(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】電池セル、電池、電力利用装置、並びに電池セルを製造する装置及び方法
(51)【国際特許分類】
H01M 10/6553 20140101AFI20240419BHJP
H01M 10/613 20140101ALI20240419BHJP
H01M 50/586 20210101ALI20240419BHJP
H01M 50/593 20210101ALI20240419BHJP
H01M 50/531 20210101ALI20240419BHJP
H01M 50/342 20210101ALI20240419BHJP
【FI】
H01M10/6553
H01M10/613
H01M50/586
H01M50/593
H01M50/531
H01M50/342 101
(21)【出願番号】P 2023504845
(86)(22)【出願日】2021-06-02
(86)【国際出願番号】 CN2021098017
(87)【国際公開番号】W WO2022252165
(87)【国際公開日】2022-12-08
【審査請求日】2023-01-24
(73)【特許権者】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】周 文林
(72)【発明者】
【氏名】李 星
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 文▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】徐 良帆
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲鵬▼
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲海▼族
【審査官】右田 勝則
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-203792(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2011/0256436(US,A1)
【文献】特開2006-172870(JP,A)
【文献】特表2018-534724(JP,A)
【文献】特表2015-536526(JP,A)
【文献】特開2020-095802(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0064511(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 10/6553
H01M 10/613
H01M 50/586
H01M 50/593
H01M 50/531
H01M 50/342
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1開口を有するケースと、
前記ケースに収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、前記第1タブと前記第2タブの極性が逆であり、前記第3タブと前記第1タブ又は前記第2タブの極性が同様である電極アセンブリと、
前記第1開口を密閉するためのエンドカバーと、
前記エンドカバーと前記電極アセンブリとの間に設けられる絶縁部品とを含む、電池セルであって、
前記第3タブが前記絶縁部品と接続されるように配置される、
ことを特徴とする電池セル。
【請求項2】
前記第3タブは前記絶縁部品と接触する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電池セル。
【請求項3】
前記絶縁部品は前記第3タブと接触する第1部分を有し、前記第1部分の厚さは前記絶縁部品の他の部分の厚さよりも小さ
く、
選択可能に、前記第1部分の厚さは0.1mm~0.3mmである、
ことを特徴とする請求項
2に記載の電池セル。
【請求項4】
前記絶縁部品に前記第3タブを収容するための収容部が設けられて
おり、
選択可能に、前記第1開口は第1方向に向かい、
前記収容部は前記第1方向に垂直である第2方向に向かう第2開口を有し、前記第3タブは前記第2開口を介して前記収容部に入る、
ことを特徴とする請求項
1~3のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項5】
前記絶縁部品は本体と、カバープレートとを有し、
前記カバープレートは、前記第1方向に第1部分と間隔を形成するように前記第1部分を被覆するように設置される、
ことを特徴とする請求項
4に記載の電池セル。
【請求項6】
前記本体は前記カバープレートと脱着可能に接続さ
れ、
選択可能に、前記本体は前記カバープレートと係合接続される、
ことを特徴とする請求項
5に記載の電池セル。
【請求項7】
前記第3タブを前記本体に当接させるように、前記カバープレートは前記第3タブに押し付けられるように配置される、
ことを特徴とする請求項
5又は6に記載の電池セル。
【請求項8】
