(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】大麻食用品を製造するためのシステム
(51)【国際特許分類】
A23L 33/105 20160101AFI20240422BHJP
A23L 19/00 20160101ALI20240422BHJP
A23L 25/00 20160101ALI20240422BHJP
A23G 3/34 20060101ALI20240422BHJP
A23G 3/36 20060101ALI20240422BHJP
A61K 31/352 20060101ALI20240422BHJP
A61K 36/185 20060101ALI20240422BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240422BHJP
G01N 33/02 20060101ALI20240422BHJP
【FI】
A23L33/105
A23L19/00 Z
A23L19/00 B
A23L25/00
A23G3/34 101
A23G3/36
A61K31/352
A61K36/185
A61P25/00
G01N33/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022170510
(22)【出願日】2022-10-25
(62)【分割の表示】P 2021566241の分割
【原出願日】2020-05-01
【審査請求日】2022-10-25
(32)【優先日】2019-10-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2020-04-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2019-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521486114
【氏名又は名称】トランスポート・オーソリティ・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100101890
【氏名又は名称】押野 宏
(74)【代理人】
【識別番号】100098268
【氏名又は名称】永田 豊
(72)【発明者】
【氏名】ウォーレン・ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】ドイル・デビッド
【審査官】戸来 幸男
(56)【参考文献】
【文献】特表2018-505912(JP,A)
【文献】国際公開第2019/014631(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 33/105
A61K 31/352
FSTA/CAplus/AGRICOLA/BIOSIS/
MEDLINE/EMBASE(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
Google
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食用製品に活性医薬成分(API)を添加するためのシステムであって、前記システムは、
添加ステーションであって、
溶液1マイクロリットル当た
り50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当た
り1ミリグラムの範囲の濃度でカンナビノイドを含むAPI含有液体を収容する、リザーバと、
少なくとも1つの添加ヘッドであって、前記API含有液体を前記少なくとも1つの添加ヘッドに送達するように、前記リザーバと流体連通する、少なくとも1つの添加ヘッドとを含む、添加ステーションと、
前記食用製品を支持するように構成された支持表面と、を含み、
前記システムは、前記少なくとも1つの添加ヘッドを前記食用製品と整列させるように構成されており、
前記食用製品が前記少なくとも1つの添加ヘッドと整列したときに、前記添加ステーションは、前記API含有液体の複数の微小液滴を前記少なくとも1つの添加ヘッドから前記食用製品へと送達するように構成されている、システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つの添加ヘッドは、重力下で、前記微小液滴を前記食用製品に送達するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの添加ヘッド
は複数の
前記微小液滴を前記食用製品の外側表面に送達するように構成されている、請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
前記少なくとも1つの添加ヘッドが、複数の
前記微小液滴を前記食用製品上に送達するように構成されている
前記少なくとも1つの添加ヘッドのアレイを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記アレイの前記
少なくとも1つの添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記アレイの前記
少なくとも1つの添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記微小液滴は各々
、0.1マイクログラム
~10ミリグラムの範囲の微量の前記カンナビノイドを含有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記微小液滴は各々
、2ナノリットル
~10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記体積は、25ナノリットル
~2マイクロリットルの範囲である、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記体積は
、50ナノリットル
~1マイクロリットルの範囲である、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記体積は、3シグマで前記微小液滴の各々の所定の標的体積から
、1%
~5%の範囲内である、請求項9に記載のシステム。
【請求項12】
前記食用製品は、前記少なくとも1つの添加ヘッドと整列させられる前に調理される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記食用製品は、ドライフルーツまたはナッツである、請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記食用製品は、グミである、請求項1に記載のシステム。
【請求項15】
前記少なくとも1つの添加ヘッドは、前記食用製品と整列して配置されるように移動可能である、請求項1~14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記支持表面は、前記食用製品を前記少なくとも1つの添加ヘッドと整列して配置するように移動可能である、請求項1~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記食用製品は複数の食用製品を含み、前記支持表面は前記複数の食用製品を前記少なくとも1つの添加ヘッドと整列して支持するように構成されており、前記少なくとも1つの添加ヘッドは前記API含有液体の各々の複数の
前記微小液滴を各々の前記複数の食用製品に送達するように構成されている、請求項1~16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
複数の
前記添加ステーションを含む、請求項1に記載のシステムであって
、複数の
前記添加ステーションは、異なる各々のAPIを前記添加ステーションと整列させた各々の
前記食用製品に各々送達するように構成されており、前記異なる各々のAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、システム。
【請求項19】
前記食用製品は複数の食用製品を含み、前記支持表面は前記複数の食用製品を前記少なくとも1つの添加ヘッドと整列して支持するように構成されており、前記少なくとも1つの添加ヘッドは各々の異なるAPIを整列した前記食用製品のうちの異なるものに送達し、前記各々の異なるAPIは互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項20】
前記食用製品は複数の食用製品を含み、前記支持表面は前記複数の食用製品を前記少なくとも1つの添加ヘッドと整列して支持するように構成されており、前記少なくとも1つの添加ヘッドは、前記API含有液体の各々の複数の
前記微小液滴を前記複数の食用製品の各々に送達するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項21】
前記少なくとも1つのAPI特性は、1)前記APIの濃度、2
)送達するステップ中に前記食用製品に送達される前記APIの体積、3)前記APIの組成、ならびに4)前記APIと混合された調整剤であって、送達された前記APIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された、調整剤、ならびに5)前記食用製品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含む、請求項18または19に記載のシステム。
【請求項22】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項23】
前記少なくとも1つの添加ヘッドは、異なるAPIを前記食用製品の送達ゾーンにおける異なるサブゾーンに各々送達するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項24】
前記異なるAPIは、異なる濃度の前記カンナビノイドを備える、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
さらにホッパーを備える、請求項1に記載のシステムであって、前記ホッパーは前記食用製品を受け取り、前記食用製品を送達部材の第1の場所に送達するように構成されており、前記送達部材は前記食用製品を第2の場所に移動させ、前記少なくとも1つの添加ヘッドは前記APIを前記第2の場所にある前記食用製品に送達し、前記送達部材は次いで前記食用製品を前記第2の場所から第3の場所に移動させ、それにより前記食用製品は包装ステーションへと移送される、システム。
【請求項26】
共通の支持構造体に支持された、前記送達部材と、前記添加ステーションと、前記包装ステーションとを備える、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
さらにヒータを備える、請求項1に記載のシステムであって、前記ヒータは、前記APIの粘度を低下させるように、前記カンナビノイドの温度を上昇させるように構成されている、システム。
【請求項28】
前記食用製品の後処理をするように構成された、請求項1に記載のシステムであって、前記後処理は、1)溶媒を乾燥させること、2)前記APIの粘度を増加させること、3)さらに前記APIを前記食用製品に付着させること、4)前記食用製品に沿って前記APIを分散させること、および5)前記食用製品内への前記APIの吸収を増加させること、のうちの少なくとも1つを含む、システム。
【請求項29】
前記API含有液体の前記少なくとも1つの微小液滴を、前記食用製品の添加ゾーンにおける異なる各々の場所において送達するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項30】
前記カンナビノイドは、マリファナ植物、もしくは麻植物からの抽出物単独、またはフラボノイドもしくはテルペンのうちの1つ以上との組み合わせである、請求項1に記載のシステム。
【請求項31】
前記添加ヘッドは、移動方向に沿って前記食用製品から離間され、前記移動方向に沿って前記添加ヘッドから前記食用製品に前記微小液滴を送達するように構成されている、請求項1~30のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
活性医薬成分(API)を食用製品に送達する方法であって、
前記食用製品を、移動方向に沿って前記食用製品から離間した添加ヘッドを含む添加ステーションと整列させるステップと、
前記整列させるステップの後に、カンナビノイドを含む所定の量のAPI含有液体を微小液滴の形態で基質に送達するステップであって、前記微小液滴は、前記移動方向に沿って前記添加ヘッドから前記食用製品に送達され、前記微小液滴は各々、前記カンナビノイドを溶液1マイクロリットル当た
り50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当た
り1ミリグラムの範囲の濃度で含有する、ステップと、
を含む、方法。
【請求項33】
複数の
前記微小液滴は、重力下で、前記添加ヘッドから前記食用製品の外側表面上に、前記移動方向に沿って垂直方向に移動する、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記添加ステーションは、
前記添加ヘッドのアレイを含み、前記送達するステップは、前記添加ヘッドの
前記アレイから前記食用製品上
に複数の
前記微小液滴を送達するステップを含む、請求項32に記載の方法。
【請求項35】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、第1のAPI含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記第1のAPI含有液体とは異なる第2のAPI含有液体を送達する、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記API含有液体は、前記APIと溶媒との溶液を含む、請求項32に記載の方法。
【請求項37】
前記微小液滴は各々
、0.1マイクログラム
~10ミリグラムの範囲の微量の前記カンナビノイドを含有する、請求項32~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
前記微小液滴は各々
、2ナノリットル
~10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項32~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
前記体積は、25ナノリットル
~2マイクロリットルの範囲である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記体積は
、50ナノリットルマイクロリットルの範囲である、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記体積は、3シグマで前記少なくとも1つの微小液滴の所定の標的体積から
、1%
~5%の範囲内である、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記食用製品は、前記整列させるステップの前に調理される、請求項32~41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
管轄区域の境界線の第1の側で前記食用製品を調理し、調理された前記食用製品を前記管轄区域の境界線の第2の側に輸送し、前記管轄区域の境界線の前記第2の側で前記整列させるステップを実行するステップをさらに含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記食用製品は、ドライフルーツまたはナッツである、請求項32~43のいずれか一項に記載の方法。
【請求項45】
前記食用製品は、グミである、請求項32~44のいずれか一項に記載の方法。
【請求項46】
前記整列させるステップは、複数の食用製品を前記添加ステーションと整列させるステップを含み、前記送達するステップは、前記API含有液体の各々の複数の前記微小液滴を、前記複数の食用製品の各々に送達するステップを含む、請求項32~45のいずれか一項に記載の方法。
【請求項47】
前記整列させるステップは、複数の
前記食用製品を各々の異なる添加ステーションと整列させるステップを含み、前記添加ステーションは、各々のAPIを、整列された前記食用製品に送達し、前記各々のAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項32~46のいずれか一項に記載の方法。
【請求項48】
前記整列させるステップは、複数の
前記食用製品を前記添加ステーションと整列させるステップを含み、前記添加ステーションは、各々のAPIを、整列された前記食用製品のうちの異なるものに送達し、前記各々のAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項32~47のいずれか一項に記載の方法。
【請求項49】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記送達するステップ中に前記食用製品に送達された前記APIの体積、3)前記APIの組成、ならびに4)前記APIと混合された調整剤であって、送達された前記APIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された、調整剤、ならびに5)前記食用製品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含む、請求項47または48に記載の方法。
【請求項50】
前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、請求項32~49のいずれか一項に記載の方法。
【請求項51】
前記送達するステップは、異なるAPIを前記食用製品の送達ゾーンにおける異なるサブゾーンに送達するステップを含む、請求項32~50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記異なるAPIは、異なる濃度の前記カンナビノイドを備える、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記整列させるステップは、前記食用製品をホッパーから送達部材の第1の場所まで移動させ、前記送達部材に沿って前記第1の場所から第2の場所まで移動させるステップと、前記第2の場所で前記送達するステップを実行するステップと、次いで、前記食用製品を前記第2の場所から第3の場所まで移動させ、それによって、前記食用製品を包装ステーションに輸送するステップと、を含み、前記送達部材、前記添加ステーション、および前記包装ステーションは、独立した一体型の添加機に含まれ、前記添加機の共通の支持構造体によって支持される、請求項32~36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
前記APIの粘度を低下させるように、前記カンナビノイドの温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記送達するステップの後に、前記食用製品を後処理するステップをさらに含み、前記後処理するステップは、1)溶媒を乾燥させるステップ、2)前記APIの粘度を増加させるステップ、3)前記APIを前記食用製品にさらに付着させるステップ、4)前記APIを前記食用製品に沿って分散させるステップ、および5)前記食用製品内への前記APIの吸収を増加させるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項32~54のいずれか一項に記載の方法。
【請求項56】
前記送達するステップは、前記API含有液体の前記微小液滴を、前記食用製品の添加ゾーンにおける異なる各々の場所において送達するステップをさらに含む、請求項32~55のいずれか一項に記載の方法。
【請求項57】
前記カンナビノイドは、マリファナ植物、麻植物からの抽出物、もしくは任意の代替的なカンナビノイド単独、またはフラボノイドもしくはテルペンのうちの1つ以上との組み合わせである、請求項32~56のいずれか一項に記載の方法。
【請求項58】
食用製品に送達される活性医薬成分を定量化する方法であって、
複数の微小液滴を、添加システムの添加ヘッドから前記食用製品に向かって移動させるステップであって、前記微小液滴は、カンナビノイドを含む前記活性医薬成分を含有する、ステップと、
前記微小液滴が前記添加ヘッドから前記食用製品に移動する際にカメラで前記微小液滴の各々の断面寸法を測定するステップと、
前記測定するステップに基づいて、前記食用製品に送達された前記微小液滴の体積の概算を計算するステップと、
を含む、方法。
【請求項59】
前記微小液滴は各々
、2ナノリットル
~10マイクロリットルの範囲の各々の
前記体積を有する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記体積は
、25ナノリットル
~2マイクロリットルの範囲である、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
前記体積は
、25ナノリットル
~1マイクロリットルの範囲である、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記食用製品に送達される前記微小液滴の前記体積の一貫性を確保するために、前記断面寸法を互いに比較するステップをさらに含む、請求項58~61のいずれか一項に記載の方法。
【請求項63】
前記断面寸法を、前記添加システムの動作と関連付けられたフィードバックループに統合するステップをさらに含む、請求項58~62のいずれか一項に記載の方法。
【請求項64】
前記微小液滴は、前記添加ヘッドから離れるときに細長い形状を有する、請求項58~63のいずれか一項に記載の方法。
【請求項65】
前記測定するステップは、前記微小液滴が前記細長い形状から、前記細長い形状よりも球状である形状へと変形した後で実行される、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記測定するステップは、前記微小液滴がほぼ球状の形状へと変形した後で実行される、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記計算するステップは、前記微小液滴の各々の前記体積の
前記概算を計算するステップを含む、請求項58~66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記食用製品に送達される前記微小液滴の前記体積の一貫性を確保するために、前記微小液滴の前記体積の前記概算を互いに比較するステップをさらに含む、請求項67に記載の方法。
【請求項69】
食用製品に送達される活性医薬成分を定量化するための添加システムであって、
複数の微小液滴を前記食用製品に送達するように構成された添加ヘッドであって、前記微小液滴は、カンナビノイドを含む前記活性医薬成分を含有する、添加ヘッドと、
