(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】包装ユニットの製造プロセスを制御するシステム
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20240422BHJP
B65B 57/00 20060101ALI20240422BHJP
B65B 61/02 20060101ALI20240422BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
B65B57/00 A
B65B61/02
(21)【出願番号】P 2021518068
(86)(22)【出願日】2019-09-30
(86)【国際出願番号】 EP2019076425
(87)【国際公開番号】W WO2020070057
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-08-31
(32)【優先日】2018-10-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】パオロ・スカラベッリ
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ・マルセラ
(72)【発明者】
【氏名】ロレンツォ・タッコーニ
(72)【発明者】
【氏名】アントニオ・メランドリ
(72)【発明者】
【氏名】マルコ・メランドリ
(72)【発明者】
【氏名】マッテオ・ガザディ ポジョーリ
(72)【発明者】
【氏名】ステファノ・ヴィシニ
(72)【発明者】
【氏名】クラウディオ・ドナティ
(72)【発明者】
【氏名】マティア・ヴェルサーニ
【審査官】永井 友子
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-534140(JP,A)
【文献】特表2017-516071(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
B65B 57/00
B65B 61/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品用包装ユニット(301’、302’、303’、304’)のための製造プロセスを制御する方法(1000)であって、
機械可読識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を前記包装ユニットの包装材料(301、302、303、304)上に提供すること(1010)と、
前記識別子を前記包装ユニットの対応するデータイメージ(201、202、203、204)に関連付けること(1020)であって、これにより、包装材料(301、302、303、304)の対応する系列から製造されるべき、包装ユニットの系列のために、前記系列内の各包装ユニット(301’、302’、303’、304’)が、その前記包装材料(301、302、303、304)上の関連付けられた識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)によって識別可能である対応するデータイメージ(201、202、203、204)を有する、関連付けること(1020)と、
を含み、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットに基づいて第1の包装ユニット(301’、303’)が製造される包装材料(301、303)を操作するための第1のプロセス適用(a
1、A
1)のために、前記方法が、
前記関連付けられたデータイメージ(201、203)を識別するために操作対象の前記包装材料(301、303)上の第1の識別子(c
1、c’
3)を記録すること(1030)と、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分を、前記関連付けられたデータイメージに記憶すること(1040)と、
前記第1の包装ユニット(301’、303’)が製造される前記包装材料(301、303)を操作するための複数のプロセス適用(a
1
、a
2
、A
1
、A
2
)のために、関連付けられた複数のプロセスパラメータ(p
1
、p
2
、P
1
、P
2
)の少なくとも部分を前記第1の包装ユニット(301’、303’)の前記データイメージ(201、203)に記憶すること(1041)と、
前記第1の包装ユニット(301’、303’)が製造される前記包装材料(301、303)を操作するための後続の第2のプロセス適用(a
2、A
2)のために、
前記後続の第2のプロセス適用(a
2
、A
2
)において、製造ラインのさらに下流にある前記第1の包装ユニット(301’)の前記データイメージ(201)に再びアクセスするために、前記関連付けられたデータイメージ(201、203)を識別するために前記第1の識別子(c
1、c’
3)を記録すること(1050)と、
前記関連付けられたデータイメージ(201、203)内に記憶されたプロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分を読み出し(1060)、
前記データイメージ(201、202、203、204)を、プロセスパラメータ(p
1
、P
1
)の前記第1のセットを含む所定の基準からの逸脱について監視すること(1061)と、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分に基づいて前記第2のプロセス適用(a
2、A
2)を制御すること(1070)と、
前記第1の包装ユニット(301’、303’)の前記データイメージ(201、203)内に記憶された前記複数のプロセスパラメータ(p
1
、p
2
、P
1
、P
2
)の少なくとも部分に基づいて、前記複数のプロセス適用(a
1
、a
2
、A
1
、A
2
)の下流の、後続のプロセス適用(a
n
、A
n
)を制御すること(1071)と、
