(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-04-22
(45)【発行日】2024-05-01
(54)【発明の名称】表示パネル及びその製作方法、表示装置及びその製作方法
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20240423BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09F9/30 308A
G09F9/30 338
G09F9/00 338
G09F9/00 346A
(21)【出願番号】P 2021565808
(86)(22)【出願日】2020-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2020089362
(87)【国際公開番号】W WO2021226744
(87)【国際公開日】2021-11-18
【審査請求日】2023-05-08
(73)【特許権者】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】511121702
【氏名又は名称】成都京東方光電科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU BOE OPTOELECTRONICS TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1188,Hezuo Rd.,(West Zone),Hi-tech Development Zone,Chengdu,Sichuan,611731,P.R.CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】白 露
(72)【発明者】
【氏名】于 鵬飛
(72)【発明者】
【氏名】代 潔
(72)【発明者】
【氏名】張 順
(72)【発明者】
【氏名】楊 慧娟
(72)【発明者】
【氏名】姜 曉峰
(72)【発明者】
【氏名】張 シン
(72)【発明者】
【氏名】張 猛
(72)【発明者】
【氏名】屈 憶
(72)【発明者】
【氏名】王 夢奇
(72)【発明者】
【氏名】張 昊
(72)【発明者】
【氏名】王 思雨
【審査官】西田 光宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-066750(JP,A)
【文献】国際公開第2019/095734(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0189707(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0062111(US,A1)
【文献】特開2010-060866(JP,A)
【文献】特開2017-079056(JP,A)
【文献】特開2010-231009(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0140897(US,A1)
【文献】特開2014-130336(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0287937(US,A1)
【文献】特開2018-010203(JP,A)
【文献】特開2007-071944(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0318693(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0338440(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107315501(CN,A)
【文献】特開2009-092752(JP,A)
【文献】特開2003-015555(JP,A)
【文献】特開平10-020265(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 27/00-30/60
G02F 1/133-1/1335
G02F 1/13363
G02F 1/1339-1/1341
G02F 1/1347
G02F 1/136-1/1368
G06F 3/03
G06F 3/041-3/047
G09F 9/00-9/46
G09G 3/12-3/14
G09G 3/30-3/3291
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示パネルであって、
基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含み、
前記表示パネルは、前記表示領域に設けられた複数の画素セルを含み、
前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含み、
前記表示パネルは、複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を更に含み、
前記複数のアクティブ駆動回路及び前記複数の冗長駆動回路は、前記周辺領域に設けられ、
前記複数のアクティブ駆動回路のうちの少なくとも1つのアクティブ駆動回路は、前記複数の画素セルのうちの少なくとも1つの画素セルに電気的に接続されて画素セルを表示駆動し、前記冗長駆動回路は、基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含み、
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含み、ここで、少なくとも一部の前記冗長駆動回路は、前記平面領域に含まれる平坦な冗長駆動回路領域に位置し、
前記平坦な冗長駆動回路領域は、少なくとも2つの位置合わせマーク領域を含み、
前記位置合わせマーク領域内に、少なくとも1つの前記電極層がくり抜かれ、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層が満たされ、
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大き
く、
前記周辺領域は、前記表示領域から離れる方向に順に設けられたファンアウト領域、駆動回路領域及び信号線領域を含み、
前記平坦な冗長駆動回路領域は、前記駆動回路領域に含まれ、
前記冗長駆動回路は、前記画素セルとは非結合の複数段の冗長シフトレジスタユニットを含み、
少なくとも1段の前記冗長シフトレジスタユニットは、前記位置合わせマーク領域を含み、かつ、他の冗長シフトレジスタユニットと異なり、
又は
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、蓄積キャパシタの第1電極板が設けられ、
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記蓄積キャパシタの第2電極板は、冗長駆動回路に含まれる出力トランジスタに結合されていない、表示パネル。
【請求項2】
前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍であり、
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値であり、
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項3】
前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の面積は、所定面積よりも大きく、
前記所定面積は、最大画素面積であり、
前記最大画素面積は、前記複数の画素セルの画素面積のうちの最大値であり、前記画素面積は、前記画素セルの基板への正射影の面積である、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項4】
前記位置合わせマーク領域内には、少なくとも1つの前記電極層が満たされ、前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である第1領域には、前記電極層がくり抜かれている、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項5】
前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、
前記上面及び前記下面は、共に平面であり、
前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面であり、
前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならず、
前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならず、
前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならず、
前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項6】
前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項7】
前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項8】
前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離が、前記所定距離未満である、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項9】
前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である、請求項5に記載の表示パネル。
【請求項10】
前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁は、円形、多角形、L形又はT字形である、請求項1に記載の表示パネル。
【請求項11】
基板上に順に設けられた半導体層、ゲート金属層及びソースドレイン金属層を含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層が共にくり抜かれている、請求項1~10のいずれか一項に記載の表示パネル。
【請求項12】
前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層もくり抜かれ、又は、前記半導体層が満たされている、請求項11に記載の表示パネル。
【請求項13】
前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に開口が設けられておらず、前記アノード層が満たされている、請求項11に記載の表示パネル。
【請求項14】
前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層がくり抜かれている、請求項11に記載の表示パネル。
【請求項15】
前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である第1領域には、前記アノード層がくり抜かれている、請求項13に記載の表示パネル。
【請求項16】
前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に位置合わせマークパターンが含まれている、請求項11に記載の表示パネル。
【請求項17】
前記位置合わせマークパターンの前記基板への正射影は、円形、L形、T字形又は多角形である、請求項16に記載の表示パネル。
【請求項18】
駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記アノード層に複数の開口が離間して設けられている、請求項13に記載の表示パネル。
【請求項19】
前記ゲート金属層は、前記半導体層の前記基板から遠い面に順に設けられた第1ゲート金属層及び第2ゲート金属層を含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記第1ゲート金属層及び前記第2ゲート金属層が共にくり抜かれている、請求項11に記載の表示パネル。
【請求項20】
前記位置合わせマーク領域には、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記表示パネルは、前記半導体層と前記第1ゲート金属層との間に設けられた第1絶縁層と、前記第1ゲート金属層と前記第2ゲート金属層との間に設けられた第2絶縁層と、前記第2ゲート金属層と前記ソースドレイン金属層との間に設けられた第3絶縁層と、前記ソースドレイン金属層と前記アノード層との間に設けられた第4絶縁層とを更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層及び前記第4絶縁層のいずれもくり抜かれていない、請求項19に記載の表示パネル。
【請求項21】
前記アクティブ駆動回路は、複数段のシフトレジスタユニットを含み、
前記シフトレジスタユニットは、対応する行の画素セルに結合され、対応する行の画素セルにゲート駆動信号及び/又は発光制御信号を供給する、請求項
1記載の表示パネル。
【請求項22】
表示パネルを製作するための表示パネルの製作方法であって、
前記表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含み、
前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含み、
