(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-18
(45)【発行日】2024-04-26
(54)【発明の名称】ドライブチェーン取替治具
(51)【国際特許分類】
B66B 31/00 20060101AFI20240419BHJP
B66B 23/02 20060101ALI20240419BHJP
【FI】
B66B31/00 D
B66B23/02 B
(21)【出願番号】P 2023510113
(86)(22)【出願日】2021-04-01
(86)【国際出願番号】 JP2021014167
(87)【国際公開番号】W WO2022208844
(87)【国際公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-09-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000236056
【氏名又は名称】三菱電機ビルソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】弁理士法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】一色 正彦
(72)【発明者】
【氏名】中村 知至
【審査官】今野 聖一
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-53362(JP,A)
【文献】特開2008-2541(JP,A)
【文献】特開2002-39301(JP,A)
【文献】特開平6-330634(JP,A)
【文献】特開2007-70088(JP,A)
【文献】米国特許第4525913(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B66B 21/00-31/02
F16H 7/00-7/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗客コンベアのメインスプロケットに巻き掛けられているドライブチェーンを取り替える際に用いられるドライブチェーン取替治具であって、
前記メインスプロケットと前記ドライブチェーンとの間に差し込まれて前記メインスプロケットから前記ドライブチェーンを浮かせる差込具を備え、
前記差込具は、連続する複数の直線片を有し、隣接する前記直線片同士が所定の角度を形成することによって前記メインスプロケットの周縁に沿った円弧状に構成され、
前記直線片は、前記メインスプロケットの複数の歯部に跨る長さを有し、上面側に設けられると共に前記ドライブチェーンが摺動可能な上側凹部と、底面側に設けられると共に前記メインスプロケットの歯部が摺動可能な下側凹部と、を有
し、
前記差込具の差し込み方向の先端側は、前記下側凹部が前記上側凹部よりも突出して形成され、
前記下側凹部の先端部は、前記差込具の前記円弧状の径方向に対して鋭角に形成される、
ドライブチェーン取替治具。
【請求項2】
請求項1に記載のドライブチェーン取替治具であって、
前記メインスプロケットの下方の床面に載置され、前記メインスプロケットから取り外される前記ドライブチェーンを回収し、前記ドライブチェーンに沿って長尺状を有する回収部と、前記回収部の一端部に設けられると共に前記ドライブチェーンを前記回収部に案内する案内部と、を有する受皿をさらに備える、
ドライブチェーン取替治具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベアのメインスプロケットに巻き掛けられているドライブチェーンを取り替える際に用いられるドライブチェーン取替治具に関する。
【背景技術】
【0002】
乗客コンベアの一つであるエスカレーターでは、駆動装置の出力軸に設けられる駆動スプロケットと、踏段が連結される踏段チェーンを回動する主軸に設けられるメインスプロケットとにドライブチェーンが巻き掛けられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
エスカレーターの保守点検作業では、上述したドライブチェーンを旧チェーンから新チェーンに取り替える作業が行われる。ドライブチェーンの取替作業では、旧チェーンに新チェーンを連結して駆動装置を手動運転することによって新チェーンをメインスプロケットに送り込み、新チェーンをメインスプロケットに巻き掛けると共に旧チェーンをメインスプロケットから回収している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述したドライブチェーンの取替作業は、狭い作業スペースにおいて大型のチェーンを取り替える作業であって、新チェーンを送り込む作業者と、旧チェーンを回収する作業者と、駆動装置を手動運転する作業者とによって行われている。つまり、ドライブチェーンの取替作業は、少なくとも3名の作業者が必要であって作業効率が悪かった。
【0006】
