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特許7476109仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/56 20140101AFI20240422BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20240422BHJP
   G06F 3/0481 20220101ALI20240422BHJP
【FI】
A63F13/56
A63F13/533
G06F3/0481
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2020562117
(86)(22)【出願日】2019-04-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-02
(86)【国際出願番号】 CN2019082371
(87)【国際公開番号】W WO2019223448
(87)【国際公開日】2019-11-28
【審査請求日】2020-11-13
【審判番号】
【審判請求日】2022-11-11
(31)【優先権主張番号】201810507875.9
(32)【優先日】2018-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ヤン,ジン
【合議体】
【審判長】藤本 義仁
【審判官】松田 直也
【審判官】▲吉▼川 康史
(56)【参考文献】
【文献】PlayerunKnownのバトルグラウンド ドアの自動開閉をオフにする方法(日本語タイトル),百度ホームページ, [online],2018年3月12日,第1-3頁,<URL>https://jingyan.baidu.com/article/3ea5148989d7ef52e61bba3d.html,[2021年11月26日検索]
【文献】大御所バトロワがスマホに到来!『PUBG Mobile』モバイルならではのメリット/デメリットは?[プレイレポ],Game*Spark, [online],2頁,2018年5月20日,<URL>https://www.gamespark.jp/article/2018/05/20/80911.html,[2021年11月26日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/24
A63F 13/00 - 13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末が、仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは、閉状態にある仮想ドアを含むステップと、
前記端末が、ユーザ入力に応じて仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第2の領域範囲は、前記仮想ドアの開きを許可する領域範囲であるステップと、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第2の領域範囲内に入った場合に、前記端末が、前記仮想ドアの開ボタンを表示するステップと、
前記開ボタンに対する選択操作が検出されると、前記端末が、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節し、開状態にある前記仮想ドアを含む第2のインタフェースを表示するステップと、
前記開ボタンに対する選択操作が検出されていない場合には、前記仮想ドアを閉状態に維持し、前記端末が、ユーザ入力に応じて前記仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であり、かつ前記第2の領域範囲よりも小さいステップと、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第1の領域範囲内に入った場合、前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内であれば、前記端末が前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップと、
前記端末が、第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは、開状態にある前記仮想ドアを含むステップと、を含
想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法。
【請求項2】
前記端末が、前記仮想オブジェクトを前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御する場合、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップであって、前記モード切り替えボタンは、前記仮想ドアの自動開きを許可するモードであるドア自動開モードと、前記仮想ドアの自動開きを許可しないモードであるドア手動開モードとを含むドア開モードを切り替えるためのものであるステップと、
前記モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、前記端末が、前記ドア開モードを現在のドア開モードから別のドア開モードに切り替えるステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記端末が前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節する前記ステップは、
前記移動速度が前記所定の速度よりも大きく、前記なす角度が前記所定の角度範囲内であり、かつ現在、前記ドア自動開モードにある場合、前記端末が前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップを含む、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末が、ユーザ入力に応じて前記仮想オブジェクトを前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御する場合、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示する前記ステップは、
前記端末が、ユーザ入力に応じて前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御され、かつ設定インタフェースにおける指定ボタンがオンにされている場合に、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップを含み、
前記指定ボタンがオンにされると、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにし、前記指定ボタンがオフにされると、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにする、ことを特徴とする請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
現時点が第1の期間にある場合、前記端末が、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにするステップと、
現時点が第2の期間にある場合、前記端末が、前記指定ボタンのオンオフ状態に応じて、ドア自動開モードのオンオフ、及び前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限のオンオフを制御するステップと、
現時点が第3の期間にある場合、前記端末が、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにするステップと、をさらに含み、
前記第1の期間は、ゲームの開始時点から第1の所定時間後までの期間であり、前記第3の期間は、ゲームの終了時点より第2の所定時間前までの期間であり、前記第2の期間は、前記第1の期間と前記第3の期間との間の期間である、ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末が、ユーザ入力に応じて前記仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させるように制御する過程において、前記仮想オブジェクトの前記仮想シーンにおける第1の位置及び前記仮想ドアの前記仮想シーンにおける第2の位置を取得するステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離が第1の所定距離よりも小さい場合、前記端末が、前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入ると決定するステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離が第2の所定距離よりも小さい場合、前記端末が、前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入ると決定するステップであって、前記第2の所定距離は、前記第1の所定距離よりも大きいステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置であって、
閉状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第1のインタフェースを表示するように構成された表示モジュールと、
仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入るように制御するように構成された制御モジュールであって、前記第2の領域範囲は、前記仮想ドアの開きを許可する領域範囲である、制御モジュールとを有しており、
前記表示モジュールは、さらに、前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第2の領域範囲内に入った場合に、前記仮想ドアの開ボタンを表示するように構成され、
当該制御装置は、前記開ボタンに対する選択操作が検出されると、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するように構成された状態調節モジュールをさらに有しており、
前記表示モジュールは、さらに、開状態にある前記仮想ドアを含む第2のインタフェースを表示するように構成されており、
前記状態調節モジュールは、前記開ボタンに対する選択操作が検出されていない場合には、前記仮想ドアを閉状態に維持するように構成されており、
前記制御モジュールは、前記仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するように構成されており、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であり、かつ前記第2の領域範囲よりも小さく、
前記状態調節モジュールは、前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第1の領域範囲内に入った場合、前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内であれば、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するように構成されており、
前記表示モジュールは、さらに、開状態にある前記仮想ドアを含む前記仮想シーンの第2のインタフェースを表示するように構成され
とを特徴とする仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置。
【請求項8】
前記表示モジュールは、さらに、前記制御モジュールがユーザ入力に応じて前記仮想オブジェクトを前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御する場合、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するように構成され、前記モード切り替えボタンは、前記仮想ドアの自動開きを許可するモードであるドア自動開モードと、前記仮想ドアの自動開きを許可しないモードであるドア手動開モードとを含むドア開モードを切り替えるためのものであり、