前記微小液滴が前記添加ヘッドから前記食用製品に移動する際に前記微小液滴の各々の断面寸法を測定するように構成されたカメラと、
を含み、
前記
添加システムは、測定するステップで測定された、前記微小液滴の各々の
前記断面寸法に基づいて、前記食用製品に送達された前記微小液滴の体積の概算を計算するように構成されている、添加システム。
【請求項70】
前記微小液滴は各々
、2ナノリットル
~10マイクロリットルの範囲の各々の
前記体積を有する、請求項69に記載の添加システム。
【請求項71】
前記体積は
、25ナノリットル
~2マイクロリットルの範囲である、請求項70に記載の添加システム。
【請求項72】
前記体積は
、25ナノリットル
~1マイクロリットルの範囲である、請求項71に記載の添加システム。
【請求項73】
前記食用製品に送達される前記微小液滴の前記体積の一貫性を確保するために、前記断面寸法を互いに比較するように構成されている、請求項69~72のいずれか一項に記載の添加システム。
【請求項74】
測定された前記断面寸法を、前記添加システムの動作と関連付けられたフィードバックループに統合するように構成されている、請求項69~73のいずれか一項に記載の添加システム。
【請求項75】
前記微小液滴は、前記添加ヘッドから離れるときに細長い形状を有する、請求項69~74のいずれか一項に記載の添加システム。
【請求項76】
前記カメラは、前記微小液滴が前記細長い形状から、前記細長い形状よりも球状である形状へと変形した後で、前記微小液滴の各々の前記断面寸法を測定するように位置付けられている、請求項75に記載の添加システム。
【請求項77】
前記カメラは、前記微小液滴がほぼ球状の形状へと変形した後で、前記微小液滴の各々の前記断面寸法を測定するように位置付けられている、請求項76に記載の添加システム。
【請求項78】
前記微小液滴の各々の前記体積の
前記概算を計算するように構成されている、請求項69~77のいずれか一項に記載の添加システム。
【請求項79】
前記食用製品に送達される
前記微小液滴の前記体積の一貫性を確保するために、前記微小液滴の前記体積の前記概算を互いに比較するように構成されている、請求項78に記載の添加システム。
【請求項80】
カンナビノイド含有液体を食用製品に送達する方法であって、
前記食用製品を、添加ヘッドを含む添加ステーションと整列させるステップと、
前記整列させるステップの後に、前記カンナビノイド含有液体を、重力下で、前記添加ヘッドから前記食用製品に、細長い微小液滴の形態で送達するステップと、
を含む、方法。
【請求項81】
前記微小液滴は、同じ移動方向に沿って前記添加ヘッドから前記食用製品に送達される、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
前記微小液滴は各々
、カンナビノイドを溶液1マイクロリットル当た
り50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当た
り1ミリグラムの範囲の濃度で含有する、請求項80または81に記載の方法。
【請求項83】
前記送達するステップは、
前記添加ヘッドのアレイから前記食用製品上に複数の
前記微小液滴を送達するステップを含む、請求項80~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項84】
前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドは、前記カンナビノイド含有液体を送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドは、前記カンナビノイド含有液体とは異なる活性医薬成分(API)含有液体を送達する、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
前記カンナビノイド含有液体は、カンナビノイドと溶媒との溶液を含む、請求項80~84のいずれか一項に記載の方法。
【請求項86】
前記微小液滴は各々
、0.1マイクログラム
~10ミリグラムの範囲の微量
のカンナビノイドを含有する、請求項80~85のいずれか一項に記載の方法。
【請求項87】
前記微小液滴は各々
、2ナノリットル
~10マイクロリットルの範囲の体積を有する、請求項80~85のいずれか一項に記載の方法。
【請求項88】
前記体積は、25ナノリットル
~2マイクロリットルの範囲である、請求項87に記載の方法。
【請求項89】
前記体積は
、50ナノリットル
~1マイクロリットルの範囲である、請求項88に記載の方法。
【請求項90】
前記体積は、3シグマで
前記微小液滴の所定の標的体積から
、1%
~5%の範囲内である、請求項89に記載の方法。
【請求項91】
前記食用製品は、前記整列させるステップの前に調理される、請求項80に記載の方法。
【請求項92】
管轄区域の境界線の第1の側で前記食用製品を調理し、調理された前記食用製品を前記管轄区域の境界線の第2の側に輸送し、前記管轄区域の境界線の前記第2の側で前記整列させるステップを実行するステップをさらに含む、請求項91に記載の方法。
【請求項93】
前記食用製品は、ドライフルーツまたはナッツである、請求項80~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項94】
前記食用製品は、グミである、請求項80~92のいずれか一項に記載の方法。
【請求項95】
前記整列させるステップは、複数の
前記食用製品を前記添加ステーションと整列させるステップを含み、前記送達するステップは、前記カンナビノイド含有液体の各々の複数の
前記微小液滴を
、複数の
前記食用製品の各々に送達するステップを含む、請求項80に記載の方法。
【請求項96】
前記整列させるステップは、複数の
前記食用製品を各々の異なる
前記添加ヘッドと整列させるステップを含み、前記添加ヘッドは、各々の活性医薬成分(API)を、整列された前記食用製品に送達し、前記各々のAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、請求項80に記載の方法。
【請求項97】
前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記送達するステップ中に前記食用製品に送達されたAPIの体積、3)前記APIの組成、ならびに4)前記APIと混合された調整剤であって、送達された前記APIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された、調整剤、ならびに5)前記食用製品の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含む、請求項96に記載の方法。
【請求項98】
前記送達するステップは、前記カンナビノイド含有液体を前記食用製品の所定の送達ゾーンに送達するステップを含む、請求項80~97のいずれか一項に記載の方法。
【請求項99】
前記食用製品の前記送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なる活性医薬成分を送達するステップをさらに含む、請求項98に記載の方法。
【請求項100】
前記異なる活性医薬成分は、異なる濃度
のカンナビノイドを備える、請求項99に記載の方法。
【請求項101】
前記整列させるステップは、前記食用製品をホッパーから送達部材の第1の場所まで移動させ、前記送達部材に沿って前記第1の場所から第2の場所まで移動させるステップと、前記第2の場所で前記送達するステップを実行するステップと、次いで、前記食用製品を前記第2の場所から第3の場所まで移動させ、それによって、前記食用製品を包装ステーションに輸送するステップと、を含み、前記送達部材、前記添加ステーション、および前記包装ステーションは、独立した一体型の添加機に含まれ、前記添加機の共通の支持構造体によって支持される、請求項80~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項102】
前記カンナビノイド含有液体の粘度を低下させるように、前記カンナビノイド含有液体の温度を上昇させるステップをさらに含む、請求項80に記載の方法。
【請求項103】
前記送達するステップの後に、前記食用製品を後処理するステップをさらに含み、前記後処理するステップは、1)溶媒を乾燥させるステップ、2)前記APIの粘度を増加させるステップ、3)前記APIを前記食用製品にさらに付着させるステップ、4)前記APIを前記食用製品に沿って分散させるステップ、および5)前記食用製品内への前記APIの吸収を増加させるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、請求項80~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項104】
前記送達するステップは、前記カンナビノイド含有液体の前記微小液滴を、前記食用製品の所定の添加ゾーンにおける異なる各々の場所において送達するステップをさらに含む、請求項80~82のいずれか一項に記載の方法。
【請求項105】
カンナビノイドは、マリファナ植物、麻植物からの抽出物、もしくは任意の代替的なカンナビノイド単独、またはフラボノイドもしくはテルペンのうちの1つ以上との組み合わせである、請求項80~82のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2019年5月6日に出願された米国特許出願第62/844,060号、2019年10月21日に出願された米国特許出願第62/923,668号、および2020年4月9日に出願された米国特許出願第63/007,881号に対する優先権を主張し、これらそれぞれの開示は、その全体が本明細書に記載されているかのように参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
〔背景〕
技術分野
本開示は、大麻製品の分野に関し、より具体的には、大麻を含む食用製品の分野、ならびにそれを製造する方法およびシステムに関する。
【0003】
現状の議論
合法大麻産業は、米国、カナダ、そして世界中で急速に成長している。しかし、地域、州、国レベルでの規則および規制は、場所によって大きく異なり、急速に変化している。これは、食品関連の規則および規制、ならびに大麻の規則および規制の両方を遵守しなければならない、食用大麻製品に特に当てはまる。問題としては、汚染および添加試験(dosing testing)、種子から販売までの追跡、高価な大麻税がある。1つの場所で合法であるかまたは許可されていることが、別の場所では合法でないかまたは許可されていないことがあり、完成した食用大麻製品をある地域から別の地域へ輸送する際の障壁となっている。
【0004】
これらの問題を複雑にしているのは、食用大麻製品を製造するために使用されるプロセスが、これらの複雑な規則および規制を考慮せずに設計されていることである。大麻はこれらの食品中の任意の他の基本成分として扱われており、単にその他の成分と一緒に加えられている(重要なことには、食品製造は規制物質を考慮せずに発展してきており;基本的な清潔基準のみが要求される)。製造業者が事業を拡大しようとすると、各片における正確な適用量を保証することが難しくなる。さらに、熱を用いて調理および焼成すると、大麻が分解され、完成した製品の効力を低下させる。大麻関連の税金は、製品が管轄区域間を移動する際にしばしば積み重なり得る。多くの場合、管轄区域間で大麻ベースの製品を移動させることは、違法であり、場合によっては重罪であり、追徴税が課せられることもある。例えば、カリフォルニア州で大麻食用品を製造および販売することはカリフォルニア州では合法であるが、そのような製品を州の境界線を越えて輸送することは、連邦法に基づいて重罪となる。種々の国、州、地方自治体、地方自治体内の地域も、それぞれの管轄区域の境界線を越えたそのような製品の輸送を管理する規制を有し得る。これらの問題は、特に実質的に各管轄区域での地元製造を強制することによって、大麻ベースの食用品の余地を押しつぶす傾向があり、製造のスケールメリットが排除または最小化される。
【0005】
そのため、規則および規制の一般的な範囲の中で食用製品を製造する必要があった。そのためには、事実上、大麻食用製品に特化した新たな食品製造業を構築し、それを州ごと、または地域ごとに複製する必要がある。このため、工場ごとに製品の品質を高めて一致させることが困難になり、小ロットの柔軟性にも限界がある。その結果、国家および国際的なブランドを公開することは非常にコストがかかり、複雑である。
【0006】
明らかに必要とされているのは、大麻食用品を製造し、その結果、ベースとなる食用食品がスケールメリットを享受する集中施設で通常に製造され、大麻植物抽出物が最終製品の意図された販売および消費のために地方で第二段階で加えられる、食用製品をもたらす、システムおよび方法である。
【0007】
〔概要〕
したがって、少なくとも1つの活性医薬成分(API)を含有する食用品および非食用品を製造する方法が提供される。少なくとも1つの活性医薬成分は、大麻またはカンナビノイド、少なくとも1つのフラボノイド、少なくとも1つのテルペン、市販(OTC)薬および処方薬のうちの1つ以上を含むことができる。
【0008】
一態様において、活性医薬成分(API)を基質に送達する方法。この方法は、基質を、添加ヘッドを含む添加ステーションと整列させるステップを含むことができる。この方法は、整列させるステップの後に、API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を添加ヘッドから基質に送達するステップをさらに含むことができ、少なくとも1つの微小液滴は、所定の概算量のAPIを含有する。
【0009】
一態様において、本方法は、完成またはほぼ完成した食品に大麻を加える。これにより、基礎食品を1つの場所で製造し、国境を越えて別の場所に輸送することができ、そこで大麻が加えられる。したがって、従来の食品製造業者は、その工場、専門知識、スケールメリットを活用して、大麻産業への外注供給者として利用できる。後から加えられる大麻成分は、基礎食品の調理および焼成を受けないので、劣化しない。経済性、小ロットの柔軟性、品質と一貫性の改善はすべて、この新しい方法の利点である。その結果、国家および国際的なブランドが、国境を越えて公開され得、資本設備の要件は著しく低く、不動産コストは削減されて、より迅速に大きな規模に拡張する能力がもたらされる。
【0010】
様々な態様によれば、さらなる利益は、極めて正確な添加を含み得;箱およびラベルは製造前に量産してもよく;以前に達成可能であったものよりもはるかに低いスクラップ率が可能であり;バルク製品が予測可能かつ規制されていない方法で製造されており、カンナビノイドの付加などの最終ステップのみを試験する必要があるため、はるかに低いサンプリング計画が実現可能である。もう1つの利点は、製造の大部分が集中化された高度にスケーラブルな方法で行われ、少なくとも1つのカンナビノイドの安価な付加のみが地方で行われるので、特殊製品または極めて小さな市場のために、極めて小量の製造が実現可能なことである。したがって、製品は、細かく分割された市場または非常に小規模な地域の規制制度に合わせて調整することができる。本発明によれば、例えば、スケーラブルに製造された食品中での医療用大麻の正確な個人向け添加を提供するために、個別化された配合物でさえも送達することができる。上記の態様の別の利点は、少なくとも1つのカンナビノイドのジャストインタイムな付加を利用することによって、規制であるか需要であるかに関わらず、市場の変化に非常に迅速に反応することが可能であることである。
【0011】
一態様では、調製された基質に活性医薬成分を送達するためのシステムが提供される。システムは、調製された基質を受け取るように構成された支持表面を含む送達ステーションを含むことができる。システムは、所定の概算適用量の活性医薬成分を基質に送達するように構成された添加ステーションをさらに含むことができる。支持表面および添加ステーションの少なくとも一方は、支持表面が調製された基質を受け取った後に、調製された基質を添加ステーションと整列させるように、支持表面および添加ステーションの他方に対して移動可能である。
【0012】
以下の詳細な説明は、添付図面と併せて読むとよりよく理解されるであろう。添付図面には、例示目的で例としての実施形態が示されている。しかしながら、本開示は、示された正確な配置および手段に限定されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1A】活性医薬成分を食用製品に送達するためのシステムの概略斜視図である。
【
図1B】
図1Aに示される食用製品の一部の拡大概略斜視図である。
【
図2A】
図1Aに示されるシステムの添加ゾーンの概略図である。
【
図2B】一実施例における微小液滴の斜視図である。
【
図2C】別の実施例における微小液滴の側面図である。
【
図3】
図1Aに示された食用製品の平面図であり、送達ゾーンを示す。
【
図4A】本開示の態様による活性医薬成分を添加されたミックスナッツの斜視図である。
【
図4B】本開示の態様による活性医薬成分を添加されたドライフルーツの斜視図である。
【
図4C】本開示の態様による活性医薬成分を添加された、焼いた食べ物(baked good)の斜視図である。
【
図4D】本開示の態様による活性医薬成分を添加されたグミの側面図である。
【
図4E】本開示の態様による活性医薬成分を添加された舌圧子の斜視図である。
【
図5A】一実施例に従って構成された添加機の斜視図である。
【
図5B】
図5Aに示される添加機を使用して添加する方法の概略図である。
【0014】
〔詳細な説明〕
大麻食用品および結果として得られる食用製品を製造するためのシステムおよび方法が開示される。
【0015】
1つ以上の異なる態様が本出願に記載され得る。さらに、本明細書に記載される態様の1つ以上について、多数の代替的な構成が記載され得;これらは例示目的でのみ提示されており、本明細書に含まれる態様または本明細書に提示される特許請求の範囲を決して限定するものではないことを理解されたい。構成のうちの1つ以上は、開示から容易に明らかであるように、多数の態様に広く適用可能とすることができる。一般に、構成は、当業者が態様の1つ以上を実施できるように十分に詳細に記載されており、他の構成が利用され得ること、ならびに、特定の態様の範囲から逸脱することなく、構造的、論理的、ソフトウェア的、電気的および他の変更を行い得ることを理解されたい。本明細書に記載される態様のうちの1つ以上の特定の特徴は、本開示の一部を形成する1つ以上の特定の態様または図を参照して説明することができ、それらの図では、例示として、態様のうちの1つ以上の特定の構成が示されている。しかしながら、そのような特徴は、それらが記載されているものに関連した1つ以上の特定の態様または図における使用に限定されないことを理解されたい。本開示は、態様のうちの1つ以上のすべての構成の文字通りの説明でも、すべての構成に存在しなければならない態様のうちの1つ以上の特徴のリストでもない。
【0016】
この特許出願で提供されている項目の見出しおよびこの特許出願の名称は、便宜上のものに過ぎず、決して開示を制限するものとはみなされない。
【0017】
相互に連絡している装置は、特に明記しない限り、相互に継続的に連絡している必要はない。さらに、相互に連絡している装置は、論理的または物理的な1つ以上の連絡手段または媒介物を通じて間接的に、または直接的に連絡することができる。
【0018】
複数の構成要素が相互に連絡している態様の説明は、そのような構成要素のすべてが必要であることを意味するわけではない。反対に、広範な可能な態様を例示し、1つ以上の態様をより完全に例示するために、多様な任意選択的な構成要素が記載され得る。同様に、プロセスステップ、方法ステップ、アルゴリズムなどは、連続した順序で記述されてもよいが、そのようなプロセス、方法、およびアルゴリズムは、特に別段の記述がない限り、一般に、代わりの順序で動作するように構成されてもよい。換言すれば、この特許出願に記載され得るステップの任意のシーケンスまたは順序は、それ自体としては、ステップがその順序で実行されるという要件を示さない。記載されたプロセスのステップは、任意の実際的な順序で実行することができる。さらに、いくつかのステップは、(例えば、一方のステップが他方のステップの後に記述されているため)非同時に発生すると記述または暗示されているにもかかわらず、同時に実行されてもよい。さらに、図面におけるその描写によるプロセスの図示は、図示されたプロセスがそれに対する他の変形および改変を排除していることを意味するものではなく、図示されたプロセス、またはそのステップのうちのいずれかが態様のうちの1つ以上に必要であることを意味するものでもなく、図示されたプロセスが好ましいことを意味するものでもない。また、ステップは、概して1つの態様につき1回記述されるが、これは、それらが起こるのが1回でなければならないことを意味するものではなく、または、プロセス、方法、もしくはアルゴリズムが遂行もしくは実行されるたびに1回のみ起こり得ることを意味するものではない。いくつかのステップは、いくつかの態様もしくはいくつかの発生において省略されてもよく、またはいくつかのステップは、所与の態様もしくは発生において複数回実行されてもよい。
【0019】
単一の装置または物品が本明細書に記載される場合、単一の装置または物品の代わりに複数の装置または物品が使用され得ることは容易に明らかであろう。同様に、複数の装置または物品が本明細書に記載されている場合、複数の装置または物品の代わりに単一の装置または物品を使用してもよいことは容易に明らかであろう。
【0020】
装置の機能性または特徴は、そのような機能性または特徴を有するものとして明示的に記載されていない1つ以上の他の装置によって代替的に具体化されてもよい。したがって、他の態様は、装置自体を含む必要はない。
【0021】
本明細書中で記載または参照される技術および機構は、明確にするために、時として単数形で記載される。しかしながら、特定の態様は、特に明記されていない限り、技術の複数の反復または機構の複数の例示を含み得ることを理解されたい。図中のプロセスの記述またはブロックは、プロセスにおいて特定の論理機能またはステップを実施するための1つ以上の実行可能命令を含むコードのモジュール、セグメント、または部分を表すものとして理解されたい。代替的な実施態様は、例えば、当業者に理解されるように、関連する機能性に応じて、実質的に同時または逆の順序を含めて、図示または説明されたものとは違う順序で機能を実行することができる様々な態様の範囲内に含まれる。
【0022】
食用製品に大麻を加える方法およびシステム
