(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】デバイス識別方法および関連装置
(51)【国際特許分類】
H04L 41/08 20220101AFI20240422BHJP
【FI】
H04L41/08
(21)【出願番号】P 2022506253
(86)(22)【出願日】2020-07-22
(86)【国際出願番号】 CN2020103624
(87)【国際公開番号】W WO2021017987
(87)【国際公開日】2021-02-04
【審査請求日】2022-03-09
(31)【優先権主張番号】201910714829.0
(32)【優先日】2019-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133569
【氏名又は名称】野村 進
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼ 波
(72)【発明者】
【氏名】黄 平
(72)【発明者】
【氏名】朱 ▲凱▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ ▲書▼生
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲海▼燕
(72)【発明者】
【氏名】周 ▲賓▼
【審査官】羽岡 さやか
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2014/0161027(US,A1)
【文献】韓国登録特許第10-1360348(KR,B1)
【文献】特開2017-005462(JP,A)
【文献】特表2013-537785(JP,A)
【文献】仲倉 利浩 Toshihiro Nakakura,接続機種に最適なネットワーク接続を可能とするインフラストラクチャの構築 Building Infrastructure to Enable Connectivity Models for Optimum Network Connection.,情報処理学会研究報告 [DVD-ROM] ,日本,社団法人情報処理学会,2010年03月04日,P.1-7
【文献】鈴木 宏哉 HIROYA SUSUKI,MACアドレス履歴の収集による自宅推定に関する検討 Home Estimation using MAC Address Histories,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2015)シンポジウム論文集 情報処理学会シンポジウムシリーズ Vol.2015 No.1 [CD-ROM] IPSJ Symposium Series,日本,一般社団法人情報処理学会,2015年07月31日,第2015巻,P.874-881
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 41/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークアクセスデバイスにより実施されるデバイス識別方法であって、
アクセスデバイスの媒体アクセス制御(MAC)アドレスを取得するステップであって、前記アクセスデバイスは、前記ネットワークアクセスデバイスにアクセスすることによってネットワークアクセスを実施するデバイスである、ステップと、
ワイヤレスフィデリティWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するステップと、
前記アクセスデバイスの前記MACアドレスと前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、前記アクセスデバイスはアクセスポイントAPデバイスであると判定するステップであって、前記アドレスセグメントは複数の連続するMACアドレスを含む、ステップと
を含むデバイス識別方法。
【請求項2】
前記アクセスデバイスの前記MACアドレスと前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、前記アクセスデバイスはAPデバイスであると判定する前記ステップは、
前記アクセスデバイスの前記MACアドレスと前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスとの差の絶対値が事前設定閾値以下である場合に、前記アクセスデバイスはAPデバイスであると判定するステップ
を含む、請求項1に記載のデバイス識別方法。
【請求項3】
前記アクセスデバイスの前記MACアドレスと前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、前記アクセスデバイスはAPデバイスであると判定する前記ステップは、
前記アクセスデバイスの前記MACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値が前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じである場合に、前記アクセスデバイスはAPデバイスであると判定するステップであって、Nは1より大きい整数である、ステップ
を含む、請求項1に記載のデバイス識別方法。
【請求項4】
アクセスデバイスのMACアドレスを取得する前記ステップは、
デバイス情報取得コマンドを生成するステップと、
前記デバイス情報取得コマンドに従って動的ホスト構成プロトコルDHCP情報を取得するステップであって、前記DHCP情報は前記アクセスデバイスの前記MACアドレスを含む、ステップと
を含み、WIFIホットスポットのMACアドレスを取得する前記ステップは、
ホットスポット情報取得コマンドを生成するステップと、
前記ホットスポット情報取得コマンドに従ってターゲットエリア内のWIFIホットスポット情報を取得するステップであって、前記WIFIホットスポット情報は前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスを含む、ステップと
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス識別方法。
【請求項5】
前記アクセスデバイスはAPデバイスであると判定する前記ステップの後に、前記方法は、
APデバイスとして判定された前記アクセスデバイスに関する情報をサーバに送信するステップであって、前記アクセスデバイスに関する前記情報は、前記MACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス識別方法。
【請求項6】
前記方法は、
サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信するステップと、
前記デバイス識別要求に基づいて、APデバイスとして識別された前記アクセスデバイスに関する情報を前記サーバに送信するステップであって、前記アクセスデバイスに関する前記情報は、前記MACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む、ステップ
をさらに含む、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス識別方法。
【請求項7】
前記方法は、
前記アクセスデバイスの前記MACアドレスと前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、前記アクセスデバイスと前記WIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定するステップ
をさらに含む、請求項4に記載のデバイス識別方法。
【請求項8】
少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス識別方法を実施する命令を記憶した1つ以上のメモリとを備える、ネットワークデバイス。
【請求項9】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶しており、前記コンピュータプログラムは、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス識別方法を実行するために1つ以上のプロセッサによって読み出されて実行される、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項10】
プログラムであって、前記プログラムが通信デバイスによって実行されるとき、前記通信デバイスは、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、プログラム。
【請求項11】
サーバにより実施されるデバイス識別方法であって、
前記サーバが、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信するステップであって、前記アドレス取得要求は、アクセスデバイスの
媒体アクセス制御(MAC
)アドレスおよび
ワイヤレスフィデリティ(WIFI
)ホットスポット
のMACアドレスを取得するように前記ネットワークアクセスデバイスに示すために使用される、ステップと、
前記ネットワークアクセスデバイスが、前記アドレス取得要求に基づいて、前記アクセスデバイスの
前記MACアドレスを取得し、
前記WIFIホットスポットの
前記MACアドレスを取得するステップであって、前記アクセスデバイスは、前記ネットワークアクセスデバイスにアクセスすることによってネットワークアクセスを実施するデバイスである、ステップと、
前記サーバが、前記ネットワークアクセスデバイスによって送信された前記アクセスデバイスの前記MACアドレスを取得するステップと、
前記サーバが、前記ネットワークアクセスデバイスによって送信された前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスを取得するステップと、
前記サーバが、前記アクセスデバイスの前記MACアドレスと前記WIFIホットスポットの前記MACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、前記アクセスデバイスはアクセスポイントAPデバイスであると判定するステップであって、前記アドレスセグメントは複数の連続するMACアドレスを含む、ステップと
を含むデバイス識別方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0002】
本出願は、インターネット技術の分野に関し、特に、デバイス識別方法および関連装置に関する。
【背景技術】
【0003】
インターネット技術が発展するにつれて、より多くの家庭がホームネットワークを使用するようになっている。ホームユーザは通常、ホームネットワークを構築するために、事業者によって提供されるブロードバンドインターネットアクセスサービスを購入する。一般に、事業者は、ユーザがネットワークにアクセスするためのネットワークアクセスデバイス(ホームゲートウェイなど)のみを提供する。一部のシナリオでは、より多くのデバイスがネットワークにアクセスすることを可能にするために、ユーザは通常、ホームネットワーキングを実施するためのアクセスポイント(access point、AP)デバイス(例えば、ルータ)を購入することを選択する。
【0004】
ユーザがホームネットワーキングのためにAPデバイスを自己購入するシナリオでは、ユーザが、ホームネットワーク障害に起因して事業者に障害を報告したとき、ネットワーク保守員は、ネットワーク障害がユーザの自己購入されたAPデバイスによって引き起こされているかどうかを判断するために、ユーザの自宅に自己購入されたAPデバイスがあるかどうかを直感的に知る必要がある。
【0005】
現在、ユーザの自宅に自己購入されたAPデバイスがあるかどうかを判定することは通常、ユーザの自宅のネットワークにアクセスするデバイスに関する特定の情報(ベンダおよびモデルなど)を識別し、次に、ベンダおよびモデルなどのデバイスに関する情報に基づいて、デバイスがAPデバイスであるかどうかをさらに判定することを意味する。この解決策では、最初に識別ライブラリが確立される必要がある。識別ライブラリは、市場の様々なAPデバイスに対応するベンダおよびモデルなどの情報を含む。しかしながら、APデバイスの場合、APデバイスを生産し得る多くのベンダがあり、各ベンダは、異なる期間に異なるモデルの大量の新しいAPデバイスをさらに発売する。結果として、識別ライブラリの保守コストが比較的高くなる。したがって、ネットワークにアクセスするデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するために、低コストの識別解決策が必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の実施形態は、ネットワークにアクセスするデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するコストを削減するために、デバイス識別方法および関連装置を提供する。
【0007】
本出願の実施形態の第1の態様は、以下を含むデバイス識別方法を提供する。
【0008】
ネットワークにアクセスするデバイス(すなわち、アクセスデバイス)のタイプが識別される必要があるとき、ネットワークアクセスデバイス(例えば、ゲートウェイデバイス)は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびネットワークアクセスデバイス周辺のWIFIホットスポットのMACアドレスを取得し得る。次に、ネットワークアクセスデバイスは、判定のためにアクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとを比較する。アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとは同じデバイスであるとみなされ得る、言い換えれば、アクセスデバイスは無線アクセスサービスを提供し得るAPデバイスであるとみなされ得る。
