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特許7476880情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム及び母店端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム、情報処理システム及び母店端末
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0601 20230101AFI20240423BHJP
【FI】
G06Q30/0601 338
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021508896
(86)(22)【出願日】2020-03-03
(86)【国際出願番号】 JP2020008971
(87)【国際公開番号】W WO2020195612
(87)【国際公開日】2020-10-01
【審査請求日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】P 2019054691
(32)【優先日】2019-03-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】田辺 正道
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 慎一郎
(72)【発明者】
【氏名】松井 孝宏
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-186955(JP,A)
【文献】特開2013-152588(JP,A)
【文献】特開2002-366623(JP,A)
【文献】特開2006-092273(JP,A)
【文献】特開2018-173722(JP,A)
【文献】特開2017-084258(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0226065(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置であって、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得手段と、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト手段と、
前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力手段と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
生成された前記商品リクエストは、前記子店の商品在庫及び前記商品数量に基づき算出された、依頼数量を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記リクエスト手段は、前記依頼数量を、前記商品数量と前記商品在庫との差分より多い数量として前記商品リクエストを生成する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記子店の陳列什器に陳列された前記商品の陳列数量を検出する検出手段を、更に備え、
前記リクエスト手段は、前記商品数量、前記商品の陳列数量、及び、前記子店の商品在庫に基づき、前記商品リクエストを生成する、
請求項1から3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
子店の情報処理装置と通信可能に接続された母店の母店端末であって、
前記子店で顧客が入力した商品の商品ID及び前記商品の商品数量と前記子店の商品在庫とに基づき、生成された商品リクエストを、前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記商品に対する、前記商品リクエスト、及び、前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を、前記情報処理装置に送信する送信手段と、を備える母店端末。
【請求項6】
前記送信手段は、前記母店の商品在庫が、前記商品の依頼数量よりも多い場合、前記母店の店員が前記商品リクエストの前記商品を前記子店に補充する補充日時を前記情報処理装置に送信する、請求項5に記載の母店端末。
【請求項7】
前記送信手段は、他の子店の商品在庫が前記商品リクエストに含まれる依頼数量よりも多い場合、前記母店の店員が前記商品リクエストの前記商品を前記他の子店から前記子店に補充する前記補充日時を前記情報処理装置に送信する、請求項5又は6に記載の母店端末。
【請求項8】
母店の母店端末と子店の情報処理装置が通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得手段と、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト手段と、
前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力手段と、を備え、
前記母店端末は、
生成された前記商品リクエストを、前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記商品リクエスト、及び、前記母店の商品在庫に基づき生成された、前記補充日時を前記情報処理装置に送信する送信手段と、を備える情報処理システム。
【請求項9】
