(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】文字列入力装置、文字列入力方法、および文字列入力プログラム
(51)【国際特許分類】
G06F 40/232 20200101AFI20240423BHJP
【FI】
G06F40/232
(21)【出願番号】P 2022531747
(86)(22)【出願日】2021-06-10
(86)【国際出願番号】 JP2021022141
(87)【国際公開番号】W WO2021256378
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-12-02
(31)【優先権主張番号】P 2020105130
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000970
【氏名又は名称】弁理士法人 楓国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】野々村 由衣
【審査官】長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-301699(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0220129(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 40/00-58
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力デバイスの操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する判定部と、
前記判定部によって予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する前方文字列予測部と、
前記判定部によって予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測する後方文字列予測部と、
前記前方文字列予測部によって予測された前記第2文字列が選択されると、前記第2文字列を前記第1文字列の直前に追加
し、前記後方文字列予測部によって予測された前記第3文字列が選択されると、前記第3文字列を前記第1文字列の直後に追加する追加部と、を備え
、
前記後方文字列予測部は、前記第2文字列が選択されたことをトリガにして、今回選択された前記第2文字列を前記第1文字列に追加した文字列に対して、前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測する、文字列入力装置。
【請求項2】
前記属性は、第1文字列の品詞である、請求項1に記載の文字列入力装置。
【請求項3】
前記第2文字列は、感嘆詞である、請求項1、または2に記載の文字列入力装置。
【請求項4】
前記第1文字列は、語句である、請求項1~
3のいずれかに記載の文字列入力装置。
【請求項5】
入力デバイスの操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する前方文字列予測ステップと、
前記判定ステップで予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測する後方文字列予測ステップと、
前記前方文字列予測ステップで予測された前記第2文字列が選択されると、前記第2文字列を前記第1文字列の直前に追加
し、前記後方文字列予測ステップで予測された前記第3文字列が選択されると、前記第3文字列を前記第1文字列の直後に追加する追加ステップと、をコンピュータが実行
し、
前記後方文字列予測ステップは、前記第2文字列が選択されたことをトリガにして、今回選択された前記第2文字列を前記第1文字列に追加した文字列に対して、前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測するステップである、文字列入力方法。
【請求項6】
入力デバイスの操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する前方文字列予測ステップと、
前記判定ステップで予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測する後方文字列予測ステップと、
前記前方文字列予測ステップで予測された前記第2文字列が選択されると、前記第2文字列を前記第1文字列の直前に追加
し、前記後方文字列予測ステップで予測された前記第3文字列が選択されると、前記第3文字列を前記第1文字列の直後に追加する追加ステップと、をコンピュータに実行さ
せ、
前記後方文字列予測ステップは、前記第2文字列が選択されたことをトリガにして、今回選択された前記第2文字列を前記第1文字列に追加した文字列に対して、前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測するステップである、文字列入力プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、キーボード等の入力デバイスを操作して文字列を入力する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、文字入力が行える電子機器には、ユーザの文字入力操作の効率化を図る機能として予測変換機能が設けられている。ここで言う電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、スマートフォンである。また、ユーザは、文字入力操作を入力デバイス(例えば、ハードウェアキーボード、ソフトウェアキーボード)で行っている。予測変換機能は、ユーザが入力した文字から、このユーザが入力しようとしている文字列を予測し、予測した文字列を予測変換候補として出力する機能である。
