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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20240419BHJP
【FI】
A24F40/53
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022562369
(86)(22)【出願日】2021-04-20
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-05-31
(86)【国際出願番号】 KR2021004954
(87)【国際公開番号】W WO2021215797
(87)【国際公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0048857
(32)【優先日】2020-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヨンファン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,スンウク
(72)【発明者】
【氏名】イ,スンウォン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,デナム
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0301915(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0129758(KR,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0208822(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1570876(KR,B1)
【文献】国際公開第2014/060267(WO,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/53
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成装置において、
エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するヒータと、
前記ヒータに電力を供給するバッテリと、
加熱状態及び非加熱状態のうち一つと、前記エアロゾル生成装置の作動状態を決定する制御部と、
前記ヒータの動作を制御する第1回路部と、
前記バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部と、を含み、
前記制御部は、加熱状態において、前記第1回路部と通信し、非加熱状態において、前記第2回路部と通信し、該通信結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定し、
前記制御部は、
前記エアロゾル生成装置の作動状態が加熱状態と決定されたことに基づき、前記第1回路部を介して流れる第1電流量データを受信し、
前記エアロゾル生成装置の作動状態が非加熱状態と決定されたことに基づき、前記第2回路部を介して流れる第2電流量データを受信し、
前記第1電流量データに基づき、前記第1回路部の異常発生いかんを決定し、前記第2電流量データに基づき、前記第2回路部の異常発生いかんを決定する、エアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記制御部は、
前記第1回路部に所定値以上の電流量が流れるか否かということをモニタリングし、該モニタリング結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態を、加熱状態及び非加熱状態のうちいずれか一つに決定する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1電流量データと第1臨界範囲とを比較し、前記第1回路部の異常発生いかんを決定し、
前記第2電流量データと第2臨界範囲とを比較し、前記第2回路部の異常発生いかんを決定する、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記作動状態が、非加熱状態において、前記非加熱状態は、充電状態及び待機状態のうち一つに決定され、
前記第2臨界値または範囲は、前記作動状態が充電状態である場合と、前記作動状態が待機状態である場合とにおいて、互いに異なるように指定されたものである、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記エアロゾル生成装置は、前記ヒータの温度を測定する温度センサをさらに含み、
前記制御部は、
前記作動状態が加熱状態である場合、前記温度センサから温度データを獲得し、前記第1電流量データ及び前記温度データに基づき、異常発生いかんを決定する、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記エアロゾル生成装置に異常が生じたと決定した場合、
警告お知らせを与えたり、第1回路部の作動を中止させたり、前記エアロゾル生成装置のリセットさせたりする命令を下す、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記制御部は、
前記第1回路部にデータを入力し、所定時間が経過した後、前記第1回路部からデータを読み取ることにより、前記第1回路部と通信する、請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記第1回路部に入力された第1データと、前記第1回路部から読み取られた第2データとを比較し、前記第1データと前記第2データとが同一である場合、前記第1回路部に異常が生じたと決定し、前記第1回路部の作動を中止させる、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
第1回路部は、
前記制御部のデータ入力を受けることができない場合、前記制御部に異常が生じたと決定し、前記第1回路部の動作を自体中止する、請求項に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
エアロゾル生成装置を制御する方法において、
前記エアロゾル生成装置の作動状態が加熱状態及び非加熱状態のうち一つであるかということを決定する段階と、
前記エアロゾル生成装置の作動状態が前記加熱状態と決定したことに基づき、ヒータの動作を制御する第1回路部と通信するか、あるいは前記エアロゾル生成装置の作動状態が前記非加熱状態と決定したことに基づき、バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部と通信する段階と、
該通信結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定する段階と、を含み、
前記異常発生いかんを決定する段階は、
前記作動状態が加熱状態と決定された第1の場合、前記第1回路部を流れる第1電流量データを獲得し、前記エアロゾル生成装置の作動状態が非加熱状態と決定された第2の場合、前記第2回路部を介して流れる第2電流量データを獲得する段階と、
前記第1の場合、前記第1電流量データに基づき、前記第1回路部の異常発生いかんを決定し、前記第2の場合、前記第2電流量データに基づき、前記第2回路部の異常発生いかんを決定する段階と、を含む、方法。
【請求項11】
前記エアロゾル生成装置に異常が生じたと決定したことに基づき、警告お知らせ、第1回路部の作動中止、及び前記エアロゾル生成装置のリセットのうちいずれか1つの命令を下す段階をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記作動状態が加熱状態または非加熱状態であると決定したことに基づいて通信する段階は、
前記第1回路部に第1データを入力する段階と、
所定時間が経過した後、前記第1回路部から第2データを読み取ることにより、前記第1回路部と通信する段階と、を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1回路部に入力された第1データと、前記第1回路部から読み取られた第2データとを比較する段階と、
前記第1データと前記第2データとが同一であることに基づき、前記第1回路部に異常が生じたと決定し、前記第1回路部の作動を中止させる段階と、をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、一般的なシガレットの短所を克服する代替方法を求める需要が増大している。しかしながら、加熱式シガレットを利用する方式にせよ、加熱式エアロゾル生成物質加熱方式にせよ、装置内部においては、加熱のための電流が流れるために、エアロゾル生成装置の欠陥や作動エラーによる装置の異常動作が生じ、装置過熱や過電流による事故の危険が常時存在することになる。
【0003】
社会的に、そのような事故の危険性を認識することにより、安全装置を求める必要性と、それを備えたエアロゾル生成装置に向かう消費者の需要も増大している。そのような危険性から露出されないためには、以前のエアロゾル生成装置より精密な制御方法が適用されたエアロゾル生成装置が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子式エアロゾル生成装置は、状況により、過熱(overheat)、回路ショート(short circuit)、過電流(over current)及びバッテリ過充電(overcharge)などによる危険状況が生じうる問題がある。
【0005】
本実施形態を介して解決すべき課題は、前述の課題に制限されるものではなく、言及されていない課題は、本明細書及び添付図面から、本発明が属する技術分野において当業者であるならば、明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施形態は、エアロゾル生成装置とその制御方法とを含む。本開示の実施形態は、エアロゾル生成装置で生じうる異常発生状況を感知し、安全事故を未然に防止することができるエアロゾル生成装置を提供する。
【0007】
前述の技術的課題を達成するための技術的手段として、本開示の第1態様は、エアロゾル生成装置において、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するヒータ、前記ヒータに電力を供給するバッテリ、加熱状態または非加熱状態に区分される前記エアロゾル生成装置の作動状態を決定する制御部、前記ヒータの動作を制御する第1回路部、及び前記バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部を含み、前記制御部は、加熱状態において、前記第1回路部と通信し、非加熱状態において、前記第2回路部と通信し、該通信結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定するエアロゾル生成装置でもある。