【0009】
あるいは、アクセスデバイスのタイプが識別される必要があるとき、サーバは、ネットワークアクセスデバイス(例えば、サーバに接続されたゲートウェイデバイス)を使用して、アクセスデバイスのMACアドレスおよびネットワークアクセスデバイス周辺のWIFIホットスポットのMACアドレスを取得してもよい。次に、サーバは、判定のためにアクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとを比較する。アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとは同じデバイスであるとみなされ得る、言い換えれば、アクセスデバイスは無線アクセスサービスを提供し得るAPデバイスであるとみなされ得る。
【0010】
本出願のこの実施形態では、アクセスデバイスのMACアドレスおよびユーザの自宅のWIFIホットスポットのMACアドレスが取得され、次に、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定するために、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが連続するアドレスの同じセグメントに属するかどうかが判定され得る。識別プロセスでは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMAアドレスCのみが取得されればよく、識別ライブラリが維持される必要はない。したがって、識別コストが削減され得る。
【0011】
第1の態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第1の実施態様では、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する具体的な方法は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの差の絶対値が事前設定閾値以下であるかどうかを判定し、差の絶対値が事前設定閾値以下である場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定することであり得る。
【0012】
この実施態様は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する具体的な実施態様を提案する。実際の適用時、2つのMACアドレスが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定するために、2つのMACアドレスの差の絶対値が事前設定閾値以下であるかどうかが判定され得る。これは、解決策の実現可能性を改善する。
【0013】
第1の態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第2の実施態様では、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する具体的な方法は、アクセスデバイスのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値がWIFIホットスポットのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じであるかどうかを判定し、アクセスデバイスのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値がWIFIホットスポットのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じである場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定することであり得る。
【0014】
この実施態様は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する具体的な実施態様を提案する。実際の適用時、2つのMACアドレスが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定するために、2つのMACアドレスに対応する最初のデジタル値からN番目のデジタル値が同じであるかどうかが判定され得る。これは、解決策の実現可能性を改善する。
【0015】
第1の態様、第1の態様の第1の実施態様、または第1の態様の第2の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第3の実施態様では、アクセスデバイスのタイプを識別する必要があるデバイスがサーバである場合、サーバは、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信し得る。アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにネットワークアクセスデバイスに示すために使用される。アドレス取得要求は、具体的には、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得することを要求するために使用される1つの要求情報であり得る。あるいは、アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスをそれぞれ取得することを要求するために使用される2つの要求情報であってもよい。次に、ネットワークアクセスデバイスが、サーバによって送信されたアドレス取得要求に基づいて、対応するMACアドレスを取得した後、サーバは、ネットワークアクセスデバイスによって返されたアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを受信し得る。
【0016】
この実施態様では、サーバは、ネットワークアクセスデバイスによって返されるアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するために、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信することが明らかにされている。これは、解決策の実施の柔軟性を改善する。
【0017】
第1の態様、第1の態様の第1の実施態様、または第1の態様の第2の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第4の実施態様では、アクセスデバイスのタイプを識別する必要があるデバイスがネットワークアクセスデバイスである場合、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたソフトウェア(例えば、Agentサービス)は、デバイス情報取得コマンドを生成し得、次に、ネットワークアクセスデバイスは、デバイス情報取得コマンドに従ってDHCP情報(すなわち、ネットワークアクセスデバイスに接続されたアクセスデバイスに対応する情報)を取得する。DHCP情報は、アクセスデバイスの名称およびアクセスデバイスのMACアドレスなどの情報を含む。したがって、ネットワークアクセスデバイスは、DHCP情報を取得することによってアクセスデバイスのMACアドレスを取得し得る。加えて、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたソフトウェアは、ホットスポット情報取得コマンドをさらに生成し得、次に、ネットワークアクセスデバイスは、ホットスポット情報取得コマンドに従って、WIFIチップが周囲のWIFIホットスポットに関する情報を収集することを可能にする。WIFIホットスポット情報は、WIFIホットスポットの名称およびWIFIホットスポットのMACアドレスなどの情報を含む。したがって、ネットワークアクセスデバイスは、WIFIホットスポット情報を取得することによってWIFIホットスポットのMACアドレスを取得し得る。
【0018】
この実施態様は、ネットワークアクセスデバイスがアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得する実施態様を明確にしている。これは、解決策の実施の柔軟性を改善する。
【0019】
第1の態様の第4の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第5の実施態様では、ネットワークアクセスデバイスが、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に報告し得、これにより、サーバ側は、アクセスデバイスに関する情報を時間内に取得し得る。アクセスデバイスに関する情報は、アクセスデバイスの名称またはアクセスデバイスのMACアドレスのうちの1つ以上を含む。
【0020】
この実施態様では、ネットワークアクセスデバイスが、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に報告し、これにより、サーバは、アクセスデバイスに関する情報を時間内に取得し得ることが明らかにされている。
【0021】
第1の態様の第4の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第6の実施態様では、ネットワークアクセスデバイスが、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに関する情報を一時的にローカルに記憶し得る。サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信する。アクセスデバイスに関する情報は、アクセスデバイスの名称またはアクセスデバイスのMACアドレスのうちの1つ以上を含む。
【0022】
この実施態様では、サーバに情報を頻繁に送信することを回避し、シグナリング消費を低減するために、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後にのみ、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに関する情報をサーバに送信することが明らかにされている。
【0023】
第1の態様の第4の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第1の態様の第7の実施態様では、ネットワークアクセスデバイスが、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属すると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定し得、アクセスデバイスに関する情報とWIFIホットスポット情報とを関連付け得る。その後、サーバが、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるかどうかに関する情報を取得する必要があるとき、対応する情報が迅速に提供され得る。
【0024】
この実施態様では、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属すると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定し得ることが提案されている。したがって、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるかどうかを判定するために必要とされる一部のシナリオでは、解決策の柔軟性が改善するために、対応する情報が迅速に提供される。
【0025】
本出願の実施形態の第2の態様は、アクセスデバイスの媒体アクセス制御MACアドレスを取得するように構成された取得モジュールであって、ワイヤレスフィデリティWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにさらに構成された取得モジュールと、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、アクセスデバイスはアクセスポイントAPデバイスであると判定し、アドレスセグメントは複数の連続するMACアドレスを含む、ように構成された判定モジュールとを含むデバイス識別装置を提供する。
【0026】
本出願のこの実施形態では、アクセスデバイスのMACアドレスおよびユーザの自宅のWIFIホットスポットのMACアドレスが取得され、次に、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定するために、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが連続するアドレスの同じセグメントに属するかどうかが判定され得る。識別プロセスでは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスのみが取得されればよく、識別ライブラリが維持される必要はない。したがって、識別コストが削減され得る。
【0027】
第2の態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第1の実施態様では、判定モジュールは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの差の絶対値が事前設定閾値以下である場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定するようにさらに構成される。
【0028】
