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特許7476790情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/04817 20220101AFI20240423BHJP
   H05B 47/00 20200101ALI20240423BHJP
【FI】
G06F3/04817
H05B47/00
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020217843
(22)【出願日】2020-12-25
(65)【公開番号】P2022102847
(43)【公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-08-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003757
【氏名又は名称】東芝ライテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】竹村 真也
【審査官】野田 洋平
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-200908(JP,A)
【文献】特開2016-91637(JP,A)
【文献】特開2020-107480(JP,A)
【文献】特開平11-178042(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2020/0187334(US,A1)
【文献】特開2016-100095(JP,A)
【文献】特開2017-220435(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01、3/048ー3/04895
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における前記複数の装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する表示部と;
前記仮想的なオブジェクトと当該仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、前記ユーザインターフェイスに配置された前記複数の仮想的なオブジェクトの中から、前記配置推定処理の基準として機能させるために前記ユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを前記配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する提案部と;
を具備することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記提案部は、
位置決めされたオブジェクトの配置位置に応じて、次に位置決めすべきオブジェクトを提案する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記提案部は、
前記配置推定処理を改めて実行する際に、前記配置推定処理の結果として前記ユーザインターフェイスに配置された前記複数の仮想的なオブジェクトの中から、位置決めすべきオブジェクトを提案する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記複数の装置は、照明装置である
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
情報処理装置が、
複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における前記複数の装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する表示工程と;
前記仮想的なオブジェクトと当該仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、前記ユーザインターフェイスに配置された前記複数の仮想的なオブジェクトの中から、前記配置推定処理の基準として機能させるために前記ユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを前記配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する提案工程と;
を実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
情報処理装置に、
複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における前記複数の装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する表示手順と;
前記仮想的なオブジェクトと当該仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、前記ユーザインターフェイスに配置された前記複数の仮想的なオブジェクトの中から、前記配置推定処理の基準として機能させるために前記ユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを前記配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する提案手順と;
を実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電波(以下、適宜「無線信号」と称する。)は空間を伝搬する過程で減衰する。これにより、例えば、他の無線機から発信された無線信号を受信し、受信した無線信号の強さ(以下、「受信強度」又は「受信レベル」と称する。)から、無線機間の距離推定が可能となる。移動局からの電波の受信レベルから、移動局と基地局との距離を求める技術も提案されている。
【0003】
また、スタジオや劇場等では、複数の照明装置により照明演出を行うための照明システムが導入されている。この照明システムは、各照明装置側に設定される制御アドレスを用いて、照明制御装置が各照明装置の照度や照明する光の色彩等を遠隔制御することにより照明演出を実行する。
【0004】
このような照明システムでは、照明演出の変更等に応じて、複数のポートに接続される複数の照明装置の種類や配置などの対応関係を調整する仕込み作業が行われる。仕込み作業を行うオペレータは、情報処理装置に表示するユーザインターフェイス上に配置された個々の照明装置に対応するアイコンを操作することにより、各照明装置の各々に対する各種設定を行う場合がある。
【0005】
また、上述したように、ユーザインターフェイス上に配置されたアイコンを介して照明装置の設定等を行う場合、オペレータは、前述のアイコンに対して、各照明装置の各々に対して予め個別に割り振られている識別情報を紐付けておく必要がある。このため、例えば、オペレータは、各照明装置の各々に個別に割り振られている識別情報を収集した後、収集した識別情報の1つ1つを宛先とする点灯指示を順に送信し、照明空間(実環境下)において点灯している照明装置の位置を目視で確認する。そして、オペレータは、点灯している照明装置の位置とユーザインターフェイス上に配置されたアイコンとの対応を確認し、前述のアイコンと前述の識別情報とを1つ1つ手動で紐付ける。
【0006】