前記逸脱に基づいて変更されたプロセスパラメータを含む制御命令を前記第2のプロセス適用(a
2
、A
2
)に通信すること(1073)と、
を含む、方法。
【請求項2】
ユーザによって前記製造プロセスの後続の評価のためにアクセスされるべき前記複数のプロセスパラメータの少なくとも部分に基づいて仮想包装ユニットエンティティ(215、216)を作成すること(1080)を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
包装ユニット(301’、302’)の系列のために、前記第1のプロセス適用(a
1)から、包装ユニット(301’、302’)の前記系列の関連付けられたデータイメージ(201、202)内に記憶されたプロセスパラメータ(p
1、p’
1)の第1のセットの少なくとも部分に基づいて前記第2のプロセス適用(a
2)を制御すること(1072)を含む、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記データイメージ(201、202、203、204)を前記プロセスパラメータにおける逸脱の後続の検出(1063)のために人工知能アプリケーション(機械学習ベースのモデル)に入力すること(1062)を含む、請求項
1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記逸脱に基づいて欠陥のカテゴリを検出するために前記包装ユニットを分析すること(1063)を含む、請求項
1~
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
食品用包装ユニット(301’、302’、303’、304’)のための製造プロセスを制御するためのシステム(200)であって、
前記包装ユニットが、機械可読識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を含む包装材料(301、302、303、304)から製造され、前記システムが、
制御ユニット(210)を備え、前記制御ユニット(210)が、
前記識別子を前記包装ユニットの対応するデータイメージ(201、202、203、204)に関連付けること(1020)であって、これにより、包装材料(301、302、303、304)の対応する系列から製造されるべき、包装ユニットの系列のために、前記系列内の各包装ユニット(301’、302’、303’、304’)が、その前記包装材料(301、302、303、304)上の関連付けられた識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)によって識別可能である対応するデータイメージ(201、202、203、204)を有する、関連付けること(1020)を行うように構成されており、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットに基づいて第1の包装ユニット(301’、303’)が製造される包装材料(301、303)を操作するための第1のプロセス適用(a
1、A
1)のために、前記制御ユニットが、
前記関連付けられたデータイメージ(201、203)を識別するために操作対象の前記包装材料(301、303)上の第1の識別子(c
1、c’
3)を記録すること(1030)と、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分を、前記関連付けられたデータイメージに記憶すること(1040)と、
前記第1の包装ユニット(301’、303’)が製造される前記包装材料(301、303)を操作するための複数のプロセス適用(a
1
、a
2
、A
1
、A
2
)のために、関連付けられた複数のプロセスパラメータ(p
1
、p
2
、P
1
、P
2
)の少なくとも部分を前記第1の包装ユニット(301’、303’)の前記データイメージ(201、203)に記憶すること(1041)と、
を行うように構成されており、
前記第1の包装ユニット(301’、303’)が製造される前記包装材料(301、303)を操作するための後続の第2のプロセス適用(a
2、A
2)のために、前記制御ユニットが、
前記後続の第2のプロセス適用(a
2
、A
2
)において、製造ラインのさらに下流にある前記第1の包装ユニット(301’)の前記データイメージ(201)に再びアクセスするために、前記関連付けられたデータイメージ(201、203)を識別するために前記第1の識別子(c
1、c’
3)を記録すること(1050)と、
前記関連付けられたデータイメージ(201、203)内に記憶されたプロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分を読み出し(1060)、
前記データイメージ(201、202、203、204)を、プロセスパラメータ(p
1
、P
1
)の前記第1のセットを含む所定の基準からの逸脱について監視すること(1061)と、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分に基づいて前記第2のプロセス適用(a
2、A
2)を制御すること(1070)と、
前記第1の包装ユニット(301’、303’)の前記データイメージ(201、203)内に記憶された前記複数のプロセスパラメータ(p
1
、p
2
、P
1
、P
2
)の少なくとも部分に基づいて、前記複数のプロセス適用(a
1
、a
2
、A
1
、A
2
)の下流の、後続のプロセス適用(a
n
、A
n
)を制御すること(1071)と、
前記逸脱に基づいて変更されたプロセスパラメータを含む制御命令を前記第2のプロセス適用(a
2
、A
2
)に通信すること(1073)と、
を行うように構成されている、システム(200)。
【請求項7】
前記制御ユニットが、
前記第1及び第2のプロセス適用と通信し、前記識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を含む識別子データを受信するための通信インターフェース(211)、