【0008】
本開示の第2態様は、エアロゾル生成装置を制御する方法において、加熱状態または非加熱状態に区分されるエアロゾル生成装置の作動状態を決定する段階、エアロゾル生成装置の作動状態に基づき、前記加熱状態においては、ヒータの動作を制御する第1回路部と通信し、前記非加熱状態においては、バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部と通信する段階、及び該通信結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定する段階を含む方法でもある。
【発明の効果】
【0009】
前述の本開示の課題解決手段によれば、エアロゾル生成装置の過熱、回路ショート、過電流、バッテリ過充電などによる危険状況において、エアロゾル生成装置の安定性を確保することができる。
【0010】
また、制御部と、ヒータを制御する第1回路部とが別途に構成されており、該制御部が誤作動する状況においても、第1回路部が動作を自体中止(self-stopping)し、異常過熱現象などを避けることができる。
【0011】
本実施形態による効果は、前述の効果に制限されるものではなく、言及されていない効果は、本明細書及び添付図面から、本発明が属する技術分野で当業者に明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定するフローチャートである。
図2】エアロゾル生成装置の概略的な概念図である。
図3】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された第1例示を図示した図である。
図4】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された第2例示を図示した図である。
図5】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された第3例示を図示した図である。
図6】エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された第4例示を図示した図である。
図7】シガレットの一例を図示した図である。
図8】一実施形態により、電流量データを基に、装置異常いかんを決定するフローチャートである。
図9】一実施形態により、通信結果を基に、装置異常いかんを決定するフローチャートである。
図10】一実施形態による、制御部と第1回路部との通信方式について説明する概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示によるエアロゾル生成装置は、エアロゾル生成物質を加熱してエアロゾルを生成するヒータと、前記ヒータに電力を供給するバッテリと、加熱状態(heating state)または非加熱状態(non-heating state)に区分される前記エアロゾル生成装置の作動状態(operating state)を決定する制御部と、前記ヒータの動作を制御する第1回路部と、前記バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部と、を含み、前記制御部は、加熱状態において、前記第1回路部と通信し、非加熱状態において、前記第2回路部と通信し、該通信結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定することができる。
【0014】
前記制御部は、前記第1回路部に所定値以上の電流量が流れるか否かということをモニタリングし、該モニタリング結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態を加熱状態及び非加熱状態のうちいずれか一つに決定することができる。
【0015】
前記制御部は、前記エアロゾル生成装置の作動状態が加熱状態に決定された場合、前記第1回路部を介して流れる第1電流量データを受信し、前記エアロゾル生成装置の作動状態が非加熱状態に決定された場合、前記第2回路部を介して流れる第2電流量データを受信し、前記第1電流量データに基づき、前記第1回路部の異常発生いかんを決定し、前記第2電流量データに基づき、前記第2回路部の異常発生いかんを決定することができる。
【0016】
前記制御部は、前記第1電流量データと第1臨界範囲とを比較し、前記第1回路部の異常発生いかんを決定し、前記第2電流量データと第2臨界範囲とを比較し、前記第2回路部の異常発生いかんを決定することができる。
【0017】
前記非加熱状態は、充電状態(charging state)または待機状態(idle state)に区分され、前記第2臨界範囲は、前記作動状態が充電状態である場合と、前記作動状態が待機状態である場合とにおいて、互いに異なるようにも指定される。
【0018】
前記エアロゾル生成装置は、前記ヒータの温度を測定する温度センサをさらに含み、前記制御部は、前記作動状態が加熱状態である場合、前記温度センサから温度データを獲得し、前記第1電流量データ及び前記温度データに基づき、異常発生いかんを決定することができる。
【0019】
前記制御部は、前記エアロゾル生成装置に異常が生じたと決定した場合、警告お知らせ、第1回路部の作動中止、及び前記エアロゾル生成装置のリセット(reset)のうちいずれか1つの命令を下すことができる。
【0020】
前記制御部は、前記第1回路部にデータを入力し、所定の時間が経過した後、前記第1回路部からデータを読み取ることにより、前記第1回路部と通信することができる。
【0021】
前記制御部は、前記第1回路部に入力された第1データと、前記第1回路部から読み取られた第2データとを比較し、前記第1データと前記第2データとが同一である場合、前記第1回路部に異常が生じたと決定し、前記第1回路部の作動を中止させることができる。
【0022】
第1回路部は、前記制御部のデータ入力を受けることができない場合、前記制御部に異常が生じたと決定し、動作を自体中止(self-stopping)させることができる。
【0023】
本開示によるエアロゾル生成装置を制御する方法は、加熱状態または非加熱状態に区分される前記エアロゾル生成装置の作動状態を決定する段階と、前記エアロゾル生成装置の作動状態に基づき、前記加熱状態においては、ヒータの動作を制御する第1回路部と通信し、前記非加熱状態においては、バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部と通信する段階と、該通信結果に基づき、前記エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定する段階と、を含むものでもある。
【0024】
前記異常発生いかんを決定する段階は、前記作動状態が加熱状態である場合、前記第1回路部を流れる第1電流量データを獲得し、前記エアロゾル生成装置の作動状態が非加熱状態である場合、前記第2回路部を介して流れる第2電流量データを獲得する段階と、前記第1電流量データに基づき、前記第1回路部の異常発生いかんを決定し、前記第2電流量データに基づき、前記第2回路部の異常発生いかんを決定する段階と、を含むものでもある。
【0025】
前記エアロゾル生成装置に異常が生じたと決定した場合、警告お知らせ、第1回路部の作動中止、及び前記エアロゾル生成装置のリセットのうちいずれか1つの命令を下す段階をさらに含むものでもある。
【0026】
前記エアロゾル生成装置の作動状態に基づき、前記加熱状態においては、ヒータの動作を制御する第1回路部と通信し、前記非加熱状態においては、バッテリの充電及び放電を制御する第2回路部と通信する段階は、前記第1回路部にデータを入力する段階と、所定の時間が経過した後、前記第1回路部からデータを読み取ることにより、前記第1回路部と通信する段階と、を含むものでもある。
【0027】
前記第1回路部に入力された第1データと、前記第1回路部から読み取られた第2データとを比較する段階と、前記第1データと前記第2データとが同一である場合、前記第1回路部に異常が生じたと決定し、前記第1回路部の作動を中止させる段階をさらに含むものでもある。
【0028】
前記第1回路部は、制御部のデータ入力を受けることができない場合、該制御部に異常が生じたと決定し、動作を自体中止することができる。
【0029】
本実施形態で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野に携わる技術者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0030】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含むものでもあるということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」のような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによって具現されるか、あるいはハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0031】
下記においては、添付図面を参照し、本発明の実施形態につき、本発明が属する技術分野において当業者であるならば、容易に実施することができるように詳細に説明する。しかしながら、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明される実施形態に限定されるものではない。
【0032】
図1は、エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定するフローチャートである。
【0033】
段階110を参照すれば、制御部は、エアロゾル生成装置の作動状態を決定することができる。該エアロゾル生成装置の作動状態は、加熱状態及び非加熱状態にも区分される。
【0034】
該制御部は、作動状態を決定するために、ヒータを制御する第1回路部を介して流れる電流をモニタリングすることができる。該制御部は、該モニタリング結果に基づき、第1回路部に所定値以上の電流量が流れることを感知する場合、該制御部は、作動状態を加熱状態と決定することができ、該第1回路部に所定値未満の電流が流れることを感知する場合、作動状態を非加熱状態と決定することができる。
【0035】
非加熱状態は、また、充電状態及び待機状態にも区分される。第2回路部が、充電端子を介し、外部充電装置から電流を受信する場合、該制御部は、それを感知し、エアロゾル生成装置の作動状態を充電状態と決定することができる。該第2回路部が充電端子を介し、外部充電装置から電流を受信しない場合、該制御部は、それを感知し、エアロゾル生成装置の作動状態を待機状態と決定することができる。