前記装置は、
前記モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、前記ドア開モードを現在のドア開モードから別のドア開モードに切り替えるように構成されたモード切り替えモジュールと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記状態調節モジュールは、さらに、前記移動速度が前記所定の速度よりも大きく、前記なす角度が前記所定の角度範囲内であり、かつ現在、前記ドア自動開モードにある場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するように構成された、ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記表示モジュールは、さらに、前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御され、かつ設定インタフェースにおける指定ボタンがオンにされている場合に、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するように構成され、
前記指定ボタンがオンにされると、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにし、前記指定ボタンがオフにされると、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにする、ことを特徴とする請求項8又は9に記載の装置。
【請求項11】
現時点が第1の期間にある場合、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにするように構成された第1の制御モジュールと、
現時点が第2の期間にある場合、前記指定ボタンのオンオフ状態に応じて、ドア自動開モードのオンオフ、及び前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限のオンオフを制御するように構成された第2の制御モジュールと、
現時点が第3の期間にある場合、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにするように構成された第3の制御モジュールと、をさらに含み、
前記第1の期間は、ゲームの開始時点から第1の所定時間後までの期間であり、前記第3の期間は、ゲームの終了時点より第2の所定時間前までの期間であり、前記第2の期間は、前記第1の期間と前記第3の期間との間の期間である、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されているメモリと、
前記コンピュータ読み取り可能な命令を実行すると、
仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは、閉状態にある仮想ドアを含むステップと、
仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第2の領域範囲は、前記仮想ドアの開きを許可する領域範囲であるステップと、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第2の領域範囲内に入った場合に、前記仮想ドアの開ボタンを表示するステップと、
前記開ボタンに対する選択操作が検出されると、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節し、開状態にある前記仮想ドアを含む第2のインタフェースを表示するステップと、
前記開ボタンに対する選択操作が検出されていない場合には、前記仮想ドアを閉状態に維持し、前記仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であり、かつ前記第2の領域範囲よりも小さいステップと、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第1の領域範囲内に入った場合、前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内であれば、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップと、
前記仮想シーンの第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは、開状態にある前記仮想ドアを含むステップと、を実行するように構成されたプロセッサと、を含
末。
【請求項13】
前記コンピュータ読み取り可能な命令は、さらに、前記プロセッサに、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御されると、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップであって、前記モード切り替えボタンは、前記仮想ドアの自動開きを許可するモードであるドア自動開モードと、前記仮想ドアの自動開きを許可しないモードであるドア手動開モードとを含むドア開モードを切り替えるためのものであるステップと、
前記モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、前記ドア開モードを現在のドア開モードから別のドア開モードに切り替えるステップと、を実行させる、ことを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項14】
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節する前記ステップは、
前記移動速度が前記所定の速度よりも大きく、前記なす角度が前記所定の角度範囲内であり、かつ現在、前記ドア自動開モードにある場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップを含む、ことを特徴とする請求項13に記載の端末。
【請求項15】
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御されると、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御され、かつ設定インタフェースにおける指定ボタンがオンにされている場合に、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップを含み、
前記指定ボタンがオンにされると、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにし、前記指定ボタンがオフにされると、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにする、ことを特徴とする請求項13又は14に記載の端末。
【請求項16】
前記コンピュータ読み取り可能な命令は、さらに、前記プロセッサに、
現時点が第1の期間にある場合、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにするステップと、
現時点が第2の期間にある場合、前記指定ボタンのオンオフ状態に応じて、ドア自動開モードのオンオフ、及び前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限のオンオフを制御するステップと、
現時点が第3の期間にある場合、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにするステップと、を実行させ、
前記第1の期間は、ゲームの開始時点から第1の所定時間後までの期間であり、前記第3の期間は、ゲームの終了時点より第2の所定時間前までの期間であり、前記第2の期間は、前記第1の期間と前記第3の期間との間の期間である、ことを特徴とする請求項15に記載の端末。
【請求項17】
前記コンピュータ読み取り可能な命令は、さらに、前記プロセッサに、
前記仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させるように制御する過程において、前記仮想オブジェクトの前記仮想シーンにおける第1の位置及び前記仮想ドアの前記仮想シーンにおける第2の位置を取得するステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離が第1の所定距離よりも小さい場合、前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入ると決定するステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離が第2の所定距離よりも小さい場合、前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入ると決定するステップであって、前記第2の所定距離は、前記第1の所定距離よりも大きいステップと、を実行させることを特徴とする請求項12に記載の端末。
【請求項18】
コンピュータに、
仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは、閉状態にある仮想ドアを含むステップと、
仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第2の領域範囲は、前記仮想ドアの開きを許可する領域範囲であるステップと、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第2の領域範囲内に入った場合に、前記仮想ドアの開ボタンを表示するステップと、
前記開ボタンに対する選択操作が検出されると、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節し、開状態にある前記仮想ドアを含む第2のインタフェースを表示するステップと、
前記開ボタンに対する選択操作が検出されていない場合には、前記仮想ドアを閉状態に維持し、前記仮想オブジェクトをユーザ入力に応じて前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であり、かつ前記第2の領域範囲よりも小さいステップと、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの前記第1の領域範囲内に入った場合、前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内であれば、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップと、
前記仮想シーンの第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは、開状態にある前記仮想ドアを含むステップと、を実行させるための
ンピュータプログラム。
【請求項19】
前記コンピュータに、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御されると、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップであって、前記モード切り替えボタンは、前記仮想ドアの自動開きを許可するモードであるドア自動開モードと、前記仮想ドアの自動開きを許可しないモードであるドア手動開モードとを含むドア開モードを切り替えるためのものであるステップと、
前記モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、前記ドア開モードを現在のドア開モードから別のドア開モードに切り替えるステップと、を実行させる、ことを特徴とする請求項18に記載のコンピュータプログラム。
【請求項20】
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドア垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節する前記ステップは、