前記識別子を、メモリ(213、213’)内に記憶された前記対応するデータイメージ(201、202、203、204)に関連付けるための前記通信インターフェースに接続されたプロセッサ(212)、
を備え、
前記通信インターフェースが、前記第1のプロセス適用(a
1、A
1)からのプロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの前記少なくとも部分を受信するように構成されており、
前記プロセッサが、
プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの前記少なくとも部分を、関連付けられた第1の包装ユニット(301’、303’)の前記データイメージ(201、203)に記憶すること、及び
前記後続の第2のプロセス適用(a
2、A
2)のために、前記データイメージ(201、203)内に記憶されたプロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの前記少なくとも部分を読み出し、プロセスパラメータ(p
1、P
1)の前記第1のセットの少なくとも部分に基づく前記データイメージ(201、203)に関連付けられた前記包装材料(301、303)の操作のための制御命令を前記第2のプロセス適用(a
2、A
2)へ送信すること、
を行うように構成されている、請求項
6に記載のシステム。
【請求項8】
前記制御ユニット(210)と通信し、前記機械可読識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を検出するために前記包装材料(301、302、303、304)の画像データを記録するように構成された画像検出器(214)を備える、請求項
6又は
7に記載のシステム。
【請求項9】
前記プロセスパラメータが、前記包装材料(301、302、303、304)の、並びに/或いは前記包装ユニット(301’、302’、303’、304’)の、並びに/或いは前記第1及び/又は第2のプロセス適用(a
1、a
2、A
1、A
2)の、並びに/或いは前記包装ユニット(301’、302’、303’、304’)内に充填されるべき前記食品の、機械的特性、及び/又は電気的特性、及び/又は化学的特性、及び/又は運動プロファイル特性を含む、請求項
6~
8のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記プロセスパラメータが、前記包装材料(301、302、303、304)の、及び/又は前記包装ユニット(301’、302’、303’、304’)の画像データを含む、請求項
6~
9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
前記プロセスパラメータが、前記第1及び/又は第2のプロセス適用(a
1、a
2、A
1、A
2)の環境の、温度、及び/又は湿度などの、環境パラメータを含む、請求項
6~1
0のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記機械可読識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)が、印刷要素、エンボス要素、並びに/或いは磁気要素及び/又は電磁気要素を含むデータパターンを含む、請求項
6~1
1のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
コンピュータプログラム製品であって、前記プログラムがコンピュータによって実行されたときに、前記コンピュータに、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法のステップを実施させる命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項14】
請求項
6~1
2のいずれか一項に記載のシステム(200)を備え、及び/又は請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法(1000)を遂行する包装機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、製造ラインにおけるプロセス制御の技術分野に関する。より詳細には、本発明は、食品用包装容器などの包装ユニットの製造プロセスを制御するシステム、及びこのような製造プロセスを制御する関連方法に関する。
【背景技術】
【0002】
プロセス制御は、充填機における液状若しくは半液状食品のための密封包装容器の製造、或いはこのような包装容器の生産及び取り扱いの関連システムなど、生産ラインにおいて、所望の性能を達成するために重要である。密封包装容器の生産に採用されている最新世代の充填機又は関連装置は、生産ラインの処理量をさらに増大させるために非常に高速で動作するため、状況によっては、包装容器生産の性能の全ての側面を正確に特徴付け、最適化することが、特に、このような最適化のための資源の量を著しく増大させることなく、又は生産ラインを乱すことなくそれを行うことが面倒である。これは、最適以下の性能又は低下した処理量をもたらし得る。それゆえ、問題は、必要な資源の量を最小限に抑えつつ、生産への影響を最小限に抑え、信頼できるプロセス制御をどのように実施するかにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術の1つ以上の制約を少なくとも部分的に克服することを目的とする。具体的には、所望の性能からの逸脱の改善された監視及び制御による、製造連鎖全体にわたるプロセスパラメータの促進された制御を提供することを含む、食品用包装ユニットの製造プロセスを制御し、特に、上述の問題及び妥協のより多くを回避することを可能にするための改善されたシステム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様では、これは、食品用包装ユニットの製造プロセスを制御する方法であって、機械可読識別子を包装ユニットの包装材料上に提供することと、識別子を包装ユニットの対応するデータイメージに関連付けることであって、これにより、包装材料の対応する系列から製造されるべき、包装ユニットの系列のために、系列内の各包装ユニットが、その包装材料上の関連付けられた識別子によって識別可能である対応するデータイメージを有する、関連付けることと、を含む、方法によって達成される。