(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】暖房装置
(51)【国際特許分類】
F24H 9/02 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
F24H9/02 302Z
(21)【出願番号】P 2020110970
(22)【出願日】2020-06-26
【審査請求日】2022-11-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000000538
【氏名又は名称】株式会社コロナ
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】赤佐 星次
(72)【発明者】
【氏名】松本 悠介
(72)【発明者】
【氏名】上村 亮介
(72)【発明者】
【氏名】早津 裕
【審査官】古川 峻弘
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-010041(JP,U)
【文献】特開2012-167839(JP,A)
【文献】実公昭48-041648(JP,Y1)
【文献】実開昭60-021620(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 3/00-3/12,9/02
F24C 1/00-15/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼を行うバーナ部と、
前記バーナ部の上方に配置されて前記バーナ部で発生した燃焼ガスによって加熱される外筒と、を備え、
前記外筒は、
平板状を呈する前面部に開口された窓開口部を有する前側部材と、
前記窓開口部を閉塞するように前記前面部に取り付けられるガラス組体と、を備え、
前記ガラス組体は、
板状のガラスと、
前記ガラスを一方側から支えるガラス受けと、
前記ガラスを他方側から支えるガラス押えと、を備え、
前記ガラス受けと前記ガラス押えとは、どちらか一方に形成された係合部に、どちらか他方に形成された係止爪を係止させることで、仮固定させ、さらに、前記ガラス受けから突出して設置されたボルトを前記ガラス押えに形成されたボルト挿通孔に挿入し、前記ボルトにナットを螺合させることで、一体化され、
前記ガラス受けと前記ガラス押えとの間には、前記ガラスの外周部を保持する第1パッキンが介在され、
前記ガラス受けと前記窓開口部の周部との間には、組体パッキンが介在され、
前記ガラス受け及び前記ガラス押えは、前記ガラスを露出した状態に配置するための開口部を有し、
前記ガラス受けは、前記第1パッキンを収容する環状凹溝と、前記組体パッキンを収容する環状の凹部とを有し、
前記環状凹溝の外周側に前記凹部が形成されており、
前記ガラス組体は、前記凹部に前記組体パッキンを収容した状態で前記前側部材にボルト締めされる
ことを特徴とする暖房装置。
【請求項2】
前記凹部は、前記組体パッキンが収容される矩形の枠状の窪みから成り、後側に窪んで形成され、
前記環状凹溝は、
前記第
1パッキンが収容される矩形の枠状の窪みから成り、前記凹部の内側に、前側に窪んで形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の暖房装置。
【請求項3】
前記ガラス組体は、矩形に形成され、
前記ボルトは、前記ガラス受けの長手方向の一方側端部及び他方側端部にそれぞれ設置され、
前記係合部及び前記係止爪は、前記ガラス受けまたは前記ガラス押えの短手方向の一方側端部及び他方側端部にそれぞれ形成されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の暖房装置。
【請求項4】
前記ガラス受けと前記ガラス押えとの間には、
前記第1パッキンと、
前記ガラスと、
前記ガラスの前面の外周部を保持する第2パッキンと、が介在され、
前記第1パッキン及び前記第2パッキンは、前記ガラス受けまたは前記ガラス押えに設けられた前記ボルト挿通孔及び前記ボルトよりも前記ガラス組体の中央部側寄りの重ならない位置に配置されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の暖房装置。
【請求項5】
前記ボルトは、前記ガラス受けに接合された溶接ボルトから成り、
前記ナットは、袋ナットから成る
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の暖房装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暖房装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、特許文献1に開示されているように、器具本体(2)の前面中央部の下側寄りに位置に耐熱ガラス(13)を備えた暖房装置が知られている。その煖房装置のバーナ部(1)の上方には、燃焼筒前(32)と燃焼筒後(33)とで筒状に形成されて、バーナ部(1)で発生した燃焼ガスによって加熱される燃焼筒が設けられている。
【0003】