【0036】
段階120を参照すれば、制御部は、エアロゾル生成装置の作動状態に基づき、第1回路部または第2回路部と通信することができる。
【0037】
例えば、該制御部は、エアロゾル生成装置の作動状態に基づき、加熱状態においては、第1回路部と通信し、非加熱状態においては、第2回路部と通信することができる。
【0038】
該制御部は、第1回路部または第2回路部にデータを入力するか、あるいは第1回路部または第2回路部からデータを受信することにより、該第1回路部または該第2回路部と通信することができる。
【0039】
エアロゾル生成装置の作動状態に基づき、制御部が加熱状態においては、第1回路部と通信し、非加熱状態においては、第2回路部と通信するという意味は、該制御部が、作動状態により、主通信対象を、第1回路部及び第2回路部のうちいずれか一つに設定し、周期的に、主通信対象に設定された回路部と通信することを意味しうる。
【0040】
一実施形態として、エアロゾル生成装置が加熱状態において動作する場合、制御部が第1回路部と通信し、該第1回路部を介して流れる第1電流量データを受信することができる。他の実施形態として、該エアロゾル生成装置が非加熱状態において動作する場合、該制御部が第2回路部と通信し、該第2回路部を介して流れる第2電流量データを受信することができる。
【0041】
さらに他の実施形態として、加熱状態において制御部は、第1回路部に第1データを入力し、所定の時間が経過した後、第1回路部から第2データを読み取る方式によって通信することができる。該制御部は、第1データと第2データとを基に、第1回路部の異常発生いかんを決定することができる。また、第1回路部も、制御部の異常発生いかんを決定することができる。それについては、図10において、さらに詳細に説明する。
【0042】
段階130を参照すれば、制御部は、通信結果に基づき、エアロゾル生成装置の作動状態による異常発生いかんを決定することができる。
【0043】
エアロゾル生成装置の異常発生とは、該エアロゾル生成装置内のハードウェア構成のうち少なくとも1以上の構成が作動しないか、あるいは誤作動することを意味しうる。
【0044】
例えば、第1回路部がヒータを、既設計の温度プロファイルによって加熱させることができない場合、第1回路部による異常が生じたのでもある。他の例として、充電装置が連結されているのもかかわらず、バッテリが充電されていない場合、第2回路部による異常が生じたのでもある。
【0045】
エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定するのは、制御部が受信したデータと、各作動状態によってすでに指定された臨界範囲とを比較することによっても遂行される。一実施形態として、制御部がエアロゾル生成装置の作動状態を加熱状態と決定した場合、該制御部は、第1回路部から受信した第1電流量データと、ヒータ加熱に適するように指定された第1臨界範囲とを比較することにより、エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定することができる。
【0046】
他の実施形態として、制御部がエアロゾル生成装置の作動状態を非加熱状態と決定した場合、該制御部は、第2回路部から受信した第2電流量データと、充電状態または待機状態に適するように指定された第2臨界範囲とを比較することにより、エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定することができる。
【0047】
図1で説明した実施形態について要約すれば、次の通りである。
【0048】
制御部が第1回路部に所定値以上の電流量が流れると決定した場合、エアロゾル生成装置の状態を加熱状態と決定することができる。該加熱状態において制御部は、主通信対象である第1回路部から、第1回路部を介して流れる第1電流量データを受信することができる。該制御部は、その後、第1電流量データに基づき、第1回路部の異常発生いかんを決定することができる。
【0049】
制御部が第1回路部に所定値未満の電流量が流れると決定した場合、エアロゾル生成装置の状態を非加熱状態と決定することができる。該非加熱状態において制御部は、主通信対象である第2回路部第2回路部を介して流れる第2電流量データを受信することができる。該制御部は、その後、第2電流量データに基づき、第2回路部の異常発生いかんを決定することができる。
【0050】
図2は、エアロゾル生成装置の概略的な概念図である。
【0051】
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、ハードウェア構成として、制御部101、第1回路部102、第2回路部103、バッテリ104、ヒータ105、温度センサ106及び充電端子107を含むものでもある。しかしながら、前述のような構成に制限されるものではなく、他の必要な構成がさらに含まれるものでもあるということは、当該技術分野の通常の技術者であるならば、理解することができるであろう。また、それぞれの構成は、図2の配置構造に制限されるものではなく、他の形態の構造にも配される。
【0052】
充電端子107は、外部充電装置と連結されたところに応答し、外部充電装置から受信した電流を、第2回路部103に印加する。印加された電流は、第2回路部103の制御によってバッテリ104に流れ、バッテリ104を充電することができる。
【0053】
一方、該充電装置は、有線充電方式または無線充電(wireless charging)方式をいずれも利用することができる。該有線充電方式は、5ピン端子、8ピン端子またはUSB(Universal Serial Bus)端子方式を利用することができ、該無線充電方式は、磁場を利用した誘導結合方式、電場を利用した電気容量結合方式、及び高周波放射方式を利用することができる。しかしながら、該充電装置は、前述のような例示に制限されるものではなく、他の形態の充電装置がさらに含まれるものでもあるということは、当該技術分野の通常の技術者であるならば、理解することができるであろう。
【0054】
バッテリ104は、エアロゾル生成装置100が動作するのに必要な電力を供給する。バッテリ104は、充電が可能なバッテリでもあり、単回使用バッテリでもある。例えば、バッテリ104は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリでもあるが、それに制限されるものではない。
【0055】
また、バッテリ104は、第2回路部103と電気的に連結され、第2回路部103により、充電及び放電が制御される。例えば、充電端子107を介して印加された電流が、第2回路部103を介してバッテリ104に流れることにより、バッテリが充電される。また、第2回路部103の制御により、バッテリ104に保存された電気エネルギーを放電させ、第2回路部103を介し、制御部101及び第1回路部102のようなエアロゾル生成装置100内の他ハードウェア構成に電流を供給することができる。
【0056】
また、エアロゾル生成装置100は、温度センサ106を含むものでもある。温度センサ106は、ヒータ105の温度を測定し、該温度データを制御部101に伝送する。制御部101は、その後、受信した温度データを追加して考慮し、エアロゾル生成装置100の異常発生いかんを決定することができる。
【0057】
第2回路部103は、前述のように、バッテリ104と電気的に連結され、バッテリ104の充電及び放電を制御することができる。
【0058】
充電端子107と外部充電装置とが連結された後、第2回路部103は、充電端子107から電流を受信することができる。第2回路部103が充電端子107から電流を受信した場合、エアロゾル生成装置は、充電状態において動作することができ、第2回路部103は、充電端子107から受信した電流をバッテリ104に供給することにより、バッテリ104が充電されうる。
【0059】
充電端子107と外部充電装置が連結されていない場合、エアロゾル生成装置は、待機状態または加熱状態において動作することができ、第2回路部103は、バッテリ104から電流を受信し、エアロゾル生成装置100内に具備された他のハードウェア構成の動作に必要な電流を供給することができる。このとき、バッテリ104は、放電する。図2に図示されているように、第2回路部103は、制御部101及び第1回路部102に電流を供給することができる。
【0060】
具体的には、エアロゾル生成装置100が加熱状態である場合、第2回路部103は、ヒータ105が既設計の温度プロファイルによって加熱されうるように、バッテリ104に保存された電気エネルギーを放電させ、制御部101及び第1回路部102に電流を流すことができる。
【0061】
エアロゾル生成装置100が待機状態である場合、第2回路部103は、バッテリ104に保存された電気エネルギーを放電させ、制御部101に待機状態を維持するように、必要な電流が流れるように限ることができる。それと共に、ヒータ105の加熱を防ぐために、第1回路部102には、電流が流れないようにすることができる。
【0062】
エアロゾル生成装置100が充電状態である場合、第2回路部103は、バッテリ104が充電されるようにするために、充電端子107を介して受信する電流をバッテリ104に流す。そのように、第2回路部103は、充電端子107から受信される電流がバッテリ104に流れるように、電流の量と、電流の方向性とを制御することができる。そのように、第2回路部103は、充電状態においては、バッテリ104が充電されうるように、電流フローを制御することができ、加熱状態及び待機状態においては、バッテリ104から、エアロゾル生成装置100の各構成に電流が流れるように制御することができる。
【0063】
第2回路部103は、電気的に連結された充電端子107から、外部充電装置を介して電流を供給されうる。制御部101は、第2回路部103が、外部充電装置から電流を供給されることを感知し、エアロゾル生成装置の作動状態を、充電状態または待機状態と決定することができる。
【0064】
一実施形態により、第2回路部103は、多数のスイッチを含むものでもある。制御部101から制御信号を受信するか、あるいは多数のスイッチのオン/オフを制御することにより、充電または放電のための電流量を制御することができる。一実施形態により、第2回路部103は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータコードを保存するメモリを含むものでもある。該コンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、第2回路部103の機能(例えば、多数のスイッチをスイチング、自体中止を行うようにもする。
【0065】