前記エンドカバーに、電池セルの内部圧力又は温度が所定の閾値に達する時に前記電池セルの内部圧力を解放するための圧力解放機構が設けられており、
前記絶縁部品に、前記第3タブと前記圧力解放機構との接触を阻害するための絶縁バリアが設けられており、
第1方向に、前記絶縁バリアの投影が第1部分の投影と前記圧力解放機構の投影との間に設けられ
ており、
選択可能に、前記絶縁部品に前記圧力解放機構に対応する圧力解放孔が設けられており、
前記絶縁バリアは前記第1部分と前記圧力解放孔との間に設けられ、前記第3タブは前記圧力解放孔を貫通することを阻害するために使用される、
ことを特徴とする請求項
1~7のいずれか1項に記載の電池セル。
【請求項9】
前記絶縁部品は、前記圧力解放機構と前記絶縁部品とが間隔を置いて設置されるための突起部を有し、前記圧力解放孔は前記突起部に設けられ、
前記第1部分と前記突起部は前記絶縁バリアを介して接続される、
ことを特徴とする請求項
8に記載の電池セル。
【請求項10】
前記第1方向及び第2方向に垂直である第3方向に、前記絶縁バリアの幅は、前記第3タブの幅と前記突起部の幅のうち小さい方よりも大きくなる、
ことを特徴とする請求項
9に記載の電池セル。
【請求項11】
前記第1方向に、前記絶縁バリアの高さは、前記第3タブの厚さと、前記突起部における圧力解放孔から前記第1部分までの最大距離のうち大きい方よりも大きくなり、かつ前記絶縁バリアの高さは、前記第1部分から前記電極アセンブリの端面までの距離以下である、
ことを特徴とする請求項
9に記載の電池セル。
【請求項12】
請求項
1~11のいずれか1項に記載の電池セルを含む、
ことを特徴とする電池。
【請求項13】
電気エネルギーを提供するための、請求項12に記載の電池を含む、
ことを特徴とする電力利用装置。
【請求項14】
第1開口と収容空間とを有するケースを製造するモジュールと、
前記収容空間に収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、前記第1タブと前記第2タブの極性が逆であり、前記第3タブと前記第1タブ又は前記第2タブの極性が同様である電極アセンブリを製造するモジュールと、
前記第1開口を密閉するためのエンドカバーを製造するモジュールと、
前記エンドカバーと前記電極アセンブリとの間に設けられる絶縁部品を製造するモジュールとを含む、電池セルを製造する装置であって、
前記第3タブが前記絶縁部品と接続されるように配置される、
ことを特徴とする電池セルを製造する装置。
【請求項15】
第1開口と収容空間とを有するケースを提供することと、
前記収容空間に収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、前記第1タブと前記第2タブの極性が逆であり、前記第3タブと前記第1タブ又は前記第2タブの極性が同様である電極アセンブリを提供することと、
前記第1開口を密閉するためのエンドカバーを提供することと、
前記エンドカバーと前記電極アセンブリとの間に設けられる絶縁部品を提供することとを含む、電池セルを製造する方法であって、
前記第3タブが前記絶縁部品と接続されるように配置される、
ことを特徴とする電池セルを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電池分野に関し、特に電池セル、電池、電力利用装置、並びに電池セルを製造する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年来、化石エネルギーが益々枯竭しており、環境汚染の圧力が次第に大きくなっているにつれて、二次電池はこれまでにない重視及び発展が得られた。二次電池の応用範囲はますます広くなり、例えば、水力、火力、風力及び太陽光発電所等のエネルギー貯蔵電源システム、及び電動工具、電動自転車、電動二輪自動車、電気自動車、軍事装備、エアロスペース等の複数の分野に用いられている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
二次電池の電池セルは使用過程で熱量を発生するものである。適時に放熱しないと、又は効果的な放熱経路を設置しないと、電池セルは内部温度が高すぎることにより一連の化学反応を発生して、電池セルの性能を低下させ、さらに二次電池全体の性能に影響を与える。また、電池セルが過熱のため電解液及び活性物質が発生したガスが多過ぎる場合、電池セルの内部圧力は急増し、電池ケース等が耐えられる圧力に限界があるので、電池セルが爆発する等の潜在性安全問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記問題に鑑みて、本発明は、余分に設けられる第3タブにより余分な放熱経路を提供して、電池セル内部の熱量の放熱効率を向上する電池セル、電池、電力利用装置、並びに電池セルを製造する装置及び方法を提供する。
【0005】
