(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】光源駆動装置
(51)【国際特許分類】
H05B 47/24 20200101AFI20240422BHJP
H05B 45/48 20200101ALI20240422BHJP
H05B 45/10 20200101ALI20240422BHJP
H05B 47/10 20200101ALI20240422BHJP
【FI】
H05B47/24
H05B45/48
H05B45/10
H05B47/10
(21)【出願番号】P 2021551843
(86)(22)【出願日】2020-03-10
(86)【国際出願番号】 KR2020003295
(87)【国際公開番号】W WO2020184947
(87)【国際公開日】2020-09-17
【審査請求日】2023-02-27
(31)【優先権主張番号】10-2019-0027970
(32)【優先日】2019-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100202267
【氏名又は名称】森山 正浩
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジュンソン
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-156191(JP,A)
【文献】特開2009-262850(JP,A)
【文献】特開2012-165642(JP,A)
【文献】特開2011-155000(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0253245(US,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2019-0012956(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 39/00-39/10
H05B 45/00-45/59
H05B 47/00-47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力電圧を供給する入力電源に接続され、それぞれ複数の発光素子を含む複数のストリングを含む光源と、
前記入力電源と、前記光源および接地に接続される第1制御部と、
前記入力電源と、前記第1制御部および前記接地に
接続され、第5ノードに接続されるベース端子と、第2ノードに接続されるコレクタ端子と、接地に接続されるエミッタ端子とを含む第1スイッチと、
前記第1制御部と、前記第1スイッチおよび前記接地に接続される第2制御部と、
前記第1制御部
と、前記第1スイッチおよび前記接地に
接続され、第3ノードに接続されるベース端子と、第1ノードに接続されるコレクタ端子と、接地に接続されるエミッタ端子とを含む第2スイッチと、
前記入力電源と、前記第1スイッチと、前記第2スイッチおよび前記接地に接続される第3制御部と、
前記入力電源と、前記第2制御部および前記接地に接続される第4制御部と、を含み、
前記第2制御部は、前記第4制御部に接続されるベース端子と、前記第1ノードに接続されるコレクタ端子と、前記第5ノードに接続されるエミッタ端子とを含む第3スイッチを含み、
発光モードと、過電圧保護モードおよび非発光モードのいずれかに動作することができ、
前記過電圧保護モードで
前記第4制御部によって前記過電圧が放電され、前記第3スイッチが第4ノードの電圧によってターンオンされ、前記第1スイッチが前記第1ノードの電圧によってターンオンされ、前記第2スイッチが前記第3制御部によってターンオンされ、前記複数の発光素子のそれぞれの発光が遮断され、
前記放電された過電圧が前記入力電圧の最大値を下回ると、前記第3スイッチが前記第4ノードの電圧によってターンオフされ、前記第1スイッチが前記第1ノードの電圧によってターンオンされ、前記第2スイッチは前記第3制御部によってターンオフされ、前記複数の発光素子のそれぞれが発光する、光源駆動装置。
【請求項2】
前記発光モードで前記入力電源は、既に設定された最小値と最大値を有する入力電圧を供給し、
前記過電圧保護モードで前記入力電源は、前記入力電圧の前記最大値よりも大きい第1電圧を供給し、
前記過電圧保護モードは、前記入力電圧の前記最大値よりも大きい第1電圧が印加される第1区間と前記第1区間以降に前記入力電圧の前記最大値以下の第2電圧が印加される第2区間に区分される、請求項1に記載の光源駆動装置。
【請求項3】
前記第1区間の間、
前記第4制御部は、前記第1電圧を放電させ、前記第1電圧を用いて前記第2制御部
の前記第3スイッチを
オンにして、
前記第1ノードで第1出力電圧よりも小さい第2出力電圧が生成されるようにし、
前記第1制御部は、前記第2出力電圧を用いて前記光源の発光を遮断させる、請求項2に記載の光源駆動装置。
【請求項4】
前記入力電圧は、前記第1電圧の放電により前記第2区間における前記第2電圧となり、
前記第2区間の間、
前記第4制御部は、前記第2電圧を用いて前記
第2制御部を制御して、前記第1出力電圧が生成されるようにし、
前記第1制御部は、前記第1出力電圧を用いて前記光源を発光させる、請求項3に記載の光源駆動装置。
【請求項5】
前記第1制御部は、
前記入力電源と
前記第1ノードに接続される第3抵抗器と、
前記第1ノードと、第2制御部および前記光源に接続される第4スイッチと、
前記第4スイッチおよび前記接地に接続される第4抵抗器と、を含む、請求項4に記載の光源駆動装置。
【請求項6】
前記第2制御部は、
前記第1ノードと前記第1スイッチのベース端子に接続される第1ツェナーダイオードと
、を含む、請求項5に記載の光源駆動装置。
【請求項7】
前記第1区間の間、
前記第4制御部は、前記第1電圧を用いて第3スイッチをターンオンさせ、
前記第2制御部は、前記第3スイッチのターンオンによって前記第1スイッチのベース-エミッタ間の電圧を前記第2出力電圧として生成する、請求項6に記載の光源駆動装置。
【請求項8】
前記第2区間の間、
前記第4制御部は、前記第2電圧を用いて前記第3スイッチをターンオフさせ、
前記第2制御部は、前記第3スイッチのターンオフによって前記第1ツェナーダイオードの降伏電圧と前記第1スイッチのベース-エミッタ間の電圧の和を前記第1出力電圧として生成する、請求項7に記載の光源駆動装置。
【請求項9】
前記第3制御部は、
前記入力電源と
前記第2ノードに接続される第1抵抗器と、
前記第2ノードに接続される少なくとも一つの第2抵抗器と、
前記第2抵抗器と前記第2スイッチのベース端子に接続されるダイオードと、を含む、請求項6に記載の光源駆動装置。
【請求項10】
前記非発光モードにおいて、前記複数のストリングの前記複数の発光素子が発光される間に少なくとも一つの発光素子が断線され、
前記非発光モードにおいて、前記第1ノードの電圧は、
前記第1ツェナーダイオードの降伏電圧と前記第4スイッチのベース-エミッタ間の電圧の和を有し、前記第1ノードの電圧によって前記第1スイッチがターンオフされる場合、前記第1抵抗器および第2抵抗器により分配された分配電圧によって前記第2スイッチがターンオンされて、前記複数のストリングの前記複数の発光素子の発光が遮断される、請求項9に記載の光源駆動装置。
【請求項11】
入力電圧を供給する入力電源に接続され、それぞれ複数の発光素子を含む複数のストリングを含む光源と、
前記入力電源と、前記光源および接地に接続される第1制御部と、
前記入力電源と、前記第1制御部および前記接地に
接続され、第5ノードに接続されるベース端子と、第2ノードに接続されるコレクタ端子と、接地に接続されるエミッタ端子とを含む第1スイッチと、
前記第1制御部と、前記第1スイッチおよび前記接地に接続される第2制御部と、
前記第1制御部
と、前記第1スイッチおよび前記接地に
