(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】給湯機
(51)【国際特許分類】
F24H 4/02 20220101AFI20240422BHJP
【FI】
F24H4/02 A
(21)【出願番号】P 2021149054
(22)【出願日】2021-09-14
【審査請求日】2023-06-08
(73)【特許権者】
【識別番号】399048917
【氏名又は名称】日立グローバルライフソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】柏倉 剛
(72)【発明者】
【氏名】村松 駿
(72)【発明者】
【氏名】山下 智寛
(72)【発明者】
【氏名】黒澤 楽
【審査官】豊島 ひろみ
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-046817(JP,A)
【文献】特開平10-043736(JP,A)
【文献】特開平10-266167(JP,A)
【文献】特開2020-085617(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 1/00 - 9/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒートポンプユニットのベース座に固定された圧縮機と、
前記圧縮機から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水-冷媒熱交換器と、
前記水-冷媒熱交換器から排出された前記冷媒を減圧する減圧弁と、
前記減圧弁によって減圧された後の冷媒が流入する蒸発器と、
前記水-冷媒熱交換器の水側回路を循環させるポンプ及び水側配管と、
前記ベース座に設けられる水検出ユニットと、を備え、
前記水検出ユニットは、一対の検出素子を有する検出部を備え、
前記検出素子の先端が前記圧縮機の底面よりも低い位置にあり、
前記ベース座には、上方に突出して頂部に平面が形成された凸部が形成され、
前記凸部は、前記平面から前記ベース座の底面に向けて下るように傾斜する傾斜面を有し、
前記水検出ユニットは、前記検出部を保持するとともに前記凸部に固定される固定座を有し、
前記検出部は、前記凸部から外れた前記ベース座上に位置し、
前記固定座は、前記平面に接して配置される上面部と前記傾斜面に接して配置される斜面部とを有し、
前記傾斜面に単一のねじで固定され、
前記水検出ユニットは、前記検出部の上部及び側部を覆うカバーを備えることを特徴とする給湯機。
【請求項2】
請求項
1に記載の給湯機において、
前記側部には、前記検出部から延びるリード線を当該カバー内において上下に蛇行させた後に引き出す切欠部が形成されていることを特徴とする給湯機。
【請求項3】
請求項
1または請求項
2に記載の給湯機において、
前記カバーは、前記固定座と一方を軸を介して回動自在に支持されるとともに他方を爪部と溝部とで係合するように構成したことを特徴とする給湯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、「冷媒を圧縮する圧縮機、冷媒と水とを熱交換させて湯にする加熱用熱交換器、冷媒と外気とを熱交換させる室外側熱交換器を順次冷媒配管で環状に接続した冷媒回路と、加熱用熱交換器で加熱された湯を貯湯する貯湯槽、及び加熱用熱交換器を順次温水配管で環状に接続した給湯回路とを備えたヒートポンプ式給湯機において、加熱用熱交換器の外部を覆う容器を設けると共に、この容器の下面に溜まった水を検知する水漏れ検知装置を設ける」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、給湯機の内外で水漏れや、浸水等が発生した場合には、圧縮機に水がかかり、圧縮機の劣化を早める恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、ヒートポンプユニットのベース座に固定された圧縮機と、前記圧縮機から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水-冷媒熱交換器と、前記水-冷媒熱交換器から排出された前記冷媒を減圧する減圧弁と、前記減圧弁によって減圧された後の冷媒が流入する蒸発器と、前記水-冷媒熱交換器の水側回路を循環させるポンプ及び水側配管と、前記ベース座に設けられる水検出ユニットと、を備え、前記水検出ユニットは、一対の検出素子を有する検出部を備え、前記検出素子の先端が前記圧縮機の底面よりも低い位置にあり、前記ベース座には、上方に突出して頂部に平面が形成された凸部が形成され、前記凸部は、前記平面から前記ベース座の底面に向けて下るように傾斜する傾斜面を有し、前記水検出ユニットは、前記検出部を保持するとともに前記凸部に固定される固定座を有し、前記検出部は、前記凸部から外れた前記ベース座上に位置し、前記固定座は、前記平面に接して配置される上面部と前記傾斜面に接して配置される斜面部とを有し、前記傾斜面に単一のねじで固定され、前記水検出ユニットは、前記検出部の上部及び側部を覆うカバーを備えることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本実施形態に係る給湯機の全体構成図である。