プロセスパラメータの第1のセットに基づいて第1の包装ユニットが製造される包装材料を操作するための第1のプロセス適用のために、本方法は、関連付けられたデータイメージを識別するために操作対象の前記包装材料上の第1の識別子を記録することと、プロセスパラメータの第1のセットの少なくとも部分を、関連付けられたデータイメージに記憶することと、を含む。第1の包装ユニットが製造される前記包装材料を操作するための後続の第2のプロセス適用のために、本方法は、関連付けられたデータイメージを識別するために第1の識別子を記録することと、前記関連付けられたデータイメージ内に記憶されたプロセスパラメータの第1のセットの少なくとも部分を読み出し、プロセスパラメータの第1のセットの少なくとも部分に基づいて第2のプロセス適用を制御することと、を含む。
【0005】
本発明の別の態様では、これは、食品用包装ユニットの製造プロセスを制御するシステムであって、包装ユニットが、機械可読識別子を含む包装材料から製造されるシステムによって達成される。システムは、制御ユニットであって、識別子を包装ユニットの対応するデータイメージに関連付けることであって、これにより、包装材料の対応する系列から製造されるべき、包装ユニットの系列のために、系列内の各包装ユニットが、その包装材料上の関連付けられた識別子によって識別可能である対応するデータイメージを有する、関連付けることを行うように構成されている、制御ユニットを備える。プロセスパラメータの第1のセットに基づいて第1の包装ユニットが製造される包装材料を操作するための第1のプロセス適用のために、制御ユニットは、関連付けられたデータイメージを識別するために操作対象の前記包装材料上の第1の識別子を記録することと、プロセスパラメータの第1のセットの少なくとも部分を、関連付けられたデータイメージに記憶することと、を行うように構成されている。第1の包装ユニットが製造される前記包装材料を操作するための後続の第2のプロセス適用のために、制御ユニットは、関連付けられたデータイメージを識別するために第1の識別子を記録することと、前記関連付けられたデータイメージ内に記憶されたプロセスパラメータの第1のセットの少なくとも部分を読み出し、プロセスパラメータの第1のセットの少なくとも部分に基づいて第2のプロセス適用を制御することと、を行うように構成されている。
【0006】
本発明の第3の態様では、これは、コンピュータプログラム製品であって、プログラムがコンピュータによって実行されたときに、コンピュータに、第1の態様に係る方法のステップを実施させる命令を含む、コンピュータプログラム製品によって達成される。
【0007】
本発明の第4の態様では、これは、第1の態様に係る方法のステップを遂行する、又は第2の態様に係るシステムを備える包装機械によって達成される。
【0008】
本発明のさらなる例が従属請求項において定義され、第1の態様のための特徴は第2及び後続の態様のために実施され得、その逆も同様である。
【0009】
本発明のさらなる例が従属請求項において定義され、第1の態様のための特徴は第2の態様のために実施され得、その逆も同様である。
【0010】
包装ユニットを対応するデータイメージに関連付け、ライン内のさらに下流のプロセス適用における各個別ユニットの操作を制御するべく後に利用されるプロセスパラメータを各個別データイメージに記憶することは、プロセスパラメータを製造ラインにわたって包装ユニットごとに、その各個別特性を考慮して動的に変更し、最適化することを可能にする。
【0011】
本発明のさらに他の目的、特徴、態様、及び利点が以下の詳細な説明及び図面から明白になるであろう。
【0012】
次に、添付の概略図を参照して本発明の実施形態を例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】
図1は、包装ユニットの製造プロセスを制御するシステムの概略図である。
【
図2】
図2は、包装ユニットの製造プロセスを制御するシステムの概略図である。
【
図3】
図3は、包装ユニットの製造プロセスを制御するシステムの概略図である。
【
図4a】
図4aは、包装ユニットの製造プロセスを制御する方法のフローチャートである。
【
図4b】
図4bは、包装ユニットの製造プロセスを制御する方法のさらなるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、以下において、本発明の、全てではないが、いくつかの実施形態が示された添付の図面を参照して、本発明の実施形態をより完全に説明する。本発明は多くの異なる形態で具体化されてもよく、本明細書において規定される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
【0015】
図1及び
図2は、食品用包装ユニット301’、302’、303’、304’のための製造プロセスを制御するためのシステム200の例の概略図である。
図1は、リール上の包装材料301、302の連続シート300から包装ユニット又は容器301’、302’が製造される生産ラインの部分の一例である。シート300は筒状に形成され、長手方向に密封され、食品内容物を充填され、横方向に密封され、最後に、個々のユニット301’、302’に分離される。
図2は、以下においてさらに説明されるように、上述の個々の包装ユニット301’、302’が、2次包装材料を含み得る、包装ユニット集合体303’、304’として組み合わせられる生産ラインの部分の一例である。
図1及び