上述した紐付け作業は、設置される照明装置の数が増えるにつれて、オペレータの作業負担も大きくなる。そこで、上述した紐付けの作業におけるオペレータの作業負担を軽減するため、無線信号の強度から距離を求める従来の技術を利用して、各照明装置間の相対的な位置関係を推定し、推定した相対的な位置関係を用いて、上述した紐付け作業の効率化を図ることも検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【文献】特開平11-178042号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、各照明装置間の相対的な位置関係に基づいて、ユーザインターフェイス上に前述のアイコンを配置する場合に、実環境下における照明装置の位置関係を正しく反映させた配置を実現することは非常に難しい。なお、この問題は、空間に複数配置されることが想定されるカメラやレーダ、各種センサについても、同様に起こり得る。
【0009】
そこで、本開示では、実環境下における装置の位置関係をできるだけ正確に反映した情報を効率的に提供する情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態の一例に係る情報処理装置は、表示部と、提案部とを具備する。表示部は、複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する。提案部は、仮想的なオブジェクトと仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイスに配置された複数の仮想的なオブジェクトの中から、配置推定処理の基準として機能させるためにユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、配置推定処理の処理結果の一例を示す図である。
図2図2は、アンカーを用いた配置推定処理の処理結果の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
図4図4は、図3に示す複数の照明装置の配置を俯瞰して平面視した図である。
図5図5は、実施形態に係るユーザインターフェイスの画像表示例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係るユーザインターフェイスの画像表示例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係るユーザインターフェイスの画像表示例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係るユーザインターフェイスの画像表示例を示す図である。
図9図9は、実施形態に係るユーザインターフェイスの画像表示例を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。
図11図11は、実施形態に係る照明装置の構成例を示す図である。
図12図12は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。
図13図13は、実施形態に係る情報処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に説明する実施形態及び変形例に係る情報処理装置20は、表示部23と、提案部25cとを具備する。表示部23は、複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における複数の装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する。提案部25cは、仮想的なオブジェクトと仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイスに配置された複数の仮想的なオブジェクトの中から、配置推定処理の基準として機能させるためにユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する。
【0013】
また、以下に説明する実施形態及び変形例において、提案部25cは、位置決めされたオブジェクトの配置位置に応じて、次に位置決めすべきオブジェクトを提案する。
【0014】
また、以下に説明する実施形態及び変形例において、提案部25cは、配置推定処理を改めて実行する際に、配置推定処理の結果としてユーザインターフェイスに配置された複数の仮想的なオブジェクトの中から、位置決めすべきオブジェクトを提案する。
【0015】
また、以下に説明する実施形態及び変形例において、複数の装置は照明装置である。
【0016】
また、以下に説明する実施形態及び変形例に係る情報処理方法は、情報処理装置20が、表示工程と、提案工程とを実行する。表示工程は、複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における複数の装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する。提案工程は、仮想的なオブジェクトと仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイスに配置された複数の仮想的なオブジェクトの中から、配置推定処理の基準として機能させるためにユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する。
【0017】
また、以下に説明する実施形態及び変形例に係る情報処理プログラムは、情報処理装置20に、表示手順と、提案手順とを実行させる。表示手順は、複数の装置の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが実環境下における複数の装置の配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する。提案手順は、仮想的なオブジェクトと仮想的なオブジェクトに対応する識別情報とを紐付けする配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイスに配置された複数の仮想的なオブジェクトの中から、配置推定処理の基準として機能させるためにユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきオブジェクトを配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する。
【0018】
<<実施形態>>
<はじめに>
以下、各照明装置間の相対的な位置関係に基づいて、各照明装置に対応するアイコンをユーザインターフェイス上に配置する配置推定処理において起こり得る問題について説明する。なお、配置推定処理とは、ユーザインターフェイス上に配置されたアイコンと、アイコンに対応する各照明装置の識別情報とを紐付ける処理に該当する。図1は、配置推定処理の処理結果の一例を示す図である。図1の左図は、照明空間(実環境下)における各照明装置10の位置関係の一例を示し、図1の右図は、配置推定処理による配置推定結果の一例を示している。
【0019】
