(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】高信頼低遅延サービスをサポートするシステムでのPDCP制御データを処理する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20240422BHJP
【FI】
H04W28/06
(21)【出願番号】P 2021557580
(86)(22)【出願日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 KR2020004143
(87)【国際公開番号】W WO2020197295
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-03-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0035018
(32)【優先日】2019-03-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0041526
(32)【優先日】2019-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0087751
(32)【優先日】2019-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ドングン・キム
【審査官】望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics Inc.,Corrections to PDCP specification[online],3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808822,フランス,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_102/Docs/R2-1808822.zip>,2018年05月25日,[検索日 2023.11.28]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-H04W99/00
H04B7/24-H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで端末による方法であって、
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを
識別する段階と、
及び
前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層
でデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行う段階と、を含み、
EHCヘッダーは前記SDAPヘッダー後に位置し、及び
PDCPヘッダー及び前記SDAPヘッダーは暗号化されないことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記PDCP階層で生成された前記EHCヘッダーは暗号化され
ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記SDAP control PDU
(Packet Data Unit)に対しては前記EHCヘッダーが生成されないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記EHC及びROHC(Robust Header Compression)の両方が設定されている場合、EHC圧縮及びROHC圧縮を行う時、ROHCヘッダーは前記EHCヘッダーの後に位置することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線通信システムで基地局による方法であって、
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet HeaderCompression、EHC)が設定されているか否かを
識別する段階と、
及び
前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層
でデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行う段階と、を含み、
EHCヘッダーは前記SDAPヘッダー後に位置し、及び
PDCPヘッダー及び前記SDAPヘッダーは暗号化されないことを特徴とする、方法。
【請求項6】
前記PDCP階層で生成された前記EHCヘッダーは暗号化され
ることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記SDAP control PDU
(Packet Data Unit)に対しては前記EHCヘッダーが生成されないことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記EHC及びROHC(Robust Header Compression)の両方が設定されている場合、EHC圧縮及びROHC圧縮を行う時、ROHCヘッダーは前記EHCヘッダーの後に位置することを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
端末であって、
少なくとも一つの信号を送受信することができる送受信部と、
前記送受信部と結合された制御部と、を含み、
前記制御部は、
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを
識別し、
及び
前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層
でデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行うように構成され、
EHCヘッダーは前記SDAPヘッダー後に位置し、及び
PDCPヘッダー及び前記SDAPヘッダーは暗号化されないことを特徴とする、端末。
【請求項10】
前記PDCP階層で生成された前記EHCヘッダーは暗号化され
ることを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項11】
前記SDAP control PDU
(Packet Data Unit)に対しては前記EHCヘッダーが生成されないことを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項12】
前記EHC及びROHC(Robust Header Compression)の両方が設定されている場合、EHC圧縮及びROHC圧縮を行う時、ROHCヘッダーは前記EHCヘッダーの後に位置することを特徴とする、請求項9に記載の端末。
【請求項13】
基地局であって、
少なくとも一つの信号を送受信することができる送受信部と、
前記送受信部と結合された制御部と、を含み、
前記制御部は、
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを
識別し、
及び
前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層
で受信されたデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行うように構成され、
EHCヘッダーは前記SDAPヘッダー後に位置し、及び
PDCPヘッダー及び前記SDAPヘッダーは暗号化されないことを特徴とする、基地局。
【請求項14】
前記PDCP階層で生成された前記EHCヘッダーは暗号化され
ることを特徴とする、請求項13に記載の基地局。
【請求項15】
前記SDAP control PDU
(Packet Data Unit)に対しては前記EHCヘッダーが生成されず、且つ
前記EHC及びROHC(Robust Header Compression)の両方が設定されている場合、EHC圧縮及びROHC圧縮を行う時、ROHCヘッダーは前記EHCヘッダーの後に位置することを特徴とする、請求項13に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高信頼低遅延サービスをサポートするシステムでパケット重複送信技術を適用する時のPDCP(packet data convergence protocol)階層装置のPDCP制御データを効率的に処理する方法及び装置に関する。
【0002】
より具体的に、本発明は次世代移動通信システムでイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除をサポートする方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
4G通信システム商用化以後の増加趨勢にある無線データトラフィック需要を満たすために、改善された5G通信システム又はpre-5G通信システムを開発するための努力が行われている。このような理由で、5G通信システム又はpre-5G通信システムは4Gネットワーク以後(Beyond 4G Network)通信システム又はLTEシステム以後(Post LTE)の通信システムと呼ばれている。高いデータ送信率を達成するために、5G通信システムは超高周波(mmWave)帯域(例えば、60ギガ(60GHz)帯域のような)での具現が考慮されている。超高周波帯域での伝播の経路損失の緩和及び伝達距離を増加させるために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、FD-MIMO(Full Dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。さらに、システムのネットワーク改善のために、5G通信システムでは進化された小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間の通信(Device-to-Device communication;D2D)、無線バックホール(wireless backhaul)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(Coordinated Multi-Points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などの技術開発が行われている。この以外にも、5Gシステムでは進歩されたコーディング変調(Advanced Coding Modulation、ACM)方式であるFQAM(Hybrid FSK and QAM Modulation)及びSWSC(Sliding Window Superposition Coding)と、進歩されたアクセス技術であるFBMC(Filter Bank Multi Carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0004】
一方、人間が情報を生成して消費する人間中心の接続網であるインターネットは、事物などの分散されたエンティティーの間の情報を取り交わして処理するIoT(Internet of Things;モノのインターネット)網へ進化している。クラウドサーバーとの接続を通じるビックデータ(Big Data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭されている。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインターフェース技術、及び保安技術のような技術要素が要求され、最近には事物間の接続のためのセンサーネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication)などの技術が研究されている。IoT環境では接続された事物で生成されたデータを収集、分析して人間の生活に新しい価値を創出する知能型IT(Internet Technology)サービスが提供されることができる。IoTは既存のIT(information technology)技術と多様な産業間のコンバージェンス及び複合を介してスマートホーム、スマートビルディング、スマートシティ、スマートカー又はコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用されることができる。
【0005】
これに、5G通信システムをIoTネットワークに適用するための多様な試みが行われている。例えば、センサーネットワーク(sensor network)、M2M(Machine to Machine)、MTC(Machine Type Communication) などの技術は5G通信技術がビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどによって具現されている。前述したビックデータ処理技術としてクラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)が適用されることも5G技術とIoT技術の間のコンバージェンスの一例と言えるだろう。
【0006】
最近、次世代移動通信システムの発展によって低い送信遅延と高い信頼度を要求するサービス(例えば、URLLC(Ultra Reliable Low Latency Communication)又はIIoT(Industrial IoT)サービス)をサポートするために送信リソースを効率的に使用しなければならない必要がある。
【0007】
前記情報は本開示の内容の理解を助けるための背景情報として提示される。本開示に係って前記のうちのいずれでも先行技術として適用されることができるか否かに対してどんな決定も主張も成られなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
次世代移動通信システムでは信頼性を高め、送信遅延を低めるためにキャリアアグリゲーション(Carrier aggregation)又は二重接続技術(Dual connectivity)で互いに異なる独立的な経路を介して同一なデータを送信することができる。前記キャリアアグリゲーション又は二重接続技術においてパケット重複送信技術(Packet duplication)をサポートする各RLC(radio link control)装置がRLC AM(Acknowledged Mode)又はRLC UM(Unacknowledged Mode)で動作することができ、MAC制御情報によって活性化又は非活性化されることもできる。しかし、前記パケット重複送信方法を適用する時の具現の容易性を考慮して受信PDCP階層装置の問題が発生しないようにPDCP階層の制御データを処理する方法を考慮すべき必要がある。
【0009】
併せて、次世代移動通信システムでは低い送信遅延と高い信頼度を要求するサービス(例えば、UR LLC(Ultra Reliable Low Latency Communication)又はIIoT(Industrial IoT)サービス)をサポートするために送信リソースを効率的に使用すべき必要性がある。また、端末のデータ処理手順の中で最もプロセッシング負担が大きい暗号化及び復号化手順を効率的に行う必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の態様によれば、無線通信システムで端末による方法であって、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを判断する段階と、上位階層からデータを受信する段階と、及び前記SDAPヘッダー及び前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層で前記受信されたデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行う段階と、を含み、前記イーサネットヘッダー圧縮を行う段階は、前記SDAPヘッダー及びSDAP control PDUには適用されないことを特徴とする。
【0011】
一実施例で、前記EHCヘッダーは前記SDAPヘッダー後に位置することを特徴とする。
【0012】
一実施例で、前記PDCP階層で生成された前記EHCヘッダーは暗号化され、PDCPヘッダーは暗号化されないことを特徴とする。
【0013】
一実施例で、前記SDAP control PDUに対しては前記EHCヘッダーが生成されないことを特徴とする。
【0014】
一実施例で、前記EHCとROHC(Robust Header Compression)の両方が設定されている場合、EHC圧縮とROHC圧縮を行う時、ROHCヘッダーは前記EHCヘッダー後に位置することを特徴とする。
【0015】
本開示の他の態様によれば、無線通信システムで基地局による方法であって、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを判断する段階と、上位階層からデータを受信する段階と、及び前記SDAPヘッダー及び前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層で前記受信されたデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行う段階と、を含み、前記イーサネットヘッダー圧縮を行う段階は、前記SDAPヘッダー及びSDAP control PDUには適用されないことを特徴とする。
【0016】
本開示のまた他の態様によれば、端末であって、少なくとも一つの信号を送受信することができる送受信部と、及び前記送受信部と結合された制御部と、を含み、前記制御部は、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを判断し、上位階層からデータを受信し、及び前記SDAPヘッダー及び前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層で前記受信されたデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行うように構成され、前記イーサネットヘッダー圧縮は前記SDAPヘッダー及びSDAP control PDUには適用されないことを特徴とする。
【0017】
本開示のまた他の態様によれば、基地局であって、少なくとも一つの信号を送受信することができる送受信部と、及び前記送受信部と結合された制御部と、を含み、前記制御部は、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)ヘッダーが設定されているか否か及びイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet Header Compression、EHC)が設定されているか否かを判断し、上位階層からデータを受信し、及び前記SDAPヘッダー及び前記EHCが設定されている場合、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)階層で前記受信されたデータに対して前記イーサネットヘッダー圧縮を行うように構成され、前記イーサネットヘッダー圧縮は前記SDAPヘッダー及びSDAP control PDUには適用されないことを特徴とする。
【0018】
本発明の他の態様、利点及び著しい特徴は添付図面と共に本発明の多様な実施態様を開示する次の詳細な説明から当業者に明らかになるだろう。
【発明の効果】
【0019】
本開示の態様は、少なくとも前記で言及された問題及び/又は欠点を解決して少なくとも以下で説明される利点を提供することである。したがって、本開示の態様は次世代移動通信システムにおいて適用されることができるパケット重複送信技術(Packet duplication)を効率的に用いるようにするために具現の容易性を考慮し、受信PDCP階層装置の問題が発生しないPDCP階層の制御データを処理する方法を提案して前記パケット重複送信技術を効率的に用いるように提供する。
【0020】
本開示のまた他の態様は、イーサネット(Ethernet)プロトコルを用いる次世代移動通信システムにおいてイーサネットヘッダーを圧縮及び圧縮解除する方法を提案して送信リソースを効率的に用いるようにする。したがって、少ない送信リソースでより多いデータを送信することができ、信頼性がより高い変調方法を用いることができるから高い信頼度と低い遅延を保障することができる。また、イーサネットヘッダー圧縮解除手順が適用されたデータに対する効率的な暗号化及び復号化方法を提案して端末の具現複雑度を低めてプロセッシング負担を減らすように提供する。
【0021】
追加的な側面は次の説明で部分的に説明され、部分的な説明から明らかになり、提示された実施例の実行によって学習されることができる。
【0022】
本発明及びその利点に対するより完全な理解のために、これより添付図面と共に行われる次の説明に対する参照がなされ、ここで類似の符号は類似の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1A】本発明の実施例によるLTEシステムの構造を図示する図面である。
【
図1B】本開示の実施例によるLTEシステムで無線プロトコル構造を示す図面である。
【
図1C】本開示の実施例による次世代移動通信システムの構造を図示する図面である。
【
図1D】本開示の実施例による次世代移動通信システムの無線プロトコル構造を示す図面である。
【
図1E】本開示の実施例による次世代移動通信システムでデータが各階層で処理される手順を示す図面である。
【
図1F】本開示の実施例による端末がネットワークと接続を設定する時の基地局がRRCメッセージでパケット重複送信機能をPDCP階層に設定する手順を示す図面である。
【
図1G】本開示の実施例による次世代移動通信システムでPDCP階層がキャリアアグリゲーション基盤でパケットを重複してパケットを送信するパケット重複送信技術(Packet duplication)を示す図面である。
【
図1H】本開示の実施例による次世代移動通信システムでPDCP階層が二重接続技術(dual connectivity)基盤でパケットを重複して送信するパケット重複送信技術(Packet duplication)を示す図面である。
【
図1I】本開示の実施例による前記
図1G又は1Hで説明したパケット重複送信技術を複数個のRLC階層装置で確張する実施例を示す図面である。
【
図1J】本開示の実施例によるキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-1実施例を説明した図面である。
【
図1K】本開示の実施例によるキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-2実施例を説明した図面である。
【
図1L】本開示の実施例による次世代移動通信システムでPDCP階層がキャリアアグリゲーション基盤又は二重接続技術基盤でパケット重複送信技術(Packet duplication)を行う端末動作を示す図面である。
【
図1M】本開示の実施例による端末の構造を図示した図面である。
【
図1N】本開示の実施例による無線通信システムでTRPのブロック構成を図示する。
【
図2A】本開示の実施例によるLTEシステムの構造を図示する図面である。
【
図2B】本開示の実施例によるLTEシステムで無線プロトコル構造を示す図面である。
【
図2C】本開示の実施例による次世代移動通信システムの構造を図示する図面である。
【
図2D】本開示の実施例による次世代移動通信システムの無線プロトコル構造を示す図面である。
【
図2E】本開示の実施例による端末がネットワークと接続を設定する時基地局が端末にイーサネットヘッダープロトコル関連設定情報を設定する手順を示す図面である。
【
図2F】本開示の実施例によるイーサネット(EthHC、Ethernet Header Compression)ヘッダー圧縮方法を示す図面である。
【
図2G】本開示の実施例によるSDAPヘッダー又は階層装置が設定された時の提案するイーサネット(EthHC、Ethernet Header Compression)ヘッダー圧縮方法を示す図面である。
【
図2H】本開示の実施例によるSDAPヘッダー又は階層装置が設定された時の提案するまた他のイーサネット(EthHC、Ethernet Header Compression)ヘッダー圧縮方法を示す図面である。
【
図2I】本開示の実施例によるイーサネットヘッダー圧縮方法の具体的な第1の実施例を説明した図面である。
【
図2J】本開示の実施例によるイーサネットヘッダー圧縮方法の具体的な第2の実施例を説明した図面である。
【
図2K】本開示の実施例による上位階層ヘッダー圧縮方法で用いられることができるフィードバックの構造に対する実施例を示す図面である。
【
図2L】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-1実施例を示す。
【
図2M】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-2実施例を示す。
【
図2N】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-3実施例を示す。
【
図2O】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-4実施例を示す。
【
図2P】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-5実施例を示す。
【
図2Q】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-6実施例を示す。
【
図2R】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-7実施例を示す。
【
図2S】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-8実施例を示す。
【
図2T】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-9実施例を示す。
【
図2U】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-10実施例を示す。
【
図2V】本開示の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-11実施例を示す。
【
図2W】本開示の実施例による端末又は基地局の送信PDCP階層装置動作又は受信PDCP階層装置動作を示す図面である。
【
図2X】本開示の実施例による端末の構造を図示した図面である。
【
図2Y】本開示の実施例による無線通信システムでTRPのブロック構成を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付された図面を参照する以下の説明は、請求範囲及びその均等物によって定義されたような本開示の多様な実施例の包括的な理解を助けるために提供される。ここに含まれている公知機能又は構成に関する様々な具体的な詳細な説明は、その理解を助けるための要旨を作成することができる場合に省略されるがこれはただ例示的なことと見なす。したがって、本技術分野の通常の知識を有する者は本開示の範囲及び思想を逸脱せず、本明細書に説明された多様な実施例の多様な変更及び修正が行われるということを認識するだろう。後述する用語は、本文書の機能を考慮して定義された用語として、ユーザ、ユーザの意図や慣習によって異なる場合がある。したがって、用語の定義は、本明細書全体の内容に基づいて行われるべきであり、明確性及び簡潔性のために公知の機能又は構成に対する説明は省略されることができる。
【0025】
次の説明及び請求範囲で用いられる用語及び単語は文言的な意味に限定されず、本開示の内容が明確で一貫された理解ができるよう発明者に用いられる用語であれば良い。したがって、本開示の多様な実施例に対する次の説明は添付された請求範囲及びその均等物によって定義された内容を制限する目的ではなく、ただ例示の目的で提供されるということが通常の技術者に明白である。
【0026】
単数形態“a”、“an”及び“the”は文脈上に明白に異なるように指示しない限り複数の指示対象を含むことで理解されることができる。したがって、例えば、“構成要素表面”に対する言及はこのような表面のうちの一つ以上に対する言及を含むことができる。
【0027】
以下の説明で用いられる接続ノード(node)を識別するための用語、網客体(network entity)を指称する用語、メッセージを指称する用語、網客体の間のインターフェースを指称する用語、多様な識別情報を指称する用語などは説明の便宜のために例示されたことである。したがって、本発明が後述される用語に限定されるのではなく、同等な技術的意味を有する対象を指称する他の用語が用いられる。
【0028】
以下、説明の便宜のために、本発明は3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)規格で定義している用語及び名称を用いる。しかし、本発明が前記用語及び名称によって限定されるのではなく、他の規格によるシステムにも同様に適用されることができる。本発明でeNBは説明の便宜のためにgNBと混用されて用いられる。すなわち、eNBで説明した基地局はgNBを示すことができる。
【0029】
図1Aは、本開示の実施例によるLTEシステムの構造を図示する図面である。
【0030】
図1Aを参照すれば、図示したようにLTEシステムの無線アクセスネットワークは次世代基地局(Evolved Node B、以下、ENB、Node B又は基地局)1a-05、1a-10、1a-15、1a-20とMME(Mobility Management Entity)1a-25及びS-GW(Serving-Gateway)1a-30、から構成される。ユーザ端末(User Equipment、以下、UE又は端末)1a-35はENB1a-05、1a-10、1a-15、1a-20及びS-GW1a-30を介して外部ネットワークに接続する。
【0031】
図1AでENB1a-05、1a-10、1a-15、1a-20はUMTSシステムの既存のノードBに対応される。ENBはUE1a-35と無線チャンネルで接続されて既存のノードBより複雑な役目を行う。LTEシステムではインターネットプロトコルを通じるVoIP(Voice over IP)のようなリアルタイムサービスを含めたすべてのユーザトラフィックが共用チャンネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファー状態、使用可能送信電力状態、チャンネル状態などの状態情報を集めてスケジューリングをする装置が必要であり、これをENB1a-05~1a-20が担当する。一つのENBは通常多数のセルを制御する。例えば、100Mbpsの送信速度を具現するためにLTEシステムは例えば、20MHz帯域幅で直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDMという)を無線接続技術として用いる。また、端末のチャンネル状態に合わせて変調方式(modulation scheme)とチャンネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation&Coding、以下、AMCと言う)方式を適用する。S-GW1a-30はデータベアラーを提供する装置であり、MME1a-25の制御にしたがってデータベアラーを生成するか除去する。MMEは端末に対する移動性管理機能はもちろん各種制御機能を担当する装置で多数の基地局と接続される。
【0032】
図1Bは、本開示の実施例によるLTEシステムで無線プロトコル構造を示す図面である。
【0033】
図1Bを参照すれば、LTEシステムの無線プロトコルは端末とENBでそれぞれのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)1b-05、1b-40、RLC(Radio Link Control)1b-10、1b-35、MAC(Medium Access Control)1b-15、1b-30からなる。PDCP(Packet Data Convergence Protocol)1b-05、1b-40はIPヘッダー圧縮/復元などの動作を担当する。PDCPの主要機能は下記のように要約される。
【0034】
-ヘッダー圧縮及び圧縮解除機能(Header compression and decompression:ROHC only)
【0035】
-ユーザデータ送信機能(Transfer of user data)
【0036】
-順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs at PDCP re-establishment procedure forRLC AM)
【0037】
-順序再整列機能(For split bearers in DC(only support for RLC AM):PDCP PDU routing for transmission and PDCP PDU reordering for reception)
【0038】
-重複探知機能(Duplicate detection of lower layer SDUs at PDC Pre-establishment procedure for RLC AM)
【0039】
-再送信機能(Retransmission of PDC PSDUs at handover and、for split bearers in DC、of PDC PPDUs at PDCP data-recovery procedure、for RLC AM)
【0040】
-暗号化及び復号化機能(Ciphering and deciphering)
【0041】
-タイマー基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink。)
【0042】
無線リンク制御(Radio Link Control、以下、RLCと言う)1b-10、1b-35はPDCP PDU(Packet Data Unit)を適切な大きさに再構成してARQ動作などを行う。RLCの主要機能は下記のように要約される。
【0043】
-データ送信機能(Transfer of upper layer PDUs)
【0044】
-ARQ機能(Error Correction through ARQ(only for AM data transfer))
【0045】
-連結、分割、再組立機能(Concatenation、segmentation and reassembly of RLC SDUs(only for UM and AM data transfer))
【0046】
-再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs(only for AM data transfer))
【0047】
-順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs(only for UM and AM data transfer)
【0048】
-重複探知機能(Duplicate detection(only for UM and AM data transfer))
【0049】
-エラー探知機能(Protocol error detection(only for AM data transfer))
【0050】
-RLC SDU削除機能(RLC SDU discard(only for UM and AM data transfer))
【0051】
-RLC再確立機能(RLC re-establishment)
【0052】
MAC1b-15、1b-30は一つの端末に構成された多くのRLC階層装置と接続され、RLC PDUをMAC PDUに多重化してMAC PDUからRLC PDUを逆多重化する動作を行う。MACの主要機能は下記のように要約される。
【0053】
-マッピング機能(Mapping between logical channels and transport channels)
【0054】
-多重化及び逆多重化機能(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs belonging to one or different logical channels into/from transport blocks(TB)delivered to/from the physical layer on transport channels)
【0055】
-スケジューリング情報報告機能(Scheduling information reporting)
【0056】
-HARQ機能(Error correction through HARQ)
【0057】
-ロジカルチャンネルの間の優先順位調節機能(Priority handling between logical channels of one UE)
【0058】
-端末間の優先順位調節機能(Priority handling between UEs by means of dynamic scheduling)
【0059】
-MBMSサービス確認機能(MBMS service identification)
【0060】
-送信フォーマット選択機能(Transport format selection)
【0061】
-パディング機能(Padding)
【0062】
物理階層1b-20、1b-25は上位階層データをチャンネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルで造って無線チャンネルで送信するか、無線チャンネルを介して受信したOFDMシンボルを復調してチャンネルデコーディングして上位階層で伝達する動作をする。
【0063】
図1Cは、本開示の実施例による次世代移動通信システムの構造を図示する図面である。
【0064】
図1Cを参照すれば、図示したように次世代移動通信システム(以下、NR又は5G)の無線アクセスネットワークは次世代基地局(New Radio Node B、以下、NR gNB又はNR基地局)1c-10とNR CN(New Radio Core Network)1c-05から構成される。ユーザ端末(New Radio User Equipment、以下、NR UE又は端末)1c-15はNR gNB1c-10及びNR CN1c-05を介して外部ネットワークに接続する。
【0065】