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含み、
前記平面領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含み、
前記表示パネルの製作方法において、
前記表示領域に複数の画素セルを設け、前記周辺領域に複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を設けることと、
前記基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む少なくとも一部の前記冗長駆動回路を、前記平坦な冗長駆動回路領域に設けることと、
前記平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設けることと、
前記位置合わせマーク領域で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層を満たすこととを含み、
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大き
く、
前記周辺領域は、前記表示領域から離れる方向に順に設けられたファンアウト領域、駆動回路領域及び信号線領域を含み、
前記平坦な冗長駆動回路領域は、前記駆動回路領域に含まれ、
前記冗長駆動回路は、前記画素セルとは非結合の複数段の冗長シフトレジスタユニットを含み、
少なくとも1段の前記冗長シフトレジスタユニットは、前記位置合わせマーク領域を含み、かつ、他の冗長シフトレジスタユニットと異なり、
又は
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、蓄積キャパシタの第1電極板が設けられ、
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記蓄積キャパシタの第2電極板は、冗長駆動回路に含まれる出力トランジスタに結合されていない、表示パネルの製作方法。
【請求項23】
前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍であり、
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値であり、
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである、請求項
22に記載の表示パネルの製作方法。
【請求項24】
請求項1~
21のいずれか1項に記載の表示パネルを含む表示装置。
【請求項25】
前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面であり、前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、
前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺又は前記表示パネルの上側辺に設けられ、
前記表示装置は、前記下面、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面に貼り合わされる放熱フィルムを更に含む、請求項
24に記載の表示装置。
【請求項26】
第1面と、前記第1面の近隣にある第5側面、第6側面、第7側面及び第8側面とを含む封止カバーを更に含み、
前記第5側面、前記第6側面、前記第7側面及び前記第8側面は、いずれも湾曲した側面であり、
前記第1面は、前記上面に、前記第5側面は、前記第1側面に、前記第6側面は、前記第2側面に、前記第7側面は、前記第3側面に、前記第8側面は、前記第4側面に、それぞれ貼り合わされる、請求項
25に記載の表示装置。
【請求項27】
表示装置を製作するための表示装置の製作方法であって、
前記表示装置は、表示パネルと、放熱フィルムと、封止カバーとを含み、
前記表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含み、
前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含み、
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含み、
前記平面領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含み、
前記表示装置の製作方法において、
前記表示領域に複数の画素セルを設け、前記周辺領域に複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を設けることと、
前記基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む少なくとも一部の前記冗長駆動回路を、前記平坦な冗長駆動回路領域に設けることと、
前記平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設けることと、
前記位置合わせマーク領域で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層を満たすことと、
前記位置合わせマーク領域を利用して、前記表示パネルと前記封止カバーとを位置合わせして貼り合わせ、前記表示パネルと前記放熱フィルムとを位置合わせして貼り合せることとを含み、
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大き
く、
前記周辺領域は、前記表示領域から離れる方向に順に設けられたファンアウト領域、駆動回路領域及び信号線領域を含み、
前記平坦な冗長駆動回路領域は、前記駆動回路領域に含まれ、
前記冗長駆動回路は、前記画素セルとは非結合の複数段の冗長シフトレジスタユニットを含み、
少なくとも1段の前記冗長シフトレジスタユニットは、前記位置合わせマーク領域を含み、かつ、他の冗長シフトレジスタユニットと異なり、
又は
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、蓄積キャパシタの第1電極板が設けられ、
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記蓄積キャパシタの第2電極板は、冗長駆動回路に含まれる出力トランジスタに結合されていない、表示装置の製作方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示技術分野に係り、特に表示パネル及びその製作方法、表示装置及びその製作方法に係る。
【背景技術】
【0002】
表示機器の需要が増大し、表示パネル内の回路や配線の数が増加するにつれて、表示パネルの上額縁又は下額縁にpad bending(回路板折り曲げ)技術が用いられる。回路板折り曲げ技術は、表示装置に含まれる一部の回路板(フレキシブル回路板でもよい)を表示パネルの背面に折り曲げ、回路動作時に発生する熱を低減するために、表示パネルの背面に折り曲げられた回路板の表面に放熱フィルムを貼り付ける。折り曲げの位置合わせや放熱フィルムの貼り合わせの精度を向上させるためには、表示パネルにおける位置合わせマークを認識することで位置合わせを実現する必要がある。従来技術では、4面湾曲表示パネルにおいて正確な位置合わせマークをすることができると共に、額縁を増加させない技術を提供することはできない。
【発明の概要】
【0003】
1つの態様として、本開示の実施例は、表示パネルを提供する。
表示パネルであって、
基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含み、
前記表示パネルは、前記表示領域に設けられた複数の画素セルを含み、
前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含み、
前記表示パネルは、複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を更に含み、
前記複数のアクティブ駆動回路及び前記複数の冗長駆動回路は、前記周辺領域に設けられ、
前記複数のアクティブ駆動回路のうちの少なくとも1つのアクティブ駆動回路は、前記複数の画素セルのうちの少なくとも1つの画素セルに電気的に接続されて画素セルを表示駆動し、前記冗長駆動回路は、基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含み、
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含み、ここで、少なくとも一部の前記冗長駆動回路は、前記平面領域に含まれる平坦な冗長駆動回路領域に位置し、
前記平坦な冗長駆動回路領域は、少なくとも2つの位置合わせマーク領域をみ、
前記位置合わせマーク領域内に、少なくとも1つの前記電極層がくり抜かれ、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層が満たされ、
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大きい。
【0004】
選択可能に、前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍であり、
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値であり、
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである。
【0005】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の面積は、所定面積よりも大きく、
前記所定面積は、最大画素面積であり、
前記最大画素面積は、前記複数の画素セルの画素面積のうちの最大値であり、前記画素面積は、前記画素セルの基板への正射影の面積である。
【0006】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域内には、少なくとも1つの前記電極層が満たされ、前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である第1領域には、前記電極層がくり抜かれている。
【0007】
選択可能に、前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、
前記上面及び前記下面は、共に平面であり、
前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面であり、
前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならず、
前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならず、
前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならず、
前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
【0008】
選択可能に、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0009】
選択可能に、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0010】
選択可能に、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離が、前記所定距離未満である。
【0011】
選択可能に、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられ、
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0012】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁は、円形、多角形、L形又はT字形である。
【0013】
選択可能に、前記表示パネルは、基板上に順に設けられた半導体層、ゲート金属層及びソースドレイン金属層を含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層が共にくり抜かれている。
【0014】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層もくり抜かれ、又は、前記半導体層が満たされている。
【0015】
選択可能に、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に開口が設けられておらず、前記アノード層が満たされている。
【0016】
選択可能に、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層がくり抜かれている。
【0017】
選択可能に、前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である第1領域には、前記アノード層がくり抜かれている。
【0018】
選択可能に、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に位置合わせマークパターンが含まれている。
【0019】
選択可能に、前記位置合わせマークパターンの前記基板への正射影は、円形、L形、T字形又は多角形である。
【0020】
選択可能に、駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記アノード層に複数の開口が離間して設けられている。
【0021】