例えば、配置推定処理は、各照明装置10間の相対的な位置関係と、照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態とに基づいて行われる。図1の右図に示すように、配置推定処理の結果、ユーザインターフェイスEX1における各アイコンOBの配置位置は、照明空間(実環境下)における各照明装置10の位置関係を正しく反映した配置とならない場合が起こり得る。具体的には、ユーザインターフェイスEX1において、照明空間における照明装置10aの設置位置に対応する位置には、装置ID<3>が割り振られたアイコンOBcが配置されている。装置ID<3>は、照明装置10cに対応する識別情報であり、照明空間における照明装置10cの実際の設置位置と相違している。また、ユーザインターフェイスEX1において、照明空間における照明装置10bの設置位置に対応する位置には、装置ID<1>が割り振られたアイコンOBaが配置されている。装置ID<1>は、照明装置10aに対応する識別情報であり、照明空間における照明装置10の実際の設置位置と相違している。詳細は省略するが、装置ID<4>が割り振られたアイコンOBd及び装置ID<2>が割り振られたアイコンOBbについても、照明空間における照明装置10の実際の設置位置と相違している。このように、照明空間(実環境下)における各照明装置10の正しい位置関係を所定の回転軸周りに回転したような誤った位置関係でアイコンOBが配置される場合があり得る。
【0020】
そこで、図1に示すような配置の齟齬を防止するため、上述した配置推定処理を実行する前に、ユーザインターフェイス上に配置された複数のアイコンOBの中から、配置推定処理の基準(以下、「アンカー」と称する。)とするアイコンOBを選択し、ユーザインターフェイス上に予め位置決めしておく方法が考えられる。図2は、アンカーを用いた配置推定処理の処理結果の一例を示す図である。図2の左下図は、照明装置10aに対応するアイコンOBaをアンカーとして設定した状態を示している。図2の右上図には、照明空間(実環境下)における各照明装置10の位置関係の一例を示しており、図2の右下図は、アイコンOBaをアンカーとして設定した場合の配置処理結果の一例を示している。照明装置10aに対応するアイコンOBaをアンカーに設定する場合、オペレータ(例えば、オペレータU01)は、例えば照明空間(実環境下)における照明装置10aの設置位置を目視等で確認する。また、オペレータは、ユーザインターフェイスEX2において、照明空間における照明装置10aの設置位置に対応する位置に配置されているアイコンOBaに対して装置ID<1>を紐付ける。また、オペレータは、アイコンOBaの配置位置が予め与えられた状態で配置推定処理が実行されるように、アイコンOBaのユーザインターフェイスにおける配置位置を位置決めする。
【0021】
上述したように、事前にアンカーを設定して配置推定処理を行っても、図2の右下図に示すように、ユーザインターフェイスEX2における各アイコンOBの配置位置は、照明空間(実環境下)における各照明装置10の位置関係を正しく反映した配置とならない場合が起こり得る。具体的には、ユーザインターフェイスEX2において、照明空間における照明装置10bの設置位置に対応する位置には、装置ID<3>が割り振られたアイコンOBcが配置されている。装置ID<3>は照明装置10cに対応するものであり、照明空間における照明装置10cの実際の設置位置と相違している。また、ユーザインターフェイスEX2において、照明空間における照明装置10cの設置位置に対応する位置には、装置ID<2>が割り振られたアイコンOBbが配置されている。装置ID<2>は照明装置10bに対応するものであり、照明空間における照明装置10bの実際の設置位置と相違している。このように、前述の配置推定処理を実行する前にアンカーを設定した場合であっても、鏡像のような誤った位置関係でアイコンOBが配置される場合があり得る。
【0022】
上述してきたように、各照明装置10間の相対的な位置関係に基づいて、ユーザインターフェイス上に上述したアイコンを配置する場合に、実環境下における各照明装置10の位置関係を正しく反映させた配置を実現することは非常に難しい。また、ユーザインターフェイス上の複数のアイコンの中からアンカーを複数選択してから配置推定処理を実行することにより、照明空間(実環境下)における各照明装置10の位置関係を正しく反映させた配置を実現できる可能性を高められる。しかし、アンカーの選択数が増えるほど、オペレータの作業負担が大きくなってしまい、配置推定処理による作業負担軽減の恩恵を十分に得られない。そこで、以下に説明する実施形態では、照明空間(実環境下)における照明装置の位置関係をできるだけ正確に反映した情報を効率的に提供する方法について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、照明空間に複数設置される照明装置10を例として説明するが、空間に複数配置されることが想定されるカメラやレーダ、各種センサについても、同様に適用できる。
【0023】
<情報処理システムSYSの概要>
以下、図面を参照して、実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。以下に説明する実施形態において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素等を、同一の符号の後に異なる数字を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する照明装置10等を、必要に応じて照明装置10aや照明装置10bなどのように区別して説明する。また、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付して区別することなく説明する。例えば、照明装置10aや照明装置10bなどを特に区別する必要が無い場合には、単に照明装置10と総称する。
【0024】
図3は、実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。図4は、図3に示す複数の照明装置の配置を俯瞰して平面視した図である。図3に示すように、実施形態に係る情報処理システムSYSは、複数の照明装置10と、情報処理装置20とを有する。
【0025】
図3に示す情報処理システムSYSにおいて、複数の照明装置10及び情報処理装置20は、例えば無線LAN(Local Area Network)などの所定のネットワークを介して、通信可能に接続される。所定のネットワークは、情報処理システムSYSの導入先となるオフィスや家庭、スタジオや劇場等の施設で使用される無線LANであってもよいし、インターネットであってもよい。また、情報処理装置20は、複数の照明装置10が配設された照明空間の外部から複数の照明装置10に接続されてもよい。
【0026】
照明装置10は、例えばLED(Light Emitting Diodes)等の半導体発光素子を光源とする照明機器である。例えば、照明装置10は、天井に配設されたり、バトンと称される懸架装置により照明空間の所定の位置に吊り下げられたり、あるいは所定の位置に置かれたりして用いられる。照明装置10が天井に配設される場合は、照明装置10は、例えば、ベースライトやダウンライト、シーリングライトである。また、照明装置10が懸架装置により下げられたり、あるいは所定の位置に置かれたりする場合は、照明装置10は、例えば、スポットライトやボーダーライト、ホリゾントライトである。また、図4に示すように、照明装置10a~10lは、例えば、平面視で、縦4列そして横3列に並び、縦の列に3台そして横の列に4台配置され、総計12台の照明装置10で編成されている。また、各照明装置10は、他の照明装置10(隣接している/していないは関係なく他のすべての照明装置10)との間で無線信号を送受信することが可能な無線通信機能を有する。また、各照明装置10は、他の照明装置10から受信した無線信号の受信強度を計測(測定)する機能や、他の照明装置10から受信した無線信号の受信強度を記録する機能を有する。
【0027】