図2は、選択例であり、後述される有利な恩恵を有するシステム200及び方法1000は、様々な種類の包装ユニットの生産ライン又は生産ラインの部分のさらなる例にも適用されることを理解されたい。
【0016】
図1を
図4aのフローチャートと併せて再び参照すると、包装ユニット301’、302’は、機械可読識別子(c
1、c
2)を含む包装材料301、302から製造される。それゆえ、対応する包装ユニット301’、302’に形成されることになる包装材料300の連続シートの各区分301、302は一意識別子(c
1、c
2)によって識別可能である。システム200は、識別子(c
1、c
2)を包装ユニット301’、302’の対応するデータイメージ201、202に関連付ける1020ように構成された制御ユニット210を備える。それゆえ、包装材料301、302の対応する系列から製造されるべき、包装ユニット301’、302’の系列のために、系列内の各包装ユニット301’、302’は、その包装材料301、302上の関連付けられた識別子(c
1、c
2)によって識別可能である、対応するデータイメージ201、202を有する。データイメージ201、202は、
図3に関してさらに説明されるように、サーバ上のメモリ内に、又はローカルに記憶され得る。
図1は、分かりやすく提示する目的のために、2つの異なる包装ユニット301’、302’のための2つのデータイメージ201、202のみを示しているが、複数のこのようなデータイメージを包装ユニットごとに作成することができることを理解されたい。
図1は、プロセスパラメータ(p
1)の第1のセットに基づいて、第1の包装ユニット301’が製造される、包装材料301を操作するための第1のプロセス適用(a
1)を示す。制御ユニット210は、関連付けられたデータイメージ201を識別するために操作対象の包装材料301上の第1の識別子(c
1)を記録する1030ように構成されている。すなわち、包装材料301が第1の適用(a
1)において受け取られると、第1の識別子(c
1)が検出され、第1の識別子(c
1)によって規定された一意識別に基づいて第1の包装ユニット301’に対応するデータイメージ201にアクセスする制御ユニット210に通信される。第1の適用(a
1)は、包装材料301を操作するためのプロセスパラメータ(p
1)の第1のセットによって制御される。制御ユニット201は、プロセスパラメータ(p
1)の第1のセットの少なくとも部分を、関連付けられたデータイメージ201に記憶する1040ように構成されている。以下においてさらに説明されるように、プロセスパラメータ(p
1)の第1のセットは、第1の適用(a
1)のプロセスに関連する様々なデータ、例えば、機械設定、環境データ、又は第1の適用(a
1)のプロセスの最中に、例えば、センサデータから取得された任意の他の機械的、物理的、若しくは化学的特性を含み得る。プロセスパラメータ(p
1)の第1のセットは、材料組成、寸法等などの、包装材料301自体の任意の特性も含み得る。
図1は、第1の包装ユニット301’が製造される包装材料301を操作するための後続の第2のプロセス適用(a
2)を示す。制御ユニット210は、関連付けられたデータイメージ201を識別するために第1の識別子(c
1)を記録する1050ように構成されている。すなわち、第1の包装ユニット301’の個別データイメージ201は、第2のプロセス適用(a
2)において製造ライン内のさらに下流で再びアクセスされる。包装材料301の区分が第2のプロセス適用(a
2)において受け取られると、制御ユニット210は、関連付けられた識別子(c
1)データを受信し、第1の包装ユニット301’に対応するデータイメージ201にアクセスする。制御ユニット210は、関連付けられたデータイメージ201内に以前に記憶されたプロセスパラメータ(p
1)の第1のセットの少なくとも部分を読み出し1060、プロセスパラメータ(p
1)の第1のセットの少なくとも部分に基づいて第2のプロセス適用(a
2)を制御する1070ように構成されている。例えば、特定の包装ユニット301のためにその関連付けられたデータイメージ201内に記録されたプロセスパラメータ(p
1)の第1のセットにおける任意の変化は、識別された包装ユニット301が第2のプロセス適用(a
2)において操作される際に、後で補償され、最適化され得る。それゆえ、システム200は、各包装ユニット301’、302’のデジタルイメージ201、202からの動的プロセスデータの継続的なリアルタイムの記録及び取り込みによって、生産ライン全体を通した後続の操作ステップの継続的評価及び最適化を提供する。これは、個々の包装容器レベルでの自律的最適化を可能にし、これは、所望の品質目標からの逸脱を最小限に抑え、その一方で、このような品質目標を維持するために必要とされる資源の軽減をもたらす。
【0017】
一例では、関連付けられた包装ユニット301’の機械的逸脱を指示するプロセスパラメータ(p1)が第1のプロセス適用(a1)において特定のデータイメージ201内に記憶され得る。上述のデータは、その後、特定の包装ユニット301’を廃棄するか、又はその制御若しくはプロセスパラメータ(p2)を、逸脱を補償するよう適応させ得る後続のプロセス適用(p2)においてアクセス可能である。例えば、包装材料301、302、又は包装ユニット301’、302’の機械的、物理的、又は化学的特性をこのような補償のために考慮することができる。別の例では、製造ラインの任意の部分が、例えば、校正プロセス又は保守ルーチンの間に、一時的に中断されていた場合には、プロセスパラメータ(p1)のうちのいずれかが影響を受けた可能性がある。データイメージ201、202にアクセスすることによって、プロセス適用(a2)は、生産が再開された際に、影響を受けたプロセスパラメータ(p1)を補償し得る。それゆえ、包装ユニットを対応するデータイメージに関連付け、ライン内のさらに下流のプロセス適用における各個別ユニットの操作を制御するべく後に利用されるためのプロセスパラメータを各個別データイメージに記憶することは、プロセスパラメータを製造ラインにわたって包装ユニットごとに、その各個別特性を考慮して動的に変更し、最適化することを可能にする。