ある態様によれば、食用製品または他の基質を大麻含有製品に変換する方法が開示される。この方法は、カンナビノイドを、食用製品または非食用製品であってよい基質に送達するステップを含むことができる。送達するステップは、所定の適用量のカンナビノイドを送達する任意の適切な1つ以上のアプリケータを用いて実施することができる。本明細書で使用される用語「カンナビノイド」は、単独であるかまたはフラボノイドもしくはテルペンのうちの任意の1つ以上と組み合わせられた、CBD、THC、または任意の代替的なカンナビノイドなどの、マリファナ植物または麻植物からの任意の抽出物を指す。抽出物は、その純粋な形態であってもよく、または所望のとおりに処理されてもよい。本開示は、基質への少なくとも1つのカンナビノイドの付加を提供し、したがってカンナビノイドは、最終製品のための市場として企図されるが、本明細書に開示されるシステムおよび方法の適用は、他の活性医薬成分(API)を含め(ただし、これらに限定されない)、カンナビス以外でも可能であり、かつ想定される。例えば、本明細書に開示されたシステムおよび方法の適用は、1つ以上のカンナビノイドを含む活性医薬成分(API)、健康上の利益もしくはレクリエーショナルドラッグ経験の一方もしくは両方を提供するものを含む任意の代替的な1つ以上のOTCもしくは処方薬、または他の方法で制御された摂取可能な物質を含むことが可能であり、かつ想定される。したがって、本明細書における活性医薬成分への言及は、以下のいずれか1つを含むことができる:大麻、1つ以上のカンナビノイド、1つ以上の市販薬、1つ以上の処方薬、1つ以上のフラボノイド、および1つ以上のテルペン。同様に、上記で同定された活性医薬成分の1つ以上への言及は、上記で同定された活性医薬成分のいずれか他のものに等しく適用することができる。本開示の態様によれば、カンナビノイドまたは従来の薬物を送達する方法を使用して、ホメオパシーのレメディー、風味または匂いを有するハーブサプリメントなどを食用製品に送達することもできる。その結果得られる食用製品は「栄養補助食品」と呼ぶことができ、これは、その定義が「健康を与える添加物を含有するかまたは薬効を有する食品」であるためである。
【0023】
活性医薬成分を基質に加えて、調製された食用製品または他の非食用基質を含み得る、活性含有基質(active-containing substrate)を製造することができる。調製された食用製品は、限定ではなく例として、ハードキャンディ、チョコレートブラウニー、クッキー、グミのようなソフトキャンディ、トレイルミックスバーまたは乾燥肉片のようなセイボリーなどの、調製された食品を含むことができる。したがって、いくつかの実施例では、調製された食用製品は、調理された食品とすることができる。いくつかの具体的な実施例において、調製された食用製品は、焼成食品とすることができる。調製された食用製品は、M&Mキャンディ、グミ、チョコレートキスなどのような一口サイズであってもよく、またはクッキーのように、完全に消費するのに二口以上を必要とするように設計されてもよい。したがって、調製された食用製品は、調理された食品であり得ることが理解されるべきである。例えば、調製された食用製品は、焼成食品であってもよい。したがって、いくつかの実施例において、調製された食用製品は、複数の混合成分を含むことができる。いくつかの実施例において、調製された食用製品は、ドライフルーツまたはジャーキーのような乾燥食品であってよい。他の実施例では、調製された食用製品は、フリーズドライであってよい。さらに他の実施例では、調製された食用製品は、ナッツまたは果物などの生の食品であってよい。したがって、予め調製された食品への活性医薬成分の適用は、活性医薬成分を用いて、より広い範囲の食品を製造することを可能にすることが理解されるであろう。活性医薬成分は、予め調製された食品に適用されるので、有効期間が短い活性医薬成分は、基質に適用され、食品を調製するために後で処理される未加工成分と組み合わせられる活性医薬成分に比較して短い時間で摂取され得ることが理解されよう。さらに代替的に、上述のように、基質は、非食用製品33であってもよい。すなわち、基質は、人間が消費するように設計されているのではなく、口に入れられるように設計されている。そのような1つの非限定的な例は舌圧子35(
図4E参照)である。
【0024】
一態様において、複数の活性含有基質をセットとして提供することができ、基質のいくつかは、異なる用量の活性医薬成分を有し、異なる曜日など、ある期間の間の異なる時間に摂取されるように設計される。このようにして、所望の用量プロファイルを、その期間全体にわたって患者に送達することができる。代替的または追加的に、活性含有基質の1つは、異なる少なくとも1つの活性医薬成分を含有することができる。このようにして、活性含有基質のセットは、その期間にわたって連続的に摂取されるように(つまり、次から次へと摂取される)設計することができ、それによって、所望の所定の一連の活性医薬成分を患者に送達する。
【0025】
1つ以上のカンナビノイドを含む活性医薬成分は、API含有液体として液体形態で、またはAPI含有固体として粒状固体形態で基質に送達され得る。API含有液体は、樹脂のような純粋なAPIの形態であってもよく、または、溶媒のような液体担体中のAPIの濃縮物(concentration)の形態であってもよい。API含有固体は、粉末のような純粋なAPIの形態であってもよく、またはAPIと任意の他の適切な物質との混合物であってもよい。基質に送達されるAPI含有液体およびAPI含有粉末は、API含有物質と呼ぶことができる。いくつかの実施例において、アプリケータが、微量の活性医薬成分を基質に送達することができる。例えば、微量は、溶媒によって担持され、約2ナノリットル~約10マイクロリットル、例えば約25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲の体積をそれぞれが有する微小液滴としてアプリケータによって送達され得る。例えば、微小液滴は、約25ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲の体積を有することができる。微小液滴は、所望に応じたAPIの濃度を有することができる。例えば、APIの濃度は、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲であり得る。他の実施例では、液体は、APIの純粋な樹脂であってよい。
【0026】
一実施例では、同様の用量のAPIを同様の基質に送達するアプリケータは、ほぼ同じサイズの微小液滴を同様の基質に送達することができることが想定される。したがって、例えば、同じ用量のAPIを有するように設計されたドライフルーツおよび/またはナッツにAPIを送達する場合、アプリケータは、ほぼ同じ体積および数の微小液滴を、各ドライフルーツおよび/もしくはナッツに、または一人分などのグループの、ドライフルーツおよび/もしくはナッツに、送達することができる。
【0027】
以下でさらに詳細に記載されるように、上述の体積のような任意の適切な体積の微小液滴を送達するように構成された添加ヘッドを提供することができる。したがって、各微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラム、例えば約1ミリグラム~約2ミリグラムの範囲の微量のAPIを含有することができる。しかしながら、微小液滴は、所望に応じて任意の体積を有し得ることが認識される。さらに、各微小液滴は、例えば、微小液滴の体積に応じて、異なる量のAPIを含有し得ることが認識される。微小液滴中の微量のAPIによって、基質に送達されるAPIの用量を正確に制御することができる。例えば、それぞれの体積の微小液滴は、3シグマで微小液滴の標的体積から、約1%~約10%の範囲、例えば約5%で基質に送達され得る。かくして、各微小液滴中のAPIの用量は、3シグマで標的用量から、約1%~約10%の範囲内、例えば約5%で基質に送達することができる。微小液滴の標的体積は、微小液滴が適用される基質の表面積または体積に基づいて変化し得る。同様に、基質に送達されるAPIの用量は、同様に、基質、またはドライフルーツもしくはナッツなどの、一人分のパッケージ化された基質へのAPIの標的用量から、3シグマで、約1%~約10%の範囲内、例えば約5%であり得る。微小液滴の標的体積は、微小液滴が適用される基質の表面積または体積に基づいて変化し得る。
【0028】
したがって、一実施例では、微量が、微小液滴の形態で基質に送達され得る。微小液滴の使用は、従来の技術と比較して、活性医薬成分の正確な用量投与に役立ち得る。微小液滴は、3Dプリンタ、インクジェットプリンタ、または他の適切な印刷プロセスによって基質の外側表面に送達することができる。代替的または追加的に、微小液滴は、精密噴霧によって基質の外側表面に送達され得る。さらに代替的または追加的に、微小液滴は、外側表面によって囲まれた基質の内部場所に送達され得る。例えば、微小液滴は、機械的に注入され得るか、または高圧空気の噴出で微小液滴を基質に向けて発射する空気銃を用いて送達され得る(これは、いくつかのワクチンおよび他の薬物が、注射針での注射を用いずに皮下投与され得る方法と類似の方法である)。理論に拘束されることなく、基質の内部場所への微小液滴はまた、潜在的に苦い味(または強い大麻味)の配合物の投与または摂取を、少量のそのような物質をはるかに多量の食用製品に加える手段を提供することによって、容易にするのを助け得ると考えられる。
【0029】
APIを含む微小液滴を基質に送達することができる。微小液滴は、任意の適切な溶質と混合された溶媒として液体形態の少なくとも1つのカンナビノイドを含む溶液を含むことができる。少なくとも1つのカンナビノイドの予測可能な適用量を達成することを助けるために、少なくとも1つのカンナビノイドを溶質と実質的に均一に混合することができる。あるいは、微小液滴は、カンナビノイド抽出物が確実に分配されることを可能にする所望の粘度を有する液体形態の、精製されるか、部分的に精製されるか、または精製されていない、カンナビノイド抽出物からなるか、または本質的になることができる。いくつかの実施例では、液体を加熱して、カンナビノイド抽出物を溶質中で混合することなく所望の粘度を達成することができる。いくつかの実施例において、微小液滴は、油性または親水性の性質を有し得る。例えば、微小液滴は、正確な用量の油ベースまたは水ベースの配合物を囲むタンパク質または他の保護コーティングを有する多層であり得る。液体中のカンナビノイドの濃度を知ることができるので、液体の体積を予め決定して基質に送達し、カンナビノイドの所望の所定の概算適用量を達成することができる。
【0030】
他の態様において、1つ以上のカンナビノイドを含むことができる活性医薬成分は、顆粒形態で基質に加えられ得る。例えば、精製されるか、部分的に精製されるか、または精製されていなくてよい、カンナビノイド抽出物は、粉末として基質に送達され得る。いくつかの実施例では、カンナビノイドを結晶化し、粉砕して粉末を製造することができる。粉末中のカンナビノイドの濃度を知ることができるので、粉末の質量を予め決定して基質に送達し、カンナビノイドの所望の適用量を達成することができる。
【0031】
基質に送達される液体または粉末は、単一の所望のカンナビノイドを含むことができる。したがって、単一の所望のカンナビノイドを基質に送達することができる。あるいは、複数の異なる液体または粉末を基質に送達することができ、それぞれは、それら自体の異なる1つ以上のカンナビノイドを含有する。したがって、複数の異なる液体および粉末を送達することによって、複数の所望のカンナビノイドを基質に送達することができる。液体および粉末は、同量または異なる量で送達することができる。したがって、1つ以上のカンナビノイドの、1つ以上の他のカンナビノイドに対する比率を制御することができる。他の実施例では、基質に送達される液体または粉末は、複数のカンナビノイドを、等しい割合または所望の比率で含むことができる。したがって、単一の液体または粉末を基質に送達して、単一のカンナビノイドまたは複数のカンナビノイドのいずれかを送達することができる。1つ以上の粉末または液体を用いて食品に送達される複数のカンナビノイドは、2つ以上のカンナビノイドから、最大で全範囲のカンナビノイド、例えば約113のカンナビノイド、を含むことができる。
【0032】
カンナビノイドは、食用製品が調製された後に、食用製品に添加されるので、カンナビノイドは、食品調製プロセスを受けないことが認識されるべきである。したがって、カンナビノイドは、食品の成分の混合、食品の調理、食品の凍結乾燥、食品の脱水等を受けない。その結果、活性医薬成分は、別の状況では活性医薬成分の効力を低下させる可能性のあるプロセスの対象ではない。しかしながら、本開示は、調製された食品にカンナビノイドを送達する方法が、生の食品、例えば生の果物およびナッツ、ならびに他の非食用基質にさらに適用され得ることを認識している。
【0033】
別の態様によれば、大麻または他の配合物などのAPIは、3D、インクジェット印刷、または任意の適切な代替的な印刷プロセスを含む任意の適切な印刷プロセスを介して適用することができる。場合によっては、このような印刷は、例えば、大麻警告記号または警告のような任意の適切なラベルを適用するために使用することができ、印刷に使用されるインクドットは、主として大麻または麻由来の標的化された配合物から構成することができる。いくつかの態様において、食用製品への正確な付加のために使用される配合物は、複数の任意の適切なカンナビノイドの実質的な画分を含み得る。そのようなカンナビノイドの非限定的な例としては、THCまたはCBD、またはこれらの一方もしくは両方と他のカンナビノイドとの組み合わせが挙げられる。いくつかの態様において、カンナビノイドの混合物は、1つ以上のテルペンまたはフラボノイドによって補充することができ、これらのテルペンおよび/またはフラボノイドは、大麻もしくは麻から抽出することができ、または他の供給源から商業的に入手もしくは合成された純粋な物質として提供することができる。さらに、苦い風味または強い大麻風味は、「宿主」食用製品のはるかに優勢な風味の中に隠されている可能性がある。代替的または追加的に、少なくとも1つのカンナビノイドを、摂取中に舌と直接最初に接触するように設計されていない製品の場所に堆積させることができ、それによって、少なくとも1つのカンナビノイドの味をさらにマスキングする。例えば、少なくとも1つのカンナビノイドは、クッキーの上部の丸い表面に適用することができ、クッキーは、下部の平らな表面が舌に接した状態で口の中に置かれるように設計されていることが認識される。代替的または追加的に、微小液滴は、所望のとおりに、砂糖または他の適切な味覚マスキング剤でコーティングすることができる。
【0034】
いくつかの態様において、チョコレート、グミ、リコリスなどの軟らかい食用製品は、(空気銃、針、または当技術分野で既知の他の適切な方法によって)軟らかい食用製品に注入することができる量のカンナビノイドの「担体」または「宿主」として使用されて、加えられた物質を軟らかい食用製品の大部分内に押し込むことができる。大麻の風味はこのようなアプローチでマスキングされ得る。いくつかの態様では、赤外線、強制空気、またはマイクロ波などのエネルギーを食用製品の表面に適用して、小さな領域内の物質を軟化(またはさらに軟化)させることができ、大麻または麻由来の物質を、赤外線で前処理された領域に、より容易に(または宿主の食用製品中の大きな深さまで)注入することができる。エネルギーは、注入前、注入後、または注入の前後両方で適用することができる。他の実施例では、少なくとも1つのカンナビノイドを、食用製品の複数の表面から最大で食用製品の全表面に適用することができる。
【0035】
食用製品、例えばハードキャンディもしくはソフトキャンディ、または任意の他の適切な食用基質については、インクとして作用するCBD、THC、または他のカンナビノイド配合物を有する可視的なデザインをアイテムに印刷することができる。カンナビノイド配合物の用量の表示を有するマイクロドットを所望に応じて印刷することができる。適用量は、キャンディもしくはチョコレート層のような追加の層に噴霧するか、または追加の層として加えることもできる。いくつかの態様において、少なくとも1つのカンナビノイドは、特に食品成分が付加に適している場合、(例えば、アイシングもしくは他のコーティング中の成分として、またはグミに塗布された砂糖コーティングの一部として)調製された食用製品を包装または送達する直前に、そのような成分と混合することができる。
【0036】
いくつかの態様において、食用製品は、少なくとも1つのカンナビノイドをそれぞれが含有する小さな油球または固体粉末のコーティングでコーティングされて、味をブロックし、または大麻の風味を隠すことができる。いくつかの態様において、着色剤が、配合物ブレンドを食用製品の色素とブレンドするために、少なくとも1つのカンナビノイドを食用製品に送達する前に、少なくとも1つのカンナビノイドに加えられてもよい。
【0037】
一態様によれば、アプリケータは、食用製品の表面上にAPIを噴霧し;大麻または麻由来物質は、大麻または麻由来物質の表面中に拡散するか、または表面上に残留する。
【0038】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有液体を食用製品中に発射する。
【0039】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有液体を食用製品中に吹き付ける。
【0040】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有液体を食用製品の表面上に吹き付ける。
【0041】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を食用製品の表面上にスタンプする。
【0042】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を食用製品の表面上に印刷する。
【0043】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を食用製品の表面上に散布する。
【0044】
ある態様によれば、アプリケータは、食用製品の表面上に1つ以上のAPI含有マイクロピル(micro-pills)を構築する。
【0045】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質の共形コーティングを食用製品に加える。
【0046】
ある態様によれば、アプリケータは、API含有物質を、食用製品に加える前に適用された大麻または麻物質の風味、機械的特性、または美しさの少なくとも1つ以上を改変するように構成された1つ以上の調整剤でカプセル化するか、またはこれと混合する。
【0047】
ある態様によれば、アプリケータは、風味または美しさを改変するために、食用製品上のAPI含有物質のサイズ、場所、または分布を調節する。
【0048】
ある態様によれば、アプリケータは、溶液中のAPIの濃度または溶液の成分の一方または両方を調節する。
【0049】
ある態様によれば、食用製品の表面にエネルギーを加えて、API含有物質の食用製品への付着力を高める。ある態様によれば、表面の温度を上昇させるためにエネルギーが加えられる。一態様において、温度は、強制空気、マイクロ波、および赤外光のような光のうちの少なくとも1つを表面に向けることによって上昇させることができる。エネルギーは、API含有物質を食用製品に送達する前に、API含有物質を食用製品に送達した後に、またはAPI含有物質を食用製品に送達する前後両方に、加えることができる。
【0050】
図1A~
図2を参照すると、活性含有基質を含む、本明細書に記載された上記の方法ステップおよび器具のすべては、任意の適切なシステムに組み込むことができるか、または任意の適切なシステムによって提供することができる。そのような1つのシステム20を図示し、本明細書に記載するが、上述したように、所望の基質の上または中に概算適用量の活性医薬成分を分配するために、多数の代替物が利用可能であることが認識される。一実施例では、システム20は、活性医薬成分22を、食用製品24として構成され得る基質23に送達するように構成され、それによって活性含有基質を製造する。基質が食用製品である場合、活性含有基質は、活性含有食用製品と呼ぶことができる。上述したように、食用製品24は、任意の適切な完全に調製された食品であり得る。さらに、上述したように、活性医薬成分は、少なくとも1つのカンナビノイド、健康上の利益もしくはレクリエーショナルドラッグ経験を提供する少なくとも1つの代替的な薬物もしくは物質、または法律によって指定されるような任意の望ましい代替的な摂取可能な規制物質を含むことができる。システム20は、所望の量およびタイプの活性医薬成分を有する基質の製品ラインを提供するための費用対効果が高く効率的な方法を提供し得ることが理解されよう。
【0051】
場合によっては、活性医薬成分22を食用製品24に送達する前または後に、調製された食用製品24に1つ以上の補助食用製品を加えることが望ましいことがある。例としては、クッキーにアイシングを加えること、または、ブラウニーもしくはケーキにフロスティングすることが含まれる。しかしながら、これらの例では、クッキーおよびブラウニーは、医薬成分を加える前に完全に調理されているか、または他の方法で調製されていることができる。システム20は、1つ以上の食用製品を受け取るように構成された送達ステーション28と、概算適用量の活性医薬成分(API)22を1つ以上の食用製品に送達するように構成された添加ステーション36と、後処理ステーション40と、概算適用量の活性医薬成分22を担持する食用製品24を包装するように構成することができる包装ステーション42と、のうち1つ以上から、最大ですべてを含むことができる。いくつかの実施例では、概算適用量は、本明細書に記載されるような正確な適用量であり得る。後処理ステーション40は、1)例えば、APIが溶液として送達される場合に、溶媒を乾燥させる、2)APIの粘度を増加させる、3)APIを基質にさらに付着させる、4)基質に沿ってAPIを分散させる、5)基質内へのAPIの吸収または拡散を増加させる、のうち少なくとも1つを行うように構成することができる。システムの動作は、カリフォルニア州サンバレーに営業所を有するCreative Automation Companyから市販されているChampion 3700 Digital Dispensing Benchtop Systemなどの任意の適切なコントローラによって制御することができる。
【0052】
用語「実質的な」、「概算」、「約」、および同様の趣旨の単語は、量、体積、質量、重量、用量、サイズ、形状、方向、または他のパラメータに関して使用される場合、記載されたパラメータを、具体的には、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス20%以内、例えば、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス5%以内を含め、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス10%以内、例えば、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス1%以内を含め、記載されたパラメータのプラスおよびマイナス2%以内の範囲と併せて、含む。
