(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】買物支援システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/06 20230101AFI20240422BHJP
【FI】
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2020014278
(22)【出願日】2020-01-31
【審査請求日】2023-01-06
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)チャンピオン酒田店及びやまもと農村交流センター、令和元年7月9日~現在試験 (2)2019 中小企業 新ものづくり・新サービス展、東京ビックサイト、令和元年12月4日~12月6日展示
(73)【特許権者】
【識別番号】518086147
【氏名又は名称】株式会社チャンピオンプラス
(74)【代理人】
【識別番号】100155882
【氏名又は名称】齋藤 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100154678
【氏名又は名称】齋藤 博子
(72)【発明者】
【氏名】▲高▼橋 芳秋
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-003755(JP,A)
【文献】特開2009-059288(JP,A)
【文献】特開2005-274992(JP,A)
【文献】特開2004-240626(JP,A)
【文献】特許第5412457(JP,B2)
【文献】特開2003-108799(JP,A)
【文献】特開2008-197959(JP,A)
【文献】特表2004-507803(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109636512(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0185355(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバと、特定の店舗内で利用される店舗端末と、顧客によって利用される顧客端末とがネットワークを介して接続される買物支援システムであって、
前記店舗端末が、前記顧客端末に対してビデオ通話を発信するステップと、
前記顧客端末が、前記店舗端末からの前記ビデオ通話の応答を受け付けるステップと、
前記店舗端末が、商品のバーコードを読み取るステップと、
前記店舗端末が、カートへの商品追加を受け付けるステップと、
前記店舗端末が、前記カート内の商品の購入指示を受け付けるステップと、
前記店舗端末が購入指示を受け付けると、前記顧客端末が、前記カート内の商品の注文確定を受け付けるステップと、
前記顧客端末が前記注文確定を受け付けると、前記サーバが、前記カート内の商品の注文情報を保存するステップと、
を実行
し、
前記サーバは、
顧客ID及び顧客詳細情報を含み、顧客の情報を保存する顧客マスタと、
配達エリアID、配達業者ID及び配達エリア特定情報を含み、配達エリアの情報を保存する配達エリアマスタと、
注文ID、前記顧客ID及び前記配達業者IDを含み、商品の注文の概要情報を保存する注文トランザクションと、
を備え、
前記顧客端末が前記注文確定を受け付けると、前記サーバは、前記注文情報に係る顧客の前記顧客詳細情報の一部を検索キーとして前記配達エリアマスタの前記配達エリア特定情報を検索することによって前記配達業者IDを特定し、前記注文トランザクションに前記配達業者IDを保存する
ことを特徴とする買物支援システム。
【請求項2】
サーバと、特定の店舗内で利用される店舗端末と、顧客によって利用される顧客端末とがネットワークを介して接続される買物支援システムであって、
前記店舗端末が、前記顧客端末に対してビデオ通話を発信するステップと、
前記顧客端末が、前記店舗端末からの前記ビデオ通話の応答を受け付けるステップと、
前記店舗端末が、商品のバーコードを読み取るステップと、
前記店舗端末が、カートへの商品追加を受け付けるステップと、
前記店舗端末が、前記カート内の商品の購入指示を受け付けるステップと、
前記店舗端末が購入指示を受け付けると、前記顧客端末が、前記カート内の商品の注文確定を受け付けるステップと、
前記顧客端末が前記注文確定を受け付けると、前記サーバが、前記カート内の商品の注文情報を保存するステップと、
を実行
し、
前記サーバは、
出店者ID及び出店者詳細情報を含み、出店者の情報を保存する出店者マスタと、
管理者ID及び前記出店者IDを含み、管理者の情報を保存する管理者マスタと、
商品を管理する商品管理部、受注を管理する受注管理部、及び売上を管理する売上管理部を含む管理者用機能提供部と、
を更に備え、
前記出店者は、前記出店者IDと紐づけられる前記管理者IDによって前記サーバにログイン可能であって、前記出店者が出品する商品についての前記商品管理部、前記受注管理部及び前記売上管理部の機能を利用可能である
