(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】データ伝送方法、端末機器、および記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/40 20230101AFI20240422BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240422BHJP
H04W 72/20 20230101ALI20240422BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20240422BHJP
H04W 72/56 20230101ALI20240422BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W92/18
H04W72/20
H04W28/04 110
H04W72/56
(21)【出願番号】P 2022542476
(86)(22)【出願日】2020-01-13
(86)【国際出願番号】 CN2020071820
(87)【国際公開番号】W WO2021142583
(87)【国際公開日】2021-07-22
【審査請求日】2022-12-16
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】ルー、チエンシー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining issues on sidelink LCP procedure[online],3GPP TSG RAN WG2 #107bis,3GPP,2019年10月18日,R2-1913711,[検索日 2023.12.12],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_107bis/Docs/R2-1913711.zip>
【文献】ZTE, Sanechips,Left issues for MAC in NR V2X[online],3GPP TSG RAN WG2 #108,3GPP,2019年11月22日,R2-1914539,[検索日 2023.08.25],インターネット:<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_108/Docs/R2-1914539.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するステップを含み、
前記構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各前記論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用され、
前記構成指示情報は、前記サイドリンクリソースに、対応する物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが構成されているかどうかに関する情報を示すために使用され、
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていることを示す場合、前記サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップは、
属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネル、または属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定することを含
み、
前記属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネル、または属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定することは、
前記1つまたは複数の論理チャネルに、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルとが同時に存在し、且つ、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルの優先度が異なる場合、優先度が高い論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定することを含む
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
前記ターゲット論理チャネルの属性指示情報を下位層に送信するステップをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていないことを示す場合、前記サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップは、
属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定することを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サイドリンクリソースは、基地局によってユーザー機器(UE)に割り当てられたリソースである、または
前記サイドリンクリソースは、サイドリンクリソースプールから前記UEによって選択されたリソースである
ことを特徴とする請求項1から
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するように構成された決定モジュールと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するように構成された伝送モジュールを含み、
前記構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各前記論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用され、
前記構成指示情報は、前記サイドリンクリソースに、対応する物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが構成されているかどうかに関する情報を示すために使用され、
前記決定モジュールは、
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていることを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネル、または属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成され
、
前記決定モジュールは、
前記1つまたは複数の論理チャネルに、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルとが同時に存在し、且つ、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルの優先度が異なる場合、優先度が高い論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成される
ことを特徴とする端末機器。
【請求項6】
下位層から送信された前記構成指示情報を受信するように構成された受信モジュールを含む
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末機器。
【請求項7】
