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特許7476334時間領域リソースの決定方法及びその装置、端末機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-19
(45)【発行日】2024-04-30
(54)【発明の名称】時間領域リソースの決定方法及びその装置、端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20240422BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240422BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240422BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240422BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240422BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240422BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/0446
H04W72/25
H04W72/231
H04W92/18
H04W28/06 130
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2022552897
(86)(22)【出願日】2020-04-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-06-30
(86)【国際出願番号】 CN2020083669
(87)【国際公開番号】W WO2021203270
(87)【国際公開日】2021-10-14
【審査請求日】2023-03-09
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、チェンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ティン、イー
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホエイ-ミン
【審査官】新井 寛
(56)【参考文献】
【文献】LG Electronics,Discussion on physical layer structure for NR sidelink,3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000781,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000781.zip>,2020年02月15日
【文献】OPPO,Draft text proposals on physical layer structure for NR-V2X,3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000489,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000489.zip>,2020年02月14日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining details of sidelink resource allocation mode 2,3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000183,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000183.zip>,2020年02月15日
【文献】Huawei, HiSilicon,Remaining details of sidelink synchronization mechanisms,3GPP TSG RAN WG1 #100_e R1-2000185,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_100_e/Docs/R1-2000185.zip>,2020年02月15日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】

【請求項2】
前記時間領域リソースの決定方法は、
前記端末機器が、統計周期においてサイドリンク通信に使用できるスロットの数に基づいて、リソース予約間隔を決定することを更に含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
【請求項4】
【請求項5】


【請求項6】
【請求項7】
【請求項8】
コンピュータに、請求項1ないしのいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラムが記憶された、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願実施例は、モバイル通信技術分野に関し、具体的には、時間領域リソースの決定方法及びその装置、端末機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
通信を行う端末機器が所在するネットワークカバレッジに応じて、サイドリンク通信は、ネットワークカバレッジ内のサイドリンク通信、部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信、及びネットワークカバレッジ外のサイドリンク通信に分けることができる。部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信の場合、基地局のカバレッジ内にある端末機器と基地局のカバレッジ外にある端末機器が如何にリソースプールを決定するかを明確にする必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本願実施例は、時間領域リソースの決定方法及びその装置、端末機器を提供する。
【0004】
本願実施例によって提供される時間領域リソースの決定方法は、
端末機器が、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングにおける第1時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)構成又は物理サイドリンク放送チャネル(PSBCH:Physical Sidelink Broadcast Channel)における第2TDD構成に基づいて、第1周期内の第1スロットセットを決定することと、
前記端末機器が、第1ビットマップに基づいて、前記第1スロットセットからスロットの一部を選択することと、を含み、前記スロットの一部は、リソースプールの時間領域リソースを形成する。
【0005】
本願実施例によって提供される時間領域リソースの決定装置は、端末機器に適用され、前記時間領域リソースの決定装置は、
RRCシグナリングにおける第1TDD構成又はPSBCHにおける第2TDD構成に基づいて、第1周期内の第1スロットセットを決定するように構成される決定ユニットと、
第1ビットマップに基づいて、前記第1スロットセットからスロットの一部を選択するように構成される選択ユニットと、を備え、前記スロットの一部は、リソースプールの時間領域リソースを形成する。
【0006】
本願実施例によって提供される端末機器は、プロセッサと、メモリと、を備える。前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶されており、前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、上記の時間領域リソースの決定方法を実行するように構成される。
【0007】
本願実施例によって提供されるチップは、上記の時間領域リソースの決定方法を実現する。
【0008】
具体的には、前記チップはプロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、前記チップが搭載された機器に、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させるように構成される。
【0009】
本願実施例によって提供されるコンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータープログラムが記憶されており、前記コンピュータープログラムがコンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0010】
本願実施例によって提供されるコンピュータープログラム製品は、コンピュータープログラム命令を含み、前記コンピュータープログラム命令がコンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0011】
本願実施例によって提供されるコンピュータプログラムは、コンピュータ上で実行されるときに、コンピュータに、上記の時間領域リソースの決定方法を実行させる。