母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置の情報処理方法であって、
前記情報処理装置が、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得し、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信し、
前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する、情報処理方法。
【請求項10】
母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置のプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得手段、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト手段、
前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力手段、として機能させる、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
オフィスコンビニのように、母店の近くに規模の小さい子店を展開することで、顧客の利便性を高めるとともに、出店コストを抑えた店舗運営が導入されている。店舗において在庫不足の商品が補充される可能性を顧客に案内することは、顧客に再来店を意識させて店舗の売上の機会損失を低減する上で重要である。
【0003】
特許文献1には、自動販売機で商品を注文した顧客に注文した商品の到着時刻を知らせる技術が開示されている。具体的には、顧客が自動販売機で商品を注文し、注文情報が、自動販売機に商品を補充する巡回作業員の移動端末に送られる。巡回作業員が、移動端末に当該自動販売機への商品の補充時間を入力することで、自動販売機に注文した商品の補充時間が送信される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2002-109625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、顧客に注文した商品の到着時刻を知らせる自動販売機の技術が開示されているが、顧客が購入したい商品とその数量に対して、店舗の商品在庫を考慮した商品補充を案内する技術は開示されていない。
【0006】
本開示の目的の1つは、上記の課題を解決するために、顧客が購入したい商品とその数量に対して店舗の商品在庫を考慮した商品補充を案内する情報処理装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様である情報処理装置は、母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置であって、前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID(Identifier)及び商品数量を取得する商品情報取得部と、前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト部と、前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力部と、を備える。
【0008】
本開示の一形態である情報処理方法は、母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置の情報処理方法であって、前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得し、前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信し、前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する。
【0009】
本開示の一形態である記録媒体が格納するプログラムは、母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置のプログラムであって、前記情報処理装置を、前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得部、前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト部、前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力部、として機能させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、顧客が購入したい商品とその数量に対して他店の商品在庫を考慮して商品補充を案内することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】第1の実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
図2】第1の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図3A】第1の実施形態に係る母店端末の概要を示す図である。
図3B】第1の実施形態に係る母店端末の構成の一例を示すブロック図である。
図4】第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図5】顧客が商品とその数量を入力する入力画面の一例を示す図である。
