC)、ポリアミド(PA)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリイミド(PI)、エチレンビニルアセテート(EVA)や上記ポリマーからなるコポリマー、ブレンド、多層フィルム、複合フィルムなどで、例えば接着、溶接、共押し出しされているものである。さらに、バッキングは、例えば、プライマーまたはラッカーによるコーティング、コロナおよび/またはエッチングによる前処理、印刷、または他の方法で改質することができる。紙には、コーティング、クレープ、印刷、その他の前処理および/または加工を施すこともできる。金属系キャリアも同様である。
【0060】
図1のカバーテープ1は非常に長く、それによって、ここでは、カバーテープ1の長手方向Lの短い部分のみが示されている。有利には、カバーテープ1は、コイルに巻き上げることができる。巻かれた状態のカバーテープは、使用前に輸送・保管されることが好ましい。この場合、接着テープ2の接着剤層4はロールの内側に配置され、接着テープ2のバッキング層3はロールの外側に配置される。カバーテープ1は、コア(芯)に巻かれ、そのコアにカバーテープ1を貼るためのハンドルの一端が挿入され、リールからカバーテープ1を連続的に巻き戻すことができるようになっている。コアは、例えば、シリコーン加工された厚紙や、ポリエチレン(PE)などのプラスチックで作ることができる。
【0061】
カバーフィルム1は、フィルム積層体9に折り畳まれる。折り線はすべて長手方向Lに平行に走っている。
【0062】
図1に示す本発明による折り畳まれたカバーテープ1は、露出し、したがって容易に触れられる把持端11を配置したことを特徴とし、これは、展開されたカバーフィルム6上に、接着テープ2の端部7に積層されるカバーフィルム端部8と対向して配置される。ここで、自由に把持可能(自由に把持できる)とは、把持端11がカバーテープ1の長手方向の全範囲にわたって自由に把持可能に延び、接着テープ2に隣接して平行に約0~10cm、厳密には接着テープ2のバッキング層3に隣接して配置されていることを意味する。カバーテープ1を巻き戻した後、図1に示すように、把持端11を露出させる。被覆材などで覆われておらず、長手方向の全範囲にわたって視認可能であり、使用者が直接触れて把持することができ、カバーテープ1をリールから巻き戻す際に半機械または全機械の光学系で探索し、半機械または全機械の力学系で把持することが可能である。
【0063】
特に認識しやすくするために、把持タブは、例えば色、追加の折り畳み、接着および/又は圧着によって、視覚的および/又は触覚的に強調することができる。
【0064】
図3は、本発明によるカバーテープ1のさらなる実施形態を示す断面図である。このカバーテープ1のさらなる実施形態も、カバーフィルム9の積層体がその長手方向の全範囲に沿って粘着されている接着テープ2を備えている。図3による更なる実施形態では、カバーフィルム6の内側長手方向端部は、接着テープの接着剤層4に接着されている。もちろん、それ以外の付着も考慮される。
【0065】
図3のカバーフィルム積層体9は、2層のカバーフィルム6がらせん状または巻き付いた形に積層されたものである。ここでも、カバーフィルム積層体9の周囲に、外側カバーフィルム層12がほぼU字状に案内される。カバーフィルム6の把持端11は、後方に折り返されている。ここで、後方とは、接着テープ2から離れるように折り畳まれていることをいう。これにより、把持端11が特に把持しやすくなる。特に、ユーザの指で容易に把持できる。
【0066】
展開されたカバーシート6の幅Bは、50cm~2.50m、好ましくは1.4m~1.9mとすることができる。しかし、他のすべての中間寸法も考えられ、開示されている。また、展開されたカバーフィルムは、幅Bが大きくても小さくてもよい。
【0067】
本発明に係るカバーテープ1を製造するには、まず、カバーフィルム6を、接着テープ2の端部7に長手方向の全範囲に沿ってカバーフィルム端部8を固定した後、次いで、最初に2層に折り畳む。その際、長手方向Lに走る折り線に沿ってカバーフィルムを若干オフセットさせて折り返し、接着テープ2に向けて把持端11を折り返して、カバーフィルム6の接着剤層4と反対側の面に把持端11が配置されるようにしたものである。
【0068】
そして、カバーフィルム6は、実質的にその全範囲にわたって二重に積層されている。そして、把持端11と反対側の面でアコーディオン状に二重に折り畳まれて、フィルム積層体9が形成される。アコーディオン折りは、外側から内側に向かって、すなわち把持端11に向かって折られる。これにより、カバーフィルム6の外側の折り返し層12が形成され、この折り返し層は、フィルム積層体9の接着テープ2から離れる方向に面する側の他の折り返し層をU字状に含み、好ましくは完全に3つの側面において含む。
【0069】
さらに、カバーテープのさらなる製造方法は、まず、フィルムを二重層にすることから始まる。特に、コアに巻かれた状態で存在する非対称な1枚折りのフィルムを使用することが有利であることがわかった。このフィルムは、例えば、ブローフィルムの押出成形で、得られたフィルムチューブを二重層の生産で非対称に切り開き、折り畳んだ後に巻き取ることで得ることができる。
【0070】
また、対称的にカットすることで、その切り口は端が開いたチューブにする方法もある。これを互いに正確に重ね合わせ、その後、端部の切り取りで非対称のフィルム脚が出来上がる。この非対称に折り畳まれたフィルムを、前述の工程で折り畳み、完成したフィルム積層体を作成する。その後、接着テープでフィルム積層体に固定する。原則として、生産時の任意のタイミングで接着テープをカバーフィルム端に固定することができる。
【0071】
また、フィルム積層体を折りたたみ、コア上に巻き取ることもできる。その後、接着テープと巻き取りフィルム束の両方を保持・ガイドできるツールでカバーフィルム端部に接着テープを局所的に固定し、そのツールによってカバーテープを製造することができるよ。
【0072】