【0012】
上記の技術的解決策により、基地局のカバレッジ内とカバレッジ外の端末機器について、RRCシグナリングにおける第1TDD構成又はPSBCHにおける第2TDD構成に基づいて、リソースプールとして構成できる第1周期内のスロットセット(即ち、第1スロットセット)を決定でき、次に、第1ビットマップを第1スロットセットにマッピングすることにより、第1スロットセット内の何れのスロットがリソースプールに属するかを決定することができる。このようにして、部分ネットワークカバレッジ環境での、基地局のカバレッジ内とカバレッジ外の端末機器間の正常なサイドリンク通信を保証することができ、システム実現の複雑さを抑えながらサイドリンクリソースの効率的な利用を保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本願実施例による通信システムアーキテクチャの概略図である。
図2-1】本願実施例によるネットワークカバレッジ内のサイドリンク通信の場面を示す図である。
図2-2】本願実施例による部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信の場面を示す図である。
図2-3】本願実施例によるネットワークカバレッジ外のサイドリンク通信の場面を示す図である。
図3】本願実施例によるリソースプールの構成の概略図である。
図4】本願実施例による時間領域リソースの決定方法のフローチャートである。
図5】本願実施例によるPSBCH送信の場面を示す図である。
図6】本願実施例による時間領域リソースの決定装置の構成の模式的な構造図である。
図7】本願実施例による通信機器の例示的な構造図である。
図8】本願実施例によるチップの例示的な構造図である
図9】本願実施例による通信システムの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
ここでの図面は、本願をより良く理解させるために使用され、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を説明するためのものであり、本願を限定するためのものではない。
【0015】
以下では、本願実施例における図面を参照して、本願実施例の技術的解決策について、明確且つ完全に説明するが、明らかに、説明される実施例は、本願実施例の一部のみであり、全部の実施例ではない。本願実施例に基づいて、創造的な労力なしに当業者によって得られる他のすべての実施例は、本願の保護範囲に含まれるものとする。
【0016】
本願実施例による技術的解決策は、様々な通信システムに適用でき、例えば、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)システム、5G通信システム又は将来の通信システムなどに適用することができる。
【0017】
例示的に、本願実施例が適用される通信システム100は、図1に示される通りである。当該通信システム100は、ネットワーク機器110を含み得、ネットワーク機器110は、端末120(又は通信端末、端末と呼ばれる)と通信する機器であり得る。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、当該カバレッジエリア内にある端末と通信することができる。例示的に、当該ネットワーク機器110は、LTEシステムの進化型基地局(eNB又はeNodeB:Evolutional Node B)、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであってもよく、又は、当該ネットワーク機器は、モバイル交換局、中継局.、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブルデバイス、集線装置、交換機、ネットワークブリッジ、ルータ、5Gネットワークのネットワーク側機器、又は将来の通信システムのネットワーク機器などであってもよい。
【0018】
当該通信システム100はさらに、ネットワーク機器110のカバレッジ内の少なくとも1つの端末120を含む。本明細書で使用される「端末」は、有線接続(公衆交換電話ネットワーク(PSTN:Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者線(DSL:Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続など)を介して、及び/又は別のデータ接続/ネットワークを介して、及び/又は無線インターフェース(例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)、DVB-Hネットワークなどのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM-FM放送送信機など)を介して、及び/又は別の通信端末を介して通信信号を送受信するように構成された装置、及びモノのインターネット(IoT:Internet of Things)機器を含み得るが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように構成された端末は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」とも呼ばれる。モバイル端末は、例えば、衛星電話又は携帯電話であってもよいし、セルラー無線電話とデータ処理、ファックス、及びデータ通信機能を組み合わせたパーソナル通信システム(PCS:Personal Communications System)端末であってもよいし、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、又はWebブラウザ、メモパッド、カレンダー、及び/又は全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)受信機を含むPDAであってもよいし、従来のラップトップ型及び/又はパームトップ型の受信機又は無線電話トランシーバを含むその他の電子装置であってもよい。端末は、アクセス端末、ユーザ機器(UE:User Equipment)、ユーザユニット、加入者局、移動局、遠隔局、遠隔端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、又はユーザ装置を指し得る。アクセス端末とは、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えた携帯機器、コンピューティング機器、又はワイヤレスモデムに接続されているその他の処理機器、車載機器、ウェアラブル機器、5Gネットワークの端末又は将来進化するPLMNにおける端末などであってもよい。
【0019】
例示的に、端末120間で装置対装置(D2D:Device to Device)通信を実行することができる。
【0020】
例示的に、5Gシステム又は5Gネットワークは、ニューラジオ(NR:New Radio)システム又はNRネットワークとも呼ばれる。
【0021】
図1は、例として、1つのネットワーク機器及び2つの端末を示しており、例示的に、当該通信システム100は、複数のネットワーク機器を含み得、さらに、各ネットワーク機器のカバレッジは、他の数の端末を含み得るが、本願実施例はこれらを限定しない。
【0022】
例示的に、当該通信システム100は、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを更に含み得るが、本願実施例はこれらを限定しない。
【0023】
本願実施例では、ネットワーク/システムにおける通信機能を備えた機器は、通信機器とも呼ばれることを理解されたい。図1に示される通信システム100を例にとると、通信機器は、通信機能を備えたネットワーク機器110及び端末120を含み得、ネットワーク機器110及び端末120は、上記の特定の機器であり得、ここでは繰り返して説明しない。通信機器は、通信システム100における他の機器、例えば、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティを更に含み得るが、本願実施例はこれらを限定しない。
【0024】
本明細書における「システム」及び「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換可能に使用されることを理解されたい。本明細書における「及び/又は」という用語は、単位関連対象の関連関係を表し、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、AとBの両方が存在する場合、Bのみが存在する場合の3つの場合を表すことができる。さらに、本明細書における記号「/」は、通常、関連付けられた対象間の関係が、「又は」という関係であることを表す。
【0025】
本願実施例における技術的解決策の理解を容易にするために、以下では、本願実施例に関連する技術的解決策について説明する。
【0026】
●異なるネットワークカバレッジ環境におけるサイドリンク通信
通信を行う端末機器が所在するネットワークカバレッジに応じて、サイドリンク通信は、ネットワークカバレッジ内のサイドリンク通信(図2-1に示す)、部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信(図2-2に示す)、及びネットワークカバレッジ外のサイドリンク通信(図2-3に示す)に分けることができる。