【
図2】本実施形態に係る給湯機のヒートポンプユニットの分解斜視図である。
【
図3】本実施形態に係る給湯機のヒートポンプユニットを上側から見た概略図である。
【
図4】本実施形態に係る給湯機の水検出ユニットのカバーを閉じる前の状態を示す斜視図である。
【
図5】本実施形態に係る給湯機の水検出ユニットのカバーを閉じた前の状態を示す斜視図である。
【
図6】本実施形態に係る給湯機の水検出ユニットを示す断面図である。
【
図7】本実施形態に係る給湯機の圧縮機と検出部の位置関係を示す図である。
【
図8】本実施形態に係る給湯機の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る給湯機の全体構成図である。
図1に示すように、ヒートポンプ式給湯機100(給湯器)は、ヒートポンプユニット501と貯湯タンクユニット502とを備えている。ちなみに、ヒートポンプユニット501と貯湯タンクユニット502とは、ヒートポンプ式給湯機が現場に配置される際、接続配管503a,503bによって連結される構造となっている。
【0008】
ヒートポンプユニット501の冷凍サイクルは、圧縮機1と、水-冷媒熱交換器2と、内部熱交換器506と、減圧弁507と、蒸発器4と、で構成されている。そして、圧縮機1、水-冷媒熱交換器2、内部熱交換器506、減圧弁507、及び蒸発器4は、この順番で冷媒が循環するように配管で環状に連結されている。
【0009】
圧縮機1は、環状の回路から戻ってきた冷媒を圧縮すると共に、圧縮した高温高圧のガス冷媒(以下、ホットガスということがある)を再び環状の回路(冷媒回路)に送り出している。更に具体的には、圧縮機1は、蒸発器4から戻ってきた冷媒を圧縮して水-冷媒熱交換器2に向かって送り出している。
【0010】
圧縮機1と水-冷媒熱交換器2とを接続する配管には、圧縮機1寄りに、圧縮機1の高圧側冷媒圧力(圧縮機吐出冷媒圧力)が生じる。この検出には、例えば、圧力センサ515が設けられてもよく、もしくはセンサの代わりに、圧縮機1の吐出冷媒温度(不図示)から算出してもよく、限定はしない。
【0011】
水-冷媒熱交換器2は、放熱器として機能するものであり、圧縮機1から吐出されたホットガス(降圧側冷媒)を流通させる冷媒伝熱管505aと、水を流通させる水伝熱管505bとを備えている。これらの冷媒伝熱管505a及び水伝熱管505bは、冷媒と水とが相互に熱交換するよう密着して設けられている。なお、水-冷媒熱交換器2は、冷媒と水とが相互に熱交換できる構造であれば、密着していない構造(例えば、水伝熱管505bの中に冷媒伝熱管505aを通す構造)でもよい。
【0012】
また、水-冷媒熱交換器2は、水側回路を介して貯湯タンク511と接続されている。また、水-冷媒熱交換器2には、水側回路として水送出配管521a(水側配管)と水戻し配管521b(水側配管)が接続されている。この水送出配管521aは、冷媒で加熱される水を水-冷媒熱交換器2に送り出すものである。また、水送出配管521aの一端(下流側)は、水-冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの入口に接続されている。また、水送出配管521aの他端(上流側)は、接続配管503a及び配管513bを介して後記する貯湯タンク511の下鏡部側と接続されている。
【0013】
また、水送出配管521aには、循環ポンプ512が接続されており、この循環ポンプ512により送出された水が水送出配管521aによって水-冷媒熱交換器2に流入するように構成されている。なお、本実施形態での循環ポンプ512は、貯湯タンク511の下部の水(冷水)を水伝熱管505bの入口側に送り込むように駆動する。この循環ポンプ512は、後記する水循環路で水を循環させるように機能する。ちなみに、循環ポンプ512は、ヒートポンプユニット制御部519(制御部)によって、循環路内での水の流量(質量流量)、流速及び圧力が自由に選択できるように構成されている。
【0014】
また、水送出配管521aの水-冷媒熱交換器2寄りには、熱交換器入口水温度センサ516が設けられている。この熱交換器入口水温度センサ516は、水-冷媒熱交換器2の入口(水伝熱管505bの入口)で水の温度を検出するものである。
【0015】
