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特許7477006電子辞書装置、検索支援方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】電子辞書装置、検索支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/338 20190101AFI20240423BHJP
【FI】
G06F16/338
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023050690
(22)【出願日】2023-03-28
(62)【分割の表示】P 2018187601の分割
【原出願日】2018-10-02
(65)【公開番号】P2023073341
(43)【公開日】2023-05-25
【審査請求日】2023-04-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】海野 俊介
【審査官】三橋 竜太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-193438(JP,A)
【文献】特開2001-243226(JP,A)
【文献】特開2010-204944(JP,A)
【文献】特開2011-164937(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00-16/958
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の検索文字列に対応する第1見出し語が収録されている辞書データ毎に当該辞書データに対応するタブが表示され且つ選択中の前記タブに対応する辞書データに収録されている前記第1見出し語が当該第1見出し語に対応する第1説明情報とともに表示される第1表示画面と、前記所定の検索文字列に対応する第1見出し語が前記辞書データ毎に対応付けられてリスト表示され且つ選択中の辞書データに収録されている前記第1見出し語に対応する第1説明情報が表示される第2表示画面と、を切り替えるための操作ボタンを表示させる表示制御手段を備え、
前記表示制御手段は、第2見出し語に対応する第2説明情報の中から前記所定の検索文字列が指定された場合であってユーザにより所定の操作が為された場合に前記操作ボタンの表示を開始させる、
ことを特徴とする電子辞書装置。
【請求項2】
前記タブの配列方向に対して前記リストの配列方向が直交している、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子辞書装置。
【請求項3】
前記第1説明情報は、前記第1表示画面と前記第2表示画面との間で同じ位置に表示される、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子辞書装置。
【請求項4】
電子辞書装置が実行する検索支援方法であって、
所定の検索文字列に対応する第1見出し語が収録されている辞書データ毎に当該辞書データに対応するタブが表示され且つ選択中の前記タブに対応する辞書データに収録されている前記第1見出し語が当該第1見出し語に対応する第1説明情報とともに表示される第1表示画面と、前記所定の検索文字列に対応する第1見出し語が前記辞書データ毎に対応付けられてリスト表示され且つ選択中の辞書データに収録されている前記第1見出し語に対応する第1説明情報が表示される第2表示画面と、を切り替えるための操作ボタンを表示させる表示制御処理を含み、
前記表示制御処理は、第2見出し語に対応する第2説明情報の中から前記所定の検索文字列が指定された場合であってユーザにより所定の操作が為された場合に前記操作ボタンの表示を開始させる、
ことを特徴とする検索支援方法。
【請求項5】
コンピュータを、
所定の検索文字列に対応する第1見出し語が収録されている辞書データ毎に当該辞書データに対応するタブが表示され且つ選択中の前記タブに対応する辞書データに収録されている前記第1見出し語が当該第1見出し語に対応する第1説明情報とともに表示される第1表示画面と、前記所定の検索文字列に対応する第1見出し語が前記辞書データ毎に対応付けられてリスト表示され且つ選択中の辞書データに収録されている前記第1見出し語に対応する第1説明情報が表示される第2表示画面と、を切り替えるための操作ボタンを表示させる表示制御手段として機能させ、
前記表示制御手段は、第2見出し語に対応する第2説明情報の中から前記所定の検索文字列が指定された場合であってユーザにより所定の操作が為された場合に前記操作ボタンの表示を開始させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子辞書装置、検索支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、単語などの言葉の意味や内容を調べる携帯型の電子辞書装置が利用されている。前記電子辞書装置は、英和辞書や国語辞書などの各種辞書の辞書データベースを有し、文字入力キーの操作により入力された単語などの検索語句に対応した前記辞書の見出し語を検索し、当該検索された見出し語(単語)に対応付けられた意味などの説明情報を表示させるものである。
【0003】
また、こうして表示された説明情報の中から任意の文字列を選択することで、その選択された文字列を新たな検索語句として前記辞書の見出し語を検索できるジャンプ検索機能を備えた電子辞書装置も知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2006-228045号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、画面内に表示された文字情報の中から選択された任意の検索対象文字列に対応する情報を、従来にない新たな方法でユーザに提示することができる電子辞書装置、検索支援方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る電子辞書装置は、所定の検索文字列に対応する第1見出し語が収録されている辞書データ毎に当該辞書データに対応するタブが表示され且つ選択中の前記タブに対応する辞書データに収録されている前記第1見出し語が当該第1見出し語に対応する第1説明情報とともに表示される第1表示画面と、前記所定の検索文字列に対応する第1見出し語が前記辞書データ毎に対応付けられてリスト表示され且つ選択中の辞書データに収録されている前記第1見出し語に対応する第1説明情報が表示される第2表示画面と、を切り替えるための操作ボタンを表示させる表示制御手段を備え、前記表示制御手段は、第2見出し語に対応する第2説明情報の中から前記所定の検索文字列が指定された場合であってユーザにより所定の操作が為された場合に前記操作ボタンの表示を開始させる、ことを特徴とする。
【0007】
本発明に係る検索支援方法は、電子辞書装置が実行する検索支援方法であって、所定の検索文字列に対応する第1見出し語が収録されている辞書データ毎に当該辞書データに対応するタブが表示され且つ選択中の前記タブに対応する辞書データに収録されている前記第1見出し語が当該第1見出し語に対応する第1説明情報とともに表示される第1表示画面と、前記所定の検索文字列に対応する第1見出し語が前記辞書データ毎に対応付けられてリスト表示され且つ選択中の辞書データに収録されている前記第1見出し語に対応する第1説明情報が表示される第2表示画面と、を切り替えるための操作ボタンを表示させる表示制御処理を含み、前記表示制御処理は、第2見出し語に対応する第2説明情報の中から前記所定の検索文字列が指定された場合であってユーザにより所定の操作が為された場合に前記操作ボタンの表示を開始させる、ことを特徴とする。
【0008】