【0003】
また、入力された文字列が指示語であった場合、この指示語(例えば、「この」、「その」)が指す指示対象語を推定し、推定した指示対象語に繋がる文字列を予測した予測変換候補を出力する構成の装置もある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術は、ユーザが、ある文字列を入力したときに(予測変換候補を選択して入力した場合を含む。)、入力した文字列の直前に、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を挿入する文字入力操作の効率化を図るものではなかった。
【0006】
なお、クッション言葉とは、ストレートに言ってしまうときつくなりがちな言葉の衝撃をやわらげてくれる働きをもつ言葉である。クッション言葉は、「恐れ入りますが」、「ご都合がよろしければ」、「せっかくですが」等の言葉である。接続詞は、「例えば」、「しかし」、「その上で」等の言葉である。また、感嘆詞は、「じゃあ」、「それでは」、「ああ」等の言葉である。
【0007】
この発明の目的は、入力された文字列の直前に、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を挿入する場合の、文字入力操作の効率化を図ることができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の文字入力装置は、上記目的を達成するため以下に示すように構成している。
【0009】
判定部が、入力デバイスの操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する。例えば、判定部は、第1文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を追加してもよい属性であるかどうかを判定する。ここで言うクッション言葉は、ストレートに言ってしまうときつくなりがちな言葉の衝撃をやわらげてくれる働きをもつ言葉である。クッション言葉は、「恐れ入りますが」、「ご都合がよろしければ」、「せっかくですが」等の言葉である。接続詞は、「例えば」、「しかし」、「その上で」等の言葉である。また、感嘆詞は、「じゃあ」、「それでは」、「ああ」等の言葉である。判定部は、例えば、第1文字列が感嘆詞、またはクッション言葉が直前に追加される文字列として登録されているかどうかを判定する構成であってもよいし、第1文字列が接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加することが適正でない助詞等の品詞であるかどうかを判定する構成であってもよい。
【0010】
前方文字列予測部が、判定部によって予め定められた属性であると判定された第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する。第2文字列は、第1文字列の直前に追加しても第1文字列の意味が変化しない接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等である。
【0011】
例えば、第1文字列を語句にすると、判定部の判定精度を向上できるだけでなく、前方文字列予測部の第2文字列の予測精度も向上できる。判定部の判定精度とは、第1文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を追加してもよい属性であるかどうかを判定する精度である。また、前方文字列予測部の第2文字列の予測精度とは、ユーザが第1文字列の直前に追加したいと思う接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を予測する精度である。
【0012】
追加部が、前方文字列予測部によって予測された第2文字列が選択されると、第2文字列を第1文字列の直前に追加する。
【0013】
したがって、ユーザは、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる第2文字列を、入力した第1文字列の直前に簡単に追加することができる。すなわち、入力された第1文字列の直前に、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる第2文字列を挿入する場合の、文字入力操作の効率化を図ることができる。
【0014】
また、例えば、判定部によって予め定められた属性であると判定された第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測する後方文字列予測部を追加してもよい。この場合、追加部は、後方文字列予測部によって予測された第3文字列が選択されると、第3文字列を第1文字列の直後に追加する。
【0015】
