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特許7476182テーマパークウェアラブルソフトウェア試験のためのロボット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】テーマパークウェアラブルソフトウェア試験のためのロボット
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/07 20060101AFI20240422BHJP
【FI】
G06K19/07 220
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021519826
(86)(22)【出願日】2019-10-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 US2019055020
(87)【国際公開番号】W WO2020076714
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-10-07
(31)【優先権主張番号】62/744,998
(32)【優先日】2018-10-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/755,831
(32)【優先日】2018-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】16/402,951
(32)【優先日】2019-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】ベリー ジョシュア アーロン
(72)【発明者】
【氏名】モンティジョ ジュニア ミゲル アントニオ
(72)【発明者】
【氏名】コープランド ブライアン キース
【審査官】小林 紀和
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第204086421(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2013/0200911(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボットウェアラブルデバイス試験システムであって、
1又は2以上のウェアラブルデバイスに付くように構成された複数の取り付けパッドを含む1又は2以上のトラックを含み、前記1又は2以上のトラックの各トラックは前記トラックによって定められた経路に沿って移動するように構成される、トラック駆動システムと、
前記トラック駆動システムに対して横方向にスライドするように構成された1又は2以上のタップポイントスライダを含むタップポイント駆動システムであって、前記1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスがップポイントに近接する場合に前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと無線通信するように構成された前記タップポイントを含み、前記1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと前記それぞれのタップポイントとの間の無線信号を遮るように構成された電子干渉ドアを含む、タップポイント駆動システムと、
前記複数の取り付けパッドのそれぞれの取り付けパッドに取り付けられた1又は2以上のウェアラブルデバイスを前記1又は2以上のタップポイントスライダのタップポイントに近接して置くために、前記1又は2以上のトラック及び前記1又は2以上のタップポイントスライダの相対的な移動を制御するように、かつ前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと前記1又は2以上のタップポイントスライダの前記タップポイントとの間の無線信号を許可する又は遮るために前記電子干渉ドアの移動を制御するように構成された制御回路と、
を含む、ロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項2】
前記1又は2以上のトラックの各トラックは、互いに結合された複数のトラック部材を含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項3】
前記複数の取り付けパッドの各取り付けパッドは、前記複数のトラック部材のそれぞれのトラック部材に取り付けられる、請求項2に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項4】
前記複数の取り付けパッドの各取り付けパッドは、前記複数のトラック部材のそれぞれのトラック部材を含む、請求項2に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項5】
前記トラック駆動システムは、それぞれのトラックによって定められた前記経路に沿って前記1又は2以上のトラックの前記それぞれのトラックの移動を引き起こすように構成された1又は2以上のモータを含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項6】
前記トラック駆動システムの前記1又は2以上のモータの各モータは、前記それぞれのトラックによって定められた前記経路に沿った前記それぞれのトラックの双方向移動を引き起こすように構成される、請求項5に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項7】
前記制御回路は、前記1又は2以上のトラックの各トラックの移動を制御するために、前記トラック駆動システムの前記1又は2以上のモータの動作を制御するように構成される、請求項5に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項8】
前記1又は2以上のトラックの各トラックは、前記トラックによって定められた前記経路に沿って前記トラックの位置を割り出すように構成された1又は2以上の割り出しトラック部材を含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項9】
前記制御回路は、前記1又は2以上のトラックの割り出された位置に少なくとも部分的に基づいて、前記1又は2以上のトラックの移動を制御するように構成される、請求項8に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項10】
前記1又は2以上の割り出しトラック部材は、少なくとも1つの光学センサによって検出されるように構成された光学認識コードを含む、請求項8に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項11】
前記制御回路は、前記光学認識コードの検出に関連する少なくとも1つの光学センサからのフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、前記トラックの移動を制御するように構成される、請求項10に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項12】
前記1又は2以上の割り出しトラック部材は、前記トラックによって定められた前記経路に沿って配置された少なくとも1つの静止スイッチと相互作用するように構成された1又は2以上の較正カムを含む、請求項8に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項13】
前記制御回路は、前記1又は2以上の較正カムとの相互作用に関連する前記少なくとも1つの静止スイッチからのフィードバックに少なくとも部分的に基づいて、前記トラックの移動を制御するように構成される、請求項12に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項14】
前記タップポイント駆動システムは、前記タップポイント駆動システムのそれぞれのレールに沿って前記1又は2以上のタップポイントスライダの移動を引き起こすように構成された1又は2以上のモータを含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項15】