【0053】
少なくとも1つの活性医薬成分が、前述したタイプの溶液、または例えば油として純粋なAPIであってよい、API含有液体25として送達される場合には、システム20は、液体25を保持するように構成された保持タンク26を含むことができる。したがって、液体25は、一実施例では純粋な大麻抽出物であり得るが、他の実施例では、大麻抽出物は、所望に応じて、溶媒などの1つ以上の他の物質と混合されるか、または他の方法で組み合わせられ得る。一実施例では、液体は、概算濃度の上記のカンナビノイドまたは他の活性医薬成分22を有する溶液である。API含有物質中の活性医薬成分の概算濃度は、上述の既知の濃度であり得る。したがって、活性医薬成分22は溶液の溶質を規定することができ、溶液は任意の適切な溶媒を規定することができる。一実施例において、溶媒は、アルコール、例えば、所望によりエタノールもしくは任意の代替的なアルコール、または所望により任意の他の粘度低減剤であり得る。一実施例では、液体25は、約40%~約90%、例えば、溶媒を含む溶液中で約50体積%~約70体積%などの範囲の濃度の活性医薬成分を含有することができる。溶媒は、その後の乾燥ステップの間に実質的にその全体が除去されることが認識される。例えば、溶媒は、食用製品24に適用された後、容易に蒸発することができる。それにもかかわらず、溶媒は少量で消費するのに安全なものであることが望ましいであろう。
【0054】
あるいは、カンナビノイドまたは他の活性API含有液体25は、独立した抽出物であってもよく、これは、燃焼されるかまたはその他の方法で蒸発されるように設計された担体と混合されないことを意味する。抽出物は、所望に応じて精製されるか、部分的に精製されるか、または精製されていなくてもよい。このような独立した抽出物は、比較的高い粘度を有する樹脂の形態であってよく、この樹脂は、抽出物が基質23へ容易に送達されるように適切に自由に流れることを妨げ得ることが認識される。したがって、以下により詳細に説明するように、システム20は、抽出物の温度を上昇させ、それによってAPI含有液体の粘度を低下させるように構成された1つ以上のヒータを含むことができる。代替的または追加的に、液体の粘度を低下させる、アルコールなどの添加剤を液体25に加えることができる。アルコールは、液体25が基質23に適用された後、容易に蒸発する。適切に低い粘度を有する抽出物は、本明細書に記載される任意の方法で基質に容易に送達され得ることが認識される。例えば、抽出物を基質23に適用する間、抽出物を加熱温度に維持することが望ましい場合がある。加熱温度は、約37.78℃(約100°F)~約93.33℃(約200°F)、例えば約65.56℃(約150°F)~約82.22℃(約180°F)の範囲であり得る。抽出物は、室温で十分に低い粘度を有することが想定されるが、それでもなお、場合によっては、溶液を加熱温度に維持することが望ましい場合がある。液体25中の少なくとも1つのカンナビノイドの概算適用量が分かっているので、保持タンク26から添加ステーション36へ、したがって、食用アイテム24へ送達される、所定の概算体積の液体25は、ほぼ所定の所望の概算適用量の医薬成分22を含有することができる。
【0055】
送達ステーション28は、複数の食用製品24などの複数の基質23を受け取るように構成することができる。基質は食用製品24として示されているが、基質は、上述のように任意の適切な代替的な基質として構成され得ることが認識される。一実施例では、システム20は、少なくとも1つの支持部材32の1つ以上の支持表面30を含み、これらは、それぞれの1つ以上の食用製品24を受け取り、支持するように構成されている。支持表面30は、支持部材32のそれぞれの所定の場所によって画定することができる。所定の場所は、幾何学的マーキングによって画定することができる。代替的または追加的に、所定の場所は、支持部材32によって画定されるポケット34によって画定され得る。支持部材32および添加ステーション36の少なくとも一方または両方は、添加ステーション36を食用製品24と整列させるように移動可能とすることができる。添加ステーション36は、一度に概算体積の液体25を1つの食用食品に送達するように構成することができ、または、複数の概算体積の液体25をそれぞれの複数の食用食品に同時に送達するように構成することができる。この点に関して、本明細書における単数形要素の説明は、等しい効力をもって、複数の単数形要素および単数形要素の少なくとも1つに当てはまる。したがって、本明細書において単数形の器具または方法ステップに関連して使用される用語「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、複数の器具または方法ステップ、および器具または方法ステップの少なくとも1つを含む。逆に、本明細書における複数形要素の説明は、等しい力をもって、単数形要素、または単数形要素の少なくとも1つに当てはまる。したがって、本明細書に記載される複数形の器具または方法ステップは、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、ならびに「少なくとも1つの」を含む。添加ステーション36は、ドイツのフライブルグに営業所を有するBiofluidixから市販されている超低体積液体取り扱い機械として構成することができる。
【0056】
一実施例では、支持部材32は、添加ステーション36と動作可能に整列されるよう食用製品を支持して輸送するように設計されたコンベヤ38または他の適切な支持部材のような任意の適切な送達部材として構成することができる。コンベヤ38は、対応して、送達ステーション28から添加ステーション36まで食用製品24を輸送するように移動可能とすることができる。あるいは、支持表面30は静止していてもよく、後述するように1つ以上の添加ヘッドとして構成され得るアプリケータを含む、添加ステーション36が、基質23と整列されるように移動可能であってもよい。さらに代替的に、支持表面30および添加ステーションの両方は、添加ヘッドを基質23と整列させるように移動可能であってもよい。したがって、支持表面30および添加ステーション36の少なくとも一方は、基質23を添加ステーション36の添加ヘッドと整列させるように、支持表面30および添加ステーション36の他方に対して移動可能とすることができると言える。
【0057】
さらに代替的に、システム20はセルフサービス用に構成され得、それによって、ユーザが、添加ステーション36で支持表面30上に基質を置くことが認識される。あるいは、ユーザは、基質23を支持表面30上に配置し、基質23を、例えば支持表面30に沿って、添加ステーション36まで手動で移動させることができる。この実施例では、支持表面30は、静止した支持表面であり得る。さらに、添加ステーションが、静止していてもよい。
【0058】
活性医薬成分が添加ステーション36から基質23に送達された後、活性含有基質23を添加ステーション36から後処理ステーション40に移動させることができる。活性含有基質23は、支持表面30または任意の適切な代替的な器具を使用して、添加ステーション36から後処理ステーション40に移動させることができる。この点に関して、後処理ステーション40は、いくつかの実施例において、支持表面30に沿って、添加ステーション36とインラインで位置決めすることができる。あるいは、後処理ステーション40は、支持表面30に対してオフラインであってもよい。したがって、活性含有基質は、活性含有基質が包装に適した状態になるまで、所望の時間だけ後処理ステーション40に留まることができる。包装に適した状態になった時点で、活性含有基質は、後処理ステーション40から包装ステーション42に移動することができる。支持表面30または任意の適切な代替的な器具は、活性含有基質を後処理ステーションから包装ステーション42に移動させることができる。この点に関して、後処理ステーション40は、支持表面30に沿って添加ステーション36とインラインに配置することができ、または支持表面30に対してオフラインにすることができる。
【0059】
いったん食用製品24が添加ステーション36と整列されると、添加ステーション36は、所定の概算体積の活性医薬成分、例えば少なくとも1つのカンナビノイドを、食用製品に送達するように構成される。いくつかの実施例において、活性医薬成分は、液体25として提示され得る。液体25中の活性医薬成分の濃度が既知であり、基質23に送達されるべき活性医薬成分の所望の適用量が既知であるので、基質23に送達される液体25の概算体積を決定することができる。いくつかの実施例では、静電力が生成され得、これは、活性医薬成分を基質23に駆動し、それによって、活性医薬成分と基質とが反対に帯電される。例えば、基質23に負の電荷を与えることができ、送達される液体または粉末に正の電荷を加え、それによって静電荷を生成することができる。
【0060】
他の実施例では、活性医薬成分は粉末として基質23に送達され得ることが認識される。例えば、少なくとも1つのカンナビノイドを含有する液体25は、乾燥および結晶化することができる樹脂の初期形態であり得る。得られた結晶は、所望の適用量の活性医薬成分を有する粉末に粉砕することができる。粉末中の活性医薬成分の密度が既知であり、基質23に送達されるべき活性医薬成分の所望の適用量が既知であるので、添加ステーション36によって基質23に送達される粉末の概算質量を決定することができる。
【0061】
添加ステーション36は、複数のアプリケータなど、上述のタイプの少なくとも1つのアプリケータを含むことができる。各アプリケータは、保持タンク26から送達される、それぞれの概算量の概算体積の液体25を分配するように構成された添加ヘッド46を画定することができる。したがって、添加ステーション36は、少なくとも1つの添加ヘッド46、例えば複数の添加ヘッド46を含むことができる。添加ステーション36、特にアプリケータ、したがって添加ヘッド46は、保持タンク26と流体連通している。よって、添加ヘッド46は、保持タンク26から送達された、それぞれの量の体積の液体25を受け取り、それぞれの量を食用製品24に分配するように構成されている。添加ヘッド46によって分配されたそれぞれの量は、保持タンク26から受け取った液体25の概算体積を累積的に規定する。
【0062】
これから説明するように、添加ヘッド46は、正確な量の体積の液体25を食用製品24に送達するように構成することができる。いくつかの実施例では、正確な量は、食用製品24に適用される微量であり得る。したがって、食用製品24は、連邦規則の範囲内で予測可能な用量の活性医薬成分を受け取ることができる。さらに、この用量の活性医薬成分は、所望に応じて食用製品の特定の場所で適用することができる。例えば、特定の実施例では、活性医薬成分が食用製品24の上または中に実質的に均一に分布するように活性医薬成分を送達することが望ましい場合がある。その結果、例えば、食用製品が大きな焼いた食べ物である場合、等しい体積で食用製品の異なる領域を消費すると、実質的に同じ量の活性医薬成分を摂取することになる。一実施例では、添加ヘッド46は、カリフォルニア州サンバレーに営業所を有するCreative Automation Companyから市販されているTrue Volume(商標) Piston Positive Displacement Pumpによって定義することができる。別の実施例では、添加ヘッド46は、ウィスコンシン州ミドルトンに営業所を有するGilson Inc.から市販されているPipetman M P10M装置によって定義することができる。
【0063】
ここで特に
図2を参照すると、添加ステーション36は、保持タンク26と添加ヘッド46との間に配置された注入リザーバ49を含むことができる。添加ステーション36は、保持タンク26からリザーバ49に延びる第1の導管51と、リザーバ49から添加ヘッド46に向かって延びる第2の導管53と、を含むことができる。よって、リザーバ49は、保持タンク26からの体積の液体25を受け取ることができる。添加ステーション36は、リザーバ49から延びる第2の導管53をさらに含むことができる。第2の導管53は、マニホールド55まで延びることができる。したがって、リザーバ49は、ポンプによって提供される圧力差の下で、マニホールド55にこの体積の液体25を送達することができ、マニホールド55は、添加ヘッド46にこの体積の液体25を分配することができる。この点に関して、第2の導管53は、添加ヘッド46と流体連通していることを理解されたい。ポンプは、正の圧力差を規定する正のポンプ(positive pump)とすることができる。保持タンク25は、液体25を保持タンク26から添加ヘッド46に向けて付勢する正の力を与えるように正圧下に置くことができる。あるいは、保持タンク25を負圧下に置き、液体25を保持タンク26から添加ヘッド46に向けて引き出すようにしてもよい。他の実施例では、システム20は、添加ヘッド46のうちそれぞれの1つ以上にそれぞれの圧力差を与えるようにそれぞれが構成された複数のポンプを含むことができる。
【0064】
ポンプは、例えば、所定の正確な体積の液体25を噴射するために対応するシリンダ内で移動可能なそれぞれのピストンを画定することができる。この点に関し、液体25を第1の少なくとも1つの添加ヘッド46に送達するピストンのストローク長は、液体25を第2の少なくとも1つの添加ヘッド46に送達するピストンのストローク長と異なることができる。あるいは、ポンプは、添加ヘッド46から液体25を駆動するようにピエゾスタックアクチュエータによって部分的に圧搾される内径を有する弾性マイクロパイプを含むことができる。
【0065】
いくつかの実施例では、異なる添加ヘッド46は、異なる量のそれぞれの体積の液体25を食用製品24(
図1参照)に送達するように構成することができる。さらに、第1の少なくとも1つの添加ヘッド46によって送達される液体25は、第2の少なくとも1つの添加ヘッド46によって送達される液体25とは異なる活性医薬品を含むことができる。さらに、システム20は、異なる医薬品をそれぞれが含有する任意の数のAPI含有液体25を、それぞれの少なくとも1つの添加ヘッド46に送達するように構成することができる。したがって、添加ヘッド46を組み合わせて、異なる液体抽出物からの活性医薬品を異なる量で共通の基質23上に送達することができる。代替的または追加的に、異なる液体は、異なる濃度のそれぞれの活性医薬品を有することができる。したがって、システム20は、所望に応じて任意の数の保持タンク26を含むことができ、各タンクは、異なる少なくとも1つの医薬活性成分を含有する異なる液体抽出物を収容する。異なる液体抽出物は、添加ヘッド46のうちの異なるそれぞれに送達することができる。したがって、異なる添加ヘッドは、異なるカンナビノイドを基質に送達するように構成することができる。
【0066】
一実施例として、第1のグループの添加ヘッド46は、ある適用量の第1の活性医薬品を送達するように構成することができ、第2のグループの添加ヘッド46は、ある適用量の第2の活性医薬品を送達するように構成することができ、第2の活性医薬品は、第1の活性医薬品とは異なる。例えば、第1の活性医薬品はTHCであり得、第2の活性医薬品はCBDであり得る。さらに、第1の活性医薬品は、第2の活性医薬品とは異なる所定の概算適用量で送達することができる。さらにまた、第1の活性医薬品を収容するタンクは、第2のタンクとは異なる温度に維持することができる。これにより、それぞれのAPI含有液体25のそれぞれの粘度を個別に制御することができる。加えて、それぞれの導管51、53の1つ以上からすべて、およびそれぞれの添加ヘッド46における、温度は、それぞれのタンクからそれぞれの1つ以上の添加ヘッド46に移動する際の各液体抽出物の粘度を個別に制御するように、異なっていてよい。
【0067】
システム20は、少なくとも1つの添加ヘッド46が少なくとも1つの活性医薬成分を基質23に送達したという表示を提供するために、任意の適切なフィードバック機構を含むことができる。フィードバック機構は、いくつかの実施例では閉フィードバックループとすることができる。例えば、導管53内の背圧を測定するために、導管53内に圧力センサを配置することができる。例えば、背圧の低下は、それぞれの少なくとも1つの添加ヘッド46がそれぞれの少なくとも1つの活性医薬成分を基質23に送達したことを示すことができる。あるいは、システム20は、重量を感知することによって、基質23が添加ヘッド46と整列していることを決定するロードセルを含むことができる。さらに代替的に、システム20は、基質23が添加ヘッド46と整列していることを視覚的に識別するための視覚センサを含む視覚認識システムを含むことができる。したがって、いくつかの実施例において、基質23は、支持表面の所定の場所である必要がない、支持表面上の任意の場所に配置され得ることが理解される。
【0068】
さらに、システム20は、添加ヘッド46から送達された微小液滴の定量化を測定するように設計されたカメラを含むことができる。例えば、カメラは、添加ヘッド46から基質23に移動する際の微小液滴の断面寸法を測定することができる。微小液滴は、それらが添加ヘッドから移動するにつれて伸長され得ることが認識される。しかしながら、微小液滴の表面張力は、微小液滴が添加ヘッド46から基質に移動する際に、微小液滴を、より球状にし得る。したがって、一実施例において、断面寸法は、球の直径に近似する最大断面寸法であり得、微小液滴の体積の概算が所望のとおりに計算され得る。しかしながら、断面寸法は、微小液滴の体積に関係する任意の適切な代替的な断面寸法であり得る。微小液滴の断面寸法または計算された体積の概算は、基質23に送達されている微小液滴の体積の一貫性を確保するために、または微小液滴の体積における所望の変動を検証するために、互いに比較することができる。次いで、断面寸法または計算された概算をフィードバックループ(feedback look)に統合して、システム20の適切な動作を確実にすることができる。一実施例において、カメラは、ドイツのフライブルグに営業所を有するBiofluidixから市販されているSmartDropシステムであり得る。
【0069】
上述のように、システム20は、API含有液体を基質23に分配する前または分配中に、導管のうちの1つ以上の中および/または添加ヘッド46の中のいずれかで液体25に熱を送達するように構成することができる。熱は、API含有液体25の粘度を低下させるのに十分であり得る。いくつかの実施例では、例えば、API含有液体25が溶媒を含む場合、液体25に熱を送達するステップは、溶媒を蒸発させることができ、その結果、十分に低い粘度を有する純粋なAPIが添加ヘッド46から分配される。したがって、一実施例では、API含有液体25は、APIおよび溶媒を含むことができ、保持タンク26から添加ヘッド46まで移動することができる。API含有液体25は、保持タンク26と添加ヘッド46との間で加熱されて、液体25の粘度を低下させ、場合によっては、溶媒の一部または全部を蒸発させることができる。代替的または追加的に、API含有液体25は、添加ヘッド46において加熱されて、液体25の粘度を低下させ、場合によっては、溶媒の一部または全部を蒸発させることができる。一実施例では、システム20は、API含有液体の粘度を低下させ、場合によっては、溶媒を蒸発させるように、第1の導管51、第2の導管53、注入リザーバ49、マニホールド55、および添加ヘッド46のうちの1つ以上から、最大ですべてに熱を送達する少なくとも1つのヒータを含むことができる。一実施例では、液体25は、約37.78℃(約100°F)~約93.33℃(約200°F)、例えば、約60℃(約140°F)~約93.33℃(約200°F)、一実施例では、約65.56℃(約150°F)~約82.22℃(約180°F)の範囲の温度に維持することができる。あるいは、液体25が溶液である場合など、いくつかの実施例では、液体25を室温に維持することができる。
【0070】
添加ヘッド46は、一実施例では少なくとも1つの活性医薬成分を含有する液体25を基質23に送達するように構成することができるが、添加ヘッド46は、代わりに、液体25に関して本明細書に記載した方法で固体または粉末の形態の少なくとも1つの活性医薬成分を基質23に送達するように構成することができる。したがって、液体の形態で活性医薬成分を適用する上記の実施例は、別段の指示がない限り、等しい効力をもって、少なくとも1つの活性医薬成分を含む粉末に当てはまり得る。各添加ヘッド46は、上述のように、APIの微小液滴を送達するように構成することができる。したがって、粉末は、微量として基質23に送達され得ることが理解されるべきである。粉末は、保持タンク26内に貯蔵することができ、第1の導管51および第2の導管53を通して、直接、またはマニホールド55を通して、添加ヘッド46に導くことができる。したがって、ある量のAPI含有物質を基質23に適用し得ると言える。API含有物質は、粉末または液体の形態であり得る。したがって、API含有物質は、上述のように、所望の濃度の活性医薬成分を含むことができる。他の実施例では、API含有物質は、活性医薬成分のみを含むことができる。
【0071】
さらに、添加ヘッド46のそれぞれは、保持タンク26から受け取ったAPI含有液体25を分配するように構成することができるが、API含有液体25は、他の方法を用いて送達され得ることが認識される。例えば、システム20は、液体または固体形態のAPIを収容する第1の保持タンクと、溶媒を収容する第2の保持タンクと、を含むことができる。APIおよび溶媒は、添加ステーション36で混合することができる。例えば、APIおよび溶媒は、添加ヘッド46で混合することができる。一実施例では、添加ヘッドは、APIを受け取る第1のチャンバと、溶媒を受け取る第2のチャンバと、を含むことができる。APIおよび溶媒は、添加ヘッド46内で混合して、所定の濃度のAPIを有する溶液を生成することができる。次いで、添加ヘッド46内で生成された溶液を、本明細書に記載される方法で、1つ以上の微小液滴として分配することができる。いくつかの実施例では、この濃度は、添加ヘッド46内で変化させることができる。すなわち、添加ヘッド46内で混合されるAPIと溶媒のそれぞれの割合を変えることができる。さらに、APIまたは溶液は、大麻または麻物質の風味、1つ以上の機械的特性、または1つ以上の美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された少なくとも1つの他の摂取可能な調整剤と混合することができる。混合は、添加ヘッド46内で、または所望に応じて任意の他の場所で行うことができる。例えば、いくつかの実施例では、少なくとも1つの他の食用製品を保持タンク26内の液体25中に混合することができる。
【0072】
再び
図1~