図1CでNR gNB1c-10は既存のLTEシステムのeNB(Evolved Node B)に対応される。NR gNBはNR UE1c-15と無線チャンネルで接続されて既存のノードBより非常に越等なサービスを提供することができる。次世代移動通信システムにおいてはすべてのユーザトラフィックが共用チャンネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファー状態、使用可能送信電力状態、チャンネル状態などの状態情報を集めてスケジューリングをする装置が必要であり、これをNR NB1c-10が担当する。一つのNR gNBは通常多数のセルを制御する。現在LTE対比超高速データ送信を具現するために既存の最大帯域幅以上を有することができ、直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDMという)を無線接続技術として追加的にビームフォーミング技術が接木されることができる。また、端末のチャンネル状態に合わせて変調方式(modulation scheme)とチャンネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation & Coding、以下、AMCと言う)方式を適用する。NR CN1c-05は移動性サポート、ベアラー設定、QoS設定などの機能を行う。NR CNは端末に対する移動性管理機能はもちろん各種制御機能を担当する装置で多数の基地局と接続される。また、次世代移動通信システムは既存のLTEシステムとも連動されることができ、NR CNがMME1c-25とネットワークインターフェースを介して接続される。MMEは既存の基地局であるeNB1c-30と接続される。
【0066】
図1Dは、本開示の実施例による次世代移動通信システムの無線プロトコル構造を示す図面である。
【0067】
図1Dを参照すれば、次世代移動通信システムの無線プロトコルは端末とNR基地局でそれぞれのNR PDCP1d-05、1d-40、NR RLC1d-10、1d-35、NR MAC1d-15、1d-30からなる。NR PDCP1d-05、1d-40の主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0068】
ヘッダー圧縮及び圧縮解除機能(Header compression and decompression:ROHC only)
【0069】
-ユーザデータ送信機能(Transfer of user data)
【0070】
-順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0071】
-非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0072】
-順序再整列機能(PDCP PDU reordering for reception)
【0073】
-重複探知機能(Duplicate detection of lower layer SDUs)
【0074】
-再送信機能(Retransmission of PDCP SDUs)
【0075】
-暗号化及び復号化機能(Ciphering and deciphering)
【0076】
-タイマー基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink。)
【0077】
前記NR PDCP装置の順序再整列機能(reordering)は下位階層で受信したPDCP PDUをPDCP SN(シーケンス番号)を基盤に順に再整列する機能を言い、再整列された順にデータを上位階層に伝達する機能を含むことができ、或いは手順を考慮せず、直ちに伝達する機能を含むことができ、手順を再整列して抜けられたPDCP PDUを記録する機能を含むことができ、抜けられたPDCP PDUに対する状態報告を送信側にする機能を含むことができ、抜けられたPDCP PDUに対する再送信をリクエストする機能を含むことができる。
【0078】
NR RLC1d-10、1d-35の主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0079】
-データ送信機能(Transfer of upper layer PDUs)
【0080】
-順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0081】
-非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0082】
-ARQ機能(Error Correction through ARQ)
【0083】
-連結、分割、再組立機能(Concatenation、segmentation and reassembly of RLC SDUs)
【0084】
-再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs)
【0085】
-順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs)
【0086】
-重複探知機能(Duplicate detection)
【0087】
-エラー探知機能(Protocol error detection)
【0088】
-RLC SDU削除機能(RLC SDU discard)
【0089】
-RLC再確立機能(RLC re-establishment)
【0090】
前記NR RLC装置の順次的伝達機能(In-sequence delivery)は下位階層から受信したRLC SDUを順に上位階層に伝達する機能を言い、元々一つのRLC SDUがいくつかのRLC SDUに分割されて受信された場合、これを再組立して伝達する機能を含むことができ、受信したRLC PDUをRLC SN(シーケンス番号)又はPDCP SN(シーケンス番号)を基準に再整列する機能を含むことができ、手順を再整列して抜けられたRLC PDUを記録する機能を含むことができ、抜けられたRLC PDUに対する状態報告を送信側にする機能を含むことができ、抜けられたRLC PDUに対する再送信をリクエストする機能を含むことができ、抜けられたRLC SDUがある場合、抜けられたRLC SDU以前までのRLC SDUのみを順に上位階層に伝達する機能を含むことができ、若しくは抜けられたRLC SDUがあっても所定のタイマーが満了されると、タイマーが開始する前に受信されたすべてのRLC SDUを順に上位階層に伝達する機能を含むことができ、若しくは抜けられたRLC SDUがあっても所定のタイマーが満了されると、現在まで受信されたすべてのRLC SDUを順に上位階層に伝達する機能を含むことができる。また、前記RLC PDUを受信する順に(シリアル番号、シーケンス番号の手順と構わずに、到着する順に)処理してPDCP装置で手順と構わずに(Out-of sequence delivery)伝達することもでき、segmentの場合にはバッファーに記憶されているか追後に受信されるsegmentを受信して完全な一つのRLC PDUで再構成した後、処理してPDCP装置へ伝達することができる。前記NR RLC階層は連結(Concatenation)機能を含まないこともあって前記機能をNR MAC階層で行うかNR MAC階層の多重化(multiplexing)機能で取り替えることができる。
【0091】
前記NR RLC装置の非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery)は下位階層から受信したRLC SDUを手順と関係なく直ちに上位階層で伝達する機能を言い、元々一つのRLC SDUがいくつかのRLC SDUに分割されて受信された場合、これを再組立して伝達する機能を含むことができ、受信したRLC PDUのRLC SN又はPDCP SNを記憶して手順を整列して抜けられたRLC PDUを記録しておく機能を含むことができる。
【0092】
NR MAC1d-15、1d-30は一つの端末に構成された多くのNR RLC階層装置と接続されることができ、NR MACの主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0093】
-マッピング機能(Mapping between logical channels and transport channels)
【0094】
-多重化及び逆多重化機能(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs)
【0095】
-スケジューリング情報報告機能(Scheduling information reporting)
【0096】
-HARQ機能(Error correction through HARQ)
【0097】
-ロジカルチャンネルの間の優先順位調節機能(Priority handling between logical channels of one UE)
【0098】
-端末間の優先順位調節機能(Priority handling between UEs by means of dynamic scheduling)
【0099】
-MBMSサービス確認機能(MBMS service identification)
【0100】
-送信フォーマット選択機能(Transport format selection)
【0101】
-パディング機能(Padding)
【0102】
NR PHY階層1d-20、1d-25は上位階層データをチャンネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルで造って無線チャンネルで送信するか、無線チャンネルを介して受信したOFDMシンボルを復調してチャンネルデコーディングして上位階層で伝達する動作を行うことができる。
【0103】
本発明で送信端装置は基地局又は端末であれば良く、受信端装置は基地局又は端末であれば良い。すなわち、送信端装置が基地局であり、受信端装置が端末の場合(ダウンリンクデータ送信シナリオ)、或いは送信端装置が端末であり、受信端装置が基地局の場合(アップリンクデータ送信シナリオ)をいずれも含むことができる。送信端装置は基地局又は端末を指示することができ、受信端装置は基地局又は端末を指示することができる。
【0104】
本発明ではキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)又は二重接続技術(Dual connectivity、DC)又はパケット重複技術が設定された端末を考慮し、次のような用語を用いて提案する方法を具体化する。
【0105】
-Pcell(Primary Cell):端末が基地局と初めて接続を設定する時の用いるサービングセルを意味し、前記Pcellを用いて主なRRCメッセージを送受信して接続を設定する。また、Pcellは常にPUCCH送信リソースを持ってHARQ ACK又はNACKを指示することができ、常にアップリンクとダウンリンクの両方が設定され、タイミング調整(Timing Advance、pTAG(Primary Timing Advance Group))のための参照セルとして用いられることができる。例えば、Pcellが設定されてからキャリアアグリゲーションが設定されてScellが追加された場合、Scellは前記Pcellのタイミング調整値を参照してアップリンクデータ送信を行うことができる。そして、二重接続技術が設定された場合、PcellはMCG(Master Cell Group)のPCellを意味する。
【0106】
-MCG(Master Cell Group):端末が基地局と初めて接続を設定したサービングセル又は基地局でサポートするセルのグループを意味し、二重接続技術が設定された場合、主なRRCメッセージはMCGを介して送信又は受信される。
【0107】
-SCG(Secondary Cell Group):端末が基地局と接続を設定してMCG外に追加で他の基地局のセルを追加することができるが、この時の他の基地局でサポートするセルのグループを意味し、二重接続技術が設定された場合、追加的なデータ送信率を高めるか端末の移動性を効率的にサポートするために追加されることができる。
【0108】
-PScell(Primary Secondary Cell):端末が基地局と接続を設定してMCGの外に追加で他の基地局のセルのグループが追加されて二重接続技術が設定された時のSCGでPcellに該当するセルをPScellと呼ぶ。
【0109】
-Scell(Secondary Cell):端末が基地局と初めて接続を設定してからキャリアアグリゲーションを設定するために基地局が追加的に設定するセルをScellと呼ぶ。前記SCellは基地局設定にしたがってPUCCH送信リソースを持つこともでき、さらに、基地局の設定にしたがってアップリンク又はダウンリンクが設定されることができ、さらに、基地局の設定にしたがってタイミング調整(Timing Advance、sTAG(Secondary Timing Advance Group))のための参照セルで用いられることができる。例えば、Pcellが設定されてからキャリアアグリゲーションが設定されてScellが追加されてsTAGが設定された場合、前記sTAGの他のScellは指定されたScellのタイミング調整値を参照してアップリンクデータ送信を行うことができる。そして、端末に二重接続技術が設定された場合、ScellはMCG(Master Cell Group)のPCellを除いたScell又はSCG(Secondary Cell Group)のPScellを除いたScellを意味する。
【0110】
-第1のRLC階層装置(PrimaryRLCentity)パケット重複設定技術が設定された場合、一つのPDCP階層装置に複数個のRLC階層装置が設定されることができ、前記複数個のRLC階層装置の中で非活性化されず常に用いられる一つのRLC階層装置をPrimary RLC階層装置と言う。また、PDCP階層装置でPDCP control PDUは重複して送信せず、常にPrimaryRLC階層装置で送信することを特徴とすることができる。
【0111】
-第2のRLC階層装置(Secondary RLC entity):パケット重複設定技術が設定された場合、一つのPDCP階層装置に複数個のRLC階層装置が設定されることができ、前記複数個のRLC階層装置の中でPrimaryRLC階層装置を除いた残りRLC階層装置をSecondary RLC階層装置と言う。
【0112】
本発明ではキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)又は二重接続技術(Dual connectivity、DC)又はパケット重複技術が設定された端末に対して信頼性をより高めて、送信遅延をより低めるためにパケット重複を動的に0個又は1個又は2個又は3個まで送信するようにする方法を提案する。すなわち、どんなデータを送信する時の原本データ1個と複製されたデータを最大3個まで送信することができる方法を提案する。
【0113】
本発明でパケット重複技術は二重接続技術を適用するかキャリア二重接続技術を適用してRRCメッセージで端末に設定することができ、具体的に、一つのMAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、前記複数個のRLC階層装置が一つのPDCP階層装置に接続されるように設定してパケット重複を行うように設定することができる。また他の方法で一つのMCG MAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、また一つのSCG MAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、前記互いに異なるMAC階層装置に接続された複数個のRLC階層装置が一つのPDCP階層装置に接続されるように設定してパケット重複を行うように設定することができる。
【0114】
また、前記RRCメッセージで前記複数個のRLC階層装置のうちのどのRLC階層装置が第1のRLC階層であるか又は第2のRLC階層装置であるかをロジカルチャンネル識別子とベアラー識別子で指示することができる。例えば、セルグループ設定情報で各RLC階層装置設定情報を指示し、各RLC階層装置に該当するベアラー識別子とロジカルチャンネル識別子を指示することができる。また、ベアラー設定情報では各PDCP階層装置設定情報を指示し、各PDCP階層装置に該当するベアラー識別子を指示し、複数個のRLC階層装置が前記PDCP階層装置又はベアラー識別子に設定された場合、第1のRLC階層装置に該当するロジカルチャンネル識別子を指示して第1のRLC階層装置で指示することができる。したがって、端末は前記RRCメッセージを受信すると、ベアラー識別子を基準でPDCP階層装置を設定し、前記ベアラー識別子に該当する複数個のRLC階層装置を前記PDCP階層装置に接続して設定し、第1のRLC階層装置と複数個の第2のRLC階層装置を指定することができる。
【0115】
本発明では一つの実施例として第1のRLC階層装置を1個設定して第2のRLC階層装置は最大3個まで設定することができる実施例を考慮し、本発明で提案した実施例は第1のRLC階層装置又は第2のRLC階層装置を一つ又は複数個設定する実施例まで確張して適用されることができる。
【0116】
本発明では前記のようにパケット重複送信技術が設定された時のPDCP階層装置で生成したPDCP制御データ(PDCP control PDU)を効率的に処理する方法を提案する。
【0117】
本発明で提案するパケット重複送信技術が設定された時のPDCP階層装置で生成したPDCP制御データ(PDCP control PDU)を効率的に処理する第1-1実施例又は第1-2実施例でPDCP階層装置は上位階層から受信するPDCP SDUに対してはPDCPデータ(PDCP PDU)を構成して重複して複数個の第2のRLC階層装置で送信し、PDCP階層装置で生成したPDCP制御データに対してもパケット重複を適用して複数個の第2のRLC階層装置で送信するが受信PDCP階層装置で重複されたPDCP制御データを複数回処理せず重複を探知して既に受信された場合、廃棄するようにするために重複されたPDCP制御データに新しいフィールドを定義して指示することを特徴とすることができる。端末具現では上位階層から受信したPDCPデータ(PDCP SDU)とPDCP階層装置が生成したPDCP制御データを区分せず一括的にパケット重複を適用することができるという利点がある。
【0118】
本発明で提案するパケット重複送信技術が設定された時のPDCP階層装置で生成したPDCP制御データ(PDCP control PDU)を効率的に処理する第1-3実施例でPDCP階層装置は上位階層から受信するPDCPSDUに対してはPDCPデータ(PDCP PDU)を構成して重複して第1のRLC階層装置と複数個の第2のRLC階層装置で送信してPDCP階層装置で生成したPDCP制御データに対してはパケット重複を適用せず、第2のRLC階層装置では送信せず常に第1のRLC階層装置にだけ送信することを特徴とすることができる。前記パケット重複技術で第1のRLC階層装置は常に活性化状態で維持することができるから活性化状態又は非活性化状態で変更が可能な第2のRLC階層装置でPDCP制御データを送信するよりも端末具現でより容易である。
【0119】
図1Eは、本開示の実施例による次世代移動通信システムでデータが各階層で処理される手順を示す図面である。
【0120】
図1Eのように、もし、PDCP階層装置にIPパケットが到着すると、PDCP階層は前記1Dで説明したPDCP階層の機能動作を行なってPDCPヘッダーを構成して1e-05のようなデータを構成して下位階層へ伝達することができる。下位階層であるRLC階層では前記PDCP階層で受信したPDCP PDU1e-05全体を一つのデータで認識し、
図1Dで説明したRLC階層機能による動作を行い、RLCヘッダーを構成して1e-10を造って、下位階層へ伝達することができる。下位階層がMAC階層装置は前記RLC階層から1e-10を受信すると、すなわち、RLC PDUを受信すると、データ全体を認識して
図1Dで説明してMAC階層装置の機能を実行し、MACサーブヘッダーを構成して1e-15を完成し、下位階層へ伝達して送信を行う。
【0121】
図1Eの受信端MAC階層装置で、もし、MAC PDUを下位階層から受信すると、MAC階層装置はMACサーブ-ヘッダー1e-20に関する内容を読み取り、残りはいずれもデータと見なして上位階層であるRLC階層へ伝達することができる。RLC階層では1e-25を受信すると、RLC階層に該当するRLCヘッダーのみを読み取り、それに相応するRLC階層機能を実行し、上位階層で1e-30を伝達する。同様にPDCP階層はPDCPヘッダーのみを読み取ることができ、PDCP階層装置に該当する動作を行なって上位階層でPDCPヘッダーを除去して上位階層へ伝達することができる。
【0122】
前述したように次世代移動通信システムの各階層は各階層に該当するヘッダーのみを読み取ることができ、他の階層のヘッダー又はデータを読み取ることができない。したがって、独立的な情報を管理して処理することができる。
【0123】
図1Fは、本開示の実施例による端末がネットワークと接続を設定する時の基地局がRRCメッセージでパケット重複送信機能をPDCP階層に設定する手順を示す図面である。
【0124】
図1Fは本開示の実施例による端末がRRCアイドルモード(RRC idle mode)又はRRC非活性化モード(RRC Inactive mode)(又はlightly-connected mode)からRRC接続モード(RRC connected mode)へと切り替えてネットワークと接続を設定する手順を説明し、PDCP階層のアップリンクパケット重複送信機能(PDCP Packet duplication)を設定する手順を説明する。前記手順はダウンリンクパケット重複送信機能を設定するにも同様に適用されることができ、前記アップリンクパケット重複送信機能設定がアップリンクとダウンリンクパケット重複送信機能をいずれも設定するのに用いられることもできる。
【0125】
図1Fで基地局はRRC接続モードでデータを送受信する端末が所定の理由で、或いは一定時間の間のデータの送受信がなければ、メッセージを端末に送信して端末をRRCアイドルモードで転換するようにできる(1f-01)。前記メッセージはRRCConnectionReleaseメッセージであれば良い。追後に現在接続が設定されていない端末(以下、idle mode UE)は送信するデータが発生すると、基地局とRRC connection establishment過程を行うことができる。もし、端末がRRC非活性化モードの場合、メッセージを送信してRRC接続再開手順を行うことができる。前記メッセージはRRCConnectionResumeRequestメッセージであれば良い。端末はランダムアクセス過程を介して基地局と逆方向送信同期を確立してメッセージを基地局へ送信することができる(1f-05)。前記メッセージはRRCConnectionRequestメッセージであれば良い。前記メッセージには端末の識別子と接続を設定しようとする理由(establishmentCause)などが収納されることができる。基地局は端末がRRC接続を設定するようにRRCConnectionSetupメッセージを送信することができる(1f-10)。前記メッセージには各ロジカルチャンネル(logicalchannelconfig)、ベアラー、若しくは各PDCP装置(PDCP-config)にパケット重複送信機能を用いるかどうかを設定することができ、具体的に、PDCP階層装置と接続されてパケット重複送信に用いられることができる第1のRLC階層装置(Primary RLC entity)と第2のRLC階層装置(Secondary RLC entity)を指定することができ、前記第1のRLC階層装置又は第2のRLC階層装置はマスターセルグル-プ(MCG、Master Cell Group)又はセカンダリーセルグループ(SCG、Secondary Cell Group)の一つのRLC階層装置又はロジカルチャンネル識別子で指示されることができる。そして、前記メッセージでPDCP階層装置に2つのRLC階層装置を接続するように設定した時のスプリットベアラー(split bearer)で用いることができるしきい値(threshold)を設定することができる。前記しきい値はスプリットベアラーで動作する時の送信するデータの量が前記しきい値より少なければ第1のRLC階層装置(primary RLC entity)にだけデータを送信し、送信するデータの量が前記しきい値より多ければ第1のRLC階層装置(primary RLC entity)と第2のRLC階層装置(Secondary RLC entity)でデータを送信することができる。前記設定されたしきい値及び第1のRLC階層装置と第2のRLC階層装置は二重接続技術(Dual connectivity)でパケット重複送信機能を活性化して用いているからMAC制御情報に非活性化されると、スプリットベアラーでフォールバック(fallback)して継続的にデータを送受信することができる。また、前記メッセージでパケット重複送信機能を設定する時のデータベアラー(DRB、Data Radio bearer)に対してパケット重複送信機能を活性化又は非活性化するかを設定することができる。或いはパケット重複送信機能が設定されると、活性化状態又は非活性化状態になることで指定することができる。特にデータベアラーではなく制御ベアラー(SRB、Signalling Radio Bearer)の場合にはパケット重複送信機能を設定すると、常に活性化することで指定することができる。或いは常に非活性化することで指定することもできる。また、前記メッセージはパケット重複送信機能を設定する時の初期状態(initial state)を活性化又は非活性化で指定して設定することができる。また、前記メッセージはパケット重複送信機能を設定する時の非活性化状態でPDCP階層装置がデータを送信するデフォルトRLC階層装置(default RLC entity)を指定することができ、前記デフォルトRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity)又は第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)で指定されることができ、或いはロジカルチャンネル識別子で指示されることもできる。また、前記メッセージで不要に設定情報が増加することを防止するためにパケット重複送信技術が設定されて非活性化状態になればPDCP階層装置が常に第1のRLC階層装置(primary RLC entity)でデータを送信するようにすることもできる(活性化状態及び非活性化状態で第1のRLC階層装置は常に使用されるため、便宜を図ることができる)。また、前記メッセージでパケット重複送信技術を適用するロジカルチャンネル識別子とパケット重複送信技術を適用するセルのマッピング情報を含むことができ、すなわち、パケット重複送信技術を適用時にどんなロジカルチャンネル識別子に該当するデータをどんなセルで送信することができるかに対するマッピング情報を含んでこれを設定することができる(前記ロジカルチャンネル識別子は前記マッピングされたセルにだけデータを送信するように設定することができる)。前記メッセージで設定されたロジカルチャンネル識別子とセルの間のマッピング情報はパケット重複送信機能が非活性化されると、マッピング関係が解除されて前記ロジカルチャンネル識別子に該当するデータを任意のセルに対して送信されるようにすることもできる。また、前記メッセージにはPDCP制御データ(PDCP Control PDU)に対してベアラー別又はロジカルチャンネル別でパケット重複送信するかどうかを行うかを指示する指示情報を含むことができ、前記指示情報はPDCP制御データにはパケット重複送信技術を適用して複数個のRLC階層装置でデータを送信せず、データを送信する一つのRLC階層装置を指示することができる。前記指示されたRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity)又は第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)で指示されることができ、前記指示情報がない場合、常に第1のRLC階層装置(primary RLC entity)で送信されることができる。
【0126】
具体的に、パケット重複技術は二重接続技術を適用するかキャリア二重接続技術を適用して前記RRCメッセージで端末に設定することができ、具体的に、一つのMAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、前記複数個のRLC階層装置が一つのPDCP階層装置に接続されるように設定してパケット重複を行うように設定することができる。また他の方法で一つのMCG MAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、また一つのSCG MAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、前記互いに異なるMAC階層装置に接続された複数個のRLC階層装置が一つのPDCP階層装置に接続されるように設定してパケット重複を行うように設定することができる。また、前記RRCメッセージで前記複数個のRLC階層装置の中にどんなRLC階層装置が第1のRLC階層であるか又は第2のRLC階層装置であるかをロジカルチャンネル識別子とベアラー識別子として指示することができる。例えば、セルグループ設定情報で各RLC階層装置設定情報を指示し、各RLC階層装置に該当するベアラー識別子とロジカルチャンネル識別子を指示することができる。また、ベアラー設定情報では各PDCP階層装置設定情報を指示し、各PDCP階層装置に該当するベアラー識別子を指示し、複数個のRLC階層装置が前記PDCP階層装置又はベアラー識別子に設定された場合、第1のRLC階層装置に該当するロジカルチャンネル識別子を指示して第1のRLC階層装置で指示することができる。したがって、端末は前記RRCメッセージを受信すると、ベアラー識別子を基準としてPDCP階層装置を設定し、前記ベアラー識別子に該当する複数個のRLC階層装置を前記PDCP階層装置に接続して設定し、第1のRLC階層装置と複数個の第2のRLC階層装置を指定することができるようになる。
【0127】
また、前記メッセージにはRRC接続構成情報などが収納されることができる。RRC接続はSRB(Signaling Radio Bearer)とも言い、端末と基地局の間の制御メッセージであるRRCメッセージ送受信に用いられる。RRC接続を設定した端末はRRCConnetionSetupCompleteメッセージを基地局に送信することができる(1f-15)。もし、基地局が現在接続を設定している端末に対する端末能力が分からない場合、或いは端末能力を把握したい場合、端末の能力を尋ねるメッセージを送信することができる。そして、端末は自分の能力を報告するメッセージを送信することができる。前記メッセージで端末が新しいパケット重複送信機能をサポートするか否かを示すことができ、これを指示するインジケーターを含んで送信することができる。前記メッセージには端末が所定のサービスのためのベアラー設定をMME又はAMF(Access and Mobility Management Function)又はUPF(User Plane Function)又はSMF(Session Management Function)にリクエストする制御メッセージ(例えば、SERVICE REQUEST)が含まれている。前記メッセージはRRCConnetionSetupCompleteメッセージであれば良い。基地局はメッセージに収納された制御メッセージをMME又はAMF又はUPF又はSMFで送信することができる(1f-20)。MMEは端末がリクエストしたサービスを提供するか否かを判断することができる。判断結果、端末がリクエストしたサービスを提供することに決定すると、MME又はAMF又はUPF又はSMFは基地局にINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTというメッセージを送信することができる(1f-25)。前記メッセージにはDRB(Data Radio Bearer)設定時の適用するQoS(Quality of Service)情報、そして、DRBに適用する保安関連情報(例えば、Security Key、Security Algorithm)などの情報が含まれることができる。基地局は端末と保安を設定するためにSecurityModeCommandメッセージ1f-30とSecurityModeCompleteメッセージ1f-35を交換することができる。保安設定が完了されると、基地局は端末にRRCConnectionReconfigurationメッセージを送信することができる(1f-40)。前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)、或いはベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)でパケット重複送信機能を用いるか否かを設定することができ、具体的に、PDCP階層装置と接続されてパケット重複送信に用いられることができる第1のRLC階層装置(Primary RLC entity)と第2のRLC階層装置(Secondary RLC entity)を指定することができ、前記第1のRLC階層装置又は第2のRLC階層装置はマスターセルグル-プ(MCG、Master Cell Group)又はセカンダリーセルグループ(SCG、Secondary Cell Group)の一つのRLC階層装置又はロジカルチャンネル識別子として指示されることができる。そして、前記メッセージでPDCP階層装置に2つのRLC階層装置を接続するように設定した時のスプリットベアラー(split bearer)で用いることができるしきい値(threshold)を設定することができる。前記しきい値はスプリットベアラーで動作する時の送信するデータの量が前記しきい値より少なければ第1のRLC階層装置(primary RLC entity)にだけデータを送信し、送信するデータの量が前記しきい値より多ければ第1のRLC階層装置(primary RLC entity)と第2のRLC階層装置(Secondary RLC entity)でデータを送信することができる。前記設定されたしきい値及び第1のRLC階層装置と第2のRLC階層装置は二重接続技術(Dual connectivity)でパケット重複送信機能を活性化して用いているからMAC制御情報に非活性化されると、スプリットベアラーでフォールバック(fallback)して継続的にデータを送受信することができる。また、前記メッセージでパケット重複送信機能を設定する時のデータベアラー(DRB、Data Radio bearer)に対してパケット重複送信機能を活性化又は非活性化するかを設定することができる。或いはパケット重複送信機能が設定されると、活性化状態又は非活性化状態になることで指定することができる。特に、データベアラーではなく制御ベアラー(SRB、Signalling Radio Bearer)の場合にはパケット重複送信機能を設定されると、常に活性化することで指定することができる。或いは常に非活性化することで指定することもできる。また、前記メッセージはパケット重複送信機能を設定する時の初期状態(initial state)を活性化又は非活性化と指定して設定することができる。また、前記メッセージはパケット重複送信機能を設定する時の非活性化状態でPDCP階層装置がデータを送信するデフォルトRLC階層装置(default RLC entity)を指定することができ、前記デフォルトRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity)又は第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)に指定されることができ、或いはロジカルチャンネル識別子で指示されることもできる。また前記メッセージで不要に設定情報が増加することを防止するためにパケット重複送信技術が設定されて非活性化状態になればPDCP階層装置が常に第1のRLC階層装置(primary RLC entity)でデータを送信するようにすることもできる(活性化状態と非活性化状態で第1のRLC階層装置は常に使用されるため、具現の便宜を図ることができる)。また、前記メッセージでパケット重複送信技術を適用するロジカルチャンネル識別子とパケット重複送信技術を適用するセルのマッピング情報を含むことができ、すなわち、パケット重複送信技術を適用時のどんなロジカルチャンネル識別子に該当するデータをどんなセルで送信することができるかに対するマッピング情報を含んでこれを設定することができる(前記ロジカルチャンネル識別子は前記マッピングされたセルにだけデータを送信するように設定することができる)。前記メッセージで設定されたロジカルチャンネル識別子とセルの間のマッピング情報はパケット重複送信機能が非活性化されると、マッピング関係が解除されて前記ロジカルチャンネル識別子に該当するデータを任意のセルに対して送信されるようにすることもできる。また、前記メッセージにはPDCP制御データ(PDCP Control PDU)に対してベアラー別又はロジカルチャンネル別のパケット重複送信可否を行うかを指示する指示情報を含むことができ、前記指示情報はPDCP制御データにはパケット重複送信技術を適用して2つのRLC階層データを送信せず、データを送信する一つのRLC階層装置を指示することができる。前記指示されたRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity)又は第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)に指示されることができ、前記指示情報がない場合、常に第1のRLC階層装置(primary RLC entity)に送信されることができる。
【0128】
具体的に、パケット重複技術は二重接続技術を適用するかキャリア二重接続技術を適用して前記RRCメッセージで端末に設定することができ、具体的に、一つのMAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、前記複数個のRLC階層装置が一つのPDCP階層装置に接続されるように設定してパケット重複を行うように設定することができる。また他の方法で一つのMCG MAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、また一つのSCG MAC階層装置内に接続された複数個のRLC階層装置を設定することができ、前記互いに異なるMAC階層装置に接続された複数個のRLC階層装置が一つのPDCP階層装置に接続されるように設定してパケット重複を行うように設定することができる。また、前記RRCメッセージで前記複数個のRLC階層装置の中にどんなRLC階層装置が第1のRLC階層であるか又は第2のRLC階層装置なかをロジカルチャンネル識別子とベアラー識別子として指示することができる。例えば、セルグループ設定情報で各RLC階層装置設定情報を指示し、各RLC階層装置に該当するベアラー識別子とロジカルチャンネル識別子を指示することができる。また、ベアラー設定情報では各PDCP階層装置設定情報を指示し、各PDCP階層装置に該当するベアラー識別子を指示し、複数個のRLC階層装置が前記PDCP階層装置又はベアラー識別子に設定された場合、第1のRLC階層装置に該当するロジカルチャンネル識別子を指示して第1のRLC階層装置で指示することができる。したがって、端末は前記RRCメッセージを受信すると、ベアラー識別子を基準でPDCP階層装置を設定し、前記ベアラー識別子に該当する複数個のRLC階層装置を前記PDCP階層装置に接続して設定し、第1のRLC階層装置と複数個の第2のRLC階層装置を指定することができるようになる。
