(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】電池モジュールおよびこれを含む電池パック
(51)【国際特許分類】
H01M 50/591 20210101AFI20240419BHJP
H01M 50/262 20210101ALI20240419BHJP
H01M 50/507 20210101ALI20240419BHJP
【FI】
H01M50/591
H01M50/262 S
H01M50/507
(21)【出願番号】P 2022558535
(86)(22)【出願日】2021-10-19
(86)【国際出願番号】 KR2021014613
(87)【国際公開番号】W WO2022114529
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2022-09-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0164593
(32)【優先日】2020-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】セユン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ジョンヨン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・リョル・オ
(72)【発明者】
【氏名】ペク・サン・イ
【審査官】山本 雄一
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-504425(JP,A)
【文献】中国実用新案第207852747(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電池セルが積層されている電池セル積層体、
前記電池セル積層体の少なくとも一端部に位置するバスバーフレーム、
前記電池セル積層体と前記バスバーフレームを含むセルブロックを収容するモジュールフレーム、
前記セルブロックの前後面を覆うと共に、前記モジュールフレームと結合されるエンドプレート、および
前記エンドプレートと前記電池セル積層体の間に位置する絶縁カバーを含み、
前記絶縁カバーは第1絶縁カバーと第2絶縁カバーを含み、
前記第1絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合された第1バスバー
の正面及び側面を覆い、前記第2絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合された第2バスバー
の正面及び側面を覆う、電池モジュール。
【請求項2】
前記第1バスバーは、前記第2バスバーより大きな面積を有する、請求項1に記載の電池モジュール。
【請求項3】
前記第2バスバーは、端子バスバー(terminal busbar)である、請求項2に記載の電池モジュール。
【請求項4】
前記絶縁カバーは第3絶縁カバーをさらに含み、前記第3絶縁カバーは前記端子バスバーの一側端部で形成された突出部の下端に位置する、請求項3に記載の電池モジュール。
【請求項5】
複数の電池セルが積層されている電池セル積層体、
前記電池セル積層体の少なくとも一端部に位置するバスバーフレーム、
前記電池セル積層体と前記バスバーフレームを含むセルブロックを収容するモジュールフレーム、
前記セルブロックの前後面を覆うと共に、前記モジュールフレームと結合されるエンドプレート、および
前記エンドプレートと前記電池セル積層体の間に位置する絶縁カバーを含み、
前記絶縁カバーは第1絶縁カバーと第2絶縁カバーを含み、
前記第1絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合された第1バスバーを覆い、前記第2絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合された第2バスバーを覆い、
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーがそれぞれ前記第1バスバーと前記第2バスバーが互いに離隔された空間と前記第1バスバーと前記第2バスバーを遮蔽することによって、前記第1バスバーと前記第2バスバーの短絡を遮断する
、電池モジュール。
【請求項6】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合される、請求項1~5の何れか一項に記載の電池モジュール。
【請求項7】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーはそれぞれ、接着剤によって前記バスバーフレームに結合される、請求項6に記載の電池モジュール。
【請求項8】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーはそれぞれ、締結部材によって前記バスバーフレームに結合される、請求項6に記載の電池モジュール。