ことを特徴とする買物支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、店舗等の商品を顧客の自宅等で購入することを支援する買物支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、店舗で販売されている商品について、インターネットを介して注文を受け付けて、顧客の自宅等に配達する配達サービスが広く行われている。例えば、特許文献1では、ショッピングカートに搭載されたWebカメラによって店舗内の商品陳列状態を撮影し、顧客がインターネットを介してWebカメラの映像を確認しながら商品を注文可能な買物システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、地方においては、買物に関して様々な課題が山積している。第1に、人口減少に起因する地域住民の減少によって、地域の商店街が衰退している。第2に、地域の商店街が衰退し、更に、自動車の運転ができない高齢者は郊外のショッピングモールに出かけることも困難であるため、買物難民と呼ばれる住民が増加している。第3に、インターネット等によって注文された商品の配達を配達業者が行う場合、地域の住民からの注文であっても配達料が別途必要になってしまう。しかしながら、特許文献1に記載の買物システムは、これらの課題解決に十分に資するものとは言えない。
【0005】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすることは、地方における買物難民の増加、商店街の衰退、商品の配達等の課題解決に資するサービスを提供可能な買物支援システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するための第1の発明は、サーバと、特定の店舗内で利用される店舗端末と、顧客によって利用される顧客端末とがネットワークを介して接続される買物支援システムであって、前記店舗端末が、前記顧客端末に対してビデオ通話を発信するステップと、前記顧客端末が、前記店舗端末からの前記ビデオ通話の応答を受け付けるステップと、前記店舗端末が、商品のバーコードを読み取るステップと、前記店舗端末が、カートへの商品追加を受け付けるステップと、前記店舗端末が、前記カート内の商品の購入指示を受け付けるステップと、前記店舗端末が購入指示を受け付けると、前記顧客端末が、前記カート内の商品の注文確定を受け付けるステップと、前記顧客端末が前記注文確定を受け付けると、前記サーバが、前記カート内の商品の注文情報を保存するステップと、を実行し、前記サーバは、顧客ID及び顧客詳細情報を含み、顧客の情報を保存する顧客マスタと、配達エリアID、配達業者ID及び配達エリア特定情報を含み、配達エリアの情報を保存する配達エリアマスタと、注文ID、前記顧客ID及び前記配達業者IDを含み、商品の注文の概要情報を保存する注文トランザクションと、を備え、前記顧客端末が前記注文確定を受け付けると、前記サーバは、前記注文情報に係る顧客の前記顧客詳細情報の一部を検索キーとして前記配達エリアマスタの前記配達エリア特定情報を検索することによって前記配達業者IDを特定し、前記注文トランザクションに前記配達業者IDを保存することを特徴とする買物支援システムである。第1の発明によって、顧客は、自宅等においても、商品の実物を確認したり、店員に商品の使用方法を実演してもらったりしながら、商品を注文することができ、買物難民になり易い高齢者等にとって利便性が高い。特に、商品をカートに追加するまでの操作は、店舗端末を介して行うので、高齢者等であっても容易にサービスを利用できる。また、最終的な注文確定操作は、顧客端末を介して行うので、顧客は安心してサービスを利用できる。また、配達エリア単位で配達業者を自動的に決定することができる。例えば、店舗周辺の地域であれば、店舗の営業員が配達する運用が容易になる。そして、営業員が、顧客への御用聞きのタイミングで配達することで、配達料を不要にすることもできるので、顧客にとってもメリットが大きい。
【0009】
第2の発明は、サーバと、特定の店舗内で利用される店舗端末と、顧客によって利用される顧客端末とがネットワークを介して接続される買物支援システムであって、前記店舗端末が、前記顧客端末に対してビデオ通話を発信するステップと、前記顧客端末が、前記店舗端末からの前記ビデオ通話の応答を受け付けるステップと、前記店舗端末が、商品のバーコードを読み取るステップと、前記店舗端末が、カートへの商品追加を受け付けるステップと、前記店舗端末が、前記カート内の商品の購入指示を受け付けるステップと、前記店舗端末が購入指示を受け付けると、前記顧客端末が、前記カート内の商品の注文確定を受け付けるステップと、前記顧客端末が前記注文確定を受け付けると、前記サーバが、前記カート内の商品の注文情報を保存するステップと、を実行し、前記サーバは、出店者ID及び出店者詳細情報を含み、出店者の情報を保存する出店者マスタと、管理者ID及び前記出店者IDを含み、管理者の情報を保存する管理者マスタと、商品を管理する商品管理部、受注を管理する受注管理部、及び売上を管理する売上管理部を含む管理者用機能提供部と、を更に備え、前記出店者は、前記出店者IDと紐づけられる前記管理者IDによって前記サーバにログイン可能であって、前記出店者が出品する商品についての前記商品管理部、前記受注管理部及び前記売上管理部の機能を利用可能であることを特徴とする買物支援システムである。第2の発明によって、顧客は、自宅等においても、商品の実物を確認したり、店員に商品の使用方法を実演してもらったりしながら、商品を注文することができ、買物難民になり易い高齢者等にとって利便性が高い。特に、商品をカートに追加するまでの操作は、店舗端末を介して行うので、高齢者等であっても容易にサービスを利用できる。また、最終的な注文確定操作は、顧客端末を介して行うので、顧客は安心してサービスを利用できる。また、出店者自らが、商品、受注及び売上を管理することができるので、出店者にとって利便性が高い。ひいては、地域の商店街の活性化につながる。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、地方における買物難民の増加、商店街の衰退、商品の配達等の課題解決に資するサービスを提供可能な買物支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図2】サーバ2が保存するマスタデータの一例を示す図