前記ターゲット論理チャネルの属性指示情報を下位層に送信するように構成された送信モジュールを含む
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末機器。
【請求項8】
前記決定モジュールは、
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていないことを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成された
ことを特徴とする請求項
5に記載の端末機器。
【請求項9】
メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行して、チップが搭載されたデバイスに、請求項1から
4のいずれか一項に記載の方法を実行させるように構成されたプロセッサを含む
ことを特徴とするチップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関し、より具体的に、データ伝送方法、端末機器、および記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
モノのインターネット(IoT)技術の発展に伴い、デバイス間(D2D)通信は、比較的一般的な通信方法になっている。その中で、サイドリンク(Sidelink)は、D2D通信をサポートするために導入された新しい通信リンクである。
【0003】
現在、最新のD2D研究において、技術者は、サイドリンクにハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックに基づくデータ再送信メカニズムを導入することを検討している。
【0004】
データの伝送方法を上記のHARQフィードバックに基づくデータ再送信メカニズムに適合させるように、サイドリンクでデータの伝送をどのように達成するかは、解決されるべき緊急の問題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の実施形態は、データ伝送方法、端末機器、および記憶媒体を提供する。
【0006】
第1の態様によれば、データ伝送方法が提供され、この方法は、
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するステップを含み、
前記構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各前記論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがハイブリッド自動リピート要求(HARQ)フィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0007】
第2の態様によれば、端末機器が提供され、この端末機器は、
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するように構成された決定モジュールと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するように構成された伝送モジュールを含み、
前記構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各前記論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0008】
第3の態様によれば、端末機器が提供され、この端末機器は、メモリおよびプロセッサを備え、前記メモリは、コンピュータプログラムを格納し、前記プロセッサが前記コンピュータプログラムを実行するときに、前記第1の態様に記載された方法のステップを実施する。
【0009】
第4の態様によれば、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体が提供され、このコンピュータで読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータプログラムが格納され、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、前記第1の態様に記載された方法のステップが実施される。
【0010】
第5の態様によれば、チップが提供され、このチップは、プログラマブル論理回路および/またはプログラム命令を含み、前記チップが実行されるとき、前記第1の態様に記載された方法のステップが実施される。
【0011】
本発明の実施形態によって提供される技術的解決策によってもたらされる有益な効果には、少なくとも以下が含まれる。
【0012】
UEは、サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定し、このサイドリンクリソースを使用して、ターゲット論理チャネルのデータを伝送し、この構成指示情報は、このサイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各論理チャネルの属性指示情報は、各論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。このようにして、UEは、サイドリンクリソースの構成特性、および論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかに従って、サイドリンクリソースを介して伝送できるデータを決定することができ、サイドリンクでのデータ伝送は、HARQフィードバックに基づくデータ再送信メカニズムに適合させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明の実施形態によって提供されるデータ伝送方法の応用シナリオの概略図である。
【
図2】本発明の実施形態によって提供される別のデータ伝送方法の応用シナリオの概略図である。
【
図3】本発明の実施形態によって提供されるデータ伝送方法のフローチャートである。
【
図4】本発明の実施形態によって提供される端末機器のブロック図である。
【
図5】本発明の実施形態によって提供される別の端末機器のブロック図である。
【
図6】本発明の実施形態によって提供される端末機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本発明の実施形態を、添付の図面と組み合わせて以下でさらに詳細に説明する。
【0015】
モノのインターネット(IoT)技術の発展に伴い、デバイス間(D2D)通信は、比較的一般的な通信方法になっている。
【0016】
3GPP組織において、D2D通信は、複数の異なる研究段階を経ており、この複数の異なる研究段階には、主に近接ベースのサービス(ProSe、Proximity based Service)研究段階、車両のインターネット(V2X)研究段階、およびウェアラブルデバイス間通信(FeD2D)研究段階が含まれる。
【0017】
その中で、ProSeは主に公共安全サービスを対象とし、V2Xは主に車車間通信および車人間通信サービスを対象とし、FeD2Dは主にウェアラブルデバイスが携帯電話を介してネットワークにアクセスするシナリオを対象としており、主に低移動速度と低電力デバイス間の通信を目的としている。
【0018】
D2D通信をサポートするために、通信システムは、従来のアップリンク(UPlink)およびダウンリンク(Downlink)に加えてサイドリンク(Sidelink)を導入し、サイドリンクは、デバイス間のD2D通信に使用される通信リンクである。
