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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21V 21/30 20060101AFI20240423BHJP
   F21S 8/04 20060101ALI20240423BHJP
   F21V 21/03 20060101ALI20240423BHJP
   F21V 21/088 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
F21V21/30 300
F21S8/04 110
F21V21/03 305
F21V21/088 300
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020057232
(22)【出願日】2020-03-27
(65)【公開番号】P2021157954
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-03-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】坂本 哲也
(72)【発明者】
【氏名】樋口 暁紀
【審査官】塩治 雅也
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092053(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/30
F21V 21/088
F21V 21/03
F21S 8/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の方向に延びるよう設けられた板状のアーム水平部、前記アーム水平部から前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるよう設けられた板状のアーム支持部を有するアームと、
前記アーム支持部の前記アーム水平部と反対側の端部に設けられたアーム接続部に接続される光源ユニットと、
を備え、
前記アームは、前記アーム支持部の前記アーム水平部側に開口した形状であり、前記アーム水平部と被取付部とを挟み込んで取り付ける取付金具が、前記アーム支持部の側面側から前記第一の方向に挿入される取付開口部が設けられた照明器具。
【請求項2】
前記アームは、前記第二の方向において前記取付開口部の前記アーム水平部側が前記アーム水平部の前記取付金具が当接する面の位置まで連続するように設けられている請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記アームは、前記取付開口部が前記第一の方向および前記第二の方向に亘って形成されている請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の照明器具。
【請求項4】
前記アーム支持部は、前記第一の方向において前記アーム水平部の端部から前記アーム水平部より離れるように突出し、前記第一の方向へ突出するに従って前記アーム接続部に向かうよう形成されたアーム屈曲部を有し、
前記取付開口部は、前記アーム屈曲部に形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、被取付部に取り付けられる照明器具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、H鋼で形成された天井や梁などの被取付部に取り付けられる照明器具がある。
【0003】
例えば、H鋼に取り付けられる照明器具であって、H鋼に取り付ける為の専用の部材により取り付けられるものがある。(例えば、特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実用新案登録第3177470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この照明器具は、専用の部材が複数の部材から構成されており、それぞれの部材を順番に被取付部に取り付けなくてはならないものである。その為、取付作業が複雑になってしまった。
【0006】
