(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】表示プログラム、表示方法、及び、情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G05B 19/418 20060101AFI20240423BHJP
G06Q 50/04 20120101ALI20240423BHJP
G06Q 10/06 20230101ALI20240423BHJP
【FI】
G05B19/418 Z
G06Q50/04
G06Q10/06
(21)【出願番号】P 2020077620
(22)【出願日】2020-04-24
【審査請求日】2023-01-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003649
【氏名又は名称】弁理士法人真田特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100092978
【氏名又は名称】真田 有
(74)【代理人】
【識別番号】100189201
【氏名又は名称】横田 功
(72)【発明者】
【氏名】深尾 潤
【審査官】堀内 亮吾
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-223785(JP,A)
【文献】特開2015-191632(JP,A)
【文献】特開2003-084819(JP,A)
【文献】特開2010-049521(JP,A)
【文献】米国特許第08082045(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G05B 19/418
G06Q 50/04
G06Q 10/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の品目についての生産計画を受け付け、
受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定し、
前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示
し、前記複数の品目の生産計画
のそれぞれの生産時間に基づく長さを有する表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期
間に表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する、
処理をコンピュータに実行させる、表示プログラム。
【請求項2】
前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品の長さは、対応する品目の生産量に関する情報に応じて決定される、
請求項1に記載の表示プログラム。
【請求項3】
前記素材を示す表示部品の長さは、前記素材を示す表示部品の生産計画に設定された数量と、前記素材を示す表示部品が配置される生産ラインの能力とに応じて決定される、
請求項1又は請求項2に記載の表示プログラム。
【請求項4】
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる生産計画の生産時間に決定される、
請求項1又は請求項2に記載の表示プログラム。
【請求項5】
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる品目の生産時間に決定される、
請求項1又は請求項2に記載の表示プログラム。
【請求項6】
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目であり、
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間、又は、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間、の合計値と、前記素材からの前記複数の品目の取合せ数と、に応じて決定される、
請求項1又は請求項2に記載の表示プログラム。
【請求項7】
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目である、
請求項1~6のいずれか1項に記載の表示プログラム。
【請求項8】
複数の品目についての生産計画を受け付け、
受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定し、
前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示
し、前記複数の品目の生産計画
のそれぞれの生産時間に基づく長さを有する表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期
間に表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する、
処理をコンピュータが実行する、表示方法。
【請求項9】
複数の品目についての生産計画を受け付ける受付部と、
受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定する判定部と、
前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示
し、前記複数の品目の生産計画
のそれぞれの生産時間に基づく長さを有する表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期
間に表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する表示部と、を備える
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示プログラム、表示方法、及び、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
作業計画、例えば、製品の生産計画では、サーバ等の装置により、製造(生産)ラインの空き状況や作業の順序等に基づき、製造ラインに作業を配置したチャートを表示することで、作業を可視化することが知られている。以下、「製造ライン」を単に「ライン」と表記する場合がある。
【0003】
例えば、サーバは、作業計画の集計単位となる特定の期間、利用するライン、製造する品目、使用する材料等の条件がオペレータ等により指定されると、作業にラインの利用日時を割り当てることで、作業計画の配置及び表示を行なう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
製品の製造では、以下の類型に例示するように、複数の品目を同時に又は連続して生産することがある。
【0006】
・同じ性質の製品(例えば紙等)の寸法違いの生産。
・同じ液体の、サイズ違いの容器への充填。
・金型を用いたLR(Left / Right)品、LCR(Left / Center / Right)品。
【0007】
以下、複数の品目を、同時に又は連続して生産するために組み合わせることを、「取合せ(とりあわせ)」と表記する。また、取合せ可能な品目の集合を「銘柄」と表記する。
【0008】
上述したサーバは、このような複数の品目の取合せを行なうことを考慮しておらず、例えば、これらの複数の品目を個別に管理し、各品目について作業計画(生産計画)の配置及び表示を行なう場合がある。
【0009】
しかし、上述したサーバにおいて、取合せを行なう複数の品目を個別に管理する場合、品目ごとに生産計画の配置及び表示が行なわれると、品目間の関係性がわからず、利用者は、銘柄についての生産計画を把握しにくい場合がある。
【0010】
1つの側面では、本発明は、同時に又は連続して生産する複数の品目についての生産計画の把握を容易にすることを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