図6】第1の実施形態に係る情報処理装置の動作のステップS104を示すフローチャートである。
図7】第2の実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。
図8】第2の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
図9】第2の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
図10】第2の実施形態に係る情報処理装置の動作のステップS204を示すフローチャートである。
図11】コンピュータによるハードウエア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る情報処理装置について図面を説明する。図1は、第1の実施形態に係る情報処理装置が適用された情報処理システムの概要を示す図である。図1に示す情報処理システムは、情報処理装置100、在庫DB(Database)110、入出力装置120、母店端末200、在庫DB210、店員端末220を備える。情報処理装置100、母店端末200は、ネットワーク300を介して通信可能に接続される。
【0013】
在庫DB110は、情報処理装置100と接続され、子店の商品在庫を記憶する。在庫DB210は、母店端末200と接続され、母店の商品在庫を記憶する。在庫DB110及び在庫DB210は、例えば、ストレージ装置である。子店の商品在庫は、商品の識別子である商品ID、及び、子店に在庫している商品の数量(商品在庫の数量)を含む。子店は、例えば、省人店、サテライト店、売店とも呼ばれる。省人店には、無人店が含まれる。母店の商品在庫は、商品の識別子である商品ID、及び、母店に在庫している商品の数量(商品在庫の数量)を含む。
【0014】
入出力装置120は、子店で顧客が購入したい商品とその数量を受付ける。入出力装置120は、例えば、商品とその数量が選択可能に画面表示されたタッチパネルディスプレイである。画面に表示される商品は商品IDと関連付けされており、顧客が入力した商品とその数量は、商品IDと商品数量として情報処理装置100に送信される。入出力装置120はデジタルサイネージ装置、又は、陳列棚における電子棚札であってもよい。
【0015】
(情報処理装置)
第1実施形態に係る情報処理装置100は、顧客が入出力装置120で入力した商品(商品ID)とその数量(商品数量)、及び、子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成し、商品リクエストを母店端末200に送信する。以下、情報処理装置100の構成を説明する。
【0016】
図2は、第1の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置100の一例は、子店の店舗サーバである。図2に示す情報処理装置100は、母店の母店端末200と通信可能に接続される子店の情報処理装置であって、商品情報取得部101と、リクエスト部102と、出力部103とを備える。商品情報取得部101は、子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する。リクエスト部102は、商品数量、子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して母店端末200に送信する。出力部103は、商品リクエスト及び母店の商品在庫に基づく商品の補充日時を母店端末から受信して出力する。
【0017】
商品情報取得部101は、例えば、入出力装置120が送信した、子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する。商品情報取得部101は、商品ID及び商品数量をリクエスト部102に受け渡す。リクエスト部102は、子店の商品在庫を検索し、商品数量が子店の商品在庫の数量でまかなえるか確認する。具体的には、リクエスト部102は、在庫DB110を商品IDで検索し、商品数量と子店の商品在庫の数量を比較し、比較結果を出力部103に送る。
【0018】
比較結果が、商品数量が子店の商品在庫の数量以下の場合、出力部103は、顧客が子店で商品を購入できることを示す購入案内を入出力装置120に出力する。購入案内は、例えば、「購入できます」である。購入案内は、子店で商品が購入できることを示すものであれば、音声による購入案内でもよい。
【0019】
比較結果が、商品数量が子店の商品在庫の数量よりも多い場合、リクエスト部102は、商品リクエストを生成して母店の母店端末200に送付する。リクエスト部102が生成する商品リクエストには、商品の商品ID、商品の依頼数量が含まれる。リクエスト部102は、商品数量と子店の商品在庫に基づき、依頼数量を算出する。依頼数量は、顧客が入力した商品数量に対する子店の商品在庫の数量の不足分を表す。
【0020】
なお、リクエスト部102は、例えば、依頼数量を、商品数量と商品在庫の数量との差分より多い数量としてもよい。これは、商品リクエストで補充された商品を顧客が購入することで当該商品が子店で欠品となることを防ぐためである。あるいはリクエスト部102は、商品リクエストから商品の補充までの間に子店の商品在庫の数量が減少する可能性を考慮して依頼数量を算出してもよい。
【0021】
比較結果が、商品数量が子店の商品在庫の数量よりも多い場合、出力部103は、母店端末200からの、商品リクエスト及び母店の商品在庫に基づく商品の補充日時を受信して入出力装置120に出力する。入出力装置120は、補充日時を含むメッセージを出力する。出力される商品の補充日時を含むメッセージは、例えば、「本日、午後2時に商品Aが入荷します。」である。