本発明に係るプログラムは、コンピュータを、所定の検索文字列に対応する第1見出し語が収録されている辞書データ毎に当該辞書データに対応するタブが表示され且つ選択中の前記タブに対応する辞書データに収録されている前記第1見出し語が当該第1見出し語に対応する第1説明情報とともに表示される第1表示画面と、前記所定の検索文字列に対応する第1見出し語が前記辞書データ毎に対応付けられてリスト表示され且つ選択中の辞書データに収録されている前記第1見出し語に対応する第1説明情報が表示される第2表示画面と、を切り替えるための操作ボタンを表示させる表示制御手段として機能させ、前記表示制御手段は、第2見出し語に対応する第2説明情報の中から前記所定の検索文字列が指定された場合であってユーザにより所定の操作が為された場合に前記操作ボタンの表示を開始させる、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の実施形態に係る電子辞書装置の外観構成を示す正面図である。
図2】電子辞書装置の電子回路の構成を示すブロック図である。
図3A】電子辞書装置の情報表示処理を示すフローチャートの前半部分を示す図である。
図3B】電子辞書装置の情報表示処理を示すフローチャートの後半部分を示す図である。
図4A】電子辞書装置の情報表示処理に従い、メイン画面に表示された説明情報表示画面から任意の文字列を選択する際の表示動作の一例を示す図である。
図4B】電子辞書装置の情報表示処理に従い、サブ画面のメニュー選択エリアの[見出し語]キーを選択する際の表示動作の一例を示す図である。
図4C】電子辞書装置の情報表示処理に従い、[見出し語]キー選択時に前回選択ジャンプリスト情報が一括表示であった際の表示動作の一例を示す図である。
図4D】電子辞書装置の情報表示処理に従い、[見出し語]キー選択時に前回選択ジャンプリスト情報が辞書別表示であった際の表示動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は、本発明の実施形態に係る電子辞書装置10の外観構成を示す正面図である。
【0012】
電子辞書装置は、以下に説明する学習支援専用の電子辞書装置10として構成されるだけでなく、学習支援機能を備えたタブレット型のPDA(personal digital assistants)、PC(personal computer)、携帯電話、電子ブック、携帯ゲーム機などとしても構成され得る。
【0013】
電子辞書装置10は、その本体ケース11と蓋体ケース12とがヒンジ部13を介して展開/閉塞可能な折り畳み型ケースを備えて構成される。前記折り畳み型ケースを展開した本体ケース11の表面には、[ホーム]キー14a、機能指定キー14b、文字入力キー14c、[決定]キー14d、[戻る]キー14e、カーソルキー14f、[シフト]キー14gなどを含むキー入力部(キーボード)14、音声出力部(スピーカを含む)15、及び音声入力部(マイクを含む)16が設けられる。
【0014】
また、前記蓋体ケース12の表面には、タッチパネル式表示部17が設けられる。前記タッチパネル式表示部17は、ユーザがペンや指などでタッチした位置を検出するタッチ位置検出装置と表示装置が一体となった構造であり、バックライト付きのカラー液晶表示画面に透明タッチパネルを重ねて構成される。
【0015】
そして、前記タッチパネル式表示部17の右端には、前記キー入力部14における一部のキーの押下操作や本電子辞書装置10の一部の機能の指定操作を、タッチ操作により行うためのキーや機能の表記([ホーム]、[トレジム]、[戻る]、[機能メニュー])が固定印刷されたタッチキーエリア17Aが設けられる。
【0016】
前記キー入力部14の[ホーム]キー14aは、前記表示部17にホーム画面を表示させるためのキーである。特に図示はされないが、前記ホーム画面には、本電子辞書装置10の初期設定あるいはユーザ操作に応じて登録された複数のアイコンが表示される。各アイコンは、当該アイコンの表記に対応する機能を起動させるための図形や記号などである。ホーム画面には、例えば、辞書コンテンツを利用する機能(アプリケーション)を直接起動させるアプリケーションアイコンや、一つのカテゴリに属する複数の機能のアイコン一覧画面を表示させるグループアイコンを含む。
【0017】
前記キー入力部14の機能指定キー14bは、各キーに表記されている辞書コンテンツ([大辞典]など)、辞書コンテンツのカテゴリ([国語]、[古語]、[漢和]、[英和]など)、[コンテンツ一覧]やツールの一つのカテゴリ[学習帳]を、それぞれ直接指定するためのキーである。
【0018】
また、前記キー入力部14のキーは、[シフト]キー14gが操作された後に続けて操作されることで、そのキートップに枠囲み無しで記載されたキー機能ではなく、枠囲みして記載されたキーとして機能できるようになっている。例えば、[シフト]キー14gの操作後に[K]キーが操作されると、[K]入力キーではなく[?]入力キーとなる。
【0019】
図2は、前記電子辞書装置10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0020】
電子辞書装置10の電子回路は、コンピュータであるCPU21を備える。前記CPU21は、フラッシュROMなどの記憶部22に予め記憶された制御プログラムに従って回路各部の動作を制御する。なお、制御プログラムは、メモリカードなどの外部記録媒体23から記録媒体読取部24により読み取られて前記記憶部22に記憶されても良いし、通信ネットワークN上のWebサーバ(ここではプログラムサーバ)30から通信部25を介してダウンロードされ前記記憶部22に記憶されても良い。
【0021】
前記CPU21には、データ及び制御バスを介して、前記記憶部22、記録媒体読取部24、通信部25を接続するほか、前記キー入力部14、音声出力部15、音声入力部16、タッチパネル式表示部17、を接続する。
【0022】
前記記憶部22は、前記制御プログラムを記憶する制御プログラム記憶部22aのほか、通常辞書コンテンツデータ記憶部22b、簡易辞書コンテンツデータ記憶部22c、ツールデータ記憶部22d、表示データ記憶部22e、検索結果記憶部22f、前回選択ジャンプリスト情報記憶部22g、及び前回選択辞書情報記憶部22hなどを含む。
【0023】
前記制御プログラム記憶部22aは、本電子辞書装置10の全体の動作を司るシステムプログラム、前記通信部25を介して外部の電子機器と通信接続するためのプログラム、及び、前記各記憶部22b、22c、22d、22e、22f、22g、22hに記憶されている種々のデータを使って、各コンテンツやツールに対応する種々の機能を実行するためのプログラムなどを含む。
【0024】
前記通常辞書コンテンツデータ記憶部22bは、辞書のカテゴリ毎に、複数種類の辞書コンテンツを含む通常辞書コンテンツデータ(国語系)22b1、通常辞書コンテンツデータ(英語系)22b2、などを該当するコンテンツを利用するアプリケーションとして記憶する。前記通常辞書コンテンツデータ(国語系)22b1は、漢字/かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[国語辞書]、漢字の見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[漢和辞書]、漢字/かな/アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[百科辞典]、かなの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[カタカナ語辞書]などのデータが含まれる。前記通常辞書コンテンツデータ(英語系)22b2は、アルファベットの見出し語に対応付けて日本語の説明情報が記述された[英和辞書]、アルファベットの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[英英辞書]、漢字/かなの見出し語に対応付けて英語の説明情報が記述された[和英辞書]などのデータが含まれる。