このように構成すれば、第1文字列に連続する第3文字列の文字入力操作の効率化を図ることができる。
【0016】
また、例えば、後方文字列予測部は、第2文字列が選択されたことをトリガにして、第3文字列を予測する構成にしてもよい。
【0017】
このように構成すれば、第1文字列の直前に挿入された第2文字列をも考慮して、この第1文字列に連続する第3文字列を予測することができる。これにより、第3文字列の予測精度の向上が図れる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、入力された文字列の直前に、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を挿入する場合の、文字入力操作の効率化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】日本語入力時の携帯端末の外観、および表示器の画面を示す概略図である。
【
図2】前方候補の選択にともなう、携帯端末の表示器の画面の変化を説明する図である。
【
図3】後方候補の選択にともなう、携帯端末の表示器の画面の変化を説明する図である。
【
図4】携帯端末の主要部の構成を示すブロック図である。
【
図5】携帯端末における文字入力処理を示すフローチャートである。
【
図6】変形例1の携帯端末における文字入力処理を示すフローチャートである。
【
図7】英語入力時の携帯端末の外観、および表示器の画面を示す概略図である。
【
図8】変形例4にかかる文字入力装置を構成する携帯端末、およびサーバ装置を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、この発明にかかる文字列入力装置の実施形態について説明する。
【0021】
<1.適用例>
ここでは、文字列入力装置を適用した携帯端末1を例にして説明する。携帯端末1は、例えばスマートフォン、タブレットである。
図1は、この例の携帯端末の外観を示す概略図である。
【0022】
文字列の入力には、公知のように、言語の種類によって、文字列として入力したい言葉(所望の文字列)の発音表記をユーザに入力させる方式と、文字列として入力したい言葉のスペルをユーザに入力させる方式がある。例えば、日本語、中国語が、文字列として入力したい言葉の発音表記(読み(かな)、ピンイン)をユーザに入力させる方式である種類の言語である。また、例えば、英語、ドイツ語が、文字列として入力したい言葉のスペルをユーザに入力させる方式である種類の言語である。
【0023】
この例の携帯端末1には、日本語の文字列入力装置が適用されている。すなわち、この例の携帯端末1に適用されている文字列入力装置は、文字列として入力したい言葉(所望の文字列)の発音表記をユーザに入力させる方式である。
【0024】
この例の携帯端末1は、タッチパネル52を表示器51の画面上に貼付している。携帯端末1は、タッチパネル52の押圧位置を検出することにより、本体に対するユーザの入力操作を検出する。また、この例の携帯端末1は、ユーザが文字入力を行う構成として、ソフトウェアキーボードを備えている。
【0025】
この例の携帯端末1は、
図1に示すように、ユーザによる文字入力を受け付けるときに、文字キー60、入力文字列表示領域61、前方候補表示領域62、および後方候補表示領域63を含む文字入力画面を表示器51に表示させる。文字キー60は、入力される文字の操作位置をユーザに確認させるための表示である。入力文字列表示領域61は、ユーザによって入力された入力文字列を表示させる領域である。入力文字列表示領域61には、ユーザが入力した仮名文字にかかる文字列だけでなく、この仮名文字列を変換・確定した確定文字列も表示される。前方候補表示領域62は、ユーザによって入力された入力文字列(すなわち、入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直前に追加する文字列の候補である前方候補を表示する領域である。後方候補表示領域63は、ユーザによって入力された入力文字列(すなわち、入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直後に繋がる文字列の候補である後方候補を表示する領域である。
【0026】
ここで言う文字列は、1文字以上の文字である。入力文字列表示領域61に表示されている入力文字列が、この発明で言う第1文字列に相当する。前方候補表示領域62に表示されている前方候補が、この発明で言う第2文字列に相当する。後方候補表示領域63に表示されている後方候補が、この発明で言う第3文字列に相当する。前方候補、および後方候補は、ユーザが操作して入力した文字列ではなく、ユーザが操作して入力した文字列から予測した文字列である。携帯端末1は、ユーザによる文字の入力履歴等を基にして前方候補、および後方候補を予測する。例えば、ユーザが入力した文字列別に、この文字列の直前に入力された文字列を集計し、その集計結果を用いて前方候補を予測する。予測される前方候補は、1つ以上である。同様に、ユーザが入力した文字列別に、この文字列の直後に入力された文字列を集計し、その集計結果を用いて後方候補を予測する。予測される後方候補は、1つ以上である。
【0027】
携帯端末1は、予測された前方候補が複数である場合には、文字列の入力履歴によって、優先度を判断し、優先度の高いものから順番に並べて表示する。携帯端末1は、予測された後方候補が複数である場合には、文字列の入力履歴によって、優先度を判断し、優先度の高いものから順番に並べて表示する。