第1態様によれば、第1開口を有するケースと、前記ケースに収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、前記第1タブと前記第2タブの極性が逆であり、前記第3タブと前記第1タブ又は前記第2タブの極性が同様である電極アセンブリと、前記第1開口を密閉するためのエンドカバーと、前記エンドカバーと前記電極アセンブリとの間に設けられる絶縁部品とを含む、電池セルであって、前記第3タブが前記絶縁部品と接続されるように配置される電池セルを提供する。
【0006】
これにより、本願の実施例の技術的手段は、従来の電池セルの放熱経路(電極アセンブリ-第1タブ、第2タブ-電極端子)に比べ、第3タブを余分に設置したので、電池セルの放熱経路(即ち、電極アセンブリ-第3タブ-絶縁部品-エンドカバー)を増やし、電池セルの放熱効率を向上した。また、第3タブが絶縁部品を介してエンドカバーと絶縁され、即ち、ケース、エンドカバーが電流回路に関与しないことで、電池セルの安全性を向上する。同等の電流が過電流である場合、本願の実施例の電池セルは温度が低いので、電池セルの過電流能力及び安全性能を向上した。
【0007】
幾つかの実施例において、前記第3タブは前記絶縁部品と接触する。
【0008】
これにより、電極アセンブリの熱量をさらに確実に導き出すことで、放熱効率を向上することができる。
【0009】
幾つかの実施例において、前記絶縁部品は前記第3タブと接触する第1部分を有し、前記第1部分の厚さは前記絶縁部品の他の部分の厚さよりも小さい。
【0010】
幾つかの実施例において、前記第1部分の厚さは0.1mm~0.3mmである。
【0011】
これにより、第3タブとエンドカバーの絶縁性の確保を前提に、絶縁部品の厚さを薄くすることにより、絶縁部品の第3タブと接触する第1部分の放熱効率がさらに向上する。
【0012】
幾つかの実施例において、前記絶縁部品に前記第3タブを収容するための収容部が設けられている。
【0013】
幾つかの実施例において、前記第1開口は第1方向に向かい、前記収容部は前記第1方向に垂直である第2方向に向かう第2開口を有し、前記第3タブは前記第2開口を介して前記収容部に入る。
【0014】
これにより、第3タブを収容部に設けることで、一方では、第3タブの位置を限定して、第3タブをより良く絶縁部品と貼り合わせ、組立隙間による熱伝達損失を小さくし、放熱効率を向上することができ、他方では、折り曲げられた第3タブと電極アセンブリの端面とを絶縁させ、折り曲げられた第3タブと電極アセンブリが接触することによる電池セル内部の短絡を避けることができる。
【0015】
幾つかの実施例において、前記絶縁部品は本体と、カバープレートとを有し、前記カバープレートは、前記第1方向に前記第1部分と間隔を形成するように前記第1部分を被覆するように設置される。
【0016】
幾つかの実施例において、前記本体は前記カバープレートと脱着可能に接続される。
【0017】
幾つかの実施例において、前記本体は前記カバープレートと係合接続される。
【0018】
幾つかの実施例において、前記第3タブを前記本体に当接させるように、前記カバープレートは前記第3タブに押し付けられるように配置される。
【0019】
本体がカバープレートと脱着可能に接続され、例えば、係合接続されるという設計により、取付過程において、まず第3タブを絶縁部品の第1部分の適当な位置に置いた後、カバープレートを被せ、かつカバープレートにより第3タブを本体に当接させて、第3タブと絶縁部品をより良く貼り合わせることを確保し、放熱効率を向上することができる。
【0020】
幾つかの実施例において、前記エンドカバーに、電池セルの内部圧力又は温度が所定の閾値に達する時に前記電池セルの内部圧力を解放するための圧力解放機構が設けられており、前記絶縁部品に、前記第3タブと前記圧力解放機構との接触を阻害するための絶縁バリアが設けられており、前記第1方向に、前記絶縁バリアの投影が前記第1部分の投影と前記圧力解放機構の投影との間に設けられる。
【0021】
幾つかの実施例において、前記絶縁部品に前記圧力解放機構に対応する圧力解放孔が設けられており、前記絶縁バリアは前記第1部分と前記圧力解放孔との間に設けられ、前記第3タブは前記圧力解放孔を貫通することを阻害するために使用される。
【0022】
幾つかの実施例において、前記絶縁部品は、前記圧力解放機構と前記絶縁部品とが間隔を置いて設置されることを確保し、前記絶縁部品と前記圧力解放機構とが接触して前記圧力解放機構を破壊することを避けるための突起部を有し、前記圧力解放孔は前記突起部に設けられ、前記第1部分と前記突起部は前記絶縁バリアを介して接続される。
【0023】
これにより、絶縁バリアを設けることで、第3タブとエンドカバー又はエンドカバーに設けられる圧力解放機構との接触を避け、第3タブとエンドカバーとの間の絶縁性を確保することができる。
【0024】
幾つかの実施例において、前記第1方向及び前記第2方向に垂直である第3方向に、前記絶縁バリアの幅は、前記第3タブの幅と前記突起部の幅のうち小さい方よりも大きくなる。
【0025】
幾つかの実施例において、前記第1方向に、前記絶縁バリアの高さは、前記第3タブの厚さと、前記突起部における圧力解放孔から前記第1部分までの最大距離のうち大きい方よりも大きくなり、かつ前記絶縁バリアの高さは、前記第1部分から前記電極アセンブリの端面までの距離以下である。
【0026】