【請求項9】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーは接着剤によって前記エンドプレートに結合される、請求項1~8の何れか一項に記載の電池モジュール。
【請求項10】
請求項1~9の何れか一項による電池モジュールを含む、電池パック。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互引用)
本出願は2020年11月30日付韓国特許出願第10-2020-0164593号に基づいた優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示された全ての内容は本明細書の一部として含まれる。
【0002】
本発明は電池モジュールおよびこれを含む電池パックに関するものであって、より詳しくは、バスバー間ショート防止構造が設けられた電池モジュールおよびこれを含む電池パックに関するものである。
【背景技術】
【0003】
二次電池は、モバイル機器および電気自動車などの多様な製品群のエネルギー源として多くの関心を集めている。このような二次電池は化石燃料を使用する既存製品の使用を代替することができる有力なエネルギー資源であって、エネルギー使用による副産物が発生しなくて環境にやさしいエネルギー源として脚光を浴びている。
【0004】
最近、二次電池のエネルギー貯蔵源としての活用をはじめとして大容量二次電池構造に対する必要性が高まるにつれて、複数の二次電池が直列/並列に連結された電池モジュールを集合させたマルチモジュール構造の電池パックに対する需要が増加している。
【0005】
一方、複数の電池セルを直列/並列に連結して電池パックを構成する場合、少なくとも一つの電池セルからなる電池モジュールを構成し、このような少なくとも一つの電池モジュールを用いてその他の構成要素を追加して電池パックを構成する方法が一般的である。
【0006】
このような電池モジュールは、複数の電池セルが積層されている電池セル積層体、前記電池セル積層体を収容するモジュールフレームおよび前記電池セル積層体の前後面をカバーするバスバーフレームを含む。
【0007】
図1は、従来の電池モジュールの構造を示した図である。
【0008】
図1を参照すれば、従来の電池モジュールは、電池セル積層体を収容するモジュールフレーム20、電池セル積層体の前後面をカバーするバスバーフレーム30、バスバーフレームの外側面に装着された複数のバスバー40、およびバスバーフレーム30から突出形成されて複数のバスバー40を区画する隔壁50を含むことができる。
【0009】
この時、複数のバスバーのうちの隣接したバスバー40の間には一つの隔壁50のみが形成されており、バスバー40の間の間隔も非常に狭く形成されることがある。また、モジュールフレーム底部21とバスバー40の間の間隔も非常に狭く形成されることがある。
【0010】
電池モジュールの内部では水分発生および電池セルからの電解液漏液現象が起こることがあり、このような液体がバスバーを腐食させてバスバーの間の沈殿物が連結されてバスバー間のショート(short)現象が発生することがある。ショート現象が発生する場合、電池モジュールの発火の可能性が高まって安全性に問題が生じることがあり、結果的にバスバー間のショート現象を事前に防止することができるバスバーおよびバスバーフレーム構造が必須的に要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の解決しようとする課題は、バスバー間のショート現象を防止することができる構造を有する電池モジュールおよびこれを含む電池パックを提供することである。
【0012】
本発明の課題は以上で言及した課題に制限されず、言及されていない更なる他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記課題を実現するための本発明の一実施形態による電池モジュールは、複数の電池セルが積層されている電池セル積層体、前記電池セル積層体の少なくとも一端部に位置するバスバーフレーム、前記電池セル積層体と前記バスバーフレームを含むセルブロックを収容するモジュールフレーム、前記セルブロックの前後面を覆うと共に、前記モジュールフレームと結合されるエンドプレート、および前記エンドプレートと前記電池セル積層体の間に位置する絶縁カバーを含み、前記絶縁カバーは第1絶縁カバーと第2絶縁カバーを含み、前記第1絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合された第1バスバーを覆い、前記第2絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合された第2バスバーを覆う。
【0014】
前記第1バスバーは、前記第2バスバーより大きな面積を有することができる。
【0015】