1つの側面では、表示プログラムは、複数の品目についての生産計画を受け付け、受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定し、前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示す表示し、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間に基づく長さを有する表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期間に表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する、処理をコンピュータに実行させてよい。
【発明の効果】
【0012】
1つの側面では、本発明は、同時に又は連続して生産する複数の品目についての生産計画の把握を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】一実施形態に係るシステムの機能構成例を示すブロック図である。
【
図2】サーバのハードウェア(HW)構成例を示すブロック図である。
【
図4】表示装置の画面における表示例を示す図である。
【
図5】未割当作業表示エリアの一例を示す図である。
【
図7】チャートエリアへの銘柄枠の追加手法の一例を説明する図である。
【
図10】銘柄枠への作業の配置手法の一例を説明する図である。
【
図12】ライン資源に配置された銘柄枠と、銘柄枠内に割り当てられた複数の作業とを例示する図である。
【
図13】寸法を考慮した取合せに基づく銘柄枠及び作業の表示例を示す図である。
【
図14】銘柄枠内製造計画画面の一例を示す図である。
【
図16】銘柄枠をライン資源ごとに自動配置する場合の一例を示す図である。
【
図17】チャートエリアにおける銘柄枠の表示例を示す図である。
【
図18】銘柄枠作成部による銘柄枠及び作業の配置処理の動作例を説明するフローチャートである。
【
図19】計画配置部による銘柄枠及び作業の自動配置処理の動作例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形又は技術の適用を排除する意図はない。例えば、本実施形態を、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。なお、以下の説明で用いる図面において、同一符号を付した部分は、特に断らない限り、同一若しくは同様の部分を表す。
【0015】
〔1〕一実施形態
〔1-1〕システムの説明
図1は一実施形態に係るシステム1の機能構成例を示すブロック図であり、
図2はサーバ10のハードウェア(HW)構成例を示すブロック図である。
【0016】
図1に示すように、システム1は、例示的に、サーバ10、及び、端末20を備えてよい。なお、端末20はシステム1に複数台存在してもよい。
【0017】
サーバ10は情報処理装置の一例である。サーバ10は、端末20からのアクセスに応じて生産計画の作成に関する処理を行ない、処理結果を端末20に応答することで、端末20に対して生産計画を示す画面を表示させることができる。
【0018】
端末20は端末装置の一例であり、サーバ10に対するクライアントとして位置付けられてよい。
図1に示すように、端末20は、例示的に、入力装置21及び表示装置22を備えてよい。端末20は、オペレータによる入力装置21の操作を通じてサーバ10にアクセスし、サーバ10からの応答(処理結果)を表示装置22に表示してよい。
【0019】
なお、端末20とサーバ10との間の通信は、端末20側のクライアントアプリケーションとサーバ10側のサーバアプリケーションとの間のアプリケーション間の通信であってよい。この通信には、http(Hypertext Transfer Protocol)等による端末20側のWebブラウザとサーバ10側のWebサーバとの間の通信が含まれてもよい。
【0020】
サーバ10及び端末20は、有線及び無線の一方又は双方を含むネットワーク(NW)30を介して相互に通信可能に接続されてよい。ネットワーク30としては、例えば、イーサネット(Ethernet;登録商標)やインフィニバンド(InfiniBand;登録商標)等の規格に対応したネットワークが挙げられる。
【0021】
サーバ10は、仮想サーバ(VM;Virtual Machine)であってもよいし、物理サーバであってもよい。また、サーバ10の機能は、1台のコンピュータにより実現されてもよいし、2台以上のコンピュータにより実現されてもよい。さらに、サーバ10の機能のうちの少なくとも一部は、クラウド環境により提供されるHWリソース及びNWリソースを用いて実現されてもよい。
【0022】
(ハードウェア構成例)
次に、サーバ10のハードウェア構成例について説明する。なお、端末20はサーバ10と同様のハードウェア構成を備えてよい。以下、サーバ10及び端末20を代表してサーバ10のハードウェア構成例について説明する。サーバ10の機能を実現するHWリソースとして、複数のコンピュータが用いられる場合は、各コンピュータが
図2に例示するHW構成を備えてよい。
【0023】
図2に示すように、コンピュータ又は情報処理装置の一例としてのサーバ10は、HW構成として、例示的に、プロセッサ10a、メモリ10b、記憶部10c、IF(Interface)部10d、I/O(Input / Output)部10e、及び読取部10fを備えてよい。
【0024】
プロセッサ10aは、種々の制御や演算を行なう演算処理装置の一例である。プロセッサ10aは、サーバ10内の各ブロックとバス10iで相互に通信可能に接続されてよい。なお、プロセッサ10aは、複数のプロセッサを含むマルチプロセッサであってもよいし、複数のプロセッサコアを有するマルチコアプロセッサであってもよく、或いは、マルチコアプロセッサを複数有する構成であってもよい。
【0025】
プロセッサ10aとしては、例えば、CPU、MPU、GPU、APU、DSP、ASIC、FPGA等の集積回路(IC;Integrated Circuit)が挙げられる。なお、プロセッサ10aとして、これらの集積回路の2以上の組み合わせが用いられてもよい。CPUはCentral Processing Unitの略称であり、MPUはMicro Processing Unitの略称である。GPUはGraphics Processing Unitの略称であり、APUはAccelerated Processing Unitの略称である。DSPはDigital Signal Processorの略称であり、ASICはApplication Specific ICの略称であり、FPGAはField-Programmable Gate Arrayの略称である。
【0026】
メモリ10bは、種々のデータやプログラム等の情報を格納するHWの一例である。メモリ10bとしては、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性メモリ、及び、PM(Persistent Memory)等の不揮発性メモリ、の一方又は双方が挙げられる。
【0027】
記憶部10cは、種々のデータやプログラム等の情報を格納するHWの一例である。記憶部10cとしては、HDD(Hard Disk Drive)等の磁気ディスク装置、SSD(Solid State Drive)等の半導体ドライブ装置、不揮発性メモリ等の各種記憶装置が挙げられる。不揮発性メモリとしては、例えば、フラッシュメモリ、SCM(Storage Class Memory)、ROM(Read Only Memory)等が挙げられる。
【0028】
また、記憶部10cは、サーバ10の各種機能の全部若しくは一部を実現するプログラム10g(表示プログラム)を格納してよい。例えば、サーバ10のプロセッサ10aは、記憶部10cに格納されたプログラム10gをメモリ10bに展開して実行することにより、
図1に例示するサーバ10としての機能を実現できる。
【0029】
IF部10dは、ネットワークとの間の接続及び通信の制御等を行なう通信IFの一例である。例えば、IF部10dは、イーサネット(登録商標)等のLAN(Local Area Network)、或いは、FC(Fibre Channel)等の光通信等に準拠したアダプタを含んでよい。当該アダプタは、無線及び有線の一方又は双方の通信方式に対応してよい。例えば、サーバ10は、IF部10dを介して、端末20と相互に通信可能に接続されてよい。また、例えば、プログラム10gは、当該通信IFを介して、ネットワークからサーバ10にダウンロードされ、記憶部10cに格納されてもよい。