燃焼筒前(32)には、耐熱ガラス(13)を配置するための拡散ガラス取付口(8)が形成されている。燃焼筒前(32)には、拡散ガラス取付口(8)を閉塞するようにして、ガラス用後パッキン(15)、耐熱ガラス(13)、ガラス用前パッキン(14)、ガラス押え(16)が順に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の暖房装置では、ガラス用後パッキン(15)、耐熱ガラス(13)、ガラス用前パッキン(14)、ガラス押え(16)を手で押さえ付けて、固定ネジ(17)でガラス押え(16)を燃焼筒前(32)に固定することで、燃焼筒前(32)に取り付けている。このため、組付性が悪いという問題点があった。
【0006】
また、ガラス押え(16)及び燃焼筒前(32)は、ガラス用後パッキン(15)及びガラス用前パッキン(14)を固定ネジ(17)で締め付けて燃焼筒前(32)に固定する際に、パッキンが押し潰されることで反発するので、反りが発生することがある。その反りが発生した場合、ガラス用後パッキン(15)及びガラス用前パッキン(14)は、不均一な力でガラス押え(16)及び燃焼筒前(32)に押圧されるので、気密性が安定しないという問題点があった。
【0007】
本発明は、前記した問題点を解決し、ガラスの組付性がよく気密性を安定させることができる暖房装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係る暖房装置は、燃焼を行うバーナ部と、前記バーナ部の上方に配置されて前記バーナ部で発生した燃焼ガスによって加熱される外筒と、を備え、前記外筒は、平板状を呈する前面部に開口された窓開口部を有する前側部材と、前記窓開口部を閉塞するように前記前面部に取り付けられるガラス組体と、を備え、前記ガラス組体は、板状のガラスと、前記ガラスを一方側から支えるガラス受けと、前記ガラスを他方側から支えるガラス押えと、を備え、前記ガラス受けと前記ガラス押えとは、どちらか一方に形成された係合部に、どちらか他方に形成された係止爪を係止させることで、仮固定させ、さらに、前記ガラス受けから突出して設置されたボルトを前記ガラス押えに形成されたボルト挿通孔に挿入し、前記ボルトにナットを螺合させることで、一体化され、前記ガラス受けと前記ガラス押えとの間には、前記ガラスの外周部を保持する第1パッキンが介在され、前記ガラス受けと前記窓開口部の周部との間には、組体パッキンが介在され、前記ガラス受け及び前記ガラス押えは、前記ガラスを露出した状態に配置するための開口部を有し、前記ガラス受けは、前記第1パッキンを収容する環状凹溝と、前記組体パッキンを収容する環状の凹部とを有し、前記環状凹溝の外周側に前記凹部が形成されており、前記ガラス組体は、前記凹部に前記組体パッキンを収容した状態で前記前側部材にボルト締めされることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ガラスの組付性がよく気密性を安定させることができる暖房装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の実施形態に係る暖房装置の一例を示す斜視図である。
【
図2】暖房装置のガード体等の正面側の部材を省略した斜視図である。
【
図8A】係合部に係止爪を係止させてガラス押えをガラス受けに固定するときの状態を示す要部拡大分解断面図である。
【
図8B】係合部に係止爪を係止させてガラス押えをガラス受けに固定したときの状態を示す要部拡大分解断面図である。
【
図9】ガラス固定ボルト(ボルト)とガラス固定ナット(ナット)の取り付け状態を示す要部拡大分解斜視図である。
【
図10】ガラス組体が組み付けられたときの押圧される第1ガラスパッキン及び第2ガラスパッキンの押圧部分を示す説明図である。
【
図11】前側部材と、前側部材に取り付けられる組体パッキン及びガラス組体との組み付け状態を示す分解斜視図である。
【
図12】ガラス組体を組み付けた前側部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1~
図12を参照して、本発明の実施形態に係る暖房装置100を説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同種の構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
【0012】
図1に示すように、暖房装置100は、種類、構造、形状、吸排気方式等は特に限定されない。以下、暖房装置100の一例として、FF式ストーブを例に挙げて説明する。暖房装置100は、本体ケース1と、バーナ部2(
図3参照)と、外筒3と、熱交換器4(
図3参照)と、対流用ファン5と、燃油供給部6(
図3参照)と、空気供給部7と、を備えている。
【0013】
本体ケース1は、暖房装置100の構成部品を内蔵する筐体を成す機器本体である。本体ケース1は、下皿10の上面に取り付けられている。本体ケース1の上面の手前側には、暖房運転の開始や暖房運転における火力等の設定が可能なボタンを複数備えた操作部11が設けられている。また、本体ケース1の前面の上側には、通常の暖房運転時に設定温度や室内温度を表示し、異常発生時に所定のエラーコードを表示して使用者に異常内容を報知する表示部12が設けられている。