この実施態様は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する具体的な実施態様を提案する。実際の適用時、2つのMACアドレスが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定するために、2つのMACアドレスの差の絶対値が事前設定閾値以下であるかどうかが判定され得る。これは、解決策の実現可能性を改善する。
【0029】
第2の態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第2の実施態様では、判定モジュールは、アクセスデバイスのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値が、WIFIホットスポットのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じである場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定し、Nは1より大きい整数である、ようにさらに構成される。
【0030】
この実施態様は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する具体的な実施態様を提案する。実際の適用時、2つのMACアドレスが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定するために、2つのMACアドレスに対応する最初のデジタル値からN番目のデジタル値が同じであるかどうかが判定され得る。これは、解決策の実現可能性を改善する。
【0031】
第2の態様、第2の態様の第1の実施態様、または第2の態様の第2の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第3の実施態様では、本装置は送信モジュールをさらに含み、送信モジュールは、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信するように構成される。アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにネットワークアクセスデバイスに示すために使用される。取得モジュールは、ネットワークアクセスデバイスによって送信されるアクセスデバイスのMACアドレスを取得するようにさらに構成される。取得モジュールは、ネットワークアクセスデバイスによって送信されるWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにさらに構成される。
【0032】
この実施態様では、サーバは、ネットワークアクセスデバイスによって返されるアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するために、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信することが明らかにされている。これは、解決策の実施の柔軟性を改善する。
【0033】
第2の態様、第2の態様の第1の実施態様、または第2の態様の第2の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第4の実施態様では、本装置は生成モジュールをさらに含み、生成モジュールは、デバイス情報取得コマンドを生成するように構成される。取得モジュールは、デバイス情報取得コマンドに従ってDHCP情報を取得し、DHCP情報はアクセスデバイスのMACアドレスを含む、ようにさらに構成される。生成モジュールは、ホットスポット情報取得コマンドを生成するようにさらに構成される。取得モジュールは、ホットスポット情報取得コマンドに従ってターゲットエリア内のWIFIホットスポット情報を取得し、WIFIホットスポット情報はWIFIホットスポットのMACアドレスを含む、ようにさらに構成される。
【0034】
この実施態様は、ネットワークアクセスデバイスがアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得する実施態様を明確にしている。これは、解決策の実施の柔軟性を改善する。
【0035】
第2の態様の第4の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第5の実施態様では、送信モジュールは、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信するようにさらに構成される。アクセスデバイスに関する情報は、MACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む。
【0036】
この実施態様では、ネットワークアクセスデバイスが、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に報告し、これにより、サーバは、アクセスデバイスに関する情報を時間内に取得し得ることが明らかにされている。
【0037】
第2の態様の第4の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第6の実施態様では、本装置は受信モジュールをさらに含み、受信モジュールは、サーバによって送信されるデバイス識別要求を受信するように構成される。送信モジュールは、デバイス識別要求に基づいて、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信するようにさらに構成される。アクセスデバイスに関する情報は、MACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む。
【0038】
この実施態様では、サーバに情報を頻繁に送信することを回避し、シグナリング消費を低減するために、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後にのみ、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに関する情報をサーバに送信することが明らかにされている。
【0039】
第2の態様の第4の実施態様に関連して、本出願の実施形態の第2の態様の第7の実施態様では、判定モジュールは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定するようにさらに構成される。
【0040】
この実施態様では、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属すると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定し得ることが提案されている。したがって、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるかどうかを判定するために必要とされる一部のシナリオでは、解決策の柔軟性が改善するために、対応する情報が迅速に提供される。
【0041】
本出願の実施形態の第3の態様は、少なくとも1つのプロセッサを含むネットワークデバイスを提供する。少なくとも1つのプロセッサは、第1の態様の方法を実施するために、メモリに結合され、メモリ内の命令を読み出して実行するように構成される。
【0042】
本出願の実施形態の第4の態様は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ記憶媒体はコンピュータプログラムを記憶し、コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、プログラム命令がプロセッサによって実行されるとき、プロセッサは第1の態様の方法を実行することが可能である。
【0043】
本出願の実施形態の第5の態様は、コンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で動作するとき、コンピュータは第1の態様の方法を実行することが可能である。
【0044】
前述の技術的解決策から、本出願の実施形態が以下の利点を有することが知られ得る。
【0045】
本出願の実施形態では、アクセスデバイスに対応するMACアドレスおよびユーザの自宅のWIFIホットスポットのMACアドレスが取得され、次に、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるかどうかを判定し、次に、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するために、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが連続するアドレスの同じセグメントに属するかどうかが判定される。識別プロセスでは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスのみが取得されればよく、識別ライブラリが維持される必要はない。したがって、識別コストが削減され得る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【
図1】本出願の一実施形態によるシステムアーキテクチャの一例である。
【
図2】本出願の一実施形態によるデバイス識別方法の例示的なフローチャートである。
【
図3】本出願の一実施形態によるデバイス識別方法の別の例示的なフローチャートである。
【
図4】本出願の一実施形態によるデバイス識別方法の例示的なフローチャートである。
【
図5】一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。
【
図6】一実施形態によるデバイス識別装置の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
本出願の実施形態は、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するコストを削減するために、デバイス識別方法および関連装置を提供する。
【0048】
本出願の明細書、特許請求の範囲、および添付の図面において、「第1」、「第2」、「第3」、および「第4」など(存在する場合)の用語は、同様の対象を区別することを意図されているが、必ずしも特定の順番または順序を示さない。そのようにして呼ばれたデータは、適切な状況では交換可能であるため、本明細書で説明されている本出願の実施形態は、本明細書で図示または説明された順番以外の順番で実施され得ることを理解されたい。加えて、「含む」、「有する」、および任意の他の変種の用語は、非排他的包含を扱っていることを意味し、例えば、ステップまたはユニットのリストを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスは、それらの明示的に列挙されたステップまたはユニットに必ずしも限定されず、明示的に列挙されていない、またはこのようなプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有である他のステップまたはユニットを含み得る。
【0049】
理解を容易にするために、以下では、本出願の実施形態で使用されるいくつかの用語について説明する。
【0050】
ネットワークアクセスデバイス:この実施形態におけるネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスサービスを提供し得るデバイスである。例えば、ネットワークアクセスデバイスは、ゲートウェイ、ルータ、スイッチ、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line、DSL)、または受動光ネットワーク(passive optical network、PON)などであってもよい。
【0051】
アクセスデバイス:この実施形態におけるアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスにアクセスすることによってネットワークアクセスを実施するデバイスである。例えば、アクセスデバイスは、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、携帯電話、スマートスピーカ、またはルータなどの、ネットワークアクセス機能を有するデバイスであってもよい。
【0052】
アクセスポイント(access point、AP)デバイス:この実施形態におけるAPデバイスは、無線アクセスサービスを提供し得るデバイスである。APデバイスは、ネットワークアクセスデバイスを使用してネットワークにアクセスし得、ネットワークを共有するために無線ホットスポットを提供し得、これにより、別のデバイスは、APデバイスによって共有されるネットワークにアクセスすることによってネットワークアクセスを実施し得る。一般に、APデバイスは本質的にアクセスデバイスでもある。例えば、APデバイスは、スマートフォン、ノートブックコンピュータ、またはルータなどの、無線ホットスポットを提供し得る端末デバイスであってもよい。
【0053】
媒体アクセス制御(media access control、MAC)アドレス:MACアドレスは、イーサネットIDまたは物理アドレスとも呼ばれ、ネットワークデバイスの位置を決定するために使用されるアドレスである。MACアドレスは48ビット(すなわち、6バイト)を有し、通常は12桁の16進数で表される。16進数の2桁ごとに、コロンで区切られる。例えば、08:00:20:0A:8C:6Dは、MACアドレスである。最初の6桁の16進数08:00:20は、ネットワークハードウェア製造業者の番号を示し、電気電子技術者協会(institute of electrical and electronics engineers、IEEE)によって割り当てられる。最後の6桁の16進数0A:8C:6Dは、製造業者によって製造されたネットワーク製品(ネットワークアダプタなど)のシリアル番号を示す。一般に、MACアドレスは変更されない限り世界で一意である。
