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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】トレー
(51)【国際特許分類】
   B65D 1/34 20060101AFI20240422BHJP
   B65D 21/032 20060101ALI20240422BHJP
   B65D 1/42 20060101ALI20240422BHJP
【FI】
B65D1/34
B65D21/032
B65D1/42
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020069510
(22)【出願日】2020-04-08
(65)【公開番号】P2021165164
(43)【公開日】2021-10-14
【審査請求日】2022-10-21
(73)【特許権者】
【識別番号】591006944
【氏名又は名称】三甲株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100111095
【弁理士】
【氏名又は名称】川口 光男
(72)【発明者】
【氏名】籔田 貴志
【審査官】加藤 信秀
(56)【参考文献】
【文献】登録実用新案第3040050(JP,U)
【文献】特開2019-218064(JP,A)
【文献】特開2016-196319(JP,A)
【文献】特開2001-341744(JP,A)
【文献】登録実用新案第3218415(JP,U)
【文献】特開2002-326630(JP,A)
【文献】特開2002-166942(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第0518826(EP,A2)
【文献】特開2003-128154(JP,A)
【文献】実開昭57-017940(JP,U)
【文献】実公昭48-043074(JP,Y1)
【文献】特開平10-119968(JP,A)
【文献】特開2002-302192(JP,A)
【文献】特開平03-000011(JP,A)
【文献】特開2005-186995(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 1/34
B65D 21/032
B65D 1/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下方向に開口する略筒状の側壁部と、
前記側壁部の上部において、前記側壁部の内面から内方側に突出し、物品の下端部よりも上方位置を支持する支持部とを備えるトレーにおいて、
前記側壁部は、下方に向けて外方側に傾斜して延在し、
下側の前記トレーの前記側壁部の外面と、上側の前記トレーの前記側壁部の内面とが水平方向において対向するようにして前記トレー同士を積み重ねたネスティング状態とすることが可能に構成され、
前記側壁部の下縁部から当該側壁部の内外方向に突出する下突部を備え、
前記支持部は、前記側壁部の内面に沿って設けられる枠支持部を備え、
前記枠支持部は、前記側壁部の内面から水平方向に延出する載置部と、前記側壁部から所定距離を隔てて前記載置部から下方に延出する補強部とを備え、
前記側壁部と前記補強部との間には、空間があり、
前記支持部は、対向する前記側壁部間を連結するようにして設けられる連結支持部を備え、
前記連結支持部は、前記枠支持部の前記載置部から水平方向に延出する連結載置部と、前記連結載置部の両側縁部から下方に延出する連結補強部とを備え、
前記連結補強部の少なくとも一部は、前記枠支持部の前記補強部よりも下方にまで延出しており、
前記支持部は、前記側壁部の上縁部から前記側壁部の内方側に突出する構成において、
前記側壁部の上縁部から上方に延出し、前記載置部よりも上方に位置する環状壁部を備えており、
前記ネスティング状態において、上側の前記トレーの前記連結補強部の下縁部は、下側の前記トレーの前記環状壁部の上縁部よりも上方に離間した配置とされるように構成されていることを特徴とするトレー。
【請求項2】
前記下突部よりも上方に位置する部位において、前記側壁部から当該側壁部の外方側に突出する上突部を備え、
前記側壁部の外面から外方に突出し、かつ、前記側壁部に沿って上下方向に延在する補強リブが設けられ、
前記補強リブの前記側壁部からの突出長は、前記上突部、及び、前記下突部の前記側壁部からの突出長よりも短くなっており、
前記補強リブの上縁部は、前記環状壁部の上縁部にまで延設されるとともに、前記環状壁部からの突出長が「0」となるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のトレー。
【請求項3】
記上突部は、前記トレー同士を積み重ねた場合に、上側の前記トレーの前記側壁部の内面、又は、上側の前記トレーの前記下突部の下面に当接し、下側の前記トレーの前記側壁部の外面と、上側の前記トレーの前記側壁部の内面との間に隙間を形成可能に構成され、