【
図3】サーバ2が保存するトランザクションデータの一例を示す図
【
図5】予約一覧画面310及び予約詳細画面320の一例を示す図
【
図6】ビデオ通話画面330及びビデオ通話応答受付画面340の一例を示す図
【
図7】ビデオ通話画面350及びビデオ通話画面360の一例を示す図
【
図8】バーコード読取画面370及び商品追加受付画面380の一例を示す図
【
図9】ビデオ通話画面390及びビデオ通話画面400の一例を示す図
【
図10】ビデオ通話画面410及びビデオ通話画面420の一例を示す図
【
図11】予約詳細画面430及びおつかいサービス画面440の一例を示す図
【
図12】サーバ2の管理者用機能提供部20を示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。最初に、
図1を参照しながら、本発明の実施形態における買物支援システム1の概要を説明する。
【0013】
図1は、買物支援システム1の概要を示す図である。
図1に示すように、買物支援システム1は、サーバ2と、特定の店舗7内で店員11によって利用される店舗端末3と、顧客12によって利用される顧客端末4と、特定の店舗7以外の出店者14によって利用される出店者端末5とがネットワーク6を介して接続される。尚、顧客端末4は、顧客12の所有物であっても良いし、店舗7の所有物であっても良い。
【0014】
サーバ2、店舗端末3、顧客端末4及び出店者端末5は、制御部としてのCPU(「Central Processing Unit」の略)、主記憶部としてのメモリ、補助記憶部としてのHDD(「Hard Disk Drive」の略)やフラッシュメモリ、表示部としての液晶ディスプレイ、入力部としてのキーボードやマウス、タッチパネルディスプレイ等を有する。サーバ2は、更に、有線通信部としてのLAN(Local Area Network)ケーブルを有する。また、店舗端末3、顧客端末4及び出店者端末5は、更に、無線通信部としての無線モジュール、撮影部としてのカメラを有する。本実施の形態では、撮影部として、液晶ディスプレイがある表面にレンズが搭載されるインカメラと、裏面にレンズが搭載されるアウトカメラの両方を有する。
【0015】
補助記憶部としてのHDDやフラッシュメモリには、OS(「Operating System」の略)、アプリケーションプログラム、処理に必要なデータ等が記憶されている。サーバ2、店舗端末3、顧客端末4及び出店者端末5のCPUは、補助記憶部からOSやアプリケーションプログラムを読み出して主記憶部に格納し、主記憶部にアクセスしながら、その他の機器を制御し、後述する処理を実行する。サーバ2は、例えば、データセンター等に配置されるサーバ用コンピュータであり、1台の筐体で実現されても良いし、複数台の筐体で実現されても良い。店舗端末3、顧客端末4及び出店者端末5は、例えば、タブレット端末やノートPC等である。ネットワーク6は、例えばインターネットである。
【0016】
サーバ2の補助記憶部には、買物支援システム1として提供するウェブアプリケーションのプログラムがインストールされるとともに、買物支援システム1に必要なデータベースが構築される。
【0017】
店舗端末3、顧客端末4及び出店者端末5の補助記憶部には、ウェブ閲覧ソフトのプログラムがインストールされるとともに、買物支援システム1の端末用アプリケーションプログラムがインストールされる。店舗端末3、顧客端末4及び出店者端末5は、ウェブ閲覧ソフトの機能によってサーバ2が適用するウェブアプリケーションが利用可能に構成される。店舗端末3及び顧客端末4は、端末用アプリケーションプログラムの機能によって、少なくとも1対1のビデオ通話が可能なビデオ通話システムが利用可能である。ビデオ通話システムは、例えば、ビデオ通話機能を有するウェブ会議システムやインターネット電話システム等である。そして、店舗端末3及び顧客端末4は、ビデオ通話システムにおいて互いに接続可能に構成される。ビデオ通話システムは、独自に構築しても良いし、市販のシステムを利用しても良い。
【0018】
店舗7の業態は、ホームセンター、スーパー、ドラッグストア、デパート、家電量販店、その他専門店等である。買物支援システム1は、同じ系列の複数の店舗7が共同で利用しても良い。店員11は、店舗7の従業員であり、主に店舗7内での接客や商品管理等を担当する。
【0019】
顧客12は、買物支援システム1における会員登録、店舗7におけるポイントカード等の会員登録、店舗7が運営するEC(Electric Commerce)サイトの会員登録等を行った者である。営業員13は、店舗7の従業員であり、主に外回りの営業や配達等を担当する。出店者14は、店舗7の従業員ではなく、店舗7の周辺に存在する個人商店等の経営者である。
【0020】
営業員13は、顧客端末4を持参して顧客12の自宅やオフィス等に訪問し、顧客12から商品の購入等について御用聞きを行う。その際、顧客12は、自らの会員番号及びパスワードを入力することによって、サーバ2による認証を行い、顧客端末4を利用する。尚、顧客12は、営業員13が持参する端末以外にも、自らのPC、タブレット端末、スマートフォン等を顧客端末4として利用しても良い。また、出店者14は、買物支援システム1上に自らの商品を出品し、販売することができる。