本発明の目的は、乗客コンベアのドライブチェーンを1人の作業者によって効率良く取り替えることができるドライブチェーン取替治具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るドライブチェーン取替治具は、乗客コンベアのメインスプロケットに巻き掛けられているドライブチェーンを取り替える際に用いられるドライブチェーン取替治具であって、メインスプロケットとドライブチェーンとの間に差し込まれてメインスプロケットからドライブチェーンを浮かせる差込具を備え、差込具は、連続する複数の直線片を有し、隣接する直線片同士が所定の角度を形成することによってメインスプロケットの周縁に沿った円弧状に構成され、直線片は、メインスプロケットの複数の歯部に跨る長さを有し、上面側に設けられると共にドライブチェーンが摺動可能な上側凹部と、底面側に設けられると共にメインスプロケットの歯部が摺動可能な下側凹部と、を有することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るドライブチェーン取替治具において、メインスプロケットの下方の床面に載置され、メインスプロケットから取り外されるドライブチェーンを回収し、ドライブチェーンに沿って長尺状を有する回収部と、回収部の一端部に設けられると共にドライブチェーンを回収部に案内する案内部と、を有する受皿をさらに備えることが好ましい。
【0009】
本発明に係るドライブチェーン取替治具において、差込具の差し込み方向の先端側は、下側凹部が上側凹部よりも突出して形成され、下側凹部の先端部は、差込具の円弧状の径方向に対して鋭角に形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るドライブチェーン取替治具によれば、乗客コンベアのドライブチェーンを1人の作業者によって効率良く取り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係るエスカレーターを示す模式図である。
【
図2】実施形態の一例であるドライブチェーン取替治具を示す側面図である。
【
図6】実施形態の一例であるドライブチェーン取替治具を用いてドライブチェーンの取替作業を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。以下の説明において、具体的な形状、材料、方向、数値等は、本発明の理解を容易にするための例示であって、用途、目的、仕様等に合わせて適宜変更することができる。
【0013】
図1を用いて、実施形態に係る乗客コンベアとしてのエスカレーター10について説明する。
図1は、エスカレーター10を示す模式図である。
【0014】
乗客コンベアとしてのエスカレーター10は、利用客が建物の各階に移動する階段状の昇降装置である。エスカレーター10は、隣接する上下階床間に架け渡されて、エスカレーター10の自重及び積載荷重を支持する主枠11と、主枠11の上階側の上部乗降口12の床下に設けられる上部機械室13と、主枠11の下階側の下部乗降口14の床下に設けられる下部機械室15とを備える。
【0015】
エスカレーター10は、上部機械室13に収容された駆動装置16の駆動力がドライブチェーン18によって主軸17及びメインスプロケット22に伝達され、主軸17によって踏段チェーン19を回動することによって踏段20を上部乗降口12と下部乗降口14との間で移動(昇降)させる。
【0016】
駆動装置16の出力軸には、駆動スプロケット21が設けられる。主軸17は、上部機械室13内に回動自在に設けられ、主枠11の間口方向に軸方向が配置される。主軸17には、主軸17と連動して回動するメインスプロケット22が設けられる。ドライブチェーン18は、駆動スプロケット21とメインスプロケット22とに巻き掛けられ、メインスプロケット22を介して駆動装置16の駆動力を主軸17に伝達する。
【0017】
主軸17には、主軸17と連動して回動する上部踏段スプロケット23がさらに設けられる。踏段チェーン19は、上部踏段スプロケット23と下部機械室15に収容される下部踏段スプロケット24とに巻き掛けられ、駆動装置16の駆動力により駆動される無端状のチェーンである。踏段20は、踏段チェーン19に一定間隔毎に取り付けられた各踏段軸(図示なし)に設けられ、踏段チェーン19の移動によって上部乗降口12と下部乗降口14との間を循環移動する。
【0018】
エスカレーター10は、主枠11の両側に立設された欄干25と、欄干25に支持され、上部乗降口12と下部乗降口14との間を循環移動する無端状の移動手摺26と、駆動装置16の駆動力によって移動手摺26を駆動する移動手摺駆動装置27と、上部機械室13内に収容され、エスカレーター10の各機器を制御する制御盤28とをさらに備える。
【0019】
図2を用いて、実施形態の一例であるドライブチェーン取替治具30について説明する。
図2は、ドライブチェーン18の取替作業時におけるドライブチェーン取替治具30を示す側面図である。
【0020】
エスカレーター10では、上述したように駆動装置16の出力軸に設けられる駆動スプロケット21と、主軸17に設けられるメインスプロケット22とにドライブチェーン18が巻き掛けられている。エスカレーター10の保守点検作業では、ドライブチェーン取替治具30を用いて、ドライブチェーン18を取り替える作業が行われる。