選択可能に、前記ゲート金属層は、前記半導体層の前記基板から遠い面に順に設けられた第1ゲート金属層及び第2ゲート金属層を含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記第1ゲート金属層及び前記第2ゲート金属層が共にくり抜かれている。
【0022】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域には、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含み、
前記表示パネルは、前記半導体層と前記第1ゲート金属層との間に設けられた第1絶縁層と、前記第1ゲート金属層と前記第2ゲート金属層との間に設けられた第2絶縁層と、前記第2ゲート金属層と前記ソースドレイン金属層との間に設けられた第3絶縁層と、前記ソースドレイン金属層と前記アノード層との間に設けられた第4絶縁層とを更に含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層及び前記第4絶縁層のいずれもくり抜かれていない。
【0023】
選択可能に、前記周辺領域は、前記表示領域から離れる方向に順に設けられたファンアウト領域、駆動回路領域及び信号線領域を含み、
前記平坦な冗長駆動回路領域は、前記駆動回路領域に含まれている。
【0024】
選択可能に、前記冗長駆動回路は、前記画素セルとは非結合の複数段の冗長シフトレジスタユニットを含む。
【0025】
選択可能に、少なくとも1段の前記冗長シフトレジスタユニットは、前記位置合わせマーク領域を含み、かつ、他の冗長シフトレジスタユニットと異なる。
【0026】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域には、前記冗長駆動回路の出力トランジスタに含まれる少なくとも1層の膜層がくり抜かれている。
【0027】
選択可能に、前記冗長駆動回路は、冗長ゲート駆動回路と、冗長発光制御回路とを含み、
前記冗長発光制御回路は、前記冗長ゲート駆動回路の表示領域から遠い側に設けられ、冗長発光制御信号出力線を含み、
前記位置合わせマーク領域には、前記冗長発光制御信号出力線がくり抜かれている。
【0028】
選択可能に、前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、蓄積キャパシタの第1電極板が設けられ、
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記蓄積キャパシタの第2電極板は、冗長駆動回路に含まれる出力トランジスタに結合されていない。
【0029】
選択可能に、前記アクティブ駆動回路は、複数段のシフトレジスタユニットを含み、
前記シフトレジスタユニットは、対応する行の画素セルに結合され、対応する行の画素セルにゲート駆動信号及び/又は発光制御信号を供給する。
【0030】
第2態様として、本開示の実施例は、表示パネルの製作方法を更に提供する。
表示パネルを製作するための表示パネルの製作方法であって、
前記表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含み、
前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含み、
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含み、
前記平面領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含み、
前記表示パネルの製作方法において、
前記表示領域に複数の画素セルを設け、前記周辺領域に複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を設けることと、
前記基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む少なくとも一部の前記冗長駆動回路を、前記平坦な冗長駆動回路領域に設けることと、
前記平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設けることと、
前記位置合わせマーク領域で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層を満たすこととを含み、
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大きい。
【0031】
選択可能に、前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍であり、
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値であり、
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである。
【0032】
第3態様として、本開示の実施例は、上記表示パネルを含む表示装置を更に提供する。
【0033】
選択可能に、前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面である。前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならない。前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならない。前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、
前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならない。前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面であり、
前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺又は前記表示パネルの上側辺に設けられ、
前記表示装置は、前記下面、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面に貼り合わされる放熱フィルムを更に含む。
【0034】
選択可能に、前記表示装置は、第1面と、前記第1面の近隣にある第5側面、第6側面、第7側面及び第8側面とを含む封止カバーを更に含み、
前記第5側面、前記第6側面、前記第7側面及び前記第8側面は、いずれも湾曲した側面であり、
前記第1面は、前記上面に、前記第5側面は、前記第1側面に、前記第6側面は、前記第2側面に、前記第7側面は、前記第3側面に、前記第8側面は、前記第4側面に、それぞれ貼り合わされる。
【0035】
第4態様として、本開示の実施例は、表示装置の製作方法を更に提供する。
表示装置を製作するための表示装置の製作方法であって、
前記表示装置は、表示パネルと、放熱フィルムと、封止カバーとを含み、
前記表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含み、
前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含み、
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含み、
前記平面領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含み、
前記表示装置の製作方法において、
前記表示領域に複数の画素セルを設け、前記周辺領域に複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を設けることと、
前記基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む少なくとも一部の前記冗長駆動回路を、前記平坦な冗長駆動回路領域に設けることと、
前記平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設けることと、
前記位置合わせマーク領域で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層を満たすことと、
前記位置合わせマーク領域を利用して、前記表示パネルと前記封止カバーとを位置合わせして貼り合わせ、前記表示パネルと前記放熱フィルムとを位置合わせして貼り合せることとを含み、
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大きい。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【
図1A】回路板の折り曲げ後、4面湾曲表示パネルの4つの側面が折り曲げられる前の平面図である。
【
図1B】回路板の折り曲げ後、4面湾曲表示パネルの4つの側面が折り曲げられる前の平面図である。
【
図1C】回路板の折り曲げ後、4面湾曲表示パネルの4つの側面が折り曲げられる前の平面図である。
【
図1D】位置合わせマーク領域70が4面折り曲げ表示パネルの左下に設けられた場合の概略図である。
【
図2A】回路板の折り曲げ前の4面湾曲表示パネルの平面図である。
【
図2B】前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げた後の平面図である。
【
図2C】前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げた後の左側面図である。
【
図2D】前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げた後の底面図である。
【
図3】
図1Bの表示パネルの左下フィレットの領域区分図である。
【
図4】駆動回路領域に含まれる部分領域とファンアウト領域31に含まれる部分領域の概略図である。
【
図5A】平坦な冗長駆動回路領域に、基板上に設けられた半導体層に含まれる活性パターン81の一実施例の平面図である。
【
図5B】平坦な冗長駆動回路領域に、前記半導体層の上方に設けられた第1ゲート金属層に含まれる第1ゲート金属パターン82の一実施例の平面図である。
【
図5D】平坦な冗長駆動回路領域に、第2ゲート金属層に含まれる第2ゲート金属パターン83を
図5Cに追加した概略図である。
【
図5E】平坦な冗長駆動回路領域に半導体層、第1ゲート金属層及び第2ゲート金属層を順に設けた後に複数のビアH0を設けた概略図である。
【
図5F】平坦な冗長駆動回路領域に複数のビアH0を設けた後に、ソースドレイン金属層S0を設けた概略図である。
【
図5G】平坦な冗長駆動回路領域にソースドレイン金属層にアノード層90を設けた一実施例の概略図である。
【
図5H】平坦な冗長駆動回路領域にソースドレイン金属層にアノード層90を設けた他の実施例の概略図である。
【
図5I】平坦な冗長駆動回路領域にソースドレイン金属層にアノード層90を設けた更に別の実施例の概略図である。
【
図5J】平坦な冗長駆動回路領域にソースドレイン金属層にアノード層90を設けた更に別の実施例の概略図である。
【
図6B】第1ゲート金属層に含まれる第1ゲート金属パターンの概略図である。
【
図6C】第2ゲート金属層に含まれる第2ゲート金属パターンの概略図である。
【
図6E】
図6Dに示される重ね合わせた図にソースドレイン金属層を更に設けた概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本開示の実施例の図面とともに、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載されている実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をしなくても為しえる全ての他の実施例は、いずれも本開示の保護範囲に属するものである。
【0038】
表示機器の需要が増大し、表示パネル内の回路や配線の数が増加するにつれて、表示パネルの上額縁又は下額縁にpad bending(回路板折り曲げ)技術が用いられる。回路板折り曲げ技術は、表示装置に含まれる一部の回路板(フレキシブル回路板でもよい)を表示パネルの背面に折り曲げ、回路動作時に発生する熱を低減するために、表示パネルの背面に折り曲げられた回路板の表面に放熱フィルムを貼り付ける。折り曲げの位置合わせや放熱フィルムの貼り合わせの精度を向上させるためには、表示パネルにおける位置合わせマークを認識することで位置合わせを実現する必要がある。具体的な実施において、前記位置合わせマークは、回路板折り曲げ用位置合わせマーク及び/又は放熱フィルム貼合用位置合わせマークを含み、位置合わせカメラが前記位置合わせマークを認識することにより位置を決めることができる。位置合わせカメラがピントを合わせて認識するパターンの鮮明さが被写体距離の一致性に関わるため、前記位置合わせマークは、平面領域に設ける必要がある。前記平面領域には、前記表示パネルの表面が平面である。
【0039】
前記表示パネルが4面湾曲表示パネルである場合、表示パネルの上面と表示パネルの下面は、平面であり、表示パネルの上側面、表示パネルの下側面、表示パネルの左側面及び表示パネルの右側面は、いずれも湾曲した側面であるため、平面領域の面積が小さい。
図1A、
図1B、
図1Cは、回路板の折り曲げ後、4面湾曲表示パネルの4つの側面が折り曲げられる前の平面図である。
【0040】
図1Aにおいて、201は、前記表示パネルの縁であり、202は、表示領域境界であり、前記表示領域境界202よりも内側は、表示パネルの表示領域である。
表示パネルの周辺領域は、前記表示パネルに含まれる前記表示領域と前記表示パネルの縁201との間の領域である。
