IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社サンセイアールアンドディの特許一覧

<>
  • 特許-遊技機 図1
  • 特許-遊技機 図2
  • 特許-遊技機 図3
  • 特許-遊技機 図4
  • 特許-遊技機 図5
  • 特許-遊技機 図6
  • 特許-遊技機 図7
  • 特許-遊技機 図8
  • 特許-遊技機 図9
  • 特許-遊技機 図10
  • 特許-遊技機 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】遊技機
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
A63F7/02 320
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2021082878
(22)【出願日】2021-05-17
(62)【分割の表示】P 2017012464の分割
【原出願日】2017-01-26
(65)【公開番号】P2021120015
(43)【公開日】2021-08-19
【審査請求日】2021-05-17
【審判番号】
【審判請求日】2022-12-02
(73)【特許権者】
【識別番号】599104196
【氏名又は名称】株式会社サンセイアールアンドディ
(74)【代理人】
【識別番号】110002158
【氏名又は名称】弁理士法人上野特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 嘉一
(72)【発明者】
【氏名】安藤 康晃
(72)【発明者】
【氏名】上野 雅博
(72)【発明者】
【氏名】西村 仁
(72)【発明者】
【氏名】平 勇輝
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 嵩登
【合議体】
【審判長】長崎 洋一
【審判官】渋谷 知子
【審判官】太田 恒明
(56)【参考文献】
【文献】特許第6054486(JP,B1)
【文献】特開2016-150232(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技者に対し操作手段の操作が促される操作演出を実行することが可能な遊技機であって、
前記操作演出の態様として、前記操作手段の一種である第一操作手段の操作が促される第一操作態様、および、前記第一操作手段とは異なる種類の前記操作手段である第二操作手段の操作が促される第二操作態様が設定されており、
前記操作演出の前に画像予告演出が発生し、当該画像予告演出にて前記第一操作手段を表した第一操作画像が前記第二操作手段を表した第二操作画像に変化すればその後発生する前記操作演出は前記第二操作態様となる一方、前記第一操作画像が前記第二操作画像に変化しなければその後発生する前記操作演出は前記第一操作態様となる
ことを特徴とする遊技機。
ただし、前記画像予告演出中は、操作有効期間ではなく、前記第一操作画像から前記第二操作画像への変化が発生するとしても、当該変化は前記操作手段の操作を契機として発生するものではない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
押しボタン等の遊技者が操作可能な操作手段を備え、当該操作手段を用いた操作演出を実行可能な遊技機においては、当該操作手段の操作が演出上反映される操作有効期間が設定される(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2016-153056号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、遊技者が操作可能な操作手段を備えた遊技機において、遊技者に操作手段の操作を促す操作演出の趣向性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、遊技者に対し操作手段の操作が促される操作演出を実行することが可能な遊技機であって、前記操作演出の態様として、前記操作手段の一種である第一操作手段の操作が促される第一態様、および、前記第一操作手段とは異なる種類の前記操作手段である第二操作手段の操作が促される第二操作態様が設定されており、前記操作演出の前に画像予告演出が発生し、当該画像予告演出にて前記第一操作手段を表した第一操作画像が前記第二操作手段を表した第二操作画像に変化すればその後発生する前記操作演出は前記第二操作態様となる一方、当該第二操作画像に変化しなければその後発生する前記操作演出は前記第一態様となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明にかかる遊技機によれば、遊技者に操作手段の操作を促す操作演出の趣向性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本実施形態にかかる遊技機の正面図である。
図2】操作演出の大まかな流れを説明するための図である。
図3】操作画像の種類を示した図である。
図4】画像予告演出と操作演出において表示される操作画像の関係を示した図である。
図5】第二変形例を説明するための図である。
図6】第四変形例を説明するための図である。
図7】第五変形例、第六変形例を説明するための図である。
図8】第七変形例を説明するための図(その一)である。
図9】第七変形例を説明するための図(その二)である。
図10】第八変形例を説明するための図である。
