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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】回転電機のステータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 3/28 20060101AFI20240423BHJP
   H02K 3/04 20060101ALI20240423BHJP
   H02K 3/24 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
H02K3/28 N
H02K3/04 J
H02K3/24 J
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2023508180
(86)(22)【出願日】2021-03-22
(86)【国際出願番号】 JP2021011799
(87)【国際公開番号】W WO2022201260
(87)【国際公開日】2022-09-29
【審査請求日】2023-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 洋三
(72)【発明者】
【氏名】姫野 友克
(72)【発明者】
【氏名】野口 陽平
【審査官】津久井 道夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-143060(JP,A)
【文献】特開2013-90391(JP,A)
【文献】国際公開第2017/135054(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 3/28
H02K 3/04
H02K 3/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転電機のステータにおいて、
複数のスロットを有するステータコアと、
それぞれの前記スロットに挿通されるコイル素子と、
前記コイル素子の端部に接続されて前記コイル素子を互いに結線する複数の結線部材と、を有し、
前記コイル素子は、前記スロットからの突出量が相対的に大きい第1コイルと、前記突出量が相対的に小さい第2コイルとからなり、それぞれの前記結線部材が、一端は前記第1コイルの端部と接続され、他端は前記第2コイルの端部と接続され、
前記結線部材は、前記ステータコアの周方向に円環状に並ぶことで別体エンドコイルを構成し、かつ、それぞれの前記結線部材は前記コイル素子に対して直角方向に接続され、
前記別体エンドコイルは、前記コイル素子との接続部が前記コイル素子の延長方向に2層に分かれて並ぶ2層構造を有し、それぞれの前記結線部材の前記第1コイルとの接続部から中間部までが前記コイル素子の延長方向と直交する同一平面上に円環状に並ぶことで構成されて冷却器が有する円環状の平面で構成される熱交換面と接する冷却部を有する、回転電機のステータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のステータに関する。
【背景技術】
【0002】
WO2020/213651A1には、U字状に折り曲げた複数の平角線をそれぞれステータに挿入し、ステータから突出した部分(コイルエンド)を折り曲げて相ごとに接続することにより分布巻きのコイルを形成する回転電機が開示されている。
【発明の概要】
【0003】
ところで、回転電機の連続出力は、コイル被膜の絶縁性を確保するための上限温度、磁石の減磁を発生させないための上限温度といった要因により制約される。したがって、回転電機を連続運転するためには、コイルの効率的な冷却が重要となる。
【0004】
コイル冷却の効率の観点からは、コイルと冷媒とが直接、熱交換する構造、例えば、コイルと内部を冷媒が循環する冷却器とが接触する構造が望ましい。
【0005】
しかし、上記文献に開示されている回転電機のU字状に折り曲げた側のコイルエンドには、複数の平角線が互いに干渉しないよう配置されるため複雑な凹凸形状が形成される。また、折り曲げて接続される側のコイルエンドは、接続しない他の平角線との干渉を避けるために平角線を複雑な形状に折り曲げることが必要となるので、複雑な凹凸形状が形成される。このため、冷却器とコイルとが接触する構造にしても、十分な接触面積が得られないので、効率的な冷却は望めない。
【0006】
そこで本発明は、コイルエンドでコイルを冷却することが可能な回転電機のステータを提供することを目的とする。
【0007】