図1Bにおいて、201は、前記表示パネルの縁であり、203-1は、表示パネルの左側曲面領域であり、203-2は、表示パネルの下側曲面領域であり、203-3は、表示パネルの上側曲面領域であり、203-4は、表示パネルの右側曲面領域である。
図1Bにおいて、L1は、第1点線であり、前記第1点線L1と表示パネルの縁とで囲まれた表示パネルの左側の領域は、表示パネルの左側曲面領域203-1である。
L2は、第2の点線であり、前記第2点線L2と表示パネルの縁とで囲まれた表示パネルの下側の領域は、表示パネルの下側曲面領域203-2である。
L3は、第3点線であり、前記第3点線L3と表示パネルの縁とで囲まれた表示パネルの上側の領域は、表示パネルの上側曲面領域203-3である。
L4は、第4点線であり、前記第4点線L4と表示パネルの縁とで囲まれた表示パネルの右側の領域は、表示パネルの右側曲面領域203-4である。
前記表示パネルの周辺領域における平面領域は、前記表示パネルの周辺領域のうち、前記左側曲面領域203-1、前記下側曲面領域203-2、前記上側曲面領域203-3及び前記右側曲面領域203-4によって覆われていない領域である。前記曲面領域は、前記周辺領域に前記平面領域以外の領域である。
図1Bにおいて、11は、表示パネルの平面領域に含まれる第1平面領域であり、12は、表示パネルの平面領域に含まれる第2平面領域であり、13は、表示パネルの平面領域に含まれる第3平面領域であり、14は、表示パネルの平面領域に含まれる第4平面領域である。即ち、4面湾曲表示パネルにおいて、平面領域は、表示領域の左上側、左下側、右上側及び右下側に隣接して位置する。
【0041】
図1Bにおいて、第1平面領域11は、表示パネルの左下側に位置する平面領域であり、第2平面領域12は、表示パネルの右下側に位置する平面領域であり、第3平面領域13は、表示パネルの左上側に位置する平面領域であり、第4平面領域14は、表示パネルの右上側に位置する平面領域である。
前記第1平面領域11は、表示領域境界202の左下フィレットに近い。前記第2平面領域12は、表示領域境界202の右下フィレットに近い。第3平面領域13は、表示領域境界202の左上フィレットに近い。第4平面領域14は、表示領域境界202の右上フィレットに近い。
【0042】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記表示パネルの下面に平行な平面である第1平面への前記表示パネルの左側面の正射影と、第1平面への前記左側曲面領域203-1の正射影とは、重なり、第1平面への前記表示パネルの下側面の正射影と、第1平面への前記下側曲面領域203-2の正射影とは、重なり、第1平面への前記表示パネルの上側面の正射影と、第1平面への前記上側曲面領域203-3の正射影とは、重なり、第1平面への前記表示パネルの右側面の正射影と、第1平面への前記右側曲面領域203-4の正射影とは、重なる。
【0043】
図1Cに示すように、前記表示領域境界202の左下フィレットは、前記表示領域境界202に含まれる第1交点P1と第2交点P2との間の部分である。ここで、前記第1交点P1は、前記第1点線L1が前記表示領域境界202の左下部分と交差する交点であり、前記第2交点P2は、第2点線L2が前記表示領域境界202の左下部分と交差する交点である。
【0044】
図1Cに示すように、前記表示領域境界202の右下フィレットは、前記表示領域境界202に含まれる第3交点P3と第4交点P4との間の部分である。ここで、前記第3交点P3は、前記第2点線L2が前記表示領域境界202の右下部分と交差する交点であり、前記第4交点P2は、第4点線L4が前記表示領域境界202の左下部分と交差する交点である。
【0045】
図1Cに示すように、前記表示領域境界202の左上フィレットは、前記表示領域境界202に含まれる第5交点P5と第6交点P6との間の部分である。ここで、前記第5交点P5は、前記第1点線L1が前記表示領域境界202の左上部分と交差する交点であり、前記第6交点P6は、第3点線L3が前記表示領域境界202の左上部分と交差する交点である。
【0046】
図1Cに示すように、前記表示領域境界202の右上フィレットは、前記表示領域境界202に含まれる第7交点P7と第8交点P8との間の部分である。ここで、前記第7交点P7は、前記第3点線L3が前記表示領域境界202の右上部分と交差する交点であり、前記第8交点P8は、第4点線L4が前記表示領域境界202の左上部分と交差する交点である。
【0047】
図2Aは、回路板の折り曲げ前の4面湾曲表示パネルの平面図である。
図2Aにおいて、20は、回路板である。回路板20は、フレキシブル回路板であってもよい。前記4面湾曲表示パネルを製作する際には、前記回路板20を前記表示パネルの背面に折り曲げる必要がある。
【0048】
本開示の少なくとも1つの実施例において、回路板20を表示パネルの背面に折り曲げ、放熱のために、表示パネルの背面及び表示パネルの4つの側面に放熱フィルムを貼り合わせる。
【0049】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記回路板20が表示パネルの下側辺に設けられた場合、前記回路板20を前記表示パネルの背面に折り曲げる必要があり、折り曲げの位置合わせ及び放熱フィルムを貼り合わせるための位置合わせのために、前記第1平面領域11及び/又は第2平面領域12に位置合わせマークを設ける。また、前記回路板20が表示パネルの下側辺に設けられた場合、表示パネルの上側面にも放熱フィルムを貼り合せる必要があるため、第3平面領域13及び/又は第4平面領域14に位置合わせマークを設けて、放熱フィルムを貼り合せるように位置合わせマークをする。
具体的な実施において、前記回路板20が表示パネルの下側辺に設けられた場合、回路板に折り曲げの位置合わせマークを設けてもよい。回路板に設けられた折り曲げの位置合わせマークと、前記第1平面領域11及び/又は第2平面領域12に設けられた位置合わせマークとの両方により、折り曲げの位置合わせを行う。
【0050】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記回路板20が表示パネルの上側辺に設けられた場合、前記回路板20を前記表示パネルの背面に折り曲げる必要があり、折り曲げの位置合わせ及び放熱フィルムを貼り合わせるための位置合わせのために、前記第3平面領域13及び/又は第4平面領域14に位置合わせマークを設ける。また、前記回路板20が表示パネルの上側辺に設けられた場合、表示パネルの下側面にも放熱フィルムを貼り合せる必要があるため、第1平面領域11及び/又は第2平面領域12に位置合わせマークを設けて、放熱フィルムを貼り合せるように位置合わせを行う。
具体的な実施において、前記回路板20が表示パネルの上側辺に設けられた場合、回路板に折り曲げの位置合わせマークを設けてもよい。回路板に設けられた折り曲げの位置合わせマークと、前記第3平面領域13及び/又は第4平面領域14に設けられた位置合わせマークとの両方により、折り曲げの位置合わせを行う。前記表示パネルの周辺領域には、前記表示領域から離れる方向に、Fanout(ファンアウト)領域、駆動回路領域及び信号線領域が順に設けられる。
前記ファンアウト領域は、表示領域におけるデータ線とソースドライバとの接続線が位置する領域である。前記ファンアウト領域には、高電圧信号VDDを供給するための高電圧信号線が設けられる。
前記信号線領域には、低電圧信号VSSを供給するための低電圧信号線が設けられる。前記駆動回路領域は、駆動回路領域と冗長駆動回路領域とを含む。前記冗長駆動回路領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含む。
前記駆動回路領域には、複数段のシフトレジスタユニットを含むアクティブ駆動回路が設けられる。前記アクティブ駆動回路は、表示領域の複数行の画素セルのそれぞれにゲート駆動信号を供給するためのゲート駆動回路を含む。選択可能に、前記アクティブ駆動回路は、表示領域の複数行の画素セルのそれぞれに発光制御信号を供給するための発光制御回路を含む。
前記冗長駆動回路領域には、冗長駆動回路が設けられる。前記冗長駆動回路は、少なくとも1段の冗長シフトレジスタユニットを含む。前記冗長シフトレジスタユニットは、表示領域の画素セルに結合されず、エッチングの均一性及びレイアウトの適正性を保つためにのみ残置される。前記冗長シフトレジスタユニットの信号線には、前記駆動回路領域のアクティブ駆動回路への信号遷移の影響を低減するために、固定電圧信号が入力される。
【0051】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記駆動回路領域は、駆動回路と前記ファンアウト領域との間の空白領域、及び、駆動回路と前記信号線領域との間の空白領域を含むが、これに限定されない。
【0052】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記ファンアウト領域には、前記基板上にゲート金属層及びアノード層が順に設けられる。前記ゲート金属層は、第1ゲート金属層及び第2ゲート金属層を含む。データ線とソースドライバとの間の接続線は、前記第1ゲート金属層及び前記第2ゲート金属層上に設けられる。また、前記ファンアウト領域には、有機膜層を脱ガスするための複数の開口が前記アノード層に設けられる。
【0053】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記信号線領域には、基板上に半導体層、ソースドレイン金属層及びアノード層が順に設けられる。
前記ソースドレイン金属層は、低電圧信号線を含む。
前記信号線領域には、前記ソースドレイン金属層上にアノード層を設ける目的は、表示領域における発光素子のカソードを前記低電圧信号線に接続するためである(ソースドレイン金属層の上方に被覆されるアノード層の面積は、低電圧信号線とカソードとの接続状況で決定される)。
【0054】
また、前記信号線領域には、有機膜層を脱ガスするための複数の開口が前記アノード層に設けられる。
【0055】
図3は、
図1Bの表示パネルの左下フィレットの領域区分図である。
図3において、30は、AA領域であり、31は、ファンアウト領域であり、32は、駆動回路領域であり、33は、信号線領域であり、201は、前記表示パネルの縁であり、202は、表示領域境界である。
【0056】
図1Bに示すように、回路板20が表示パネルの下側辺に設けられた場合、位置合わせマーク領域は、第1平面領域11及び/又は第2平面領域12に設けられることが好ましいが、これに限定されない。
【0057】
本開示の少なくとも1つの実施例において、折り曲げられるべき回路板が表示パネルの上側辺に設けられた場合、前記位置合わせマーク領域は、第3平面領域13及び/又は第4平面領域14に設けられることが好ましいが、これに限定されない。
【0058】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記平面領域は、前記冗長駆動回路領域の少なくとも一部の領域を含む。
前記平面領域が冗長駆動回路領域の少なくとも一部の領域を含む場合、前記冗長駆動回路領域の少なくとも一部の領域は、平坦な冗長駆動回路領域である。
【0059】
本開示の少なくとも一つの実施例において、冗長駆動回路領域には、工程の均一性のために冗長駆動回路が設けられるが、冗長駆動回路は、表示領域の画素セルに結合されず、画素セルにゲート駆動信号及び発光制御信号を提供するために使用されないので、平坦な冗長駆動回路領域に含まれる位置合わせマーク領域においてゲート金属層、ソースドレイン金属層、半導体層、アノード層のうちの少なくとも1つがくり抜かれても、表示パネルの表示に影響を与えない。従って、本開示の少なくとも1つの実施例において、位置合わせマーク領域を前記平坦な冗長駆動回路領域に設けることを選択し、額縁を増加させることなく、表示に影響を与えずに正確な位置合わせを行う。
【0060】
図1Bは、前記4面湾曲表示パネルの4つの側面が折り曲げられる前の平面図である。表示パネルの製作に際して、前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げる必要がある。仮に
図1Bにおいて、上面が4面湾曲表示パネルの表示用の面であるため、4つの側面を折り曲げる際に、折り曲げられた側面が前記上面に近づくように、第1点線L1、第2点線L2、第3点線L3及び第4点線L4に沿って折り曲げる。
図1Aにおいて、202が表示領域境界であるので、4つの側面を折り曲げた後、表示領域の左側の表示領域境界202と第1点線L1との間の部分は、左側面に折り曲げられ、表示領域の右側の表示領域境界202と第4点線L4との間の部分は、右側面に折り曲げられ、表示領域の下側の表示領域境界202と第2点線L2との間の部分は、下側面に折り曲げられ、表示領域の上側の表示領域境界202と第3点線L3との間の部分は、上側面に折り曲げられる。
【0061】
図2Bは、前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げた後の平面図である。
図2Bにおいて、前記平面領域は、第1平面領域11、第2平面領域12、第3平面領域13及び第4平面領域14を含む。
【0062】
図2Cは、前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げた後の左側面図である。
図2Cにおいて、21は、第1点線L1に対応する側辺であり、201は、前記表示パネルの縁であり、202は、表示領域境界である。
【0063】
図2Dは、前記4面湾曲表示パネルの4つの側面を折り曲げた後の底面図である。
図2Dにおいて、23は、第3点線L3に対応する側辺であり、201は、前記表示パネルの縁であり、202は、表示領域境界である。