【0028】
また、前方候補は、例えば、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉である。ここで言うクッション言葉とは、ストレートに言ってしまうときつくなりがちな言葉の衝撃をやわらげてくれる働きをもつ言葉である。クッション言葉は、「恐れ入りますが」、「ご都合がよろしければ」、「せっかくですが」等の言葉である。接続詞は、「例えば」、「しかし」、「その上で」等の言葉である。また、感嘆詞は、「じゃあ」、「それでは」、「ああ」等の言葉である。
【0029】
この例の携帯端末1は、ユーザによって文字列(入力文字列)の入力が行われると、その入力文字列の直前に追加する前方候補、およびその入力文字列の直後に繋がる後方候補を予測する。例えば、
図1に示す例では、ユーザが入力文字列として、「京都駅」(京都駅は、変換・確定された文字列)を入力した場合を示している。携帯端末1は、この「京都駅」の直前に追加する前方候補を予測し、予測した「じゃあ」、「それなら」等の前方候補を前方候補表示領域62に表示する。
図1に示す例では、「じゃあ」のほうが「それなら」よりも優先度が高い。
【0030】
また、携帯端末1は、この「京都駅」の直後に繋がる後方候補を予測し、予測した「で」、「に」、「まで」等の後方候補を後方候補表示領域63に表示する。
図1に示す例では、優先度は、「で」、「に」、「まで」の順番に低くなる。
【0031】
また、この例では、前方候補、および後方候補の予測は、語句に対して行われる。例えば、ユーザが、「京都」を変換・確定した後に、この「京都」に続けて、「駅」を変換・確定した場合、前方候補、および後方候補の予測は、以下のように行われる。
【0032】
まず、ユーザが、「京都」を変換・確定した時点では、前方候補、および後方候補の予測は、「京都」に対して行われる。その後、ユーザが、「駅」を変換・確定すると、前方候補、および後方候補の予測は、「駅」に対して行われるではなく、「京都駅」に対して行われる。
【0033】
携帯端末1は、前方候補表示領域62に表示しているいずれかの前方候補がユーザによって選択されると、その時点における入力文字列(入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直前に、今回選択された前方候補を追加する。例えば、
図1に示す例において、前方候補として表示されている「じゃあ」が選択された場合、
図2に示すように、入力文字列表示領域61の入力文字列が「京都駅」から、「じゃあ京都駅」になる。また、前方候補表示領域62は、「京都駅」に対する前方候補が選択されると、前方候補を予測する対象の文字列が存在しない状態になるので、前方候補が表示されていない状態になる。また、入力文字列表示領域61におけるカーソルの位置は、ユーザがカーソル位置を変更する操作を行わない限り、前方候補の選択の有無にかかわらず、入力文字列である「京都駅」の直後である。カーソルの位置は、ユーザの入力操作によって文字が入力される位置である。
【0034】
また、携帯端末1は、後方候補表示領域63に表示しているいずれかの後方候補がユーザによって選択されると、その時点における入力文字列(入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直後に、今回選択された後方候補を繋げる。例えば、
図1に示す例において、後方候補として「まで」が選択された場合、
図3に示すように、入力文字列表示領域61の入力文字列が「京都駅」から、「京都駅まで」になる。また、後方候補表示領域63は、「京都駅」に対する後方候補「まで」が選択されると、今回選択された「まで」の直後に繋がる後方候補を予測し、予測した「行くよ」、「来ない」等の新たな後方候補を後方候補表示領域63に表示する。また、入力文字列表示領域61におけるカーソルの位置は、後方候補が選択されると、この選択された後方候補の直後になる。
【0035】
なお、
図3に示すように、入力文字列表示領域61の入力文字列(「京都駅」)に対する前方候補の選択が行われていない場合、後方候補が選択されても、前方候補表示領域62には、入力文字列表示領域61の入力文字列(「京都駅」)に対する前方候補の表示が継続される。したがって、ユーザは、入力文字列に対して、後方候補を選択した後に、前方候補を選択することもできる。
【0036】
したがって、この例の携帯端末1によれば、簡単な操作で、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を、入力文字列(入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直前に追加(挿入)することができる。すなわち、入力された文字列の直前に、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を挿入する場合の、文字入力操作の効率化を図ることができる。
【0037】
<2.構成例>
図4は、この例の携帯端末の主要部の構成を示すブロック図である。携帯端末1は、制御ユニット2と、画面表示部3と、操作位置検出部4と、通信部5と、辞書データベース6(辞書DB6)と、表示器51と、タッチパネル52とを備えている。