【0025】
前記簡易辞書コンテンツデータ記憶部22cは、辞書のカテゴリ毎に、複数種類の簡易辞書コンテンツを含む簡易辞書コンテンツデータ(国語系)22c1、簡易辞書コンテンツデータ(英語系)22c2、などを該当するコンテンツを利用するアプリケーションとして記憶する。前記簡易辞書コンテンツデータ(国語系)22c1は、前記[国語辞書]に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化した[国語ミニ辞書]、[漢和ミニ辞書]、[百科ミニ辞典]、[カタカナ語ミニ辞書]などのデータを含む。前記簡易辞書コンテンツデータ(英語系)22c2は、前記[英和辞書]に記述された説明情報に含まれる括弧内の情報などを省略し主要な情報のみに簡約化した[英和ミニ辞書]、[英英ミニ辞書]、[和英ミニ辞書]などのデータが含まれる。
【0026】
前記ツールデータ記憶部22dは、ツールの中のカテゴリ別に、複数種類の学習支援機能を含む[ENGLISH LESSON]データ、[学習帳]データ、などを記憶する。[ENGLISH LESSON]データは、リスニングやスピーキングなどの英語学習支援機能に使用するデータであり、[学習帳]データは、使用者が辞書の記述にマーカーを引いたり注釈を書き込んだりした際のデータである。
【0027】
前記表示データ記憶部22eは、本電子辞書装置10の動作に応じて前記CPU21がタッチパネル式表示部17に表示させる、例えばビットマップ形式の画像データを記憶する。
【0028】
前記検索結果記憶部22fは、通常辞書コンテンツデータ記憶部22bに記憶された通辞書から検索対象文字列に対応する見出し語を検索した検索結果を記憶する。
【0029】
前記前回選択ジャンプリスト情報記憶部22gは、前回の選択ジャンプ機能実行時に、最終的に利用したリスト表示が一括リスト表示であったのか、辞書別リスト表示であったのかを示す前回選択ジャンプリスト情報を記憶する。
【0030】
前記前回選択辞書情報記憶部22hは、前回の選択ジャンプ機能実行時に辞書別表示が行われたとき、最終的にどの辞書コンテンツが使用されたのかを示す前回選択辞書情報を記憶する。
【0031】
このように構成された電子辞書装置10は、前記CPU21が、前記制御プログラム記憶部22aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べるような制御機能を実現する。
【0032】
次に、前記構成の電子辞書装置10の動作について説明する。
【0033】
図3A及び図3Bは、電子辞書装置の情報表示処理を示す一連のフローチャートを示す図である。
【0034】
まず、キー入力部14の機能指定キー14bのユーザ操作に応じて辞書が選択されると、CPU21は、記憶部22の通常辞書コンテンツデータから選択された通常辞書を起動すると共に、表示部17の表示画面に、当該通常辞書の検索語句入力画面(図示せず)を表示する。CPU21は、この検索語句入力画面にて、キー入力部14の文字入力キー14cのユーザ操作に応じて入力された検索語句を表示する(ステップS11)。その後、キー入力部14の[決定]キー14dのユーザ操作に応じて、CPU21は、この入力された検索語句に対応する見出し語を前記選択された通常辞書から検索し、検索された見出し語の説明情報を読み出して、記憶部22の検索結果記憶部22fに記憶する。そして、CPU21は、この記憶した説明情報に基づく画像データを作成して、表示データ記憶部22eに記憶させることで、当該説明情報を表示部17のメイン画面に表示させる(ステップS12)。
【0035】
図4Aは、例えば[英和辞書]が選択されて英単語「establish」が検索語句として入力された場合の表示例を示している。表示部17は、前述したタッチキーエリア17Aと情報を表示するためのメイン画面エリア17Bとを含む。検索されて読み出された説明情報は、メイン画面エリア17Bに説明情報表示画面171として表示される。
【0036】
この説明情報表示画面171において、ユーザUのタッチ操作により、表示されている説明情報の内の任意の文字列が選択されると、CPU21は、そのタッチ位置に基づいて、ユーザUによって選択された文字列を判別する(ステップS13)。ユーザUのタッチ操作による文字列の選択は、一箇所の所定時間以上の継続タッチ、所謂長押し操作で良い。CPU21は、タッチ位置から、当該タッチ位置に対応する説明情報の文字を含む文字列の区切りを判断して、選択された文字列を特定する。これは、例えば、図示しない単語辞書を参照して判断したり、漢字やひらがなといった文字種の同異により判断したり、スペースや句読点などによって判断したりする等、様々な手法により実現することができる。また、文字列をなぞるタッチ操作によって選択するように構成することもできる。この場合は、タッチ操作の開始位置と終了位置とから、文字列の範囲を容易に特定することができる。
【0037】
このようにしてユーザUによって文字列が選択されると、CPU21は、図4Bに示すように、選択された文字列を検索対象文字列として反転表示などの指定表示HLする。た、これと共に、CPU21は、サブ画面の画像データを記憶部22の表示データ記憶部22eに書き込むことで、メイン画面エリア17Bの説明情報表示画面171上に、サブ画面172を表示する(ステップS14)。サブ画面172は、記憶部22の簡易辞書コンテンツデータ記憶部22cから検索された説明情報を表示するための第1エリアである簡易辞書エリア172Aと、各種メニューアイコンを表示する第2エリアであるメニュー選択エリア172Bとを含む。メニュー選択エリア172Bは、メニューアイコンとして、[候補]アイコン172B1、[見出し語]アイコン172B2、[例文]アイコン172B3、[成句]アイコン172B4、[音声]アイコン172B5、[マーカー]アイコン172B6、[教科書体]アイコン172B7、[X](閉じる)アイコン172B8を含み得る。これらメニューアイコンは、その時々の状況に応じて、選択可能なもののみが表示される。図4Bの例では、[教科書体]アイコン172B7は非アクティブ状態で選択不可となっており、この状態を図では破線で示している。
【0038】
また、ユーザUによって文字列が選択されると、CPU21は、記憶部22の簡易辞書コンテンツデータ記憶部22cの内の、上記ステップS11で選択された通常辞書に対応する簡易辞書から、その選択された文字列である検索対象文字列に対応する見出し語を検索し、検索対象文字列が簡易辞書の見出し語にヒットするか否か判断する(ステップS15)。すなわち、文字列の選択操作が行われると、CPU21は、何ら他のキー操作などのユーザ指示が無くても、簡易辞書の検索を開始する。
【0039】
ここで、ヒットした見出し語が存在したと判断したならば(ステップS15のYES)、CPU21は、その見出し語の簡易説明情報を読み出して、記憶部22の検索結果記憶部22fに記憶する。そして、CPU21は、この記憶した簡易説明情報に基づく画像データを作成して、表示データ記憶部22eに記憶されている画像データをこの作成した画像データに書き換えることで、図4Bに示すように、当該簡易説明情報を表示部17のサブ画面172の簡易辞書エリア172A内に表示させる(ステップS16)。なお、このサブ画面172の簡易辞書エリア172A内の簡易説明情報は、カーソルキー14fの上下キー操作によりスクロールすることができる。
【0040】
これに対して、ヒットした見出し語が存在しないと判断した場合には(ステップS15のNO)、CPU21は、表示データ記憶部22eに記憶されている画像データを該当無しメッセージの画像データに書き換えることで、当該メッセージを表示部17のサブ画面172の簡易辞書エリア172A内に表示させる(ステップS17)。
【0041】