【0022】
(母店端末)
母店の母店端末200は、子店の情報処理装置100が生成した商品リクエスト(商品ID、依頼数量)と母店の商品在庫とに基づき、商品リクエストに対する商品の補充日時を取得し、情報処理装置100に送信する。
【0023】
第1の実施形態に係る母店端末の概要について図面を用いて説明する。図3Aは、第1の実施形態に係る母店端末の概要を示す概要図である。図3Aに示す母店端末200は、受信部201、送信部203を備える。受信部201は、子店で顧客が入力した商品の商品ID及び商品の商品数量と子店の商品在庫とに基づき、生成された商品リクエストを、情報処理装置100から受信する。送信部203は、顧客が入力した商品に対する、商品リクエスト、及び、母店の商品在庫に基づく商品の補充日時を、情報処理装置100に送信する。
【0024】
以下、母店端末200の構成の詳細を説明する。
【0025】
図3Bは、第1の実施形態に係る母店端末の構成の一例を示すブロック図である。図3Bに示すように、母店端末200は、受信部201、取得部202、送信部203を備える。また、取得部202は、設定部2021を備える。設定部2021は、商品リクエストを送信した子店に、商品を補充する補充日時を設定する。
【0026】
受信部201は、子店で顧客が入力した商品の商品ID及び商品の商品数量と子店の商品在庫とに基づき、生成された商品リクエストを受信する。受信部201は、商品リクエストを取得部202に受け渡す。取得部202は、商品に対する、商品リクエスト及び母店の商品在庫に基づき、商品の補充日時を取得する。具体的に、まず、取得部202は、商品リクエストの商品について母店の商品在庫を検索し、商品リクエストに含まれる依頼数量が母店の商品在庫の数量でまかなえるか確認する。具体的には、取得部202は、母店の在庫DB210を商品IDで検索し、商品リクエストの依頼数量と母店の商品在庫の数量を比較する。
【0027】
商品リクエストの依頼数量が母店の商品在庫の数量以下の場合、取得部202は、設定部2021を用いて商品の補充日時を取得する。設定部2021が設定する補充日時は、例えば、母店の店員が子店に対して定期的に商品を補充する日時である。
【0028】
設定部2021によって設定される補充日時は、定期的に商品を補充する日時以外でもよく、商品リクエストの受信時に母店の店員の手が空いていれば、母店の店員に商品リクエストされた商品を子店に補充させてもよい。具体的には、設定部2021の指示により、母店端末200の送信部203が、受信した商品リクエストと定期的な補充日時を店員端末220に送信し、子店からの商品リクエストの存在を母店の店員に通知する。店員端末220は、例えば、POS(Point of Sale)端末、又は、入荷検品端末である。母店の店員は、通知を受付けたときの自身の仕事の状況から、定期的に子店に商品補充する日時よりも早く子店に商品を補充できる補充日時があれば、当該補充日時を店員端末220に登録して母店端末200に送信する。設定部2021は、店員端末220から送信された日時を補充日時として設定する。
【0029】
商品リクエストの依頼数量が母店の商品在庫の数量以下の場合、取得部202は、商品の補充日時を設定部2021から取得して送信部203へ受け渡す。商品リクエストの依頼数量が母店の商品在庫の数量よりも多い場合、設定部2021は、商品の入荷予定日を補充日時に設定する。入荷予定日は、商品が物流センターから母店に入荷する予定日である。予定入荷日は、例えば、母店の発注システム(図示せず)の発注納品スケジュールを参照して得られる。
【0030】
送信部203は、商品リクエストの依頼数量と母店の商品在庫の数量を比較した結果に基づき、取得部202が取得した商品の補充日時を情報処理装置100に送信する。
【0031】
次に、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作について、図面を用いて説明する。図4は、第1の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。
【0032】
はじめに、顧客は、子店にある入出力装置120(タッチパネルディスプレイ)が表示する商品の中から購入したい商品を選択すると、入力画面が表示される。図5は、顧客が商品とその数量を入力する入力画面の一例を示す図である。図5に示す入力画面には、商品名と数量が表示されており、数量は、入力画面内のボタンによって顧客が希望する値に増減可能となっている。顧客による商品と数量の入力が終了すると、入出力装置120は、子店で顧客が購入したい商品とその数量を受付ける(ステップS101)。入出力装置120は、顧客が入力した商品とその数量を、商品IDと商品数量として情報処理装置100に送信する(ステップS102)。
【0033】
情報処理装置100の商品情報取得部101は、入出力装置120が送信した、子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する(S103)。続いて、商品数量が子店の商品在庫の数量よりも多い場合、リクエスト部102は、商品ID、商品数量、及び、子店の商品在庫の数量に基づき、商品リクエストを生成する(ステップS104)。
【0034】
ステップS104の処理の詳細について、図6を用いて説明する。リクエスト部102は、在庫DB110を商品IDで検索して、子店の商品在庫を取得し(ステップS1041)、商品数量と子店の商品在庫の数量を比較する(ステップS1042)。