図11】第九変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明にかかる遊技機1の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
【0009】
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
【0010】
遊技領域902には、表示装置91、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。かかる表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、一部の図においては、表示領域911を大まかに記載するが、その形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
【0011】
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
【0012】
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
【0013】
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
【0014】
大当たりの抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する(このような始動入賞口は複数設けられていてもよい)。具体的には、始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値が取得され、当該数値が予め定められた大当たりの数値と同じである場合には大当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。公知の遊技機と同様であるため説明を省略するが、大当たりとなる場合には、図示されない識別図柄(当否判定結果を報知するための図柄)が所定の組み合わせ(例えば同じ図柄の三つ揃い)となることによって報知され、それ以外の組み合わせが表示された場合にははずれとなる。
【0015】
なお、以下で説明する操作演出等の各種演出は、実際の当否判定の結果を踏まえて決定する構成であってもよいし、当否判定の結果ではなく、乱数源から取得された数値によって決定する構成であってもよい。いずれの場合であっても、実質的には(遊技者から見れば)当否判定を踏まえて演出を決定していることに変わりはないため、以下の説明は、当否判定を踏まえて演出を決定しているように記載するが、乱数源から取得された数値によって演出を決定する構成を本発明から除く趣旨ではない。
【0016】
本実施形態にかかる遊技機1は、当否を示唆する演出の一種として、遊技者が操作可能な複数種の操作手段10を用いた操作演出が実行可能である。以下、操作演出について詳細に説明する。なお、当該操作演出は、当否を示唆する演出であればその発生する場面、タイミング等はどのようなものであってもよい。また、以下の説明における各種画像は、静止画だけでなく、少なくとも一部に動き(変化)のある動画を含む概念である。
【0017】
本実施形態では、操作演出に用いられる複数種の操作手段10として、遊技者が操作可能な第一操作手段11と第二操作手段12が設けられている(図1参照)。本実施形態では、第一操作手段11は、下方に押し込む操作が可能な押しボタンである。第二種動作手段は、奥側に押し込む操作が可能な操作ユニットである。なお、第一操作手段11および第二操作手段12は、遊技者が操作可能であり、それぞれが独立して操作可能なものであればどのようなものであってもよいため、各操作手段10の詳細な説明は省略する。第一操作手段11や第二操作手段12は、上記のような押し込む操作以外の操作(例えば回転させる操作)が可能なものであってもよい。また、第一操作手段11や第二操作手段12として複数の操作手段が設定された構成としてもよい。例えば、複数の押しボタンが設けられており、当該複数の押しボタンのいずれもが以下で説明するような第一操作手段11として機能する構成であってもよい。
【0018】
各操作手段10が操作されたことは、図示されない制御手段(制御基板に形成された制御回路)によって検出される。少なくとも以下で説明する操作演出においては、第一操作手段11の操作と第二操作手段12の操作は区別される。ただし、第一操作手段11の操作と第二操作手段12の操作が区別されないような設定(いずれの操作も有効となる設定)とされた別の操作演出が実行可能であってもよい。
【0019】
図2に大まかな流れを示す操作演出は、上記第一操作手段11または第二操作手段12のいずれかを操作するよう遊技者に促す演出である。操作手段の操作が有効となる操作有効期間が設定されるとともに遊技者に対応する操作手段10の操作を促し(図2(b)参照)、当該操作有効期間内における操作手段10の操作が演出上反映されることとなる。操作有効期間中には、操作有効期間の残時間(または経過時間)を示すメータが表示されるようにするとよい(図2(b)参照)。本実施形態では、ある種の操作演出において特定のタイミングで発生しうる操作有効期間の長さは毎回同じである(ある種の操作演出とそれとは別の種の操作演出の操作有効期間の長さは異なっていてもよい。また、同じ操作演出において複数回操作有効期間が設定されうる構成の場合、あるタイミングとそれとは別のタイミングで発生する操作有効期間の長さは異なっていてもよい)。このような演出であれば操作演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、当否判定結果を報知する演出(味方側キャラクタと敵側キャラクタが戦う演出(図2(a)参照))の最終段階において、操作演出が実行されることがある。当否判定結果が大当たりであれば、操作有効期間内における操作手段10の操作が検出されたことを契機として遊技者に有利な結末となったことを示す演出(成功演出)が実行される(当該成功演出には、成功演出とならなかったように一旦示された後、それが覆されるような演出(いわゆる逆転演出、復活演出)を含む)。一方、当否判定結果がはずれであれば、操作有効期間内における操作手段10の操作が検出されたことを契機として遊技者に不利な結末となったことを示す演出(失敗演出)が実行される(図2(c)参照)。なお、操作有効期間内に操作手段10の操作が検出されなかった場合には、操作有効期間後、当否判定結果を踏まえて成功演出および失敗演出の一方が実行される。