図2Bを参照すると、一実施例では、添加ヘッド46は、添加ヘッド46の少なくとも1つの横列50を含むアレイ48に配置することができる。各横列50の添加ヘッド46は、それぞれの横列50に沿って実質的に等距離で離間され得る。あるいは、添加ヘッド46は、それぞれの横列50に沿って可変的に離間され得る。アレイ48は、横列50を互いに離間させる複数の縦列52をさらに含むことができる。添加ヘッド46は、それぞれの縦列52に沿って等距離で離間され得る。あるいは、添加ヘッド46は、それぞれの縦列52に沿って可変的に離間され得る。一実施例では、添加ヘッド46のすべてが、同一の少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように構成され得る。あるいは、上述のように、異なるグループの添加ヘッド46は、それぞれの異なる活性医薬成分を送達するように構成することができる。各グループは、少なくとも1つの添加ヘッド46から、最大で複数の添加ヘッド46を含むことができる。各グループは、横列50のうちのそれぞれ1つ以上によって定義することができる。あるいは、各グループは、縦列のうちのそれぞれ1つによって定義することもできる。
【0073】
次に
図1A~
図3を参照すると、添加ヘッド46は、食用製品24の添加ゾーン54の異なるそれぞれの場所と整列させることができる。したがって、添加ヘッド46は、それらのそれぞれの量の体積の液体25を、添加ゾーン54の異なるそれぞれの場所に送達するように配置することができる。さらに、システム20は、添加ゾーン54と整列されておらず、したがって液体25の体積のそれぞれの部分を受け取らない、選択された添加ヘッド46を停止させ、また、添加ゾーン54と整列され、したがって液体25の体積のそれぞれの部分を受け取る、選択された添加ヘッド46を起動するように、構成することができる。いくつかの実施例では、システム20は、食用製品24の添加ゾーン54を識別するセンサを含むことができる。センサは、カメラ、支持表面上の基質23の重量を測定し、重量および/もしくはサイズに基づいて添加ゾーンを決定する重量センサ、または任意の適切な代替的なセンサであり得る。添加ゾーン54は、食用製品24の外周56によって少なくとも部分的に画定され得る。例えば、添加ゾーン54は、その全体が、食用製品24の外周56によって画定され得る。したがって、食用製品24の外側表面全体が添加ゾーン54を画定することができる。いくつかの実施例では、添加ゾーン54は、その全体が外周56の内側に配置され得る。例えば、添加ゾーン54は、外周によって画定されるフットプリントの半分よりも大きく、例えば75%よりも大きくすることができる。いずれにしても、添加ゾーン54は、食用製品24の外周56に対して実質的に所定の場所とすることができると言える。したがって、添加ゾーン54は、類似しているが同一ではないサイズおよび形状を有し得るクッキーまたはブラウニーのような複数の異なるサイズの食用製品24の間で一貫性を有することができる。
【0074】
添加ヘッド46は、活性医薬成分の所望の分布を添加ゾーン54内の食用製品24に送達するように、所望に応じて互いから離間され得る。あるいは、1つ以上の添加ヘッド46は、活性医薬成分を食用製品24の複数の場所に送達するように移動可能であり得る。一実施例では、添加ヘッド46は、液体25の体積の実質的に均一な分布を添加ゾーン54内の食用製品24に送達するように構成される。例えば、添加ヘッド46のそれぞれまたは各複数の添加ヘッドによって分配される懸濁液の体積のそれぞれの量は、その他の添加ヘッド46または他の複数の添加ヘッド46によって分配される懸濁液のそれぞれの量に実質的に等しくすることができる。
【0075】
別の実施例では、システム20は、添加ゾーン54を複数のサブゾーンに分割することができる。各サブゾーンは、異なる少なくとも1つの活性医薬成分を受け取るように構成することができる。したがって、第1のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の少なくとも1つの活性医薬成分をサブゾーンのうちの第1のサブゾーンに送達することができ、第2のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の少なくとも1つの活性医薬成分とは異なる第2の少なくとも1つの活性医薬成分をサブゾーンのうちの第2のサブゾーンに送達することができる。代替的または追加的に、第1のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の適用量の第1の少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように構成することができ、第2のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、第1の適用量とは異なる第2の適用量の第2の少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように構成することができる。さらに別の実施例では、第1および第2のグループの少なくとも1つの添加ヘッド46は、同じ少なくとも1つの活性医薬成分を異なる適用量で送達するように構成することができる。活性医薬成分は、サブゾーンのそれぞれに実質的に均等に分布され得る。
【0076】
いくつかの実施例では、複数の添加ヘッド46などの少なくとも1つの添加ヘッド46は、食用製品24の異なる場所でそれぞれの少なくとも1つの活性医薬成分を送達するように、基質23に沿って移動可能とすることができる。さらに、添加ヘッド46は、異なる活性医薬成分を基質23に送達するように構成することができる。例えば、添加ヘッド46は、液体および/または粉末の異なる組み合わせを送達するように構成することができる。一実施例では、添加ヘッド46は、第1の活性医薬成分を含有する第1の液体または粉末を基質23に送達することができる。次に、添加ヘッド46は、基質23に、第1の活性医薬成分とは異なる第2の活性医薬成分を送達することができる。次に、添加ヘッド46は、第1および第2の活性医薬成分のそれぞれとは異なる第3の活性医薬成分などを、すべての所望の活性医薬成分が基質23に送達されるまで、基質23に送達することができる。
【0077】
添加ヘッド46が、それぞれの異なる少なくとも1つの活性医薬成分をそれぞれが送達する添加ヘッド46のグループとして配置される場合、異なる活性医薬成分は、基質20のそれぞれの異なる場所に送達され得る。例えば、添加ヘッド46は、活性医薬成分が基質23に送達されるとき、基質23に対して静止したままであり得る。あるいは、添加ヘッド46は基質23に沿って移動可能であり得、異なるグループの少なくとも1つの添加ヘッド46によって送達されるような活性医薬成分の組み合わせが、基質20の同じそれぞれの場所に送達され得る。ヘッド46は、添加ヘッド46が、その他の添加ヘッドとは異なる基質23のそれぞれの場所にそれぞれの活性医薬成分を送達することができるように、移動可能であり得る。異なるそれぞれの場所における活性医薬成分は、基質23に沿って少なくとも一方向に実質的に均一に分布することができる。例えば、異なる場所における活性医薬成分は、基質23に沿った2つの垂直な方向に実質的に均一に分布し得る。
【0078】
基質23は、支持表面30に面する内側表面60と、内側表面60の反対側の外側表面58と、を画定する外表面を含む。添加ヘッドは、活性医薬成分を基質23の外側表面58に送達することができる。食用製品24は、内側表面60から外側表面58まで延びる厚さを規定する。活性医薬成分の送達された体積は、外側表面58上に実質的に残ることができる。外側表面58に液体の体積を送達することにより、液体を経口受容体に曝露することができ、それによって、活性医薬成分の摂取速度を増加させる。代替的または追加的に、液体25の送達される体積は、外側表面58から反対側の内側表面60に延びる食用製品の厚さの少なくともある体積に染み込むように外側表面58に浸透することができる。代替的に、活性医薬成分は、内側表面60と外側表面58との間で基質23内に注入され得る。例えば、活性医薬成分の少なくとも20%を厚さの中心の75%に配置することができる。厚さの中心の75%は、内側表面60および外側表面58の各々から等距離で離間され得る。例えば、活性医薬成分の少なくとも20%を厚さの中心の50%に配置することができる。厚さの中心の50%は、内側表面60および外側表面58の各々から等距離で離間され得る。いくつかの実施例では、基質23の外側表面に沿った分布は、外側表面から内側表面までの基質23の厚さに沿った分布とは異なることができる。
【0079】
一実施例では、添加ヘッド46は、それぞれの量の活性医薬成分を微小液滴62の形態で食用製品24の外側表面58のそれぞれの場所に送達するように構成することができる。微小液滴62は、所望に応じて任意の適切なサイズおよび形状を有することができる。一実施例において、微小液滴62は、微量の活性医薬成分を含むことができる。例えば、微小液滴62は、水平方向に沿った最大断面寸法を規定することができ、これは、約100万分の5インチから、例えば印刷された場合には、約1000分の100インチまでの範囲内である。例えば、この範囲は、約1000分の5インチから約1000分の50インチであり得る。一実施例では、選択方向に沿った最大断面寸法は、約1000分の20インチから約1000分の40インチの範囲であり得る。添加ヘッド46は、添加ヘッド46から食用製品24への活性医薬成分の移動方向に沿って、食用製品24から離間され得る。したがって、活性医薬成分は、移動方向に沿って基質に送達される。選択方向は、移動方向に対して実質的に垂直であってもよい。一実施例では、添加ヘッド46は、垂直方向に沿って食用製品24の上方に離間される。これにより、選択方向を実質的に水平方向とすることができる。例えば、添加ヘッド46は、活性医薬成分を食用製品24に送達するときに、食用製品24から任意の適切な距離だけ、例えば約2mm~約25mm、離間させることができる。
図2Bに示されるように、微小液滴62の少なくとも一部から、最大で微小液滴62のすべては、実質的に球形であり得る。代替的または追加的に、
図2Cに示されるように、微小液滴62の少なくとも一部から、最大で微小液滴62のすべては、伸長され得、例えば、実質的に涙滴形状にされるか、または代替的に所望に応じて成形され得る。
【0080】
一実施例では、微小液滴62は、重力、静電力などの任意の適切な力の下で添加ヘッド46から食用製品24のそれぞれの場所に送達される。別の実施例では、微小液滴62は、添加ヘッド46から、正圧下で、食用製品のそれぞれの場所に送達される。この点に関して、添加ステーション36は、微小液滴62が食用製品24の外側表面58上に残るかどうか、および微小液滴62が上述した方法で外側表面58を通って食用製品24の厚さに浸透するかどうかを制御することができる。さらに他の実施例では、添加ヘッド46のうちの1つ以上は、外側表面58と内側表面60との間の場所で、それぞれの量の体積の液体25を食用製品24内に送達するように、食用製品24内に駆動され得るそれぞれの針に連結され得る。場合によっては、針は、基質への針の注入を補助するために、針によって接触される基質の場所を軟化または溶融させるのに適した温度で加熱され得る。加熱された針はまた、活性医薬成分が針を通って基質内に送達されているとき、少なくとも1つの活性医薬成分の所望の粘度を維持することができる。活性医薬成分が食用製品24に微小液滴として送達されるかまたは注射剤として送達されるかにかかわらず、活性医薬成分は、微量で食用製品に送達され得る。
【0081】
上述のように、システム20は、液体25が食用製品24に送達された後に、食用製品24を処理するように構成された後処理ステーション40を含むことができる。後処理ステーション40は、例えば、APIが溶液として送達される場合に、溶媒を乾燥させるように構成することができる。この点に関して、後処理ステーション40は、液体25を乾燥させるために、乾燥剤を食用製品24のそれぞれの場所に送達するように構成された、少なくとも1つの乾燥ヘッド70または複数の乾燥ヘッド70のような、任意の適切な乾燥部材を含むことができる。液体25が乾燥すると、活性医薬成分を担持する、送達された体積の液体25の溶媒も乾燥し、蒸発することができ、活性医薬成分を基質23上に残すことが理解される。この点に関して、乾燥ヘッド70は、添加ヘッド46のアレイと同数の横列および縦列を有するアレイに配置することができる。さらに、乾燥ヘッド70の、その他の乾燥ヘッド70に対する相対位置は、添加ヘッド46の、その他の添加ヘッド46に対する相対位置と同じであってもよい。したがって、乾燥ヘッド70は、添加ヘッド46によって食用製品24に送達された活性医薬成分と整列させることができる。
【0082】
乾燥剤は、紫外線、レーザー、赤外線などを含む任意の適切な光として構成することができる。あるいは、乾燥剤は、食用製品24の外側表面に送達される強制ガスであってもよい。強制ガスは、空気、窒素、または不活性ガスなどの任意の適切な代替的なガスであり得る。強制ガスは加熱することができ、例えば約37.78℃(約100°F)~約121.11℃(約250°F)の範囲の温度を有することができる。代替的に、強制ガスは実質的に非加熱であり、したがって周囲温度であることができる。代替的に、強制ガスを冷却することができ、したがって周囲温度よりも低い温度であることができる。この点に関して、冷却された強制ガスは、カンナビノイドを基質の表面上で凍結させ、または大麻含有溶液が基質23の厚さにさらに染み込むように溶媒の蒸発を遅らせることができる。あるいは、後処理ステーション40は、添加済の基質を周囲空気または制御された環境に曝露して、この体積の液体25を乾燥させることができる。APIに適用される乾燥剤はAPIの粘度を増加させ得ることが認識される。後処理ステーションはさらに、APIを基質23にさらに付着させることができる。例えば、粘度を増加させることにより、APIを基質23にさらに付着させることができる。さらに、基質23に強制空気を適用すると、APIが基質23の外側表面に沿って移動するときに、APIが基質に沿って分散し、それによって、基質23へのAPIの吸収を容易にすることができる。例えば、APIは、送達された微小液滴の下にある基質23の部分において飽和し得ることが認識される。次に、APIを基質23の外側表面に沿って移動させることにより、APIは、APIで飽和していない基質23の場所で基質23内に吸収されることができる。後処理ステーション40は、さらに、APIを基質23上または内部で固化させることができる。いくつかの実施例では、APIは、基質23上またはその中で結晶化することができる。あるいは、APIは、基質23上または内部に油として残ることができる。少なくとも1つのカンナビノイドが粉末として適用される場合、後処理ステップは、粉末に熱を加え、それによって少なくとも1つのカンナビノイドを基質23上で液化させることができる。その後、液化された粉末を冷却することにより、液体を固化させたり、結晶化させたり、または別様に基質23上もしくは内部に付着させたりすることができる。
【0083】
基質23内へのAPIの拡散または吸収を改善するために、基質23にエネルギーを印加することができることが理解される。例えば、熱が特定の基質23、特に特定の食用製品、例えば、チョコレート、焼いた食べ物、グミ、ロリポップ等の表面に加えられると、食用製品の表面の温度は、食用製品が、融解するか、水分を出すか、または別様に、APIを封入するように構成された形態をとるレベルまで上昇する。温度は、例えば、加熱された強制空気および光の少なくとも1つを表面に向けることによって、上昇させることができる。
【0084】
いったん基質23が後処理されると、活性含有食用製品24は、後処理ステーション40から包装ステーション42に移送され得る。包装ステーション42において、乾燥した食用製品24は、任意の適切なパッケージ73内に個別に包装することができる。代替的または追加的に、複数の活性含有食用製品24を共通のパッケージに包装することができる。活性含有食用製品24は、調理された食用製品と、調理された食用製品の添加ゾーン内で調理された食用製品によって担持される、適用量の活性医薬成分と、を含むことができる。適用量の活性医薬成分は、添加ゾーンにおいて実質的に均一に分布され得る。食用製品は、活性医薬成分を加える前に完全に調理されているので、活性医薬成分を加えた後に活性医薬成分を調理する必要はない。
【0085】
いくつかの実施例では、食用製品24は、複数のナッツ37(
図4A)および/または果物39(
図4B)、および/またはドライフルーツとナッツの混合物、および場合によっては他の追加的な食品として構成することができる。APIは、
図4A~
図4Eでは、図の性質上、見えないことが理解される。活性医薬成分は、本明細書中に開示される任意の適切な方法でナッツおよび果物に適用することができる。いくつかの実施例では、ナッツは、調理され、例えばローストされている。他の実施例では、ナッツは生であってもよい。場合によっては、ナッツまたは果物は、塩、砂糖、蜂蜜、または任意の適切な代替的な成分を用いて調製することができる。これにより、ナッツを甘くすることができる。いくつかの実施例では、果物は生の果物であり得る。他の実施例では、果物を乾燥させることができる。さらに他の実施例では、果物は甘くすることができる。果物およびナッツは、比較的低い表面積および体積を有し得ることが理解される。したがって、果物およびナッツに適用される活性医薬成分の用量の変動は、より大きな表面積および体積を有する食用製品と比較した場合、食用製品の体積当たりの活性医薬成分の比率に大きな影響を及ぼし得る。
【0086】
したがって、果物およびナッツに加えられる活性医薬成分の用量を正確に制御することは特に有利であり得る。活性医薬成分は、上記の方法で、微量として果物およびナッツに適用することができ、これにより、果物およびナッツに適用される活性医薬成分の用量を正確に制御することができる。果物またはナッツのサイズに応じて、約5ナノリットル~約20マイクロリットルの範囲のそれぞれの体積を有する微小液滴が、個々の果物またはナッツに送達され得ることが認識される。したがって、各果物またはナッツは、約2.5マイクログラム~約20ミリグラムの範囲のAPIの量または用量を含むことができる。したがって、各微小液滴は、約0.5マイクログラム~約1ミリグラムの範囲の微量のAPIを含有することができる。もちろん、ドライフルーツまたはナッツごとのAPIの用量は、所望により変化し得ることが認識される。例えば、他の量の微小液滴を、例えば、果物およびナッツのサイズ、微小液滴のサイズ、ならびに微小液滴中のAPIの濃度に応じて、果物およびナッツに送達することができる。微小液滴中の微量のAPIによって、基質に送達されるAPIの用量を、上記のように正確に制御することができる。さらに、ドライフルーツまたはナッツ当たりのAPIの用量を正確に制御することができ、一人分に相当する複数のドライフルーツおよび/またはナッツでも可能である。焼いた食べ物41(
図4C参照)などのより大きな食用製品については、微小液滴は、表面全体にわたって約5ナノリットル~約20マイクロリットルの範囲で適用され、基質に送達される総APIを100ミリグラム以上まで大きく増加させることができる。
【0087】
システム20を使用していくつかの利点を達成できることを理解されたい。一実施例では、基質23は、複数の活性医薬成分を含むことができ、これにより、単一の活性医薬成分をそれぞれが有する複数の薬剤を消費する従来の必要性を排除することができる。さらに、微量の活性医薬成分を基質に適用することができる。したがって、基質によって担持される少なくとも1つの活性医薬成分の用量は、従来の適用プロセスに対して、より良好に制御することができる。さらに、少なくとも1つの活性医薬成分は、添加ゾーンに沿って実質的に均一に分布され得る。さらに、基質上での活性医薬成分の個々の添加は、基質が調製された後に適用される、地方で製造された活性医薬成分の使用を可能にし、それによって、一部の管轄区域では違法であるか、または追徴税が課せられることがある、適用された活性医薬成分を管轄区域の境界線を越えて輸送する必要性を回避することができる。さらに、基質が管轄区域の境界線を越えた後に基質に添加することは、ときに長距離輸送を含み得る、管轄区域の境界線を越えて輸送中の、活性医薬成分の分解を低減または排除することができる。いくつかの実施例において、活性医薬成分が基質に送達されたことを確認するために、所望であれば、色素を活性医薬成分と共に使用することができる。
【0088】
次に
図5A~
図5Bを参照すると、いくつかの実施例では、上述のシステム20は、単一の一体型の独立した添加機72として構成することができることが認識される。添加機74は、コンベヤ38、保持タンク26、送達ステーション28、添加ステーション36、後処理ステーション40、および包装ステーション42を含むことができる。添加機74は、コンベヤ38、保持タンク26、送達ステーション28、添加ステーション36、後処理ステーション40、および包装ステーション42を支持する支持構造体76をさらに含むことができる。したがって、コンベヤ38、保持タンク26、送達ステーション28、添加ステーション36、後処理ステーション40、および包装ステーション42は、単一の独立した添加機に一体化され、共通の支持構造体76によって支持されていると言える。添加機72は、上述の方法で微小液滴の最大断面寸法を測定するカメラをさらに含むことができる。さらに、システム20および添加機74は、APIを基質23に送達する前に、基質23から遊離微粒子を除去するように構成された洗浄機を含むことができる。例えば、塩で味付けしたナッツの場合には、遊離した塩をナッツから除去することができ、一方、ナッツに強い付着力を有する塩は残る。一実施例では、洗浄機は、強制空気を基質に送り、基質から遊離した破片を除去するように構成することができる。したがって、APIが基質に送達されるとき、APIは基質23に対して強い付着力を有することができる。いくつかの実施例では、強制空気を加熱して基質の温度を上昇させ、本明細書に記載する方法で、基質内へのAPIの吸収または拡散を改善することができる。
【0089】
送達ステーション28は、基質23の1つ以上を収容するホッパー76または他の格納部材を含むことができる。送達ステーション28は、ホッパー76から基質を受け取り、ホッパー76から添加ステーション36に基質23を送達するように構成された、送達部材78をさらに含むことができる。例えば、送達部材78は、ホッパー76から添加ステーション36まで、さらに、添加済の基質がコンベヤ38に送達される送達場所と整列した第3の場所まで、基質23を輸送することができる。送達部材78は、ホッパー76から添加ステーション36までそれぞれの経路81に沿って基質23を導く少なくとも1つの細長い溝80または他の適切な構造体を有することができる任意の適切な材料を含み、規定することができる。例えば、送達部材78は、ホッパー76から複数のそれぞれの添加ステーション36まで複数の経路81を画定する複数の溝80を含むことができる。あるいは、複数の送達部材78は、ホッパー76からそれぞれの添加ステーション36までそれぞれの経路に沿って延びるそれぞれの溝80を画定することができる。