【0038】
制御ユニット2は、携帯端末1本体各部の動作を制御する。また、制御ユニット2は、判定部11と、前方文字列予測部12と、後方文字列予測部13と、追加部14とを備えている。制御ユニット2が備える、判定部11、前方文字列予測部12、後方文字列予測部13、および追加部14については後述する。
【0039】
画面表示部3は、制御ユニット2から入力された指示にしたがって、表示器51における画面表示を制御する。
【0040】
操作位置検出部4は、表示器51の画面上に貼付されているタッチパネル52上におけるユーザの操作位置(押下位置)を検出し、制御ユニット2に出力する。
【0041】
通信部5は、ネットワークを介して接続された機器との通信を制御する。例えば、通信部5は、ネットワークを介して接続されたWebサーバからWebページを取得するデータ通信を行う。また、通信部5は、他の携帯端末等との音声通信、電子メールの送受信、SNS(Social Networking Service)等にかかる通信も行う。
【0042】
辞書DB6は、単語別に、その単語の文字列、読み、品詞等を対応付けて登録したデータベースである。辞書DB6は、入力された文字(読み)を対応付けられている文字列(変換文字列)に変換したり、予測したりするのに用いられるだけでなく、後述する前方候補、および後方候補の予測にも用いられる。
【0043】
携帯端末1は、様々な種類のアプリケーションプログラム(以下、単にアプリと言う。)を実行できる。例えば、Webサーバにアクセスして取得した任意のWebページを表示器51の画面に表示するアプリ、スケジュールを管理するアプリ、SNSにかかるアプリを実行できる。携帯端末1は、アプリで文字入力が行われるときに、辞書DB6を利用する。
【0044】
なお、この例では、辞書DB6は、携帯端末1に内蔵されている構成であるが、クラウドに置かれていてもよい。また、辞書DB6は、システム辞書と、ユーザ辞書との2つに分かれていてもよい。
【0045】
次に、制御ユニット2が備える、判定部11、前方文字列予測部12、後方文字列予測部13、および追加部14について説明する。
【0046】
判定部11は、ユーザによって入力された入力文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であるかどうかを判定する。例えば、
(1)判定部11は、ユーザによって入力された入力文字列が接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい文字列として辞書DB6に登録されているかどうかを判定する。
(2)また、判定部11は、ユーザによって入力された入力文字列が、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加することが適正でない助詞等の品詞であるかどうかを判定する。言い換えれば、判定部11は、ユーザによって入力された入力文字列が、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加することが適正でない助詞等の品詞でなければ、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であると判定する。
【0047】
なお、判定部11は、上記(1)、または(2)のいずれかで、上記判定を行ってもよいし、上記以外の手法で行ってもよい。
【0048】
前方文字列予測部12は、ユーザによって入力された入力文字列の直前に追加する前方候補を予測する。前方文字列予測部12は、ユーザによる文字の入力履歴等を学習した学習結果を基に更新されている辞書DB6を参照して予測する。公知のように、辞書DB6は、ユーザによる文字入力を学習した学習結果に応じて更新される。前方文字列予測部12が予測する前方候補は、1つ以上である。
【0049】
後方文字列予測部13は、ユーザによって入力された入力文字列の直後に繋げる後方候補を予測する。後方文字列予測部13は、ユーザによる文字の入力履歴等を学習した学習結果を基に更新されている辞書DB6を参照して後方候補を予測する。後方文字列予測部13が予測する後方候補は、1つ以上である。
【0050】
追加部14は、前方候補が選択されると、ユーザによって入力された入力文字列の直前に、選択された前方候補を追加する。また、追加部14は、後方候補が選択されると、ユーザによって入力された入力文字列の直後に、選択された後方候補を繋げる。
【0051】
携帯端末1の制御ユニット2は、ハードウェアCPU、メモリ、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる文字列入力プログラムを実行したときに、判定部11、前方文字列予測部12、後方文字列予測部13、および追加部14として動作する。また、メモリは、この発明にかかる文字列入力プログラムを展開する領域や、この文字列入力プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御ユニット2は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる文字列入力方法を実行するコンピュータである。
【0052】
<3.動作例>
図5は、携帯端末における文字入力処理を示すフローチャートである。携帯端末1は、ソフトウェアキーボードにかかる画面を表示器51に表示させている。