【0129】
また、前記メッセージにはユーザデータが処理されるDRBの設定情報が含まれ、端末は前記情報を適用してDRBを設定して基地局にRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージを送信することができる(1f-45)。端末とDRB設定を完了した基地局はMMEにINITIAL CONTEXT SETUP COMPLETEメッセージを送信することができる(1f-50)。これを受信したMMEはS-GWとS1ベアラーを設定するためにS1BEARER SETUPメッセージとS1BEARER SETUP RESPONSEメッセージを交換することができる(1f-55、1f-60)。S1ベアラーはS-GWと基地局の間に設定されるデータ送信用接続でDRBと1対1に対応されることができる。前記過程がいずれも完了されると、端末は基地局とS-GWを介してデータを送受信することができる(1f-65、1f-70)。このように一般的なデータ送信過程は大きくRRC接続設定、保安設定、DRB設定の3段階で構成されることができる。また、基地局は所定の理由で端末に設定をアップデートしたり追加したり変更するためにRRCConnectionReconfigurationメッセージを送信することができる(1f-75)。
【0130】
図1Gは、本開示の実施例による次世代移動通信システムでPDCP階層がキャリアアグリゲーション基盤でパケットを重複してパケットを送信するパケット重複送信技術(Packet duplication)を示す図面である。
【0131】
図1Gで端末1g-05は
図1fのようにRRCメッセージを受信すると、前記メッセージで受信した設定情報を基盤でベアラー(DRB又はSRB)を設定し、各ベアラーに該当するPDCP階層装置、RLC階層装置、MAC階層装置を設定することができる。もし、どんなベアラー又はPDCP階層装置又はロジカルチャンネルに対してキャリアアグリゲーション(Carrier aggregation)を基盤でパケット重複送信技術(PDCP packet duplication)を設定しようとする場合、基地局は端末に前記ベアラーに対してPDCP階層装置と接続される2つのRLC階層装置1g-10、1g-15を設定することができる。前記2つのRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity)1g-10と第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)1g-15で設定されることができ、ロジカルチャンネル識別子(LCID)を用いて指示することができる。前記のようにキャリアアグリゲーション基盤でパケット重複送信技術を設定した場合、初期状態は前記RRCメッセージの設定情報にしたがって設定後に直ちに活性化状態になることができ、或いは直ちに非活性化状態になることができる。ベアラーがSRBの場合、直ちに活性化状態になることができる。前記ベアラーに対してパケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかはMAC制御情報(MAC Control Element)で基地局が指示することができる。前記MAC制御情報でパケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかを指示することは基地局が端末に送信することであり、前記パケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかはアップリンクパケット重複送信技術に対する制御情報であれば良い。したがって、ダウンリンクパケット重複送信技術は基地局の具現によって用いられることもでき、用いられないこともある。したがって、端末はパケット重複送信技術のための第1のRLC階層装置と第2のRLC階層装置が設定されると、受信動作は常に活性化状態に受信するとできる。
【0132】
図1Hは、本開示の実施例による次世代移動通信PDCP階層が二重接続技術(dual connectivity)基盤でパケットを重複して送信するパケット重複送信技術(Packet duplication)を示す図面である。
【0133】
図1Hで端末1h-05は
図1FのようにRRCメッセージを受信すると、前記メッセージで受信した設定情報を基盤でベアラー(DRB又はSRB)を設定し、各ベアラーに該当するPDCP階層装置、RLC階層装置、MAC階層装置を設定することができる。もし、どんなベアラー又はPDCP階層装置又はロジカルチャンネルに対して二重接続技術(Dual connectivity)を基盤でパケット重複送信技術(PDCP packet duplication)を設定しようとする場合、基地局は端末に前記ベアラーに対してPDCP階層装置と接続される2つのRLC階層装置1h-10、1h-15を設定することができる。前記2つのRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity、1h-10と第2のRLC階層装置(secondary RLC entity、1h-15)で設定されることができるロジカルチャンネル識別子(LCID)とセルグル-プ識別子を用いて指示することができる。前記のように二重接続技術基盤でパケット重複送信技術を設定した場合、初期状態は前記RRCメッセージの設定情報にしたがって設定後に直ちに活性化状態になることができ、若しくは直ちに非活性化状態になることができる。ベアラーがSRBの場合、直ちに活性化状態になることができる。前記ベアラーに対してパケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかはMAC制御情報(MAC Control Element)で基地局が指示することができる。前記MAC制御情報でパケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかを指示することは基地局が端末に送信することであり、前記パケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかはアップリンクパケット重複送信技術に対する制御情報であれば良い。前記で基地局はアップリンクパケット重複送信の活性化又は非活性化であるかどうかを指示するMAC制御情報をマスターセルグループに該当するMAC階層装置1h-20、1h-55又はセカンダリーセルグループに該当するMAC階層装置1h-25、1h-60に送信することができる。或いは具現の便宜のためにマスターセルグループは常に活性化されているため、常にマスターセルグループに該当するMAC階層装置にだけ送信することもできる。前記アップリンクパケット重複送信技術と異なりダウンリンクパケット重複送信技術は基地局の具現によって用いられることもでき、用いられないこともある。したがって、端末はパケット重複送信技術のための第1のRLC階層装置と第2のRLC階層装置が設定されると、常に活性化状態で受信動作を実行することができる。
【0134】
図1Iは、本開示の実施例による前記
図1G又は1Hで説明したパケット重複送信技術を複数個のRLC階層装置で確張する実施例を示す図面である。
【0135】
本発明では
図1Iのようにキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)又は二重接続技術(Dual connectivity、DC)又はパケット重複技術が設定された端末に対して信頼性をより高めて、送信遅延をより低めるためにパケット重複を動的に0個又は1個又は2個又は3個まで送信するようにする方法を考慮する。すなわち、どんなデータを送信する時の原本データ1個と複製されたデータを最大3個まで送信するようにする方法を考慮する。
【0136】
本発明で基地局は前記パケット重複送信技術が設定されたベアラーに接続された第2のRLC階層装置に対して活性化及び非活性化をベアラー別又はロジカルチャンネル別で指示するためにMAC制御情報を送信することができる。また、基地局は前記MAC制御情報の指示を介して第1のRLC階層装置を他の第2のRLC階層装置に変更することもできる。
【0137】
本発明の前記で説明したパケット重複送信技術をPDCP階層装置のユーザデータ(PDCP data PDU)に適用することができる。また、前記で説明して提案したパケット重複送信技術をPDCP階層装置の制御データ(PDCP control PDU)にも同様に適用することができる。すなわち、PDCP階層装置で生成したPDCP階層状態報告(PDCP status report)又はヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)に対しても前記で説明したパケット重複技術を適用して前記PDCP階層制御データ(PDCP階層状態報告又はヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック)を複製して第1のRLC階層装置(primary RLC entity)と複数個の第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)にパケット重複送信を行うことができる。
【0138】
しかし、PDCP階層装置のユーザデータの場合、PDCPシリアル番号があるから受信端は送信端が重複送信したデータのいずれかを受信すると、その後に受信される重複されたパケットを識別し、その後直ちに廃棄することができることに留意されたい。例えば、PDCPシリアル番号3番に該当するデータを受信したが他のRLC階層装置でPDCPシリアル番号3番に該当するデータが重複して受信されると、既に受信したから直ちに廃棄することができる。すなわち、受信PDCP階層装置でPDCPユーザデータに対しては重複探知が可能である。一方でPDCP制御データにはPDCPシリアル番号もなく特別なフィールドがないから受信PDCP階層装置が前記PDCP制御データに対して重複探知を行うことができないから重複して受信されたPDCP制御データをそれぞれの新しいPDCP制御データと見なして受信処理を複数回行わなければならない。
【0139】
前記PDCP階層装置の制御データ(PDCP control PDU)はPDCP階層装置で成功的に受信するか受信されないデータに対する情報を報告するPDCP階層状態報告(PDCP status report)とヘッダー圧縮プロトコル(ROHC)が設定された場合、ヘッダー圧縮解除が成功するかどうかと設定情報をフィードバックで送信することができるヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)を含むことができる。前記PDCP階層状態報告は重複して受信してもデータ処理量が増えるだけ、大きい問題は発生しないこともある。しかし、ヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバックは元々送信端で送信したフィードバックより多いフィードバックが受信される場合、ヘッダー圧縮プロトコルの圧縮率に悪影響を及ぼすことができる。
【0140】
したがって、本発明では受信端PDCP階層装置の不要な重複データ処理量を減らし、ヘッダー圧縮が設定された場合(ROHC、Robust Header Compression)、ヘッダー圧縮/圧縮解除プロトコルの円滑な動作のためにパケット重複送信技術が設定されたベアラーでPDCP階層装置の制御データを処理する方法を提案する。
【0141】
本発明でキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-1実施例は次の通りである。
【0142】
図1Jは、本開示の実施例によるキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-1実施例を説明した図面である。
【0143】
本発明の第1-1実施例では
図1J-05のようなPDCP階層状態報告(PDCP status report)又は
図1J-10のようなヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)がパケット重複送信技術によって受信端に重複して受信される時の不要なデータ処理を繰り返し実行しないようにするために新しいDフィールド(1j-15)を取り入れることを提案する。前記Dフィールドは例えば、2ビットで定義されることができ、前記PDCP階層制御データがどんなRLC階層装置で送信されたかを指示することができる。すなわち、00であればパケット重複送信時、第1のRLC階層装置で送信されたPDCP制御データを指示し、01であれば第2のRLC階層装置中でロジカルチャンネル識別子値が最も低い(又は最も高い)第2のRLC階層装置で送信されたPDCP制御データを指示し、10であれば第2のRLC階層装置の中でロジカルチャンネル識別子値が2番目に低い(又は2番目に高い)第2のRLC階層装置で送信されたPDCP制御データを指示し、11であれば第2のRLC階層装置の中でロジカルチャンネル識別子値が次に低い(又は次に高い)第2のRLC階層装置で送信されたPDCP制御データを指示することができる。したがって、受信PDCP階層装置は前記Dフィールドを用いて重複探知を行い、不要な重複データ処理を防止することができる。すなわち、前記2ビットが複数個のRLC階層装置中にどの装置から重複送信されたかを指示することもできる。
【0144】
前記PDU typeフィールドは前記PDCP階層制御データがPDCP階層状態報告(PDCP status report)であるか又はヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)であるかを指示することができる。
【0145】
したがって、本発明で提案したDフィールドを用いて受信端PDCP階層装置で重複されたPDCP階層制御データを受信する場合、前記Dフィールドを確認して既に受信されたPDCP階層制御データの場合、不要なデータ処理を繰り返し実行せず前記PDCP階層制御データを直ちに廃棄することができる。
【0146】
本発明でキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-2実施例は次の通りである。
【0147】
図1Kは、本開示の実施例によるキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-2実施例を説明した図面である。
【0148】
本発明の第1-2実施例では
図1Kで1k-05のようなPDCP階層状態報告(PDCP status report)又は
図1kで1k-10のようなヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)がパケット重複送信技術によって受信端に重複して受信される時の不要なデータ処理を繰り返し実行しないようにするために新しいSNフィールド(Sequence Number for PDCP Control PDU、1k-15)を取り入れることを提案する。前記SNフィールドは2ビット又は3ビット又は4ビットで定義されることができ、一つのPDCP階層制御データを送信する度にSNフィールドのシリアル番号を1ずつ増加させることができる。前記シリアル番号は0から開始して2^(ビット長さ)-1値まで増加してからさらに0で循環して割り当てられることができる。前記シリアル番号を増加させる時のPDCP階層状態報告(PDCP status report)又はヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)のために個別的なSNフィールドを用いることもできる。すなわち、PDCP階層状態報告(PDCP status report)のためのSNフィールドとヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)をSNフィールドを独立的に定義して用いることもできる。或いは具現の便宜のためにPDCP階層状態報告(PDCP status report)のためのSNフィールドとヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)のためのSNフィールドを個別的に区分せず一つのSNフィールドで共有して前記2つのPDCP階層制御データ中に一つが送信される度にSNフィールドのシリアル番号を1ずつ増加させることができる。前記PDU typeフィールドは前記PDCP階層制御データがPDCP階層状態報告(PDCP status report)であるか又はヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)であるかを指示することができる。
【0149】
前記SNフィールドを用いる時のPDCP階層制御データを第1のRLC階層装置と複数個の第2のRLC階層装置で重複して送信する時の同一なSNフィールドのシリアル番号値を割り当てて重複送信することができる。したがって、受信PDCP階層装置はSNフィールドを用いて同一なシリアル番号値を持つPDCP階層制御データが重複受信される場合、不要に重複受信されたPDCP階層制御データを処理せず直ちに廃棄することができる。
【0150】
また、送信PDCP階層装置と受信PDCP階層装置は前記で取り入れたシリアル番号SNフィールド値を割り当てて、比べて増加させて操作するために新しい状態変数を定義して用いることができる。例えば、送信端ではTX_PDCP_CONTROL_SNを定義してPDCP階層制御データのシリアル番号を割り当てるために用いられることができ、受信端でもRX_PDCP_CONTROL_SNを定義して受信するPDCP階層制御データのシリアル番号を確認してアップデートして重複探知(duplicate detection)を行うことができる。必要な場合、受信PDCP階層装置は前記SNフィールドのシリアル番号を基準でPUSH受信ウィンドウ又はPULL受信ウィンドウを駆動することができ、タイマーを適用することもできる。
【0151】
したがって、本発明で提案したSNフィールドを用いて受信端PDCP階層装置で重複されたPDCP階層制御データを受信する場合、前記SNフィールドを確認して既に受信されたPDCP階層制御データの場合、不要なデータ処理を繰り返し実行せず前記PDCP階層制御データを直ちに廃棄することができる。
【0152】
本発明でキャリアアグリゲーション基盤のパケット重複送信技術又は二重接続技術基盤のパケット重複送信技術でPDCP階層装置の制御データを処理する第1-3実施例は次の通りである。
【0153】
本発明の第1-3実施例では
図1Kで1k-05のようなPDCP階層状態報告(PDCP status report)又は
図1Kで1k-10のようなヘッダー圧縮プロトコルのためのフィードバック(Interspersed ROHC feedback)がパケット重複送信技術によって受信端に重複して受信される時の不要なデータ処理を繰り返し実行しないようにするために前記パケット重複送信技術をPDCP階層制御データには適用しないことを提案する。
【0154】
基地局が
図1FでRRCメッセージでパケット重複送信技術をベアラー別又はロジカルチャンネル別で設定してパケット重複送信技術を活性化した場合、若しくはMAC制御情報でパケット重複送信技術を活性化した場合、端末はパケット重複送信技術をPDCP階層ユーザデータ(PDCP data PDU)にだけ適用し、PDCP階層制御データ(PDCP control PDU)には適用しないことを第1-3実施例で提案する。そして、
図1FでRRCメッセージでPDCP階層制御データを送信するRLC階層装置(第1のRLC階層装置あるいは第2のRLC階層装置)を指示した場合、前記で指示されたRLC階層だけでPDCP階層制御データを送信することができる。或いは具現の便宜のためにパケット重複送信機能が活性化された場合、端末はPDCP階層制御データにはパケット重複送信技術を適用せず、常に接続されている第1のRLC階層装置(primary RLC entity)にだけPDCP階層制御データを送信することができる。前記第1のRLC階層装置は
図1Fで説明したようにRRCメッセージでどんなセルグル-プにどんなベアラー識別子又はどんなロジカルチャンネル識別子に該当するRLC階層装置であるか設定されることができる。
【0155】
したがって、本発明の第1-3実施例で提案したように前記パケット重複送信技術をPDCP階層制御データには適用しなくて受信端PDCP階層装置で重複されたPDCP階層制御データを受信しないようにできる。
【0156】
本発明の第1-3実施で提案するパケット重複送信技術のPDCP階層制御データに適用する方法はパケット重複送信技術を適用する時のデータを確認してPDCP階層ユーザデータとPDCP階層制御データを区分してそれぞれの他のデータ処理を行うことを特徴とすることができる。
【0157】
本発明で提案するパケット重複送信技術が設定された時のPDCP階層装置で生成したPDCP制御データ(PDCP control PDU)を効率的に処理する第1-3実施例でPDCP階層装置は上位階層から受信するPDCP SDUに対してはPDCPデータ(PDCP PDU)を構成して重複して第1のRLC階層装置と複数個の第2のRLC階層装置で送信し、PDCP階層装置で生成したPDCP制御データに対してはパケット重複を適用せず、第2のRLC階層装置では送信せず常に第1のRLC階層装置にだけ送信することを特徴とすることができる。前記パケット重複技術で第1のRLC階層装置は常に活性化状態で維持することができるから活性化状態又は非活性化状態に変更が可能な第2のRLC階層装置でPDCP制御データを送信するよりも端末具現でより容易である。
【0158】
また、本発明の第1-3実施例ではPDCP階層装置がPDCP制御データに対してはパケット重複を適用せず第1のRLC階層装置にだけ送信を行うから、もし第1のRLC階層装置が異なるRLC階層装置(例えば、他の複数個の第2のRLC階層装置の中に一つのRLC階層装置)に変更されると、変更された以後では新たに生成されたPDCP制御データを送信する時の新しく変更された第1のRLC階層装置で送信を行わなければならない。
【0159】
したがって、MAC階層装置でMAC CEを受信してパケット重複送信技術が設定されたベアラーに接続された第1のRLC階層装置を他のRLC階層装置(例えば、他の複数個の第2のRLC階層装置の中に一つのRLC階層装置)に変更の指示が受信されると、MAC階層装置は前記指示情報をPDCP階層装置に通知するか、又は指示すべきである。すなわち、どんなRLC階層装置(又はロジカルチャンネル識別子)が新しい第1のRLC階層装置であるかを指示すべきである。すると、PDCP階層装置は既存の第1のRLC階層装置を第2のRLC階層装置へと変更又は見なし、新たに指示されたRLC階層装置を第1のRLC階層装置で設定して前述したようにPDCP制御データを処理することができる。
【0160】
また、RRC階層装置でRRCメッセージを受信してパケット重複送信技術が設定されたベアラーに接続された第1のRLC階層装置を他のRLC階層装置(例えば、他の複数個の第2のRLC階層装置の中に一つのRLC階層装置)に変更の指示が受信されると、RRC階層装置は前記指示情報をPDCP階層装置に通知するか、又は指示すべきである。すなわち、どんなRLC階層装置(又はロジカルチャンネル識別子)が新しい第1のRLC階層装置であるかを指示すべきである。すると、PDCP階層装置は既存の第1のRLC階層装置を第2のRLC階層装置へと変更又は見なし、新たに指示されたRLC階層装置を第1のRLC階層装置で設定して前述したようにPDCP制御データを処理することができる。
【0161】
前記本発明で提案したパケット重複送信技術を適用して複数個のRLC階層装置で重複されたデータを送信する時の本発明で提案したPDCP制御データを処理する第1-3実施例を適用する場合、もし前記複数個のRLC階層装置がRLC AMモードで動作すると、RLC状態報告を受信して成功的な伝達が確認されたデータに対しては上位PDCP階層装置で指示することを特徴とすることができる。そして、前記PDCP階層装置は前記複数個のRLC階層装置のうちのどんなRLC階層装置から成功的な伝達が確認されたPDCPユーザデータに対しては他の複数個のRLC階層装置にこれ以上重複送信する必要がないことを指示することができる。しかし、前記PDCP階層装置は前記複数個のRLC階層装置のうちのどんなRLC階層装置から成功的な伝達が確認されたPDCP制御データに対しては他の複数個のRLC階層装置にこれ以上重複送信する必要がないことを指示しないことを特徴とすることができる。
【0162】
前記本発明で提案したパケット重複送信技術を適用して複数個のRLC階層装置で重複されたデータを送信する時の本発明で提案したPDCP制御データを処理する第1-1実施例又は第1-2実施例を適用する場合、もし、前記複数個のRLC階層装置がRLC AMモードで動作すると、RLC状態報告を受信して成功的な伝達が確認されたデータに対しては上位PDCP階層装置で指示することを特徴とすることができる。そして、前記PDCP階層装置は前記複数個のRLC階層装置の中でどんなRLC階層装置から成功的な伝達が確認されたPDCPユーザデータに対しては他の複数個のRLC階層装置にこれ以上重複送信する必要がないことを指示することができる。しかし、前記PDCP階層装置は前記複数個のRLC階層装置の中でどんなRLC階層装置から成功的な伝達が確認されたPDCP制御データに対しても他の複数個のRLC階層装置にこれ以上重複送信する必要がないことを指示することを特徴とすることができる。
【0163】
図1lは、本開示の実施例による次世代移動通信システムでPDCP階層がキャリアアグリゲーション基盤又は二重接続技術基盤でパケット重複送信技術(Packet duplication)を行う端末動作を示す図面である。
【0164】
図1lで端末1l-01は
図1FのようにRRCメッセージを受信すると、前記メッセージで受信した設定情報に基づてベアラー(DRB又はSRB)を設定し、各ベアラーに該当するPDCP階層装置、RLC階層装置、MAC階層装置を設定することができる。もし、どんなベアラー又はPDCP階層装置又はロジカルチャンネルに対してキャリアアグリゲーション(Carrier aggregation)又は二重接続技術(dual connectivity)に基づいてパケット重複送信技術(PDCP packet duplication)を設定しようとする場合、基地局は端末に前記ベアラーに対してPDCP階層装置と接続される2つのRLC階層装置を設定することができる。前記2つのRLC階層装置は第1のRLC階層装置(primary RLC entity)と第2のRLC階層装置(secondary RLC entity)で設定されることができ、ロジカルチャンネル識別子(LCID)を用いて指示することができる。前記のようにパケット重複送信技術を設定した場合、初期状態は前記RRCメッセージの設定情報にしたがって設定後の直ちに活性化状態になることができ、或いは直ちに非活性化状態になることができる。ベアラーがSRBの場合、直ちに活性化状態になることができる。さらに、前記ベアラーに対してパケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかはMAC制御情報(MAC Control Element)で基地局が指示することができる。前記MAC制御情報でパケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかを指示することは基地局が端末に送信することであり、前記パケット重複送信技術の活性化又は非活性化であるかどうかはアップリンクパケット重複送信技術に対する制御情報であれば良い。前記MAC制御情報で活性化状態を設定することができる(1l-05)。
【0165】
端末はパケット重複送信技術が活性化されたPDCP階層装置でパケットを重複送信する時に先ずパケット重複送信を適用しようとするデータを確認することができる(1l-10)。PDCP階層ユーザデータ(PDCP data PDU)の場合(1l-20)、第2のデータ処理を行うことができる。前記で第2のデータ処理は前記PDCP階層ユーザデータを
図1G乃至1Hで説明したようにパケットを重複して第1のRLC階層装置と第2のRLC階層装置で重複して送信することを示す。もし、パケット重複送信を適用しようとするデータを確認することができる(1l-10)。PDCP階層制御データ(PDCP control PDU)の場合(1l-15)、第1のデータ処理を行うことができる。前記で第1のデータ処理は本発明で提案した第1-1実施例又は第1-2実施例又は第1-3実施例を適用してデータを処理することを示す。
【0166】
図1Mに、本開示の実施例による端末の構造を図示した。
【0167】
前記図面を参考すれば、前記端末はRF(Radio Frequency)処理部1m-10、基底帯域(baseband)処理部1m-20、記憶部1m-30、制御部1m-40を含む。
【0168】
前記RF処理部1m-10は信号の帯域変換、増幅など無線チャンネルを介して信号を送受信するための機能を行うことができる。すなわち、前記RF処理部1m-10は前記基底帯域処理部1m-20から提供される基底帯域信号をRF帯域信号でアップ変換した後のアンテナを介して送信し、前記アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号でダウン変換する。例えば、前記RF処理部1m-10は送信フィルター、受信フィルター、増幅器、ミキサー(mixer)、オシレーター(oscillator)、DAC(digital to analog convertor)、ADC(analog to digital convertor)などを含むことができる。前記図面で、一つのアンテナだけが図示されたが、前記端末は多数のアンテナを備えることができる。また、前記RF処理部1m-10は多数のRFチェーンを含むことができる。さらに、前記RF処理部1m-10はビームフォーミング(beamforming)を行うことができる。前記ビームフォーミングのために、前記RF処理部1m-10は多数のアンテナ又はアンテナ要素(element)を介して送受信される信号それぞれの位相及び大きさを調節することができる。また、前記RF処理部はMIMOを行うことができ、MIMO動作実行時のいくつかのレイヤーを受信することができる。前記RF処理部1m-10は制御部の制御によって多数のアンテナ又はアンテナ要素を適切に設定して受信ビームスイーピングを行うか、受信ビームが送信ビームと共助されるように受信ビームの方向とビーム幅を調整することができる。
【0169】
前記基底帯域処理部1m-20はシステムの物理階層規格によって基底帯域信号及びビット列の間の変換機能を行うことができる。例えば、データ送信時、前記基底帯域処理部1m-20は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成する。また、データ受信時、前記基底帯域処理部1m-20は前記RF処理部1m-10から提供される基底帯域信号を復調及び復号化を介して受信ビット列を復元する。例えば、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式に従う場合、データ送信時、前記基底帯域処理部1m-20は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成し、前記複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT(inverse fast Fourier transform)演算及びCP(cyclic prefix)挿入を介してOFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、前記基底帯域処理部1m-20は前記RF処理部1m-10から提供される基底帯域信号をOFDMシンボル単位で分割し、FFT(fast Fourier transform)演算を介して副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号化を介して受信ビット列を復元する。
【0170】
前記基底帯域処理部1m-20及び前記RF処理部1m-10は上述したように信号を送信及び受信する。これによって、前記基底帯域処理部1m-20及び前記RF処理部1m-10は送信部、受信部、送受信部又は通信部で指称されることができる。さらに、前記基底帯域処理部1m-20及び前記RF処理部1m-10のうちの少なくとも一つは互いに異なる多数の無線接続技術をサポートするために多数の通信モジュールを含むことができる。また、前記基底帯域処理部1m-20及び前記RF処理部1m-10のうちの少なくとも一つは互いに異なる周波数帯域の信号を処理するために互いに異なる通信モジュールを含むことができる。例えば、前記互いに異なる無線接続技術はLTE網、NR網などを含むことができる。また、前記互いに異なる周波数帯域は超高周波(SHF:super high frequency)(例えば、2.5GHz、5Ghz)帯域、mm波(millimeter wave)(例えば、60GHz)帯域を含むことができる。
【0171】
前記記憶部1m-30は前記端末の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報などのデータを記憶する。前記記憶部1m-30は前記制御部1m-40のリクエストに従って記憶されたデータを提供する。
【0172】
前記制御部1m-40は前記端末の全般的な動作を制御する。例えば、前記制御部1m-40は前記基底帯域処理部1m-20及び前記RF処理部1m-10を介して信号を送受信することができる。また、前記制御部1m-40は前記記憶部1m-30にデータを記録し、読む。このために、前記制御部1m-40は少なくとも一つのプロセッサ(processor)を含むことができる。例えば、前記制御部1m-40は通信のための制御を行うCP(communication processor)及び応用プログラム(図示せず)など上位階層を制御するAP(application processor)を含むことができる。例えば、制御部1m-40は接続のための多重接続プロセッサlm-42をさらに含むことができる。
【0173】
図1Nは、無線通信システムでTRPのブロック構成を図示する。
【0174】
前記図面に図示されたように、前記基地局はRF処理部1n-10、基底帯域処理部1n-20、バックホール通信部1n-30、記憶部1n-40、制御部1n-50を含んで構成されることができる。
【0175】
前記RF処理部1n-10は信号の帯域変換、増幅など無線チャンネルを介して信号を送受信するための機能を行うことができる。すなわち、前記RF処理部1n-10は前記基底帯域処理部1n-20から提供される基底帯域信号をRF帯域信号にアップ変換した後のアンテナを介して送信し、前記アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号にダウン変換する。例えば、前記RF処理部1n-10は送信フィルター、受信フィルター、増幅器、ミキサー、オシレーター、DAC、ADCなどを含むことができる。前記図面で、一つのアンテナだけが図示されたが、前記第1接続ノードは多数のアンテナを備えることができる。また、前記RF処理部1n-10は多数のRFチェーンを含むことができる。さらに、前記RF処理部1n-10はビームフォーミングを行うことができる。前記ビームフォーミングのために、前記RF処理部1n-10は多数のアンテナ又はアンテナ要素を介して送受信される信号それぞれの位相及び大きさを調節することができる。前記RF処理部は一つ以上のレイヤーを送信することによってダウンMIMO動作を行うことができる。
【0176】
前記基底帯域処理部1n-20は第1無線接続技術の物理階層規格によって基底帯域信号及びビット列の間の変換機能を行うことができる。例えば、データ送信時、前記基底帯域処理部1n-20は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成する。また、データ受信時、前記基底帯域処理部1n-20は前記RF処理部1n-10から提供される基底帯域信号を復調及び復号化を介して受信ビット列を復元する。例えば、OFDM方式に従う場合、データ送信時、前記基底帯域処理部1n-20は送信ビット列を符号化及び変調することで複素シンボルを生成し、前記複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT演算及びCP挿入を介してOFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、前記基底帯域処理部1n-20は前記RF処理部1n-10から提供される基底帯域信号をOFDMシンボル単位で分割し、FFT演算を介して副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号化を介して受信ビット列を復元する。前記基底帯域処理部1n-20及び前記RF処理部1n-10は上述したように信号を送信及び受信する。これによって、前記基底帯域処理部1n-20及び前記RF処理部1n-10は送信部、受信部、送受信部、通信部又は無線通信部で指称されることができる。
【0177】
前記通信部1n-30はネットワーク内の他のノードと通信を行うためのインターフェースを提供する。
【0178】
前記記憶部1n-40は前記主基地局の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報などのデータを記憶する。特に、前記記憶部1n-40は接続された端末に割り当てられたベアラーに対する情報、接続された端末から報告された測定結果などを記憶することができる。また、前記記憶部1n-40は端末に多重接続を提供するか、中断するか否かの判断基準となる情報を記憶することができる。そして、前記記憶部1n-40は前記制御部1n-50のリクエストに従って記憶されたデータを提供する。
【0179】
前記制御部1n-50は前記主基地局の全般的な動作を制御する。例えば、前記制御部1n-50は前記基底帯域処理部1n-20及び前記RF処理部1n-10を介し、又は前記バックホール通信部1n-30を介して信号を送受信することができる。また、前記制御部1n-50は前記記憶部1n-40にデータを記録し、読む。このために、前記制御部1n-50は少なくとも一つのプロセッサを含むことができる。例えば、制御部1n-50は接続のための多重接続プロセッサln-52をさらに含むことができる。
【0180】
図2Aは、本開示の実施例によるLTEシステムの構造を図示する図面である。