【0021】
次に、
図2、
図3を参照しながら、サーバ2の記憶部に構築されるデータベースの詳細を説明する。
【0022】
図2は、サーバ2が保存するマスタデータの一例を示す図である。
図2(a)が管理者マスタ110、
図2(b)が出店者マスタ120、
図2(c)が店舗マスタ130、
図2(d)が配達エリアマスタ140、
図2(e)が顧客マスタ150である。
【0023】
管理者マスタ110は、管理者の情報を保存するマスタテーブルであって、例えば、管理者を一意に識別する管理者ID111と、出店者を一意に識別する出店者ID112と、管理者のメールアドレス113と、店舗を一意に識別する店舗ID114と、を含む。管理者としては、店舗7の従業員である店員11や営業員13の他に、店舗7の従業員ではない出店者14等が登録される。店員11や営業員13の場合、所属する店舗7の店舗ID114とともに登録される。一方、出店者14の場合、担当する店舗7の店舗ID114及び出店者ID112とともに登録される。
【0024】
出店者マスタ120は、出店者14の情報を保存するマスタテーブルであって、例えば、出店者を一意に識別する出店者ID121と、出店者の名前、屋号、電話番号、FAX番号、郵便番号、住所、メールアドレス等からなる出店者詳細情報と、を含む。出店者14は、必ず出店者マスタ120に登録される。
【0025】
店舗マスタ130は、店舗7の情報を保存するマスタテーブルであって、例えば、店舗7を一意に識別する店舗ID131と、店舗7の店舗名132と、後述する買物支援処理に対応するか否かを示す買物支援対応フラグ133と、買物支援処理に用いる店舗端末3の端末数134と、買物支援処理の開始時間135及び終了時間136と、を含む。
【0026】
配達エリアマスタ140は、配達エリアの情報を保存するマスタテーブルであって、配達エリアを一意に識別する配達エリアID141と、配達業者を一意に識別する配達業者ID142と、店舗7を一意に識別する店舗ID143と、配達エリアを特定する検索キーとなる配達エリア特定情報144と、を含む。買物支援システム1では、商品の配達は、配達業専門の業者の他に、店舗7の営業員13も担当する。例えば、店舗7の周辺地域は、店舗7の営業員13が担当し、遠方地域は、配達業専門の業者に依頼する。配達エリア特定情報144は、例えば、郵便番号や市区町村等である。尚、配達業者の情報は、配達業者ID142を検索キーとして、不図示の配達業者マスタを検索することによって取得可能である。
【0027】
顧客マスタ150は、顧客の情報を保存するマスタテーブルであって、顧客12を一意に識別する顧客ID151と、後述する買物支援処理を使用できるか否かを示す買物支援使用可否フラグ152と、顧客12の氏名、性別、生年月日、電話番号、郵便番号、住所、パスワード、契約店舗ID等からなる顧客詳細情報153と、を含む。
【0028】
商品マスタ160は、商品の情報を保存するマスタテーブルであって、商品を一意に識別する商品ID161と、出店者14を一意に識別する出店者ID162と、商品名、メーカー名、規格、単価、商品カテゴリ等からなる商品詳細情報163と、を含む。出店者14が出品する商品については、出店者ID162とともに登録される。尚、商品ID161は、JANコード等の規格化されたコードであっても良いし、不図示のコード変換マスタによってJANコード等と1対1に対応付けられたコードであっても良い。
【0029】
図3は、サーバ2が保存するトランザクションデータの一例を示す図である。
図3(a)が予約トランザクション210、
図3(b)がカート内商品トランザクション220、
図3(c)が注文トランザクション230、
図3(d)が注文詳細トランザクション240、
図3(e)がおつかい詳細トランザクション250である。
【0030】
予約トランザクション210は、後述する買物支援処理の予約の情報を保存するトランザクションテーブルであって、予約を一意に識別する予約ID211と、顧客を一意に識別する顧客ID212と、管理者を一意に識別する管理者ID213と、予約の時間帯を示す予約開始日時214及び予約終了日時215と、未処理、発信中、通信中、中断中、完了、応答なし、おつかい発信中、おつかい通信中等のいずれかを示す状態216と、店舗を一意に識別する店舗ID217と、注文を一意に識別する注文ID218と、を含む。顧客12は、後述する買物支援処理の予約を行う際、予約の時間帯と店舗7を選択する。また、買物支援処理において商品の注文がなされると、予約トランザクション210には注文ID218が登録される。
【0031】
カート内商品トランザクション220は、後述する買物支援処理における買物かごであるカートに追加された商品の情報を保存するトランザクションテーブルであって、カートに追加された商品を一意に識別するカート内商品ID221と、商品を一意に識別する商品ID222と、カートに追加された商品の数量223と、予約を一意に識別する予約ID224と、を含む。カート内商品ID221は、システムが自動的に付番する連続番号であり、商品ID222は商品マスタ160の商品ID161と同様である。カート内商品トランザクション220は、予約ID224をキーとして、顧客ID212を含む予約トランザクション210と紐づけられるため、カートに追加された商品は顧客12ごとに分けることができる。
【0032】