【0019】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ、Hybrid Automatic Repeat reQuest)フィードバックに基づくデータ再送信メカニズムがサイドリンクに導入されている。「HARQフィードバックに基づくデータ再送信メカニズム」とは、データ受信デバイスがデータ送信デバイスに対してHARQフィードバックを行い、HARQフィードバックを介してデータが正しく受信されたかどうかを送信デバイスに報告することを指す。HARQにより、受信デバイスがデータを正しく受信していないと判断された場合、送信デバイスはデータを受信デバイスに再送信する。
【0020】
本発明の実施形態によって提供されるデータ伝送方法は、「HARQフィードバックに基づくデータ再送信メカニズム」に適合させることができ、サイドリンクでデータを伝送する。
【0021】
次に、本発明の実施形態は、サイドリンクにおけるデータの伝送プロセスを簡単に紹介する
実際のアプリケーションでは、通信デバイスに複数のプロトコル層を設定することができ、複数のプロトコル層は、無線リンク制御(RLC、Radio Link Control)層およびメディアアクセス制御(MAC、Media Access Control)層を含み得る。RLC層とMAC層の間のサービスアクセスポイント(SAP、Service Access point)は論理チャネルである。SAPは、2つの隣接するプロトコル層の間で相互に通信する論理インターフェースを指す。
【0022】
サイドリンクでデータを送信するプロセスにおいて、通信デバイスのMAC層は、論理チャネルのデータをサイドリンクリソースにマッピングして、サイドリンクリソースを介して論理チャネルのデータを送信することができる。
【0023】
以下に、本発明の実施形態によって提供されるデータ伝送方法に関する実施環境について簡単に説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施形態に関する一可能な実施環境を示している。
図1に示されているように、この実施環境は、第1のユーザ機器(UE、User Equipment)101および第2のUE102を含み、第1のUE101および第2のUE102は、サイドリンクを介してD2D通信を実行することができる。
【0025】
図2は、本発明の実施形態に関する別の可能な実施環境を示している。
図2に示されているように、この実施環境は、第1のUE101、第2のUE102、および基地局103を含み、第1のUE101および第2のUE102は、サイドリンクを介してD2D通信を実行することができ、第1のUE101は、アップリンクを介して基地局103にデータを送信し、ダウンリンクを介して基地局103によって送信されたデータを受信することができる。
【0026】
説明の便宜上、本発明の実施形態では、第1のUE101がデータの送信デバイスと見なされ、第2のUE102がデータの受信デバイスと見なされることに留意されたい。
【0027】
実際のアプリケーションでは、第1のUE101および第2のUE102は、スマートフォン、コンピュータ、マルチメディアプレーヤー、電子リーダー、ウェアラブルデバイス、センサーデバイス、車両または車載端末などであり得る。基地局103は、gNBまたはeNBであり得る。
【0028】
図3は、本発明の実施形態によって提供されるデータ伝送方法のフローチャートを示している。このデータ伝送方法は、
図1または
図2に示される実施環境において第1のUE101に適用され得る。
図3に示されているように、このデータ伝送方法は、以下のステップを含み得る。
【0029】
ステップ301:第1のUEは、サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、この1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定する。
【0030】
具体的には、ステップ301のサイドリンクリソース(説明の便宜上、以下の方法の実施形態では「ターゲットサイドリンクリソース」と呼ばれる)は、サイドリンク内の通信リソースを指し、第1のUEから第2のUEに送信されたデータを伝送するために使用される。
【0031】
一可能な実装方法では、このターゲットサイドリンクリソースは、基地局によって第1のUEに割り当てられたリソースであり得る。
【0032】
選択的に、このターゲットサイドリンクリソースは、基地局によって第1のUEに動的に割り当てられたリソースであり得る。例えば、第1のUEは、第2のUEにデータを送信する前に、アップリンクを介して基地局にスケジューリング要求を送信することができる。スケジューリング要求を受信した後、基地局は、このスケジューリング要求に従って、ターゲットサイドリンクリソースを第1のUEに割り当てることができる。第1のUEは、割り当てられたターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信することができる。
【0033】
選択的に、このターゲットサイドリンクリソースはまた、基地局によって第1のUEに半静的に割り当てられたリソースであり得る。第1のUEは、基地局によって半静的に割り当てられたターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信することができる。
【0034】
別の可能な実装形態では、このターゲットサイドリンクリソースは、サイドリンクリソースプールから第1のUEによって選択されたリソースであり得る。
【0035】
選択的に、このサイドリンクリソースプールは、複数のサイドリンクリソースを含み、第1のUEは、この複数のサイドリンクリソースからターゲットサイドリンクリソースを選択して、このターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信することができる。
【0036】
ステップ301に記載された構成指示情報は、ターゲットサイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、この構成特性は、HARQフィードバックに関連する構成特性であり得る。
【0037】
選択的に、ターゲットサイドリンクリソースが、基地局によって第1のUEに割り当てられたリソースである場合、第1のUEは、ターゲットサイドリンクリソースを割り当てるプロセスにおいて、基地局によって第1のUEに送信された構成指示情報を受信することができる。
【0038】
選択的に、ターゲットサイドリンクリソースが、サイドリンクリソースプールから第1のUEによって選択されたリソースである場合、第1のUEは、このサイドリンクリソースプールから構成指示情報を取得することができる。
【0039】
本発明の任意の実施形態では、構成指示情報は、第1のUEの下位層によって第1のUEの上位層に送信され得る。例えば、構成指示情報は、第1のUEの物理層(PHY層)によって第1のUEのMAC層に送信され得る。この場合、ステップ301は、第1のUEの上位層(例えば、MAC層)によって実行され得る。
【0040】
本発明の任意の実施形態では、構成指示情報は、以下の情報A1、B1、およびC1のうちの少なくとも1つを示すことができる。
【0041】
情報A1:ターゲットサイドリンクリソースに、対応する物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが構成されているかどうか。
【0042】