【0181】
図2Aを参照すれば、図示したようにLTEシステムの無線アクセスネットワークは次世代基地局(Evolved Node B、以下、ENB、Node B又は基地局)2a-05、2a-10、2a-15、2a-20とMME(Mobility Management Entity)2a-25及びS-GW(Serving-Gateway)2a-30から構成されることができる。ユーザ端末(User Equipment、以下、UE又は端末)2a-35はENB2a-05、2a-10、2a-15、2a-20及びS-GW2a-30を介して外部ネットワークに接続する。
【0182】
図2AでENB2a-05、2a-10、2a-15、2a-20はUMTSシステムの既存のノードBに対応されることができる。ENBはUE2a-35と無線チャンネルで接続されて既存のノードBより複雑な役目を行うことができる。LTEシステムではインターネットプロトコルを通じるVoIP(Voice over IP)のようなリアルタイムサービスを含めたすべてのユーザトラフィックが共用チャンネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファー状態、使用可能送信電力状態、チャンネル状態などの状態情報を集めてスケジューリングをする装置が必要であり、これをENB2a-05、2a-10、2a-15、2a-20が担当する。一つのENBは通常多数のセルを制御する。例えば、100Mbpsの送信速度を具現するためにLTEシステムは例えば、20MHz帯域幅で直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDMという)を無線接続技術で用いる。さらに、端末のチャンネル状態に合わせて変調方式(modulation scheme)とチャンネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation & Coding、以下、AMCと言う)方式を適用する。S-GW2a-30はデータベアラーを提供する装置であり、MME(2a-25)の制御にしたがってデータベアラーを生成するか除去する。MMEは端末に対する移動性管理機能はもちろん各種制御機能を担当する装置で多数の基地局と接続される。
【0183】
図2Bは、本開示の実施例によるLTEシステムで無線プロトコル構造を示された図面である。
【0184】
図2Bを参照すれば、LTEシステムの無線プロトコルは端末とENBでそれぞれのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)2b-05、2b-40、RLC(Radio Link Control)2b-10、2b-35、MAC(Medium Access Control)2b-15、2b-30からなる。PDCP(Packet Data Convergence Protocol)2b-05、2b-40はIPヘッダー圧縮/復元などの動作を担当する。PDCPの主要機能は下記のように要約される。
【0185】
-ヘッダー圧縮及び圧縮解除機能(Header compression and decompression:ROHC only)
【0186】
-ユーザデータ送信機能(Transfer of user data)
【0187】
-順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs at PDCP re-establishment procedure for RLC AM)
【0188】
-順序再整列機能(For split bearers in DC(only support for RLC AM):PDCP PDU routing for transmission and PDCP PDU reordering for reception)
【0189】
-重複探知機能(Duplicate detection of lower layer SDUs at PDC Pre-establishment procedure for RLC AM)
【0190】
-再送信機能(Retransmission of PDCP SDUs at handover and、for split bearers in DC、of PDC PPDUs at PDCP data-recovery procedure、for RLC AM)
【0191】
-暗号化及び復号化機能(Ciphering and deciphering)
【0192】
-タイマー基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink。)
【0193】
無線リンク制御(Radio Link Control、以下、RLCと言う)2b-10、2b-35はPDCP PDU(Packet Data Unit)を適切な大きさに再構成してARQ動作などを行うことができる。RLCの主要機能は下記のように要約される。
【0194】
-データ送信機能(Transfer of upper layer PDUs)
【0195】
-ARQ機能(Error Correction through ARQ(only for AM data transfer))
【0196】
-連結、分割、再組立機能(Concatenation、segmentation and reassembly of RLC SDUs(only for UM and AM data transfer))
【0197】
-再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs(only for AM data transfer))
【0198】
-順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs(only for UM and AM data transfer)
【0199】
-重複探知機能(Duplicate detection(only for UM and AM data transfer))
【0200】
-エラー探知機能(Protocol error detection(only for AM data transfer))
【0201】
-RLC SDU削除機能(RLC SDU discard(only for UM and AM data transfer))
【0202】
-RLC再確立機能(RLC re-establishment)
【0203】
MAC2b-15、2b-30は一つの端末に構成された多くのRLC階層装置と接続され、RLC PDUをMAC PDUに多重化してMAC PDUからRLC PDUを逆多重化する動作を行うことができる。MACの主要機能は下記のように要約される。
【0204】
-マッピング機能(Mapping between logical channels and transport channels)
【0205】
-多重化及び逆多重化機能(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs belonging to one or different logical channels into/from transport blocks(TB)delivered to/from the physical layer on transport channels)
【0206】
-スケジューリング情報報告機能(Scheduling information reporting)
【0207】
-HARQ機能(Error correction through HARQ)
【0208】
-ロジカルチャンネルの間の優先順位調節機能(Priority handling between logical channels of one UE)
【0209】
-端末間の優先順位調節機能(Priority handling between UEs by means of dynamic scheduling)
【0210】
-MBMSサービス確認機能(MBMS service identification)
【0211】
-送信フォーマット選択機能(Transport format selection)
【0212】
-パディング機能(Padding)
【0213】
物理階層2b-20、2b-25は上位階層データをチャンネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルで造って無線チャンネルで送信するか、無線チャンネルを介して受信したOFDMシンボルを復調してチャンネルデコーディングして上位階層で伝達する動作をする。
【0214】
図2Cは、本開示の実施例による次世代移動通信システムの構造を図示する図面である。
【0215】
図2Cを参照すれば、図示したように次世代移動通信システム(以下、NR又は5G)の無線アクセスネットワークは次世代基地局(New Radio Node B、以下、NR gNB又はNR基地局)2c-10とNR CN(New Radio Core Network)2c-05から構成されることができる。ユーザ端末(New Radio User Equipment、以下、NR UE又は端末)2c-15は無線アクセスチャンネル2c-20を介してNR gNB2c-10及びNR CN2c-05を介して外部ネットワークに接続する。
【0216】
図2CでNR gNB2c-10は既存のLTEシステムのeNB(Evolved Node B)に対応されることができる。NR gNBはNR UE2c-15と無線チャンネルで接続されて既存のノードBよりさらに越等なサービスを提供することができる。次世代移動通信システムにおいてはすべてのユーザトラフィックが共用チャンネル(shared channel)を介してサービスされるので、UEのバッファー状態、使用可能送信電力状態、チャンネル状態などの状態情報を集めてスケジューリングをする装置が必要であり、これをNR NB2c-10が担当する。一つのNR gNBは通常多数のセルを制御する。現在LTE対比超高速データ送信を具現するために既存の最大帯域幅以上を持つことができ、直交周波数分割多重方式(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、以下、OFDMという)を無線接続技術として追加的にビームフォーミング技術が接木されることができる。さらに、端末のチャンネル状態に合わせて変調方式(modulation scheme)とチャンネルコーディング率(channel coding rate)を決定する適応変調コーディング(Adaptive Modulation & Coding、以下、AMCと言う)方式を適用する。NR CN2c-05は移動性サポート、ベアラー設定、QoS設定などの機能を行うことができる。NR CNは端末に対する移動性管理機能はもちろん各種制御機能を担当する装置で多数の基地局と接続される。また、次世代移動通信システムは既存のLTEシステムとも連動されることができ、NR CNがMME2c-25とネットワークインターフェースを介して接続される。MMEは既存の基地局であるeNB2c-30と接続される。
【0217】
図2Dは、本開示の実施例による次世代移動通信システムの無線プロトコル構造を示す図面である。
【0218】
図2Dを参照すれば、次世代移動通信システムの無線プロトコルは端末とNR基地局でそれぞれのNR SDAP(2d-01、2d-45)、NR PDCP(2d-05、2d-40)、NR RLC(2d-10、2d-35)、NR MAC(2d-15、2d-30)からなる。
【0219】
NR SDAP2d-01、2d-45の主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0220】
-ユーザデータの伝達機能(transfer of user plane data)
【0221】
-アップリンクとダウンリンクに対してQoS flowとデータベアラーのマッピング機能(mapping between a QoSflow and a DRB for both DL and UL)
【0222】
-アップリンクとダウンリンクに対してQoS flow IDをマーキング機能(marking QoS flow ID in both DL and UL packets)
【0223】
-アップリンクSDAP PDUに対してrelective QoS flowをデータベアラーにマッピングさせる機能(reflective QoS flow to DRB mapping for the UL SDAP PDUs)。
【0224】
前記SDAP階層装置に対して端末はRRCメッセージで各PDCP階層装置別又はベアラー別、或いはロジカルチャンネル別のSDAP階層装置のヘッダーを用いるか否か、若しくはSDAP階層装置の機能を用いるか否かが設定されることができ、SDAPヘッダーが設定された場合、SDAPヘッダーのNAS QoS反映設定1ビットインジケーター(NAS reflective QoS)とAS QoS反映設定1ビットインジケーター(AS reflective QoS)で端末がアップリンクとダウンリンクのQoS flowとデータベアラーに対するマッピング情報を更新又は再設定することができるように指示することができる。前記SDAPヘッダーはQoSを示すQoS flow ID情報を含むことができる。前記QoS情報は円滑したサービスをサポートするためのデータ処理優先順位、スケジューリング情報などで用いられることができる。
【0225】
NR PDCP2d-05、2d-40の主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0226】
ヘッダー圧縮及び圧縮解除機能(Header compression and decompression:ROHC only)
【0227】
-ユーザデータ送信機能(Transfer of user data)
【0228】
-順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0229】
-非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0230】
-順序再整列機能(PDCP PDU reordering for reception)
【0231】
-重複探知機能(Duplicate detection of lower layer SDUs)
【0232】
-再送信機能(Retransmission of PDCP SDUs)
【0233】
-暗号化及び復号化機能(Ciphering and deciphering)
【0234】
-タイマー基盤SDU削除機能(Timer-based SDU discard in uplink。)
【0235】
前記NR PDCP装置の順序で再整列機能(reordering)は下位階層で受信したPDCP PDUをPDCP SN(シーケンス番号)に基づいて順に再整列する機能を言い、再整列された順にデータを上位階層に伝達する機能を含むことができ、若しくは手順を考慮せず、直ちに伝達する機能を含むことができ、手順を再整列して抜けられたPDCP PDUを記録する機能を含むことができ、抜けられたPDCP PDUに対する状態報告を送信側にする機能を含むことができ、抜けられたPDCP PDUに対する再送信をリクエストする機能を含むことができる。
【0236】
NR RLC2d-10、2d-35の主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0237】
-データ送信機能(Transfer of upper layer PDUs)
【0238】
-順次的伝達機能(In-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0239】
-非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery of upper layer PDUs)
【0240】
-ARQ機能(Error Correction through ARQ)
【0241】
-連結、分割、再組立機能(Concatenation、segmentation and reassembly of RLC SDUs)
【0242】
-再分割機能(Re-segmentation of RLC data PDUs)
【0243】
-順序再整列機能(Reordering of RLC data PDUs)
【0244】
-重複探知機能(Duplicate detection)
【0245】
-エラー探知機能(Protocol error detection)
【0246】
-RLC SDU削除機能(RLC SDU discard)
【0247】
-RLC再確立機能(RLC re-establishment)
【0248】
前記でNR RLC装置の順次的伝達機能(In-sequence delivery)は下位階層から受信したRLC SDUを順に上位階層に伝達する機能を言い、元々一つのRLC SDUがいくつかのRLC SDUに分割されて受信された場合、これを再組立して伝達する機能を含むことができ、受信したRLC PDUをRLC SN(シーケンス番号)又はPDCP SN(シーケンス番号)を基準に再整列する機能を含むことができ、手順を再整列して抜けられたRLC PDUを記録する機能を含むことができ、抜けられたRLC PDUに対する状態報告を送信側にする機能を含むことができ、抜けられたRLC PDUに対する再送信をリクエストする機能を含むことができ、抜けられたRLC SDUがある場合、抜けられたRLC SDU以前までのRLC SDUのみを順に上位階層に伝達する機能を含むことができ、若しくは抜けられたRLC SDUがあっても所定のタイマーが満了されると、タイマーが開始する前に受信されたすべてのRLC SDUを順に上位階層に伝達する機能を含むことができ、若しくは抜けられたRLC SDUがあっても所定のタイマーが満了されると、現在まで受信されたすべてのRLC SDUを順に上位階層に伝達する機能を含むことができる。さらに、前記RLC PDUを受信する順に(シリアル番号、シーケンス番号の手順と構わずに、到着する順に)処理してPDCP装置で手順と構わずに(Out-of sequence delivery)伝達することもでき、segmentの場合にはバッファーに記憶されているか追後に受信されるsegmentを受信して完全な一つのRLC PDUに再構成した後、処理してPDCP装置へ伝達することができる。前記NR RLC階層は連結(Concatenation)機能を含まなくてもよく、前記機能をNR MAC階層で行うかNR MAC階層の多重化(multiplexing)機能で取り替えることができる。
【0249】
前記NR RLC装置の非順次的伝達機能(Out-of-sequence delivery)は下位階層から受信したRLC SDUを手順と関係なく直ちに上位階層で伝達する機能を言い、元々一つのRLC SDUがいくつかのRLC SDUに分割されて受信された場合、これを再組立して伝達する機能を含むことができ、受信したRLC PDUのRLC SN又はPDCP SNを記憶して手順を整列して抜けられたRLC PDUを記録しておく機能を含むことができる。
【0250】
NR MAC2d-15、2d-30は一つの端末に構成された多くのNR RLC階層装置と接続されることができ、NR MACの主要機能は次の機能のうちの一部を含むことができる。
【0251】
-マッピング機能(Mapping between logical channels and transport channels)
【0252】
-多重化及び逆多重化機能(Multiplexing/demultiplexing of MAC SDUs)
【0253】
-スケジューリング情報報告機能(Scheduling information reporting)
【0254】
-HARQ機能(Error correction through HARQ)
【0255】
-ロジカルチャンネルの間の優先順位調節機能(Priority handling between logical channels of one UE)
【0256】
-端末間の優先順位調節機能(Priority handling between UEs by means of dynamic scheduling)
【0257】
-MBMSサービス確認機能(MBMS service identification)
【0258】
-送信フォーマット選択機能(Transport format selection)
【0259】
-パディング機能(Padding)
【0260】
NR PHY階層2d-20、2d-25は上位階層データをチャンネルコーディング及び変調し、OFDMシンボルで造って無線チャンネルで送信するか、無線チャンネルを介して受信したOFDMシンボルを復調してチャンネルデコーディングして上位階層で伝達する動作を行うことができる。
【0261】
本発明では次世代移動通信システムでイーサネットプロトコル(Ethernet protocol)を用いる時のイーサネットヘッダーを圧縮及び圧縮解除を行う方法を提案する。
【0262】
図2eは、本開示の実施例による端末がネットワークと接続を設定する時の基地局が端末にイーサネットヘッダープロトコル関連設定情報を設定する手順を示す図面である。
【0263】
図2Eは本発明で端末がRRCアイドルモード(RRC idle mode)又はRRC非活性化モード(RRC Inactive mode)(又はlightly-connected mode)からRRC接続モード(RRC connected mode)へと転換してネットワークと接続を設定する手順を説明し、基地局が端末にイーサネットプロトコル関連設定情報を設定する手順を説明する。具体的に、SDAP階層装置又はPDCP階層装置でイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を行うか否かを指示し、ダウンリンクにだけ用いるか又はアップリンクにだけ用いるか又は両方向にいずれも用いるかを指示し、前記イーサネットヘッダープロトコル関連設定情報はイーサネットプロトコルを用いることができる端末能力(UE capability)がある端末にだけ又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を用いることができる端末能力がある端末にだけ設定することができる。端末は基地局に端末能力を報告する時の新しいインジケーターを定義し、前記インジケーターで端末がイーサネットプロトコルを用いることができるか又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を用いることができるか否かを基地局に報告することができる。また、各ベアラー別又はロジカルチャンネル別でどんな種類のイーサネットフレーム又はイーサネットヘッダーを用いるかを設定してイーサネットヘッダーにどんなフィールドが構成されているか、又はイーサネットヘッダーの大きさが何のバイトであるか、又はイーサネットヘッダーの各フィールドの大きさは何のビットであるか、又はイーサネットヘッダーのフィールドはどんなに構成されるかなどを設定することができる。また、イーサネットフレームにパディングが追加された場合、送信端でパディングを除去して受信端でパディングを追加して実際無線リンクでパディングが送信されないようにする機能を用いるように設定するかどうかを指示することができる。
【0264】
図2Eで基地局はRRC接続モードでデータを送受信する端末が所定の理由で、若しくは一定時間の間のデータの送受信がなければメッセージを端末に送信して端末をRRCアイドルモード又はRRC非活性化モードで転換することがきる(2e-01)。前記メッセージはRRCConnectionReleaseメッセージであれば良い。追後に現在接続が設定されていない端末(以下、idle mode UE又はINACTIVE UE)は送信するデータが発生する場合、基地局とRRC connection establishment過程又はRRC Connection Resume手順を行うことができる。端末はランダムアクセス過程を介して基地局と逆方向送信同期を確立してメッセージを基地局で送信することができる(2e-05)。前記メッセージはRRCConnectionRequestメッセージ(Resume手順の場合、RRCResumeRequestメッセージ)であれば良い。前記メッセージには端末の識別子と接続を設定しようとする理由(establishmentCause)などが収納されることができる。基地局は端末がRRC接続を設定するようにメッセージを送信することができる(2e-10)。前記メッセージはRRCConnectionSetupメッセージ(Resume手順の場合、RRCResumeメッセージ)であれば良い。前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)又はベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)又は各SDAP階層装置別でイーサネットプロトコルを使用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を用いるかどうかを指示する情報を含むことができる。また、より具体的に各ロジカルチャンネル又はベアラー又は各PDCP装置(或いはSDAP装置)でどんなIP flow又はどんなQoS flowに対してだけイーサネットプロトコルを使用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を用いるかを指示することができる(SDAP装置にイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を使用するか使用しないIP flow又はQoS flowに対する情報を設定してSDAP装置がPDCP装置にイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を使用するかどうかを各QoS flowに対して指示することもできる。また他の方法でSDAP階層装置又はPDCP装置が各QoS flowを自ら確認し、イーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を適用するかどうかを決定することもできる)。さらに、前記イーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を使用することを指示すると、イーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法で使用する予め定義されたライブラリ(library)又は辞書情報(Dictionary)に対する識別子又は使用するバッファーサイズ大きさなどを指示することができる。また、前記メッセージはイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を行うようにセットアップ(setup)したり解除(release)するコマンドを含むことができる。また、前記でイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を使用するように設定する時は常にRLC AMベアラー(ARQ機能、再送信機能があって損失がないモード)又はRLCUMベアラーで設定することができ、ヘッダー圧縮プロトコル(ROHC)とは共に設定することもでき、場合によって同時に設定しないこともある。また、前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)又はベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)でSDAP階層装置の機能を使用するかどうか又はSDAPヘッダーを使用するかどうかを指示することができ、前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)又はベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)でROHC(IPパケットヘッダー圧縮)を適用するか否かを指示することができ、アップリンクとダウンリンクに対してそれぞれのROHCを適用するか否かをそれぞれのインジケーターで設定することができる。また、前記各ロジカルチャンネル別又はベアラー別又は各PDCP装置別でユーザデータ圧縮方法(UDC)をアップリンク(Uplink)とダウンリンク(Downlink)に対してそれぞれ使用するかどうかを設定することができる。すなわち、アップリンクでは使用してダウンリンクでは使用しないように設定することができ、反対にアップリンクでは使用せず、ダウンリンクでは使用するように設定することができる。また、両方向でいずれも使用するように設定することができる。また、前記メッセージでイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順を同時に設定することもできる。また、前記メッセージではハンドオーバー(例えば、基地局内ハンドオーバー)の場合又はRRC非活性化モードからRRC接続モードに遷移する時のイーサネットヘッダー圧縮プロトコル関連設定情報又はコンテクストを初期化せず続いて使用すること指示するインジケーター(drbEthHCContinue)を定義することができ、前記インジケーターを受信した端末はSDAP階層装置又はPDCP階層装置を再確立する時の前記インジケーターを考慮してイーサネットヘッダー圧縮プロトコル関連設定情報又はコンテクストを初期化せず、引き続いて使用するようにできる。したがって、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル再設定によるオーバーヘッドを減らすことができる。また、前記メッセージは新しいインジケーターを定義してイーサネットヘッダー圧縮プロトコル関連設定情報又はコンテクストを初期化するようにを指示することもできる。また、前記RRCメッセージはSDAPプロトコル又はSDAPヘッダーを設定するかどうかを設定することができる。また、前記メッセージには各ベアラー別又はロジカルチャンネル別でどんな種類のイーサネットフレーム又はイーサネットヘッダーを用いるかを設定してイーサネットヘッダーにどんなフィールドが構成されているか、又はイーサネットヘッダーの大きさが何のバイトであるか、又はイーサネットヘッダーの各フィールドの大きさは何のビットであるか、又はイーサネットヘッダーのフィールドはどんなに構成されるかなどを設定することができる。また、イーサネットフレームにパディングが追加された場合、送信端でパディングを除去して受信端でパディングを追加して実際無線リンクでパディングが送信されないようにする機能を用いるように設定するかどうかを指示することができる。
【0265】
また、前記メッセージにはRRC接続構成情報などが収納されることができる。RRC接続はSRB(Signaling Radio Bearer)とも言い、端末と基地局の間の制御メッセージであるRRCメッセージ送受信に用いられる。RRC接続を設定した端末はメッセージを基地局で送信することができる(2e-15)。前記メッセージはRRCConnetionSetupCompleteメッセージであれば良い。もし、基地局が現在接続を設定している端末に対する端末能力が分からない場合又は端末能力を把握したい場合、端末の能力を訪ねるメッセージを送信することができる。そして、端末は自分の能力を報告するメッセージを送信することができる。前記メッセージで端末がイーサネットプロトコルを用いることができるか又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を用いることができるか否かを示すことができ、これを指示するインジケーターを含んで送信することができる。前記メッセージには端末が所定のサービスのためのベアラー設定をMMEにリクエストする制御メッセージ(例えば、SERVICE REQUEST)が含まれることができる。基地局はメッセージに収納された制御メッセージをMMEで送信することができ(2e-20)、MMEは端末がリクエストしたサービスを提供するか否かを判断することができる。判断結果、端末がリクエストしたサービスを提供することに決定すると、MMEは基地局にINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTというメッセージを送信することができる(2e-25)。前記メッセージにはDRB(Data Radio Bearer)設定時の適用するQoS(Quality of Service)情報、そしてDRBに適用する保安関連情報(例えば、Security Key、Security Algorithm)などの情報が含まれることができる。基地局は端末と保安を設定するためにSecurityModeCommandメッセージ2e-30とSecurityModeCompleteメッセージ2e-35を交換することができる。保安設定が完了されると、基地局は端末にメッセージを送信することができる(2e-40)。前記メッセージはRRCConnectionReconfigurationメッセージであれば良い。
【0266】
前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)又はベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)又は各SDAP階層装置別でイーサネットプロトコルを使用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を使用するかどうかを指示する情報を含むことができる。また、より具体的に各ロジカルチャンネル又はベアラー又は各PDCP装置(又はSDAP装置)でどんなIP flow又はどんなQoS flowに対してだけイーサネットプロトコルを使用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮及び圧縮解除手順を使用するかを指示することができる(SDAP装置にイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を使用するか使用しないIP flow又はQoS flowに対する情報を設定してSDAP装置がPDCP装置にイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を使用するかどうかを各QoS flowに対して指示することもできる。また他の方法でSDAP階層装置又はPDCP装置が各QoSflowを自ら確認し、イーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を適用するかどうかを決定するともできる)。さらに、前記イーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を用いることを指示すると、イーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法で用いる予め定義されたライブラリ(library)又は辞書情報(Dictionary)に対する識別子又は使用するバッファーサイズ大きさなどを指示することができる。また、前記メッセージはイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を行うようにセットアップ(setup)するか解除(release)するコマンドを含むことができる。また、前記でイーサネットプロトコルを適用するかどうか又はイーサネットヘッダー圧縮方法を用いるように設定する時は常にRLC AMベアラー(ARQ機能、再送信機能があって損失がないモード)又はRLCUMベアラーで設定することができ、ヘッダー圧縮プロトコル(ROHC)とは共に設定することもでき、場合によって同時に設定しないこともある。また、前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)又はベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)でSDAP階層装置の機能を使用するかどうか又はSDAPヘッダーを使用するかどうかを指示することができ、前記メッセージには各ロジカルチャンネル別(logicalchannelconfig)又はベアラー別又は各PDCP装置別(PDCP-config)でROHC(IPパケットヘッダー圧縮)を適用するか否かを指示することができ、アップリンクとダウンリンクに対してそれぞれのROHCを適用するか否かをそれぞれのインジケーターで設定することができる。また、前記各ロジカルチャンネル別又はベアラー別又は各PDCP装置別でユーザデータ圧縮方法(UDC)をアップリンク(Uplink)とダウンリンク(Downlink)に対してそれぞれ使用するかどうかを設定することができる。すなわち、アップリンクでは使用してダウンリンクでは使用せずように設定することができ、反対にアップリンクでは使用せず、ダウンリンクでは使用するように設定することができる。また、両方向でいずれも使用するように設定することができる。
【0267】
また前記メッセージでイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順を同時に設定することもできる。また、前記メッセージではハンドオーバー(例えば、基地局内ハンドオーバー)の場合又はRRC非活性化モードでRRC接続モードで遷移する時のイーサネットヘッダー圧縮プロトコル関連設定情報又はコンテクストを初期化せず続いて使用すること指示するインジケーター(drbEthHCContinue)を定義することができ、前記インジケーターを受信した端末はSDAP階層装置又はPDCP階層装置を再確立する時の前記インジケーターを考慮してイーサネットヘッダー圧縮プロトコル関連設定情報又はコンテクストを初期化せず、引き続いて使用するようにできる。したがって、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル再設定によるオーバーヘッドを減らすことができる。また、前記メッセージは新しいインジケーターを定義してイーサネットヘッダー圧縮プロトコル関連設定情報又はコンテクストの初期化を指示することもできる。また、前記RRCメッセージはSDAPプロトコル又はSDAPヘッダーを設定するかどうかを設定することができる。また、前記メッセージには各ベアラー別又はロジカルチャンネル別でどんな種類のイーサネットフレーム又はイーサネットヘッダーを用いるかを設定してイーサネットヘッダーにどんなフィールドが構成されているか又はイーサネットヘッダーの大きさが何のバイトであるか又はイーサネットヘッダーの各フィールドの大きさは何のビットであるか又はイーサネットヘッダーのフィールドはどんなに構成されるかなどを設定することができる。また、イーサネットフレームにパディングが追加された場合、送信端でパディングを除去して受信端でパディングを追加して実際無線リンクでパディングが送信されないようにする機能を用いるように設定するかどうかを指示することができる。