【0054】
ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、WIFI):WIFIは、無線ローカルエリアネットワーク技術であり、電子端末を無線方式で接続するために使用される。一般に、APデバイスによって提供される無線ホットスポットは、WIFIホットスポットと呼ばれ得る。
【0055】
アプリケーションプログラミングインターフェース(Application Programming Interface、API):APIは、ソフトウェアシステムの異なるコンポーネントを接続するためのいくつかの所定の関数または規約であり、定義、プログラム、およびプロトコルのセットである。この実施形態では、APIの目的は、AgentサービスがAPIを介してネットワークアクセスデバイスに関する情報を取得することを可能にすることである。
【0056】
エージェント(agent)サービス:この実施形態におけるAgentサービスは、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたソフトウェアサービスであり、通信プロトコル(例えば、テクニカルレポート069(TR-069)プロトコル)によってネットワークアクセスデバイスにインストールされ得る。Agentサービスは、必要なMACアドレスを取得するために、ネットワークアクセスデバイスにコマンドを送信するために使用される。
【0057】
動的ホスト構成プロトコル(dynamic host configuration protocol、DHCP):この実施形態におけるDHCPは、ローカルエリアネットワークのネットワークプロトコルであり、IPアドレスの集中管理および割り当てに主に使用され、これにより、ネットワーク環境内のデバイスは、IPアドレスなどの情報を動的に取得する。DHCP情報は、IPアドレスが割り当てられたアクセスデバイスに対応する情報である。
【0058】
メッセージ・キューイング・テレメトリ・トランスポート(message queuing telemetry transport、MQTT):MQTTは、出版購読型パラダイムに基づくメッセージプロトコルである。この実施形態では、MQTTは、サーバとネットワークアクセスデバイスとの間の通信に主に使用される。
【0059】
以下では、本出願の実施形態が適用可能な適用シナリオおよびシステムアーキテクチャについて説明する。
【0060】
ユーザがホームネットワーキングのためにAPデバイスを自己購入するシナリオでは、ユーザが、ホームネットワーク障害に起因して事業者に障害を報告したとき、ネットワーク保守員は、ネットワーク障害がユーザの自己購入されたAPデバイスによって引き起こされているかどうかを判断するために、ユーザの自宅に自己購入されたAPデバイスがあるかどうかを直感的に知る必要がある。したがって、本出願の実施形態で提供される方法は、ユーザの自宅にAPデバイスがあるかどうかを識別するシナリオで使用され得る。
【0061】
図1は、本出願の一実施形態によるシステムアーキテクチャの一例である。ネットワークを介して、サーバは、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたAgentサービスと通信接続され、サーバとAgentサービスとは互いに情報を送受信し得る。ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスのネットワークインターフェースを介して複数のアクセスデバイスにアクセスする。言い換えれば、複数のアクセスデバイスは、ネットワークアクセスを実施するためにネットワークアクセスデバイスにアクセスする。アクセスデバイス1はAPデバイスでもあり、無線ホットスポットが別のデバイスに無線アクセスサービスを提供することを可能にし得る。1つ以上のアクセスデバイスがAPデバイスに搭載されてもよく、APデバイスに搭載されたアクセスデバイスは、APデバイスを使用してネットワークアクセスを実施し得る。加えて、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスに対応する無線ホットスポットに関する情報を取得するために、無線ホットスポットを検索し得る。
【0062】
本出願のこの実施形態におけるネットワークアクセスデバイスは、具体的には、ゲートウェイ、ルータ、スイッチ、DSL、またはPONなどの、ネットワークアクセスサービスを提供し得るデバイスであってもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。この実施形態およびその後の実施形態では、説明のための例としてネットワークアクセスデバイスのみが使用される。
【0063】
加えて、アクセスデバイスは、パーソナルコンピュータ、ノートブックコンピュータ、携帯電話、スマートスピーカ、またはルータなどの、ネットワークアクセス機能を有するデバイスであってもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。この実施形態およびその後の実施形態では、説明のための例としてアクセスデバイスのみが使用される。
【0064】
本出願の実施形態では、デバイスを識別するプロセスは、ネットワークアクセスデバイス側で実行されてもよいし、またはサーバ側で実行されてもよいことに留意されたい。理解を容易にするために、以下では、ネットワークアクセスデバイスおよびサーバの2つの観点から、本出願の実施形態で提供されるデバイス識別方法について個別に詳細に説明する。
【0065】
最初に、以下では、ネットワークアクセスデバイスの観点から、本出願の実施形態で提供されるデバイス識別方法について説明する。
図2は、本出願の一実施形態によるデバイス識別方法の例示的なフローチャートである。
【0066】
本出願のこの実施形態で提供されるデバイス識別方法は、以下のステップを含む。
【0067】
201:ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスのMACアドレスを取得する。
【0068】
この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスに接続されたアクセスデバイスのうちにAPデバイスがあるかどうかが判定される必要があるとき、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスのMACアドレスを取得し得る。ネットワークでは、一意のIPアドレスがネットワークにアクセスする各デバイスに割り当てられる必要があることが理解されよう。したがって、ネットワークにアクセスする各デバイスに一意のIPアドレスを割り当てるために、アクセスデバイスは通常、DHCPプロトコルを使用してネットワークアクセスデバイスに接続される。アクセスデバイスにIPアドレスを割り当てるとき、一意のIPアドレスが各アクセスデバイスに割り当てられ得るようにするために、DHCPは通常、アクセスデバイスに関する関連情報、例えば、アクセスデバイスのMACアドレスおよびアクセスデバイスの名称などの情報を取得する必要があり、次に、一意のIPアドレスをアクセスデバイスに割り当て、アクセスデバイスに関する関連情報と、アクセスデバイスに割り当てられたIPアドレスとを関連付ける。アクセスデバイスに関する関連情報およびアクセスデバイスに割り当てられたIPアドレスは通常、DHCP情報としてネットワークアクセスデバイスに記録される。したがって、ネットワークアクセスデバイスがアクセスデバイスのMACアドレスを取得する必要があるとき、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに対応するDHCP情報を取得することによってアクセスデバイスのMACアドレスを取得し得る。具体的には、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスのMACアドレスを取得するために、カスケード接続デバイスリスト内の対応するDHCP情報を収集し得る。
【0069】
実際の適用時、ネットワークアクセスデバイスは、組み込みAgentサービスを有し、Agentサービスは、アクセスデバイスのMACアドレスを取得するためにネットワークアクセスデバイスにコマンドを送信し得る。具体的には、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたAgentサービスは、最初にGET_SUB_DEVICE_LISTコマンド(すなわち、デバイス情報取得コマンド)を生成する。次に、Agentサービスは、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドをネットワークアクセスデバイスに送信する。ネットワークアクセスデバイスは、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドに従って、カスケード接続デバイスリスト内の対応するDHCP情報を収集する。カスケード接続デバイスリストは、ローカルエリアネットワークインターフェース(LANインターフェース)を介してネットワークアクセスデバイスに接続されたデバイスと、ネットワークアクセスデバイスによって有効にされたWIFIホットスポットを使用してネットワークアクセスデバイスに接続されたデバイスとを含む。言い換えれば、カスケード接続デバイスリストは、有線方式で接続されたデバイスと、無線方式で接続されたデバイスとを含む。
【0070】
GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドは、通常、JSON形式のコマンドであり得、カスケード接続デバイスに関する情報を取得するように要求するために主に使用される。具体的には、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドは以下の通りであり得る。
{
“name”:“GET_SUB_DEVICE_LIST”//名称:カスケード接続デバイスリストを取得する
“params”:{//パラメータ:
“param1”:“paramValue”//パラメータ1:パラメータ値
}
}
【0071】
明らかに、前述の例から、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドが、カスケード接続デバイスに対応するDHCP情報を取得するようにネットワークアクセスデバイスに示すために、ネットワークアクセスデバイスからパラメータ値を取得するように要求するために使用されることが知られ得る。
【0072】
具体的には、カスケード接続デバイスに対応するDHCP情報を取得した後、ネットワークアクセスデバイスは、Agentサービスに応答情報を返し得る。応答情報は、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドに対応し、具体的には以下のように示され得る。
{
“result”:“successed”//結果:成功
“detail”:{//詳細情報
“detail1”:“detailValue”//詳細情報1:詳細値
}
}
【0073】
Agentサービスが、ネットワークアクセスデバイスによって返されたDHCP情報を取得した後、Agentサービスは、DHCP情報から、カスケード接続デバイスリスト内の各アクセスデバイスに対応するMACアドレスを取得し得る。
【0074】
Agentサービスが能動的にネットワークアクセスデバイスにコマンドを送信し、対応するMACアドレスを取得することを可能にするために、呼び出され得るAPIおよびダイナミックリンクライブラリ(dynamic link library、DLL)ファイルがAgentサービスに事前に提供され得ることに留意されたい。DLLファイルは、AgentサービスがAgentサービスの実行可能コードに属さない関数を呼び出し得るように、Agentサービスにコード、データ、または関数を提供し得る。具体的には、この実施形態では、Agentサービスは、ネットワークアクセスデバイスにコマンドを送信し、対応するMACアドレスを取得するために、DLLファイル内の命令に従って、事前に提供されたAPIを呼び出し得る。
【0075】
この実施形態では、APIおよびDLLファイルは、ネットワークアクセスデバイスに接続されたサーバによってAgentサービスに提供されてもよいし、またはネットワークアクセスデバイスへの事前インストールを通じて運用保守員によってAgentサービスに提供されてもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。一般に、Agentサービスがカスケード接続デバイスリストに関する情報を取得する必要があり、対応するAPIおよびDLLファイルがネットワークアクセスデバイスにインストールされていない場合、サーバは、Agentサービスがカスケード接続デバイスリストに関する情報を確実に取得し得るようにするために、APIおよびDLLファイルをAgentサービスに提供し得る。
【0076】
202:ネットワークアクセスデバイスは、WIFIホットスポットのMACアドレスを取得する。
【0077】