前記第2バスバーは、端子バスバー(terminal busbar)であってもよい。
【0016】
前記絶縁カバーは第3絶縁カバーをさらに含み、前記第3絶縁カバーは前記端子バスバーの一側端部で形成された突出部の下端に配置できる。
【0017】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーがそれぞれ前記第1バスバーと前記第2バスバーが互いに離隔された空間と前記第1バスバーと前記第2バスバーを遮蔽することによって、前記第1バスバーと前記第2バスバーの短絡を遮断することができる。
【0018】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーは前記バスバーフレームに結合できる。
【0019】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーはそれぞれ、接着剤によって前記バスバーフレームに結合できる。
【0020】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーはそれぞれ、締結部材によって前記バスバーフレームに結合できる。
【0021】
前記第1絶縁カバーと前記第2絶縁カバーは接着剤によって前記エンドプレートに結合できる。
【0022】
本発明の他の一実施形態による電池パックは、前記電池モジュールを含むことができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の一実施形態による電池モジュールおよびこれを含む電池パックは、バスバーの間の間隔確保構造、バスバーの間の二重隔壁構造およびバスバーとモジュールフレーム底部の間の空間確保構造を通じてバスバー間のショート現象を防止して電池モジュールの安定性を確保することができる。
【0024】
本発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていない更なる他の効果は特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】従来の電池モジュールの構造を示した図である。
【
図2】本発明の一実施形態による電池モジュールを示す斜視図である。
【
図3】
図2の電池モジュールの構成要素を結合した電池モジュールの部分斜視図である。
【
図4】
図3の電池モジュールに絶縁カバーを付着した様子を示す正面図である。
【
図5】
図4の電池モジュールにおいて絶縁カバーがバスバーを覆っている様子を投影して示した斜視図である。
【
図6】本発明の他の一実施形態による電池モジュールを示す部分斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付した図面を参照して本発明の様々な実施形態について本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施することができるように詳しく説明する。本発明は様々な異なる形態に実現でき、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0027】
本発明を明確に説明するために説明上不必要な部分は省略し、明細書全体にわたって同一または類似の構成要素については同一な参照符号を付けるようにする。
【0028】
また、図面に示された各構成の大きさおよび厚さは説明の便宜のために任意に示したので、本発明が必ずしも図示のところに限定されるのではない。図面において様々な層および領域を明確に表現するために厚さを拡大して示した。そして図面において、説明の便宜のために、一部層および領域の厚さを誇張されるように示した。
【0029】
また、層、膜、領域、板などの部分が他の部分“の上に”または“上に”あるという時、これは他の部分“の直上に”ある場合だけでなく、その中間に更なる他の部分がある場合も含む。逆に、ある部分が他の部分“の直上に”あるという時には中間に他の部分がないことを意味する。また、基準となる部分“の上に”または“上に”あるということは基準となる部分の上または下に位置することであり、必ずしも重力反対方向に向かって“の上に”または“上に”位置することを意味するのではない。
【0030】
また、明細書全体で、ある部分がある構成要素を“含む”という時、これは特に反対になる記載がない限り他の構成要素を除くのではなく他の構成要素をさらに含むことができるのを意味する。
【0031】
また、明細書全体で、“平面上”という時、これは対象部分を上から見た時を意味し、“断面上”という時、これは対象部分を垂直に切断した断面を横から見た時を意味する。
【0032】
図2は、本発明の一実施形態による電池モジュールを示す斜視図である。
図3は、
図2の電池モジュールの構成要素を結合した電池モジュールの部分斜視図である。
【0033】