絶縁バリアの高さ及び/又は幅が大きすぎると、取付後に第3タブと絶縁部品とをうまく貼り合わせることができない可能性があり、熱伝達損失を引き起こす隙間があり、さらに放熱効率を低減する可能性がある。絶縁バリアの高さ及び/又は幅が小さすぎると、絶縁バリアにより第3タブとエンドカバー及び圧力解放機構との間を絶縁させる効果を実現できない可能性がある。このため、本願の実施例の技術的手段は絶縁バリアの高さ及び/又は幅を合理的に設置することにより、良い絶縁性及び放熱性を同時に有することができる。
【0027】
第2態様によれば、第1態様の電池セルを含む電池を提供する。
【0028】
第3態様によれば、電気エネルギーを提供するための、第2態様の電池を含む電力利用装置を提供する。
【0029】
第4態様によれば、第1開口と収容空間とを有し、前記第1開口が前記収容空間と連通するケースを製造するモジュールと、前記収容空間に収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、前記第1タブと前記第2タブがそれぞれ、極性が逆である2つの電極端子と接続することに使用される電極アセンブリを製造するモジュールと、前記第1開口を密閉するためのエンドカバーを製造するモジュールと、前記エンドカバーの前記電極アセンブリに向かう一側に設けられ、前記エンドカバーと前記電極アセンブリを隔離するための絶縁部品を製造するモジュールとを含む、電池セルを製造する装置であって、前記第3タブは、前記電極アセンブリの熱量が前記絶縁部品を介して前記エンドカバーに伝導されるように配置される、電池セルを製造する装置を提供する。
【0030】
第5態様によれば、第1開口と収容空間とを有し、前記第1開口が前記収容空間と連通するケースを提供することと、前記収容空間に収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、前記第1タブと前記第2タブがそれぞれ、極性が逆である2つの電極端子と接続することに使用される電極アセンブリを提供することと、前記第1開口を密閉するためのエンドカバーを提供することと、前記エンドカバーの前記電極アセンブリに向かう一側に設けられ、前記エンドカバーと前記電極アセンブリを隔離するための絶縁部品を提供することとを含む、電池セルを製造する方法であって、前記第3タブは、前記電極アセンブリの熱量が前記絶縁部品を介して前記エンドカバーに伝導されるように配置される、電池セルを製造する方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
ここで説明される図面は、本願をより良く理解させるためのものであり、本願の一部を構成しているが、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を解釈するために使用され、本願を不当に限定するものではない。図面において、
【0032】
【
図1】本願に係る一実施例の電池セルの分解斜視図である。
【
図2】本願に係る一実施例のエンドカバー及び絶縁部品の斜視図である。
【
図3】本願に係る一実施例の電池セルの断面図である。
【
図4】
図3に示す絶縁部品を拡大して示す図面である。
【
図5】本願に係る一実施例の組立後の電極アセンブリ及び絶縁部品の平面図である。
【
図6】本願に係る一実施例の絶縁部品の斜視図である。
【
図7】本願に係る別の実施例の絶縁部品の斜視図である。
【
図8】本願に係る別の実施例の電池セルの分解斜視図である。
【
図9】本願に係る一実施例の電池が電源として用いられる装置の模式図である。
【
図10】本願に係る一実施例の電池セルを製造する装置の模式図である。
【
図11】本願に係る一実施例の電池セルを製造する方法の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本願の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明らかにするために、以下、本願の実施例における図面に合わせて、本願の実施例における技術的解決手段を明確に説明する。明らかに、説明される実施例は、本願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。当業者が、本願の実施例に基づいて、創造的な労力を要することなく得られた全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0034】
別段の定義がない限り、本願で使用される全ての技術と科学用語は、当業者に通常理解される意味と同じである。本願の明細書で使用される用語は、具体的な実施例を説明するためのものに過ぎず、本願を制限することを意図しない。本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面の説明における「含む」、「有する」という用語及びそれらのいかなる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図する。本願の明細書、特許請求の範囲及び上記図面の説明における用語「第1」、「第2」などは、特定の順序やメインとサブの関係を説明するためのものではなく、異なる対象を区別するために使用される。