PSFCHは、HARQを送信するためにサイドリンクで使用される物理チャネルである。
【0043】
ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されている場合、第1のUEがこのターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信した後、第2のUEは、対応するPSFCHリソースを介して第1のUEに対してHARQフィードバックを実行することができる。逆に、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていない場合、第1のUEがこのターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信した後、第2のUEは第1のUEに対してHARQフィードバックを実行することができない。
【0044】
情報B1:ターゲットサイドリンクリソースに、対応する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが構成されているかどうか。
【0045】
PUCCHは、制御データを送信するためにアップリンクで使用される物理チャネルである。
【0046】
一可能な場合において、第1のUEが、第2のUEによってフィードバックされたHARQに基づいて、第2のUEが第1のUEによって送信されたデータを正常に受信していないと判断した場合、第1のUEは、PUCCHリソースを介して基地局にスケジューリング要求を送信する必要がある。その結果、基地局は、このスケジューリング要求に従って第1のUEにサイドリンクリソースを割り当て、第1のUEは、基地局によって割り当てられたサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを再送信することができる。
【0047】
上記の説明によれば、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されている場合、第1のUEは、第2のUEが第1のUEによって送信されたデータを正常に受信できなかったときに、データの再送信を実施するために、PUCCHリソースを介して基地局にスケジューリング要求を送信することができる。ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていない場合、第1のUEはスケジューリング要求を基地局に送信できず、第1のUEはデータの再送信を実行できない。
【0048】
情報C1:ターゲットサイドリンクリソースによって伝送できるデータのタイプ。
【0049】
タイプは、HARQフィードバックを必要とするタイプおよびHARQフィードバックを必要としないタイプのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0050】
さらに、各論理チャネルの属性指示情報は、各論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すことができる。
【0051】
実際のアプリケーションでは、異なる論理チャネル内のデータのタイプは異なる。一可能な場合において、一部の論理チャネルのデータでは、受信デバイスがHARQフィードバックを実行する必要があり、たとえば、重要度の高い一部のデータでは、受信デバイスがHARQフィードバックを実行する必要があるが、一部の論理チャネルのデータでは、受信デバイスがHARQフィードバックを実行する必要がなく、たとえば、重要度の低い一部のデータでは、受信デバイスがHARQフィードバックを実行する必要がない。
【0052】
各論理チャネルの属性指示情報は、各論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0053】
ステップ302:第1のUEは、ターゲットサイドリンクリソースを使用して、ターゲット論理チャネルのデータを伝送する。
【0054】
上記のように、ステップ301において、第1のUEは、構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定することができる。ターゲット論理チャネルを決定した後、第1のUEは、ターゲット論理チャネルのデータをターゲットサイドリンクリソースを介して送信するように、ターゲット論理チャネルのデータをターゲットサイドリンクリソースにマッピングすることができる。選択的に、第1のUEは、ターゲット論理チャネルのデータを、MAC層を介してターゲットサイドリンクリソースにマッピングすることができる。
【0055】
上記のように、構成指示情報は、第1のUEの下位層から第1のUEの上位層に送信され得る。この場合、ステップ301は、第1のUEの上位層によって実行され得る。すなわち、ターゲット論理チャネルは、第1のUEの上位層によって決定され得る。この場合、ターゲット論理チャネルを決定した後、第1のUEの上位層は、ターゲット論理チャネルの属性指示情報を下位層に送信することができる。例えば、ステップ301が第1のUEのMAC層によって実行される場合、MAC層は、ターゲット論理チャネルを決定した後、ターゲット論理チャネルの属性指示情報をPHY層に送信することができる。
【0056】
第1のUEの下位層は、ターゲット論理チャネルの属性指示情報を受信した後、この属性指示情報に基づいてHARQフィードバック指示情報を生成し、HARQフィードバック指示情報をターゲットサイドリンクリソースにマッピングして、HARQフィードバック指示情報をターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEに送信することができる。このHARQフィードバック指示情報は、第2のUEが第1のUEに対してHARQフィードバックを実行する必要があるかどうかを示すために使用される。
【0057】
例えば、HARQフィードバック指示情報は、1ビットを占めることができる。HARQフィードバック指示情報が0の場合、第2のUEが第1のUEに対してHARQフィードバックを実行する必要がないことを示し、HARQフィードバック指示情報が1の場合、第2のUEが第1のUEに対してHARQフィードバックを実行する必要があることを示す。
【0058】
本発明の実施形態は、第1のUEが各論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するための3つの例示的な方式を提供し、本発明の以下の実施形態は、3つの方式を1つずつ説明する。
【0059】
第1の方式:構成指示情報で示される情報が第1の条件を満たす場合、第1のUEは、1つまたは複数の論理チャネルから、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定する。
【0060】
選択的に、第1のUEは、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す1つまたは複数の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定することができる。説明を容易にするために、以下の方法の実施形態では、「属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネル」を第1の論理チャネルと略している。
【0061】
選択的に、第1の条件は、以下の条件A2、B2、およびC2のうちの少なくとも1つであり得る。
【0062】
条件A2:構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていないことを示す。