【0268】
また、前記メッセージにはユーザデータが処理されるDRBの設定情報が含まれ、端末は前記情報を適用してDRBを設定して基地局にメッセージを送信することができる(2e-45)。前記メッセージはRRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージであれば良い。端末とDRB設定を完了した基地局はMMEにINITIAL CONTEXT SETUP COMPLETEメッセージを送信することができ(2e-50)、これを受信したMMEはS-GWとS1ベアラーを設定するためにS1BEARER SETUPメッセージとS1BEARER SETUP RESPONSEメッセージを交換することができる(2e-55、2e-60)。S1ベアラーはS-GWと基地局の間に設定されるデータ送信用接続でDRBと1対1に対応されることができる。前記過程がいずれも完了されると、端末は基地局とS-GWを介してデータを送受信することができる(2e-65、2e-70)。このように一般的なデータ送信過程は大きくRRC接続設定、保安設定、DRB設定の3段階で構成されることができる。また、基地局は所定の理由で端末に設定をアップデートしたり追加したり変更するためにRRCConnectionReconfigurationメッセージを送信することができる(2e-75)。
【0269】
図2Fは、本開示の実施例によるイーサネット(EthHC、Ethernet Header Compression)ヘッダー圧縮方法を示す図面である。
【0270】
図2Fで上位階層データ(2f-05)はビデオ送信(Video Upload)、写真電送(Photo Upload)、ウェブ検索(Web Browser)、VoLTEのようなサービスに該当するデータに生成されることができる。応用階層(application layer)装置で生成されたデータはネットワークデータ送信階層に該当するTCP/IP又はUDPを介して処理されることができ、又はイーサネットプロトコルを介して処理されて各ヘッダー2f-10、2f-15、2f-20を(上位階層ヘッダー又はイーサネットヘッダー)構成してPDCP階層に伝達することができる。前記PDCP階層は上位階層からデータ(PDCP SDU)を受信すると、次のような手順を行うことができる。
【0271】
もし、
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってPDCP階層でヘッダー圧縮(ROHC)又はイーサネットヘッダー圧縮手順を用いるように設定すると、2f-21yのようにROHCでTCP/IPヘッダーを圧縮して2f-22のようにPDCP階層装置でイーサネットヘッダー2f-20に対してイーサネットヘッダー圧縮手順を行うことができる。そして、イーサネットヘッダーを圧縮するかどうかを指示するためのフィールド又はイーサネットヘッダーのどんなフィールドが圧縮(省略)されたか又は圧縮(省略)されなかったかを指示するためのフィールドを有する別途のEHC(Ethernet header compression、2f-40)ヘッダーを構成して圧縮されたヘッダーの前に構成することができる。もし、無欠性検証が設定される場合、PDCPヘッダー、EHCヘッダー、圧縮されたヘッダーとデータに対して無欠性保護(Integrity protection)を行なってEHCヘッダーと圧縮されたヘッダーとデータ又はEHCヘッダーを除いた圧縮されたヘッダーとデータに暗号化(ciphering)手順を行い、PDCPヘッダー2f-30を構成してPDCP PDUを構成することができる。前記PDCP階層装置はヘッダー圧縮/圧縮解除装置を含み、前記RRCメッセージで設定された通り各データに対してヘッダー圧縮を行うかどうかを判断することができ、前記ヘッダー圧縮/圧縮解除装置を用いることができる。送信端では送信PDCP階層装置でヘッダー圧縮装置を用いてイーサネットヘッダー又は上位階層ヘッダー(例えば、TCP/IPヘッダー)を圧縮を行い、受信端では受信PDCP階層装置でヘッダー圧縮解除装置を用いてイーサネットヘッダー又は上位階層ヘッダー(例えば、TCP/IPヘッダー)に対してヘッダー圧縮解除を行うことができる。
【0272】
前記で説明した
図2Fの手順は端末がアップリンクヘッダー圧縮する時だけではなくダウンリンクデータをヘッダー圧縮することにも適用することができる。また、前記アップリンクデータに対する説明はダウンリンクデータに対しても同様に適用されることができる。
【0273】
前記本発明で提案するイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮を行う方法は固定的な情報を指示するフィールドは省略し、変更された情報のみを指示してヘッダーの大きさを減らす方法である。したがって、初めには全体ヘッダー情報と圧縮のための設定情報(例えば、イーサネットプロトコルのためのトラフィック(又はサービス)別の識別子(タイプ)又はトラフィック(又はサービス)別のシリアル番号、圧縮率関連情報など)を含んで送信することができる。そして、初めに送信した全体情報対比変更されない情報に該当するフィールド(例えば、送信住所フィールド又は受信住所フィールド(MAC address)、又はプリアンブルフィールド又はSFD(start of Frame Delimiter)又はFCS(Frame CheckSum)又はイーサネットタイプフィールドなど)は省略し、若しくは送信せず変更された情報に該当するフィールドのみを含んでヘッダーを構成してヘッダーの大きさを減らすようにする。また他の方法で圧縮が可能なフィールドと圧縮が可能ではないフィールドを区分して圧縮が可能なフィールド値が初めに送信した完全なヘッダーのフィールド値と比べた時の変更されない場合、前記圧縮が可能なフィールドのみを圧縮(又は省略)して送信し、圧縮が可能ではないフィールドは圧縮(又は省略)せず常に送信することを特徴とすることができる。また、前記圧縮が可能なフィールド中に一つのフィールドでも以前に送信した完全なヘッダーのフィールド値と変更された値がある場合、さらに完全なヘッダーを送信することを特徴とすることができる。そして受信PDCP階層装置では完全なヘッダーを受信する度に送信PDCP階層装置に完全なヘッダーを良好に受信されたことを示すフィードバックを常に送信することを特徴とすることができる。
【0274】
図2Gは、本開示の実施例によるSDAPヘッダー又は階層装置が設定された時の提案するイーサネット(EthHC、Ethernet Header Compression)ヘッダー圧縮方法を示す図面である。
【0275】
図2Gで上位階層データ(2g-05)はビデオ送信、写真電送、ウェブ検索、VoLTEのようなサービスに該当するデータに生成されることができる。応用階層(application layer)装置で生成されたデータはネットワークデータ送信階層に該当するTCP/IP又はUDPを介して処理されることができ、又はイーサネットプロトコルを介して処理されてSDAP階層装置で処理されて各ヘッダー2g-10、2g-15、2g-20を(上位階層ヘッダー又はイーサネットヘッダー又はSDAPヘッダー)構成してPDCP階層に伝達することができる。前記PDCP階層は上位階層からデータ(PDCP SDU)を受信すると、次のような手順を行うことができる。
【0276】
もし、
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってPDCP階層でヘッダー圧縮(ROHC)又はイーサネットヘッダー圧縮手順を用いるように設定すると、2g-21のようにROHCでTCP/IPヘッダーを圧縮して2g-22のようにPDCP階層装置でSDAPヘッダーを除いてイーサネットヘッダー2g-23に対してイーサネットヘッダー圧縮手順を行うことができる。そして、イーサネットヘッダーを圧縮するかどうかを指示するためのフィールド又はイーサネットヘッダーのどんなフィールドが圧縮(省略)されたか又は圧縮(省略)されなかったかを指示するためのフィールドを有する別途のEHC(Ethernet header compression、2g-40)ヘッダーを構成して圧縮されたヘッダーの前に構成することができる。もし、無欠性検証が設定される場合、SDAPヘッダー、PDCPヘッダー、EHCヘッダー、圧縮されたヘッダーとデータに対して無欠性保護(Integrity protection)を行なってSDAPヘッダーを除いたEHCヘッダーと圧縮されたヘッダーとデータ又はSDAPヘッダーとEHCヘッダーを除いた圧縮されたヘッダーとデータに暗号化(ciphering)手順を行い、PDCPヘッダー2g-30を構成してPDCP PDUを構成することができる。前記PDCP階層装置はヘッダー圧縮/圧縮解除装置を含み、前記RRCメッセージで設定された通り各データに対してヘッダー圧縮を行うかどうかを判断することができ、前記ヘッダー圧縮/圧縮解除装置を用いることができる。送信端では送信PDCP階層装置でヘッダー圧縮装置を用いてイーサネットヘッダー又は上位階層ヘッダー(例えば、TCP/IPヘッダー)を圧縮を行い、受信端では受信PDCP階層装置でヘッダー圧縮解除装置を用いてイーサネットヘッダー又は上位階層ヘッダー(例えば、TCP/IPヘッダー)に対してヘッダー圧縮解除を行うことができる。
【0277】
前記で説明した
図2Gの手順は端末がアップリンクヘッダー圧縮する時だけではなくダウンリンクデータをヘッダー圧縮することにも適用することができる。また、前記アップリンクデータに対する説明はダウンリンクデータに対しても同様に適用されることができる。
【0278】
前記本発明で提案するイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮を行う方法は固定的な情報を指示するフィールドは省略し、変更された情報のみを指示してヘッダーの大きさを減らす方法である。したがって、初めには全体ヘッダー情報と圧縮のための設定情報(例えば、イーサネットプロトコルのためのトラフィック(又はサービス)別の識別子(タイプ)又はトラフィック(又はサービス)別のシリアル番号、圧縮率関連情報など)を含んで送信することができる。そして、初めに送信した全体情報対比変更されない情報に該当するフィールド(例えば、送信住所フィールド又は受信住所フィールド(MAC address)、又はプリアンブルフィールド又はSFD(start of Frame Delimiter)又はFCS(Frame CheckSum)又はイーサネットタイプフィールドなど)は省略して又は送信せず変更された情報に該当するフィールドのみを含んでヘッダーを構成してヘッダーの大きさを減らすようにする。また他の方法で圧縮が可能なフィールドと圧縮が可能ではないフィールドを区分して圧縮が可能なフィールド値が初めに送信した完全なヘッダーのフィールド値と比べた時の変更されない場合、前記圧縮が可能なフィールドのみを圧縮(又は省略)して送信し、圧縮が可能ではないフィールドは圧縮(又は省略)せず常に送信することを特徴とすることができる。また、前記圧縮が可能なフィールド中に一つのフィールドでも以前に送信した完全なヘッダーのフィールド値と変更された値がある場合、さらに完全なヘッダーを送信することを特徴とすることができる。そして、受信PDCP階層装置では完全なヘッダーを受信する度に送信PDCP階層装置に完全なヘッダーを良好に受信されたことを示すフィードバックを常に送信することを特徴とすることができる。
【0279】
図2Hは、本開示の実施例によるSDAPヘッダー又は階層装置が設定された時提案するまた他のイーサネット(EthHC、Ethernet Header Compression)ヘッダー圧縮方法を示す図面である。
【0280】
図2Hで上位階層データ2h-05はビデオ送信、写真電送、ウェブ検索、VoLTEのようなサービスに該当するデータに生成されることができる。応用階層(application layer)装置で生成されたデータはネットワークデータ送信階層に該当するTCP/IPあるいはUDPを介して処理されることができ、又はイーサネットプロトコルを介して処理されてSDAP階層装置で処理されて各ヘッダー2h-10、2h-15、2h-20を(上位階層ヘッダー又はイーサネットヘッダー又はSDAPヘッダー)構成してPDCP階層に伝達することができる。前記PDCP階層は上位階層からデータ(PDCP SDU)を受信すれば次のような手順を行うことができる。
【0281】
もし、
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってPDCP階層でヘッダー圧縮(ROHC)又はイーサネットヘッダー圧縮手順を用いるように設定すると、2h-21のようにROHCでTCP/IPヘッダーを圧縮して2h-22のようにPDCP階層装置でSDAPヘッダーとイーサネットヘッダー2h-23に対してイーサネットヘッダー圧縮手順を行うことができる。そして、SDAPヘッダーとイーサネットヘッダーを圧縮するかどうかを指示するためのフィールド又はSDAPヘッダー又はイーサネットヘッダーのどんなフィールドが圧縮(省略)されたか又は圧縮(省略)されなかったかを指示するためのフィールドを有する別途のEHC(Ethernet header compression、2h-40)ヘッダーを構成して圧縮されたヘッダーの前に構成することができる。もし、無欠性検証が設定されると、PDCPヘッダー、EHCヘッダー、圧縮されたヘッダー(圧縮されたSDAPヘッダー又は圧縮されたイーサネットヘッダー又は圧縮されたTCP/IPヘッダー)とデータに対して無欠性保護(Integrity protection)を行なってEHCヘッダーと圧縮されたヘッダー(圧縮されたSDAPヘッダー又は圧縮されたイーサネットヘッダー又は圧縮されたTCP/IP ヘッダー)とデータ又はEHCヘッダーを除いた圧縮されたヘッダー(圧縮されたSDAPヘッダー又は圧縮されたイーサネットヘッダー又は圧縮されたTCP/IP ヘッダー)とデータに暗号化(ciphering)手順を行い、PDCPヘッダー2h-30を構成してPDCP PDUを構成することができる。前記PDCP階層装置はヘッダー圧縮/圧縮解除装置を含み、前記RRCメッセージで設定された通り各データに対してヘッダー圧縮を行うかどうかを判断することができ、前記ヘッダー圧縮/圧縮解除装置を用いることができる。送信端では送信PDCP階層装置でヘッダー圧縮装置を用いてイーサネットヘッダー又は上位階層ヘッダー(例えば、TCP/IPヘッダー)の圧縮を行い、受信端では受信PDCP階層装置でヘッダー圧縮解除装置を用いてイーサネットヘッダー又は上位階層ヘッダー(例えば、TCP/IPヘッダー)に対してヘッダー圧縮解除を行うことができる。
【0282】
前記で説明した
図2Hの手順は端末がアップリンクヘッダー圧縮する時だけではなくダウンリンクデータをヘッダー圧縮することにも適用することができる。また、前記アップリンクデータに対する説明はダウンリンクデータに対しても同様に適用することができる。
【0283】
前記本発明で提案するイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮を行う方法は固定的な情報を指示するフィールドは省略し、変更された情報のみを指示してヘッダーの大きさを減らす方法である。したがって、初めには全体ヘッダー情報と圧縮のための設定情報(例えばイーサネットプロトコルのためのトラフィック(又はサービス)別の識別子(タイプ)又はトラフィック(又はサービス)別のシリアル番号、圧縮率関連情報など)を含んで送信することができる。そして、初めに送信した全体情報対比変更されない情報に該当するフィールド(例えば、送信住所フィールド又は受信住所フィールド(MAC address)、又はプリアンブルフィールド又はSFD(start of Frame Delimiter)又はFCS(Frame CheckSum)又はイーサネットタイプフィールドなど)は省略し、若しくは送信せず変更された情報に該当するフィールドのみを含んでヘッダーを構成してヘッダーの大きさを減らすようにする。また他の方法で圧縮が可能なフィールドと圧縮が可能ではないフィールドを区分して圧縮が可能なフィールド値が初めに送信した完全なヘッダーのフィールド値と比べた時の変更されない場合、前記圧縮が可能なフィールドのみを圧縮(又は省略)して送信し、圧縮が可能ではないフィールドは圧縮(又は省略)せず常に送信することを特徴とすることができる。また、前記圧縮が可能なフィールド中に一つのフィールドでも以前に送信した完全なヘッダーのフィールド値と変更された値がある場合、さらに完全なヘッダーを送信することを特徴とすることができる。そして、受信PDCP階層装置では完全なヘッダーを受信する度に送信PDCP階層装置に完全なヘッダーを良好に受信されたことを示すフィードバックを常に送信することを特徴とすることができる。
【0284】
前記のようなイーサネットヘッダー圧縮方法はイーサネットヘッダーだけではなくSDAPヘッダーにも同様に適用してSDAPヘッダーを圧縮することができるということを特徴とすることができる。なぜなら、SDAPヘッダー(アップリンク又はダウンリンク)に構成されるD/Cフィールド、QFIフィールド、RQIフィールド、RDIフィールドは普通固定値を持つ場合が多いためである。特にQFIフィールドは殆ど固定値を持ち、RQIフィールド又はRCIフィールドはQoSマッピングアップデートが必要な場合に基地局が指示するため、その場合を除けば使用しない。したがって、前記イーサネットヘッダーを圧縮する方法を前記SDAPヘッダーに適用してイーサネットヘッダーと共に圧縮することを特徴とすることができる。前記のようにSDAPヘッダーにも圧縮を適用するようになればSDAPヘッダーが暗号化されることを特徴とすることができ、LTEシステムとSDAPヘッダーが設定されることができるNRシステムに同一な圧縮方法を提供することによって具現の便宜を持つことができる。
【0285】
また、発明で提案したヘッダー圧縮アルゴリズムは上位階層から受信したPDCPユーザデータ(PDCP data PDU)にだけ適用をし、PDCP階層装置が生成したPDCP制御データ(PDCP control PDU)には適用しないことを特徴とすることができる。
【0286】
本発明の前記で提案したようにイーサネットヘッダー圧縮プロトコル2f-22でPDCP階層装置は上位階層装置からデータを受信すると、イーサネットヘッダーを確認し、イーサネットヘッダーを圧縮するプロトコルを用いてイーサネットヘッダーを圧縮し、圧縮したイーサネットヘッダーの前に新しいヘッダー2f-40を定義して用いることができる。前記で新しいヘッダー2f-40に対しては暗号化を行わないことを特徴とすることができる。なぜなら、端末具現で前記新しいヘッダー2f-40に暗号化を実行しなかい場合、PDCP階層装置で無欠性保護又は暗号化手順のようなデータ処理を実行した後のデータを下位階層装置へ伝達する時のSDAPヘッダーが設定される場合、SDAPヘッダー又はPDCPヘッダー又は前記新しいヘッダーを一度に全部連結することができるため、端末具現が容易にすることができるためである。
【0287】
また他の方法で前記新しいヘッダー2f-40に対しては暗号化を行うことを特徴とすることができる。
【0288】
なぜなら、前記新しいヘッダーはPDCP階層装置で生成したデータと見なしてデータと一緒にデータ処理を実行すると、データ処理手順が簡素化されることができるためである。
【0289】
本発明で提案したヘッダー圧縮方法を適用する場合、受信側で圧縮されたイーサネットヘッダーを圧縮解除するためにはどんなフィールドが圧縮されていないか、省略されているか、又は送信されたかを分からなければならない。したがって、送信側でイーサネットヘッダーを圧縮する時の新しいヘッダー(例えば、EHCヘッダー)を定義して圧縮されたイーサネットヘッダーの前部に付けて送信することができる。前記新しいEthHCヘッダーに新しい第1のフィールドを定義して前記イーサネットヘッダーの複数個のフィールドの中でどんなフィールドが圧縮されたか又は省略されたか、若しくは送信されなかったかを指示することができ、(例えば、コンテクスト識別子)、また他の方法で前記新しいフィールドはビットマップ形式で各ビットで特定フィールドが圧縮されたか(又は省略されたか、若しくは送信されなかったか)又は圧縮されなかったか(又は含まれたか、若しくは送信されたか)を指示することができる。また、前記第1のフィールドがイーサネットヘッダーでどんなフィールドが圧縮されたか(又は省略されたか)、ではなければ圧縮されなかったか(又は含まれたか)を指示することができるため、受信側では第1のフィールドを用いて受信した圧縮されたイーサネットヘッダーの大きさを計算することができる。すなわち、元々イーサネットヘッダー大きさで省略されたヘッダーフィールドの大きさを差引して分かる。
【0290】
また、前記第1のフィールドはイーサネットヘッダーのすべてのフィールドに対して圧縮有無(又は省略有無)を指示するためのマッピングを持つこともできるがイーサネットヘッダーのフィールドの中で圧縮が可能な(又は省略が可能な)フィールドに限定して圧縮有無(又は省略有無)を指示するためのマッピングを持つようにして新しいEthHCヘッダーのオーバーヘッドを減らすことができる。
【0291】
また、前記新しいEHCヘッダーには1ビットインジケーターを定義して前記インジケーターでイーサネットヘッダー(又はSDAPヘッダー)が圧縮がされたか又は圧縮が適用されなかったかを指示することができる。前記1ビットインジケーターというPDCPヘッダーで定義して用いられることもできる。
【0292】
また、前記EHCヘッダーは圧縮されたイーサネットヘッダーの大きさを正確に指示するようにするため(例えば、具現の便宜のため)第2のフィールドに圧縮されたイーサネットヘッダーの大きさ又は長さを指示することができる。また、イーサネットヘッダーの大きさが複数個の種類を持つことができる場合、第2のフィールドでどんな種類であるかタイプを指示することもできる。又は前記EHCヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮が行われたかどうかかを指示する新しい第3のフィールドを定義することもできる。
【0293】
また他の方法で前記EHCヘッダーに複数個のイーサネットヘッダー圧縮方法をそれぞれの指示する識別子を定義して用いることもできる。また、前記識別子はイーサネットヘッダータイプ(種類)又はQoS flow識別子を指示することもできる。なぜなら、互いに異なるヘッダー構造を持つ複数個の上位階層ヘッダー(例えば、多様な種類のイーサネットヘッダー)は互いに異なるフィールドで構成され、どんなフィールドを圧縮するかどうかに対する方法もそれに合わせて変わらなければならないためである。したがって、例えば、ヘッダー種類又はコンテンツを指示する第1の識別子は第1のイーサネットヘッダー圧縮方法を適用するように指示し、第2の識別子は第2のイーサネットヘッダー圧縮方法を適用するように指示することができる。したがって、複数個のデータストリーム又はQoS flowが一つのPDCP階層装置にマッピングされた場合、前記新しい識別子を適用して互いに異なるヘッダー圧縮方法を適用することができ、受信端でこれを区別して互いに異なる圧縮解除方法を行うようにできる。
【0294】
本発明でイーサネットヘッダー圧縮方法はイーサネットヘッダーだけではなく一般的な上位階層装置ヘッダーにも適用されることができ、前記ヘッダー圧縮方法を本発明で便宜上イーサネットヘッダー圧縮方法だと呼ぶ。
【0295】
また、前記でイーサネットヘッダーの類型によるイーサネットヘッダーフィールドの構成は
図2Eで説明したようにRRCメッセージでどんなイーサネットヘッダーの類型又はヘッダーフィールドで構成されているかをベアラー別設定することができる。例えば、各ベアラーの上位階層装置で設定されることができる上位階層ヘッダーの種類(例えば、イーサネットヘッダータイプ)に情報を設定し、前記各ヘッダー種類にマッピングされる識別子を設定してヘッダー圧縮又は圧縮解除方法に適用するようにできる。すなわち、前記新しいヘッダーにイーサネットヘッダーの種類を指示する識別子又はインジケーターを定義して用いることもできる。また前記新しいヘッダーに受信端でイーサネットヘッダー圧縮解除が成功するかどうかを行うようにチェックサムフィールドを含むことができる。又は送信PDCP階層装置の圧縮のためのバッファーと受信PDCP階層装置の圧縮解除のためのバッファーの初期化を指示するフィールドを定義して用いることもできる。前記新しいヘッダーに定義するフィールドはPDCPヘッダー又はSDAPヘッダーに定義して用いられることもできる。
【0296】
また前記新しいEHCヘッダーには受信端PDCP階層装置にとって成功的にデータを受信した場合、フィードバックリクエストを指示するフィールドを定義して用いることもできる。すなわち、受信端PDCP階層装置が完全なヘッダーを受信する度に常にフィードバックを送信するのではなく送信端PDCP階層装置が前記インジケーターでリクエストする時だけフィードバックを送信するようにしてオーバーヘッドを減らすこともできる。
【0297】
前記新しいEHCヘッダーを基盤でまた他のイーサネットヘッダー圧縮方法が活用されることができる。例えば、送信端でイーサネットヘッダーを圧縮する時に順に圧縮を行なって圧縮を行う時に以前に送信したイーサネットヘッダーのフィールドと比べてヘッダーフィールドの値が変更されない場合、圧縮(省略)して第1のフィールドをそれに合わせて設定し、もし、イーサネットヘッダーフィールド値が以前に送信したイーサネットヘッダーフィールド値と相違するばあい、圧縮せず(含んで)、それに合わせて第1のフィールドをそれによって設定してイーサネットヘッダー圧縮を完了することができる。前記手順はPDCPシリアル番号又はCOUNT値を基準で昇順で手順を決定することができ、以前イーサネットヘッダーはPDCPシリアル番号又はCOUNT値が1ほど小さい値を持つデータに該当するイーサネットヘッダーを指示することができる。受信端では圧縮されたイーサネットヘッダーを受信すると、前記第1のフィールドを確認してイーサネットヘッダーで圧縮(省略)されたフィールドは以前に受信したイーサネットヘッダーのフィールドと同一な値を持つため、それによって復元し、圧縮されない(含まれた)フィールドは新しくアップデートすることができる。送信端と受信端ではイーサネットヘッダーを圧縮するための別途のバッファーを持つことができ、イーサネットヘッダーを圧縮する度にバッファーをアップデートし、イーサネットヘッダーを圧縮解除する度にバッファーをアップデートすることができる。受信端は前記で圧縮されたイーサネットヘッダーを復元すると、新しいEthHCヘッダーを除去して上位階層に復元されたデータを伝達することができる。また、送信端は最も初めにイーサネットヘッダーを送信する時は全体イーサネットヘッダー情報を送信することができる。すなわち、最も初めには受信端が全体イーサネットヘッダー情報を把握するようにイーサネットヘッダー圧縮を実行せず、送信することができる。
【0298】
本発明の次では前記イーサネットヘッダー圧縮方法の具体的な実施例を提案する。
【0299】
図2Iは、本開示の実施例によるイーサネットヘッダー圧縮方法の具体的な第2-1実施例を説明した図面である。
【0300】
本発明の第2-1実施例でイーサネットヘッダーを圧縮する方法はイーサネットヘッダーにある複数個のヘッダーフィールド2i-31、2i-32、2i-33、2i-34、2i-35、2i-36、2i-37の中にフィールド値が変わらないか又は以前に送信したイーサネットヘッダー対比フィールド値が変わらなかったか又は送信する必要がないイーサネットヘッダーフィールド値を省略して必要なフィールド又は有効なフィールド又はフィールド値が変更されたフィールドだけ選択的に送信する方法である。したがって、イーサネットヘッダーに含まれている複数個のフィールドの中に例えば、第1のフィールド2i-31、第2のフィールド2i-32、第3のフィールド2i-33、第4のフィールド2i-34、第5のフィールド2i-35、第6のフィールド2i-36、第7のフィールド2i-37の中に第1のフィールド2i-31、第2のフィールド2i-32、第4のフィールド2i-34、第5のフィールド2i-35、第7のフィールド2i-37を省略することができる場合、又は送信する必要がなければ又は以前に送信したイーサネットヘッダーフィールド値と同一であれば第3のフィールド2i-33と第6のフィールド2i-36のみを送信する方法である。
【0301】
また、前記方法を適用して圧縮して受信端で圧縮解除を行うように新しいEHCヘッダーを別に構成することを提案する。本発明の第2-1実施例で前記新しいEHCヘッダーはビットマップ構造2i-11、2i-12を持つことができる。すなわち、前記ビットマップ構造は圧縮が適用されるヘッダー構造が持つフィールドの個数ほどのビットで構成されることができ、各ビットが対応されるヘッダーフィールドが圧縮されたかどうかを0又は1の値で指示することができる。また他の方法で前記ビットマップ構造は圧縮が適用されるヘッダー構造が持つフィールド中で圧縮が可能なフィールドの個数ほどのビットで構成されることができ、各ビットが対応されるヘッダーフィールドが圧縮されたかどうかを0又は1の値で指示することができる。
【0302】
例えば、
図2Iのように送信端のPDCP階層装置は上位階層装置からイーサネットフレーム2i-05を受信し、イーサネットヘッダー圧縮手順が設定された場合、初めて受信したイーサネットフレームのイーサネットヘッダーの各フィールド値を送信イーサネット圧縮のためのバッファー2i-15に記憶することができる。そして、前記第1のイーサネットフレームをイーサネットヘッダー圧縮なしに全体ヘッダーをそのまま送信することができる。そして、受信PDCP階層装置から前記全体ヘッダーを正常に受信したというフィードバックを受信すると、イーサネット圧縮手順の適用を開始することができる。前記で全体ヘッダーは複数個を送信することができる。例えば、受信PDCP階層装置から前記全体ヘッダーを正常に受信したというフィードバックを受けるまで複数個の全体ヘッダーとデータ(第1のデータと第2のデータ、及びその次のデータ)を送信することができる。
【0303】
前記でイーサネット圧縮手順が開始してその次のイーサネットフレームを受信すると、イーサネットヘッダーの各フィールド値を前記イーサネット圧縮のための送信バッファーに記憶されたフィールド値とそれぞれ比べて同一な値を持つフィールドがある場合、当該フィールドを省略し、省略したフィールドに該当する又はマッピングされるビットを1(又は0)で設定して前記フィールドが省略されたことを指示することができる。もし、前記第2のイーサネットフレームのイーサネットヘッダーの各フィールド値を前記イーサネット圧縮のための送信バッファーに記憶されたフィールド値とそれぞれ比べて他の値を持つフィールドがある場合、当該フィールドを省略せず、省略されないフィールドに該当する又はマッピングされるビットを0(又は1)で設定して前記フィールドが省略されなかったことを指示することができる。
【0304】
そして、無欠性保護が設定されている場合、無欠性保護を実行し、そして暗号化手順を実行し、前記新しいヘッダー2i-10を構成してPDCPヘッダーを構成して連結して下位階層装置へ伝達して送信することができる。
【0305】
前記新しいヘッダー2i-10はビットマップのように各ビットがイーサネットヘッダーのどんなフィールドがあるかどうか(圧縮されなかったかどうか)を指示するようにできる。
【0306】
前記新しいヘッダー2i-10で新しいフィールド(例えば、1ビットインジケーター)を定義してイーサネットヘッダー圧縮手順が行われたかどうかを指示することができる。前記1ビットインジケーターでイーサネットヘッダー圧縮が行われない場合を直ちに指示するようにして新しいヘッダー及び圧縮されない上位階層ヘッダーに対するプロセッシングを受信端で行われないようにできる。前記1ビットインジケーターはイーサネットヘッダー圧縮アルゴリズムが設定された場合、常に存在する新しいEHCヘッダーの最前部に位置するように定義し、受信端で圧縮するかどうかを直ちに確認するようにすることもできる。また、前記イーサネットヘッダー圧縮手順が行われたかどうかを指示する1ビットインジケーターをSDAPヘッダー又はPDCPヘッダーに定義して用いることができる。前記SDAPヘッダー又はPDCPヘッダーに前記1ビットインジケーターを定義する場合、イーサネットヘッダー圧縮手順が行わない場合、イーサネットヘッダー圧縮のための新しいヘッダー2i-10自体を省略することができるためオーバーヘッドを減らすことができる。また、前記ビットマップフィールドでいずれも0(又は1)である値に設定される場合を圧縮されなかった完全なヘッダーを指示する特別な値で定義して用いられることができ(2i-26)、又は送信PDCP階層装置の圧縮のためのバッファーと受信PDCP階層装置の圧縮解除のためのバッファーの初期化を指示することもできる。
【0307】
図2Iで受信端のPDCP階層装置又はSDAP階層装置は下位階層装置から圧縮されたイーサネットフレーム2i-25を受信し、イーサネットヘッダー圧縮手順が設定された場合、初めて受信した圧縮されなかった完全なヘッダーを有したイーサネットフレームのイーサネットヘッダーの各フィールド値を確認して受信イーサネット圧縮解除のためのバッファー2i-30に記憶することができる。そして、完全なヘッダー(例えば、SDAPヘッダー又はイーサネットヘッダー)を成功的に受信した場合、これに対するフィードバックを送信PDCP階層装置で送信してイーサネットヘッダー圧縮適用を開始するようにできる。前記第1のイーサネットフレームをイーサネットヘッダー圧縮解除なしに上位階層装置へ伝達することができる。そして、その次のイーサネットフレームを受信した時の復号化して新しいEHCヘッダーを確認してヘッダーが圧縮されたかどうかを確認し、もし圧縮されなかった場合、無欠性検証を行なって前記EHCヘッダーを除去して上位階層でデータを送信することができる。もし、前記新しいEHCヘッダーでイーサネットヘッダー(又はSDAPヘッダー)が圧縮されたということを指示すると、イーサネット圧縮のための新しいヘッダー2i-10のフィールド値を確認してどんなフィールドが省略(圧縮)されてどんなフィールドが省略(圧縮)されなかったか)を確認し、前記で省略(圧縮)されたと指示されたフィールドは受信端でイーサネット圧縮解除のための受信バッファー2i-30に記憶されたフィールド値で復元を行なって圧縮が行われる前のイーサネットヘッダーを復元することができる(圧縮解除を行うことができる)。そして、前記省略(圧縮)されなかったと指示されたフィールドに対する値は新しい又は変更された値から受信端で圧縮解除のための受信バッファーに前記新しい又は変更された値を前記フィールドによってフィールド値で記憶することができる。そして、復号化を行い、無欠性保護が設定される場合、無欠性検証を実行し、エラーがなければ前記復元されたイーサネットヘッダーと共にイーサネットフレームを構成して上位階層装置へ伝達することができる。
【0308】
前記で送信PDCP階層装置はイーサネットヘッダー圧縮方法を適用してから、もし、イーサネットヘッダーのフィールド値が変更された場合、圧縮されなかったということを前記新しいEHCヘッダーに指示して完全なヘッダーを送信して受信端のバッファーを初期化し、さらに完全なヘッダーの値で設定するようにできる。すると、受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全なヘッダーを受信すると、成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信することができる。本発明で受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全なヘッダーを受信する度に常に成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信することを特徴とすることができる。また、本発明で受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダーを受信する時は常に成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信するが圧縮されない上位階層ヘッダーを受信する時はフィードバックを送信しないことを特徴とし、受信したデータの上位階層圧縮するかどうかによって互いに異なる動作を行うことを特徴とすることができる。
【0309】
前記別途の新しいEHCヘッダーは固定された大きさ(例えば、1バイト又は2バイト)を持つことができる。
【0310】
また、前記実施例でイーサネットヘッダーの長さがフィールド(Length field)も前記で説明した方法を適用して圧縮及び圧縮解除を行うこともできる。また他の方法で前記イーサネットヘッダーの長さがフィールドに対しては常に圧縮を実行せず送信することもできる。
【0311】
また他の方法で前記イーサネットヘッダーの長さフィールドに対しては常に圧縮をして送信しないことを特徴とすることもでき、受信PDCP階層装置で前記長さフィールドを除いた残りフィールドを圧縮解除した後、長さフィールドの長さ(長さフィールドの長さは固定値であるため)を加えてPDCP階層装置がイーサネットフレームの長さを計算した後、イーサネットヘッダーの長さフィールドに前記長さ値を復元して追加する方法を用いることもできる。これにより、新しいEHCヘッダーに長さフィールドに対する指示を省略することができ、長さフィールド値がデータ別で異なっても送信PDCP階層装置では長さフィールドを常に省略(圧縮)して送信することができ、受信PDCP階層装置でその長さフィールド値を計算して前記のように誘導してイーサネットヘッダーの長さフィールド値を常に復元することができる。
【0312】
また、もしどんなベアラーに対してイーサネットヘッダー圧縮方法とROHC(例えば、TCP/IPヘッダー又はUDPヘッダーを圧縮する方法)方法が一緒に設定された場合、イーサネットヘッダーの長さフィールドに対しては常に圧縮をして長さフィールドを送信しないことを特徴とすると、受信PDCP階層装置は受信したデータ(例えば、DCP PDU又はPDCP DU)に対してROHC圧縮解除方法を先ず適用し、その次のイーサネットヘッダー圧縮解除方法を適用することを特徴とすることができる。なぜなら、受信端(例えば、受信PDCP階層装置)でイーサネットヘッダーの長さフィールドを復旧する時のROHCでヘッダー圧縮が適用されているデータの長さで前記長さフィールドを復旧すると、上位階層装置(例えば、イーサネット階層装置)で長さフィールドが過ち復旧されてデータが切り捨てられるかエラーが発生することができるためである。したがって、受信PDCP階層装置はイーサネットヘッダー圧縮方法とROHCヘッダー圧縮方法が一緒に設定された場合、先ずROHCヘッダー圧縮解除方法を適用して上位階層ヘッダーを圧縮解除し、前記イーサネット圧縮解除方法を適用してイーサネットヘッダーを圧縮解除することができる。そして、前記イーサネットヘッダー圧縮解除手順でイーサネットヘッダーの長さフィールド値を復旧する時の長さフィールドの大きさ(例えば、前記長さフィールドを除いた残りのフィールドを圧縮解除した後、長さフィールドの長さ(長さフィールドの長さが固定値として知られているため)又は圧縮解除されたイーサネットヘッダーの大きさ又はROHCヘッダー圧縮解除が適用されたデータ(例えば、上位階層データ又はイーサネットフレーム)の長さを考慮して長さフィールド値を誘導及び計算した後、イーサネットヘッダーの長さフィールドに前記長さ値(例えば、前記ROHCヘッダー圧縮解除が適用されて復元されたデータの長さ)を復元して追加する方法を用いることもできる。これにより、新しいEHCヘッダーに長さフィールドに対する指示を省略することができ、長さフィールド値がデータ別で異なっても送信PDCP階層装置では長さフィールドを常に省略(圧縮)して送信することができ、受信PDCP階層装置でその長さフィールド値を計算して前記のようにと誘導してイーサネットヘッダーの長さフィールド値を常に復元することができる。