前記タップポイント駆動システムの前記1又は2以上のモータは、前記タップポイント駆動システムの前記それぞれのレールに沿って前記1又は2以上のタップポイントスライダの双方向移動を引き起こすように構成される、請求項14に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項16】
前記制御回路は、前記1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダの移動を制御するために、前記タップポイント駆動システムの前記1又は2以上のモータの動作を制御するように構成される、請求項14に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項17】
前記トラック駆動システムは、5又は6以上のトラックを含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項18】
前記タップポイント駆動システムは、3又は4以上のタップポイントスライダを含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項19】
前記制御回路は、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと前記1又は2以上のタップポイントスライダの前記タップポイントとの間の無線信号を処理するように構成される、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項20】
前記1又は2以上のウェアラブルデバイスは、テーマパークウェアラブルデバイスを含む、請求項1に記載のロボットウェアラブルデバイス試験システム。
【請求項21】
方法であって、
ロボットウェアラブルデバイス試験システムの制御回路により、1又は2以上のトラックと1又は2以上のタップポイントスライダとの相対的な移動を制御するステップであって、前記1又は2以上のトラックの各トラックは、1又は2以上のウェアラブルデバイスが該トラックに取り付けられるように構成されており、前記1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスがップポイントに近接する場合に前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと無線通信するように構成された前記タップポイントを含み、前記1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと前記それぞれのタップポイントとの間の無線信号を遮るように構成された電子干渉ドアを含む、ステップと、
前記制御回路により、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと前記1又は2以上のタップポイントスライダのタップポイントとの間の無線信号を許可する又は遮るように前記電子干渉ドアの移動を制御するステップと、
前記制御回路により、前記1又は2以上のウェアラブルデバイスと前記1又は2以上のタップポイントスライダの前記タップポイントとの間の無線信号を処理するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、ウェアラブルデバイスソフトウェアの試験に関する。より具体的には、本開示の実施形態は、ウェアラブルデバイス用のソフトウェアシステムのロボット試験を容易にするためのシステム及び方法に関する。
【0002】
関連出願の相互参照
本出願は、「Robotics for Theme Park Wearable Software Testing(テーマパークウェアラブルソフトウェア試験のためのロボット)」と題する2018年10月12日出願の米国仮特許出願第62/744,998号及び「Robotics for Theme Park Wearable Software Testing(テーマパークウェアラブルソフトウェア試験のためのロボット)」と題する2018年11月5日出願の米国仮特許出願第62/755,831号の優先権及び利益を主張するものであり、それら両方の開示内容全体は、全ての目的で引用により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
テーマパークは、利用者が、テーマパークの周りで財布又は携帯電話機を持ち歩くことを必要とせずに、乗り物用の仮想回線内で場所を予約する又はレストラン内のテーブルの予約をするなどの特定の遊園地内体験と相互作用することを可能にするウェアラブルデバイスを使用することがある。多くの場合、各ウェアラブルデバイスは、特定の利用者に関する一意の識別子を用いて符号化されており、従って、他の利用者は、いずれの所与のウェアラブルデバイスも使用することができない。加えて、ウェアラブルデバイスとテーマパークの周り配置された「タップポイント」との間の無線インタフェースは、そのウェアラブルデバイスの製造元に所有権がある場合がある。
【0004】
様々な遊園地内アプリケーション(例えば、正面ゲート、仮想回線など)のソフトウェア試験を行うために、試験者は、従来、ウェアラブルデバイスをタップポイントに手動で接触させる必要がある。独立している場合、この作業は、時間のかかる作業ではないが、仮想回線に関する試験の多くは、全て比較的正確な時間間隔で数十から数百のタップを行う必要があることが多い。加えて、テーマパーク全体にわたるエラー画面の検証などの他の試験は、例えば適切な前提条件を設定するのに数十のタップを必要とする場合がある。
【0005】
従って、テーマパークウェアラブルデバイスの従来方式のソフトウェア試験は、比較的遅く手動であり、高度に熟練した試験者が、機械的手順のデバイスタッピングの役割を果たすことに制限され、従って、テストケース又は試験データの改善などの脳活動を行うことができない。更に、一般に、試験者は、各ウェアラブルデバイスの状態、及び場合によっては、特定のデバイスが関連づけられる資格のタイプを追跡し続ける必要がある。加えて、テーマパークの種類に起因して、ウェアラブルデバイスは、典型的に、日々、システムから削除されるので、ウェアラブルデバイスは、他の利用者によって後で使用される前に、システムに再入力される。従って、試験設定において、エンジニアは、ウェアラブルデバイスが使用可能になる前に、毎日手動で各ウェアラブルデバイスを再度タップする必要がある。ウェアラブル技術の独自の特性により、試験エンジニアは、従来の手段による自動ソフトウェア試験の手段を作成するのに限界がある。従って、ロボットを使用してウェアラブルデバイスの物理的な移動を統合することを含むテーマパークウェアラブルデバイスのソフトウェア試験自動化を改善するニーズがある。
【0006】
このセクションは、読み手に、以下に記載する本開示の種々の態様に関連し得る種々の態様を紹介することを意図している。この考察は、読み手に対して本開示の種々の態様をより理解するのを容易にするための背景情報を提供するのを助けると考えられる。従って、本記載はこの観点から読まれものであり従来技術の自認ではないことを理解されたい。
【発明の概要】
【0007】
当初クレームに記載された主題に相当する特定の実施形態は以下に要約される。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定することが意図されておらす、むしろこれらの実施形態は、特定の開示された実施形態の概要を提示することのみが意図されている。実際には、本開示は、以下に記載の実施形態に類似する又はそれとは異なる場合がある種々の形態を包含することができる。
【0008】