【0014】
本体ケース1の前面の左右には、温風を室内に吹き出す縦長吹出部13がそれぞれ設けられている。また、本体ケース1の正面には、使用者が高熱部分に直接触れることを防止するガード体14が取り付けられている。
【0015】
図3及び
図4に示すように、バーナ部2は、燃焼を行う箇所である。バーナ部2は、本体ケース1内の下部に配置されている。バーナ部2は、空気供給部7(
図1参照)に備わる燃焼用ファン(図示せず)によって室内から吸引されて供給される空気と、燃油供給部6から供給される燃油と、を予混合して燃焼させるものである。
【0016】
外筒3は、バーナ部2で発生した燃焼ガスによって加熱される部材である。外筒3は、バーナ部2の上方に配置されている。外筒3の下部は、バーナ部2の外周上部を囲んでいる。外筒3は、筒状を呈する金属製部材であり、バーナ部2で発生した炎や燃焼ガスが通過することで加熱される。
図5に示すように、外筒3は、平板状を呈する前面部311を有する前側部材33と、前面部311の後方に位置する背面部321を有する後側部材320と、を備えている。前側部材33及び後側部材320は、例えば、鋼板等の金属板にプレス加工を施すことによって、それぞれ製作され得る。
図4に示すように、外筒3は、扁平な箱状を呈する箱状部31と、箱状部31の後方に連設されたドーム部32と、を有している。ドーム部32は、箱状部31に連通している。外筒3の上方には、上仕切板19が水平方向に沿って設置されている。外筒3の左右側方には、空間S1を介して側方仕切板171(
図5参照)がそれぞれ設けられている。
【0017】
図2及び
図3に示すように、外筒3の箱状部31は、平板状を呈する前面部311を有している。平板状には、略平坦な板形状が含まれる。外筒3の前面部311の下部には、ガラス37が取り付けられた窓部が形成されている。
【0018】
図4または
図5に示すように、ドーム部32は、前面部311の後方に位置する背面部321を有している。背面部321の後方下部には、バーナヘッド21の炎孔から放出される気化した燃油に着火する点火プラグ22と、炎の状態を監視するフレームロッド23とが、背面部321を貫通して配置されている。点火プラグ22及びフレームロッド23は、後仕切板172(後側遮熱板)の支持板設置孔172hに挿着された支持板177に保持されている。その支持板177は、さらに、背面部321にねじ止めされている。
【0019】
ドーム部32は、箱状部31の下側寄りに設けられている。つまり、箱状部31におけるドーム部32の下端よりも下方に位置する部分は、箱状部31におけるドーム部32の上端よりも上方に位置する部分よりも、上下方向の寸法が小さい。
【0020】
図5に示すように、前側部材33は、前面部311と、周壁部312と、前側フランジ部313と、窓開口部314と、ボルト挿通孔315と、を有するプレス加工製の金属製板部材である。前側部材33は、前側部材固定ボルトB3(
図4参照)によって後側部材320(背面部321)に固定されている。
図11に示すように、前側部材33には、前側部材33に組体パッキン39を介在してガラス組体34が組体取付ボルトB2と組体取付ナットN2とによって取り付けられている。
【0021】
前面部311は、前側部材33の先端部に形成された平らな部分である。前面部311には、横方向に長い矩形の窓開口部314が形成されている。
【0022】
図11及び
図12に示すように、周壁部312は、前面部311の外周縁から後方に延びている部分である。換言すると、前面部311は、前側フランジ部313から周壁部312の前後方向の長さ分だけ膨出した状態に形成されている。
【0023】
前側フランジ部313は、周壁部312の周縁部に形成された正方形の枠状に形成された部分であって、後側部材320の後側フランジ部323に合致する形状をしている。前側フランジ部313は、周壁部312の後端縁から鉛直面に沿って広がって平らな状態で延びている。前側フランジ部313の上下左右の四つの端部には、前側部材33を後側部材320に固定するための前側部材固定ボルトB3を挿通させるボルト挿通孔315が形成されている。
【0024】
図11に示すように、窓開口部314は、中央部にガラス37を備えたガラス組体34によって閉塞される開口である。窓開口部314は、前側部材33の中央部よりも下側部分に形成された横長の矩形の孔から成る。窓開口部314の周部には、矩形の開口枠部316が形成されている。
【0025】
開口枠部316は、前面部311から一段盛り上がった状態に形成されて、窓開口部314の周部を補強している。開口枠部316の中央部の上下、左端部の上下、及び、右端部の上下の六ヶ所には、組体取付ボルトB2がそれぞれ挿入されて溶接して固定されるボルト設置孔317が形成されている。
【0026】