前記ステップS16またはステップS17のサブ画面172の簡易辞書エリア172Aへの表示を行った後、CPU21は、ユーザUのタッチ操作により、表示部17のサブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[見出し語]アイコン172B2が選択されたか否かを判断する(ステップS18)。なお、メニューアイコンは、タッチ操作ではなく、カーソルキー14fの左右キーと[決定]キー14dの操作によっても選択可能である。
【0042】
ここで、[見出し語]アイコン172B2が選択されたと判断したならば(ステップS18のYES)、CPU21は、記憶部22の前回選択ジャンプリスト情報記憶部22gに記憶されている前回選択ジャンプリスト情報が、前回の選択ジャンプ機能実行時に、最終的に利用したリスト表示が一括リスト表示であったことを示す一括表示であるか否かを判断する(ステップS19)。なお、前回選択ジャンプリスト情報は、当該電子辞書装置10の工場出荷時のデフォルトとして、一括表示が前回選択ジャンプリスト情報記憶部22gに記憶されている。
【0043】
前回選択ジャンプリスト情報が一括表示であると判断した場合(ステップS19のYES)、CPU21は、前記検索対象文字列によって既に全ての通常辞書に対する完全一致検索が実行済みであるか否かを判断する(ステップS20)。この判断は、記憶部22の検索結果記憶部22fの記憶内容から判断するようにしても良いし、CPU21の内部又は記憶部22にフラグを設けて、検索を実施した際にフラグを立てるように構成して、このフラグの状態により判断するものとしても良い。ここで、既に全ての通常辞書に対する完全一致検索が実行済みであると判断したならば(ステップS20のYES)、CPU21は、処理を後述するステップS22に進める。
【0044】
未だ前記検索対象文字列によって全ての通常辞書に対する完全一致検索が行われていないと判断しならば(ステップS20のNO)、CPU21は、検索対象文字列と完全一致する見出し語を、記憶部22の通常辞書コンテンツデータ記憶部22bの全ての辞書から検索し、検索された見出し語の説明情報を読み出して、記憶部22の検索結果記憶部22fに記憶する(ステップS21)。
【0045】
そして、CPU21は、検索結果記憶部22fに記憶した検索結果に基づいて、その検索結果を表す一括リストの画像データを作成して、表示データ記憶部22eに記憶させることで、図4Cに示すような一括リスト表示画面173を表示部17のメイン画面エリア17Bに表示させる(ステップS22)。一括リスト表示画面173は、タイトルバー173Aと、見出し語一覧エリア173Bと、プレビューエリア173Cとを含む。タイトルバー173Aは、[辞書別へ]アイコン173A1を含む。見出し語一覧エリア173Bは、検索対象文字列にヒットした通常辞書の辞書名と見出し語とをリストとして表示するエリアである。プレビューエリア173Cは、見出し語一覧エリア173Bにリスト表示された通常辞書の内、選択されたものの見出し語の説明情報の先頭部分を表示するエリアである。見出し語一覧エリア173Bにおいて、選択された通常辞書は反転表示などの指定表示HLされる。なお、この例では、見出し語一覧エリア173Bとプレビューエリア173Cとを並べて表示する例を示しているが、それらをユーザ操作に応じて切り替え表示するような表示形態としても良い。
【0046】
次に、CPU21は、ユーザUのタッチ操作により、一括リスト表示画面173における[辞書別へ]アイコン173A1が選択されたか否かにより、切替表示が指示されたか否かを判断する(ステップS23)。切替表示が指示されたと判断した場合には(ステップS23のYES)、CPU21は、処理を後述するステップS27に進める。
【0047】
ここで、切替表示が指示されていないと判断した場合には(ステップS23のNO)、CPU21は、ユーザUのタッチ操作により、あるいは、カーソルキー14fの上下キーと[決定]キー14dの操作によって、見出し語一覧エリア173Bの別のリスト項目、つまり別の辞書が選択されたか否かを判断する(ステップS24)。項目選択がされていないと判断した場合には(ステップS24のNO)、CPU21は、処理を後述するステップS26に進める。
【0048】
見出し語一覧エリア173Bの別のリスト項目が選択されたと判断したならば(ステップS24のYES)、CPU21は、その選択された辞書の説明情報を記憶部22の検索結果記憶部22fから読み出して、プレビューエリア173Cに表示するべき画像データを作成し、表示データ記憶部22eに書き込むことで、プレビューエリア173Cの表示を更新する(ステップS25)。
【0049】
なお、特に図示はしていないが、選択されている項目(辞書)に対して、ユーザUのタッチ操作によって、あるいは、カーソルキー14fの上下キーと[決定]キー14dの操作によって、更に選択操作が行われると、CPU21は、図4Aで説明したような説明情報表示画面171により、説明情報を全て閲覧できるように切り替える。
【0050】
そして、CPU21は、処理を終了するか否かを判断する(ステップS26)。例えば、CPU21は、選択されている項目(辞書)に対して更に選択操作が行われて説明情報を全て閲覧できるように切り替えるとき、当該電子辞書装置10の電源オフ操作が有ったとき、キー入力部14の機能指定キー14bのユーザ操作が有ったとき、タッチキーエリア17Aのタッチ操作が有ったとき、などに終了すると判断する。未だ処理を終了しないと判断した場合には(ステップS26のNO)、CPU21は、処理を前記ステップS23に戻す。また、終了すると判断した場合には(ステップS26のYES)、CPU21は、処理を後述するステップS37に進める。
【0051】
一方、前記ステップS19において、前回選択ジャンプリスト情報が一括表示ではない、つまり辞書別表示であると判断した場合(ステップS19のNO)、あるいは、上記ステップS23において、切替表示が指示されたと判断した場合には(ステップS23のYES)、CPU21は、前記検索対象文字列によって一つの通常辞書に対する検索が実行済みであるか否かを判断する(ステップS27)。この判断は、記憶部22の検索結果記憶部22fの記憶内容やフラグの状態により判断することができる。ここで、既に一つの通常辞書の検索が実行済みであると判断したならば(ステップS27のYES)、CPU21は、処理を後述するステップS29に進める。
【0052】
未だ前記検索対象文字列によって一つの通常辞書の検索が行われていないと判断しならば(ステップS27のNO)、CPU21は、記憶部22の通常辞書コンテンツデータ記憶部22bに記憶されている複数の通常辞書の内、記憶部22の前回選択辞書情報記憶部22hに記憶されている前回選択辞書情報により示される一つの通常辞書から、検索対象文字列と一致する見出し語を検索し、検索された見出し語の説明情報を読み出して、記憶部22の検索結果記憶部22fに記憶する(ステップS28)。なお、前回選択辞書情報は、当該電子辞書装置10の工場出荷時のデフォルトとして、文字列の種別(日本語/英語)に応じて、通常辞書コンテンツデータ(国語系)22b1及び通常辞書コンテンツデータ(英語系)22b2の先頭の辞書([国語辞書]、[英和辞書])が前回選択辞書情報記憶部22hに記憶されている。また、この一つの通常辞書に対する検索は、完全一致の他、原形検索など、様々な検索手法で実施される。
【0053】