前記移動速度が前記所定の速度よりも大きく、前記なす角度が前記所定の角度範囲内であり、かつ現在、前記ドア自動開モードにある場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップを含む、ことを特徴とする請求項19に記載のコンピュータプログラム。
【請求項21】
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御されると、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトがユーザ入力に応じて前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御され、かつ設定インタフェースにおける指定ボタンがオンにされている場合に、前記仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップを含み、
前記指定ボタンがオンにされると、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにし、前記指定ボタンがオフにされると、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにする、ことを特徴とする請求項19又は20に記載のコンピュータプログラム。
【請求項22】
前記コンピュータに、
現時点が第1の期間にある場合、前記ドア自動開モードをオンにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにするステップと、
現時点が第2の期間にある場合、前記指定ボタンのオンオフ状態に応じて、ドア自動開モードのオンオフ、及び前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限のオンオフを制御するステップと、
現時点が第3の期間にある場合、前記ドア自動開モードをオフにし、かつ前記モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにするステップと、を実行させ、
前記第1の期間は、ゲームの開始時点から第1の所定時間後までの期間であり、前記第3の期間は、ゲームの終了時点より第2の所定時間前までの期間であり、前記第2の期間は、前記第1の期間と前記第3の期間との間の期間である、ことを特徴とする請求項21に記載のコンピュータプログラム。
【請求項23】
前記コンピュータに、
前記仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させるように制御する過程において、前記仮想オブジェクトの前記仮想シーンにおける第1の位置及び前記仮想ドアの前記仮想シーンにおける第2の位置を取得するステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離が第1の所定距離よりも小さい場合、前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入ると決定するステップと、
前記第1の位置と前記第2の位置との間の距離が第2の所定距離よりも小さい場合、前記仮想オブジェクトが前記仮想ドアの第2の領域範囲内に入ると決定するステップであって、前記第2の所定距離は、前記第1の所定距離よりも大きいステップと、を実行させることを特徴とする請求項18に記載のコンピュータプログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年5月24日に提出された、出願番号201810507875.9で、発明の名称「仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法、装置及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、コンピュータの技術分野に関し、特に、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法、装置、端末及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0003】
コンピュータ技術の急速な発展及びインテリジェントデバイスの普及に伴い、電子ゲームが広く応用されており、最も一般的な娯楽方式となっている。ユーザは、電子ゲームにおいて1つの仮想オブジェクトを設定し、仮想オブジェクトを、電子ゲームが提供する仮想シーンとインタラクションさせることを制御することができる。現実シーンをよりリアルにシミュレートするために、仮想シーンには、仮想建築物及び仮想建築物における仮想ドアが設定され、仮想オブジェクトは、仮想建築物において仮想ドアを開く操作を行うことができる。
【0004】
一般的には、端末は、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させるように制御し、仮想オブジェクトの仮想シーンにおける位置及び各仮想ドアの仮想シーンにおける位置を取得し、仮想オブジェクトの位置と、ある仮想ドアの位置との間の距離が、所定距離よりも小さいと判定された場合、仮想オブジェクトが仮想ドアの近傍に位置することを示し、仮想シーンの表示インタフェースに仮想ドアの開ボタンを提供し、ユーザによる開ボタンの選択操作が検出されると、仮想ドアを閉状態から開状態に調節して、仮想ドアを開く操作を実現する。
【0005】
本願の実施例を実現する過程において、発明者は、上記関連技術において、ユーザが開ボタンを手動で選択してはじめて仮想ドアを開くことができるため、ユーザに操作ストレスを与えてしまい、ユーザの操作効率が低下するという課題が少なくとも存在することを見出した。
【発明の概要】
【0006】
本願に係る様々な実施例によれば、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法、装置、端末及びコンピュータプログラムを提供する。
【0007】
第1の側面では、
端末が、仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは、閉状態にある仮想ドアを含むステップと、
前記端末が、仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であるステップと、
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記端末が前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップと、
前記端末が、第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは、開状態にある前記仮想ドアを含むステップと、を含み、
前記所定の角度範囲は、90度未満の第1の角度よりも大きく、90度よりも大きく180度未満の第2の角度よりも小さい角度範囲である、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法を提供する。
【0008】
第2の側面では、
閉状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第1のインタフェースを表示し、さらに開状態にある前記仮想ドアを含む前記仮想シーンの第2のインタフェースを表示するように構成された表示モジュールと、
仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するように構成された制御モジュールであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲である制御モジュールと、
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するように構成された状態調節モジュールと、を含み、
前記所定の角度範囲は、90度未満の第1の角度よりも大きく、90度よりも大きく180度未満の第2の角度よりも小さい角度範囲である、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置を提供する。
【0009】
第3の側面では、コンピュータ読み取り可能な命令が記憶されているメモリと、
前記コンピュータ読み取り可能な命令を実行すると、
仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは、閉状態にある仮想ドアを含むステップと、
仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であるステップと、
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップと、
前記仮想シーンの第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは、開状態にある前記仮想ドアを含むステップと、を実行するように構成されたプロセッサと、を含み、
前記所定の角度範囲は、90度未満の第1の角度よりも大きく、90度よりも大きく180度未満の第2の角度よりも小さい角度範囲である、端末を提供する。
【0010】
第4の側面では、コンピュータに、
仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップであって、前記第1のインタフェースは、閉状態にある仮想ドアを含むステップと、
仮想オブジェクトを前記仮想シーンにおいて移動させて、前記仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御するステップであって、前記第1の領域範囲は、前記仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲であるステップと、
前記仮想オブジェクトの前記仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、前記仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、前記仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、前記仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップと、
前記仮想シーンの第2のインタフェースを表示するステップであって、前記第2のインタフェースは、開状態にある前記仮想ドアを含むステップと、を実行させ、
前記所定の角度範囲は、90度未満の第1の角度よりも大きく、90度よりも大きく180度未満の第2の角度よりも小さい角度範囲である、コンピュータプログラムを提供する。
【0011】
本願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面及び説明において提供される。本願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
以下、本願の実施例における技術手段をより明確に説明するために、実施例の説明に必要な図面を簡単に説明する。以下の記載における図面は、本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができるのは、明らかである。
図1】本願の実施例に係る仮想シーンの表示インタフェースの概略図である。
図2】本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法のフローチャートである。
図3】本願の実施例に係る第1の領域範囲及び第2の領域範囲の概略図である。
図4】本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想ドアの概略図である。
図5】本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想ドアの概略図である。
図6】本願の実施例に係る所定の角度範囲の概略図である。
図7】本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想ドアの概略図である。
図8】本願の実施例に係るユーザの操作フローの概略図である。