【0020】
本実施形態では、操作有効期間にて対応する操作手段10を一回のみ操作することを遊技者に求める(図2(b)参照)が、その他の操作態様(例えば、いわゆる連打や長押し等)を遊技者に求める構成としてもよい。また、操作演出の度に、遊技者に求める操作手段10の操作態様が異なりうる構成としてもよい。
【0021】
操作演出における操作有効期間中には、遊技者に操作手段10の操作を促す(操作手段10を操作すべきであることを示す)操作画像20が表示される(図2(b)参照)。操作画像20は、対応する操作手段10を模した画像とされる。つまり、操作演出において第一操作手段11の操作が促される場合には第一操作手段11を模した操作画像20が表示され、第二操作手段12の操作が促される場合には第二操作手段12を模した操作画像20が表示されることとなる。遊技者は、操作画像20を見て、どの操作手段10を操作すべきか把握することができる。なお、「模した」画像とは、操作手段10を厳密に描いた画像に限られるという意味ではない。遊技者が各操作手段10を表していることが把握できる程度に変形等されたものであってもよい。また、操作画像20の一部が対応する操作手段10を模したものであってもよい。つまり、操作画像20は、対応する操作手段10を模した部分を含むものであればよい。
【0022】
本実施形態では、第一操作手段11に対応する画像として、第一通常操作画像211および第一大操作画像212の二種類が(図3(a)(b)参照)、第二操作手段12に対応する画像として第二操作画像22の一種類が(図3(c)参照)設定されている。第一通常操作画像211と第一大操作画像212はともに第一操作手段11を模した部分を含む画像であるため類似(相似)する形状を呈するものであるが、第一通常操作画像211に比して第二指示大画像は大きく表示されるものである。つまり、第一通常操作画像211と第二指示大画像は、第一操作手段11という同じ操作手段を模した部分を含む画像ではあるが、態様は異なる(本実施形態では大きさが異なる)画像であるということができる。
【0023】
上述したように、本実施形態にかかる操作演出は、その結末によって当否判定結果を報知する演出である。結末によって遊技者に有利な状況が発生するか否かが示されるものであるともいえる。かかる遊技者に有利な状況となる蓋然性(成功演出となる蓋然性。以下、信頼度と称することもある)が、操作演出において表示される操作画像20の種類によって示唆される。本実施形態では、第一通常操作画像211が表示されたときの信頼度よりも、第一大操作画像212が表示されたときの信頼度が高く設定されている。また、第一大操作画像212が表示されたときの信頼度よりも、第二操作画像22が表示されたときの信頼度が高く設定されている(図3参照)。つまり、第一操作手段11と第二操作手段12という二種類の操作手段10の観点からいえば、第一操作手段11の操作が促される場合よりも、第二操作手段12の操作が促される場合の方が信頼度は高いということである。また、同じ第一操作手段11の操作が促される場合であっても、第一通常操作画像211が表示された場合よりも、第一大操作画像212が表示された場合の方が信頼度は高いということである。遊技者は、操作演出においてより信頼度の高い操作画像20が表示されることを願うことになる。
【0024】
本実施形態における操作演出の結末として実行される演出は、味方側キャラクタと敵側キャラクタの戦いの結果として味方側キャラクタが勝利する演出(図2(c)の左側参照)が成功演出として、味方側キャラクタが敗北する(敵側キャラクタが勝利する)演出(図2(c)の右側参照)が失敗演出として設定されている。操作画像20が表示される(操作有効期間が設定される)前までにおいては、味方側キャラクタと敵側キャラクタが戦う映像が表示される(図2(a)参照)。最終的に表示される操作画像20により、味方側キャラクタが勝利する蓋然性が示唆されることになる。
【0025】
本実施形態における操作演出は、操作有効期間にて示される操作画像20の種類がどのようなものとなるかを示唆する画像予告演出を含む。以下、当該画像予告演出について説明する。なお、操作演出中に必ず画像予告演出が発生するようにしてもよいし、画像予告演出が発生しないことがあるようにしてもよい。画像予告演出が発生しないことがあるように設定された構成とする場合には、画像予告演出が発生しない場合に比して、画像予告演出が発生した場合の方が、操作演出後に遊技者に有利な状況となる蓋然性が高くなるように設定されているとよい。
【0026】
画像予告演出は、操作画像20が表示される(操作有効期間が設定される)前である、味方側キャラクタと敵側キャラクタが戦う映像が表示されている際に実行される。本実施形態では、表示領域911の隅(本実施形態では右隅)寄りの領域にて、味方側キャラクタと敵側キャラクタが戦う映像に重なるようにして画像予告演出の映像が表示される(図2(a)参照)。画像予告演出は、操作画像20の態様が遊技者に有利なものに変化していく可能性を示す演出である。