【0027】
ネットワークカバレッジ内のサイドリンク通信では、サイドリンク通信を実行するすべての端末機器は、同一基地局のカバレッジ内にあり、それにより、サイドリンク通信を実行するすべての端末機器は、基地局の構成シグナリングを受信することにより、同じサイドリング構成に基づいてサイドリンク通信を実行することができる。
【0028】
部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信の場合、サイドリンク通信を実行する一部の端末機器は、基地局のカバレッジ内にあり、これらの端末機器は、基地局の構成シグナリングを受信でき、さらに、基地局によって構成されたサイドリンク構成に基づいてサイドリンク通信を実行することができる。基地局のカバレッジ外にある端末機器は、基地局の構成シグナリングを受信できず、この場合、基地局のカバレッジ外の端末機器は、事前構成(pre-configuration)情報及び基地局のカバレッジ内にある端末機器によって送信されたPSBCHで運ばれる情報に基づいて、サイドリンク構成を決定し、それにより、当該サイドリンク構成に基づいて、サイドリンク通信を実行することができる。
【0029】
ネットワークカバレッジ外のサイドリンク通信の場合、サイドリンク通信を実行するすべての端末機器は、基地局のカバレッジ外にあり、すべての端末機器は、事前構成情報に基づいてサイドリンク構成を決定して、サイドリンク通信を実行する。
【0030】
●ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)-車両対モノネットワーク(V2X:Vehicle to Everything)のリソースプールの決定方法
LTE-V2Xにおいて、1つのシステムフレーム番号(SFN:System Frame Number)周期又は1つの直接フレーム番号(DFN:Direct Frame Number)周期内でリソースプールの時間領域リソースを決定し、具体的には、次の方式により、1つのSFN周期又は1つのDFN周期内の何れの時間領域リソースがリソースプールに属するかを決定する。
【0031】
【0032】
【0033】
上記のリソースプールの決定方法から分かるように、リソースプールを一意に決定するために、端末機器は、1つのSFN周期又はDFN周期内の、ダウンリンクサブフレーム、特殊サブフレーム、及びアップリンクサブフレームなどの異なるタイプのサブフレームの位置と数を決定する必要があり、上記の情報は、現在のキャリアのTDD構成タイプによって決定される。LTEシステムでは、合計7つのTDD構成タイプが定義されており、異なるタイプのTDD構成は、異なるアップリンク、ダウンリンク、及び特殊サブフレームの位置と数に対応する。異なる端末機器間での正常なサイドリンク送受信を確保するために、端末機器によって決定されたすべてのTDD構成は同じである必要がある。ネットワークカバレッジ内のサイドリンク通信又はネットワークカバレッジ外のサイドリンク通信では、端末機器は、基地局の構成情報又は事前構成情報に基づいて、統一されたTDD構成を取得することができ、部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信では、基地局のカバレッジ内にある端末機器は、基地局の構成シグナリングを受信してTDD構成を決定し、PSBCHを介して上記のTDD構成を基地局のカバレッジ外の端末機器に送信し、それにより、基地局のカバレッジ内とカバレッジ外の端末機器によって決定されたTDD構成が同じであることを保証する。
【0034】
●LTE-V2Xにおけるリソース予約周期の計算方法
【0035】
【表1】
【0036】
●NR-V2Xにおけるリソースプールの構成
NR-V2Xでは、自動運転をサポートする必要があるため、車両間のデータインタラクションに対する要求が高くなり、例えば、より高いスループット、より低い遅延、より高い信頼性、より広いカバレッジ、より柔軟なリソース割り当てなどが必要とされる。したがって、主に周期的サービスをサポートするLTE V2Xとは異なり、NR V2Xでは、周期的サービスと非周期的サービスの両方をサポートする必要があり、非周期的サービスが主な割合を占める可能性がある。さらに、データ伝送遅延を低減し、リソース割り当ての柔軟性を高めるために、NR V2Xは、様々なサブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Space)と様々なスロットの長さをサポートし、具体的には、NR V2Xでは、サブキャリア間隔は15kHz、30kHz、60kHz、又は120kHzであり得、スロットの長さは7~14個の直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルであり、これに対し、LTE V2Xでは、サブキャリア間隔は15kHzに固定され、スロットの長さは14個のシングルキャリア周波数多重アクセス(SC-FDMA:Single-carrier Frequency-Division Multiple Access)シンボルに固定される。
【0037】
さらに、NRシステムでは、より柔軟なTDD構成を提供するために、システムは、LTEシステムよりもはるかに多くのTDD構成タイプをサポートすることできる。具体的には、NRシステムにおけるキャリアのTDD構成タイプは、RRCシグナリングの構成情報TDD-UL-DL-ConfigCommonによって指示され、TDD-UL-DL-ConfigCommonには、次のパラメータが含まれる。
【0038】
◆参照サブキャリア間隔:referenceSubcarrierSpacingとも呼ばれ、現在のキャリアのサブキャリア間隔を決定するために使用される。
◆パターン1(pattern1)及びパターン2(pattern2):アップリンク及びダウンリンク時間領域リソース(UL-DL)を決定するために使用されるパターンであり、ここで、パターン2は、オプションの構成パラメータであり、具体的には、pattern1又はpattern2は、次のパラメータを含み得る。
【0039】
I)周期情報:dl-UL-TransmissionPeriodicityとも呼ばれ、UL-DLパターンの周期を決定するために使用され、周期は、0.5ms、0.625ms、1ms、1.25ms、2ms、3ms、4ms、2.5ms、5ms、及び10msであり得る。
【0040】
II)ダウンリンクスロットの数の指示情報:nrofDownlinkSlotsとも呼ばれ、各周期において、当該周期の開始位置から始まるnrofDownlinkSlots個のスロットが全ダウンリンクスロットであることを決定するために使用される。
【0041】
III)ダウンリンク時間領域シンボルの数の指示情報:nrofDownlinkSymbolsとも呼ばれ、nrofDownlinkSlots個の全ダウンリンクスロットの直後のスロットの最初のnrofDownlinkSymbols個の時間領域シンボルがダウンリンク時間領域シンボルであることを決定するために使用され、
IV)アップリンクスロットの数の指示情報:nrofUplinkSlotsとも呼ばれ、各周期において、当該周期内の最後のnrofUplinkSlots個のスロットが全アップリンクスロットであることを決定するために使用される。
【0042】
V)アップリンク時間領域シンボルの数の指示情報:nrofUplinkSymbolsとも呼ばれ、nrofUplinkSlots個の全アップリンクスロットの直前のスロットの最後のnrofUplinkSymbols個の時間領域シンボルがアップリンク時間領域シンボルであることを決定するために使用される。
【0043】
LTEサイドリンク通信システムと同様に、NR-V2Xでも、PSBCHをサポートし、基地局のカバレッジ内の端末機器は、PSBCHを介して、基地局によって構成された情報の一部(システムフレーム番号、スロットインデックス、TDD構成などを含む)を、基地局のカバレッジ外の端末機器に送信する。如何にPSBCHを介してキャリアのTDD構成を指示するかという問題については、PSBCHにおける1ビットにより、現在のキャリアに構成されたpatternの数を指示することができ、4ビットにより、キャリア上の最大2つのpatternの周期を指示することができ、7又は8ビットにより、各pattern内の全アップリンクスロットの数を指示することができる。
【0044】
ただし、PSBCHの容量が限られているため、TDD構成を運ぶために使用されるビット数は、NRシステムでサポートされるすべての可能なTDD構成をサポートすることができず、部分ネットワークカバレッジサイドリンク通信の場合、基地局のカバレッジ外にある端末機器は、PSBCHを介して基地局のカバレッジ内の端末機器によって採用されたTDD構成を取得できない可能性がある。NRサイドリンク通信は、LTEサイドリンク通信と類似したリソースプールの構成方法を採用し、即ち、リソースプールに含まれるスロットはビットマップによって指示され、ビットマップはシステムフレーム周期におけるサイドリンク通信に使用できるスロットにマッピングされ、さらに、サイドリンク通信に使用できるスロットは、キャリアのTDD構成に関連し、それにより、基地局のカバレッジエリア外の端末機器によって決定されたリソースプールは、基地局のカバレッジ内の端末機器によって決定されたリソースプールとは異なる可能性があり、その結果、両者がサイドリンク通信を正常に実行できなくなる。