【0064】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含む。前記表示パネルは、前記表示領域に設けられた複数の画素セルを含む。前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含む。前記表示パネルは、複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を更に含む。前記複数のアクティブ駆動回路及び前記複数の冗長駆動回路は、前記周辺領域に設けられる。
ここで、前記複数のアクティブ駆動回路のうちの少なくとも1つのアクティブ駆動回路は、前記複数の画素セルのうちの少なくとも1つの画素セルに電気的に接続されて画素セルを表示駆動する。前記冗長駆動回路は、基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む。
前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含む。ここで、少なくとも一部の前記冗長駆動回路は、前記平面領域に含まれる平坦な冗長駆動回路領域に位置する。
前記平坦な冗長駆動回路領域は、少なくとも2つの位置合わせマーク領域を含む。
前記位置合わせマーク領域内に、少なくとも1つの前記電極層がくり抜かれ、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層が満たされている。
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大きい。本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルは、平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設ける。
前記位置合わせマーク領域内には、位置合わせマーク領域の光透過率が周囲領域の光透過率よりも高くなり、正確な位置合わせができるように、前記電極層の少なくとも1つがくり抜かれており、及び/又は、
前記位置合わせマーク領域には、少なくとも1つの前記電極層が満たされており、そのため、この電極層が光を反射して他の領域と強い明暗のコントラストを形成して位置合わせを実現することができる。
【0065】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記周囲領域は、前記周辺領域に前記位置合わせマーク領域と近い領域である。
【0066】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルは、専用の位置合わせマークパターンを設ける必要がなく、位置合わせマーク領域内で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は満たすことによって位置合わせを行い、スペースを大幅に節約する。
【0067】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記位置合わせマーク領域は、表示パネルの左下フィレット、右下フィレット、左上フィレット、右上フィレットのうちの少なくとも1つに設けられる。従って、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク領域よりも大きく設定される。
【0068】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記電極層は、ゲート金属層、ソースドレイン金属層、アノード層のうちの少なくとも1つであるが、これに限定されない。
【0069】
選択可能に、前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍である。
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値である。
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである。
【0070】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の面積は、所定面積よりも大きい。
前記所定面積は、最大画素面積である。
前記最大画素面積は、前記複数の画素セルの画素面積のうちの最大値であり、前記画素面積は、前記画素セルの基板への正射影の面積である。
【0071】
選択可能に、前記冗長駆動回路は、前記基板上に設けられた少なくとも1つの半導体層を更に含む。
前記位置合わせマーク領域内に、前記少なくとも1つの半導体層がくり抜かれ、及び/又は、満たされている。
【0072】
具体的な実施において、前記冗長駆動回路は、半導体層を更に含む。前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層は、くり抜かれ、又は、満たされる。前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層がくり抜かれると、前記位置合わせマーク領域の光透過率が更に向上し、正確な位置合わせが可能となる。
【0073】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域には、少なくとも1つの前記電極層が満たされる。第1領域には、前記電極層がくり抜かれている。
前記第1領域は、前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である。
【0074】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域の周囲には第1領域が存在し、前記位置合わせマーク領域には、少なくとも1つの前記電極層が満たされ、前記第1領域には、前記電極層がくり抜かれているので、位置合わせマーク領域の光透過率を向上させつつ、位置合わせマーク領域に位置する少なくとも1つの前記電極層が光を反射して他の領域と強い明暗コントラストを形成し、位置合わせを実現することができる。
【0075】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1領域は、前記平坦な冗長領域回路領域に含まれる一部の領域であり、前記位置合わせマーク領域を囲む。
【0076】
具体的な実施において、前記平面領域には、前記表示パネルの表面が平面である。
【0077】
選択可能に、前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含む。
前記上面及び前記下面は、共に平面である。
前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面である。
前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
【0078】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記表示パネルは、4面湾曲表示パネルである。
図1Bは、4面湾曲表示パネルの平面図を示す。前記第1側面は、
図1Bにおける左側面であり、前記第2側面は、
図1Bにおける下側面であり、前記第3側面は、
図1Bにおける上側面であり、前記第4側面は、
図1Bにおける右側面であるが、これに限定されない。
【0079】
1つの具体的な実施形態によれば、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0080】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0081】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの下側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界に近い左下フィレット及び/又は右下フィレットに設けられる。
【0082】
図1Dに示すように、位置合わせマーク領域70が表示領域境界202の左下フィレットに近い場合、前記位置合わせマーク領域70の第1平面への正射影と、前記表示領域境界202の左下フィレットとの最長距離は、前記位置合わせマーク領域70の第1平面への正射影の境界線上のいずれかの点と、前記表示領域境界202の左下フィレットのいずれかの点との最長距離となる。
図1Dでは、前記位置合わせマーク領域70は、L形であるが、これに限定されない。
【0083】
本開示の少なくとも1つの実施例において、位置合わせマーク領域が表示領域境界の右下フィレットに近い場合、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離とは、前記位置合わせマーク領域の第1平面への正射影の境界線上のいずれかの点と、前記表示領域境界の右下フィレットのいずれかの点との最長距離を意味する。
【0084】
別の具体的な実施形態によれば、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0085】
本開示の少なくとも1つの実施例において、位置合わせマーク領域が表示領域境界の左上フィレットに近い場合、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離とは、前記位置合わせマーク領域の第1平面への正射影の境界線上のいずれかの点と、前記表示領域境界の左上フィレットのいずれかの点との最長距離を意味する。
【0086】
本開示の少なくとも1つの実施例において、位置合わせマーク領域が表示領域境界の右上フィレットに近い場合、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離とは、前記位置合わせマーク領域の第1平面への正射影の境界線上のいずれかの点と、前記表示領域境界の右上フィレットのいずれかの点との最長距離を意味する。
【0087】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0088】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの上側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界に近い左上フィレット及び/又は右上フィレットに設けられる。
【0089】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離が、前記所定距離未満である。
【0090】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0091】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの下側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界付近の左上フィレット及び/又は右上フィレットに設けられる。
【0092】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0093】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0094】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの上側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界付近の左下フィレット及び/又は右下フィレットに設けられる。
【0095】
具体的な実施において、前記表示パネルは、基板上に順に設けられた半導体層、ゲート金属層及びソースドレイン金属層を含む。
前記位置合わせマーク領域には、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層が共にくり抜かれている。
【0096】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記冗長駆動回路に含まれる少なくとも1つの電極層は、ゲート金属層及びソースドレイン金属層を含むが、これに限定されない。
【0097】
好適な場合には、前記位置合わせマーク領域においても、前記半導体層もくり抜かれている。
【0098】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域は、平坦な冗長駆動回路領域に含まれる。前記位置合わせマーク領域以外の、前記位置合わせマーク領域に近い周辺領域では、回路配線が密集している。配線は、可視光に対して不透明であるため、一定のバックライト条件下では、位置合わせカメラの視野に黒色が映る。一方、位置合わせマーク領域には配線がない場合、バックライトのほぼ全てが前記位置合わせマーク領域を透過して位置合わせカメラに入り、周辺領域と強くコントラストを形成して、位置合わせカメラが前記位置合わせマーク領域を認識することができる。
【0099】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層が満たされていてもよい。
【0100】
具体的な実施において、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含む。
前記位置合わせマーク領域には、位置合わせカメラが前記位置合わせマーク領域を認識できるように、前記アノード層に開口が設けられておらず、前記アノード層が満たされている。
【0101】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記冗長駆動回路に含まれる少なくとも1つの電極層は、アノード層を更に含むが、これに限定されない。