特定の実施形態では、ロボットウェアラブルデバイス試験システム(robotic wearable device testing system)は、1又は2以上のウェアラブルデバイスに付く(attach)ように構成された複数の取り付けパッド(attachment pads)を有する1又は2以上のトラックを含むトラック駆動システムを含む。1又は2以上のトラックの各トラックは、該トラックによって定められた経路に沿って移動するように構成される。更に、ロボットウェアラブルデバイス試験システムは、トラック駆動システムに対して横方向にスライドするように構成された1又は2以上のタップポイントスライダを含むタップポイント駆動システムを含む。1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは、1又は2以上のウェアラブルデバイスがタップポイントに近接している(close proximity)場合に1又は2以上のウェアラブルデバイスと無線通信するように構成されたタップポイントを含む。1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは更に、1又は2以上のウェアラブルデバイスとタップポイントとの間の無線信号を遮る(block)ように構成された電子干渉ドアを含む。ロボットウェアラブルデバイス試験システムは更に、複数の取り付けパッドのそれぞれの取り付けパッドに取り付けられた(attached)1又は2以上のウェアラブルデバイスを1又は2以上のタップポイントスライダのタップポイントに近接して置く(position)ために、1又は2以上のトラック及び1又は2以上のタップポイントスライダの相対的な移動を制御し、さらに1又は2以上のウェアラブルデバイスと1又は2以上のタップポイントスライダのタップポイントとの間の無線信号を許可する又は遮るために電子干渉ドアの移動を制御するように構成された制御回路(control circuitry)を含む。
【0009】
加えて、特定の実施形態では、本方法は、ロボットウェアラブルデバイス試験システムの制御回路により、1又は2以上のトラック及び1又は2以上のタップポイントスライダの互いに対する移動を制御するステップを含む。1又は2以上のトラックの各トラックは、1又は2以上のウェアラブルデバイスが該トラックに取り付けられるように構成されており、1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは、1又は2以上のウェアラブルデバイスがタップポイントに近接する場合に、1又は2以上のウェアラブルデバイスと無線通信するように構成されたタップポイントを含む。1又は2以上のタップポイントスライダの各タップポイントスライダは更に、1又は2以上のウェアラブルデバイスとそれぞれのタップポイントとの間の無線信号を遮るように構成された電子干渉ドアを含む。本方法は更に、制御回路により、1又は2以上のウェアラブルデバイスと1又は2以上のタップポイントスライダのタップポイントとの間の無線信号を許可又は遮断するように電子干渉ドアの移動を制御するステップを含む。本方法は更に、制御回路により、1又は2以上のウェアラブルデバイスと1又は2以上のタップポイントスライダのタップポイントとの間の無線信号を処理するステップを含む。
【0010】
本開示のこれらの及び他の特徴、態様、利点は、図面全体にわたって同様の符号が同様の要素を表す添付図面を参照して以下の詳細な説明を読むことでより良く理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本開示の実施形態による、ウェアラブルデバイス及びウェアラブルデバイス検出システムを含む無線システムである。
図2】本開示の実施形態による、ウェアラブルデバイス検出システムのブロック図である。
図3】本開示の実施形態による、ロボットウェアラブルデバイス試験システムの概略図である。
図4】本開示の実施形態による、図3のウェアラブルデバイス試験システムのトラック駆動システム及びタップポイント駆動システムの斜視図である。
図5】本開示の実施形態による、図3のウェアラブルデバイス試験システムのトラック駆動システムのトラックの一部分の斜視図である。
図6】本開示の実施形態による、タップポイントスライダの干渉ドアを示すための図3のウェアラブルデバイス試験システムのタップポイント駆動システムの斜視図である。
図7】本開示の実施形態による、タップポイントスライダの干渉ドアを示すための図3のウェアラブルデバイス試験システムのタップポイント駆動システムの斜視図である。
図8】本開示の実施形態による、複数のトラック駆動システムを有するウェアラブルデバイス試験システムの斜視図である。
図9】本開示の実施形態による、各タップポイントスライダが複数のタップポイントを含む複数のタップポイントスライダの斜視図である。
図10】本開示の実施形態による、トラック駆動システムの特定のギアを示すための、トラックが取り外された状態でのトラック駆動システムの側面図である。
図11】本開示の実施形態による、特定のタップポイントに近接された特定のウェアラブルデバイスの側面図である。
図12】本開示の実施形態による、ロボットウェアラブルデバイス試験システムの動作方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の開示の1又は2以上の特定の実施形態を以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を与えるために、実際の実施形態の全ての特徴が本明細書で説明されない場合がある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおけるように、いずれのそのような実際の実施形態を開発する時も、システム関連及びビジネス関連の制約の遵守のような開発者の特定の目標を達成するために多くの実施形態特有の判断を行う必要があり、これは実施形態毎に異なる場合があることを理解されたい。更に、そのような開発努力は、複雑で時間のかかる場合があるが、それにもかかわらず、本発明の開示の恩恵を受ける当業者に対して設計、製作、及び製造の日常的な仕事であることを理解されたい。更に、平行、垂直などの特定の用語が本明細書で使用される限りにおいて、これらの用語は、厳密な数学的定義からの特定の逸脱を許容し、例えば、製造上の不完全性及び関連する許容誤差に関連する逸脱を認めるものであると理解されたい。
【0013】
本開示の様々な実施形態の要素を導入する際に、「a」、「an」、及び「the」という冠詞は、要素のうちの1又は2以上が存在することを意味するものとする。「備える」、「含む」、及び「有する」という用語は、包括的なものであり、記載した要素以外の付加的な要素が存在し得ることを意味する。更に、本開示の「1つの実施形態」又は「一実施形態」への言及は、列挙された特徴も組み込んだ追加の実施形態の存在を除外するものとして解釈されるものではないことが意図されていることを理解されたい。
【0014】
ここで図1を参照すると、無線システム10は、無線信号14を介してウェアラブルデバイス16と通信するウェアラブルデバイス検出システム12を含むことができる。ウェアラブルデバイス16は、テーマパークの利用者によって着用されるように構成され、送信機18及び/又は受信機20を有する何らかの適切な電子デバイスとすることができる。図1では、時計のような電子デバイスの形態で示されているが、他の実施形態では、ウェアラブルデバイス16は、代わりに、ブレスレット、ネックレス、ヘッドバンド、リング、又は他の何らかの好都合なウェアラブル製品の形態とすることができる。特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス16は、ディスプレイ22(例えば、ライト、スクリーンなど)及び/又はインタフェース24(例えば、キーボード、タッチスクリーン、ボタンなど)を含むことができる。特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス16の着用を容易にするために、ブレスレット、ネックレス、ラニヤード、又は吸着カップマウントなどの保持特徴部26は、ウェアラブルデバイス16を所定の位置に固定するために使用することができる。限定されるものではないが、ネジ、粘着剤、クリップ、及び/又は摩擦ロックなどの他の保持特徴部26は、実施構成及び/又は所望の位置に応じて使用できる。
【0015】