第1回路部102は、第2回路部103を介し、バッテリから出力された電流を印加されて動作することができる。第1回路部102は、制御部101から、ヒータ105を制御するための信号を入力され、ヒータ105に電流を供給することにより、ヒータ105の温度を制御する。
【0066】
例えば、第1回路部102は、複数のスイッチを含むものでもある。第1回路部102は、制御部101から制御信号を受信し、複数のスイッチに対するオン/オフを制御することにより、ヒータ105に供給される電流を制御することができる。一実施形態により、第1回路部102は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータコードを保存するメモリとを含むものでもある。該コンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、第1回路部102の機能(例えば、多数スイッチのスイチング、自体中止、データ変更)を行うようにする。第1回路部102は、たとえ制御部101には、従属的であるにしても、制御部101と同様に、能動的に自体機能を制御することができる構成要素でもある。それにより、第1回路部102は、ヒータ105の作動を能動的に制御することができる。加熱状態において第1回路部102は、ヒータを介し、エアロゾル生成物質を加熱するための適切な制御信号を伝送することができる。
【0067】
また、制御部101に異常が生じた場合には、第1回路部102が自体の動作を自体中止させることができる。例えば、第1回路部102に流れる電流を、第1回路部102が自体的に遮断する方式によっても遂行される。第1回路部102が、自体動作を自体的に中止する自体中止方式を介し、制御部101に異常が生じた場合にも、安全事故を防止することができる。
【0068】
第1回路部102には、加熱状態において、ヒータ105を制御するための適切な範囲の電流が流れなければならなず、第1回路部102に低電流が流れるか、あるいは過電流が流れる場合、ヒータ105を目標とする温度プロファイルにより、制御し難くなる。
【0069】
例えば、第1回路部102に異常が生じた場合、第1回路部102は、エアロゾル生成物質を加熱するために必要な電流をヒータに供給することができないのである。ヒータ105が加熱されなければ、ヒータ105を所定温度に加熱させるフィードバック信号が反復的に印加され、第1回路部102に過電流が流れることになり、安全事故が生じうる。
【0070】
反対に、第1回路部102に電流がほとんど流れなければ、ヒータ105は、加熱のための電流を供給されえないので、エアロゾル生成物質を十分に加熱し難くなる。従って、制御部101と第1回路部102との周期的な通信により、第1回路部102を介して流れる第1電流量データが受信される必要性がある。
【0071】
一実施形態において、第1回路部102には、第1回路部102に流れる電流をモニタリングすることができる電流モニタリング用回路が含まれるものでもある。該電流モニタリング用回路は、制御部101が作動状態を決定するための電流をモニタリングするところにも利用される。
【0072】
制御部101は、能動的に各ハードウェア構成を制御することにより、エアロゾル生成装置100の総括的な制御を行う。制御部101は、少なくとも1つのプロセッサ及びメモリを含む制御ユニット(controller unit)にも該当する。一実施形態により、該メモリは、コンピュータコードを保存することができ、該コンピュータコードは、少なくとも1つのプロセッサによって実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが制御部101の機能を遂行するようにする。
【0073】
図2を参照すれば、制御部101は、第1回路部102及び第2回路部103の制御を担当する。前述のように、制御部101は、加熱状態において、第1回路部102がヒータ105の温度をエアロゾル生成物質を加熱するのに適切な温度になりうるように制御することができる。
【0074】
また、非加熱状態においては、制御部101が第2回路部103を制御し、待機状態または充電状態により、バッテリ104から電流が放電するか、あるいはバッテリ104に電流が充電されるようにする。
【0075】
また、制御部101は、エアロゾル生成装置100の作動状態を決定することができる。
【0076】
制御部101は、第1回路部102を介して流れる電流をモニタリングし、電流値が所定値以上である場合には、加熱状態と決定し、所定値未満である場合、非加熱状態と決定することができる。該非加熱状態は、充電状態または待機状態を含むものでもある。
【0077】
制御部101は、第2回路部103が外部充電装置から電流を供給されるか否かということに基づき、エアロゾル生成装置100の作動状態を、充電状態及び待機状態のうちいずれか一つに決定することができる。
【0078】
例えば、第2回路部103は、電流を供給されるために、充電端子107を介し、外部充電装置とも連結される。充電端子107から供給された電流は、第2回路部103を介して流れ、制御部101は、第2回路部103を介して流れる電流または電気的信号を感知し、作動状態を充電状態と決定することができる。反対に、制御部101から充電端子107を介し、第2回路部103を介して流れる電流を感知することができなかった場合、制御部101は、エアロゾル生成装置の作動状態を待機状態と決定することができる。
【0079】
また、制御部101は、第1回路部102及び第2回路部103との通信を介し、第1電流量データ及び第2電流量データを受信し、第1回路部102と第2回路部103とによるエアロゾル生成装置100の異常発生いかんを、周期的、反復的に決定することができる。
【0080】
具体的には、制御部101は、第1回路部に流れる電流をモニタリングし、エアロゾル生成装置100の作動状態を決定し、第1回路部または第2回路部から、第1電流量データまたは第2電流量データを受信し、異常発生いかんを周期的に決定することができる。
【0081】
例えば、制御部101は、電流が流れていなかった第1回路部に、急に電流が流れる場合にも、エアロゾル生成装置の作動状態を加熱状態と決定することができ、第1電流量データを受信し、異常発生をいかんを決定することができる。
【0082】
制御部101が、第1回路部102から受信した第1電流量データが、既指定の第1臨界範囲を超えるか、あるいは第2回路部103から受信した第2電流量データが、既指定の第2臨界範囲を超えるということを確認し、異常発生いかんを決定することができる。
【0083】
一方、制御部101は、ヒータ105と隣接するように位置する温度センサ106を介し、ヒータ105の温度データを受信することができる。該温度データを、エアロゾル生成装置100の異常いかんを決定するとき、追加して考慮することにより、エアロゾル生成装置100内のどのハードウェア構成により、エアロゾル生成装置100に異常が生じたかということを、さらに精密に把握することができる。
【0084】
例えば、制御部101が獲得した第1電流量データが、第1臨界範囲内(例えば、正常範囲(normal range)にあり、温度データが既設計の温度プロファイルと比較し、正常範囲(例えば、正常範囲)にない場合、制御部101は、異常発生の原因が、ヒータ105またはセンサ106にあると決定することができる。このとき、制御部101は、ユーザにヒータ105またはセンサ106の故障を知らせる警告を与えることができる。
【0085】
他の例として、誘導加熱の場合、第1回路部102の第1電流量データは、正常範囲にあるにもかかわらず、正常範囲より低い場合には、コイルの断線などの異常によるものであることをユーザに知らせることができる。
【0086】
エアロゾル生成装置100に異常が生じたということは、エアロゾル生成装置100内の少なくとも1以上のハードウェア構成が作動しないか、あるいは誤作動することを意味しうる。
【0087】
制御部101は、エアロゾル生成装置100の構成要素の一部または全部に異常が生じたと決定された場合、多様な措置を命令することができる。
【0088】
例えば、制御部101は、各構成要素に異常があることをユーザに知らせる警告お知らせを与えるか、あるいは第1回路部102に異常があると決定された場合、第1回路部102に流れる電流を遮断して作動を中止するか、あるいは第2回路部103に異常があると決定された場合、第2回路部103に流れる電流を遮断することができる。また、エアロゾル生成装置100の構成全般に異常が生じたと決定した場合には、エアロゾル生成装置全体をリセットすることができる。
【0089】
そのような制御部101に、一連の過程は、周期的、反復的に遂行されるので、エアロゾル生成装置の異常発生状態が持続的に放置されることを防止することができる。
【0090】
図3ないし図5は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
【0091】
図3を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ104、制御部101及びヒータ105を含む。図4及び図5を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、蒸気化器140をさらに含む。また、エアロゾル生成装置100の内部空間には、シガレット200が挿入されうる。
【0092】
図3ないし図5に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施形態と係わる構成要素が図示されている。しかしながら、図3ないし図5に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるものでもあることは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0093】
また、図3ないし図5には、エアロゾル生成装置100にヒータ105が含まれているように図示されているが、必要により、ヒータ105は、省略されうる。
【0094】
図4には、バッテリ104、制御部101及びヒータ105が一列に配されているように図示されている。また、図4には、バッテリ104、制御部101、蒸気化器140及びヒータ105が一列に配されているように図示されている。また、図5には、蒸気化器140及びヒータ105が並列に配されているように図示されている。しかしながら、エアロゾル生成装置100の内部構造は、図3ないし図5に図示されたところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置100の設計により、バッテリ104、制御部101、ヒータ105及び蒸気化器140の配置は、変更されうる。
【0095】
シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されれば、エアロゾル生成装置100は、ヒータ105及び/または蒸気化器140を作動させ、シガレット200及び/または蒸気化器140から、エアロゾルを発生させることができる。ヒータ105及び/または蒸気化器140によって生じたエアロゾルは、シガレット200を通過し、ユーザに伝達される。
【0096】
必要により、シガレット200がエアロゾル生成装置100に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置100は、ヒータ105を加熱することができる。
【0097】
バッテリ104は、エアロゾル生成装置100が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ104は、ヒータ105または蒸気化器140が加熱されうるように、電力を供給することができ、制御部101が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ104は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0098】
制御部101は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部101は、バッテリ104、ヒータ105及び蒸気化器140だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部101は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0099】
制御部101は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されうるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他の形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0100】
ヒータ105は、バッテリ104から供給された電力によって加熱されうる。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置100に挿入されれば、ヒータ105は、シガレットの外部に位置しうる。従って、加熱されたヒータ105は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0101】
ヒータ105は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ105には、電気伝導性トラック(track)を含み、該電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ10
5が加熱されうる。しかしながら、ヒータ105は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されうるものであるならば、制限なしに該当しうる。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置100に既設定のものでもあり、ユーザにより、所望する温度にも設定される。
【0102】
一方、他の例として、ヒータ105は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ105には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含むものでもあり、該シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されうるサセプタを含むものでもある。
【0103】
例えば、ヒータ105は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含むものでもあり、加熱要素の形態により、シガレット200の内部または外部を加熱することができる。
【0104】
また、エアロゾル生成装置100には、ヒータ105が複数個配されもする。このとき、複数個のヒータ105は、シガレット200の内部に挿入されるようにも配され、シガレット200の外部にも配される。また、複数個のヒータ105のうち一部は、シガレット200の内部に挿入されるように配され、残りは、シガレット200の外部にも配される。また、ヒータ105の形状は、図3ないし図5に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0105】
蒸気化器140は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過し、ユーザに伝達されうる。言い換えれば、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置100の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、蒸気化器140によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過し、ユーザに伝達されるようにも構成される。
【0106】
例えば、蒸気化器140は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含むものでもあるが、それらに限定されるものではない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとして、エアロゾル生成装置100にも含まれる。
【0107】
液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。液体保存部は、蒸気化器140から/に脱着/付着されるようにも作製され、蒸気化器140と一体にも作製される。
【0108】
例えば、該液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤またはビタミン混合物を含むものでもある。該香料は、メンソール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種の果物香成分などを含むものでもあるが、それらに制限されるものではない。該香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含むものでもある。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。
【0109】
また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含むものでもある。
【0110】
該液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、該液体伝達手段は、綿繊維、セラミックス繊維、ガラスファイバ、多孔性セラミックスのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0111】
該加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、該加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックスヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、該加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻かれる構造にも配される。該加熱要素は、電流供給によっても加熱され、該加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成されうる。
【0112】
例えば、蒸気化器140は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0113】
一方、エアロゾル生成装置100は、バッテリ104、制御部101、ヒータ105及び蒸気化器140以外に、汎用的な構成をさらに含むものでもある。例えば、エアロゾル生成装置100は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報の出力のためのモータを含むものでもある。また、エアロゾル生成装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含むものでもある。また、エアロゾル生成装置100は、シガレット200が挿入された状態でも、外部空気が流入されるか、あるいは内部気体が流出されうる構造にも作製される。
【0114】
図3ないし図5には、図示されていないが、エアロゾル生成装置100は、別途のクレードルと共に、システムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置100のバッテリ104の充電にも利用される。または、該クレードルとエアロゾル生成装置100とが結合された状態で、ヒータ105が加熱されうる。
【0115】
シガレット200は、一般的な燃焼型シガレットと類似してもいる。例えば、シガレット200は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分とにも区分される。または、シガレット200の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれうる。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が、第2部分にも挿入される。
【0116】
エアロゾル生成装置100の内部には、第1部分の全体が挿入され、第2部分は、外部に露出されうる。または、エアロゾル生成装置100の内部、に第1部分の一部だけ挿入され、また第1部分の全体、及び第2部分の一部が挿入されうる。ユーザは、第2部分を口でした状態で、エアロゾルを吸入することができる。このとき、該エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過し、ユーザの口に伝達される。
【0117】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置100に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などが、ユーザによって調節されうる。他の例として、外部空気は、シガレット200の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介し、シガレット200の内部にも流入される。
【0118】
図6は、一実施形態による、誘導加熱方式を利用したエアロゾル生成システムの例を図示した図面である。
【0119】