【0313】
また前記新しいEHCヘッダーには受信端PDCP階層装置にとって成功的にデータを受信した場合、フィードバックリクエストを指示するフィールドを定義して用いることもできる。すなわち、受信端PDCP階層装置が完全なヘッダーを受信する度に常にフィードバックを送信するのではなく送信端PDCP階層装置が前記インジケーターでリクエストする時だけフィードバックを送信するようにしてオーバーヘッドを減らすこともできる。
【0314】
前記新しいEHCヘッダーにビットマップフィールドとともに複数個のイーサネットヘッダー圧縮方法をそれぞれの指示する識別子を定義して用いることもできる。また、前記識別子はイーサネットヘッダータイプ(種類)又はQoS flow 識別子を指示することもできる。なぜなら、互いに異なるヘッダー構造を持つ複数個の上位階層ヘッダー(例えば、多様な種類のイーサネットヘッダー)は互いに異なるフィールドから構成され、どんなフィールドを圧縮するかどうかに対する方法もそれに合わせて変わらなければならなく、上位階層ヘッダータイプのフィールドに対応するビットマップフィールドもそれに合わせて適用されなければならないためである。したがって、例えば、ヘッダー種類又はコンテンツを指示する第1の識別子は第1のビットマップフィールド又はビットマップマッピングを適用するように指示し、第2の識別子は第2のビットマップフィールド又はビットマップマッピングを適用するように指示することができる。したがって、複数個のデータストリーム又はQoS flowが一つのPDCP階層装置にマッピングされた場合、前記新しい識別子を適用して互いに異なるヘッダー圧縮方法を適用することができ、受信端でこれを区別して互いに異なる圧縮解除方法を行うことができる。この場合、互いに異なる上位階層ヘッダー構造を持つデータストリームに対して互いに異なるヘッダー圧縮及び圧縮解除方法を適用するために上位階層ヘッダーフィールド値を各上位階層ヘッダー構造別で独立的に送信PDCP階層装置のバッファー又は受信PDCP階層装置のバッファーに記憶することを特徴とすることができる。
【0315】
図2Jは、本発明で提案するイーサネットヘッダー圧縮方法の具体的な第2-2実施例を説明した図面である。
【0316】
本発明の第2-2実施例で一つのベアラー又は一つのPDCP階層装置に複数個のデータストリーム又はQoS flowがマッピングされる場合、互いに異なる上位階層装置のヘッダー構造を持つデータストリーム又はQoS flow別互いに異なるヘッダー圧縮及び圧縮解除方法を適用することができる方法を適用する。
【0317】
第2-2実施例では互いに異なる上位階層装置のヘッダー構造(例えば、イーサネットヘッダー構造又はSDAPヘッダー構造)別で固定された固有のヘッダー圧縮及び圧縮解除方法を適用することを特徴とすることができる。例えば、第1の上位階層ヘッダー構造2j-01で圧縮(省略)することができるフィールドと圧縮(省略)することができないフィールドを定義することができる。また、第2の上位階層ヘッダー構造2j-02で圧縮(省略)することができるフィールドと圧縮(省略)することができないフィールドを定義することができる。そして、新しいEHCヘッダーで前記互いに異なる上位階層ヘッダー構造を指示する識別子(CTIフィールド、Compressed Type Identifier、2j-03)を構成して受信PDCP階層装置にどんな上位階層装置ヘッダー構造がどんなに圧縮されたかを指示することができる。
【0318】
例えば、送信PDCP階層装置は上位階層から受信する第1の上位階層ヘッダー構造を持つデータの上位階層ヘッダーフィールド値を送信バッファー2j-15に記憶し、初めに送信する時圧縮を行わなかった完全なヘッダーを含むデータを送信し、前記完全なヘッダー情報を成功的に受信したというフィードバックを受信PDCP階層装置から受信すると、前記ヘッダー圧縮方法を適用することができる。すなわち、その次に受信したデータの上位階層ヘッダーフィールド値の中で圧縮することができるフィールドのフィールド値がいずれも送信バッファーに記憶されたフィールド値と同一であれば、前記圧縮することができるフィールドをいずれも圧縮して圧縮することができないフィールドはそのまま構成して新しいEHCヘッダーに前記第1の上位階層ヘッダー構造を指示する識別子と圧縮が行われたということを指示するインジケーター(Cフィールド、compression field、2j-04)を設定して送信することができる。
【0319】
受信PDCP階層装置は受信したデータの新しいEHCヘッダーで上位階層ヘッダーが圧縮されなかったということを指示すると、完全な上位階層ヘッダーと見なして(圧縮が可能なフィールドの中に一つ又は一つ以上のフィールドのフィールド値が変更された場合、送信PDCP階層装置は上位階層ヘッダーに対して圧縮を実行せず完全な上位階層ヘッダーを送信して受信PDCP階層装置のバッファーに記憶されたフィールド値が更新するように指示することができる。)前記受信した完全な上位階層ヘッダーのフィールド値で受信PDCP階層装置のバッファー2j-30に記憶されたフィールド値をアップデートし、成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信することができる。
【0320】
もし、受信PDCP階層装置は受信したデータの新しいEHCヘッダーで上位階層ヘッダーが圧縮されたということを指示すると、前記新しいEHCヘッダーに含まれた上位階層ヘッダーの種類を指示する識別子を確認して前記識別子が指示する上位階層ヘッダー構造で圧縮が可能になるように定義されたフィールドを受信バッファーに記憶されたフィールド値に基づいて復旧することができる。例えば、前記上位階層ヘッダーの種類を指示する識別子は第1の上位階層ヘッダー構造(第1の上位階層ヘッダー構造で圧縮及び圧縮解除することができるフィールド)を指示することもでき、第2の上位階層ヘッダー構造(第2の上位階層ヘッダー構造で圧縮及び圧縮解除することができるフィールド)を指示することができる。
【0321】
前記本発明の第2-2実施例で受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全なヘッダーを受信する度に常に成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信することを特徴とすることができる。また、本発明で受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダーを受信する時は常に成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信するが圧縮されない上位階層ヘッダーを受信する時はフィードバックを送信しないことを特徴とし、受信したデータの上位階層圧縮するかどうかによって互いに異なる動作を行うことを特徴とすることができる。
【0322】
また第2-2実施例は互いに異なる上位階層ヘッダー構造を持つデータストリームに対して互いに異なるヘッダー圧縮及び圧縮解除方法を適用するために上位階層ヘッダーフィールド値を各上位階層ヘッダー構造別で独立的に送信PDCP階層装置のバッファー又は受信PDCP階層装置のバッファーに記憶することを特徴とすることができる。
【0323】
前記新しいEHCヘッダーに複数個のイーサネットヘッダー圧縮方法をそれぞれの指示する識別子と圧縮を実行したか否かを指示するインジケーターフィールドを定義して用いることができる。また、前記識別子はイーサネットヘッダータイプ(種類)又はQoS flow識別子を指示することもできる。なぜなら、互いに異なるヘッダー構造を持つ複数個の上位階層ヘッダー(例えば、多様な種類のイーサネットヘッダー)は互いに異なるフィールドで構成され、どんなフィールドを圧縮するかどうかに対する方法もそれに合わせて異なるように適用されなければならないためである。したがって、例えば、ヘッダー種類又はコンテンツを指示する第1の識別子は第1のイーサネットヘッダー圧縮方法を適用するように指示し、第2の識別子は第2のイーサネットヘッダー圧縮方法を適用するように指示することができる。したがって、複数個のデータストリーム又はQoS flowが一つのPDCP階層装置にマッピングされた場合、前記新しい識別子を適用して互いに異なるヘッダー圧縮方法を適用することができるし受信端でこれを区別して互いに異なる圧縮解除方法を行うようにできる。
【0324】
前記送信PDCP階層装置は受信PDCP階層装置から前記全体ヘッダーを正常に受信したというフィードバックを受信すると、イーサネット圧縮手順の適用を開始することができる。前記で全体ヘッダーは複数個を送信することができる。例えば、受信PDCP階層装置から前記全体ヘッダーを正常に受信したというフィードバックを受けるまで複数個の全体ヘッダーとデータ(第1のデータと第2のデータ及び後続のデータ)を送信することができる。
【0325】
前記新しいヘッダー2g-10で新しいフィールド(例えば、1ビットインジケーター)を定義してイーサネットヘッダー圧縮手順が行われたかどうかを指示することができるが前記1ビットインジケーターでイーサネットヘッダー圧縮が行われない場合を直ちに指示するようにして新しいヘッダー及び圧縮されない上位階層ヘッダーに対するプロセッシングを受信端で行わないようにできる。前記1ビットインジケーターはイーサネットヘッダー圧縮アルゴリズムが設定された場合、常に存在する新しいEHCヘッダーの最前部に位置するように定義し、受信端で圧縮するかどうかを直ちに確認するようにすることもできる。また、前記イーサネットヘッダー圧縮手順が行なわれたかどうかを指示する1ビットインジケーターをSDAPヘッダー又はPDCPヘッダーに定義して用いることができる。前記SDAPヘッダー又はPDCPヘッダーに前記1ビットインジケーターを定義する場合、イーサネットヘッダー圧縮手順が行われない場合、イーサネットヘッダー圧縮のための新しいヘッダー(2g-10)自体を略することができるためオーバーヘッドを減らすことができる。また、前記ビットマップフィールドで皆0(又は1)である値で設定される場合を圧縮されなかった完全なヘッダーを指示する特別な値で定義して用いられることができ、又は送信PDCP階層装置の圧縮のためのバッファーと受信PDCP階層装置の圧縮解除のためのバッファーの初期化を指示することもできる。
【0326】
図2Gで受信端のPDCP階層装置又はSDAP階層装置は下位階層装置から圧縮されたイーサネットフレーム2g-25を受信し、イーサネットヘッダー圧縮手順が設定された場合、初めて受信した圧縮されない完全なヘッダーを有したイーサネットフレームのイーサネットヘッダーの各フィールド値を確認して受信イーサネット圧縮解除のためのバッファーに記憶することができる。そして、完全なヘッダー(例えば、SDAPヘッダー又はイーサネットヘッダー)を成功的に受信した場合、これに対するフィードバックを送信PDCP階層装置で送信してイーサネットヘッダー圧縮適用を開始するようにできる。前記第1のイーサネットフレームをイーサネットヘッダー圧縮解除無しに上位階層装置へ伝達することができる。そして、その次のイーサネットフレームを受信した時の復号化して新しいEHCヘッダーを確認してヘッダーが圧縮されたかどうかを確認し、もし圧縮されない場合、無欠性検証を行なって前記EHCヘッダーを除去して上位階層でデータを送信することができる。もし、前記新しいEHCヘッダーでイーサネットヘッダー(又はSDAPヘッダー)が圧縮されたということを指示すると、イーサネット圧縮のための新しいヘッダー2g-10のフィールド値を確認してどんなフィールドが省略(圧縮)されてどんなフィールドが省略(圧縮)されなかったか)を確認し、前記で省略(圧縮)されたと指示されたフィールドは受信端で圧縮解除のための受信バッファーに記憶されたフィールド値で復元を行なって圧縮が行われる前のイーサネットヘッダーを復元することができる(圧縮解除を行うことができる)。そして、前記省略(圧縮)されなかったと指示されたフィールドに対する値は新しい又は変更された値から受信端で圧縮解除のための受信バッファーに前記新しい又は変更された値を前記フィールドによってフィールド値で記憶することができる。そして、復号化を実行し、無欠性保護が設定されると、無欠性検証を実行し、エラーがなければ前記復元されたイーサネットヘッダーと共にイーサネットフレームを構成して上位階層装置へ伝達することができる。
【0327】
前記で送信PDCP階層装置はイーサネットヘッダー圧縮方法を適用してから、もしイーサネットヘッダーのフィールド値が変更された場合、圧縮されなかったということを前記新しいEHCヘッダーに指示して完全なヘッダーを送信して受信端のバッファーを初期化し、さらに完全なヘッダーの値で設定するようにできる。すると、受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全なヘッダーを受信すれば成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信することができる。本発明で受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全なヘッダーを受信する度に常に成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信することを特徴とすることができる。また、本発明で受信PDCP階層装置は圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダーを受信する時は常に成功的に受信したというフィードバックを送信PDCP階層装置で送信するが圧縮されない上位階層ヘッダーを受信する時はフィードバックを送信しないことを特徴とすることができ、受信したデータの上位階層圧縮するかどうかによって互いに異なる動作を行うことを特徴とすることができる。
【0328】
前記別途の新しいEHCヘッダーは固定された大きさ(例えば、1バイト又は2バイト)を持つことができる。
【0329】
また、前記実施例でイーサネットヘッダーの長さフィールド(Length field)も前記で説明した方法を適用して圧縮及び圧縮解除を行うこともできる。また他の方法で前記イーサネットヘッダーの長さフィールドに対しては常に圧縮を実行せず送信することもできる。
【0330】
また他の方法で前記イーサネットヘッダーの長さフィールドに対しては常に圧縮をして送信しないことを特徴とすることもでき、受信PDCP階層装置で前記長さフィールドを除いた残りフィールドを圧縮解除した後、長さフィールドの長さ(長さフィールドの長さは固定値と知られているため)を加えてPDCP階層装置がイーサネットフレームの長さを計算した後、イーサネットヘッダーの長さフィールドに前記長さ値を復元して追加する方法を用いることもできる。これにより、新しいEHCヘッダーに長さフィールドに対する指示を省略することができ、長さフィールド値がデータ別で異なっても送信PDCP階層装置では長さフィールドを常に省略(圧縮)して送信することができ、受信PDCP階層装置でその長さフィールド値を計算して前記のように誘導してイーサネットヘッダーの長さフィールド値を常に復元することができる。
【0331】
また、もし、どんなベアラーに対してイーサネットヘッダー圧縮方法とROHC(例えば、TCP/IPヘッダー又はUDPヘッダーを圧縮する方法)方法が共に設定された場合、イーサネットヘッダーの長さがフィールドに対しては常に圧縮をして長さフィールドを送信しないことを特徴とすると、受信PDCP階層装置は受信したデータ(例えば、PDCP PDU又はPDCP SDU)に対してROHC圧縮解除方法を先ず適用し、その次にイーサネットヘッダー圧縮解除方法を適用することを特徴とすることができる。なぜなら、受信端(例えば、受信PDCP階層装置)でイーサネットヘッダーの長さフィールドを復旧する時のROHCでヘッダー圧縮が適用されているデータの長さで前記長さフィールドを復旧すると、上位階層装置(例えば、イーサネット階層装置)で長さフィールドが過ち復旧されてデータが切り捨てられるかエラーが発生することができるためである。したがって、受信PDCP階層装置はイーサネットヘッダー圧縮方法とROHCヘッダー圧縮方法が共に設定された場合、先ずROHCヘッダー圧縮解除方法を適用して上位階層ヘッダーを圧縮解除し、前記イーサネット圧縮解除方法を適用してイーサネットヘッダーを圧縮解除できる。そして、前記イーサネットヘッダー圧縮解除手順でイーサネットヘッダーの長さフィールド値を復旧する時の長さフィールドの大きさ(例えば、前記長さフィールドを除いた残りのフィールドを圧縮解除した後、長さフィールドの長さ(長さフィールドの長さは固定値として知られているため)又は圧縮解除されたイーサネットヘッダーの大きさ又はROHCヘッダー圧縮解除が適用されたデータ(例えば、上位階層データ又はイーサネットフレーム)の長さを考慮して長さフィールド値を誘導及び計算した後、イーサネットヘッダーの長さフィールドに前記長さ値(例えば、前記ROHCヘッダー圧縮解除が適用されて復元されたデータの長さ)を復元して追加する方法を用いることもできる。これにより、新しいEHCヘッダーに長さフィールドに対する指示を省略することができ、長さフィールド値がデータ別で異なっても送信PDCP階層装置では長さフィールドを常に省略(圧縮)して送信することができ、受信PDCP階層装置でその長さフィールド値を計算して前記のように誘導してイーサネットヘッダーの長さフィールド値を常に復元することができる。
【0332】
また、前記新しいEHCヘッダーには受信端PDCP階層装置にとって成功的にデータを受信した場合、フィードバックリクエストを指示するフィールドを定義して用いることもできる。
すなわち、受信端PDCP階層装置が完全なヘッダーを受信する度に常にフィードバックを送信するのではなく送信端PDCP階層装置が前記インジケーターでリクエストする時だけフィードバックを送信するようにしてオーバーヘッドを減らすこともできる。
【0333】
本発明で提案するイーサネットヘッダー圧縮方法の具体的な第2-3の実施例は次のようである。
【0334】
本発明の第2-3実施例では第2-2実施例で提案したヘッダー圧縮及び圧縮解除方法を同様に適用することができる。しかし、基地局がRRCメッセージで一つのベアラー又は一つのPDCP階層装置には一つのデータストリーム又はQoS flowのみをマッピングさせる場合、互いに異なる上位階層装置のヘッダー構造を有するデータストリーム又はQoS flowを区別する必要がなくなる。すなわち、新しいEHCヘッダーに互いに異なる上位階層ヘッダー構造又は互いに異なる上位階層圧縮方法を指示する識別子が必要なくなる。なぜなら、一つの上位階層ヘッダー構造又はヘッダー圧縮方法が一つのPDCP階層装置に設定されるためである。
【0335】
したがって、本発明の第2-3の実施例では新しいEHCヘッダー又はPDCPヘッダーに上位階層ヘッダーが圧縮されたかどうかを指示するフィールドだけ定義して設定して前記第2-2実施例で提案した方法をそのまま適用して送信PDCP階層装置で上位階層装置ヘッダーに対して圧縮を実行し、受信PDCP階層装置で圧縮解除を行うことができる。
【0336】
本発明では前記で提案した上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)圧縮方法の実施例で用いられることができるフィードバックの具体的な構造を提案する。
【0337】
図2Kは、本発明の実施例による上位階層ヘッダー圧縮方法で用いられることができるフィードバックの構造に対する実施例を示す図面である。
【0338】
図2Kで第1のフィードバック構造2k-01で新しいPDU typeフィールド値を決定して新しいPDCP制御データ(PDCP control PDU)を定義することを提案する。前記新しいPDCP制御データは受信PDCP階層装置に上位階層圧縮及び圧縮解除方法(又はプロトコル)が設定された場合に、もし受信するデータの上位階層ヘッダーが圧縮されず完全な上位階層ヘッダーが受信される度に(又はフィードバックを送信PDCP階層装置が指示した場合)トリガーリングされて構成されて送信PDCP階層装置で送信されることを特徴とすることができる。前記新しいPDCP制御データは送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したかどうかをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。前記のようなフィードバックで送信PDCP階層装置は上位階層装置の圧縮方法適用時点を決定することができる。
【0339】
また、前記新しいPDCP制御データはイーサネット圧縮解除失敗が発生した場合(例えば、チェックサムエラーが発生した場合)送信端イーサネット圧縮プロトコルにフィードバックを伝達するように用いられることもできる。すなわち、前記新たに定義するPDCP制御データでイーサネット圧縮解除に失敗したこと(又はチェックサムエラーが発生したこと)を指示することができ、送信端イーサネットヘッダー圧縮のための送信バッファーの初期化を行わなければならないということを指示することもできる。
【0340】
図2Kで第2のフィードバック構造2k-02で新しいPDU typeフィールド値を決定して新しいPDCP制御データ(PDCP control PDU)を定義することを提案する。前記新しいPDCP制御データは受信PDCP階層装置に上位階層圧縮及び圧縮解除方法(又はプロトコル)が設定された場合に、もし受信するデータの上位階層ヘッダーが圧縮されず完全な上位階層ヘッダーが受信される度に(又はフィードバックを送信PDCP階層装置が指示した場合)トリガーリングされて構成されて送信PDCP階層装置で送信されることを特徴とすることができる。前記新しいPDCP制御データは送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。
【0341】
また、上位階層ヘッダーの種類又は上位階層ヘッダー圧縮方法の種類を指示する新しいフィールド(CTI)を定義して指示して前記新しいPDCP制御データでどんな上位階層ヘッダー又は上位階層ヘッダー圧縮方法に対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したかどうかをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が前記新しいCTIフィールドが指示する上位階層ヘッダー又は上位階層ヘッダー圧縮方法に対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。
【0342】
前記のようなフィードバックで送信PDCP階層装置は上位階層装置の圧縮方法適用時点を決定することができる。
【0343】
また、前記新しいPDCP制御データはイーサネット圧縮解除失敗が発生した場合(例えば、チェックサムエラーが発生した場合)送信端イーサネット圧縮プロトコルにフィードバックを伝達するように用いられることもできる。すなわち、前記新たに定義するPDCP制御データでどんな上位階層ヘッダー又は上位階層ヘッダー圧縮方法に対してイーサネット圧縮解除に失敗したこと(又はチェックサムエラーが発生したこと)を指示することができ、送信端イーサネットヘッダー圧縮のための送信バッファーの初期化を行わなければならないということを指示することもできる。
【0344】
図2Kで第3のフィードバック構造2k-03で新しいPDU typeフィールド値を決定して新しいPDCP制御データ(PDCP control PDU)を定義することを提案する。前記新しいPDCP制御データは受信PDCP階層装置に上位階層圧縮及び圧縮解除方法(又はプロトコル)が設定された場合に、もし受信するデータの上位階層ヘッダーが圧縮されず完全な上位階層ヘッダーが受信される度に(又はフィードバックを送信PDCP階層装置が指示した場合)トリガーリングされて構成されて送信PDCP階層装置で送信されることを特徴とすることができる。前記新しいPDCP制御データは送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。
【0345】
また、PDCPシリアル番号を指示する新しいフィールド(PDCP SN)を定義して指示して前記新しいPDCP制御データでどんなPDCPシリアル番号に対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したか、又は 受信されなかったことをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が前記新しいPDCPシリアル番号フィールドが指示するデータに対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。
【0346】
前記のようなフィードバックで送信PDCP階層装置は上位階層装置の圧縮方法適用時点を決定することができる。
【0347】
また、前記新しいPDCP制御データはイーサネット圧縮解除失敗が発生した場合(例えば、チェックサムエラーが発生した場合)送信端イーサネット圧縮プロトコルにフィードバックを伝達するように用いられることもできる。すなわち、前記新たに定義するPDCP制御データでどんなPDCPシリアル番号のデータに対してイーサネット圧縮解除に失敗したということ(又はチェックサムエラーが発生したということ)を指示することができ、送信端イーサネットヘッダー圧縮のための送信バッファーの初期化を行わなければならないということを指示することもできる。
【0348】
図2Kで第4のフィードバック構造2k-04で新しいPDU typeフィールド値を決めて新しいPDCP制御データ(PDCP control PDU)を定義することを提案する。前記新しいPDCP制御データは受信PDCP階層装置に上位階層圧縮及び圧縮解除方法(又はプロトコル)が設定された場合に、もし受信するデータの上位階層ヘッダーが圧縮されず完全な上位階層ヘッダーが受信される度に(又はフィードバックを送信PDCP階層装置が指示した場合)トリガーリングされて構成されて送信PDCP階層装置で送信されることを特徴とすることができる。前記新しいPDCP制御データは送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。
【0349】
また、COUNT値を指示する新しいフィールド(COUNT)を定義して指示して前記新しいPDCP制御データでどんなCOUNT値に対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことをインジケーターを定義して指示することができる。また他の方法で前記新しいPDCP制御データ自体が前記新しいCOUNT値フィールドが指示するデータに対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信したということを指示することもできる。
【0350】
前記のようなフィードバックで送信PDCP階層装置は上位階層装置の圧縮方法適用時点を決定することができる。
【0351】
また、前記新しいPDCP制御データはイーサネット圧縮解除失敗が発生した場合(例えば、チェックサムエラーが発生した場合)送信端イーサネット圧縮プロトコルにフィードバックを伝達するように用いられることもできる。すなわち、前記新たに定義するPDCP制御データでどんなCOUNT値のデータに対してイーサネット圧縮解除に失敗したこと(又はチェックサムエラーが発生したこと)を指示することができ、送信端イーサネットヘッダー圧縮のための送信バッファーの初期化を行わなければならないということを指示することもできる。
【0352】
図2Kで第5のフィードバック構造2k-05でPDCP制御データ(PDCP control PDU)中にPDCP状態報告(PDCP status report)をフィードバックで用いることを提案する。前記PDCP状態報告は受信PDCP階層装置に上位階層圧縮及び圧縮解除方法(又はプロトコル)が設定された場合に、もし受信するデータの上位階層ヘッダーが圧縮されず完全な上位階層ヘッダーが受信される度に(又はフィードバックを送信PDCP階層装置が指示した場合)トリガーリングされて構成されて送信PDCP階層装置で送信されることを特徴とすることができる。前記PDCP状態報告は送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことをインジケーターを定義して指示することができる。
【0353】
また、前記PDCP状態報告でどんなCOUNT値に対して送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことを指示することができる。すなわち、FMCフィールドは受信PDCP階層装置でまだ上位階層で伝達することができなかった第1のCOUNT値を指示し、その後のビットマップフィールドは間の第1のCOUNT値より大きいCOUNT値に対して1ビットずつマッピングをさせて0又は1の値を成功的に受信したかどうかを指示することができる。
【0354】
また、前記PDCP状態報告はイーサネット圧縮解除失敗が発生した場合(例えば、チェックサムエラーが発生した場合)送信端イーサネット圧縮プロトコルにフィードバックを伝達するように用いられることもできる。すなわち、前記新たに定義するPDCP制御データでどんなCOUNT値のデータに対してイーサネット圧縮解除に失敗したこと(又はチェックサムエラーが発生したこと)を指示することができ、送信端イーサネットヘッダー圧縮のための送信バッファーの初期化を行わなければならないということを指示することもできる。すなわち、FMCフィールドは受信PDCP階層装置でまだ上位階層で伝達することができなかった第1のCOUNT値を指示し、後続のビットマップフィールドは第1のCOUNT値より大きいCOUNT値に対して1ビットを用いて指示することができる。
【0355】
本発明で第6のフィードバック構造で受信PDCP階層装置が送信PDCP階層装置で送信するデータのPDCPヘッダー又は新しいEHCヘッダーに新しいフィールドを定義してフィードバックで用いることを提案する。前記PDCPヘッダー又はEHCヘッダーの新しいフィールドは受信PDCP階層装置に上位階層圧縮及び圧縮解除方法(又はプロトコル)が設定された場合に、もし受信するデータの上位階層ヘッダーが圧縮されず完全な上位階層ヘッダーが受信される度に(又はフィードバックを送信PDCP階層装置が指示した場合)設定されて送信PDCP階層装置で送信されることを特徴とすることができる。前記新しいフィールドは送信PDCP階層装置が圧縮せず送信した完全な上位階層ヘッダーを成功的に受信されたか、又は受信されなかったことを指示することができる。
【0356】
前記本発明で提案した第1のフィードバック構造又は第2のフィードバック構造又は第3のフィードバック構造又は第4のフィードバック構造又は第5のフィードバック構造又は第6のフィードバック構造を用いて受信端(例えば、受信PDCP階層装置)が送信端にヘッダー圧縮解除失敗が発生したことを指示するか又は受信端が完全なヘッダー(例えば、完全なイーサネットヘッダー)を有したデータ(例えば、イーサネットフレーム)を成功的に受信することができなかったということを指示した場合、送信端(例えば、送信PDCP階層装置)は完全なヘッダーを含むデータを受信端で送信することができる。
【0357】
前記本発明で送信端(例えば、送信PDCP階層装置)が送信する完全なヘッダーは圧縮されないイーサネットヘッダーフィールドとそのフィールドに該当する値、及びイーサネットヘッダーの圧縮のための設定情報、例えば、イーサネットヘッダー圧縮のための識別子又はフィールド圧縮のためのフィールドと識別子(又はインジケーター)の間のマッピング情報などを含むヘッダーを指示することができる。
【0358】
前記本発明で送信端(例えば、送信PDCP階層装置)がイーサネットヘッダー圧縮手順をより速やかに開始するようにするための方法として、送信PDCP階層装置は完全なヘッダーを有する複数個のデータを受信端で送信し、前記のようなフィードバックを受信端(例えば、受信PDCP階層装置)から受信しなくても送信PDCP階層装置はイーサネットヘッダー圧縮手順を次のデータに適用して開始して送信を行うこともできる。なぜなら、前記送信PDCP階層装置と接続されたRLC階層装置がAMモードで動作する場合に前記完全なヘッダーを持つデータは失われることがなく、RLC階層装置がUMモードで動作してもパケット重複技術が適用されて信頼度を高めることができるためである。前記で送信端が完全なヘッダーを有する複数個のデータを受信端で送信する時のいくつを送信するかはRRCメッセージに設定されることもでき、具現で適切に設定することもできる。
【0359】
本発明では本発明で提案した上位階層圧縮及び圧縮解除方法(イーサネットヘッダー圧縮方法)又はROHC(TCP/IP又はUDPなどの上位階層圧縮及び圧縮解除方法)が設定された時の送信PDCP階層装置の動作と受信PDCP階層装置の動作を提案する。
【0360】
本発明で提案する端末又は基地局の送信PDCP階層装置の動作は次の通りである。
【0361】
送信PDCP階層装置はデータをプロセッシングする時の次に送信したデータに割り当てるCOUNT値を維持する第1のCOUNT変数を用い、前記第1のCOUNT変数はTX_NEXTで命名されることができる。
【0362】
本発明で提案する送信PDCP階層装置の動作は次の通りである。
【0363】
-送信PDCP階層装置は上位階層からデータ(例えば、PDCP SDU)を受信すると、PDCPデータ廃棄タイマーを作動させて、タイマーが満了する場合、前記データを廃棄する。
【0364】
-そして、上位階層から受信したデータに対してTX_NEXTに該当するCOUNT値を割り当てる。前記TX_NEXTは初期値で0が設定されることができ、TX_NEXTは次に送信するデータ(PDCP SDU)に対するCOUNT値を維持する。
【0365】
-送信PDCP階層装置に対してヘッダー圧縮プロトコル(ROHC)が設定されている場合、前記データに対してヘッダー圧縮を行うことができる。
【0366】
-送信PDCP階層装置に対して上位階層ヘッダー圧縮プロトコル(イーサネットヘッダー圧縮方法、EthHC)が設定されている場合
【0367】
◇上位階層から受信した前記データがイーサネットヘッダー圧縮方法が設定されて初めて受信するデータである場合
【0368】
◇又は上位階層から受信した前記データのイーサネットヘッダーのフィールドの中で圧縮が可能なフィールドのフィールド値のうちの一つでも送信PDCP階層装置のバッファーに記憶されたフィールド値と異なる場合と(又は以前に送信したイーサネットヘッダーフィールド値と異なる場合)
【0369】
◇又は以前に送信した圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)を有するデータに対して成功的に受信されたというフィードバックが受信PDCP階層装置からまだ受信されない場合
【0370】
◆送信PDCP階層装置は受信PDCP階層装置から圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)に対して成功的に受信されたというフィードバックが受信されるまで前記イーサネットヘッダー圧縮を行わない。
【0371】
◇もし、以前に送信した圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)を有するデータに対して成功的に受信されたというフィードバックが受信PDCP階層装置から受信される場合
【0372】
◆送信PDCP階層装置は上位階層から受信したデータに対してイーサネットヘッダー圧縮方法を適用して圧縮を行うことができる。
【0373】
-送信PDCP階層装置に対して無欠性保護が設定されている場合、PDCPヘッダーを生成し、PDCPヘッダーと前記データに対して保安鍵と前記データに割り当てられたTX_NEXTのCOUNT値を用いて無欠性保護を行うことができる。
【0374】
-そして、前記データに対してボアンキと前記データに割り当てられたTX_NEXTのCOUNT値を用いて暗号化手順を行うことができる。そして、TX_NEXT変数のCOUNT値でPDCPシリアル番号長さほどの下位LSBをPDCPシリアル番号で設定する。
【0375】
-そして、TX_NEXT変数のCOUNT値を1位増加させて、下位階層で前記で処理されたデータをPDCPヘッダーと共に連結して下位階層で伝達することができる。
【0376】
本発明で提案する端末又は基地局の受信PDCP階層装置の動作は次の通りである。
【0377】
受信PDCP階層装置は基地局がRRCで設定したPDCPシリアル番号長さ(例えば、12ビット又は18ビット)を用い、受信するデータ(例えばPDCP PDU)のPDCPシリアル番号を確認し、受信ウィンドウを駆動することができる。前記で受信ウィンドウはPDCPシリアル番号空間の半分の大きさ(例えば、2^(PDCP SN長さ-1))で設定され、有効なデータを区別するために用いられることができる。すなわち、受信ウィンドウの外で受信されるデータは有効ではないデータで判断して廃棄することができる。前記受信ウィンドウの外でデータの到着する理由は下位階層装置でRLC階層装置の再送信又はMAC階層装置のHARQ再送信によってデータが非常に遅く到着する場合が発生するためである。また、受信PDCP階層装置は受信ウィンドウと共にPDCP再整列タイマー(t-Reordering)を駆動することができる。
【0378】
前記PDCP再整列タイマーは受信PDCP階層装置でPDCPシリアル番号を基準に、もしPDCPシリアル番号ギャップ(gap)が発生すると、トリガーリングされ、前記PDCP再整列タイマーが満了するまでPDCPシリアル番号ギャップに該当するデータが到着しなければPDCPシリアル番号又はCOUNT値の昇順でデータを上位階層装置へ伝達して受信ウィンドウを動かすようになる。したがって、前記PDCPシリアル番号ギャップに該当するデータが前記PDCP再整列タイマーが満了した後に到着するようになれば受信ウィンドウ内のデータではないので廃棄するようになる。
【0379】
前記で簡単に説明した前記受信PDCP階層装置の具体的な手順は次の通りである。
【0380】
本発明で提案する端末又は基地局の受信PDCP階層装置動作は次の通りである。
【0381】