前記支持部は、物品の下端部を含む部位が挿入される部位を備えていることを特徴とする請求項に記載のトレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品の運搬等に使用されるトレーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、物品(ワーク)をトレーに設置して運搬等することが知られている。また、トレーは、物品を支持するとともに、物品の水平方向における相対変位を防止するべく、物品の形状に合わせて凹凸形状とされている。例えば、物品を上方から挿入可能とする挿入部を有し、当該挿入部の周縁部において、物品の外周縁から外方に突出するフランジ部を支持するようなトレーが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2005-35612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1のトレーを横に並べて設置する場合には、トレー同士が面で当接することが考えられ、その場合、トレーの側壁部に形成されている開口部についても閉塞される、或いは、互いに当接したトレーの開口部の位置が重なってトレーの内側空間同士が連通した状態とされることとなる。そして、例えば、低温環境にある保管庫や搬送ライン等において、特許文献1のトレーを使用する場合には、トレー同士の間に隙間が形成されないことに起因して、各トレーの内側空間への上方以外からの冷気の巡り(低温環境下の空気との間の熱交換効率)が悪くなり、トレーに設置された物品(特に、物品の下部)に対する冷凍・冷却効率の悪化を招くことが懸念される。さらに、冷凍環境では、トレー同士が固着されてしまう(外面に結露が生じたトレー同士が当接し、トレー間の結露が凝固する)ことも懸念され、作業性の低下等を招くおそれがある。また、トレーの不使用時の保管効率の向上についても求められている。
【0005】
尚、トレーに設置される物品を所定の温度とするべく、トレーが高温環境等において使用される場合にも、トレーに設置された物品の温度管理を好適に行えるようにすることが望まれている。
【0006】
本発明は、上記例示した問題点等を解決するためになされたものであって、その目的は、温度管理を行う環境において好適に使用することのできるトレーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題等を解決するのに適した各手段につき項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
【0008】
手段1.上下方向に開口する略筒状の側壁部と、
前記側壁部の上部において、前記側壁部の内面から内方側に突出し、物品の下端部よりも上方位置を支持する支持部とを備えるトレーにおいて、
前記側壁部は、下方に向けて外方側に傾斜して延在し、
下側の前記トレーの前記側壁部の外面と、上側の前記トレーの前記側壁部の内面とが水平方向において対向するようにして前記トレー同士を積み重ねたネスティング状態とすることが可能に構成され、
前記側壁部の下縁部から当該側壁部の内外方向に突出する下突部を備え、
前記支持部は、前記側壁部の内面に沿って設けられる枠支持部を備え、
前記枠支持部は、前記側壁部の内面から水平方向に延出する載置部と、前記側壁部から所定距離を隔てて前記載置部から下方に延出する補強部とを備え、
前記側壁部と前記補強部との間には、空間があり、
前記支持部は、対向する前記側壁部間を連結するようにして設けられる連結支持部を備え、
前記連結支持部は、前記枠支持部の前記載置部から水平方向に延出する連結載置部と、前記連結載置部の両側縁部から下方に延出する連結補強部とを備え、
前記連結補強部の少なくとも一部は、前記枠支持部の前記補強部よりも下方にまで延出しており、
前記支持部は、前記側壁部の上縁部から前記側壁部の内方側に突出する構成において、
前記側壁部の上縁部から上方に延出し、前記載置部よりも上方に位置する環状壁部を備えており、
前記ネスティング状態において、上側の前記トレーの前記連結補強部の下縁部は、下側の前記トレーの前記環状壁部の上縁部よりも上方に離間した配置とされるように構成されていることを特徴とするトレー。
【0009】
手段1によれば、側壁部が下方に向けて外方側に傾斜しており、トレー同士を互いに当接するようにして横並びとしても、横並びとされたトレー同士の側壁部の間には、上方に向けて次第に幅が広くなるような隙間が形成されることとなる。従って、トレーが、温度管理を行う環境(例えば、冷凍室等)にある保管庫や搬送ライン等において使用される場合に、たとえ、横並びとされたトレー同士が当接したとしても、各トレーの内部空間に対し、トレーの上方だけでなく、トレーの側方からも、環境空間との間の熱交換をより積極的に行うことができる。特に、側壁部(さらには、側壁部のうち支持部よりも下方の部位)に開口部が設けられる場合には、かかる作用効果がより顕著になる。これにより、トレーに設置された物品の温度管理を行う環境において、物品の温度管理をより好適に行うことができ、物品の品質向上等を図ることができる。