【0045】
上記の問題を解決するために、既存のRRCシグナリングに加えて、新しいRRCシグナリング(即ち、基地局構成シグナリング)を追加することができ、当該新しいRRCシグナリングは、基地局のカバレッジ内の端末機器のリソースプール決定用のTDD構成と、PSBCHによって指示される、基地局のカバレッジ外の端末機器のリソースプール決定用のTDD構成が同じであることを指示し、それにより、基地局のカバレッジ内とカバレッジ外の端末機器によって決定されるリソースプールが同じであることを保証することにより、両者間の正常なサイドリンク通信を保証することができる。ただし、追加のRRCシグナリングを導入することで、基地局のカバレッジ内とカバレッジ外の端末機器によって決定されるリソースプールの一貫性を保証することは、追加のシステム実現の複雑さと標準作業負荷をもたらす。
【0046】
また、キャリアに2つのpatternが構成された場合、各patternに含まれるスロットの数が多すぎると、PSBCHの指示能力を超えてしまう。一方、NRシステムでは、TDD構成の柔軟性がより高いため、LTE V2Xにおけるリソース予約間隔の計算方法はNR V2Xに適用できない。上記の問題を鑑み、本願実施例は以下の技術的解決策を提案する。
【0047】
図4は、本願実施例による時間領域リソースの決定方法のフローチャートであり、図4に示されるように、前記時間領域リソースの決定方法は、以下のステップを含む。
【0048】
ステップ401において、端末機器は、RRCシグナリングにおける第1TDD構成又はPSBCHにおける第2TDD構成に基づいて、第1周期内の第1スロットセットを決定する。
【0049】
本願実施例では、前記第1スロットセットは、複数のスロットを含み、前記第1スロットセットは、リソースプールの構成に使用できるスロットセットを指し、即ち、前記第1スロットセット内のスロットは、リソースプール構成に使用できるスロットである。
【0050】
本願実施例では、前記端末機器は、第1周期内の前記第1スロットセットを決定する。1つの可能な実施形態では、前記第1周期は、1つのSFN周期である。別の可能な実施形態では、前記第1周期は、1つのDFN周期である。
【0051】
本願の1つの可能な実施形態では、前記端末機器は、以下のように表される第1周期内の第1スロットセットを決定する。
【数1】
【0052】
【0053】
【0054】
【表2】
【0055】
【0056】
さらに、上記の解決策におけるスロットのインデックスは、SFN#0又はDFN#0内の最初のスロットのインデックスを基準として番号を付けたものである。
【0057】
本願実施例では、端末機器は、RRCシグナリングにおける第1TDD構成又はPSBCHにおける第2TDD構成に基づいて、第1周期内の第1スロットセットを決定する。ここで、前記第1TDD構成は、RRCシグナリングの構成情報TDD-UL-DL-ConfigCommonによって指示され、TDD-UL-DL-ConfigCommonの内容は、前述の関連する技術的解決策の説明を参照することができる。
【0058】
本願実施例では、前記第1スロットセットの決定方式については、次のいくつかの方式があり得、以下では、各方式についてそれぞれ説明する。以下の実施例における「全アップリンクスロット」とは、1つのスロット内のすべてのシンボルが、アップリンクシンボルであるスロットを指すことに留意されたい。以下の実施例における「シンボル」は、時間領域におけるOFDMシンボルを指す。
【0059】
方式1:基地局のカバレッジ内の端末機器の場合。
【0060】
方式1-1-1:前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の、第1タイプのスロット、第2タイプのスロット、第3タイプのスロット、及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、
前記第1タイプのスロットは、サイドリンク同期信号ブロック(S-SSB:Sidelink Synchronization Signal Block )リソースとして構成されたリソースを指し、
前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数がNより小さいスロットを指し、Nは正の整数であり、
前記第3タイプのスロットは、第1アップリンクスロットセット内の、第2アップリンクスロットセット以外の全アップリンクスロットを指し、前記第1アップリンクスロットセットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、前記第2アップリンクスロットセットは、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0061】
上記の解決策では、例示的に、前記Nの値は、14又は12であり得る。具体的には、通常の巡回プレフィックス(CP:Cyclic Prefix)の長さの場合、前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数が14より小さいスロットを指す。又は、拡張CPの長さの場合、前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数が12より小さいスロットを指す。
【0062】
この方式では、PSBCHにおける第2TDD構成によって指示される第2アップリンクスロットセットは、RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットより小さいか等しい可能性がある。
【0063】
RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットは、RRCシグナリングにおける第1TDD構成に基づいて決定された全アップリンクスロットのセットを指し、PSBCHにおける第2TDD構成によって指示される第2アップリンクスロットセットは、PSBCHにおける第2TDD構成に基づいて決定された全アップリンクスロットのセットを指すことに留意されたい。
【0064】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可すると決定した場合、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されると決定した場合、方式1-1-1に基づいて、前記第1スロットセットを決定する。
【0065】
ここで、前記端末機器は、基地局の指示に従って、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可することを決定するか、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されることを決定する。1つの例では、基地局が、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアに対して、端末機器が当該キャリア上でPSBCHを送信するかどうかを決定するためのRSRP閾値を設定した場合、端末機器は、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可すると見なし、そうでない場合、端末機器は、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可しないと見なす。ここで、RSRP閾値は、syncTxThreshICとも呼ばれる。
【0066】
方式1-1-2:前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の第2アップリンクスロットセット内の、第1タイプのスロット及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、前記第2アップリンクスロットセットは、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0067】
この方式では、PSBCHにおける第2TDD構成によって指示される第2アップリンクスロットセットは、RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットより小さいか等しい可能性がある。
【0068】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可すると決定した場合、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されると決定した場合、方式1-1-2に基づいて、前記第1スロットセットを決定する。
【0069】
ここで、前記端末機器は、基地局の指示に従って、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可することを決定するか、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されることを決定する。1つの例では、基地局が、現在サイドリンク通信に対して、端末機器が当該キャリア上でPSBCHを送信するかどうかを決定するためのRSRP閾値を設定した場合、端末機器は、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可すると見なし、そうでない場合、端末機器は、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可しないと見なす。ここで、RSRP閾値は、syncTxThreshICとも呼ばれる。