情報処理装置20は、通信機能及び表示機能を有する情報処理装置である。例えば、情報処理装置20は、照明装置10の識別情報として、照明装置10の各々に対して予め個別に割り振られている装置IDを、ユーザインターフェイス上に配置されたアイコンOBに紐付ける作業などを行うオペレータ(例えば、オペレータU01)により使用される装置である。情報処理装置20は、情報処理装置20は、典型的には、スマートフォンやタブレット、ノート型のPC(Personal Computer)、リモートコントローラなどの可搬性の電子機器である。
【0028】
<情報処理システムSYSにおける情報処理例>
以下、実施形態に係る情報処理システムSYSにおける情報処理例について説明する。情報処理装置20は、各照明装置10に対して、他の照明装置10との間で互いに無線信号を送受信し合うように指示する制御信号を送信する。各照明装置10は、情報処理装置20からの制御信号に従って、他の照明装置10との間で無線信号を送受信する。
【0029】
例えば、図3に示す照明装置10aを送信側とした場合、照明装置10aから周囲にID(装置ID)を含む無線信号が送信される。そして、照明装置10aの周囲に配設される照明装置10b、10c、10dなどがその無線信号を受信する。つまり、照明装置10b、10c、10dなどを受信側として、照明装置10aと、照明装置10b、10c、10dなどとの間で無線信号が送受信される。そして、照明装置10aからの無線信号を受信した照明装置10b、10c、10dでは、受信した無線信号の受信強度を測定し、その無線信号の受信強度をIDと関連付けて記録する。続いて、送受信の主体の切り替えが行われる。例えば、照明装置10bを送信側、照明装置10a、10c、10dなどを受信側として、各照明装置の間で無線信号が送受信され、各照明装置a、10c、10dは、受信した無線信号の受信強度を測定し、その無線信号の受信強度をIDと関連付けて記録する。このように、全ての照明装置10において互いに無線信号の送受信が行われ、各照明装置10には、無線信号の送信側及び受信側の各々を示す各装置IDと無線信号の受信強度の実測値とを含む受信強度情報が記録される。この各照明装置からの無線信号の送受信は、例えば、情報処理装置20からの指令(指示)をトリガーとして行われる。具体的には、全ての照明装置10は、普段は無線信号を受信可能な状態で待機しており、情報処理装置20から、ある1つの照明装置10に信号送信指令を送信することで無線信号の送信動作が行われる。その信号送信指令を送信する対象の照明装置10を順番に切り替えていくことで実現される。
【0030】
また、情報処理装置20は、各照明装置10へ、各照明装置10が記録する受信強度情報とID情報を送信するように指令(指示)を出すことにより、各照明装置10から前述した受信強度情報を収集する。また、情報処理装置20は、受信強度情報に含まれる受信強度を距離に換算することにより、各照明装置10間の相対的な位置関係を推定する。受信強度の距離への換算は、公知の手法を用いることにより実現できる。なお、情報処理装置20は、受信強度を距離に換算する代わりに、照明空間(実環境下)における照明装置10の実際の位置を示す位置情報(座標)に基づいて、各照明装置10間の距離をそれぞれ算出してもよい。
【0031】
また、情報処理装置20は、複数の照明装置10の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトが予め定められる配置形態に従って配置されたユーザインターフェイスを表示する。図5図8は、実施形態に係るユーザインターフェイスの画像表示例を示す図である。
【0032】
図5に示すように、情報処理装置20が有する表示部23に表示されるユーザインターフェイス23U上には、複数の照明装置10の各々に対応する複数の仮想的なオブジェクトであるアイコンOBa~OBlが配置されている。アイコンOBa~OBlは、照明空間(実環境下)における複数の照明装置10の実際の配置形態を示す配置形態情報に従ってユーザインターフェイス上に配置される。図5に示す例では、例えば図4に示す複数の照明装置10の配置形態に合わせて、縦4列及び横3列に並び、縦の各列に3つ、そして横の各列に4つのアイコンOBで編成された総計12個のアイコンOBa~OBlがユーザインターフェイス23U上に配置されている。この時点では、配置形態に従ってアイコンOBa~OBlを配置するのみで装置IDの紐付けは行われていない。また、図5に示すように、ユーザインターフェイス23U上には、照明装置10から収集した装置IDが列挙されたIDリストが表示される。装置IDは、例えば照明装置10から収集した受信強度情報から抽出できる。上述した配置推定処理により、リストに表示された装置IDの各々がアイコンOBa~OBlのいずれかに紐付けられる。
【0033】
また、情報処理装置20は、上述の配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイス上に配置された複数のアイコンOBの中から配置推定処理の基準(アンカー)としてユーザインターフェイスにおいて予め位置決めすべきアイコンOBを照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する。
【0034】
具体的には、情報処理装置20は、複数の照明装置10の配置形態を解析し、上述した配置推定処理の基準として適切なアイコンOBを少なくとも1つ導出する。例えば、図4に示すように、情報処理装置20は、複数の照明装置10の配置形態が縦4列そして横3列に並び、縦の列に3台そして横の列に4台配置されている配置形態である場合、配置推定処理の基準(アンカー)として機能させるアイコンOBとして、まず、アイコンOBa及びアイコンOBeを導出する。そして、図5に示すように、情報処理装置20は、アンカーとしてアイコンOBa及びアイコンOBeの位置決めを行うことをオペレータに提案するため、ユーザインターフェイス23U上に配置されたアイコンOBa及びアイコンOBeの表示態様を他のアイコンOBとは異なる斜線パターンに変更するとともに、ユーザインターフェイス23U上にメッセージウィンドウ23Wを表示する。例えば、情報処理装置20は、メッセージウィンドウ23Wに、アンカーの設定を促すとともに、斜線パターンのアイコンOBがアンカーとして推奨されることをオペレータに通知するためのメッセージを表示する。このようにして、情報処理装置20は、上述した配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイス上に予め手動で位置決めすべきアイコンをオペレータに容易に認識させることができる。
【0035】
アンカーの設定方法としては、オペレータ(例えば、オペレータU01)はIDリスト上の装置IDのいずれかを選択し、選択した装置IDを宛先として点灯するように指令する制御信号を送信し、照明空間(実環境下)において実際に点灯する照明装置10を目視確認する。そして、オペレータは、点灯している照明装置10の位置と、アンカーとして推奨されたユーザインターフェイス上のアイコンOBの配置位置とが対応している場合、該当のアイコンOBのユーザインターフェイス上の配置位置を位置決めするとともに、IDリスト上で選択した装置IDの紐付けを行う。図6に示す例では、オペレータにより、ユーザインターフェイス23UにおけるアイコンOBeの配置位置が位置決めされるとともに、アイコンOBeに対して装置ID<1>が紐付けられた状態である。情報処理装置20は、オペレータによりユーザインターフェイス上で位置決めされたアイコンOBeの表示態様を、他のアイコンOBとは異なる表示態様(例えば格子パターン)に変更する。
【0036】