そして、CPU21は、検索結果記憶部22fに記憶した検索結果に基づいて、その検索結果を表す一括リストの画像データを作成して、表示データ記憶部22eに記憶させることで、図4Dに示すような辞書別リスト表示画面174を表示部17のメイン画面エリア17Bに表示させる(ステップS29)。辞書別リスト表示画面174は、タイトルバー174Aと、見出し語一覧エリア174Bと、プレビューエリア174Cとを含む。タイトルバー174Aは、個別辞書の切り替え用のタブ174A1と、[一括表示へ]アイコン174A2とを含む。タブ174A1の内、検索に使用された辞書は反転表示などの指定表示HLされる。見出し語一覧エリア174Bは、検索対象文字列にヒットした見出し語をリストとして表示するエリアである。プレビューエリア174Cは、見出し語一覧エリア173Bにリスト表示された見出し語の内、選択されたものの説明情報の先頭部分を表示するエリアである。見出し語一覧エリア174Bにおいて、選択された見出し語は反転表示などの指定表示HLされる。なお、この例では、見出し語一覧エリア174Bとプレビューエリア174Cとを並べて表示する例を示しているが、それらをユーザ操作に応じて切り替え表示するような表示形態としても良い。
【0054】
次に、CPU21は、ユーザUのタッチ操作により、辞書別リスト表示画面174における[一括表示へ]アイコン174A2が選択されたか否かにより、切替表示が指示されたか否かを判断する(ステップS30)。切替表示が指示されたと判断した場合には(ステップS30のYES)、CPU21は、処理を前述したステップS20に戻す。これにより、図4Cに示したような一括リスト表示画面173を表示部17のメイン画面エリア17Bに表示させることができる。
【0055】
また、切替表示が指示されていないと判断した場合には(ステップS30のNO)、CPU21は、ユーザUのタッチ操作により、あるいは、カーソルキー14fの上下キーと[決定]キー14dの操作によって、見出し語一覧エリア174Bの別のリスト項目、つまり別の見出し語が選択されたか否かを判断する(ステップS31)。項目選択がされていないと判断した場合には(ステップS31のNO)、CPU21は、処理を後述するステップS33に進める。
【0056】
見出し語一覧エリア174Bの別のリスト項目が選択されたと判断したならば(ステップS31のYES)、CPU21は、その選択された見出し語の説明情報を記憶部22の検索結果記憶部22fから読み出して、プレビューエリア174Cに表示するべき画像データを作成し、表示データ記憶部22eに書き込むことで、プレビューエリア174Cの表示を更新する(ステップS32)。
【0057】
なお、特に図示はしていないが、選択されている項目(見出し語)に対して、ユーザUのタッチ操作によって、あるいは、カーソルキー14fの上下キーと[決定]キー14dの操作によって、更に選択操作が行われると、CPU21は、図4Aで説明したような説明情報表示画面171により、説明情報を全て閲覧できるように切り替える。
【0058】
また、CPU21は、ユーザUのタッチ操作により、あるいは、カーソルキー14fの左右キーと[決定]キー14dの操作によって、個別辞書の切り替え用のタブ174A1が選択されたか否か、つまり、検索する辞書の切り替えが指示されたか否かを判断する(ステップS33)。辞書切り替えが指示されていないと判断した場合には(ステップS33のNO)、CPU21は、処理を後述するステップS35に進める。
【0059】
これに対して、辞書切り替えが指示されたと判断した場合には(ステップS33のYES)、CPU21は、記憶部22の通常辞書コンテンツデータ記憶部22bに記憶されている複数の通常辞書の内、選択された一つの通常辞書から、検索対象文字列と一致する見出し語を検索し、検索結果を記憶部22の検索結果記憶部22fに記憶すると共に、その結果により、辞書別リスト表示画面174の表示内容を更新させる(ステップS34)。
【0060】
そして、CPU21は、切り替えた辞書を特定するための情報を、前回選択辞書情報として、記憶部22の前回選択辞書情報記憶部22hに保存する(ステップS35)。
【0061】
なお、こうして更新された辞書別リスト表示画面174においても、選択されている項目(見出し語)に対して、更に選択操作が行われると、説明情報表示画面171により、説明情報を全て閲覧できるように切り替えられることは言うまでもない。
【0062】
また、前記ステップS31及びステップS32の処理と、前記ステップS33及びステップS34の処理とは、順番を入れ替えても構わない。
【0063】
そして、CPU21は、処理を終了するか否かを判断する(ステップS36)。未だ処理を終了しないと判断した場合には(ステップS36のNO)、CPU21は、処理を前記ステップS27に戻す。また、終了すると判断した場合には(ステップS36のYES)、CPU21は、処理を後述するステップS37に進める。
【0064】
前記ステップS26あるいは前記ステップS36において、処理を終了すると判断した場合には(ステップS26又はステップS36のYES)、CPU21は、現在のリスト表示が一括リスト表示画面173で行われているか、辞書別リスト表示画面174で行われているかにより、前回ジャンプリスト情報を一括表示または辞書別表示を示す前回ジャンプリスト情報を、記憶部22の前回選択ジャンプリスト情報記憶部22gに保存する(ステップS37)。そして、CPU21は、この情報表示処理を終了する。キー入力部14の機能指定キー14bのユーザ操作に応じて辞書が選択されれば、また、この情報表示処理が実施されることになる。
【0065】
なお、前記ステップS11乃至ステップS13では、検索した説明情報から任意の文字列を検索対象文字列とする場合を例に説明したが、検索対象文字列は、それに限るものではない。検索した説明情報とは異なるコンテンツが表示されている状態で文字列を選択して、検索対象文字列としても良いことは勿論である。
【0066】
また、前記ステップS18において、[見出し語]アイコン172B2が選択されていないと判断した場合(ステップS18のNO)、その他の処理が実行される。ここで、簡単に、その他の処理について説明する。
【0067】
サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[候補]アイコン172B1が選択された場合には、CPU21は、前記検索対象文字列を変更して、前記簡易辞書を検索する。すなわち、前記ステップS15では、前記ステップS13においてユーザUによって選択されたと判断した文字列を前記検索対象文字列の第1候補として前記簡易辞書を検索しているが、[候補]アイコン172B1が選択されたということは、この検索対象文字列がユーザ所望の文字列ではないということなので、検索対象文字列の次の候補による検索を実施する。例えば、選択されたと判断した文字列が「富士山」であり、[国語ミニ辞書]を検索するとした場合、前記検索対象文字列の第1候補は「富士山」であるとして検索が実施される。[候補]アイコン172B1が選択される毎に、第2候補である「富士」、第3候補である「富」を前記検索文字列として、検索が実施されることになる。したがって、初回は第1候補の検索対象文字列の簡易辞書検索結果がサブ画面172の簡易辞書エリア172A内に表示され、この[候補]アイコン172B1をタッチ操作することにより、第2、第3候補の検索対象文字列の簡易辞書検索結果に、簡易辞書エリア172Aの表示を切り替えることができる。
【0068】
また、サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[例文]アイコン172B3が選択された場合には、CPU21は、記憶部22の通常辞書コンテンツデータ記憶部22bに記憶されている複数の通常辞書の内、先頭のまたは前回選択されていた一つの通常辞書から、前記検索対象文字列を含む例文を検索し、例文を一覧表示するための例文一覧画面を表示部17のメイン画面エリア17Bに表示させる。
【0069】
同様に、サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[成句]アイコン172B4が選択された場合には、CPU21は、記憶部22の通常辞書コンテンツデータ記憶部22bに記憶されている複数の通常辞書の内、先頭のまたは前回選択されていた一つの通常辞書から、前記検索対象文字列を含む成句を検索し、成句を一覧表示するための成句一覧画面を表示部17のメイン画面エリア17Bに表示させる。