特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス16の送信機18及び受信機20は、トランシーバとして一緒に実装することができる。特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス16は、1又は2以上の周波数帯域を使用して、ウェアラブルデバイス検出システム12と通信することができる。特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス16は、その範囲内で、ウェアラブルデバイス16が使用される実施構成に特有とすることができるウェアラブルデバイス識別子を周期的にブロードキャストすることができ、ウェアラブルデバイス検出システム12によって検出されることが望ましくない他のデバイスは、誤報として登録されない。例えば、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス検出システム12によって検出されることが望ましくない他のデバイス(例えば、携帯電話機、タブレット、及び無線スシステム10に関連しない他の電子デバイス)は、無線システム10によって受信可能であるが、認識又は考慮されない無関係な無線信号をブロードキャストする可能性がある。ウェアラブルデバイス識別子の使用は、ウェアラブルデバイス検出システム12が、そのような他のデバイスを無線システム10のウェアラブルデバイス16として登録又は認識するのを防ぐことができる。
【0016】
図2に示されているように、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス検出システム12は、トランシーバアレイ28及びコントローラ30を含むことができる。トランシーバアレイ28は、テーマパークの利用者によって使用されているウェアラブルデバイス16を検出するためにテーマパーク全体にわたって配置された複数のトランシーバ32を含むことができる。各トランシーバ32は、無線で又は有線接続を介して、コントローラ30に接続することができる。コントローラ30は、1又は2以上のプロセッサ34及びメモリ36を利用して、トランシーバ32によるウェアラブルデバイス16の検出を処理することができる。特定の実施形態では、1又は2以上のプロセッサ34は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又はそれらの何らかの組み合わせを含むことができる。更に、特定の実施形態では、メモリ36は、1又は2以上のプロセッサ34によって処理されるデータを格納することができ、1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、メモリ36は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、書き換え可能不揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリ、ハードドライブ、光ディスク、及び/又は同様のものを含むことができる。更に、特定の実施形態では、コントローラ30は、内部電源又は外部電源38を含むことができる。従って、電力は、電力網及び/又はバッテリを介して供給することができる。特定の実施形態では、電源38は、1又は2以上の変圧器を含むこと、及びトランシーバ32に電力を供給することもできる。加えて、特定の実施形態では、例えば、技術者がウェアラブルデバイス検出システム12をプログラムすることを可能にするヒューマンインタフェースモジュール40を含むことができる。
【0017】
特定の実施形態では、トランシーバ32及びウェアラブルデバイス16は、例えば、ウェアラブルデバイス16に関するウェアラブルデバイス識別子をロギングして、トランシーバ32によってウェアラブルデバイス16を追跡し続けることによって、双方向通信で通信することができる。従って、ウェアラブルデバイス識別子は、ウェアラブルデバイス検出システム12に伝達すること又はそれに事前にプログラムすることができ、ウェアラブルデバイス16は、このウェアラブルデバイス16を使用する利用者に特定のサービスを提供することができる。更に、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス検出システム12は、複数の基地局、リピータ、受信機、コントローラなどを含むより大きな無線ネットワークにネットワーク接続することができ、又はネットワーク環境から切り離して動作することができる。追加的に又は代替的に、単方向無線通信は、ウェアラブルデバイス検出システム12が、接続時にネットワーク内で動作するが、切断時に依然として動作すること、又はスタンドアロンシステムとして使用されることを可能することができる。更に、双方向通信は、ネットワークがアクティブの間に実施することができ、単方向通信は、ウェアラブルデバイス16によるネットワークへの接続が失われた場合に使用することができる。
【0018】
ウェアラブルデバイス16及びウェアラブルデバイス検出システム12は、例えば、テーマパーク用の仮想回線システムを可能にする。加えて、特定の実施形態では、仮想回線システムは、「タップポイント」モジュールによる仮想回線の割り当て又は仮想回線への登録のためのソフトウェア、「タップポイント」モジュールによる乗り物検証のためのソフトウェア、及び他の制御システム構成要素と組み合わせて動作することができる。本明細書では、主に、タップポイントに対してウェアラブルデバイス16を「タッピング(tapping)」することとして説明されているが、本明細書で説明する「タッピング」は、本明細書で説明する無線送信機18、無線受信機20、及び無線トランシーバ32が互いに通信できるように、ウェアラブルデバイス16を十分に近接させる(例えば、2.0インチより短い範囲内で、1.5インチより短い範囲内で、0.5インチより短い範囲内で、又は更により接近して)ことを意味することが意図されていることに留意されたい。
【0019】
ウェアラブルデバイス16とウェアラブルデバイス検出システム12との間の通信を容易にする無線送信機18、無線受信機20、及び無線トランシーバ32の特定の実施構成は、無線送受信によって対応可能な仮想回線通知、支払い検証などの特定のサービスを含む。このようなサービスは、無線周波数識別(RFID)、近距離無線通信(NFC)、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)、全地球測位システム(GPS)、超短波(VHF)などの、多種多様の無線周波数(RF)帯域を使用することができる。
【0020】
上述したように、テーマパークウェアラブルデバイスの従来方式のソフトウェア試験は、比較的遅く手動であり、高度に熟練した試験者が、機械的手順のデバイスタッピングという比較的単調な役割果たすことに制限され、従って、テストケース又は試験データの改善などの脳活動を行うことができない。追加的に、一般に、試験者は、各ウェアラブルデバイスの状態、及び場合によっては、特定のデバイスに関連づけられる資格のタイプを追跡し続ける必要がある。加えて、テーマパークの種類に起因して、ウェアラブルデバイスは、典型的に、日々、システムから削除されるので、ウェアラブルデバイスは、他の利用者によって後で使用される前に、システムに再入力される場合がある。
【0021】
本開示の実施形態は、既存のアプリケーションプログラミングインタフェース(API)及びユーザインタフェース自動化と組み合わせてウェアラブルデバイス16の物理的態様を試験するためのロボットソリューションを利用して自動化ギャップを埋めて徹底的な試験解決を目指すことによって、テーマパークウェアラブルデバイスの従来方式のソフトウェア試験の欠点に対処する。ウェアラブルデバイス16の試験にロボットソリューションを利用することにより、試験は、ロボット試験を設定する以外に人間の試験者を必要としないので、業務時間外に実行することができる。加えて、ロボット試験は、比較的誤りが生じやすい場合がある人間による試験よりも比較的一貫性が高い。さらに、ロボット試験は、手動試験に必要とされる比較的大規模なチーム及び比較的大きな空間とは対照的に、維持するのに比較的小さな物理的占有空間及び比較的小規模なチームを必要とする。
【0022】
本明細書で説明する実施形態は、ロボットベースのソフトウェア自動化をテーマパークウェアラブルデバイス16に適用して、試験自動化スクリプト又はロボットプロセス自動化の一部として機械的タッピングを実行して、ウェアラブルデバイス16をテーマパークシステムにロードする。本明細書で説明する「ロボット」という用語は、ビーム、プーリー、サーボ機構、制御盤などの物理的電気機械装置、並びにソフトウェア制御及び制御システムと物理的装置との間の全ての通信、の両方を含むことが意図されている。一般的に、本明細書で説明する実施形態は、複数のウェアラブルデバイス16の中で特定のウェアラブルデバイス16をタップポイントに対して正確な位置に配置することを容易にし、この特定のウェアラブルデバイス16を、テーマパークの利用者があたかもウェアラブルデバイス16をタップポイントに接触させたかのように行われる「タッピング」のためのタップポイントに近接させることによって、ウェアラブルデバイス16の試験を実施する。