図9】本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションを制御する別の方法のフローチャートである。
図10】本願の実施例に係る設定インタフェースの概略図である。
図11】本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置の構造概略図である。
図12】本願の実施例に係る端末の構造概略図である。
図13】本願の一実施例における端末の内部構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本願の目的、技術手段及び利点をより明確にするために、図面及び実施例を参照しながら、本願をさらに詳細に説明する。なお、本明細書に説明される具体的な実施例は、本願を説明するためのものに過ぎず、本願を限定するものではないことを、理解すべきである。当業者が本願の実施例を基に、創造的な労働をせずに得られる他の実施例の全ては、本願の保護範囲に属する。
【0014】
本願の実施例は、主に、電子ゲーム、例えば、FPS(First-Person Shooter Game、ファーストパーソン・シューティングゲーム)、RTS(Real-Time Strategy、リアルタイムストラテジ)ゲーム等に関する。端末は、電子ゲームのアプリケーションプログラム、ページ表示データ又は仮想シーンデータ等を含む電子ゲームの構成ファイルをダウンロードすることができ、ユーザが該端末から電子ゲームにログインするときに、端末は、該構成ファイルを呼び出すことにより電子ゲームにおける仮想シーンをレンダリング表示する。ユーザは、端末で制御操作を行うことにより、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて動作させ、仮想シーンとインタラクションするように制御し、また、動作過程において、端末は、ユーザが閲覧するように、動作データをレンダリング表示することができる。
【0015】
仮想シーンは、1つの仮想空間と見なされ、現実における実環境をシミュレートするために用いられることができ、2次元の仮想シーンであってもよく、3次元の仮想シーンであってもよい。例えば、該仮想シーンは、空、陸地、海等を含んでもよく、該陸地は、砂漠、都市等の環境要素を含んでもよい。もちろん、該仮想シーンは、仮想建築物、仮想建築物に設定された仮想ドア、及びピックアップ可能な仮想物品を含んでもよい。該仮想シーンは、異なる天気下の実環境、例えば、晴天、雨天、曇天又は夜などの天気をシミュレートしてもよい。
【0016】
ユーザは、仮想的でユーザを代表するイメージであって、例えば、人物、動物等のいずれの形態であることができる仮想オブジェクトを該仮想シーンにおいて移動させるように制御することができる。シューティングゲームを例にすると、ユーザは、仮想オブジェクトが該仮想シーンの空から自由落下するか、滑空するか又はパラシュートを開いて落下し、陸地で走るか、跳ぶか、腹ばいになって進むか、腰を曲げて進むように制御してもよく、仮想オブジェクトが海洋で泳ぐか、浮くか又は潜水するように制御してもよく、もちろん、ユーザは、仮想オブジェクトがキャリアに乗って該仮想シーンにおいて移動するように制御してもよい。ユーザは、仮想オブジェクトが該仮想シーンにおいて仮想建築物に出入りし仮想ドアを開き、該仮想シーンにおける仮想物品を発見しピックアップして、ピックアップした仮想物品により他の仮想オブジェクトと戦闘するように制御してもよい。例えば、該仮想物品は、衣類、ヘルメット、防弾チョッキ、医療品、冷兵器又は火器等であってもよく、他の仮想オブジェクトが淘汰されて残された仮想物品であってもよい。
【0017】
図1に示すように、端末は、仮想バック及び仮想兵器が装着された仮想オブジェクトと、仮想建築物と、仮想ドアとを含む仮想シーンの表示インタフェースを表示する。
【0018】
本願の実施例は、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法を提供し、端末に仮想シーンを表示し、ユーザが仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて動作させるように制御する場合に適用される。この場合、仮想オブジェクトは、仮想物品のピックアップ、他の仮想オブジェクトとの戦闘等の複数の動作を行うことができ、動作過程において一定の方式により仮想ドアの開閉を制御する必要がある。
【0019】
関連技術において、一般的には、ユーザが仮想ドアの開ボタンを手動で選択してはじめて仮想ドアを開くことができるが、仮想ドアの自動的開手段を提供しない。これに対して、本願の実施例は、仮想ドアの自動的開手段を提供し、かつユーザが仮想ドアを開閉する要求を総合的に考慮することにより、より多くの選択自由度をユーザに提供して、ユーザが自分の現在の具体的な状況に応じて仮想ドアの開モードを容易に選択する。
【0020】
図2は、本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法のフローチャートであり、該方法の実行主体は、コンピュータ、携帯電話、タブレットコンピュータ等の装置であることができる端末である。図2を参照すると、該方法は、以下のステップ201~205を含む。
【0021】
ステップ201において、端末が、閉状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第1のインタフェースを表示する。
【0022】
本願の実施例は、仮想ドアが閉状態にある場合に適用され、仮想ドアを開く過程について説明する。したがって、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて動作させるように制御する過程において、端末は、閉状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第1のインタフェースを表示する。
【0023】
一実施例では、端末に仮想オブジェクトの所定の範囲内にある仮想シーンのみが表示されると、端末が仮想シーンの第1のインタフェースを表示する場合、該第1のインタフェースは、仮想オブジェクトの所定の範囲内にあり、かつ閉状態にある仮想ドアを含む。該所定の範囲は、仮想オブジェクトの視角から仮想シーンを観察する視角範囲であってもよく、仮想オブジェクトの裏側に位置するカメラの視角から仮想シーンを観察する視角範囲であってもよい。
【0024】
ステップ202において、端末が、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させて、仮想ドアの第2の領域範囲内に入るように制御する場合、仮想ドアの開ボタンを表示する。
【0025】
仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて動作させる過程において、端末のユーザは、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させるように制御することができ、端末は、ユーザの移動制御の操作に応じて仮想オブジェクトの仮想シーンにおける位置を検出することができる。また、仮想シーンにおいて複数種類の仮想建築物を設定し、かつ仮想建築物において仮想ルーム、仮想ドア等を設定し、各仮想ドアの仮想シーンにおける位置を決定することができ、仮想オブジェクトと仮想ドアとの相対位置に応じて、ユーザが仮想ドアを開く必要があるか否かを決定する。
【0026】
また、仮想ドアを容易に開閉するために、仮想ドアに、仮想ドアの自動開きを許可する領域範囲である第1の領域範囲と、仮想ドアの開きを許可する領域範囲である第2の領域範囲とが設定され、第2領域範囲は、第1の領域範囲よりも大きく、即ち、第1の領域範囲が第2の領域範囲内にある。端末が仮想オブジェクトを移動させ、徐々に仮想ドアに近づくように制御する過程において、まず第2の領域範囲に入り、次に、仮想ドアに近づいていくと、第1の領域範囲に入ることになる。第1の領域範囲及び第2の領域範囲は、仮想ドア近傍の円形領域、方形領域等の複数の形状の領域であってもよい。
【0027】
図1を参照すると、仮想ドアに、方形の第1の領域範囲である「ドア自動開きをトリガする領域」と第2の領域範囲である「ドア開きをトリガする領域」とが設定され、「ドア自動開きをトリガする領域」は、「ドア開きをトリガする領域」内にある。
【0028】
したがって、端末は、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させるように制御する過程において、仮想オブジェクトの仮想シーンにおける第1の位置と、仮想ドアの仮想シーンにおける第2の位置と、第1の領域範囲及び第2の領域範囲の設定方式とに基づいて、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲又は第2の領域範囲に入るか否かを判断する。
【0029】
仮想オブジェクトが仮想ドアの第2の領域範囲に入ると決定された場合、仮想ドアの開きを許可し、この場合、仮想ドアの開操作をトリガするための仮想ドアの開ボタンを表示する。端末によって開ボタンに対する選択操作が検出されると、ユーザが仮想ドアを開きたがることを表示するため、端末は、仮想ドアの状態を閉状態から開状態に調節し、かつ開状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第2のインタフェースを表示する。一方、端末によって開ボタンに対する選択操作が検出されていない場合には、仮想ドアを閉状態に維持する。該選択操作は、端末に配置されたタッチスクリーンで、ユーザの開ボタンに対するクリック操作、又は端末が開ボタンを選択した状態でユーザがキーボードにおける確認キーを押す操作等であってもよい。
【0030】
一実施例では、該第1の領域範囲及び第2の領域範囲が方形領域である場合、端末は、仮想ドアの仮想シーンにおける第2の位置に応じて、第1の領域範囲の4つの境界線及び第2の領域範囲の4つの境界線を決定し、仮想オブジェクトの仮想シーンにおける第1の位置に応じて、仮想オブジェクトが第2の領域範囲のいずれか1本の境界線内に入ると決定する場合、仮想オブジェクトが第2の領域範囲に入ると決定する。仮想オブジェクトの仮想シーンにおける第1の位置に応じて、仮想オブジェクトが第1の領域範囲のいずれか1本の境界線内に入ると決定する場合、仮想オブジェクトが第1の領域範囲に入ると決定する。
【0031】
別の実施例では、該第1の領域範囲は、仮想ドアを中心とし、第1の所定距離を半径とする円形領域であり、第2の領域範囲は、仮想ドアを中心とし、第2の所定距離を半径とする円形領域であり、第2の所定距離が第1の所定距離よりも大きい場合、端末は、仮想オブジェクトの仮想シーンにおける第1の位置及び仮想ドアの仮想シーンにおける第2の位置を取得し、第1の位置と第2の位置との間の距離が第1の所定距離よりも小さい場合、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入ると決定し、第1の位置と第2の位置との間の距離が第2の所定距離よりも小さい場合、仮想オブジェクトが仮想ドアの第2の領域範囲内に入ると決定する。
【0032】
ステップ203において、端末が、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させて、仮想ドアの第1の領域範囲に入るように制御し続ける。
【0033】
本願の実施例は、ステップ202にてユーザが開ボタンを選択しないことを例として、端末が、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させるように制御し続け、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲に入った場合に仮想ドアの自動開きを許可し、この場合、端末が、仮想オブジェクトが仮想ドアの自動開き条件を満たすか否かを判断し、該条件を満たせば、仮想ドアを自動的に開く。
【0034】
ステップ204において、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、端末が仮想ドアを閉状態から開状態に調節する。
【0035】