【0010】
さらに、トレー同士を横並びとしても側壁部間に隙間が形成されることから、例えば、冷凍環境でトレーが使用される場合に、トレーの側壁部同士が当接した状態で(トレー間の結露が凝固して)互いに固着されてしまうといった事態を回避することができる。従って、冷凍環境においてトレーを使用して物品を運搬する際の作業性の向上等を図ることができる。尚、例えば、トレーに対して、設定温度とされた空気が上方から吹付けられるような場合であっても、側壁部が下方に向けて外方側に傾斜する形状により、トレーの転倒や変位を抑止することができる。さらに、側壁部が下方に向けて外方側に傾斜することにより、トレーの側方の空間(横並びとされたトレー間の空間)にトレーの上方の空気を流入させ易くすることができ、ひいては、トレーの側壁部を介して、トレーの内側空間と、トレーの上方の空間との熱交換をより積極的に行うことができる。特に、側壁部に開口部が設けられたり、トレーの上方からトレーに対して風が送られたりするような場合には、かかる作用効果がより顕著なものとなる。
【0011】
また、側壁部が下方に向けて外方側に傾斜していることで、側壁部の上部の内側に支持部が設けられる構成であっても、支持部によって邪魔されることもなく、下側のトレーの側壁部の外面と、上側のトレーの側壁部の内面とが水平方向において対向するようにしてトレー同士を積み重ねること(ネスティングすること)ができる。従って、トレーの不使用時における保管効率の向上等を図ることができる。
【0012】
加えて、側壁部の下縁部に下突部が設けられることにより、トレーを設置面(床面等)に設置した際の安定性を高めることができ、また、側壁部の下縁部の強度、及び、剛性を高めて、損傷や変形等を抑止することができる。
【0013】
尚、支持部は物品の下端部よりも上方位置を支持しており、支持部に支持された物品は、支持部を上下に貫通するような格好とされる。つまり、支持部に支持された物品は、支持部の上面により下方への変位が規制され、物品の外面が支持部の先端部と当接する(或いは、物品のうち支持部に支持された部位の外側端部が、支持部の上面から上方に突出する突出部と当接する)ことにより水平方向における変位が規制されるようになっている。このため、物品をより安定して運搬等することができる。
【0014】
また、支持部は、側壁部の周方向の全域にわたって連続して設けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよい。下突部は、側壁部の周方向の全域にわたって連続して設けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよい。
さらに、支持部の強度、及び、剛性を高めることができる。また、例えば、ネスティングされたトレーから最上段のトレーを1つずつ取出す作業を行う場合に、最上段のトレーの枠支持部の下面側に指を掛けてトレーを持ち上げることが考えられる。ここで、枠支持部に補強部が設けられていることで、指先を補強部に掛けることができたり、枠支持部の強度が高められて枠支持部の変形が抑制されていたりすることで、トレーをより持ち上げ易くすることができる。尚、補強部が、トレーに設置される物品と当接、又は、近接する場合には、物品が設置されたトレーの運搬等に際して、補強部により物品の水平方向における位置規制、及び、物品の傾倒変位(ひいては、浮き上がりや飛び出し)の規制を行うこともできる。
【0018】
また、連結支持部を設けることで、物品が設置される複数の領域を設けることができ、物品の運搬効率の向上等を図ることができる。また、側壁部の内側に比較的大きな空間が形成される場合であっても、連結支持部により、トレー(側壁部)の強度、及び、剛性を確保することができる。さらに、連結補強部の少なくとも一部は、補強部よりも下方にまで延出しており、連結支持部の強度を高めることができる。従って、トレーの強度等を確保するといった作用効果がより一層奏される。また、強度等が高められた連結補強部によってトレーの強度が確保されることから、枠支持部の補強部については比較的短くすることができ、これにより、トレーをネスティングした状態におけるトレーの内側空間の通気性の向上、及び、ネスティングされたトレーから最上段のトレーを1つずつ取出す作業を行う際の、最上段のトレーの枠支持部の下面側への指の掛け易さの向上等を図ることができる。
【0019】