【0070】
また、サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[音声]アイコン172B5が選択された場合には、CPU21は、前記説明情報表示画面171に表示されている説明文を、前記選択された文字列が先頭行になるまでスクロールさせた後に、前記ステップS11で選択した通常辞書に含まれる、前記選択文字列にリンクした音声を、音声出力部15に再生出力させる。またこのとき、CPU21は、前記説明情報表示画面171上に、音声モード用のメニュー選択画面を重畳表示させる。このメニュー選択画面には、再生を指示するための[聞く]アイコン、録音を指示するための[録音する]アイコン、音量を指示するための音量[-]及び[+]アイコン、再生速度を指示するための再生速度[-]及び[+]アイコン、聞き比べを指示するための[聞き比べ]アイコンなどを含む。[聞き比べ]アイコンは、最初は非アクティブ状態となっている。[録音する]アイコンが選択されると、CPU21は、その選択時点から音声入力部16によって入力される音声を記憶部22の図示しない音声記録エリアに録音する。この録音は、1分などの所定の録音時間が決まっていても良いし、[決定]キー14dにより録音終了を指示できるようになっていても良い。また、録音が終了すると、CPU21は、メニュー選択画面の[聞き比べ]アイコンをアクティブ状態とし、この[聞き比べ]アイコンが選択されると、CPU21は、前記選択文字列にリンクした音声と録音した音声とを順に音声出力部15に再生出力させる。
【0071】
また、サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[マーカー]アイコン172B6が選択された場合には、CPU21は、前記説明情報表示画面171上に、マーカー選択画面を重畳表示させると共に、前記選択文字列に対してマーカーを重畳表示させる。マーカー選択画面は、例えば、赤青黄の3色のアイコンを含み、前記選択文字列に対しては最初の色である赤色のマーカーが付される。カーソルキー14fの左右キー操作に応じて、CPU21は、マーカーの色を切り替えさせる。また、何れかの色のアイコンがタッチ操作により選択されると、CPU21は、マーカー単語帳画面を表示部17のメイン画面エリア17Bに表示させる。このマーカー単語帳画面は、マーカーが付された文字列を、記憶部22の図示しない単語帳エリアに登録するためのものであり、例えば50個といった所定数の登録エリアの内の何れに登録するかを選択する画面である。タッチ操作により登録先が選択されると、CPU21は、どの辞書のどの見出し語の説明情報の何れの文字にどのような色のマーカーが付されたかを記憶部22の単語帳エリアに記憶すると共に、表示部17の表示を前記説明情報表示画面171に戻す。このとき、前記選択文字列には、前記選択された色のマーカーが付されて表示される。なお、マーカーが付された文字列が選択された状態で[マーカー]アイコン172B6が再度選択された場合には、CPU21は、マーカー選択画面ではなくマーカー削除画面を前記説明情報表示画面171上に重畳表示させて、マーカーの削除を行えるようになっている。
【0072】
また、サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[教科書体]アイコン172B7が選択された場合には、CPU21は、前記選択文字列の内の先頭の文字を、記憶部22の図示しないフォント記憶部に記憶された教科書体フォントにより、ほぼメイン画面エリア17B一杯のサイズにズーム表示させる。
【0073】
また、サブ画面172のメニュー選択エリア172Bの[X](閉じる)アイコン172B8が選択された場合には、CPU21は、サブ画面172の重畳表示を終了する。これは、[戻る]キー14eが操作された場合と同様の処理である。
【0074】
また、タッチキーエリア17Aの[機能メニュー]がタッチ操作された場合には、CPU21は、前記説明情報表示画面171上に、操作可能な機能を一覧表示する機能メニュー画面を重畳表示させる。この機能メニュー画面は、メニューアイコンとして、[設定]アイコン、[ガイド]アイコン、[文字サイズ]アイコン、[画面分割検索]アイコン、[学習帳]アイコン、[X](閉じる)アイコンを含み得る。[機能メニュー]がタッチ操作されたときの状況において操作可能な機能のみがアクティブ表示される。
【0075】
以上のように、本発明の実施形態に係る電子辞書装置10によれば、ユーザUは、タッチ操作のみでサブ画面172に表示される簡易的な詳細情報を閲覧できるため、単純な訳だけを知りたいときなど、知らない言葉の概要を複数のステップを踏むことなく、ワンタッチで知ることができる。
【0076】
また、さらに詳細を検索したいときは、このサブ画面172からの操作で、検索することができる。この場合、一括リスト表示画面173により、複数の辞書から検索した見出し語を一括リストとして表示することで、直ぐに意味を知ることや、辞書を引き比べることが容易に行える。更に、辞書別リスト表示画面174への切り替えも容易に行え、辞書毎のリストに切り替えることで、例えば学校で指定された辞書といった特定の辞書しか使わない場合に対応したり、完全一致以外にも原形検索などの調べ方をしたりすることも可能となる。
【0077】
また、サブ画面172からの操作で検索する場合、最初に一括リスト表示画面173と辞書別リスト表示画面174の何れを使用するのかを、前回どちらを使用したかの情報を前回選択ジャンプリスト情報記憶部22gに記憶しておくことで、決定することができる。つまり、ユーザUが選択操作すること無く、ユーザの利用状況に即したリスト表示画面が表示されるようになる。
【0078】
なお、前記実施形態においては、文字列の指定に応じて、この文字列を見出し語とする簡易的な説明情報を簡易辞書から検索してサブ画面172の簡易辞書エリア172Aに表示し、更にジャンプアイコンである[見出し語]アイコン172B2が操作された場合に、前記文字列を見出し語とする通常の説明情報を通常辞書データから検索してメイン画面内に表示するようにしたが、特にこの例には限定されない。
【0079】
例えば、指定された文字列を見出し語とする例文や成句などの、見出し語に対応する説明情報以外の情報をサブ画面172に設けられた表示エリア(簡易辞書エリア172A)に表示するようにしてもよい。
【0080】
また、サブ画面172に設けられた表示エリア(簡易辞書エリア172A)に簡易的な説明情報を表示し、この状態で更にジャンプアイコンである[例文]アイコン172B3や[成句]アイコン172B4が操作された場合に、上記文字列に関連する例文や成句を通常辞書から検索してメイン画面内に表示するようにしてもよく、メイン画面に表示する情報とサブ画面172内に設けられたエリアに表示する情報との組み合わせは自由である。
【0081】
つまり、ユーザによる文字列の指定に応じて、それまでに表示されていたメイン画面の全体を書き換えることなく、一部の表示エリアを利用して何らかの先行表示情報を表示させることで、この先行表示情報を見たユーザが、この文字列に関連して更なる情報の検索や表示を行う必要があるか否かを判断し、更なる情報を表示させたい場合には、この先行表示情報とともに表示されているアイコン(更なる情報の検索や表示を指示するボタン)を操作することで、必要に応じて追加情報を表示させることができるようにすればよく、これにより、必要が無い場合には、余計な検索や表示を行わなくてもよいというメリットがある。
【0082】