【0027】
画像予告演出においては、操作有効期間にて表示される操作画像20がどのようなものとなるかを示唆する候補画像30が表示される(図2(a)、図4参照)。本実施形態では、操作有効期間中に表示される各操作画像20と形態が同じであって、それよりも小さいものが候補画像30として表示される。画像予告演出における初期状態においては第一通常操作画像211が候補画像30として表示されている。画像予告演出において最終的に表示されている候補画像30に対応する操作画像20が、操作有効期間にて表示されることになる(図4参照)。本実施形態における画像予告演出では、いずれかの操作画像20とともにキャラクタが表示され、当該キャラクタが操作画像20を変化させようとする映像が表示される。つまり、候補画像30として表示される操作画像20の種類が変化するのではないかということを示す変化示唆予告が実行される。変化示唆予告の結末として、候補画像30がより信頼度の高いものに変化するという遊技者にとって好ましい結末と、現状の候補画像30の種類が維持されるという遊技者にとって好ましくない結末が設定されている。つまり、画像予告演出における候補画像30の変化は、対応する操作画像20の信頼度が高くなる方向への変化に限られており、信頼度が低くなる方向への変化は発生しないように設定されている。本実施形態において、発生しうる画像予告演出の態様を大まかに分けると以下のようになる。
・第一態様
初期状態で候補画像30として表示された第一通常操作画像211が変化せずに、操作有効期間まで表示され続ける態様。操作有効期間において表示される操作画像20は第一通常操作画像211となる(図4(a)参照)。
・第二態様
初期状態で候補画像30として表示された第一通常操作画像211が途中で第一大操作画像212に変化し、当該第一大操作画像212が操作有効期間まで表示され続ける態様。操作有効期間において表示される操作画像20は第一大操作画像212となる(図4(b)参照)。
・第三態様
初期状態で候補画像30として表示された第一通常操作画像211が途中で第一大操作画像212に変化し、さらに当該第一大操作画像212が途中で第二操作画像22に変化し、当該第二操作画像22が操作有効期間まで表示され続ける態様。操作有効期間において表示される操作画像20は第二操作画像22となる(図4(c)参照)。
【0028】
なお、このように区分けされる構成はあくまで一例である。例えば、初期状態において、第一通常操作画像211以外の操作画像20が候補画像30として表示されうる構成としてもよい。また、候補画像30として表示された第一通常操作画像211が(第一大操作画像212を経ずに)いきなり第二操作画像22に変化しうる(二段階以上のステップアップが発生しうる)構成としてもよい。
【0029】
このように、画像予告演出は、候補画像30(操作画像20)のステップアップが発生しうるものであって、最終的に表示されていた候補画像30に対応する操作画像20が操作有効期間中に表示されることになる。本実施形態では、画像予告演出は表示領域911の隅寄りの領域にて実行され、操作有効期間中に表示される操作画像20は表示領域911の略中央の領域にて表示されるよう設定されている。画像予告演出にて最終的に表示されていた候補画像30(表示領域911の隅の方に表示されている候補画像30)は、そのまま拡大されつつ表示領域911の略中央側に移動し、遊技者に操作手段10の操作を促すための操作画像20として表示されることとなる。つまり、候補画像30は、それに対応する画像が操作有効期間中に表示された場合よりも小さく表示されるということである。
【0030】
このように、本実施形態にかかる遊技機1によれば、操作有効期間にて示される操作画像20がどのようなものとなるかを示唆する画像予告演出が実行される。したがって、遊技者は、より有利な操作画像20が表示されることを願って画像予告演出に注視することになるため、操作演出の趣向性を向上させることが可能となる。
【0031】
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、具体化、変形等した変形例について説明する。なお、以下の変形例を用いて説明する技術を複数組み合わせて適用した構成としてもよい。
【0032】
・第一変形例
上記実施形態では、複数種の操作手段10(第一操作手段11、第二操作手段12)が設けられていることを説明したが、一種のみの操作手段10が設けられた構成に対しても同様の技術思想が適用可能である。操作演出の操作有効期間において、当該一種の操作手段10の操作を促すために表示される操作画像20として、表示されたときの信頼度が異なるものが複数種設定されているものであればよい。また、三種以上の操作手段10が設けられた構成としてもよい。また、複数種の操作手段10が設けられた構成において、それぞれの操作手段10に対応する操作画像20として一種の操作画像20のみが設定された構成としてもよい。
【0033】
・第二変形例
上記実施形態では、画像予告演出中に表示される候補画像30は、操作画像20そのもの(操作画像20と形態が同じもの)が表示されることを説明したが、各候補画像30は各操作画像20のそれぞれに対応することが、遊技者が理解可能な画像であればよい。例えば、図5に示すように、第一通常操作画像211に対応する候補画像30として「ボタン小」の文字を表示し(図5(a)参照)、第一大操作画像212に対応する候補画像30として「ボタン大」の文字を表示し(図5(b)参照)、第二操作画像22に対応する候補画像30として「○○」の文字(○○は、第二操作手段12の名称。演出や遊技ガイドにて遊技者に示される名称)を表示する(図5(c)参照)といった態様とすることが考えられる。つまり、候補画像30のそれぞれが、いずれかの操作画像20を示していることが理解できるような表示態様であれば、候補画像30の形態はどのようなものであってもよい。