また、水-冷媒熱交換器2には、水戻し配管521bが接続されている。この水戻し配管521bの一端(上流側)は、水-冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの出口に接続されている。また、水戻し配管521bは、冷媒で加熱された水(湯)を水-冷媒熱交換器2から貯湯タンク511に戻すものである。また、水戻し配管521bの水-冷媒熱交換器2寄りには、水-冷媒熱交換器2(水伝熱管505)の出口水温度を検出する熱交換器出口水温度センサ517が設けられている。また、水戻し配管521bの他端(下流側)は、接続配管503b及び配管514bを介して貯湯タンク511の上鏡部側と接続されている。
【0016】
内部熱交換器506は、冷凍サイクル内の高圧側冷媒と低圧側冷媒間で熱交換を行う機能を有するものであり、水-冷媒熱交換器2から流出した高圧側冷媒(高圧側液冷媒)を流通させる冷媒伝熱管506aと、蒸発器4から流出した低圧側冷媒(低圧側ガス冷媒)を流通させる冷媒伝熱管506bとを備えている。これらの冷媒伝熱管506a及び冷媒伝熱管506bは、高圧側冷媒と低圧側冷媒とが相互に熱交換するように密着して設けられており、水-冷媒熱交換器2から流出した冷媒を、蒸発器4から流出した冷媒によって冷却することで、蒸発器4入口の冷媒乾き度を小さくする機能を有している。また逆に、蒸発器4より流出した冷媒を、水-冷媒熱交換器2より流出した冷媒によって加熱することで、圧縮機1が吸込む冷媒の温度を高くし、沸上運転時の性能を向上させる機能を有している。なお、内部熱交換器506は高圧側と低圧側の冷媒が熱交換できる構造であれば、密着していない構造(例えば、低圧側の冷媒伝熱管506bの中に高圧側の冷媒伝熱管506aを通す構造)でもよい。
【0017】
減圧弁507は、内部熱交換器506と蒸発器4との間に配置される配管の途中に設けられており、電動減圧弁が使用されている。この減圧弁507は、内部熱交換器506からの高圧側冷媒(高圧側液冷媒)を減圧し、蒸発し易い低温低圧の冷媒(気液二相冷媒)として蒸発器4に送り出している。そして、減圧弁507は、絞り開度(開閉度合い)が調節可能となっており、ヒートポンプユニット制御部519がこの絞り開度を変えてヒートポンプユニット501での高圧側圧力を調節することができる。この機能を使用して、ヒートポンプユニット制御部519は、減圧弁507の絞り開度を変えることで、圧縮機1の吐出冷媒圧力を調節することとなる。なお、減圧弁507は、蒸発器4に着霜した場合に、絞り開度を全開にしてデフロストを行うようにも働く。
【0018】
蒸発器4は、プロペラファン6の回転によって外気を取り入れた空気(送風)と、蒸発器4内を流通する低温低圧の冷媒との熱交換を行って冷媒を蒸発させ、外気から熱を汲み上げるものである。そして、蒸発した冷媒は、この蒸発器4から内部熱交換器506を介して圧縮機1に戻される。
【0019】
また、ヒートポンプユニット501には、外気温度を検出する外気温度センサ528が設けられている。この外気温度センサ518は、蒸発器4に流入する空気の温度を検出するように、プロペラファン6が形成する空気流の上流側(蒸発器4に対しての上流側)に配置されている。
【0020】
貯湯タンクユニット502は、水(湯)を貯蔵する貯湯タンク511を備えている。
沸き上げ運転時、この貯湯タンク511の頂部には、前記したように、水-冷媒熱交換器2における水伝熱管505bの出口から送り出される水(湯)が、水戻し配管521b、接続配管503b、配管514bを介して流れ込むようになっている。そして、この貯湯タンク511の底部からは、前記したように、配管513b、接続配管503a、循環ポンプ512、水送出配管521aを介して、水-冷媒熱交換器2の水伝熱管505bの入口に水が流れ込むようになっている。つまり、水-冷媒熱交換器2から貯湯タンク511に湯を送り出すと共に、貯湯タンク511の水を水-冷媒熱交換器2に送り出すように、配管513b、接続配管503a、水送出配管521a、水戻し配管521b、接続配管503b、配管514bが、水-冷媒熱交換器2と貯湯タンク511とを接続することで、水(湯)の水循環路(水側回路)を形成している。
【0021】
また、貯湯タンク511の底部には、給水配管513aを介して水道等の給水源(図示省略)が接続されている。また、貯湯タンク511の頂部には、貯湯タンク511内の湯を導出して所定の給湯栓(図示省略)に給湯する給湯配管514aが接続されている。この例では、水道等の給水源の圧力によって、貯湯タンク511の上部に貯まっている湯が給湯配管514aを介して貯湯タンク511から抜き出される(給湯される)。なお、図示しないが、給水配管513aから分岐すると共に、所定の湯水混合弁を介して給湯配管514aに合流するように分岐配管を設ける構成とすることもできる。このような分岐配管によれば、湯水混合弁の開口度合いに応じて、給水配管513aから給湯配管514aに流れ込む水の量を調節することで、前記した給湯栓から出る湯の温度を調節することができる。ちなみに、貯湯タンク511は、沸上運転時も給湯時も常に満水状態であり、温度による比重差によって、貯湯タンク511の上部には比重の小さな湯が、下部には比重の大きな水が貯まることとなる。
