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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】センサ装置およびモータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 11/225 20160101AFI20240422BHJP
   H02K 11/30 20160101ALI20240422BHJP
【FI】
H02K11/225
H02K11/30
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022551539
(86)(22)【出願日】2021-02-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-11
(86)【国際出願番号】 EP2021053616
(87)【国際公開番号】W WO2021180425
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2022-08-25
(31)【優先権主張番号】102020203266.1
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】591245473
【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100177839
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 玲児
(74)【代理人】
【識別番号】100172340
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 始
(74)【代理人】
【識別番号】100182626
【弁理士】
【氏名又は名称】八島 剛
(72)【発明者】
【氏名】ジンツ,ウォルフガング
(72)【発明者】
【氏名】デーテルス,ローター
(72)【発明者】
【氏名】レルヒェンミュラー,クラウス
【審査官】稲葉 礼子
(56)【参考文献】
【文献】実開昭64-054755(JP,U)
【文献】特開2017-139944(JP,A)
【文献】国際公開第2020/067255(WO,A1)
【文献】特表2019-510456(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 11/225
H02K 11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出ユニット(3)と、前記検出ユニットをモータカバー(11)に取り付けるための担持体要素(2)とを含んでいるセンサ装置(2,3)において、前記検出ユニット(3)が、前記モータカバー(11)側に、前記担持体要素(2)の受容部(6)内で受容されている電子部品(17)を有しており、
前記受容部(6)が貫通する開口部(6)の形態で前記担持体要素(2)に形成され、前記貫通する開口部が、一方で前記検出ユニット(3)のプリント回路基板によって少なくとも部分的に覆われ、他方で前記モータカバー(11)によってカバー可能であることを特徴とする、センサ装置(2,3)。
【請求項2】
検出ユニット(3)と、前記検出ユニットをモータカバー(11)に取り付けるための担持体要素(2)とを含んでいるセンサ装置(2,3)において、前記検出ユニット(3)が、前記モータカバー(11)側に、前記担持体要素(2)の受容部(6)内で受容されている電子部品(17)を有しており、
前記受容部(6)がポケット状の開口部(6)の形態で前記担持体要素(2)に形成され、前記開口部(6)が前記検出ユニット(3)によって少なくとも部分的に覆われることを特徴とする、センサ装置(2,3)。
【請求項3】
検出ユニット(3)と、前記検出ユニットをモータカバー(11)に取り付けるための担持体要素(2)とを含んでいるセンサ装置(2,3)において、前記検出ユニット(3)が、前記モータカバー(11)側に、前記担持体要素(2)の受容部(6)内で受容されている電子部品(17)を有しており、
前記受容部(6)がポケット状の開口部(6)の形態で前記担持体要素(2)に形成され、前記開口部(6)が前記検出ユニット(3)のプリント回路基板によって少なくとも部分的に覆われることを特徴とする、センサ装置(2,3)。
【請求項4】