【0030】
I/O部10eは、入力装置、及び、出力装置、の一方又は双方を含んでよい。入力装置としては、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。出力装置としては、例えば、モニタ、プロジェクタ、プリンタ等が挙げられる。
【0031】
読取部10fは、記録媒体10hに記録されたデータやプログラムの情報を読み出すリーダの一例である。読取部10fは、記録媒体10hを接続可能又は挿入可能な接続端子又は装置を含んでよい。読取部10fとしては、例えば、USB(Universal Serial Bus)等に準拠したアダプタ、記録ディスクへのアクセスを行なうドライブ装置、SDカード等のフラッシュメモリへのアクセスを行なうカードリーダ等が挙げられる。なお、記録媒体10hにはプログラム10gが格納されてもよく、読取部10fが記録媒体10hからプログラム10gを読み出して記憶部10cに格納してもよい。
【0032】
記録媒体10hとしては、例示的に、磁気/光ディスクやフラッシュメモリ等の非一時的なコンピュータ読取可能な記録媒体が挙げられる。磁気/光ディスクとしては、例示的に、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスク、HVD(Holographic Versatile Disc)等が挙げられる。フラッシュメモリとしては、例示的に、USBメモリやSDカード等の半導体メモリが挙げられる。
【0033】
上述したサーバ10のHW構成は例示である。従って、サーバ10内でのHWの増減(例えば任意のブロックの追加や削除)、分割、任意の組み合わせでの統合、又は、バスの追加若しくは削除等は適宜行なわれてもよい。例えば、サーバ10において、I/O部10e及び読取部10fの少なくとも一方は、省略されてもよい。
【0034】
情報処理端末の一例である端末20は、上述したサーバ10と同様のHW構成により実現されてよい。例えば、端末20のプロセッサ10aは、記憶部10cに格納されたプログラム10gをメモリ10bに展開して実行することにより、
図1に示す端末20としての機能を実現できる。
【0035】
例えば、
図1に示す端末20の入力装置21はI/O部10eの入力装置の一例であり、表示装置22はI/O部10eの出力装置の一例である。一例として、端末20のプロセッサ10aは、IF部10dを介してサーバ10から受信した情報に基づき、各画面を表示装置22に表示してよく、入力装置21に入力された情報を、IF部10dを介してサーバ10に送信してよい。
【0036】
(一実施形態に係るサーバ10について)
サーバ10は、日時を作業情報に割り当てることにより作業計画を作成する。作業計画としては、例えば、工場等における製品の加工や組立等の製造計画が挙げられる。以下の説明では、作業計画として、以下のように、取合せにより、複数の品目を同時に又は連続して製造する製造計画を例に挙げる。
【0037】
・同じ性質の製品の、寸法違いの生産。
・同じ液体の、サイズ違いの容器への充填。
・金型を用いたLR品、LCR品。
【0038】
一例として、同じ性質の「フィルム」又は「紙」等から、スリット加工により、「幅」及び/又は「長さ」の異なる複数の品目を生産する場合を想定する。
【0039】
例えば、ユーザは、サーバ10により、同時期に生産する品目を「取数」を考慮して管理する。「取数」とは、同時に又は連続して生産する品目の数(取合せの数)、換言すれば、同時に製造可能な製造量である。以下、取数=n(nは2以上の整数)の取合せを「n丁取り」と表記する場合がある。
【0040】
図3に例示するように、2丁取りの場合、複数の品目の共通の素材に対して、1つのスリットによる加工によって、2つの品目が同時に生産される。また、3丁取りの場合、共通の素材に対して、2つのスリットによる加工によって、3つの品目が同時に生産される。以下の説明では、共通の素材としてのフィルム又は紙等のロールから、スリット加工により複数の品目を生産する場合を例に挙げる。
【0041】
上述のように、従来、作業計画の配置及び表示の際に、複数の品目の取合せを行なうことは考慮されておらず、例えば、複数の品目が個別に管理され、各品目について作業計画(生産計画)の配置及び表示が行なわれていた。
【0042】
そこで、一実施形態に係るサーバ10は、複数の品目に共通する素材を示す表示部品を、複数の品目の生産計画を包含する期間を示すように表示するとともに、素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する。
【0043】
これにより、複数の品目に共通する素材を示す表示部品が、例えばチャートに表示される。また、当該表示部品が配置される期間に合わせて、複数の品目のそれぞれに対応する表示部品が表示される。従って、例えば、同時に又は連続して生産する複数の品目についての生産計画の把握を容易にすることができる。
【0044】
(機能構成例)
次に、サーバ10の機能構成例について説明する。
【0045】
サーバ10は、
図1に例示するように、マスタDB(Database)11、メモリ部12、操作受付部13、出力部14、及び、表示制御部15を備えてよい。
【0046】
マスタDB11は、製造計画の生成及び表示に用いる各種マスタ情報を格納・管理するデータベースである。マスタDB11は、例えば、同時に又は連続して生産する複数の品目についての製造計画の生成及び表示に関する、一実施形態に係る機能に着目すると、品目関連情報11aを格納及び管理してよい。
【0047】
メモリ部12は、製造計画の生成及び表示に用いる各種情報、例えば、トランザクション情報を記憶する。メモリ部12は、例えば、一実施形態に係る機能に着目すると、未割当情報12a及び製造オーダ関連情報12bを記憶してよい。
【0048】
マスタDB11及びメモリ部12は、それぞれ、
図2に示すサーバ10のメモリ10b又は記憶部10cの少なくとも一部の記憶領域により実現されてよい。マスタDB11及びメモリ部12が記憶するこれらの情報の詳細は、表示制御部15による表示制御例の説明において後述する。なお、以下の説明では、マスタDB11及びメモリ部12が格納するこれらの情報11a、12a、12bをテーブル形式で示すが、これに限定されるものではない。これらの情報11a、12a、12bは、DB形式やXML(eXtensible Markup Language)形式等の種々の形式でマスタDB11及びメモリ部12に格納されてよい。
【0049】
操作受付部13は、端末20からのアクセス要求を受け付け、アクセス要求に応じた指示を表示制御部15に対して出力する。アクセス要求としては、例えば、表示装置22に表示された製造計画に関する画面上の操作要求が挙げられる。一実施形態に係る機能に着目すると、操作受付部13は、複数の品目についての生産計画を受け付ける受付部の一例である。
【0050】
出力部14は、表示制御部15からの処理結果を端末20宛に送信する。処理結果としては、例えば、製造計画に関する画面に対する、操作要求に応じた画面情報が挙げられる。画面情報としては、例えば、チャートやグラフ、テキスト等の情報、ウィンドウやツールチップ等の画面制御に関する情報、各種パラメータ、制御情報等、種々の情報が挙げられる。
【0051】
なお、処理結果には、表示制御部15による作業計画の生成及び表示結果、つまり、チャート上での配置結果に関する情報が含まれてもよい。当該情報は、端末20や他のシステムに出力され、出力先において、作業の管理や実施等において参照されてもよい。
【0052】
表示制御部15は、操作受付部13からの指示に応じて、表示装置22に表示される画面の表示制御を行ない、処理結果を出力部14に出力する。表示制御には、画面に表示するチャートやグラフ、テキスト等の情報の生成や更新、画面遷移や画面制御、スケールの制御等が含まれてよい。
【0053】
表示制御部15は、例示的に、銘柄枠作成部15a及び計画配置部15bを備えてよい。
【0054】
銘柄枠作成部15aは、未割当作業の一覧及び製造計画の一覧の一方又は双方に基づき、チャート上に銘柄枠を作成し、作成した銘柄枠に対して、未割当作業を設定する(割り当てる)。未割当作業の一覧は、品目の製造に用いる設備が決まっていない作業の一覧である。製造計画の一覧は、未割当作業と、品目の製造に用いる設備が決まっている割当済作業と、の一覧である。