接続され、第3ノードに接続されるベース端子と、第1ノードに接続されるコレクタ端子と、接地に接続されるエミッタ端子とを含む第2スイッチと、
前記入力電源と、前記第1スイッチと、前記第2スイッチおよび前記接地に接続される第3制御部と、
前記入力電源と、前記第2制御部および前記接地に接続される第4制御部と、を含み、
前記第2制御部は、前記第4制御部に接続されるベース端子と、前記第1ノードに接続されるコレクタ端子と、前記第5ノードに接続されるエミッタ端子とを含む第3スイッチを含み、
過電圧保護モードは、前記入力電圧の
最大値よりも大きい第1電圧が印加される第1区間と前記第1区間以降に前記入力電圧の前記最大値以下の第2電圧が印加される第2区間に区分され、
前記第1区間の間に前記第4制御部は、前記第1電圧を放電させ、前記第1電圧を用いて前記第2制御部を制御して、第1出力電圧よりも小さい第2出力電圧が生成されるようにし、前記第1制御部は、前記第2出力電圧を用いて前記光源の発光を遮断させ、
前記過電圧保護モードでは、
前記第4制御部によって前記第1電圧が放電され、前記第3スイッチが第4ノードの電圧によってターンオンされ、前記第1スイッチが前記第1ノードの電圧によってターンオンされ、前記第2スイッチが前記第3制御部によってターンオンされ、前記複数の発光素子のそれぞれの発光が遮断され、
前記放電された第1電圧が前記入力電圧の前記最大値を下回ると、前記第3スイッチが前記第4ノードの電圧によってターンオフされ、前記第1スイッチが前記第1ノードの電圧によってターンオンされ、前記第2スイッチは前記第3制御部によってターンオフされ、前記複数の発光素子のそれぞれが発光する、光源駆動装置。
【請求項12】
前記入力電圧は、前記第1電圧の放電によって前記第2区間における前記第2電圧となり、
前記第2区間の間に前記第4制御部は、前記第2電圧を用いて前記
第2制御部を制御して、前記第1出力電圧が生成されるようにし、前記第1制御部は、前記第1出力電圧を用いて前記光源を発光させる、請求項11に記載の光源駆動装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例は、光源駆動装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
光源として発光ダイオード(LED)が広く使用されている。このような発光ダイオードは、車両と照明業界において有望市場として浮上している。発光ダイオードは、半永久的であり、高輝度と高出力が可能であるので、最近になって車両用光源として活発に開発されている。
【0003】
車両用光源を駆動するために、光源駆動装置が必要である。駆動装置には保護回路が備えられる。通常、車両を走行するために始動させる場合、一時的な過電圧が発生し、このような過電圧が駆動装置に供給される入力電圧に流入される。光源駆動装置は、このような過電圧から光源を保護する。
【0004】
従来の光源駆動装置は、光源のいずれかの光源が故障などにより断線される場合、すべての光源の発光が遮断されるようにする1-out-all-out機能を実現する。
【0005】
しかし、従来の光源駆動装置においては、過電圧が流入する場合、保護回路の動作により過電圧のみ除去されるべきであるのに、保護回路の動作により過電圧の除去と同時に1-out-all-out機能も実現されて、製品不良を引き起こして製品の信頼性を低下させるという問題がある。
【0006】
一方、このような1-out-all-out機能は、車両の始動電源を強制的に 切らない限り持続され、これにより、光源の消えた状態も持続される。したがって、運転者は、始動をオンして走行する場合、1-out-all-out機能の実現により光源の消えた状態が持続するにもかかわらず、光源が車両の外部に装着されているため、このような光源の消えた状態を認知できない。これにより、運転者が後続措置、例えば、光源の発光に回復((recovery)されるようにする措置を取ることができず、特に、相手の運転者は運転者の車両の光源が消えているので、当該運転者の車両の状態が分からないため、ややもすると、大事故が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
実施例は、前述した問題および他の問題を解決することを目的とする。
【0008】
実施例の他の目的は、新しい機能を実現した光源駆動装置を提供する。
【0009】
実施例のまた他の目的は、迅速な放電が可能な光源駆動装置を提供する。
【0010】
実施例また他の目的は、製品不良を防止することができる光源駆動装置を提供する。
【0011】
実施例また他の目的は、製品の信頼性を向上させることができる光源駆動装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記または他の目的を達成するために実施例の一側面によると、光源駆動装置は、入力電源に接続され、それぞれ複数の発光素子を含む複数のストリングを含む光源と、前記入力電源と、前記光源および接地に接続される第1制御部と、前記入力電源と、前記第1制御部および前記接地に接続される第1スイッチと、前記第1制御部と、前記第1スイッチおよび前記接地に接続される第2制御部と、前記第1制御部および前記接地に接続される第2スイッチと、前記入力電源と、前記第1スイッチと、前記第2スイッチおよび前記接地に接続される第3制御部と、前記入力電源と、前記第2制御部および前記接地に接続される第4制御部と、を含む。発光モードと、過電圧保護モードおよび非発光モードのいずれかに動作することができる。前記過電圧保護モードで前記第4制御部が過電圧を放電させることができる。
【0013】
実施例の他の側面によると、光源駆動装置は、入力電源に接続され、それぞれ複数の発光素子を含む複数のストリングを含む光源と、前記入力電源と、前記光源および接地に接続される第1制御部と、前記入力電源と、前記第1制御部および前記接地に接続される第1スイッチと、前記第1制御部と、前記第1スイッチおよび前記接地に接続される第2制御部と、前記第1制御部および前記接地に接続される第2スイッチと、前記入力電源と、前記第1スイッチと、前記第2スイッチおよび前記接地に接続される第3制御部と、前記入力電源と、前記第2制御部および前記接地に接続される第4制御部と、を含む。前記過電圧保護モードは、前記入力電圧の前記最大値よりも大きい第1電圧が印加される第1区間と前記第1区間以降に前記入力電圧の前記最大値以下の第2電圧が印加される第2区間に区分され得る。前記第1区間の間に前記第4制御部は、前記第1電圧を放電させ、前記第1電圧を用いて前記第2制御部を制御して、第1の出力電圧よりも小さい第2出力電圧が生成されるようにし、前記第1制御部は、前記第2出力電圧を用いて前記光源の発光を遮断させることができる。
【発明の効果】
【0014】
実施例に係る光源駆動装置の効果について説明すると、次の通りである。
【0015】
実施例のうち少なくとも一つによれば、光源に含まれた複数の発光素子のうち少なくとも一つの発光素子が断線される場合、迅速にすべての発光素子の発光を遮断する1-out-all-out機能を実現することができるという長所がある。
【0016】
実施例のうち少なくとも一つによれば、過電圧が迅速に放電されるようにして、光源の損傷を防止することができるという長所がある。
【0017】
実施例のうち少なくとも一つによれば、過電圧が印加されても、過電圧が印加される区間でのみ、一時的に光源の発光を遮断し、その後には光源の発光に迅速に回復されるようにして、製品不良を防止し、製品の信頼性を向上させることができるという長所がある。
【0018】
実施例の適用可能性の付加の範囲は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、実施例の思想および範囲内で多様な変更や修正は、当業者に明確に理解されることができるので、詳細な説明および好ましい実施例のような特定の実施例は、単に例示として与えられたものと理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図2】実施例に係る光源駆動装置において正常モードで動作する様子を示す。