この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたAgentサービスはまた、WIFIホットスポットのMACアドレスを取得するためにネットワークアクセスデバイスにコマンドを送信し得る。WIFIホットスポットは、ネットワークアクセスデバイス周辺のWIFIホットスポット(すなわち、ターゲットエリア)である。Agentサービスは、最初にGET_NEIGH_BOURコマンド(すなわち、ホットスポット情報取得コマンド)を生成し得る。次に、Agentサービスは、GET_NEIGH_BOURコマンドをネットワークアクセスデバイスに送信し、これにより、ネットワークアクセスデバイスは、周囲のWIFIホットスポットに関する情報を収集するために、GET_NEIGH_BOURコマンドに従ってWIFIチップを有効にし得る。最後に、ネットワークアクセスデバイスは、収集されたWIFIホットスポット情報をAgentサービスに返す。WIFIホットスポット情報は通常、WIFIホットスポットのMACアドレスおよびWIFIホットスポットの名称などの情報を含む。Agentサービスは、WIFIホットスポット情報に基づいて、ネットワークアクセスデバイス周辺のWIFIホットスポットのMACアドレスを取得し得る。
【0078】
ユーザのホームネットワークで使用されるAPデバイスは通常、比較的低電力のデバイスであるため、APデバイスによって送信されるWIFI信号の有効送信距離は通常、約数十メートル(10メートルから30メートル)であることが理解されよう。一般に、ユーザのホームネットワークにある自己購入されたAPデバイスは、ユーザの自宅の隅々まで有効にカバーし得る。加えて、ユーザがホームネットワークを構築するプロセスでは、事業者によって提供されるネットワークアクセスデバイスは通常、ユーザの自宅に配置される。したがって、この実施形態では、ユーザの自宅に配置されたネットワークアクセスデバイスが、ユーザの自宅でカバーされるWIFIホットスポットに関する情報を有効に収集し得る。
【0079】
具体的には、GET_NEIGH_BOURコマンドは通常、JSON形式のコマンドであり得、ネットワークアクセスデバイス周辺のWIFIホットスポットに関する情報を取得するようにネットワークアクセスデバイスに要求するために主に使用される。GET_NEIGH_BOURコマンドの具体的な情報構造は、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドと同様である。詳細については、前述の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0080】
この実施形態では、ステップ201およびステップ202を実行する必須の順序はないことに留意されたい。ステップ201が最初に実行されてもよいし、またはステップ202が最初に実行されてもよいし、またはステップ201とステップ202とは同時に実行されてもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。
【0081】
203:アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定する。
【0082】
この実施形態では、AgentサービスがアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得した後、Agentサービスは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定するために、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとを比較し得る。
【0083】
アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定することは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが隣接アドレスであるかどうかを判定するか、または両方のMACアドレスが連続するアドレスのセグメント内にあるかどうかを判定し、2つのアドレスが隣接アドレスであるか、または両方が連続するアドレスのセグメント内にある場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定することである。
【0084】
前述の説明から、MACアドレスの最初の6桁の16進数はネットワークハードウェア製造業者の番号を表し、この番号はIEEEによって割り当てられた固定番号であり、MACアドレスの最後の6桁の16進数は、製造業者によって製造されたネットワーク製品のシリアル番号を表し、このシリアル番号は、ネットワーク製品の一意の「アイデンティティ」とみなされ得ることが知られ得ることが理解されよう。言い換えれば、MACアドレスの最後の6桁の16進数は、製造者によって定義される。一般に、ネットワーク製品の管理を助けるために、ネットワーク製品のMACアドレスは、特定の規則で製造業者によって番号付けされる。
【0085】
APデバイスの場合、製造業者は、WIFIホットスポットのMACアドレス、アップリンクMACアドレス、およびLANインターフェースのMACアドレスなどの異なるMACアドレスに関して、連続するアドレスのセグメントをAPデバイスに割り当てる。MACアドレスは連続する。具体的には、APデバイスがルータである例が使用される。ルータは、1つのWANインターフェース(ネットワークアクセスデバイスに接続されるように構成されたワイドエリアネットワークインターフェース)、4つのLANインターフェース(パーソナルコンピュータまたはノートブックコンピュータなどの別のネットワークデバイスに接続されるように構成されたローカルエリアネットワークインターフェース)、およびWIFIホットスポット(例えば、2.4GHzまたは5GHzの周波数帯域で動作するWIFIホットスポット)の1つの周波数帯域を有すると仮定される。この場合、ルータは少なくとも6つの連続するMACアドレスを有する。ルータのWANインターフェースは1つのアップリンクMACアドレスに対応し、アップリンクMACアドレスは、カスケード接続デバイスリストのDHCP情報を取得することによってネットワークアクセスデバイスによって取得され得るMACアドレスである。ルータの4つのLANインターフェースは、LANインターフェースの4つのMACアドレスに対応する。ルータのWIFIホットスポットの周波数帯域は、ホットスポットの1つのMACアドレスに対応する。6つのMACアドレスは連続する。例えば、6つのMACアドレスは、具体的には以下のように示され得る。
【0086】
アップリンクMACアドレスは、08:00:20:0A:8C:00である。
【0087】
LANインターフェースの4つのMACアドレスは、08:00:20:0A:8C:01、08:00:20:0A:8C:02、08:00:20:0A:8C:03、08:00:20:0A:8C:04である。
【0088】
ホットスポットMACアドレスは、08:00:20:0A:8C:05である。
【0089】
前述の例から、6つのMACアドレスの最初の10桁の16進数が同じであり、最後の2桁の16進数が00から05である、すなわち、6つのMACアドレスが連続していることが知られ得る。
【0090】
前述の分析に基づいて、ユーザの自宅のAPデバイスに関して、APデバイスがネットワークアクセスデバイスにアクセスするときに使用されるMACアドレスは、アップリンクMACアドレスであり、APデバイスが無線アクセスサービスを提供するとき(すなわち、WIFIホットスポットが有効にされるとき)に使用されるMACアドレスは、別のMACアドレス(すなわち、ホットスポットのMACアドレス)であることが知られ得る。2つのMACアドレスは同じアドレスセグメントに属する。したがって、この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスによって取得されたアクセスデバイスのMACアドレスが、WIFIホットスポットのMACアドレスと比較され得る。2つのMACアドレスが同じアドレスセグメントに属する場合、2つのMACアドレスは同じデバイスのアドレスであるとみなされ得る、すなわち、アクセスデバイスは、WIFIホットスポットが無線アクセスサービスを提供することを可能にする機能を有するAPデバイスであると判定される。
【0091】
具体的には、異なる製造業者は、APデバイスにMACアドレスを割り当てるときに異なる習慣を有する可能性があり、異なるAPデバイスに関して、異なるAPデバイスのMACアドレスセグメントの長さも異なると考えられる。この実施形態では、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定するために、以下の2つの方法のいずれかが使用される。
【0092】
1.アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの差の絶対値が事前設定閾値以下である場合、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとは同じアドレスセグメントに属すると判定される。
【0093】
MACアドレスは通常、12個の16進数として表されるため、MACアドレスは実際には12個の16進数を含むデジタル値とみなされ得る。したがって、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスが取得された後、2つのMACアドレスの各々は、2つのデジタル値の差の絶対値を計算するために特定のデジタル値に変換され得る。差の絶対値が事前設定閾値(例えば、256)以下である場合、2つのMACアドレスは同じアドレスセグメントに属するとみなされ得る。事前設定閾値は、ほとんどの製造業者によってAPデバイスにアドレスセグメントを割り当てる習慣に基づいて設定される。一般に、製造業者によってAPデバイスに割り当てられるアドレスセグメントの長さは256以下である、すなわち、同じAPデバイスで最大の差を有する2つのMACアドレスの差は256より大きくない。したがって、この実施形態では、事前設定閾値は256に設定され得る。実際の適用時、事前設定閾値は実際の状況に応じて調整され得ることが理解されよう。より大きい事前設定閾値は、最終的にAPデバイスとして識別されるアクセスデバイスがより多くなり、誤ってAPデバイスとして識別されるアクセスデバイスがより多くなり、識別誤り率がより高くなることを示す。しかしながら、一部のAPデバイスの識別を見逃す(すなわち、一部のAPデバイスが識別されないようにする)ことは容易ではない。より小さい事前設定閾値は、識別精度がより高くなることを示す。これに対応して、識別を見逃すことがより容易になる。したがって、実際の適用時、事前設定閾値は、特定の識別要件に従って適宜調整され得る。
【0094】
例えば、アクセスデバイスのMACアドレスが07:16:76:00:02:FFであり、WIFIホットスポットのMACアドレスが07:16:76:00:03:00であると仮定される。明らかに、2つのMACアドレスの最初の8桁の16進数は同じである、すなわち、2つのMACアドレスの差の絶対値は最後の4桁の16進数によって決定される。02:FFは、具体的には、767(0*163+2*162+16*161+16*160)に対応し、03:00は、具体的には、768(0*163+3*162+0*161+0*160)に対応する。したがって、2つのMACアドレスの差の絶対値は1である。明らかに、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとは同じアドレスセグメントに属する。
【0095】
実際の適用時、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスの各々は、12桁の16進数を含むデジタル値に変換され得、次に、2つのMACアドレスの差の絶対値を取得するために、変換された2つの16進数のデジタル値の差が計算される。あるいは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスの各々が10進数を含むデジタル値に変換された後、2つのMACアドレスの差の絶対値を取得するために、変換された2つの10進数のデジタル値の差が計算される。差の絶対値を計算する具体的なプロセスは、本明細書では限定されない。
【0096】
加えて、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの差の絶対値を決定するプロセスにおいて、2つのMACアドレスの下の桁のデジタル値から開始して、差の対応する絶対値が計算されてもよい。2つのMACアドレスの下の桁のデジタル値の差の絶対値が、事前設定閾値以下であるという条件を満たした後、2つのMACアドレスの上の桁のデジタル値の差の絶対値が計算される。例えば、事前設定閾値は10であり、アクセスデバイスのMACアドレスは07:16:76:00:02:20であり、WIFIホットスポットのMACアドレスは07:16:76:00:02:30であると仮定される。2つのMACアドレスの差の絶対値を決定するプロセスにおいて、2つのMACアドレスの最後の2つのデジタル値の差の絶対値が最初に比較され得る。アクセスデバイスのMACアドレスの最後の2つのデジタル値は20(これは十進数表記に変換された後では32である)であり、WIFIホットスポットのMACアドレスの最後の2つのデジタル値は30(これは十進数表記に変換された後では48である)である。明らかに、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスの最後の2つのデジタル値の差の絶対値は16(48:32)であり、値が10である事前設定閾値よりも大きい。したがって、この場合、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとは同じアドレスセグメントに属さないと判定され得る。2つのMACアドレスの他のデジタル値の差の比較を継続する必要がなく、MACアドレス全体を特定のデジタル値(例えば、16進数または10進数)に変換してから差の計算を実行する必要がない。したがって、計算量が削減される。
【0097】