前記担持体要素(2)が前記モータカバー(11)に取り付け可能であり、これによって、前記担持体要素(2)によって保持される前記検出ユニット(3)が前記モータカバー(11)に間接的に取り付け可能であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のセンサ装置(2,3)。
【請求項5】
前記担持体要素(2)に、側部の他の開口部(19)が検出ユニット(3)と担持体要素(2)との間に設けられ、前記他の開口部によって、前記電子部品(17)を接続板(4)と接触させるための電気結合部(8)の貫通を行うことができ、前記他の開口部(19)は、前記他の開口部(19)によって前記電気結合部(8)の貫通が形状拘束的に行われるような大きさであることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のセンサ装置(2,3)。
【請求項6】
前記側部の開口部(19)が前記受容部(6)に対しダイレクトに結合していることを特徴とする、請求項5に記載のセンサ装置。
【請求項7】
前記接続板(4)が前記モータカバー(11)に取り付け可能であり、前記担持体要素(2)が前記モータカバー(11)の第1の平面(A)に、そして前記接続板(4)が前記モータカバー(11)の第2の平面(B)に取り付け可能であり、前記第1および第2の平面(A,B)の間の高さの違いは前記電気結合部(8)によって補償可能であることを特徴とする、請求項5または6に記載のセンサ装置。
【請求項8】
前記電気結合部がケーブルであることを特徴とする、請求項7に記載のセンサ装置。
【請求項9】
前記電気結合部がフラットリボンケーブルであることを特徴とする、請求項7に記載のセンサ装置。
【請求項10】
前記検出ユニット(3)がリング状であり、前記受容部(6)が半径方向において部分的に前記検出ユニット(3)の周部に沿って延びていることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のセンサ装置(2,3)。
【請求項11】
モータカバー(11)と、請求項1~10のいずれか一項に記載のセンサ装置(2,3)とを含んでいるモータ(1)
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
特許文献1は、少なくとも1つのステータ巻線を有するステータと、磁化領域を有するロータと、磁化領域の位置を検知するためにステータに設けたセンサ要素とを備えた電子整流電動モータを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0002】
【文献】独国特許出願公開第3914082A1号明細書
【発明の概要】
【0003】
本発明によるセンサ装置は、検出ユニットと、検出ユニットをモータカバーに取り付けるための担持体要素とを含んでいる。検出ユニットは、モータカバー側に、担持体要素の受容部内で受容されている電子部品を有している。検出ユニットとは、たとえばプリント回路またはプリント回路基板の形態で設けられ、たとえば導電路およびASIC部品のような電子部品がその上またはその内部に設けられている誘導性測定機構と理解してよい。誘導性測定値検出のため、さらに測定コイルおよび励起コイルを検出ユニット内に設けて測定値検出を可能にしてよい。測定すべき要素は、たとえば、内部に検出ユニットを組み付けることができるモータのロータであってよい。担持体要素はプラスチックから製造されていてよく、検出ユニットを保持する。担持体要素は、さらに、保持されている検出ユニットとともに当該担持体要素をモータのモータカバーに固定することを可能にさせることができる。
【0004】
この種の検出ユニットをたとえば電気モータ(ブラシモータ、ECモータ)内に一体に設けるには、その電気的機能を寿命にわたって阻害しうる粒子(たとえば製造工程によって発生する、または、摩損、摩耗によって生成される導電性の金属片、切屑、或いは、作動中に生成される粒子)から十分に保護することが要求される。
【0005】
これは、保持要素の、外部に対し密閉されている領域が、電子部品を受容している電子部品の領域に形成されていることにより、担持体要素内の前記受容部によって達成される。担持体要素の、部分的に繰り抜かれている領域により、保護機能と保持機能との組み合わせが1つの部品内で達成され、このことは機能統合になり、付加的な部品を不必要にさせる。したがって、プリント回路基板上に電子部品を保護するための付加的な部品を必要としない。さらに、付加的なシーリングステップおよび/またはコーティングステップが必要ない。