図2を参照すれば、本発明の一実施形態による電池モジュールは、複数の電池セル110が積層形成された電池セル積層体120、電池セル積層体120の両端部に装着されたバスバーフレーム130、電池セル積層体120を収容するフレーム部材300、および電池セル積層体120とバスバーフレーム130が結合されたセルブロックを両端部で囲むエンドプレート600を含む。
【0034】
電池セル110は、パウチ型電池セルであるのが好ましい。本実施形態で電池セル積層体120は
図2のy軸方向に沿って積層され、z軸方向にフレーム部材300内部に配置されてフレーム部材300底部と電池セル積層体120の間に形成される熱伝導性樹脂層400によって冷却が行われる。
【0035】
電池セル積層体120を収納するフレーム部材300は、上部プレート310とモジュールフレーム320を含むことができる。モジュールフレーム320は複数のユニット収納部を含み、上部プレート310はモジュールフレーム320に装着された電池セル積層体120の上部を覆う板状型構造に形成できる。モジュールフレーム320は電池セル積層体120の下面および両側面を囲み、上部プレート310は残りの上面(z軸方向)を囲むことができる。上部プレート310とモジュールフレーム320は互いに対応する角部位が接触した状態で、溶接などによって結合されることによって、電池セル積層体120を上下左右にカバーする構造を形成することができる。上部プレート310とモジュールフレーム320を通じて電池セル積層体120を物理的に保護することができる。このために、上部プレート310とモジュールフレーム320は所定の強度を有する金属材料を含むことができる。
【0036】
一方、具体的に示さなかったが、変形例によるフレーム部材300は、上面、下面および両側面が一体化した金属板材形態のモノフレームであってもよい。即ち、モジュールフレーム320と上部プレート310が相互に結合される構造でなく、押出成形で製造されて上面、下面および両側面が一体化した構造であってもよい。
【0037】
電池セル積層体120の開放された第1側(x軸方向)と第2側(x軸反対方向)にバスバーフレーム130が配置できる。バスバーフレーム130は、電池セル積層体120の第1側(x軸方向)と第2側(x軸反対方向)に位置して電池セル積層体120をカバーすると同時に、電池セル積層体120と外部機器との連結を案内する役割を果たすことができる。具体的に、バスバーフレーム130にはバスバー280が装着でき、電池セル110の電極リード111、112がバスバーフレーム130に形成されたスロットを通過した後に曲がってバスバー280と接合できる。これによって、電池セル積層体120を構成する電池セル110が直列にまたは並列に連結できる。
【0038】
本実施形態によるバスバー280は第1バスバー280aと第2バスバー280bを含むことができ、第1バスバー280aの面積は第2バスバー280bの面積に対比して大きくてもよい。この時、第2バスバー280bは端子バスバーであってもよく、第2バスバー280bの一側端部はz軸方向からx軸方向に折れた突出部280p形状を有することができる。
【0039】
第2バスバー280bの突出部280pは電池モジュール10外部に露出されてもよい。第2バスバー280bは、他の電池モジュールやバッテリディスコネクトユニット(Battery Disconnect Unit:BDU)などと連結されて高電圧(High Voltage:HV)連結を実現することができる。ここで、HV連結は電力を供給するための電源役割の連結であって、電池セル間の連結や電池モジュール間の連結を意味する。
【0040】
エンドプレート600は、フレーム部材300の開放された第1側(x軸方向)と第2側(x軸反対方向)に位置して電池セル積層体120をカバーするように形成できる。このようなエンドプレート600は、外部の衝撃から電池セル積層体120およびその他の電装品を物理的に保護することができる。電池セル積層体120とエンドプレート600の間にバスバーフレーム130が配置できる。
【0041】
一方、バスバーフレーム130とエンドプレート600の間には電気的絶縁のための絶縁カバーが形成できる。以下では、本実施形態による絶縁カバーについて詳しく説明する。
【0042】
図4は、
図3の電池モジュールに絶縁カバーを付着した様子を示す正面図である。
図5は、
図4の電池モジュールにおいて絶縁カバーがバスバーを覆っている様子を投影して示した斜視図である。
【0043】
図2~
図4を参照すれば、本実施形態による電池モジュールは、エンドプレート600と電池セル積層体120の間に位置する絶縁カバー500を含む。本実施形態による絶縁カバー500は第1絶縁カバー500aと第2絶縁カバー500bを含み、第1絶縁カバー500aはバスバーフレーム130に結合された第1バスバー280aを覆い、第2絶縁カバー500bはバスバーフレーム130に結合された第2バスバー280bを覆うことができる。
【0044】