本発明のある態様によれば、複数のスロットを有するステータコアと、それぞれのスロットに挿通されるコイル素子と、コイル素子の端部に接続されてコイル素子を互いに結線する複数の結線部材と、を有する回転電機のステータコアが提供される。結線部材は、ステータコアの周方向に円環状に並ぶことで別体エンドコイルを構成し、かつ、それぞれの結線部材はコイル素子に対して直角方向に接続される。そして、別体エンドコイルは、それぞれの結線部材の少なくとも一部がコイル素子の延長方向と直交する同一平面上に並ぶことで構成される冷却部を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、ステータの分解斜視図である。
図2図2は、結線部材の側面図である。
図3図3は、一対のスロット間の接続状態を示す図である。
図4図4は、スロットコイルと別体エンドコイルとの接続状態を示す図である。
図5図5は、結線部材の接続角度を説明するための図である。
図6図6は、別体エンドコイルの2層構造を説明するための斜視図である。
図7図7は、別体エンドコイルの2層構造を説明するための側面図である。
図8図8は、冷却面について説明するための図である。
図9図9は、冷却器の一例を示す図である。
図10図10は、別体エンドコイルを用いない場合のコイル素子の突出部を示す図である。
図11図11は、別体エンドコイルを用いない場合のコイル素子同士の接続状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
【0010】
図1は、本実施形態にかかるステータ1の分解斜視図である。ステータ1は、ステータコア2と、スロットコイル3と、別体エンドコイル4とを備える。
【0011】
以下の説明において、径方向、軸方向、周方向とは、それぞれステータコア2の径方向、軸方向、周方向を意味する。
【0012】
ステータコア2は、複数の板状の電磁鋼板がその厚み方向に積層されたものであり、その径方向内側に突出する複数のティース2Aと、隣り合うティース2Aの間に形成されるスロット5とを備える。
【0013】
スロットコイル3は、複数の略U字形状のコイル素子3Aの集合体であり、全体として円筒形状を有する。コイル素子3Aは複数の平角線で構成されている。平角線は、例えば銅やアルミ等といった導体素材で構成されている。また、各平角線は、後述する結線部材6が接続される両端部を除いて、例えばエナメル等の絶縁体により被覆されている。スロットコイル3はステータコア2の一方の端部側からスロット5に挿入される。なお、各スロット5には絶縁紙が挿入されており、これによりスロットコイル3とティース2Aとは電気的に絶縁状態となる。
【0014】
別体エンドコイル4は、スロット5を貫通してステータコア2から突出したスロットコイル3の特定の端部同士を電気的に接続する結線部材6の集合体であり、全体として円環形状を有する。ここで、結線部材6及び別体エンドコイル4について図2を参照して説明する。
【0015】
図2は結線部材6の側面図である。
【0016】
結線部材6は、導体素材で構成されており、脚部6Aと、脚部6Aの両端に設けられた接続部6Bとを有する。脚部6Aは、例えば図2に示すように中間部分で折り曲げられた板バネ形状を有する。一方の接続部6Bから他方の接続部6Bまでの距離は、それぞれの結線部材6が接続されるスロットコイル3の端部の間の距離よりも長い。すなわち、結線部材6は、2つの接続部6Bが近づく方向に弾性変形した状態でスロットコイル3に接続される。換言すると、結線部材6は、接続されたスロットコイル3の端部に対し、弾性力を印加する。
【0017】
なお、脚部6Aの形状はこれに限られるわけではなく、弾性変形可能な形状であればよい。また、図2では接続部6Bが折り曲げられた湾曲形状となっているが、これに限られるわけではない。
【0018】
別体エンドコイル4は、複数の結線部材6を円環状に並べたものである。別体エンドコイル4は、治具を用いて複数の結線部材6を円環状に仮組した状態で、スロットコイル3に組み合わされる。そして、各結線部材6と各コイル素子3Aは溶接、はんだ、接触式接続、固相接合、導電性接着剤による接着等の方法により電気的に接続され、治具は除去される。なお、以下の説明において、別体エンドコイル4とスロットコイル3とが接続されたものをステータコイル20ともいう。
【0019】
図3は、スロット5Aを貫通するコイル素子3AAとスロット5Bを貫通するコイル素子3ABとの接続状態を示す斜視図である。
【0020】
コイル素子3AAとコイル素子3ABとを接続する3つの結線部材6は、径方向に積層された状態になっている。なお、結線部材6の接続部6B付近の形状は、他の結線部材6との干渉を避けるため適宜変更されている。
【0021】