【0023】
具体的には、本明細書でより詳細に説明するように、本開示の実施形態は、トラック駆動装置に沿ってウェアラブルデバイス16を移動することによってこのウェアラブルデバイスを既知の位置にセットするように構成されたロボットシステムを含む。特定の実施形態では、トラックは、本明細書で説明する制御ソフトウェアがトラック上の何らかの特定のウェアラブルデバイス16の位置を認識し、ロボットがトラック上の何らかのウェアラブルデバイス16をトラックのシャーシの周りの何らかの位置にセットできるように位置決めされる。タップポイントへのウェアラブルデバイス16の物理的接触/近接を行うために、本明細書で説明する特定の実施形態は、特定のタップポイントがウェアラブルデバイス16に比較的接近するまでタップポイントを物理的にスライドさせ、ウェアラブルデバイス16とタップポイントとの間に電磁遮断材料を配置し、次に、この電磁遮断材料を除去して、ウェアラブルデバイス16とタップポイントとの間の無線通信を可能にする。
【0024】
図3は、本開示の実施形態による、ロボットウェアラブルデバイス試験システム42の概略図である。図3に示されているように、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、1又は2以上のトラック駆動システム44を含むことができ、これらのトラック駆動システムの各々は、トラック46に沿って配置された複数の取り付けパッド48を介して複数のウェアラブルデバイス16がそれぞれのトラック駆動システム44のトラック46に取り付けられるように構成される。図3には1つのトラック駆動システム44のみが示されているが、任意数のトラック駆動システム44が、ウェアラブルデバイス試験システム42の一部として使用できることに留意されたい。
【0025】
特定の実施形態では、トラック駆動システム44のトラック46の各々は、それぞれのトラック46によって定められた(すなわち、トラック46の複数のトラック部材50によって定められた)経路52に沿って互いに結合された複数のトラック部材50を含むことができる。一般に、複数のトラック部材50は、比較的平坦な形状の表面を有し、これは、トラック部材50がトラック46によって定められた経路52に沿って移動するのを容易にする。特定の実施形態では、複数の取り付けパッド48は、特定のトラック部材50に取り付けられること、又は代替的に、特定のトラック部材50とすることができる。特定の実施形態では、取り付けパッド48は、ウェアラブルデバイス16を取り付けパッド48に取り付けるのに適したベルクロ(登録商標)又は何らかの他の材料又は特徴部を含むことができる。
【0026】
一般に、各トラック駆動システム44は、トラック46の取り付けパッド48に取り付けられたウェアラブルデバイス16が経路52に沿って移動するように、トラック46によって定められた経路52に沿って(例えば、矢印54で示されるように)トラック46の移動を引き起こすように構成される。例えば、特定の実施形態では、トラック駆動システム44は、トラック46に結合されたモータ56(例えば、ステッピングモータ、サーボモータ、又は他の好適なモータ)を含むことができ、このモータは、トラック46が、トラック46によって定められた経路52に沿って移動されるように構成される(例えば、特定の実施形態では、トラック46の特定のトラック部材50と相互作用する一連のギア58を介して)。特定の実施形態では、モータ56は、ステッピングモータとすることができ、このモータは、トラック46によって定められた経路52に沿ったトラック46の両方向での比較的正確な移動(例えば、経路52に沿った前方移動及び後方移動)を可能にすることができる。
【0027】
特定の実施形態では、各トラック駆動システム44は、トラック46によって定められた経路52に沿ったトラック46の移動を制御するように構成されたトラック駆動制御システム60を含むことができる。より具体的には、特定の実施形態では、トラック駆動制御システム60は、1又は2以上のプロセッサ62及びメモリ64を利用して、トラック46によって定められた経路52に沿ってトラック46を移動するようにトラック駆動システム44のモータ56を制御することができる。特定の実施形態では、1又は2以上のプロセッサ62は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又はそれらの何らかの組み合わせを含むことができる。更に、特定の実施形態では、メモリ64は、1又は2以上のプロセッサ62によって処理されるデータを格納することができ、1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、メモリ64は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、書き換え可能不揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリ、ハードドライブ、光ディスク、及び/又は同様のものを含むことができる。
【0028】
また、図3に示されているように、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、1又は2以上のタップポイントスライダ68を含むタップポイント駆動システム66を備えることができ、タップポイントスライダの各々は、1又は2以上のトラック駆動システム44に対して横方向に(例えば、矢印70で示されるように)スライドするように構成され、各タップポイントスライダ68のそれぞれのタップポイント72は、特定のタップポイント72への特定のウェアラブルデバイス16の「タップ」をシミュレートする目的で、トラック駆動システム44のトラック46に取り付けられたウェアラブルデバイス16のうちの1又は2以上に接近して移動できるようになっている。一般に、タップポイントスライダ68のタップポイント72は、試験目的で、図1及び図2に示されたウェアラブルデバイス検出システム12のトランシーバ32の機能をシミュレートするように構成される。
【0029】
特定の実施形態では、タップポイント駆動システム66は、1又は2以上のモータ74(例えば、サーボモータ、ステッピングモータ、又は他の好適なモータ)を含むことができ、これらのモータは、1又は2以上のタップポイントスライダ68がトラック駆動システム44に対して横方向にスライドするように、タップポイント駆動システム66のシャーシ76に対するそれぞれのタップポイントスライダ68の移動を引き起こすように構成される。例えば、特定の実施形態では、タップポイント駆動システム66の1又は2以上のモータ74は、ギアを含むことができ、このギアは、それぞれのタップポイントスライダ68が、レール78に対して平行移動させられ、それによって、トラック駆動システム44に対するタップポイントスライダ68の横方向のスライドが引き起こされるように、それぞれのレール78と直接相互作用する。特定の実施形態では、タップポイントスライダ68は、それぞれのレール78に沿って双方向に平行移動するように構成されることが理解されるであろう。
【0030】
特定の実施形態では、タップポイント72の各々は、それぞれの干渉ドア80に関連することができ、これらの干渉ドアは、それぞれのタップポイント72と、このタップポイント72に近接する状態にされる(例えば、特定の実施形態において、2.0インチより短い範囲内で、1.5インチより短い範囲内で、1.0インチより短い範囲内で、0.5インチより短い範囲内で、又は更により接近して)ウェアラブルデバイス16との間の無線通信(例えば、特定の実施形態において、RF通信)を一時的に遮断するように構成される。具体的には、特定の実施形態では、干渉ドア80は、無線通信を遮断するように構成された電磁遮断材料から構成される。特定の実施形態では、特定のウェアラブルデバイス16が、特定のタップポイント72に(すなわち、ウェアラブルデバイス16とタップポイント72との間に配置された干渉ドア80に)近接する状態にされると、干渉ドア80は、ウェアラブルデバイス16とタップポイント72との間に配置された状態から移動して、ウェアラブルデバイス16とタップポイント72との間の無線通信が試験できるようになる。例えば、特定の実施形態では、特定のタップポイント72に関連するモータ74はまた、干渉ドア80が、タップポイント72の回転軸82に対して(例えば、矢印84で示されるように)回転されるようにすることができ(例えば、特定の実施形態において、約90度、又は更にそれより大きく)、干渉ドア80は、タップポイント72と、このタップポイント72に近接するウェアラブルデバイス16との間の無線通信を可能にする(すなわち、もはや遮断しない)ようになっている。