尚、補強部と、連結補強部とが連結される構成とすることで、支持部の強度、及び、剛性を高めることができる。さらに、連結補強部が、トレーに設置される物品と当接、又は、近接する場合には、物品が設置されたトレーの運搬等に際して、連結補強部により物品の水平方向における位置規制、及び、物品の傾倒変位(ひいては、トレーに設置された物品同士の衝突、及び、物品の浮き上がりや飛び出し)の規制を行うこともできる。また、連結補強部は側壁部と連結される構成とすることで、支持部の強度、及び、剛性を高めることができる。加えて、連結補強部のうち少なくとも側壁部と連結される部位が補強部よりも下方にまで延出することが望ましく、さらには、連結補強部の全体が、補強部よりも下方にまで延出することが望ましい。
【0021】
さらに、支持部の周辺部の強度、及び、剛性を高めることができる。また、物品のうち支持部に支持される部位の保護を図ることができる。さらに、例えば、トレーをネスティングする際に、トレーのうち設置面に設置する場合に接地する下端部が支持部(載置部)に接触してしまったり、トレーを上下反転させたり、寝かせたりした状態で設置面に設置した場合に支持部が設置面に接触してしまったりすることを防止することができ、支持部の保護、及び、食品を運搬等するトレーとして使用する場合の衛生面の向上等を図ることができる。
【0022】
尚、物品のうち支持部に支持された部位の外側端部が、環状壁部と当接、又は、近接する場合、環状壁部により物品の水平方向における変位を規制することができる。また、環状壁部は、側壁部の周方向の全域にわたって連続して設けられていてもよいし、部分的に設けられていてもよい。
手段2.前記下突部よりも上方に位置する部位において、前記側壁部から当該側壁部の外方側に突出する上突部を備え、
前記側壁部の外面から外方に突出し、かつ、前記側壁部に沿って上下方向に延在する補強リブが設けられ、
前記補強リブの前記側壁部からの突出長は、前記上突部、及び、前記下突部の前記側壁部からの突出長よりも短くなっており、
前記補強リブの上縁部は、前記環状壁部の上縁部にまで延設されるとともに、前記環状壁部からの突出長が「0」となるように構成されていることを特徴とする手段1に記載のトレー。
【0023】
手段記上突部は、前記トレー同士を積み重ねた場合に、上側の前記トレーの前記側壁部の内面、又は、上側の前記トレーの前記下突部の下面に当接し、下側の前記トレーの前記側壁部の外面と、上側の前記トレーの前記側壁部の内面との間に隙間を形成可能に構成され、
前記支持部は、物品の下端部を含む部位が挿入される部位を備えていることを特徴とする手段に記載のトレー。
【0024】
手段によれば、トレーをネスティングした状態において、トレー同士の当接面積を極力少なくすることができる。従って、ネスティングされたトレーから所定数の(例えば、最上段の)トレーを取出す作業を行う場合に、トレーを取出し易くすることができる。特に、例えば、トレーを冷凍環境でネスティングする場合に、トレー同士が(トレー間の結露が凝固して)互いに固着されてしまうといった事態を抑止することができ、トレーを取出し易くする作用効果がより顕著に奏される。また、ネスティングされたトレー間の風通りを向上させる(風道を形成する)ことができ、洗浄後の乾燥効率の向上、及び、衛生面の向上等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】トレーの上面側を示す斜視図である。
図2】トレーの下面側を示す斜視図である。
図3】トレーを横並びで設置した状態を示す一部断面を含む斜視図である。
図4】ネスティング状態のトレーを示す断面図である。
図5】別の実施形態におけるトレーの側壁部の下縁部を示す部分拡大模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に、一実施形態について図面を参照して説明する。図1図3等に示すように、トレー1は、上下方向に開口する略四角筒状の側壁部2と、側壁部2の上縁部において、側壁部2の内面から内方側に突出し、物品(図示略)の下端部よりも上方位置を支持する支持部3とを備えている。尚、本実施形態のトレー1は、ポリプロピレンによって一体的に形成されている。
【0027】
側壁部2は、下方に向けて外方側に傾斜して延在している(上方に向けて次第に縮径するテーパ状をなしている)。このため、図4に示すように、下側のトレー1の側壁部2の外面と、上側のトレー1の側壁部2の内面とを水平方向において対向させるようにしてトレー1同士を積み重ねること(ネスティングすること)が可能に構成されている。
【0028】
支持部3は、側壁部2の内面に沿って設けられる枠支持部4と、対向する側壁部2間を連結するようにして設けられる連結支持部5とを備えている。枠支持部4は、側壁部2の周方向の全域にわたって連続して設けられている。さらに、連結支持部5は、対向する側壁部2の横幅方向中央部同士を連結するようにして、平面視で十字状に設けられている。
【0029】