【0022】
ヒートポンプユニット制御部519は、CPU、ROM、RAM、各種インターフェイス、電子回路等を含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、本実施形態に係るヒートポンプユニット501を総合的に制御するようになっている。
【0023】
また、ヒートポンプユニット制御部519は、圧縮機1の回転速度を熱交換器出口水温度センサ517で検出される水-冷媒熱交換器2の出口水温度に基づいて制御する。具体的には、ヒートポンプユニット制御部519は、熱交換器出口水温度センサ517で検出される温度が、予め設定された出口水温度の目標値(目標温水温度)となるように、圧縮機1の回転速度を制御する。つまり、目標値に対して熱交換器出口水温度センサ517の検出温度(計測値)が低い場合には圧縮機1の回転速度を速め、これとは逆に検出温度(計測値)が高い場合には圧縮機1の回転速度を遅くする。
【0024】
また、ヒートポンプユニット制御部519は、循環ポンプ512が水-冷媒熱交換器2の水伝熱管505bに送り込む水の量を、予め求めた圧縮機1の目標回転速度に基づいて制御する。具体的には、圧縮機1の目標回転速度に対して実回転速度が遅い場合には、水伝熱管505bに送り込まれる水の量が増えるように循環ポンプ512を制御し、これとは逆に圧縮機1の実回転速度が速い場合には、水伝熱管505bに送り込まれる水の量が減るように循環ポンプ512を制御する。
【0025】
そして、ヒートポンプユニット制御部519は、圧力センサ515により検出される圧縮機1の吐出冷媒圧力が、外気温度と水-冷媒熱交換器2の水入口温度、および水-冷媒熱交換器2の出口水温度に対する目標温水温度より算出される目標吐出冷媒圧力値と一致するように減圧弁507の開度を制御する。つまり、目標値に対して圧力センサ515の検出圧力(計測値)が低い場合には減圧弁507の開度を小さくし、これとは逆に検出圧力(計測値)が高い場合には減圧弁507の開度を大きくする。なお、ここでは圧縮機1の吐出圧力で減圧弁507の開度を制御しているが、圧縮機1の吐出圧力に替えて、圧縮機1の吐出冷媒温度を用いても構わない。
【0026】
貯湯タンクユニット制御部520は、CPU、ROM、RAM、各種インターフェイス、電子回路等を含んで構成されており、その内部に記憶されたプログラムに従って、本実施形態に係るヒートポンプ式給湯機100を総合的に制御するようになっている。
【0027】
また、貯湯タンクユニット制御部520には、ヒートポンプ式給湯機100のユーザーとのインターフェイスとなるリモコン530が接続されており、リモコン530からの情報や、貯湯タンク511に設けた温度センサ(図示省略)から得られる貯湯タンク511内の残湯量の情報などから、沸き上げる目標温水温度と沸上開始時間を算出し、ヒートポンプユニット制御部519に対して沸上運転開始指令の発報や、目標温水温度の伝達を行う。
【0028】
図2は、本実施形態に係る給湯機のヒートポンプユニットの分解斜視図である。
図2に示すように、ヒートポンプユニット501は、圧縮機1、水-冷媒熱交換器2などが固定されるベース21(ベース座)と、ヒートポンプユニット501の内部を仕切る仕切板20、ヒートポンプユニット501の前側の外郭を構成するフロントパネル112を備えている。なお、
図2では、減圧弁507、循環ポンプ512、外郭の上面を構成するトップパネルなどの図示を省略している。
【0029】
ベース21は、左右方向に細長く形成された扁平板状に形成されたものであり、一対の脚21a,21aによって支持されている。また、ベース21は、圧縮機1や水-冷媒熱交換器2などが固定される底面21bと、この底面21bの前後左右の縁部全体から上方に立ち上がる起立部21cと、が形成されている。
【0030】
底面21bには、圧縮機1を固定するためのボルト固定部21dが複数個所に形成されている。圧縮機1には、フランジ形状の固定部1aが形成され、この固定部1aがゴムなどの弾性部材22a,22b,22cを介してボルト固定部21dに固定されている。
【0031】
また、底面21bには、長孔形状のドレン排水孔21eが形成されている。このドレン排水孔21eには、ベース21の裏側にドレン水を受けるキャップ(不図示)が接続され、このキャップに排水ホース(図示せず)が接続されている。なお、図示していないが、底面21bは、ドレン排水孔21eに向けてドレン水が流れるように傾斜を有した水路が形成されている。