【0055】
計画配置部15bは、銘柄枠単位で、各種制約を考慮して、銘柄枠を設備に配置し、各品目の作業を含む銘柄枠を、配置した設備に対応付けてチャート上に表示する。
【0056】
例えば、銘柄枠作成部15aは、オペレータの操作による銘柄枠の配置と作業の割当とを行なう機能部であり、計画配置部15bは、オペレータにより指定された条件に従って銘柄枠の配置と作業の割当とを自動で行なう機能部であると位置付けられてもよい。
【0057】
〔1-2〕表示制御部による表示制御例
次に、表示制御部15による表示制御の一例を、端末20の表示装置22に表示される画面の表示例を用いて説明する。
【0058】
図4に例示するように、表示装置22の画面には、表示エリア100、例えば、作業計画を作成するアプリケーション又はブラウザのウィンドウ内に、チャートエリア110、ラインエリア120、及び、未割当作業表示エリア130が表示されてよい。
【0059】
ラインエリア120には、例えば、工程やライン等の要素が表示される。チャートエリア110には、ラインエリア120の要素について1種類又は複数種類のチャート(マルチチャート)が表示可能である。未割当作業表示エリア130には、未割当作業に関する情報が表示される。
【0060】
例えば、
図5に示すように、未割当作業表示エリア130は、未割当情報12aから検索条件に基づき未割当作業の検索を行なうための検索領域131、及び、検索領域131の検索結果としての未割当作業の一覧を表示する表示領域132を含んでよい。
【0061】
未割当情報12aには、未割当作業の情報として、
図5に示す「製造オーダ番号」、「製造オーダシーケンス」、「製造オーダサブシーケンス」、「品目コード」、「工程パターン」のほか、品目に関する情報、納期に関する情報、製造量に関する情報等の種々の情報が含まれてよい。
【0062】
また、例えば、表示エリア100には、
図6に示す製造計画一覧画面140が表示されてもよい。
図6に示すように、製造計画一覧画面140は、製造オーダ関連情報12bから検索条件に基づき製造計画の検索を行なうための検索領域141、及び、検索領域141の検索結果としての製造計画の一覧を表示する表示領域142を含んでよい。
【0063】
製造オーダ関連情報12bは、製品又は部品の製造計画を管理する情報であり、例えば、オペレータや他のシステム等からの製品又は部品の作成指示(製造オーダ)に基づき更新されるトランザクションデータである。製造オーダには、銘柄オーダが含まれてよい。製造オーダ関連情報12bには、割当済作業及び未割当作業の情報として、
図6に示す「割当状況」、「製造オーダ番号」、「製造オーダシーケンス」、「製造オーダサブシーケンス」、「品目コード」、「工程パターン」のほか、後述する種々の情報が含まれてよい。
【0064】
例えば、オペレータは、未割当作業表示エリア130又は製造計画一覧画面140を参照して、製造作業を確認し、製造オーダに基づき未割当作業をチャートエリア110に配置する。銘柄枠作成部15aは、オペレータからの操作に応じて、品目関連情報11aに基づき、製造作業の品目をチャートエリア110に割り当てる。
【0065】
(銘柄枠の作成)
ここで、一実施形態では、オペレータは、製造オーダとして銘柄オーダで指定される銘柄を考慮して銘柄枠をチャートエリア110に配置してよい。銘柄枠は、同時に又は連続して生産される複数の品目に共通する素材を示す表示部品の一例である。
【0066】
図7は、チャートエリア110への銘柄枠の追加手法の一例を説明する図である。
図7に符号Aで示すように、オペレータは、チャートエリア110上において、銘柄枠を作成したい位置(チャート上の日時及びライン資源)で右クリックを行ない、メニュー111を表示させる。銘柄枠作成部15aは、オペレータの操作によりチャートエリア110上に表示されたメニュー111において、「銘柄枠追加」が選択された場合、表示エリア100に銘柄枠追加確認画面150(符号B参照)を表示させる。
【0067】
銘柄枠追加確認画面150は、銘柄枠に関する設定領域151、銘柄枠の追加と同時に作業を作成又は割り当てるための作業追加ボタン152、実行ボタン153、及び、銘柄枠追加確認画面150を閉じるキャンセルボタン154を含んでよい。
【0068】
設定領域151において、「銘柄」は、作成される銘柄、例えばフィルムや紙等の原反名を選択するための領域である。「オーダ量」は、銘柄に対して品目構成を設定した際に資材の必要量の計上を可能とするための領域である。「オーダ量」への入力は省略されてもよい。「時間長算出区分」は、銘柄枠の作業時間長の種類を選択するための領域である。「取数」は、取合せの取数を入力するための領域である。「取数」には、「時間長算出区分」で「合計/取数」が選択された場合に入力されてよい。「最小時間長」は、作業が割り当てられていない状態の銘柄枠の時間長(例えば「分」単位)を入力するための領域である。
【0069】
ここで、「時間長算出区分」、すなわち銘柄枠の時間長の種類としては、例えば、製造方法に応じて、以下の(a)~(d)のいずれかの種類が選択されてよい。
【0070】
(a)銘柄枠から算出(銘柄オーダの数量及び能力に基づく計算)
銘柄枠作成部15aは、通常の製造計画と同様に、銘柄オーダに対して設定された数量と能力とから、品目関連情報11aに基づき、作業時間長を算出する。能力とは、例えば、ラインにおける銘柄の生産能力(速度)や占有資源等の制約に応じた、銘柄の生産能力であってよく、一例として、1分あたりの製造量(分/量)、又は、銘柄の1つあたりの製造時間(量/分)で示されてよい。
【0071】
図8は、品目関連情報11aの一例を示す図である。
図8に示すように、品目関連情報11aは、例示的に、品目銘柄定義マスタ11a1、ライン製造手順マスタ11a2、工程順序マスタ11a3、及び、品目マスタ11a4を少なくとも含んでよい。
【0072】
品目銘柄定義マスタ11a1は、「銘柄品目コード」、「銘柄工程パターン」、「品目コード」、「工程パターン」、「工程順序」等の、銘柄と品目との関係を定義する情報を記憶する。
【0073】
ライン製造手順マスタ11a2は、「品目コード」、「工程パターン」、「工程順序」、「ライン資源コード」、「能力グループ」、「適用開始日時」等の、品目の工程順序とライン資源との関係を定義する情報を記憶する。銘柄枠作成部15aは、ライン製造手順マスタ11a2から、銘柄枠が作成できる対象の設備を絞り込むことができる。
【0074】
工程順序マスタ11a3は、「品目コード」、「工程パターン」、「工程順序」、「標準取数」等の、品目の製造工程を定義する情報である。銘柄枠作成部15aは、工程順序マスタ11a3から、銘柄枠が作成できる対象の工程を絞り込むことができる。
【0075】
品目マスタ11a4は、「品目コード」、「銘柄フラグ」等の、品目の情報を記憶する。「銘柄フラグ」は、例えば、“0”が通常品目を示し、“1”が銘柄品目、すなわち銘柄枠であることを示す。
【0076】
このように、品目関連情報11aでは、銘柄の製造オーダ及び製造計画を作成するために、銘柄も品目マスタ11a4上において管理される。また、銘柄品目については、工程順序マスタ11a3に設定される。さらに、銘柄の品目に対して、順序違いの工程順序マスタ11a3が複数登録された場合、最終工程のみが使用される。
【0077】
例えば、銘柄枠作成部15aは、品目マスタ11a4で銘柄フラグが“1”の品目コードに紐付く銘柄オーダの数量及び能力を、工程順序マスタ11a3及びライン製造手順マスタ11a2から抽出し、抽出した情報に基づき作業時間長を算出してよい。
【0078】
上記(a)の手法は、例えば、銘柄オーダによる時間の枠取り(固定作業時間長)を行なう場合、又は、製造オーダを割り当てる前の銘柄オーダを割り当てる場合に採用されてよい。
【0079】
(b)最大値(製造計画単位)
銘柄枠作成部15aは、銘柄オーダ内の各製造計画に対して時間長計算を行ない、それらのうちの最大値を採用する。換言すれば、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠の時間長に、銘柄枠に割り当てられた複数の作業のうちの最長の製造時間(生産時間)となる製造オーダの製造時間を設定する。
【0080】