【0035】
商品数量が子店の商品在庫の数量以下の場合(ステップS1043のNo)、リクエスト部102は、顧客が子店で購入可能であることを示す購入案内を出力する(ステップS1044)。ステップS1043でNoの場合、以下のステップS1045からステップS110は実行しない。
【0036】
商品数量が子店の商品在庫の数量よりも多い場合(ステップS1043のYes)、リクエスト部102は、商品数量と子店の商品在庫の数量に基づき、依頼数量を算出する(ステップS1045)。依頼数量は、顧客が入力した商品数量に対する子店の商品在庫の数量の不足分を表す。リクエスト部102は商品の商品ID、商品の依頼数量を含む商品リクエストを生成する(ステップS1046)。
【0037】
図4に戻り、リクエスト部102は、生成した商品リクエストを母店の母店端末200に送付する(ステップS105)。
【0038】
次に、母店端末200の受信部201は、商品ID、依頼数量を含む商品リクエストを受信する(ステップS106)。取得部202は、母店の在庫DB210を受信した商品IDで検索し、商品リクエストの依頼数量と母店の商品在庫の数量を比較する。
【0039】
商品リクエストの依頼数量が母店の商品在庫の数量以下の場合、取得部202は、設定部2021が設定した商品の補充日時を取得する(ステップS107)。情報処理装置100に送信する(ステップS108)。補充日時は、例えば、母店の店員が子店に対して定期的に商品補充する日時である。
【0040】
なお、送信部203は、補充日時と共に、母店の商品在庫を情報処理装置100に送信してもよい。顧客は、母店の商品在庫を知ることで、子店の商品在庫の他に、母店の商品在庫を早めに購入することができる。母店も、子店も売上機会を増やすことができる。
【0041】
情報処理装置100の出力部103は、母店端末200からの商品の補充日時を受信して入出力装置120に出力する(ステップS109、ステップS110)。
【0042】
上記の第1の実施形態の母店端末200の取得部202は、商品リクエストに含まれる依頼数量を母店の商品在庫の数量でまかなえるか確認したが、別の子店の商品在庫を取得し、母店の商品在庫の数量と別の子店の商品在庫の数量の合計でまかなえるかを確認してもよい。具体的には、取得部202は、母店の在庫DB210と別の子店の在庫DB110を商品IDで検索し、商品リクエストの依頼数量と母店の商品在庫の数量と別の子店の商品在庫の数量を比較してもよい。また、取得部202の設定部2021によって設定される補充日時は、母店の店員が別の子店を経由して子店に補充する日時となる。
【0043】
(第1の実施形態の効果)
第1の実施形態によれば、情報処理装置100において、商品情報取得部101が、子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得し、リクエスト部102が、商品ID、商品数量、子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して母店端末200に送信する。出力部103は、商品リクエスト及び母店の商品在庫に基づく、商品の補充日時を母店端末200から受信して出力する。情報処理装置100は、顧客が購入したい商品とその数量に対して母店の商品在庫を考慮して子店への商品の補充日時を案内することができる。
【0044】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の情報処理システムは、子店に設置され陳列棚に商品が陳列され、陳列棚の商品区分ごとに設置された電子棚札に対して、顧客が購入したい商品の数量を入力する例であるとする。陳列棚は、陳列什器とも呼ばれる。陳列什器とは、商品を陳列するための店舗什器である。陳列什器には、陳列棚以外に陳列フック、ショーケース等も含まれる。
【0045】
店舗の商品は、陳列棚だけでなく、店舗の別の場所にストックされていることもある。第2の実施形態の情報処理装置100は、陳列棚の商品の数量と子店の商品在庫の数量を考慮して商品リクエストを生成する。
【0046】
第2の実施形態に係る情報処理システム、情報処理装置、母店端末について図面を説明する。図7は、第2の実施形態に係る情報処理システムの概要を示す図である。図7に示す情報処理システムは、商品センサ130を更に備える点で第1の実施形態と相違する。商品センサ130は、例えば、子店の陳列棚に陳列された商品を撮影するカメラである。あるいは、子店の陳列棚に陳列された同一商品区分の重量を計測する重量センサである。在庫DB110、母店端末200、在庫DB210、店員端末220については、第1の実施形態と同一のため説明を省略する。入出力装置120は電子棚札とする。例えば、顧客は、陳列棚に陳列されている商品を見て、陳列棚の商品の数量が、購入したい商品の数量より少ないと電子棚札に購入したい商品の数量を入力する。電子棚札は、商品区分ごとに設置されて商品の商品IDと関連付けされている。入出力装置120は、第1の実施形態と同様に顧客が入力した商品の、商品IDと商品数量が情報処理装置100に送信される。
【0047】
次に、第2の実施形態に係る情報処理装置について、図面を用いて説明する。第2の実施形態は、情報処理装置100が検出部を更に備える。以下、第2の実施形態の情報処理装置100の説明では、第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