尚、本実施形態のトレー1に設置される物品としては、下面視した場合の外周縁が、内周側の部位よりも上方に位置するもの、或いは、外周面の同じ高さ位置の複数個所から(全域でもよい)外方に突出する突部を有するものを想定している。本実施形態では、トレー1において、枠支持部4、及び、連結支持部5によって囲まれる4つの開口部が設けられ、各開口部に対してそれぞれトレー1の上方から物品の下端部を含む部位を挿入し、当該物品のうち、前記下面視した場合の外周縁、或いは、前記突部を、枠支持部4、及び、連結支持部5に支持させることで、最大で4つの物品をトレー1に設置可能となっている。つまり、支持部3(開口部)を上下に貫通するような格好でトレー1に設置された物品は、支持部3の載置部6、及び、連結載置部8の上面により下方への変位が規制され、宙吊り状態で支持されるようになっている。
【0030】
枠支持部4は、側壁部2の内面から水平方向に延出する載置部6と、側壁部2から所定距離を隔てて載置部6から(本例では、載置部6の内側縁部から)下方に延出する補強部7とを備えている。
【0031】
連結支持部5は、枠支持部4の載置部6から水平方向に延出する連結載置部8と、連結載置部8の両側縁部から下方に延出する連結補強部9とを備えている。連結支持部5の連結補強部9は、枠支持部4の補強部7よりも下方にまで延出している。また、図2に示すように、連結補強部9の端部は、側壁部2の内面に連結され、連結補強部9の交差部は、連結補強部9同士が連結されるように構成されている。さらに、枠支持部4の補強部7は、連結支持部5の連結補強部9に連結されている。尚、図2等に示すように、枠支持部4、及び、連結支持部5の下面側には、補強部7と側壁部2との間を連結したり、互いに対向する連結補強部9間を連結したりする補強リブ11が適宜設けられている。
【0032】
加えて、図1図3等に示すように、トレー1は、側壁部2の上縁部から上方に向けて略鉛直方向に延出し、支持部3(載置部6)よりも上方に位置する環状壁部12を備えている。本実施形態の環状壁部12は、側壁部2の周方向の全域にわたって連続して設けられている。尚、本実施形態では、支持部3に支持される物品の上端部よりも、環状壁部12の上縁部の方が上方に位置するように設計されている。また、トレー1に設置された物品は、支持部3(に設けられた開口部)を上下に貫通する部位が、支持部3(枠支持部4、及び、連結支持部5)に当接したり、或いは、支持部3(載置部6)に支持された部位が、環状壁部12に当接したりすることで、水平方向における相対変位が規制されるようになっている。
【0033】
また、トレー1は、側壁部2の下縁部から外方側に向けて水平方向に延出する下突部としての下方フランジ13を備えている。さらに、下方フランジ13よりも上方、かつ、支持部3(連結補強部9)よりも下方において、側壁部2から当該側壁部2の外方側に向けて水平方向に延出する上突部としての上方フランジ14を備えている。加えて、下方フランジ13と、上方フランジ14との間を連結するフランジ連結部15が複数個所に設けられている。図4等に示すように、側壁部2の内外方向において、下方フランジ13の外側縁部、上方フランジ14の外側縁部、及び、フランジ連結部15の外側縁部が同じ位置となる(同一の鉛直線上に位置する)ように構成されている。このため、図3に示すように、トレー1同士を互いに当接するようにして横並びとした場合には、下方フランジ13、及び、上方フランジ14(場合によっては、さらにフランジ連結部15)同士が略当接するようになっている。
【0034】
また、図1図3図4に示すように、側壁部2のうち上方フランジ14よりも上方部位において、側壁部2の外面から外方に突出し、側壁部2に沿って上下方向に延在する上突部としての補助リブ16が設けられている。本実施形態の補助リブ16は、下端部が上方フランジ14と連結され、上端部が環状壁部12の上縁部にまで延設されている。さらに、補助リブ16の側壁部2(環状壁部12)の外面からの突出長は、上方フランジ14、及び、下方フランジ13の側壁部2からの突出長よりも短くなっており、補助リブ16の外側端縁は直線状に延びている上、補助リブ16のうち側壁部2に対応する部位については、側壁部2からの突出長が一定となっている。加えて、補助リブ16は、側壁部2の各側面の横幅方向において、フランジ連結部15と同じ位置(同一直線上)に設けられている。
【0035】
尚、補助リブ16が環状壁部12の上縁部にまで延在していることで、環状壁部12の補強が図られる上、トレー1をネスティングする際に、上側のトレー1の側壁部2の下縁部を下側のトレー1の補助リブ16に摺接させつつ、上側のトレー1をネスティングが完了する位置まで比較的スムースに案内することが可能となる。さらに、本実施形態では、環状壁部12の上縁部における補助リブ16の環状壁部12からの突出長が丁度「0」となるように構成されている。これにより、トレー1をネスティングする際に、上側に重ねるトレー1の下端部(側壁部2の下縁部)が、下側となるトレー1の補助リブ16の上端部に接触して、ネスティング作業が阻害されたり、補助リブ16が損傷したりすることが回避される。加えて、本実施形態では、側壁部2の外面を環状壁部12に突き当たるまで延長させるようにして設けられた部分が、環状壁部12の下縁部よりも上方に位置するようになっており、これによって、環状壁部12の付け根部が若干厚肉となるように構成されている。