そこで、本開示は、上記のような課題を解決する為になされたもので、容易に取り付けすることができる照明器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の照明器具は、第一の方向に延びるよう設けられた板状のアーム水平部、前記アーム水平部から前記第一の方向と直交する第二の方向に延びるよう設けられた板状のアーム支持部を有するアームと、前記アーム支持部の前記アーム水平部と反対側の端部に設けられたアーム接続部に接続される光源ユニットと、を備え、前記アームは、前記アーム支持部の前記アーム水平部側に開口した形状であり、前記アーム水平部と被取付部とを挟み込んで取り付ける取付金具が、前記アーム支持部の側面側から前記第一の方向に挿入される取付開口部が設けられたものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示の照明器具は、容易に取り付けできるものである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1における照明器具の斜視図である。
図2】実施の形態1における照明器具の分解斜視図である。
図3】実施の形態1における連結部の斜視図である。
図4】実施の形態1における電源保持部の斜視図である。
図5】実施の形態1におけるアームの斜視図である。
図6】実施の形態1におけるアームの側面図である。
図7】実施の形態1における被取付部の斜視図である。
図8】実施の形態1における取付金具の斜視図である。
図9】実施の形態1における照明器具の取付工程を示した参考斜視図である。
図10】実施の形態1における照明器具の取付工程を示した参考断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
本開示は、容易に取り付けすることができる照明器具に関するものである。
以下、本開示に係る実施の形態として、H鋼で形成された被取付部に取り付けられる照明器具1について説明する。
なお、以下の説明において方向を表す用語を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は照明器具を限定するものではない。方向を表す用語としては、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「前」または「後」等が挙げられる。また、以下に説明する各図において、Z軸は上下方向を示し、X軸は、左右方向すなわち横方向を示し、Y軸は、前後方向すなわち奥行方向を示す。X軸、Y軸、Z軸は、直交しており、X軸と、Y軸とは水平方向であり、Z軸は垂直方向である。
【0011】
図1から図6を用いて照明器具1の各部の構成を説明する。
図1は照明器具1の斜視図である。図2図1に示す照明器具1の分解斜視図である。図3図2に示す連結部140の斜視図であり、図3の(a)は右方向X1側からみた連結部140の斜視図であり、図3の(b)は左方向X2側からみた連結部140の斜視図である。図4図2に示す電源保持部150の斜視図であり、図4の(a)は上方向Z1側からみた電源保持部150の斜視図であり、図4の(b)は下方向Z2側からみた電源保持部150の斜視図である。図5図2に示すアーム200の斜視図である。図6図3に示すアーム200の展開図であり、図6の(a)は上方向Z1からみたアーム200の平面図であり、図6の(b)は前方向Y1からみたアーム200の正面図であり、図6の(c)は右方向X1からみたアーム200の側面図である。
【0012】
照明器具1は、光源ユニット100と、被取付部に取り付けられるアーム200と、光源ユニット100とアーム200を連結する接続部材300を備えている。照明器具1は、光源ユニット100が接続部材300により、アーム200に回転可能に保持されている。
【0013】
光源ユニット100は、発光部110と、カバー部120と、ベース部130と、連結部140と、電源保持部150と、電源部160とを備えている。
【0014】
発光部110は、複数の発光素子111と、複数の発光素子111が実装される基板112とを備えている。
【0015】
カバー部120は、透過性を有する材料で形成され、発光部110を保護するものである。
カバー部120は、発光部110を覆うようにベース部130に取り付けられ、一面が開口した箱形状の主カバー121と、主カバー121の開口の縁から水平方向XYへ突設するように設けられたカバー鍔部122を有している。
なお、カバー部120は、主カバー121の発光部110と対向する面に、発光素子111からの光を所定の配光に制御する図示しないレンズを設けてもよい。
【0016】
ベース部130は、発光部110が取り付けられるものである。ベース部130は、発光部110が発光する際に発生する熱が伝熱され、伝熱された熱を放熱するものである。ベース部130は、ベース主部131と、ベース鍔部132とを有している。
【0017】
ベース主部131は、発光部110が取り付けられている。ベース主部131は、板状の金属部材を矩形状に形成したものであり、基板112の発光素子111が実装されてない一面が当接するよう取り付けられている。
ベース鍔部132は、ベース主部131の側辺から下方向Z2側へ突設するように設けられている。ベース鍔部132は、ベース主部131に対して直交するよう設けられており、ベース主部131の剛性を補強するものである。