図6を参照すれば、エアロゾル生成装置100は、バッテリ104、制御部101、誘導コイル601及びサセプタ602を含む。また、エアロゾル生成装置100の空洞603には、シガレット200の少なくとも一部が収容されうる。
【0120】
図6に図示されたエアロゾル生成装置100には、本実施形態と係わる構成要素が図示されている。従って、図6に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置100にさらに含まれるものでもあることは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0121】
誘導コイル601は、空洞603周辺に位置しうる。図6には、誘導コイル601が、サセプタ602及び空洞603を取り囲むように配されるように図示されているが、それに限定されるものではない。
【0122】
シガレット200が、エアロゾル生成装置100の空洞603に収容されれば、エアロゾル生成装置100は、誘導コイル601が交流磁場(alternating magnetic field)を発生させるように、誘導コイル601に電力を供給することができる。誘導コイル601によって生じた交流磁場がサセプタ602を貫通するにより、サセプタ602が加熱されうる。シガレット200内のエアロゾル生成物質は、加熱されたサセプタ602によって加熱されることにより、エアロゾルが生成されうる。生成されたエアロゾルは、シガレット200を通過し、ユーザに伝達される。
【0123】
バッテリ104は、エアロゾル生成装置100が動作するのに利用される電力を供給する。例えば、バッテリ104は、誘導コイル601が交流磁場を発生させることができるように、電力を供給することができ、制御部101が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ104は、エアロゾル生成装置100に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0124】
制御部101は、エアロゾル生成装置100の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部101は、バッテリ104及び誘導コイル601だけではなく、エアロゾル生成装置100に含まれた他の構成の動作を制御する。また、制御部101は、エアロゾル生成装置100の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置100が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0125】
誘導コイル601は、バッテリ104から供給された電力によって交流磁場を発生させる電気伝導性コイルでもある。誘導コイル601は、空洞603の少なくとも一部を取り囲むようにも配される。誘導コイル601によって生じた交流磁場は、空洞603の内側端部に配されるサセプタ602にも印加される。
【0126】
サセプタ602は、誘導コイル601から生じる交流磁場が貫通されることによって加熱され、金属または炭素を含むものでもある。例えば、サセプタ602は、フェライト(ferrite)、強磁性合金(ferromagnetic alloy)、ステンレス鋼(stainless steel)及びアルミニウム(aluminum)のうち少なくとも一つを含むものでもある。
【0127】
また、サセプタ602は、黒鉛(graphite)、モリブデン(molybdenum)、シリコンカーバイド(silicon carbide)、ニオブ(niobium)、ニッケル合金(nickel alloy)、金属フィルム(metal film)、ジルコニア(zirconia)のようなセラミックス、ニッケル(Ni)やコバルト(Co)のような遷移金属、及びホウ素(B)やリン(P)のような半金属のうち少なくとも一つを含むものでもある。しかしながら、サセプタ602は、前述の例に限定されるものではなく、交流磁場が印加されることにより、希望温度まで加熱されうるものであるならば、制限なしに該当しうる。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置100に既設定のものでもあり、ユーザにより、所望する温度にも設定される。
【0128】
シガレット200がエアロゾル生成装置100の空洞603に収容されれば、サセプタ602は、シガレット200の内部に位置しうる。従って、加熱されたサセプタ602は、シガレット200内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0129】
図6には、サセプタ602がシガレット200の内部に挿入されるように図示されているが、それに限定されるものではない。例えば、サセプタ602は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含むものでもあり、加熱要素の形態により、シガレット200の内部または外部を加熱することができる。
【0130】
また、エアロゾル生成装置100には、サセプタ602が複数個配されうる。このとき、複数個のサセプタ602は、シガレット200の内部に挿入されるようにも配され、シガレット200の外部にも配される。また、複数個のサセプタ602のうち一部は、シガレット200の内部に挿入されるように配され、残りは、シガレット200の外部にも配される。また、サセプタ602の形状は、図6に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0131】
以下、図7を参照し、シガレット200の一例について説明する。
【0132】
図7は、シガレットの一例を図示した図面である。
【0133】
図7を参照すれば、シガレット200は、タバコロッド210及びフィルタロッド220を含む。図3ないし図5を参照して説明した第1部分210は、タバコロッド210を含み、第2部分220は、フィルタロッド220を含む。
【0134】
図7には、フィルタロッド220が単一セグメントとして図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド220は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド220は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含むものでもある。また、必要により、フィルタロッド220には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含むものでもある。
【0135】
シガレット200は、少なくとも1枚のラッパ240によっても包装される。ラッパ240には、外部空気が流入されるか、あるいは内部気体が流出される少なくとも1つの孔が形成されうる。一例として、シガレット200は、1枚のラッパ240によっても包装される。他の例として、シガレット200は、2以上のラッパ240によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパによってタバコロッド210が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド220が包装されうる。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド210及びフィルタロッド220が結合され、第3ラッパにより、シガレット200全体がさらに包装されうる。もしタバコロッド210またはフィルタロッド220それぞれが複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、該個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット200全体が他のラッパによってもさらに包装される。
【0136】
タバコロッド210は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含むものでもあるが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド210は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含むものでもある。また、タバコロッド210には、メンソールまたは保湿剤のような加香液が、タバコロッド210に噴射されることによっても添加される。
【0137】
タバコロッド210は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド210は、シート(sheet)によっても作製され、ストランド(strand)によっても作製される。また、タバコロッド210は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド210は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド210に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド210を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド210は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含むものでもある。
【0138】
フィルタロッド220は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド220の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド220は、円柱型ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型ロッドでもある。また、フィルタロッド220は、リセス型ロッドでもある。もしフィルタロッド220が複数のセグメントによって構成されている場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つは、異なる形状にも作製される。
【0139】
フィルタロッド220は、香味が生じるようにも作製される。一例として、フィルタロッド220に加香液が噴射され、またが塗布された別途の繊維がフィルタロッド220の内部にも挿入される。
【0140】
また、フィルタロッド220には、少なくとも1つのカプセル230が含まれるものでもある。ここで、カプセル230は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル230は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル230は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0141】