【0063】
上記のように、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていない場合、第1のUEがターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信した後、第2のUEは第1のUEに対してHARQフィードバックを実行することができない。この状況を考慮して、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていない場合、第1のUEは、第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0064】
条件B2:構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていないことを示す。
【0065】
上記のように、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていない場合、第1のUEは、データの再送信を実現することができない。第1のUEがデータの再送信を実現することができないので、第2のUEは第1のUEに対してHARQフィードバックを実行する必要はない。この状況を考慮して、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていない場合、第1のUEは、第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0066】
条件C2:構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要としないタイプであることを示す。
【0067】
ターゲットサイドリンクリソースは、HARQフィードバックを必要としないデータのみを伝送できるため、この場合、第1のUEは、第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0068】
上記の説明によれば、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていないことを示す場合、第1のUEは、第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定することができ、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていないことを示す場合、第1のUEは、第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定することができ、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要としないタイプであることを示す場合、第1のUEは、第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定することができる。
【0069】
第2の方式:構成指示情報で示される情報が第2の条件を満たす場合、第1のUEは、1つまたは複数の論理チャネルから、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定する。
【0070】
選択的に、第1のUEは、属性指示情報が、HARQフィードバックを必要とすることを示す1つまたは複数の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定することができる。説明を容易にするために、以下の方法の実施形態では、「属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネル」を第2の論理チャネルと略している。
【0071】
選択的に、第2の条件は、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプであることを示す。
【0072】
ターゲットサイドリンクリソースは、HARQフィードバックを必要とするデータのみを伝送できるため、この場合、第1のUEは、HARQフィードバックを必要とする論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0073】
上記の説明によれば、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプであることを示す場合、第1のUEは、第2の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定することができる。
【0074】
第3の方式:構成指示情報で示される情報が第3の条件を満たす場合、第1のUEは、1つまたは複数の論理チャネルから、第1の論理チャネルまたは第2の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定する。
【0075】
すなわち、第3の方式では、第1のUEは、第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルのうちの1つをターゲット論理チャネルとして選択することができる。
【0076】
選択的に、第3の条件は、以下の条件A3、B3、およびC3のうちの少なくとも1つであり得る。
【0077】
条件A3:構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプとHARQフィードバックを必要としないタイプを含むことを示す。
【0078】
ターゲットサイドリンクリソースは、HARQフィードバックを必要とするデータとHARQフィードバックを必要としないデータの両方を伝送できるため、この場合、第1のUEは、第1の論理チャネルまたは第2の論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0079】
条件B3:構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていることを示す。
【0080】
上記のように、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されている場合、第1のUEがターゲットサイドリンクリソースを介して第2のUEにデータを送信した後、第2のUEは、対応するPSFCHリソースを介して第1のUEにHARQフィードバックを実行することができる。この状況を考慮して、第1のUEは、第1の論理チャネルまたは第2の論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0081】
この場合、第1のUEが第2の論理チャネルのみをターゲット論理チャネルとして選択するように制限しない理由は、そのような制限が行われると、第1の論理チャネルのみが存在する場合、第1のUEはターゲットサイドリンクリソースを使用してデータを送信できなくなり、通信リソースの浪費につながる。
【0082】
条件C3:構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていることを示す。
【0083】