【0090】
一実施例では、送達部材78は、ホッパー76と整列した第1の場所から添加ステーション36と整列した第2の場所へ、さらに添加済の基質がコンベヤ38に送達される送達場所と整列した第3の場所への方向に沿って下方に傾斜することができる。さらに、送達部材78は、振動するか、揺れるか、または別様に基質23を、第1の場所から第2の場所へ、および第2の場所から第3の場所へと送達部材78に沿って移動させるように構成することができる。あるいは、送達部材78は、基質23を第1の場所から第2の場所へ、および第2の場所から第3の場所へ移動させるようにコンベヤとして構成することができる。あるいは、上述したように、ユーザは、送達部材78に沿って基質23を手動で移動させるか、または、別様に添加ステーション36と整列した位置に基質を移動させることができる。
【0091】
動作中、基質23はホッパー76内に装填される。次いで、基質23は、ホッパー76から送達部材78の第1の場所に送達される。この送達は、重力または任意の適切な代替的構造体および方法の下で行うことができる。特に、基質23は、それぞれの経路81に沿って配置されるように、送達部材78に送達され得る。基質23は、それぞれの送達部材78上に、したがってそれぞれの経路81に沿って、個別化され、1列縦隊として配置され得る。あるいは、基質23のグループが、送達部材78の1つ以上に配置されてもよい。それぞれの経路81に沿って移動する基質23は、果物もしくはナッツ、または焼いた食べ物などのような同じタイプの基質を規定することができる。あるいは、異なるタイプの基質23が、それぞれの経路81に沿って移動することができる。例えば、1つの経路に沿って移動する基質23は、ドライフルーツを含むことができる。別の経路または同じ経路に沿って移動する基質23は、生またはローストされたナッツを含むことができる。さらに別の経路に沿って移動する基質23は、焼いた食べ物を含むことができる。
【0092】
基質23は、送達部材78に沿って第2の場所まで移動し、それによって、基質23は、それぞれの少なくとも1つの添加ステーション36と整列する。添加機72は、複数の添加ステーション36を含むことができ、それによって、添加ステーション36の各々は、送達部材78の各々と整列される。上述したように、送達部材78はそれぞれ、それぞれの経路81に沿って延在させる。したがって、添加ステーション36の各々は、それぞれの経路81のうちの1つと整列され、それぞれの経路81に沿って移動する基質23にAPIを送達するように構成される。一実施例では、基質23は、それぞれの経路と整列された添加ステーション36の1つ以上の添加ヘッド46が、基質23がそれぞれの経路81に沿って移動するときに、一度に1つの基質23のみにAPIを送達するように構成されるように、送達部材78上に配置され得る。具体的には、添加ヘッド46は、本明細書に記載する方法で各個別の基質23に微小液滴を送達するように構成することができる。APIは微小液滴で送達されるので、正確な所定の用量のAPIが基質23の各々に送達される。
【0093】
一実施例では、同じAPI含有液体を複数の基質23に送達することができる。あるいは、異なるAPI特性を有するAPI含有液体を異なる基質23に送達することができる。異なる基質23は、それぞれの複数の基質を規定することができる。複数の基質は、異なるそれぞれの経路81に沿って、それぞれの経路81と動作可能に整列された異なる添加ステーション36に移動することができる。添加ステーション36は、個々に、または基質23のグループとして、整列された基質23にそれぞれのAPIを送達することができ、それぞれのAPIは、その他のAPIとは異なる少なくとも1つのAPI特性を有する。あるいは、複数の基質23は、同じ経路81に沿って同じ添加ステーション36まで移動することができる。代替的に、複数の基質23は、異なる経路81に沿って同じ添加ステーション36まで移動することができる。同じ添加ステーションは、第1のAPI含有液体を、第1の少なくとも1つの基質23、例えば第1の複数の基質23に送達することができる。同じ添加ステーションは、第2のAPI含有液体を、第2の少なくとも1つの基質23、例えば第2の複数の基質23に送達することができる。第1および第2のAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有することができる。異なるAPI特性は、1)APIの濃度、2)送達ステップ中に基質に送達されるAPIの体積であって、異なる数の微小液滴および異なる体積を有する微小液滴のうちの少なくとも1つを含み得るもの、3)APIの組成、4)APIと混合された調整剤であって、送達されたAPIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成されたもの、5)API含有液体が堆積されるべき基質23の場所を規定する基質23の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含むことができる。機械的特性は、いくつかの実施例において、API含有液体の粘度を含むことができる。機械的特性は、添加ステーションから送達されるAPI含有液体の表面張力をさらに含むことができる。異なるAPI特性は、異なる基質23に送達される異なる所定の用量を含み得ることがさらに理解される。一実施例において、用量は、ある期間にわたる投与計画に対応するように予め決定され得る。したがって、1つ以上の基質のグループは、異なっていて、投与計画の間に所定の時間に消費されるように設計される、用量を有することができる。例えば、用量は、投与計画によって定められた期間にわたって減少し得る。あるいは、各基質23は、同じAPI特性を有するAPI含有液体25を受け取ることができる。さらに、異なるグループの基質は、少なくとも1つの異なるAPI特性を有するAPI含有液体25を受け取ることができ、各グループ間のすべての基質は、同じAPI含有液体25を受け取る。
【0094】
あるいは、所定量の基質23、または複数の基質23、例えばドライフルーツおよび/またはナッツを、それぞれの経路81に沿って送達部材78上で共にグループ化することができることが想定される。したがって、添加ステーション36は、グループの複数の基質23と整列することができる。したがって、添加ヘッド46は、各個々のドライフルーツまたはナッツとは対照的に、全体として、所定量または目標量のAPI含有微小液滴をグループに送達することができる。APIは微小液滴で送達されるので、正確な所定の用量のAPIが基質23のグループに送達される。基質23のグループは、一人分(single serving)で摂取されるように意図することができる。したがって、グループの基質23が摂取されるときに、正確な所定の用量が摂取される。グループにおいて添加を受ける基質23の所定量は、果物およびナッツ類に限定されるものではなく、チップス、ポップコーン、プレッツェル、グミ45(
図4D)などのキャンディなど、多量に消費するように設計されたあらゆるタイプの食用製品24に限定されることが認識される。したがって、添加ステーションは、一度に少なくとも1つの基質23にAPIを送達するように構成することができ、この基質は、単一の基質23または基質23のグループを含むことができることを理解されたい。
【0095】
各添加ステーション36は、添加ヘッド46のアレイのような少なくとも1つの添加ヘッド46と、上述のそれぞれのAPI含有液体25を収容することができる1つ以上の保持タンク26と、を含むことができる。複数の添加ステーション36は、保持タンクのうちの共通のものからAPI含有液体25を受け取ることができることが認識される。あるいは、添加ステーション36は、API含有液体25を異なる保持タンク26から受け取ることができる。異なる保持タンク26内のAPI含有液体25は、互いに異なるAPIを有することも、同じAPIを有することもできる。したがって、APIは、カンナビノイドまたは任意の適切な代替的な活性医薬成分であり得る。添加ステーション36の各少なくとも1つの添加ヘッド46は、経路81のそれぞれに沿って移動する少なくとも1つの基質23に活性医薬成分を送達するように、経路81のそれぞれと動作可能に整列され得る。したがって、少なくとも1つの基質23がそれぞれの経路に沿って第2の場所に移動すると、添加ステーション36は、所定量のAPI含有液体25を、少なくとも1つの添加ヘッド46から、整列したそれぞれの少なくとも1つの基質23に送達する。添加ヘッド46は、少なくとも1つの基質23が所定量の液体25を受け取ったとき、API含有液体25の送達を中止する。添加ヘッド46のアレイの添加ヘッド46は、組み合わせて、少なくとも1つの基質23のそれぞれの異なる場所に所定量の液体25を送達することができる。すなわち、少なくとも1つの基質23の場所は、それぞれの経路81と整列している添加ヘッド46のアレイの異なる添加ヘッド46と整列することができる。
【0096】
それぞれの少なくとも1つの基質23が所定量の液体25を受け取った後、基質23は、送達部材78に沿って第2の場所を過ぎて移動する。添加ステーション36は、別の少なくとも1つの基質23が、少なくとも1つの添加ヘッド46と整列した位置へ第2の場所へ移動したときに、液体25の送達を再開する。この点に関して、各それぞれの経路81に沿って順次配置された少なくとも1つの基質23は、添加ステーション36のうちの整列された1つから所定量の液体25を受け取る。所定量は、少なくとも1つの基質23、および少なくとも1つの基質23に送達されるべき活性医薬成分の所望の用量に応じて、互いに等しいか、または所望により互いに異なることができる。添加機72は、少なくとも1つの送達部材78に沿って移動する基質23に適用される用量でプログラムされたプロセッサを含むことができる。プロセッサは、送達部材78および上述した添加機72のステーションのそれぞれの動作を制御することができる。例えば、添加ステーション36は、基質23のうちの1つが移動して添加ヘッド46と整列したとき、および液体25の送達を必要とする基質23が添加ヘッド46と整列していないときを識別し、整列情報をプロセッサに伝達するために、上述のような任意の適切な器具またはセンサを含むことができる。次いで、プロセッサは、添加ヘッド48の動作を制御する。
【0097】
いったん基質23に活性医薬成分含有液体25が添加されると、基質23は、送達部材78に沿って第3の場所まで移動し、それによって、それらはコンベヤ38に送達される。この点に関し、送達部材78は、コンベヤに対して空間的関係で配置することができ、基質23は、送達部材78からコンベヤ38に移動し得る。一実施例では、送達部材78は、添加機72の送達支持部材82によって支持される。したがって、支持構造体76は、コンベヤ38および包装ステーション42を支持するベース77と、添加ステーション36、少なくとも1つの保持タンク26、少なくとも1つのホッパー76、および後処理ステーション40に加えて、送達部材78を支持する送達支持部材82と、を含むことができる。基質23は、第2の場所から第3の場所へ移動する際に乾燥され得る。したがって、添加機72は、第2の場所と第3の場所との間に後処理ステーション40を含むことができる。後処理ステーションは、上記のように構成することができる。したがって、処理ステップ中にいったん基質23が処理されると、APIは基質23に付着することができる。
【0098】
送達支持部材82は、コンベヤ38の上方の場所で送達部材78を支持することができ、添加済の基質23は、支持構造体78からコンベヤ38に向かって下方に移動することができる。一実施例では、添加済の基質23は、重力下で支持構造体78からコンベヤ38に向かって移動することができる。例えば、送達部材78は、基質23を、送達支持部材82の開口部83によって画定される第3の場所に輸送することができる。これにより、基質23は、開口部83を通ってコンベヤ38に向かって移動することができる。あるいは、第3の場所は、基質23をコンベヤに向けて輸送するように構成されたコンベヤまたは他の適切な輸送部材として構成することができる。第3の場所は、すべての経路81または複数の経路81から添加済の基質23を受け取る単一の開口部またはコンベヤとして構成することができる。あるいは、各経路81は、それ自体の専用の第3の場所を有することができる。
【0099】
添加機72は、複数のパッケージ86をコンベヤ38に送達する包装ステーション42を含むことができる。一実施例では、パッケージ86は、第3の場所の上流でコンベヤ38上に配置される。添加機72は、複数のパッケージを収容するリザーバを含むことができ、パッケージを順次コンベヤ38上にさらに送達することができる。あるいは、別個の機械が、パッケージをコンベヤ38に送達することができる。コンベヤ38は、パッケージ86を第3の場所のそれぞれと整列した位置に移動させる。これにより、送達部材78からコンベヤ38に向かって移動する基質23のうちの少なくとも1つが、それぞれのパッケージ86内に送達される。いくつかの実施例では、焼いた食べ物などの単一の添加済の基質が各パッケージ86内に送達されることが考えられる。他の実施例では、ドライフルーツおよび/またはナッツなどの複数の添加済の基質が、各パッケージ82内に送達されることが考えられる。例えば、複数の基質23は、複数の経路81から最大ですべての経路81から、単一のそれぞれの容器82に送達され得る。あるいは、1つ以上のコンベヤ38は、パッケージをそれぞれの場所に送達することができ、それにより、パッケージ82は、複数の経路81のそれぞれから、専用の第3の場所を介して、それぞれの少なくとも1つの基質23を受け取る。したがって、パッケージ86は、それぞれの少なくとも1つの基質23を同時に受け取ることができる。
【0100】
包装ステーション42は、パッケージ86がそれぞれの少なくとも1つの基質23を受け取った後、パッケージ86を囲むように構成されたシールステーション88をさらに含むことができる。特に、コンベヤ38は、パッケージ86がそれぞれの少なくとも1つの基質23を受け取った後に、パッケージ86をシールステーション88に送達する。シールステーションは、パッケージ86を密封し、例えば、パッケージ86がプラスチック袋または代替的に構成されたプラスチックパッケージである場合、パッケージ86をそれ自体に付着させることができる。あるいは、例えばパッケージがジャーまたは他の適切に構成されたパッケージとして構成されている場合、シールステーション88は、パッケージ86上にキャップを送達して締め付けることができる。その後、密封されたパッケージを顧客に配送することができる。
【0101】
図に示される実施形態および実施例の図示および説明は、例示的な目的のものにすぎず、開示を限定するものと解釈されるべきではないことに留意されたい。当業者は、本開示が、本明細書に記載される様々な態様、実施形態および実施例のさまざまな可能な改変を意図していることを理解するであろう。さらに、上述した実施形態および実施例を用いて上述した概念は、単独で、または上述したその他の実施形態および実施例のいずれかと組み合わせて使用することができることを理解されたい。さらに、別段の指示がない限り、1つの図示された実施形態に関して上述された様々な代替手段は、本明細書に記載された他のすべての実施形態および実施例に適用することができることを理解されたい。したがって、特許請求の範囲を参照する。
【0102】
〔実施の態様〕
(1) 活性医薬成分(API)を基質に送達する方法であって、
前記基質を、添加ヘッドを含む添加ステーションと整列させるステップと、
前記整列させるステップの後に、API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を前記添加ヘッドから前記基質に送達するステップであって、前記少なくとも1つの微小液滴は、所定の概算量のAPIを含有する、ステップと、
を含む、方法。
(2) 前記少なくとも1つの微小液滴は、複数の微小液滴を含み、前記送達するステップは、前記添加ヘッドから前記基質上に複数の微小液滴を送達するステップを含む、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記添加ステーションは、添加ヘッドのアレイを含み、前記送達するステップは、前記添加ヘッドのアレイから前記基質上に複数の微小液滴を送達するステップを含む、実施態様1または2に記載の方法。
(4) 前記添加ヘッドのうちの第1の添加ヘッドが第1のAPIを送達し、前記添加ヘッドのうちの第2の添加ヘッドが前記第1のAPIとは異なる第2のAPIを送達する、実施態様3に記載の方法。
(5) 前記API含有液体は、前記APIおよび溶媒の溶液を含む、実施態様1~3のいずれかに記載の方法。
【0103】
(6) 前記APIは、溶液1マイクロリットル当たり約50マイクログラム~溶液1マイクロリットル当たり約1ミリグラムの範囲の濃度を有する、実施態様5に記載の方法。
(7) 前記微小液滴は、約0.1マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の微量のAPIを含有する、実施態様1~6のいずれかに記載の方法。
(8) 前記微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲の体積を有する、実施態様1~7のいずれかに記載の方法。
(9) 前記体積は、25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、実施態様8に記載の方法。
(10) 前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、実施態様9に記載の方法。
【0104】
(11) 前記体積は、3シグマで微小液滴の所定の標的体積から、約1%~約5%の範囲内である、実施態様8~10のいずれかに記載の方法。
(12) 前記基質は、食用製品を含む、実施態様1~11のいずれかに記載の方法。
(13) 前記食用製品は、前記整列させるステップの前に調理される、実施態様12に記載の方法。
(14) 管轄区域の境界線の第1の側で前記食用製品を調理し、調理された前記食用製品を管轄区域の境界線の第2の側に輸送し、前記管轄区域の境界線の前記第2の側で前記整列させるステップを実行するステップをさらに含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記食用製品は、ドライフルーツまたはナッツである、実施態様12~14のいずれかに記載の方法。
【0105】
(16) 前記食用製品は、グミである、実施態様12~14のいずれかに記載の方法。
(17) 前記整列させるステップは、複数の基質を前記添加ステーションと整列させるステップを含み、前記送達するステップは、API含有液体の少なくとも1つの微小液滴を、前記複数の基質のそれぞれに送達するステップを含む、実施態様1~16のいずれかに記載の方法。
(18) 前記整列させるステップは、複数の基質をそれぞれの異なる添加ステーションと整列させるステップを含み、前記添加ステーションは、それぞれのAPIを、整列された前記基質に送達し、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、実施態様1~16のいずれかに記載の方法。
(19) 前記整列させるステップは、複数の基質を前記添加ステーションと整列させるステップを含み、前記添加ステーションは、それぞれのAPIを、整列された前記基質のうちの異なるものに送達し、前記それぞれのAPIは、互いに異なる少なくとも1つのAPI特性を有する、実施態様1~16のいずれかに記載の方法。
(20) 前記異なるAPI特性は、1)前記APIの濃度、2)前記送達するステップ中に前記基質に送達されたAPIの体積、3)前記APIの組成、ならびに4)前記APIと混合された調整剤であって、送達された前記APIの風味、機械的特性、および美しさのうちの少なくとも1つを改変するように構成された、調整剤、ならびに5)前記基質の少なくとも1つの添加ゾーンの場所、のうちの少なくとも1つを含む、実施態様18または19に記載の方法。
【0106】
(21) 前記API含有液体は、純粋なAPIを含む、実施態様1~3のいずれかに記載の方法。
(22) 前記APIは、カンナビノイドを含む、実施態様1~21のいずれかに記載の方法。
(23) 前記送達するステップは、前記基質の送達ゾーン内の異なるサブゾーンに異なるAPIを送達するステップを含む、実施態様1~22のいずれかに記載の方法。
(24) 前記整列させるステップは、前記基質をホッパーから送達部材の第1の場所まで移動させ、前記送達部材に沿って前記第1の場所から第2の場所まで移動させるステップと、前記第2の場所で前記送達するステップを実行するステップと、次いで、前記基質を前記第2の場所から第3の場所まで移動させ、それによって、前記基質を包装ステーションに輸送するステップと、を含み、前記送達部材、前記添加ステーション、および前記包装ステーションは、独立した一体型の添加機に含まれ、前記添加機の共通の支持構造体によって支持される、実施態様1~23のいずれかに記載の方法。
(25) 前記送達するステップの後に、前記基質を後処理するステップをさらに含み、後処理するステップは、1)溶媒を乾燥させるステップ、2)前記APIの粘度を増加させるステップ、3)前記APIを前記基質にさらに付着させるステップ、4)前記APIを前記基質に沿って分散させるステップ、および5)前記基質内への前記APIの吸収を増加させるステップ、のうちの少なくとも1つを含む、実施態様1~24のいずれかに記載の方法。
【0107】
(26) 調製された基質に活性医薬成分を送達するためのシステムであって、
前記調製された基質を受け取るように構成された支持表面を含む送達ステーションと、
所定の概算適用量の前記活性医薬成分を前記基質に送達するように構成された添加ステーションと、
を含み、
前記支持表面および前記添加ステーションの少なくとも一方は、前記支持表面が前記調製された基質を受け取った後に、前記調製された基質を前記添加ステーションと整列させるように、前記支持表面および前記添加ステーションの他方に対して移動可能である、システム。
(27) 前記添加ステーションは、それぞれの量の前記活性医薬成分を受け取り、前記それぞれの量を前記食用製品に送達するように構成された少なくとも1つの添加ヘッドを含む、実施態様26に記載のシステム。
(28) 前記少なくとも1つの添加ヘッドは、複数の添加ヘッドを含む、実施態様27に記載のシステム。
(29) 前記添加ヘッドのそれぞれによって送達される前記活性医薬成分の前記それぞれの量は、前記複数の添加ヘッドのうちのその他の添加ヘッドによって送達される前記活性医薬成分の前記それぞれの量と実質的に等しい、実施態様28に記載のシステム。
(30) 前記添加ヘッドのそれぞれによって送達される前記活性医薬成分の前記それぞれの量は、前記複数の添加ヘッドのうちのその他の添加ヘッドによって送達される前記活性医薬成分の前記それぞれの量とは異なる、実施態様28に記載のシステム。
【0108】