本願の実施例では、人々がドアを開く場合、一般的にドアに近づく方向に移動し、移動速度が遅くなりすぎず、かつ頭部の正面がドアに対面し、あまり大きな角度で外れることがないことが考えられる。人々のドアを開く場合の動作特徴を参照しながら、仮想ドアの自動開き条件は、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が十分に大きく、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアとのなす角度が、小さすぎるか、大きすぎる角度にならないように設定される。
【0036】
したがって、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入ると決定した場合、端末は、仮想オブジェクトの仮想シーンにおける移動方向及び移動速度を取得し、かつ仮想ドアの仮想シーンにおける位置に応じて、仮想ドアの垂直方向、即ち、「仮想ドアを通過する方向」を決定し、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度を取得して、仮想オブジェクトの仮想ドアへの移動速度が十分に大きいか否かを決定する。また、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度を取得し、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、仮想オブジェクトの正面が仮想ドアに向いており、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内ではない場合、仮想オブジェクトの正面が仮想ドアに向いていないと考えられる。
【0037】
したがって、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、現在、仮想ドアの自動開き条件を満たすことを決定し、この場合、端末は、仮想ドアの状態を閉状態から開状態に自動的に切り替え、仮想ドアの自動開き機能を実現し、ユーザの開ボタンに対する選択操作が検出されるときに仮想ドアを開く必要がなくなり、ユーザの操作を簡略化する。
【0038】
ただし、該所定の速度は、実際の生活において人々がドアを通過する一般的な速度に応じて決定してもよく、仮想シーンに設定された仮想オブジェクトの歩き速度に応じて決定してもよい。該所定の角度範囲は、90度未満の第1の角度よりも大きく、90度よりも大きく180度未満の第2の角度よりも小さい角度範囲である。
【0039】
別の実施例では、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度の以下であるか、又は仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内ではない場合、端末は、仮想ドアの閉状態を維持し、仮想ドアを自動的に開くことはない。
【0040】
図4を参照すると、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲に入ったため、表示インタフェースに開ボタンが表示されるが、仮想オブジェクトが現在、移動速度を持たないため、端末は、現在、仮想ドアの自動開き条件を満たさないと判断して、仮想ドアを自動的に開くことはない。
【0041】
図5を参照すると、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲に入ったため、表示インタフェースに開ボタンが表示されるが、仮想オブジェクトが現在、右側に移動し、仮想ドアの垂直方向において速度成分がないため、端末は、現在、仮想ドアの自動開き条件を満たさないと判断して、仮想ドアを自動的に開くことはない。
【0042】
図6を参照すると、直線ABは、仮想ドアが所在する平面を示し、Pは、仮想ドアの中間点であり、線分PAと線分PQの左側に位置する直線とのなす角度は第1の角度であり、線分PAと線分PQの右側に位置する直線とのなす角度は第2の角度であり、線分PQにおいてQからPに向かう方向は、仮想オブジェクトの正面の向いている方向であり、線分PQが左側直線と右側直線との間の範囲内に位置する場合、仮想オブジェクトの正面の向いている方向(QからPに向かう方向)と、仮想ドアの所在する平面の方向(直線AB)とのなす角度は所定の角度範囲であり、仮想オブジェクトの正面が仮想ドアに向いていると考えられ得る。
【0043】
図7を参照すると、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲に入ったため、表示インタフェースに開ボタンが表示されるが、仮想オブジェクトが現在、横向きにして仮想ドアの方向に移動し、正面が仮想ドアに向いていないため、端末は、現在、仮想ドアの自動開き条件を満たさないと判断して、仮想ドアを自動的に開くことはない。
【0044】
ステップ205において、端末が開状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第2のインタフェースを表示する。
【0045】
仮想ドアの状態を調節した後、端末は、開状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第2のインタフェースを表示し、ユーザは、第2のインタフェースを閲覧することにより仮想ドアが開状態にあることを判定する。
【0046】
上記仮想ドアの自動開き条件を設定することにより、実際の生活において人々がドアを通過する場合の動作特徴をシミュレートすることができ、よりリアルで生き生きとしている。また、上記条件に応じて、ユーザのニーズを分析することができ、ユーザのニーズに応じて仮想ドアを自動的に開き、ユーザの不要なドア開操作を簡略化し、操作ストレスを低減し、操作効率を向上させるだけでなく、仮想オブジェクトが仮想ドアの近傍で戦闘等の動作を行う場合、仮想ドアの自動開きを回避し、ユーザの戦闘動作を妨害することを防止することができる。
【0047】
本願の実施例に係る方法は、閉状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第1のインタフェースを表示することにより、仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させて、仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御し、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内である場合、仮想ドアを閉状態から開状態に調節し、開状態にある仮想ドアを含む仮想シーンの第2のインタフェースを表示する。本願の実施例は、仮想ドアの自動開き方式を提供し、仮想ドアの自動開き条件は、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲であることとされ、該条件に従って仮想ドアを自動的に開くか否かを制御して、仮想オブジェクトの動作特徴に基づいてユーザのニーズを分析でき、ユーザが仮想ドアを自動的に開く必要がある場合、ユーザの開ボタンを手動で選択する操作を簡略化し、操作ストレスを低減し、操作効率を向上させるだけでなく、ユーザが仮想ドアの自動開きを必要としない場合、仮想ドアを閉状態に維持し、ユーザの戦闘動作を妨害することを回避し、柔軟性及びインタラクティブ性を向上させることができる。
【0048】
図8は、本願の実施例に係るユーザの操作フローの概略図であり、図8を参照すると、電子ゲームのシーンを例として、該操作フローは、
ユーザが端末を用いて電子ゲームを起動し、仮想オブジェクトを電子ゲームによる仮想シーンに入るように制御し、ゲームを開始し、ゲーム中に仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させるように制御するステップ801と、
仮想オブジェクトがある仮想ドアに近づき、仮想ドアの第2の領域範囲に入ると、端末にドア開ボタンを表示し、ユーザがドア開ボタンをクリックして仮想ドアを開くか、又はユーザがドア開ボタンをクリックせずに下記ステップ803を実行するステップ802と、
仮想オブジェクトが該仮想ドアに近づき続け、仮想ドアの第1の領域範囲に入り、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きいか否かを判断し、そうであれば、下記ステップ804を実行し、そうでなければ、ドアを自動的に開くことに失敗するステップ803と、
仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内であるか否かを判断し、そうであれば、仮想ドアを自動的に開き、そうでなければ、ドアを自動的に開くことに失敗するステップ804と、を含む。
【0049】
上記図2に示した実施例に基づき、本願の実施例は、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションを制御する別の方法をさらに提供し、ドア自動開モード及びドア手動開モードのオンオフを制御でき、ドア自動開モードでは、仮想ドアの自動開きを許可し、ドア手動開モードでは、仮想ドアの自動開きを許可しない。図9は、本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションを制御する別の方法のフローチャートであり、該方法の実行主体は、端末であり、図9を参照すると、該方法は、以下のステップ901~903を含む。
【0050】
ステップ901において、端末が、仮想オブジェクトを仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御する場合、仮想ドアのモード切り替えボタンを表示する。
【0051】
本願の実施例では、仮想ドアの自動開きを許可するモードであるドア自動開モードと、仮想ドアの自動開きを許可せず、ユーザが手動でのみ開ボタンを選択して仮想ドアを開くモードであるドア手動開モードとを含む2つのドア開モードが設定されている。仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入る場合、端末は、ドア開モードを切り替えるための仮想ドアのモード切り替えボタンを表示する。ユーザは、モード切り替えボタンに対する選択操作をトリガして、ドア開モードを切り替えることができる。
【0052】
一実施例では、該モード切り替えボタンには、ユーザが閲覧するように、現在のドア開モードを表示することができる。例えば、図4図5及び図7を参照すると、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入る場合、モード切り替えボタン及び開ボタンを表示し、かつモード切り替えボタンには、現在のドア開モードである「自動」を表示する。
【0053】
ステップ902において、モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、端末が、ドア開モードを現在のドア開モードから別のドア開モードに切り替える。
【0054】
一実施例では、ドア自動開モードがオンにされた場合、モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、端末は、ドア手動開モードに切り替える。この場合、モード切り替えボタンには、現在、ドア手動開モードであることを表示することができる。
【0055】
別の実施例では、ドア自動開モードがオフにされた場合、モード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、端末は、ドア自動開モードに切り替える。
【0056】
なお、該ステップ902は、好ましいステップであり、端末は、ステップ902を実行しなくてもよい。
【0057】
ステップ903において、仮想オブジェクトの仮想ドアの垂直方向における移動速度が所定の速度よりも大きく、仮想オブジェクトの正面の向いている方向と、仮想ドアの所在する平面とのなす角度が所定の角度範囲内であり、かつ現在、ドア自動開モードにある場合、端末は、仮想ドアを閉状態から開状態に調節する。
【0058】
現在、ドア自動開モードにある場合、端末は、仮想オブジェクトが仮想ドアの自動開き条件を満たすか否かを判断することができ、満たせば、仮想ドアを開き、満たさなければ、仮想ドアを開かない。別の実施例では、現在、ドア手動開モードにある場合、端末は、仮想ドアを自動的に開くことはなく、ユーザの開ボタンに対する選択操作が検出される場合のみ、仮想ドアを開く。