注文トランザクション230は、商品の注文の概要情報を保存するトランザクションテーブルであって、注文を一意に識別する注文ID231と、顧客を一意に識別する顧客ID232と、配達業者を一意に識別する配達業者ID233と、店舗を一意に識別する店舗ID234と、を含む。
【0033】
注文詳細トランザクション240は、店舗7又は出店者14の商品に関する注文の詳細情報を保存するトランザクションテーブルであって、注文を一意に識別する注文ID241と、商品を一意に識別する商品ID242と、商品の注文数を示す数量243と、商品の代金を示す金額244と、を含む。
【0034】
おつかい詳細トランザクション250は、店舗7及び出店者14以外の商品の買物代行、すなわちおつかいの詳細情報を保存するトランザクションテーブルであって、注文を一意に識別する注文ID251と、おつかいを一意に識別するおつかいID252と、商品の代金を示す金額253と、商品やレシート等の画像に関する画像情報254と、を含む。
【0035】
次に、
図4~
図11を参照しながら、買物支援システム1における買物支援処理について説明する。買物支援処理では、店舗7内にいる店員11と、店舗7外にいる顧客12とがビデオ通話システムによって会話しながら、店員11が顧客12の買物を支援するための処理を実行する。
【0036】
図4は、買物支援処理の詳細を示すフローチャートである。
図4に示す処理の前提として、顧客12は、予め買物支援サービスの予約を行っておく。
図4に示すように、店舗端末3は、予約一覧画面を表示し、予約情報の選択を受け付ける(ステップS1)。店員11が、予約一覧画面から予約情報を選択すると、店舗端末3は、選択された予約情報に関する予約詳細画面を表示し、サービスの選択を受け付ける(ステップS2)。
【0037】
図5は、予約一覧画面310及び予約詳細画面320の一例を示す図である。
図5(a)に示す予約一覧画面310は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、店舗名が「〇〇酒田店」の買物支援サービスに関する予約の一覧を表示している。予約一覧画面310は、顧客名311、予約日312及び予約時間313からなる表示項目、予約の詳細情報の表示指示を受け付ける詳細ボタン314、画面の更新指示を受け付ける更新ボタン315、及びメニューの表示指示を受け付けるメニュー表示ボタン316等を含む。例えば、1件目の予約情報は、顧客名311が「グループホーム△△様」、予約日312が「2020/2/1」、予約時間が「09時30分~」である。
【0038】
ステップS1において、顧客12が、予約一覧画面310のいずれかの詳細ボタン314をタップすると、店舗端末3は、選択された予約情報について、
図5(b)に示す予約詳細画面320を表示する。予約詳細画面320は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、予約日321、予約時間322、顧客名323、現在の状態324及び注文番号325からなる表示項目、店舗内サービスの開始指示を受け付ける店舗内サービス開始ボタン326、おつかいサービスの開始指示を受け付けるおつかいサービス開始ボタン327、画面の更新指示を受け付ける更新ボタン328、及びメニューの表示指示を受け付けるメニュー表示ボタン329等を含む。予約詳細画面320に表示されている予約詳細情報は、予約日321が「2020年2月1日(土)」、予約時間322が「09時30分」、顧客名323が「グループホーム△△様」、現在の状態324が「未処理」、注文番号325が空白である。
【0039】
ステップS3において、店舗端末3における選択結果が「店舗内サービス」の場合(ステップS3の「店舗内サービス」)、すなわち顧客12が、予約詳細画面320の店舗内サービス開始ボタン326をタップした場合、店舗端末3は、予約詳細画面320に表示されている予約情報の顧客12に係る顧客端末4に対してビデオ通話を発信する(ステップS4)。顧客端末4は、ビデオ通話を着信すると、表示部に着信通知を表示するとともに、店舗端末3からのビデオ通話の応答を受け付ける(ステップS5)。
【0040】
図6は、ビデオ通話画面330及びビデオ通話応答受付画面340の一例を示す図である。
図6(a)に示すビデオ通話画面330は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、顧客端末4からの応答を待っていることを表示している。ビデオ通話画面330は、顧客端末4から受信される動画データを表示する第1動画表示領域331、店舗端末3のカメラによって撮影されるビデオデータを表示する第2動画表示領域332、商品のバーコードの読取指示を受け付ける読取ボタン333、インカメラとアウトカメラの切替指示を受け付ける反転ボタン334、カートに追加された商品と合計金額を示す購入商品表示領域335、及びメニューの表示指示を受け付けるメニュー表示ボタン336等を含む。
【0041】
図6(b)に示すビデオ通話応答受付画面340は、顧客端末4の表示部に表示される画面であって、店舗端末3からの着信があることを表示している。ビデオ通話応答受付画面340は、ビデオ通話の拒否指示を受け付ける拒否ボタン341、ビデオ通話の応答指示を受け付ける応答ボタン342等を含む。
【0042】
ステップS5において、顧客12が、ビデオ通話応答受付画面340の応答ボタン342をタップすると、店舗端末3及び顧客端末4は、互いにビデオ通話の通信状態となる。これによって、店員11は、顧客12とビデオ通話を行いながら、店舗7における顧客12の買物を支援することが可能となる。