【0048】
図8は、第2の実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。図8に示す情報処理装置100は、商品情報取得部101、リクエスト部102A、出力部103、検出部104を備える。第2の実施形態に係る情報処理装置100の、商品情報取得部101、出力部103は、第1の実施形態と同じため説明を省略し、以下、検出部104、リクエスト部102Aについて説明する。
【0049】
検出部104は、商品センサ130からセンサ信号を受付け、陳列棚の同一商品区分における商品の数量を検出する。例えば、商品センサ130がカメラ、センサ信号がカメラで撮影された商品の画像データである場合、検出部104は、画像データを物体認識処理して同一商品区分に陳列された商品の数量を検出する。
【0050】
また、商品センサ130が重量計、センサ信号が重量計による同一商品区分における商品の合計重量である場合、検出部104は、商品1つの重量に基づき、同一商品区分に陳列された商品の数量を検出する。このように検出部104は、商品センサからのセンサ信号に基づき、陳列棚で検出された商品の数量を陳列数量としてリクエスト部102Aへ送る。
【0051】
リクエスト部102Aは、検出部104から、陳列棚の商品の陳列数量を受付け、顧客が入力した商品の商品ID、商品の商品数量、陳列棚の商品の陳列数量、及び、子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成する。具体的には、リクエスト部102Aは、陳列棚の商品の陳列数量、子店の商品在庫の数量を比較して、陳列棚以外に商品がストックされているかを確認する。なお、前提として陳列数量は、商品在庫の数量を超えることはないものする。
【0052】
リクエスト部102Aは、比較結果が、商品の陳列数量と子店の商品在庫の数量が同じ場合、商品の商品ID、商品の商品数量、商品の陳列数量に基づき、商品リクエストを生成する。
【0053】
一方、リクエスト部102Aは、比較結果が、商品の陳列数量が子店の商品在庫の数量よりも少ない場合、陳列棚以外に商品がストックされているため、商品の商品ID、商品の商品数量、及び、子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成する。
【0054】
次に、第2の実施形態に係る情報処理システムの動作について、図面を用いて説明する。図9は、第2の実施形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すシーケンス図である。図9に示す第2の実施形態に係る情報処理システムの動作では、図4に示す第1の情報処理システムの動作における情報処理装置100の「商品リクエストを生成(ステップS104)」が、「商品リクエストを生成(ステップS204)」となっている。また、情報処理装置100がステップS204で商品リクエストを生成する前に、商品センサ130から情報処理装置100へ陳列数量を受付ける点で相違している。
【0055】
なお、第2の実施形態における入出力装置120は、陳列棚に設置された電子棚札であるとする。電子棚札は入力画面を有し、商品名と数量が表示される。数量は、入力画面内のボタンによって顧客が希望する値に増減可能となっている。顧客による商品と数量の入力が終了すると、第1の実施形態の入出力装置120と同様に、顧客が入力した商品とその数量を、商品IDと商品数量として情報処理装置100に送信する(ステップS102)。
【0056】
以下、第2の実施形態の情報処理装置100の動作と第1の実施形態の情報処理装置100の動作との相違点であるステップS204の処理の詳細について、図10を用いて説明する。
【0057】
まず、リクエスト部102Aは、陳列棚以外に商品がストックされているかを確認する。具体的には、リクエスト部102Aは、検出部104から陳列棚の商品の陳列数量を受付け(ステップS2041)、在庫DB110から子店の商品在庫を取得し(ステップS2042)、商品の陳列数量と子店の商品在庫の数量を比較する(ステップS2043)。
【0058】
比較結果が、商品の陳列数量と子店の商品在庫の数量が同じ場合(ステップS2044のYes)、リクエスト部102Aは、商品の商品ID、商品の商品数量、子店の商品在庫の数量(陳列数量)に基づき、商品リクエストを生成する。具体的には、リクエスト部102は、商品の商品数量と陳列棚の陳列数量を比較する(ステップS2045A)。
【0059】
商品数量が陳列数量以下の場合(ステップS2046AのNo)、リクエスト部102Aは、顧客が陳列棚に陳列された商品を購入できることを示す購入案内を出力する(ステップS2047A)。
【0060】
一方、商品数量が陳列数量よりも多い場合(ステップS2046AのYes)、リクエスト部102Aは、商品数量と子店の商品在庫の数量(陳列数量)に基づき、依頼数量を算出する(ステップS2048)。依頼数量は、顧客が入力した商品数量に対する陳列棚の商品の陳列数量の不足分を表す。リクエスト部102Aは商品の商品ID、商品の依頼数量を含む商品リクエストを生成する(ステップS2049)。
【0061】
一方、比較結果が、商品の陳列数量が子店の商品在庫の数量よりも少ない場合(ステップS2044のNo)、リクエスト部102Aは、陳列棚以外に商品がストックされているため、商品の商品ID、商品の商品数量、及び、子店の商品在庫の数量に基づき、商品リクエストを生成する。具体的には、リクエスト部102Aは、在庫DB110を商品IDで検索して、商品数量と子店の商品在庫の数量を比較する(ステップS2045B)。