【0032】
また、ベース21には、水検出ユニット30が設けられている。この水検出ユニット30は、底面21bから上方に突出して形成された凸部21fに固定されている。
【0033】
また、ベース21には、プロペラファン6を回転自在に支持する支持板111が取り付けられている。
【0034】
図3は、本実施形態に係る給湯機のヒートポンプユニットを上側から見た概略図である。
図3に示すように、ヒートポンプユニット501は、仕切板20によって仕切られた一方の側(右側)に、圧縮機1、水-冷媒熱交換器2、循環ポンプ512、水検出ユニット30が配置され、他方(左側)に、蒸発器4、プロペラファン6が配置されている。
【0035】
循環ポンプ512には、貯湯タンク511(
図1参照)からの水が流入する接続配管503aが接続されるとともに、水-冷媒熱交換器2に水を送る水送出配管521aが接続されている。また、水-冷媒熱交換器2には、貯湯タンク511に熱交換して得られた湯を戻す水戻し配管521bが接続されている。
【0036】
水検出ユニット30は、漏水時や浸水時などにベース21に溜まる水(水位)を検出するものであり、圧縮機1、循環ポンプ512、水送出配管521a、水戻し配管521bの周辺に配置されている。なお、水検出ユニット30は、圧縮機1と循環ポンプ512との間、循環ポンプ512とフロントパネル112の右側面との間であってもよく、適宜選択して配置することができる。
【0037】
図4は、本実施形態に係る給湯機の水検出ユニットのカバーを閉じる前の状態を示す斜視図である。
図5は、本実施形態に係る給湯機の水検出ユニットのカバーを閉じた後の状態を示す斜視図である。
図4に示すように、水検出ユニット30は、ベース21の底面21bに、上方に突出して形成された凸部21fに固定される。この凸部21fは、前後方向の長さが左右方向の長さよりも長くなるように細長く形成されている。また、凸部21fは、頂部に平面21f1が形成されている。この平面21f1は、前後方向に沿って長く形成されている。また、凸部21fは、平面21f1の左右両方の縁から底面21bに向けて下るように傾斜する傾斜面21f2,21f2が形成されている。この傾斜面21f2は、前後方向に沿って長く形成されている。
【0038】
また、右側(図示手前側)の傾斜面21f2には、水抜き用の長孔21gが形成されている。この長孔21gは、前後方向に長い形状であり、底面21bを貫通して形成されている。また、底面21bには、凸部21fの左側方に、水抜き用の丸孔21hが形成されている。この丸孔21hは、底面21bを貫通して形成されている。また、右側(図示手前側)の傾斜面21f2には、長孔21gの前方にねじ固定用のねじ固定孔21iが形成されている。なお、水抜き用の孔の数は、本実施形態の数に限定されるものではなく、適宜変更することができる。
【0039】
水検出ユニット30は、検出部31と、この検出部31を保持するとともに凸部21fに固定される固定座32と、を有している。検出部31は、一般的なコネクタを利用したものであり、一対の検出素子31a,31a(
図7参照)を有している。検出素子31aは、四角筒状の樹脂ケース31bに保持され、該樹脂ケース31bが固定座32に保持されている。なお、
図4では、検出部31から延びるリード線の図示を省略している。
【0040】
固定座32は、検出部31を保持する保持部32aと、凸部21fに固定される固定部32bと、を有している。
【0041】
保持部32aは、略四角板状に形成され、凸部21fとは反対側の前方に向けて延びて形成されている。また、保持部32aは、検出部31を挿入して取り付ける取付孔32a1が貫通して形成されている。また、保持部32aには、後記するカバー部33を係止する爪部32a2が形成されている。また、保持部32aは、凸部21fから前方に外れたベース21の底面21b上に位置している。つまり、検出部31と底面21bとの間には、空間S(
図6参照)が形成されている。
【0042】
固定部32bは、板材をくの字状に折り曲げ形成され、平面21f1に接して配置される上面部32b1と、傾斜面21f2に接して配置される斜面部32b2と、が一体に形成されている。固定部32bは、保持部32aと樹脂成型によって一体に形成されている。
【0043】
また、斜面部32b2には、ねじ35が挿通されるねじ挿通孔32b3が形成されている。このねじ挿通孔32b3は、前記したねじ固定孔21iと重なる位置に形成されている。
【0044】
固定座32は、検出部31を覆うカバー部(カバー)33を備えている。このカバー部33は、有底の四角枠状に形成され、検出部31の上部を覆う上面(上部)33aと、検出部31の側部を覆う4枚の側面(側部)33bと、検出部31から延びるリード線41(
図6参照)の係止部33g(
図5参照)と、を有している。
【0045】