【0006】
センサ装置の更なる構成では、担持体要素はモータカバーに取り付けてよく、これによって、担持体要素によって保持される検出ユニットはモータカバーに間接的に取り付け可能である。これは、すでに述べた保持と保護との機能統合を保証する。さらに、担持体要素を検出ユニットとともにモータカバーに取り付けることにより、検出ユニットを担持体要素内で保持できて、組み立てステップの回数を低減できる。
【0007】
センサ装置の更なる構成では、担持体要素内の電子部品のための受容部は貫通する開口部の形態で担持体部品内に形成され、貫通する開口部は、一方で検出ユニットによって-特に検出ユニットのプリント回路基板によって-少なくとも部分的に覆われ、他方でモータカバーによってカバー可能である。このような窓構造は、担持要素の製造時に1つの領域が繰り抜かれ、または、たとえば射出成型技術で製造され、または、中実部から押し抜かれることにより、作製が簡単になるので、担持要素内での受容部の簡単な製造を可能にさせる。残っている開口側面は、組付け状態でモータカバーによって覆われる。
【0008】
センサ装置の択一的構成では、受容部は担持体部品内のポケット状の開口部であり、この場合開口側面は検出ユニットによって-特に検出ユニットのプリント回路基板によって-少なくとも部分的に覆われる。これには、受容部の領域での材料ロスが少なくなり、しかもモータカバーの付加的な開口部がないので、保護機能の向上を達成できるという利点がある。
【0009】
更なる構成では、担持体部品は、電気結合を実施するために側部開口部を有している。電気結合により、電子部品と接続板との接触を行うことができる。接続板4は、検出ユニットの信号に基づいたモータ制御を遂行する制御器との接触のために形成されていてよい。
【0010】
有利な構成では、-特に側部の-他の開口部が、電子部品を受容している受容部、すなわち開口部に対しダイレクトに結合している。これは、たとえばフラットケーブルとの簡単な接触を可能にさせる。
【0011】
更なる構成では、センサ装置の接続板はモータカバーに取り付け可能である。その際、担持体要素はモータカバーの第1の平面に、そして接続板はモータカバーの第2の-第1の平面とは異なる-平面に取り付け可能である。第1および第2の平面の間の高さの違いは電気結合部によって簡単に補償できる。したがって、センサ装置はモータの構造的所与条件に最適に適合可能である。
【0012】
更なる構成では、検出ユニットはリング状であり、受容部は半径方向において部分的に検出ユニットの周部に沿って延びている。リング状の検出ユニットは、たとえばモータ軸のような他のモータ部品を中央の開口部で簡単に中央受容するのを可能にさせる。開口部/受容部が周部に沿って部分的に延びているにすぎないならば、残りの担持体要素は残余の個所でより厚い状態のままであり、それによってより安定な状態のままでもあり得る。
【0013】
本発明によれば、さらに、対応するモータカバーと対応するセンサ装置とを上述の構成に従って有しているモータが提供されている。
【0014】
次に、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】モータの横断面図である。
図2】センサ装置を備えたモータカバーを示す図である。
図3】センサプリント回路基板と担持体部品とを備えたセンサ装置を示す図である。
図4】センサプリント回路基板と接続板に対する電気結合部とを備えた担持体部品を示す図である。
図5】センサプリント回路基板と接続板に対する電気結合部とを備えた担持体部品を示す図である。
図6】担持体部品とセンサプリント回路基板とをモータのモータカバーに組付けた状態で示した図である。
図7】担持体部品で電気結合を実施するための側部開口部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1は駆動モータ1を横断面図で示している。ロータ12は、軸受13と14を用いて支持されている軸10と結合されている。下部軸受13は、駆動モータ1のハウジング15の繰り抜き部内に受容されている。上部軸受14は、駆動モータ1のエンドシールド11を周回するように延びている鍔5内に受容されている。軸10は軸受13と14内でその縦軸線10のまわりに回転可能である。
【0017】