【
図3】実施例に係る光源駆動装置において、過電圧保護モードの過電圧印加区間における動作を示す。
【
図4】実施例に係る光源駆動装置において、過電圧保護モードの終了時点以降の動作を示す。
【
図5d】第2スイッチのコレクタ-エミッタ間の電圧の波形を示す。
【
図6】実施例に係る光源駆動装置において、非発光モードで動作する様子を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳細に説明する。但し、本発明の技術思想は、説明される一部の実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現され、本発明の技術思想の範囲内であれば、実施例間のその構成要素のいずれかを選択的に結合、置換して使用することができる。また、本発明の実施例で使用される用語(技術および科学的用語を含む)は、明らかに特別に定義されて記述されない限り、本発明が属する技術分野において、通常の知識を有する者に一般的に理解される意味として解釈することができ、事前に定義された用語のように一般的に使用される用語は、関連技術の文脈上の意味を考慮して、その意味を解釈できるであろう。また、本発明の実施例で使用される用語は、実施例を説明するためのものであり、本発明を制限するものではない。本明細書において、単数形は、フレーズで特に言及しない限り、複数形も含むことができ、「Aおよび(と)B、Cのうち少なくとも一つ(または一つ以上)」に記載される場合、A、B、Cに結合できるすべての組み合わせのうち一つ以上を含むことができる。また、本発明の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)等の用語を用いることができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのもに過ぎず、その用語により当該構成要素の本質や順番または順序などに限定されない。そして、ある構成要素が他の構成要素に「連結」、「結合」または「接続」されると記載された場合、その構成要素は、その他の構成要素に直接的に連結、結合または接続される場合のみならず、その構成要素とその他の構成要素との間にある別の構成要素によって「接続」、「結合」または「接続」される場合も含むことができる。また、各構成要素の「上(うえ)または下(した)」に形成または配置されることが記載される場合には、上(うえ)または下(した)は、二つの構成要素が互いに直接接触される場合のみならず、一つ以上の別の構成要素が二つの構成要素の間に形成または配置される場合も含む。また、「上(うえ)または下(した)」で表現される場合、一つの構成要素を基準に上方向のみならず、下側方向の意味も含むことができる。
【0021】
【0022】
図1を参照すると、実施例に係る光源駆動装置は、光源110を含むことができる。
【0023】
光源110は、入力電源103に接続されて入力電源103の入力電圧により発光することができる。入力電源103は、例えば、9V乃至16Vの範囲を有する入力電圧を供給することができる。入力電源103は、車両に搭載されたバッテリーから供給されたり、DC-DCコンバータ(図示せず)から供給されることもある。DC-DCコンバータは、バッテリの電圧を希望の電圧に変換することができる。
【0024】
例えば、光源110は、車両のランプであり得る。車両のランプとして、例えば、 制動灯(Break Lamp)と、尾灯 (Tail Lamp)と、後進灯(Backup Lamp)、または方向指示灯(TuRn Signal Lamp)を有することができる。
【0025】
入力電圧は、車両のランプの動作制御により供給され得る。例えば、入力電圧は、運転者の命令や操作が入力されるときに、制御装置(図示せず)の制御下に入力電源103で入力電圧が生成されて、光源110に供給されるか、または既に生成された入力電圧が光源110に供給され得る。例えば、運転者がブレーキペダルを踏む場合、このような運転者の行動に応じて入力電源103により生成された入力電圧が光源110に供給され得る。
【0026】
万一、運転者の命令や操作が入力されない場合は、入力電源103から入力電圧が生成されないか、または光源110への入力電圧の供給が遮断され得る。例えば、運転者がブレーキペダルを踏む動作を解除する場合、このような運転の行動に応じて、入力電源103によって入力電圧が生成されないか、または入力電圧の供給が遮断され得る。
【0027】
光源110は、例えば、入力電源103に対して並列に接続される複数のストリング(string)112、114を含むことができる。ストリングの代わりにアレイ(array)やブロック(block)と称されることもある。
【0028】
例えば、第1ストリング112は、複数の発光素子LED1、LED2を含むことができる。発光素子LED1、LED2は、発光ダイオードLEDのような半導体発光素子と、その半導体発光素子が採用された発光素子パッケージや発光デバイスとを含むことができるが、これについては限定しない。発光素子LED1、LED2は、互いに直列に接続され得る。例えば、第2ストリング114は、複数の発光素子LED3、LED4を含むことができる。 複数の発光素子LED3、LED4は、互いに直列に接続され得る。他の例として、各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4は、互いに並列に接続され得る。各ストリング112、114に含まれる発光素子LED1乃至LED4の個数や発光素子LED1乃至LED4の接続方法などは、多様な種類の車両ランプの仕様や特性により異なることがある。
【0029】
光源110は、各ストリング112、114に並列に接続されるキャパシタC2、C3を含むことができる。
【0030】
入力電源103の入力電圧は、外部の状況に応じて可変することができる。例えば、運転者がブレーキペダルを踏む強さに応じて入力電圧が大きくなることがある。入力電源103の入力電圧が可変する場合、光源110の光出力の強さも変わることがある。
【0031】
実施例に係る光源駆動装置は、第1制御部120を含むことができる。
【0032】
第1制御部120は、入力電源103に接続されて光源110の発光を制御することができる。例えば、第1制御部120は、入力電源103から入力電圧を入力されて、光源110にこの入力電圧による駆動電流が流れるように制御することができる。したがって、第1制御部120が入力電源103から入力電圧を入力される場合、光源110が発光し、入力電源103から入力電圧を提供されない場合、光源110が発光しないことがある。後で説明するが、光源110は、他の強制的な手段、例えば第2スイッチQ2の制御により発光または非発光することがある。非発光は、光源110の発光が遮断されて光が発光されないことを意味し得る。
【0033】
第1制御部120は、入力電源103と第1ノードn1との間に接続される1つ以上の抵抗器R5、R6と、第1ノードn1と接地GNDとの間に接続される1つ以上のスイッチQ4、Q5とを含むことができる。抵抗器R5、R6は、互いに並列に接続され得る。1つ以上のスイッチQ4、Q5は、光源110に含まれるストリング112、114の個数だけ備えられ得る。例えば、第4スイッチQ4は、光源110の第1ストリング112に接続され、第5スイッチQ5は、光源110の第2ストリング114に接続され得る。
【0034】
例えば、第4スイッチQ4は、第1ノードn1に接続されるベース端子と、第1ストリング112に接続されるコレクタ端子および接地GNDに接続されるエミッタ端子を含むことができる。例えば、第5スイッチQ5は、第1ノードn1に接続されるベース端子と、第2ストリング114に接続されるコレクタ端子および接地GNDに接続されるエミッタ端子を含むことができる。
【0035】