(31) 前記添加ヘッドのそれぞれの前記量は、前記活性医薬成分の前記所定の適用量を累積的に実質的に規定する、実施態様28~30のいずれかに記載のシステム。
(32) 前記添加ヘッドは、前記食用製品の添加ゾーン内の異なるそれぞれの場所に、それらのそれぞれの量を送達するように配置されている、実施態様28~31のいずれかに記載のシステム。
(33) 前記添加ゾーンと整列していない、前記複数の添加ヘッドのうちの選択された添加ヘッドを停止させるように構成されている、実施態様28~32のいずれかに記載のシステム。
(34) 前記添加ゾーンと整列されている、前記複数の添加ヘッドのうちの選択された添加ヘッドを起動するように構成されている、実施態様28~33のいずれかに記載のシステム。
(35) 前記食用製品の前記添加ゾーンを識別するためのセンサをさらに含み、それぞれの異なる場所が前記添加ゾーン内に配置されている、実施態様31~34のいずれかに記載のシステム。
【0109】
(36) 前記添加ゾーンは、前記食用製品の外周によって少なくとも部分的に画定されている、実施態様35に記載のシステム。
(37) 前記添加ゾーンは、全体的に前記食用製品の前記外周によって画定されている、実施態様36に記載のシステム。
(38) 前記添加ゾーンは、前記食用製品の前記外周に対して実質的に所定の場所を有する、実施態様35または36に記載のシステム。
(39) 前記活性医薬成分は、前記添加ステーションで粉末として前記基質に送達される、実施態様26~38のいずれかに記載のシステム。
(40) 前記活性医薬成分を前記基質に付着させるように構成された後処理ステーションをさらに含む、実施態様26~39のいずれかに記載のシステム。
【0110】
(41) 前記後処理ステーションは、光および強制ガスの少なくとも一方を前記活性医薬成分に向けるように構成されている、実施態様40に記載のシステム。
(42) 前記強制ガスは、加熱される、実施態様41に記載のシステム。
(43) 前記強制ガスは、実質的に非加熱である、実施態様41に記載のシステム。
(44) 前記強制ガスは、冷却される、実施態様41に記載のシステム。
(45) 前記活性医薬成分は、前記添加ステーションで液体として前記基質に送達される、実施態様26~38のいずれかに記載のシステム。
【0111】
(46) 前記液体を保持するように構成された少なくとも1つの保持タンクをさらに含み、前記少なくとも1つの保持タンクは前記添加ステーションと流体連通している、実施態様45に記載のシステム。
(47) 前記液体は、前記活性医薬成分の抽出物である、実施態様46に記載のシステム。
(48) 液体は、概算濃度の前記活性医薬成分を含有する溶液を含む、実施態様46記載のシステム。
(49) 前記活性医薬成分は溶液の溶質を規定し、前記活性医薬成分は、蒸発するように構成された溶媒を規定する、実施態様48に記載のシステム。
(50) 前記溶媒は、アルコールを含む、実施態様49に記載のシステム。
【0112】
(51) 前記添加ヘッドのそれぞれは、前記それぞれの量の溶液の微小液滴を前記それぞれの場所に送達するように構成されている、実施態様27~50のいずれかに記載のシステム。
(52) 前記添加ヘッドは、移動方向に沿って前記支持表面の上で離間され、前記微小液滴は、前記移動方向に垂直な方向に沿った最大断面寸法を有し、前記最大断面寸法は、約100万分の5インチから約1000分の100インチの範囲内である、実施態様51に記載のシステム。
(53) 前記範囲は、約1000分の5インチから約1000分の50インチである、実施態様52に記載のシステム。
(54) 前記範囲は、約1000分の20インチから約1000分の40インチである、実施態様53に記載のシステム。
(55) 前記微小液滴の少なくとも一部は、実質的に球形である、実施態様52~54のいずれかに記載のシステム。
【0113】
(56) 前記微小液滴の少なくとも一部は、涙滴形状である、実施態様52~54のいずれかに記載のシステム。
(57) 前記微小液滴は、前記食用製品の外側表面に送達される、実施態様51~56のいずれかに記載のシステム。
(58) 前記微小液滴は、実質的に、前記食用製品の前記外側表面上に残る、実施態様57に記載のシステム。
(59) 前記微小液滴は、前記外側表面および前記支持表面によって支持された反対側の内側表面から延びる前記食用製品の厚さの少なくともある体積に染み込むように前記食用製品の前記表面に浸透する、実施態様57に記載のシステム。
(60) 前記少なくとも1つのタンクからそれぞれ前記複数の添加ヘッドに向けて前記溶液を送達するように構成された少なくとも1つの導管と、前記少なくとも1つの導管内の前記溶液に熱を送達するように構成されたヒータと、をさらに含む、実施態様48~59のいずれかに記載のシステム。
【0114】
(61) 前記保持タンクと前記添加ヘッドとの間に配置され、前記保持タンクから前記溶液を受け取るように構成された注入リザーバをさらに含み、前記注入リザーバは、正圧下で前記添加ヘッドに前記溶液を送達するように構成されている、実施態様45~60のいずれかに記載のシステム。
(62) 前記支持表面を画定するコンベヤをさらに含み、前記コンベヤは、前記支持表面を前記送達ステーションから前記添加ステーションに送達するように構成されている、実施態様46~61のいずれかに記載のシステム。
(63) 前記コンベヤは、複数の支持表面を画定し、各支持表面は、それぞれの食用製品を受け取り、前記食用製品を前記送達ステーションから前記添加ステーションに送達するように構成されている、実施態様62に記載のシステム。
(64) 前記コンベヤは、前記複数の支持表面をそれぞれ画定する複数のポケットを含む、実施態様63に記載のシステム。
(65) 前記活性医薬成分を前記基質に付着させるように構成された後処理ステーションをさらに含む、実施態様45~47のいずれかに記載のシステム。
【0115】
(66) 前記後処理ステーションは、送達された前記液体に乾燥剤を送達するように構成されている、実施態様65に記載のシステム。
(67) 前記乾燥剤は、光および強制ガスの少なくとも一方を含む、実施態様66に記載のシステム。
(68) 前記強制ガスは、加熱される、実施態様67に記載のシステム。
(69) 前記強制ガスは、冷却される、実施態様67に記載のシステム。
(70) 前記強制ガスは、実質的に非加熱である、実施態様67に記載のシステム。
【0116】
(71) 前記活性医薬成分を前記基質に付着させるように構成された後処理ステーションをさらに含む、実施態様48~64のいずれかに記載のシステム。
(72) 前記後処理ステーションは、送達された前記液体に乾燥剤を送達するように構成されている、実施態様71に記載のシステム。
(73) 前記乾燥剤は、光および強制ガスの少なくとも一方を含む、実施態様72に記載のシステム。
(74) 前記強制ガスは、加熱される、実施態様73に記載のシステム。
(75) 前記強制ガスは、実質的に非加熱である、実施態様73に記載のシステム。
【0117】
(76) 前記強制ガスは、冷却される、実施態様73に記載のシステム。
(77) 送達された前記活性医薬成分は、前記基質上に実質的に均一に分布する、実施態様26~76のいずれかに記載のシステム。
(78) 前記送達された活性医薬成分は、2つの垂直な方向に沿って前記基質に沿って実質的に均一に分布する、実施態様77に記載のシステム。
(79) 前記基質は、食用製品である、実施態様26~78のいずれかに記載のシステム。
(80) 前記基質は、非食用製品を含む、実施態様26~78のいずれかに記載のシステム。
【0118】
(81) 前記食用製品は、調理された食用食品である、実施態様26~79のいずれかに記載のシステム。
(82) 前記食用製品は、生の食用食品である、実施態様26~79のいずれかに記載のシステム。
(83) 前記活性医薬成分は、少なくとも1つのカンナビノイドを含む、実施態様26~82のいずれかに記載のシステム。
(84) 活性含有食用製品であって、
食用製品と、
添加ゾーンにおいて前記食用製品によって担持される活性医薬成分であって、前記活性医薬成分は、少なくとも1つの方向に沿って前記添加ゾーンにおいて実質的に均一に分布している、活性医薬成分と、
を含む、活性含有食用製品。
(85) 前記食用製品は、調理されている、実施態様84に記載の活性含有食用品。
【0119】
(86) 前記添加ゾーンは、前記食用製品の外周によって画定されるフットプリントの75%を超えるフットプリントを画定する、実施態様84または85に記載の活性含有食用製品。
(87) 前記活性医薬成分は、調理されていない、実施態様84~86のいずれかに記載の活性含有食用製品。
(88) 少なくともある体積の前記活性医薬成分が、実質的に、調理された食用製品の外側表面に配置されている、実施態様84~87のいずれかに記載の活性含有食用製品。
(89) 前記焼いた食べ物の前記外側表面は、支持表面に載るように設計された前記焼いた食べ物の内側表面の反対側であり、前記焼いた食べ物は、前記内側表面から前記外側表面までの厚さを規定し、前記活性医薬成分の少なくとも20%が、前記厚さの中心の75%に配置されている、実施態様84~88のいずれかに記載の活性含有食用製品。
(90) 前記活性医薬成分の少なくとも20%が、前記厚さの中心の50%に配置されている、実施態様89に記載の活性含有食用製品。
【0120】
(91) 前記活性医薬成分は、大麻または麻由来の物質を含む、実施態様84~90のいずれかに記載の活性含有食用製品。
(92) 活性含有基質であって、
基質と、
添加ゾーンにおいて前記基質によって担持される活性医薬成分であって、前記活性医薬成分は、少なくとも1つの方向に沿って前記基質の外側表面に沿って前記添加ゾーンにおいて実質的に均一に分布し、前記外側表面に沿った分布は、前記基質の厚さに沿った前記活性医薬成分の分布とは異なる、活性医薬成分と、
を含む、活性含有基質。
(93) 前記添加ゾーンは、前記食用製品の最大外周によって画定されるフットプリントの半分よりも大きいフットプリントを画定する、実施態様92に記載の食用製品。
(94) 前記活性医薬成分は、調理されていない、実施態様92または93に記載の食用製品。
(95) 前記活性医薬成分は、少なくとも1つのカンナビノイドを含む、実施態様92~94のいずれかに記載の食用製品。
【0121】
(96) 活性医薬成分を基質に送達する方法であって、
液体を保持タンクに貯蔵するステップであって、前記液体は、概算濃度の前記活性医薬成分を含有する、ステップと、
所定の体積の前記液体を含有する微小液滴を、前記保持タンクから添加ステーションにおける前記基質に送達するステップであって、送達された所定の量は、所定の適用量の前記活性医薬成分を実質的に含有する、ステップと、
を含む、方法。
(97) 前記基質を送達ステーションにおける支持表面に送達するステップと、前記添加ステーションを前記基質と整列させるように、前記支持表面および前記送達ステーションの少なくとも一方を前記支持表面および前記送達ステーションの他方に対して移動させるステップと、をさらに含む、実施態様96に記載の方法。
(98) 前記支持表面はコンベヤを含み、前記方法は、前記送達ステーションから前記添加ステーションまで前記基質を対応して移動させるように前記コンベヤを移動させるステップを含む、実施態様97に記載の方法。
(99) 前記コンベヤは、それぞれの複数の基質を受け取り、前記基質を前記添加ステーションまで移動させるように構成された複数の支持表面を画定する複数のポケットを含む、実施態様98に記載の方法。
(100) 前記送達するステップは、それぞれの量の前記体積の前記液体を、複数の添加ヘッドから前記基質に送達するステップを含む、実施態様96~99のいずれかに記載の方法。
【0122】
(101) 前記添加ヘッドそれぞれの前記それぞれの量は、前記複数の添加ヘッドのうちのその他の添加ヘッドの前記それぞれの量と実質的に等しい、実施態様100に記載の方法。
(102) 前記添加ヘッドのうちの少なくとも1つの前記それぞれの量は、前記複数の添加ヘッドのうちのその他の添加ヘッドのうちの少なくとも1つの他のものの前記それぞれの量と異なる、実施態様100に記載の方法。
(103) 前記添加ヘッドのうちの第1の少なくとも1つは、第1の少なくとも1つの活性医薬成分を前記基質に送達するように構成され、前記添加ヘッドのうちの第2の少なくとも1つは、第2の少なくとも1つの活性医薬成分を前記基質に送達するように構成されている、実施態様100~102のいずれかに記載の方法。
(104) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分を、前記基質のそれぞれの異なる場所に送達するステップをさらに含む、実施態様103に記載の方法。
(105) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分を前記基質の同じ場所に送達するステップをさらに含む、実施態様103に記載の方法。
【0123】
(106) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分は、単一の添加ヘッドから送達される、実施態様104または105に記載の方法。
(107) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分は、それぞれの第1および第2の添加ヘッドから送達される、実施態様104または105に記載の方法。
(108) 前記添加ヘッドの前記それぞれの量は、前記活性医薬成分の前記所定の適用量を累積的に実質的に規定する、実施態様100~107のいずれかに記載の方法。
(109) 前記送達するステップは、前記添加ヘッドから前記基質の添加ゾーン内の前記基質のそれぞれの場所に前記それぞれの量を送達するステップを含む、実施態様100~108のいずれかに記載の方法。
(110) 前記送達するステップは、前記液体の複数の微小液滴を前記それぞれの場所に送達するステップを含む、実施態様109に記載の方法。
【0124】
(111) 前記添加ヘッドは、垂直方向に沿って前記支持表面の上で離間され、前記微小液滴は、水平方向に沿った最大断面寸法を有し、これは、約100万分の5インチから約1000分の100インチまでの範囲内である、実施態様110に記載の方法。
(112) 前記範囲は、約1000分の5インチから約1000分の50インチである、実施態様111に記載の方法。
(113) 前記微小液滴の少なくとも一部は、実質的に球形である、実施態様112に記載の方法。
(114) 前記微小液滴の少なくとも一部は、涙滴形状である、実施態様111~113のいずれかに記載の方法。
(115) 前記送達するステップは、前記基質の外側表面に前記微小液滴を送達するステップを含む、実施態様110~114のいずれかに記載の方法。
【0125】
(116) 前記送達するステップは、前記微小液滴を前記基質の前記外側表面上に実質的に残存させる、実施態様115に記載の方法。
(117) 前記送達するステップは、前記外側表面および前記支持表面によって支持された反対側の内側表面から延びる前記基質の厚さの少なくともある体積を染み込むように、前記微小液滴を前記基質の前記表面に浸透させる、実施態様116に記載の方法。
(118) 前記送達するステップは、前記体積の前記液体の少なくとも一部を前記基質に注入するステップを含む、実施態様96~109のいずれかに記載の方法。
(119) 前記送達するステップは、前記体積の前記液体の全体を前記基質に注入するステップを含む、実施態様118に記載の方法。
(120) 前記タンクから前記複数の添加ヘッドに向けて前記体積の前記液体を送達するステップをさらに含む、実施態様100~119のいずれかに記載の方法。
【0126】
(121) 前記液体が前記タンクから前記複数の添加ヘッドに向かって移動するときに、前記体積の前記液体を加熱するステップをさらに含む、実施態様120に記載の方法。
(122) 前記体積の前記液体を、前記保持タンクと前記添加ヘッドとの間に配置された注入リザーバに送達し、前記体積の前記液体を、正圧下で前記注入リザーバから前記添加ヘッドに送達するステップをさらに含む、実施態様100~119のいずれかに記載の方法。
(123) 前記基質に送達される前記それぞれの量を規定する前記添加ヘッドの内部容積を調節するステップをさらに含む、実施態様100~122のいずれかに記載の方法。
(124) 前記添加ゾーンと整列していない、前記複数の添加ヘッドのうちの選択された添加ヘッドを停止させるステップをさらに含む、実施態様100~123のいずれかに記載の方法。
(125) 前記添加ゾーンと整列している、前記複数の添加ヘッドのうちの選択された添加ヘッドを起動するステップをさらに含む、実施態様100~123のいずれかに記載の方法。
【0127】
(126) 前記添加ゾーンを感知するステップをさらに含み、それぞれの異なる場所が前記添加ゾーン内に配置される、実施態様109~125のいずれかに記載の方法。
(127) 前記液体は抽出物であり、前記方法は、前記液体の粘度を低下させるステップをさらに含む、実施態様96~126のいずれかに記載の方法。
(128) 前記活性医薬成分を前記基質に付着させるステップをさらに含む、実施態様126または127に記載の方法。
(129) 前記添加ステーションから、前記基質の前記それぞれの場所に乾燥剤を送達するように構成された複数の乾燥ヘッドを含む後処理ステーションまで、前記基質を移動させるステップをさらに含む、実施態様128に記載の方法。
(130) 前記乾燥剤は、光および強制ガスの少なくとも一方を含む、実施態様129に記載の方法。
【0128】
(131) 前記強制ガスは、加熱される、実施態様129に記載の方法。
(132) 前記強制ガスは、実質的に非加熱である、実施態様129に記載の方法。
(133) 前記強制ガスは、冷却される、実施態様129に記載の方法。
(134) 前記液体は、前記活性医薬成分および溶媒を含有する溶液、または純粋な活性医薬成分を含む、実施態様96~126のいずれかに記載の方法。
(135) 前記溶媒を前記基質の外側表面から蒸発させるステップをさらに含む、実施態様134に記載の方法。
【0129】
(136) 前記添加ステーションから、前記基質の前記それぞれの場所に乾燥剤を送達するように構成された複数の乾燥ヘッドを含む後処理ステーションまで、前記基質を移動させるステップをさらに含む、実施態様134に記載の方法。
(137) 前記乾燥剤は、光および強制ガスの少なくとも一方を含む、実施態様136に記載の方法。
(138) 前記強制ガスは、加熱される、実施態様137に記載の方法。
(139) 前記強制ガスは、実質的に非加熱である、実施態様137に記載の方法。
(140) 前記強制ガスは、冷却される、実施態様137に記載の方法。
【0130】
(141) 前記活性医薬成分を前記基質に付着させるステップをさらに含む、実施態様135~140のいずれかに記載の方法。
(142) 前記基質は、食用製品である、実施態様96~141のいずれかに記載の方法。
(143) 前記基質は、非食用製品を含む、実施態様96~142のいずれかに記載の方法。
(144) 前記食用製品は、調理された食用食品である、実施態様96~142のいずれかに記載の方法。
(145) 前記調理された食用製品は、焼成された食用食品である、実施態様144に記載の方法。
【0131】
(146) 前記食用製品は、生の食用食品である、実施態様143に記載のシステム。
(147) 前記活性医薬成分は、少なくとも1つのカンナビノイドを含む、実施態様96~146のいずれかに記載の方法。
(148) 活性医薬成分を基質に送達する方法であって、
前記活性医薬成分を含有する所定の質量の粉末を、添加ステーションにおける前記基質に送達するステップであって、送達された前記所定の質量は、実質的に、所定の適用量の前記活性医薬成分を含有する、ステップを含む、方法。
(149) 前記基質を送達ステーションにおける支持表面に送達し、前記添加ステーションを前記基質と整列させるように前記支持表面および前記送達ステーションの少なくとも一方を前記支持表面および前記送達ステーションの他方に対して移動させるステップをさらに含む、実施態様148に記載の方法。
(150) 前記支持表面は、コンベヤ内のポケットによって画定され、前記方法は、前記送達ステーションから前記添加ステーションまで前記基質を対応して移動させるように前記コンベヤを移動させるステップを含む、実施態様149に記載の方法。
【0132】
(151) 前記コンベヤは、それぞれの複数の基質を受け取り、前記基質を前記添加ステーションまで移動させるように構成された複数の支持表面を画定する複数のポケットを含む、実施態様150に記載の方法。
(152) 前記送達するステップは、複数の添加ヘッドから前記基質にそれぞれの量の前記粉末を送達するステップを含む、実施態様148~151のいずれかに記載の方法。
(153) 前記添加ヘッドそれぞれの前記それぞれの量は、前記複数の添加ヘッドのうちのその他の添加ヘッドの前記それぞれの量と実質的に等しい、実施態様152に記載の方法。
(154) 前記添加ヘッドのうちの少なくとも1つの前記それぞれの量は、前記複数の添加ヘッドのうちのその他の添加ヘッドのうちの少なくとも1つの他のものの前記それぞれの量と異なる、実施態様152に記載の方法。
(155) 前記添加ヘッドのうちの第1の少なくとも1つは、第1の少なくとも1つの活性医薬成分を前記基質に送達するように構成され、前記添加ヘッドのうちの第2の少なくとも1つは、第2の少なくとも1つの活性医薬成分を前記基質に送達するように構成される、実施態様152~154のいずれかに記載の方法。
【0133】
(156) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分を、前記基質のそれぞれの異なる場所に送達するステップをさらに含む、実施態様155に記載の方法。
(157) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分を前記基質の同じ場所に送達するステップをさらに含む、実施態様155に記載の方法。
(158) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分は、単一の添加ヘッドから送達される、実施態様156または157に記載の方法。
(159) 前記第1および第2の少なくとも1つの活性医薬成分は、それぞれの第1および第2の添加ヘッドから送達される、実施態様156または157に記載の方法。
(160) 前記添加ヘッドの前記それぞれの量は、前記活性医薬成分の前記所定の適用量を累積的に実質的に規定する、実施態様152~159のいずれかに記載の方法。
【0134】
(161) 前記送達するステップは、前記添加ヘッドから前記基質の添加ゾーン内の前記基質のそれぞれの場所に前記それぞれの量を送達するステップを含む、実施態様152~160のいずれかに記載の方法。
(162) 前記添加ゾーンと整列していない、前記複数の添加ヘッドのうちの選択された添加ヘッドを停止させるステップをさらに含む、実施態様152~161のいずれかに記載の方法。