ロータ12を取り囲んでいるステータ16により、ロータ12を回転させることができる。ステータ16は積層鉄心を含んでいてよく、この場合ステータ歯部には銅が巻き付けられる。その際、ステータ鉄心と銅巻線部との間の電気絶縁を、たとえば端面に取り付けられる2つの絶縁体を用いて保証する必要がある。2つの絶縁体のうちの一方の絶縁体は、ステータコイル間の結線ワイヤーの案内および位置決めを保証することによって、付加機能を持っていてよい。位置決めされたワイヤーは、たとえば圧接接続部と接触させる。
【0018】
ロータ12は、たとえば、電磁鋼板から成る積層鉄心と、ロータコア内に一体に設けられているロータマグネットとを含んでいる。
【0019】
ターゲット7は、ロータ12および/または軸10と一緒に回転するように軸10および/またはロータ12と結合されている。ターゲット7の運動は、適当なセンサ3を用いて計測できる。したがってセンサ3を用いると、ターゲット7に基づいてロータ12の位置決定および/または回転数評価を行うことができる。このとき、ロータ12の位置決定および/または回転数評価をモータ起動に関連付けることができる。
【0020】
センサ3はターゲット7に対し平行に前方に保持されており、その結果センサ3の感応性センサ面はターゲット7に対向している。測定原理として、誘導性測定原理を適用することができる。その際センサ3は、少なくとも1つの励起コイルと、少なくとも1つの検出コイル、理想的にはロータ角度を一義的に検出するために2つの検出コイルとを含んでいる。励起コイルと検出コイルとは両方ともセンサプリント回路基板3内に一体に設けられている。ターゲット7は、導電性がある領域と、非導電性の領域とを含んでいる。センサ3は、正確に言えばセンサプリント回路基板3は、さらにセンサ部品17を含み、特にたとえばセンサプリント回路基板3の背面に装着されているセンサASICのような能動性および受動性のセンサ部品を含んでいる。
【0021】
ターゲット7の回転の際、ターゲット7の導電性領域はターゲット7の非導電性領域と交代にセンサ3の感応面をかすめる。これによって検出コイルに可変電圧が誘導され、このことは信号として回転運動を特徴づける。これによって、ステータ16に相対するロータ12の位置または回転速度を検出することができる。
【0022】
接続板4は、センサプリント回路基板3と電気結合されている。その際、結合は電気結合部8を介して行うことができ、たとえばフラットリボンケーブル8を介して行うことができる。
【0023】
電気結合部8を介して、センサ電子回路の供給電圧が提供されて供給電流が伝達されるとともに、出力信号が後続の評価ユニット(たとえばECU)へ伝達される。出力信号はアナログ信号であってよいが、しかし使用するASICの実施態様によってはデジタル信号であってもよい。
【0024】
接続板4に付設されているプラグユニット18を用いて、制御器に対する結合要素の接続を行うことができる。
【0025】
接続板4とセンサプリント回路基板3とは、モータの異なる平面内に配置されている。センサプリント回路基板3は、接続板4よりもロータ12により近く配置されている。また、センサプリント回路基板3は接続板4よりも軸10により近く配置されている。接続板4もセンサプリント回路基板3も図1ではモータ2のエンドシールド11に装着されている。その際、接続板4の装着はエンドシールドにダイレクトに行われる。センサプリント回路基板3の装着は、担持体部品2を用いて行われる。
【0026】
担持体部品2はプラスチックから作製されていてよい。プラスチックから成る担持体部品2により、センサプリント回路基板3の取付けの際、電気部品17のエンドシールド11との電気接触が行われるのが阻止される。一方では、センサプリント回路基板3の電気部品17と電気結合部とは担持体部品2によってカバーされていてよく、このようにすると、エンドシールド11との接触を阻止することができる。他方では、担持体部品2に開口領域があれば、その中で、センサプリント回路基板3の電気部品17または電気結合部とエンドシールド11との間に十分な間隔が設けられていてよい。
【0027】
図2は、担持体部品2を取り付けたエンドシールド11を斜視図で示している。
【0028】
2つの平面AとBが見て取れ、これら平面内に接続板4(平面B)とセンサプリント回路基板3(平面A)とがエンドシールド11に位置決めされている。センサプリント回路基板3は、担持体部品2を用いてエンドシールド11に装着されている。担持体部品2はセンサプリント回路基板3を受容し、これをエンドシールド11に固定している。
【0029】
電気結合部8は、センサプリント回路基板3と接続板4とを結合させている。センサプリント回路基板3は中央の開口部を有し、その結果軸10が貫通突出することができる。図2には、軸10の軸受14のための受容部として用いられる、周回するように延びる鍔5も見て取れる。