【0059】
一実施例では、端末がドア自動開モードにある場合、ユーザに一定の時間を予め保留し、予め保留された期間において仮想オブジェクトが仮想ドアの自動開き条件を満たすか否かを判断することができるが、仮想ゲートを自動的に開くことはなく、該期間においてユーザはモード切り替えボタンを選択するか否かを考慮することができる。該期間において、ユーザがモード切り替えボタンに対する選択操作をトリガすれば、端末は、ドア手動開モードに切り替え、仮想ドアを自動的に開くことはない。一方、該期間において、ユーザがモード切り替えボタンに対する選択操作をトリガしなければ、該期間が終了した後、かつ仮想オブジェクトが、仮想ドアの自動開き条件を満たす場合、端末は、仮想ドアを自動的に開く。
【0060】
なお、本願の実施例は、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入った場合に仮想ドアのモード切り替えボタンを直接表示することを例として説明するものに過ぎず、別の実施例では、端末は、ユーザがモード切り替えボタンでドア開モードを切り替えるように、一定の条件でのみ、モード切り替えボタンを表示することができ、他の条件で、モード切り替えボタンを表示しないことにより、モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにするか否かを制御する。
【0061】
例えば、端末は、設定インタフェースを表示し、設定インタフェースにおいて、ユーザが指定ボタンをオンオフするための指定ボタンを表示する。指定ボタンがオンにされると、ドア自動開モードをオンにし、かつモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにし、指定ボタンがオフにされると、ドア自動開モードをオフにし、かつモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにする。
【0062】
したがって、上記ステップ901は、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入ると決定した場合、端末は、仮想ドアのモード切り替えボタンを直ちに表示するのではなく、設定インタフェースにおける指定ボタンをオンにしたか否かを判断し、設定インタフェースにおける指定ボタンがオンにされたと判定した場合にのみ、仮想ドアのモード切り替えボタンを表示し、ユーザがモード切り替えボタンによるドア開モードの切り替えを許可することをさらに含む。
【0063】
ただし、ユーザは、ゲームを開始する前に設定インタフェースを開き、設定インタフェースにおいて指定ボタンをオンオフしてもよく、ユーザがゲーム中にゲームの表示インタフェースから離れ、設定インタフェースを開き、設定インタフェースにおいて指定ボタンをオンオフしてもよい。
【0064】
図10を参照すると、該設定インタフェースは、複数種類の機能ボタンを含み、「ドア自動開き」ボタンがオンにされると、仮想ドアを自動的に開き、かつ仮想オブジェクトが仮想ドアに近づく場合にモード切り替えボタンを表示することができる。「ドア自動開き」ボタンがオフにされると、仮想オブジェクトが仮想ドアに近づく場合であっても、モード切り替えボタンを表示することはなく、仮想ドアを自動的に開くこともない。
【0065】
また、いくつかの生存類の電子ゲームの場合、ケームの総時間が一定であり、かつゲーム初期段階では、仮想オブジェクトのほとんどが仮想物品をピックアップするため、この場合、仮想ドアを迅速に開く必要があり、ゲームの中期段階では、いくつかの仮想オブジェクトが仮想物品をピックアップし、いくつかの仮想オブジェクトが他の仮想オブジェクトと戦闘し、ゲームの後期段階では、仮想オブジェクトのほとんどが他の仮想オブジェクトと戦闘し、この場合、仮想ドアの近傍に攻守操作を行う必要があり、仮想ドアを開く必要がない。
【0066】
上記特徴に対して、本願の実施例において異なる時点の所在する異なる段階に基づいてドア開モードと、モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限とを設定することができ、具体的には以下を含む。
【0067】
1、現時点が第1の期間にある場合、ドア自動開モードをオンにし、かつモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにする。
【0068】
本願の実施例では、今回の操作過程を第1の期間、第2の期間、第3の期間に分けることができ、第1の期間は、今回の操作過程における開始時点から第1の所定時間後までの期間であり、第3の期間は、今回の操作過程における終了時点より第2の所定時間前までの期間であり、第2の期間は、第1の期間と第3の期間との間の期間である。例えば、ゲームの時間が40分間であれば、40分間における最初の10分間を第1の期間に分け、最後の10分間を第3の期間に分け、中間の20分間を第2の期間に分ける。
【0069】
第1の期間は、今回の操作過程の前期段階である。この期間では、ドア自動開モードを直接オンにし、モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにする。仮想オブジェクトが仮想ドアに近づく毎に、ドア自動開モードで、仮想オブジェクトが仮想ドアの自動開き条件を満たすか否かに基づいて仮想ドアを自動的に開くか否かを制御することができ、又は指定ボタンのオンオフ状態に応じて制御することがなく、モード切り替えボタンによりドア開モードを切り替えることができる。
【0070】
2、現時点が第2の期間にある場合、指定ボタンのオンオフ状態に応じて、ドア自動開モードのオンオフ、及びモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限のオンオフを制御する。
【0071】
第2の期間は、今回の操作過程の中期段階であり、この期間では、指定ボタンのオンオフ状態に応じて制御する。
【0072】
3、現時点が第3の期間にある場合、ドア自動開モードをオフにし、かつモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにする。
【0073】
第3の期間は、今回の操作過程の後期段階であり、この期間において、仮想オブジェクト間の戦闘を妨害することを回避するために、ドア自動開モードをオフにし、ドア手動開モードをオンにし、かつ、モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにすることにより、仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入っても、端末は、モード切り替えボタンを表示せず、開ボタンのみを表示し、これにより、ユーザは、自分の必要に応じて開ボタンを手動で選択して仮想ドアを開くことができる。
【0074】
なお、端末は、設定インタフェースを表示する場合、指定ボタン以外にスマートボタンを表示してもよく、ユーザがスマートボタンをオンにすると、端末は、上記方式で現時点の所在する段階に応じて、ドア開モードと、モード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限とを設定することができる。ユーザがスマートボタンをオフにした後、端末は、指定ボタンのオンオフ状態に応じて制御する。
【0075】
一実施例では、該設定インタフェースにおいて、仮想シーンの全ての仮想ドアに適用される指定ボタンのみを表示してもよい。或いは、端末は、仮想オブジェクトの所在する仮想建築物における各仮想ドアを決定することができ、該設定インタフェースにおいて仮想オブジェクトの所在する仮想建築物における各仮想ドア毎に1つの指定ボタンを設定し、各仮想ドアの指定ボタンをデフォルトでオンにし、この場合、ユーザは、いくつかの仮想ドアの指定ボタンを手動でオフにすることにより、1つの仮想建築物における異なる仮想ドアの差別化設定を実現し、柔軟性をより向上させる。
【0076】
本願の実施例に係る方法は、ドア自動開モードとドア手動開モードとの2つのドア開モードを設定し、ユーザは、設定インタフェースにおいて指定ボタンをオンオフすることによりドア開モードを決定するか、又はモード切り替えボタンによりドア開モードを切り替えることにより、自分の必要に応じてドア開モードを決定し、柔軟性を向上させる。
【0077】
また、異なる段階で異なる設定方式にして、異なるドア自動開機能を提供することにより、ユーザがより多くの選択を持つことになる。さらに、該設定インタフェースにおいて仮想オブジェクトの所在する仮想建築物における各仮想ドア毎に1つの指定ボタンを設定し、1つの仮想建築物における異なる仮想ドアの差別化設定を実現し、ユーザの設定を容易にし、柔軟性をより向上させる。
【0078】
関連技術において、電子ゲームは、ユーザにドア自動開機能を提供しておらず、ユーザが開ボタンを手動で選択して仮想ドアを開くことしかできない。そして、現在の電子ゲームのリズムがますます速くなり、頻繁で単調なドア開操作は、ユーザに操作ストレス及び負荷をもたらし、ユーザの操作コストを極端に増加させ、ユーザが仮想物品を探す効率を遅くし、全体のゲームリズムを遅くし、良くないゲーム体験を引き起こし、ユーザのゲームに対する興趣を低減するに決まっている。
【0079】
ドア自動開機能をユーザに提供しても、設定されたドア自動開条件があまりに広すぎ、厳密ではないと、戦闘過程において、ユーザが、仮想ドアに関する戦術型操作、例えば、ドアに近づき、ドアに隠れ、ドアを開いてシューティングする等の動作を正確に行うことができず、戦術的な目標を達成することができない。このように、ユーザに疲労を感じさせ、ゲームの楽しさが失われ、ユーザの数が低下してしまう。また、ユーザの現在の戦闘状況及び仮想物品を探す状況を判定することができず、ユーザの実のニーズを知ることができない。
【0080】
本願の実施例では、主に、以下のいくつかの方式にする。
【0081】
1、仮想オブジェクトと仮想ドアとの相対位置に基づいて、まずドア自動開機能をアクティブにするか否かを判定し、ドア自動開領域範囲内に入らない仮想オブジェクトがドアを自動的に開くことはない。
【0082】
2、ドア自動開領域範囲に入った後、また、仮想オブジェクトの正面の向いている方向とドアフレームの水平線とのなす相対角度を検出し、なす相対角度が一定の角度範囲である場合にのみ次のステップの検出に進む。これにより、ユーザの戦術的な動作を排除し、仮想ドアが適切な場合に開くことを確保することができる。
【0083】
3、また、仮想オブジェクトの移動速度は、仮想ドアに垂直な方向において十分に大きい速度成分を有し、かつ仮想オブジェクトは、仮想ドアに近づく方向に移動する必要がある。
【0084】
4、また、開ボタンの近傍にモード切り替えボタンがさらに設けられ、設定インタフェースに指定ボタンがさらに設けられ、ユーザは、ゲーム中にモード切り替えボタンによりドア開モードをいつでも切り替えることができ、かつ設定インタフェースに指定ボタンをオンオフしてもよい。このような設計は、ユーザがドアを自動的に開くゲーム体験を確保するだけでなく、ユーザに十分な選択自由度を提供し、プレイヤーが自分の現在の具体的な状況に応じてドア開モードを選択しやすい。
【0085】
このような方式によって、ユーザにスムーズで厳密なドア自動開機能を提供することにより、ユーザの実際の必要に応じてドア自動開きを実現し、ユーザのゲーム中の物資探し効率を向上させ、ユーザの不要な操作を低減し、ユーザの操作最小限界を低減し、ユーザの操作ストレスを大幅に軽減し、ユーザの学習コストを低減し、ポリシー性とインタラクション性を向上させ、ゲームのリズムを適切な範囲内に制御するとともに、ユーザの戦術的な動作への影響を最大限に削減している。ユーザの戦闘過程を妨害することがなく、ユーザが安心してドア自動開機能をオンにし、ゲームのポリシー性及び操作性をより向上させ、ユーザがゲーム中に、より多くの選択を持つことになる。
【0086】
なお、本願の各実施例における各ステップは、必ずしもステップ番号が示す順序で順に実行されるものではない。本明細書で明確に説明しない限り、これらのステップの実行は、厳密な順序に制限されず、これらのステップは、他の順序で実行されてもよい。さらに、各実施例における少なくとも一部のステップは、複数のサブステップ又は複数の段階を含んでもよく、これらのサブステップ又は段階は、必ずしも同じ時刻で実行されるものではなく、異なる時刻で実行されてもよく、これらのサブステップ又は段階の実行順序も、必ずしも順に行われるものではなく、その他のステップ又はその他のステップのサブステップ又は段階の少なくとも一部と順に又は交互に実行されてもよい。