(163) 前記添加ゾーンと整列している、前記複数の添加ヘッドのうちの選択された添加ヘッドを起動するステップをさらに含む、実施態様152~161のいずれかに記載の方法。
(164) 前記添加ゾーンを感知するステップをさらに含み、それぞれの異なる場所が前記添加ゾーン内に配置される、実施態様161~163のいずれかに記載の方法。
(165) 前記活性医薬成分を前記基質に付着させるステップをさらに含む、実施態様148~164のいずれかに記載の方法。
【0135】
(166) 前記添加ステーションから、前記基質の前記それぞれの場所に乾燥剤を送達するように構成された複数の乾燥ヘッドを含む後処理ステーションまで、前記基質を移動させるステップをさらに含み、前記乾燥剤は、前記医薬成分を前記基質に付着させる、実施態様165に記載の方法。
(167) 前記乾燥剤は、光および強制ガスの少なくとも一方を含む、実施態様166に記載の方法。
(168) 前記強制ガスは、加熱される、実施態様167に記載の方法。
(169) 前記強制ガスは、実質的に非加熱である、実施態様167に記載の方法。
(170) 前記強制ガスは、冷却される、実施態様167に記載の方法。
【0136】
(171) 前記基質は、非食用製品である、実施態様148~170のいずれかに記載のシステム。
(172) 前記基質は、食用製品である、実施態様148~170のいずれかに記載のシステム。
(173) 前記食用製品は、調理された食用食品である、実施態様172のいずれかに記載のシステム。
(174) 前記調理された食用製品は、焼成された食用食品である、実施態様173に記載の方法。
(175) 前記食用製品は、生の食用食品である、実施態様172に記載のシステム。
【0137】
(176) 前記活性医薬成分は、少なくとも1つのカンナビノイドを含む、実施態様148~175のいずれかに記載の方法。
(177) 食用製品を大麻含有食用製品に変換する方法であって、
食用製品と、
大麻または麻由来の物質と、
アプリケータと、
を含み、
前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品に加えるように構成されている、方法。
(178) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品の表面上に噴霧し、前記大麻または麻由来の物質は、前記食用製品の前記表面中に拡散するかまたは前記表面上に残留する、実施態様177に記載の方法。
(179) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品中に発射する、実施態様177に記載の方法。
(180) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品中に吹き付ける、実施態様177に記載の方法。
【0138】
(181) 加熱されたアプリケータを使用して、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品中に吹き付ける、実施態様180に記載の方法。
(182) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品の表面上に吹き付ける、実施態様177に記載の方法。
(183) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品の表面上にスタンプする、実施態様177に記載の方法。
(184) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品の表面上に印刷する、実施態様177に記載の方法。
(185) 前記アプリケータは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品の表面上に散布する、実施態様177に記載の方法。
【0139】
(186) 前記アプリケータは、前記食用製品の表面上に1つ以上のマイクロピルを構築する、実施態様177に記載の方法。
(187) 前記アプリケータは、前記大麻または麻由来の物質の共形コーティングを前記食用製品に加える、実施態様177に記載の方法。
(188) 前記アプリケータは、前記大麻または麻由来の物質を、前記食用製品に送達される前に、適用された大麻または麻物質の風味、機械的特性、または美しさを改変するように構成された少なくとも1つの調整剤でカプセル化するか、またはこれと混合する、実施態様177に記載の方法。
(189) 前記アプリケータは、風味または美しさを改変するために、前記食用製品上の前記大麻または麻物質のサイズ、場所、または分布を調節する、実施態様177に記載の方法。
(190) 前記アプリケータは、前記大麻または麻由来の物質の拡散または適用後処理を改善するためのエネルギーを加える、実施態様177に記載の方法。
【0140】
(191) 食用製品を大麻食用品に変換する方法であって、大麻または麻由来の物質をアプリケータから食用製品に送達するステップを含む、方法。
(192) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品の外側表面上に噴霧するステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(193) 前記噴霧するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品の前記外側表面上に残留させる、実施態様192に記載の方法。
(194) 前記噴霧するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品中に拡散させる、実施態様192または193に記載の方法。
(195) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品中に発射するステップを含む、実施態様191に記載の方法。
【0141】
(196) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品中に吹き付けるステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(197) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品の外側表面上に吹き付けるステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(198) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品の外側表面上にスタンプするステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(199) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質を前記食用製品の外側表面上に印刷するステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(200) 前記送達するステップは、大麻または麻由来の物質を前記食用製品の外側表面上に散布するステップを含む、実施態様191に記載の方法。
【0142】
(201) 前記送達するステップは、前記食用製品の外側表面上に前記大麻または麻由来の物質の1つ以上のマイクロピルを構築するステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(202) 前記送達するステップは、前記大麻または麻由来の物質の共形コーティングを前記食用製品に加えるステップを含む、実施態様191に記載の方法。
(203) 前記送達するステップの前に、前記大麻または麻物質の風味、1つ以上の機械的特性、または1つ以上の美しさのうちの少なくとも1つを改変するように、前記大麻または麻由来の物質を少なくとも1つの調整剤と混合するステップをさらに含む、実施態様191に記載の方法。
(204) 前記混合するステップは、前記アプリケータ内で行われる、実施態様203に記載の方法。
(205) 風味または美しさを改変するために前記食用製品上の前記大麻または麻物質のサイズ、場所、または分布のうちの少なくとも1つを調節するステップをさらに含む、実施態様191~204のいずれかに記載の方法。
【0143】
(206) 前記調節するステップは、前記アプリケータにおいて実行される、実施態様205に記載の方法。
(207) 前記アプリケータは加熱され、前記大麻または麻由来の物質は、前記送達するステップの間に加熱される、実施態様191~206のいずれかに記載の方法。
(208) 前記大麻または麻由来の物質の前記表面への付着を改善するために、前記食用品の表面にエネルギーを加えるステップをさらに含む、実施態様191~207のいずれかに記載の方法。
(209) 前記エネルギーを加えるステップは、前記表面における温度を上昇させるステップを含む、実施態様208に記載の方法。
(210) 前記温度を上昇させるステップは、強制空気および光のうちの少なくとも一方を前記表面に向けるステップを含む、実施態様209に記載の方法。
【0144】
(211) 前記大麻または麻由来の物質は、液体溶液中の溶質である、実施態様191~210のいずれかに記載の方法。
(212) 前記溶液は、溶媒を含む、実施態様211に記載の方法。
(213) 前記溶媒は、アルコールを含む、実施態様211に記載の方法。
(214) 前記溶液の濃度または成分を調節するステップをさらに含む、実施態様211~213のいずれかに記載の方法。
(215) 前記大麻または麻由来の物質は、純粋である、実施態様191~210のいずれかに記載の方法。
【0145】
(216) ある量の果物またはナッツに活性医薬成分を適用する方法であって、用量のAPIを含有する微小液滴を、前記量の果物またはナッツの少なくとも1つに適用するステップを含む、方法。
(217) 活性医薬成分(API)をある量の果物およびナッツの少なくとも1つに送達する方法であって、
API含有物質を保持タンクに貯蔵するステップであって、前記API含有物質は、既知の濃度の前記活性医薬成分を含有する、ステップと、
前記果物またはナッツに微量の前記API含有物質を送達することにより、前記果物またはナッツそれぞれに対する前記APIの前記用量を3シグマで所定の用量の10%以内に制御するステップと、
を含む、方法。
(218) 前記API含有物質は、液体を含み、前記微量は、前記API含有物質の微小液滴を含む、実施態様217に記載の方法。
(219) 前記液体は、ある濃度の前記APIおよび溶媒を含む、実施態様218に記載の方法。
(220) 前記溶媒は、アルコールを含む、実施態様219に記載の方法。
【0146】
(221) 前記液体は、約40体積%~約90体積%の範囲である濃度の前記APIを含有する、実施態様219または220に記載の方法。
(222) 前記液体は、約50%~約70%の範囲である濃度の前記APIを含有する、実施態様221に記載の方法。
(223) 前記APIは、カンナビノイドを含む、実施態様219~222のいずれかに記載の方法。
(224) 前記送達するステップは、移動方向に沿って前記APIを前記果物またはナッツに送達するステップを含み、前記微小液滴は、前記移動方向に垂直な方向に沿って測定したときに、約100万分の5インチから約1000分の100インチの範囲内である、最大断面寸法を規定する、実施態様218~223のいずれかに記載の方法。
(225) 前記送達するステップは、移動方向に沿って前記APIを前記果物またはナッツに送達するステップを含み、前記微小液滴は、前記移動方向に垂直な方向に沿って測定したときに、約1000分の20インチから約1000分の40インチの範囲内である最大断面寸法を規定する、実施態様218~223のいずれかに記載の方法。
【0147】
(226) 前記送達するステップは、約2mm~約25mmの範囲内の前記果物またはナッツからの距離で、添加ヘッドから前記微小液滴を送達するステップを含む、実施態様218~225のいずれかに記載の方法。
(227) 前記微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲のそれぞれの体積を有する、実施態様218~226のいずれかに記載の方法。
(228) 前記体積は、約25ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、実施態様227に記載の方法。
(229) 前記体積は、約50ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、実施態様228に記載の方法。
(230) 前記微小液滴は、約50マイクログラム/マイクロリットル~約1ミリグラム/マイクロリットルの範囲内の活性医薬成分の濃度を有する、実施態様218~229のいずれかに記載の方法。
【0148】
(231) APIの前記用量は、個々の果物またはナッツ当たり約0.5マイクログラム~約10ミリグラムの範囲である、実施態様217~230のいずれかに記載の方法。
(232) 前記果物またはナッツのそれぞれに対する前記APIの前記用量は、3シグマで前記所定の用量の5%以内に制御される、実施態様231に記載の方法。
(233) 前記果物またはナッツのそれぞれに対する前記APIの前記用量は、3シグマで前記所定の用量の約1%以内に制御される、実施態様232に記載の方法。
(234) 前記量は、果物を含み、前記果物は、生である、実施態様217~233のいずれかに記載の方法。
(235) 前記量は、果物を含み、前記果物は、前記送達するステップの前に乾燥される、実施態様217~233のいずれかに記載の方法。
【0149】
(236) 前記量は、果物を含み、前記果物は、前記送達するステップの前に甘くされる、実施態様217~233のいずれかに記載の方法。
(237) 前記量は、ナッツを含み、前記ナッツは、生である、実施態様217~233のいずれかに記載の方法。
(238) 前記量は、ナッツを含み、前記ナッツは、前記堆積させるステップの前に調理される、実施態様217~233のいずれかに記載の方法。
(239) 前記ナッツは、前記堆積させるステップの前に塩で味付けされる、実施態様237または238に記載の方法。
(240) 前記ナッツは、前記堆積させるステップの前に甘くされる、実施態様237~239のいずれかに記載の方法。
【0150】
(241) 実施態様217~240のいずれかに記載の方法によって調製された、ある量の果物またはナッツ。
(242) 活性医薬成分(API)を少なくとも1つの基質に送達するように構成された独立した添加機であって、前記システムは、
前記少なくとも1つの基質を受け取るように構成された送達ステーションと、
前記送達ステーションから前記基質を受け取り、API含有物質を前記少なくとも1つの基質に送達するように構成された添加ステーションと、
前記添加ステーションから前記少なくとも1つの基質を受け取るように構成されたコンベヤであって、前記少なくとも1つの基質を包装ステーションに輸送するように構成されている、コンベヤと、
を含み、
前記送達ステーション、前記添加ステーション、前記コンベヤおよび前記包装ステーションは、前記添加機の共通の支持構造体によって支持された単一の一体型の添加機へと一体化されている、独立した添加機。
(243) 前記API含有物質は、溶媒を含み、前記添加機は、前記溶媒を蒸発させるように構成された後処理ステーションをさらに含む、実施態様242に記載の独立した添加機。
(244) 前記添加ステーションは、微量の前記APIを受け取り、前記それぞれの量を前記食用製品に送達するように構成された少なくとも1つの添加ヘッドを含む、実施態様242または243に記載の独立した添加機。
(245) 前記少なくとも1つの添加ヘッドは、添加ヘッドのアレイを含む、実施態様244に記載の独立した添加機。
【0151】
(246) 前記送達ステーションは、第1の場所でホッパーから前記少なくとも1つの基質を受け取り、前記少なくとも1つの基質を前記添加ステーションと整列している第2の場所に送達する送達部材を含み、それによって前記添加ステーションは、所定の適用量の前記APIを前記少なくとも1つの基質に送達する、実施態様245に記載の独立した添加機。
(247) 添加ステーションは、複数の添加ステーションを含み、前記送達部材は、基質のそれぞれの経路を前記添加機のそれぞれの添加ステーションにそれぞれが送達する複数の経路を画定する、実施態様246に記載の独立した添加機。
(248) 前記送達部材は、前記複数の経路を画定する複数の溝を含む、実施態様246または247に記載の独立した添加機。
(249) 前記送達部材は、前記少なくとも1つの基質を前記第1の場所から前記第2の場所へと輸送するように構成されている、実施態様247または248に記載の独立した添加機。
(250) 前記送達部材は、前記少なくとも1つの基質を前記第1の場所から前記第2の場所に移動させるように傾斜し、振動するように構成されている、実施態様249に記載の独立した添加機。
【0152】
(251) 前記送達部材は、前記基質を前記第1の場所から前記第2の場所へ移動させるように移動可能である、実施態様249に記載の独立した添加機。
(252) 前記送達部材は、前記少なくとも1つの基質を前記第2の場所から第3の場所に輸送するように構成され、それにより前記少なくとも1つの基質は前記コンベヤに送達される、実施態様247~251のいずれかに記載の独立した添加機。
(253) 前記添加機は、前記第3の場所から前記コンベヤ上に配置されたパッケージに所定の量の基質を送達するようにプログラムされている、実施態様252に記載の独立した添加機。
(254) 前記添加ステーションは、少なくとも一方向に関して前記基質に沿って実質的に均一に分布された前記APIを送達するように構成された少なくとも1つの添加ヘッドを含む、実施態様242~253のいずれかに記載の独立した添加機。
(255) 前記添加ステーションは、それぞれの微量の前記APIを前記基質に送達するようにそれぞれが構成された添加ヘッドのアレイを含む、実施態様254に記載の独立した添加機。
【0153】
(256) 前記基質は、食用製品である、実施態様242~255のいずれかに記載の独立した添加機。
(257) 前記基質は、果物およびナッツのうちの少なくとも一方を含む、実施態様256に記載の独立した添加機。
(258) 前記基質は、焼いた食べ物を含む、実施態様256に記載の独立した添加機。
(259) 前記基質は、グミを含む、実施態様256に記載の独立した添加機。
(260) 前記基質は、非食用製品である、実施態様242~255のいずれかに記載の独立した添加機。
【0154】
(261) 前記APIは、少なくとも1つのカンナビノイドを含む、実施態様242~260のいずれかに記載の独立した添加機。
(262) 前記API含有物質は、微小液滴を含む、実施態様242~261のいずれかに記載の独立した添加機。
(263) 前記API含有物質は、純粋なAPIを含む、実施態様262に記載の独立した添加機。
(264) 前記API含有物質は、ある濃度の前記APIおよび溶媒を含む、実施態様262に記載の独立した添加機。
(265) 前記APIは、非固体である、実施態様264に記載の独立した添加機。
【0155】
(266) 前記溶媒は、アルコールを含む、実施態様264または265に記載の独立した添加機。
(267) 前記液体は、約40体積%~約90体積%の範囲である濃度の前記APIを含有する、実施態様265または266に記載の独立した添加機。
(268) 前記液体は、約50%~約70%の範囲である濃度の前記APIを含有する、実施態様267に記載の独立した添加機。
(269) 前記添加ステーションは、移動方向に沿って前記基質に前記微小液滴を送達し、前記微小液滴は、前記移動方向に垂直な方向に沿って測定したときに、約100万分の5インチから約1000分の100インチの範囲内である最大断面寸法を規定する、実施態様264~268のいずれかに記載の独立した添加機。
(270) 前記最大断面寸法は、前記移動方向に垂直な方向に沿って測定したときに、約1000分の20インチから約1000分の40インチの範囲である、実施態様269に記載の独立した添加機。
【0156】
(271) 前記微小液滴は、約2mm~約25mmの範囲内にある前記基質からの距離で送達される、実施態様264~270のいずれかに記載の独立した添加機。
(272) 前記微小液滴は、約2ナノリットル~約10マイクロリットルの範囲のそれぞれの体積を有する、実施態様264~271のいずれかに記載の独立した添加機。
(273) 前記体積は、約25ナノリットル~約1マイクロリットルの範囲である、実施態様272に記載の独立した添加機。
(274) 前記体積は、約50ナノリットル~約2マイクロリットルの範囲である、実施態様273に記載の独立した添加機。
(275) 前記微小液滴が、約50マイクログラム/マイクロリットル~約1ミリグラム/マイクロリットルの範囲内の活性医薬成分の濃度を有する、実施態様264~274のいずれかに記載の独立した添加機。
【0157】
(276) 前記基質は、果物またはナッツを含み、前記果物またはナッツに送達される前記API含有物質は、約0.5マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の所定の用量のAPIを含む、実施態様264~275のいずれかに記載の独立した添加機。
(277) 前記基質は、グミを含み、前記グミに送達される前記API含有物質は、約0.5マイクログラム~約10ミリグラムの範囲の所定の用量のAPIを含む、実施態様264~275のいずれかに記載の独立した添加機。
(278) 前記範囲は、約1ミリグラム~約2ミリグラムである、実施態様265~277のいずれかに記載の独立した添加機。
(279) 前記用量は、3シグマで前記所定の用量の5%以内に制御される、実施態様276~278のいずれかに記載の独立した添加機。
(280) 前記用量は、3シグマで前記所定の用量の約1%以内に制御される、実施態様279に記載の独立した添加機。
【0158】
(281) 食品に活性医薬成分を添加する方法であって、
管轄区域の境界線の第1の側で食品を調製するステップと、
調製された前記食品を前記管轄区域の境界線を越えて前記管轄区域の境界線の第2の側に輸送するステップと、
輸送された前記食品に前記活性医薬成分を適用するステップと、
を含む、方法。
(282) 前記食品は、前記調製するステップの間、前記活性医薬成分を添加されない、実施態様281に記載の方法。
(283) 前記食品は、前記輸送するステップの間、前記活性医薬成分を添加されない、実施態様281または282に記載の方法。
(284) 前記活性医薬成分は、カンナビノイドを含む、実施態様281~283のいずれかに記載の方法。
(285) 前記適用するステップは、活性医薬品含有液体の少なくとも1つの微小液滴を前記調製された食品に送達するステップを含む、実施態様281~284のいずれかに記載の方法。
【0159】
(286) 前記調製するステップは、前記食品を調理するステップを含む、実施態様281~285のいずれかに記載の方法。