【0102】
選択可能に、前記アノード層は、積層構造である。前記アノード層は、第1インジウムスズ酸化物層、銀層及び第2インジウムスズ酸化物層をこの順で含むが、これに限定されない。
【0103】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁は、円形、多角形、L形又はT字形である。
【0104】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記ゲート金属層は、前記半導体層の前記基板から遠い面に順に設けられた第1ゲート金属層及び第2ゲート金属層を含む。
【0105】
図4には、駆動回路領域に含まれる部分領域、ファンアウト領域31に含まれる部分領域、及び信号線領域33に含まれる部分領域が示されている。
【0106】
図4に示すように、前記平坦領域は、平坦な冗長駆動回路領域71を含み、前記位置合わせマーク領域70は、前記平坦な冗長駆動回路領域71に含まれる。
平坦な冗長駆動回路領域71は、駆動回路領域に含まれる。前記駆動回路領域は、前記平坦な冗長駆動回路領域71の他に、第1駆動回路領域721及び第2駆動回路領域722を更に含む。前記平坦な冗長駆動回路領域71は、位置合わせマーク領域70を含む。
前記表示パネルは、基板上に順に配置された半導体層、第1ゲート金属層、第2ゲート金属層、ソースドレイン金属層及びアノード層を含む。
前記平坦な冗長駆動回路領域71の前記位置合わせマーク領域70を除いた領域には、少なくとも1段の冗長シフトレジスタユニットが設けられる。前記第1駆動回路領域721及び第2駆動回路領域722には、複数段のシフトレジスタユニットを含むアクティブ駆動回路が設けられている。
位置合わせマーク領域70の光透過率が、駆動回路領域のうち位置合わせマーク領域70に近い領域の光透過率よりも十分に高くなり、前記位置合わせマーク領域を位置合わせカメラが正確に認識できるようにするために、前記位置合わせマーク領域70において前記半導体層、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層のいずれもがくり抜かれている。また、位置合わせマークを設置する別途の空間を必要とせず、表示パネルの額縁を縮小しながら工程の精密な位置合わせを可能にする。
前記位置合わせマーク領域70には、位置合わせカメラが前記位置合わせマーク領域70を認識できるように、前記アノード層には開口が設けられておらず、前記アノード層は、満たされている。
駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域70以外の領域には、有機膜層を脱ガスするための複数の開口が前記アノード層に離間して設けられている。
【0107】
図4に示すように、前記位置合わせマーク領域70の前記基板への正射影の縁の形状は、L形であるが、これに限定されない。具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域70の前記基板へ正射影の縁の形状は、他の形状であってもよい。
【0108】
図5Aは、平坦な冗長駆動回路領域に、基板上に設けられた半導体層に含まれる活性パターン81の少なくとも1つの実施例の平面図である。
図5Bは、平坦な冗長駆動回路領域に、前記半導体層の上方に設けられた第1ゲート金属層に含まれる第1ゲート金属パターン82の少なくとも1つの実施例の平面図である。
図5Cは、平坦な冗長駆動回路領域に、
図5Aと
図5Bを重ね合わせた概略図である。
図5Dは、平坦な冗長駆動回路領域に、第2ゲート金属層に含まれる第2ゲート金属パターン83を
図5Cに追加した概略図である。
図5Eは、平坦な冗長駆動回路領域に半導体層、第1ゲート金属層及び第2ゲート金属層を順に設けた後に複数のビアH0を設けた概略図である。
図5Fは、平坦な冗長駆動回路領域に複数のビアH0を設けた後に、ソースドレイン金属層S0を更に設けた概略図である。
図5Fに示すように、前記位置合わせマーク領域70には、前記第1ゲート金属層、前記第2ゲート金属層、前記半導体層及び前記ソースドレイン金属層は、いずれもくり抜かれている。
【0109】
図5Gは、平坦な冗長駆動回路領域にソースドレイン金属層にアノード層90を設けた概略図である。位置合わせマーク領域70には、前記位置合わせマーク領域70を位置合わせカメラが認識できるように、前記アノード層90は、開口が設けられておらず、満たされている。前記アノード層90には、前記位置合わせマーク領域70を除く領域に複数の開口9g1が設けられている。
【0110】
図5F及び
図5Gにおいて、点線で囲まれた領域が前記位置合わせマーク領域70であり、該位置合わせマーク領域70の基板上への正射影の縁の形状は、L形であるが、これに限定されない。
【0111】
図5Gに示す実施例において、前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に含まれるアノードパターンは、一枚丸ごとのアノードパターンである。
【0112】
選択可能に、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含む。
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層がくり抜かれている。
【0113】
図5Hに示すように、平坦な冗長駆動回路領域には、ソースドレイン金属層にアノード層90が設けられている。
図5Hに対応する実施例の前記位置合わせマーク領域70には、位置合わせマーク領域の光透過率を更に向上させ、他の領域と強い明暗のコントラストを形成して位置合わせを可能にするために、前記アノード層90がくり抜かれている。
【0114】
選択可能に、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含む。
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に開口が設けられておらず、前記アノード層が満たされており、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層がくり抜かれている。
【0115】
本開示の少なくとも1つの実施例において、第1領域には、前記アノード層、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層は、くり抜かれている。前記第1領域は、前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である。
【0116】
具体的な実施において、位置合わせマーク領域の光透過率を向上させつつ、位置合わせマーク領域における反射率の高い一枚丸ごとのアノードパターンが光を反射して他の領域との明暗コントラストを強く形成することにより位置合わせを実現することができるように、前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に開口を設けずに前記アノード層を満たし、第1領域には、前記アノード層、前記ゲート金属層及び前記ソースドレイン金属層が共にくり抜かれている。
【0117】
図5Iに示すように、平坦な冗長駆動回路領域には、ソースドレイン金属層にアノード層90が設けられ、前記位置合わせマーク領域70には、前記アノード層90が満たされ、前記位置合わせマーク領域70を囲んで、前記アノード層90がくり抜かれた第1領域91が設けられる。
【0118】
選択可能に、前記表示パネルは、前記ソースドレイン金属層の前記ゲート金属層から遠い面に設けられたアノード層を更に含む。
前記位置合わせマーク領域には、前記アノード層に位置合わせマークパターンが含まれる。
【0119】
具体的な実施において、前記アノード層は、前記位置合わせマーク領域に設けられた位置合わせマークパターンを含み、それによって、位置合わせカメラが前記位置合わせマークパターンを正確に捉えて位置合わせを行うのに便利である。
【0120】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記位置合わせマークパターンの前記基板への正射影は、L形、T字形又は多角形であるが、これに限定されない。
【0121】
図5Jに示すように、平坦な冗長駆動回路領域には、ソースドレイン金属層にアノード層90が設けられ、前記位置合わせマーク領域70には、前記アノード層90は、T形の位置合わせマークパターン92を含み、位置合わせカメラが前記位置合わせマークパターン92を正確に捉えて位置合わせを行うのに便利である。
【0122】
具体的な実施において、前記冗長駆動回路領域のうち前記位置合わせマーク領域以外の領域には、冗長駆動回路が設けられ、前記冗長駆動回路は、少なくとも1つの出力トランジスタを含む。
【0123】
本開示の実施例において、
図5A~
図5Fに示されるように、位置合わせマーク領域には、出力トランジスタにおける活性層、出力トランジスタにおける第1ゲート金属層、出力トランジスタにおける第2ゲート金属層及びソースドレイン金属層は、すべてくり抜かれている。即ち、位置合わせマーク領域は、出力トランジスタが本来設けられる領域であるが、これに限定されない。
【0124】
具体的な実施において、平坦な冗長駆動回路領域には、前記半導体層と前記第1ゲート金属層との間に第1絶縁層が設けられ、前記第1ゲート金属層と前記第2ゲート金属層との間に第2絶縁層が設けられ、前記第2ゲート金属層と前記ソースドレイン金属層との間に第3絶縁層が設けられ、前記ソースドレイン金属層と前記アノード層との間に第4絶縁層が設けられている。第1絶縁層の光通過率、第2絶縁層の光通過率、第3絶縁層の光通過率及び第前記4絶縁層の光通過率が高いため、前記位置合わせマーク領域には、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層及び前記第4絶縁層は、くり抜かれなくてもよい。
【0125】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1絶縁層、前記第2絶縁層、前記第3絶縁層及び前記第4絶縁層は、酸化ケイ素又は窒化ケイ素で作製されるが、これに限定されない。
【0126】
具体的な実施において、前記冗長駆動回路は、前記画素セルとは非結合の複数段の冗長シフトレジスタユニットを含む。
【0127】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記冗長駆動回路に含まれるシフトレジスタユニットは、表示領域の画素設に結合されない。
【0128】
本開示の少なくとも1つの実施例において、少なくとも1段の前記冗長シフトレジスタユニットは、前記位置合わせマーク領域を含み、かつ、他の冗長シフトレジスタユニットと異なる。前記他の冗長シフトレジスタユニットは、前記冗長駆動回路のうち、前記少なくとも1段の前記冗長シフトレジスタユニット以外の冗長シフトレジスタユニットである。
【0129】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記アクティブ駆動回路は、複数段のシフトレジスタユニットを含む。
前記シフトレジスタユニットは、対応する行の画素セルに結合され、対応する行の画素セルにゲート駆動信号及び/又は発光制御信号を供給する。
【0130】
本開示の少なくとも1つの実施例において、駆動回路領域にアクティブ駆動回路が設けられる。前記アクティブ駆動回路に含まれるシフトレジスタユニットは、表示領域の対応する行の画素セルにゲート駆動信号及び/又は発光制御信号を供給する。
【0131】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域には、冗長駆動回路の出力トランジスタに含まれる少なくとも1層の膜層がくり抜かれている。
【0132】
選択可能に、前記冗長駆動回路は、冗長ゲート駆動回路と、冗長発光制御回路とを含み、前記冗長発光制御回路は、前記冗長ゲート駆動回路の表示領域から遠い側に設けられ、冗長発光制御信号出力線を含む。
前記位置合わせマーク領域には、前記冗長発光制御信号出力線がくり抜かれている。
【0133】
選択可能に、前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、蓄積キャパシタの第1電極板が設けられる。
前記平坦な冗長駆動回路領域の前記位置合わせマーク領域以外の領域には、前記蓄積キャパシタの第2電極板は、冗長駆動回路に含まれる出力トランジスタに結合されていない。
【0134】
【0135】
図6Aは、活性層パターンの概略図である。
図6Bは、第1ゲート金属層に含まれる第1ゲート金属パターンの概略図である。
図6Cは、第2ゲート金属層に含まれる第2ゲート金属パターンの概略図である。
図6Dは、
図6A、
図6B、
図6Cを重ね合わせた後にビアを設けた概略図である。
図6Eは、
図6Dに示される重ね合わせた図にソースドレイン金属層を更に設けた概略図である。
図6Fは、
図6Eに更にアノード層を設けた概略図である。
図6Fに示すように、位置合わせマーク領域70には、前記アノード層は、位置合わせカメラが位置合わせマーク領域70を認識できるように、開口が設けられていない。前記アノード層には、位置合わせマーク領域70を除く領域に複数の開口9g1が設けられている。
【0136】
【0137】
図6A~
図6Iに対応する実施例において、ゲート駆動信号を供給するためのアクティブ駆動回路は、ゲート駆動信号出力線、第1蓄積キャパシタ、第2蓄積キャパシタ、第1出力トランジスタ及び第2出力トランジスタを含む。前記第1出力トランジスタの第1電極は、前記ゲート駆動信号線に結合される。