【0087】
一実施例では、全部又は一部がソフトウェア、ハードウェア又はそれらの組み合わせによって実現されてもよい各モジュールを含む仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置を含む端末をさらに提供する。
【0088】
図11は、本願の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置の構造概略図である。図11を参照すると、端末に適用される該装置は、
上記実施例における仮想シーンの第1のインタフェースを表示するステップ、さらに上記実施例における仮想シーンの第2のインタフェースを表示するステップを実行するように構成された表示モジュール1101と、
上記実施例における仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させて、仮想ドアの第1の領域範囲に入るように制御するステップを実行するように構成された制御モジュール1102と、
上記実施例におけるドアの自動開き条件を満たす場合、仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップを実行するように構成された状態調節モジュール1103と、を含む。
【0089】
一実施例では、装置は、
上記実施例におけるモード切り替えボタンに対する選択操作が検出されると、ドア開モードを現在のドア開モードから別のドア開モードに切り替えるステップを実行するように構成されたモード切り替えモジュールをさらに含み、
表示モジュール1101は、さらに、上記実施例における仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御されると、仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップを実行するように構成された。
【0090】
一実施例では、状態調節モジュール1103は、さらに、上記実施例における移動速度が所定の速度よりも大きく、なす角度が所定の角度範囲内であり、かつ現在、ドア自動開モードにある場合、仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップを実行するように構成された。
【0091】
一実施例では、表示モジュール1101は、さらに、上記実施例における仮想オブジェクトが仮想ドアの第1の領域範囲内に入るように制御され、かつ設定インタフェースにおける指定ボタンがオンにされると、仮想ドアのモード切り替えボタンを表示するステップを実行するように構成された。
【0092】
一実施例では、装置は、
上記実施例における現時点が第1の期間にある場合、ドア自動開モードをオンにし、かつモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオンにするステップを実行するように構成された第1の制御モジュールと、
上記実施例における現時点が第2の期間にある場合、指定ボタンのオンオフ状態に応じて、ドア自動開モードのオンオフ、及びモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限のオンオフを制御するステップを実行するように構成された第2の制御モジュールと、
上記実施例における現時点が第3の期間にある場合、ドア自動開モードをオフにし、かつモード切り替えボタンによるドア開モード切り替えの権限をオフにするステップを実行するように構成された第3の制御モジュールとをさらに含む。
【0093】
一実施例では、装置は、
上記実施例における仮想オブジェクトを仮想シーンにおいて移動させて、仮想ドアの第2の領域範囲に入るように制御するステップを実行するように構成された制御モジュール1102と、
上記実施例における仮想ドアの開ボタンを表示するステップ、さらに上記実施例における仮想シーンの第2のインタフェースを表示するステップを実行するように構成された表示モジュール1101と、
上記実施例における開ボタンに対する選択操作が検出されると、仮想ドアを閉状態から開状態に調節するステップを実行するための状態調節モジュール1103と、を含む。
【0094】
なお、上記実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置は、仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションを制御する場合、上記各機能モジュールの分割のみを例にして説明したが、実際の応用において、必要に応じて上記機能を割り当てて異なる機能モジュールにより実現することができ、即ち、端末の内部構造を異なる機能モジュールに分割することにより、以上に説明した全部又は一部の機能を実現する。また、上記実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置及び仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法の実施例は、いずれも同じ構想に属し、それらの具体的な実現過程の詳細について、方法の実施例を参照し、ここで説明を省略する。
【0095】
図12は、本願の例示的な一実施例に係る端末1200の構成ブロック図を示す。該端末1200は、携帯式移動端末、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、MP3プレーヤー(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー3)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、ムービングピクチャーエクスパーツグループオーディオレイヤー4)プレーヤー、ノート型パーソナルコンピュータ又はデスクトップコンピュータであってもよい。端末1200は、ユーザ機器、携帯端末、ノート型端末、デスクトップ型端末等の他の名称と呼ばれることもある。
【0096】
一般的に、端末1200は、プロセッサ1201及びメモリ1202を含む。
【0097】
プロセッサ1201は、例えば、4コアプロセッサ、5コアプロセッサなどの1つ以上の処理コアを含んでもよい。プロセッサ1201は、DSP(Digital Signal Processing、デジタル信号処理)、FPGA(Field-Programmable Gate Array、フィールドプログラム可能なゲートアレイ)、PLA(Programmable Logic Array、プログラマブルロジックアレイ)のうちの少なくとも1つのハードウェアとして実現されてもよい。プロセッサ1201は、アウェイク状態でのデータを処理するためのプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置)とも呼ばれるメインプロセッサと、スタンバイ状態でのデータを処理するように構成された低消費電力プロセッサであるコプロセッサとを含んでもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ1201には、ディスプレイに表示されるコンテンツのレンダリング及びプロットを担当するように構成されたGPU(Graphics Processing Unit、画像処理装置)が集積されてもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ1201は、機械学習に関する計算操作を処理するためのAI(Artificial Intelligence、人工知能)プロセッサをさらに含んでもよい。
【0098】
メモリ1202は、非一時的であってもよい1つまたは複数のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含んでもよい。メモリ1202は、例えば、1つまたは複数のディスク記憶装置、フラッシュメモリなどの高速ランダムアクセスメモリ及び不揮発性メモリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ1202の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プロセッサ1201に所有され、本願における方法の実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションを実現するための少なくとも1つの命令を記憶する。
【0099】
いくつかの実施例では、端末1200は、好ましくは、周辺機器インタフェース1203及び少なくとも1つの周辺機器をさらに含む。プロセッサ1201と、メモリ1202と、周辺機器インタフェース1203との間は、バス又は信号線を介して接続されてもよい。各周辺機器は、バス、信号線又は回路基板を介して周辺機器インタフェース1203に接続されてもよい。具体的には、周辺機器は、無線周波数回路1204、タッチディスプレイ1205、カメラ1206、オーディオ回路1207、測位手段1208及び電源1209のうちの少なくとも1種を含む。
【0100】
周辺機器インタフェース1203は、I/O(Input/Output、入力/出力)に関する少なくとも1つの周辺機器をプロセッサ1201及びメモリ1202に接続してもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ1201、メモリ1202及び周辺機器インタフェース1203は、同一のチップ又は回路基板に集積され、いくつかの別の実施例では、プロセッサ1201、メモリ1202及び周辺機器インタフェース1203のいずれか1つ又は2つは、個別のチップ又は回路基板において実現されてもよく、本実施例は、これを限定しない。
【0101】
無線周波数回路1204は、電磁信号とも呼ばれるRF(Radio Frequency、無線周波数)信号を送受信する。無線周波数回路1204は、電磁信号により通信ネットワーク及び他の通信装置と通信する。無線周波数回路1204は、電気信号を電磁信号に変換して送信するか、又は受信した電磁信号を電気信号に変換する。一実施例では、無線周波数回路1204は、アンテナシステム、RFトランシーバ、1つまたは複数の増幅器、チューナー、発振器、デジタル信号プロセッサ、コーデックチップセット、加入者識別モジュールカード等を含む。無線周波数回路1204は、少なくとも1つの無線通信プロトコルにより他の端末と通信することができる。該無線通信プロトコルは、メトロポリタンエリアネットワーク、各世代の移動通信ネットワーク(2G、3G、4G及び12G)、無線ローカルエリアネットワーク及び/又はWiFi(Wireless Fidelity、ワイヤレスフィディリティー)ネットワークを含むが、これらに限定されない。いくつかの実施例では、無線周波数回路1204は、NFC(Near Field Communication、近距離無線通信)に関する回路を含んでもよく、本願は、これを限定しない。
【0102】
ディスプレイ1205は、UI(User Interface、ユーザインタフェース)を表示する。該UIは、図形、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。ディスプレイ1205がタッチディスプレイである場合、ディスプレイ1205は、ディスプレイ1205の表面又は表面の上方のタッチ信号を収集する機能をさらに有する。該タッチ信号は、制御信号としてプロセッサ1201に入力されて処理されてもよい。この場合、ディスプレイ1205は、仮想ボタン及び/又は仮想キーボードを提供してもよく、ソフトボタン及び/又はソフトキーボードとも呼ばれる。いくつかの実施例では、ディスプレイ1205は、1つであってもよく、端末1200のフロントパネルに設けられ、いくつかの別の実施例では、ディスプレイ1205は、少なくとも2つであってもよく、端末1200の異なる表面に設けられるか、又は折り畳まれて設けられ、いくつかのさらなる実施例では、ディスプレイ1205は、フレキシブルディスプレイであってもよく、端末1200の曲面又は折り畳み面に設けられる。また、ディスプレイ1205は、非矩形の不規則な図形、即ち、異形スクリーンとすることができる。ディスプレイ1205は、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)等の材質で製造されてもよい。