【0043】
図7は、ビデオ通話画面350及びビデオ通話画面360の一例を示す図である。
図7(a)に示すビデオ通話画面350は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、顧客端末4とのビデオ通話の通信状態を表示している。第1動画表示領域351~メニュー表示ボタン356は、それぞれ、ビデオ通話画面330の第1動画表示領域331~メニュー表示ボタン336と同様である。店舗端末3は、ビデオ通話画面350の第1動画表示領域351に顧客端末4から受信される動画データを表示する。
【0044】
図7(b)に示すビデオ通話画面360は、顧客端末4の表示部に表示される画面であって、店舗端末3とのビデオ通話の通信状態を表示している。第1動画表示領域361、第2動画表示領域362、購入商品表示領域363、及びメニュー表示ボタン364は、それぞれ、ビデオ通話画面330の第1動画表示領域331、第2動画表示領域332、購入商品表示領域335、及びメニュー表示ボタン336と同様である。顧客端末4は、ビデオ通話画面360の第1動画表示領域361に顧客端末4から受信される動画データを表示する。
【0045】
次に、店員11が、ビデオ通話画面330の読取ボタン333をタップすると、店舗端末3は、バーコード読取画面を表示し、商品のバーコードを読み取る(ステップS6)。次に、店舗端末3は、商品追加受付画面を表示し、カートへの商品追加を受け付ける(ステップS7)。
【0046】
図8は、バーコード読取画面370及び商品追加受付画面380の一例を示す図である。
図8(a)に示すバーコード読取画面370は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、アウトカメラによって撮影される動画データを表示している。バーコード読取画面370は、アウトカメラによって撮影されている動画データを表示する動画表示領域371等を含む。動画表示領域371には、バーコードの位置合わせの目印となる位置合わせ直線372が重畳されている。ステップS6において、店員11が、位置合わせ直線372にバーコードが交わるように商品を配置すると、店舗端末3は、商品のバーコードを読み取る。
【0047】
図8(b)に示す商品追加受付画面380は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、読み取られたバーコードの商品の情報を表示している。商品追加受付画面380は、商品の情報を表示する商品情報表示領域381、商品の数量の増減指示を受け付ける数量指示オブジェクト382、カートへの商品追加を受け付ける追加ボタン383、購入商品表示領域384、及びメニュー表示ボタン385等を含む。
【0048】
ステップS7において、店員11が、追加ボタン383をタップすると、店舗端末3は、カートへの商品追加を受け付け、サーバ2に商品追加情報を送信する。商品追加情報は、カート内に追加された商品の商品ID、数量指示オブジェクト382によって入力される数量、通信中の予約の予約ID等である。サーバ2は、商品追加情報を受信すると、カート内商品トランザクション220に商品追加情報を保存する(ステップS8)。
【0049】
バーコード読取画面370及び商品追加受付画面380の表示中、店舗端末3は、顧客端末4から受信される映像データを表示しないものの、音声データを出力するので、店員11と顧客12とのビデオ通話は継続される。ステップS6~S8の処理は、必要に応じて繰り返される。
【0050】
次に、店舗端末3は、ビデオ通話画面において、カート内の商品の購入指示を受け付ける(ステップS9)。そして、店舗端末3は、購入指示情報を顧客端末4に送信する。
【0051】
図9は、ビデオ通話画面390及びビデオ通話画面400の一例を示す図である。
図9(a)に示すビデオ通話画面390は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、メニューが表示された状態を表示している。第1動画表示領域391~メニュー表示ボタン396は、それぞれ、ビデオ通話画面330の第1動画表示領域331~メニュー表示ボタン336と同様である。メニュー表示ボタン336が押下されると、メニュー表示領域397が表示される。メニュー表示領域397には、ビデオ通話の一時停止指示を受け付ける一時停止ボタン398、カート内の商品の購入指示を受け付ける購入手続きボタン399が表示されている。
【0052】
ステップS9において、店員11が、購入手続きボタン399をタップすると、店舗端末3は、購入指示情報を顧客端末4に送信するとともに、顧客端末4から通知があるまで待機する。これによって、顧客12が注文を確定するかどうか判断している間、店員11が誤って商品をカートに追加することを防止することができる。
【0053】
図9(b)に示すビデオ通話画面400は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、顧客端末4から通知があるまで待機している状態を表示している。店舗端末3は、ビデオ通話画面400に、「ご利用者様側に注文確定ボタンを表示しています。ご利用者様が確定ボタンをタップするまでお待ち下さい。」というメッセージ401を表示し、待機中である旨を店員11に通知している。
【0054】