【0031】
特定の実施形態では、タップポイント駆動システム66は、トラック駆動システム44に対する1又は2以上のタップポイントスライダ68の横方向移動を制御するように、並びに、干渉ドア80がタップポイント72とこのタップポイント72に近接する状態にされるウェアラブルデバイス16との間の無線通信をもはや遮断しない位置への干渉ドア80の移動を制御するように構成された1又は2以上のタップポイント駆動制御システム86を含むことができる。より具体的には、特定の実施形態では、タップポイント駆動制御システム86の各々は、1又は2以上のプロセッサ88及びメモリ90を利用して、それぞれのレール78に沿ってそれぞれのタップポイントスライダ68を移動するように、並びに、それぞれのタップポイント72の回転軸82に対してそれぞれの干渉ドア80を移動するようにそれぞれのモータ74を制御することができる。特定の実施形態では、1又は2以上のプロセッサ88は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又はそれらの何らかの組み合わせを含むことができる。更に、特定の実施形態では、メモリ90は、1又は2以上のプロセッサ88によって処理されるデータを格納することができ、1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、メモリ90は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、書き換え可能不揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリ、ハードドライブ、光ディスク、及び/又は同様のものを含むことができる。
【0032】
また、図3に示されているように、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、例えば、トラック駆動制御システム60及びタップポイント駆動制御システム86の制御を調整することによって、トラック駆動システム44及びタップポイント駆動システム66の動作を調整するように構成されたマスター制御システム92を含むことができる。より具体的には、特定の実施形態では、マスター制御システム92は、1又は2以上のプロセッサ94及びメモリ96を利用してトラック駆動制御システム60及びタップポイント駆動制御システム86の動作を制御して、ウェアラブルデバイス16の試験が、例えば、マスター制御システム92のメモリ96に格納できる特定の機能スクリプトに従って実行できるように、トラック駆動システム44のトラック46に取り付けられたウェアラブルデバイス16がタップポイント駆動システム66の特定のタップポイント72に近接する状態にされることを保証することができる。特定の実施形態では、マスター制御システム92は、1又は2以上の通信インタフェース98を含むことができ、この通信インタフェースは、マスター制御システム92が、トラック駆動制御システム60及びタップポイント駆動制御システム86の類似の通信インタフェースを介してトラック駆動制御システム60及びタップポイント駆動制御システム86と通信する(例えば、無線で又は有線接続を介して)ことを容易にする。特定の実施形態では、1又は2以上のプロセッサ94は、1又は2以上の汎用マイクロプロセッサ、1又は2以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、1又は2以上のフィールドプログラマブルロジックアレイ(FPGA)、又はそれらの何らかの組み合わせを含むことができる。更に、特定の実施形態では、メモリ96は、1又は2以上のプロセッサ94によって処理されるデータを格納することができ、1又は2以上の有形の非一時的コンピュータ可読媒体を含むことができる。例えば、メモリ96は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、書き換え可能不揮発性メモリ、例えば、フラッシュメモリ、ハードドライブ、光ディスク、及び/又は同様のものを含むことができる。
【0033】
図4から図11は、ウェアラブルデバイス試験システム42の特徴部を更に示す、図3のウェアラブルデバイス試験システム42の様々な図である。例えば、図4は、図3のウェアラブルデバイス試験システム42のトラック駆動システム44及びタップポイント駆動システム66の斜視図であり、図4は、トラック駆動システム44及びタップポイント駆動システム66の様々な特徴部を示し、この特徴部は、例えば、トラック駆動システム44のトラック46を構成する複数のトラック部材50(例えば、ウェアラブルデバイス16を取り付けることができる取り付けパッド48を含む)、トラック46のトラック部材50の移動を引き起こす(例えば、特定の実施形態において、1又は2以上のギア58を介して)トラック駆動システム44のモータ56、タップポイント駆動システム66のタップポイントスライダ68のうちの1つ及びその関連タップポイント72、それぞれのタップポイント72に対してそれぞれの干渉ドア80を回転させるように(すなわち、タップポイント72と、このタップポイント72と近接しているウェアラブルデバイス16との間の無線通信を可能にするように)構成されたタップポイントスライダ68のうちの1つのモータ74、タップポイントスライダ68がトラック駆動システム44に対して横方向にスライドするのを助けるようにその上をタップポイントスライダ68が平行移動できる複数のレール78である。
【0034】
図4に示されているように、特定の実施形態では、タップポイントスライダ68の各々は、それぞれのレール78の端部の近くに配置された別個のモータ100(例えば、サーボモータ、ステッピングモータ、又は何らかの好適なモータ)に関連づけることができ、このモータ100は、例えば、タップポイントスライダ68に取り付けられたプーリーシステム102を使用して、それぞれのタップポイントスライダ68のレール78に沿った平行移動を引き起こすように構成することができる。そのような実施形態では、タップポイント駆動制御システム86は、それぞれのタップポイントスライダ68に取り付けられたそれぞれのモータ74の制御のように、モータ100の動作を制御するように構成できることが理解されるであろう。
【0035】
図5は、図3のウェアラブルデバイス試験システム42のトラック駆動システム44のトラック46の一部分の斜視図である。図5に示されているように、特定の実施形態では、トラック46の複数のトラック部材50は、トラック46の取り付けパッド48のうちの1つに取り付けられた何らかの所与のウェアラブルの位置が何らかの所与の時間に認識できる(例えば、トラック駆動制御システム60によって)ように、トラック46によって定められた経路52に沿ってトラック46の位置を割り出す(index)のに使用できる特定の割り出し特徴部(indexing features)を含むことができる。例えば、特定の実施形態では、トラック46の複数のトラック部材50の割り出し特徴部は、光学認識コード104(例えば、図5に示されているクイックレスポンス(QR)コード)を含むことができ、この光学認識コードは、トラック駆動システム44の1又は2以上の光学センサ116(例えば、図3に示されている1又は2以上のカメラ又は他の光学センサ)によって検出され、トラック46によって定められた経路52に沿った光学認識コード104の位置が特定されるように構成されており、それによって、トラック駆動制御システム60が、トラック46によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の位置を認識することが可能になる。代替的に又は追加的に、特定の実施形態では、トラック46の複数のトラック部材50の割り出し特徴部は、1又は2以上の較正カム(calibration cams)106を含むことができ、これらの較正カムは、1又は2以上の較正カム106に結合されたトラック部材50が少なくとも1つの静止スイッチ(stationary switch)118を横切って通過した時に、トラック46によって定められた経路52に沿って配置された少なくとも1つの静止スイッチ118(例えば、図3を参照)と物理的に相互作用するように構成されている。そのような実施形態では、トラック駆動制御システム60は、1又は2以上の較正カム106が、少なくとも1つの静止スイッチ118と物理的に相互作用した時を決定することができ、トラック駆動制御システム60は、トラック46によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の位置を認識できるようになっている。