組体パッキン39は、開口枠部316と同じ大きさに形成された横長の枠状(四角環状)の断熱パッキンである。組体パッキン39の中央部の上下、左端部の上下、及び、右端部の上下の六ヶ所には、組体取付ボルトB2がそれぞれ挿通されるボルト挿通孔39aが形成されている。組体パッキン39は、開口枠部316の前面と、ガラス組体34のガラス受け35の後面の外周部(長手方向端部35c,35d及び短手方向端部35e,35f)と、の間に配置されて挟持される。組体パッキン39、後記する第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362は、耐熱繊維に少量の有機物を加えてシート状にして、高温な状態であっても気密性を保つことができる耐熱性パッキンから成る。組体パッキン39、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362は、例えば、シリカ-マグネシア-カルシア系のアルカリアースシリケート(AES)ウールから成る。
【0027】
図6に示すように、ガラス組体34は、ガラス受け35と、第1ガラスパッキン361と、第2ガラスパッキン362と、ガラス37と、ガラス押え38と、ガラス固定ボルトB1と、座金W1と、ガラス固定ナットN1と、を備えて成る。
図11に示すように、ガラス組体34は、左右方向の長い矩形をしている。ガラス組体34は、組体パッキン39を介在して、窓開口部314を閉塞するように前側部材33に取り付けられる。
【0028】
図6に示すように、ガラス受け35は、第1ガラスパッキン361を介在してガラス37を後側から支える矩形の枠状部材である。ガラス受け35及びガラス押え38は、ステンレス鋼板をプレス加工して形成されている。ガラス受け35は、係合部35a,35bと、ボルト挿通孔35gと、開口部35hと、環状凹溝35iと、折曲部35jと、ボルト挿通孔35kと、凹部35mと、ガラス固定ボルトB1と、を有している。ガラス受け35とガラス押え38との間には、ガラス37の後面の外周部を保持する第1ガラスパッキン361と、ガラス37と、ガラス37の前面の外周部を保持する第2ガラスパッキン362と、が介在されている。
【0029】
図8A及び
図8Bに示すように、係合部35a,35bは、ガラス押え38に形成された係止爪38aが係止する部分であり、例えば、凹溝状に形成された窪みから成る。
図6に示すように、係合部35aは、矩形のガラス受け35の外周部周縁に形成された折曲部35jの上下方向中央部(短手方向中央部)にそれぞれ凹設されている。係合部35bは、折曲部35jの左右方向端部(短手方向端部)の上部及び下部にそれぞれ凹設されている。
【0030】
図9に示すように、ボルト挿通孔35gは、ガラス固定ボルトB1を挿入するための孔である。ボルト挿通孔35gは、左右方向(長手方向)の中央部にそれぞれ形成されている。
【0031】
ガラス固定ボルトB1は、ガラス受け35に接合された溶接ボルトから成り、ガラス固定ボルトB1に螺合されるガラス固定ナットN1は、袋ナットから成る。
図6または
図9に示すように、ガラス固定ボルトB1,B1は、ボルト挿通孔35g,35gに挿入して、頭部を長手方向の一方側端部(長手方向端部35c,35d)の凹部35mの中央部と、長手方向の他方側端部(長手方向端部35c,35d)の凹部35mの中央部と、に溶接されて前方向に突出している。
【0032】
図9に示すように、ガラス固定ボルトB1は、ガラス押え38のボルト挿通孔38g、及び、座金W1を挿通してガラス固定ナットN1が螺合される。つまり、ガラス受け35とガラス押え38は、ガラス固定ボルトB1をガラス押え38のボルト挿通孔38gに挿入し、ガラス固定ナットN1を螺合させることで、一体化される。
【0033】
図6に示すように、凹部35mは、組体パッキン39(
図11参照)が収容される矩形の枠状の窪みである。凹部35mは、外周部の折曲部35jの内側に、折曲部35jに沿って、後側に窪んで形成されている。
【0034】
環状凹溝35iは、第1ガラスパッキン361が収容される矩形の枠状の窪みである(
図10参照)。環状凹溝35iは、四角環状の凹部35mの内側(開口部35hの周縁部)に、凹部35mに沿って、前側に窪んで形成されている。
開口部35hは、ガラス37が露出した状態に配置される開口である。開口部35hは、ガラス37によって閉塞される。
【0035】
折曲部35jは、ガラス受け35の外周部周縁に後方向に直角に折り曲げて形成された補強部である。
ボルト挿通孔35kは、組体取付ボルトB2が挿通される孔である。ボルト挿通孔35kの周縁には、後方向に突出した円筒状の突起が形成されている。
【0036】
第1ガラスパッキン361は、ガラス受け35とガラス37との間に介在されるパッキンである。第2ガラスパッキン362は、ガラス押え38とガラス37との間に介在されるパッキンである。第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362は、同じ大きさの横長の矩形の枠状部材から成る。第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362は、ガラス受け35またはガラス押え38に設けられたボルト挿通孔35g,38g及びガラス固定ボルトB1よりも、ガラス組体34の中央部側寄りの重ならない位置に配置されている(