また、情報処理装置20は、位置決めされたアイコンOBの配置位置に応じて、次に位置決めすべきアイコンOBを提案する。例えば、図6に示すように、情報処理装置20は、次に位置決めすべきアイコンOBをオペレータに提案するため、ユーザインターフェイス23U上で位置決めされたアイコンOBeの配置位置に応じて、アイコンOBiの表示態様を斜線パターンに変更する。また、情報処理装置20は、アイコンOBeの配置位置の位置決めに伴い、メッセージウィンドウ23Wのメッセージの内容を変更する。例えば、情報処理装置20は、メッセージウィンドウ23Wに、アンカーの設定を促すとともに、斜線パターンのアイコンOBがアンカーとして推奨されることをオペレータに通知するためのメッセージを表示する。これにより、情報処理装置20は、位置決めすべきアイコンとして複数の選択肢をオペレータにて提供でき、少なからずオペレータの作業負担を軽減できる。
【0037】
また、情報処理装置20は、前述と同様の手順によって、オペレータによりアイコンOBeの位置決めが行われると、さらに、次に位置決めすべきアイコンOBを提案する。例えば、図7に示すように、情報処理装置20は、次に位置決めすべきアイコンOBをオペレータに提案するため、ユーザインターフェイス23U上で位置決めされたアイコンOBe及びアイコンOBiの配置位置に応じて、ユーザインターフェイス23U上のアイコンOBcと、アイコンOBdと、アイコンOBgと、アイコンOBhの表示態様を他のアイコンOBとは異なる斜線パターンに変更する。また、情報処理装置20は、アイコンOBiの配置位置の位置決めに伴い、メッセージウィンドウ23Wのメッセージの内容を変更する。例えば、情報処理装置20は、アンカーの追加設定を促すとともに、斜線パターンのアイコンOBがアンカーとして推奨されることをオペレータに通知するためのメッセージを表示する。
【0038】
このように、情報処理装置20は、上述した配置推定処理を実行する前に、照明空間(実環境下)における照明装置10の配置形態に応じた適切なアンカーの設定をオペレータに提案するので、照明空間における照明装置の位置関係をできるだけ正確に反映した情報を効率的に提供できる。
【0039】
また、図8に示すように、情報処理装置20は、オペレータに提案する全てのアンカーの設定が完了すると、メッセージウィンドウ23Wに、上述した配置推定処理を実行するか否かの問合せメッセージを表示し、オペレータからの指示を待機する。図8に示す例では、メッセージウィンドウ23Wに、配置推定処理を実行する場合にオペレータが操作するボタン23Bと、アイコンOBの位置決め操作に戻る場合にオペレータが操作するボタンBとが設けられている。オペレータは、情報処理装置20の表示部23がタッチパネルディスプレイで構成される場合、指やスタイラスペンなどを用いてボタンBをタッチ操作できる。また、オペレータは、情報処理装置20の表示部23がポインティングデバイスでの操作を基本とするディスプレイで構成される場合、マウスやキーボード、タッチパッドなどを介して操作可能なカーソル等によりボタンBを操作できる。なお、メッセージウィンドウ23WにボタンBを設ける例には特に限定される必要はなく、メッセージウィンドウ23Wとは別にユーザインターフェイス23U上に設けられてもよい。また、ボタンBに対応する操作入力が、予め規定される所定のタッチジェスチャにより実現されてもよい。
【0040】
また、情報処理装置20は、配置推定処理の実行指示をオペレータ(例えば、オペレータU01)から受け付けると、照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態と、各照明装置10間の相対的な位置関係とに基づいて、アイコンOBとアイコンOBに対応する照明装置10の識別情報とを紐付ける配置推定処理を実行する。具体的には、情報処理装置20は、ユーザインターフェイスにおいて予め位置決めされたアイコンOB(アンカー)を配置推定処理の基準として、各照明装置10の相対的な位置関係と、照明空間(実環境下)における複数の照明装置10の配置形態とを最適化アルゴリズム従って処理し、処理結果に従ってアイコンOBと装置IDとを自動的に紐付けする。
【0041】
また、図9に示すように、情報処理装置20は、配置推定結果として、各照明装置10の各々に対応する複数のアイコンOBに対して装置IDを割付配置した画像をユーザインターフェイス23U上に表示する。
【0042】
また、情報処理装置20は、配置推定処理の結果としてユーザインターフェイスに配置された複数のアイコンOBの中から、配置推定処理を改めて実行する際に位置決めすべきアイコンOBを提案する。例えば、図9に示すように、情報処理装置20は、ユーザインターフェイス23U上のアイコンOBfと、アイコンOBgと、アイコンOBjと、アイコンOBkの表示態様を他のアイコンOBとは異なる縦線パターンに変更する。これにより、推定処理のやり直し回数を少なくすることができ、少なからずオペレータの作業負担を軽減できる。
【0043】
また、情報処理装置20は、図9に示す配置推定処理の結果をユーザインターフェイス23U上に表示する際、メッセージウィンドウ23Wのメッセージの内容を変更する。例えば、図9に示すように、情報処理装置20は、装置IDの紐付けの誤りが多い場合、縦線パターンのアイコンOBをアンカーに設定して再度推定処理を実行することを提案するメッセージを表示する。これにより、情報処理装置20は、配置位置推定をやり直す場合に、ユーザインターフェイス上に予め手動で位置決めすべきアイコンをオペレータに容易に認識させることができる。
【0044】
オペレータ(例えば、オペレータU01)は、ユーザインターフェイス上に表示されたアイコンOBの配置位置と、照明装置10の装置IDとの紐付けが正しいか否かを確認する。例えば、図9に示すユーザインターフェイス23U上に表示されたIDリストから装置IDを選択し、照明空間(実環境下)において点灯する照明装置10の位置と、ユーザインターフェイス上に表示されたアイコンOBの位置とが対応しているか否かを目視確認する。オペレータは、アイコンOBの配置位置と、照明装置10の装置IDとの紐付けに誤りが多い場合、縦線パターンのアイコンOBの中からアンカーとするアイコンOBの位置決めを行い、上述した配置推定処理を改めて実行できる。なお、図9に示すIDリストに列挙される装置IDは、アイコンOBaに対応する装置IDから上から順に表示されるように、配置推定処理を表示する際に自動的に並び替えられてもよい。つまり、図9に示す例では、IDリストの最上段から「1」、「2」、「3」、(以下省略)という具合に装置IDが昇順に並んでいるが、IDリストの最上段から「8」、「12」、「9」、「11」、(以下省略)という具合に、アイコンOBa→アイコンOBc→アイコンOBc→(以下省略)の順に自動的に並び替えて表示してもよい。これにより、オペレータがアイコンと装置IDとの対応関係を目視確認する際の誤りを容易に発見できる。
【0045】
<情報処理システムSYSの構成例>
以下、実施形態に係る情報処理システムSYSの構成例について説明する。図10は、実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。実施形態に係る情報処理システムSYSの構成は、図10に示す例には特に限定される必要はなく、図10に示す例よりも多くの照明装置10を有していてもよい。
【0046】
図10に示すように、実施形態に係る情報処理システムSYSは、システムを構成する照明装置10の数が多い以外は、基本的に実施形態に係る情報処理システム1Aと同様の構成を有している。複数の照明装置10及び情報処理装置20は、有線又は無線、有線及び無線の組合せによりネットワークNTに接続される。照明装置10及び情報処理装置20は、ネットワークNTを通じて、相互に通信できる。ネットワークNTは、Bluetooth(登録商標)やWiFi(登録商標)等の規格に基づく無線LAN(Local Area Network)、及びインターネット等を含む。