(c)最大値(品目単位)
銘柄枠作成部15aは、銘柄オーダ内の各製造計画に対して時間長計算を行ない、品目単位に集約して合計値を算出し、それらの合計値のうちの最大値を採用する。換言すれば、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠の時間長に、銘柄枠に割り当てられた複数の品目のうちの最長の製造時間(生産時間)となる品目の製造時間を設定する。
【0081】
上記(b)及び(c)の手法は、例えば、LR品やLCR品の製造計画の作成において採用されてよい。
【0082】
(d)合計値/取数
銘柄枠作成部15aは、銘柄オーダ内の各製造計画に対して時間長計算を行ない、それらの合計値を取数で除算する。換言すれば、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠に割り当てられた複数の作業のそれぞれの製造オーダの製造時間(生産時間)の合計値を算出し、当該合計値を取り数で除算した値を採用する。なお、銘柄枠作成部15aは、銘柄オーダ内の各製造計画に対して時間長計算を行ない、品目単位に集約して合計値を算出し、それらの合計値をさらに合計した結果を取数で除算した値に設定されてもよい。
【0083】
このように、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112の長さを、複数の品目のそれぞれの生産時間、又は、複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間、の合計値と、銘柄からの複数の品目の取合せ数と、に応じて決定してよい。上記(d)の手法は、例えば、n丁取りの製造、又は、連続生産(取数=1)の計画の作成において採用されてよい。
【0084】
オペレータは、設定領域151に銘柄枠の情報を選択及び入力すると、実行ボタン153をクリックして、チャートエリア110上に銘柄枠112を表示させる(
図7の符号C参照)。銘柄枠作成部15aは、オペレータの操作により実行ボタン153がクリックされた場合、設定領域151に設定された情報に従ってチャートエリア110上に銘柄枠112を表示する。
【0085】
なお、「時間長算出区分」として、上記(b)~(d)の種類が選択された場合であって、銘柄枠に作業が割り当てられていない場合(銘柄枠のみがチャートエリア110に配置された場合)、銘柄枠の時間長は、上記(a)に基づき設定されてもよい。
【0086】
銘柄枠作成部15aは、実行ボタン153がクリックされたときに設定領域151に設定された情報に基づき、製造オーダ関連情報12bを更新する。
【0087】
図9は、製造オーダ関連情報12bの一例を示す図である。
図9に示すように、製造オーダ関連情報12bは、例示的に、配置計画12b1、製造計画12b2、及び、製造オーダ12b3を少なくとも含んでよい。
【0088】
配置計画12b1は、製造オーダを示す「配置番号」、工程順序を示す「配置シーケンス」、複数配置情報を持つ場合に使用される「サブシーケンス」、ライン資源コード又は占有資源コードを示す「資源コード」等の、配置に関する配置情報を記憶する。
【0089】
製造計画12b2は、「製造オーダ番号」、工程順序が設定される「製造オーダシーケンス」、工程順序が分割された場合に使用される「製造オーダサブシーケンス」等の、品目の製造情報を工程ごとに管理する情報である。
【0090】
製造オーダ12b3は、少なくとも「製造オーダ番号」等の品目の製造に関する製造情報を記憶する。
【0091】
銘柄枠作成部15aは、例えば、銘柄フラグ=“1”と、設定領域151に設定された各情報とを含む製造計画12b2を少なくとも作成してよい。
【0092】
なお、上述のように、銘柄の製造計画は、通常の製造計画と同様にライン資源に割当可能である。銘柄枠作成部15aは、製造オーダ関連情報12bの配置計画12b1に対して、割り当てた設備情報を設定してよい。なお、通常の製造計画とは異なり、生産枠への割当は不可とされてもよい。
【0093】
(銘柄枠への作業の配置)
オペレータは、
図10に符号Dで例示するように、未割当作業表示エリア130に表示された1以上(取合せの場合は2以上)の未割当作業を選択し、選択した未割当作業を銘柄枠112に移動することで、銘柄枠112に作業113(符号E参照)を割り当てる。作業113は、複数の品目のそれぞれに対応する表示部品の一例であり、チャートエリア110上では、複数の品目の生産計画の期間を示している。
【0094】
銘柄枠112への作業の移動は、例えば、ドラッグ&ドロップであってもよいし、未割当作業表示エリア130上での指定によってもよい。
【0095】
銘柄枠作成部15aは、品目関連情報11aを参照し、銘柄枠112内に割当可能な品目の情報を取得してよい。例えば、銘柄枠作成部15aは、品目マスタ11a4から、銘柄フラグ=“0”である通常品目、すなわち銘柄枠112内に割当可能な品目を特定できる。
【0096】
また、銘柄枠作成部15aは、工程順序マスタ11a3から、作業が割当可能な対象の工程を絞り込み、ライン製造手順マスタ11a2から、作業が割当可能な対象の設備を絞り込み、品目銘柄定義マスタ11a1から、銘柄枠112の中に割当可能な対象の品目を絞り込んでよい。
【0097】
なお、オペレータは、銘柄枠追加確認画面150の作業追加ボタン152をクリックし、表示エリア100に
図11に例示する作業追加画面160を表示させてもよい。例えば、オペレータは、作業追加画面160の操作により、銘柄枠112の追加と同時に、追加する銘柄枠112に割り当てる作業113を選択してもよい。
【0098】
銘柄枠作成部15aは、作業追加画面160で選択された作業113を、銘柄枠追加確認画面150で選択及び入力された銘柄枠112の中に追加して、銘柄枠112と作業113とをチャートエリア110に表示してよい(
図10の符号E参照)。
【0099】
以上のように、銘柄枠作成部15aは、品目関連情報11aを参照することで、選択された複数の品目(の作業)が、銘柄枠に割当可能な品目であるか否かを判定することができる。換言すれば、銘柄枠作成部15aは、操作受付部13が受け付けた複数の品目が、同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定する判定部の一例である。
【0100】
(銘柄枠及び銘柄枠内の作業について)
図12は、チャートエリア110において、ライン資源Aに配置された銘柄枠112と、銘柄枠112内に割り当てられた複数の作業113とを例示する図である。
【0101】
図12に示すように、銘柄枠作成部15aは、複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、銘柄枠112と、複数の品目のそれぞれに対応する作業113とを表示する表示部の一例である。
【0102】
例えば、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112の時間長、すなわちチャートエリア110上での銘柄枠112の表示幅(長さ)を、設定領域151の「時間長算出区分」で選択された区分(上記(a)~(d)参照)に応じて設定してよい。一例として、「時間長算出区分」が上記(b)~(d)の区分である場合、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112に割り当てられた作業の時間長に基づき、銘柄枠112の時間長を調整してよい。
【0103】
このように、表示部の一例としての銘柄枠作成部15aは、複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、複数の品目に共通する素材を示す銘柄枠112を、複数の品目の生産計画(作業113)を包含する期間を示すように表示する。
【0104】
また、表示部の一例としての銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112が配置される期間に合わせて複数の品目のそれぞれに対応する表示部品(作業113)を表示する。例えば、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112内の各作業113の時間長、すなわちチャートエリア110上での各作業113の表示幅(長さ)を、銘柄枠112内の全ての作業113で按分するように設定してよい。