また、カバー部33は、保持部32aと軸33cを介して回動自在に支持されている。また、右側の側面33bには、凹形状の切欠部33dが形成されている。これにより、右側の側面33bは、カバー部33を閉じる前の状態での前側、後側および左側の側面33bの上端縁よりも高さが低くなっている。
【0046】
また、カバー部33は、前側の側面33bの上端縁に、前方に延びるフランジ部33eが形成されている。このフランジ部33eには、爪部32a2を係止して固定する溝部33fが切り欠き形成されている。
【0047】
凸部21fに固定座32が位置決めされた状態において、図示しない1本(単一)のねじ35を、ねじ挿通孔32b3に挿入し、ねじ固定孔21iに螺合することで、固定座32が凸部21fに固定される。詳述すると、固定座32は、傾斜面21f2にねじ固定される。このように固定座32を上面部32b1と斜面部32b2とによって構成して、上面部32b1を平面21f1に接し、斜面部32b2を傾斜面21f2に接するように配置することで、単一のねじ35で固定したときに凸部21fに対して固定座32が回転するのを防止でき、水検出ユニット30の取り付けが容易になる。
【0048】
固定座32を凸部21fにねじ固定した後、カバー部33を回動させて検出部31に被せる。すなわち、
図5に示すように、カバー部33を軸33cを介して180°回転させることで、検出部31の上部および前後左右の側部が覆われる。そして、カバー部33を下方に押し込むことで、溝部33fによって爪部32a2が上方から押圧され、爪部32a2が外側(後側)に弾性変形する。そして、溝部33fが爪部32a2を乗り越えることで、爪部32a2が弾性復帰して、爪部32a2と溝部33fとが係合する。これにより、カバー部33が保持部32aから外れないようになっている。
【0049】
また、検出部31をカバー部33でカバーした状態では、右側に位置する側面33bに切欠部33dが形成されることによって側面33bの下部に窓33d1(
図5参照)が形成される。この窓33d1から検出部31から延びるリード線41(
図6参照)が引き出され、係止部33gにリード線41を固定させる。
【0050】
図6は、本実施形態に係る給湯機の水検出ユニットを示す断面図である。
図6に示すように、検出部31は、検出素子(検出端子)31aが鉛直方向下向きになるように樹脂ケース31bに保持されている。また、検出素子31aと接続されるリード線41は、樹脂ケース31bの上端部から上方に延びている。また、リード線41は、カバー部33内の天井において下向きに折り返され、窓33d1から引き出され、係止部33gに固定させる。このように切欠部33dが形成された側面33bを設けて、検出部31から延びるリード線41をカバー部33内において上下に蛇行させた状態でカバー部33から引き出される。
【0051】
ところで、リード線41の近傍には、結露し易い配管が通っているので、その配管とリード線41が接触したときに露がリード線41を伝って流れるおそれがある。これにより、結露水Wがリード線41に伝って落ちてきたとしても、係止部33gを介してから、更に切欠部33dの位置において下方に落下するので、結露水Wが誤って検出部31に流れ込むのを防止して、誤検出されるのを防止できるようになる。
【0052】
また、水検出ユニット30から引き出されたリード線(配線)41は、上方に向けて延び、上端部に設けられた電気箱(不図示)内の制御基板と接続される。また、カバー部33から引き出され、上方に延びるリード線41には、チューブ状の配線保護部材42が取り付けられている。これにより、リード線41が他の部品に接触するなどして損傷するのを防止できる。
【0053】
また、水検出ユニット30は、ベース21の底面21bから突出して形成された凸部21fに固定される。凸部21fの上面(頂部の平面)は、圧縮機1の底面1sよりも低い位置にある。検出部31は、底面21bから浮いた状態にある。検出部31の検出素子31aは、一対有し、鉛直方向下向きに突出して空間S内に位置している。また、検出素子31aの周囲は、樹脂ケース31bによって覆われている。検出部31の検出素子31aは、圧縮機1の底面1sよりも低い位置にある。なお、圧縮機1の底面1sとは、底チャンバの最も低い位置にある部分を指す。
【0054】
図7は、本実施形態に係る給湯機の圧縮機と検出部の位置関係を示す図である。
図7に示すように、検出部31は、一対の検出素子31aを有し、樹脂ケース31bの内側に形成された空間内に鉛直方向下向きに突出して形成されている。圧縮機1の底面1sから寸法Aの下方に検出素子31aの先端(下端)が位置している。例えば、寸法Aは、2.0mmに設定される。
【0055】
また、圧縮機1の底面1sから寸法Bの下方に検出部31の樹脂ケース31bの下端が位置している。例えば、寸法Bは、12.2mmに設定される。また、圧縮機1の底面1sから寸法Cの下方にベース21の底面21bが位置している。例えば、寸法Cは、14.2mmに設定される。