上記のように、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されている場合、第2のUEが第1のUEによって送信されたデータを正常に受信できない場合、第1のUEは、PUCCHリソースを介して基地局にスケジューリング要求を送信し、それによってデータ再送信を実施することができる。ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されている場合、第1のUEはデータの再送信を実現できるため、この場合、第2のUEは第1のUEに対してHARQフィードバックを実行することができる。この状況を考慮して、第1のUEは、第1の論理チャネルまたは第2の論理チャネルをターゲット論理チャネルとして選択し、ターゲットサイドリンクリソースを介してターゲット論理チャネルのデータを送信することができる。
【0084】
上記と同様に、この場合、第1のUEが第2の論理チャネルのみをターゲット論理チャネルとして選択するように制限しない理由は、そのような制限が行われると、第1の論理チャネルのみが存在する場合、第1のUEはターゲットサイドリンクリソースを使用してデータを送信できなくなり、通信リソースの浪費につながる。
【0085】
第3の方式において、第1のUEは、第2の論理チャネルを優先的にターゲット論理チャネルと決定することができることに留意されたい。このようにして、ターゲットサイドリンクリソースがHARQフィードバックを必要とするデータを送信するのに適している場合、HARQフィードバックを必要とするデータが優先的に送信され、それによって、HARQフィードバックを必要とするデータが適切なサイドリンクリソースの欠如によって影響を受けることを回避することが保証される。
【0086】
本発明の一実施形態では、「第2の論理チャネルを優先的にターゲット論理チャネルと決定する」ことは、以下の方式を含み得る。
【0087】
第1の方式:各論理チャネルに第2の論理チャネルが存在しない場合、第1のUEは、各論理チャネルの第1の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定する。
【0088】
言い換えれば、第2の論理チャネルが第1のUEに存在しない場合にのみ、第1のUEは、ターゲットサイドリンクリソースを介して第1の論理チャネルのデータを送信することができ、第2の論理チャネルが第1のUEに存在する場合、第1のUEは、ターゲットサイドリンクリソースを介して第1の論理チャネルのデータを送信することを禁止される。このようにして、第2の論理チャネルのデータの優先的な送信を達成することができる。
【0089】
第2の方式:第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルが1つまたは複数の論理チャネルに同時に存在し、且つ、第1の論理チャネルと第2の論理チャネルの優先度が同じ場合、第1のUEは、第2の論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定する。
【0090】
上記の説明によれば、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていることを示す場合、第1のUEは、第2の論理チャネルを優先的にターゲット論理チャネルと決定することができ、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていることを示す場合、第1のUEは、第2の論理チャネルを優先的にターゲット論理チャネルと決定することができ、構成指示情報が、ターゲットサイドリンクリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要としないタイプおよびHARQフィードバックを必要とするタイプを含むことを示す場合、第1のUEは、第2の論理チャネルを優先的にターゲット論理チャネルと決定することができる。
【0091】
第3の方式:第1のUEは、第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルの優先度に従って、ターゲット論理チャネルを決定することができる。選択的に、第1の論理チャネルおよび第2の論理チャネルが1つまたは複数の論理チャネルに同時に存在し、且つ、第1の論理チャネルと第2の論理チャネルの優先度が異なる場合、第1のUEは、優先度が高い論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定する。
【0092】
図3のフローチャートのステップは矢印に従って順次表示されているが、これらのステップは必ずしも矢印で示された順序で実行されるとは限らないことを理解されたい。本明細書に明示的に記載されていない限り、これらのステップの実行は厳密な順序に限定されず、これらのステップは他の順序で実行される場合がある。さらに、
図3のステップの少なくとも一部は、複数のサブステップまたは複数のステージを含み得る。これらのサブステップまたはステージは、必ずしも同時に実行および完了されるとは限らず、異なる時間に実行され得る。これらのサブステップまたはステージの実行順序も、必ずしも連続して実行されるとは限らず、他のステップまたは他のステップのサブステップまたはステージの少なくとも一部と順番にまたは交互に実行され得る。
【0093】
図4は、本発明の実施形態によって提供される端末機器400のブロック図を示している。
図4に示されるように、端末機器400は、決定モジュール401および伝送モジュール402を含み得る。
【0094】
決定モジュール401は、サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するように構成されている。構成指示情報は、サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各論理チャネルの属性指示情報は、各論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0095】
伝送モジュール402は、サイドリンクリソースを使用して、ターゲット論理チャネルのデータを伝送するように構成される。
【0096】
本発明の一実施形態では、構成指示情報は、
サイドリンクリソースに、対応する物理サイドリンクフィードバックチャネル(PSFCH)リソースが構成されているかどうかに関する情報、
サイドリンクリソースに、対応する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースが構成されているかどうかに関する情報、
サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプに関する情報、のうちの少なくとも1つを示すために使用され、
タイプには、HARQフィードバックを必要とするタイプとHARQフィードバックを必要としないタイプの少なくとも1つが含まれる。
【0097】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報で示される情報が第1の条件を満たす場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0098】
本発明の一実施形態では、第1の条件は、
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていないことを示すこと、
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていないことを示すこと、
前記構成指示情報が、前記サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要としないタイプであることを示すこと、のうちの少なくとも1つを示す。