図10参照)。
【0037】
図6に示すように、ガラス押え38は、第2ガラスパッキン362を介在してガラス37を前側から支える矩形の枠状部材である。ガラス押え38は、係止爪38a,38bと、ボルト挿通孔38gと、開口部38hと、環状凹溝38iと、折曲部38jと、ボルト挿通孔38kと、凹部38mと、を有している。
【0038】
図8A及び
図8Bに示すように、係止爪38a,38bは、折曲部38jに形成された縦断面視して三角形状、横断面視して円弧形状の係止部である。
図6に示すように、係止爪38aは、ガラス押え38の折曲部38jの上下方向中央部(短手方向中央部)にそれぞれ形成されている。係止爪38bは、折曲部38jの左右方向端部(短手方向端部)の上部及び下部にそれぞれ形成されている。
【0039】
図9に示すように、ボルト挿通孔38gは、ガラス固定ボルトB1を挿入するための孔である。ボルト挿通孔38gは、左右方向(長手方向)の中央部にそれぞれ形成されて、前記したボルト挿通孔35gに合致するように配置されている。
【0040】
図6に示すように、開口部38hは、前記した開口部35hに合致する形状の孔である。開口部38hと開口部35hとの間には、ガラス37によって開口部35h,38hが閉塞されるように配置される。このため、ガラス押え38の中央部の開口部38hには、ガラス37が露出した状態に配置される。
【0041】
環状凹溝38iは、第2ガラスパッキン362が収容される矩形の窪みである。環状凹溝38iは、四角環状の凹部38mの内側(開口部38hの周縁部)に、凹部38mに沿って、前側に四角環状に窪んで形成されている。
【0042】
折曲部38jは、折曲部35jと同様、ガラス押え38の外周部周縁に後方向に直角に折り曲げて形成された補強部である。折曲部38jは、ガラス押え38をガラス受け35に組み付けた際に、折曲部35jの外側に嵌合される。
【0043】
図11に示すように、ボルト挿通孔38kは、組体取付ボルトB2が挿通される孔である。ボルト挿通孔38kを挿通した組体取付ボルトB2には、座金W2を介在して組体取付ボルトB2が螺合される。
【0044】
図6に示すように、凹部38mは、ガラス押え38をガラス受け35に組み付けた際に、前記した凹部35mに重なる四角環状部分である。凹部38mには、ボルト挿通孔38gと、ボルト挿通孔38kとが形成されている。
ガラス37は、矩形の板状の耐熱ガラスから成る。ガラス37の前面側には、横断面視して円弧状に突出した凹凸部37aが波状に連続形成されている。
【0045】
図5に示すように、後側部材320は、背面部321と、背面部321の前端縁から鉛直面に沿って広がって延びる後面部322と、後面部322の外周に設けられた後側フランジ部323と、を有している。
【0046】
図4または
図5に示すように、背面部321の後側には、空間S1を介して対流用ファン5が配置されている。背面部321は、平面視して半円状、または、円弧状に形成されると共に、側面視して裾広がりに傾斜している。
【0047】
図5に示すように、後側部材320の後側フランジ部323は、前側部材33の前側フランジ部313に接合される。ここで、前側部材33と、後側部材320の後面部322及び後側フランジ部323とは、箱状部31(
図4参照)を構成している。後側部材320の背面部321は、ドーム部32(
図4参照)を構成している。
【0048】
外筒3の外周部に形成された前側フランジ部313及び後側フランジ部323と、化粧板18との間には、外筒3の輻射熱と、対流用ファン5からの風とを熱交換させた温風と、が吹き出される縦長吹出部13(
図3参照)が形成されている。
【0049】
図4に示すように、熱交換器4は、バーナ部2で発生した燃焼ガスと、本体ケース1の背面に取り付けられた対流用ファン5から送られる空気と、を熱交換する。熱交換器4は、外筒3の箱状部31の後方上部に接続されている。また、熱交換器4は、ドーム部32の上方に配置されている。また、熱交換器4は、対流用ファン5の前方に配置されている。
【0050】
熱交換器4は、左右にそれぞれ配置された一対の箱状のヘッダ部41,41(ここでは右側のヘッダ部41は図示せず)と、左右一対のヘッダ部41,41の間に配置され両者を連通するパイプ部42と、を有している。ここでは、右側のヘッダ部41が外筒3の箱状部31に連通しており、左側のヘッダ部41が排気管43に連通している。バーナ部2で発生した燃焼ガスは、外筒3内を上昇して熱交換器4に流入するようになっている。
【0051】
図4に示すように、対流用ファン5は、外筒3及び熱交換器4の後方に配置されて、前方に向けて送風する対流用送風機である。対流用ファン5は、モータ51と、モータ51の回転軸52に接続されるボス部53と、ボス部53の外周面にそれぞれ設けられた複数枚の羽根54と、を有している。対流用ファン5は、本体ケース1の後部上側に配置されている。外筒3と対流用ファン5との間には、外筒3から対流用ファン5に向けて放出される放射熱a1を抑制する後仕切板172が設けられている。
【0052】
図4及び