なお、前記実施形態において記載した電子辞書装置10による各処理の手法、すなわち、図3A及び図3Bのフローチャートに示す情報表示処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカードなど)、磁気ディスク(フロッピ(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)、半導体メモリなどの外部記録装置の媒体に格納して配布することができる。そして、表示機能を備えた電子辞書装置のコンピュータ(CPU)は、この外部記録装置の媒体に記録されたプログラムを記憶装置に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した制御機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0083】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク(N)上を伝送させることができ、この通信ネットワーク(N)に接続されたコンピュータ装置(プログラムサーバ)から前記プログラムのデータを、表示機能を備えた電子辞書装置に取り込んで記憶装置に記憶させ、前述した制御機能を実現することもできる。
【0084】
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0085】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0086】
[1]
文字情報を表示するためのメイン画面を表示する表示部と、
見出し語と当該見出し語に関する第1情報とを対応付けて集録した第1辞書データと、前記見出し語と同一の見出し語と当該見出し語に関する前記第1情報とは異なる第2情報とを対応付けて集録した第2辞書データと、を記憶する辞書記憶部と、
ユーザ操作に応じて検索対象文字列を指定する検索文字列指定手段と、
前記検索文字列指定手段によって前記検索対象文字列が指定されたとき、前記第1辞書データで検索された前記第1情報を表示するための第1エリアと、少なくとも前記第2辞書データからの検索を指定するためのアイコンであるジャンプアイコンを表示するための第2エリアと、を含むサブ画面を表示させるサブ画面表示手段と、
前記検索文字列指定手段によって前記検索対象文字列が指定されたとき、当該検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第1辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語に対応する前記第1情報を、前記サブ画面の前記第1エリア内に表示させる第1表示制御手段と、
前記サブ画面の前記第2エリア内に表示した前記ジャンプアイコンに対してユーザの操作が行われたとき、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第2辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記第2情報を前記メイン画面内に表示させる第2表示制御手段と、
を備える電子辞書装置。
【0087】
[2]
前記サブ画面表示手段は、前記サブ画面を、前記メイン画面上に重畳表示させる、[1]に記載の電子辞書装置。
【0088】
[3]
前記第2辞書データは、前記第2情報として、前記見出し語の説明情報を集録した通常辞書データであり、
前記第1辞書データは、前記第1情報として、前記見出し語の前記第2情報よりも簡約化した説明情報を集録した簡易辞書データであり、
前記辞書記憶部は、
前記第2辞書データに加えて、前記通常辞書データであって、前記第2辞書データとは異なる第3辞書データを含む複数の通常辞書データと、
前記第1辞書データを含む、前記複数の通常辞書データそれぞれに対応した複数の簡易辞書データと、
を記憶し、
前記第1表示制御手段は、前記検索文字列指定手段によって前記検索対象文字列が指定されたとき、当該検索対象文字列に対応する見出し語を、前記辞書記憶部に記憶された前記複数の簡易辞書データの内の一つの簡易辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語に対応する前記簡約化した説明情報を、前記サブ画面の前記第1エリア内に表示させ、
前記第2表示制御手段は、前記サブ画面の前記第2エリア内に表示した前記ジャンプアイコンに対して前記ユーザの操作が行われたとき、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記辞書記憶部に記憶された全ての通常辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を前記メイン画面内に表示させる、
[1]または[2]に記載の電子辞書装置。
【0089】
[4]
前記表示部は、表示画面上にタッチパネルが配置され、
前記検索文字列指定手段は、前記メイン画面内に表示された文字情報の中から、ユーザのタッチ操作に応じて前記検索対象文字列を指定し、
前記第2表示制御手段は、前記ジャンプアイコンに対して前記ユーザのタッチ操作が行われたとき、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第2辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記第2情報を前記メイン画面内に表示させる、
[1]乃至[3]のいずれか一項に記載の電子辞書装置。
【0090】
[5]
前記サブ画面の前記第2エリア内に表示した前記ジャンプアイコンに対して前記ユーザの操作が行われたとき、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記辞書記憶部に記憶された前記複数の通常辞書データの内の、一つの通常辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を前記メイン画面内に表示させる第3表示制御手段を更に備える、
[3]に記載の電子辞書装置。
【0091】
[6]
前記第2表示制御手段は、
前記検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を表示した前記メイン画面に、前記第3表示制御手段による表示に切り替えるための切り替えアイコンを表示させ、
前記切り替えアイコンに対する前記ユーザの操作に応じて、前記第3表示制御手段に、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記一つの通常辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を前記メイン画面内に表示させる指示を行う、
[5]に記載の電子辞書装置。
【0092】
[7]
前記第3表示制御手段は、
前記検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を表示した前記メイン画面に、前記第2表示制御手段による表示に切り替えるための切り替えアイコンを表示させ、
前記切り替えアイコンに対する前記ユーザの操作に応じて、前記第2表示制御手段に、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記全ての通常辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を前記メイン画面内に表示させる指示を行う、
[5]又は[6]に記載の電子辞書装置。
【0093】
[8]
前記第2表示制御手段及び前記第3表示制御手段による検索結果を記憶する検索結果記憶手段を更に備え、
前記第2表示制御手段は、前記第3表示制御手段からの指示に応じて検索を実施する際、前記検索結果記憶手段に既に前記検索対象文字列による検索結果が記憶されているとき、その検索結果を用いて、検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を前記メイン画面内に表示させ、