前記第1出力トランジスタの第1電極は、前記第2出力トランジスタの第1電極としても利用可能である。前記第1電極は、ソース又はドレインである。
前記第1蓄積キャパシタの第1電極板は、前記第1出力トランジスタのゲートに結合され、前記第2蓄積キャパシタの第1電極板は、前記第2出力トランジスタのゲートに結合され、前記第1蓄積キャパシタの第2電極板は、第1電圧信号線に結合され、前記第2蓄積キャパシタの第2電極板は、前記ゲート駆動信号線に結合される。
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1出力トランジスタは、前記ゲート駆動信号線を介して第1電圧信号を出力するように制御し、前記第2出力トランジスタは、前記ゲート駆動信号線を介した第2電圧信号を出力するように制御するが、これに限定されない。
【0138】
選択可能に、前記第1電圧信号は、高電圧信号であり、前記第2電圧信号は、低電圧信号であるが、これに限定されない。
【0139】
図6Gにおいて号G0は、ゲート駆動信号出力線であり、V1は、第1電圧信号線である。
図6Cの駆動回路領域に含まれる部分領域62において、E0は、発光制御信号出力線である。
図6Gに示すように、前記ゲート駆動信号出力線G0は、第1出力トランジスタの第1電極S1に結合される。
図6Gにおいて、D1は、第1出力トランジスタに含まれる第2電極である。
図6Cの平坦な冗長駆動回路領域に含まれる部分領域61において、E1は、第1冗長発光制御信号出力線であり、E2は、第2冗長発光制御信号出力線である。平坦な冗長駆動回路領域に含まれる部分領域61の前記位置合わせマーク領域70を除いた領域には、第1冗長発光制御信号出力線E1及び第2冗長発光制御信号出力線E2は、前記平坦な冗長駆動回路領域に含まれる部分領域61よりも第1方向に延伸しているが、表示領域に位置する画素セルには結合されていない。本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1方向は、水平方向であるが、これに限定されない。
図6Gにおいて、S1は、第2出力トランジスタの第2電極に含まれる電極パターンとしても利用可能である。
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1電極は、ソース又はドレインであり、前記第2電極は、ドレイン又はソースである。
【0140】
図6Hに示すように、
図6Bに加えて、C1aは、第1蓄積キャパシタの第1電極板であり、C2aは、第2蓄積キャパシタの第1電極板であり、G1は、第1出力トランジスタのゲートであり、G2は、第2出力トランジスタのゲートであり、G1とC1aとが互いに結合され、G2とC2aとが互いに結合されている。
図6Iに示すように、
図6Cに加え、C1bは、第1蓄積キャパシタの第2電極板であり、C2bは、第2蓄積キャパシタの第2電極板である。
図6A~
図6Iに示すように、第1蓄積キャパシタの第2電極板C1bは、ビアを介して第1電圧信号線V1に結合され、第2蓄積キャパシタの第2電極板C2bは、ビアを介して前記ゲート駆動信号出力線G0に結合される。
図6A~
図6Iに対応する実施例において、前記発光制御信号出力線E0は、駆動回路領域に含まれる部分領域62において、ゲート駆動回路に含まれるシフトレジスタユニットを横断して、表示領域の画素セルに発光制御信号を供給する。
【0141】
図6A~
図6Iから分かるように、冗長駆動回路領域のうち位置合わせマーク領域を除く領域には冗長駆動回路が設けられており、駆動回路領域にはアクティブ駆動回路が設けられており、冗長駆動回路にも第1出力トランジスタと第2出力トランジスタとが設けられている。
図6Hに示すように、G01は、平坦な冗長駆動回路領域に含まれる部分領域61のうちの冗長駆動回路の第1出力トランジスタのゲートであり、G02は、平坦な冗長駆動回路領域に含まれる部分領域61のうちの冗長駆動回路の第2出力トランジスタのゲートである。
冗長駆動回路の構成とアクティブ駆動回路の構成の違いは、以下の通りである。
図6Hに示すように、C1a1は、冗長駆動回路における第1蓄積キャパシタの第1電極板であり、C2a1は、冗長駆動回路における第2蓄積キャパシタの第1電極板である。冗長駆動回路では、C1a1とC2a1が互いに結合され、C1a1は、G01に結合されず、C2a1は、G02に結合されない。また、C1a1の面積は、C1aの面積よりも小さく、C2a1の面積は、C2aの面積よりも小さい。
図6Iに示すように、C1b1は、冗長駆動回路における第1蓄積キャパシタの第1電極板であり、C2b1は、冗長駆動回路における第2蓄積キャパシタの第1電極板である。冗長駆動回路では、C1b1とC2b1が互いに結合され、C2b1は、ゲート駆動信号出力線に結合されず、C1b1の面積は、C1bの面積よりも小さく、C2b1の面積は、C2bの面積よりも小さい。
【0142】
図6Dに示すように、C1bの基板上への正射影とC1b1の基板上への正射影とが重なり、C2bの基板上への正射影とC2b1の基板上への正射影とが重なる。
【0143】
図6A~
図6Iに示すように、位置合わせマーク領域70には、冗長駆動回路の少なくとも1つの出力トランジスタの電極層及び活性層がくり抜かれ、前記位置合わせマーク領域70には、冗長発光制御信号出力線がくり抜かれている。
【0144】
具体的には、
図6Eに示すように、位置合わせマーク領域70には、冗長駆動回路に含まれる2段の冗長シフトレジスタユニットの一部の素子の電極層及び活性層がくり抜かれている。
前記位置合わせマーク領域70には、冗長駆動回路に含まれる1段目の冗長シフトレジスタユニットにおいて、第1出力トランジスタの電極層、第1出力トランジスタの活性層、第2出力トランジスタの電極層、及び、第2出力トランジスタの活性層がくり抜かれている。
前記位置合わせマーク領域70には、冗長駆動回路に含まれる2段目の冗長用シフトレジスタユニットにおいて、第1出力トランジスタの右半分の電極層、第1出力トランジスタの右半分の活性層、第2出力トランジスタの右半分の電極層、及び、第2出力トランジスタの右半分の活性層がくり抜かれている。
また、前記位置合わせマーク領域70には、冗長駆動回路に含まれる1段目の冗長シフトレジスタユニットと、冗長駆動回路に含まれる2段目の冗長シフトレジスタユニットとの間に設けられる冗長発光制御信号出力線は、くり抜かれている。
【0145】
図6Aに示すように、活性層のパターン面積が大きすぎることによる自己熱効果によるトランジスタ特性の問題を防止するために、第1出力トランジスタの活性層パターンを左右に2分割し、第2出力トランジスタの活性層パターンも左右に2分割している。
【0146】
具体的な実施において、平坦な冗長駆動回路領域及び駆動回路領域に冗長駆動回路及びアクティブ駆動回路を同時に形成する。
まず、駆動回路領域において、基板上に半導体層を形成し、前記半導体層に対して1回のパターニング工程を行って冗長駆動回路における各トランジスタの活性層を形成し、位置合わせマーク領域70において、半導体層をくり抜いてアクティブ駆動回路における各トランジスタの活性層を形成する。
前記活性層の前記基板と反対側の面に第1絶縁層を形成する。
その後、駆動回路領域において、前記半導体層の前記基板と反対側の面に第1ゲート金属層を製作し、前記第1ゲート金属層を1回のパターニング工程を行って冗長駆動回路の各トランジスタのゲート及び冗長駆動回路の各キャパシタの第1電極板を形成し、アクティブ駆動回路の各トランジスタのゲート及びアクティブ駆動回路の各キャパシタの第1電極板を形成し、位置合わせマーク領域70において、第1ゲート金属層をくり抜く。
前記各トランジスタのゲートをマスクとして、前記ゲートで覆われていない部分の活性層を不純物ドープすることにより、前記ゲートで覆われていない部分の活性層を導電部に、前記ゲートで覆われている部分の活性層をチャネル部に形成する。前記導電部は、トランジスタの入力電極又は出力電極として機能する。又は、前記導電部は、トランジスタの入力電極又は出力電極に結合される。
前記第1ゲート金属層の前記第1ゲート金属層と反対側の面に第2絶縁層を設ける。
前記第2絶縁層の前記第1ゲート金属層と反対側の面に第2ゲート金属層を設け、前記第2ゲート金属層を1回のパターニング工程を行って冗長駆動回路の各キャパシタの第2電極板と冗長駆動回路の出力信号線を形成し、アクティブ駆動回路の各キャパシタの第2電極板とアクティブ駆動回路の出力信号線を形成し、位置合わせマーク領域70において、第2ゲート金属層をくり抜く。
前記第2ゲート金属層の前記第2ゲート絶縁層と反対側の面に第3絶縁層を設ける。
活性層、第1絶縁層、第1ゲート金属層、第2絶縁層、第2ゲート金属層及び第3絶縁層が設けられた基板上に複数のビアを設ける。
前記第3絶縁層の前記第2ゲート金属層と反対側の面にソースドレイン金属層を設け、前記ソースドレイン金属層をパターニング工程を行って信号線及び導電接続部を形成し、前記位置合わせマーク領域70において前記ソースドレイン金属層をくり抜く。
前記ソースドレイン金属層の前記第3絶縁層と反対側の面に第4絶縁層を設ける。
前記第4絶縁層の前記ソースドレイン金属層と反対側の面にアノード層を設ける。前記アノード層には、位置合わせカメラが前記位置合わせマーク領域70を認識できるように、開口が設けられていない。前記駆動回路領域のうち、前記位置合わせマーク領域70以外の領域には、前記アノード層に複数の開口9g1が設けられている。
【0147】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記ソースドレイン金属層の数は、2つである。第3絶縁層の前記第2ゲート金属層と反対側の面に、第1ソースドレイン金属層、第5絶縁層、第2ソースドレイン金属層、第6絶縁層及びアノード層が順に設けられている。前記位置合わせマーク領域には、前記第1ソースドレイン金属層と前記第2ソースドレイン金属層の両方がくり抜かれており、各絶縁層は、くり抜かれなくてもよい。
【0148】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの製作方法は、表示パネルを製作するための方法である、前記表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含む。前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含む。前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含む。前記平面領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含む。
前記表示パネルの製作方法において、
前記表示領域に複数の画素セルを設け、前記周辺領域に複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を設けるステップと、
前記基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む少なくとも一部の前記冗長駆動回路を、前記平坦な冗長駆動回路領域に設けるステップと、
前記平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設けるステップと、
前記位置合わせマーク領域で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層を満たすステップとを含む。
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大きい。
【0149】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの製作方法において、平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設ける。
前記位置合わせマーク領域内には、
位置合わせマーク領域の光透過率が周辺領域の光透過率よりも高くなり、正確な位置合わせができるように、前記電極層の少なくとも1つがくり抜かれており、及び/又は、
前記位置合わせマーク領域には、少なくとも1つの前記電極層が満たされており、そのため、該電極層が光を反射して他の領域と強い明暗のコントラストを形成して位置合わせを実現することができる。
【0150】
本開示の少なくとも1つの実施例では、前記周辺領域は、前記位置合わせマーク領域に近い領域である。
【0151】
選択可能に、前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍である。
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値である。
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである。
【0152】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の面積は、所定面積よりも大きい。
前記所定面積は、最大画素面積である。
前記最大画素面積は、前記複数の画素セルの画素面積のうちの最大値であり、前記画素面積は、前記画素セルの基板への正射影の面積である。
【0153】
選択可能に、前記冗長駆動回路は、基板上に設けられた少なくとも1つの半導体層を更に含む。
前記表示パネルの製作方法において、前記位置合わせマーク領域内で、前記少なくとも1つの半導体層をくり抜き、及び/又は、満たすことを更に含む。
【0154】
具体的な実施において、前記冗長駆動回路は、半導体層を更に含む。前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層は、くり抜かれ、又は、満たされる。前記位置合わせマーク領域には、前記半導体層がくり抜かれると、前記位置合わせマーク領域の光透過率が更に向上し、正確な位置合わせが可能となる。