【0099】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報で示される情報が第2の条件を満たす場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0100】
本発明の一実施形態では、第2の条件は、構成指示情報が、前記サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプであることを示すことを含む。
【0101】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報で示される情報が第3の条件を満たす場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネル、または属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0102】
本発明の一実施形態では、第3の条件は、
構成指示情報が、前記サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプとHARQフィードバックを必要としないタイプを含むことを示すこと、
構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていることを示すこと、
構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていることを示すこと、のうちの少なくとも1つを示す。
【0103】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルを優先的にターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0104】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、1つまたは複数の論理チャネルに、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルがない場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0105】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、1つまたは複数の論理チャネルに、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルとが同時に存在し、且つ、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルの優先度が同じ場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0106】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、1つまたは複数の論理チャネルに、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルとが同時に存在し、且つ、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルと属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルの優先度が異なる場合、優先度が高い論理チャネルをターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0107】
本発明の一実施形態では、サイドリンクリソースは、基地局によってユーザ機器(UE)に割り当てられたリソースである;または、サイドリンクリソースは、サイドリンクリソースプールからUEによって選択されたリソースである。
【0108】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていることを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルを優先的に前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0109】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていることを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルを優先的に前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0110】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPSFCHリソースが構成されていないことを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0111】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報が、前記サイドリンクリソースに、対応するPUCCHリソースが構成されていないことを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0112】
本発明の一実施形態では、決定モジュール402は、構成指示情報が、前記サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要としないタイプであることを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要としないことを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定する;前記構成指示情報が、前記サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプであることを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルを前記ターゲット論理チャネルと決定する;前記構成指示情報が、前記サイドリンクリリソースによって伝送できるデータのタイプが、HARQフィードバックを必要とするタイプとHARQフィードバックを必要としないタイプを含むことを示す場合、属性指示情報がHARQフィードバックを必要とすることを示す論理チャネルを優先的に前記ターゲット論理チャネルと決定するように構成される。
【0113】
図5は、本発明の実施形態によって提供される別の端末機器500のブロック図を示している。
図5に示されるように、端末機器500は、端末機器400に含まれる各モジュールに加えて、選択的に、受信モジュール403および送信モジュール404をさらに含むことができる。
【0114】
受信モジュール403は、下位層から送信された前記構成指示情報を受信するように構成される。
【0115】
送信モジュール404は、ターゲット論理チャネルの属性指示情報を下位層に送信するように構成される。
【0116】
上記の端末機器における各モジュールの分割は、例示のみを目的とするものである。他の実施形態では、端末機器は、端末機器の機能の全部または一部を実行するために必要に応じて、異なるモジュールに分割することができる。
【0117】