次に、顧客端末4は、店舗端末3が購入指示を受け付けると、ビデオ通話画面において、カート内の商品の注文確定を受け付け、サーバ2に注文情報を送信する(ステップS10)。次に、サーバ2は、顧客端末4が注文確定を受け付けると、注文トランザクション230及び注文詳細トランザクション240にカート内の商品の注文情報を保存し、店舗端末3に注文確定情報を送信する(ステップS11)。そして、店舗端末3は、サーバ2から注文確定情報を受信すると、ビデオ通話画面において、注文確定を通知する(ステップS12)。
【0055】
図10は、ビデオ通話画面410及びビデオ通話画面420の一例を示す図である。
図10(a)に示すビデオ通話画面410は、顧客端末4の表示部に表示される画面であって、注文確定を受け付けている状態を表示している。ビデオ通話画面410には、注文確定受付領域411が表示されている。注文確定受付領域411には、「この商品を購入します。よろしければ「注文を確定する」ボタンをタップしてください。」というメッセージとともに、注文確定拒否を受け付ける確定拒否ボタン412と、注文確定許可を受け付ける確定許可ボタン413が含まれている。
【0056】
顧客12が確定許可ボタン413をタップすると、顧客端末4は購入指示を受け付け、サーバ2に注文情報を送信する。サーバ2は、顧客端末4から注文情報を受信すると、注文トランザクション230及び注文詳細トランザクション240にカート内の商品の注文情報を保存する。ここで、サーバ2は、注文情報に係る顧客12の顧客詳細情報153の一部を検索キーとして配達エリアマスタ140の配達エリア特定情報144を検索することによって配達業者ID142を特定し、注文トランザクション230に配達業者ID233を保存する。検索キーは、例えば顧客詳細情報153の郵便番号である。これによって、配達エリア単位で配達業者を自動的に決定することができる。例えば、店舗7周辺の地域であれば、店舗7の営業員13が配達する運用が容易になる。そして、営業員13が、顧客12への御用聞きのタイミングで配達することで、配達料を不要にすることもできるので、顧客12にとってもメリットが大きい。
【0057】
図10(b)に示すビデオ通話画面420は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、注文確定が通知されている状態を表示している。ビデオ通話画面420には、注文確定通知領域421が表示されている。注文確定通知領域421には、「ご注文が確定しました。」というメッセージとともに、通知終了指示を受け付けるOKボタン422が含まれている。店員11がOKボタン422をタップすると、店舗端末3は予約詳細画面に遷移する。
【0058】
ステップS3において、店舗端末3における選択結果が「おつかいサービス」の場合(ステップS3の「おつかいサービス」)、すなわち顧客12が、予約詳細画面のおつかいサービス開始ボタンをタップした場合、店舗端末3は、おつかいサービスを開始し、買物代行によって購入した商品や領収書の画像の撮影指示を受け付ける(ステップS14)。店員11が画像の撮影指示を行うと、店舗端末3は、画像を撮影し、予約情報とともに画像情報をサーバ2に送信する。サーバ2は、店舗端末3から画像情報を受信すると、おつかい詳細トランザクション250に画像情報を保存する(ステップS15)。サーバ2は、同じ予約情報であれば、店舗7内の買物に関する注文IDと同一の注文IDを用いて、おつかい詳細トランザクション250に画像情報を保存する。これによって、店舗7内の購入商品と店舗7外の買物代行商品を一緒に配達する運用が容易になり、商品を一緒に配達することで店員11と顧客12の両方の手間を省くことができる。
【0059】
図11は、予約詳細画面430及びおつかいサービス画面440の一例を示す図である。
図11(a)に示す予約詳細画面430は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、店舗内サービスが完了している状態を表示している。予約日431~メニュー表示ボタン439は、予約詳細画面320の予約日321~メニュー表示ボタン329と同様である。店舗内サービス開始ボタン436は、現在の状態434が「完了」であるため、タップ不可となっており、「買物は終了しています」のメッセージが表示されている。店員11が、予約詳細画面430のおつかいサービス開始ボタン437をタップすると、店舗端末3は、おつかいサービス画面に遷移する。
【0060】
図11(b)に示すおつかいサービス画面440は、店舗端末3の表示部に表示される画面であって、買物代行によって購入した商品や領収書の画像を撮影する状態を表示している。おつかいサービス画面440は、店舗端末3のアウトカメラによって撮影されている動画データを表示する第1動画表示領域441、店舗端末3のインカメラによって撮影されるビデオデータを表示する第2動画表示領域442、画像の撮影指示を受け付ける撮影ボタン443、インカメラとアウトカメラの切替指示を受け付ける反転ボタン444、撮影済の画像表示を受け付ける画像ボタン445、及びメニューの表示指示を受け付けるメニュー表示ボタン446等を含む。第1動画表示領域441には、買物代行によって購入した商品であるりんごとぶどう、購入金額を示す領収書が表示されている。店員11が撮影ボタン443をタップすると、不図示の画像撮影画面に遷移する。画像撮影画面では、店員11は、撮影対象となる商品や領収書が撮影範囲に入るように店舗端末3を移動させ、撮影開始ボタンをタップすると、店舗端末3は撮影範囲の画像を取得し、予約情報とともに画像情報をサーバ2に送信する。画像情報をサーバ2に保存しておき、顧客12が顧客端末4を介して画像情報を確認できるようにすることで、顧客12は安心してサービスを受けることができる。このように、買物支援システム1では、店舗7内の買物支援サービスだけでなく、店舗7外の買物代行サービスを提供することができるので、買物難民の住民にとって利便性が高いシステムである。