【0062】
商品数量が子店の商品在庫の数量以下の場合(ステップS2046BのNo)、リクエスト部102Aは、顧客が子店で購入可能である示す購入案内を出力する(ステップS2047B)。このとき出力される案内は、例えば、「陳列棚の他に店内に在庫があります。店員にお尋ねください。」である。
【0063】
商品数量が商品在庫の数量よりも多い場合(ステップS2046BのYes)、リクエスト部102Aは、商品数量と子店の商品在庫の数量に基づき、依頼数量を算出する(ステップS2048)。依頼数量は、顧客が入力した商品数量に対する子店の商品在庫の数量の不足分を表す。リクエスト部102Aは商品の商品ID、商品の依頼数量を含む商品リクエストを生成する(ステップS2049)。
【0064】
(第2の実施形態の効果)
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、情報処理装置100は、顧客が購入したい商品とその数量に対して母店の商品在庫を考慮して子店への商品の補充日時を案内することができる。
【0065】
第2の実施形態によれば、情報処理装置100は、子店の陳列什器に陳列された商品の陳列数量を検出する検出部104を、更に備え、リクエスト部102Aは、商品ID、商品数量、商品の陳列数量、及び、子店の商品在庫の数量に基づき、商品リクエストを生成する。情報処理装置100は、陳列棚の商品の数量と子店の商品在庫を考慮して商品リクエストを生成するため、商品リクエストを生成する際の精度が高くなる。
【0066】
(ハードウエア構成)
上述した各実施形態において、情報処理装置100、母店端末200の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0067】
図11は、コンピュータのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、コンピュータ900は、例えば、CPU(Central Processing Unit)901、ROM(Read Only Memory)902、RAM(Random Access Memory)903、プログラム904、記憶装置905、ドライブ装置907、通信インタフェース908、入力装置909、出力装置910、及び、バス912を含む。
【0068】
プログラム904は、情報処理装置100、母店端末200の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム904は、予め、ROM902やRAM903、記憶装置905に格納される。CPU901は、プログラム904に含まれる命令を実行することにより、情報処理装置100、母店端末200の各機能を実現する。例えば、情報処理装置100のCPU901がプログラム904に含まれる命令を実行することにより、構成の機能を実現する。また、RAM903は、情報処理装置100、母店端末200の各機能において処理されるデータを一時的に記憶してもよい。
【0069】
ドライブ装置907は、記録媒体906の読み書きを行う。通信インタフェース908は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置909は、例えば、マウスやキーボード等であり、顧客等からの情報の入力を受け付ける。出力装置910は、例えば、ディスプレイであり、顧客等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース911は、周辺機器とのインタフェースを提供する。情報処理装置100の場合、入出力インタフェース911には、カメラ、バーコードリーダ、タグリーダライタ、及び、カードリーダライタが接続されてもよい。バス912は、これらハードウエアの各構成要素を接続する。なお、プログラム904は、通信ネットワークを介してCPU901に供給されてもよいし、予め、記録媒体906に格納され、ドライブ装置907により読み出され、CPU901に供給されてもよい。
【0070】
なお、図11に示されているハードウエア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
【0071】
各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0072】
また、各装置の各構成要素の一部または全部は、プロセッサ等を含む汎用または専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現されてもよい。これらの回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
【0073】
また、各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0074】
なお、各実施形態において、上述した一連の処理を記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0075】
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された構成、動作、処理を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
【0076】
以上、上述した実施形態を模範的な例として説明したが、本開示は上述した実施形態には限定されない。即ち、本開示における実施形態は、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