本実施形態のコイル素子3Aは、ステータコア2の端部からの突出量が相対的に大きい3本の平角線(第1コイル)と、相対的に小さい3本の平角線(第2コイル)とが径方向に交互に並ぶ構成となっている。そして、スロット5Aのコイル素子3AAの径方向内側から2番目の端部と、スロット5Bのコイル素子3ABの径方向最内側の端部とが結線部材6により接続される。同じくコイル素子3AAの径方向内側から4番目の端部と、コイル素子3ABの径方向内側から3番目の端部とが別の結線部材6により接続される。同じくコイル素子3AAの径方向最外側の端部と、コイル素子3ABの径方向内側から5番目の端部とがさらに別の結線部材6により接続される。すなわち、一方のスロット5Aのコイル素子3AAのうち、突出量が相対的に大きい3本の平角線と、他方のスロット5Bのコイル素子3ABのうち、突出量が相対的に小さい3本の平角線とが接続される。
【0022】
他のコイル素子3Aも同様の形態で接続されている。したがって、別体エンドコイル4をスロットコイル3に組み付けた状態は、図4に示す通りである。
【0023】
なお、上述した結線部材6からコイル素子3Aに印加される弾性力は、コイル素子3AAとコイル素子3ABに対して互いに遠ざかる方向(つまり、略周方向)に作用する。これにより、コイル素子3AAとコイル素子3ABは、それぞれスロット5に押し付けられ、これにより生じる摩擦力によってスロットコイル3がスロット5に固定される。
【0024】
図5は、図4を別の角度から見た斜視図である。図5に示す通り、各結線部材6はコイル素子3Aの延長方向に対して直角に接続される。また、結線部材6は、接続部6Bから脚部6Aの中間部分までの側面(以下、この側面を側面6Cという)が一つの平面で構成される。このため、別体エンドコイル4は、それぞれの結線部材6の少なくとも一部(ここでは、突出量が相対的に大きい平角線と接続される接続部6Bから、中間部分までの側面6C)がコイル素子3Aの延長方向と直交する同一平面上に並ぶこととなる。なお、ここでいう「コイル素子3Aの延長方向」は、軸方向と同義である。
【0025】
図6は、別体エンドコイル4をスロットコイル3に組み付けた状態を示す斜視図であり、図7はスロットコイル3に組み付けた状態の別体エンドコイル4の側面図である。
【0026】
各結線部材6は、上述した通り、一方の接続部6Bがステータコア2の端部からの突出量が相対的に大きい平角線に接続され、他方の接続部6Bがステータコア2の端部からの突出量が相対的に小さい平角線に接続される。また、各結線部材6の、突出量が相対的に大きい平角線と接続される接続部6Bから中間部分までの側面6Cは、コイル素子3Aの延長方向と直交する同一平面上に並ぶ。したがって、各結線部材6の、突出量が相対的に小さい平角線と接続される接続部6Bから中間部分までの側面(図示せず)も、コイル素子3Aの延長方向と直交し、かつ側面6Cが並ぶ平面とは異なる平面上に並ぶ。すなわち、図6図7に示す通り、別体エンドコイル4は、接続部6Bがコイル素子3Aの延長方向に2層に分かれて並ぶ2層構造を有する。
【0027】
図8は、結線部材6の側面6Cが並ぶ、コイル素子3Aの延長方向と直交する平面(以下、この平面を平面Sという)を示した図である。なお、平面Sは仮想平面である。
【0028】
上述した通り結線部材6は円環状に並ぶので、各結線部材6の側面6Cは図8に示す通り平面Sの円環部Cに沿って並ぶ。換言すると、各側面6Cが円環部Cに接する。したがって、円環部Cに相当する平面を熱交換面11として有する冷却器10(冷却器10については後述する)を用いれば、各側面6Cが熱交換面11と接することとなり、十分な接触面積を確保することができる。なお、本実施形態では、突出量が相対的に大きい平角線と接続される接続部6Bから中間部分までを側面6Cとしている。換言すると、結線部材6の一方の接続部6Bから他方の接続部6Bまでの側面全体のうち、略半分が熱交換面11と接する側面6Cとなっている。しかし、結線部材6の側面全体に占める側面6Cの割合は略半分に限られるわけではない。
【0029】
図9は、上述した冷却器10の一例を示す図である。冷却器10は円環状の胴体部10Bと、流入口10Aと、排出口10Cとを備える。胴体部10Bの内部には流入口10Aと排出口10Cとを連通する冷媒流路が設けられている。図中に矢印で示す通り、冷媒は流入口10Aから胴体部10Bに供給され、分岐して胴体部10Bの内部を流れ、排出口10Cの手前で合流して排出口10Cから排出される。
【0030】
胴体部10Bは、円環状の平面で構成される熱交換面11を有する。熱交換面11は上記の円環部Cと同形状である。
【0031】
冷却器10は、熱交換面11が円環部Cと一致するように配置される。これにより、各結線部材6の側面6Cが熱交換面11と接することとなる。つまり、各結線部材6の側面6Cが、熱交換面11との間で熱交換を行う冷却部を構成することとなる。
【0032】
なお、上述した冷却器10の構造はあくまでも一例である。熱交換面11を備えることは必須であるが、その他の構成、例えば流入口10A及び排出口10Cの配置、胴体部10B内の冷媒流路等は図9のものに限られるわけではない。
【0033】