もしフィルタロッド220に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸だけによっても作製され、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔があいた酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかしながら、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルを冷却する機能を遂行することができるものであるならば、制限なしに該当しうる。
【0142】
一方、図7には、図示されていないが、一実施形態によるシガレット200は、前端フィルタをさらに含むものでもある。該前端フィルタはタバコロッド210において、フィルタロッド220に反対となる一側に位置する。該前端フィルタは、タバコロッド210が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド210から液状化されたエアロゾルが、エアロゾル生成装置100(図3ないし図6)に流れて行くことを防止することができる。
【0143】
図8は、一実施形態により、第1電流量データまたは第2電流量データを基に、装置異常いかんを決定するフローチャートである。
【0144】
段階810を参照すれば、制御部(例えば、制御部101)がエアロゾル生成装置(例えば、エアロゾル生成装置100)の現在作動状態が、加熱状態であるか、または非加熱状態であるかということを決定することができる。
【0145】
該制御部は、第1回路部(例えば、第1回路部102)に、所定値以上の電流量が流れると決定した場合、エアロゾル生成装置の作動状態を加熱状態と決定することができる。また、該制御部は、該第1回路部に所定値未満の電流が流れることを感知する場合、作動状態を非加熱状態と決定することができる。
【0146】
一実施形態として、エアロゾル生成装置は、シガレットが挿入されることを感知するシガレット挿入センサをさらに含むものでもある。該シガレット挿入センサは、シガレットが挿入されることを感知した後、感知信号を制御部に伝送し、該制御部は、感知信号を受信したことに応答し、第2回路部(例えば、第2回路部103)を制御し、バッテリ(例えば、バッテリ104)の電流が第1回路部に印加されるようにする。該第1回路部に所定値以上の電流が流れることになれば、該制御部がそれを感知した後、エアロゾル生成装置の作動状態を加熱状態と決定することができる。
【0147】
他の実施形態として、エアロゾル生成装置は、ユーザの入力を受信するユーザインターフェースをさらに含むものでもある。制御部は、ユーザインターフェースから入力信号を受信することができる。該制御部は、入力信号を受信したことに応答し、第2回路部を制御し、バッテリの電流が第1回路部に印加されるようにする。該第1回路部に所定値以上の電流が流れることになれば、該制御部がそれを感知し、該制御部がエアロゾル生成装置の作動状態を加熱状態と決定することができる。
【0148】
エアロゾル生成装置の作動状態が加熱状態と決定された場合、段階820に進む。該エアロゾル生成装置の作動状態が非加熱状態と決定された場合には、段階840に進む。
【0149】
段階820を参照すれば、作動状態が加熱状態である場合、該制御部は、第1回路部を介して流れる第1電流量データを受信することができる。
【0150】
エアロゾル生成装置の作動状態が加熱状態と決定された場合、制御部は、主通信対象を第1回路部と決定することができる。加熱状態においては、該第1回路部によるエアロゾル生成装置の異常発生を決定するために、該制御部は、該第1回路部の第1電流量データを周期的に受信することができる。
【0151】
段階830を参照すれば、作動状態が加熱状態である場合、制御部は、温度センサ(例えば、温度センサ106)から温度データを追加して受信することができる。当該段階は、選択的な段階であり、エアロゾル生成装置の異常発生いかん決定時、温度データを追加して考慮することができる。
【0152】
段階840を参照すれば、作動状態が非加熱状態である場合、制御部は、第2回路部を介して流れる第2電流量データを獲得する。エアロゾル生成装置の作動状態が非加熱状態と決定された場合、該制御部は、主通信対象を第2回路部と決定することができる。非加熱状態においては、該第2回路部によるエアロゾル生成装置の異常発生を決定するために、該制御部は、第2回路部の第2電流量データを周期的に受信することができる。
【0153】
段階850を参照すれば、作動状態が加熱状態である場合、第1電流量データを基に、エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定することができる。
【0154】
具体的には、第1電流量データと、加熱状態で期待される電流量範囲である第1臨界範囲とを比較し、第1電流量データが第1臨界範囲を外れた場合、エアロゾル生成装置に異常が生じたと決定することができる。
【0155】
一実施形態として、制御部は、第1電流量データ及び温度データに基づき、エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定することができる。例えば、該制御部は、温度センサから、ヒータの温度データを追加して受信することにより、加熱状態において、該第1回路部と該ヒータとのうち、どちらの構成に異常が生じているかということを決定することができる。
【0156】
温度データを共に考慮しない場合には、ヒータの異常発生いかんは知り難く、第1回路部の異常発生いかんのみを知ることになりうる。しかしながら、該温度データを追加して考慮することにより、加熱状態において、さらに精密に異常発生いかんを決定することができる。
【0157】
段階850を参照すれば、作動状態が非加熱状態である場合、第2電流量データを基にし、エアロゾル生成装置の異常発生いかんを決定することができる。具体的には、第2電流量データと、非加熱状態で期待される電流量範囲である第2臨界範囲とを比較し、該第2電流量データが第2臨界範囲を外れた場合、エアロゾル生成装置に異常が生じたと決定することができる。
【0158】
制御部は、エアロゾル生成装置の現在状態が、充電状態である場合と待機状態とである場合のいずれにもいて、周期的に、第2電流量データをモニタリングすることができる。充電状態である場合と、待機状態である場合との第2電流量データの第2臨界範囲は、異なるように指定されてもいる。
【0159】
例えば、充電状態には、充電端子を介し、電流が供給されるので、待機状態に比べ、充電状態において、さらに多くの電流が第2回路部を介して流れることを予想することができる。従って、第2臨界範囲は、待機状態である場合よりも、充電状態である場合において、さらに高く指定されうる。
【0160】
そのように、エアロゾル生成装置は、充電状態だけではなく、待機状態においても、周期的に、第2電流量データを受信し、待機状態に適するように指定された第2臨界範囲と比較することにより、全ての作動状態において、潜在的な危険事故から安全を予防することができる。
【0161】
段階850においては、単に第1臨界範囲または第2臨界範囲を、それぞれ第1電流量データまたは第2電流量データを比較するだけではなく、図2の部分で敍述したように、温度データを追加して考慮することができる。
【0162】
例えば、温度データは、正常範囲にあるが、第1回路部に過電流が流れる場合、それは、第1電流量データは、第1臨界範囲を超えるものであり、第1回路部が誤作動することを意味しうる。
【0163】
他の例として、第1電流量データは、第1臨界範囲内にあるが、温度データが加熱温度範囲に至ることができない場合、それは、ヒータが第1回路部によって十分な電流を印加されるにもかかわらず、加熱に失敗することであり、ヒータの誤作動を意味しうる。
【0164】
さらに他の例として、誘導加熱の場合、第1回路部は、正常に作動し、第1電流量データは、第1臨界範囲に含まれるにもかかわらず、サセプタの温度が上昇しない場合、誘導コイルに断線が生じたことも意味しうる。
【0165】
さらに他の例として、第2回路部が充電状態にあるにもかかわらず、バッテリが充電されず、電流消耗量だけ増加する場合、第2回路部の誤作動を意味しうる。
【0166】
さらに他の例として、第2回路部が待機状態であるにもかかわらず、バッテリから必要以上の電流が流れ、第2回路部に、待機状態において必要以上の過電流が流れる場合も意味しうる。それは、第2電流量データが第2臨界範囲を超えることであり、第2回路部の誤作動を意味しうる。
【0167】
段階860を参照すれば、前記一連の過程により、制御部がエアロゾル生成装置異常発生と決定した場合、エアロゾル生成装置リセット、第1回路部作動中止、バッテリ電流遮断またはユーザ警告お知らせのような多様な措置を命令することができる。
【0168】
具体的には、加熱状態において、第1回路部に過電流が流れる場合、制御部は、第1回路部の作動を中止させるため、第1回路部に電流が印加されえないように、第2回路部またはバッテリとの電気的連結を遮断することができる。
【0169】
または、制御部自体に異常が生じた場合、エアロゾル生成装置をリセットするために、エアロゾル生成装置内部の全てのハードウェア構成の状態を初期化することを含むものでもある。
【0170】
または、非加熱状態において、第2回路部に過電流が流れる場合、制御部は、第2回路部に電流が印加されえないように、バッテリまたは充電端子との電気的連結を遮断し、電流が第2回路部に流れないように遮断することができる。
【0171】
また、エアロゾル生成装置は、ユーザに警告お知らせを与えもする。それは、エアロゾル生成装置に、ユーザインターフェース、LED(Light Emitting Diode)または振動モータをさらに含み、ユーザインターフェースを介して警告表示を示すか、LEDの点滅、あるいは当該警告を知らせるための振動を起こすことを含むものでもある。しかしながら、それらに制限されるものではなく、前述の例示されたお知らせ方式以外に、他の方式がさらに含まれるものでもあることは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0172】
具体的には、加熱状態において、第1電流量データが指定された第1臨界範囲に該当するにもかかわらず、ヒータが過熱された場合、制御部は、第1回路部がそれ以上、ヒータを加熱することがないように、第1回路部に流れる電流を遮断するように、第2回路部を制御することができ、ユーザに、ヒータ過熱警告お知らせを与えることができる。
【0173】