【0105】
一例として、
図12に示すように、銘柄枠作成部15aは、各作業113の取数に基づき、銘柄枠112内での各作業113の時間長を算出してよい。
図12の例では、“品目0101”及び“品目0102”の取数はそれぞれ“1”であり、“品目0103”の取数が“2”である場合を示す。この場合、“品目0101”、“品目0102”、“品目0103”の時間長の銘柄枠112での割合は、1:1:2となる。
【0106】
また、銘柄枠作成部15aは、各作業113で製造される品目の寸法や内容量等に基づき、銘柄枠112内での各作業113の時間長を算出してよい。
図13は、寸法を考慮した取合せに基づく銘柄枠112及び作業113の表示例を示す図である。
図12及び
図13に例示するように、チャートエリア110への銘柄枠112及び作業113の描画手法には、複数のモードが用意されてもよい。
【0107】
上述のように、銘柄枠112に割り当てられる複数の作業113は、各作業113の品目が同時に又は連続して生産されるものである。例えば、ロール紙の製造のようなスリット加工の場合、複数の品目(ロール)がスリット加工により同時に(並行して)生産され、また、ロール長(1ロールの長さ)ごとの切断により連続して生産される。
【0108】
このような銘柄枠112に割り当てられる複数の作業113の表示幅を、各作業113で生産される品目の生産量に関する情報(例えば取数や寸法、内容量等)に応じて決定されることで、生産計画の把握を容易にすることができる。
【0109】
なお、銘柄枠112は、チャートエリア110内で移動可能である。例えば、オペレータは、銘柄枠112及び作業113のチャートエリア110への配置後であっても、銘柄枠112を、当該銘柄枠112内の作業113とともに、他のライン資源や日時に移動、例えばドラッグ&ドロップすることができる。銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112の移動に伴って、製造オーダ関連情報12bを更新してよい。
【0110】
また、銘柄枠112は、チャートエリア110から削除可能である。例えば、オペレータは、銘柄枠112及び作業113のチャートエリア110への配置後に、銘柄枠112を削除することができる。銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112の削除に伴って、製造オーダ関連情報12bを更新してよい。なお、削除した銘柄枠112内の作業113については、未割当状態とするか、削除するかの選択が可能であってよい。
【0111】
さらに、銘柄枠112の割当解除が可能である。例えば、オペレータは、銘柄枠112及び作業113のチャートエリア110への配置後に、銘柄枠112の割当解除を行なうことができる。銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112の割当解除に伴って、製造オーダ関連情報12bを更新してよい。なお、割当解除した銘柄枠112内の作業113についての製造計画(例えばライン資源への割当状態)は保持されてよい。
【0112】
また、銘柄枠112内に割り当てられている作業113の一覧表示が可能である。例えば、オペレータは、銘柄枠112及び作業113のチャートエリア110への配置後に、銘柄枠112内の作業113の一覧を表示させることができる。銘柄枠作成部15aは、一覧表示の要求に応じて、製造オーダ関連情報12bを参照して、指定された銘柄枠112内に割り当てられている作業の一覧を表示してよい。
【0113】
図14は、銘柄枠内製造計画画面170の一例を示す図である。銘柄枠作成部15aは、
図14に例示するように、オペレータからの要求に応じて、指定された銘柄枠112内に割り当てられている作業113の一覧を表示するための銘柄枠内製造計画画面170を表示エリア100に表示してよい。
【0114】
図14に例示するように、銘柄枠内製造計画画面170は、銘柄枠112内の作業113を絞り込むための検索領域171と、検索領域171において絞り込まれた作業113の一覧を表示する表示領域172とを含んでよい。銘柄枠作成部15aは、例えば、表示領域172に表示された作業113について、オペレータから移動、削除、割当解除等の指示を受け付けた場合に、製造オーダ関連情報12bに対して、指定された作業113についての指示に応じた処理を行なってよい。
【0115】
(銘柄枠の自動立案)
上述した銘柄枠112及び作業113は、オペレータによる条件の登録に応じて、計画配置部15bによりチャートエリア110に配置されてもよい。
【0116】
計画配置部15bは、表示エリア100に自動配置設定画面180を表示し、自動配置設定画面180に設定された条件に従い、銘柄枠作成部15aに銘柄枠112及び作業113の配置を指示する。
【0117】
図15は、自動配置設定画面180の一例を示す図である。
図15に示すように、自動配置設定画面180は、タブ181、設定領域182、設定領域182の設定状態を保存するための保存ボタン183、実行ボタン184、及び、自動配置設定画面180を閉じるためのキャンセルボタン185を含んでよい。
【0118】
タブ181は、基本設定、品目、品目グループ、ライン資源、製造計画、生産枠計画、処理順序、及び、制約等の区分を切り替えるためボタンである。設定領域182は、選択されたタブ181に応じた設定を行なうための領域である。例えば、基本設定のタブ181において、設定領域182には、自動配置の期間や、種々の条件を指定する領域が表示されてよい。
【0119】
計画配置部15bは、オペレータにより、実行ボタン184がクリックされると、設定領域182で選択及び入力された情報を銘柄枠作成部15aに通知し、チャートエリア110への銘柄枠112及び作業113の配置を指示してよい。
【0120】
銘柄枠作成部15aは、計画配置部15bからの指示に応じて、銘柄枠単位で、通知された情報及び各種制約に基づき、設備に銘柄枠112及び作業113を配置する。例えば、銘柄枠作成部15aは、
図16に示すように、各銘柄枠112をライン資源ごとに配置してよい。
【0121】
計画配置部15bからの指示に応じた銘柄枠作成部15aの処理は、銘柄枠112及び作業113等の指定がオペレータの操作ではなく計画配置部15bから通知される点を除き、
図7~
図14を参照して説明した手法と同様である。
【0122】
(トランザクションデータの取り扱い)
銘柄枠作成部15aは、配置された銘柄枠112及び銘柄枠112に割り当てられた作業113に応じて、以下のように、メモリ部12に記憶されるトランザクションデータを管理してよい。なお、当該トランザクションデータには、上述した製造オーダ関連情報12bも含まれる。
【0123】
銘柄枠作成部15aは、例えば、銘柄品目に対して在庫管理情報の按分計上(例えば「分」単位)が設定されている場合、按分用の製造計画12b2を作成してよい。この場合、銘柄枠作成部15aは、銘柄オーダの配置計画12b1に基づき製造計画12b2を按分してよい。
【0124】
例えば、製造計画12b2では、チャートエリア110に配置された銘柄枠112の開始時点で、当該銘柄枠112内の全ての作業113で使用される材料が消費されるように設定されてよい。この場合、当該銘柄枠112の終了時点で、当該銘柄枠112内の全ての作業113で生産される品目が完成するように管理されてよい。
【0125】
一方、按分用の製造計画12b2では、例えば、所定時間(一例として1時間等)ごとに、材料の消費及び品目の完成が発生するように管理されてよい。
【0126】
銘柄枠作成部15aは、銘柄の製造において消費される材料を管理する、「従属需要」のトランザクションデータを管理してよい。「従属需要」は、銘柄オーダ及び製造オーダの各按分用の製造計画12b2に基づき按分計上されてもよい。「従属需要」内の日時は、銘柄オーダの配置計画12b1に基づいてよい。
【0127】
銘柄枠作成部15aは、銘柄の製造において配置される占有資源、例えば、人員、口金や巻取機等の数に制限があり、使い回しする資源を管理する、「占有資源配置計画」のトランザクションデータを管理してよい。「占有資源配置計画」内の日時は、銘柄オーダの配置計画12b1に基づいてよい。
【0128】