【0034】
・第三変形例
上記実施形態では、操作演出において操作手段10の操作が有効となる操作有効期間が設定されることを説明したが、操作有効期間が設定されないケース(操作手段10の操作が促されないケース)が発生しうる構成としてもよい。すなわち、操作演出の結末(成功演出、失敗演出)に至るよりも前に、操作画像20を表示した上で遊技者に操作手段10の操作を促す状態が生じることなく、当該結末に至る(自動的に結末に至る)態様が発生しうる構成としてもよい。この場合、画像予告演出の結末の態様として、候補画像30が表示されない(操作有効期間に操作画像20が表示されない)ケースが発生しうるように設定されていればよい。操作演出において、操作手段10の操作が促されない場合は、操作手段10の操作が促される場合に比して信頼度が低くなるよう設定されているのであれば、画像予告演出の初期態様は候補画像30が表示されない状態となるようにすればよい。すなわち、候補画像30が表示されずにそのまま画像予告演出が終了した場合には、操作演出において操作手段10の操作が促されない(最も信頼度が低い)演出態様となることが示唆されるような予告の形態とすればよい。
【0035】
・第四変形例
操作演出における操作有効期間が開始される前の段階において、設定された複数種の操作画像20のうちのいずれかが事前画像40として表示される構成とする(図6(a)参照)。本実施形態における事前画像40は、操作画像20と形態は同じであるが、操作画像20として表示される場合よりも明瞭でない態様で表示される。本実施形態における事前画像40は、背景画像が透き通ってみえるような半透明の態様(図6(a)においては点線で描いている)とされる。事前画像40が表示される位置は、操作画像20として表示される位置と同じに設定されている。本実施形態では、表示領域911の略中央に事前画像40が表示される。操作有効期間前にこのような事前画像40が表示されることで、遊技者は将来的に操作手段10の操作が促される可能性があることを把握する。
【0036】
上記実施形態にて説明したように、画像予告演出にて最終的に表示されていた候補画像30は、それに対応するものが操作有効期間にて操作画像20として表示されることになるが、本例では、事前画像40として表示された操作画像20と、操作有効期間にて表示される操作画像20が異なるものとなり得るよう設定されている。例えば、事前画像40として第一通常操作画像211が表示されているときに(図6(a)参照)、画像予告演出にて最終的に第二操作画像22の候補画像30が示された場合には、事前画像40として表示されていた第一通常操作画像211が、操作有効期間にて第二操作画像22に置き換わることになる(図6(c)参照)。具体的には、画像予告演出にて最終的に表示されていた候補画像30が事前画像40側に移動するような表示がなされた上で、上記置き換わりが発生することになる。本実施形態では、画像予告演出にて表示されるキャラクタが最終的に表示されていた候補画像30を事前画像40側(本実施形態では表示領域911の略中央)に投げるような表示がなされて(図6(b)参照)、上記置き換わりが発生する(図6(c)参照)。候補画像30は操作画像20よりも小さく表示されるものであるため、候補画像30が事前画像40側に移動するにつれて、画像の大きさが次第に大きくなるよう表示されるようにするとよい。このような構成とすることで、遊技者の視点でいえば、操作有効期間にて第一通常操作画像211が表示された上で第一操作手段11の操作が促されると予想しているところに、操作有効期間の開始とともに操作画像が第二操作画像22に置き換わって第二操作手段12の操作が促されるという面白みのある演出態様となる。なお、候補画像30が事前画像40よりも先に表示(出現)されることがあるようにしてもよい。候補画像30が先に表示(出現)された場合には、その後事前画像40が表示された際に、当該事前画像40の種類と候補画像30の種類とを比較し、事前画像40の方が候補画像30よりも信頼度が低いものである場合は、信頼度が高まる方向への候補画像30の種類の変化(ステップアップ)を遊技者に期待させる演出態様とすることが可能となる。
【0037】
上記置き換わりが実現しない演出態様が発生するようにしてもよい。この場合には、事前画像40がそのまま操作有効期間中に操作画像20として表示されることとなる。図6に示した例に則していえば、事前画像40として第一通常操作画像211が表示されているときに、画像予告演出にて最終的に第二操作画像22の候補画像30が示された場合に、事前画像40として表示されていた第一通常操作画像211から第二操作画像22への置き換わりが失敗するような演出(失敗演出)が発生しうる構成とする。失敗演出の具体的態様はどのようなものであってもよい。例えば、候補画像30が事前画像40側に移動したものの、事前画像40に跳ね返されて置き換わりが失敗したかのような演出態様とすることが考えられる。このような構成とすれば、画像予告演出にて示される候補画像30の種類がステップアップしたとしても、それが操作有効期間にて操作画像20として示されるとは限らない面白みのある演出態様とすることが可能である。
【0038】
また、事前画像40として表示された操作画像20と、操作有効期間にて表示される操作画像20が同じである演出態様が発生してもよい。例えば、事前画像40として第一通常操作画像211が表示されているときに、画像予告演出にて最終的に第一通常操作画像211の候補画像30が示された場合には、事前画像40として表示されていた第一通常操作画像211がそのまま(不明瞭な状態から明瞭な状態に変化して)操作画像20として表示されることになる。