【0036】
図4に示すように、トレー1をネスティングした場合では、下側のトレー1の上方フランジ14の上面と、上側のトレー1の下方フランジ13の下面とが当接するようになっている。トレー1のネスティング状態では、補助リブ16により、下側のトレー1の側壁部2の外面と、上側のトレー1の側壁部2の内面との面同士の当接が回避されるようになっている。さらに、本実施形態では、トレー1のネスティング状態において、下側のトレー1の全ての補助リブ16と、上側のトレー1の側壁部2の内面とを離間させる相対位置とすることも可能に構成されている(ネスティングされたトレー1を平面視した場合の外周縁を揃えるようにすると離間する)。加えて、本実施形態では、トレー1のネスティング状態において、上側のトレー1の支持部3(連結補強部9の下縁部)は、下側のトレー1の環状壁部12の上縁部よりも上方に離間した配置とされるように構成されている。
【0037】
また、図1等に示すように、側壁部2には、側面毎に、略矩形状をなす複数の側壁開口部17が設けられている。本実施形態では、上下方向において、上方フランジ14と、下方フランジ13との間に1箇所、上方フランジ14の上方において2箇所に側壁開口部17が設けられており、最上部の側壁開口部17の上縁部については、図4に示すように、トレー1のネスティング状態において、下側のトレー1の環状壁部12の上縁部よりも上方に位置している。さらに、トレー1のネスティング状態において、上側のトレー1の一番下の(上方フランジ14と、下方フランジ13との間の)側壁開口部17と、下側のトレー1の上から2番目の側壁開口部17とが、トレー1の内外方向において少なくとも一部が対向するように構成されている。
【0038】
以上詳述したように、本実施形態によれば、トレー1の側壁部2が下方に向けて外方側に傾斜しており、トレー1同士を互いに当接するようにして横並びとしても、横並びとされたトレー1同士の側壁部2の間には、上方に向けて次第に幅が広くなるような隙間が形成されることとなる。従って、トレー1が、温度管理を行う環境(例えば、冷凍室等)にある保管庫や搬送ライン等において使用される場合に、たとえ、横並びとされたトレー1同士が当接したとしても、各トレー1の内部空間に対し、トレー1の上方だけでなく、トレー1の側方からも、環境空間との間の熱交換をより積極的に行うことができる。さらに、側壁部2(特に、側壁部2のうち支持部3よりも下方の部位)に側壁開口部17が設けられていることにより、かかる作用効果がより顕著になる。これにより、トレー1に設置された物品の温度管理を行う環境において、物品の温度管理をより好適に行うことができ、物品の品質向上等を図ることができる。
【0039】
さらに、トレー1同士を横並びとしても側壁部2間に隙間が形成されることから、例えば、冷凍環境でトレー1が使用される場合に、トレー1の側壁部2同士が当接した状態で(トレー1間の結露が凝固して)互いに固着されてしまうといった事態を回避することができる。従って、冷凍環境においてトレー1を使用して物品を運搬する際の作業性の向上等を図ることができる。尚、例えば、トレー1に対して、設定温度とされた空気が上方から吹付けられるような場合であっても、側壁部2が下方に向けて外方側に傾斜する形状により、トレー1の転倒や変位を抑止することができる。さらに、側壁部2が下方に向けて外方側に傾斜することにより、トレー1の側方の空間(横並びとされたトレー1間の空間)にトレー1の上方の空気を流入させ易くすることができ、ひいては、トレー1の側壁部2を介して、トレー1の内側空間と、トレー1の上方の空間との熱交換をより積極的に行うことができる。特に、側壁部2に側壁開口部17が設けられたり、トレー1の上方からトレー1に対して風が送られたりするような場合には、かかる作用効果がより顕著なものとなる。
【0040】
また、側壁部2が下方に向けて外方側に傾斜していることで、側壁部2の上縁部の内側に支持部3が設けられる構成であっても、支持部3によって邪魔されることもなく、トレー1をネスティングすることができる。従って、トレー1の不使用時における保管効率の向上等を図ることができる。
【0041】
加えて、側壁部2の下縁部に下方フランジ13が設けられることにより、トレー1を設置面(床面等)に設置した際の安定性を高めることができ、また、側壁部2の下縁部の強度、及び、剛性を高めて、損傷や変形等を抑止することができる。
【0042】
また、支持部3は、側壁部2の内面に沿って設けられる枠支持部4を備え、枠支持部4は、側壁部2の内面から水平方向に延出する載置部6と、側壁部2から所定距離を隔てて載置部6から下方に延出する補強部7とを備えている。このため、支持部3(枠支持部4)の強度、及び、剛性を高めることができる。さらに、例えば、ネスティングされたトレー1から最上段のトレー1を1つずつ取出す作業を行う場合に、最上段のトレー1の枠支持部4の下面側に指を掛けてトレー1を持ち上げることが考えられる。ここで、枠支持部4に補強部7が設けられていることで、指先を補強部7に掛けることができたり、枠支持部4の強度が高められて枠支持部4の変形が抑制されていたりすることで、トレー1をより持ち上げ易くすることができる。