【0030】
図3は、担持体部品2をもう一方の背面側から見て示している。担持体部品2は、貫通する開口部の形態で窓6を有している。この開口部にセンサプリント回路基板3の電子部品17が受容される。したがって、担持体部品2をセンサプリント回路基板2とともにエンドシールド11に組み付けた状態では、センサプリント回路基板3の電子部品17のための受容部6が形成される。この受容部6は、説明しているモータの内部空間内にたとえばエンドシールド11をモータハウジング15内に組み付ける際の摩損によってありうる汚染から電子部品17を保護する。
【0031】
図4は、プリント回路基板3を組み付けた担持体部品2を他の方向から見た図である。センサプリント回路基板3に電気的に連結された接続板4が同様に示されている。担持体部品2は前述したように窓6を有し、窓は、センサプリント回路基板3から延びている電子部品17を窓6内へ受容させるために十分な拡がりを有している。換言すれば、窓6を取り囲む縁は、電子部品17の構造高さが窓を越えて延びない程度に十分高い。このため、一方では担持体部品2の全厚さを十分高く設けてよく、他方では電子部品17が設けられているセンサプリント回路基板3の領域を取り囲む局所的な隆起部が設けられていてよい。また、図4には、接続板4に対する電気接触を行うことができるコンタクトパッド20が示されている。
【0032】
図5は、択一的な担持体部品2の実施形態をセンサプリント回路基板3との関連で示している。センサプリント回路基板3は、電気結合部8によって接続板4と結合されている。同様に、接続板4が接触可能なプラグ構成要素16が見て取れる。図3および図4の実施形態とは異なり、担持体部品2の受容部6は一貫的に開口していない。むしろ、担持体部品2の受容部は、同様に電子部品17を受容することができるポケット6の形態で設けられている。担持体部品2は図5では部分的に図示されているにすぎず、その結果断面図でポケット6が見て取れる。
【0033】
図6は再び図2の一部を拡大したものを示し、ポケット6が電子部品17の受容部としてここでもはっきりと見て取れる。ターゲット7と、ステータ16と、ロータ12は図6に記入していない。
【0034】
図3図4または図5図6による両実施形態に共通していることは、担持体部品2を用いてセンサプリント回路基板3の電子部品17のための受容部が提供されている点である。第1実施形態の電子部品17は、担持体部品2の複数の部分およびエンドシールド11によって取り囲まれている。第2実施形態では、電子部品は担持体部品2だけで取り囲まれている。受容部6の両実施形態では、受容部の片側はセンサプリント回路基板3によって画成される。
【0035】
図7には、電気結合部8を電子部品17の受容部6から突出して案内することができることが示されている。このため、受容部6はスリット状の開口部19を有していてよく、このスリット状の開口部を貫通して電気結合部8がセンサプリント回路基板3を起点として接続板へ達する。すなわち図4と比較して、電気結合部8の接続は、電子部品17も組付けられている領域でダイレクトに行うことができ、他方図4では、電気結合部8の接続部は半径方向にずらして受容部6から離して設けられており、センサプリント回路基板3内に受容されている電子部品へ案内される。回路技術的には、平形導線の短い電気結合部をセンサ電子回路のほうへ突き出すのが有利なことがあり、このことは担持体部品2の受容部6の領域で電気結合部8を外側へ誘導することによって保証されている。開口部19は次のような大きさで設けられていてよく、すなわち電気結合部8をして、つまりたとえばフラットリボンケーブル8をして、開口部19を形状拘束的に貫通して案内できるような大きさで設けられていてよい。その際、電気結合部8との形状拘束は、担持体部品2およびセンサプリント回路基板3によっても共同で生成させることができる。したがって、開口部の領域での外乱粒子の侵入を少なくとも十分に回避することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 駆動モータ
2 担持体部品(担持体要素)
3 センサプリント回路基板(検出ユニット)
4 接続板
6 受容部
8 電気結合部
11 エンドシールド(モータカバー)
17 電子部品
19 開口部
A 平面
B 平面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7