ベース部130は、ベース主部131とベース鍔部132の各部が板状の金属部材をプレス加工して一体に形成されている。
【0018】
連結部140は、アーム200が接続されるものであり、巾方向Xで対向するようにベース部130に対に配置されている。連結部140は、柱部141と、ベース側突設部142と、カバー保持部143を有している。
また、連結部140は、板状の金属部材を加工して形成されており、ベース部130で用いるアルミ板材よりも厚いアルミ板材や、鉄、ステンレスなどの強度の強い金属部材で形成されている。
【0019】
柱部141は、ベース主部131から上方向Z1側へ突設するよう設けられており、矩形状に形成された柱主部1411と、柱主部1411の奥行方向Yの側辺それぞれから巾方向Xへ突出した柱側面部1412を有している。
また、柱主部1411には、ボルト形状をした接続部材300が接続される接続部1413が設けられている。接続部1413は、接続部材300が締め込まれ螺合できるよう設けられたものであり、貫通穴にナットなどのタップ加工された部材が連結されたものである。なお、接続部1413は、貫通穴の内側にタップ加工が施されているものでも良い。
【0020】
ベース側突設部142は、柱主部1411の下方向Z2側の側辺から直交するように突出して設けられている。ベース側突設部142は、ネジなどの固定手段によりベース部130に固定される。
【0021】
カバー保持部143は、柱主部1411の下方向Z2側の側辺からベース側突設部142よりも下方向Z2側へ突設するように設けられている。
カバー保持部143は、L字形状に形成されており、連結部140がベース部130に取り付けられた状態においてカバー鍔部122を覆うように設けられている。カバー保持部143は、カバー鍔部122を覆うことでカバー部120の落下を抑制している。
【0022】
電源保持部150は、電源部160をベース部130と間隔を設けて保持するものであり、長尺状の保持主部151と、保持主部151の長手方向の端部それぞれから突設した保持脚部152を有している。
電源保持部150は、保持主部151の長手方向が奥行方向Yになるようにベース部130に配置されている。
【0023】
保持主部151は、電源部160が取付られるものであり、長尺の板状に形成されている。保持主部151は、電源部160の外気への露出面積が増やせるように矩形状に開口した放熱用開口1511が設けられている。
【0024】
保持脚部152は、保持主部151の長手方向である奥行方向Yの両端側から下方向Z2側へ突出するように設けられており、脚主部1521と、脚突設部1522を有している。
脚主部1521は、保持主部151から下方向Z2側へ板状に突設するよう設けられているおり、図示しない通信ユニットや防護ネットなど機能部品が取り付けられる部品取付孔1523が設けられている。
脚突設部1522は、脚主部1521の下方向Z2側の側辺から直交するように突出して設けられている。脚突設部1522は、ネジなどの固定手段によりベース部130に固定される。
【0025】
電源部160は、外部から供給される電力を変換して発光部110の点灯制御をするものであり、電源本体部161と、端子部162を備えている。
電源本体部161は、長尺の箱形状をしており、外部電力を発光部110が点灯するための電力に変換する図示しない点灯回路部を内側に備えている。
端子部162は、外部の商用電源から供給される電力を図示しない点灯回路部に供給するものであり、外部からの図示しない電源線が挿し込まれものである。端子部162は、電源線が挿し込まれる挿し込み孔1621が設けられており、挿し込み孔1621が電源本体部161の長手方向の一端側に配設されている。
【0026】
電源部160は、電源本体部161の長手方向が奥行方向Yになるように電源保持部150に取り付けられており、端子部16が奥行方向Yの一方向を向くようにベース部130に配置されている。
また、電源部160は、電源保持部150によりベース部130と間を設けて保持されており、ベース部130からの放熱の影響を抑制されている。
【0027】
アーム200は、光源ユニット100を支えるものであり、被取付部と当接するアーム主部210と、光源ユニット100を保持するアーム支持部220を有している。アーム200は、アーム主部210とアーム支持部220の各部が板状の金属部材を加工して一体に形成されており、鉄、ステンレスなどの強度の強い金属部材で形成されている。なお、アーム主部210とアーム支持部220は、図5および図6に示す点線Aを境にアーム主部210とアーム支持部220を分けて説明をする。
アーム200は、第一の方向である巾方向Xに延びるよう形成されたアーム主部210と、アーム主部210から上下方向Zに延びるように形成されてアーム支持部220を有している。