受信PDCP階層装置は受信したデータをプロセッシングする時の3個のCOUNT変数を維持して管理することができる。前記受信PDCP階層装置は受信したデータをプロセッシングする時の次に受信すると予想されるデータ(例えば、PDCP SDU)のCOUNT値を維持する第2のCOUNT変数を用いることができ、前記第2のCOUNT変数はRX_NEXTに命名されることができる。そして、前記受信PDCP階層装置は受信したデータをプロセッシングする時の上位階層で伝達しない第1のデータ(例えば、PDCP SDU)のCOUNT値を維持する第3のCOUNT変数を用い、前記第3のCOUNT変数はRX_DELIVに命名されることができる。そして、前記受信PDCP階層装置は受信したデータをプロセッシングする時のPDCP再整列タイマー(t-Reordering)をトリガーリングするようにしたデータ(例えば、PDCP SDU)のCOUNT値を維持する第4のCOUNT変数を用い、前記第4のCOUNT変数はRX_REORDに命名されることができる。そして、前記受信PDCP階層装置は受信したデータをプロセッシングする時の現在受信したデータ(例えば、PDCP SDU)のCOUNT値を維持する第5のCOUNT変数を用い、前記第5のCOUNT変数はRCVD_COUNTに命名されることができる。前記でPDCP再整列タイマーは上位階層(RRC階層)で
図2EのようにRRCメッセージに設定されたタイマー値又は区間を用い、前記タイマーは失われたPDCP PDUを探知するために用いられ、一度に一つのタイマーだけ駆動されることができる。
【0382】
また、受信PDCP階層装置の動作で端末は次のような変数を定義して用いることができる。
【0383】
-HFN:ウィンドウ状態変数のHFN(Hyper Frame Number)部分を示す。
【0384】
-SN:ウィンドウ状態変数のシリアル番号(SN、シーケンス番号)部分を示す。
【0385】
-RCVD_SN:受信したPDCP PDUのヘッダーに含まれているPDCPシリアル番号
【0386】
-RCVD_HFN:受信PDCP階層装置が計算した受信PDCP PDUのHFN値
【0387】
本発明で提案する端末又は基地局の受信PDCP階層装置の動作は次の通りである。
【0388】
下位階層からPDCP PDUを受信した時の受信PDCP階層装置は受信したPDCP PDUのCOUNT値を次のように決定することができる。
【0389】
-もし、受信したRCVD_SNがRCVD_SN<=SN(RX_DELIV)-Window_Sizeの場合
【0390】
◇RCVD_HFN=HFN(RX_DELIV)+1にアップデートする。
【0391】
-その以外にもし、RCVD_SNがRCVD_SN>SN(RX_DELIV)+ Window_Sizeの場合
【0392】
◇RCVD_HFN=HFN(RX_DELIV)-1でアップデートする。
【0393】
-前記の場合ではなければ
【0394】
◇RCVD_HFN=HFN(RX_DELIV)でアップデートする。
【0395】
-RCVD_COUNTはRCVD_COUNT=[RCVD_HFN、RCVD_SN]と共に決定する。
【0396】
受信したPDCP PDUのCOUNT値を決定してからは受信PDCP階層装置は次のようにウィンドウ状態変数をアップデートしてPDCP PDUを処理することができる。
【0397】
-前記RCVD_COUNT値を用いて前記PDCP PDUに対して復号化を実行し、無欠性検証を行うことができる。
【0398】
◇もし、無欠性検証に失敗する場合
【0399】
◇上位階層に無欠性検証失敗を指示して前記受信したPDCPData PDU(PDCP PDUのデータ部分)を廃棄する。
【0400】
-もし、RCVD_COUNT<RX_DELIVであるか又はRCVD_COUNTの値を持つPDCP PDUが以前に受信された事がある場合(満了した又は期間が経た又はウィンドウの外にパケットの場合又は重複されたパケットの場合)
【0401】
◇前記受信したPDCP Data PDU(PDCP PDUのデータ部分)を廃棄する。
【0402】
もし、前記受信したPDCP PDUが廃棄されない場合、受信PDCP階層装置は次のように動作する。
【0403】
-前記で処理されたPDCP SDUを受信バッファーに記憶することができる。
【0404】
-もし、RCVD_COUNT>=RX_NEXTの場合
【0405】
◇RX_NEXTをRCVD_COUNT+1にアップデートする。
【0406】
-もし、非手順伝達インジケーター(outOfOrderDelivery)が設定される場合(非手順伝達動作を指示する場合)、
【0407】
◇前記PDCPSDUを上位階層で伝達することができる。
【0408】
-もし、RCVD_COUNTがRX_DELIVと同一の場合
【0409】
◇(イーサネットヘッダー圧縮プロトコル又はROHCが設定されたが)以前にヘッダー圧縮解除手順が適用されない場合(すなわち、上位階層ヘッダーに対してまだデータ処理されない場合)
【0410】
◆もし、イーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定され、イーサネットヘッダーが圧縮される場合(新しいEHCヘッダーのインジケーターを確認してイーサネットヘッダーが圧縮されたことを指示する場合)
【0411】
●前記データのイーサネットヘッダーに対して圧縮解除を行うことができる。
【0412】
◆そうではなくて、もしイーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定され、イーサネットヘッダーが圧縮されない場合(新しいEHCヘッダーのインジケーターを確認してイーサネットヘッダーが圧縮されなかったことを指示する場合)
【0413】
●前記データのイーサネットヘッダーを圧縮されないヘッダーと見なして圧縮
解除を行わない。
【0414】
●圧縮されないイーサネットヘッダーを成功的に受信したためこれを送信PDC階層装置に指示するためにフィードバックをトリガーリングして前記フィードバックを構成して送信PDCP階層装置で送信することができる。
【0415】
◆そうではなければ、もしイーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定されておらず、ROHCが設定された場合
【0416】
●前記データの上位階層ヘッダー(TCP/IP又はUDPヘッダーなど)に対して圧縮解除を行うことができる。
【0417】
◇前記にデータに対してCOUNT値順に上位階層に伝達することができる。
【0418】
◆COUNT=RX_DELIV値から開始して連続的なPDCP SDUをいずれも上位階層で伝達することができる。
【0419】
◇RX_DELIV値を現在RX_DELIVより大きいか同じのCOUNT値ながら上位階層で伝達しない第1のPDCPSDUの COUNT値でアップデートする。
【0420】
-もし、t-Reorderingタイマーが駆動され、RX_DELIV値がRX_REORDより大きいか同一の場合
【0421】
◇t-Reorderingタイマーを中止してリセットする。
【0422】
-もし、t-Reordering タイマーが駆動されていなく(前記条件で中止された場合も含んで)RX_DELIVがRX_NEXTより小さい場合、
【0423】
◇RX_REORD値をRX_NEXTでアップデートする。
【0424】
◇t-Reorderingタイマーを開始する。
【0425】
PDCP再整列タイマー(t-Reordering)が満了した時の受信PDCP階層装置は次のように動作する。
【0426】
-イーサネットヘッダー圧縮プロトコル又はROHCが設定されたが)以前にヘッダー圧縮解除手順が適用されない場合(すなわち、上位階層ヘッダーに対してまだデータ処理されない場合)
【0427】
◇もし、イーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定され、イーサネットヘッダーが圧縮される場合(新しいEHCヘッダーのインジケーターを確認してイーサネットヘッダーが圧縮されたということを指示する場合)
【0428】
◆前記データのイーサネットヘッダーに対して圧縮解除を行うことができる。
【0429】
◇そうではなく、もしイーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定され、イーサネットヘッダーが圧縮されない場合(新しいEHCヘッダーのインジケーターを確認してイーサネットヘッダーが圧縮されなかったということを指示すると)
【0430】
◆前記データのイーサネットヘッダーを圧縮されないヘッダーと見なして圧縮解除を行わない。
【0431】
◆圧縮されないイーサネットヘッダーを成功的に受信してからこれを送信PDC階層装置に指示するためにフィードバックをトリガーリングして前記フィードバックを構成して送信PDCP階層装置で送信することができる。
【0432】
◇そうではなければ、もしイーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定されなくROHCが設定される場合
【0433】
◆前記データの上位階層ヘッダー(TCP/IP又はUDPヘッダーなど)に対して圧縮解除を行うことができる。
【0434】
-前記でデータに対してCOUNT値の順に上位階層へ伝達することができる。
【0435】
◇RX_REORD値より小さいCOUNT値を有するすべてのPDCPSDUを伝達することができる。
【0436】
◇RX_REORD値から介して連続的なCOUNT値を有するすべてのPDCP SDUを伝達することができる。
【0437】
-RX_DELIV値をRX_REORDより大きいか同じのCOUNT値ながら上位階層へ伝達しない第1のPDCPSDUのCOUNT値にアップデートする。
【0438】
-もし、RX_DELIV値がRX_NEXT値より小さい場合
【0439】
◇RX_REORD値をRX_NEXT値にアップデートする。
【0440】
◇t-Reorderingタイマーを開始する。
【0441】
本発明の次ではSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化をどんなに行うかを提案する。
【0442】
図2lは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-1実施例を示す。
【0443】
前記第2-1実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信すれば(2l-05)SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2l-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2l-15、2l-20)。
【0444】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0445】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0446】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためらOHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0447】
前記送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個に生成したから上位階層から受信したSDAPヘッダーの前に構成することができる。
【0448】
前記効率的に暗号化する第2-1実施例では端末で既に圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対してだけ暗号化するように具現されているため具現の便宜のために新たに生成したEHCヘッダーとSDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーを暗号化しないことを特徴とすることができる(2l-25、2l-30)。また、端末具現で暗号化手順まですべて行った後の最後にPDCPヘッダー、EHCヘッダー、SDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。
【0449】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記新しいEHCヘッダーの前に構成して下位階層へ伝達することができる。
【0450】
前記効率的に暗号化する第2-1実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信すると、暗号化されないEHCヘッダーとSDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーを処理してイーサネット圧縮解除を行なって残りのROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0451】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0452】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0453】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0454】
図2Mは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-2実施例を示す。
【0455】
前記第2-2実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信すれば(2m-05)SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2m-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2m-15、2m-20)。
【0456】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0457】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0458】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0459】
前記送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個に生成したため上位階層から受信したSDAPヘッダーの前に構成することができる。
【0460】
前記効率的に暗号化する第2-2実施例では保安性を強化するために端末で圧縮されたイーサネットヘッダーと圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにして新たに生成したEHCヘッダーとSDAPヘッダーに対しては暗号化しないことを特徴とすることができる(2m-25、2m-30)。また、端末具現で暗号化手順まで実行を完了した後、最後にPDCPヘッダー、EHCヘッダー、SDAPヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。
【0461】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記新しいEHCヘッダーの前に構成して下位階層へ伝達することができる。
【0462】
前記効率的に暗号化する第2-2実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信すると、暗号化されないEHCヘッダーとSDAPヘッダーを処理して残り圧縮されたイーサネットヘッダーとROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除とROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0463】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0464】
他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0465】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0466】
また、もしどんなベアラーに対してイーサネットヘッダー圧縮方法とROHC(例えば、TCP/IPヘッダー又はUDPヘッダーを圧縮する方法)方法が一緒に設定された場合、イーサネットヘッダーの長さフィールドに対しては常に圧縮して長さフィールドを送信しないことを特徴とする場合、受信PDCP階層装置は受信したデータ(例えば、PDCP PDU又はPDCP SDU)に対してROHC圧縮解除方法を先ず適用し、その次にイーサネットヘッダー圧縮解除方法を適用することを特徴とすることができる。なぜなら、受信端(例えば、受信PDCP階層装置)でイーサネットヘッダーの長さフィールドを復旧する時のROHCでヘッダー圧縮が適用されているデータの長さで前記長さフィールドを復旧すると、上位階層装置(例えば、イーサネット階層装置)で長さフィールドが過ち復旧されてデータが切り捨てられるかエラーが発生することができるためである。したがって、受信PDCP階層装置はイーサネットヘッダー圧縮方法とROHCヘッダー圧縮方法が共に設定された場合、先ずROHCヘッダー圧縮解除方法を適用して上位階層ヘッダーを圧縮解除し、前記イーサネット圧縮解除方法を適用してイーサネットヘッダーを圧縮解除できる。そして、前記イーサネットヘッダー圧縮解除手順でイーサネットヘッダーの長さフィールド値を復旧する時の長さフィールドの大きさ(例えば、前記長さフィールドを除いた残りのフィールドを圧縮解除した後、長さフィールド(長さフィールドの長さは固定値として知られているため)又は圧縮解除されたイーサネットヘッダーの大きさ又はROHCヘッダー圧縮解除が適用されたデータ(例えば、上位階層データ又はイーサネットフレーム)の長さを考慮して長さフィールド値を誘導及び計算した後、イーサネットヘッダーの長さフィールドに前記長さ値(例えば、前記ROHCヘッダー圧縮解除が適用されて復元されたデータの長さ)を復元して追加する方法を用いることもできる。これにより、新しいEHCヘッダーに長さフィールドに対する指示を省略することができ、長さフィールド値がデータ別で異なっても送信PDCP階層装置では長さフィールドを常に省略(圧縮)して送信することができ、受信PDCP階層装置でその長さフィールド値を計算して前記のように誘導してイーサネットヘッダーの長さフィールド値を常に復元することができる。
【0467】
図2Nは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-3実施例を示す。
【0468】
前記第2-3実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信する場合(2n-05)、SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2n-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2n-15、2n-20)。
【0469】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0470】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0471】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0472】
前記送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個に生成したため上位階層から受信したSDAPヘッダーの前に構成することができる。
【0473】
前記効率的に暗号化する第2-3実施例では保安性を強化するために、そしてPDCP階層装置で処理したデータに対しては暗号化を行うことができるという原理を適用して送信PDCP階層装置と受信PDCP階層装置の間の保安性を強化するために端末で新たに生成したEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーと圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにしてSDAPヘッダーに対しては暗号化しないことを特徴とすることができる(2n-25、2n-30)。
【0474】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記新しいEHCヘッダーの前に構成して下位階層へ伝達することができる。
【0475】
前記効率的に暗号化する第2-3実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信すると、暗号化されないSDAPヘッダーを処理して残りのEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーとROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除とROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0476】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0477】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0478】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0479】
図2Oは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-4実施例を示す。
【0480】
前記第2-4実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信する場合(2o-05)、SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2o-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2o-15、2o-20)。
【0481】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0482】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0483】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0484】
前記送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個に生成したため上位階層から受信したSDAPヘッダーの前に構成することができる。
【0485】
前記効率的に暗号化する第2-4実施例では保安性を強化するために端末でSDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーと圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにして新たに生成したEHCヘッダーに対しては暗号化しないことを特徴とすることができる(2o-25、2o-30)。また、端末具現で暗号化手順まで実行を完了した後の最後にPDCPヘッダーとEHCヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。
【0486】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記新しいEHCヘッダーの前に構成して下位階層へ伝達することができる。
【0487】
前記効率的に暗号化する第2-4実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信する場合、暗号化されないEHCヘッダーを処理して残りのSDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーとROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除とROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0488】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0489】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0490】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0491】
図2Pは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-5実施例を示す。
【0492】
前記第2-5実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信する場合(2p-05)、SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2p-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2p-15、2p-20)。
【0493】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0494】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0495】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0496】
前記送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個に生成したため上位階層から受信したSDAPヘッダーの前に構成することができる。
【0497】
前記効率的に暗号化する第2-5実施例では保安性を強化するために端末で新たに生成したEHCヘッダーとSDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーと圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにすることを特徴とすることができる(2p-25、2p-30)。
【0498】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記新しいEHCヘッダーの前に構成して下位階層へ伝達することができる。
【0499】
前記効率的に暗号化する第2-5実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信すると、暗号化されないPDCPヘッダーを処理して残りのEHCヘッダーとSDAPヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーとROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除とROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0500】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0501】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0502】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0503】
図2Qは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-6実施例を示す。
【0504】
前記第2-6実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信すれば(2q-05)SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2q-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2q-15、2q-20)。
【0505】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0506】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0507】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0508】
前記送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個に生成したため上位階層から受信したSDAPヘッダーの前に構成することができる。
【0509】
前記効率的に暗号化する第2-6実施例では圧縮率を高めるために端末でイーサネットヘッダーだけではなくSDAPヘッダーにもイーサネットヘッダー圧縮手順を適用して圧縮することを特徴とすることができる。また、EHCヘッダーと圧縮されたSDAP/イーサネットヘッダーに対しては暗号化を適用しないし圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにすることを特徴とすることができる(2q-25、2q-30)。また、端末具現で暗号化手順まで実行を完了した後、最後にPDCPヘッダーとEHCヘッダーと圧縮されたSDAP/イーサネットヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。また、既存の端末はROHC圧縮ヘッダーとデータに対してだけ暗号化をするように具現されたため具現複雑度を低めることができる。
【0510】
そして前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記新しいEHCヘッダーの前に構成して下位階層へ伝達することができる。
【0511】
前記効率的に暗号化する第2-6実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信する場合、暗号化されないEHCヘッダーを処理して圧縮されたSDAP/イーサネットヘッダーを圧縮解除して残りのROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除とROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0512】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0513】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0514】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0515】
図2Rは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-7実施例を示す。
【0516】
前記第2-7実施例では前記第2-6実施例の暗号化方法を適用するが、保安性を強化するために圧縮されたSDAP/イーサネットヘッダーも暗号化及び復号化することを特徴とすることができる。
【0517】
図2Sは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-8実施例を示す。
【0518】
前記第2-8実施例では前記第2-6実施例の暗号化方法を適用するが、保安性を強化するために圧縮されたSDAP/イーサネットヘッダーとEHCヘッダーも暗号化及び復号化することを特徴とすることができる。
【0519】
図2Tは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-9実施例を示す。
【0520】
前記第2-9実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信する場合(2t-05)、SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2t-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2t-15、2t-20)。
【0521】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0522】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0523】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0524】
前記発明で送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個で生成したがPDCP階層装置でイーサネット圧縮手順によって生成されたデータ期のためPDCPデータ(PDCP SDU)の一部分で考慮してSDAPヘッダーの後に位置するようにすることを特徴とすることができる。
【0525】
前記効率的に暗号化する第2-9実施例では端末で圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対してだけ暗号化を行うようにしてSDAPヘッダーと新たに生成したEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーに対しては暗号化しないことを特徴とすることができる(2t-25、2t-30)。また、端末具現で暗号化手順まで実行を完了した後、最後にPDCPヘッダーとSDAPヘッダーとEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。
【0526】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記SDAPヘッダーの前に構成して下位階層で伝達することができる。
【0527】
前記効率的に暗号化する第2-9実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信する場合、暗号化されないSDAPヘッダーと新たに生成したEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーを処理してイーサネットヘッダー圧縮解除手順を行なって残りのROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0528】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0529】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0530】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0531】
図2Uは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-10実施例を示す。
【0532】
前記第2-10実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信する場合(2u-05)、SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2u-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2u-15、2u-20)。
【0533】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0534】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0535】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0536】
前記発明で送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個で生成したがPDCP階層装置でイーサネット圧縮手順によって生成されたデータ期のためPDCPデータ(PDCP SDU)の一部分で考慮してSDAPヘッダーの後に位置するようにすることを特徴とすることができる。
【0537】
前記効率的に暗号化する第2-10実施例では保安性強化のために端末で圧縮されたイーサネットヘッダーと圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにしてSDAPヘッダーと新たに生成したEHCヘッダーに対しては暗号化しないことを特徴とすることができる(2u-25、2u-30)。また、端末具現で暗号化手順まで実行を完了した後の最後にPDCPヘッダーとSDAPヘッダーとEHCヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。
【0538】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記SDAPヘッダーの前に構成して下位階層で伝達することができる。
【0539】
前記効率的に暗号化する第2-10実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信する場合、暗号化されないSDAPヘッダーと新たに生成したEHCヘッダーを処理して残り圧縮されたイーサネットヘッダーとROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除又はROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0540】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0541】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0542】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0543】
図2Vは、本発明の実施例によるSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定され、イーサネットヘッダー圧縮プロトコル(又は方法)が設定され、ROHCプロトコルが設定された場合にPDCP階層装置で暗号化及び復号化を効率的に行う第2-11実施例を示す。
【0544】
前記第2-11実施例で送信SDAP階層装置は上位階層からイーサネットフレームを受信する場合(2v-05)、SDAPヘッダーを構成して下位送信PDCP階層装置へ伝達することができる(2v-10)。そして、前記送信PDCP階層装置はSDAPヘッダーを除いて上位階層装置のイーサネットヘッダーにイーサネットヘッダー圧縮手順を行なって別途の新しいEHCヘッダーを生成することができる。そして、上位階層装置のTCP/IP又はUDPなどのような上位階層装置ヘッダーにROHCプロトコルでヘッダー圧縮を行うことができる(2v-15、2v-20)。