【0035】
本願で言及される「実施例」とは、実施例に合わせて説明される特定の特徴、構造又は特性は、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。明細書の各所に現れる該語句は、必ずしも全てが同じ実施例を指すとは限らず、他の実施例と互いに排他的である別個又は代替な実施例でもない。本願で説明される実施例が他の実施例と組み合わせることができることは、当業者によって明示的及び暗黙的に理解される。
【0036】
なお、本願の説明において、別途明確な規定や限定がない限り、「取付」、「連結」、「接続」、「装着」という用語は、広く理解されるべきである。例えば、固定接続されてもよく、着脱可能に接続されてもよく、又は一体的に接続されてもよい。直接連結されてもよく、中間仲介部材によって間接的に連結されてもよく、2つの素子内部の連通であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて、本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0037】
本願において、「及び/又は」という用語は、関連対象を説明するための相関関係に過ぎず、3種類の関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aが単独で存在すること、AとBが同時に存在すること、Bが単独で存在することの3つのケースを示すことができる。また、本願において、文字「/」は一般的に、前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0038】
本願で出現される「複数」とは、2つ以上(2つを含む)を指す。同様に、「複数組」とは、2組以上(2組を含む)を指し、「複数枚」とは、2枚以上(2枚を含む)を指す。
【0039】
図1に方形構造の二次電池セル60を示す。本願において、二次電池は、リチウムイオン電池、リチウム硫黄電池、ナトリウムリチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池又はマグネシウムイオン電池等を含む。
【0040】
図1~
図3を参照する。本願に係る一実施例の二次電池セル60は、第1開口11を有するケース11と、ケース11に収容され、第1タブ21、第2タブ22及び第3タブ23を有し、第1タブ21と第2タブ22の極性が逆であり、第3タブ23と第1タブ21又は第2タブ22の極性が同様である電極アセンブリ2と、第1開口11を密閉するためのエンドカバー4と、エンドカバー4と電極アセンブリ2との間に設けられる絶縁部品5とを含み、第3タブ23が絶縁部品5と接続されるように配置される。選択可能に、第3タブ23は絶縁部品5と接触する。
【0041】
電池セル60は、円柱体、扁平体、長方体又はその他の形状等であってもよい。電池セルは一般的に、包装方法に応じて、円筒形電池セル、四角形電池セル及びパウチ電池セルの3つのタイプに分けられる。
【0042】
本願の実施例で言及される電池とは、より高い電圧と容量を提供するために1つ又は複数の電池セルを含む単一の物理モジュールを指す。例えば、電池は、電池モジュール又は電池パック等を含んでもよい。電池は一般的に、1つ又は複数の電池セルをカプセル化するための筐体を含む。筐体は、液体又はその他の異物が電池セルの充電又は放電に影響を与えるのを防ぐことができる。
【0043】
複数の電池セル60は、電極端子を介して直列接続及び/又は並列接続されて様々の応用ケースに用いられてもよい。幾つかの電気自動車等のようなハイパワーの応用ケースにおいて、電池の応用は、電池セル、電池モジュール及び電池パックの3つのレベルを含む。技術の発展に伴い、電池モジュールというレベルは省略されてもよく、即ち、直接電池セルから電池パックを形成する。この改善により、電池システムの重量エネルギー密度、体積エネルギー密度が向上していると同時に、部品数も明らかに減っている。
【0044】
電池セル60は、正極プレート、負極プレート及びセパレータから構成された電極アセンブリと、電解質とを含む。電池セルは主に、金属イオンが正極プレートと負極プレートとの間を移動することにより動作する。正極プレートは正極集電体及び正極活物質層を含み、正極活物質層は正極集電体の表面にコーティングされ、正極活物質層でコーティングされていない集電体は、正極活物質層でコーティングされた集電体から突出し、正極活物質層でコーティングされていない集電体は正極タブとして使用されている。リチウムイオン電池を例に挙げると、正極集電体の材料はアルミニウムであってもよく、正極活物質はコバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、三元リチウム又はマンガン酸リチウムなどであってもよい。負極プレートは負極集電体と、負極活物質層と、を含み、負極活物質層は負極集電体の表面にコーティングされ、負極活物質層でコーティングされていない集電体は、負極活物質層でコーティングされた負極集電体から突出し、負極活物質層でコーティングされていない集電体は負極タブとして使用されている。負極集電体の材料は銅であってもよく、負極活物質は炭素又はケイ素などであってもよい。溶断せずに大きな電流を通すことを確保するように、正極タブは複数であり、積み重ねられており、負極タブは複数であり、積み重ねられている。セパレータの材質はPP又はPEなどであってもよい。