【0053】
制御ユニット2は、操作位置検出部4において検出されたタッチパネル52上のユーザの操作位置に基づいて、ユーザの入力操作を判断する。ユーザの操作が、文字入力にかかる操作であれば、この操作で入力された文字を入力文字列表示領域61に追加する(s1、s2)。例えば、ユーザは、「京都駅」と入力する場合。文字キーを操作して、「き」→「ょ」→「う」→「と」→「え」→「き」と1文字ずつ入力する。
【0054】
また、制御ユニット2は、入力文字列表示領域61に表示されている文字列(すなわち、ユーザが1文字ずつ入力した文字列)に対する、ユーザの入力操作が変換・確定操作であると判定すると、入力文字列表示領域61に表示されている文字列の変換・確定処理を行う(s3、s4)。
【0055】
なお、携帯端末1は、s3、s4にかかる変換・確定処理を、公知の予測変換機能によっても行える。例えばユーザが「き」を入力した時点で、予測した「京都駅」、「京都」、「今日」等の予測変換候補を出力し、ユーザがいずれかの予測変換候補を選択すると、選択された予測変換候補を入力文字列として確定することも行える。
【0056】
判定部11は、今回確定された文字列を含む語句が予め定めた属性であるかどうかを判定する(s5)。s5では、判定部11は、ユーザによって確定された文字列を含む語句が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であるかどうかを判定する。s5が、この発明で言う判定ステップに相当する。また、判定部11は、例えば、ユーザが、「京都」を変換・確定した後に、この「京都」に続けて、「駅」を変換・確定した場合、属性の判定を「駅」に対してではなく、「京都駅」に対して行う。
【0057】
判定部11が、s5で今回確定された文字列が予め定めた属性であると判定すると、前方文字列予測部12が、今回確定された文字列の直前に追加する文字列を予測する(s6)。s6で予測される文字列が、前方候補である。s6が、この発明で言う前方文字列予測ステップに相当する。また、後方文字列予測部13が、s5で今回確定された文字列の直後に繋がる文字列を予測する(s7)。s7で予測される文字列が、後方候補である。
【0058】
なお、判定部11が、s5で今回確定された文字列が予め定めた属性でないと判定すると、s6にかかる処理を行わない。
【0059】
また、制御ユニット2は、
図1に示したように、s6で予測された前方候補を前方候補表示領域62に表示させるとともに、s7で予測された後方候補を後方候補表示領域63に表示させる。
【0060】
制御ユニット2は、いずれかの前方候補が選択されると、
図2に示したように、追加部14がs5で今回確定された文字列の直前に、選択された前方候補を追加する(s8、s9)。s8、s9が、この発明で言う追加ステップに相当する。
【0061】
また、制御ユニット2は、いずれかの後方候補が選択されると、
図3に示したように、追加部14がs5で今回確定された文字列の直後に、選択された後方候補を繋げる(s10、s11)。
【0062】
なお、制御ユニット2は、s5で判定部11が今回確定された文字列が予め定めた属性でないと判定した場合、およびs9で選択された前方候補を追加した場合、s8、s9にかかる処理を繰り返さない。また、制御ユニット2は、s11で選択された後方候補を今回確定された文字列に繋げると、今回後方候補を繋げた文字列に対する後方候補の予測を行い、s10、s11にかかる処理を繰り返す。
【0063】
なお、制御ユニット2は、s10で選択された後方候補を今回確定された文字列に繋げると、今回後方候補を繋げた文字列に対する後方候補の予測を行わない構成であってもよい。この場合、制御ユニット2は、s11で選択された後方候補を今回確定された文字列に繋げると、s10、s11にかかる処理を繰り返さない。
【0064】
また、ユーザの操作が、新たな文字入力にかかる操作であれば、この操作で入力された文字を入力文字列表示領域61に追加し(s12、s13)、s1に戻る。s12、s13は、上記したs1、s2と同じ処理である。
【0065】
このように、この例の携帯端末1によれば、簡単な操作で、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を、入力文字列(入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直前に挿入することができる。すなわち、入力された文字列の直前に、接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等にかかる文字列を挿入する場合の、文字入力操作の効率化を図ることができる。
【0066】
また、この例の携帯端末1によれば、入力文字列(入力文字列表示領域61に表示されている文字列)の直後に繋がる文字列の入力操作も簡単に行える。
【0067】
なお、携帯端末1は、上記した後方候補を予測するための構成、および選択された後方候補を入力文字列の直後に繋げる構成を備えていなくてもよい。
【0068】
<4.変形例>
・変形例1
携帯端末1における文字入力処理を
図6に示す処理にしてもよい。
図6は、この変形例1にかかる携帯端末の文字入力処理を示すフローチャートである。
図6では、
図5と同じ処理については、同じステップ番号を付している。また、変形例1の携帯端末1は、