【0070】
方式1-1-3:前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の、第1タイプのスロット、第5タイプのスロット、及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第5タイプのスロットは、シンボルXから始まるY個の連続するシンボルのすべてがアップリンクシンボルではないスロットを指し、XとYは正の整数であり、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0071】
さらに、以下では上記の第5タイプのスロットについて説明する。1つのスロットに、ダウンリンクシンボル、フレキシブルシンボル(Flexible symbol)、アップリンクシンボルのうちの少なくとも1つが構成されており、当該スロットのX番目のシンボルから始まるY個の連続するシンボルのうちの少なくとも1つのシンボルがアップリンクシンボルでない(即ち、Y個の連続するシンボルのすべてがアップリンクシンボルではない)場合、当該スロットは第5タイプのスロットに属する。例示的に、第5タイプのスロットは、不完全アップリンクスロットとも呼ばれる。
【0072】
ここで、前記Xと前記Yの値は、RRC構成パラメータに基づいて決定される(即ち、前記第5タイプのスロットはRRCシグナリングにおける第1TDD構成に基づいて決定される)か、又は、前記Xと前記Yの値は、事前構成されたパラメータに基づいて決定される。例えば、XとYの値は、それぞれ、RRC構成パラメータsl-LengthSymbolsとsl-StartSymbolを介して基地局によって指示されるか、又は、XとYの値は、事前構成されたパラメータsl-LengthSymbolsとsl-StartSymbolによって指示される。
【0073】
1つの例では、通常のCPの長さの場合、X=0、Y=14であり、拡張CPの長さの場合、X=0、Y=12である。
【0074】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可しないと決定した場合、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されないと決定した場合、方式1-1-3に基づいて、前記第1スロットセットを決定する。
【0075】
1つの例では、基地局が、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアに対して、端末機器が当該キャリア上でPSBCHを送信するかどうかを決定するためのRSRP閾値を設定した場合、端末機器は、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可すると見なし、そうでない場合、端末機器は、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可しないと見なす。ここで、RSRP閾値は、syncTxThreshICとも呼ばれる。
【0076】
方式2:基地局のカバレッジ内の端末機器、及び基地局のカバレッジ外の端末機器の場合
1)前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の、第1タイプのスロット、第5タイプのスロット、及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第5タイプのスロットは、シンボルXから始まるY個の連続するシンボルのすべてがアップリンクシンボルではないスロットを指し、XとYは正の整数であり、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0077】
ここで、前記Xと前記Yの値は、RRC構成パラメータに基づいて決定される(即ち、前記第5タイプのスロットはRRCシグナリングにおける第1TDD構成に基づいて決定される)か、又は、前記Xと前記Yの値は、事前構成されたパラメータに基づいて決定される。例えば、XとYの値は、それぞれ、RRC構成パラメータsl-LengthSymbolsとsl-StartSymbolを介して基地局によって指示されるか、又は、XとYの値は、事前構成されたパラメータsl-LengthSymbolsとsl-StartSymbolによって指示される。
【0078】
1つの例では、通常のCPの長さの場合、X=0、Y=14であり、拡張CPの長さの場合、X=0、Y=12である。
【0079】
さらに、基地局のカバレッジ内の端末機器は、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットが、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示される第2アップリンクスロットセットと同じであると予想するか、又は、前記端末機器は、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットが前記PSBCHによって指示されると予想する。
【0080】
2)前記端末機器が基地局のカバレッジ外の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の第2アップリンクスロットセット内の、第1タイプのスロット及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、前記第2アップリンクスロットセットは、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセット、又は事前構成で指示されたアップリンクスロットを指し、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0081】
さらに、基地局のカバレッジ外の端末機器は、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットが、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示される第2アップリンクスロットセットと同じであると予想するか、又は、前記端末機器が、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットが前記PSBCHによって指示されると予想する。
【0082】
ステップ402において、前記端末機器は、第1ビットマップに基づいて、前記第1スロットセットからスロットの一部を選択し、前記スロットの一部は、リソースプールの時間領域リソースを形成する。
【0083】
【0084】
具体的な実現では、前記第1ビットマップは、前記第1スロットセットの各スロットに周期的にマッピングされ、ここで、前記第1ビットマップにおけるビットの値が第1の値であることは、当該ビットに対応するスロットが前記リソースプールに属することを意味し、前記第1ビットマップのビットの値が第2の値であることは、当該ビットに対応するスロットが前記リソースプールに属しないことを意味する。さらに、例示的に、前記第1の値は1であり、前記第2の値は0である。このようにして、前記第1スロットセットから、リソースプールに属するスロットを選択することができる。
【0085】
以下では、具体的な例を参照して本願実施例による技術的解決策ついて説明する。
【0086】
適用例1
基地局のカバレッジ内にある端末機器は、以下のステップに従って、リソースプールに含まれるスロットを決定する。
【0087】
【0088】
【0089】
【0090】
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
適用例2
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
本願実施例では、前記端末機器は、統計周期においてサイドリンク通信に使用できるスロットの数に基づいて、予約リソース間隔を決定し、端末機器は、サイドリンク制御情報(SCI:Sidelink Control Information)を介して前記予約リソース間隔を指示する。
【0099】
【0100】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器の物理層は、下記式2によって予約リソース間隔を決定する。
【数2】
以下では、上記の式2の各パラメータについて説明する。
【0101】
【0102】
【0103】
別の可能な実施形態では、前記端末機器の物理層は、下記式3によって予約リソース間隔を決定する。
【数3】
【0104】
本願実施例では、前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記端末機器は、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成に基づいて、前記PSBCHにおける第2TDD構成を決定し、前記端末機器は、前記PSBCHを送信し、ここで、前記PSBCHは、前記第2TDD構成を運ぶ。具体的には、基地局のカバレッジ内の端末機器は、基地局のRRCシグナリングにおけるTDD-UL-DL-ConfigCommonによって指示される第1TDD構成に基づいて、PSBCHで指示される第2TDD構成を決定する。