【0021】
ドライブチェーン取替治具30は、上述したように古いドライブチェーン18(以下、旧チェーン18)を新しいドライブチェーン118(以下、新チェーン118)に取り替える際に用いられる治具である。ドライブチェーン取替治具30によれば、詳細は後述するが、1人の作業者によって旧チェーン18を新チェーン118に効率良く取り替えることができる。
【0022】
ドライブチェーン取替治具30は、メインスプロケット22と旧チェーン18との間に差し込まれてメインスプロケット22から旧チェーン18を浮かせる差込具40と、メインスプロケット22の下方の床面に載置される受皿50と、切断された旧チェーン18の一端部と新チェーン118の他端部とを接続する案内紐60とを有する。
【0023】
図3及び
図4を用いて、差込具40について説明する。
図3は、差込具40を示す側面図である。
図4は、
図3のAA断面図である。
【0024】
差込具40は、上述したように、旧チェーン18を新チェーン118に取り替える際にメインスプロケット22と旧チェーン18との間に差し込まれることによってメインスプロケット22から旧チェーン18を浮かせる治具である。
【0025】
また、差込具40は、メインスプロケット22から旧チェーン18を浮かせた後に、メインスプロケット22と旧チェーン18とをそれぞれ摺動させる治具である。さらに、差込具40は、メインスプロケット22から旧チェーン18を回収した後に、メインスプロケット22に新チェーン118を送り込むために、メインスプロケット22と新チェーン118とをそれぞれ摺動させる治具である。
【0026】
差込具40によれば、メインスプロケット22から旧チェーン18を容易に取り外すことができる。また、メインスプロケット22から旧チェーン18を取り外した後に、旧チェーン18をスムーズに回収すると共に新チェーン118をスムーズに送りこむことができる。
【0027】
差込具40は、連続する複数の直線片41を有する。差込具40は、隣接する直線片41同士が所定角度を形成することによってメインスプロケット22の周縁に沿った円弧状に構成される。差込具40の長さは、メインスプロケット22の全周の1/3程度であることが好ましい。
【0028】
直線片41は、メインスプロケット22の周縁に沿った時に、メインスプロケット22の複数の歯部22A(本例では3つの歯部22A)に跨る長さを有し、上面側に設けられると共に旧チェーン18が摺動可能な上側凹部42と、底面側に設けられると共にメインスプロケット22の歯部22Aが摺動可能な下側凹部43とを有する。
【0029】
上側凹部42は、差込具40を差し込む方向(以下、差し込み方向)に垂直な断面視において、上側が窪んだ凹状に形成される。複数の上側凹部42は、本例において、連続した1つの部材であって、アルミ板を曲げ加工することによって形成される。複数の上側凹部42は、本例に限定されず、分割された部材がヒンジによって回動自在に連結される構成であってもよい。
【0030】
下側凹部43は、差し込み方向に垂直な断面視において、下側が窪んだ凹状に形成される。複数の下側凹部43は、本例において、それぞれ分割された部材であって、樹脂によって形成される。
【0031】
差し込み方向の先端側の直線片41では、下側凹部43が軸方向から見て上側凹部42よりも突出して形成され、下側凹部43の差し込み方向の先端部が差込具40の円弧状の径方向に対して鋭角に形成される。これにより、差込具40をメインスプロケット22と旧チェーン18との間に差し込む際に、下側凹部43が上側凹部42より先に差し込まれ、強い力を必要とすることなく差込具40をスムーズに差し込むことができる。
【0032】
差し込み方向の基端側の直線片41では、差込具40をメインスプロケット22に固定する固定部44が設けられる。固定部44は、本例において蝶ボルトが軸方向に螺合され、蝶ボルトの先端部がメインスプロケット22を押圧することによって、差込具40がメインスプロケット22に固定される構成とされる。
【0033】
図5を用いて、受皿50について説明する。
図5は、受皿50を示す斜視図である。
【0034】
受皿50は、旧チェーン18を新チェーン118に取り替える際に、メインスプロケット22の下方の床面(トラスオイルパン)に載置され、メインスプロケット22から取り外される旧チェーン18を回収する部材である。
【0035】
受皿50は、旧チェーン18に沿って長尺状を有する容器状の回収部51と、回収部51の端部に設けられ、メインスプロケット22から取り外される旧チェーン18を回収部51に案内する案内部52とを有する。
【0036】
回収部51の差し込み方向の大きさは、メインスプロケット22の外径よりも十分に大きいことが好ましい。また、回収部51の幅方向(軸方向)の大きさは、旧チェーン18を束ねて回収することができる程度に十分に大きいことが好ましい。回収部51の四方は、壁部51Aによって囲まれていることが好ましい。
【0037】
回収部51によれば、メインスプロケット22から取り外される旧チェーン18を回収することができる。また、新チェーン118をメインスプロケット22に取り付ける際に、新チェーン118がメインスプロケット22に送り込まれ、新チェーン118が差込具40を通過した後に、新チェーン118がトラスオイルパンに落下することを防止することができる(