【0047】
照明装置10は、例えばLED(Light Emitting Diodes)等の半導体発光素子を光源とする照明機器である。例えば、照明装置10は、バトンと称される懸架装置により照明空間における所定の位置に吊り下げられたり、あるいは所定の位置に置かれたりして用いられる。照明装置10は、ネットワークNTを介して、他の照明装置10との間で無線信号を送受信することが可能な無線通信機能を有する。また、照明装置10は、他の照明装置10から受信した無線信号の受信強度を計測して記録する機能を有する。
【0048】
情報処理装置20は、通信機能及び表示機能を有する情報処理装置である。例えば、情報処理装置20は、照明装置10の各々に対して予め個別に割り振られている装置IDを、ユーザインターフェイス上に配置されたアイコンOBに紐付ける作業などを行うオペレータ(例えば、オペレータU01)により使用される装置である。情報処理装置20は、スマートフォンやタブレット、ノード型のPC(Personal Computer)などの可搬性の電子機器である。
【0049】
<情報処理システムSYSが有する各装置の構成例>
<照明装置10の構成例>
以下、図11を用いて、実施形態に係る照明装置10の構成例について説明する。図11は、実施形態に係る照明装置の構成例を示すブロック図である。なお、図11は、実施形態に係る照明装置10の機能構成の一例を示すものであり、図11に示す例には特に限定される必要はない。
【0050】
図11に示すように、照明装置10は、通信部11と、発光部12と、記憶部13と、制御部14とを有する。
【0051】
通信部11は、ネットワークNTを介して、情報処理装置20などの各種装置と通信を行う。また、通信部11は、ネットワークNTを介して、他の照明装置10との間で無線信号を送受信する。通信部11は、通信部11は、ネットワークNTを通じて通信を行うための通信モジュール等により実現される。他の照明装置10に対して自身のID情報を含む無線信号を送信し、他の照明装置10から送信された無線信号を受信する。また通信部11は、情報処理装置20に対して、無線信号の受信強度情報を送信する。また、通信部11は、他の照明装置10から受信した無線信号の強度を測定する強度測定部を備えている。
【0052】
発光部12は、照度や色温度を調整可能な光源を有する。発光部12は、例えばSMD(Surface Mount Device)型やCOB(Chip on Board)型の光源である。発光部12は、基板(基台)上に1つまたは複数のLED(Light Emitting Diode)光源を配置することにより構成される。LED光源は、例えば、白色光を照射する白色光源である。またLED光源は、2種類以上の白色光源(例えば、電球色と昼白色)を有していてもよいし、白色光源と、赤色、緑色、青色等の有彩色で発光する有彩色光源と、を有していてもよい。制御部14は、例えば、情報処理装置20から受信する照明の制御内容に従って、これら光源をそれぞれ独立に制御し、それぞれ発光させる割合や強度を変更することで、任意に調光および調色を制御する形態であってもよい。
【0053】
記憶部13は、照明装置10で実行される各処理に必要なプログラム及びデータを記憶する。記憶部13は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶デバイスにより実現される。
【0054】
記憶部13は、識別情報記憶部13aと、受信強度情報記憶部13bとを有する。識別情報記憶部13a及び受信強度情報記憶部13bは、1つの半導体メモリ素子や記憶デバイスに配設されていてもよいし、それぞれ異なる半導体メモリ素子や記憶デバイスに配設されていてもよい。
【0055】
識別情報記憶部13aは、自装置である照明装置10に対して、予め個別に割り振られる識別情報である装置IDを記憶する。
【0056】
受信強度情報記憶部13bは、他の照明装置10との間で送受信される無線信号の受信強度に関する受信強度情報を記憶する。例えば、受信強度情報記憶部13bが記憶する受信強度情報には、無線信号の送信側である他の照明装置10に予め個別に割り振られている装置IDである送信側IDと、無線信号の受信側である自装置に予め個別に割り振られている装置IDである受信側IDと、無線信号の受信強度の実測値とが相互に関連付けられている。
【0057】
制御部14は、各種の処理手順等を規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。制御部14は、マイクロコンピュータ等により実装される。マイクロコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、及びROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶デバイスを搭載する。ROMには、照明装置10の各部を制御するためのプログラムや各種処理を実行するためのアプリケーションが格納されている。CPU等のプロセッサが、ROMに格納されたプログラムやアプリケーションを実行することで、マイクロコンピュータによる照明装置10の制御や各種機能が実現される。RAMには、CPU等のプロセッサによる演算の実行等に必要なメモリ領域として使用される。なお、制御部14は、記憶部13に格納されているプログラム等を読み込んで、読み込んだプログラムを実行することにより、照明装置10の制御や各種機能を実現してもよい。また、制御部14は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0058】
図11に示すように、制御部14は、記憶制御部14aと、送信制御部14bとを有する。なお、図11には図示を省略するが、制御部14は、発光部12を制御する点灯制御部を備えている。記憶制御部14aは、各照明装置10から受信した受信強度情報を受信強度情報記憶部13bに記録する。例えば、記憶制御部14aは、情報処理装置20からの指示に従い、通信部11を介して、他の照明装置10との間で無線信号を送受信する。また、記憶制御部14aは、自装置が無線信号の受信側である場合、他の照明装置10の各々から受信した無線信号の受信強度を計測した実測値と前述の送信側IDとを整理し、無線信号の受信側である受信側ID(自装置の装置ID)に関連付けて、受信強度情報として受信強度情報記憶部13bに記録する。
【0059】
送信制御部14bは、情報処理装置20からの要求に応じて、受信強度情報記憶部13bに記憶されている受信強度情報を、通信部11を介して情報処理装置20に送信する。
【0060】
<情報処理装置20の構成例>
以下、実施形態に係る情報処理装置20の構成例について説明する。図12は、実施形態に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。なお、図12は、実施形態に係る情報処理装置20の機能構成の一例を示すものであり、図12に示す例には特に限定される必要はない。
【0061】
図12に示すように、情報処理装置20は、情報通信部21と、入力部22と、表示部23と、情報記憶部24と、情報制御部25とを有する。
【0062】
情報通信部21は、ネットワークNTを介して、照明装置10などの各種装置と通信を行う。情報通信部21は、ネットワークNTを通じて通信を行うための通信モジュール等により実現される。情報通信部21は、各照明装置10に対して、他の照明装置10との間で互いに無線信号を送受信し合うように指示する制御信号を送信する。また、情報通信部21は、各照明装置10から受信強度情報を受信する。
【0063】