【0039】
・第五変形例
上記実施形態においては、ある種の操作演出における特定のタイミングにて設定される操作有効期間の長さは毎回同じであることを説明したが、異なりうる構成としてもよい。つまり、複数種の操作有効期間が予め図示されない記憶手段に記憶されたものとし、当該操作演出が発生する度に、設定する操作有効期間の種類を抽選により決定する構成とする。このような操作有効期間の長さが変化しうる操作演出(以下、特定操作演出と称することもある)において、操作有効期間の長さが信頼度を示唆する構成としてもよい。例えば、特定操作演出において設定される操作有効期間の長さが長いほど、信頼度が高くなるような設定とすること(図7(a)参照)が考えられる。このような構成とすれば、操作有効期間の長さにも遊技者が注目することになる。
【0040】
・第六変形例(第五変形例をさらに発展させた例)
操作演出の操作有効期間にて表示される可能性がある複数種の操作画像20のそれぞれと、長さが異なる複数種の操作有効期間のいずれかが対応づけられた構成とする(図7(b)参照)。つまり、操作有効期間にて表示される操作画像20の種類と、当該操作有効期間の長さがリンクする構成とする。このような構成とすれば、操作画像20が信頼度のみならず操作有効期間の長さを示すものとなるため、演出が分かりやすくなる。
【0041】
上記実施形態のように、第一操作手段11と第二操作手段12という複数の操作手段10が設けられ、それぞれに対応する第一操作画像(第一通常操作画像211、第一大操作画像212)および第二操作画像22が設定されている構成であれば、操作を促す操作手段10の種類に応じて、操作有効期間の長さが異なるものとなるため、演出の趣向性が向上する。
【0042】
信頼度が高い操作画像20が表示された場合ほど、遊技者は有利な状況となることに期待しつつ時間をかけて操作手段10の操作に至ると考えるのであれば、信頼度が高い操作画像20が表示される場合ほど、操作有効時間が長くなるように設定されているとよい。例えば、第一通常操作画像211が表示される場合には操作有効期間の長さを3秒とし、第一大操作画像212が表示される場合には操作有効期間の長さを5秒とし、第二操作画像22が表示される場合には操作有効期間の長さを7秒とする(図7(b)参照)。
【0043】
ただし、上記とは逆の設定とすることを否定するわけではない。つまり、信頼度が高い操作画像20が表示された場合ほど、遊技者は有利な状況となることに期待するために時間をかけずに操作手段10の操作に至ると考えるのであれば、信頼度が高い操作画像20が表示される場合ほど、操作有効時間が短くなるように設定されているとよい。例えば、第一通常操作画像211が表示される場合には操作有効期間の長さを7秒とし、第一大操作画像212が表示される場合には操作有効期間の長さを5秒とし、第二操作画像22が表示される場合には操作有効期間の長さを3秒とする。
【0044】
・第七変形例(第五変形例または第六変形例をさらに発展させた例)
操作有効期間の長さに応じて、操作有効期間中であることを示す期間表示50の態様が異なるようにする。当該期間表示50としては、操作有効期間の残り時間や経過時間を示すメータ51(図8参照)や、遊技者に求める操作手段10の操作態様の表示(「ボタンを押せ」といった文字。以下、操作態様表示52と称する)(図9参照)等を例示することができる。
【0045】
期間表示50として操作有効期間の残り時間や経過時間を示すメータ51が表示されるものとする場合、操作有効期間の長さが長いほど、当該メータ51の大きさ(操作有効期間の開始時に表示される大きさ。)が大きくなるように設定されているとよい。例えば、メータ51が、外枠とその内側に表示される時間の経過とともに減少または増加する要素(外枠内に充填されているかのように表示されるもの)とから構成されるものとする場合、時間の経過とともに減少または増加する要素の減少または増加方向(本実施形態では横方向)における長さ(外枠の長さ)が長くなるよう設定されているとよい(図8参照)。このようにすることで、遊技者は、操作有効期間の長さを視覚的に把握することが可能となる。
【0046】
また、メータ51の大きさは、実際の操作有効期間の時間差に応じた大きさに設定されているとよい。例えば、第一通常操作画像211が表示される場合には操作有効期間の長さが3秒とされ、第一大操作画像212が表示される場合には操作有効期間の長さが5秒とされ、第二操作画像22が表示される場合には操作有効期間の長さを7秒とされているとする。この場合、第一大操作画像212とともに表示されるメータ51(図8(b)参照)の大きさを第一通常操作画像211とともに表示されるメータ51(図8(a)参照)の大きさの5/3倍とし、第二操作画像22とともに表示されるメータ51の大きさ(図8(c)参照)を第一通常操作画像211とともに表示されるメータ51(図8(a)参照)の大きさの7/3倍とする。つまり、最も短い操作有効期間が設定された場合に表示されるメータ51の大きさを基準として、それ以外の操作有効期間が設定された場合に表示されるメータ51の大きさが実際の操作有効期間の長さに比例して大きくなるように設定する。これにより、実際の操作有効期間の長さとメータ51の大きさがリンクすることになるため、実際の操作有効期間の長さが把握しやすくなる。
【0047】
なお、期間表示50としてメータ51が表示される構成とする場合、外枠の内側に表示される時間の経過とともに減少または増加する要素が、操作有効期間において減少または増加する速度は、(メータ51の大きさによらず)同じにすることが好ましい。