銘柄枠作成部15aは、例えば作業の段取り替えの時間(段取時間)等に関する、作業の「切替計画」のトランザクションデータを管理してよい。銘柄枠112に含まれる複数の作業113間では、口金替えやコア替え等の作業の切り替えは発生しないと捉えてよい。従って、「切替計画」では、銘柄枠112単位で段取時間が設定されてよい。
【0129】
図17は、チャートエリア110における銘柄枠112の表示例を示す図である。
図17に例示するように、銘柄枠112間の段取時間には、段取時間を示す段取枠114我表示されてよい。なお、段取枠114は、銘柄枠112間だけでなく、銘柄枠112と、銘柄フラグ=“0”の製造オーダの作業との間、及び、銘柄フラグ=“0”の製造オーダの作業間にも同様に表示されてよい。
【0130】
なお、銘柄枠作成部15aは、オペレータの操作による銘柄枠112の配置、及び、計画配置部15bからの指示に応じた銘柄枠112の配置のいずれにおいても、
図17に示すように、各種制約を考慮したアラート115を表示してもよい。
【0131】
アラート115は、例えば、「従属需要」において原料や資材等の部品在庫の在庫切れが発生する場合や、「占有資源配置計画」において口金や巻取機等の資源の上限が超過した場合等に表示されてよい。
【0132】
〔1-3〕動作例
次に、
図18及び
図19を参照して、上述の如く構成されたシステム1におけるサーバ10の動作例を説明する。
【0133】
図18は、銘柄枠作成部15aによる銘柄枠112及び作業113の配置処理の動作例を説明するフローチャートである。
図18に示すように、サーバ10の表示制御部15は、操作受付部13から、端末20からの製造計画作成の要求に応じた指示を受け取り、品目関連情報11aや、未割当情報12a、製造オーダ関連情報12b、製造オーダ関連情報12bをメモリ10bに展開する(ステップS1)。
【0134】
次いで、銘柄枠作成部15aは、チャートエリア110(例えばマルチチャート)を表示装置22の表示エリア100に表示させる(ステップS2;
図4参照)。また、銘柄枠作成部15aは、チャートエリア110上でのオペレータの操作(
図7の符号A参照)に応じて、銘柄枠追加確認画面150を表示する(ステップS3;
図7の符号B参照)。
【0135】
銘柄枠作成部15aは、実行ボタン153が押下されたか否かを判定する(ステップS4)。押下された場合(ステップS4でYES)、銘柄枠作成部15aは、設定領域151で選択及び入力された情報に基づき、チャートエリア110上に銘柄枠112を表示する(ステップS5;
図7の符号C参照)。銘柄枠112の表示幅は、上記(a)~(d)のいずれかの手法に基づき決定されてよい。
【0136】
銘柄枠作成部15aは、例えば未割当作業表示エリア130において選択された未割当作業(
図10の符号D参照)が銘柄枠112に割当可能な場合に、各作業113の時間長を、例えば按分によって算出する(ステップS6)。そして、銘柄枠作成部15aは、選択された未割当作業を、算出された時間長で銘柄枠112内に表示する(ステップS7;
図10の符号E参照)。このとき、銘柄枠作成部15aは、各種制約に基づき、アラート115(
図17参照)等を表示してもよい。
【0137】
銘柄枠作成部15aは、銘柄枠112及び銘柄枠112内に割り当てた作業113の情報に基づき、製造オーダ関連情報12bを更新し(ステップS8)、処理が終了する。
【0138】
ステップS4において、実行ボタン153が押下されていない場合(ステップS4でNO)、銘柄枠作成部15aは、作業追加ボタン152(
図7の符号B参照)が押下されたか否かを判定する(ステップS9)。
【0139】
作業追加ボタン152が押下されていない場合(ステップS9でNO)、処理がステップS4に移行し、銘柄枠作成部15aは、実行ボタン153又は作業追加ボタン152の押下を待ち受ける。なお、キャンセルボタン154が押下された場合には、銘柄枠作成部15aは、銘柄枠追加確認画面150を閉じ、チャートエリア110においてオペレータによる操作を待ち受けてよい。
【0140】
作業追加ボタン152が押下された場合(ステップS9でYES)、銘柄枠作成部15aは、作業追加画面160を表示する(ステップS10;
図11参照)。
【0141】
銘柄枠作成部15aは、作業追加画面160における「OK」ボタンの押下に応じて、銘柄枠追加確認画面150及び作業追加画面160で選択及び入力された情報に基づき、銘柄枠112の時間長を、例えば上記(a)~(d)のいずれかの手法に基づき決定する。また、銘柄枠作成部15aは、作業追加画面160において選択された未割当作業(
図11参照)が銘柄枠112に割当可能な場合、各未割当作業の時間長を、例えば按分により算出する(ステップS11)。
【0142】
銘柄枠作成部15aは、銘柄枠追加確認画面150で選択及び入力された情報に基づく銘柄枠112と、作業追加画面160で選択された未割当作業とを、算出した時間長でチャートエリア110上に表示する(ステップS12;
図10の符号E参照)。このとき、銘柄枠作成部15aは、各種制約に基づき、アラート115(
図17参照)等を表示してもよい。そして、処理がステップS8に移行する。
【0143】
上述した処理に応じて配置された銘柄枠112及び作業113は、上述のように、オペレータからの操作に応じて、移動、変更、割当解除、削除等が適宜行なわれてよい。
【0144】
図19は、計画配置部15bによる銘柄枠112及び作業113の自動配置処理の動作例を説明するフローチャートである。
図19において、ステップS1、S2及びS8は、
図18と同様である。
【0145】
図19に示すように、計画配置部15bは、オペレータからの要求に応じて、自動配置設定画面180を表示する(ステップS21;
図15参照)。
【0146】
計画配置部15bは、実行ボタン184が押下されたか否かを判定する(ステップS22)。実行ボタン184が押下されていない場合(ステップS22でNO)、処理がステップS22に移行し、計画配置部15bは、実行ボタン184の押下を待ち受ける。なお、キャンセルボタン185が押下された場合には、計画配置部15bは、自動配置設定画面180を閉じ、チャートエリア110においてオペレータによる操作を待ち受けてよい。
【0147】
実行ボタン184が押下された場合(ステップS22でYES)、計画配置部15bは、自動配置設定画面180で選択及び入力された情報及び条件等を銘柄枠作成部15aに通知する。
【0148】
銘柄枠作成部15aは、通知された情報及び条件に基づき、当該情報及び条件に合致する銘柄枠112の時間長を、上記(a)~(d)のいずれかの手法に基づき算出する。また、銘柄枠作成部15aは、当該情報及び条件に合致する未割当作業が銘柄枠112に割当可能な場合、当該未割当作業の時間長を、上記(a)~(d)のいずれかの手法に基づき算出する(ステップS23)。
【0149】
そして、銘柄枠作成部15aは、通知された情報及び条件に基づく銘柄枠112及び未割当作業を、チャートエリア110上における、通知された情報及び条件に基づくライン資源及び日時に、算出した時間長で表示する(ステップS24;
図16参照)。このとき、銘柄枠作成部15aは、各種制約に基づき、アラート115(
図17参照)等を表示してもよい。そして、処理がステップS8に移行する。
【0150】
〔2〕その他
上述した一実施形態に係る技術は、以下のように変形、変更して実施することができる。
【0151】
例えば、
図1に示すサーバ10が備える操作受付部13、出力部14及び表示制御部15(銘柄枠作成部15a及び計画配置部15b)は、任意の組み合わせで併合してもよく、それぞれ分割してもよい。
【0152】
また、
図1に示すサーバ10は、複数の装置がネットワークを介して互いに連携することにより、各処理機能を実現する構成であってもよい。一例として、操作受付部13及び出力部14はWebサーバ、表示制御部15はアプリケーションサーバ、マスタDB11及びメモリ部12はDBサーバ、等であってもよい。この場合、Webサーバ、アプリケーションサーバ及びDBサーバが、ネットワークを介して互いに連携することにより、サーバ10としての各処理機能を実現してもよい。
【0153】