図1においては、カバーテープ1が巻き取られている形態を示していない。通常、カバーテープ1は、図1においてカバーテープ1の下方に配置された巻き取りの周りに巻き付き、巻き取り内側に接着剤層4が、巻き取りの外側に接着テープ1のバッキング層3が配置されるようにする。
【0073】
カバーフィルム6の図1によるアコーディオン折りの利点は、(図示しない)作業面に接着されたカバーテープ1のカバーフィルム6を、把持端11を握って引っ張る動作で完全に展開することができることである。一方、外側の折り返し層12がカバーフィルム積層体9を完全に囲むので、接着されまだ展開されていないカバーフィルム6がその位置に留まることは有利である。そのため、独立した展開ができない。さらに、フィルム積層体の折り目は同じ高さである必要はなく、互いにオフセットされていてもよい。
【0074】
参照リスト一覧
1 カバーテープ
2 接着テープ
3 バッキング層
4 接着剤層
6 カバーフィルム
7 カバーフィルム側の端部
8 カバーフィルム端部
9 フィルム積層体
11 把持端
12 外側の折り返し層
B 幅
D 厚み
L 長手方向
さらに、本発明は、以下の項目を含む。
[項目1]
幅(B)および長さ(L)を有するカバーフィルム(6)を含み、前記カバーフィルム(6)は、長さ(L)に沿って延びる折り線に沿って二重層に折り畳まれ、ここで、二重層に折り畳まれたカバーフィルム(6)の二つの自由長手方向の端部が互いに隣接して延び、二重層のカバーフィルム(6)は積層体に折り畳まれて、二つの長手方向の端部はカバーフィルム積層体(9)の上に載っている、カバーフィルム積層体。
[項目2]
二重層がアコーディオン状に折り畳まれ、外側の二重層(12)が少なくともU字形にアコーディオン積層体の周りにあることを特徴とする、項目1に記載のカバーフィルム積層体。
[項目3]
二重層がらせん状に折り畳まれていることを特徴とする、項目1または2に記載のカバーフィルム積層体。
[項目4]
外側の長手方向の端部が、カバーフィルム積層体(9)の外側にあり、自由に把持可能で、把持端(11)を形成していることを特徴とする、項目1、2または3に記載のカバーフィルム積層体。
[項目5]
前記外側カバーフィルム層(12)の長手方向の端部が、後方に折り返されていることを特徴とする、項目1~4のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
[項目6]
把持端(11)が色または触覚的にマークされていることを特徴とする、項目1~5のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
[項目7]
カバーフィルム(6)が、PE、PP、PA、PETまたはPBTフィルムであるか、PAとPEまたはPPとPEの複合フィルムであるか、または、紙製であるか、または、アルミニウム箔であることを特徴とする、項目1~6のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
[項目8]
カバーフィルム積層体が、段ボールまたはプラスチックの芯に巻かれていることを特徴とする、項目1~7のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体。
[項目9]
項目1~8のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体(9)と、作業面に粘着するための接着剤層(4)を有する接着テープ(2)とを備えることを特徴とする、カバーフィルム(6)積層体と接着テープ(2)を含むキット。
[項目10]
前記接着テープ(2)が、クレープ層であるバッキング層(3)、または、PVC含有バッキング層(3)を含むことを特徴とする、項目8に記載のキット。
[項目11]
作業面に粘着するための少なくとも1つの粘着面および端部(7)を有する接着テープ(2)と
端部(7)上に配置されたカバーフィルム(6)のカバーフィルム端部(8)であって、このカバーフィルム(6)は、カバーフィルム(6)の幅(B)に沿ってカバーフィルム端部(8)と反対側の自由把持端(11)を有し、カバーフィルム(6)が端部(7)に向かって折り畳まれて項目1~8のいずれか1項に記載のカバーフィルム積層体(9)を形成している、カバーフィルム端部(8)を含むカバーテープであって、
把持端(11)が、カバーフィルム積層体(9)上に自由に載るように配置されていることを特徴とするカバーテープ。
[項目12]
把持端(11)は、接着テープ(2)の粘着面とは反対側のフィルム積層体(9)の側面に載っていることを特徴とする、項目11に記載のカバーテープ。
[項目13]
把持端(11)が、フィルム積層体(9)と接触している内側面と、接触していない外側面を有することを特徴とする、項目11または12に記載のカバーテープ。
[項目14]
把持端(11)が、接着テープから離れる方向に折り返されることを特徴とする、項目11、12または13のいずれか1項に記載のカバーテープ。
[項目15]
接着テープ(2)がクレープ接着テープまたはPVC含有接着テープとして形成されていることを特徴とする、項目11~14のいずれか1項に記載のカバーテープ。
[項目16]
接着テープ(2)の端部(7)に、カバーフィルム(6)のカバーフィルム端部(8)が配置され、
カバーフィルム(6)は、端部(7)に向かって折り畳まれ、カバーフィルム積層体(9)を形成する、折り畳まれたカバーテープ(1)の製造方法であって
カバーフィルム(6)の幅(B)に沿ってカバーフィルム端部(8)と反対側の自由把持端(11)が、カバーフィルム積層部(9)上に自由に載るように配置されていることを特徴とする、前記方法。
[項目17]
カバーフィルム(6)が二重層とされ、アコーディオン状に折り畳まれていることを特徴とする、項目16に記載の方法。
[項目18]
カバーフィルム(6)が二重層とされ、らせん状に折り畳まれていることを特徴とする、項目16に記載の方法。
[項目19]
把持端(11)が、接着テープ(2)に沿って配置されていることを特徴とする、項目9または10に記載の方法。
図1
図2
図3