図5に示すように、バーナ部2と外筒3との間には、接続部材8が介装されている。接続部材8は、外筒3の底部324に接続されている。バーナ部2に設けられた水平な取付用板部26は、接続部材8の下仕切板82の下面側に、シール部材24を間に挟んで取り付けられている。接続部材8は、暖房装置100の本体ケース1内の下部に水平に設置された水平板15の上に取り付けられている。
【0053】
図5に示すように、接続部材8は、首部81と、下仕切板82と、を有している。首部81は、バーナ部2の径方向外側に配置されており、円筒状を呈している。下仕切板82は、首部81の下端側から径方向外側に略水平に延びている。
【0054】
図3または
図5に示すように、水平板15は、本体ケース1の底面上に設置された支持脚16の上に取り付けられている。水平板15は、平面視してコ字状(四角張ったU字状)を呈している。すなわち、水平板15は、中央部の前方に切欠部151が形成されており、左右に一対の平面部152,152を有している。バーナ部2は、平面視して水平板15の切欠部151内に位置している。接続部材8の左右の端部が、一対の平面部152,152の上にそれぞれ載置されて支持されている。
【0055】
図4または
図5に示すように、支持脚16は、水平板15と同様に、平面視してコ字状を呈しており、水平板15を安定して支持することができる。
図5に示すように、外筒3の周囲には、外筒3の左右両側及び後側を覆う仕切板17が設けられている。仕切板17は、水平板15上に設置されて支持されている。仕切板17は、外筒3の左右両側にそれぞれ配置された側方仕切板171,171と、外筒3の後方に配置された後仕切板172と、を備えている。
【0056】
後仕切板172の上端縁は、側方仕切板171の上端縁よりも下方に位置している。つまり、左右両側の側方仕切板171,171の間における後仕切板172の上方には、仕切板開口部173が形成されている。
図4に示すように、後仕切板172は、外筒3の背面部321全体を空間S1を介して覆うように配置されると共に、対流用ファン5の羽根54の下側外周部54aに対向配置されて、羽根54によって送風された空気を空間S1側(矢印g方向)及び下方向(矢印d方向)にそれぞれ分流して導くように形成されている。このため、対流用ファン5から送られた上側及び中央部に空気(矢印b)は、仕切板開口部173を通って熱交換器4及び外筒3に当たるようになっている。また、対流用ファン5から送られた下側の空気(矢印c)は、後仕切板172に当たって下方向(矢印d,k方向)に流れる。
【0057】
図4または
図5に示すように、後仕切板172は、上側垂直部172aと、傾斜部172bと、下側垂直部172cと、スリット172dと、突出片172eと、段差部172fと、フランジ部172gと、支持板設置孔172hと、を有している。
【0058】
図4に示すように、上側垂直部172aは、羽根54の下側外周部54aの前方に対向配置されて、羽根54の下側外周部54aによって前方(矢印c方向)に流された風を下方向(矢印d,k方向)に流すための箇所である。
傾斜部172bは、上側垂直部172aの下端部から後方向に傾斜した箇所である。
下側垂直部172cは、本体ケース1の後側内壁1aの前側に、通気路1bを介して対向して垂直に配置された矩形の平板から成る。
【0059】
図4及び
図5に示すように、スリット172dは、切り曲げ加工によって形成された通気孔である。スリット172dは、切り曲げ加工を施すことで外筒3側に切り起こされた突出片172eを突出形成することで、形成される。
突出片172eは、スリット172dの下端から前側斜め上方向に突設された左右方向に細長い片から成る。
【0060】
図4または
図5に示すように、段差部172fは、下側垂直部172cと、本体ケース1の後側内壁1aとの間に通気路1bを形成するために、下側垂直部172cの左右両端部をそれぞれ段差状(平面視してコ字状)に折り曲げ形成されている。
図5に示すように、左右のフランジ部172gは、左右の側方仕切板171の連結フランジ部(
図5参照)にそれぞれ固定されている。
支持板設置孔172hは、前記した支持板177(
図4参照)が挿着される貫通孔である。
【0061】
図4に示すように、側方仕切板171は、奥側仕切板174と、傾斜仕切板175と、前側仕切板176と、を備えている。左右の前記側方仕切板171の前端部には、平面視して、外筒3側の端縁を背面部321側に潜り込ませるようにして、後から前へ斜めに拡開した傾斜部18aを有する化粧板18を備えている(
図2参照)。
【0062】
奥側仕切板174は、後仕切板172の横方向(左右方向)の端縁から前方に延びている。傾斜仕切板175は、奥側仕切板174の前端縁から前方に行くほど外筒3から離れるように斜め前方に延びている。前側仕切板176は、傾斜仕切板175の前端縁から横方向(左右方向)に延びている。傾斜仕切板175及び前側仕切板176の前面には、化粧板18が取り付けられている。
図2に示す縦長吹出部13は、外筒3の前面部311と、化粧板18との間に形成されている。
【0063】
図2及び
図5に示すように、化粧板18は、本体ケース1の前側左右両端部に、上下方向に延設されている。