第1制御部120は、1つ以上の抵抗器R7、R8を含むことができる。第7抵抗器R7は、第4スイッチQ4と接地GNDとの間に接続され、第8抵抗器R8は、第5スイッチQ5と接地GNDとの間に接続され得る。第7抵抗器R7は、第4スイッチQ4がターンオンされる場合、第1ストリング112に含まれる発光素子LED1、LED2に流れる駆動電流の値を決定することができる。第8抵抗器R8は、第5スイッチQ5がターンオンされる場合、第2ストリング114に含まれる発光素子LED3、LED4に流れる駆動電流の値を決定することができる。
【0036】
例えば、光源110の第1ストリング112に含まれた発光素子LED1、LED2は、次のような駆動電流ILEDによって発光することができる。第2ストリング114に含まれた発光素子LED3、LED4に流れる駆動電流も下記数式1と数式2が同一に適用され得る。
【0037】
【0038】
βは、定数であり、Ibは、第4スイッチQ4のベース電流を示すことができる。
【0039】
数式1で、ベース電流Ibは、数式2により算出され得る。
【0040】
【0041】
VRegは、第1ノードn1の電圧を示し、Vbeは、第4スイッチQ4のベース-エミッタ間の電圧を示し、R7は、第7抵抗器R7の抵抗値を示すことができる。
【0042】
第1ノードn1の電圧は、第2制御部130の第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeにより決定され得る。例えば、第3スイッチQ3がターンオンされる場合、第1ノードn1と第5ノードn5との間が短絡されるので、第1ノードn1の電圧は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有することができる。例えば、第3スイッチQ3がターンオフされる場合、第1ノードn1の電圧は、第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和Vtotalを有することができる。
【0043】
実施例においては、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeと数式2に示した第4スイッチQ4のベース-エミッタ間の電圧が同じであると仮定したが、これについては限定しない。
【0044】
このような場合、第3スイッチQ3がターンオンされる場合、第1ノードn1の電圧は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有するので、数式2に、第1ノードn1の電圧を代入すると、ベース電流Ibが0になり、この値を数式1に代入すると、第1発光素子LED1の駆動電流ILEDが0になって、第1ストリング112に含まれた発光素子LED1、LED2が発光されないことがある。即ち、第3スイッチQ3がターンオンされる場合、光源110の各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4が発光されないことがある。
【0045】
第3スイッチQ3がターンオフされる場合、第1ノードn1の電圧は、第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当する電圧Vtotalを有するので、数式2に第1ノードn1の電圧を代入すると、ベース電流Ibが数式3のように示すことができる。
【0046】
【0047】
数式3を数式1に代入すると、第1ストリング112に含まれた発光素子LED1、LED2の駆動電流ILEDは、数式4のように示すことができる。
【0048】
【0049】
したがって、第1ストリング112に含まれた発光素子LED1、LED2は、数式4に示した駆動電流ILEDに相応する輝度で発光することができる。
【0050】
実施例に係る光源駆動装置は、第1スイッチQ1を含むことができる。
【0051】
第1スイッチQ1は、入力電源103に接続され得る。例えば、第1スイッチQ1は、第1抵抗器R1を介して入力電源103に接続され得る。例えば、第1スイッチQ1は、入力電源103および前記第1制御部120に接続され得る。より具体的には、第1スイッチQ1は、第5ノードn5に接続されるベース端子と、第2ノードn2に接続されるコレクタ端子および接地GNDに接続されるエミッタ端子とを含むことができる。
【0052】
第1スイッチQ1のスイッチングの有無によって互いに異なるモードで動作することができる。
【0053】
例えば、第1スイッチQ1がターンオフされる場合、第1モードで動作することができる。第1モードは、光源110の発光を遮断させるモード、即ち、ラッチモード(latch mode)であり得る。ラッチモードは、非発光モードと称されることがある。ラッチモードでは、入力電源103の入力電圧が第2ノードn2を介して第3制御部140に供給され得る。このような場合、入力電圧に基づいて、第3制御部140から分配される分配電圧によって第2スイッチQ2がターンオンされて、光源110の各ストリング112、114内に含まれた発光素子LED1乃至LED4の発光が遮断され得る。
【0054】
具体的には、第1スイッチQ1がターンオフされる場合、ラッチモードが選択されてラッチモードが実行され得る。即ち、第1スイッチQ1がターンオフされる場合、ラッチモードで動作することができる。具体的には、第1スイッチQ1がターンオフされる場合、入力電源103の入力電圧が第3制御部140に供給されて、ラッチモードで動作することができる。即ち、第3制御部140の動作によって第3制御部140から制御信号が出力され、このような制御信号によって第2スイッチQ2がターンオンされ得る。制御信号は、電圧値を有することができる。第3制御部140に供給される入力電力103の入力電圧は、第3制御部140の動作をトリガー(trigger)させるための電圧であり得る。第2スイッチQ2がターンオンされることによって、第1ノードn1の電圧が接地GNDの電圧、例えば、0Vになるので、第4および第5スイッチQ5がターンオフされて、光源110の各ストリング112、114内に含まれた発光素子LED1乃至LED4の発光が遮断され得る。
【0055】
例えば、第1スイッチQ1がターンオンされる場合、第2モードで動作することができる。第2モードは、光源110を発光させる発光モードであり得る。発光モードでは、入力電源103の入力電圧が第2ノードn2および第1スイッチQ1を介して接地GNDに流れ得る。これにより、第2スイッチQ2がターンオンされず、ターンオフ状態に維持されるので、光源110の各ストリング112、114内に含まれた発光素子LED1乃至LED4が持続的に発光することができる。
【0056】
実施例に係る光源駆動装置は、第2制御部130を含むことができる。第2制御部130は、第1スイッチQ1を制御することができる。第2制御部130は、第1制御部120と、第4制御部150および第1スイッチQ1に接続され得る。
【0057】
第2制御部130は、一定の電圧を維持するようにする定電圧回路132と定電圧回路132の制御信号(または出力電圧)を変更する第3スイッチQ3とを含むことができる。定電圧回路132は、一定の電圧を維持するようにする降伏電圧を有する第1ツェナーダイオードZD1を含むことができる。第1ツェナーダイオードZD1は、第1ノードn1と第5ノードn5との間に接続され得る。定電圧回路132は、第1ノードn1に流入されるノイズを除去するためのフィルタであって、キャパシタC1を含むことができる。キャパシタC1は、第1ツェナーダイオードZD1と並列に接続され得る。定電圧回路132は、第5ノードn5と接地GNDに接続される第4抵抗器R4とを含むことができる。
【0058】
第3スイッチQ3は、第4制御部150に接続されるベース端子と、第1ノードn1に接続されるコレクタ端子および第5ノードn5に接続されるエミッタ端子を含むことができる。第4制御部150の制御信号(または出力電圧)によって、第3スイッチQ3がスイッチング制御され得る。第4制御部150の制御信号は、電圧分配により生成された分配電圧であり得る。第3スイッチQ3のスイッチング制御によって、第2制御部130の制御信号の強さと、レベルまたは値が変わることがある。