【0155】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域には、少なくとも1つの前記電極層が満たされる。
前記表示パネルの製作方法において、第1領域で前記電極層をくり抜くことを更に含む。
前記第1領域は、前記平坦な冗長駆動回路領域に前記位置合わせマーク領域を囲む領域である。
【0156】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域の周囲には第1領域が存在し、位置合わせマーク領域の光透過率を向上させつつ、位置合わせマーク領域に位置する少なくとも1つの前記電極層が光を反射して他の領域と強い明暗コントラストを形成して位置合わせを実現することができるように、前記位置合わせマーク領域には、少なくとも1つの前記電極層が満たされ、前記第1領域には、前記電極層がくり抜かれている。
【0157】
具体的な実施において、前記平面領域には、前記表示パネルの表面が平面である。
【0158】
選択可能に、前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含む。
前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面である。
前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは、重ならない。
【0159】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0160】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0161】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの下側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界に近い左下フィレット及び/又は右下フィレットに設けられる。
【0162】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0163】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0164】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの上側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界に近い左上フィレット及び/又は右上フィレットに設けられる。
【0165】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左上フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右上フィレットとの最長距離が、前記所定距離未満である。
【0166】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0167】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの下側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界に近い左上フィレット及び/又は右上フィレットに設けられる。
【0168】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの上側辺に設けられる。
前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の左下フィレットとの最長距離は、所定距離未満であり、及び/又は、前記位置合わせマーク領域の前記第1平面への正射影と、前記表示パネルの表示領域の境界の前記第1平面への正射影の右下フィレットとの最長距離は、前記所定距離未満である。
【0169】
具体的な実施において、前記所定距離は、実際の状況に応じて選択される。例えば、前記所定距離は、300μm以上1100μm以下であるが、これに限定されない。
【0170】
本開示の少なくとも1つの実施例において、表示パネルの上側辺に回路板が設けられた場合、位置合わせマーク領域は、表示領域境界に近い左下フィレット及び/又は右下フィレットに設けられる。
【0171】
具体的な実施形態によれば、前記の位置合わせマーク領域を表示パネルの周辺領域の平面領域に設けるステップは、前記平坦な冗長駆動回路領域において、
基板に半導体層を設け、前記半導体層にパターニング工程をして活性パターンを形成するステップと、
前記半導体層の前記基板から遠い面にゲート金属層を設け、前記ゲート金属層にパターニング工程をしてゲート金属パターンを形成し、前記位置合わせマーク領域において前記ゲート金属層がくり抜かれるようにするステップと、
前記ゲート金属層の前記半導体層から遠い面にソースドレイン金属層を設け、前記ソースドレイン金属層にパターニング工程をしてソースドレイン金属パターンを形成し、前記位置合わせマーク領域において前記ソースドレイン金属層がくり抜かれるようにするステップとを含む。
【0172】
別の具体的な実施形態によれば、前記の位置合わせマーク領域を表示パネルの周辺領域の平面領域に設けるステップは、前記平坦な冗長駆動回路領域において、
基板に半導体層を設け、前記半導体層にパターニング工程をして活性パターンを形成し、前記位置合わせマーク領域において前記半導体層がくり抜かれるようにするステップと、
前記半導体層の前記基板から遠い面にゲート金属層を設け、前記ゲート金属層にパターニング工程をしてゲート金属パターンを形成し、前記位置合わせマーク領域において前記ゲート金属層がくり抜かれるようにするステップと、
前記ゲート金属層の前記半導体層から遠い面にソースドレイン金属層を設け、前記ソースドレイン金属層にパターニング工程をしてソースドレイン金属パターンを形成し、前記位置合わせマーク領域において前記ソースドレイン金属層がくり抜かれるようにするステップとを含む。
【0173】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域は、平坦な冗長駆動回路領域に含まれる。前記位置合わせマーク領域以外の、前記位置合わせマーク領域に近い周辺領域では、回路配線が密集している。配線は、可視光に対して不透明であるため、一定のバックライト条件下では、位置合わせカメラの視野に黒色が映る。一方、位置合わせマーク領域には配線がない場合、バックライトのほぼ全てが前記位置合わせマーク領域を透過して位置合わせカメラに入り、周辺領域と強くコントラストを形成して、位置合わせカメラが前記位置合わせマーク領域を認識することができる。
【0174】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置は、本開示の実施例に係る表示パネルを含む。
【0175】
具体的な実施において、前記表示パネルは、上面、下面、第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも湾曲した側面であり、前記下面と平行である第1平面への前記第1側面の正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、前記第2側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、前記第3側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならず、前記第4側面の第1平面への正射影と、前記平面領域の前記第1平面への正射影とは重ならない。
前記第1側面は、左側面であり、前記第2側面は、下側面であり、前記第3側面は、上側面であり、前記第4側面は、右側面である。前記表示パネルは、前記下面に設けられた回路板を更に含み、前記回路板は、前記表示パネルの下側辺又は前記表示パネルの上側辺に設けられる。
前記表示装置は、前記下面、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面に貼り合わされて放熱する放熱フィルムを更に含む。
【0176】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域を利用して、前記表示パネルと前記放熱フィルムとを位置合わせして貼り合わせることができる。
【0177】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記表示装置は、第1面と、前記第1面の近隣にある第5側面、第6側面、第7側面及び第8側面とを含む封止カバーを更に含み、
前記第5側面、前記第6側面、前記第7側面及び前記第8側面は、いずれも湾曲した側面である。
前記第1面は、前記上面に、前記第5側面は、前記第1側面に、前記第6側面は、前記第2側面に、前記第7側面は、前記第3側面に、前記第8側面は、前記第4側面に、それぞれ貼り合わされる。
【0178】
具体的な実施において、前記位置合わせマーク領域を利用して、前記表示パネルと前記封止カバーとを貼り合わせることができる。
【0179】
選択可能に、前記第1面は、平面であり、前記上面は、前記表示パネルの表示のための面であり、前記上面は、平面である。
選択可能に、前記封止カバーは、ガラスカバーであるが、これに限定されない。
【0180】
本開示の少なくとも1つの実施例による表示装置は、携帯電話、タブレット、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲーションなど、任意の表示機能を有する製品又は部材である。
【0181】
本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示装置の製作方法は、表示装置を製作するためのものである。前記表示装置は、表示パネルと、放熱フィルムと、封止カバーとを含む。前記表示パネルは、基板上に設けられた表示領域と周辺領域とを含む。前記周辺領域は、前記表示領域と表示パネルの縁との間の領域を含む。前記周辺領域は、平面領域と曲面領域とを含む。前記平面領域は、平坦な冗長駆動回路領域を含む。
前記表示装置の製作方法において、
前記表示領域に複数の画素セルを設け、前記周辺領域に複数のアクティブ駆動回路及び複数の冗長駆動回路を設けるステップと、
前記基板上に設けられた少なくとも1つの電極層を含む少なくとも一部の前記冗長駆動回路を、前記平坦な冗長駆動回路領域に設けるステップと、
前記平坦な冗長駆動回路領域に位置合わせマーク領域を設けるステップと、
前記位置合わせマーク領域で少なくとも1つの前記電極層をくり抜き、及び/又は、少なくとも1つの前記電極層を満たすステップと、
前記位置合わせマーク領域を利用して、前記表示パネルと前記封止カバーとを位置合わせして貼り合わせ、前記表示パネルと前記放熱フィルムとを位置合わせして貼り合せるステップとを含む。
2つの隣り合う前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の縁の間の最小距離は、位置合わせマーク距離であり、少なくとも1つの前記位置合わせマーク距離は、所定の位置合わせマーク距離よりも大きい。
【0182】
本開示の少なくとも1つの実施例において、前記位置合わせマーク領域は、前記表示パネルと前記封止カバーとを精確に位置合わせして貼り合わせ、前記表示パネルと前記放熱フィルムとを精確に位置合わせして貼り合わせるために利用される。
【0183】
選択可能に、前記所定の位置合わせマーク距離は、最大画素縁長の10倍である。
前記最大画素縁長は、前記複数の画素セルの画素縁長のうちの最大値である。
前記画素縁長は、前記画素セルの前記基板への正射影の縁の長さである。
【0184】
選択可能に、前記位置合わせマーク領域の前記基板への正射影の面積は、所定面積よりも大きい。
前記所定面積は、最大画素面積である。
前記最大画素面積は、前記複数の画素セルの画素面積のうちの最大値である。前記画素面積は、前記画素セルの基板への正射影の面積である。
【0185】
別途に定義することを除き、本開示に使用される技術用語や科学用語は、本開示の所属する分野の一般技能を持つ者が理解する通常の意味である。本開示に使用される「第1」、「第2」及び類似用語は、単に異なる構成部分を区別するためのものであり、順番、数量又は重要度をいっさい表さない。「含む」や「含有」及び類似用語は、該用語の前に現れる素子又は部材が、該用語の後に列挙されている素子又は部材及びそれらの均等物をカバーし、ほかの素子又は部材を排除しないことを意味する。「接続」、「結合」又は「連結」などその他の類似用語は、物理や機械的接続に限定するのではなく、直接か間接かを関係なしに電気的接続も含む。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対的位置関係を表すものであり、記載対象の絶対位置が変わると、当該相対的位置関係も対応的に変わる。
【0186】
なお、層、フィルム、領域又は基板のような素子が別の素子の「上」又は「下」に位置するように記載される場合、その素子が「直接」別の素子の「上」又は「下」に位置するか、又は、中間素子が介在してもよい。
【0187】
上記の実施形態の記述における具体的な構成、構造、材料及び特徴は、任意の1つ又は複数の実施例又は例示において適切な方式で組み合わせることができる。
【0188】
以上記載されたのは、本開示の好適な実施形態である。なお、当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。