図4に示した構成である。
【0069】
この変形例1の携帯端末1は、s9において、追加部14がs5で今回確定された文字列の直前に、選択された前方候補を追加すると、今回追加した前方候補をも含めた文字列に対して、後方候補を予測し(s20)、s10~s13の処理を実行する点で上記の例と相違する。すなわち、この変形例1の携帯端末1は、s20にかかる処理を実行する点で上記の例と相違する。
【0070】
この変形例1の携帯端末1は、ユーザが前方候補を選択すると、選択した前方候補も含めた文字列に対して、後方候補を予測する。すなわち、この変形例1の携帯端末1は、前方候補の選択をトリガにして、後方候補の予測を行う。したがって、より適正な後方候補をユーザに提示することができ、文字入力操作のさらなる効率化を図ることができる。
【0071】
・変形例2
また、携帯端末1は、s6における前方候補の予測に、最後に文字入力された日時を用いる構成であってもよい。例えば、最後に入力された日時が、過去であれば、「また」、「以前のように」等を前方候補として予測する。また、最後に入力された日時が、近い未来の時間(数時間後以内)であれば、「すぐに」、「急いで」等を前方候補として予測する。また、最後に入力された日時が、比較的遠い未来(例えば、数十時間以降)であれば、「そのときに」、「また今度」等を前方候補として予測する。また、最後に入力された日時が、上記した近い未来の時間と、比較的遠い未来との間であれば、「では」、「後ほど」等を前方候補として予測する。
【0072】
このように、前方候補の予測において、時間を考慮してもよい。
【0073】
なお、この構成では、日時が最後に入力された時点からの経過時間が、所定時間(例えば、30分程度)を超えると、この日時を前方候補の予測に用いない構成にしてもよい。
【0074】
・変形例3
文字列として入力される言語の種類は、上記した例の日本語に限らず、他の種類の言語であってもよい。言語の種類は、例えば、文字列として入力したい言葉(所望の文字列)の発音表記をユーザに入力させる方式である中国語であってもよいし、文字列として入力したい言葉のスペルを入力する方式である英語、ドイツ語等であってもよい。
【0075】
例えば、言語の種類が英語である場合、ユーザが「at Kyoto Sta.」と入力すると、
図7に示すように、前方候補表示領域62には、「so」、「well」、「well then」等が前方候補として表示される。また、後方候補表示領域63には、「or」、「and」等が後方候補として表示される。前方候補は、上記の例と同様に、前方文字列予測部12によって予測される。同様に、後方候補は、上記の例と同様に、後方文字列予測部13によって予測される。
【0076】
なお、前方文字列予測部12、後方文字列予測部13は、文字列として入力される言語の文法に基づいて前方候補、後方候補を予測する。
【0077】
・変形例4
上記の例では、この発明にかかる文字入力装置は、携帯端末1によって構成されるとしたが、
図8に示すように、インタネット等のネットワーク100を介して通信可能に接続される携帯端末1Aと、サーバ装置20とによって構成してもよい。この場合、サーバ装置20には、上記した例の判定部11、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13の1つ以上の構成が設けられる。携帯端末1Aは、判定部11、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13をサーバ装置20と重複して設ける必要はない。
【0078】
例えば、サーバ装置20が、判定部11を備え、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13を備えない構成である場合、携帯端末1Aは、ユーザによって入力された入力文字列(変換・確定された文字列)をサーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、携帯端末1Aから受信したユーザによって入力された入力文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であるかどうかを判定する。この判定にかかる処理は、上記した例のs5と同様の処理である。サーバ装置20は、判定結果を携帯端末1Aに送信する。携帯端末1は、サーバ装置20から受信した判定結果によって、ユーザによって入力された入力文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であるかどうかを判断し、上記したs6以降の処理を行う。
【0079】
また、例えば、サーバ装置20が、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13を備え、判定部11を備えない構成である場合、携帯端末1Aは、ユーザによって入力された入力文字列(変換・確定された文字列)が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であるかどうかを判定した判定結果をサーバ装置20に送信する。この時、携帯端末1Aは、今回ユーザによって入力された入力文字列(変換・確定された文字列)もサーバ装置20に送信する。
【0080】