【0059】
例えば、第3スイッチQ3がターンオフされる場合、第2制御部130の制御信号は、第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当する電圧Vtotalとを有することができる。第1スイッチQ1は、この電圧Vtotalを有する制御信号によりターンオンされ得る。第2制御部130の制御信号は、出力電圧であり得る。
【0060】
例えば、第3スイッチQ3がターンオンされる場合、第2制御部130の制御信号は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有することができる。第1スイッチQ1は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有する制御信号によりターンオンされ得る。
【0061】
したがって、第3スイッチQ3がターンオフされたりターンオンされることに関係なく、第1スイッチQ1はターンオンされ得る。但し、第3スイッチQ3がターンオフされるときと、第3スイッチQ3がオンされるときにターンオンされた第1スイッチQ1を介して流れる電流は互いに異なることがある。
【0062】
例えば、第3スイッチQ3がターンオフされるときには、第2制御部130の制御信号は、第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当する電圧Vtotalとを有することができる。これに反して、第3スイッチQ3がターンオンされるときには、第2制御部130の制御信号は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有することができる。これにより、第3スイッチQ3がターンオフされるときの第2制御部130の制御信号が第3スイッチQ3がターンオンされるときの第2制御部130の制御信号よりも大きいレベルを有することができる。したがって、前者が後者よりも第1スイッチQ1を介してより大きい電流が流れ得る。前者の場合には、入力電源103の入力電圧がすべて第1スイッチQ1を介して接地に流れるのに対し、後者の場合には、入力電源103の入力電源の一部は、第1スイッチQ1を介して接地に流れ、他の一部は、第3制御部140を介して第2スイッチQ2に供給され得る。
【0063】
したがって、第3スイッチQ3のターンオン/オフを制御することによって、過電圧が印加される場合には、過電圧が第4制御部150により放電される間、即ち、第3スイッチQ3がターンオンされる間のみ一時的に光源110の発光が遮断され、過電圧が第4制御部150により放電されて、第3スイッチQ3がターンオフされる場合には、光源110の発光遮断の解除によって、光源110の発光が回復(recovery)されるようにすることができる。これにより、ラッチモードが実行されないようにして、製品、即ち、車両の光源の不良が防止され得る。
【0064】
過電圧は、例えば、入力電圧の最大値よりも大きい電圧であり得る。例えば、車両の始動をオンする場合、バッテリーの高電圧によって瞬間的に、例えば、45Vの電圧が発生し、このような過電圧が入力電源103の入力電圧に含まれて光源110に供給され得る。実施例においては、第4制御部150によってこのような過電圧が接地GNDに迅速に放電されることによって、光源110が保護され得る。
【0065】
従来は、過電圧が印加される場合、ラッチモードが持続して実行されて、運転者が人為的に強制的に始動をオフして再度オンしない限り、継続して光源の発光が遮断されて、製品不良が発生する可能性がある。さらに、このような問題は、相手の運転者が運転者の車両の状況、例えば、運転者が制動灯と、尾灯と、後進灯または方向指示灯などを動作させたかを把握できず、ややもすると、大事故を誘発する可能性がある。
【0066】
実施例によると、過電圧が印加されても、第4制御部150の制御信号を用いて第2スイッチQ2をターンオン/オフ制御して、過電圧が印加される一時的な区間の間のみ光源110の発光が遮断され、その以降には、光源110の発光に回復(recovery)されるようにして、製品不良を防止し、製品の信頼性を向上させることができる。
【0067】
実施例に係る光源駆動装置は、第2スイッチQ2を含むことができる。例えば、第2スイッチQ2は、第1制御部120と、第1スイッチQ1および接地GNDに接続され得る。例えば、第2スイッチQ2は、第1制御部120と、第3制御部140および接地GNDに接続され得る。例えば、光源110は、第2スイッチQ2スイッチング制御により発光または非発光することができる。非発光は、光源110のストリング112、114に含まれた発光素子LED1乃至LED4の発光が遮断されることを意味し得る。
【0068】
第2スイッチQ2は、第3ノードn3に接続されるベース端子と、第1ノードn1に接続されるコレクタ端子および接地GNDに接続されるエミッタ端子を含むことができる。第2スイッチQ2のコレクタ端子およびエミッタ端子に第5キャパシタC5が接続され得る。
【0069】
第2スイッチQ2がターンオフされる場合、第1制御部120の制御によって光源110が発光することができる。第2スイッチQ2がターンオンされる場合、第1ノードn1の電圧が接地GNDの電圧、例えば、0Vと同一になるので、第1ノードn1の電圧によって第1制御部120の第4および第5スイッチQ4、Q5がターンオフされて、光源110の発光が遮断され得る。したがって、第2スイッチQ2のターンオンによって光源110の発光が遮断される光源110の各ストリング112、114に含まれた発光素子LED1乃至LED4の発光が遮断されるラッチ動作が実行され得る。
【0070】
実施例に係る光源駆動装置は、第3制御部140を含むことができる。
【0071】
第3制御部140は、第1スイッチQ1と第2スイッチQ2との間に接続され得る。第1スイッチQ1によって第3制御部140が制御され、第3制御部140によって第2スイッチQ2が制御され得る。例えば、第1スイッチQ1によってラッチモードに選択される場合、即ち、第1スイッチQ1がターンオフされる場合、第3制御部140は、第2スイッチQ2のスイッチング制御を制御することができる。具体的には、第1スイッチQ1がターンオフされる場合、入力電源103の入力電圧が第2ノードn2を介して第3制御部140に供給され得る。第3制御部140は、入力電源103の入力電圧を分配して制御信号(または出力電圧)を生成することができる。第3制御部140の制御信号によって、第2スイッチQ2がスイッチング制御され得る。
【0072】
例えば、第3制御部140の制御信号がローレベルである場合、第2スイッチQ2はターンオフされ、第3制御部140の制御信号がハイレベルである場合、第2スイッチQ2はターンオンされ得る。具体的には、第1スイッチQ1がターンオフされて、入力電源103の入力電圧が第2ノードn2を介して第3制御部140に供給される場合、第3制御部140で生成された制御信号は、ハイレベルを有することができる。第1スイッチQ1がターンオンされて、入力電源103の入力電圧が第3制御部140に供給されず、第2ノードn2および第1スイッチQ1を介して接地に供給される場合、第3制御部140で生成された制御信号は、ローレベルを有することができる。ハイレベルは、第2スイッチQ2をターンオンさせることができ、ローレベルは、第2スイッチQ2をターンオフさせることができる。ローレベルは、第3制御部140に含まれたダイオードD1のしきい値電圧と同一であり得るが、これについては限定しない。
【0073】
第3制御部140は、複数の抵抗器R1乃至R3を含むことができる。例えば、第1抵抗器R1は、入力電源103と第2ノードn2との間に接続され得る。第2抵抗器R2は、第2ノードn2に接続され、第3抵抗器R3は、第2抵抗器R2に並列に接続され得る。