入力部22は、情報処理装置20を使用するオペレータ(例えば、オペレータU01)の操作入力を受け付ける。入力部22は、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル等の入力装置により実現される。入力部22は、例えば、照明装置10の各種設定及び制御等を行うために表示部23に表示されるユーザインターフェイスに対する操作入力を受け付ける。入力部22が受け付ける操作入力には、ユーザインターフェイス上に配置された各照明装置10に対応する複数のアイコン(例えば、アイコンOB)に対して装置IDを紐付けるための操作や、ユーザインターフェイス上のアイコンを通じて行われる照明装置10をグループ化するための操作などがある。
【0064】
表示部23は、情報処理装置20により実行される照明装置10の各種設定及び制御に関する各種情報等を表示する。表示部23は、例えば、液晶モニタや液晶ディスプレイ等の表示装置により実現される。表示部23は、照明装置10の各種設定及び制御等を行うためのユーザインターフェイス23U(図5図9参照)などを表示する。
【0065】
情報記憶部24は、情報制御部25により実現される制御を実現するためのプログラム等を記憶する。情報記憶部24は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
【0066】
図12に示すように、情報記憶部24は、距離演算アプリケーション記憶部24aと、受信強度情報記憶部24bと、図面情報記憶部24cと、推定アプリケーション記憶部24dとを有する。距離演算アプリケーション記憶部24aと、受信強度情報記憶部24bと、図面情報記憶部24cと、推定アプリケーション記憶部24dとは、1つの半導体メモリ素子や記憶デバイスに配設されていてもよいし、それぞれ異なる半導体メモリ素子や記憶デバイスに配設されていてもよい。
【0067】
距離演算アプリケーション記憶部24aは、各照明装置10間の推定距離を演算するための機能を提供する距離演算アプリケーション(以下、「距離演算アプリ」を称する。)を記憶する。距離演算アプリは、各照明装置10に対して、他の照明装置10との間で互いに無線信号を送受信し合うように指示する制御信号を送信するための機能を提供する。また、距離演算アプリは、各照明装置10から受信強度情報を収集するための機能を提供する。また、距離演算アプリは、受信強度情報に含まれる受信強度の情報から、各照明装置10間の推定距離をそれぞれ算出するための機能を提供する。
【0068】
受信強度情報記憶部24bは、各照明装置10から受信した受信強度情報を記憶する。受信強度情報記憶部24bが記憶する受信強度情報は、無線信号の送信側である他の照明装置10に予め個別に割り振られている装置IDである送信側IDと、無線信号の受信側である自装置に予め個別に割り振られている装置IDである受信側IDと、無線信号の受信強度の情報とが相互に関連付けられている。
【0069】
図面情報記憶部24cは、照明空間に設定される照明装置10のレイアウト等に関する図面情報を記憶する。図面情報には、複数の照明装置10が実際に設置されている照明空間(実環境下)における照明装置10の設置位置(座標)を示す位置情報や、複数の照明装置10の配置形態を示す配置形態情報が含まれる。配置形態情報は、平面視で縦4列及び横3列に並び、縦の各列に3つ、そして横の各列に4つのアイコンで編成されているというような配置の形態を特定するための情報を含んでいる。
【0070】
推定アプリケーション記憶部24dは、推定アプリケーション(以下、「推定アプリ」と称する。)を記憶する。また、推定アプリは、上述した配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイスに配置された複数のアイコンの中から、配置推定処理の基準(アンカー)としてユーザインターフェイスにおいて予め位置決めすべきアイコンを照明空間(実環境下)における照明装置10の実際の配置形態に応じて導出し、オペレータに提案するための機能を提供する。また、推定アプリは、上述した配置推定処理を実行する機能を提供する。
【0071】
情報制御部25は、各種の処理手順等を規定したプログラム及び所要データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。情報制御部25は、マイクロコンピュータ等により実装される。マイクロコンピュータは、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、及びROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶デバイスを搭載する。ROMには、情報処理装置20の各部を制御するためのプログラムや各種処理を実行するためのアプリケーションが格納されている。CPU等のプロセッサが、ROMに格納されたプログラムやアプリケーションを実行することで、マイクロコンピュータによる情報処理装置20の制御や各種機能が実現される。RAMには、CPU等のプロセッサによる演算の実行等に必要なメモリ領域として使用される。なお、情報制御部25は、情報記憶部24に格納されているプログラム等を読み込んで、読み込んだプログラムを実行することにより、情報処理装置20の制御や各種機能を実現することもできる。また、情報制御部25は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
【0072】
図12に示すように、情報制御部25は、収集部25aと、算出部25bと、提案部25cと、推定部25dとを有する。
【0073】
収集部25aは、距離演算アプリにより提供される機能に基づいて、各照明装置10に対して、他の照明装置10との間で互いに無線信号を送受信し合うように指示する制御信号を送信する処理を実現できる。例えば、収集部25aは、照明空間(実環境下)に設置されている各照明装置10に対して、自装置に予め割り振られている装置IDを送信するように要求し、各照明装置10の装置IDを収集する。また、収集部25aは、収集した装置IDを用いて、各照明装置10間で無線信号を送受信し合うように指示する制御信号を送信する。また、収集部25aは、各照明装置10に対して受信強度情報を送信するように要求し、各照明装置10から受信強度情報を収集する。
【0074】
算出部25bは、距離演算アプリにより提供される機能に基づいて、収集部25aにより収集された受信強度情報に含まれる受信強度の情報を距離の換算し、複数の照明装置10間の推定距離をそれぞれ算出する処理を実現できる。
【0075】
提案部25cは、上述した配置推定処理の実行前に、ユーザインターフェイスに配置された複数のアイコンの中から、配置推定処理の基準(アンカー)としてユーザインターフェイス上に予め位置決めすべきアイコンを照明空間(実環境下)における照明装置10の配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する。
【0076】
例えば、提案部25cは、照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態を示す配置形態情報に従って、各照明装置10の各々に対応する複数のアイコンをユーザインターフェイス上に配置して表示部23に表示する。
【0077】
また、提案部25cは、ユーザインターフェイス上に配置された複数のアイコンの中から、アンカーとして推奨するアイコンの表示態様を他のアイコンとは異なる表示態様(例えば斜線パターン)に変更する(図5参照)。また、提案部25cは、ユーザインターフェイスに表示するメッセージウィンドウを通じて、アンカーの設定を促し、表示態様が異なるアイコンをアンカーとして推奨すること等をオペレータに通知するためのメッセージを表示する(図5参照)。提案部25cは、オペレータによりユーザインターフェイス上で位置決めされたアイコンOBの表示態様を、他のアイコンOBとは異なる表示態様(例えば格子パターン)に変更する。