【0045】
本願において、第1タブ21と第2タブ22は、極性が逆であり、それぞれ、上記の正極タブ又は負極タブであってもよい。第3タブ23は、第1タブ21又は第2タブ22が所在する集電体に形成され、即ち、第3タブ23は第1タブ21又は第2タブ22の極性と同様であってもよい。
【0046】
ケース1は電極アセンブリ2を収容することに使用され、一端に第1開口11が形成される。本願はケース1の形状について特に制限がなく、それは円柱形、方形又はその他の任意の形状であってもよい。収容される電極アセンブリ2に必要な強度及び硬度の保護を与えるように、ケース1は一般的に金属又は硬質プラスチック材質である。ケース1に収容される電極アセンブリ2は1つ又は複数であってもよく、当業者は具体的な実際のニーズに応じて選択できる。
【0047】
エンドカバー4は、ケース1の第1開口11を密閉して、ケース1に収容される電極アセンブリ及び電解質を密閉することに使用される。エンドカバー4は金属又は硬質プラスチックで構成されてもよい。エンドカバー4には電極端子、防爆弁又は注液孔等の多くの機能部品が装着されてもよい。
【0048】
絶縁部品5は、エンドカバー4と電極アセンブリ2との間に設けられ、即ち、エンドカバー4の電極アセンブリ2に向かう一側に設けられる。つまり、絶縁部品5はエンドカバー4の内側に設けられ、エンドカバー4に装着される。絶縁部品5は、電極アセンブリ2とエンドカバー4を絶縁させることで、電極アセンブリ2の電気エネルギーが正極タブ又は負極タブのみを介して電極端子と接続できることに使用される。絶縁部品5はPP、PET材料から製造され得る。
【0049】
選択可能に、第3タブ23は絶縁部品5と接触する(
図3を参照する)。選択可能に、エンドカバー4と電極アセンブリ2との間に位置する絶縁部品5は、電極端子3に対応する箇所において中空であり、これにより、二次電池が充放電する場合、電極アセンブリ2-第1タブ21-電極端子3-外部電源又は設備-電極端子3-第2タブ22の間のみに完全な電流回路を形成し、第3タブ23とエンドカバー4との間は絶縁されている。即ち、第3タブ23を追設する目的は電極アセンブリ2の内部の熱量を絶縁部品5を経由してエンドカバー4に導き出すことであり、余分な電流回路を増加することではない。
【0050】
このため、従来の電池セルの放熱経路(電極アセンブリ2-第1タブ21、第2タブ22-電極端子3)に比べ、第3タブ23は電池セル60の放熱経路を増やした(即ち、電極アセンブリ2-第3タブ23-絶縁部品5-エンドカバー4)ので、電池セルの放熱効率を高めた。同等の電流が過電流である場合、本願の実施例の電池セルは温度が低いので、電池セルの過電流能力及び安全性能を向上した。選択可能に、電池セル60の放熱性能がさらに向上するように、電池セル60のエンドカバー4の外側にさらに冷却装置を設置してもよい。
【0051】
注目すべきことは、
図1、
図2に示す電池セル60に2組の電極アセンブリ2を含むことである。この場合、各組の電極アセンブリ2に対してそれぞれ第1~第3タブ21~23を設置し、即ち、第1~第3タブ21~23は全て2つである。本願の技術的手段はこれに制限されず、電池セル60に1組の電極アセンブリ2のみを設置してもよく、この場合、第1~第3タブ21~23は全て1つである。
【0052】
選択可能に、
図3、
図4に示すように、絶縁部品5は第3タブ23と接触する第1部分51を有し、第1部分51の厚さは絶縁部品5の他の部分の厚さよりも小さい。
【0053】
図3には、第3タブ23が折り曲げられた後、その上表面が絶縁部品5の第1部分51と接触することが示されている。このような設置により、第3タブ23と絶縁部品5は大きな接触面積を有し、放熱効果を高めることができる。
【0054】
選択可能に、第1部分51の厚さは0.1mm~0.3mmである。絶縁部品5の他の部分の厚さは電池セル60のパラメータに応じて設置され、通常は0.6mm~0.7mmである。第3タブ23とエンドカバー4の絶縁性の確保を前提に、絶縁部品5の第3タブ23と接触する第1部分51の厚さを薄くすることにより、放熱効率をさらに向上する。そして、第3タブ23が折り曲げられた後、絶縁部品5と接触し、エンドカバー4と電極アセンブリ2との間の大きな空間を占めている。第1部分51を薄くすることにより、この部分の空間はさらに第3タブ23を効果的に収容し、電池セル60のエネルギー密度を向上することができる。
【0055】
選択可能に、
図5、
図6に示すように、絶縁部品には、さらに、第3タブ23を収容するための収容部52が設けられている。
【0056】
本願の実施例において、選択可能に、電池セルが直立して置かれ、かつ電極端子が上向き又は下向きになる状態を定義する場合、垂直方向における電池セルの高さ方向はD1方向、電池セルの厚さ方向はD2方向、電池セルの幅方向はD3方向であり、