【0545】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮を行なってROHC圧縮を行うことができる。
【0546】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮手順とROHCヘッダー圧縮手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0547】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮を後で行うこともできる。
【0548】
前記発明で送信PDCP階層装置はEHCヘッダーをPDCP階層装置で別個で生成したがPDCP階層装置でイーサネット圧縮手順によって生成されたデータ期のためPDCPデータ(PDCP SDU)の一部分で考慮してSDAPヘッダーの後に位置するようにすることを特徴とすることができる。
【0549】
前記効率的に暗号化する第2-11実施例では保安性強化のために端末で新たに生成したEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーと圧縮されたROHC圧縮ヘッダーとデータに対して暗号化を行うようにしてSDAPヘッダーに対してだけ暗号化しないことを特徴とすることができる(2v-25、2v-30)。また、端末具現で暗号化手順まで実行を完了した後の最後にPDCPヘッダーとSDAPヘッダーを一括して前記暗号されたデータの最前部に構成するように具現して具現複雑度を低めることもできる。
【0550】
そして、前記暗号化手順を完了してPDCPヘッダーを生成して前記SDAPヘッダーの前に構成して下位階層で伝達することができる。
【0551】
前記効率的に暗号化する第2-11実施例で受信PDCP階層装置は下位階層装置からデータを受信する場合、暗号化されないSDAPヘッダーを処理して残り新たに生成したEHCヘッダーと圧縮されたイーサネットヘッダーとROHC圧縮ヘッダーとデータに対して復号化を行なってイーサネット圧縮解除又はROHC圧縮解除手順を行うことができる。
【0552】
具現の便宜のために前方に位置しているイーサネットヘッダーから圧縮解除を行なってROHC圧縮解除を行うことができる。
【0553】
また他の方法で互いに異なる上位階層ヘッダーに別途の圧縮解除方法を適用するため端末のデータ処理を加速化するためにイーサネットヘッダー圧縮解除手順とROHCヘッダー圧縮解除手順に対して並列処理(parallel processing)で行うこともできる。
【0554】
また他の方法でROHCプロトコルは既に具現されているアルゴリズムで、PDCPデータ処理手順の一部分で既に具現されているためROHC圧縮解除を先ず行なってイーサネットヘッダー圧縮解除を後で行うこともできる。そして、もし受信PDCP階層装置がイーサネットヘッダーフィールドの長さフィールド(Length field)に対してイーサネットフレーム大きさを計算して誘導して前記長さフィールド値を復旧しようとすると、全体イーサネットフレーム大きさを正確に計算するために、先ずROHC圧縮解除を実行する。したがって、ROHC圧縮解除手順を先ず行なった後、イーサネット圧縮解除手順を行わなければならない。
【0555】
前記本発明の実施例でSDAPヘッダーを暗号化しない場合、基地局がCU-DUスプリット構造で具現してDUでRLC階層装置だけ具現する場合、SDAPヘッダーが暗号化されていると、DUでSDAPヘッダーのQoSを確認することができないためDUでQoSをスケジューリングに容易に活用するためにSDAPヘッダーを暗号化しないこともある。
【0556】
前記本発明でSDAP階層装置又はSDAPヘッダーが設定されない場合は前記本発明の実施例でSDAPヘッダーを除いて同様に前記実施例の方法を適用することができる。
【0557】
また、前記本発明でROHCプロトコルが設定されない場合は前記本発明の実施例でROHCヘッダー圧縮手順を除いて同様に前記実施例の方法を適用することができる。
【0558】
前記本発明で提案した実施例は単純にイーサネットヘッダーにだけ適用されるのではなくPDCP階層装置の上位に設定されることができる他の上位階層装置のヘッダーにも同一な原理で適用されることができる。したがって、本発明はイーサネットヘッダーに限ったイーサネットヘッダー圧縮方法を提案したのではなくイーサネットヘッダーは一つの実施例を説明したことであり、PDCP階層装置の上位階層装置(他の応用階層装置)のヘッダーにも適用されることができる上位階層ヘッダーの圧縮及び圧縮解除方法を提案したことである。
【0559】
本発明の次には
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そしてイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、送信PDCP階層装置が上位階層装置(例えば、SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信した場合、SDAP制御データを効率的に処理する方法を提案する。
【0560】
本発明でSDAP制御データはアップリンクSDAPヘッダーと同一な構造を持つことができる。前記SDAP制御データ構造はQFI(QoS Flow ID)を指示するフィールドで前記QFIフィールド値に該当するデータフローが終了されるか、又は最後であることを指示するSDAP制御データであり、最後のインジケーター制御データ(End Marker Control PDU)とも呼ぶことができる。
【0561】
本発明の次には
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そして、イーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、送信PDCP階層装置が上位階層装置(例えば、SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信した場合、SDAP制御データを効率的に処理する方法を提案する。
【0562】
本発明でRRCメッセージでSDAP階層装置が設定又はSDAPヘッダーが設定された場合にイーサネットヘッダー圧縮方法を効率的に行なってSDAP制御データを処理する第2-12実施例を次のように提案する。
【0563】
前記第2-12実施例ではイーサネットヘッダー圧縮方法をSDAP制御データに適用しないことを特徴とし、SDAP制御データは暗号化せず、EHCヘッダーも暗号化しないことを特徴とし、前記のような特徴によってSDAP制御データの情報を送信端又は受信端で復号化手順必要無しにSDAPヘッダーのQoS情報を活用することができるという利点を持つことができる。また、受信PDCP階層装置はEHCヘッダーが暗号化されなかったためEHCヘッダーの1ビットインジケーターを介して前記SDAP制御データが圧縮されなかったことを確認することができ、SDAP制御データは暗号化されないため復号化手順を適用せず、速やかにSDAP制御データを処理することができるという利点を持つことができる。例えば、基地局の場合、スケジューリングに前記QoS情報を用いることができ、また、端末具現でもSDAP制御データを受信する度に復号化手順を実行せず、無欠性保護は設定された場合に実行し、直ちにEHCヘッダーとPDCPヘッダーを生成して連結して下位階層へ伝達することができるため速いデータ処理のための端末具現にも容易である。また、本発明の前記第2-12実施例ではEHCヘッダーがSDAP制御データの前に位置するようにしてPDCP PDUの構造がPDCPヘッダー、EHCヘッダー、SDAP制御データ順序でデータを構成することを特徴とすることができ、EHCヘッダーはPDCP階層装置で生成されるため論理的に上位階層装置であるSDAP階層装置で生成されたSDAP制御データより前に位置することが端末具現に効率的であることができる。したがって、第2-12実施例ではEHCヘッダーをSDAP制御データの前に位置するようにしてEHCヘッダーとSDAP制御データを連結させる構造を持つことを特徴とすることができる。
【0564】
具体的に、RRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そしてイーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、上位階層(SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信すると、送信PDCP階層装置は上位SDAP階層装置から受信したSDAP制御データにイーサネットヘッダー圧縮手順を実行しない。そして、チェックサムフィールドを計算してEHC適用するかどうかを設定してEHCヘッダーを生成してSDAP制御データの前に付着することができる(1s-15)。そして、無欠性保護が設定されている場合、無欠性保護(Integrity protection)を暗号化手順実行の前に前記PDCPヘッダーとEHCヘッダーとSDAP制御データに対して無欠性保護を適用してから前記EHCヘッダーとSDAP制御データには暗号化を行わないことを特徴とすることができる。そして、前記データの最前部PDCPヘッダーを構成して連結して下位階層装置へ伝達することができる。
【0565】
本発明でRRCメッセージでSDAP階層装置が設定又はSDAPヘッダーが設定された場合にイーサネットヘッダー圧縮方法を効率的に行なってSDAP制御データを処理する第2-13実施例を次のように提案する。
【0566】
前記第2-13実施例ではイーサネットヘッダー圧縮方法をSDAP制御データに適用しないことを特徴とし、SDAP制御データは暗号化せず、EHCヘッダーも暗号化しないことを特徴とし、前記のような特徴によってSDAP制御データの情報を送信端又は受信端で復号化手順必要無しにSDAPヘッダーのQoS情報を活用することができるという利点を持つことができる。また、受信PDCP階層装置はEHCヘッダーが暗号化されなかったためEHCヘッダーの1ビットインジケーターを介して前記SDAP制御データが圧縮されなかったことを確認することができ、SDAP制御データは暗号化されないため復号化手順を適用せず、速やかにSDAP制御データを処理することができるという利点を持つことができる。例えば、基地局の場合、スケジューリングに前記QoS情報を用いることができ、また、端末具現でもSDAP制御データを受信する度に復号化手順を実行せず、無欠性保護は設定された場合に実行し、直ちにEHCヘッダーとPDCPヘッダーを生成して連結して下位階層へ伝達することができるため速いデータ処理のための端末具現にも容易である。また、本発明の前記第2-13実施例ではEHCヘッダーがSDAP制御データの後に位置するようにしてPDCP PDUの構造がPDCPヘッダー、SDAP制御データ、EHCヘッダー順序でデータを構成することを特徴とすることができ、EHC手順がPDCP階層装置のプロセッシング手順で最初であるためEHCヘッダー生成を先ず行い、上位階層から受信したSDAP制御データをEHCヘッダーの前に置かれ、端末具現が容易になることができる。したがって、第2-13実施例ではSDAP制御データをEHCヘッダーの前に位置するようにしてSDAP制御データとEHCヘッダーを連結させる構造を持つことを特徴とすることができる。
【0567】
具体的に、
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そして、イーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、上位階層(SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信すると、送信PDCP階層装置は上位SDAP階層装置から受信したSDAP制御データにイーサネットヘッダー圧縮手順を行わない。そして、チェックサムフィールドを計算してEHC適用するかどうかを設定してEHCヘッダーを生成してSDAP制御データの後に付着することができる。そして、無欠性保護が設定されている場合、無欠性保護(Integrity protection)を暗号化手順実行の前に前記PDCPヘッダーとSDAP制御データとEHCヘッダーに対して無欠性保護を適用してから前記SDAP制御データとEHCヘッダーには暗号化を行わないことを特徴とすることができる。そして、前記データの最前部PDCPヘッダーを構成して連結して下位階層装置へ伝達することができる。
【0568】
本発明でRRCメッセージでSDAP階層装置が設定又はSDAPヘッダーが設定された場合にイーサネットヘッダー圧縮方法を効率的に行なってSDAP制御データを処理する第2-14実施例を次のように提案する。
【0569】
前記第2-14実施例ではイーサネットヘッダー圧縮方法をSDAP制御データに適用しないことを特徴として、SDAP制御データは暗号化せず、EHCヘッダーは暗号化することを特徴として、前記のような特徴によってSDAP制御データの情報を送信端又は受信端で復号化手順必要無しにSDAPヘッダーのQoS情報を活用することができるという利点を持つことができる。また、受信PDCP階層装置はEHCヘッダーが暗号化になったため攻撃によるデータを復号化失敗で区分することができ、保安性を強化されることができる。前記EHCヘッダーを復号化した後にEHCヘッダーの1ビットインジケーターを介して前記SDP制御データが圧縮されなかったことを確認することができ、SDAP制御データは暗号化されないため復号化手順を適用せず、速やかにSDAP制御データを処理することができるという利点を持つことができる。例えば、基地局の場合、スケジューリングに前記QoS情報を用いることができ、また、端末具現でもSDAP制御データを受信する度に復号化手順を実行せず、無欠性保護は設定された場合に行い、直ちにEHCヘッダーだけ復号化してPDCPヘッダーを生成して連結して下位階層へ伝達することができるため速いデータ処理のための端末具現にも容易である。また、本発明の前記第2-14実施例ではEHCヘッダーがSDAP制御データの前に位置するようにしてPDCP PDUの構造がPDCPヘッダー、EHCヘッダー、SDAP制御データ順序でデータを構成することを特徴とすることができ、EHCヘッダーはPDCP階層装置で生成されるため論理的に上位階層装置であるSDAP階層装置で生成されたSDAP制御データより前に位置することが端末具現に効率的であることができる。したがって、第2-14実施例ではEHCヘッダーをSDAP制御データの前に位置するようにしてEHCヘッダーとSDAP制御データを連結させる構造を持つことを特徴とすることができる。
【0570】
具体的に、
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そして、イーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、上位階層(SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信すれば送信PDCP階層装置は上位SDAP階層装置から受信したSDAP制御データにイーサネットヘッダー圧縮手順を行わない。そして、チェックサムフィールドを計算してEHCを適用するかどうかを設定してEHCヘッダーを生成してSDAP制御データの前に付着することができる。そして、無欠性保護が設定されている場合、無欠性保護(Integrity protection)を暗号化手順実行の前に前記PDCPヘッダーとEHCヘッダーとSDAP制御データに対して無欠性保護を適用してから前記EHCヘッダーには暗号化を行なってSDAP制御データには暗号化を行わないことを特徴とすることができる。そして、前記データの最前部PDCPヘッダーを構成して連結して下位階層装置へ伝達することができる。
【0571】
本発明でRRCメッセージでSDAP階層装置が設定又はSDAPヘッダーが設定された場合にイーサネットヘッダー圧縮方法を効率的に行なってSDAP制御データを処理する第2-15実施例を次のように提案する。
【0572】
前記第2-15実施例ではイーサネットヘッダー圧縮方法をSDAP制御データに適用しないことを特徴とし、SDAP制御データは暗号化せず、EHCヘッダーは暗号化することを特徴とし、前記のような特徴によってSDAP制御データの情報を送信端又は受信端で復号化手順必要無しにSDAPヘッダーのQoS情報を活用することができるという利点を持つことができる。また、受信PDCP階層装置はEHCヘッダーが暗号化されたため攻撃によるデータを復号化失敗で区別することができ、保安性を強化することができる。また、EHCヘッダーを復号化した後にEHCヘッダーの1ビットインジケーターを介して前記SDAP制御データが圧縮されなかったことを確認することができ、SDAP制御データは暗号化されないため復号化手順を適用せず、速やかにSDAP制御データを処理することができるという利点を持つことができる。例えば、基地局の場合、スケジューリングに前記QoS情報を用いることができ、また、端末具現でもSDAP制御データを受信する度に復号化手順を実行せず、無欠性保護は設定された場合に行い、直ちにEHCヘッダーは暗号化してPDCPヘッダーを生成して連結して下位階層で伝達することができるため速いデータ処理のための端末具現にも容易である。また、本発明の前記第2-15実施例ではEHCヘッダーがSDAP制御データの後に位置するようにしてPDCP PDUの構造がPDCPヘッダー、SDAP制御データ、EHCヘッダー順序でデータを構成することを特徴とすることができ、EHC手順がPDCP階層装置のプロセッシング手順で最初であるためEHCヘッダー生成を先ず行い、上位階層から受信したSDAP制御データをEHCヘッダーの前に置かれ、端末具現が容易になることできる。したがって、第2-15実施例ではSDAP制御データをEHCヘッダーの前に位置するようにしてSDAP制御データとEHCヘッダーを連結させる構造を持つことを特徴とすることができる。
【0573】
具体的に、
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そして、イーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、上位階層(SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信すると、送信PDCP階層装置は上位SDAP階層装置から受信したSDAP制御データにイーサネットヘッダー圧縮手順を実行しない。そして、チェックサムフィールドを計算してEHC適用するかどうかを設定してEHCヘッダーを生成してSDAP制御データの後に付着することができる。そして、無欠性保護が設定されている場合、無欠性保護(Integrity protection)を暗号化手順実行の前に前記PDCPヘッダーとSDAP制御データとEHCヘッダーに対して無欠性保護を適用してから前記SDAP制御データには暗号化を実行せずEHCヘッダーには暗号化を行うことを特徴とすることができる。そして、前記データの最前部PDCPヘッダーを構成して連結して下位階層装置へ伝達することができる。
【0574】
本発明でRRCメッセージでSDAP階層装置が設定又はSDAPヘッダーが設定された場合にイーサネットヘッダー圧縮方法を効率的に行なってSDAP制御データを処理する第2-16実施例を次のように提案する。
【0575】
前記第2-16実施例ではイーサネットヘッダー圧縮方法をSDAP制御データに適用しないことを特徴とし、SDAP制御データを暗号化せず、SDAP制御データに対してはEHCヘッダーを生成せずPDCPヘッダーの1ビットインジケーターでSDAP制御データを指示するか又はEHCヘッダーがないということを指示することができるということを特徴とし、前記のような特徴によってオーバーヘッドを減らすことができるという利点を持つことができる。さらに、送信PDCP階層装置は不要にEHCヘッダーを生成する必要がなく、受信PDCP階層装置はEHCヘッダーがないため直ちにPDCPヘッダーの1ビットインジケーターを確認してSDAP制御データは暗号化されないため復号化手順を適用せず、速やかにSDAP制御データを処理することができるという利点を持つことができる。例えば、基地局の場合、スケジューリングに前記QoS情報を用いることができ、また、端末具現でもSDAP制御データを受信する度に復号化手順を実行せず、無欠性保護は設定された場合に行い、EHCヘッダーを生成する手順無しにPDCPヘッダーを生成して連結して下位階層で伝達することができるため速いデータ処理のための端末具現にも容易である。また、本発明の前記第2-16実施例ではEHCヘッダーなしにSDAP制御データを処理する手順を提案してPDCP PDUの構造がPDCPヘッダー、SDAP制御データ順序でデータを構成することを特徴とすることができて上位階層から受信したSDAP制御データを処理する時の第2-16実施例ではSDAP制御データの前にPDCPヘッダーを連結させる構造を持つことを特徴とすることができる。
【0576】
具体的に
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そして、イーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、上位階層(SDAP階層装置)からSDAP制御データを受信すると、送信PDCP階層装置は上位SDAP階層装置から受信したSDAP制御データにイーサネットヘッダー圧縮手順を行わない。そして、前記SDAP制御データに対するEHCヘッダーを生成しないことを特徴とすることができる。そして、無欠性保護が設定されている場合、無欠性保護(Integrity protection)を暗号化手順実行の前に前記PDCPヘッダーとSDAP制御データに対して無欠性保護を適用してから前記SDAP制御データには暗号化を実行しないことを特徴とすることができる。そして、前記SDP制御データの最前部PDCPヘッダーを構成して連結して下位階層装置へ伝達することができる。
【0577】
前記本発明の第2-16実施例で提案するPDCPヘッダーの1ビットインジケーターというEHCヘッダーの有無を指示するようにする機能を持ち、本発明の第2-1実施例又は第2-2実施例又は第2-3実施例又は第2-4実施例又は第2-5実施例又は第2-6実施例又は第2-7実施例又は第2-8実施例又は第2-9実施例又は第2-10実施例又は第2-11実施例確張して適用し、上位階層から受信したSDAPヘッダーとデータに対してユーザ圧縮手順を適用しない場合、EHCヘッダーを省略し、前記PDCPヘッダーの1ビットインジケーターでEHCヘッダーが付着しなかったことを指示するようにしてオーバーヘッドを減らすこともできる。
【0578】
前記本発明の次には送信又は受信PDCP階層装置が上位階層装置又は下位階層装置からSDAPヘッダーと上位階層データを受信する場合とSDAP制御データを受信する場合を区分して互いに異なるデータ処理を行う端末又は基地局のPDCP階層装置の動作を提案する。
【0579】
-
図2Eで2e-10又は2e-40又は2e-75のようなRRCメッセージによってSDAP階層装置が用いるように設定されたか、若しくはSDAPヘッダーを用いるように設定された場合、そして、イーサネットヘッダー圧縮(Ethernet header compression、EHC)を設定した場合、
【0580】
◇もし、上位階層装置(SDAP階層装置)から受信したデータ(例えば、PDC PSDU)がSDAPヘッダーと上位階層データで構成されている場合又はSDAP制御データではない場合
【0581】
◆送信PDCP階層装置は本発明の第2-1実施例又は第2-2実施例又は第2-3実施例又は第2-4実施例又は第2-5実施例又は第2-6実施例又は第2-7実施例又は第2-8実施例又は第2-9実施例又は第2-10実施例又は第2-11実施例の手順を行うことができる。
【0582】
◇もし、上位階層装置(SDAP階層装置)から受信したデータ(例えば、PDCP SDU)がSDAPヘッダーと上位階層データで構成されていない場合又はSDAP制御データである場合
【0583】
◆送信PDCP階層装置は本発明の第2-12実施例又は第2-13実施例又は第2-14実施例又は第2-15実施例又は第2-16実施例の手順を行うことができる。
【0584】
◇もし、下位階層装置(RLC階層装置)から受信したデータ(例えば、PDCP PDU)がSDAPヘッダーと上位階層データで構成されている場合、又はSDAP制御データではない場合
【0585】
◆受信PDCP階層装置は本発明の第2-1実施例又は第2-2実施例又は第2-3実施例又は第2-4実施例又は第2-5実施例又は第2-6実施例又は第2-7実施例又は第2-8実施例又は第2-9実施例又は第2-10実施例又は第2-11実施例の手順を行うことができる。
【0586】
◇もし、下位階層装置(RLC階層装置)から受信したデータ(例えば、PDCP PDU)がSDAPヘッダーと上位階層データで構成されていない場合又はSDAP制御データである場合
【0587】
◆受信PDCP階層装置は本発明の第2-12実施例又は第2-13実施例又は第2-14実施例又は第2-15実施例又は第2-16実施例の手順を行うことができる。
【0588】
本発明の前記ではPDCP階層装置にヘッダー又はデータ圧縮方法がRRCメッセージに設定された時のSDAPヘッダー又はSDAP制御データを処理する効率的な方法を提案した。特に、PDCP階層装置に設定されたヘッダー又はデータ圧縮方法によって生成される新しいヘッダーと共に暗号化であるかどうか又はヘッダー位置を考慮した方法を具体的に提案した。前記本発明で提案した具体的な実施例(第2-1実施例又は第2-2実施例又は第2-3実施例又は第2-4実施例又は第2-5実施例又は第2-6実施例又は第2-7実施例又は第2-8実施例又は第2-9実施例又は第2-10実施例又は第2-11実施例又は第2-12実施例又は第2-13実施例又は第2-14実施例又は第2-15実施例又は第2-16実施例)は新しい圧縮方法が導入してPDCP階層装置に設定された時の場合に拡張されて適用されることができ、新しい圧縮方法によってまた他の新しいヘッダーが生成される時の前記新しいヘッダーと共に暗号化するかどうか又はヘッダー位置を考慮した本発明の実施例が拡張されて適用されることができる。
【0589】
図2Wは、本発明の実施例による端末又は基地局の送信PDCP階層装置動作又は受信PDCP階層装置動作を示す図面である。
【0590】
本発明で送信PDCP階層装置に対して上位階層ヘッダー圧縮プロトコル(イーサネットヘッダー圧縮方法、EthHC)が設定されている時の上位階層から受信した前記データ2w-05がイーサネットヘッダー圧縮方法が設定されて初めて受信するデータであれば、又は上位階層から受信した前記データのイーサネットヘッダーのフィールドの中で圧縮が可能なフィールドのフィールド値のうちの一つでも送信PDCP階層装置のバッファーに記憶されたフィールド値と異なる場合(又は以前に送信したイーサネットヘッダーフィールド値と異なる場合)又は以前に送信した圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)を有するデータに対して成功的に受信されたというフィードバックが受信PDCP階層装置からまだ受信されない場合(2w-10)送信PDCP階層装置は受信PDCP階層装置から圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)に対して成功的に受信されたというフィードバックが受信されるまで前記イーサネットヘッダー圧縮を行わない(2w-20)。もし、以前に送信した圧縮されなかった完全な上位階層ヘッダー(イーサネットヘッダー)を有するデータに対して成功的に受信されたというフィードバックが受信PDCP階層装置から受信されると(2w-10)、送信PDCP階層装置は上位階層から受信したデータに対してイーサネットヘッダー圧縮方法を適用して圧縮を行うことができる(2w-15)。
【0591】
本発明で受信PDCP階層装置に対し、もしイーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定され、下位階層からデータを受信したが(2w-30)イーサネットヘッダーが圧縮されると、(新しいEHCヘッダーのインジケーターを確認してイーサネットヘッダーが圧縮されたということを指示すると)(2w-35)前記データのイーサネットヘッダーに対して圧縮解除を行うことができる(2w-40)。そうではなく、もしイーサネットヘッダー圧縮プロトコルが設定され、イーサネットヘッダーが圧縮されなかった場合(新しいEHCヘッダーのインジケーターを確認してイーサネットヘッダーが圧縮されなかったということを指示すると)(2w-35)前記データのイーサネットヘッダーを圧縮されないヘッダーと見なして圧縮解除を行わない。そして、圧縮されないイーサネットヘッダーを成功的に受信したためこれを送信PDC階層装置に指示するためにフィードバックをトリガーリングして前記フィードバックを構成して送信PDCP階層装置で送信することができる(2w-45)。
【0592】
図2Xに本発明の実施例による端末の構造を図示した。
【0593】
前記図面を参考すれば、前記端末はRF(Radio Frequency)処理部2x-10、基底帯域(baseband)、処理部2x-20、記憶部2x-30、制御部2x-40を含む。
【0594】
前記RF処理部2x-10は信号の帯域変換、増幅など無線チャンネルを介して信号を送受信するための機能を行うことができる。すなわち、前記RF処理部2x-10は前記基底帯域処理部2x-20から提供される基底帯域信号をRF帯域信号でアップ変換した後のアンテナを介して送信し、前記アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号でダウン変換する。例えば、前記RF処理部2x-10は送信フィルター、受信フィルター、増幅器、ミキサー(mixer)、オシレーター(oscillator)、DAC(digital to analog convertor)、ADC(analog to digital convertor)などを含むことができる。前記図面で、一つのアンテナだけが図示されたが、前記端末は多数のアンテナを具備することができる。また、前記RF処理部2x-10は多数のRFチェーンを含むことができる。さらに、前記RF処理部2x-10はビームフォーミング(beamforming)を行うことができる。前記ビームフォーミングのために、前記RF処理部2x-10は多数のアンテナ又はアンテナ要素(element)を介して送受信される信号のそれぞれの位相及び大きさを調節することができる。また、前記RF処理部はMIMOを行うことができ、MIMO動作実行の際、いくつかのレイヤーを受信することができる。前記RF処理部2x-10は制御部の制御によって多数のアンテナ又はアンテナ要素を適切に設定して受信ビームスイーピングを行うか、受信ビームが送信ビームと共助されるように受信ビームの方向とビーム幅を調整することができる。
【0595】
前記基底帯域処理部2x-20はシステムの物理階層規格によって基底帯域信号及びビット列の間の変換機能を行うことができる。例えば、データ送信時、前記基底帯域処理部2x-20は送信ビット列を符号化及び変調することで複素シンボルを生成することができる。また、データ受信時、前記基底帯域処理部2x-20は前記RF処理部2x-10から提供される基底帯域信号を復調及び復号化を介して受信ビット列を復元することができる。例えば、OFDM(orthogonal frequency division multiplexing)方式に従う場合、データ送信時、前記基底帯域処理部2x-20は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成し、前記複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT(inverse fast Fourier transform)演算及びCP(cyclic prefix)挿入を介してOFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、前記基底帯域処理部2x-20は前記RF処理部2x-10から提供される基底帯域信号をOFDMシンボル単位で分割し、FFT(fast Fourier transform)演算を介して副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号化を介して受信ビット列を復元することができる。
【0596】
前記基底帯域処理部2x-20及び前記RF処理部2x-10は上述したように信号を送信及び受信する。これによって、前記基底帯域処理部2x-20及び前記RF処理部2x-10は送信部、受信部、送受信部又は通信部に指称されることができる。さらに、前記基底帯域処理部2x-20及び前記RF処理部2x-10のうちの少なくとも一つは互いに異なる多数の無線接続技術をサポートするために多数の通信モジュールを含むことができる。また、前記基底帯域処理部2x-20及び前記RF処理部2x-10のうちの少なくとも一つは互いに異なる周波数帯域の信号を処理するために互いに異なる通信モジュールを含むことができる。例えば、前記互いに異なる無線接続技術はLTE網、NR網などを含むことができる。また、前記互いに異なる周波数帯域は超高周波(SHF:super high frequency)(例えば、2.5GHz、5Ghz)帯域、mm波(millimeter wave)(例えば、60GHz)帯域を含むことができる。
【0597】
前記記憶部2x-30は前記端末の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報などのデータを記憶することができる。前記記憶部2x-30は前記制御部2x-40のリクエストに従って記憶されたデータを提供する。
【0598】
前記制御部2x-40は前記端末の全般的な動作を制御する。例えば、前記制御部2x-40は前記基底帯域処理部2x-20及び前記RF処理部2x-10を介して信号を送受信することができる。また、前記制御部2x-40は前記記憶部2x-30にデータを記録し、読む。このために、前記制御部2x-40は少なくとも一つのプロセッサ(processor)を含むことができる。例えば、前記制御部2x-40は通信のための制御を行うCP(communication processor)及び応用プログラム(図示せず)など上位階層を制御するAP(application processor)を含むことができる。例えば、制御部2x-40は接続のための多重接続プロセッサ2x-42をさらに含むことができる。
【0599】
図2Yは、本発明の実施例による無線通信システムでTRPのブロック構成を図示する。
【0600】
前記図面に図示されたように、前記基地局はRF処理部2y-10、基底帯域処理部2y-20、バックホール通信部2y-30、記憶部2y-40、制御部2y-50を含んで構成されることができる。
【0601】
前記RF処理部2y-10は信号の帯域変換、増幅など無線チャンネルを介して信号を送受信するための機能を行うことができる。すなわち、前記RF処理部2y-10は前記基底帯域処理部2y-20から提供される基底帯域信号をRF帯域信号にアップ変換した後のアンテナを介して送信し、前記アンテナを介して受信されるRF帯域信号を基底帯域信号にダウン変換する。例えば、前記RF処理部2y-10は送信フィルター、受信フィルター、増幅器、ミキサー、オシレーター、DAC、ADCなどを含むことができる。前記図面で、一つのアンテナだけが図示されたが、前記第1接続ノードは多数のアンテナを備えることができる。また、前記RF処理部2y-10は多数のRFチェーンを含むことができる。さらに、前記RF処理部2y-10はビームフォーミングを行うことができる。前記ビームフォーミングのために、前記RF処理部2y-10は多数のアンテナ又はアンテナ要素を介して送受信される信号のそれぞれの位相及び大きさを調節することができる。前記RF処理部は一つ以上のレイヤーを送信することでダウンMIMO動作を行うことができる。
【0602】
前記基底帯域処理部2y-20は第1無線接続技術の物理階層規格によって基底帯域信号及びビット列の間の変換機能を行うことができる。例えば、データ送信時、前記基底帯域処理部2y-20は送信ビット列を符号化及び変調することで複素シンボルを生成することができる。また、データ受信時、前記基底帯域処理部2y-20は前記RF処理部2y-10から提供される基底帯域信号を復調及び復号化を介して受信ビット列を復元することができる。例えば、OFDM方式に従う場合、データ送信時、前記基底帯域処理部2y-20は送信ビット列を符号化及び変調することによって複素シンボルを生成し、前記複素シンボルを副搬送波にマッピングした後、IFFT演算及びCP挿入を介してOFDMシンボルを構成する。また、データ受信時、前記基底帯域処理部2y-20は前記RF処理部2y-10から提供される基底帯域信号をOFDMシンボル単位で分割し、FFT演算を介して副搬送波にマッピングされた信号を復元した後、復調及び復号化を介して受信ビット列を復元することができる。前記基底帯域処理部2y-20及び前記RF処理部2y-10は上述したように信号を送信及び受信する。これによって、前記基底帯域処理部2y-20及び前記RF処理部2y-10は送信部、受信部、送受信部、通信部又は無線通信部で指称されることができる。
【0603】
前記通信部2y-30はネットワーク内の他のノードと通信を行うためのインターフェースを提供する。
【0604】
前記記憶部2y-40は前記主基地局の動作のための基本プログラム、アプリケーション、設定情報などのデータを記憶することができる。特に、前記記憶部2y-40は接続された端末に割り当てられたベアラーに対する情報、接続された端末から報告された測定結果などを記憶することができる。また、前記記憶部2y-40は端末に多重接続を提供するか、中断するか否かの判断基準となる情報を記憶することができる。そして、前記記憶部2y-40は前記制御部2y-50のリクエストに従って記憶されたデータを提供する。
【0605】
前記制御部2y-50は前記主基地局の全般的な動作を制御する。例えば、前記制御部2y-50は前記基底帯域処理部2y-20及び前記RF処理部2y-10を介し、又は前記バックホール通信部2y-30を介して信号を送受信することができる。また、前記制御部2y-50は前記記憶部2y-40にデータを記録し、読む。このために、前記制御部2y-50は少なくとも一つのプロセッサを含むことができる。例えば、制御部2y-50は接続のための多重接続プロセッサ2y-52をさらに含むことができる。
【0606】
本開示が多様な実施例を参照して図示されて説明されたが、添付された請求範囲及びその等価物によって定義された本開示の思想及び範囲を逸脱せず形態及び詳細事項に対する多様な変更が行われることは通常の技術者に自明である。