2.アクセスデバイスのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値が、WIFIホットスポットのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じである場合、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとは同じアドレスセグメントに属すると判定され、Nは1より大きい整数である。
【0098】
一部の製造業者の場合、APデバイスの生産管理を容易にするために、製造業者がAPデバイスにMACアドレスを割り当てるとき、APデバイスに割り当てられる複数のMACアドレスの最初のいくつかのデジタル値は通常は同じであることが理解されよう。ルータに対応する6つのMACアドレスが例として使用され、6つのMACアドレスはそれぞれ、
08:00:20:0A:8C:00、
08:00:20:0A:8C:01、
08:00:20:0A:8C:02、
08:00:20:0A:8C:03、
08:00:20:0A:8C:04、
08:00:20:0A:8C:05
である。
【0099】
明らかに、6つのMACアドレスの最初の10個のデジタル値は同じであり、最後の2つのデジタル値のみが異なる。これに基づいて、この実施形態では、2つのMACアドレスが同じアドレスセグメントに属するかどうかは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスの最初のN個のデジタル値が同じであるかどうかを比較することによって判定され得る。Nは1より大きい整数であり、具体的には、9、10、または11などの値であり得る。実際の適用時、Nの値は特定の要件に従って設定され得る。Nのより大きい値は、アクセスデバイスをAPデバイスとして識別するために満たされる必要がある条件がより厳しいことを示すことが理解されよう。例えば、Nが11である場合、アクセスデバイスのMACアドレスの最初の11個のデジタル値がWIFIホットスポットのMACアドレスの最初の11個のデジタル値と同じである場合にのみ、アクセスデバイスはAPデバイスとして識別される。言い換えれば、Nのより大きい値は、識別精度がより高くなる一方で、認識見逃し確率がより高くなることを示す。Nのより小さい値は、識別精度がより低くなる一方で、認識見逃し確率がより低くなることを示す。したがって、実際の適用時、識別精度と認識見逃し確率との間のより良いバランスを達成するために、Nの値は、実際の識別要件に従って適応的に調整され得る。
【0100】
加えて、この実施形態では、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属すると判定された後、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定することに加えて、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるとさらに判定され得る。言い換えれば、アクセスデバイスに関する情報はWIFIホットスポット情報に関連付けられ得、アクセスデバイスはWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとみなされる。このようにして、一部のシナリオでは(例えば、WIFIホットスポットを有効にしたデバイスが判定される必要があるシナリオでは)、WIFIホットスポットを有効にしたデバイスに関する情報が迅速に提供され得、WIFIホットスポットを有効にしたデバイスをどのように判定するかに関して実現可能な解決策が提供される。したがって、解決策の柔軟性が改善される。
【0101】
204:ネットワークアクセスデバイスは、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信する。
【0102】
この実施形態では、ホームネットワーク管理を担当する運用保守員が、ユーザの自宅に自己購入されたAPデバイスがあるかどうかを知る必要があるとき、業務員および保守員は、サーバのホームネットワーク管理システム上でデバイス識別要求命令を配信し得、これにより、サーバは、ユーザの自宅のネットワークアクセスデバイスにデバイス識別要求を送信する。ホームネットワーク管理システムは、サーバ上に配置されたソフトウェアシステムであり、ユーザの自宅のネットワークアクセスデバイスと通信接続され得、ユーザのホームネットワークを管理するように主に構成される。ホームネットワーク管理システムは、MQTTチャネルを介してネットワークアクセスデバイスにデバイス識別要求を送信し得る。具体的には、ホームネットワーク管理システムは、サーバを使用してネットワークアクセスデバイスにデバイス識別要求を定期的に送信し得る(例えば、運用保守員は、デバイス識別要求の送信を定期的にトリガするためにホームネットワーク管理システムに対する命令を事前設定する)。あるいは、サーバは、運用保守員がユーザのホームネットワークにAPデバイスがあるかどうかを問い合わせる必要があるときに、デバイス識別要求をネットワークアクセスデバイスに送信するために使用されてもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。
【0103】
205:ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信する。
【0104】
この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスがアクセスデバイスのMACアドレスを取得し、WIFIホットスポットのMACアドレスを取得し、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスに基づいて、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定するなどのステップは、ネットワークアクセスデバイスが有効にされた後に実行されてもよいし、またはネットワークアクセスデバイスの動作プロセスにおいて特定の周期の間隔で実行されてもよい。ネットワークアクセスデバイスが、1つ以上の特定のアクセスデバイスがAPデバイスであると判定した後、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに対応する情報をローカル記憶空間に記憶し得る。サーバによって送信されたデバイス識別要求を取得した後、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに対応し、かつローカル記憶空間に事前に記憶された情報をサーバに送信し得る。APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報は、具体的には、アクセスデバイスのMACアドレスまたはアクセスデバイスのデバイス名のうちの1つ以上を含み得る。DHCP情報が取得されるときにアクセスデバイスに関する情報が取得され得ることが理解されよう。DHCP情報は通常、アクセスデバイスの名称およびアクセスデバイスのMACアドレスなどの情報を含むため、アクセスデバイスがAPデバイスとして判定された後、アクセスデバイスに対応するDHCP情報は、アクセスデバイスの報告されるべき情報としてローカル記憶空間に記憶され得る。アクセスデバイスに対応する報告されるべき情報は、ネットワークアクセスデバイスがサーバによって配信されたデバイス識別要求を取得したときにサーバに送信される。明らかに、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスを識別するステップを能動的に実行し、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報を記憶し、これにより、ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスがデバイス識別要求を取得したときに、対応する情報をサーバに迅速にフィードバックし得る。これは、APデバイスに関する情報を取得する速度を保証し、運用保守員が障害を迅速に修正するのを助ける。
【0105】
加えて、この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスがサーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後に、アクセスデバイスに関する対応する情報をサーバに送信する。あるいは、ネットワークアクセスデバイスは、特定の周期の間隔で、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に送信してもよい、すなわち、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに定期的かつ能動的にフィードバックする。例えば、ネットワークアクセスデバイスは、現在接続されているアクセスデバイスにAPデバイスがあるかどうかを定期的に識別し、識別結果を取得した後、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に送信する。識別結果がAPデバイスがあるであるかAPデバイスがないであるかにかかわらず、ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスがAPデバイスを識別した後に毎回識別結果をサーバにフィードバックし得ることに留意されたい。加えて、ネットワークアクセスデバイスによって送信された、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに対応する情報を受信した後、サーバは通常、アクセスデバイスに関する情報をデータベースに記憶する。あるいは、ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスが新しいAPデバイスを識別した後に、新しく識別されたAPデバイスに対応する情報をサーバにフィードバックしてもよく、ネットワークアクセスデバイスがAPデバイスを識別した後に毎回対応する識別結果をサーバにフィードバックする必要はない。ネットワークアクセスデバイスがアクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に送信するとき、サーバが、ネットワークアクセスデバイスによって送信された、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報を受信した後、サーバは、必要なときに時間内に情報を表示するために、アクセスデバイスに関する情報をデータベースに記憶し得ることが理解されよう。例えば、運用保守員は、ホームユーザのホームネットワークにAPデバイスがあるかどうかを知る必要があるとき、運用保守員は、サーバのホームネットワーク管理システム内のデータベースに問い合わせることによって情報を取得し得る。
【0106】
本出願のこの実施形態では、アクセスデバイスに対応するMACアドレスおよびユーザの自宅のWIFIホットスポットのMACアドレスが取得され、次に、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるかどうかを判定し、次に、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するために、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが連続するアドレスの同じセグメントに属するかどうかが判定される。識別プロセスでは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスのみが取得されればよく、識別ライブラリが維持される必要はない。したがって、識別コストが削減され得る。
【0107】
理解を容易にするために、以下では、具体例を参照して、本出願のこの実施形態で提供されるデバイス識別方法について詳細に説明する。
【0108】
第1に、サーバ上に配置されたホームネットワーク管理システムは、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたAgentサービスのために呼び出され得るAPIおよびDLLファイルを提供する。ネットワークアクセスデバイスが有効にされた後、ネットワークアクセスデバイスは、ホームネットワーク管理システムによって提供されるAPIおよびDLLファイルを取得し得る。ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスの組み込みAgentサービスを有効にし得、Agentサービスは、APIおよびDLLファイルをロードする。アクセスデバイスがDHCPプロトコルを使用してネットワークアクセスデバイスにアクセスするときに、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスに対応するDHCP情報を記録し得る。DHCP情報は、具体的には、アクセスデバイスのMACアドレスおよびアクセスデバイスのデバイス名などの情報を含む。第2に、AgentサービスがAPIおよびDLLファイルをロードした後、Agentサービスは、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドをネットワークアクセスデバイスに送信するために、DLLファイル内の命令に従って、事前に提供されたAPIを呼び出す。ネットワークアクセスデバイスは、GET_SUB_DEVICE_LISTコマンドに従って、ネットワークアクセスデバイスに接続されたアクセスデバイスに対応するDHCP情報を収集し、次に、DHCP情報を収集した後、収集されたDHCP情報をAgentサービスに返す。収集されたDHCP情報は、具体的には、アクセスデバイスのMACアドレスおよびアクセスデバイスのデバイス名などの情報を含む。加えて、Agentサービスは、GET_NEIGH_BOURコマンドをネットワークアクセスデバイスに送信するために、DLLファイル内の命令に従って、事前に提供されたAPIを呼び出す。ネットワークアクセスデバイスは、GET_NEIGH_BOURコマンドに従って、WIFIチップが周囲のWIFIホットスポットに関する情報を収集することを可能にし、収集が完了した後に対応するWIFIホットスポット情報をAgentサービスに返す。WIFIホットスポット情報は、具体的には、WIFIホットスポットのMACアドレスおよびWIFIホットスポットの名称などの情報を含む。最後に、Agentサービスは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属するかどうかを判定する。アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合、Agentサービスは、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定し、アクセスデバイスに関する情報をサーバに送信する。