【0077】
この出願は、2019年3月22日に出願された日本出願特願2019-054691を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
【0078】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
【0079】
(付記1)
母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置であって、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得手段と、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト手段と、
前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力手段と、
を備える情報処理装置。
【0080】
(付記2)
生成された前記商品リクエストは、前記子店の商品在庫及び前記商品数量に基づき算出された、依頼数量を含む、付記1に記載の情報処理装置。
【0081】
(付記3)
前記リクエスト手段は、前記依頼数量を、前記商品数量と前記商品在庫との差分より多い数量として前記商品リクエストを生成する、付記2に記載の情報処理装置。
【0082】
(付記4)
前記子店の陳列什器に陳列された前記商品の陳列数量を検出する検出手段を、更に備え、
前記リクエスト手段は、前記商品数量、前記商品の陳列数量、及び、前記子店の商品在庫に基づき、前記商品リクエストを生成する、付記1から3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【0083】
(付記5)
子店の情報処理装置と通信可能に接続された母店の母店端末であって、
子店で顧客が入力した商品の商品ID及び前記商品の商品数量と前記子店の商品在庫とに基づき、生成された商品リクエストを、前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記商品に対する、前記商品リクエスト、及び、前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を、前記情報処理装置に送信する送信手段と、を備える母店端末。
【0084】
(付記6)
前記送信手段は、前記母店の商品在庫が、前記商品の依頼数量よりも多い場合、前記母店の店員が前記商品リクエストの前記商品を前記子店に補充する補充日時を前記情報処理装置に送信する、付記5に記載の母店端末。
【0085】
(付記7)
前記送信手段は、他の子店の商品在庫が前記商品リクエストに含まれる依頼数量よりも多い場合、前記母店の店員が前記商品リクエストの前記商品を前記他の子店から前記子店に補充する前記補充日時を前記情報処理装置に送信する、付記5又は6に記載の母店端末。
【0086】
(付記8)
母店の母店端末と子店の情報処理装置が通信可能に接続された情報処理システムであって、
前記情報処理装置は、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得手段と、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト手段と、
前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力手段と、を備え、
前記母店端末は、
生成された前記商品リクエストを、前記情報処理装置から受信する受信手段と、
前記商品リクエスト、及び、前記母店の商品在庫に基づく前記補充日時を前記情報処理装置に送信する送信手段と、を備える情報処理システム。
【0087】
(付記9)
母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置の情報処理方法であって、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得し、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信し、
前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する、情報処理方法。
【0088】
(付記10)
母店の母店端末と通信可能に接続される子店の情報処理装置のプログラムであって、
前記情報処理装置を、
前記子店で顧客が入力した商品の、商品ID及び商品数量を取得する商品情報取得手段、
前記商品ID、前記商品数量、前記子店の商品在庫に基づき、商品リクエストを生成して前記母店端末に送信するリクエスト手段、
前記商品リクエスト及び前記母店の商品在庫に基づく前記商品の補充日時を前記母店端末から受信して出力する出力手段、として機能させる、プログラム。
【符号の説明】
【0089】
100 情報処理装置
101 商品情報取得部
102、102A リクエスト部
1021 算出部
103 出力部
104 検出部
110 在庫DB
120 入出力装置
130 商品センサ
200 母店端末
201 受信部
202 取得部
2021 設定部
203 送信部
210 在庫DB
220 店員端末
300 ネットワーク
900 コンピュータ
901 CPU
902 ROM
903 RAM
904 プログラム
905 記憶装置
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11