図8(A)参照)。これにより、新チェーン118にトラスオイルパンの油、埃等が付着することを防止することができる。
【0038】
案内部52は、回収部51の差し込み方向の先端側において先端側かつ上方に向かって延出して形成されている。案内部52によれば、メインスプロケット22から取り外された旧チェーン18が上述した差込具40上を摺動して下方に落下する際に回収部51に収納されるように案内することができる。
【0039】
図6から
図8を用いて、ドライブチェーン取替治具30を用いてドライブチェーン18を旧チェーン18から新チェーン118へ取り替える取替作業について説明する。以下では、駆動スプロケット21からメインスプロケット22を見たときの手前側と奥側とに従って説明する。
【0040】
まず、旧チェーン18のジョイント部(無端チェーンを分離できる継ぎ目)をメインスプロケット22と駆動スプロケット21との間の上部に移動させる。次に、駆動装置16及び駆動スプロケット21をメインスプロケット22に向けて少し移動させて旧チェーン18の張力を緩める。
【0041】
図6(A)に示すように、旧チェーン18のジョイント部を分離し、旧チェーン18の一端部に案内紐60を接続する。また、受皿50をメインスプロケット22の下方の床面に載置する。このとき、受皿50の案内部52がメインスプロケット22の奥側端部の下方に位置するように載置する。
【0042】
図6(B)に示すように、駆動スプロケット21に巻き掛けられていた旧チェーン18の他端側を手で取り外す。次に、旧チェーン18の他端側が回収された受皿50をメインスプロケット22のさらに奥側に向けて移動させる。このとき、メインスプロケット22の下部の旧チェーン18の噛み合いが取り外されて旧チェーン18が受皿50に回収される。
【0043】
図7(A)に示すように、メインスプロケット22の上部に噛み合う旧チェーン18に対して手前側からメインスプロケット22と旧チェーン18との間に差込具40を差し込む。
【0044】
図7(B)に示すように、メインスプロケット22と旧チェーン18との間に差し込んだ差込具40を、差込具40の先端部がメインスプロケット22の奥側に位置するまで進め、固定部44によって差込具40をメインスプロケット22に固定する。これにより、メインスプロケット22の上部に噛み合う旧チェーン18がメインスプロケット22から取り外される。
【0045】
次に、案内部52がメインスプロケット22の奥側端部の下方に位置してメインスプロケット22から垂れ下がった旧チェーン18に当接するまで受皿50を手前側に移動させる。これにより、メインスプロケット22と噛み合いがなくなった旧チェーン18は自重により落下し、差込具40の上側凹部42上を摺動し、案内部52に導かれて受皿50に収納される。このとき、旧チェーン18に接続された案内紐60が旧チェーン18に導かれて差込具40の上側凹部42上に移動する。
【0046】
図8(A)に示すように、旧チェーン18を完全に回収し、差込具40の上側凹部42上に移動した案内紐60の他端部に新チェーン118を接続し、新チェーン118を差込具40の上側凹部42に沿ってメインスプロケット22に送り込む。このとき、案内紐60は新チェーン118に押し込まれてメインスプロケット22の奥側端部からメインスプロケット22の下方に移動する。そして、新チェーン118の先端部を受皿50に到達させ、メインスプロケット22の下方から案内紐60を手前側に引っ張ることによって新チェーン118を手前側に引き寄せる。
【0047】
図8(B)に示すように、差込具40を手前側に引き抜き、新チェーン118をメインスプロケット22に噛み合わせる。次に、案内紐60を新チェーン118から取り外し、新チェーン118を駆動スプロケット21に噛み合わせ、メインスプロケット22と駆動スプロケット21との間の上部においてジョイント部を接続する。次に、受皿50を撤去し、駆動装置16及び駆動スプロケット21をメインスプロケット22から離間するように移動させて新チェーン118の張力を張って取替作業が完了する。
【0048】
なお、本発明は上述した実施形態およびその変形例に限定されるものではなく、本願の特許請求の範囲に記載された事項の範囲内において種々の変更や改良が可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0049】
10 エスカレーター、11 主枠、12 上部乗降口、13 上部機械室、14 下部乗降口、15 下部機械室、16 駆動装置、17 主軸、18 ドライブチェーン(旧チェーン)、19 踏段チェーン、20 踏段、21 駆動スプロケット、22 メインスプロケット、22A 歯部、23 上部踏段スプロケット、24 下部踏段スプロケット、25 欄干、26 移動手摺、27 移動手摺駆動装置、28 制御盤、30 ドライブチェーン取替治具、40 差込具、41 直線片、42 上側凹部、43 下側凹部、44 固定部、50 受皿、51 回収部、52 案内部、60 案内紐、118 ドライブチェーン(新チェーン)