【0105】
本願実施例では、前記第2TDD構成は、第1指示情報、第2指示情報、第3指示情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1指示情報は、patternの数を指示するために使用され、
前記第2指示情報は、patternの周期を指示するために使用され、
前記第3指示情報は、第1pattern及び/又は第2pattern内の全アップリンクスロットの数を指示するために使用される。
【0106】
▲1つの可能な実施形態では、上記の各指示情報は、次の方式で実現できる。
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
上記の解決策では、第1patternは、pattern1とも呼ばれ得、第2patternは、pattern2とも呼ばれる。
【0111】
以下では、異なる条件下での、第1指示情報及び/又は前記第2指示情報の指示について説明する。
【0112】
A)前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2であり、且つ第1pattern及び第2patternの周期のすべてが10msではない場合、前記第1pattern内に全アップリンクスロットがないか、又は第2pattern内のスロットがすべて全アップリンクスロットであると、前記PSBCHの前記第1指示情報は、patternの数が1であることを指示し、前記第2指示情報は、前記第1patternと前記第2patternの周期の合計を指示する。
【0113】
B)前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2であり、且つ第1patternと第2patternのうちの少なくとも1つのpatternの周期が10msである場合、前記PSBCHの前記第1指示情報は、patternの数が2であることを指示する。
【0114】
C)前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2であり、且つ第1patternには少なくとも1つの全アップリンクスロットがあり、且つ第2patternのスロットのすべてが全アップリンクスロットではない場合、前記PSBCHの前記第1指示情報は、patternの数が2であることを指示する。
【0115】
【0116】
【0117】
方式a)前記端末機器は、下記式4によって前記mと前記nの値を決定する。
【数4】
【0118】
この方式では、前記第1pattern内の全アップリンクスロットの数は、前記mビットに対応する十進表現値に1を加算したものに等しく、前記第2pattern内の全アップリンクスロットの数は、前記nビットに対応する十進表現値に等しい。
【0119】
方式b)前記端末機器は、下記式5によって前記mと前記nの値を決定する。
【数5】
【0120】
【0121】
【0122】
▲別の可能な実施形態では、上記の各指示情報は、次の方式で実現できる。
【0123】
【0124】
【0125】
【0126】
上記の解決策では、第1patternは、pattern1とも呼ばれ得、第2patternは、pattern2とも呼ばれる。
【0127】
本願実施例では、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2である場合、前記端末機器は、下記式6によって前記PSBCHにおける前記Nビットの十進表現値を決定する。
【数6】
【0128】
【0129】
【0130】
【0131】
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
【0136】
【0137】
本願実施例の技術的解決策によれば、端末機器は、RRCシグナリングで指示されるサイドリンク伝送に使用できるスロットと、PSBCHで指示されるサイドリンク伝送に使用できるスロットに基づいて、リソースプールとして構成できるスロット、及びリソース予約間隔を決定することができ、それにより、部分ネットワークカバレッジ環境での、基地局のカバレッジ内とカバレッジ外の端末機器間の正常なサイドリンク通信を保証することができ、システム実現の複雑さを抑えながらサイドリンクリソースの効率的な利用を保証することができる。
【0138】
図6は、本願実施例による、時間領域リソースの決定装置の構成の模式的な構造図であり、前記時間領域リソースの決定装置は端末機器に適用され、図6に示されるように、前記時間領域リソースの決定装置は、
RRCシグナリングにおける第1TDD構成又はPSBCHにおける第2TDD構成に基づいて、第1周期内の第1スロットセットを決定するように構成される決定ユニッ601トと、
第1ビットマップに基づいて、前記第1スロットセットからスロットの一部を選択するように構成される選択ユニット602と、を備え、前記スロットの一部は、リソースプールの時間領域リソースを形成する。
【0139】
【0140】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の、第1タイプのスロット、第2タイプのスロット、第3タイプのスロット、及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数がNより小さいスロットを指し、Nは正の整数であり、
前記第3タイプのスロットは、第1アップリンクスロットセット内の、第2アップリンクスロットセット以外の全アップリンクスロットを指し、前記第1アップリンクスロットセットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、前記第2アップリンクスロットセットは、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0141】
1つの可能な実施形態では、前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数がNより小さいスロットを指すことは、
通常のCPの長さの場合、前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数が14より小さいスロットを指すか、又は、
拡張CPの長さの場合、前記第2タイプのスロットは、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるアップリンクシンボルの数が12より小さいスロットを指す、ことを含む。
【0142】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の第2アップリンクスロットセット内の、第1タイプのスロット及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、前記第2アップリンクスロットセットは、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0143】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット601はさらに、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可することを決定するか、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されることを決定するように構成される。
【0144】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の、第1タイプのスロット、第5タイプのスロット、及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第5タイプのスロットは、シンボルXから始まるY個の連続するシンボルのすべてがアップリンクシンボルではないスロットを指し、XとYは正の整数であり、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0145】
1つの可能な実施形態では、前記Xと前記Yの値は、RRC構成パラメータに基づいて決定されるか、又は、
前記Xと前記Yの値は、事前構成されたパラメータに基づいて決定される。
【0146】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット601はさらに、現在サイドリンク通信に使用されるキャリアがPSBCH送信を許可しないことを決定するか、又は前記リソースプールが基地局のカバレッジ内の端末機器と基地局のカバレッジ外の端末機器との間のサイドリンク通信に使用されないことを決定するように構成される。
【0147】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が基地局のカバレッジ外の端末機器である場合、前記第1スロットセットは、前記第1周期内の第2アップリンクスロットセット内の、第1タイプのスロット及び第4タイプのスロット以外のすべてのスロットを含み、前記第2アップリンクスロットセットは、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示されるアップリンクスロットセットを指し、