【0028】
アーム主部210は、巾方向Xに長い矩形状に形成されたアーム水平部211と、アーム水平部211の奥行方向Yの側辺それぞれから下方向Z2にかって突設する主部フランジ部212とが設けられている。アーム水平部211は、アーム200が被取付部に取り付けられた状態において、上方向Z1側の面が被取付部と当接する。また、アーム水平部211は、図示しない吊り下げボルトによって被取付部に取り付けることができるようにボルト取付孔2111が設けられている。
【0029】
アーム支持部220は、アーム部210の巾方向Xの両端それぞれから下方向Z2にかってついに突設して形成されている。
アーム支持部220は、アーム水平部211の巾方向Xの端部から下方向Z2にかうよう板状に突設している。アーム支持部220は、上方向Z1側から下方向Z2側に向かって順にアーム屈曲部221、アーム垂直部222、アーム接続部223を有している。また、アーム支持部220は、奥行方向Yに支持部フランジ部224が設けられている。
【0030】
アーム屈曲部221は、アーム水平部211の巾方向X側の端部から、アーム主部210と離れるよう巾方向Xへ突出し、巾方向Xへ突出するに従って下方向Z2にむかう円弧を描くよう突設している箇所である。
アーム屈曲部221は、上方向Z1側の端部側に板材を貫通するように開口した取付開口部2211が設けられている。取付開口部2211は、図6の(c)に示すように矩形状に開口した形状であり、上方向Z1側の側辺である上側側部2211aがアーム水平部211の下方向Z2側の面と連続するように設けられている。取付開口部2211は、上下方向Zおよび巾方向Xの両方に亘って形成されている。
【0031】
アーム垂直部222は、アーム屈曲部221の下方向Z2側の端部から下方向Z2に向けて突設している箇所であり、アーム屈曲部221とアーム接続部223をつなぐように設けられている。
【0032】
アーム接続部223は、アーム垂直部222の下方向Z2側の端部から下方向Z2に向けて突設している箇所であり、丸穴形状をしたアーム挿通孔2231が設けられている。
アーム接続部223は、光源ユニット100の第一の連結部1401に接続部材300により連結される箇所である。アーム接続部223は、接続部材300がアーム挿通孔2231に挿通された状態で接続部1413に締結させることで、第一の連結部1401の柱主部1411と当接して接続する。
【0033】
支持部フランジ部224は、アーム屈曲部221およびアーム垂直部222の奥行方向Yの側辺より巾方向Xに突出するよう設けられており、主部フランジ部21と連続するよう設けられている。
支持部フランジ部224は、主部フランジ部21から連続するようにアーム垂直部222の下方向Z2端部側まで設けたことで、アーム屈曲部221に取付開口部2211を設けたことによる剛性の低下を補強することができる。
【0034】
アーム200は、対に設けられたアーム支持部220により、光源ユニット00を巾方向Xで挟むように保持する。アーム200は、アーム接続部223が第一の連結部1401の柱主部1411を押圧するように、接続部材300が接続部141に締め込まれることで光源ユニット00を回動しないよう保持する。そして、アーム200は、接続部材300の接続部141の締め込みを緩めることで、光源ユニット00を奥行方向Yに回動できるように保持する。
【0035】
接続部材300は、円柱形状をした螺部310と、螺部310の一端側に設けられた頭部320とを備えたボルト形状をしたものである。
部310は、円柱形状であり外周にネジ加工がされており、接続部1413に締め込まれるものである。
頭部320は、螺部310の径よりも大きく形成された六角柱形状をしている。頭部320は、螺部310が接続部1413に締め込まれることにより、螺部30側の面でアーム接続部223を柱主部1411に押圧する。
なお、頭部320は、六角形状でなく多角形をした柱形状でも良く、ドライバーなどの工具が挿し込める窪みが設けられたものでも良い。
【0036】
以上の説明が照明器具1の全体構成の説明になる。次に、図7から図8を用いて照明器具1が取り付けられる被取付部1000と、照明器具1を被取付部1000に取り付ける為の取付金具1100について説明する。
図7は、被取付部1000の斜視図である。図8は取付金具1100の斜視図であり、図8の(a)は取付金具1100の斜視図であり、図8の(b)は図8の(a)に示す取付金具1100の分解斜視図である。
【0037】
被取付部1000は、倉庫や体育館などの天井や梁に使用されるものである。被取付部1000は、奥行方向Yに延伸した長尺形状であり、短手方向である巾方向X断面がH形状をした鋼材である。