次に、ステータ1を上述したような構成にすることによる効果について説明する。
【0034】
各結線部材6の側面6Cが同一平面上に並ぶことによって構成される冷却部と冷却器10の熱交換面11とを接触させることにより、ステータコイル20と冷却器10との接触面積を確保しつつステータコイル20を直接的に冷却することができる。これに対し、一般的に知られているステータコイル20の冷却構造は、冷媒流路を備える筐体をステータコア2の外周部に設けたものである。これによれば、ステータコイル20と冷媒流路との間の熱交換が、上記筐体、ステータコア2、絶縁紙、スロットコイル固定用のワニス等を介して行われることとなる。
【0035】
すなわち、本実施形態のようにステータコイル20を直接的に冷却する構成にすることで、一般的に知られている冷却構造よりも冷却性能を高めることができる。
【0036】
また、スロットコイル3の端部同士の接続に別体エンドコイル4を用いるのは、別体エンドコイル4を用いずに接続する構成よりも、ステータコイル20と冷却器10との接触面積の確保に有利だからである。その理由について図10及び図11を参照して説明する。図10はステータコア2にスロットコイル3を貫通させた状態を示しており、図11は一対の端部を接続した状態を模式的に示している。
【0037】
別体エンドコイル4を用いずに接続する場合には、例えば図10に示すように各コイル素子3Aのステータコア2からの突出量を同一に揃える。そして、接続する一対のコイル素子3Aの、ステータコア2から突出する部分に曲げ加工を施すことで、図11に示すように互いの先端部を接触させる。このような構成において、本実施形態と同様に冷却器10の熱交換面11と接する冷却部を形成するためには、各コイル素子3Aを屈曲させることで、各コイル素子3Aの側面6Cを上述した平面S上に揃える必要がある。しかし、曲げ加工では成型精度にバラツキが生じることは避けられないので、各コイル素子3Aの側面6Cを平面S上に揃える精度においても、これと同等のバラツキが生じてしまう。このため、一部のコイル素子3Aの側面6Cが熱交換面11と接触しない状態になり、十分な冷却性能が得られないおそれがある。
【0038】
これに対し別体エンドコイル4を用いる場合には、複数の結線部材6から別体エンドコイル4を組み立てる際に各結線部材6の側面6Cを同一平面上に揃えればよいので、曲げ加工に比べて高い精度で揃えることができる。
【0039】
また、曲げ加工を行う際には、コイル素子3Aを治具等により保持して荷重を加えるが、各コイル素子3Aが互いに近接して配置されているため、治具のためのスペースを確保することは現実的には困難である。
【0040】
さらに、曲げ加工の精度には限界があり、この精度の限界が端部の位置合わせの精度にも影響を与える。このため、端部同士の電気的な接続に接触式接続を採用すると、安定した接触状態を得ることが難しい。そこで、溶接やロウ付け等による接合が必要となる。これに対し別体エンドコイル4を用いる場合には、治具を用いることで各結線部材6を精度よく位置決めすることができるので、接触式接続でも安定した接触状態を確保することができる。
【0041】
以上の通り本実施形態では、複数のスロット5を有するステータコア2と、それぞれのスロット5に挿通されるコイル素子3Aと、コイル素子3Aの端部に接続されてコイル素子3Aを互いに結線する複数の結線部材6と、を有する回転電機のステータ1が提供される。結線部材6は、ステータコア2の周方向に円環状に並ぶことで別体エンドコイル4を構成し、かつ、それぞれの結線部材6はコイル素子3Aに対して直角方向に接続される。また、別体エンドコイル4は、それぞれの結線部材6の少なくとも一部がコイル素子3Aの延長方向と直交する同一平面上に並ぶことで構成される冷却部を有する。
【0042】
これにより、冷却部に冷却器10を接触させることでステータコイル20を直接的に冷却することができる。また、冷却器10の熱交換面11が単純な平面であっても十分な接触面積を確保できるので、冷却器10の製造コストを抑えることができる。
【0043】
本実施形態では、別体エンドコイル4は、コイル素子3Aとの接続部がコイル素子3Aの延長方向に2層に分かれて並ぶ2層構造を有する。このように2層構造にすることで、結線部材6同士の干渉を避けつつ、結線部材6の一部が同一平面上に並ぶ冷却部を設けることができる。
【0044】
本実施形態では、コイル素子3Aは、スロット5からの突出量が相対的に大きい第1コイルと、突出量が相対的に小さい第2コイルとからなり、それぞれの結線部材6が、一端は第1コイルの端部と接続され、他端は第2コイルの端部と接続される。これにより、上述した2層構造を実現することができる。
【0045】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11