【0043】
また、支持部3は、対向する側壁部2間を連結するようにして設けられる連結支持部5を備え、連結支持部5は、枠支持部4の載置部6から水平方向に延出する連結載置部8と、連結載置部8から下方に延出する連結補強部9とを備えている。連結支持部5を設けることで、物品が設置される複数の領域を設けることができ、物品の運搬効率の向上等を図ることができる。さらに、側壁部2の内側に比較的大きな空間が形成される場合であっても(複数の物品を設置する都合上、比較的大型化しても)、連結支持部5により、トレー1(側壁部2)の強度、及び、剛性を確保することができる。
【0044】
加えて、連結補強部9の少なくとも一部は、枠支持部4の補強部7よりも下方にまで延出している。これにより、連結支持部5の強度を高めることができる。従って、トレー1の強度等を確保するといった作用効果がより一層奏される。また、強度等が高められた連結補強部9によってトレー1の強度が確保されることから、枠支持部4の補強部7については比較的短くすることができる。これにより、トレー1をネスティングした状態におけるトレー1の内側空間の通気性の向上、及び、ネスティングされたトレー1から最上段のトレー1を1つずつ取出す作業を行う際の、最上段のトレー1の枠支持部4の下面側への指の掛け易さの向上等を図ることができる。加えて、補強部7と、連結補強部9とが連結され、連結補強部9は側壁部2と連結されているため、支持部3の強度、及び、剛性を高めることができる。
【0045】
尚、補強部7、及び、連結補強部9が、トレー1に設置される物品(外周面)と当接、又は、近接する場合には、物品が設置されたトレー1の運搬等に際して、補強部7、及び、連結補強部9により物品の水平方向における位置規制を行うことができる。特に、補強部7、及び、連結補強部9は載置部6、及び、連結載置部8の端縁から下方に延出しており、例えば、載置部6、及び、連結載置部8のみが物品に当接する構成に比べて物品への当接面積が増えることで、物品の損傷を抑制することができる上、載置部6、及び、連結載置部8のみが物品に当接する構成に比べて物品への上下方向における当接範囲が増えることで、物品の傾倒変位(ひいては、物品の浮き上がりや飛び出し、及び、トレー1に設置された物品同士の衝突)の規制を行うこともできる。
【0046】
また、トレー1は、側壁部2の上縁部から上方に延出し、載置部6よりも上方に位置する環状壁部12を備えている。このため、支持部3の周辺部の強度、及び、剛性を高めることができる。また、物品のうち支持部3に支持される部位の保護を図ることができる。さらに、例えば、トレー1をネスティングする際に、トレー1のうち設置面(床面等)に設置する場合に接地する下端部が支持部3(載置部6)に接触してしまったり、トレー1を上下反転させたり、寝かせたりした状態で設置面に設置した場合に支持部3が設置面に接触してしまったりすることを防止することができ、支持部3の保護、及び、食品を運搬等するトレー1として使用する場合の衛生面の向上等を図ることができる。
【0047】
さらに、トレー1は、上方フランジ14、及び、補助リブ16を備えており、トレー1をネスティングした場合に、上側のトレー1の側壁部2の内面と、下側のトレー1の側壁部2の外面との当接が回避される上、下側のトレー1の補助リブ16が、上側のトレー1の側壁部2の内面と全く当接しない状態とすることも可能となっている。このため、トレー1をネスティングした状態において、トレー1同士の当接面積を極力少なくすることができる。従って、ネスティングされたトレー1から所定数の(例えば、最上段の)トレー1を取出す作業を行う場合に、トレー1を取出し易くすることができる。特に、例えば、トレー1を冷凍環境でネスティングする場合に、トレー1同士が(トレー1間の結露が凝固して)互いに固着されてしまうといった事態を抑止することができ、トレー1を取出し易くする作用効果がより顕著に奏される。また、ネスティングされたトレー1間の風通りを向上させる(風道を形成する)ことができ、洗浄後の乾燥効率の向上、及び、衛生面の向上等を図ることができる。
【0048】
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
【0049】