被取付部1000は、板状であり上方向Z1側に配設されて上側フランジ部1001と、板状であり下方向Z2側に配設されて下側フランジ部1002と、上側フランジ部1001と下側フランジ部1002を上下方向Zにてつなげるように設けられたウェブ部1003とを備えている。
【0038】
取付金具1100は、照明器具1を被取付部1000に固定するものであり、金具本体部1110と、金具可動部1120を備えている。
金具本体部1110は、下側フランジ部1002の巾方向X側の端部を覆うように被取付部1000に取り付けられるものであり、コの字形状で形成されている。
金具本体部1110は、板状であり下側フランジ部1002に対して上方向Z1側に配置される上側爪部1111と、板状であり下側フランジ部1002に対して下方向Z2側に配置される下側爪部111と、上側爪部1111と下側爪部1112を上下方向Zでつなぐ金具垂直部1113を備えている。
また、上側爪部1111には金具可動部1120を上下方向Zに移動可能に保持する金具保持部1114が設けられている。金具保持部1114は、上側爪部1111を上下方向Zに貫通する貫通穴であり、貫通穴の内側面がタップ加工されたものである。
【0039】
金具可動部1120は、ボルト形状をしており、円柱形状であり外周にネジ加工がされた可動螺部1121を備えている。金具可動部1120は、金具保持部1114に締め込まれ螺するものであり、金具保持部1114に上下方向Zへ移動可能に保持されている。金具可動部1120の下方向Z2側の端部は、下側爪部1112とともに照明器具1を挟持する押圧部1122となる。
【0040】
以上の説明が被取付部1000と取付金具1100の全体構成の説明になる。次に、図9図10を用いて照明器具1が被取付部1000に取り付けられる工程を説明する。
図9は被取付部1000に照明器具1を取り付けする工程を示した参考斜視図であり、図9の(a)は被取付部1000に照明器具1が取り付けられる前の状態であり、図9の(b)は照明器具1に取付金具1100が挿し込まれた状態であり、図9の(C)は照明器具1が被取付部1000に取り付けられた状態である。
図10図9の(c)に示すB-B′断面視における被取付部1000に照明器具1を取り付けする工程を示した参考断面図であり、図10の(a)は図9の(a)の状態における参考断面図であり、図10の(b)は図9の(b)の状態における参考断面図であり、図10の(c)は図9の(c)の状態における参考断面図である。
【0041】
はじめに、図9の(a)および図10の(a)に示すように、照明器具1は被取付部1000に取り付けられてない状態であり、照明器具1は、アーム200のアーム主部210が被取付部1000の下側フランジ部1002と対向している。
また、照明器具1は、アーム200の取付開口部2211が被取付部の下側フランジ部1002の巾方向Xの端部側を向くように配置されている。
【0042】
次に、図9の(c)および図10の(c)に示すように、取付金具110の下側爪部1112をアーム200の取付開口部2211に挿し込む。このとき、取付金具110の上側爪部1111は、上側フランジ部1001と下側フランジ部1002との間に挿し込まれる。また、金具可動部1120は、押圧部112と下側爪部1112との距離が下側フランジ部1002とアーム水平部211を配置できるように金具保持部1114に保持されている。
【0043】
次に、図9の(c)および図10の(c)に示すように、アーム200は、アーム水平部211が下側フランジ部1002とともに下側爪部1112と押圧部112に挟持され、下側フランジ部1002に取り付けられる。
金具可動部1120は、下方向Z2に移動するように金具保持部1114に締め込まれ、押圧部1122が下側フランジ部1002に押圧するように当接している。
そして、押圧部1122が下側フランジ部1002に当接した状態で、金具可動部1120を下方向Z2へかって金具保持部1114に締め込むことにより、金本体部1110は上方向Z1へ引き上げられ、下側爪部1112がアーム水平部211を下側フランジ部1002に押圧している。また、アーム水平部211は下側爪部1112と面で当接して押圧されている。
【0044】
以上の工程で、照明器具1は被取付部1000に取り付けられる。照明器具1は、アーム200に取付開口部2211が設けられていることで、取付金具1100によりアーム主部210を被取付1000の下側フランジ部1002に固定させることができ、容易に取り付けすることができる。
【0045】
以上の説明が照明器具1を被取付部1000に取り付けする工程の説明になる。次に、アーム200の取付開口部2211が形成された位置による効果を図11の(c)を用いて説明をする。
【0046】
アーム200は、取付開口部2211がアーム屈曲部221の上方向Z1側端部に設けられており、上側側部2211aがアーム水平部211の下方向Z2側の面と連続するように設けられている。