また、ヒータの温度上昇がないにもかかわらず、第1回路部の第1電流量データが第1臨界範囲を超える場合、制御部は、第1回路部の作動を中止させることができる。誘導加熱の場合、誘導電流が発生しないのに、誘導コイルに過電流が印加される場合には、誘導コイルの断線、または異常お知らせをユーザに与えることができる。
【0174】
また、エアロゾル生成装置は、充電状態において、第2電流量データが指定された第2臨界範囲に該当するにもかかわらず、正常に充電されない場合、バッテリに異常が生じたと決定し、バッテリの故障発生を知らせる警告を与えることができる。
【0175】
または、エアロゾル生成装置は、充電状態において、第2電流量データが指定された第2臨界範囲に該当しない、あるいは待機状態において、第2電流量データが充電状態とは異なる範囲指定された第2臨界範囲に該当しない場合、第2回路部に異常が生じたと決定し、第2回路部の故障発生を知らせる警告お知らせを与えることができる。
【0176】
また、充電状態において、第2回路部を介して流れる第2電流量データが、第2臨界範囲よりはるかに低い値を有する場合には、充電が正しくなされていないものでもあり、反対に、第2電流量データが非常に高い値を有する場合には、過充電により、バッテリに問題が生じうる。それを防止するために、エアロゾル生成装置は、第2回路部からバッテリに流れる電流を遮断することができる。
【0177】
また、エアロゾル生成装置は、充電はなされず、第2電流量データだけ高く測定される場合には、ユーザにバッテリ交換お知らせ信号を与えるか、あるいは充電端子から第2回路部に流れる電流を遮断することができる。
【0178】
また、待機状態において、第2回路部に流れる第2電流量データが第2臨界範囲より高い場合には、バッテリから、必要以上の電流が、制御部、第1回路部またはヒータなどを含むエアロゾル生成装置の他のハードウェア構成に流れることにもなるので、エアロゾル生成装置は、第2回路部から他の構成に流れる電流を遮断するか、あるいはユーザに、第2回路部の故障お知らせ信号を与えることができる。
【0179】
図9は、一実施形態により、通信結果を基に、装置異常いかんを決定するフローチャートである。
【0180】
段階900を参照すれば、エアロゾル生成装置が正常作動している状態を意味し、周期的な電流量モニタリング、またはデータを介する通信モニタリングに異常発生がない場合にも該当する。
【0181】
段階910を参照すれば、制御部が、現在の作動状態が加熱状態であるか、あるいは非加熱状態であるかということを決定することができる。加熱状態であるか、あるいは非加熱状態であるかということは、制御部により、前述のようにも決定される段階920を参照すれば、作動状態が加熱状態である場合、制御部は、第1回路部に第1データを入力することができる。該制御部に異常がなければ、該第1回路部に第1データが入力され、異常発生時、第1回路部に第1データが入力されない。
【0182】
段階930を参照すれば、制御部が第1回路部に第1データを入力した後、一定時間が経てから、第1回路部から第2データを読み取ることができる。該第1回路部が正常に作動している場合には、該制御部から第1データを受信した後、一定時間が過ぎた後、第1データを第2データに変更することができる。それに係わる詳細内容は、図10を利用して後述する。
【0183】
段階940を参照すれば、制御部は、第1データと第2データとが同一であるか否かということを比較することができる。同一である場合には、段階950に移動し、同一ではない場合には、第1回路部が、第1データを第2データに変更したものであるので、第1回路部が正常作動すると決定し、さらに段階900に回帰する。すなわち、第1データと第2データとが同一ではない場合は、制御部及び第1回路部がいずれも正常に作動するとも理解される。
【0184】
段階950を参照すれば、第1データと第2データとが同一であるということは、第1回路部が第1データを第2データに変更することができないためであると理解されうる。それにより、制御部は、第1回路部に異常が生じたと決定し、該第1回路部の作動を中止することができる。
【0185】
段階960を参照すれば、段階920において、制御部が第1回路部に第1データを入力することができなかったのは、制御部が誤作動したと見られるので、制御部の異常発生によるものであるとも決定される。
【0186】
制御部に異常が生じた場合、第1回路部は、制御部の命令を受け、作動を中止させることはできないので、第1回路部が動作を自体中止し、ヒータ過熱または第1回路部過電流のような安全事故を防止することができる。
【0187】
段階970ないし段階990は、図8のフローチャートの非加熱状態部分(段階840、段階850及び段階860)と同一方式によっても進められる。
【0188】
図10は、一実施形態による、制御部と第1回路部との通信方式について説明する概念図である。
【0189】
制御部101は、周期的に、第1回路部102に第1データ1020を入力(write)する(1010)。制御部101と第1回路部102は、いずれも能動的に制御機能を遂行するが、制御部101と第1回路部102は、マスター(master)デバイスとスレーブ(slave)デバイスとの関係でもある。
【0190】
マスターデバイスは、1つのことの遂行において、動作の主体になり、他のスレーブデバイスを制御することができる。一方、該スレーブデバイスは、該マスターデバイスに属したデバイスであり、該マスターデバイスから指示を受けて作動を遂行することができる。
【0191】
すなわち、制御部101は、第1回路部102を制御することができるが、第1回路部102は、制御部101を制御することができない。例えば、制御部101は、第1回路部102にデータを入力する(1010)か、あるいは第1回路部102からデータを読み取る(1050)ことができるが、第1回路部102は、制御部101にデータを入力するか、あるいは制御部101からデータを読み取ることはできない。
【0192】
第1データ1020は、周期的に、第1回路部102と通信が正しくなされているか否かということを確認するために利用されるデータでもある。制御部101から伝送された第1データ1020を受信した第1回路部102は、第1データ1020を第1データ1020とは異なる第2データ1040でデータ変更(1030)することができる。
【0193】
そのようなデータ変更(1030)過程は、制御部101が、追ってそれを読み取り(1050)、第1データ1020と同一であるか否かということを判断するための過程でもある。
【0194】
第1回路部102によるデータ変更(1030)方式を、トグル(toggle)方式と言うが、例えば、入力されたデータは、トグル方式を介し、単に1ビット差である他のデータにも変更される。制御部101は、変更されたデータと、入力されたデータとが同一であるか否かということを持続的に比較することにより、各回路間において、通信が正しくなされているか否かということを小電力のみを消費し、簡便に確認することができる。
【0195】
すなわち、制御部101に異常が発生せずに正常に作動しているならば、制御部101は、周期的に、第1回路部102に第1データ1020を入力する(1010)することができる。制御部101に異常が生じた場合、第1回路部102が第1データ1020を入力されることがないために、第1回路部102を介し、間接的に制御部101の異常発生いかんが確認されうる。
【0196】
反対に、第1回路部102に異常が発生せずに正常に作動しているならば、第1回路部102は、周期的に、第1データ1020が変更される以前と異なる第2データ1040にデータ変更(1030)されなければならない(図10において、第2データをS2と表現しているが、データ変更に失敗した場合、該第2データは、実質的に第1データと同じデータであることを意味しうる)。
【0197】
第1回路部102がデータ変更(1030)を正しくなしているか否かということは、制御部101が第1回路部102からデータを読み取り(1050)、第1データ1020と第2データ1040とを比較し、両者が同一であるか否かということを確認することにより、間接的に確認することができる。
【0198】
例えば、第1データ1020と第2データ1040とが異なるならば、第1回路部102が正しく作動していると見ることができ、両データが異なるならば、第1回路部102は、データ変更(1030)に失敗したものであるので、第1回路部102が正常に作動していないと見られる。
【0199】
そのように、制御部101と第1回路部102との周期的なデータ通信を介し、制御部101と第1回路部102は、互いの異常発生いかんを確認することができる。
【0200】
すなわち、制御部101に異常が生じた場合、第1回路部102が自体作動を自体中止することができ、第1回路部102に異常が生じた場合には、制御部101が第1回路部102の作動を中止させ、ヒータ105の異常過熱または過電流発生を未然に防止することができる。
【0201】
一実施形態は、コンピュータによって実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータによって実行可能な命令語を含む記録媒体の形態にも具現される。コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータによってアクセスされうる任意の可用媒体でもあり、揮発性及び不非揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。また、コンピュータで読み取り可能な媒体は、コンピュータ記録媒体及び通信媒体をいずれも含むものでもある。該コンピュータ記録媒体は、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、またはその他データのような情報の保存のための任意の方法または技術によって具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体をいずれも含む。該通信媒体は、典型的に、コンピュータで読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュールのような変調されたデータ信号のその他データ、またはその他伝送メカニズムを含み、任意の情報伝達媒体を含む。
【0202】
本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、前述の記載の本質的な特性から外れない範囲で変形された形態にも具現されるということを理解することができるであろう。従って、開示された方法は、限定的な観点ではなく、説明的な観点から考慮されなければならない。本発明の範囲は、前述の説明ではなく、特許請求の範囲に示されており、それと同等な範囲内にある全ての差異は、本発明に含まれたことであると解釈されなければならないのである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10