【0056】
図8は、本実施形態に係る給湯機の動作を示すフローチャートである。なお、以下では、検出部31が漏水を検出する場合を説明しているが、検出部31が浸水を検出する場合も含むものとする。
図8に示すように、ヒートポンプユニット制御部519は、ステップS10において、沸き上げ運転中であるか否かを判定し、沸き上げ運転中である場合は(Yes)、ステップS30の処理に進み、沸き上げ運転中ではない場合は(No)、ステップS20の処理に進む。
【0057】
ステップS20において、ヒートポンプユニット制御部519は、漏水検出を許可に設定し、ステップS10の処理に戻る。
【0058】
ステップS30において、ヒートポンプユニット制御部519は、漏水検出が許可されているか否かを判定し、漏水検出が許可されている場合には(Yes)、ステップS40の処理に進み、漏水検出が許可されていない場合には(No)、ステップS10の処理に戻る。
【0059】
ステップS40において、ヒートポンプユニット制御部519は、水検出ユニット30によって検出された周波数が30kHz以上であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、水検出ユニット30によって検出された抵抗値を周波数に変換する(パルス状に変換する)。また、周波数が30kHzとは、検出素子31aが2mm浸かった状態である。このように、検出開始のタイミングを2mm程度(周波数30kHz)に設定することで、漏水検出を確実に行うことができる。
【0060】
ヒートポンプユニット制御部519は、検出された周波数が30kHz以上である場合は(S40、Yes)、ステップS50の処理に進み、検出された周波数が30kHz未満の場合は(S40、No)、ステップS10の処理に戻る。
【0061】
ステップS50において、ヒートポンプユニット制御部519は、検出回数(カウント)Lに1(回)を加算するとともに、漏水検出を不可に設定する。つまり、周波数が30kHz以上を検出した場合には、カウントを1回分加算する(L+1)。
【0062】
ステップS60において、ヒートポンプユニット制御部519は、検出回数(カウント)Lが30回(第2所定回数)以上であるか否かを判定し、カウントLが30以上である場合には(Yes)、ステップS90の処理に進み、カウントLが30以上でない場合には(No)、ステップS70の処理に進む。
【0063】
ステップS70において、ヒートポンプユニット制御部519は、検出回数(カウント)Lが5回(第1所定回数)以上であるか否かを判定し、カウントが5以上である場合には(Yes)、ステップS80の処理に進み、カウントL5以上でない場合には(No)、ステップS10の処理に戻る。
【0064】
ステップS80において、ヒートポンプユニット制御部519は、エラーを発報し、リモコン530(
図1参照)にエラーの文言を表示する。
【0065】
ステップS90において、ヒートポンプユニット制御部519は、エラーを発報し、沸き上げ運転を停止する。
【0066】
例えば、沸き上げ運転中(S10、Yes)、漏水検出が許可されているので(S30、Yes)、検出周波数が30kHz以上であるか否かを判定する。ここで、周波数が30kHz以上でない場合には(S40、No)、沸き上げ運転中であるかを確認する。沸き上げ運転中である場合(S10、Yes)、まだ漏水検出許可に設定されているので(S30、Yes)、周波数を検出する。30kHz未満の周波数の検出が続く場合には、ステップS10(Yes)、ステップS30(Yes)、ステップS40(No)の処理が繰り返される。
【0067】
また、沸き上げ運転中(S10、Yes)に検出周波数が30kHz以上となり(S40、Yes)、カウントLが30以上でない場合(S60、No)、再び沸き上げ運転中であるか否かを判定する。まだ沸き上げ運転中である場合には(S10、Yes)、ステップS50において漏水検出が不可(不許可)に設定されているので、ステップS30の漏水検出許可の判定は不可となる(S30、No)。通常、沸き上げ運転は1日1回行われるので、沸き上げ運転中に周波数が30kHzとなった場合には(S40、Yes)、ステップS10(Yes)、ステップS30(No)の処理が繰り返される。そして、沸き上げ運転が終了した場合には(S10、No)、漏水検出が許可に設定され(S20)、次回(翌日)の沸き上げ運転時には漏水検出が実行可能になる。このように、一度の沸き上げ運転において、周波数が30kHz以上を検出した場合には、再度の漏水検出は行わないようになっている。
【0068】
図9は、水位と抵抗値の関係を示すグラフである。