【0036】
特定の実施形態では、これらのタイプの割り出し特徴部のいずれか(又は両方)は、トラック駆動システム44の一部として利用して、トラック駆動制御システム60が、トラック46によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の位置を認識するのを可能にすることができる。一般に、トラック駆動制御システム60は、トラック46によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の位置に関する情報を使用して、トラック46のトラック部材50の移動を正確に制御するために、どのようにモータ56(例えば、特定の実施形態において、ステッピングモータ)を作動させるかを決定することができ、所望の場合に(例えば、ソフトウェア試験スクリプトの一部として)、特定のウェアラブルデバイス16が特定のタップポイント72に近接して位置決めされることを保証するようになっている。
【0037】
図6及び7は、図3のウェアラブルデバイス試験システム42のタップポイント駆動システム66の斜視図であり、これらの図は、タップポイントスライダ68の干渉ドア80が、タップポイント72とこのタップポイント72に近接して位置決めされたウェアラブルデバイス16との間の無線通信が遮断される第1の位置から移動されること(例えば、矢印84によって示されるように)、及び、この干渉ドアが、タップポイント72と、このタップポイント72に近接して位置決めされたウェアラブルデバイス16との間の無線通信がもはや遮断されない第2の位置に移動されていることを示す。
【0038】
図3及び4に示されている実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、1つのトラック駆動システム44のみを含む。しかしながら、他の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、2以上のトラック駆動システム44を含むことができる。例えば、図8は、複数のトラック駆動システム44を有するウェアラブルデバイス試験システム42の斜視図である。具体的には、ウェアラブルデバイス試験システム42は、5つのトラック駆動システム44を有するものとして図8に示されている。特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、1、2、3、4、5、又はより多くのトラック駆動システム44を含むことができる。また、図8に示されているように、特定の実施形態では、複数のトラック駆動システム44は、互いに隣接して配置することができる。実際には、特定の実施形態では、複数のトラック駆動システム44の各々は、それぞれのトラック46及び他の関連する構成要素を支持するそれぞれのシャーシ108を含むことができ、これらのシャーシの各々は、互いに結合することができ、それによって、複数のトラック駆動システム44が、互いに対して横方向に固定された位置に維持される。しかしながら、他の実施形態では、複数のトラック駆動システム44は、互いに対して横方向に固定されず、むしろ、互いに対して横方向に移動することができる。例えば、特定の実施形態では、それぞれ個別のそれぞれのシャーシ108は、シャーシ108が横方向に移動する(例えば、矢印110で示されているように)ことを可能にする別個の駆動システムを含むことができ、それぞれのトラック駆動システム44は、同様に他のトラック駆動システム44に対して横方向に移動できるようになっている。
【0039】
加えて、図3、4、6、及び7に示されている実施形態では、各タップポイントスライダ68は、1つのみのタップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)を含む。しかしながら、他の実施形態では、タップポイントスライダ68は、2以上のタップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)を含むことができる。例えば、図9は、各タップポイントスライダ68が複数のタップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)を含む複数のタップポイントスライダ68の斜視図である。特定の実施形態では、各タップポイントスライダ68は、1、2、3、4、5、又はより多くのタップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)を含むことができる。特定の実施形態では、複数のタップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)の各々は、それぞれのタップポイントスライダ68に対して固定された位置に存在することができる。しかしながら、他の実施形態では、複数のタップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)は、それぞれのタップポイントスライダ68上で互いに対して固定されず、むしろ、それぞれのタップポイントスライダ68の長さに沿って互いに対して移動することができる。例えば、特定の実施形態では、各タップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)は、別個の駆動システムに関連づけることができ、この駆動システムは、タップポイント72(及び関連のモータ74、干渉ドア80などの関連の構成要素)が、それぞれのタップポイントスライダ68に対して移動するのを可能にする。
【0040】
本明細書で説明するように、特定の実施形態では、トラック駆動システム44は、ギア58を含むことができ、このギアは、トラック46を、このトラック46によって定められた経路52に沿って移動させるようにモータ56によって駆動される。図10は、トラック駆動システム44の特定のギア58を図示する目的で、トラック46が取り外されたトラック駆動システム44の側面図である。具体的には、特定の実施形態では、トラック駆動システム44のギア58は、モータ56が直接駆動できる少なくとも1つの駆動ギア112と、少なくとも1つの駆動ギア112によって駆動される複数の駆動ギア114とを含むことができ、ギア112、114は、トラック46が、このトラック46によって定められた経路52に沿って移動されるようにすることができる。
【0041】
加えて、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、それぞれのトラック駆動システム44に近接して位置決めされた1又は2以上の光学センサ116を含むことができ、これらの光学センサは、例えば、画像比較、光学文字認識、又はそれらの何らかの組み合わせによって、ウェアラブルデバイス16の各々のディスプレイ22の光学的検証を行うように構成される。例えば、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス16は、特定の乗り物の準備が整ったという通知などのいくつかの状況に関して能動的な視覚フィードバックを提供すること、又は特定のウェアラブルデバイス16を使用する利用者に関する特別な資格を表示することができる。そのような実施形態では、トラック駆動システム44は、そのような画像比較及び/又は光学文字認識に関連するテストケースのリアルタイム解析及び検証を容易にするようにウェアラブルデバイス16の前に位置決めされた1又は2以上の光学センサ116を含む。加えて、特定の実施形態では、ウェアラブルデバイス試験システム42は、触覚センサを含むことができ、この触覚センサは、特定のウェアラブルデバイス16が何時振動したか(例えば、利用者が、何時特定のメッセージへの注意を喚起されたか)を検出して、そのような触覚メッセージに関連するテストケースのリアルタイム解析及び検証を容易にするように構成される。