【0074】
第3制御部140は、ダイオードD1を含むことができる。ダイオードD1は、第2抵抗器R2に直列に、そして第3抵抗器R3に並列に接続され得る。例えば、ダイオードD1は、第2抵抗器R2と第3ノードn3との間に接続されたり、第3抵抗器R3と第3ノードn3との間に接続され得る。第3制御部140は、第2抵抗器R2に直列に、そして第3抵抗器R3に並列に接続されるキャパシタC4を含むことができる。
【0075】
例えば、第3制御部140の制御信号は、第1乃至第3抵抗器R3の分配により算出される分配電圧V1とダイオードD1のしきい値電圧の和であり得る。
【0076】
例えば、ダイオードD1のしきい値電圧が分配電圧V1に比べて無視できるほど小さい値を有する場合、第3制御部140の制御信号は、分配電圧V1であり得る。
【0077】
以下の説明においては、第3制御部140の制御信号が第1乃至第3抵抗器R3の分配により算出される分配電圧V1であるものと仮定して説明するが、これについては限定しない。
【0078】
第1スイッチQ1がターンオフされて、入力電源103の入力電圧が第2ノードn2を介して第3制御部140に供給される場合、第3制御部140で生成された制御信号は、第1乃至第3抵抗器R3の分配により算出される分配電圧V1に該当するハイレベルの電圧を有することができる。したがって、第3制御部140のハイレベルの電圧によって第2スイッチQ2がターンオンされ得る。
【0079】
第1スイッチQ1がターンオンされて、入力電源103の入力電圧が第1スイッチQ1を介して接地GNDに供給されて第3制御部140に供給されない場合、第3制御部140で生成された制御信号は、ダイオードD1のしきい値電圧に該当するローレベルを有することができる。したがって、第3制御部140のローレベルの電圧によって第2スイッチQ2がターンオフされ得る。
【0080】
実施例に係る光源駆動装置は、第4制御部150を含むことができる。。
【0081】
第4制御部150は、入力電源103と、第2制御部130および接地GNDに接続され得る。
【0082】
第4制御部150は、過電圧から光源110を保護することができる。例えば、入力電源103の入力電圧に周囲の環境、例えば、静電気やスパーク(spark)の影響で静電電圧が含まれる場合、一時的に入力電圧の既に設定された最大電圧よりも大きい電圧が光源110に流入されて、光源110の発光素子LED1乃至LED4が損傷されることがある。第4制御部150は、入力電源103から過電圧を含む入力電圧(以下、過電圧と称する)が供給される場合、この過電圧が第4制御部150を介して接地GNDに放電されるようにすることができる。したがって、第4制御部150は、過電圧保護回路と、静電気防止回路等に称されることもある。
【0083】
第4制御部150は、第2ツェナーダイオードZD2と、少なくとも二つ以上の抵抗器R9、R10とを含むことができる。例えば、第2ツェナーダイオードZD2と第9抵抗器R9は、入力電源103と第4ノードn4との間に接続され得る。第2ツェナーダイオードZD2と第9抵抗器R9は、互いに直列に接続され得る。第10抵抗器R10は、第4ノードn4と接地GNDとの間に接続され得る。第2ツェナーダイオードZD2は、入力電圧により導通されず、過電圧により導通される降伏電圧を有することができる。第4ノードn4には、第9および第10抵抗器R9、R10により分配される分配電圧が生成され得る。過電圧が第4制御部150に供給される場合、過電圧が第9および第10抵抗器R9、R10により分配された分配電圧が第4ノードn4で生成され得る。
【0084】
入力電源103から過電圧が第3制御部140に流入される場合、過電圧は、第2ツェナーダイオードZD2の降伏電圧よりも大きいので、第2ツェナーダイオードZD2が導通され得る。これにより、第2ツェナーダイオードZD2と第9および第10抵抗器R9、R10を介して接地GNDにつながる電流経路(pass)が形成されて、過電圧が迅速に接地GNDに放電され得る。過電圧が第3制御部140を介して放電されるので、過電圧が光源110に流入されなくて光源110の損傷を防止することができる。第7および第8抵抗器R7、R8の各抵抗値は、比較的小さくて、電流が容易に流れ得る。
【0085】
一方、第4ノードn4は、第2制御部130の第3スイッチQ3のベース端子に接続され得る。これにより、第3スイッチQ3は、第4ノードn4の電圧によりスイッチング制御され得る。即ち、第4ノードn4の電圧がローレベルである場合、第3スイッチQ3がターンオフされ、第4ノードn4の電圧がハイレベルである場合、第3スイッチQ3がターンオンされ得る。
【0086】
第4ノードn4の電圧によって第2制御部130の制御信号が調節され得る。
【0087】
例えば、入力電源103の入力電圧に過電圧が含まれない場合、即ち、正常電圧を有する場合(発光モード)、第4制御部150の第2ツェナーダイオードZD2が導通されず、これにより、第4ノードn4は、ローレベルの電圧になることがある。
【0088】
第4ノードn4のローレベルの電圧によって第2制御部130の第3スイッチQ3がターンオフされ得る。これにより、第3制御部140の制御信号は、第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当するハイレベルVtotalを有することができる。このようなハイレベルの制御信号Vtotalによって、第1スイッチQ1はターンオンされて、入力電源103の入力電圧が第3制御部140の第1抵抗器R1および第1スイッチQ1を介して接地GNDに放電され、また、第1制御部120と第2制御部130による電流パスが形成され、第1ノードn1の電圧がハイレベルを有するので、第4および第5スイッチQ4、Q5をターンオンさせて光源110が発光することができる。
【0089】
例えば、入力電源103の入力電圧に過電圧が含まれる場合(過電圧保護モード)、第4ノードn4には、第9および第10抵抗器R9、R10により分配される分配電圧が生成されるが、この分配電圧は、ハイレベルの電圧であり得る。第4ノードn4のハイレベルの電圧によって第2制御部130の第3スイッチQ3がターンオンされ得る。このような場合、第2制御部130の制御信号は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有することができる。第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有する制御信号によって第1スイッチQ1はターンオンされ得る。したがって、入力電源103の入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流の一部は、第1スイッチQ1を介して流れ、他の一部は、第3制御部140を介して第2スイッチQ2のベース端子に供給され得る。このような場合、第1ノードn1の電圧は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有するので、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有する第4ノードn4の電圧によって第4スイッチQ4や第5スイッチQ5のベース電流Ibは、数式2により0になることがある。これにより、数式1により光源110の各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4の駆動電流ILEDが0になって発光素子LED1乃至LED4の発光が遮断され得る。
【0090】