図3に示すように、外筒3の上方には、上仕切板19の前端部に連結されたガイド部材9が設けられている。ガイド部材9は、対流用ファン5から送られる空気を前面部311の表面に当たるように導くものである。ガイド部材9は、化粧板としても機能する。
【0064】
≪暖房装置の作用≫
次に、各図を参照して本発明の実施形態に係る暖房装置100の作用を説明する。
【0065】
図6に示すように、ガラス組体34を組み立てる場合は、まず、ガラス押え38の環状凹溝38i内に第2ガラスパッキン362を入れ、第2ガラスパッキン362上にガラス37を載置する。次に、ガラス受け35の環状凹溝35i内に第1ガラスパッキン361を入れ、ガラス押え38にガラス受け35を外嵌させる。
【0066】
すると、
図6に示すように、ガラス押え38の係止爪38a,38bが、ガラス受け35の係合部35a,35bに係合して、ガラス押え38がガラス受け35に仮固定される(
図8A及び
図8B参照)。また、左右のガラス固定ボルトB1,B1は、ボルト挿通孔38gに挿入される。
【0067】
続いて、左右の二つのガラス固定ボルトB1,B1に、それぞれ座金W1を介してガラス固定ナットN1を締結させることで、ガラス37、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362をガラス受け35とガラス押え38とで、全体に亘って均等な押圧力で挟持することができる。このため、ガラス組体34は、部品組み付け後の気密性が安定する。また、ガラス組体34は、二つのガラス固定ボルトB1,B1で組み付けられるので、ボルト及びナットの個数が少ないので、組付作業の作業性がよい。
このようにして、
図7に示すガラス組体34が完成される。
【0068】
また、組み付けられたガラス組体34は、
図10に示すように、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362が潰し量の少ない状態で押し潰されて組み付けられている。このため、ガラス組体34を組み立てる場合は、プレス機や治具等を使用せず、各部品を人の手で容易に組み付けることができるので、組付性がよい。
【0069】
次に、そのガラス組体34は、
図11に示すように、前側部材33の組体取付ボルトB2に、組体パッキン39のボルト挿通孔39a、ガラス受け35のボルト挿通孔35k(
図6参照)及びガラス押え38のボルト挿通孔38kを挿入させて座金W2を介在して組体取付ナットN2を締結させることで、前側部材33に取り付けられる。
【0070】
その際、ガラス組体34は、各部材が一体化されてあって、バラバラになることがないため、容易に前側部材33にボルト固定することができる。
【0071】
以上のように、本発明の実施形態に係る暖房装置100は、
図5または
図6に示すように、燃焼を行うバーナ部2と、バーナ部2の上方に配置されてバーナ部2で発生した燃焼ガスによって加熱される外筒3と、を備え、外筒3は、平板状を呈する前面部311に開口された窓開口部314を有し、窓開口部314を閉塞するように前面部311に取り付けられるガラス組体34を備え、平板状を呈する前面部311と、前面部311の後方に位置する背面部321と、を有し、前面部311は、窓開口部314を有し背面部321に固定される前側部材33と、窓開口部314を閉塞するように前側部材33に取り付けられるガラス組体34と、を備え、ガラス組体34は、板状のガラス37と、ガラス37を一方側から支えるガラス受け35と、ガラス37を他方側から支えるガラス押え38と、を備え、ガラス受け35とガラス押え38とは、どちらか一方に形成された係合部35aに、どちらか他方に形成された係止爪38aを係止させると共に、ガラス受け35から突出して設置されたボルト(ガラス固定ボルトB1)をガラス押え38に形成されたボルト挿通孔38gに挿入し、ガラス固定ボルトB1にナット(ガラス固定ナットN1)を螺合させることで、一体化される。
【0072】
かかる構成によれば、ガラス受け35とガラス押え38とは、係合部35aに係止爪38aを係止させることで、両者でガラス37を挟んだ状態で、ガラス受け35とガラス押え38とを仮止めして、ガラス組体34を形成することができる。さらに、ガラス受け35とガラス押え38とは、ガラス受け35から突出したガラス固定ボルトB1にガラス固定ナットN1を螺合させることで、ガラス受け35とガラス押え38とをしっかりと固定して一体化させたガラス組体34を完成させることができる。このため、暖房装置100は、ガラス37の組付性がよく気密性を安定させることができる。
【0073】
また、
図6に示すように、ガラス組体34は、矩形に形成され、ボルト(ガラス固定ボルトB1)は、ガラス受け35の長手方向の一方側端部(長手方向端部35c)及び他方側端部(長手方向端部35d)にそれぞれ設置され、係合部35a及び係止爪38aは、ガラス受け35またはガラス押え38の短手方向の一方側端部35e,38e及び他方側端部35f,38fにそれぞれ形成されている。
【0074】