【0103】
カメラ手段1206は、画像又はビデオを収集する。一実施例では、カメラ手段1206は、フロントカメラ及びリアカメラを含む。一般的に、フロントカメラは、端末のフロントパネルに設けられ、リアカメラは、端末の背面に設けられる。いくつかの実施例では、リアカメラは、少なくとも2つであり、それぞれ主カメラ、デプスカメラ、広角カメラ、望遠カメラのいずれかであることにより、主カメラとデプスカメラとに組み合わせで背景ぼかし機能を実現し、カメラと広角カメラとの組み合わせでパノラマ撮影及びVR(Virtual Reality、仮想現実)撮影機能又は他の組み合わせによる撮影機能を実現する。いくつかの実施例では、カメラ手段1206は、フラッシュランプをさらに含んでもよい。フラッシュランプは、単一色温度フラッシュランプであってもよく、二重色温度フラッシュランプであってもよい。二重色温度フラッシュとは、暖光フラッシュと冷光フラッシュとの組み合わせであり、異なる色温度での光線補償に用いることができる。
【0104】
オーディオ回路1207は、マイクロフォン及びスピーカを含んでもよい。マイクロフォンは、ユーザ及び環境の音波を収集し、音波を電気信号に変換してプロセッサ1201に入力し処理するか、又は無線周波数回路1204に入力して音声通信を実現する。ステレオ音の収集やノイズ除去を目的として、マイクロフォンは、複数であってもよく、それぞれ端末1200の異なる部位に設けられる。マイクロフォンは、アレイマイクロフォン又は全方位収集型マイクロフォンであってもよい。スピーカは、プロセッサ1201又は無線周波数回路1204からの電気信号を音波に変換する。スピーカは、従来のフィルムスピーカであってもよく、圧電セラミックスピーカであってもよい。スピーカが圧電セラミックスピーカである場合、電気信号を人間に聞こえる音波に変換するだけでなく、電気信号を人間に聞こえない音波に変換して距離測定することができる等の用途を有する。いくつかの実施例では、オーディオ回路1207は、イヤホンジャックを含んでもよい。
【0105】
測位手段1208は、端末1200の現在の地理的位置を測位して、ナビゲーション又はLBS(Location Based Service、位置情報サービス)を実現する。測位手段1208は、米国のGPS(Global Positioning System、全地球測位システム)、中国の北斗システム、ロシアのグロナスシステム又は欧州連合のガリレオシステムに基づく測位手段であってもよい。
【0106】
電源1209は、端末1200における各手段に電力を供給する。電源1209は、交流電源、直流電源、使い捨て電池又は充電式電池であってもよい。電源1209が充電式電池を含む場合、該充電式電池は、有線充電や無線充電をサポートすることができる。該充電式電池は、迅速充電技術をサポートすることもできる。
【0107】
いくつかの実施例では、端末1200は、1つ以上のセンサ1210をさらに含む。該1つまたは複数のセンサ1210は、加速度センサ1211、ジャイロセンサ1212、圧力センサ1213、指紋センサ1214、光学センサ1215、及び近接センサ1216を含むが、これらに限定されていない。
【0108】
加速度センサ1211は、端末1200で作成された座標系の3つの座標軸における加速度の大きさを検出してもよい。例えば、加速度センサ1211は、重力加速度の3つの座標軸における成分を検出してもよい。プロセッサ1201は、加速度センサ1211により収集された重力加速度信号に基づいて、タッチディスプレイ1205が横ビューや縦ビューでユーザインタフェースを表示するように制御してもよい。加速度センサ1211は、さらにゲームやユーザの運動データの収集に用いられてもよい。
【0109】
ジャイロセンサ1212は、端末1200の機体方向及び回転角度を検出してもよく、加速度センサ1211と協働してユーザの端末1200に対する3D動作を収集してもよい。プロセッサ1201は、ジャイロセンサ1212によって収集されたデータに基づいて、動作センシング(例えば、ユーザのチルト操作に応じてUIを変更する)、撮影時の画像安定性、ゲーム制御、及び慣性航法の機能を実現してもよい。
【0110】
圧力センサ1213は、端末1200のサイドフレーム及び/又はタッチディスプレイ1205の下層に設けられてもよい。圧力センサ1213が端末1200のサイドフレームに設けられている場合、ユーザの端末1200に対する把持信号を検出してもよく、プロセッサ1201が圧力センサ1213によって収集された把持信号に基づいて左手及び右手の認識又はショートカット操作を行う。圧力センサ1213がタッチディスプレイ1205の下層に設けられている場合、プロセッサ1201は、ユーザのタッチディスプレイ1205に対する押圧操作に応じて、UIインタフェースへの操作性コントロールを制御することを実現する。操作性コントロールは、ボタンコントロール、スクロールバーコントロール、アイコンコントロール、メニューコントロールのうちの少なくとも1つを含む。
【0111】
指紋センサ1214は、ユーザの指紋を収集し、プロセッサ1201が指紋センサ1214によって収集された指紋に基づいてユーザのアイデンティティを認識するか、又は、指紋センサ1214が収集した指紋に基づいてユーザのアイデンティティを認識する。ユーザのアイデンティティが信頼できるアイデンティティであることが認識されると、プロセッサ1201は、スクリーンロック解除、暗号化情報閲覧、ソフトウェアダウンロード、支払い、設定変更等を含む機密操作をユーザに許可する。指紋センサ1214は、端末1200の正面、背面又は側面に設けられることができる。端末1200に物理キー又はメーカーLogoが設けられている場合、指紋センサ1214は、物理キー又はメーカーのロゴと一体に集積され得る。
【0112】
光学センサ1215は、環境光の強度を収集する。一実施例では、プロセッサ1201は、光学センサ1215によって収集された環境光の強度に応じて、タッチディスプレイ1205の表示輝度を制御してもよい。具体的には、環境光の強度が高い場合、タッチディスプレイ1205の表示輝度を高くし、環境光の強度が低い場合、タッチディスプレイ1205の表示輝度を低くする。別の実施例では、プロセッサ1201は、光学センサ1215によって収集された環境光の強度に応じて、カメラ手段1206の撮影パラメータを動的に調節してもよい。
【0113】
近接センサ1216は、距離センサとも呼ばれ、一般的に、端末1200のフロントパネルに設けられる。近接センサ1216は、ユーザと端末1200の正面との間の距離を収集するように構成された。一実施例では、近接センサ1216がユーザと端末1200の正面との距離が徐々に小さくなることを検出すると、プロセッサ1201は、タッチディスプレイ1205を画面点灯状態から画面消灯状態に切り替えるように制御し、近接センサ1216がユーザと端末1200の正面との距離が徐々に大きくなることを検出すると、プロセッサ1201は、タッチディスプレイ1205を画面消灯状態から画面点灯状態に切り替えるように制御する。
【0114】
当業者であれば理解できるように、図12に示される構造は、端末1200を限定するものではなく、図に示すものよりも多く又は少ない手段を含んでもよく、いくつかの手段を組み合わせてもよく、異なる手段の配置を有してもよい。
【0115】
図13は、一実施例における端末の内部構成図を示す。図13に示すように、該端末は、システムバスを介して接続されたプロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェース、入力装置を含むコンピュータ装置を含む。メモリは、不揮発性記憶媒体及び内部メモリを含む。該端末の不揮発性記憶媒体には、オペレーティングシステムが記憶されており、プロセッサによって実行されると、プロセッサに仮想シーンとのインタラクションの制御方法を実現させることができるコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されてもよい。該内部メモリにも、プロセッサによって実行されると、プロセッサに仮想シーンとのインタラクションの制御方法を実行させることができるコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されてもよい。入力装置は、ディスプレイに覆われたタッチ層であってもよく、コンピュータ装置の筐体に設けられたキー、トラックボール又はタッチパッドであってもよく、外付けのキーボード、タッチパッド又はマウス等であってもよい。
【0116】
当業者であれば理解できるように、図13に示される構造は、本願の手段に関連する部分構造のブロック図に過ぎず、本願の手段が適用する端末を限定するものではなく、具体的な端末は、図に示すものよりも多く又は少ない部材を含んでもよく、いくつかの部材を組み合わせてもよく、異なる部材の配置を有してもよい。
【0117】
一実施例では、本願に係る仮想シーンとのインタラクションの制御装置は、図13に示される端末で実行できるコンピュータ読み取り可能な命令として実現されてもよい。端末のメモリは、該仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御装置を構成する各プログラムモジュール、例えば、図11に示される表示モジュール1101、制御モジュール1102及び状態調節モジュール1103を記憶してもよい。各プログラムモジュールによって構成されたコンピュータ読み取り可能な命令は、プロセッサに本明細書に記載の本願の各実施例における仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法のステップを実行させる。
【0118】
本願の実施例は、プロセッサによってロードされ、かつ上記実施例に係る仮想オブジェクトと仮想シーンとのインタラクションの制御方法を実現する操作を有するコンピュータ読み取り可能な命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0119】
当業者であれば理解できるように、上記実施例方法の全部又は一部のフローは、コンピュータプログラムにより関連ハードウェアを指示して実現でき、前記プログラムが不揮発性コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され、該プログラムが実行される場合、上記各方法の実施例のフローを含んでもよい。本願に係る各実施例において用いられる、メモリ、記憶装置、データベース又は他の媒体への如何なる参照は、不揮発性及び/又は揮発性メモリを含むことができる。非揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)又はフラッシュメモリを含んでもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)又は外部キャッシュメモリを含んでもよい。例示として、スタティックRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、エンハンスドSDRAM(ESDRAM)、シンクロナスリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、メモリバス(Rambus)ダイレクトRAM(RDRAM)、ダイレクトメモリバスダイナミックRAM(DRDRAM)及びメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などの多いものとしてRAMが使用されるが、これらに限定されない。
【0120】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を限定するものではなく、本願の構想及び原則内に行われた全ての修正、等価置換及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
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