以降、入力電源103の入力電圧に含まれた過電圧が放電されて、入力電圧の最大値以下に低下する場合、第4制御部150の第2ツェナーダイオードZD2が開放されて、もはや第4制御部150による放電経路が形成されない。このような場合、第4ノードn4は、接地GNDの電圧やこれに近い電圧を有するようになり、このような第4ノードn4の電圧によって、第3スイッチQ3はターンオフされ得る。第3スイッチQ3のターンオフによって、第1ノードn1の電圧は、第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当する電圧Vtotalを有することができる。このような場合、光源110の各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4は、数式3および数式4により算出された駆動電流ILEDに相応する輝度で発光ことができる。
【0091】
実施例によると、過電圧が印加されても過電圧印加区間(
図5のT)の間のみ一時的に光源110の発光が遮断され、それ以降は、正常に光源110が発光することができ、迅速な正常モードへの回復(recovery)ができて、製品の不良を防止し、製品の信頼性を向上させることができる。
【0092】
以下、多様なモードでの動作方法を説明する。例えば、モードは、発光モード(正常モード)と、過電圧保護モードと、非発光モードとを含むことができる。
【0093】
発光モードは、正常電圧で光源110が発光されるモードであり得る。過電圧保護モードは、入力電圧に過電圧が含まれる場合、当該過電圧を他の放電経路を介して迅速に放電して、光源110の損傷を防止するモードであり得る。
【0094】
非発光モードは、光源110の複数のストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4が発光される間に一つまたは二つ以上の発光素子LED1が故障などでオンする場合、即ち、発光素子LED1が断線(open)される場合、光源110の複数のストリング112、114に含まれたすべての光源110の発光を遮断する機能、即ち、1-out-all-out機能を実行するモードであり得る。
【0095】
[正常モード]
【0096】
図2は、実施例に係る光源駆動装置いおいて、正常モードで動作する様子を示す。
【0097】
正常モードは、過電圧が含まれない入力電圧によって光源110の各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4が発光するモードであり得る。即ち、正常モードにおける入力電圧は、既に設定された定格電圧の範囲を有することができる。このような場合、過電圧は、入力電圧の最大値よりも高い電圧であり得る。
【0098】
図2に示すように、正常モードのとき、入力電源103の入力電圧は、第1制御部120と、第4制御部150および光源110に供給され得る。第4制御部150においては、第2ツェナーダイオードZD2の降伏電圧が入力電圧の最大値と同じか、それより高いので、入力電圧は、第4制御部150で放電されない。第2制御部130に入力された入力電圧によって第1ノードn1の電圧が生成され得る。このとき、第1ノードn1の電圧は、第2制御部130の第1ツェナーダイオードZD1の電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当する電圧Vtotalを有するので、この第1ノードn1が電圧によって第1スイッチQ1がターンオンされ得る。併せて、第1ノードn1の電圧によって、第4および第5スイッチQ4、Q5のベース電流が生成され、そのベース電流による駆動電流が流れるので、光源110の各ストリング112 、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4は、当該駆動電流に相応する輝度で発光することができる。一方、第1スイッチQ1がターンオンされるので、入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流は、第1スイッチQ1を介して接地GNDに流れ、第3制御部140に流れないことがある。第1スイッチQ1がターンオンされるので、入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流は、第3制御部140に流れないので、第2スイッチQ2は、ターンオフ状態を維持して持続的に光源110の発光が維持され得る。
【0099】
[過電圧保護モード]
【0100】
図3は、実施例に係る光源駆動装置において、過電圧保護モードの過電圧印加区間における動作を示し、
図4は、実施例に係る光源駆動装置において、過電圧保護モードの終了時点以降の動作を示す。
図5は、過電圧が含まれた入力電圧による波形を示す。即ち、
図5aは、過電圧が含まれた入力電圧の波形を示す。
図5bは、第4ノードのベース電圧の波形を示す。
図5cは、第1ノードn1の電圧を示す。
図5dは、第2スイッチのコレクタ-エミッタ間の電圧の波形を示す。
【0101】
過電圧保護モードにおいては、
図5に示すように、過電圧が印加される区間T2と過電圧が印加されない区間T1、T3に区分されて説明され得る。即ち、過電圧を含まない入力電圧が印加された後(T1)、過電圧が発生して入力電圧に含まれて印加 され得る(T2)。その後、過電圧が放電される場合、再び過電圧が含まれない入力電圧が印加され得る(T3)。
【0102】
T1は第1区間、T2は第2区間、T3は第3区間と称されることがある。第2区間T2は、第1時間t1と第2時間t2との間の区間であり得る。第2区間T2は、過電圧が入力電圧に含まれる区間であって、第1時間t1は、過電圧が入力電圧の最大値よりも大きくなる時点であり、第2時間t2は、過電圧が入力電圧の最大値よりも小さくなる時点であり得る。したがって、第1時間t1で過電圧が発生して、入力電圧に含まれ、第2時間t2で以下に説明されるように、過電圧が第4制御部150による放電により除去されて、過電圧が入力電圧の最大値よりも小さくなることがある。
【0103】
<第1区間T1>
【0104】
第1区間T1は、過電圧が含まれない入力電圧が印加される区間であって、第1区間T1で、正常モードで動作されるが、第1区間T1における正常動作は、
図2に示された正常モードにおける動作から容易に理解できるので、これ以上の説明は省略する。
【0105】
<第2区間T2>
【0106】
第2区間T2は、入力電圧に静電気などで、過電圧が含まれて印加される区間であり得る。
【0107】
図5に示すように、第2区間T2においては、入力電圧の最大値を超える過電圧が入力電圧に含まれて供給され得る。
【0108】
このような場合、
図3に示すように、過電圧に含まれた入力電圧(
図5a)は、第1制御部120と、第4制御部150および光源110に供給され得る、過電圧が含まれた入力電圧が供給される場合、第4制御部150の第2ツェナーダイオードZD2が導通されて、過電圧が第9および第10抵抗器R9、R10を介して接地GNDに迅速に放電され得る。このような場合、過電圧が第9および第10抵抗器R9、R10により電圧分配されて、その分配された電圧が第4ノードn4に生成され得る。第4ノードn4の電圧が
図5bに示すように、第3スイッチQ3のベース電圧であり得る。
図5bに示すように、第3スイッチQ3のベース電圧が過電圧が含まれない第1区間T1においては、第4ノードn4の電圧が0Vであるが、過電圧が含まれた入力電圧が第4制御部150に印加される場合、第4ノードn4の電圧は、0Vから1.7Vに増加することがある。したがって、第4ノードn4の電圧、即ち、1.7Vは、少なくとも第3スイッチQ3のベース-エミッタ間の電圧よりも大きいので、第4ノードn4の電圧により第3スイッチQ3がターンオンされ得る。
【0109】
一方、第1ノードn1の電圧は、第3スイッチQ3のターンオン/オフにより変わることがある。過電圧が含まれない第1区間T1において、上述した正常モードの動作で説明したように、第1ノードn1の電圧は、第1ノードn1の電圧が第3スイッチQ3がターンオフされることによって、第2制御部130の第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeの和に該当する電圧Vtotalを有することができる。これに反して、過電圧が含まれた第2区間T2における第1ノードn1の電圧は、第1ノードn1の電圧が第3スイッチQ3がターンオンされることによって、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有することができる。