【0061】
以上の通り、店舗端末3及び顧客端末4は、ビデオ通話システムにおいて互いに接続可能に構成される。従って、顧客12は、自宅等においても、ビデオ通話システムを通じて、商品の実物を確認したり、店員11に商品の使用方法を実演してもらったりしながら、商品を注文することができ、買物難民になり易い高齢者等にとって利便性が高い。特に、商品をカートに追加するまでの操作は、店舗端末3を介して行うので、高齢者等であっても容易にサービスを利用できる。また、最終的な注文確定操作は、顧客端末4を介して行うので、顧客12は安心してサービスを利用できる。
【0062】
次に、
図12を参照しながら、サーバ2が提供する管理者用機能について説明する。管理者用機能は、店舗7の従業員である店員11や営業員13の他に、店舗7の従業員ではない出店者14も制限付きで利用することができる。
【0063】
図12は、サーバ2の管理者用機能提供部20を示すブロック図である。サーバ2の管理者用機能提供部20は、商品を管理する商品管理部21、受注を管理する受注管理部22、売上を管理する売上管理部23、顧客12を管理する顧客管理部24、出店者14を管理する出店者管理部25、顧客12からの問合せを管理する問合せ管理部26等を含む。
【0064】
商品管理部21は、商品マスタ160や外部のデータベース等を参照し、商品情報の新規登録、検索、編集等を受け付ける。
【0065】
受注管理部22は、注文トランザクション230、注文詳細トランザクション240、おつかい詳細トランザクション250等を参照し、受注情報の検索、編集等を受け付ける。また、受注管理部22は、顧客12からの受注を受け付けると、管理者マスタ110に登録されているメールアドレスを参照し、店舗7内の商品であれば、該当する店舗7の店員11にメールを送信し、出店者14の商品であれば、出店者14と、その出店者14を担当する店舗7の店員11にメールを送信する。
【0066】
売上管理部23は、注文トランザクション230、注文詳細トランザクション240、おつかい詳細トランザクション250等を参照し、売上情報の検索等を受け付ける。
【0067】
顧客管理部24は、顧客マスタ150等を参照し、顧客12の新規登録、検索、編集等を受け付ける。店員11は、顧客12の新規登録の際に買物支援サービスの使用可否を登録する。
【0068】
出店者管理部25は、管理者マスタ110、出店者マスタ120等を参照し、出店者14の新規登録、検索、編集等を受け付ける。店員11は、出店者14の新規登録の際に担当する店舗7を登録する。
【0069】
問合せ管理部26は、不図示の問合せマスタ等を参照し、顧客からの問合せの検索、編集等を受け付ける。
【0070】
店員11や出店者14は、店舗端末3や出店者端末5のウェブ閲覧ソフトを介して、サーバ2の管理者用機能を利用することができる。店員11は、管理者マスタ110に登録されている管理者ID111によってサーバ2にログイン可能であって、出店者14が出品する商品を含め、全ての機能を利用することができる。出店者14は、出店者ID112(121)と紐づけられる管理者ID111によってサーバ2にログイン可能であって、出店者14が出品する商品についての商品管理部21、受注管理部22及び売上管理部23の機能を利用可能である。すなわち、サーバ2は、出店者ID112(121)と紐づけられる管理者ID111のユーザに対しては、商店マスタ160の出店者ID162を絞り込み条件として処理対象の商品を絞り込み、商品管理部21、受注管理部22及び売上管理部23の機能を提供する。
【0071】
サーバ2の管理者用機能提供部20によって、出店者14自らが、商品、受注及び売上を管理することができるので、出店者14にとって利便性が高い。また、前述の通り、買物支援システム1は、店舗7周辺の地域の住民にとって利便性が高いため、顧客12も地域の住民が多くなる。従って、店舗7周辺の商店は、多くの顧客12に対して一定の知名度があり、出店効果が高い。ひいては、地域の商店街の活性化につながる。
【0072】
以上の通り、本発明の実施の形態における買物支援システム1は、店舗7周辺の地域の住民にとっては利便性が高く、店舗7周辺の商店にとっては出店効果が高く、店舗7周辺の地域に対して店舗7の営業員13が商品を配達する運用を容易にする。すなわち、買物支援システム1は、地方における買物難民の増加、商店街の衰退、商品の配達等の課題解決に資するサービスを提供することができる。
【0073】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る買物支援システムの好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0074】
1………買物支援システム
2………サーバ
3………店舗端末
4………顧客端末
5………出店者端末
6………ネットワーク
7………店舗
11………店員
12………顧客
13………営業員
14………出店者
110………管理者マスタ
120………出店者マスタ
130………店舗マスタ
140………配達エリアマスタ
150………顧客マスタ
160………商品マスタ
210………予約トランザクション
220………カート内商品トランザクション
230………注文トランザクション
240………注文詳細トランザクション
250………おつかい詳細トランザクション