前記第3表示制御手段は、前記第2表示制御手段からの指示に応じて検索を実施する際、前記検索結果記憶手段に既に前記検索対象文字列による検索結果が記憶されているとき、その検索結果を用いて、検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を前記メイン画面内に表示させる、
[7]に記載の電子辞書装置。
【0094】
[9]
前記第2表示制御手段及び前記第3表示制御手段のいずれを最終的に使用したかを示す前回選択ジャンプリスト情報を記憶する前回選択ジャンプリスト報記憶手段と、
前記サブ画面の前記第2エリア内に表示した前記ジャンプアイコンに対して前記ユーザの操作が行われたとき、前記前回選択ジャンプリスト報記憶手段に記憶されている前記前回選択ジャンプリスト情報に基づいて、前記第2表示制御手段及び前記第3表示制御手段のいずれを使用するかを決定する決定手段と、
を更に備える、
[7]に記載の電子辞書装置。
【0095】
[10]
前記第3表示制御手段は、
前記一つの通常辞書データから検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記説明情報を表示した前記メイン画面に、前記検索を行うべき一つの通常辞書データを選択するための複数の辞書名タブアイコンを表示させ、
前記複数の辞書名タブアイコンの一つに対する前記ユーザの選択操作に応じて、選択された辞書名タブアイコンに対応する一つの通常辞書データから前記見出し語を検索する、
[5]に記載の電子辞書装置。
【0096】
[11]
前記選択された辞書名タブアイコンに対応する一つの通常辞書データが何れであるかを示す前回選択辞書情報を記憶する前回選択辞書報記憶手段を更に備え、
前記第3表示制御手段は、前記ジャンプアイコンに対する前記ユーザの操作に応じた検索を前記一つの通常辞書データから行うとき、前記前回選択辞書情報で示される通常辞書データから前記見出し語を検索する、
[10]に記載の電子辞書装置。
【0097】
[12]
前記第2辞書データは、前記第2情報として、前記見出し語の説明情報を集録した通常辞書データであり、
前記辞書記憶部は、前記第2辞書データに加えて、前記通常辞書データであって、前記第2辞書データとは異なる第3辞書データを含む複数の通常辞書データを記憶し、
前記電子辞書装置は、ユーザ操作に応じて入力された検索対象文字列に対応する見出し語を、前記辞書記憶部に記憶された前記複数の通常辞書データの内の、ユーザ操作に応じて指定された通常辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語に対応する説明情報を、前記メイン画面内に表示させる第4表示制御手段を更に備え、
前記第1表示制御手段は、前記ユーザ操作に応じて指定された通常辞書データに対応する簡易辞書データの見出し語の中から、前記検索対象文字列に対応する見出し語を検索する、
[1]に記載の電子辞書装置。
【0098】
[13]
文字情報を表示するためのメイン画面を表示する表示部と、見出し語と当該見出し語に関する第1情報とを対応付けて集録した第1辞書データと、前記見出し語と同一の見出し語と当該見出し語に関する前記第1情報とは異なる第2情報とを対応付けて集録した第2辞書データと、を記憶する辞書記憶部と、を備えた電子辞書の制御部により、
ユーザ操作に応じて検索対象文字列を指定し、
前記検索対象文字列が指定されたとき、前記第1辞書データで検索された前記第1情報を表示するための第1エリアと、少なくとも前記第2辞書データからの検索を指定するためのアイコンであるジャンプアイコンを表示するための第2エリアと、を含むサブ画面を表示させ、
前記検索対象文字列が指定されたとき、当該検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第1辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語に対応する前記第1情報を、前記サブ画面の前記第1エリア内に表示させ、
前記サブ画面の前記第2エリア内に表示した前記ジャンプアイコンに対してユーザの操作が行われたとき、前記指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第2辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記第2情報を前記メイン画面内に表示させる、
電子辞書の検索方法。
【0099】
[14]
文字情報を表示するためのメイン画面を表示する表示部と、見出し語と当該見出し語に関する第1情報とを対応付けて集録した第1辞書データと、前記見出し語と同一の見出し語と当該見出し語に関する前記第1情報とは異なる第2情報とを対応付けて集録した第2辞書データと、を記憶する辞書記憶部と、を備えた電子辞書のコンピュータを、
ユーザ操作に応じて検索対象文字列を指定する検索文字列指定手段、
前記検索文字列指定手段によって前記検索対象文字列が指定されたとき、前記第1辞書データで検索された前記第1情報を表示するための第1エリアと、少なくとも前記第2辞書データからの検索を指定するためのアイコンであるジャンプアイコンを表示するための第2エリアと、を含むサブ画面を表示させるサブ画面表示手段、
前記検索文字列指定手段によって前記検索対象文字列が指定されたとき、当該検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第1辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語に対応する前記第1情報を、前記サブ画面の前記第1エリア内に表示させる第1表示制御手段、
前記サブ画面の前記第2エリア内に表示した前記ジャンプアイコンに対してユーザの操作が行われたとき、前記検索文字列指定手段によって指定されている前記検索対象文字列に対応する見出し語を、前記第2辞書データの見出し語の中から検索し、当該検索された見出し語のリストまたは当該検索された見出し語に対応する前記第2情報を前記メイン画面内に表示させる第2表示制御手段、
として機能させるためのコンピュータ読み込み可能な制御プログラム。
【符号の説明】
【0100】
10…電子辞書装置
14…キー入力部
14a…[ホーム]キー
14b…機能指定キー
14c…文字入力キー
14d…[決定]キー
14e…[戻る]キー
14f…カーソルキー
14g…[シフト]キー
15…音声出力部
16…音声入力部
17…表示部
17A…タッチキーエリア
17B…メイン画面エリア
171…説明情報表示画面
172…サブ画面
172A…簡易辞書エリア
172B…メニュー選択エリア
172B1…[候補]アイコン
172B2…[見出し語]アイコン
172B3…[例文]アイコン
172B4…[成句]アイコン
172B5…[音声]アイコン
172B6…[マーカー]アイコン
172B7…[教科書体]アイコン
172B8…[X](閉じる)アイコン
173…一括リスト表示画面
173A…タイトルバー
173A1…[辞書別へ]アイコン
173B…見出し語一覧エリア
173C,174C…プレビューエリア
174…辞書別リスト表示画面
174A…タイトルバー
174A1…タブ
174A2…[一括表示へ]アイコン
174B…見出し語一覧エリア
21…CPU
22…記憶部
22a…制御プログラム記憶部
22b…通常辞書コンテンツデータ記憶部
22b1…通常辞書コンテンツデータ(国語系)
22b2…通常辞書コンテンツデータ(英語系)
22c…簡易辞書コンテンツデータ記憶部
22c1…簡易辞書コンテンツデータ(国語系)
22c2…簡易辞書コンテンツデータ(英語系)
22d…ツールデータ記憶部
22e…表示データ記憶部
22f…検索結果記憶部
22g…前回選択ジャンプリスト情報記憶部
22h…前回選択辞書情報記憶部
HL…指定表示
U…ユーザ
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図4D