かかる構成によれば、ガラス固定ボルトB1は、ガラス受け35の長手方向端部35c,35dにそれぞれ設置されるので、ガラス組体34の長手方向端部35c,35dが浮き上がらないように締結させることができる。さらに、係合部35a及び係止爪38aは、ガラス受け35またはガラス押え38の短手方向の両端部35e,35f,38e,38fにそれぞれ形成されているので、ガラス組体34の中央部が浮き上がるように反るのを抑制することとができる。このため、ガラス受け35とガラス押え38とは、平らな状態に結合されたガラス組体34を形成することができる。
【0075】
また、ガラス受け35とガラス押え38との間には、ガラス37の後面の外周部を保持する第1パッキン(第1ガラスパッキン361)と、ガラス37と、ガラス37の前面の外周部を保持する第2パッキン(第2ガラスパッキン362)と、が介在され、第1パッキン361及び第2パッキン362は、ガラス受け35またはガラス押え38に設けられたボルト挿通孔35g,38g及びボルト(ガラス固定ボルトB1)よりもガラス組体34の中央部側寄りの重ならない位置に配置されている。
【0076】
かかる構成によれば、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362は、ボルト挿通孔38g及びガラス固定ボルトB1と重ならない位置に配置されているので、それらが重なって盛り上がって反った状態に取り付けられるのを解消することができる。このため、ガラス組体34は、ガラス受け35及びガラス押え38が反り曲がるのを抑制し、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362がガラス受け35及びガラス押え38に密着するように配置して、ガラス組体34全体を薄くすることができる。
【0077】
また、
図6及び
図9に示すように、ボルト(ガラス固定ボルトB1)は、ガラス受け35に接合された溶接ボルトから成り、ナット(ガラス固定ナットN1)は、袋ナットから成る。
【0078】
かかる構成によれば、ガラス固定ボルトB1は、ガラス受け35に接合された溶接ボルトにしたことで、ガラス固定ナットN1を螺合させる際に、ガラス固定ボルトB1が動かないため、ガラス固定ナットN1を容易に螺合させることができ、締結作業の作業性がよい。また、ガラス固定ナットN1は、袋ナットから成ることで、ガラス固定ボルトB1の雄ネジ部の先端が突出していないため、使用者の体や異物等が接触しても、損傷するのを抑制することができる。
【0079】
また、
図6に示すように、ガラス受け35及びガラス押え38は、中央部にガラス37を露出した状態に配置するための開口部35h,38hを有し、開口部35h,38hの周縁部に第1パッキン(第1ガラスパッキン361)または第2パッキン(第2ガラスパッキン362)が係合する環状凹溝35i,38iを有している。
【0080】
かかる構成によれば、ガラス受け35及びガラス押え38は、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362が係合する環状凹溝35i,38iを開口部35h,38hの周縁部に配置しているので、ガラス固定ボルトB1及びガラス固定ナットN1と重ならない位置に配置することができる。このため、ガラス組体34は、第1ガラスパッキン361及び第2ガラスパッキン362がガラス固定ボルトB1及びガラス固定ナットN1に重なるのを防止して、ガラス組体34全体を薄くすることができる。
【0081】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜に変更が可能である。
【0082】
前記実施形態では、暖房装置100の一例としてFF式ストーブを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の暖房装置100は、ガラス組体34を有するものであればよく、種類、構造、形状等は特に限定されない。暖房装置100は、そのほか、FF式以外のストーブや、ファンヒータ等の暖房機器であってもよい。
【0083】
また、係合部35aをガラス受け35に形成し、係合部35aに係止する係止爪38aをガラス押え38に形成した場合を説明したが、これとは反対に、係合部35aをガラス押え38に形成し、係止爪38aをガラス受け35に形成してもよい。
【符号の説明】
【0084】
100 暖房装置
2 バーナ部
3 外筒
33 前前側部材
34 ガラス組体
35 ガラス受け
35a,35b 係合部
35c 長手方向端部(長手方向の一方側端部)
35d 長手方向端部(長手方向の他方側端部)
35e,38e 短手方向端部(短手方向の一方側端部)
35f,38f 短手方向端部(短手方向の他方側端部)
35g,38g ボルト挿通孔
35h,38h 開口部
35i,38i 環状凹溝
35j,38j 折曲部
35k,38k ボルト挿通孔
35m,38m 凹部
37 ガラス
38 ガラス押え
38a,38b 係止爪
311 前面部
314 窓開口部
321 背面部
361 第1ガラスパッキン(第1パッキン)
362 第2ガラスパッキン(第2パッキン)
B1 ガラス固定ボルト(ボルト)
B2 組体取付ボルト
N1 ガラス固定ナット(ナット)
N2 組体取付ナット