【0018】
説明されたとおりのプロセス適用(a1、a2)は、異なる密封作業のための包装材料を形成及び準備すること、並びに包装ユニット301’、302’に内容物を充填すること、及びキャップ、ストロー等などの、任意の追加の構成要素を包装ユニット301’、302’上に提供することなどの、製造連鎖の任意の部分に関連し得る。充填製品を導入するプロセス適用(a1)はまた、個別データイメージ201、202を、充填製品情報、例えば、製品の種類に関する一般データ、及び動的な個々のデータ、例えば、充填ステップにおける温度変化などの、関連付けられたプロセスパラメータ(p1)で更新することを提供する。関連プロセス適用(a2)は、適用パラメータ(p2)を最適化するためにデータイメージ201、202にアクセスすることができる。例えば、機械的特性がプロセスパラメータ(p1)の第1のセット内に記憶された特定の種類の材料301のために、製品の充填の間に包装ユニット301’の内部の空気圧力を最適化することができる。
【0019】
システム200の、
図1に関して説明された原理、及び関連する利点は、対応して、
図2の例に当てはまる。
図2には、プロセス適用(A
1、A
2)が個々の包装ユニット301’、302’を、2次包装材料303、304を含み得る、包装ユニット集合体303’、304’として組み合わせる、生産ラインの別の例が示されている。例えば、包装材料303から形成された包装ユニット又は容器303’は複数の包装ユニット301’を格納し得る。いくつかの包装ユニット又は容器303’が別の包装ユニット又はパレット304’に組み合わせられてもよい。どちらの場合にも、包装ユニット303’、304’、又はその包装材料303、304は機械可読識別子(c’
3、c’
4)を含む。制御ユニット210は、識別子(c’
3、c’
4)を包装ユニット303’、304’の対応するデータイメージ203、204に関連付ける1020ように構成されている。それゆえ、各包装ユニット303’、304’は、関連付けられた識別子(c’
3、c’
4)によって識別可能である、対応するデータイメージ203、204を有する。第1のプロセス適用(A
1)は、プロセスパラメータ(P
1)の第1のセットに基づいて第1の包装ユニット303’が製造される包装材料303を操作する。制御ユニット210は、関連付けられたデータイメージ203を識別するために操作対象の包装材料303上の第1の識別子(c’
3)を記録すること1030と、プロセスパラメータ(P
1)の第1のセットの少なくとも部分を、関連付けられたデータイメージ203に記憶すること1040と、を行うように構成されている。前記包装材料303を操作するための後続の第2のプロセス適用(A
2)のために、制御ユニット210は、関連付けられたデータイメージ203を識別するために第1の識別子(c’
3)を記録すること1050と、前記関連付けられたデータイメージ203内に記憶されたプロセスパラメータ(P
1)の第1のセットの少なくとも部分を読み出し1060、プロセスパラメータ(P
1)の第1のセットの少なくとも部分に基づいて第2のプロセス適用(A
2)を制御すること1070と、を行うように構成されている。
図1に関して説明されたように、データイメージ203はプロセス適用(A
1、A
2)のプロセスパラメータ(P
1、P
2)で強化される。それゆえ、プロセスパラメータ(P
1、P
2)は、後続のプロセス適用(A
n)を動的に制御するために個別包装ユニット303’ごとのデータイメージ203内でアクセス可能であり、製造ラインを継続的に自律的に補償し、最適化することを可能にする。2次包装材料303の包装ユニット303’のためのプロセス適用(A
n)は、プロセスパラメータ(P
n)及び個々の包装ユニット301’のプロセスパラメータ(p
n)を含む制御命令に基づいて制御され得る。一例では、後者のプロセスパラメータ(p
n)は、2次包装材料303の寸法をしかるべく調整するための後続のプロセス適用(A
n)への入力として用いることができる、個々のユニット301’の寸法のデータを含み得る。データイメージ203、204は、配送ステップを含む、製造連鎖全体を通して、新たなデータで強化され得る。それゆえ、包装ユニット301’、303’、304’を製造ステップの最中にリアルタイムでそれぞれ個々に継続的に評価し、最適化することを提供することに加えて、それは、包括的なデータセットに基づく改善された製造後の分析のために提供される。これは、個々のプロセス、若しくは機械の部分に対する追跡可能性と同様に、さらなる最適化を、多数のプロセスレベル、完全な製造ライン、プロセスの集合のこのような性能で可能にする。
【0020】
図4aは、食品用包装ユニット301’、302’、303’、304’のための製造プロセスを制御するための全体的方法1000のフローチャートである。方法1000は、機械可読識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を包装ユニットの包装材料301、302、303、304上に提供すること1010を含む。方法1000は、識別子を包装ユニットの対応するデータイメージ201、202、203、204に関連付けること1020であって、これにより、包装材料301、302、303、304の対応する系列から製造されるべき、包装ユニットの系列のために、系列内の各包装ユニット301’、302’、303’、304’が、その包装材料301、302、303、304上の関連付けられた識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)によって識別可能である対応するデータイメージ201、202、203、204を有する、関連付けること1020、を含む。プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットに基づいて第1の包装ユニット301’、303’が製造される包装材料301、303を操作するための第1のプロセス適用(a