端末機器の特定の制限は、データ伝送方法に関する上記の制限を参照することができ、ここでは繰り返さない。上記の端末機器の各モジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、およびそれらの組み合わせによって、全体的または部分的に実装され得る。上記の各モジュールは、プロセッサが対応する操作を呼び出して実行できるように、ハードウェアの形で端末機器のプロセッサに埋め込まれるか、または端末機器のプロセッサと独立して配置できるか、またはソフトウェアの形で端末機器のメモリに格納できる。
【0118】
一実施形態では、端末機器が提供され、その内部構造は、
図6に示されるようなものである。端末機器には、システムバスを介して接続されたプロセッサ、メモリ、およびネットワークインターフェイスが含まれる。端末機器のプロセッサは、コンピューティングおよび制御機能を提供する。端末機器のメモリには、不揮発性記憶媒体と内部メモリが含まれる。不揮発性記憶媒体は、オペレーティングシステム、コンピュータプログラム、およびデータベースを格納する。内部メモリは、不揮発性記憶媒体でオペレーティングシステムとコンピュータプログラムを実行するための環境を提供する。端末機器のデータベースは、リソースクエリ処理データを格納する。端末機器のネットワークインターフェイスは、ネットワーク接続を介して外部端末機器と通信するために使用される。コンピュータプログラムは、データ伝送方法を実装するためにプロセッサによって実行される。
【0119】
当業者は、
図6に示される構造が本発明の解決策に関連する部分構造のブロック図にすぎず、本発明の解決策が適用される端末機器に対する制限を構成しないことを理解することができる。特定の端末機器は、図に示されているよりも多いまたは少ないコンポーネントを含むか、または特定のコンポーネントを組み合わせるか、またはコンポーネントの異なる配置を有する場合がある。
【0120】
本発明の一実施形態では、メモリおよびプロセッサを含む端末機器が提供される。メモリにはコンピュータプログラムが格納され、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行して、上記の方法の実施形態のいずれかに示される方法を実施するように構成される。
【0121】
例えば、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行して、
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するステップを実施し、
構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0122】
前述の実施形態によって提供される端末機器の実装原理および技術的効果は、前述の方法の実施形態のものと同様であり、本明細書では繰り返されない。
【0123】
本発明の一実施形態では、コンピュータプログラムが格納されるコンピュータで読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるときに、上記の方法の実施形態のいずれかに示される方法を実施するように構成される。
【0124】
例えば、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される場合、
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するステップを実施でき、
構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0125】
前述の実施形態によって提供されるコンピュータで読み取り可能な記憶媒体の実装原理および技術的効果は、前述の方法の実施形態のものと同様であり、本明細書では繰り返されない。
【0126】
本発明の一実施形態では、プログラマブル論理回路および/またはプログラム命令を含むチップが提供される。チップが実行されるとき、上記の方法の実施形態のいずれかに示される方法が実施される。
【0127】
例えば、チップが実行されるとき、
サイドリンクリソースの構成指示情報および1つまたは複数の論理チャネルの属性指示情報に従って、前記1つまたは複数の論理チャネルからターゲット論理チャネルを決定するステップと、
前記サイドリンクリソースを使用して、前記ターゲット論理チャネルのデータを伝送するステップを実施でき、
構成指示情報は、前記サイドリンクリソースの構成特性を示すために使用され、各論理チャネルの属性指示情報は、各前記論理チャネルのデータがHARQフィードバックを必要とするかどうかを示すために使用される。
【0128】
前述の実施形態によって提供されるチップの実装原理および技術的効果は、前述の方法の実施形態のものと同様であり、本明細書では繰り返されない。
【0129】
当業者は、上記の実施形態の方法を実施するプロセスの全部または一部が、コンピュータプログラムを介して関連するハードウェアに指示することによって実施され得ることを理解することができる。コンピュータプログラムは、不揮発性のコンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、実行されるとき、コンピュータプログラムは、上記の方法の実施形態のそれぞれに記載されているようなプロセスを含むことができる。本発明によって提供される実施形態で使用されるメモリ、ストレージ、データベース、または他の媒体への任意の参照は、不揮発性および/または揮発性メモリを含み得る。不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電気的にプログラマブルROM(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含み得る。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)または外部バッファメモリを含み得る。制限ではなく例として、RAMは、静的RAM(SRAM)、動的RAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、デュアルデータレートSDRAM(DDRSDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、Synchlink DRAM(SLDRAM)、rambusダイレクトRAM(RDRAM)、direct rambus dynamic RAM(DRDRAM)、およびメモリバスダイナミックRAM(RDRAM)などで利用できる。
【0130】
本発明で使用される「第1」、「第2」などの用語は、本明細書では様々なデバイスを説明するために使用され得るが、これらのデバイスはこれらの用語によって限定されないことを理解されたい。これらの用語は、最初のデバイスを別のデバイスと区別するためにのみ使用される。例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、第1のUEは、第2のUEと呼ばれ得、同様に、第2のUEは、第1のUEと呼ばれ得る。第1のUEと第2のUEは両方ともUEであるが、同じUEではない。
【0131】
上記の実施形態は、本発明のいくつかの実施形態を表すに過ぎず、その説明は、比較的具体的かつ詳細であるが、本発明の特許の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。当業者にとって、本発明の保護範囲内にある本発明の概念から逸脱することなく、いくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本発明の保護の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うべきである。