一実施形態では、サーバ10が、主に、銘柄オーダに対するチャートエリア110への銘柄枠112の配置を行なう場合の処理、換言すれば、スリット工程の処理を例に挙げて説明した。一実施形態に係るシステム1は、例えば、工程として、製品から材料に向かって順に、スリット工程、ロール工程、資源調達工程を含んでよい。例えば、システム1は、工程間で所要量計算等を行なうために、前又は後の工程に適宜遷移してよい。
【0154】
一実施形態では、取合せとして、スリット加工によって同時に生産される複数の品目を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、上述したように、同じ液体のサイズ違いの容器への充填や、金型を用いたLR品、LCR品等であってもよい。
【0155】
〔3〕付記
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0156】
(付記1)
複数の品目についての生産計画を受け付け、
受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定し、
前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示す表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期間を示すように表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する、
処理をコンピュータに実行させる、表示プログラム。
【0157】
(付記2)
前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品の長さは、対応する品目の生産量に関する情報に応じて決定される、
付記1に記載の表示プログラム。
【0158】
(付記3)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記素材を示す表示部品の生産計画に設定された数量と、前記素材を示す表示部品が配置される生産ラインの能力とに応じて決定される、
付記1又は付記2に記載の表示プログラム。
【0159】
(付記4)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる生産計画の生産時間に決定される、
付記1又は付記2に記載の表示プログラム。
【0160】
(付記5)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる品目の生産時間に決定される、
付記1又は付記2に記載の表示プログラム。
【0161】
(付記6)
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目であり、
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間、又は、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間、の合計値と、前記素材からの前記複数の品目の取合せ数と、に応じて決定される、
付記1又は付記2に記載の表示プログラム。
【0162】
(付記7)
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目である、
付記1~6のいずれか1項に記載の表示プログラム。
【0163】
(付記8)
複数の品目についての生産計画を受け付け、
受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定し、
前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示す表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期間を示すように表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する、
処理をコンピュータが実行する、表示方法。
【0164】
(付記9)
前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品の長さは、対応する品目の生産量に関する情報に応じて決定される、
付記8に記載の表示方法。
【0165】
(付記10)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記素材を示す表示部品の生産計画に設定された数量と、前記素材を示す表示部品が配置される生産ラインの能力とに応じて決定される、
付記8又は付記9に記載の表示方法。
【0166】
(付記11)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる生産計画の生産時間に決定される、
付記8又は付記9に記載の表示方法。
【0167】
(付記12)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる品目の生産時間に決定される、
付記8又は付記9に記載の表示方法。
【0168】
(付記13)
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目であり、
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間、又は、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間、の合計値と、前記素材からの前記複数の品目の取合せ数と、に応じて決定される、
付記8又は付記9に記載の表示方法。
【0169】
(付記14)
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目である、
付記8~13のいずれか1項に記載の表示方法。
【0170】
(付記15)
複数の品目についての生産計画を受け付ける受付部と、
受け付けた前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であるか否かを判定する判定部と、
前記複数の品目が同時に又は連続して生産される品目であると判定した場合、前記複数の品目に共通する素材を示す表示部品を、前記複数の品目の生産計画を包含する期間を示すように表示するとともに、前記素材を示す表示部品が配置される期間に合わせて前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品を表示する表示部と、を備える
情報処理装置。
【0171】
(付記16)
前記複数の品目のそれぞれに対応する表示部品の長さは、対応する品目の生産量に関する情報に応じて決定される、
付記15に記載の情報処理装置。
【0172】
(付記17)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記素材を示す表示部品の生産計画に設定された数量と、前記素材を示す表示部品が配置される生産ラインの能力とに応じて決定される、
付記15又は付記16に記載の情報処理装置。
【0173】
(付記18)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる生産計画の生産時間に決定される、
付記15又は付記16に記載の情報処理装置。
【0174】
(付記19)
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間のうちの最長の生産時間となる品目の生産時間に決定される、
付記15又は付記16に記載の情報処理装置。
【0175】
(付記20)
前記複数の品目は1つの前記素材から製造される品目であり、
前記素材を示す表示部品の長さは、前記複数の品目のそれぞれの生産時間、又は、前記複数の品目の生産計画のそれぞれの生産時間、の合計値と、前記素材からの前記複数の品目の取合せ数と、に応じて決定される、
付記15又は付記16に記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0176】
1 システム
10 サーバ
11 マスタDB
11a 品目関連情報
12 メモリ部
12a 未割当情報
12b 製造オーダ関連情報
13 操作受付部
14 出力部
15 表示制御部
15a 銘柄枠作成部
15b 計画配置部
20 端末
21 入力装置
22 出力装置