【0042】
ここで図3に戻ると、本明細書で説明するように、ウェアラブルデバイス試験システム42のトラック駆動システム44及びタップポイントスライダ68は、このトラック駆動システム44のトラック46に取り付けられたウェアラブルデバイス16をタップポイントスライダ68のタップポイント72に対して移動させて、ウェアラブルデバイス16に格納されたソフトウェアの機能の試験を可能にするように、マスター制御システム92によって(及び、特定の実施形態において、トラック駆動システム44及びタップポイントスライダ68のそれぞれの制御システム60、86と共に)制御することができる。具体的には、特定の実施形態では、マスター制御システム92は、特定のタップポイント72に対するウェアラブルデバイス16の相対的な移動を調整して、複数の試験スクリプトに従ってウェアラブルデバイス16の特定の機能を試験することができ、これらの試験スクリプトは、例えば、マスター制御システム92のメモリ96に格納され、マスター制御システム92のプロセッサ94によって実行することができる。
【0043】
より具体的には、特定の実施形態では、マスター制御システム92は、トラック駆動システム44及びタップポイントスライダ68のそれぞれの制御システム60、86に制御信号を送って、特定のウェアラブルデバイス16が特定の時間に特定のタップポイント72に近接するように、特定の試験スクリプトに従ってトラック46及びタップポイントスライダ68を移動させることができる。例えば、特定の実施形態では、マスター制御システム92は、トラック駆動制御システム60に制御信号を送って、それぞれのギア58を駆動するようにそれぞれのモータ56を制御して、それぞれのトラック46をこのトラック46によって定められた経路52に沿って移動させること、及び、タップポイント駆動制御システム86に制御信号を送って、例えばそれぞれのプーリーシステム102を駆動するようにそれぞれのモータ74、100を制御して、それぞれのタップポイントスライダ68をトラック駆動システム44に対して横方向に移動させることができる。
【0044】
特定の実施形態では、特定のウェアラブルデバイス16が特定のタップポイント72に近接する状態にされると(例えば、図11を参照)、マスター制御システム92は、それぞれのタップポイント駆動制御システム86に制御信号を送って、特定のウェアラブルデバイス16及び特定のタップポイント72が互いに無線で通信できるように、それぞれの干渉ドア80が特定のタップポイント72のそれぞれの回転軸82に対して移動するようにそれぞれのモータ74を制御することができる。次に、マスター制御システム92は、特定のウェアラブルデバイス16が特定のタップポイント72と適切に無線通信したこと、又は無線通信に何らかの問題があったことの確認情報を特定のタップポイント72から受け取ることができる。マスター制御システム92は、このマスター制御システム92によって実行される試験スクリプトに従って、様々なウェアラブルデバイス16と様々なタップポイント72との間の多種多様なそのような相互作用を引き起こすことができることが理解されるであろう。
【0045】
特定の実施形態では、マスター制御システム92及び/又はそれぞれのトラック駆動制御システム60は、それぞれのトラック駆動システム44の環境の周りに配置された1又は2以上のセンサからのフィードバックに基づいて、トラック46のトラック部材50によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の移動を較正及び割り出すことができる。例えば、特定の実施形態では、トラック駆動システム44に近接して位置付けされた1又は2以上の光学センサ116は、トラック46の特定のトラック部材50の特定の割り出し特徴部(例えば、図5に示される光学認識コード104など)を検出して、トラック部材50によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の位置を特定することができる。加えて、特定の実施形態では、それぞれのトラック46に近接して配置された少なくとも1つの静止スイッチ118は、特定の割り出し特徴部(例えば、図5に示されている、トラック46のトラック部材50に結合された1又は2以上の較正カム106)が、少なくとも1つの静止スイッチ118を横切って通過した時を検出して、トラック部材50によって定められた経路52に沿ったトラック部材50の位置を特定することができる。1又は2以上のセンサ(例えば、1又は2以上の光学センサ116及び少なくとも1つの静止スイッチ118など)によって検出された割り出し特徴部(例えば、光学認識コード104及び較正カム106など)の特定のタイプに関係なく、マスター制御システム92及び/又はそれぞれのトラック駆動制御システム60は、検出された割り出し特徴部を示す信号をセンサから受け取ることができ、少なくとも部分的に受け取った信号に基づいてそれぞれのトラック46の移動を制御することができる。特定の実施形態では、マスター制御システム92及び/又はタップポイント駆動制御システム86は、タップポイント駆動システム66に近接して位置付けられた同様のセンサに基づいて、タップポイントスライダ68の移動を同様に較正及び割り出すことができることが理解されるであろう。
【0046】
図12は、本明細書で説明するロボットウェアラブルデバイス試験システム42の動作方法120のフローチャートである。図示のように、特定の実施形態では、方法120は、ロボットウェアラブルデバイス試験システム42の制御回路(例えば、マスター制御システム92)により、1又は2以上のトラック46及び1又は2以上のタップポイントスライダ68の相対的な移動を制御するステップ(例えば、ブロック122)を含む。1又は2以上のトラック46の各トラック46は、1又は2以上のウェアラブルデバイス16がこれに取り付けられるように構成される。加えて、1又は2以上のタップポイントスライダ68の各タップポイントスライダ68は、1又は2以上のウェアラブルデバイス16がタップポイント78に近接した状態で1又は2以上のウェアラブルデバイス16と無線通信するように構成されたタップポイント72を含む。加えて、1又は2以上のタップポイントスライダ68の各タップポイントスライダ68は、1又は2以上のウェアラブルデバイス16とそれぞれのタップポイント72との間の無線信号を遮断するように構成された電子干渉ドア80を含む。加えて、特定の実施形態では、方法120は、制御回路(例えば、マスター制御システム92)により、1又は2以上のウェアラブルデバイス16と1又は2以上のタップポイントスライダ68のタップポイント72との間の無線信号を許可又は遮断するように電子干渉ドア80の移動を制御するステップ(ブロック124)を含む。加えて、特定の実施形態では、方法120は、制御回路(例えば、マスター制御システム92)により、1又は2以上のウェアラブルデバイス16と1又は2以上のタップポイントスライダ68のタップポイント72との間の無線信号を処理するステップ(ブロック126)を含む。
【0047】
本明細書では本発明の実施形態の特定の特徴のみを図示して説明したが、当業者であれば多くの修正例及び変更例を想定できるはずである。従って、特許請求の範囲は、本開示の真の精神に該当する全ての当該修正例及び変更例を包含することが意図されていると理解される。
【0048】
本明細書に示して特許請求する技術は、本技術分野を確実に改善する、従って抽象的なもの、無形のもの又は純粋に理論的なものではない実際的性質の有形物及び具体例を参照し、これらに適用される。さらに、本明細書の最後に添付するいずれかの請求項が、「...[機能]を[実行]する手段」又は「...[機能]を[実行]するステップ」として指定されている1又は2以上の要素を含む場合、このような要素は米国特許法112条(f)に従って解釈すべきである。一方で、他のいずれかの形で指定された要素を含むあらゆる請求項については、このような要素を米国特許法112条(f)に従って解釈すべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12