前記第1タイプのスロットは、S-SSBリソースとして構成されたスロットを指し、
前記第4タイプのスロットは、予約スロットを指す。
【0148】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器は、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットが、前記PSBCHにおける第2TDD構成によって指示される第2アップリンクスロットセットと同じであると予想するか、又は、
前記端末機器は、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示される第1アップリンクスロットセットが前記PSBCHによって指示されると予想する。
【0149】
1つの可能な実施形態では、前記決定ユニット601はさらに、統計周期においてサイドリンク通信に使用できるスロットの数に基づいて、予約リソース間隔を決定するように構成され、
前記時間領域リソースの決定装置はさらに、SCIを介して前記予約リソース間隔を指示するように構成される指示ユニット(未図示)を備える。
【0150】
【0151】
【0152】
1つの可能な実施形態では、前記端末機器が基地局のカバレッジ内の端末機器である場合、
前記決定ユニット601はさらに、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成に基づいて、前記PSBCHにおける第2TDD構成を決定するように構成され、
前記時間領域リソースの決定装置はさらに、前記PSBCHを送信するように構成される送信ユニット(未図示)を備え、ここで、前記PSBCHは、前記第2TDD構成を運ぶ。
【0153】
1つの可能な実施形態では、前記第2TDD構成は、第1指示情報、第2指示情報、第3指示情報のうちの少なくとも1つを含み、
前記第1指示情報は、patternの数を指示するために使用され、
前記第2指示情報は、patternの周期を指示するために使用され、
前記第3指示情報は、第1pattern及び/又は第2pattern内の全アップリンクスロットの数を指示するために使用される。
【0154】
【0155】
1つの可能な実施形態では、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2であり、且つ第1pattern及び第2patternの周期のすべてが10msではない場合、
前記第1pattern内に全アップリンクスロットがないか、又は第2pattern内のスロットがすべて全アップリンクスロットであると、前記PSBCHの前記第1指示情報は、patternの数が1であることを指示し、前記第2指示情報は、前記第1patternと前記第2patternの周期の合計を指示する。
【0156】
1つの可能な実施形態では、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2であり、且つ第1patternと第2patternのうちの少なくとも1つのpatternの周期が10msである場合、
前記PSBCHの前記第1指示情報は、patternの数が2であることを指示する。
【0157】
1つの可能な実施形態では、前記RRCシグナリングにおける第1TDD構成によって指示されるpatternの数が2であり、且つ第1patternには少なくとも1つの全アップリンクスロットがあり、且つ第2patternのスロットのすべてが全アップリンクスロットではない場合、
前記PSBCHの前記第1指示情報は、patternの数が2であることを指示する。
【0158】
【0159】
【0160】
【0161】
【0162】
【0163】
【0164】
【0165】
1つの可能な実施形態では、前記第1周期は、1つのSFN周期又は1つのDFN周期である。
【0166】
当業者なら、本願実施例における上記の時間領域リソースの決定装置に関連する説明は、本願実施例における時間領域リソースの決定方法に関連する説明を参照することによって理解できることを理解すべきである。
【0167】
図7は、本願実施例による通信機器700の例示的な構造図である。当該通信機器は、端末機器又はネットワーク機器であり得る。図7に示される通信機器700は、プロセッサ710を備え、プロセッサ710は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0168】
例示的に、図7に示されるように、通信機器700はさらに、メモリ720を含み得る。ここで、プロセッサ710は、メモリ720からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0169】
ここで、メモリ720は、プロセッサ710から独立した別個のデバイスであり得るか、又はプロセッサ710に統合され得る。
【0170】
例示的に、図7に示されるように、通信機器700はさらに、トランシーバ730を備えることができ、プロセッサ710は、他の機器と通信するように当該トランシーバ730を制御することができ、具体的には、情報又はデータを他の機器に送信するか、又は他の機器によって送信される情報又はデータを受信することができる。
【0171】
ここで、トランシーバ730は、送信機及び受信機を含み得る。トランシーバ730は、1つ又は複数のアンテナを更に含み得る。
【0172】
例示的に、当該通信機器700は、具体的には、本願実施例におけるネットワーク機器であり得、当該通信機器700は、本願実施例における各方法において、ネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0173】
例示的に、当該通信機器700は、具体的には、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器であり得、当該通信機器700は、本願実施例における各方法において、モバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0174】
図8は、本願実施例によるチップの例示的な構造図である。図8に示されるように、チップ800は、プロセッサ810を備え、プロセッサ810は、メモリからコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0175】
例示的に、図8に示されるように、チップ800は、メモリ820を更に含み得る。ここで、プロセッサ810は、メモリ820からコンピュータプログラムを呼び出して実行することにより、本願実施例における方法を実現することができる。
【0176】
ここで、メモリ820は、プロセッサ810から独立した別個のデバイスであり得るか、又はプロセッサ810に統合され得る。
【0177】
例示的に、当該チップ800は、入力インターフェース830を更に含み得る。ここで、プロセッサ810は、他の機器又はチップと通信するように当該入力インターフェース830を制御することができ、具体的には、他の機器又はチップによって送信される情報又はデータを取得することができる。
【0178】
例示的に、当該チップ800は、出力インターフェース840を更に含み得る。ここで、プロセッサ810は、他の機器又はチップと通信するように当該出力インターフェース840を制御することができ、具体的には、情報又はデータを他の機器又はチップに出力することができる。
【0179】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用されることができ、当該チップは、本願実施例における各方法において、ネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0180】
例示的に、当該チップは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器であり得、当該チップは、本願実施例における各方法において、モバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0181】
本願実施例で言及されるチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよいことを理解されたい。
【0182】
図9は、本願実施例による通信システム900の例示的なブロック図である。図9に示されたように、当該通信システム900は、端末機器910及びネットワーク機器920を含む。
【0183】
ここで、当該端末機器910は、上記の方法において、端末機器によって実現される対応する機能を実現するように構成され得、当該ネットワーク機器920は、上記の方法において、ネットワーク機器よって実現される対応する機能を実現するように構成され得、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0184】