【0109】
図3は、本出願の一実施形態によるデバイス識別方法の別の例示的なフローチャートである。
【0110】
本出願のこの実施形態で提供されるデバイス識別方法は、以下のステップを含む。
【0111】
301:ネットワークアクセスデバイスは、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信する。
【0112】
この実施形態では、サーバ側の運用保守員が、ネットワークアクセスデバイスに接続されたアクセスデバイスのうちにAPデバイスがあるかどうかを判定する必要があるとき、運用保守員は、サーバのホームネットワーク管理システム上でデバイス識別要求命令を配信し得、これにより、サーバは、ユーザの自宅のネットワークアクセスデバイスにデバイス識別要求を送信する。
【0113】
加えて、Agentサービスが、対応するAPIおよび対応するDLLファイルを有していない場合、サーバは、デバイス識別要求をネットワークアクセスデバイスに送信する前または後に、APIおよびDLLファイルをAgentサービスに提供し得る。APIおよびDLLファイルの機能については、ステップ201およびステップ202を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0114】
本出願のこの実施形態におけるデバイス識別要求は、具体的には、1つの要求情報または2つの要求情報であり得ることが理解されよう。デバイス識別要求が1つの要求情報である場合、要求情報は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの両方を取得するように要求するために使用される。デバイス識別要求が2つの要求情報である場合、2つの要求情報は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスをそれぞれ取得するように要求するために使用される。加えて、2つの要求情報は同時に送信されてもよいし、または任意の順序で送信されてもよい。2つの要求情報を送信する順序は、本明細書では限定されない。
【0115】
302:ネットワークアクセスデバイスは、デバイス識別要求に基づいてアクセスデバイスのMACアドレスを取得する。
【0116】
この実施形態では、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたAgentサービスは、デバイス識別要求に基づいてアクセスデバイスのMACアドレスを取得する。言い換えれば、この実施形態では、デバイス識別要求を受信した後、Agentサービスは、アクセスデバイスのMACアドレスを取得する。具体的には、AgentサービスがアクセスデバイスのMACアドレスを取得するステップは、ステップ201と同様である。詳細については、ステップ201を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0117】
303:ネットワークアクセスデバイスは、デバイス識別要求に基づいてWIFIホットスポットのMACアドレスを取得する。
【0118】
この実施形態では、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後、ネットワークアクセスデバイスに組み込まれたAgentサービスは、デバイス識別要求に基づいてWIFIホットスポットのMACアドレスを取得する。同様に、この実施形態では、デバイス識別要求を受信した後、Agentサービスは、WIFIホットスポットのMACアドレスを取得する。具体的には、AgentサービスがWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するステップは、ステップ202と同様である。詳細については、ステップ202を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0119】
この実施形態では、ステップ302およびステップ303を実行する必須の順序はないことに留意されたい。ステップ302が最初に実行されてもよいし、またはステップ303が最初に実行されてもよいし、またはステップ302とステップ303とは同時に実行されてもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。
【0120】
304:アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定する。
【0121】
この実施形態では、ステップ304はステップ203と同様である。詳細については、ステップ203を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0122】
305:ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信する。
【0123】
この実施形態では、ステップ305はステップ205と同様である。詳細については、ステップ205を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0124】
この実施形態では、ステップ301からステップ305とステップ201からステップ205との主な違いは、ステップ301からステップ305では、ネットワークアクセスデバイスは、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後に、デバイス識別要求に基づいてアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得し、2つのMACアドレスに基づいて、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定し、最終的に、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信するが、ステップ201からステップ205では、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを能動的に取得し、2つのMACアドレスに基づいて、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定し、次に、ネットワークアクセスデバイスは、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに能動的に送信するか、またはAPデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をローカルに記憶し、ネットワークアクセスデバイスがサーバによって送信されたデバイス識別要求を取得した後に、アクセスデバイスに関する情報をサーバに送信することにある。言い換えれば、ステップ301からステップ305では、ネットワークアクセスデバイスは、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後にAPデバイスを識別するが、ステップ201からステップ205では、ネットワークアクセスデバイスはAPデバイスを能動的に識別し、次に、識別結果をサーバに能動的にフィードバックするか、またはサーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後に、事前に取得された識別結果を送信する。
【0125】
明らかに、この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスは、ネットワークアクセスデバイスに現在接続されているアクセスデバイスとネットワークアクセスデバイス周辺のWIFIホットスポットとに基づいて識別結果が取得され得るようにするために、サーバによって送信されたデバイス識別要求を受信した後にデバイスを識別する。これは、識別結果の適時性を保証し、ネットワークアクセスデバイスによって識別結果をサーバに頻繁に送信することを回避し、シグナリング消費を低減する。
【0126】
上記は、ネットワークアクセスデバイスの観点から、本出願の実施形態で提供されるデバイス識別方法について説明している。以下では、サーバの観点から、本出願の一実施形態で提供されるデバイス識別方法について詳細に説明する。
図4は、本出願の実施形態によるデバイス識別方法の例示的なフローチャートである。
【0127】
本出願のこの実施形態で提供されるデバイス識別方法は、以下のステップを含む。
【0128】
401:サーバは、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信する。
【0129】
この実施形態では、アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにネットワークアクセスデバイスに示すために主に使用される。アドレス取得要求は、具体的には、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの両方を要求するために使用される1つの要求情報であり得る。あるいは、アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスをそれぞれ要求するために使用される2つの要求情報であってもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。
【0130】
402:ネットワークアクセスデバイスは、アドレス取得要求に基づいてアクセスデバイスのMACアドレスを取得する。
【0131】
この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスがアクセスデバイスのMACアドレスを取得するプロセスは、ステップ201と同様である。詳細については、ステップ201を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0132】
403:ネットワークアクセスデバイスは、アドレス取得要求に基づいてWIFIホットスポットのMACアドレスを取得する。
【0133】
この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスがWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するプロセスはステップ202と同様である。詳細については、ステップ202を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0134】
この実施形態では、ステップ402およびステップ403を実行する必須の順序はないことに留意されたい。ステップ402が最初に実行されてもよいし、またはステップ403が最初に実行されてもよいし、またはステップ402とステップ403とは同時に実行されてもよい。これは、本明細書では具体的に限定されない。
【0135】
404:サーバは、ネットワークアクセスデバイスによって送信されたアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを受信する。
【0136】
この実施形態では、アドレス取得要求に基づいてアクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得した後、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスをサーバに送信し得る。2つのMACアドレスは、ネットワークアクセスデバイスによって同時に送信されてもよいし、または任意の順序で送信されてもよい。2つのMACアドレスを送信する順序は、本明細書では限定されない。
【0137】
405:アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合、サーバは、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定する。
【0138】
この実施形態では、サーバは、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するプロセスを実行する。言い換えれば、ネットワークアクセスデバイスは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得することを主に担当し、サーバは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスに基づいて、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定する。具体的には、サーバがアクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定するプロセスは、ステップ203と同様であり、本明細書では詳細を再び説明されない。