サーバ装置20は、今回ユーザによって入力された入力文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性であるとの判定結果を携帯端末1Aから受信した場合、この入力文字列に対する前方候補を予測する。この前方候補の予測にかかる処理は、上記した例のs6と同様の処理である。
【0081】
なお、サーバ装置20は、今回ユーザによって入力された入力文字列が、その直前に接続詞、感嘆詞、またはクッション言葉等を直前に追加してもよい属性でないとの判定結果を携帯端末1Aから受信した場合、この入力文字列に対する前方候補を予測しない。
【0082】
また、サーバ装置20は、今回ユーザによって入力された入力文字列に対する後方候補を予測する。この後方候補の予測にかかる処理は、上記した例のs7と同様の処理である。サーバ装置20は、予測した前方候補、および予測した後方候補を携帯端末1Aに送信する。携帯端末1Aは、サーバ装置20から受信した前方候補を前方候補表示領域62に表示するともに、サーバ装置20から受信した後方候補を後方候補表示領域63に表示し、上記した例のs8以降の処理を行う。
【0083】
また、サーバ装置20は、上記した例に限らず、判定部11、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13をどのような組み合わせで備える構成であってもよい。例えば、サーバ装置20は、判定部11、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13の全てを備える構成であってもよいし、前方文字列予測部12、または後方文字列予測部13の一方のみを備える構成であってもよいし、その他の組み合わせで判定部11、前方文字列予測部12、および後方文字列予測部13を備える構成であってもよい。
【0084】
また、上記の説明では、携帯端末1を例にして本願発明を説明したが、本願発明は携帯端末1に限らず、ユーザの操作によって文字入力が行われるデスクトップパソコン等の他の電子機器にも適用できる。
【0085】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0086】
さらに、この発明に係る構成と上述した実施形態に係る構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
(a)入力デバイス(52)の操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する判定部(11)と、
前記判定部(11)によって予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する前方文字列予測部(12)と、
前記前方文字列予測部によって予測された前記第2文字列が選択されると、前記第2文字列を前記第1文字列の直前に追加する追加部(14)と、を備えた文字列入力装置(1)。
【0087】
(b)前記属性は、第1文字列の品詞である。
【0088】
(c)前記第2文字列は、感嘆詞である。
【0089】
(d)前記判定部(11)によって予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直後に追加する第3文字列を予測する後方文字列予測部(13)を備え、
前記追加部(14)は、前記後方文字列予測部(13)によって予測された前記第3文字列が選択されると、前記第3文字列を前記第1文字列の直後に追加する。
【0090】
(e)前記後方文字列予測部(13)は、前記第2文字列が選択されたことをトリガにして、前記第3文字列を予測する。
【0091】
(f)前記後方文字列予測部(13)は、選択された前記第2文字列を用いて、前記第3文字列を予測する。
【0092】
(g)前記第1文字列は、語句である。
【0093】
(h)入力デバイス(52)の操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する判定ステップ(s5)と、
前記判定ステップ(s5)で予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する前方文字列予測ステップ(s6)と、
前記前方文字列予測ステップ(s6)で予測された前記第2文字列が選択されると、前記第2文字列を前記第1文字列の直前に追加する追加ステップ(s8、s9)と、をコンピュータ(2)が実行する文字列入力方法。
【0094】
(i)入力デバイス(52)の操作によって入力された第1文字列が予め定められた属性であるかどうかを判定する判定ステップ(s5)と、
前記判定ステップ(s5)で予め定められた属性であると判定された前記第1文字列の直前に追加する第2文字列を予測する前方文字列予測ステップ(s6)と、
前記前方文字列予測ステップ(s6)で予測された前記第2文字列が選択されると、前記第2文字列を前記第1文字列の直前に追加する追加ステップ(s8、s9)と、をコンピュータ(2)に実行させる文字列入力プログラム。
【符号の説明】
【0095】
1、1A…携帯端末
2…制御ユニット
3…画面表示部
4…操作位置検出部
5…通信部
6…辞書データベース(辞書DB)
11…判定部
12…前方文字列予測部
13…後方文字列予測部
14…追加部
20…サーバ装置
51…表示器
52…タッチパネル
60…文字キー
61…入力文字列表示領域
62…前方候補表示領域
63…後方候補表示領域
100…ネットワーク