【0078】
また、提案部25cは、位置決めされたアイコンの配置位置に応じて、次に位置決めすべきアイコンを提案する。例えば、提案部25cは、次に位置決めすべきアイコンをオペレータに提案するため、ユーザインターフェイス上で位置決めされたアイコンの配置位置に応じて、次に位置決めすべきアイコンの表示態様を他のアイコンとは異なる表示態様(例えば斜線パターン)に変更する(図6及び図7参照)。また、提案部25cは、ユーザインターフェイスに表示するメッセージウィンドウを通じて、アンカーの設定を促し、表示態様が異なるアイコンをアンカーとして推奨すること等をオペレータに通知するためのメッセージを表示する(図6及び図7参照)。
【0079】
また、提案部25cは、上述した配置推定処理の結果としてユーザインターフェイスに配置された複数のアイコンの中から、配置推定処理を改めて実行する際に位置決めすべきアイコンを提案する。例えば、提案部25cは、配置推定処理を改めて実行する場合に位置決めすべきアイコンの表示態様を他のアイコンとは異なる表示態様(例えば縦線パターン)に変更する。また、提案部25cは、ユーザインターフェイスに表示するメッセージウィンドウを通じて、配置推定処理を改めて実行する場合に、表示態様が異なるアイコンをアンカーとして推奨すること等をオペレータに通知するメッセージを表示する(図9参照)。
【0080】
推定部25dは、上述した配置推定処理を実行する。具体的には、推定部25dは、ユーザインターフェイスにおいて、オペレータにより予め位置決めされたアイコン(アンカー)を配置推定処理の基準として、各照明装置10の相対的な位置関係と、照明空間(実環境下)における複数の照明装置10の配置形態とを最適化アルゴリズム従って処理し、処理結果に従ってアイコンと装置IDとを自動的に紐付けする(図9参照)。なお、推定部25dは、配置推定処理に用いる各照明装置10の配置形態を、図面情報記憶部24cに記憶されている配置形態情報から取得して用いることができる。また、推定部25dは、配置推定処理に用いる各照明装置10間の相対的な位置関係を推定するための情報として、算出部25bにより算出された各照明装置10間の推定距離を用いることができる。これにより、オペレータが、図面情報から各照明装置の実際の位置を示す位置情報を読み取って、装置間の距離を手動で計算する手間を省くことができる。
【0081】
<情報処理装置20による処理手順>
図13を用いて、実施形態に係る情報処理装置20の処理手順について説明する。図13は、実施形態に係る情報処理装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、情報処理装置20が有する情報制御部25により実行される。
【0082】
図13に示すように、提案部25cは、照明空間における各照明装置10の配置形態を取得する(ステップS201)。
【0083】
また、提案部25cは、ユーザインターフェイス上に配置された複数のアイコンの中から、上述した図5図7に例示するように、照明空間におけるアンカーとして位置決めすべきアイコンOBを、各照明装置10の配置形態に応じて導出し、オペレータに提案する(ステップS202)。
【0084】
また、推定部25dは、オペレータにより位置決めされたアンカーを配置推定処理の基準として、上述した配置推定処理を実行して(ステップS203)、図13に示す処理手順を終了する。
【0085】
<<その他>>
上述した実施形態において、情報処理装置20は、配置推定処理の基準(アンカー)として、ユーザインターフェイスにおいて予め位置決めすべきアイコンをオペレータに提案する例について説明したが、この例には特に限定される必要はない。例えば、情報処理装置20は、アンカーとしてアイコン間を結ぶベクトルを提案してもよい。
【0086】
また、上述した実施形態に係る情報処理装置20の処理機能を実現するための処理プログラム又は推定アプリを、光ディスク、半導体メモリ、磁気テープ、フレキシブルディスク等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよい。このとき、例えば、情報処理装置20は、処理プログラム又は推定アプリを記憶媒体からインストールし、上述の各種処理を実行する。
【0087】
また、前述の処理プログラム又は推定アプリをインターネット等のネットワーク上に配置されたクラウドストレージに格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。また、上述の機能を、OS(Operating System)とアプリケーションソフトとの協働により実現してもよい。この場合には、OS以外の部分を媒体に格納して配布してもよいし、OS以外の部分をクラウドストレージに格納しておき、コンピュータにダウンロード等できるようにしてもよい。
【0088】
また、上述した実施形態に係る情報処理装置20の処理機能の少なくとも一部が、クラウドサーバ上で実行されるように処理機能が分散されていてもよい。例えば、クラウドサーバが、情報処理装置20が有する情報制御部25の提案部25c及び推定部25dのうちの少なくともいずれかの一方の処理機能を有してもよい。クラウドサーバが提案部25cの処理機能を有する場合、情報処理装置20は、照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態を示す配置形態情報をクラウドサーバにアップロードし、アンカーとして予め位置決めすべきアイコンの情報を要求する。クラウドサーバは、情報処理装置20からの要求に応じて、各照明装置10の配置形態に基づいて、アンカーとして位置決めすべきアイコンを導出し、導出したアイコンの情報を情報処理装置20に提供する。また、クラウドサーバが推定部25dの処理機能を有する場合、情報処理装置20は、照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態を示す配置形態情報及び各照明装置10間の相対的な位置関係の情報(各照明装置10間の推定距離の情報)をクラウドサーバにアップロードして、配置推定処理の結果を要求する。クラウドサーバは、情報処理装置20からの要求に応じて、各照明装置10間の相対的な位置関係の情報と照明空間(実環境下)における各照明装置10の配置形態を示す配置形態情報とに基づいて配置推定処理を実行し、配置推定処理の結果を情報処理装置20に提供する。
【0089】
また、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0090】
以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、この実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0091】
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0092】
10 照明装置
20 情報処理装置
21 情報通信部
22 入力部
23 表示部
24 情報記憶部
24a 距離演算アプリケーション記憶部
24b 受信強度情報記憶部
24c 図面情報記憶部
24d 推定アプリケーション記憶部
25 情報制御部
25a 収集部
25b 算出部
25c 提案部
25d 推定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13