よって、下側爪部1112が取付開口部2211に挿し込まれた状態で上方向Z1側へ引き上げられたときに、下側爪部1112はアーム水平部211との間でアーム屈曲部221を挟むことがなく、アーム水平部211を面で接触して押圧することができる。
【0047】
また、取付開口部2211は、アーム屈曲部221に形成されていることで、上下方向Zに沿って形成されているとともに巾方向Xへ延出するように形成されている。取付開口部2211は、上側側部2211aがアーム垂直部222よりも巾方向Xの内側に配設される。
よって、取付金具1100をアーム垂直部222よりも内側まで挿し込むことができ、被取付部1000と異なる大きさの被取付部であり、下側フランジ部1002の巾方向Xの長さよりも短い被取付部にも取付金具1100を用いて照明器具1を取り付けすることができる。
【0048】
本開示の照明器具1は、巾方向Xに延びるよう形成されたアーム水平部211、アーム水平部211から上下方向Zに延びるよう設けられたアーム支持部220を有するアーム200と、アーム支持部220のアーム接続部223に接続される光源ユニット100を備え、アーム支持部220のアーム水平部211側に取付開口部2211が設けられているものである。
よって、照明器具1を被取付部1000に取り付けするには、取付開口部2211に取付金具1100を挿し込み、被取付部1000の下側フランジ部1002とアーム水平部211を取付金具1100で挟持させればよく、照明器具1は容易に取り付けすることができる。
【0049】
また、本開示の照明器具1は、取付開口部2211の上側側部2211aがアーム水平部211と連続するように設けられている。
よって、取付開口部2211に挿し込まれた取付金具110の下側爪部1112はアーム水平部211と面接触して下側フランジ部1002を押圧することができ、照明器具1を安定して取り付けすることができる。
【0050】
また、本開示の照明器具1は、アーム200に取付開口部2211が設けられていることで、取付金具1100により被取付部1000に取り付けすることができ、被取付部1000に吊りボルトを設置せずに取り付けすることができる。よって、被取付部1000に貫通穴を設けなくて良く、被取付部1000の性能を低下させずに照明器具1を取り付けすることができる。
【0051】
なお、本開示の照明器具1は、アーム屈曲部221が円弧状に形成され構成を説明したが、アーム屈曲部221を直線状に傾斜するような形状であり、取付開口部2211を傾斜に沿って開口するような構成でも良い。また、アーム屈曲部221を直角に曲がった形状であり、取付開口部2211を上方向Z1側の側面および巾方向X側の側面に連続するように形成する構成であっても良い。また、取付開口部2211は、図6の(c)に示すように矩形状に形成された構成を説明したが、円形状でもよく多角形状であっても良い。アーム屈曲部221および取付開口部2211は、取付金具1100を巾方向Xから挿し込める構成であれば良い。
【0052】
なお、本開示の照明器具1は、光源ユニット100が放熱の為のフィンを有してない構成であるが、放熱性を向上させるためにベース部130に放熱の為のフィンを設けるような構成であっても良い。
【符号の説明】
【0053】
X 巾方向、X1 右方向、X2 左方向、Y 奥行方向、Y1 前方向、Y2 後方向、Z 上下方向、Z1 上方向、Z2 下方向、1 照明器具、100 光源ユニット、110 発光部、111 発光素子、112 基板、120 カバー部、121 主カバー、122 カバー鍔部、130 ベース部、131 ベース主部、132 ベース鍔部、140 連結部、141 柱部、1411 柱主部、1412 柱側面部、1413 接続部、142 ベース側突設部、143 カバー保持部、150 電源保持部、151 保持主部、1511 放熱用開口、152 保持脚部、1521 保持主部、1522 脚突設部、1523 部品取付孔、160 電源部、161 電源本体部、162 端子部、1621 挿し込み孔、200 アーム、210 アーム主部、211 アーム水平部、211 ボルト取付孔、212 主部フランジ部、220 アーム支持部、221 アーム屈曲部、2211 取付開口部、2211a 上側側部、222 アーム垂直部、223 アーム接続部、2231 アーム挿通孔、224 支持フランジ部、300 接続部材、310 螺部、320 頭部、1000 被取部、1001 上側フランジ部、1002 下側フランジ部、1003 ウェブ部、1100 取付金具、1110 金具本体部、1111 上側爪部、1112 下側爪部、1113 金具垂直部、1114 金具保持部、1120 金具可動部、1121 可動螺部、1122 押圧部。
図1
図2
図3
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図10