図5cに示すように、第1区間T1における第1ノードn1の電圧は、2Vを超えるのに対し、第2区間T2における第1ノードn1の電圧は、2Vよりも著しく低くなることがある。
【0110】
第3スイッチQ3がターンオンされる場合、第1ノードn1の電圧は、
図5cに示すように、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有するので、この第1ノードn1の電圧によって第1スイッチQ1がターンオンされ得る。したがって、過電圧が含まれた入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流は、第1スイッチQ1を介しても流れ、第3制御部140を介しても流れ得る。過電圧が含まれた入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流の一部が第3制御部140に流れて、第3制御部140で電圧分配により生成された電圧によって第2スイッチQ2のコレクタ-エミッタ間の電圧が決定され得る。
図5dに示すように、第3スイッチQ3のベース電圧が過電圧が含まれない第1区間T1においては、上述した正常モードの動作で説明したように、第2スイッチQ2のコレクタ-エミッタ間の電圧が2Vであるのに対し、第2区間T2においては、過電圧が含まれた入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流の一部が第3制御部140に流れて、第3制御部140で電圧分配により所定の電圧が制御信号として第2スイッチQ2に供給され、第2スイッチQ2のコレクタ-エミッタ間の電圧は、ほぼ1Vに減らすことがある。たとえ、第2スイッチQ2のコレクタ-エミッタ間の電圧が1Vに減少されても、第2スイッチQ2がターンオンされたわけではないが、第2スイッチQ2を介して電流が微細に流れ得る。
【0111】
一方、第3スイッチQ3がターンオンされる場合、第1ノードn1の電圧は、第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有し、このような第1ノードn1の電圧が数式2に代入される場合、ベース電流Ibが0になり、この値を数式1に代入すると、第1発光素子LED1の駆動電流ILEDは0になることがある。これにより、光源110の各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4が発光されないことがある。
【0112】
以上では、第2区間T2で第3スイッチQ3がターンオンされても、第1スイッチQ1がターンオンされることが説明されたが、第2区間T2で第3スイッチQ3がターンオンされても、第1スイッチQ1がターンオフされることもある。このような場合、入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流は、第1スイッチQ1を介して流れず、第2制御部130を介して流れ得る。このような場合、第2制御部130の電圧分配により生成された電圧によって第2スイッチQ2がターンオンされて、結局、光源110の各ストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4が発光されない場合があるが、これについては限定しない。
【0113】
<第3区間T3>
【0114】
第2区間T2において、過電圧が第4制御部150により放電されて除去される場合、第2区間T2は、入力電圧が既に設定された定格電圧の最大値以下に低くなる時点t2で終了され、第2時間t2以降の区間が第3区間T3と称されることがある。
【0115】
第3区間T3は、入力電圧の最大値よりも低い電圧が供給され得る。
【0116】
このような場合、
図4に示すように、入力電圧の最大値よりも低い電圧は、第1制御部120と、第4制御部150および光源110に供給され得る。入力電圧の最大値よりも低い電圧は、第4制御部150の第2ツェナーダイオードZD2の降伏電圧よりも低いので、これ以上第4制御部150による放電は動作しない。したがって、第4制御部150の第4ノードn4の電圧は、
図5bに示すように0Vに低下することがある。したがって、第4ノードn4の電圧により第3スイッチQ3がターンオフされ、これにより、第1ノードn1の電圧は、
図5cに示すように2V(第2制御部130の第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧と第1スイッチQ1のベース-エミッタ間の電圧Vbeを有することができる。2Vの第1ノードn1の電圧により第1スイッチQ1がターンオンされるので、第1ノードn1の電圧によって数式3と数式4により駆動電流が流れるようになって、光源110の発光遮断が解除されて、光源110の発光に回復(recovery)され得る。併せて、第1スイッチQ1のターンオンによって入力電圧の最大値よりも低い電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流が第1スイッチQ1を介して接地GNDに流れ、第3制御部140に流れないことがある。
【0117】
[非発光モード]
【0118】
図6は、実施例に係る光源駆動装置において、非発光モードで動作する様子を示す。
【0119】
非発光モードは、光源110の複数のストリング112、114に含まれた複数の発光素子LED1乃至LED4が発光される間に一つまたは二つ以上の発光素子LED1が故障などでオンする場合、即ち、発光素子LED1が断線(open)される場合、光源110の複数のストリング112、114に含まれたすべての光源110の発光を遮断する機能、即ち、1-out-all-out機能を実行するモードであり得る。
【0120】
例えば、第1発光素子LED1が断線される場合、第1ストリング112には、電流が流れず、第2制御部130の第5および第6抵抗器R5、R6および第7抵抗器R7を介して接地GNDに流れ得る。このような場合、第1ノードn1の電圧は、第4スイッチQ4のベース-エミッタ間の電圧と第7抵抗器R7の電圧V7の和であり得る。したがって、第1ノードn1の電圧は約1V程度になり、第1ノードn1の電圧が第2制御部130の第1ツェナーダイオードZD1の降伏電圧よりも低いので、第1ツェナーダイオードZD1が導通されなくなって、第1スイッチQ1はターンオフされ得る。このような場合、入力電源103の入力電圧が第1抵抗器R1を介して生成された電流が第3制御部140に供給されて、第3制御部140の電圧分配により生成された制御信号によって第2スイッチQ2がターンオンされ得る。第2スイッチQ2がターンオンされることによって、第1ノードn1の電圧は、接地GNDの電圧になって、数式1と数式2により第4および第5スイッチQ4、Q5を流れる駆動電流ILEDが0になることがある。これにより、第4および第5スイッチQ4、Q5に接続された光源110の各ストリング112、114に含まれたすべての発光素子LED1乃至LED4の発光が遮断される1-out-all-out機能が実現され得る。
【0121】
以上の説明で説明されたスイッチQ1乃至Q5は、npn型BJTトランジスタを含むが、これについては限定しない。
【0122】
上記の詳細な説明は、あらゆる面で制限的に解釈されてはならず、例示的なものとして考慮されなければならない。実施例の範囲は、添付された請求項の合理的解釈により決定されるべきであり、実施例の等価的範囲内でのすべての変更は、実施例の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
実施例は、車両用光源に適用することができる。