【0048】
期間表示50として操作態様表示52が表示されるものとする場合、操作有効期間の長さに応じて文字の大きさが変化する構成とすることが考えられる。例えば、操作有効期間の長さが三種類設定された構成において、操作有効期間が長くなるほど当該文字が大きく表示される構成とする(図9参照)。このようにすることで、遊技者は、操作有効期間の長さを視覚的に把握することが可能となる。また、これ以外にも、操作有効期間の長さに合わせて文字色が変化する構成とすることが考えられる。
【0049】
なお、操作有効期間の残り時間や経過時間を示すメータ51と、遊技者に求める操作手段10の操作態様表示52の両方が、操作有効期間の長さに応じて変化する構成としてもよいし、一方のみが変化する構成としてもよい。
【0050】
このように、操作有効期間の長さが変化しうる操作演出である特定操作演出においては、操作有効期間の長さに応じて期間表示50の態様が変化する一方、それ以外の種類の操作演出(特定操作演出を除く操作演出)においては、操作有効期間の長さに応じて当該期間中であることを示す表示の態様が変化しないようにすることが好ましい。例えば、特定操作演出を除く操作演出においては、設定される操作有効期間の長さによらず、操作有効期間の残り時間や経過時間を示すメータ51の大きさは一定である一方、特定操作演出においては、設定される操作有効期間の長さに応じてメータ51の大きさが変化しうるものとする。このようにすることで、特定操作演出においてメータ51の大きさが変わることに対する印象を高めることが可能である。
【0051】
・第八変形例(第五変形例~第七変形例のいずれかをさらに発展させた例)
特定操作演出の操作有効期間中において遊技者に促す操作手段10の操作態様は、操作手段10を継続的に操作させるものとする(特定操作演出においては、操作手段10を一回のみ操作することを求める態様が発生しないようにする)。操作手段10を継続的に操作させる操作態様としては、操作手段10を複数回操作させる態様(いわゆる「連打」等)や、操作手段10が操作された状態を維持する態様(いわゆる「長押し」等)を例示することができる(図10参照)。
【0052】
上述したように、特定操作演出においては操作有効期間の長さが変化する可能性があるところ、当該操作有効期間中に一回の操作手段10の操作を求めるというだけでは、操作有効期間の長さが変化する意味があまりないとして、本例のように特定操作演出の操作有効期間においては操作手段10の継続的な操作が求められるように設定されていてもよい。
【0053】
・第九変形例
上記実施形態における操作手段10は、遊技者の力によって移動する物理的な構造物であることを説明したが、このようなものに限られるわけではない。物体を検出するセンサを設け、当該センサに検出されるよう遊技者が手等をかざすことを「操作手段の操作」としてもよい。この場合、操作有効期間中に遊技者に求める操作態様として手等の動きが異なる複数種の態様が設定された構成とし、操作有効期間中には各態様に合わせた操作画像20が表示されるようにする。例えば、遊技者に対し、手を上下に移動させる操作態様と、手を左右に移動させる操作態様(各操作態様は信頼度が異なる)が求められる可能性があり、各態様を促す場合に表示される「手」の大きさや色等(当該「手」の画像が操作画像20に相当する)が異なるものとする(図11参照)。この「手」の態様が、いわゆる信頼度を示しているものとする。この場合には、画像予告演出により、操作有効期間中にいずれの操作画像20が表示されるか(「手」の大きさや色等がどのようなものとなるか)が示唆されることになる。
【0054】
・第十変形例
画像予告演出の長さに応じて信頼度が異なる構成とする。具体的には、画像予告演出の長さが長くなるほど、候補画像30の種類がより信頼度の高いものにステップアップしやすい構成とする。ある一連の演出(いわゆるスーパーリーチ演出等)の最終段階にて操作演出を発生させるという構成に本例を適用するのであれば、当該一連の演出において画像予告演出が開始される(発生する)タイミングが早いほど、候補画像30の種類がより信頼度の高いものにステップアップしやすいという構成になる。このような構成とすることで、画像予告演出が発生する時点にも注目させることが可能となる。例えば、第四変形例(図6)にて説明したように、候補画像30が事前画像40よりも先に表示されることがある構成とする場合には、候補画像30が表示されるタイミングが(事前画像40が表示されるタイミングを基準として)早くなればなるほど期待感を高くさせることが可能となる。
【0055】
ただし、この逆の設定、すなわち画像予告演出の長さが短くなるほど、候補画像30の種類がより信頼度の高いものにステップアップしやすい構成とすることを否定するわけではない。
【0056】
・第十一変形例
上記実施形態における操作演出は、その結末により当否判定結果を示すものであることを説明したが、それはあくまで一例である。操作演出の結末により、遊技者に有利な状況に移行するか否かが示されるものであればよい。例えば、可動することによって大当たりとなる蓋然性が高まったことが示される可動体を備えた遊技機において、操作演出の結末が、可動体の動作の有無とリンクするような構成としてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施形態(およびその変形例)について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
【0058】