本願実施例におけるプロセッサは、信号処理機能を備えた集積回路チップであり得ることを理解されたい。実現プロセスにおいて、上記の方法の実施例の各ステップは、プロセッサ内のハードウェア形態の統合論理回路又はソフトウェア形態の命令によって完了できる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:application specific integrated circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポ―ネットなどであり得、本願実施例で開示される各方法、ステップ及び論理ブロックを実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、又は当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本願実施例で開示される方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサによって直接実行されてもよいし、デコードプロセッサ内のハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラマブル読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタなどの従来の記憶媒体に配置されてもよい。当該記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、ハードウェアとともに上記の方法のステップを完了する。
【0185】
本願実施例のメモリは、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、又は揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)又はフラッシュメモリであり得る。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であり得る。例示的であるが限定的な説明ではない例によれば、多くの形のRAM、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などが利用可能である。本明細書で説明されるシステム及び方法におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図していることに留意されたい。
【0186】
上記のメモリは、例示的なものであり、限定的なものではないことを理解されたい。例えば、本願実施例におけるメモリはさらに、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張された同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)及びダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)などであり得る。つまり、本願実施例におけるメモリは、これら及び他の任意の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを意図している。
【0187】
本願実施例は、コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。
【0188】
例示的に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるネットワー機器に適用でき、当該コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例における各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0189】
例示的に、前記コンピュータ可読記憶媒体は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用でき、前記コンピュータプログラムは、コンピュータに、本願実施例における各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0190】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を含むコンピュータプログラム製品を更に提供する。
【0191】
例示的に、当該コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるネットワーク機器に適用でき、当該コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例における各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0192】
例示的に、前記コンピュータプログラム製品は、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用でき、前記コンピュータプログラム命令は、コンピュータに、本願実施例における各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0193】
本願実施例は、コンピュータプログラム命令を更に提供する。
【0194】
例示的に、当該コンピュータプログラムは、本願実施例におけるネットワーク機器に適用でき、当該コンピュータプログラムは、コンピュータで実行されるときに、コンピュータに、本願実施例における各方法においてネットワーク機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0195】
例示的に、前記コンピュータプログラムは、本願実施例におけるモバイル端末/端末機器に適用でき、前記コンピュータプログラムは、コンピュータで実行されるときに、コンピュータに、本願実施例における各方法においてモバイル端末/端末機器によって実現される対応するプロセスを実行させ、簡潔にするために、ここでは繰り返して説明しない。
【0196】
当業者なら、本明細書で開示される実施例を参照しながら説明された各例示のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されてもよいことを理解することができる。これらの機能がハードウェアの形で実行されるかソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定の用途と設計上の制約条件によって異なる。専門技術者は、各特定の用途に応じて異なる方法を使用して、説明された機能を実現することができるが、このような実現は、本願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0197】
当業者なら、説明の便宜上及び簡潔さのために、上記のシステム、装置及びユニットの具体的な作業プロセスについては、前述の方法の実施例における対応するプロセスを参照できることを明確に理解することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0198】
本願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置及び方法は、他の方式で実現されてもよいことを理解されたい。例えば、上記の装置の実施例は、例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分割は、論理機能の分割に過ぎず、実際の実現では、他の分割方式を採用することができ、例えば、複数のユニット又はコンポーネントを組み合わせたり、別のシステムに統合したりするか、又は一部の特徴を無視するか実行しないことができる。なお、表示又は議論された相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかの通信インターフェースを使用して実現することができ、装置又はユニット間の間接的な結合又は通信接続は、電気的、機械的又は他の形態であり得る。
【0199】
前記別個の部材として説明されたユニットは、物理的に分離されていてもされなくてもよく、ユニットとして表示される部材は、物理ユニットででであってもなくてもよく、即ち、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際の需要に応じて、その中のユニットの一部又は全部を選択して本実施形態における技術的解決策の目的を達成することができる。
【0200】
さらに、本願の各実施例における各機能ユニットは、1つの処理ユニットに統合されてもよく、又は各ユニットが物理的に別々に存在してもよく、2つ又は2つ以上のユニットが1つのユニットに統合されてもよい。
【0201】
前記機能が、ソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本願の技術的解決策の本質的な部分、即ち、先行技術に貢献のある部分、又は当該技術の解決策の全部又は一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであり得る)に、本願の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0202】
上記の内容は、本願の特定の実施形態に過ぎず、本願の保護範囲はこれに限定されない。本願で開示された技術的範囲内で、当業者が容易に想到し得る変形又は置換はすべて、本願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本願の保護範囲は、特許請求の保護範囲に従うものとする。
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9