比較例による絶縁カバーの場合、互いに隣接する二つのバスバーを物理的に遮る構造物がない。したがって、電解液の流出および/または水分流入などによってバスバーが腐食されるか異物によって互いに隣接するバスバー間において短絡が発生されやすい。このようにバスバー間に短絡が発生すると、モジュール発火の原因になることがある。これに反し、本実施形態によれば、互いに隣接する第1バスバー280aと第2バスバー280bをそれぞれ第1絶縁カバー500aと第2絶縁カバー500bが覆っている構造によって、第1バスバー280aと第2バスバー280bの間の離隔空間500Pと、第1バスバー280aおよび第2バスバー280bを遮蔽することができる。具体的に、
図5に示したように、第1絶縁カバー500aは第1バスバー280aのx軸方向への正面と、第1バスバー280aを囲む四つの側面を全て囲むように覆い、第2絶縁カバー500bも第2バスバー280bのx軸方向への正面と、第2バスバー280bを囲む四つの側面を全て囲むように覆うことができる。このような構造によって、第1バスバー280aと第2バスバー280bが互いに対向する両側面の間の離隔空間500Pに電解液が流出されても第1バスバー280aと第2バスバー280bに流れて行くのを物理的に遮断することができる。本実施形態によれば、電解液だけでなく異物および水分からバスバー280を保護することができる。
【0045】
言い換えれば、第1絶縁カバー500aと第2絶縁カバー500bがそれぞれ第1バスバー280aと第2バスバー280bが互いに離隔された空間500Pと、第1バスバー280aと第2バスバー280bを遮蔽することによって、第1バスバー280aと第2バスバー280bの短絡を遮断することができる。
【0046】
第1絶縁カバー500aと第2絶縁カバー500bは、バスバーフレーム130に結合できる。第1絶縁カバー500aと第2絶縁カバー500bはそれぞれ接着剤を用いてバスバーフレーム130に結合されるか、締結部材によってバスバーフレーム130に結合できる。締結部材はホール、鉤などを使用して結合できるが、これに制限されず、知られた多様な方式によって締結できる。
【0047】
図6は、本発明の他の一実施形態による電池モジュールを示す部分斜視図である。
図6の実施形態は
図4および
図5で説明した実施形態と大部分において同一であり、以下では差のある部分についてのみ説明する。
【0048】
図3および
図6を参照すれば、本実施形態による絶縁カバー510は、第1バスバー280aを覆う第1絶縁カバー510aと第2バスバー280bを覆う第2絶縁カバー510bを含み、端子バスバー280b一側端部の突出部280p下端に位置する第3絶縁カバー510cをさらに含むことができる。
【0049】
本実施形態による第3絶縁カバー510cは、端子バスバー280bに対する絶縁役割を果たすことができる。端子バスバー280bは、他の電池モジュールやバッテリディスコネクトユニット(Battery Disconnect Unit:BDU)と連結されて高電圧(High voltage:HV)連結を形成することができる。
【0050】
第3絶縁カバー510cは、第2絶縁カバー510bと一体に形成できる。
【0051】
以上で説明した差異点以外に、
図4および
図5の実施形態で説明した内容は本実施形態に全て適用可能である。
【0052】
前述の電池モジュールは電池パックに含むことができる。電池パックは、本実施形態による電池モジュールを一つ以上集積して電池の温度や電圧などを管理する電池管理システム(Battery Management System;BMS)と冷却装置などを追加してパッキングした構造であってもよい。
【0053】
前述の電池モジュールおよびこれを含む電池パックは多様なデバイスに適用できる。このようなデバイスには、電気自転車、電気自動車、ハイブリッド自動車などの運送手段に適用できるが、本発明はこれに制限されず電池モジュールおよびこれを含む電池パックを使用することができる多様なデバイスに適用可能であり、これも本発明の権利範囲に属する。
【0054】
以上では本発明の好ましい実施形態について図示して説明したが、本発明は前述の特定の実施形態に限定されず、特許請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく当該発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって多様な変形実施が可能であることはもちろんであり、このような変形実施は本発明の技術的な思想や展望から個別的に理解されてはならない
【符号の説明】
【0055】
10:電池モジュール
20:モジュールフレーム
30:バスバーフレーム
40:バスバー
110:電池セル
120:電池セル積層体
130:バスバーフレーム
280:バスバー
280a:第1バスバー
280b:第2バスバー
280p:突出部
320:モジュールフレーム
500、510:絶縁カバー
500a、510a:第1絶縁カバー
500b、510b:第2絶縁カバー
510c:第3絶縁カバー
600:エンドプレート