1、A
1)のために、方法1000は、関連付けられたデータイメージ201、203を識別するために操作対象の前記包装材料301、303上の第1の識別子(c
1、c’
3)を記録すること1030と、プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分を、関連付けられたデータイメージに記憶すること1040と、を含む。第1の包装ユニット301’、303’が製造される前記包装材料301、303を操作するための後続の第2のプロセス適用(a
2、A
2)のために、本方法は、関連付けられたデータイメージ201、203を識別するために第1の識別子(c
1、c’
3)を記録すること1050と、前記関連付けられたデータイメージ201、203内に記憶されたプロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分を読み出し1060、プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分に基づいて第2のプロセス適用(a
2、A
2)を制御すること1070と、を含む。
【0021】
図3を参照すると、制御ユニット210は、第1及び第2のプロセス適用(a
1、a
2、A
1、A
2)と通信し、前記識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を含む識別子データを受信するように構成された通信インターフェース211を含み得る。制御ユニット210は、識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を、リモートサーバ上で、又はローカルにアクセス可能であり得る、メモリ213、213’内に記憶された、対応するデータイメージ201、202、203、204に関連付けるための通信インターフェース211に接続されたプロセッサ212を含み得る。それゆえ、通信インターフェース211は、第1のプロセス適用(a
1、A
1)からの上述されたプロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分を受信するように構成され得、プロセッサ212は、プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分を、関連付けられた第1の包装ユニット301’、303’のデータイメージ201、203に記憶するように構成され得る。後続の第2のプロセス適用(a
2、A
2)のために、プロセッサ212は、上述のデータイメージ201、203内に記憶されたプロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分を読み出し、プロセスパラメータ(p
1、P
1)の第1のセットの少なくとも部分に基づく前記データイメージ201、203に関連付けられた包装材料301、303の操作のための制御命令を第2のプロセス適用(a
2、A
2)へ送信するように構成され得る。
【0022】
システム200は、制御ユニット210と通信する画像検出器214を備え得る。画像検出器は、機械可読識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を検出するために、包装材料301、302、303、304の画像データを記録するように構成され得る。
図3に概略的に示されるように、画像検出器214は、画像データを、識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)の画像を、データイメージ201、202、203、204ごとに一意的であるアドレスデータにデコードするように構成され得る制御ユニット210へ通信し得る。プロセス適用(a
n、A
n)は画像検出器214と、その動作を制御するために通信し、例えば、包装材料300上の位置識別子(c
1、c
2、c’
3、c’
4)を画像検出器214の位置と合わせる。
【0023】
上述されたように、プロセスパラメータ(p1、p2、pn、P1、P2、Pn)は、包装材料301、302、303、304の、及び/又は包装ユニット301’、302’、303’、304’の、及び/又は第1及び/又は第2のプロセス適用(a1、a2、A1、A2)の、及び/又は包装ユニット301’、302’、303’、304’内に充填されるべき食品の、機械的特性、及び/又は電気的特性、及び/又は化学的特性、及び/又は運動プロファイル特性を含み得る。これは、適用プロセスの数多くの側面を最適化する際に評価され、利用されるべき広範な特性を有する、包装ユニット301’、302’、303’、304’のデータイメージ201、201、203、204を構築することを提供する。
【0024】
プロセスパラメータ(p1、p2、pn、P1、P2、Pn)はまた、包装材料301、302、303、304の、及び/又は包装ユニット301’、302’、303’、304’の画像データも含み得る。画像デート(date)は、逸脱を補償若しくは修正するか、又は影響を受けた包装ユニットを廃棄するなどの他の措置を取るために、後続の適用プロセスへの制御入力として利用することができる様々な種類の逸脱を指示し得る。
【0025】
プロセスパラメータ(p1、p2、pn、P1、P2、Pn)は、第1及び/又は第2のプロセス適用(a1、a2、A1、A2)の環境の、温度、及び/又は湿度などの、環境パラメータをさらに含み得る。これは、このような環境パラメータが包装材料301、302、303、304に影響を及ぼし得るプロセス適用を最適化することを提供する。
【0026】
機械可読識別子(c1、c2、c’3、c’4)は、データ行列及びQRコードなどの印刷要素、並びに/或いはエンボス要素、並びに/或いはRFID通信において利用されるべき磁気要素及び/又は電磁気要素を含むデータパターンを含み得る。
【0027】
図4bは方法1000の別のフローチャートである。第1の包装ユニット301’、303’が製造される包装材料301、303を操作するための複数のプロセス適用(a