例えば、上記実施形態にかかる遊技機はいわゆるぱちんこ遊技機であるが、遊技者が操作可能な操作手段を備えたものであれば、回動式遊技機等のその他の遊技機にも同様の技術思想を適用することが可能である。
【0059】
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
【0060】
・手段1
遊技者が操作可能な操作手段と、
前記操作手段の操作が有効となる操作有効期間が設定される一または複数種の操作演出を実行することが可能な操作演出実行手段と、
を備え、
前記一または複数種の操作演出の少なくとも一種である特定操作演出において設定されうる前記操作有効期間として、長さが異なる複数種の操作有効期間が設定されていることを特徴とする遊技機。
上記手段1にかかる遊技機によれば、同じ種類の操作演出(特定操作演出)であっても、その都度操作有効期間の長さが変化しうるという面白みのある演出態様を実現することが可能である。
【0061】
・手段2
前記操作有効期間にて表示される可能性がある複数種の操作画像が設定されており、当該複数種の操作画像のそれぞれと、長さが異なる前記複数種の前記操作有効期間のいずれかが対応づけられていることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このように、操作画像の種類と操作有効期間の長さが対応づけられたものとすれば、操作有効期間の長さが変化しうるものであることが分かりやすい。
【0062】
・手段3
前記複数種の操作画像のそれぞれは、前記特定操作演出にて表示された場合に当該特定操作演出後に遊技者に有利な状況が発生する蓋然性である信頼度が異なること を特徴とする手段2に記載の遊技機。
このように、操作有効期間の長さが信頼度に関係しているものとすれば、操作演出の趣向性をさらに高めることが可能である。
【0063】
・手段4
前記信頼度が高い操作画像ほど、前記特定操作演出において表示されたときに設定される前記操作有効期間が長くなることを特徴とする手段3に記載の遊技機。
信頼度が高い操作画像が表示された場合ほど、遊技者は有利な状況となることに期待しつつ時間をかけて操作手段の操作に至るという前提に立てば、上記構成のように信頼度が高い操作画像が表示された場合ほど、操作有効時間が長くなるように設定されているとよい。
【0064】
・手段5
前記信頼度が低い操作画像ほど、前記特定操作演出において表示されたときに設定される前記操作有効期間が長くなることを特徴とする手段3に記載の遊技機。
信頼度が高い操作画像が表示された場合ほど、遊技者は有利な状況となることに期待するために時間をかけずに操作手段の操作に至ると考えるのであれば、上記構成のように信頼度が高い操作画像が表示された場合ほど、操作有効時間が短くなるように設定されているとよい。
【0065】
・手段6
前記操作手段として、第一操作手段および当該第一操作手段とは異なる第二操作手段を備え、
前記複数種の操作画像として、
前記第一操作手段を模した部分を含む第一操作画像と、
前記第二操作手段を模した部分を含む第二操作画像と、
が設定されていることを特徴とする手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機。
・手段7
前記特定操作演出において、前記第一操作画像が表示された場合と、前記第二操作画像が表示された場合とでは、設定される前記操作有効期間の長さが異なることを特徴とする手段6に記載の遊技機。
このような構成とすれば、操作を促される操作手段の種類に応じて、操作有効期間の長さが変化するという演出態様を実現することが可能である。
【0066】
・手段8
前記特定操作演出における前記操作有効期間中、当該期間中であることを示す期間表示が表示されるように構成されており、
前記操作有効期間の長さに応じて、表示される前記期間表示の態様が変化することを特徴とする手段1から手段7のいずれかに記載の遊技機。
このような構成とすれば、操作有効期間の長さの変化(長さの違い)を分かりやすくすることが可能である。
【0067】
・手段9
前記操作有効期間が長いときほど、前記期間表示の大きさが大きくなることを特徴とする手段8に記載の遊技機。
このような構成とすれば、操作有効期間の長さの変化(長さの違い)をさらに分かりやすくすることが可能である。
【0068】
・手段10
前記特定操作演出において表示される前記期間表示の態様は前記操作有効期間の長さに応じて変化する一方、
前記特定操作演出以外の種類の操作演出において操作手段の操作が有効となる期間中であることを示す表示は、当該期間の長さに応じて変化するものではないことを特徴とする手段8または手段9に記載の遊技機。
このような構成とすることで、特定操作演出において期間表示の大きさが変わることに対する印象を高めることが可能である。
【0069】
・手段11
前記特定操作演出は、遊技者に対し、前記操作手段を継続的に操作することを促す演出であることを特徴とする手段1から手段10のいずれかに記載の遊技機。
特定操作演出においては操作有効期間の長さが変化する可能性があるところ、当該操作有効期間中に一回の操作手段の操作を求めるというだけでは、操作有効期間の長さが変化する意味があまりないとして、上記構成のように特定操作演出の操作有効期間においては操作手段の継続的な操作が求められるように設定されているとよい。
【符号の説明】
【0070】
1 遊技機
10 操作手段
11 第一操作手段
12 第二操作手段
20 操作画像
211 第一通常操作画像
212 第一大操作画像
22 第二操作画像
30 候補画像
40 事前画像
50 期間表示
51 メータ
52 操作態様表示
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11