(a)上記実施形態では、側壁部2の下縁部の補強、及び、トレー1の設置状態の安定化等を図る下突部として、側壁部2の下縁部から外方側に延出する下方フランジ13が設けられているが、特にかかる構成に限定されるものではない。下突部として、例えば、図5(a)に示すように、側壁部2からの突出長が比較的短い突部21を設けることとしてもよいし、図5(b)に示すように、側壁部2の周方向において部分的に側壁部2の外面から突出し、側壁部2に沿って上下方向に延在するリブ22を設けることとしてもよい。当該リブ22は、側壁部2の下縁部から上方に所定距離離間した位置から側壁部2の下縁部にまで延び、上方に向けて側壁部2からの突出長が次第に短くなるように構成されている。また、図5(c)に示すように、側壁部2の周方向の全域にわたり連続して図5(b)のリブ22と同じ断面を追加するような格好で側壁部2の下縁部を含む部位を厚肉部23としてもよい。
【0050】
さらに、図5(d)に示すように、下突部として、側壁部2の下縁部から外方側に突出する突部24と、側壁部2の外面と、突部24の上面との間を連結する連結リブ25とを備えるように構成してもよい。尚、図5(d)では、側壁部2の下縁部を含む部位を側壁部2の内方側に若干屈曲させる(或いは、側壁部2を内方側に厚肉とし、さらに、当該厚肉部の外面側に凹部を設けることで突部24、及び、連結リブ25を形成する)ことで、突部24、及び、連結リブ25が外方側に極力突出しないように(側壁部2の外面の延長線よりも外方に突出しないように)構成されている。
【0051】
加えて、図5(e)に示すように、側壁部2の周方向の全域にわたり連続して、側壁部2の下縁部を内方側に厚肉とした(膨出させた)厚肉部26としてもよい。また、図5(f)に示すように、側壁部2の周方向において部分的に側壁部2の内面から突出し、側壁部2に沿って上下方向に延在するリブ27を設けることとしてもよい。
【0052】
また、図5の(a)~(f)の構成を適宜組み合わせて採用してもよい。尚、上記実施形態の下方フランジ13を側壁部2の周方向において、断続的(部分的)に設けることとしてもよい。
【0053】
(b)上記実施形態では、連結支持部5が上面視略十字状に設けられ、トレー1に最大で4つの物品を設置可能に構成されているが、例えば、連結支持部5が直線状に設けられ、トレーに最大で2つの物品を設置可能に構成してもよいし、最大で3つ、或いは、5つ以上の物品を設置可能に構成してもよい。さらに、連結支持部5を省略し、トレー1に物品を最大で1つ設置可能な構成とすることも可能である。
【0054】
また、上記実施形態では、枠支持部4が側壁部2の周方向の全域にわたって連続して設けられているが、部分的に設けられることとしてもよい。さらに、上記実施形態では、支持部3に(枠支持部4、及び、連結支持部5で囲まれる)開口部が設けられ、該開口部に物品の下端部を含む部位が挿通されるように構成されているが、例えば、支持部において有底状の凹部を設け、該凹部に物品の下端部を含む部位が挿入されるように構成してもよい。
【0055】
尚、上記実施形態では、連結補強部9が補強部7よりも下方にまで延出することとされているが、連結支持部5の全体に関してではなく、一部において、連結補強部9が補強部7よりも下方にまで延出することとしてもよいし、下方にまで延出する部位がないように構成してもよい。但し、連結支持部5の剛性の向上等を図るべく、側壁部2との連結部近傍部位や、枠支持部4との連結部位の連結支持部5の延出長を比較的長く構成することが望ましく、さらには、連結支持部5全体に関して、連結支持部5の延出長を比較的長く構成することが望ましい。
【0056】
(c)上記実施形態において、上方フランジ14、及び、補助リブ16のうち一方を省略することとしてもよい。当該構成を採用する場合においても、上側のトレー1の側壁部2の内面と、下側のトレー1の側壁部2の外面とが全ての側面で当接するといった事態が回避される。尚、上方フランジ14、及び、補助リブ16の両方を省略することも可能である。
【0057】
また、上記実施形態では、環状壁部12が側壁部2の周方向の全域に連続して設けられているが、部分的に設けられることとしてもよい。尚、環状壁部12を省略することも可能である。さらに、上記実施形態では、側壁部2に側壁開口部17が設けられているが、側壁開口部17を設けない構成とすることも可能である。但し、側壁開口部17を設けることで、トレー1に設置された物品(特に、支持部3よりも下方に位置する部位)と、温度管理された環境室内空間との熱交換効率を格段に向上させることができる上、湿度管理された環境室内空間における湿度調整の効率を格段に向上させる(例えば、トレーに設置された物品を乾燥させる用途でトレーを乾燥室に通過させる場合に、物品(特に、支持部3よりも下方に位置する部位)を好適に乾燥させる等)ことができる。
【0058】
(d)上記実施形態では、トレー1はポリプロピレンにより構成されているが、ポリエチレン、PET、ポリアミド等その他の樹脂材料により構成されることとしてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1…トレー、2…側壁部、3…支持部、4…枠支持部、5…連結支持部、6…載置部、7…補強部、8…連結載置部、9…連結補強部、12…環状壁部、13…下方フランジ、14…上方フランジ、16…補助リブ。
図1
図2
図3
図4
図5