【0139】
この実施形態では、ネットワークアクセスデバイスは、サーバによって送信されたアドレス取得要求に基づいて、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを主に取得する。サーバは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスに基づいて、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを判定する。判定プロセスは、ネットワークアクセスデバイスの負荷を軽減し、判定プロセスの効率を改善するように、より高い処理効率でサーバによって実行される。
【0140】
上記は、本出願の実施形態で提供されるデバイス識別方法について説明している。以下では、デバイス識別方法で使用されるネットワークデバイス50について説明する。
図5は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの構造の概略図である。ネットワークデバイス50は、異なる構成または性能により大きく異なり得、1つ以上のプロセッサ501およびメモリ502と、アプリケーションプログラムまたはデータを記憶するための1つ以上の記憶媒体503(例えば、1つ以上の大容量記憶デバイス)とを含み得る。メモリ502および記憶媒体503は、一時的な記憶または永続的な記憶に使用され得る。ネットワークデバイスは、1つ以上の入出力デバイス505をさらに含む。入出力デバイス505は、性能インジケータを取得するか、または分析結果を出力および表示するように構成される。
【0141】
さらに、プロセッサ501は、記憶媒体503と通信するように構成され得る。プロセッサ501は、記憶媒体503内のアプリケーションプログラムを実行するように構成される。具体的には、プロセッサは、以下のステップ、すなわち、アクセスデバイスのMACアドレスを取得するステップと、WIFIホットスポットのMACアドレスを取得するステップと、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、アクセスデバイスはアクセスポイントAPデバイスであると判定するステップであって、アドレスセグメントは複数の連続するMACアドレスを含む、ステップとを実行するように構成される。
【0142】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの差の絶対値が事前設定閾値以下である場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定するように特に構成される。
【0143】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、アクセスデバイスのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値が、WIFIホットスポットのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じである場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定し、Nは1より大きい整数である、ようにさらに構成される。
【0144】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信するようにさらに構成される。アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにネットワークアクセスデバイスに示すために使用される。
【0145】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、デバイス情報取得コマンドを生成し、デバイス情報取得コマンドに従ってDHCP情報を取得し、DHCP情報はアクセスデバイスのMACアドレスを含み、ホットスポット情報取得コマンドを生成し、ホットスポット情報取得コマンドに従ってターゲットエリア内のWIFIホットスポット情報を取得し、WIFIホットスポット情報はWIFIホットスポットのMACアドレスを含む、ようにさらに構成される。
【0146】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信し、アクセスデバイスに関する情報はMACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成される。
【0147】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、サーバによって送信されるデバイス識別要求を受信し、デバイス識別要求に基づいて、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信し、アクセスデバイスに関する情報はMACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成される。
【0148】
一部の実現可能な実施態様では、プロセッサは、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定するようにさらに構成される。
【0149】
図6は、一実施形態によるデバイス識別装置の構造の概略図である。
【0150】
本出願の実施形態で提供されるデバイス識別装置は、アクセスデバイスの媒体アクセス制御MACアドレスを取得するように構成された取得モジュール601であって、ワイヤレスフィデリティWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにさらに構成された取得モジュール601と、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、アクセスデバイスはアクセスポイントAPデバイスであると判定し、アドレスセグメントは複数の連続するMACアドレスを含む、ように構成された判定モジュール602とを含む。
【0151】
一部の実現可能な実施態様では、判定モジュール602は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとの差の絶対値が事前設定閾値以下である場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定するようにさらに構成される。
【0152】
一部の実現可能な実施態様では、判定モジュール602は、アクセスデバイスのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値が、WIFIホットスポットのMACアドレスの最初のデジタル値からN番目のデジタル値と同じである場合に、アクセスデバイスはAPデバイスであると判定し、Nは1より大きい整数である、ようにさらに構成される。
【0153】
一部の実現可能な実施態様では、デバイス識別装置60は、送信モジュール603をさらに含み、送信モジュール603は、アドレス取得要求をネットワークアクセスデバイスに送信するように構成される。アドレス取得要求は、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにネットワークアクセスデバイスに示すために使用される。取得モジュール601は、ネットワークアクセスデバイスによって送信されるアクセスデバイスのMACアドレスを取得するようにさらに構成される。取得モジュール601は、ネットワークアクセスデバイスによって送信されるWIFIホットスポットのMACアドレスを取得するようにさらに構成される。
【0154】
一部の実現可能な実施態様では、デバイス識別装置60は、生成モジュール604をさらに含み、生成モジュール604は、デバイス情報取得コマンドを生成するように構成される。取得モジュール601は、デバイス情報取得コマンドに従ってDHCP情報を取得し、DHCP情報はアクセスデバイスのMACアドレスを含む、ようにさらに構成される。生成モジュール604は、ホットスポット情報取得コマンドを生成するようにさらに構成される。取得モジュール601は、ホットスポット情報取得コマンドに従ってターゲットエリア内のWIFIホットスポット情報を取得し、WIFIホットスポット情報はWIFIホットスポットのMACアドレスを含む、ようにさらに構成される。
【0155】
一部の実現可能な実施態様では、送信モジュール603は、APデバイスとして判定されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信し、アクセスデバイスに関する情報はMACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成される。
【0156】
一部の実現可能な実施態様では、デバイス識別装置60は、受信モジュール605をさらに含み、受信モジュール605は、サーバによって送信されるデバイス識別要求を受信するように構成される。送信モジュール603は、デバイス識別要求に基づいて、APデバイスとして識別されたアクセスデバイスに関する情報をサーバに送信し、アクセスデバイスに関する情報はMACアドレスまたはデバイス名のうちの1つ以上を含む、ようにさらに構成される。
【0157】
一部の実現可能な実施態様では、判定モジュール602は、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが同じアドレスセグメントに属する場合に、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであると判定するようにさらに構成される。
【0158】
本出願のこの実施形態では、アクセスデバイスに対応するMACアドレスおよびユーザの自宅のWIFIホットスポットのMACアドレスが取得され、次に、アクセスデバイスとWIFIホットスポットを有効にしたデバイスとが同じデバイスであるかどうかを判定し、次に、アクセスデバイスがAPデバイスであるかどうかを識別するために、アクセスデバイスのMACアドレスとWIFIホットスポットのMACアドレスとが連続するアドレスの同じセグメントに属するかどうかが判定される。識別プロセスでは、アクセスデバイスのMACアドレスおよびWIFIホットスポットのMACアドレスのみが取得されればよく、識別ライブラリが維持される必要はない。したがって、識別コストが削減され得る。
【0159】
簡便な説明のために、前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが当業者によって明確に理解されよう。本明細書では詳細は再び説明されない。
【0160】
本出願で提供されるいくつかの実施形態では、開示されたシステム、装置、および方法が他の方法で実施されてもよいことを理解されたい。例えば、説明された装置の実施形態は例にすぎない。例えば、ユニットへの分割は、論理的な機能の分割にすぎず、実際の実施では別の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに組み合わされてもよい、もしくは統合されてもよいし、または一部の機能は無視されてもよい、もしくは実行されなくてもよい。加えて、提示されたまたは述べられた相互結合または直接的な結合もしくは通信接続は、いくつかのインターフェースを介して実施されてもよい。装置またはユニット間の間接的な結合または通信接続は、電子的な、機械的な、または別の形態で実施されてもよい。
【0161】
別個の部分として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、ユニットとして提示された部分は物理ユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に配置されてもよいし、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。ユニットの一部または全部は、実施形態の解決策の目的を達成するために実際の要件に基づいて選択されてもよい。
【0162】
加えて、本出願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよいし、または各ユニットは物理的に単独で存在してもよいし、または2つ以上のユニットが、1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実施されてもよいし、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0163】
統合ユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立した製品として販売または使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策、または従来技術に寄与する部分、または技術的解決策の全部もしくは一部は、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、本出願の実施形態で説明された方法のステップの全部または一部を実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスなどであってもよい)に命令するためのいくつかの命令を含む。記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
【符号の説明】
【0164】
50 ネットワークデバイス
60 デバイス識別装置
501 プロセッサ
502 メモリ
503 記憶媒体
504 電源
505 入出力デバイス
601 取得モジュール
602 判定モジュール
603 送信モジュール
604 生成モジュール
605 受信モジュール