図1に示す通りである。
【0057】
収容部は一面に開口(第2開口520)を有するキャビティ構造(
図4を参照する)として形成され、即ち、第1方向D1に対向する頂面と第1部分51を含む底面、並びに第1方向D1に頂面及び底面を接続する側面を有する。
【0058】
収容部52の第2開口520は、第1開口11が向かう第1方向D1と垂直である第2方向D2に向かい、第3タブ23は第2開口520を介して収容部52に入る。
これにより、第3タブ23を収容部52に設けることで、一方では、第3タブ23の位置を限定して、第3タブ23をより良く絶縁部品5と貼り合わせ、組立隙間による熱伝達損失を小さくし、放熱効率を向上することができ、他方では、第3タブ23と電極アセンブリ2の端面とを絶縁させ、第3タブ23と電極アセンブリ2が接触することによる電池セル60内の短絡を避けることができる。
【0059】
選択可能に、
図7に示すように、絶縁部品5は、本体53とカバープレート521とを有する。本体53はエンドカバー4と貼り合わせて設けられる絶縁部品5の部分であり、カバープレート521は本体53の下に設けられ、より電極アセンブリ2に近接する絶縁部品5の部分である。選択可能に、カバープレート521は、第1方向D1に第1部分51と間隔を形成するように、第1部分51を被覆するように設置される。これにより、本体53とカバープレート521は収容部52を形成し、第3タブ23が収容部52に収容される。注目すべきことは、カバープレート521と第1部分51との間隔が大きすぎる場合、第3タブ23と第1部分51の接触面積が減少し、貼り合わせの度合が低くなるため、放熱効率を低減することである。従って、好ましくはカバープレート521により第3タブ23と第1部分51を緊密に貼り合わせる。例えば、間隔を第3タブ23の厚さよりやや小さくすることができる(即ち、第3タブ23と収容部52は締りばめである)。これにより、いったん第3タブ23が第2開口520を介して収容キャビティに挿入されると、電池の使用過程においても、第3タブ23は継続して第1部分51と緊密に貼り合わせることができる。
【0060】
工程を節約し、製品の生産効率を向上するように、本体53とカバープレート521は一体化されたものであってもよい。又は、
図7に示すように、本体53とカバープレート521は脱着可能に接続され、選択可能に、加工を容易にし、製造コストを低減するように、本体53とカバープレート521は係合接続されてもよい。
【0061】
選択可能に、第3タブ23を本体53に当接させるように、カバープレート521は、第3タブ23に押し付けられるように配置される。これにより、本体53とカバープレート521が脱着可能に接続されることにより、取付過程において、まず第3タブ23を絶縁部品5の第1部分51の適当な位置に置いた後、カバープレート521を被せ、かつカバープレート521により第3タブ23を本体53に当接させて、第3タブ23と絶縁部品5をより良く貼り合わせることを確保し、放熱効率を向上することができる。
【0062】
選択可能に、エンドカバー4に、電池セル60の内部圧力又は温度が所定の閾値に達する時に電池セル60の内部圧力を解放するための圧力解放機構41が設けられている(
図2を参照する)。絶縁部品5に、第3タブ23と圧力解放機構41との接触を阻害するための絶縁バリア522が設けられている(
図7を参照する)。第1方向D1に、絶縁バリア522の投影が第1部分51の投影と圧力解放機構41の投影との間に設けられる。絶縁バリア522は、第2開口520と第2方向D2に対向する収容部52の側壁であってもよい。
【0063】
選択可能に、絶縁部品5に圧力解放機構41に対応する圧力解放孔が設けられている(図示しない)。圧力解放孔は、電池セル60の内部とエンドカバー4における圧力解放機構41との間に圧力解放経路を提供する。絶縁バリア522は第1部分51と圧力解放孔との間に設けられ、第3タブ23が圧力解放孔を貫通してエンドカバー4と接触するのを阻害し、第3タブ23とエンドカバー4とを絶縁させることを確保するために用いられる。
【0064】
選択可能に、
図2及び
図7に示すように、絶縁部品5は、圧力解放機構41と絶縁部品5が間隔を置いて設置されることを確保し、圧力解放機構41に逃げスペースを提供し、絶縁部品5と圧力解放機構41が接触して圧力解放機構41を破壊することを避けるための突起部54を有する。圧力解放孔は突起部54に設けられてもよく、第1部分51と突起部54は絶縁バリア522を介して接続される。これにより、第3タブ23とエンドカバー4を絶縁させることを確保できる。
【0065】
選択可能に、第1方向D1及び第2方向D2と垂直である第3方向D3に、絶縁バリア522の幅は、第3タブ23の幅と突起部54の幅のうち小さい方よりも大きくなる。これにより、絶縁バリア522により第3タブ23が突起部54に設けられる圧力解放孔を貫通してエンドカバー4と接触することを避け、第3タブ23とエンドカバー4の絶縁性を確保することができる。
【0066】