1、a
2、A
1、A
2)のために、方法1000は、関連付けられた複数のプロセスパラメータ(p
1、p
2、P
1、P
2)の少なくとも部分を第1の包装ユニット301’、303’のデータイメージ201、203に記憶すること1041を含み得る。方法1000は、第1の包装ユニット301’、303’のデータイメージ201、203内に記憶された複数のプロセスパラメータ(p
1、p
2、P
1、P
2)の少なくとも部分に基づいて、複数のプロセス適用(a
1、a
2、A
1、A
2)の下流の、後続のプロセス適用(a
n、A
n)を制御する1071ことを含み得る。それゆえ、データイメージ201、203は、例えば、以上において例示されたように、個々にカスタマイズされた方式による、包装ユニット301’、303’の後続の制御入力及び操作のために利用されるべき、多数のプロセスパラメータで強化され得る。
【0028】
方法1000は、複数のプロセスパラメータ(p1、p2、P1、P2)の少なくとも部分に基づいて、仮想包装ユニットエンティティ215、216を作成すること1080を含み得る。包装ユニットエンティティ215、216は、上述されたようにプロセスを最適化することに関して、並びに、消費者が、例えば、タイムスタンプなどのデータを有する、食品の起点及び輸送の連鎖を見るために、仮想包装ユニット215、216の適応バージョンにアクセスし得るという最終消費者の観点から、それらの両面で、ユーザによって製造プロセスの後続の評価のためにアクセスされ得る。
【0029】
方法100は、包装ユニット301’、302’の系列のために、第1のプロセス適用(a1)から、包装ユニット301’、302’の系列の関連付けられたデータイメージ201、202内に記憶されたプロセスパラメータ(p1、p’1)の第1のセットの少なくとも部分に基づいて第2のプロセス適用(a2)を制御すること1072を含み得る。それゆえ、第2のプロセス適用(a2)は、第2のプロセス適用(a2)によって操作のために受け取られる包装ユニット301’、302’ごとに継続的に最適化され得る。それゆえ、識別子(c1、c2)は、関連付けられたデータイメージ201、202、及びその内部に記憶されたプロセスパラメータ(p1、p’1)に継続的にアクセスするためにリアルタイムで記録され得る。
【0030】
方法1000は、データイメージ201、202、203、204を、プロセスパラメータ(p1、P1)の第1のセットを含む所定の基準からの逸脱について監視すること1061を含み得る。既定の基準は、プロセスパラメータ(p1、P1)の規定された閾値を含み得る。検出された逸脱に応じて異なる制御アクションが規定され得る。
【0031】
例えば、方法1000は、このような逸脱に基づいて変更されたプロセスパラメータを含む制御命令を第2のプロセス適用(a2、A2)に通信すること1073を含み得る。これは、第2のプロセス適用(a2、A2)を、逸脱を補償するよう調整することを提供する。これはまた、任意の欠陥の検出を最適化することも提供する。例えば、包装ユニットのセットについて逸脱が検出された場合には、セットは、逸脱又は欠陥の起源の場所を探すための優先選別手順のために選択され得る。これは、検出された場合の逸脱のバッチ内の包装ユニットの最適化及び優先順位付けによる品質制御の促進を可能にする。異なるカテゴリ、このような包装完全性、包装品質、及び製品品質が査定され得る。完成した包装ユニット301’、302’の物理的特性、及び最終データイメージ201、202の双方からのデータが逸脱について評価され得る。例えば、データは、誤差/逸脱が、いつ、例えば、どの適用について発生したのかの情報を包含し得る。
【0032】
方法1000は、上述されたとおりの逸脱に基づいて欠陥のカテゴリを検出するために、包装ユニット301’、302’、303’、304’を分析すること1063を含み得る。
【0033】
方法1000は、データイメージ201、202、203、204をプロセスパラメータにおける逸脱の後続の検出1063のために人工知能アプリケーションに入力すること1062を含み得る。例によっては、物理的外観と組み合わせた、関連付けられたイメージ201、202内の包装ユニットデータの組み合わせに基づいて、このようなアプリケーションは、製造パラメータを異なるシナリオのためにどのように適応させるのかに関して訓練されてもよく、これにより、例えば、学習局面の間にシナリオから外挿することによって、パラメータをどのように認識し、発展させる/調整するのかに関するパターンを学習することができる。このようなプロセスはプロセスライン内の任意の点に適用することができる。それゆえ、関連機械のAIアプリケーションは、実施されたプロセスの結果を継続的に評価し、そのプロセスパラメータセットを適応させることができる。これは、上述されたように、関連付けられたデータイメージ201、202、203、204を構築することによる、個々の包装ユニット301’、302’、303’、304’の個別の追跡によって可能にされる。機械の階層が考慮されてもよい。例えば、機械は、より高いレベルにおいて、各プロセス適用を、一種の技能と類似した、能力として評価してもよく、この場合、各技能が評価され、場合によっては、全体的処理量を増大させるための最適化のために優先順位付けされてもよい。人工知能アプリケーションは機械学習ベースのモデルを含み得る。
【0034】
コンピュータプログラム製品であって、プログラムがコンピュータによって実行されたときに、コンピュータに、上述されたとおりの方法1000のステップを実施させる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0035】
図1~
図3に関して上述されたとおりのシステム200を備え、及び/又は方法1000を遂行する包装機械が提供される。
【0036】
以上の説明から、したがって、本発明の様々な実施形態が説明され、示されたが、本発明はこれらに限定されず、添付の請求項において規定される主題の範囲内で他の仕方でも具体化され得る。