図9に示すように、水位が2mmの場合は、検出素子31aが2mm浸かった場合に相当する。この場合には、抵抗値が約17kΩになる。この抵抗値を周波数に変換することで、30kHzとなる。ちなみに、検出素子31aが2mmより少なく浸かった場合(水位が2mm未満の場合)には、水位が低くなるにつれて抵抗値が上昇し、周波数は低下する。また、検出素子31aが2mmを超えて浸かった場合(水位が2mmを超えた場合)には、水位が高くなるにつれて抵抗値は低下する。
【0069】
以上説明したように、本実施形態の給湯機において、ヒートポンプユニット501のベース21に固定された圧縮機1と、圧縮機1から吐出された冷媒が流入して水と熱交換する水-冷媒熱交換器2と、水-冷媒熱交換器2から排出された冷媒を減圧する減圧弁507と、減圧弁507によって減圧された後の冷媒が流入する蒸発器4と、水-冷媒熱交換器2の水側回路を循環させる循環ポンプ512及び水側配管(水送出配管521a、水戻し配管521b)と、ベース21に設けられる水検出ユニット30と、圧縮機1、減圧弁507および循環ポンプ512を制御するヒートポンプユニット制御部519と、を備える。ヒートポンプユニット制御部519は、沸き上げ運転中に水検出ユニットに30よって浸水を検出し、浸水のカウント(検出回数)Lが5回(第1所定回数)以上となった場合(
図8のS70、Yes)、ヒートポンプ式給湯機100を制御するリモコン530にエラー表示を発報し、浸水のカウント(検出回数)Lが第1所定回数よりも多い30回(第2所定回数)となった場合、沸き上げ運転を停止する。これによれば、圧縮機1の浸水が発生したときに、利用者に適切に注意喚起を行うことができ、使い勝手を向上できる。
【0070】
また、本実施形態において、水検出ユニット30は、圧縮機1、循環ポンプ512及び水側配管の周辺に配置される。また、水検出ユニット30は、一対の検出素子31aを有する検出部31を備える。検出素子31aの先端は、圧縮機1の底面1sよりも低い位置にある(
図6、
図7参照)。これによれば、水漏れや浸水等が発生しても圧縮機1の劣化を抑制することが可能になる。
【0071】
また、本実施形態において、ベース21には、上方に突出して頂部に平面21f1が形成された凸部21fが形成される。凸部21fは、平面21f1からベース21の底面21bに向けて下るように傾斜する傾斜面21f2を有する。水検出ユニット30は、検出部31を保持するとともに凸部21fに固定される固定座32を有する。検出部31は、凸部21fから外れたベース21上に位置する。固定座32は、平面21f1に接して配置される上面部32b1と傾斜面21f2に接して配置される斜面部32b2とを有し、傾斜面21f2に単一のねじ35で固定される(
図4、
図5参照)。これによれば、固定座32を凸部21fに固定する際、固定座32が回転するのを防止することができ、固定作業が容易になる。また、固定座32の回転が防止できることで、検出部31の位置決めを確実に行うことができる。
【0072】
また、本実施形態において、水検出ユニット30は、検出部31の上部及び側部を覆うカバー部33を備える(
図4、
図5参照)。これにより、検出部31に水が落下しないようにでき、誤検出を防止できる。
【0073】
また、本実施形態において、側面33bには、検出部31から延びるリード線41を当該カバー部33内において上下に蛇行させた後に引き出す切欠部33dが形成されている。これによれば、リード線41を伝って落ちてきた水が検出部31の検出素子31aに流れ込まないようにでき、誤検出を防止できる。
【0074】
また、本実施形態において、カバー部33は、固定座32と一方を軸33cを介して回動自在に支持されるとともに他方を爪部32a2と溝部33fとで係合するように構成した。これによれば、カバー部33を閉じる作業が容易になり、また検出部を交換、点検する際の作業も容易になる。また、固定座32とカバー部33を一つの部品にできるので取り扱いが容易になる。
【符号の説明】
【0075】
1 圧縮機
1s 底面
2 水-冷媒熱交換器
4 蒸発器
21 ベース(ベース座)
21b 底面
21f 凸部
21f1 平面
21f2 傾斜面
30 水検出ユニット
31 検出部
31a 検出素子
31b 樹脂ケース
32 固定座
32a 保持部
32b 固定部
32b1 上面部
32b2 斜面部
32a2 爪部
33 カバー部
33a 上面
33b 側面
33c 軸
33d 切欠部
33d1 窓
33f 溝部
35 ねじ
41 リード線
42 配線保護部材
100 ヒートポンプ式給湯機(給湯器)
501 ヒートポンプユニット
503a,503b 接続配管
507 減圧弁
512 循環ポンプ(ポンプ)
519 ヒートポンプユニット制御部(制御部)
520 貯湯タンクユニット制御部
521a 水送出配管(水側配管)
521b 水戻し配管(水側配管)
S 空間