選択可能に、第1方向D1に、絶縁バリア522の高さは、第3タブ23の厚さと、突起部54における圧力解放孔から第1部分51までの最大距離のうち大きい方よりも大きくなり、かつ絶縁バリア522の高さは第1部分51から電極アセンブリ2の端面までの距離以下である。これにより、第3タブ23が突起部54に設けられる圧力解放孔を貫通してエンドカバー4と接触できないのを確保できるだけでなく、絶縁バリアの高さが高すぎることによるケースとエンドカバーが適合しないという問題を避けることもできる。
【0067】
これにより、絶縁バリア522の高さ及び幅を合理的に設置することにより、一方では、第3タブ23と絶縁部品5を緊密に貼り合わせることを確保し、放熱効率を向上することができ、他方では、第3タブ23とエンドカバー4及び圧力解放機構41との間を絶縁させることを確保できるので、良い絶縁性及び放熱性を同時に有することができる。
【0068】
注目すべきことは、
図5、
図6に示すように、電池セル60に、第2方向D2に重ね合わせられた2組の電極アセンブリ2が含まれる場合、即ち、第1タブ21、第2タブ22及び第3タブ23が全て2つである場合、第3タブ23は第1タブ21と第2タブ22との間に位置し、かつ突起部54の所在位置に対応できるということである。各第3タブ23に対してそれぞれ収容部52が設置され、かつ2つの収容部52が第2方向D2に絶縁部品5の突起部54を挟んで相対して設置される。これにより、空間をよりコンパクトに設計することが可能である。
【0069】
また、本願の技術的手段について、さらに各種の変形を行うことができる。例えば、
図8に示すように、第1タブ21と第2タブ22はそれぞれ電極アセンブリ2の第1方向D1に沿う両端に設けられてもよい。第3タブ23は複数であってもよく、複数の第3タブ23はそれぞれ電極アセンブリ2の第1方向D1に沿う一端又は両端に設けられてもよい。
【0070】
また、本願は、本願の電池セルを含む電池をさらに提供する。電池は、その他の構造をさらに含んでもよいので、ここでは重複しない。例えば、電池は、複数の電池セル60間の電気的接続、例えば並列接続又は直列接続又は直並列接続を実現することに使用される合流部材をさらに含んでもよい。
【0071】
また、本願の一実施例は、前記各実施例中の電池セル60を含むことができる電力利用装置をさらに提供する。選択可能に、
図9に示すように、電力利用装置は車両、船舶又は宇宙機であってもよい。
【0072】
以上、
図1~
図8に基づき本願の実施例の電池セルを説明したが、以下に
図9及び
図10に基づき本願の実施例の電池セルを製造する装置及び方法を説明する。なかでも、詳しく説明していない部分は前記各実施例を参照することができる。
【0073】
図10に、本願の実施例の電池セルを製造する装置600の概略的ブロック図を示す。本願の実施例の電池セルを製造する装置600は、第1開口と収容空間とを有するケースを製造するモジュール610と、収容空間に収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、第1タブと第2タブの極性が逆であり、第3タブと第1タブ又は第2タブの極性が同様である電極アセンブリを製造するモジュール620と、第1開口を密閉するためのエンドカバーを製造するモジュール630と、エンドカバーと電極アセンブリとの間に設けられる絶縁部品を製造するモジュール640とを含み、第3タブが前記絶縁部品と接続されるように配置される。
【0074】
図11は本願の実施例の電池セルを製造する方法700の概略的フローチャートである。
図11に示すように、該方法700は、第1開口と収容空間とを有するケースを提供すること710と、収容空間に収容され、第1タブ、第2タブ及び第3タブを有し、第1タブと第2タブの極性が逆であり、第3タブと第1タブ又は第2タブの極性が同様である電極アセンブリを提供すること720と、第1開口を密閉するためのエンドカバーを提供すること730と、エンドカバーと電極アセンブリとの間に設けられる絶縁部品を提供すること740とを含み、第3タブが前記絶縁部品と接続されるように配置される。
【0075】
最後に、説明すべきことは、本願は以上の実施例に限定されないことである。上記の実施例は例示的なものに過ぎず、本願の技術的手段の範囲で技術的思想と実質的に同様な構成を有し、同じ作用効果を発揮する実施例は全て本願の技術的範囲に含まれる。また、本願の趣旨を逸脱することなく、実施例に対して当業者が想到できる各種の変形を行い、実施例中の一部の構成要素を組み合わせて構築した他の態様も本願の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0076】
1 ケース
11 第1開口
12 収容空間
2 電極アセンブリ
21 第1タブ
22 第2タブ
23 第3タブ
3 電極端子
4 エンドカバー
41 圧力解放機構
5 絶縁部品
51 第1部分
52 収容部
520 第2開口
521 カバープレート
522 絶縁バリア
53 本体
54 突起部
60 電池セル
600 電池セルを製造する装置
610 ケース製造モジュール
620 電極アセンブリ製造モジュール
630 エンドカバー製造モジュール
640 絶縁部品製造モジュール